JP2014139033A - サンシェードトリム、サンシェードトリム装置及びサンシェードトリムを搭載してなる自動車 - Google Patents

サンシェードトリム、サンシェードトリム装置及びサンシェードトリムを搭載してなる自動車 Download PDF

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Abstract

【課題】上下に併置される両サンシェードの各対応縁部を係脱可能に連結する連結構成でもって両サンシェードの間の垂みの発生を抑制するようにしたサンシェードトリム、サンシェードトリム装置及びサンシェードトリムを搭載してなる自動車を提供する。
【解決手段】
連結具50bは前側サンシェード50の後縁部の左右両側方向中央部に支持されている。連結具60bは後側サンシェード50の前縁部の左右両側方向中央部に支持されている。連結具60bは、そのL字状連結部64の折れ曲がり部64bにて、連結具50bのU字状連結部54内に係脱可能に挿入可能となっている。
【選択図】図14

Description

本発明は、サンシェードトリム、サンシェードトリム装置及びサンシェードトリムを搭載した自動車に関する。
従来、この種のサンシェードトリムにおいては、下記特許文献1にて開示された2段型サンシェードトリムがある。この2段型サンシェードトリムは、車体ルーフの窓開口部を前後方向に開閉するように構成されている。当該2段型サンシェードトリムは、上サンシェード及び下サンシェードを備えており、これら上サンシェード及び下サンシェードは、その各左右両側部にて、車体ルーフの窓開口部に組み付けられた上下の各左右案内レールに前後方向に案内可能に嵌装されている。
また、下サンシェードは、前後の係合突起を有しており、これら前後の係合突起は、下サンシェードの上面の前後両縁部から上側へ突出するように形成されている。一方、上サンシェードは、その前縁部にて、下サンシェードの前後の係合突起の間に位置するように下方に向け折り曲げられている。
このように構成した2段型サンシェードトリムより車体ルーフの窓開口部を閉じた状態にあるとき、上サンシェード及び下サンシェードは、それぞれ、前後に位置して、窓開口部の前側部及び後側部を閉じている。このとき、上サンシェードは、その前縁部にて、下サンシェードの後係合突起にその前側から係合している。
また、車体ルーフの窓開口部を開くにあたり上サンシェードを前方へ移動させると、当該上サンシェードがその前縁部にて下サンシェードの前係合突起にその後側から係合する。さらに、上サンシェードを前方へ移動させると、当該上サンシェードが、その前縁部にて、下サンシェードの前係合突起を前方へ押しながら、当該下サンシェードを前方へ移動させる。これに伴い、上サンシェードは下サンシェードと共に前方へ移動して車体ルーフの窓開口部を全面的に開く。
特開平6−293220号公報
ところで、上述のように構成した2段型サンシェードトリムによれば、上サンシェードの前縁部と下サンシェードの前後係合突起とが、上サンシェードと下サンシェードとの間にて前後方向に係合して移動するための係合構成として設けられている。
しかしながら、上サンシェードの前縁部は、上述のごとく単に下方に折り曲げられているのみであり、一方、下サンシェードの前後係合突起も、下サンシェードの上面の前後両縁部から単に上方へ向け突出形成されているのみである。
従って、車体ルーフの窓開口部の全面的に開くにあたり、上サンシェードの前縁部が下サンシェードの前係合突起に後方から前方に向け係合することで窓開口部の開放のための役割を果たすとしても、車体ルーフの窓開口部を全面的に閉じるにあたっては、上サンシェードの前縁部は、下サンシェードの後係合突起に前方から後方に向けて係合するのみであって、下サンシェードの後係合突起に対し上下方向において係合することはない。このことは、下サンシェードは、その後係合突起にて、上サンシェードの前縁部に沿い下方へ容易にずれ易いことを意味する。
ここで、下サンシェードは、その左右両側部にて、左右下案内レールにより支持されているのみである。このため、下サンシェードは、その左右両側部以外の左右方向中間部位にて、剛性不足による撓みにより、下方へ垂れ下がり易い。このような垂れ下がり現象は、車体ルーフの窓開口部の左右方向幅が広い程、また、下サンシェードの厚さが薄い程、著しい。
その結果、2段型サンシェードトリムが、上述の垂れ下がり現象のもとに、車体ルーフの上下方向への振動に伴い上下方向に振動すると、下サンシェードの左右方向中間部位が上下方向に振動することで上サンシェードの左右方向中間部位に下方から繰り返し衝突して乗員にとって不快な異音を発生するという不具合を招く。
また、下サンシェードの上サンシェードからの垂れ下がり度合いが大きいほど、車室内における2段型サンシェードトリムとしての見映えを悪化させるという不具合を招く。
以上のような不具合は、2段型サンシェードトリムが製品としての精度にばらつきを有することで、下サンシェードの上サンシェードとの合わせ面に不揃いが発生すると、より一層著しく発生し易い。
そこで、本発明は、以上のようなことに対処するため、上下に併置される両サンシェードの各対応縁部を係脱可能に連結する連結構成でもって両サンシェードの間の垂みの発生を抑制するようにしたサンシェードトリム、サンシェードトリム装置及びサンシェードトリムを搭載してなる自動車を提供することを目的とする。
上記課題の解決にあたり、本発明に係るサンシェードトリムは、請求項1の記載によれば、
一横方向或いはその逆方向に移動可能なように上下に併置される少なくとも2つのサンシェード(50、60)を備える。
当該サンシェードトリムにおいて、
2つのサンシェードの一方のサンシェード(50)は、シェードパネル(50a)と、当該シェードパネルのうち上記逆方向側に位置する逆方向側縁部(51c)に支持される連結具(50b)とを具備しており、
他方のサンシェード(60)は、シェードパネル(60a)と、このシェードパネルのうち上記一横方向側に位置する一横方向側縁部(61c)に上記連結具に対応して支持される連結具(60b)とを具備しており、
両連結具のうち一方の連結具(50b)は、少なくとも上記一横方向に向けて開口する凹状連結部(54)を他方の連結具側に向けて突出するように設けてなり、
他方の連結具は、挿入部(64b)を、一方の連結具と連結可能とすべくその上記凹状連結部内に挿入可能なように一方の連結具側に向けて突出するように設けてなることを特徴とする。
これによれば、上述のように構成された両連結具を上述のごとく2つのサンシェードに支持するようにしたので、一方の連結具の凹状連結部に対する他方の連結具の挿入部の挿入によって、両サンシェードの各シェードパネル間に生じがちな垂れ下がり現象、両シェードパネル間の振動による衝突、この衝突による不快な異音の発生を防止し得るとともにサンシェードトリムの見映えを良好に維持することができる。
また、本発明は、請求項2の記載によれば、請求項1に記載のサンシェードトリムにおいて、
一方の連結具(50b)は、
一方のサンシェードの上記シェードパネルの上記一横方向側縁部の幅方向中央部にその上記逆方向側から着脱可能に嵌装されるU字状台座部(53)と、
当該台座部から他方の連結具側に向けて上記凹状連結部して突出するように形成してなるU字状連結部(54)とを具備しており、
他方の連結具(60b)は、
他方のサンシェードの上記シェードパネルの上記一横方向側縁部の幅中央部にその上記一横方向から着脱可能に嵌装されるU字状台座部(63)と、
当該台座部から上記一方の連結具側へ延出する一側延出部(64a)と、一方の連結具と連結すべく上記一側延出部の延出端部から上記逆方向に向けL字状に折れ曲がって一方の連結具の上記U字状連結部(54)内に挿入可能なように上記挿入部として延出する他側延出部(64b)とを有するL字状連結部(64)とを具備することを特徴とする。
これによれば、一方の連結具のU字状連結部に対する他方の連結具の挿入部の挿入によって、請求項1に記載の発明と同様の作用効果を達成し得る。
また、本発明に係るサンシェードトリムは、請求項3の記載によれば、
前方向或いは後方向に移動可能なように上下に併置される両サンシェード(60、50)を備える。
当該サンシェードトリムにおいて、
両サンシェードの一方のサンシェード(50)は、シェードパネル(50a)と、当該シェードパネルのうち上記後方向側に位置する後方向側縁部(51c)に支持される連結具(50b)とを具備しており、
他方のサンシェード(60)は、シェードパネル(60a)と、このシェードパネルのうち上記前方向側に位置する前方向側縁部(61c)に上記連結具に対応して支持される連結具(60b)とを具備しており、
両連結具のうち一方の連結具(50b)は、少なくとも上記前方向に向けて開口する凹状連結部を他方の連結具側に向けて突出するように設けてなり、
他方の連結具(60b)は、挿入部(64b)を、一方の連結具と連結可能とすべくその上記凹状連結部内に上記後方向に向けて挿入可能なように一方の連結具側に向けて突出するように設けてなることを特徴とする。
このように、前方向或いは後方向に移動可能なように上下に併置される両サンシェードを備えるサンシェードトリムにおいても、一方の連結具の凹状連結部に対する他方の連結具の挿入部の挿入によって、両サンシェードの各シェードパネル間に生じがちな垂れ下がり現象、両シェードパネル間の振動による衝突、この衝突による不快な異音の発生を防止し得るとともにサンシェードトリムの見映えを良好に維持することができる。
また、本発明は、請求項4の記載によれば、請求項3に記載のサンシェードトリムにおいて、
一方の連結具(50b)は、
一方のサンシェードの上記シェードパネルの上記後方向側縁部の左右方向中央部にその後方向側から着脱可能に嵌装されるU字状台座部(53)と、
当該台座部から他方の連結具側へ上記凹状連結部して突出するように形成してなるU字状連結部(54)とを具備しており、
他方の連結具(60b)は、
他方のサンシェードの上記シェードパネルの上記前方向側縁部の左右方向中央部にその前方向側から着脱可能に嵌装されるU字状台座部(63)と、
当該台座部から一方の連結具側へ延出する基端側延出部(64a)と、一方の連結具と連結すべく上記基端側延出部の延出端部から上記後方向に向けL字状に折れ曲がって一方の連結具のU字状連結部(54)内に挿入可能なように上記挿入部として延出する先端側延出部(64b)とを有するL字状連結部(64)とを具備することを特徴とする。
これにより、一方の連結具のU字状連結部に対する他方の連結具の挿入部の挿入によって、請求項3に記載の発明と同様の作用効果を達成することができる。
また、本発明は、請求項5の記載によれば、請求項1〜4のいずれか1つに記載のサンシェードトリムにおいて、
一方のサンシェードのうち一方の連結具の支持縁部とは反対側部位に他方のサンシェードとは反対側から設けられる操作部(55)と、この操作部から上記反対側部位を通り他方のサンシェード側へ延出する係合部(56c、57)とを有する操作係合機構(50c)を備えてなることを特徴とする。
これによれば、操作係合機構の操作部の操作により、一方のサンシェードを他方のサンシェード側へ移動させて当該他方のサンシェードと共に同一方向へ移動するにあたり当該他方のサンシェードの連結具に係合する係合部を、操作部から延出するリブでもって構成することから、操作係合機構の構成を簡単にしつつ請求項1〜4のいずれか1つに記載の発明の作用効果を達成し得る。
また、本発明に係るサンシェードトリム装置は、請求項6の記載によれば、
請求項1〜5のいずれか一つに記載のサンシェードトリム(ST、STa)と、
サンシェードトリムの2つのサンシェードをその幅方向両側部にて各両溝部(45、46)により移動可能に支持する両レール(40a)を有する案内レール部材(40)とを備える。
これによれば、請求項1〜5のいずれか1つに記載の発明の作用効果を達成し得るサンシェードトリム装置の提供が可能となる。
また、本発明に係る自動車は、請求項7の記載によれば、
車体(10)と、
当該車体の屋根(20)に設けた窓(30)を開閉するように当該窓の開口部(32)の幅方向両縁部に沿うように設けた両側レール(40a)を有する案内レール部材(40)と、
請求項1〜5のいずれか1つに記載のサンシェードトリムであってその2つのサンシェードをその幅方向両側部にて案内レール部材の上記両側レールの各々に形成した上下両溝部(45、46)に移動可能に嵌装してなるサンシェードトリム(ST、STa)とを搭載してなるものである。
これによれば、請求項1〜5のいずれか1つに記載の発明の作用効果を達成し得る自動車の提供が可能となる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す。
本発明に係るサンシェードトリムの第1実施形態を適用した自動車の部分破断による模式的概略平面図である。 図1の自動車の要部を示す模式的縦断面図である。 図1の自動車をサンシェードトリムの全開状態にて示す模式的概略平面図である。 上記第1実施形態にてサンシェードトリムを支持する案内レール部材を示す斜視図である。 上記第1実施形態におけるサンシェードトリムを操作係合機構の省略のもとに示す斜視図である。 図5の前側サンシェードを示す分解斜視図である。 図6の連結具を示す拡大斜視図である。 上記第1実施形態における前側サンシェードを操作係合機構と共に示す分解斜視図である。 図5の前側及び後側のサンシェードの各シェードパネルの部分拡大断面図である。 図5の後側サンシェードを示す分解斜視図である。 図10の連結具を示す拡大斜視図である。 上記第1実施形態における前側サンシェードのシェードパネルに対する連結具の支持状態を示す部分拡大断面図である。 上記第1実施形態における後側サンシェードのシェードパネルに対する連結具の支持状態を示す部分拡大断面図である。 上記第1実施形態における前側及び後側のサンシェードの各連結具の連結状態を示す部分拡大断面図である。 上記第1実施形態におけるサンシェードトリムをその全閉状態から開く過程を説明するための模式的断面図である。 上記第1実施形態におけるサンシェードトリムをその全開状態から閉じる過程を説明するための模式的断面図である。 本発明の第2実施形態の要部を示す拡大断面図である。 図17において前側サンシェードのリムの後側サンシェードの連結具に対する係合状態を示す拡大断面図である。 本発明の第3実施形態の要部を示す斜視図である。
以下、本発明の各実施形態を図面により説明する。
(第1実施形態)
図1は、自動車に適用された本発明に係るサンシェードトリムの第1実施形態を示している。当該自動車は、車体10を備えており、この車体10の屋根20には、窓30が設けられている。なお、屋根20は、外板21及び内板22でもって構成されている。
窓30は、図1或いは図2にて示すごとく、透明パネル31と、窓用開口部32とでもって構成されており、透明パネル31は、屋根20の外板21に形成した嵌め込み用開口部22aに嵌め込まれている。窓用開口部32は、図2にて示すごとく、透明パネル31に下方から対向するように屋根20の内板22に形成されている。
本第1実施形態において、窓用開口部32は、車体10の車室11(図2参照)内における前後両側座席部(図示しない)にその上方から対向するように、屋根20に開口形成されている(図1〜図3参照)。また、図2にて、各頭部M1、M2は、それぞれ、上記前後両側座席部に着座した各乗員の頭部を示す。なお、図1〜図3において、図示左側及び右側が、それぞれ、車体20の前側及び後側に対応する。従って、図1及び図3にて図示下側及び上側が、それぞれ、車体10の左側及び右側に対応する。
当該サンシェードトリムは、本第1実施形態では、図1〜図3及び図5のいずれかにて示すごとく、2段構成のサンシェードトリムSTでもって構成されており、当該サンシェードトリムSTは、案内レール部材40(図4参照)を介し、窓30の窓用開口部32に対し前後方向に移動可能に支持されている。
案内レール部材40は、屋根20の外板21と内板22との間にて窓用開口部32に組み付けられており、当該案内レール部材40は、左右両側レール40aと、前後両側帯状支持板40bとにより構成されている。
左側レール40aは、側壁部41と、上側、中側及び下側の壁部42〜44とでもって構成されている。ここで、上側壁部42及び下側壁部44は、側壁部41と共に横断面U字状となるように、側壁部41の幅方向上下両縁部から当該側壁部41に対しL字状に折れ曲がって延出されている。また、中側壁部43は、側壁部41、上側壁部42及び下側壁部44と共に左側レール40aを縦断面E字状に構成するように、側壁部41の幅方向中央部から上側壁部42及び下側壁部44に平行に延出されている。
これにより、左側レール40aには、上側溝部45が、側壁部41の幅方向上側部位を底部として上側壁部42と中側壁部43との間に形成され、また、下側溝部46が、側壁部41の幅方向下側部位を底部として中側壁部43と下側壁部44との間に形成されている。このように構成される左側レール40aは、上下両側溝部45、46、即ち、上下2条の溝部45、46にて、右方へ開口するように、窓30の窓用開口部32の左側縁部に着脱可能に装着されている。
また、右側レール40aは、左側レール40aと同様に、側壁部41と、上側、中側及び下側の壁部42〜44とでもって、縦断面E字状となるようにかつ上下両側溝部45、46を形成するように構成されている。このように構成される右側レール40aは、上下両側溝部45、46、即ち、上下2条の溝部45、46にて左側レール40aの上下両側溝部45、46に対向するように、窓30の窓用開口部32の右側縁部に装着されている。このことは、左右両側レール40aが、窓用開口部32の左右方向中央部に対し互いに対称的な構成を有するように、窓用開口部32に装着されていることを意味する。なお、左右両側レール40aは、例えば、アルミニウムにより形成されている。
前後両側帯状支持板40bのうち、前側帯状支持板40bは、その長手方向両端部にて、左右両側レール40aの各上壁部42の前端部位上にねじ止めされている。一方、後側帯状支持板40bは、その長手方向両端部にて、前側帯状支持板40bに対し平行に位置するように、左右両側レール40aの各上壁部42の後端近傍部位上にねじ止めされている。これにより、前後両側帯状支持板40bは、左右両側レール40aをその長手方向に沿い平行に維持する役割を果たす。
サンシェードトリムSTは、図2或いは図5にて示すごとく、前側サンシェード50と、後側サンシェード60とにより構成されている。なお、本第1実施形態において、サンシェードトリムSTは、案内レール部材40とともに、サンシェードトリム装置を構成する。
前側サンシェード50は、その左右両側縁部にて、案内レール部材40の左右両側レール40aの各下側溝部46内に沿い前後方向に移動可能に嵌装されている。このことは、左右両側レール40aが、各下側溝部46により、前側サンシェード50をその左右両側縁部にて前後方向に案内可能に支持することを意味する。
後側サンシェード60は、その左右両側縁部にて、案内レール部材40の左右両側レール40aの各上側溝部45内に沿い前後方向に移動可能に嵌装されている。このことは、左右両側レール40aが、各上側溝部45により、後側サンシェード60をその左右両側縁部にて前後方向に案内可能に支持することを意味する。
換言すれば、サンシェードトリムSTは、上下に位置する前後両側サンシェード50、60の2段構成にて、案内レール部材40により、窓30の透明パネル31に沿い窓用開口部32を後方へ開き或いは窓用開口部32を前方へ閉じるべく案内されるように構成されている。このことは、サンシェードトリムSTは、窓用開口部32を後方に開くことで、窓30を開き、窓用開口部32を前方に閉じることで、窓30を閉じることを意味する。
次に、当該サンシェードトリムSTの前側サンシェード50及び後側サンシェード60の各構成につき詳細に説明すると、前側サンシェード50は、図5〜図8のいずれかにて示すごとく、シェードパネル50aと、連結具50bと、操作係合機構50cとにより構成されている。
シェードパネル50aは、彎曲状パネル部51及び折れ曲がり部52を有している。パネル部51は、車室11側から上方に向け緩やかな凸形状にて彎曲するように形成されており、当該パネル部51は、その前縁部51aにて、図5或いは図6にて示すごとく、前方に向け凸な円弧形状にて緩やかに彎曲するように形成されている。
また、当該パネル部51は、案内溝部51bを有しており、この案内溝部51bは、パネル部51にその左右方向上面中央部に沿い当該パネル部51の後縁部51cから前方に向けて所定長さに亘り凹状に形成されている。これにより、当該案内溝部51bは、後側サンシェード60の連結具60b(後述する)を案内する役割を果たす。なお、パネル部51の後縁部51cは、当該パネル部51の後縁部51c以外の部位よりも薄く形成されている。
折れ曲がり部52は、窓30の窓用開孔部32の前縁部に係止する係止部としての役割を果たすもので、当該折れ曲がり部52は、傾斜状延出部52a、立ち上がり延出部52b及び屈曲延出部52cでもって構成されている。傾斜状延出部52aは、パネル部51の前縁部51aから前側上方へ傾斜状に延出している。立ち上がり延出部52bは、傾斜状延出部52aの延出端部からパネル部51に対し直角に立ち上がるように折れ曲がって延出している。なお、屈曲延出部52cは、立ち上がり延出部52bの延出上端部から前方へL字状に屈曲するように延出している。
本第1実施形態において、シェードパネル50aは、後述するシェードパネル60aとともに、図9にて示すごとく、車室側層a、3層フィルムb、ガラスマット層c、樹脂層d、ウレタン層e、樹脂層f、ガラスマット層g、単層フィルムh及び屋根側層iを、車室側層aから屋根側層iにかけて順次上側へ積層した状態にて、加熱プレス成形により圧着して形成されている。これにより、シェードパネル50aは手触り感を良好に発揮し得る。なお、シェードパネル50aは、後述するシェードパネル60aとともに、軽量さを確保する点から、5(mm)〜10(mm)の範囲以内の厚さとなるように、できる限り薄く形成されている。また、車室側層aは、ニット或いは不織布で構成されており、屋根側層iは、不織布で構成されている。
連結具50bは、後側サンシェード60の連結具60b(後述する)と係脱可能に連結する役割を果たすもので、当該連結具50bは、図6或いは図7にて示すごとく、U字状台座部53及びU字状連結部54とを有するように、アルミニウム等の金属或いは合成樹脂でもって、一体成形されている。
U字状台座部53は、図7にて拡大して示すごとく、後壁部53a、上壁部53b及び下壁部53cを有しており、上壁部53b及び下壁部53cは、後壁部53aの幅方向両端部から前方へL字状に折れ曲がるように延出されて、
台座部53を前方に向けU字状となるように形成している。これにより、U字状台座部53は、シェードパネル51の後縁部51cの左右幅方向中央部(案内溝部51bを含む)に嵌装されて、連結具50bをシェードパネル51の後縁部51cの左右幅方向中央部に着脱可能に支持する役割を果たす(図12参照)。
U字状連結部54は、上壁部54a、左壁部54b及び右壁部54cでもって下方に向けU字状となるように、台座部53の上壁部53bの左右方向前側中央部から上方へ隆起形成されている。これにより、連結具50bは、連結部54にて、後述のように、後側サンシェード60の連結具60bと係脱可能に連結する役割を果たす。
操作係合機構50cは、図8にて示すごとく、操作部材55と、係合部材56を備えている。操作部材55は、帯状板部55aと、この帯状板部55aの中央部を上方へ中空直方体状に隆起してなる凹状操作部55bとを有するように、一体成形されている。
しかして、帯状板部55aは、凹状操作部55bをシェードパネル51の中央貫通孔部51dを通して係合部材56の台座部56b(後述する)内に下方から嵌装されるとともに、左右両側円筒部55cを下方からパネル部51の左右両側貫通孔部51eに同軸的に挿入するようにして、パネル部51にその下面側から当接されている。なお、凹状操作部55bは、その内部に下方から手の指を挿入して前側サンシェード50を後方へ開き或いは前方へ閉じるように移動させる役割を果たす。
ここで、中央貫通孔部51dは、パネル部51の前縁部51aの中央部と案内溝部51bの前端部との間の部位に矩形状に形成されている。左右両側貫通孔部51eは、中央貫通孔部51dの左右両側にて、パネル部51に貫通状に形成されている。また、左右両側円筒部55cは、帯状板部55aの長手方向両端部から上方へ円筒状に突出するように形成されている。
係合部材56は、帯状板部56aと、この帯状板部56aの中央部を上方へ中空直方体状に隆起形成してなる台座部56bと、この台座部56bの上壁中央部から上方へ突出する板状突出部56cとを有するように一体成形されている。ここで、突出部56cは、その後壁部56dにて、後側サンシェード60の前縁中央部に前方から係合する係合部としての役割を果たす。なお、突出部56cは、後壁部56dの左右方向両縁部から直角三角形状の補強壁部を前方へL字状に延出して構成されている。
しかして、係合部材56は、帯状板部56aにて、パネル部51を介し操作部材55の帯状板部55aに対向するようにパネル部51の上面に当接されて、帯状板部56aの左右両側貫通孔部56eを介し両雄ねじ56f(図8では、一方の雄ねじのみを示す)により帯状板部56aの左右両側円筒部55cの内周面に形成した雌ねじ部内に締着されている。これにより、係合部材56はパネル部51にその前縁部を介し凹状操作部55bに対向するように組み付けられている。
後側サンシェード60は、図5、図10及び図11のいずれかにて示すごとく、シェードパネル60aと、連結具60bとにより構成されている。シェードパネル60aは、彎曲状パネル部61及び折れ曲がり部62を有している。パネル部61は、前側サンシェード50のパネル部51と同様に、車室11側から上方に向け緩やかな凸形状にて彎曲するように形成されている。
折れ曲がり部62は、窓20の窓用開口部32の後縁部にその前方から係止する係止部としての役割を果たすもので、当該折れ曲がり部62は、立ち上がり延出部62aと、屈曲延出部62bでもって構成されている。立ち上がり延出部62aは、パネル部61の後縁部61aから上方へ直角に折れ曲がるように延出されている。なお、屈曲延出部62bは、立ち上がり延出部52bの延出上端部から後方へL字状に屈曲するように延出している。
本実施形態において、パネル部61は、パネル部51と同様の形成材料でもって当該パネル部51と同様に形成されている。また、パネル部61の左右方向上面中央部に形成された溝部61bは、意匠上からみた装飾機能を果たす。
連結具60bは、図10或いは図11にて示すように、U字状台座部63及びL字状連結部64とを有するように、アルミニウム等の金属或いは合成樹脂でもって、一体成形されている。U字状台座部63は、図11にて拡大して示すごとく、前壁部63a、上壁部63b及び下壁部63cを有しており、上壁部63b及び下壁部63cは、前壁部63aの左右方向両端部から後方へL字状に折れ曲がるように延出されて、台座部63を後方に向けU字状となるように形成している。これにより、U字状台座部63は、パネル部61の前縁部61cの左右幅方向中央部に嵌装されて、連結具60bをパネル部61の前縁部61cの左右幅方向中央部に着脱可能に支持する役割を果たす(図13参照)。
L字状連結部64は、立ち下がり壁部64a及び折れ曲がり壁部64bを有しており、立ち下がり壁部64aは、U字状台座部63の下壁部63cの延出後縁部から下方へ直角にたち下がるように、基端側延出部として延出されている。折れ曲がり壁部64bは、立ち下がり壁部64aの延出下端部から後方へL字状に折れ曲がるように、先端側延出部として延出されている。
しかして、L字状連結部64は、立ち下がり壁部64aにて、連結具50bのU字状連結部54の上壁部54aの前縁部にその前方から係合する係合部としての役割を果たし、かつ、折れ曲がり壁部64bにて、被挿入部としてのU字状連結部54内にその前方から挿入される挿入部としての役割を果たす(図14参照)。これにより、連結具60bは、連結具50bに係脱可能に連結され、当該連結具50bと共に、クレビス構造の連結機構としての役割を果たす。
ただし、本第1実施形態では、前側サンシェード50の後側サンシェード60からの垂れ下がりを良好に無くするため、連結具50の連結部54の上壁54bとシェードパネル50aのパネル部51の後縁部51との間隔が、L字状連結部64の折れ曲がり壁部64bの厚さよりも幾分広い程度に設定されている。なお、連結部54の開口形状は、連結具60の折れ曲がり壁部64bを連結部54内に挿入し易い程度に設定されている。
以上のよう構成した本第1実施形態において、サンシェードトリムSTが、図15の最上段の模式的断面図にて示すごとく、窓30を全閉する状態(図1或いは図2参照)にあるものとする。
このとき、前側サンシェード50は、その左右両側縁部にて、案内レール部材40の左右両側レール40aの各下側溝部46内に移動可能に嵌装されて、案内レール部材40により支持されている。このような状態にて、前側サンシェード50は、折れ曲がり部52(図5参照)にて、窓30の窓用開口部32の前縁部に係止している。
一方、後側サンシェード60は、その左右両側縁部にて、案内レール部材40の左右両側レール40aの各上側溝部45内に移動可能に嵌装されて、前側サンシェード50の上側に併置されるように案内レール部材40により支持されている。
このような状態では、後側サンシェード60は、パネル部61の後縁部にて、窓用開口部32の後縁部の直上に位置しており、当該サンシェード60の連結具60bは、L字状連結部64の連結部である折れ曲がり壁部64bにて、前側サンシェード50の連結具50bのU字状連結部54の内部にその前方から挿入されている(図14参照)。このとき、L字状連結部64は、その係合部である立ち下がり壁部64aにて、連結具50bのU字状連結部54の上壁部54aの前縁部にその前方から係合している。
ここで、上述のごとく、連結具50がシェードパネル50aのパネル部51の後縁部にしっかりと支持されるとともに、連結具60が、シェードパネル60aのパネル部61の前縁部にしっかりと支持され、かつ、連結部54の上壁54aとシェードパネル50aのパネル部51の後縁部51との間隔が、前側サンシェード50の後側サンシェード60からの垂れ下がりを良好に無くするように設定されている。
従って、上述のようにL字状連結部64の折れ曲がり壁部64bがU字状連結部54の内部に挿入されている状態においては、前側サンシェード50は、そのシェードパネル50aの薄さやその形成材料とはかかわりなく、シェードパネル50aの左右方向中間部位にて、後側サンシェード60から下方へ垂れ下がることはない。
また、このようにシェードパネル50aの垂れ下がりが防止され得ることから、当該自動車の走行等による振動とはかかわりなく、前側サンシェード50のシェードパネル50aの振動が規制されて、シェードパネル50aのシェードパネル60aとの間の間欠的な衝突の発生ないしこの衝突による不快な音の発生を良好に防止し得る。このような作用効果は、サンシェードトリムSTが製品としての精度にばらつきを有しているために、前側サンシェード50及び後側サンシェード60の各合わせ面部(各対向面部)に不揃いが発生しても、これにかかわりなく、同様に達成し得る。
また、上述のようにシェードパネル50aの垂れ下がりが防止され得ることから、車室内におけるサンシェードトリムSTの見映えを良好に維持することができる。
上述のようなサンシェードトリムSTによる窓30の全閉状態において、当該窓30を開くにあたっては、乗員が、操作係合機構50cの凹状操作部55b(図8参照)を、その内部に手の指を入れて図15にて図示矢印Rrの方向に引っ張れば、前側サンシェード50及び後側サンシェード60が、矢印Rrの方向に移動していく。これに伴い、前側サンシェード50及び後側サンシェード60が、図15にて図示矢印AR1〜AR4にて示すごとく、順次後方へ移動して、窓30、換言すれば、窓用開口部32を後方に向けて順次開いていく。
このような過程において、前側サンシェード50が、図15にて図示矢印AR1にて示すごとく、図15の最上段の模式的断面図にて示す位置から2段目の模式的断面図にて示す位置に移動するにあたり、連結具50bのU字状連結部54が、その上壁部54aにて連結具60の立ち下がり壁部64aから離れるとともに、折れ曲がり壁部64bから後方へ抜け出していく。
ついで、前側サンシェード50が、図15にて図示矢印AR2にて示すごとく、図15の上記2段目の模式的断面図にて示す位置から3段目の模式的断面図にて示す位置に移動したとき、操作係合機構50cの係合部材56が、係合部である突出部56cにて、連結具60の台座部63の前壁部63aにその後方から係合する。
然る後、前側サンシェード50が、図15にて図示矢印AR3にて示すごとく、図15の上記3段目の模式的断面図にて示す位置から4段目の模式的断面図にて示す位置に移動するにあたり、前側サンシェード50が、係合部材56の突出部56cにより台座部63の前壁部63aを介し後側サンシェード60を後方へ押動しながら、当該側サンシェード60と共に後方へ移動していく。
さらに、前側サンシェード50が、図15にて図示矢印AR4にて示すごとく、図15の上記4段目の模式的断面図にて示す位置から5段目の模式的断面図にて示す位置に移動すると、窓30、換言すれば、窓用開口部32が全開になる(図3参照)。
然る後、このような全開状態から窓30を閉じるにあたっては、乗員が、操作係合機構50cの凹状操作部55bを、その内部に手の指を入れて図16にて図示矢印Ffの方向に引っ張れば、前側サンシェード50及び後側サンシェード60が、矢印Ffの方向に移動していく。これに伴い、前側サンシェード50及び後側サンシェード60が、図15の上記5段目の模式的断面図にて示す位置から、図16にて図示矢印AR5〜AR7にて示すごとく、順次前方へ移動して、窓30、換言すれば、窓用開口部32を後方に向けて順次閉じていく。このとき、係合部材56の突出部56cが連結具60の台座部63の前壁部63aから前方へ離れていく。
このような過程において、前側サンシェード50が、図16にて図示矢印AR5にて示すごとく、図16の最上段の模式的断面図にて示す位置から2段目の模式的断面図にて示す位置に移動すると、連結具50bのU字状連結部54が、その上壁部54aにて連結具60の立ち下がり壁部64aに係合するとともに、その内部へ連結具60bの折れ曲がり壁部64bを挿入させていく。これにより、連結具50が連結具60と連結する。
ついで、前側サンシェード50が、図16にて図示矢印AR6にて示すごとく、図16の上記2段目の模式的断面図にて示す位置から3段目の模式的断面図にて示す位置に移動するにあたり、前側サンシェード50が、両連結具50、60の連結のもと、後側サンシェード60を引っ張って、当該後側サンシェード60とともに矢印Ffの方向へ移動していく。
然る後、前側サンシェード50が、図16にて図示矢印AR7にて示すごとく、図16の上記3段目の模式的断面図にて示す位置から4段目の模式的断面図にて示す位置に移動すると、サンシェードトリムSTは、図15の最上段の模式的断面図にて示す位置に達して、窓30を全閉にする。
このように両連結具50、60の連結のもとに窓30を閉じていく過程においては、前側サンシェード50が上述と同様に下方へ垂れることがないので、サンシェードトリムSTによる全閉状態と同様の作用効果を達成することができる。
以上説明したように、本第1実施形態によれば、クレビス構造の連結機構としての役割を果たす両連結具50、60を採用して上述のごとく前側及び後側のサンシェード50、60に支持するようにしたので、前側サンシェード50のシェードパネル50aの後側サンシェード60のシェードパネル60aからの垂れ下がり、両シェードパネル50a、60a間の振動による衝突、この衝突による不快な異音の発生を防止し得るとともにサンシェードトリムSTの見映えを良好に維持することができる。
(第2実施形態)
図17は、本発明の第2実施形態の要部を示している。この第2実施形態では、上記第1実施形態にて述べた操作係合機構50cにおいて、操作部材55が、リブ57を凹状操作部55bの後壁部55dから上方へ延出させるように隆起形成されている。なお、凹状操作部55bは、その後壁部55d及び前壁部55eにてパネル部51の中央貫通孔部51dの内面後縁部及び内面前縁部に当接するように、中央貫通孔部51dに嵌装されている。
本第2実施形態では、リブ57が、係合部としての役割を果たす。これに伴い、本第2実施形態では、係合部材56が廃止されている。その他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
このように構成した本第2実施形態では、リブ57が、上記第1実施形態にて述べた係合部材56の突出部56cに代えて、図18にて示すごとく、連結具60の台座部63の前壁部63aにその後方から係合し、或いは図17にて示すごとく、当該前壁部63aから前方へ離れる。
これにより、上記第1実施形態にて述べた操作係合機構50cが係合部材56の廃止による簡単な構成となっても、リブ57の採用によって、上記第1実施形態にて述べた係合部材56の突出部56cによる作用効果と同様の作用効果を達成することができる。その他の作用効果は上記第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
図19は、本発明の第3実施形態の要部を示している。この第3実施形態では、サンシェードトリムSTaが、上記第1実施形態にて述べたサンシェードトリムSTに代えて、採用されている。
当該サンシェードトリムSTaは、上記第1実施形態にて述べた前側サンシェード50及び後側サンシェード60に加えて、中側サンシェード70を備えた3段構成のサンシェードトリムとして構成されている。
ここで、中側サンシェード70は、パネル部71と、上記第1実施形態にて述べた連結具50b及び連結具60bと同様に構成した他の連結具(以下、他の連結具50bという)及び他の連結具(以下、他の連結具60bという)でもって構成されている。
他の連結具50及び他の連結具60は、上記第1実施形態にて述べた各連結具50、連結具60の各シェードパネル50a、60aに対する支持と同様に、中側サンシェード70に支持されている。
即ち、他の連結具50は、そのU字状台座部53にて、パネル部71の後縁部71aの左右幅方向中央部に支持されている。また、他の連結具60は、そのU字状台座部63にて、パネル部71の前縁部71bの左右幅方向中央部に支持されている。なお、図19にて、符号71cは、パネル部71の左右方向上面中央部に形成された案内溝部を示しており、この案内溝部71cは、後側サンシェード60の連結具60bを案内する役割を果たす。
これにより、上記第1実施形態にて述べた案内レール部材40において、左右両側レール40aに代えて、各3条の溝部(上側溝部、中側溝部及び下側溝部)を形成した他の左右両側レールを採用することで、前側、中側及び後側のサンシェード50、70及び60が、その各左右両側縁部にて、それぞれ、他の左右両側レールの上側溝部、中側溝部及び下側溝部に移動可能に嵌装されれば、サンシェードトリムSTaは、本第3実施形態でも、上記第1にて述べたサンシェードトリムSTと同様に案内レール部材により支持することができる。その他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
このように構成して第3実施形態によれば、サンシェードトリムSTaにより上記第1実施形態にて述べた窓30を閉じるにあたっては、前側サンシェード50を上記第1実施形態と同様に前方に向けて移動させれば、中側サンシェード70及び後側サンシェード60を、前側サンシェード50の連結具50と中側サンシェード70の他の連結具60との上述と同様の連結及び中側サンシェード70の他の連結具50と後側サンシェード60の連結具60との上述と同様の連結のもとに、前側サンシェード50を中側サンシェード70及び後側サンシェード60とともに前方へ移動させて、窓30を全閉にする。
また、また、サンシェードトリムSTaにより、窓30を開くにあたっては、前側サンシェード50を上記第1実施形態と同様に後方に向けて移動させれば、前側サンシェード50の連結具50と中側サンシェード70の他の連結具60との上述と同様の連結解除及び中側サンシェード70の他の連結具50と後側サンシェード60の連結具60との上述と同様の連結解除のもとに、上記第1実施形態にて述べた前側サンシェード50の係合部材56の帯状板部56aにより中側サンシェード70の他の連結具60及び後側連結具60の連結具60を上記第1実施形態と同様に前方から順次係合することで、前側サンシェード50が中側サンシェード70及び後側サンシェード60を後方へ押動しながらこれら中側サンシェード70及び後側サンシェード60とともに後方へ移動して、窓30を全開にする。
これにより、サンシェードトリムが、上記第1実施形態とは異なり、3段構成となっていても、上記第1実施形態と同様の作用効果を達成することができる。
なお、本発明の実施にあたり、上記各実施形態に限ることなく、次のような種々の変形例が挙げられる。
(1)本発明の実施にあたり、上記第1実施形態にて述べたサンシェードトリムST或いは第3実施形態にて述べたサンシェードトリムSTaは、自動車の前後方向ではなく、左右方向や前後左右を含む一横方向或いはその逆方向に窓30を開閉するサンシェードトリムであってもよい。
(2)本発明の実施にあたり、上記第1実施形態とは異なり、連結具50を後側サンシェード60の前縁部に支持し、一方、連結具60を前側サンシェード50の後縁部に支持して、両連結具50、60を上記第1実施形態と同様に、相互に連結させ或いはその連結の解除をさせるよう構成しても、上記第1実施形態と同様の作用効果を達成することができる。
(3)本発明の実施にあたり、上記第1実施形態とは異なり、サンシェードトリムSTは、前方へ開き後方へ閉じるように構成してもよい。
(4)本発明の実施にあたり、上記第1実施形態とは異なり、前側サンシェード50が後側サンシェード60の上側に位置するように、サンシェードトリムSTを案内部材40に支持するようにしてもよい。
(5)本発明の実施にあたり、上記第1実施形態にて述べた両連結具50、60において、各台座部を廃止して、U字状連結部54及びL字状連結部64を、直接、前側サンシェード50の後縁部及び後側サンシェード60の前縁部に支持するようにしてもよい。
(6)本発明の実施にあたり、上記第1実施形態にて述べた連結具50は、U字状連結部54に代えて、左右両壁部54b、54cの一方を廃止してL字状に構成した連結部を有するようにしてもよく、また、U字状連結部54の後側開口部を閉鎖するように後壁部を付加してもよい。一般的には、連結具50は、前方に向けて開口する凹状連結部を、連結部54として備えていればよい。
(7)本発明の実施にあたり、上記第1実施形態にて述べた連結具60において、L字状連結部64は、折れ曲がり壁部64bに代えて、例えば、ロッド状折れ曲がり部であってもよく、一般的には、U字状連結部54に挿入可能な形状を有する挿入部であってもよい。
(8)本発明の実施にあたり、上記第1実施形態において、両連結具50、60は、それぞれ、例えば、一対であってもよい。
(9)本発明の実施にあたり、上記第1実施形態にて述べたサンシェードトリムSTにおいて、前側及び後側のサンシェード50、60の各シェードパネル50a、60aの双方或いは一方は、パネル部のみで構成してもよい。
(10)本発明の実施にあたり、サンシェードトリムを支持する案内部材は、上記第1実施形態とは異なり、左右両側レール40aの各後端部を長手状部材により連結してU字状の案内部材として構成し、前後両側帯状支持板40bを廃止するようにしてもよい。
10…車体、20…屋根、30…窓、32…窓用開口部、40…案内部材、
40a…レール、45、46…溝部、50…前側サンシェード、
50a、60a…シェードパネル、50b、60b…連結具、
50c…操作係合機構、53、63…U字状台座部、54…U字状連結部、
55…操作部材、56…係合部材、57…リブ、60…後側サンシェード、
64…L字状連結部、64a…立下り部、64b…折れ曲がり部、
ST、STa…サンシェードトリム。

Claims (7)

  1. 一横方向或いはその逆方向に移動可能なように上下に併置される少なくとも2つのサンシェードを備えるサンシェードトリムにおいて、
    前記2つのサンシェードの一方のサンシェードは、シェードパネルと、当該シェードパネルのうち前記逆方向側に位置する逆方向側縁部に支持される連結具とを具備しており、
    他方のサンシェードは、シェードパネルと、このシェードパネルのうち前記一横方向側に位置する一横方向側縁部に前記連結具に対応して支持される連結具とを具備しており、
    前記両連結具のうち一方の連結具は、少なくとも前記一横方向に向けて開口する凹状連結部を他方の連結具側に向けて突出するように設けてなり、
    前記他方の連結具は、挿入部を、前記一方の連結具と連結可能とすべくその前記凹状連結部内に挿入可能なように前記一方の連結具側に向けて突出するように設けてなることを特徴とするサンシェードトリム。
  2. 前記一方の連結具は、
    前記一方のサンシェードの前記シェードパネルの前記一横方向側縁部の幅方向中央部にその前記逆方向側から着脱可能に嵌装されるU字状台座部と、
    当該台座部から前記他方の連結具側に向けて前記凹状連結部して突出するように形成してなるU字状連結部とを具備しており、
    前記他方の連結具は、
    前記他方のサンシェードの前記シェードパネルの前記一横方向側縁部の幅中央部にその前記一横方向から着脱可能に嵌装されるU字状台座部と、
    当該台座部から前記一方の連結具側へ延出する一側延出部と、前記一方の連結具と連結すべく前記一側延出部の延出端部から前記逆方向に向けL字状に折れ曲がって前記一方の連結具の前記U字状連結部内に挿入可能なように前記挿入部として延出する他側延出部とを有するL字状連結部とを具備することを特徴とする請求項1に記載のサンシェードトリム。
  3. 前方向或いは後方向に移動可能なように上下に併置される両サンシェードを備えるサンシェードトリムにおいて、
    前記両サンシェードの一方のサンシェードは、シェードパネルと、当該シェードパネルのうち前記後方向側に位置する後方向側縁部に支持される連結具とを具備しており、
    他方のサンシェードは、シェードパネルと、このシェードパネルのうち前記前方向側に位置する前方向側縁部に前記連結具に対応して支持される連結具とを具備しており、
    前記両連結具のうち一方の連結具は、少なくとも前記前方向に向けて開口する凹状連結部を他方の連結具側に向けて突出するように設けてなり、
    前記他方の連結具は、挿入部を、前記一方の連結具と連結可能とすべくその前記凹状連結部内に前記後方向に向けて挿入可能なように前記一方の連結具側に向けて突出するように設けてなることを特徴とするサンシェードトリム。
  4. 前記一方の連結具は、
    前記一方のサンシェードの前記シェードパネルの前記後方向側縁部の左右方向中央部にその後方向側から着脱可能に嵌装されるU字状台座部と、
    当該台座部から前記他方の連結具側へ前記凹状連結部して突出するように形成してなるU字状連結部とを具備しており、
    前記他方の連結具は、
    前記他方のサンシェードの前記シェードパネルの前記前方向側縁部の左右方向中央部にその前方向側から着脱可能に嵌装されるU字状台座部と、
    当該台座部から前記一方の連結具側へ延出する基端側延出部と、前記一方の連結具と連結すべく前記基端側延出部の延出端部から前記後方向に向けL字状に折れ曲がって前記一方の連結具の前記U字状連結部内に挿入可能なように前記挿入部として延出する先端側延出部とを有するL字状連結部とを具備することを特徴とする請求項3に記載のサンシェードトリム。
  5. 前記一方のサンシェードのうち前記一方の連結具の支持縁部とは反対側部位に前記他方のサンシェードとは反対側から設けられる操作部と、この操作部から前記反対側部位を通り前記他方のサンシェード側へ延出する係合部とを有する操作係合機構を備えてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のサンシェードトリム。
  6. 請求項1〜5のいずれか一つに記載のサンシェードトリムと、
    前記サンシェードトリムの前記2つのサンシェードをその幅方向両側部にて各両溝部により移動可能に支持する両レールを有する案内レール部材とを備えるサンシェードトリム装置。
  7. 車体と、
    当該車体の屋根に設けた窓を開閉するように当該窓の開口部の幅方向両縁部に沿うように設けた両側レールを有する案内レール部材と、
    請求項1〜5のいずれか一つに記載のサンシェードトリムであってその2つのサンシェードをその幅方向両側部にて前記案内レール部材の前記両側レールの各々に形成した上下両溝部に移動可能に嵌装してなるサンシェードトリムとを搭載してなる自動車。
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