JPWO2017187905A1 - 画像形成方法および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
[1] 光重合性化合物と、重合性基を有していないゲル化剤とを含有し、温度によりゾルゲル相転移するインクジェットインクを用いて、記録媒体に画像を形成する画像形成方法であって、
前記ゲル化剤は、炭素数が12以上26以下の直鎖部分を含むアルキル基を有するゲル化剤であり、
前記記録媒体は、コロナ放電処理前の60°光沢値が5以上50以下の紙基材であり、
前記紙基材のコロナ放電処理を行う工程と、
前記インクジェットインクの液滴をインクジェットヘッドが有するノズルから吐出して、前記コロナ放電処理した前記紙基材表面に着弾させる工程と、
前記紙基材表面に着弾した前記インクジェットインクの液滴に活性光線を照射して前記インクジェットインクを硬化させる工程と、を含む画像形成方法。
[2] 前記紙基材のコロナ放電処理を行う工程の前に、前記紙基材の種類と、前記インクジェットインクの種類と、前記紙基材の表面改質のために必要なコロナ放電量と、を対応付けるテーブルを参照して、前記紙基材の表面改質のためのコロナ放電量を設定する工程を含み、前記設定する工程で設定されたコロナ放電量で、前記紙基材のコロナ放電処理を行う、[1]に記載の画像形成方法。
[3] 前記コロナ放電処理を行うコロナ放電量が、5W・min/m2以上、200W・min/m2未満である、[1]または[2]に記載の画像形成方法。
[4] 前記コロナ放電処理を行うコロナ放電量が、10W・min/m2以上、150W・min/m2未満である、[3]に記載の画像形成方法。
[5] 前記ゲル化剤は、一般式(G1)及び(G2)で表される化合物からなる群より選ばれる少なくとも一種を含む、[1]〜[4]のいずれかに記載の画像形成方法。
一般式(G1): R1−CO−R2
一般式(G2): R3−COO−R4
(式中、R1〜R4は、それぞれ独立に、炭素数12以上26以下の直鎖部分を含み、かつ分岐を含んでもよいアルキル基を表す。)
[6] 前記光重合性化合物は、分子量が280以上、1500以下であり、且つ、ClogP値が4.0以上、7.0以下の(メタ)アクリレート化合物である、[1]〜[5]のいずれかに記載の画像形成方法。
[7] 記録媒体の表面を改質するコロナ放電処理部、
光重合性化合物と、重合性基を有していないゲル化剤とを含有し、温度によりゾルゲル相転移するインクジェットインクの液滴を吐出することができるノズルの吐出口が設けられたノズル面を有するインクジェットヘッド、
前記インクジェットの前記ノズルの吐出口の鉛直方向直下において、前記インクジェットヘッドに対向する記録媒体が移動するように、前記記録媒体を搬送する搬送部、
前記搬送部の上面に光源から活性光線を照射する照射部、ならびに
コロナ放電処理部、前記インクジェットヘッド、前記搬送部、および前記照射部を制御する制御部、
を備え、
前記記録媒体は紙基材であり、前記コロナ放電処理部は、60°光沢値が5以上50以下である紙基材を表面処理する、画像形成装置。
本発明の一の実施形態は、紙基材のコロナ放電処理を行う工程、インクの液滴を紙基材に着弾させる工程、およびインクを硬化させる工程を有する画像形成方法である。好ましい画像形成方法においては、紙基材のコロナ放電処理を行う工程の前に、紙基材の表面改質のためのコロナ放電量を設定する工程を実施し、設定されたコロナ放電量で、紙基材のコロナ放電処理を行う。
本工程では、紙基材のコロナ放電処理を行う。
Lは放電電極長(m)、
Vはフィルム速度(m/min)、
Pは放電電力(W)である。
本工程では、紙基材の種類と、使用するインクジェットインクの種類とに応じて、紙基材の表面改質のためのコロナ放電量を設定する。
本工程では、本発明のインクが記録媒体に着弾するように、インクジェットヘッドのノズルから本発明のインクの液滴を吐出し、紙基材表面に着弾させる。
本工程では、着弾した本発明のインクに活性光線を照射することで、インクを硬化させる。本発明のインクの硬化性を高める観点から、活性光線は、インク着弾後0.001秒以上1.0秒以下の間に照射されることが好ましく、より高精細な画像を形成する観点から、0.001秒以上0.5秒以下の間に照射されることがより好ましい。
本発明のインクは、光重合性化合物と、ゲル化剤とを含有し、温度によりゾルゲル相転移するインクジェットインクであり、前記ゲル化剤は、重合性基を有しておらず、炭素数が12以上26以下の直鎖部分を含むアルキル基を有するゲル化剤である。本発明のインクは、光重合開始剤、色材その他の成分をさらに含有してもよい。
光重合性化合物の例には、ラジカル重合性化合物およびカチオン重合性化合物が含まれる。光重合性化合物は、上記活性光線を照射されることにより架橋または重合し、インクを硬化させる作用を有する。光重合性化合物は、モノマー、重合性オリゴマー、プレポリマーあるいはこれらの混合物のいずれであってもよい。光重合性化合物は、本発明のインク中に、一種のみが含まれていてもよく、二種類以上が含まれていてもよい。
ソフトウェアパッケージ2:Chem Draw Ultra ver.8.0.(2003年4月、CambridgeSoft Corporation,USA)
ソフトウェアパッケージ2:Chem Draw Ultra ver.8.0.(2003年4月、CambridgeSoft Corporation,USA)
3PO変性トリメチロールプロパントリアクリレート Photomer 4072(分子量:471、ClogP:4.90、Cognis社製)、
3PO変性トリメチロールプロパントリアクリレート Miramer M360(分子量:471、ClogP:4.90、Miwon社製)等が含まれる。
トリシクロデカンジメタノールジアクリレート NKエステルA−DCP(分子量:304、ClogP:4.69)、
トリシクロデカンジメタノールジメタクリレート NKエステルDCP(分子量:332、ClogP:5.12)等が含まれる。
エチレングリコールジビニルエーテル、ジエチレングリコールジビニルエーテル、トリエチレングリコールジビニルエーテル、プロピレングリコールジビニルエーテル、ジプロピレングリコールジビニルエーテル、ブタンジオールジビニルエーテル、ヘキサンジオールジビニルエーテル、シクロヘキサンジメタノールジビニルエーテル、トリメチロールプロパントリビニルエーテル等のジまたはトリビニルエーテル化合物等が含まれる。これらのビニルエーテル化合物のうち、硬化性や密着性などを考慮すると、ジまたはトリビニルエーテル化合物が好ましい。
本発明において使用するゲル化剤は、重合性基を有していないゲル化剤であり、炭素数12以上26以下の直鎖部分を含むアルキル基を有するゲル化剤である限り、特に限定はない。ゲル化剤が炭素数12以上の直鎖部分を含むアルキル基を有することで、ゲル化剤を十分に疎水性にして、上述したゲル化剤の移動の制御による光沢の調整を可能にすることができる。また、ゲル化剤が炭素数12以上の直鎖部分を含むアルキル基を有することで、ラジカル重合反応における酸素阻害を効果的に抑制することにより、インクの硬化性を高めることができる。ゲル化剤が有するアルキル基の炭素数が26以下であることで、ゲル化剤によって本発明のインクの粘度が過剰に高まることによる、吐出不良を抑制することができる。
一般式(G1)において、R1およびR2は、それぞれ独立に、炭素数12以上26以下の直鎖部分を含み、かつ分岐を含んでもよいアルキル基を表す。
一般式(G2)において、R3およびR4は、それぞれ独立に、炭素数12以上26以下の直鎖部分を含み、かつ分岐を含んでもよいアルキル基を表す。
本発明のインクは、本発明の効果が得られる範囲において、光重合開始剤、色材、分散剤、光増感剤、重合禁止剤および界面活性剤を含むその他の成分をさらに含んでいてもよい。これらの成分は、本発明のインク中に、一種のみが含まれていてもよく、二種類以上が含まれていてもよい。
インクジェットヘッドからの吐出性をより高める観点からは、本発明のインクの80℃における粘度は3mPa・s以上20mPa・s以下であることが好ましい。また、着弾して常温に降温した際にインクを十分にゲル化させる観点からは、本発明のインクの25℃における粘度は1000mPa・s以上であることが好ましい。
本発明の他の実施形態は、上記方法のうち、紙基材の表面処理を行うための工程を含む態様を実施可能なインクジェット用の画像形成装置に係る。図2(a)は、コロナ放電処理部を含む、ライン記録方式のインクジェットプリンタの要部の構成の一例を示す図の側面図であり、図2(b)はその上面図である。なお、以下、ライン記録方式のインクジェットプリンタについて説明するが、本実施形態はスキャン式のインクジェットプリンタでもよい。
以下の手順でイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の顔料分散液を調整した。
以下2種の化合物をステンレスビーカーに入れ、65℃のホットプレート上で加熱しながら1時間かけて加熱攪拌して溶解した。
顔料分散剤:PB824(味の素ファインテクノ社製) 9質量部
光重合性化合物:トリプロピレングリコールジアクリレート 71質量部
イエロー顔料:Pigment Yellow 180(大日精化製、クロモファインイエロー6280JC)
Y顔料を下記マゼンタ(M)顔料に変更したこと以外は、Y顔料分散液と同様にしてM顔料分散液を調製した。
マゼンタ顔料:Pigment Red 122(大日精化製、クロモファインレッド6112JC)
Y顔料を下記シアン(C)顔料に変更したこと以外は、Y顔料分散液と同様にしてC顔料分散液を調製した。
シアン顔料:Pigment Blue 15:4(大日精化製、クロモファインブルー6332JC)
Y顔料を下記ブラック(K)顔料に変更したこと以外は、Y顔料分散液と同様にしてK顔料分散液を調製した。
ブラック顔料:Pigment Black 7(三菱化学社製、#52)
1.インクC1〜C6の調製
下記表1に記載したインクの組成にしたがって、以下の各成分と上記C顔料分散液とを混合し、80℃に加熱して攪拌した。加熱下において、得られた溶液をADVANTEC社製のテフロン(登録商標)メンブランフィルター(3μm)で濾過し、冷却して実施例のインクインクC1〜C3および比較例のインクC4〜C6を得た。
なお、表1の成分の単位は質量%である。
[ゲル化剤]
ジステアリルケトン(カオーワックスT1:花王社製、炭素数:17−17)
ベヘニン酸ベヘニル(ユニスターM−2222SL:日油社製、炭素数:21−22)
ラウリル酸アミド(ダイヤミッドY:日本化成社製、炭素数:12)
グリセリンモノカプレート(ポエムM200:理研ビタミン社製、炭素数:10)
ベヘニルアクリレート(ブレンマーVA:日油社製、炭素数:22、重合性基含有)
なお、ジステアリルケトンの括弧内の炭素数は、カルボニル基で分断される2つの炭化水素基それぞれの炭素数を表し、ベヘニン酸ベヘニルの括弧内の炭素数は、エステル基で分断される2つの炭化水素基それぞれの炭素数を表す。
3PO変性トリメチロールプロパントリアクリレート(Miramer M360:Miwon社製)(分子量:470、ClogP値:4.9)
[その他の光重合性化合物]
ポリエチレングリコール#400ジアクリレート(NKエステルA−400:新中村化学社製)(分子量:508、ClogP値:0.5)
6EO変性トリメチロールプロパントリアクリレート(SR499:SARTOMER社製)(分子量:428、ClogP値:3.6)
(重合禁止剤)
Irgastab UV10(BASF社製)
(光重合開始剤)
DAROCUR TPO (BASF社製)
IRGACURE 819 (BASF社製)
(界面活性剤)
KF−352(信越化学社製)
調製した各インクのゲル化温度(Tgel)(℃)は、以下の方法によって測定した。
初めに、インクの動的粘弾性の温度変化をレオメータで測定した。具体的には、インクを100℃に加熱し、剪断速度11.7/s、降温速度0.1℃/sの条件で20℃まで冷却し、粘度の温度変化曲線を得た。
次に、粘度の温度変化曲線において、粘度が200mPa・sとなる温度をゲル化温度として求めた。
レオメータは、Anton Paar社製 ストレス制御型レオメータ PhysicaMCRシリーズを用い、コーンプレートの直径は75mm、コーン角は1.0°とした。
画像形成に用いる記録媒体として、表2に示す紙基材を用いた。なお、表2に記載の「坪量」は、各メーカーが公表している値であり、コロナ放電処理前の紙基材の60°光沢値は、日本電色工業(株)の光沢計PG−IIを用いて測定した値である。
表2に示した紙基材を、コロナ放電処理に付した。具体的には、コロナ処理装置としてBNテクノロジー社製のdigi−Co primer用い、下記条件で表面処理を行った。なお、コロナ処理装置の電極としては、電極長が0.44m(=440mm)のセラミック電極を用い、電極と誘電体とのGapは2mmで処理を行った。
調整した各インクを、それぞれ、ピエゾ型インクジェットノズルを備えたインクジェット記録ヘッドを有するインクジェット記録装置に装填した。インク供給系は、インクタンク、インク流路、インクジェット記録ヘッド直前のサブインクタンク、金属フィルター付き配管、ピエゾヘッドを有するものを用いた。インクタンクからヘッド部分までインクを100℃に加温した。ピエゾヘッドは、KM512LHBを用い42plの液滴が吐出されるように電圧を印加し、360dpiの解像度のヘッドを1個用いて吐出し、360×360dpiのベタ画像を、表3に示した各条件にて表面処理された表2の各紙基材に印字した。インク、紙基材、表面処理条件の組み併せについては表4に示す。
日本電色工業(株)の光沢計PG−IIを用いて、ベタ画像の60°光沢値Bと、非印字部の60°光沢値Aを測定し、得られた光沢値の差を求めた。得られた値に基づき、下記の基準に従って評価した。
○: コロナ放電量0のときの印字部と非印字部の光沢差(B−A)が10以上であり、コロナ放電処理した基材を用いると、光沢差(B’−A’)が小さくなる。即ち、(B−A)≧10であり、且つ(B−A)>(B’−A’)である。
△: コロナ放電量0のときの印字部と非印字部の光沢差(B−A)が10未満であり、コロナ放電処理した基材を用いると、光沢差(B’−A’)がさらに小さくなる。即ち、(B−A)<10であり、且つ(B−A)>(B’−A’)である。
×: コロナ放電量0のときの印字部と非印字部の光沢差(B−A)が10以上であり、コロナ放電処理した基材を用いても、光沢差(B’−A’)は(B−A)と同じ、もしくは(B−A)よりも大きくなる。即ち、(B−A)≧10であり、且つ(B−A)≦(B’−A’)である。
本発明の効果を得られることの基準としては〇もしくは△である。
ベタ画像の印字部を、JKワイパー(日本製紙クレシア社製)で、500gの加重をかけながら50回擦った。擦った後の画像部の状態について、下記基準に基づいて評価した。
○: JKワイパー、画像部ともに擦れた痕は全く残っていない
△: JKワイパー側に擦れた痕がわずかに視認される
×: JKワイパー、画像部ともに擦れた痕が視認される
1.インクセット1〜3の調製
下記表10に記載したインクの組成にしたがって、以下の各成分と各顔料分散液とを混合し、80℃に加熱して攪拌した。加熱下において、得られた溶液をADVANTEC社製のテフロン(登録商標)メンブランフィルター(3μm)で濾過して、インクセット1〜3をそれぞれ構成するイエローインク、マゼンタインク、シアンインクおよびブラックインクをそれぞれ調製した。
なお、表10の成分の単位は質量%である。
[ゲル化剤]
ジステアリルケトン(カオーワックスT1:花王社製、炭素数:17−17)
ベヘニン酸ベヘニル(ユニスターM−2222SL:日油社製、炭素数:21−22)
ラウリル酸アミド(ダイヤミッドY:日本化成社製、炭素数:12)
グリセリンモノカプレート(ポエムM200:理研ビタミン社製、炭素数:10)
3PO変性トリメチロールプロパントリアクリレート(Miramer M360:Miwon社製)(分子量:470、ClogP値:4.9)
[その他の光重合性化合物]
ポリエチレングリコール#400ジアクリレート(NKエステルA−400:新中村化学社製)(分子量:508、ClogP値:0.5)
6EO変性トリメチロールプロパントリアクリレート(SR499:SARTOMER社製)(分子量:428、ClogP値:3.6)
(重合禁止剤)
Irgastab UV10(BASF社製)
(光重合開始剤)
DAROCUR TPO (BASF社製)
IRGACURE 819 (BASF社製)
(界面活性剤)
KF−352(信越化学社製)
前記インクC1〜C6と同様にして、各インクのゲル化温度(Tgel)(℃)を測定した。
画像形成に用いる記録媒体として、表11に示す紙基材を用い、コロナ放電処理を行った。具体的には、コロナ処理装置としてBNテクノロジー社製のdigi-Co primer用い、速度:10.0m/min、電力:220.0W、放電量:50W・min/m2の条件で表面処理を行った。なお、コロナ処理装置は、セラミック電極を用い、電極と誘電体とのGapは2mmで処理を行った。
インクセット1のインクを、それぞれ、ピエゾ型インクジェットノズルを備えたインクジェット記録ヘッドを有するインクジェット記録装置に装填した。インク供給系は、インクタンク、インク流路、インクジェット記録ヘッド直前のサブインクタンク、金属フィルター付き配管、ピエゾヘッドを有するものを用いた。インクタンクからヘッド部分までインクを100℃に加温した。
上記インクC1〜C6を用いた画像形成と同様に、印字部と非印字部との光沢差を測定し、評価した。
上記インクC1〜C6を用いた画像形成と同様に、印字部の硬化性を測定し、評価した。
ポートレート画像の2色以上のインクを用いて形成された画像部分を目視観察し、下記基準に従って色滲みを評価した。
○: 混色部分で滲みがみられず、高精細な画像である
×: 混色部分で滲みが発生しており、低品質な画像である
11 コロナ放電処理部
12 記録媒体
14 インクジェット記録ヘッド
16 ヘッドキャリッジ
18 活性光線照射部
19 温度制御部
30 インク流路
31 インクタンク
41 紙基材
42 ステージ
43 送りローラー
44 電極
45 誘電体
Claims (7)
- 光重合性化合物と、重合性基を有していないゲル化剤とを含有し、温度によりゾルゲル相転移するインクジェットインクを用いて、記録媒体に画像を形成する画像形成方法であって、
前記ゲル化剤は、炭素数が12以上26以下の直鎖部分を含むアルキル基を有するゲル化剤であり、
前記記録媒体は、コロナ放電処理前の60°光沢値が5以上50以下の紙基材であり、
前記紙基材のコロナ放電処理を行う工程と、
前記インクジェットインクの液滴をインクジェットヘッドが有するノズルから吐出して、前記コロナ放電処理した前記紙基材表面に着弾させる工程と、
前記紙基材表面に着弾した前記インクジェットインクの液滴に活性光線を照射して前記インクジェットインクを硬化させる工程と、を含む画像形成方法。 - 前記紙基材のコロナ放電処理を行う工程の前に、前記紙基材の種類と、前記インクジェットインクの種類と、前記紙基材の表面改質のために必要なコロナ放電量と、を対応付けるテーブルを参照して、前記紙基材の表面改質のためのコロナ放電量を設定する工程を含み、前記設定する工程で設定されたコロナ放電量で、前記紙基材のコロナ放電処理を行う、請求項1に記載の画像形成方法。
- 前記コロナ放電処理を行うコロナ放電量が、5W・min/m2以上、200W・min/m2未満である、請求項1または2に記載の画像形成方法。
- 前記コロナ放電処理を行うコロナ放電量が、10W・min/m2以上、150W・min/m2未満である、請求項3に記載の画像形成方法。
- 前記ゲル化剤は、一般式(G1)及び(G2)で表される化合物からなる群より選ばれる少なくとも一種を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像形成方法。
一般式(G1): R1−CO−R2
一般式(G2): R3−COO−R4
(式中、R1〜R4は、それぞれ独立に、炭素数12以上26以下の直鎖部分を含み、かつ分岐を含んでもよいアルキル基を表す。) - 前記光重合性化合物は、分子量が280以上、1500以下であり、且つ、ClogP値が4.0以上、7.0以下の(メタ)アクリレート化合物を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像形成方法。
- 記録媒体の表面を改質するコロナ放電処理部、
光重合性化合物と、重合性基を有していないゲル化剤とを含有し、温度によりゾルゲル相転移するインクジェットインクの液滴を吐出することができるノズルの吐出口が設けられたノズル面を有するインクジェットヘッド、
前記インクジェットの前記ノズルの吐出口の鉛直方向直下において、前記インクジェットヘッドに対向する記録媒体が移動するように、前記記録媒体を搬送する搬送部、
前記搬送部の上面に光源から活性光線を照射する照射部、ならびに
コロナ放電処理部、前記インクジェットヘッド、前記搬送部、および前記照射部を制御する制御部、
を備え、
前記記録媒体は紙基材であり、前記コロナ放電処理部は、60°光沢値が5以上50以下である紙基材を表面処理する、画像形成装置。
Applications Claiming Priority (3)
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