JP3722256B2 - ドアトリムにおけるフィニッシャーの取付構造 - Google Patents

ドアトリムにおけるフィニッシャーの取付構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ドアトリムにおけるフィニッシャーの取付構造に関するもので、特に、ドアトリムのウエスト部に取り付けられるパワーウインドウスイッチフィニッシャーやミラースイッチフィニッシャー等のフィニッシャーの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8,図9は、従来の自動車用ドアトリムを示す正面図並びに断面図であり、ドアトリム1は、木質系芯材2の表面に表皮材3を一体貼着して構成されており、通常は、木質系芯材2の原反マットをホットプレス成形により所要形状に成形した後、木質系芯材2が通気性を備えていることから、木質系芯材2の表面に接着剤を塗布し、その後、塩ビシート裏面にポリエチレンフォーム等のクッション層が裏打ちされた非通気性素材からなる表皮材3を真空成形により木質系芯材2の表面に一体貼着して構成されている。
【0003】
そして、自動車用ドアトリム1は、乗員の近傍位置にあることから、パワーウインドウスイッチ,ミラースイッチ等のスイッチフィニッシャーやツイター等のスピーカフィニッシャー等のフィニッシャー類を特にドアトリム1のウエスト部に設置することが多い。
【0004】
その場合、例えば、図示するものでは、ドアトリム1のウエスト部フロント側に取付用開口4が開設され、ミラー操作用のスイッチフィニッシャー5を取り付けたものであるが、このスイッチフィニッシャー5は、裏面下部側にフック状の差込み片5a、裏面上部側に取付用ボス5bが一体に設けられており、この取付用ボス5bに鉄クリップ5cが取り付けられている。そして、取付用開口4の下縁に差込み片5aを差し込んだ後、取付用開口4の上縁に鉄クリップ5cを係着することにより、ドアトリム1の取付用開口4内にスイッチフィニッシャー5を取り付けるようにしている。
【0005】
しかし、ドアトリム1の芯材としての木質系芯材2は、コスト,加工性,軽量化の点で優れてはいるものの、物性的に脆い面があり、スイッチフィニッシャー5に取り付けた鉄クリップ5cに木質系芯材2が削られ、破壊防止の対策として、図10にその部位を拡大して示すように、通常、鉄クリップ5cと係着する部位には、金属薄板をU字状に折曲してなるプロテクタ6が嵌め込まれており、スイッチフィニッシャー5の鉄クリップ5cは取付用開口4に嵌め込まれたプロテクタ6に係着するという構造が採用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来のドアトリム1におけるスイッチフィニッシャー5の取付構造においては、使用する木質系芯材2の物性が弱いこともあり、スイッチフィニッシャー5の取付部には取付用開口4の縁部にプロテクタ6が嵌め込まれており、このプロテクタ6の製作コストや組付けコスト等が嵩むため、コストアップを招来するという不具合があった。
【0007】
この発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ドアトリムのウエスト部裏面に設置される比較的剛性に富むウエストガーニッシュ(ウインドウシールを取り付けるために設置される)を利用することにより、従来の金属製のプロテクタを廃止して、プロテクタの製作コストや組付けコストを低減することにより、大幅にコストを削減できるドアトリムにおけるフィニッシャーの取付構造を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本願の請求項1記載の発明は、木質系芯材表面に表皮材が貼着されてドアトリムが構成されるとともに、このドアトリムのウエスト部に取付用開口を開設し、この取付用開口内に樹脂成形体からなるフィニッシャーを嵌着固定するドアトリムにおけるフィニッシャーの取付構造において、前記ドアトリムのウエスト部裏面には、樹脂成形体からなるウエストガーニッシュが固定され、ドアトリムの取付用開口の上縁までウエストガーニッシュを延長形成するとともに、フィニッシャーの上側係止部を上記ウエストガーニッシュの延長部の端縁に係着固定することを特徴とする。
【0009】
更に、請求項2記載の発明は、前記フィニッシャーに設けられる上側係止部は、フィニッシャーと一体に形成される係止爪であることを特徴とする。
【0010】
また、請求項3記載の発明は、木質系芯材表面に表皮材が貼着されてドアトリムが構成されるとともに、このドアトリムのウエスト部に取付用開口を開設し、この取付用開口内に樹脂成形体からなるフィニッシャーを嵌着固定するドアトリムにおけるフィニッシャーの取付構造において、前記フィニッシャーの裏面上部には取付用開口内に侵入するプレート状のリブが形成され、このリブの係止孔内にウエストガーニッシュの延長部の先端部に形成した係止爪を係着固定したことを特徴とする。
【0011】
ここで、ドアトリムは、所要形状に成形された木質系芯材と、その表面に貼着される表皮材との積層構造体からなり、木質系芯材としては、各種ファイバーにフェノール樹脂等の熱硬化性樹脂をバインダとして含浸し、マット状のものをホットプレス成形型により所要形状に熱圧成形して所要形状に成形するとともに、木質系芯材が通気性を備えていることから、木質系芯材の表面に接着剤を塗布した後、真空成形により表皮材を一体貼着する。
【0012】
表皮材としては、非通気性と適度の伸縮性を備えていれば特に材質は限定するものではなく、塩ビシート裏面にポリエチレンフォームを裏打ちしたものや塩ビシート単体等から適宜選択されて良い。
【0013】
また、フィニッシャーは、合成樹脂の射出成形体から構成され、パワーウインドウスイッチフィニッシャー,ミラースイッチフィニッシャー,ツイータ等のスピーカフィニッシャー等、ドアトリムのウエスト部に設置される比較的小型のフィニッシャー類であれば特にその用途は限定しない。
【0014】
更に、ウエスト部裏面に設置されるウエストガーニッシュは、ポリプロピレン樹脂の射出成形体から構成されており、ドアウインドウガラスの昇降操作時、ドアウインドウガラスをシールするドアインナーシールを支持する機能を備えるとともに、上記フィニッシャー取付用開口近傍まで延長形成されている。このウエストガーニッシュは、通常、木質系芯材の裏面に沿って超音波溶着により固定される。
【0015】
また、フィニッシャーのドアトリムへの取付構造としては、その裏面側の一方側に差込み片、他方側に係止部が設定されており、係止部としては、取付用ボスに別物の鉄クリップを装着する構成としても良く、また、係止爪をフィニッシャーと一体に形成しても良い。また、ウエストガーニッシュの延長部の先端に係止爪を形成し、これと対応するように、フィニッシャーの係止部として、リブに係止孔を設ける構造としても良い。
【0016】
以上の構成から明らかなように、請求項1記載の発明によれば、ドアトリムにフィニッシャーを取り付ける際、フィニッシャーの裏面に設けた係止部をドアトリムに開設された取付用開口縁部に位置するウエストガーニッシュの延長部に係着固定すれば良いため、従来、木質系芯材の取付用開口縁部を保護するための金属製のプロテクタが廃止できる。
【0017】
更に、請求項2記載の発明によれば、フィニッシャーの裏面に係止爪を一体形成するため、従来使用していたクリップが廃止できる。
【0018】
また、請求項3記載の発明によれば、ウエストガーニッシュの延長部に係止爪を一体形成するとともに、この係止爪と係着するようにフィニッシャーの裏面にプレート状のリブを立設し、このリブに上記係止爪と係着する係止孔を開設するという構成であるため、係止部はアンダーカット形状とならないため、金型構造が簡素化できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るドアトリムにおけるフィニッシャーの取付構造の実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0020】
図1は本発明に係るフィニッシャーの取付構造を適用したドアトリムを示す正面図、図2は本発明に係るフィニッシャーの取付構造の第1実施形態を示す断面図、図3は同取付構造の要部を示す拡大図、図4,図5は本発明に係るフィニッシャーの取付構造の第2実施形態を示す断面図並びに裏面側からの平面図、図6は本発明に係るフィニッシャーの取付構造の第3実施形態を示す断面図、図7は本発明に係るフィニッシャーの取付構造の第3実施形態に使用する金型構造の概略図である。
【0021】
図1乃至図3に基づいて、本発明の第1実施形態について説明すると、本発明に係るフィニッシャーの取付構造を採用したドアトリム10は、所望の曲面形状に成形された木質系芯材11の表面に表皮材12が一体貼着されており、ウエスト部のフロント側にドアミラースイッチ用のスイッチフィニッシャー20が取り付けられている。
【0022】
更に詳しくは、ドアトリム10の木質系芯材11は、麻,綿糸,合成繊維等の各種ファイバーをフェノール樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸させてマット状に積層した原反を所望形状のホットプレス成形用型内に供給し、熱圧成形することにより、所要形状に成形され、その後、木質系芯材11の表面にウレタン系,アクリル系等の接着剤を塗布した後、塩ビシート裏面にポリエチレンフォームを裏打ちした積層シート材料からなる表皮材12を真空成形により貼着して形成される。
【0023】
更に、このドアトリム10には、ドアウインドウガラスの昇降操作時、ドアウインドウガラスと摺接シールするドアインナーシール31が設置され、このドアインナーシール31を支持するウエストガーニッシュ30がドアトリム10のウエスト部裏面に沿って木質系芯材11裏面に超音波溶着等により固定されている。
【0024】
そして、スイッチフィニッシャー20は、ドアトリム10に開設されている取付用開口13内に嵌込み固定されるが、スイッチフィニッシャー20はポリプロピレン樹脂の射出成形体からなり、裏面下部にフック状に差込み片21が形成されているとともに、裏面上部には、取付用ボス22が立設形成され、鉄クリップ23がビス等の取付具24を介して固定されている。
【0025】
ところで、本発明の特徴は、従来使用していた金属製のプロテクタを廃止することにあり、そのために、樹脂成形体からなるウエストガーニッシュ30が取付用開口13の近傍部分に設置されることを考慮して、取付用開口13側に向けてウエストガーニッシュ30を延長形成し、この延長部32を取付用開口13の上縁に一致させることにより、このウエストガーニッシュ30の剛性を利用して、従来のプロテクタを廃止したことにある。
【0026】
すなわち、図2,図3に示すように、スイッチフィニッシャー20をドアトリム10の取付用開口13に取り付けるには、まず、スイッチフィニッシャー20の差込み片21を取付用開口13の下縁13bに差し込んだ後、スイッチフィニッシャー20の上部側を取付用開口13の上縁13aに沿って押し込めば、取付用ボス22に固着されている鉄クリップ23がウエストガーニッシュ30の延長部32の端縁部と係着することにより、スイッチフィニッシャー20をドアトリム10に簡単に取り付けることができる。
【0027】
従って、従来の金属製のプロテクタを廃止できるため、プロテクタの製作コスト、並びに組付け工数等を削減できる有利さがあるとともに、取付用開口13を開設することにより、剛性が若干低下するものの、この剛性低下部分をウエストガーニッシュ30により補うことができ、ドアトリム10の取付用開口13廻りの変形等を未然に防止できるという付随的な利点もある。
【0028】
次いで、図4,図5は本発明に係るスイッチフィニッシャー20の取付構造における第2実施形態を示すもので、第1実施形態と同一部分は同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0029】
この第2実施形態においては、鉄クリップ23に替えてスイッチフィニッシャー20の裏面上部側に係止爪25を一体形成した構造が特徴である。
【0030】
従って、その他の構成、並びにスイッチフィニッシャー20の取付作業手順等は第1実施形態と同一であるが、本実施形態によれば、鉄クリップ23を廃止でき、その取付作業も省略できるため、スイッチフィニッシャー20の成形金型は若干複雑化するものの、トータル的なコストを低減させることができる。
【0031】
この第2実施形態においても、スイッチフィニッシャー20の差込み片21を取付用開口13に差し込んだ後、スイッチフィニッシャー20の裏面上部側に設けた係止爪25のガイド部25aを取付用開口13の上縁13aに滑らせながら押し込めば、係止爪25の係着部25bにウエストガーニッシュ30の延長部32端縁部が係着することにより、スイッチフィニッシャー20を簡単かつ確実にドアトリム10の取付用開口13に嵌込み固定することができる。
【0032】
尚、この第2実施形態においては、鉄クリップ23が廃止でき、上述したように、コスト低減を図れるばかりでなく、図5に示すように、係止爪25の幅d1 は20mm以下に設定できるため、スイッチフィニッシャー20の製品幅d2 も狭く設定でき、コンパクトな構成を採用できる等、造形自由度が向上するという付随的な利点がある。
【0033】
次に、図6,図7はスイッチフィニッシャー20の取付構造に採用した本発明の第3実施形態を示すもので、スイッチフィニッシャー20の裏面下部にフック状の差込み片21が形成されている点は上述実施形態と同様であるが、裏面上部側にはプレート状のリブ26が裏面側に向けて立設形成されており、かつこのリブ26に係止孔27が開設されている。
【0034】
一方、ドアトリム10のウエストガーニッシュ30には、同様に延長部32が形成されているとともに、この延長部32から係止爪33を突設形成し、この係止爪33をスイッチフィニッシャー20の係止孔27内に係着する構造が採用されている。
【0035】
従って、本実施形態においては、取付作業手順としては上述実施形態と同様、フック状の差込み片21を取付用開口13の下縁13bに差し込んだ後、スイッチフィニッシャー20の上部側を取付用開口13の上縁13aに押し込めば、リブ26に設けた係止孔27内にウエストガーニッシュ30の延長部32先端の係止爪33が係着することにより、上述実施形態同様、簡単な作業で確実にスイッチフィニッシャー20を取付固定することができる。
【0036】
そして、この第3実施形態においては、図7に示すようにスイッチフィニッシャー20を射出成形する際の成形金型40は、キャビ型41とコア型42とからなり、コア型42にスライドコア43がスライド可能に埋め込まれたトンネル構造であるため、スイッチフィニッシャー20の外周フランジ28の高さ寸法を自由に設定することができ、立体感を強調した形状に設定できるなど、スイッチフィニッシャー20の造形自由度を向上させることができるという利点がある。
【0037】
以上説明した第1実施形態乃至第3実施形態においては、ドアトリム10のウエスト部前方側の取付用開口13内にドアミラースイッチ用のスイッチフィニッシャー20を嵌込み固定するスイッチフィニッシャー20の取付構造について適用したものであるが、ウエストガーニッシュ30を利用できる位置であれば、ドアトリム10のウエスト部の中央部、あるいは後部側に設置しても良く、また、スイッチフィニッシャー20として、ドアミラースイッチの他にパワーウインドウスイッチや各種ロックスイッチのフィニッシャー類に適用することもでき、また、ツイターフィニッシャー等にも利用でき、適用範囲は広範囲なものとなる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明に係るドアトリムにおけるフィニッシャーの取付構造は、以下に記載する格別の作用効果を有する。
【0039】
(1)請求項1記載の発明によれば、剛性に富むウエストガーニッシュを利用し、フィニッシャーの取付用開口の上縁までウエストガーニッシュを延長形成し、フィニッシャーの裏面上部に設けた係止部をウエストガーニッシュの延長端末部で係着固定するという構成であるため、従来、取付用開口の縁部における木質系芯材の端末に差込み固定していた金属製のプロテクタが廃止できるため、プロテクタの製作コスト並びに組付けコストが削減でき、コストダウンを招来できるという効果を有する。
【0040】
(2)請求項1記載の発明によれば、剛性に富むウエストガーニッシュを利用し、フィニッシャーの取付用開口の上縁までウエストガーニッシュを延長形成し、フィニッシャーの裏面上部に設けた係止部をウエストガーニッシュの延長端末部で係着固定するという構成であるため、ウエストガーニッシュは、フィニッシャーの係止部と係着する機能を備えるとともに、取付用開口周縁部の剛性を高める機能を持ち、フィニッシャー取付部周辺の剛性を高め、変形等を防止でき、初期形状を長期に亘り維持できるという効果を有する。
【0041】
(3)請求項2記載の発明によれば、ドアトリムに設けた取付用開口の上縁に位置するウエストガーニッシュの延長部端末に対する係止部として、フィニッシャーの裏面に係止爪を一体形成するという構成であるため、フィニッシャー取付用の鉄クリップが廃止でき、鉄クリップの製作コストや取付コスト等が削減できるとともに、鉄クリップによる幅方向寸法規制がないため、フィニッシャーの幅寸法を適宜設定でき、造形自由度を向上させることができるという効果を有する。
【0042】
(4)請求項3記載の発明によれば、フィニッシャーの裏面上部側に裏面側に延びるリブを形成し、このリブに係止孔を開設する一方、ウエストガーニッシュを取付用開口内部まで延長形成するとともに、延長部の先端部に上記係止孔に係着する係止爪を一体形成するという構成であるため、フィニッシャー取付用の鉄クリップが廃止できることはもとより、フィニッシャーを成形する成形金型構造におけるスライド部がトンネル機構となるため、外周フランジの深さ寸法を自由に調整できるため、立体感を強調したフィニッシャー形状を設定でき、造形自由度が向上するという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフィニッシャーの取付構造を採用した自動車用ドアトリムを示す正面図。
【図2】図1中II−II線断面図。
【図3】本発明に係るフィニッシャーの取付構造の第1実施形態を示す要部断面図。
【図4】本発明に係るフィニッシャーの取付構造の第2実施形態を示す要部断面図。
【図5】図4示すフィニッシャーを裏面側から見た平面図。
【図6】本発明に係るフィニッシャーの取付構造の第3実施形態を示す要部断面図。
【図7】図6に示すフィニッシャーの成形に使用する射出成形金型の概略構成を示す説明図。
【図8】従来の自動車用ドアトリムを示す正面図。
【図9】図8中IX−IX線断面図。
【図10】従来のフィニッシャーの取付構造を示す説明図。
【符号の説明】
10 自動車用ドアトリム
11 木質系芯材
12 表皮材
13 取付用開口
20 スイッチフィニッシャー
21 差込み片
22 取付用ボス
23 鉄クリップ
25 係止爪
26 リブ
27 係止孔
28 外周フランジ
30 ウエストガーニッシュ
32 延長部
33 係止爪
40 成形金型
41 キャビ型
42 コア型
43 スライドコア

Claims (3)

  1. 木質系芯材(11)表面に表皮材(12)が貼着されてドアトリム(10)が構成されるとともに、このドアトリム(10)のウエスト部に取付用開口(13)を開設し、この取付用開口(13)内に樹脂成形体からなるフィニッシャー(20)を嵌着固定するドアトリムにおけるフィニッシャーの取付構造において、
    前記ドアトリム(10)のウエスト部裏面には、樹脂成形体からなるウエストガーニッシュ(30)が固定され、ドアトリム(10)の取付用開口(13)の上縁までウエストガーニッシュ(30)を延長形成するとともに、フィニッシャー(20)の上側係止部を上記ウエストガーニッシュ(30)の延長部(32)の端縁に係着固定することを特徴とするドアトリムにおけるフィニッシャーの取付構造。
  2. 前記フィニッシャー(20)に設けられる上側係止部は、フィニッシャー(20)と一体に形成される係止爪(25)であることを特徴とする請求項1記載のドアトリムにおけるフィニッシャーの取付構造。
  3. 木質系芯材(11)表面に表皮材(12)が貼着されてドアトリム(10)が構成されるとともに、このドアトリム(10)のウエスト部に取付用開口(13)を開設し、この取付用開口(13)内に樹脂成形体からなるフィニッシャー(20)を嵌着固定するドアトリムにおけるフィニッシャーの取付構造において、
    前記フィニッシャー(20)の裏面上部には取付用開口(13)内に侵入するプレート状のリブ(26)が形成され、このリブ(26)の係止孔(27)内にウエストガーニッシュ(30)の延長部(32)の先端部に形成した係止爪(33)を係着固定したことを特徴とするドアトリムにおけるフィニッシャーの取付構造。
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