JP2014138665A - 連続炒め装置及び連続炒め方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】澱粉を含有する食材について、エネルギー効率がよく、練りや焦げ付きが少ない状態で大量に且つ連続して炒め処理を行うことができ、生産性を向上させることができる連続炒め装置を提供する。
【解決手段】本発明の連続炒め装置1は、上方が開放されるようにハーフパイプ状に形成され且つその長手方向に延びる中心軸線を中心に揺動可能であるパン8と、このパンの外周側に配置されてパンを加熱する加熱装置18と、パン内に食材を供給する食材原料投入部24と、パン内に長手方向に延びるように配置された回転軸28と、この回転軸からパン8内を径方向に延びるアーム30と、このアーム30の先端部に設けられて回転軸及びアーム部と共に一体的に回転可能である羽根部材88,90と、を備え、パンが加熱装置によって加熱されながら揺動している状態でパン内の食材を羽根部材で撹拌することにより炒め処理する撹拌部26と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、連続炒め装置及び連続炒め方法に係り、特に、米飯類や麺類等の澱粉を含有する食材を連続的に炒め処理する連続炒め装置及び連続炒め方法に関する。
一般的な家庭では、炒飯や焼きそば等、澱粉を含有する食材を主体とする炒め料理の調理を行なう際には、フライパンに油をひき、高温に熱した状態で野菜類や肉類等の具材と共に、米飯又は麺を投入し、玉杓子等の冶具とフライパンとをそれぞれ手早く動かし、撹拌と煽りを繰り返すことにより炒め調理を行う。
これに対し、工業的には、例えば、特許文献1や特許文献2に記載されているように、円筒状の加熱ドラムを備え、この加熱ドラム内で、澱粉を含有する食材を連続的に炒め処理を行う連続炒め装置が知られている。
特に、特許文献1に記載されている装置においては、円筒体の中心軸が水平方向に延びるように配置されて回転可能な加熱ドラムと、この加熱ドラムの一端部に設けられた原料投入部と、加熱ドラムの他端部に設けられた製品取出部と、加熱ドラムの外周に設けられたドラム加熱手段とを有しており、さらに、加熱ドラムの中心軸線と一致する回転軸と、この回転軸に設けられたアームと、このアームの先端に設けられた羽根部材とを備えた撹拌羽根を有している。
一方、特許文献2に記載されている装置においては、特許文献1に記載された装置と同様に、円筒体の中心軸が水平方向に延びるように配置されて回転可能な加熱ドラムと、この加熱ドラムの一端部に設けられた原料投入部と、加熱ドラムの他端部に設けられた製品取出部と、加熱ドラムの外周に設けられたドラム加熱手段とを有し、さらに、回転軸、アーム、及び羽根部材を備えた撹拌羽根を有しているが、加熱ドラムの中心軸線と撹拌羽根の回転軸の軸線とが一致せずに互いに平行になるようにオフセットされている。
特開2001−327409号公報 特開2002−209754号公報
しかしながら、上述した従来の連続炒め装置においては、加熱ドラムの外周に設けられた複数のドラム加熱手段により、ドラムを加熱し、ドラムを回転することによりドラム全面をムラなく加熱しているが、ドラム内の具材の加熱調理中には、具材は加熱されたドラム内全体のうちの下方部分に常時局在しているため、このような具材が局在しているドラムの下方部分以外のドラム表面部分については、具材を炒めた際に発生する炒め蒸気や系外から吹き込まれる空気と接することになる。
また、これらの炒め蒸気や系外から吹き込まれる空気は、ドラムの表面温度よりも温度が低いため、ドラムの熱が、炒め蒸気や系外から吹き込まれる空気へ移動する伝熱や、蒸気中の水分がドラムの熱により加熱されて気化する蒸発潜熱によって奪われ、具材と接しているドラムの下方部分以外のドラム表面部分が冷却されてしまうという問題がある。この結果、具材の加熱に必要な熱量に加えて、炒め蒸気や系外から吹き込まれる空気によってロスする熱量分を補うための熱量をドラム全体に加える必要があるため、ドラムのエネルギーの効率が悪くなるという問題がある。
さらに、このようにドラムのエネルギーの効率が悪い状態で、連続炒め処理が行われると、ドラム内の食材全体をムラなく短時間に炒め処理することが難しくなり、ドラム内で食材の品質(例えば、炒飯においては、炒め香やパラパラな質感)等が低下したり、ドラム内で食材が必要以上に練られてしまったり、焦げ付き等が発生するため、大量の食材の炒め処理を連続して長時間運転することが難しくなり、生産性が低下してしまうという問題がある。
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題を解決するためになされたものであり、澱粉を含有する食材について、エネルギー効率がよく、練りや焦げ付きが少ない状態で大量に且つ連続して炒め処理を行うことができ、生産性を向上させることができる連続炒め装置及び連続炒め方法を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明は、澱粉を含有する食材を連続的に炒め処理する連続炒め装置であって、上方が開放されるようにハーフパイプ状に形成され且つその長手方向に延びる中心軸線を中心に揺動可能であるパン部と、このパン部の外周側に配置されて上記パン部を加熱する加熱手段と、上記パン部内に食材を供給する食材供給部と、上記パン部内に長手方向に延びるように配置された回転軸と、この回転軸から上記パン部内を径方向に延びるアーム部と、このアーム部の先端部に設けられて上記回転軸及び上記アーム部と共に一体的に回転可能である羽根部材と、を備え、上記パン部が上記加熱手段によって加熱されながら揺動している状態で上記パン部内の食材を上記羽根部材で撹拌することにより炒め処理する撹拌部と、を有することを特徴としている。
このように構成された本発明においては、食材供給部から食材が供給されるパン部を上方が開放されたハーフパイプ状に形成することにより、上方が開放されていない分だけ内部表面積が大きい円筒状のパン部に比べて、加熱手段がパン部を加熱した際にパン部を伝わる熱のエネルギー効率を向上させることができる。また、パン部を上方が開放されたハーフパイプ状に形成しているため、パン部に要する設置スペースについても小さくすることができる。さらに、パン部を上方が開放されたハーフパイプ状に形成しているため、パン部内で発生した水蒸気を効率良く排出することができ、パン部内で炒め処理された食材の品質(例えば、炒飯においては、炒め香やパラパラな質感)を向上させることができる。また、パン部を上方が開放されたハーフパイプ状に形成することにより、添加すべき食材(例えば、調味料や香味野菜等)を任意に選択してパン部の上方からパン部内に追加することもできる。さらに、長手方向に延びる中心軸線を中心に揺動可能であるパン部と、このパン部の外周側に配置されてパン部を加熱する加熱手段とにより、パン部の内面の温度を安定化させて温度ムラを低減させることができるため、食材供給部からパン部内に供給された澱粉を含有する食材がパン部の内面に貼り付いて焦げが発生することを抑制することができ、好ましい炒め香で食材を炒め処理することができる。また、パン部が加熱手段によって加熱されながら揺動している状態でパン部内の食材を羽根部材で撹拌し、パン部による中心軸線を中心とする揺動と、攪拌部による攪拌とを同時に行うことにより、パン部内の食材全体をムラなく炒め処理しながら、食材への過剰な圧力を低減させることができ、食材が練られるのを抑制し、パン部内で炒め処理された食材の品質(例えば、炒飯においては、炒め香やパラパラな質感)を向上させることができる。さらに、パン部内の食材の焦げの発生を抑制することができるため、長時間の連続運転が可能となり、生産性を向上させることができる。これらの結果、澱粉を含有する食材について、エネルギー効率がよく、練りや焦げ付きが少ない状態で大量に且つ連続して炒め処理を行うことができ、生産性を向上させることができる。また、パン部について、上方を開放したハーフパイプ状に形成することにより、洗浄作業も容易になり、洗浄時間を短縮することもできるため、生産性を向上させることができる。
本発明において、好ましくは、更に、上記パン部をその中心軸線を中心に左右方向に揺動させる左右揺動機構部と、上記パン部をその中心軸線の軸線方向に沿って前後方向に揺動させる前後揺動機構部と、を有する。
このように構成された本発明においては、左右揺動機構部によるパン部の左右方向に揺動と、前後揺動機構部によるパン部の前後方向の揺動とにより、パン部の内面の温度を安定化させて温度ムラを低減させることができるため、食材供給部からパン部内に供給された澱粉を含有する食材がパン部の内面に貼り付いて焦げが発生することを抑制することができ、好ましい炒め香で食材を炒め処理することができる。また、パン部内の食材全体をムラなく炒め処理しながら、食材への過剰な圧力を低減させることができ、食材が練られるのを抑制し、パン部内で炒め処理された食材の品質(例えば、炒飯においては、炒め香やパラパラな質感)を向上させることができる。さらに、パン部内の食材の焦げの発生を抑制することができるため、長時間の連続運転が可能となり、生産性を向上させることができる。これらの結果、澱粉を含有する食材について、エネルギー効率が良い状態で、且つ練りや焦げ付きが少ない状態で炒め処理することができ、大量の食材を連続して炒め処理することができ、生産性を向上させることができる。
本発明において、好ましくは、上記加熱手段は、電磁誘導加熱用のコイル部を備えている。
このように構成された本発明においては、パン部の揺動と、加熱手段の電磁誘導加熱用のコイル部による加熱とにより、パン部の内面の温度を安定化させて温度ムラを低減させることができるため、食材供給部からパン部内に供給された澱粉を含有する食材がパン部の内面に貼り付いて焦げが発生することを抑制することができ、好ましい炒め香で食材を炒め処理することができる。さらに、パン部内の食材の焦げの発生を抑制することができるため、長時間の連続運転が可能となり、生産性を向上させることができる。これらの結果、澱粉を含有する食材について、エネルギー効率が良い状態で、且つ練りや焦げ付きが少ない状態で炒め処理することができ、大量の食材を連続して炒め処理することができ、生産性を向上させることができる。
本発明において、好ましくは、上記撹拌部の羽根部材は、上記パン部内の上記食材供給部側に配置された第1の羽根部材と、この第1の羽根部材よりも下流側に配置された第2の羽根部材と、を備え、この第2の羽根部材は、上記回転軸と共に回転して上記パン部内で掬い上げた食材を、このパン部内の食材を掬い上げた側の領域とは上記回転軸を中心に反対側の領域に移送可能なシューター部材を備えている。
このように構成された本発明においては、食材供給部からパン部に供給された食材は、加熱手段によって加熱されると共に、撹拌部において、まず、食材供給部側に配置された第1の羽根部材の回転により撹拌された後、その下流側の第2の羽根部材の回転により攪拌される。このとき、第2の羽根部材が食材を撹拌しているときには、第2の羽根部材のシューター部材によってパン部内で掬い上げた食材を、パン部内の食材を掬い上げた側の領域とは回転軸を中心に反対側の領域に容易に移送することができる。したがって、パン部の内面において炒め処理が行われる際に、パン部内の食材を掬い上げた側の領域とその反対側の領域とにおけるパン部の内面をほぼ全域に亘って炒め処理に有効利用することができる。よって、パン部内で大量の食材を連続して炒め処理することができ、生産性を向上させることができる。また、シューター部材により、掬い上げた食材がパン部の内面に落下する際の衝撃を緩和することができるため、食材が必要以上に練られてパン部の内面に貼り付き、焦げが発生することを抑制することもできる。
本発明において、好ましくは、上記左右揺動機構部が上記パン部を左右方向に揺動させるときの上記パン部の左右方向の揺動角度及び揺動速度、上記前後揺動機構部が上記パン部を前後方向に揺動させるときの上記パン部の前後方向の揺動距離及び揺動速度、及び上記撹拌部の羽根部材の回転速度は、それぞれ独立して調節可能である。
このように構成された本発明においては、パン部の左右方向の揺動角度及び揺動速度、パン部の前後方向の揺動距離及び揺動速度、及び撹拌部の羽根部材の回転速度について、それぞれ独立して調節することができるため、より適切な運転条件で、澱粉を含有する食材について、練りや焦げ付きが少ない状態でより効率よく炒め処理することができる。したがって、より効率よく大量の食材を連続して炒め処理することができ、より生産性を向上させることができる。
つぎに、本発明は、澱粉を含有する食材を連続的に炒め処理する連続炒め方法であって、上方が開放されるようにハーフパイプ状に形成されたパン部を加熱手段により加熱する加熱工程と、澱粉を含有する食材を上記加熱手段で加熱されている状態のパン部内に供給する食材供給工程と、上記加熱手段で加熱されている状態のパン部をその長手方向に延びる中心軸線を中心に揺動させると共に、上記パン部内に長手方向に延びるように配置された回転軸及びこの回転軸に設けられた羽根部材を回転させることにより、上記パン部内の食材を撹拌して炒め処理を行う炒め処理工程と、上記パン部から上記炒め処理工程後の食材を取り出す食材取出し工程と、を有することを特徴としている。
このように構成された本発明においては、上方が開放されたハーフパイプ状のパン部が加熱工程で加熱された状態で、食材供給工程で食材がパン部内に供給された際に、上方が開放されていない分だけ内部表面積が大きい円筒状のパン部に比べて、加熱されているパン部を伝わる熱のエネルギー効率を向上させることができる。また、上方が開放されたハーフパイプ状のパン部内で発生した水蒸気を効率良く排出することができ、炒め処理工程でパン部内で炒め処理された食材の品質(例えば、炒飯においては、炒め香やパラパラな質感)を向上させることができる。さらに、食材供給工程において、添加すべき食材(例えば、調味料や香味野菜等)を任意に選択してハーフパイプ状のパン部の上方からパン部内に追加することもできる。また、加熱手段で加熱されている状態のパン部をその長手方向に延びる中心軸線を中心に揺動させると共に、回転軸と羽根部材を回転させることにより、パン部内の食材を撹拌して炒め処理を行う炒め処理工程により、パン部の内面の温度を安定化させて温度ムラを低減させることができるため、食材供給工程でパン部内に供給された澱粉を含有する食材がパン部の内面に貼り付いて焦げが発生することを抑制することができ、好ましい炒め香で食材を炒め処理することができる。さらに、パン部内の食材全体をムラなく炒め処理しながら、食材への過剰な圧力を低減させることができ、食材が練られるのを抑制することができる。したがって、炒め処理工程においてパン部内で炒め処理された後に食材取出し工程で取り出された食材の品質を向上させることもできる。さらに、パン部内の食材の焦げの発生を抑制することができるため、長時間の連続運転が可能となり、生産性を向上させることができる。これらの結果、澱粉を含有する食材について、エネルギー効率がよく、練りや焦げ付きが少ない状態で大量に且つ連続して炒め処理を行うことができ、生産性を向上させることができる。
本発明において、好ましくは、上記炒め処理工程では、上記加熱手段により上記パン部の内面の温度が160度〜260度に設定される。
このように構成された本発明においては、食材供給工程でパン部内に供給された澱粉を含有する食材がパン部の内面に貼り付いて焦げが発生することを抑制することができ、好ましい炒め香で食材を炒め処理することができる。
本発明において、好ましくは、上記加熱手段は、電磁誘導加熱用のコイル部を備え、上記炒め処理工程では、上記パン部をその中心軸線の軸線方向に沿って前後方向に揺動させながら上記加熱手段が上記パン部を加熱する。
このように構成された本発明においては、炒め処理工程におけるパン部の前後方向の揺動と、加熱手段の電磁誘導加熱用のコイル部による加熱とにより、パン部の内面の温度を安定化させて温度ムラを低減させることができる。したがって、食材供給工程からパン部内に供給された澱粉を含有する食材がパン部の内面に貼り付いて焦げが発生することを抑制することができ、好ましい炒め香で食材を炒め処理することができる。さらに、パン部内の食材の焦げの発生を抑制することができるため、長時間の連続運転が可能となり、生産性を向上させることができる。これらの結果、澱粉を含有する食材について、エネルギー効率が良い状態で、且つ練りや焦げ付きが少ない状態で炒め処理することができ、大量の食材を連続して炒め処理することができ、生産性を向上させることができる。
本発明において、好ましくは、上記炒め処理工程では、上記パン部をその中心軸線を中心に左右方向に揺動させながら上記羽根部材を回転することにより上記パン部内の食材を撹拌する。
このように構成された本発明においては、炒め処理工程でパン部をその中心軸線を中心に左右方向に揺動させながら羽根部材を回転することによりパン部内の食材を撹拌することができるため、パン部内の食材全体をムラなく炒め処理しながら、食材への過剰な圧力を低減させることができ、食材が練られるのを抑制し、パン部内で炒め処理された食材の品質(例えば、炒飯においては、炒め香やパラパラな質感)を向上させることができる。また、パン部内の食材の焦げの発生を抑制することができるため、長時間の連続運転が可能となり、生産性を向上させることができる。
本発明の連続炒め装置及び連続炒め方法によれば、澱粉を含有する食材について、エネルギー効率がよく、練りや焦げ付きが少ない状態で大量に且つ連続して炒め処理を行うことができ、生産性を向上させることができる。
本発明の第1実施形態による連続炒め装置を示す正面図である。 本発明の第1実施形態による連続炒め装置を示す平面図である。 本発明の第1実施形態による連続炒め装置の食材投入部側から見た側面図である。 図3に示す本発明の第1実施形態による連続炒め装置のパンを左右方向に揺動させる左右揺動機構部を拡大した拡大図である。 図4に示す本発明の第1実施形態による連続炒め装置の左右揺動機構部を上方から見た平面図である。 本発明の第1実施形態による連続炒め装置において、パンを前後方向に揺動させる前後揺動機構部を正面側から見た部分正面拡大図である。 本発明の第1実施形態による連続炒め装置におけるパンの揺動状態と撹拌部の撹拌状態を概略的に示す概略斜視図である。 本発明の第1実施形態による連続炒め装置におけるパンの左右方向の揺動状態と撹拌部の撹拌状態を概略的に示す概略側面図である。 本発明の第1実施形態による連続炒め装置におけるパンの前後方向の揺動状態と撹拌部の撹拌状態を概略的に示す概略平面図である。 本発明の第1実施形態による連続炒め装置のストローク式羽根部材におけるスライド機構部を拡大した部分拡大斜視図である。 本発明の第2実施形態による連続炒め装置におけるパンの前後方向の揺動状態と撹拌部の撹拌状態を概略的に示す概略平面図である。 本発明の第3実施形態による連続炒め装置のばね式の羽根部材を示す斜視図である。 本発明の第4実施形態による連続炒め装置の螺旋型の羽根部材を示す斜視図である。
以下、図1〜図10を参照して、本発明の第1実施形態による連続炒め装置について説明する。
まず、図1は本発明の第1実施形態による連続炒め装置を示す正面図であり、図2は本発明の第1実施形態による連続炒め装置を示す平面図である。ここで、図1及び図2のそれぞれにおいては、図中の右側を本実施形態の連続炒め装置の前方側(食材原料投入部側S)とし、図中の左側を本実施形態の連続炒め装置の後方側(製品取出し部側E)としている。また、図3は、本発明の第1実施形態による連続炒め装置の食材投入部側から見た側面図である。
図1〜図3に示すように、本発明の第1実施形態による連続炒め装置1は、米飯類や麺類等の澱粉を含有する食材を連続的に炒め処理することにより、炒飯や焼きそば等の炒め料理の調理を工業的に行うものである。この連続炒め装置1は、設置面Aに固定された固定架台2と、この固定架台2の上方に配置された移動台とを備えている。これらの固定架台2の上面と移動台4の底面との間には、LMガイド等のスライドベアリング6が設けられており、移動台4が固定架台2に対して前後方向に移動することができるようになっている。
つぎに、連続炒め装置1は、上方が開放されるようにハーフパイプ状に形成され且つ移動台4上に左右方向に揺動可能に設けられたステンレス製のパン8を備えている。このパン8の底面の前後方向の2箇所には、外側に突出するようにレール10がパン8の底面の周方向に沿って形成され、これらのレール10は、移動台4の上面に設けられた複数の支持ベアリング12によって摺動可能に支持されている。
また、連続炒め装置1は、パン8をその長手方向に延びる中心軸線C1(図3参照)を中心に移動台4に対して左右方向に揺動させる左右揺動機構部14(詳細は後述する)と、パン8をその中心軸線C1の軸線方向に沿って移動台4と一体的に前後方向に揺動させる前後揺動機構部16(詳細は後述する)を備えている。
さらに、連続炒め装置1は、パン8の底面の外周側に配置され、固定架台2の上面に固定された加熱装置18を備え、この加熱装置18は、パン8の外側の左右方向両側及び下側に且つ中心軸線C1の軸線方向に配列された複数のIHコイルユニット20を備えている。各IHコイルユニット20には、電磁誘導加熱用のコイル22が内蔵されており、これらのコイル22で発生する磁力線が各IHコイルユニット20と対向するパン8の底面を通過することにより、電気抵抗による熱が発生し、パン8が加熱されるようになっている。
また、パン8の外面は加熱装置18の各IHコイルユニット20の表面とは接触しておらず、パン8はに加熱装置18の各IHコイルユニット20対して左右方向及び前後方向に揺動可能となっている。
つぎに、連続炒め装置1は、パン8の前側の上方に設けられ、パン8内に米飯類や麺類等の澱粉を含有する食材の原料を供給する食材原料投入部24と、この食材原料投入部24からパン8内に供給された食材を撹拌することにより炒め処理する撹拌部26(詳細は後述する)とを備えている。
撹拌部26は、パン8内に長手方向に延びるように配置された回転軸28と、この回転軸28からパン8内を径方向に延びる複数組のアーム部30と、各アーム部30の先端部に設けられて回転軸28及びアーム部30と共に一体的に回転可能である複数種類の羽根部材32(詳細は後述する)と、を備え、パン8が加熱装置18によって加熱されながら前後方向及び左右方向に揺動している状態で、パン8内の食材を羽根部材32で撹拌することができるようになっている。
また、図3に示すように、移動台14の上方に一体的に設けられた固定フレーム34には、水平方向に延びる第1関節アーム36の基端部が回動可能に取り付けられ、この第1アーム36の先端部には、上下方向に延びる第2関節アーム38の基端部が回動可能に取り付けられており、この第2アーム38よって、撹拌部26の回転軸28が回転可能に支持されている。
さらに、これらの関節アーム36、38における回動部と回転軸28の支持部には、スプロケット40,42,44がそれぞれ設けられ、移動台4の上面の一部には、撹拌部26の回転軸28を回転駆動させるための撹拌部回転用の駆動モータ46が設けられている。これらのスプロケット40,42,44と駆動モータ46の回転ギヤ50は、互いにチェーンベルト46で連結されており、駆動モータ46によって発生する動力により撹拌部26の回転軸28が回転することができるようになっている。
ここで、本実施形態では、関節アーム36,38を適宜回動させることにより、パン8の内部における撹拌部26の回転軸28の上下方向の位置や左右方向の位置を位置決めすることができるようになっている。ちなみに、図2及び図3に示されている本実施形態では、パン8の中心軸線C1と撹拌部26の回転軸28の中心軸線C2とが互いに上下方向に平行に配置されているが、関節アーム36,38を適宜回動させて撹拌部26の回転軸28の位置を調整することにより、パン8の中心軸線C1と撹拌部26の回転軸28の中心軸線C2とを一致させた状態で使用してもよい。
また、関節アーム36,38の回動動作についても、作業者が手作業で行ってもよいし、撹拌部回転用の駆動モータ46以外のモータ等の駆動手段を別途設け、このような駆動手段の駆動によって関節アーム36,38を適宜回動させて撹拌部26の回転軸28の位置決めを行ってもよい。
また、連続炒め装置1は、移動台4の後方側に製品取出し部52を備えており、パン8内の食材は、加熱装置18により加熱されながら攪拌部26の羽根部材32により撹拌され、炒め処理された製品として製品取出し部52に送出され、製品取出し部52から取り出されるようになっている。
つぎに、図4及び図5を参照して、本発明の第1実施形態による連続炒め装置の左右揺動機構部の詳細について説明する。
図4は、図3に示す本発明の第1実施形態による連続炒め装置のパンを左右方向に揺動させる左右揺動機構部を拡大した拡大図であり、図5は、図4に示す本発明の第1実施形態による連続炒め装置の左右揺動機構部を上方から見た平面図である。
図4及び図5に示すように、本実施形態による連続炒め装置1の左右揺動機構部14は、パン8をその長手方向に延びる中心軸線C1(図3参照)を中心に移動台4に対して左右方向に揺動させるための駆動源であるギヤードモータ等からなる左右揺動用の駆動モータ54と、この駆動モータ54の出力側の回転軸56に偏心して接続された円板状のカム58とを備え、このカム58の後端面には、その周方向に沿ってほぼ円環状に形成されたカム溝60が設けられている。
また、左右揺動機構部14は、カム58の後方側に配置された左右揺動アーム62を備え、この左右揺動アーム62の下端部62aは、左右揺動用の駆動モータ54が設置される移動台4の下側ベース部64に回動可能に取り付けられ、左右揺動アーム62の上端部62bは、パン8の前方側の下端部に設けられた左右揺動アーム取付部66に対して回動可能に、且つ上下方向及び左右方向に摺動可能に連結されている。
さらに、左右揺動アーム62の下端部62aと上端部62bとの間の中間部付近には、パン8の長手方向と平行に延びるカムフォロア68の後端部68aが固定されており、このカムフォロア68の前端部68bは、カム58のカム溝60内にその周方向に沿って摺動可能に取り付けられている。これにより、左右揺動用の駆動モータ54の出力側の回転軸56が回転し、カム58が回転軸56と一体的にその中心軸線C3を中心に偏心した状態で回転すると、左右揺動アーム62のカムフォロア68の前端部68bがカム58のカム溝60に沿って周方向に摺動するようになっており、このカムフォロア68の摺動により、左右揺動アーム62がその下端部62aの揺動軸線C4を中心にパン8の左右方向に揺動するようになっている。
また、左右揺動アーム62が左右方向に揺動すると、左右揺動アーム62の上端部62bがこれに連結されているパン8の左右揺動アーム取付部66内を回動及び/又は摺動しながら、左右揺動アーム62がパン8の左右揺動アーム取付部66を左右方向に押圧することにより、パン8がその中心軸線C1を中心に支持ベアリング12に沿って左右方向に揺動することができるようになっている。
ここで、図4では、左右揺動アーム62が上下方向に延びるように起立した位置を左右揺動アーム62の基準位置P0とし、左右揺動アーム62が最も左側に揺動した状態の揺動位置をP1とし、左右揺動アーム62が最も右側に揺動した状態の揺動位置をP2とし、基準位置P0から各揺動位置P1,P2までの左右方向の揺動角度の大きさをそれぞれα1、α2とすると、左右方向の揺動角度α1,α2のそれぞれについては、5度〜25度ずつに設定するのが好ましく、10度〜20度ずつに設定するのが最も好ましい。すなわち、左右揺動アーム62が位置P1から位置P2まで揺動する際の最大の左右揺動角度の大きさをα3(=α1+α2)とすると、最大の左右揺動角度α3については、10度〜50度に設定するのが好ましく、20度〜40度に設定するのが最も好ましい。
つぎに、図6を参照して、本発明の第1実施形態による連続炒め装置の前後揺動機構部の詳細について説明する。
図6は、本発明の第1実施形態による連続炒め装置において、パンを前後方向に揺動させる前後揺動機構部を正面側から見た部分正面拡大図である。
図6に示すように、本実施形態による連続炒め装置1の前後揺動機構部16は、パン8をその中心軸線C1の軸線方向に沿って移動台4と一体的に前後方向に揺動させるための駆動源であるギヤードモータ等からなる前後揺動用の駆動モータ70を備えている。この前後揺動用の駆動モータ70は、上述した左右揺動用の駆動モータ54と同様なものであり、この駆動モータ70の出力側の回転軸72には、円板状のカム74が偏心して接続されている。また、このカム74の背面には、左右揺動機構部14のカム58と同様に、周方向に沿ってほぼ円環状に形成されたカム溝76が設けられている。
また、前後揺動機構部16は、カム74の背面側に配置された前後揺動アーム78を備え、この前後揺動アーム78は、左右揺動機構部14の左右揺動アーム62と同様な形態であり、この前後揺動アーム78の下端部78aは、前後揺動用の駆動モータ70が設置される固定架台2のベース部80に回動可能に取り付けられている。一方、前後揺動アーム78の上端部78bは、移動台4の底面の一部に設けられた前後揺動アーム取付部82に回動可能に、且つ上下方向及び左右方向に摺動可能に連結されている。
さらに、前後揺動アーム78の下端部78aと上端部78bとの間の中間部付近には、正面側に突出するように延びるカムフォロア84の後端部が固定されており、このカムフォロア68の前端部は、カム74のカム溝76内にその周方向に沿って摺動可能に取り付けられている。これにより、前後揺動用の駆動モータ70の出力側の回転軸72が回転し、カム74が回転軸72と一体的にその中心軸線C5を中心に偏心した状態で回転すると、前後揺動アーム78のカムフォロア84の前端部がカム74のカム溝76に沿って周方向に摺動するようになっており、このカムフォロア84の摺動により、前後揺動アーム78がその下端部78aの揺動軸線C6を中心に固定架台2の前後方向に揺動するようになっている。
また、前後揺動アーム78が前後方向に揺動すると、前後揺動アーム78の上端部78bがこれに連結されている移動台4の前後揺動アーム取付部82内を回動及び/又は摺動しながら、前後揺動アーム78が移動台4の前後揺動アーム取付部82を前後方向に押圧することにより、移動台4及びパン8が前後方向に揺動することができるようになっている。
ここで、図6では、前後揺動アーム78が上下方向に延びるように起立した位置を前後揺動アーム78の基準位置Q0とし、前後揺動アーム78が最も後側に揺動した状態の揺動位置をQ1とし、前後揺動アーム78が最も前側に揺動した状態の揺動位置をQ2とし、基準位置Q0から各揺動位置Q1,Q2までの前後方向の揺動角度の大きさをそれぞれβ1、β2とすると、本実施形態では、前後方向の揺動角度β1,β2のそれぞれについては、5度〜25度に設定するのが好ましく、10度〜20度に設定するのが最も好ましい。すなわち、前後揺動アーム78が位置Q1から位置Q2まで揺動する際の最大の前後揺動角度の大きさをβ3(=β1+β2)とすると、最大の前後揺動角度β3については、10度〜50度に設定するのが好ましく、20度〜40度に設定するのが最も好ましい。
さらに、前後揺動アーム78が最も後側に揺動した状態の揺動位置をQ1から最も前側に揺動した状態の揺動位置をQ2まで揺動した際に移動台4が固定架台2に対して相対的に前進する最大距離(前後揺動最大距離L1)は、一例として、200mm〜400mmに設定するのが好ましく、300mmに設定するのが最も好ましい。
つぎに、図7〜図10を参照して、本発明の第1実施形態による連続炒め装置の撹拌部とその羽根部材の詳細について説明する。
図7は、本発明の第1実施形態による連続炒め装置におけるパンの揺動状態と撹拌部の撹拌状態を概略的に示す概略斜視図であり、図8は、本発明の第1実施形態による連続炒め装置におけるパンの左右方向の揺動状態と撹拌部の撹拌状態を概略的に示す概略側面図であり、図9は、本発明の第1実施形態による連続炒め装置におけるパンの前後方向の揺動状態と撹拌部の撹拌状態を概略的に示す概略平面図である。なお、図9においては、前後揺動により後退した状態のパン8の前端部及び後端部のそれぞれの位置をf1、r1とし、前進した状態のパン8の前端部及び後端部のそれぞれの位置をf2、r2としている。
図7〜図9に示すように、撹拌部26の羽根部材32は、アーム部30aの先端部に摺動可能に取り付けられ且つパン8内の前方側(パン8の前後方向の食材原料投入部24側)に配置されたストローク式の羽根部材88と、横断面が概ねコの字形に形成され、その裏面がアーム部30bの先端部に固定されて羽根部材88よりも下流側(後方側)に配置されたシューター90とを備えている。
まず、ストローク式の羽根部材88は、パン8のほぼ前後方向に延びるように概ねT字形形状に形成された羽根部92を備えている。また、ストローク式の羽根部材88において、このストローク式の羽根部材88が取り付けられる取付け用のアーム部30aの先端部とストローク式の羽根部材88の羽根部92との間には、羽根部92がアーム部30aに対して撹拌部26の回転軸28の半径方向(アーム部30aの長手方向)に摺動可能なスライド機構部94が設けられている。
つぎに、図10を参照して、本発明の第1実施形態による連続炒め装置のストローク式羽根部材におけるスライド機構部の構造について説明する。
図10は、本発明の第1実施形態による連続炒め装置のストローク式羽根部材におけるスライド機構部を拡大した部分拡大斜視図である。
図10に示すように、ストローク式の羽根部材88のスライド機構部94は、羽根部92の長手方向に対して垂直方向に延びるように羽根部92に一体的に形成され且つアーム部30aの上面に対してその長手方向に摺動可能に取り付けられた摺動部96を備えている。
一方、アーム部30aの先端部には、摺動部96の両側の側面96aを取り囲むように形成されたガイド部98が設けられており、このガイド部98は、ストローク式の羽根部材88のスライド機構部94の摺動部96の両側の側面96aを摺動可能に保持するようにアーム部30aの先端部の上面の一部と共にガイド溝98aを形成している。
また、ガイド部98の上端面98aには、ストローク式の羽根部材88のスライド機構部94の摺動部96の上面96bを上方側から保持するように蓋部100が複数のナット102によって固定されている。この蓋部100の下面(摺動部96の上面96bと対向する面)及びガイド部98のガイド溝98aの表面は、ストローク式の羽根部材88のスライド機構部94の摺動部96がアーム部30aの上面に対してその長手方向に摺動可能に挿入されるガイド穴104を形成している。
さらに、ガイド穴104に挿入された状態の摺動部96の上面96bには、その先端部側(回転軸28側)に蓋部100の上面よりも上方に突出し且つアーム部30aに対する摺動部98の摺動可能な範囲を規制する摺動規制用の突起106が形成されている。さらに、摺動部96の上面には、この突起106と同様な摺動規制用の突起108が、摺動部96の上面の突起106から長手方向に所定間隔を置いて対向するように形成され、且つガイド部98及び蓋部100よりも外側(羽根部92側)に位置している。
また、蓋部100の上面の内側(回転軸28側)と外側(羽根部92側)には、摺動部96の摺動規制用の突起106,108のそれぞれと対向するように一対の突起110,112が形成されている。各突起110,112には、ねじ部材114,116が螺合されており、これらのねじ部材114,116の螺合具合を調節することにより、アーム部30aのガイド部98及び蓋部100に対する羽根部材98の摺動部96の摺動範囲を調節することができようになっている。
具体的には、摺動部96がアーム部30aのガイド部98及び蓋部100に対してアーム部30aの長手方向に摺動した際に、摺動部96の摺動規制用の突起106,108の少なくとも一方が、それぞれに対向するねじ部材114,116の先端部114a,116aに当接すると、アーム部30aのガイド部98及び蓋部100に対する羽根部材98の摺動部96の摺動が停止して規制されるようになっている。
さらに、突起110,112に対する各ねじ部材114,116の螺合具合を調節し、摺動規制用の突起106,108に対向する各ねじ部材114,116の先端部の位置を調節することにより、羽根部材98の摺動部96がアーム部30aのガイド部98及び蓋部100に対して摺動可能な範囲(摺動可能な距離d)を調節することができるようになっている。
本実施形態では、上述したストローク式の羽根部材88のスライド機構部94の構造により、特に、図8に示すように、撹拌部26の回転軸28の回転と共にアーム部30aとストローク式の羽根部材88が回転軸28の中心軸線C2を中心に回転した際、パン8内の回転軸28よりも下方の回転領域R1内のストローク式の羽根部材88においては、羽根部92に作用する遠心力と自重により、摺動部96がアーム部30aに対してパン8の内面86に向って、図8の矢印B1の方向に摺動し、羽根部92の先端部がパン8の内面86に接触するようになっている。これにより、パン8の内面86に接触した羽根部92の先端部が、食材原料投入部24からパン8内に供給された澱粉を含有する食材をパン8の内面86に貼り付く前に撹拌することができ、パン8の内面86に食材が貼り付いて焦げが発生することを抑制することができるようになっている。
一方、パン8内の回転軸28よりも上方の回転領域R2内のストローク式の羽根部材88においては、羽根部92の自重が遠心力を上回り、摺動部96がアーム部30aに対して回転軸28に向って、図8の矢印B2の方向に摺動するようになっている。
つぎに、図7〜図9に示すように、パン8の前方且つ上方に位置する食材原料投入部24からパン8の内面86内に供給された食材は、パン8の両外側且つ下方に配置された加熱装置18の各IHコイルユニット20の電磁誘導加熱用のコイル22によって加熱され、パン8の内面86との接触面で炒め処理が行われると共に、パン8内の撹拌部26において、ストローク式の羽根部材88により撹拌されるようになっている。そして、ストローク式の羽根部材88により撹拌された食材は、パン8の左右揺動及び前後揺動によって、ストローク式の羽根部材88の下流側(後方側)でシューター90の回転領域へ送られるようになっている。
ここで、本実施形態では、例として、図7に示すように、ストローク式の羽根部材88の羽根部92においては、パン8の内面86に接触する外縁部92aが延びる方向D1がパン8の内面86の長手方向と一致するように配置された形態について説明するが、このような形態に限定されず、ストローク式の羽根部材88により撹拌された食材をシューター90の回転領域へさらに送りやすくするために、パン8の内面86に接触する外縁部92aが延びる方向D1については、パン8の内面86の長手方向に対して所定角度γ(図7参照)を成すように設定してもよい。
すなわち、本実施形態では、ストローク式の羽根部材88の羽根部92の外縁部92aがパン8の内面86に接触した状態における羽根部92の外縁部92aが延びる方向D1とパン8の内面86の長手方向とが成す角度γについては、0度〜50度に設定することが好ましい。
つぎに、回転時のシューター90は、左右方向の外縁部がパン8の内面に接触可能であり、シューター90の回転領域へ送られた食材は、パン8内の回転軸28の中心軸線C2に対して左右方向の片側の領域R3でシューター90により掬い上げられるようになっている。シューター90により掬い上げられた食材は、シューター90上に載せられた状態で、シューター90の回転により、パン8内の食材を掬い上げた側の領域R3とは回転軸28を中心に反対側の領域R4に移送された後、シューター90からパン8の内面86に緩やかに落下して接触し、加熱装置18によって再び加熱されて炒め処理されるようになっている。そして、パン8の左右揺動及び前後揺動によって、シューター90の下流側(後方側)へと送られ、最終的には、移動台4の後方側の製品取出し部52へ送られ、炒め処理された製品として取り出されるようになっている。
また、本実施形態の連続炒め装置1は、撹拌部回転用の駆動モータ46、左右揺動用の駆動モータ54、及び前後揺動用の駆動モータ70のそれぞれの作動や、加熱装置18の作動をそれぞれ独立に調整することができるコントローラ(図示せず)を備えている。このコントローラ(図示せず)により、左右揺動機構部14がパン8を左右方向に揺動させるときのパン8の左右方向の揺動角度α3及び揺動速度V1、前後揺動機構部16がパン8を前後方向に揺動させるときのパン8の前後方向の揺動距離L1及び揺動速度V2、及び撹拌部26の回転部28(ストローク式の羽根部材88及びシューター90)の回転速度V3を独立して調節することができるようになっている。
さらに、本実施形態の連続炒め装置1は、パン8の内面86の表面温度を検出する温度センサー(図示せず)を備えており、この温度センサー(図示せず)が検出した温度に基づいてコントローラ(図示せず)が加熱装置18のIHコイルユニット20の電磁誘導加熱用のコイル22によるパン8の加熱温度についても独立して調節し、パン8の内面86の表面温度を調節することができるようになっている。
つぎに、図1〜図10を参照して、上述した本発明の第1実施形態による連続炒め装置を用いて、澱粉を含有する食材を連続的に炒め処理を行う際の動作及び運転方法(連続炒め方法)について説明する。
まず、本発明の第1実施形態による連続炒め装置1のパン8の内面86に食用油を引き、加熱装置18の作動を開始し、IHコイルユニット20の電磁誘導加熱用のコイル22によって発生する熱によってパン8を加熱する工程(加熱工程)が実行される。同時に、撹拌部回転用の駆動モータ46、左右揺動用の駆動モータ54、及び前後揺動用の駆動モータ70のそれぞれの作動についても開始し、左右揺動機構部14及び前後揺動機構部16のそれぞれによるパン8の左右揺動及び前後揺動を開始させると共に、撹拌部26の回転軸28の回転によるストローク式の羽根部材88及びシューター90を回転させる。
つぎに、加熱されている状態のパン8内に食材原料投入部24から澱粉を含有する食材を供給する工程(食材供給工程)が実行され、パン8内に供給された食材がまず、撹拌部26のストローク式の羽根部材88によって撹拌されながら、パン8の内面86で炒め処理される工程(炒め処理工程)が実行される。そして、ストローク式の羽根部材88によって撹拌されて炒め処理された食材は、シューター90が食材を掬い上げることができる領域R3内に送られる。シューター90により掬い上げられた食材は、シューター90上に載せられた状態で、シューター90の回転により、パン8内の食材を掬い上げた側の領域R3とは回転軸28を中心に反対側の領域R4に移送された後、シューター90からパン8の内面86に緩やかに落下して接触し、加熱装置18によって再び加熱されて炒め処理工程が実行される。
ここで、炒め処理工程では、温度センサー(図示せず)が検出したパン8の内面86の表面温度T1が160度〜260度に設定されるように、加熱装置18のIHコイルユニット20の電磁誘導加熱用のコイル22による加熱温度が調整される。
つぎに、シューター90の回転領域R3,R4内で炒め処理された食材は、移動台4の後方側の製品取出し部52へ送られ、炒め処理された製品として取り出される工程(食材取出し工程)が実行される。また、製品取出し部52で取り出された食材は、その後、必要に応じて急速冷凍処理等が行われ、冷凍食品として保存される。
なお、加熱工程が開始されてから食材取出し工程が終了するまでの間、パン8の左右揺動及び前後揺動と、ストローク式の羽根部材88及びシュータ90の回転は継続される。
上述した本発明の第1実施形態による連続炒め装置1によれば、食材原料投入部24から食材が供給されるパン8を上方が開放されたハーフパイプ状に形成することによって、上方が開放されていない分だけ内部表面積が大きい円筒状のパンを採用した場合に比べて、加熱装置18がパン8を加熱した際にパン8を伝わる熱のエネルギー効率を向上させることができる。また、パン8を上方が開放されたハーフパイプ状に形成しているため、パン8に要する設置スペースについても小さくすることができる。
さらに、パン8を上方が開放されたハーフパイプ状に形成しているため、パン8内で発生した水蒸気を効率良く排出することができ、パン8内で炒め処理された食材の品質(例えば、炒飯においては、炒め香やパラパラな質感)を向上させることができる。
また、パン8を上方が開放されたハーフパイプ状に形成することにより、添加すべき食材(例えば、調味料や香味野菜等)を任意に選択してパン8の上方からパン8内に追加することもできる。
さらに、長手方向に延びる中心軸線C1を中心に揺動可能であるパン8と、このパン8の外周側に配置されてパン8を加熱する加熱装置18とにより、パン8の内面86の温度を安定化させて温度ムラを低減させることができるため、食材原料投入部24からパン8内に供給された澱粉を含有する食材がパン8の内面86に貼り付いて焦げが発生することを抑制することができ、好ましい炒め香で食材を炒め処理することができる。
また、パン8が加熱装置18のIHコイルユニット20によって加熱されながら揺動している状態でパン8内の食材をストローク式の羽根部材88及びシューター90で撹拌し、パン9による中心軸線C1を中心とする揺動と、攪拌部26による攪拌とを同時に行うことにより、パン8内の食材全体をムラなく炒め処理しながら、食材への過剰な圧力を低減させることができ、食材が練られるのを抑制し、パン8内で炒め処理された食材の品質(例えば、炒飯においては、炒め香やパラパラな質感)を向上させることができる。
さらに、パン8内の食材の焦げの発生を抑制することができるため、長時間の連続運転が可能となり、生産性を向上させることができる。
これらの結果、澱粉を含有する食材について、エネルギー効率がよく、練りや焦げ付きが少ない状態で大量に且つ連続して炒め処理を行うことができ、生産性を向上させることができる。また、パン8について、上方を開放したハーフパイプ状に形成することにより、洗浄作業も容易になり、洗浄時間を短縮することもできるため、生産性を向上させることができる。
また、本実施形態による連続炒め装置1によれば、左右揺動機構部14によるパン8の左右方向に揺動と、前後揺動機構部16によるパン8の前後方向の揺動とにより、パン8の内面86の温度を安定化させて温度ムラを低減させることができるため、食材原料投入部24からパン8内に供給された澱粉を含有する食材がパン8の内面86に貼り付いて焦げが発生することを抑制することができ、好ましい炒め香で食材を炒め処理することができる。また、パン8内の食材全体をムラなく炒め処理しながら、食材への過剰な圧力を低減させることができ、食材が練られるのを抑制し、パン8内で炒め処理された食材の品質(例えば、炒飯においては、炒め香やパラパラな質感)を向上させることができる。さらに、パン8内の食材の焦げの発生を抑制することができるため、長時間の連続運転が可能となり、生産性を向上させることができる。これらの結果、澱粉を含有する食材について、エネルギー効率が良い状態で、且つ練りや焦げ付きが少ない状態で炒め処理することができ、大量の食材を連続して炒め処理することができ、生産性を向上させることができる。
さらに、本実施形態による連続炒め装置1によれば、パン8の揺動と、加熱装置18のIHコイルユニット20の電磁誘導加熱用のコイル22による加熱とにより、パン8の内面86の温度を安定化させて温度ムラを低減させることができるため、食材原料投入部24からパン8内に供給された澱粉を含有する食材がパン8の内面86に貼り付いて焦げが発生することを抑制することができ、好ましい炒め香で食材を炒め処理することができる。さらに、パン8内の食材の焦げの発生を抑制することができるため、長時間の連続運転が可能となり、生産性を向上させることができる。これらの結果、澱粉を含有する食材について、エネルギー効率が良い状態で、且つ練りや焦げ付きが少ない状態で炒め処理することができ、大量の食材を連続して炒め処理することができ、生産性を向上させることができる。
また、本実施形態による連続炒め装置1によれば、食材原料投入部24からパン8に供給された食材は、加熱装置18によって加熱されると共に、撹拌部26において、まず、パン8内の前方側(食材原料投入部24側)に配置されたストローク式の羽根部材88の回転により撹拌された後、その下流側のシューター90の回転により攪拌される。このとき、シューター90が食材を撹拌しているときには、シューター90によってパン8内で掬い上げた食材を、パン8内の食材を掬い上げた側の領域R3とは回転軸28を中心に反対側の領域R4に容易に移送することができる。したがって、パン8の内面86において炒め処理が行われる際に、パン8内の食材を掬い上げた側の領域R3とその反対側の領域R4とにおけるパン8の内面86をほぼ全域に亘って炒め処理に有効利用することができる。よって、パン8内で大量の食材を連続して炒め処理することができ、生産性を向上させることができる。また、シューター90により、掬い上げた食材がパン9の内面86に落下する際の衝撃を緩和することができるため、食材が必要以上に練られてパン8の内面86に貼り付き、焦げが発生することを抑制することもできる。
さらに、本実施形態による連続炒め装置1によれば、パン8の左右方向の揺動角度α3及び揺動速度V1、パン8の前後方向の揺動距離L1及び揺動速度V2、撹拌部26の回転部28(ストローク式の羽根部材88及びシューター90)の回転速度V3、及び、加熱装置18のIHコイルユニット20の電磁誘導加熱用のコイル22によるパン8の加熱温度T1のそれぞれについて、それぞれ独立して調節することができるため、より適切な運転条件で、澱粉を含有する食材について、練りや焦げ付きが少ない状態でより効率よく炒め処理することができる。したがって、より効率よく大量の食材を連続して炒め処理することができ、より生産性を向上させることができる。
さらに、本実施形態による連続炒め装置1によれば、炒め処理工程において、温度センサー(図示せず)が検出したパン8の内面86の表面温度T1が160度〜260度に設定されるように、加熱装置18のIHコイルユニット20の電磁誘導加熱用のコイル22による加熱温度が調整されるため、食材供給工程でパン部内に供給された澱粉を含有する食材がパン部の内面に貼り付いて焦げが発生することを抑制することができ、好ましい炒め香で食材を炒め処理することができる。
また、本実施形態による連続炒め装置1によれば、炒め処理工程におけるパン8の前後方向の揺動と、加熱装置18のIHコイルユニット20の電磁誘導加熱用のコイル22による加熱とにより、パン8の内面86の表面温度T1を安定化させて温度ムラを低減させることができる。したがって、食材供給工程からパン8内に供給された澱粉を含有する食材がパン8の内面86に貼り付いて焦げが発生することを抑制することができ、好ましい炒め香で食材を炒め処理することができる。さらに、パン8内の食材の焦げの発生を抑制することができるため、長時間の連続運転が可能となり、生産性を向上させることができる。これらの結果、澱粉を含有する食材について、エネルギー効率が良い状態で、且つ練りや焦げ付きが少ない状態で炒め処理することができ、大量の食材を連続して炒め処理することができ、生産性を向上させることができる。
さらに、本実施形態による連続炒め装置1によれば、炒め処理工程でパン8をその中心軸線C3を中心に左右方向に揺動させながらストローク式の羽根部材88及びシューター90を回転することによりパン8内の食材を撹拌することができるため、パン8内の食材全体をムラなく炒め処理しながら、食材への過剰な圧力を低減させることができ、食材が練られるのを抑制し、パン8内で炒め処理された食材の品質(例えば、炒飯においては、炒め香やパラパラな質感)を向上させることができる。また、パン8内の食材の焦げの発生を抑制することができるため、長時間の連続運転が可能となり、生産性を向上させることができる。
つぎに、図11を参照して、本発明の第2実施形態による連続炒め装置について説明する。
図11は、本発明の第2実施形態による連続炒め装置におけるパンの前後方向の揺動状態と撹拌部の撹拌状態を概略的に示す概略平面図である。ここで、図11において、上述した本発明の第1実施形態による連続炒め装置の部分と同一部分については同一の符号を付し、これらの説明は省略する。
図11に示すように、本発明の第2実施形態による連続炒め装置200は、撹拌部226の回転軸228からパン8内を径方向に延びる複数組のアーム部230と、このアーム部230に一端が取り付けられて弾性的に変形可能な板ばね部231と、この板ばね部231の他端に取り付けられた羽根部材288とを備えている。これにより、羽根部材288の羽根部292の外縁部292aが板ばね部231の付勢力によってパン8の内面86に対して弾性的に付勢されて接触可能な構造となっている点が、上述した第1実施形態による連続炒め装置1のストローク式の羽根部材88の構造とは異なっている。
上述した本発明の第2実施形態による連続炒め装置200によれば、羽根部材288の羽根部292の外縁部292aが板ばね部231の付勢力によってパン8の内面86に対して弾性的に付勢されて接触可能な構造であるため、食材原料投入部24からパン8内に供給された澱粉を含有する食材がパン8の内面86に貼り付く前に羽根部材288の羽根部292によって撹拌して炒め処理を行うことができるため、パン8の内面86に食材が貼り付いて焦げが発生することを効果的に抑制することができる。
つぎに、図12を参照して、本発明の第3実施形態による連続炒め装置について説明する。
図12は、本発明の第3実施形態による連続炒め装置のばね式の羽根部材を示す斜視図である。
図12に示すように、本発明の第3実施形態による連続炒め装置においては、撹拌部326が、上述した第1実施形態による連続炒め装置1のストローク式の羽根部材88や、第2実施形態による連続炒め装置200の羽根部材288とは異なる形態のばね式の羽根部材388を備えたものであり、撹拌部326の回転軸328からパン8内を径方向に延びるアーム部330と、このアーム部330の先端部330aには、羽根部材388の羽根部392の基端部392aがヒンジ軸394を中心に回動可能に取り付けられている。
また、羽根部材388の羽根部392の基端部392aとアーム部330に先端部330aとがヒンジ軸394を介して互いに回動可能に取り付けられた取付部396の内部には、ねじりコイルばね398が内装されており、このねじりコイルばね398の付勢力により、羽根部材388の羽根部392の外縁部392bがパン8の内面86に弾性的に接触するように常時付勢されている。
上述した本発明の第3実施形態による連続炒め装置によれば、羽根部材388の羽根部392の外縁部392aがねじりコイルばね98の付勢力によってパン8の内面86に対して弾性的に付勢されて接触可能な構造であるため、食材原料投入部24からパン8内に供給された澱粉を含有する食材がパン8の内面86に貼り付く前に羽根部材388の羽根部392によって撹拌して炒め処理を行うことができるため、パン8の内面86に食材が貼り付いて焦げが発生することを効果的に抑制することができる。
つぎに、図13を参照して、本発明の第4実施形態による連続炒め装置について説明する。
図13は、本発明の第4実施形態による連続炒め装置の螺旋型の羽根部材を示す斜視図である。
図13に示すように、本発明の第4実施形態による連続炒め装置においては、上述した第1実施形態による連続炒め装置1のパン8内のストローク式の羽根部材88、第2実施形態による連続炒め装置200の板ばね式の羽根部材288、及び第3実施形態による連続炒め装置のねじりコイルばね式の羽根部材388よりもさらに上流側(食材原料投入部24側)に配置される螺旋型の羽根部材432を備えている。
この螺旋側の羽根部材432は、パン8内の撹拌部426の回転軸428から径方向外側に延びて且つ回転軸428の軸方向に所定間隔を置いて設けられた一対のアーム部430のそれぞれの先端部430aを互いに結合する羽根部492を備えている。この羽根部492は、両先端部430aから延びて互いにを結合するようにほぼ一周する一重螺旋形状を形成し、羽根部492の外縁部492aがパン8の内面86に接触するように、羽根部492の外縁部492aの外径は、パン8の内面86の内径にほぼ一致している。
上述した本発明の第4実施形態による連続炒め装置によれば、食材原料投入部24からパン8内に供給された食材を、撹拌部426の螺旋型の羽根部材432の羽根部492により撹拌し、この羽根部材432の下流側の羽根部材(第1実施形態による連続炒め装置1のパン8内のストローク式の羽根部材88、第2実施形態による連続炒め装置200の板ばね式の羽根部材288、又は第3実施形態による連続炒め装置のねじりコイルばね式の羽根部材388)に確実に供給することができる。
なお、上述した本発明の第1〜第4実施形態による連続炒め装置においては、撹拌部において用いられる各羽根部材に関する種類や形態、個数、配列の順序や組み合わせについては、あくまでも例に過ぎず、適宜修正や変更が可能である。
1 連続炒め装置
2 固定架台
4 移動台
6 スライドベアリング
8 パン(パン部)
10 レール
12 支持ベアリング
14 左右揺動機構部
16 前後揺動機構部
18 加熱装置(加熱手段)
20 IHコイルユニット
22 電磁誘導加熱用のコイル(電磁誘導加熱用のコイル部)
24 食材原料投入部(食材供給部)
26 撹拌部
28 撹拌部の回転軸
30 撹拌部のアーム部
30a ストローク式の羽根部材が取り付けられる撹拌部のアーム部
30b シューターが取り付けられる撹拌部のアーム部
32 撹拌部の羽根部材
34 固定フレーム
36 第1関節アーム
38 第2関節アーム
40 スプロケット
42 スプロケット
44 スプロケット
46 撹拌部回転用の駆動モータ
48 チェーンベルト
50 回転ギヤ
52 製品取出し部
54 左右揺動用の駆動モータ
56 左右揺動用の駆動モータの出力側の回転軸
58 カム
60 カム溝
62 左右揺動アーム
62a 左右揺動アームの下端部
62b 左右揺動アームの上端部
64 移動台の下側ベース部
66 パンの左右揺動アーム取付部
68 カムフォロア
68a カムフォロアの後端部
68b カムフォロアの前端部
70 前後揺動用の駆動モータ
72 前後揺動用の駆動モータの出力側の回転軸
74 カム
76 カム溝
78 前後揺動アーム
78a 揺動アームの下端部
78b 揺動アームの上端部
80 固定架台のベース部
82 パンの前後揺動アーム取付部
84 カムフォロア
86 パンの内面
88 ストローク式の羽根部材(第1の羽根部材)
90 シューター(第2の羽根部材)
92 ストローク式の羽根部材の羽根部
92a ストローク式の羽根部材の羽根部の外縁部
94 ストローク式の羽根部材のスライド機構部
96 ストローク式の羽根部材のスライド機構部の摺動部
96a 摺動部の側面
96b 摺動部の上面
98 ガイド部
98a ガイド溝
98b ガイド部の上端面
100 蓋部
102 ナット
104 ガイド穴
106 摺動部の摺動規制用の突起
108 摺動部の摺動規制用の突起
110 蓋部の突起
112 蓋部の突起
114 ねじ部材
114a ねじ部材の先端部
116 ねじ部材
116a ねじ部材の先端部
200 連続炒め装置
226 撹拌部
228 撹拌部の回転軸
230 撹拌部のアーム部
231 板ばね部
288 板ばね式の羽根部材
292 羽根部材の羽根部
292a 羽根部材の羽根部の外縁部
326 撹拌部
328 撹拌部の回転軸
330 撹拌部のアーム部
330a 撹拌部のアーム部の先端部
388 ばね式の羽根部材
392 羽根部
392a 羽根部の基端部
392b 羽根部の外縁部
394 ヒンジ軸
396 取付部
398 ねじりコイルばね
426 撹拌部
428 回転軸
430 アーム部
430a アーム部の先端部
432 螺旋型の羽根部材
492 羽根部
492a 羽根部の外縁部
A 設置面
B1 ストローク式羽根部材の摺動方向
B2 ストローク式羽根部材の摺動方向
C1 パンの中心軸線
C2 撹拌部の回転軸の中心軸線
C3 左右揺動用の駆動モータの出力側の回転軸の中心軸線
C4 左右揺動アームの揺動軸線
C5 前後揺動用の駆動モータの出力側の回転軸の中心軸線
C6 前後揺動アームの揺動軸線
D1 ストローク式の羽根部材の羽根部の外縁部が延びる方向
d ストローク式羽根部材の摺動可能な距離
E 連続炒め装置の後側
f1 後退した状態のパンの前端部の位置
f2 前進した状態のパンの前端部の位置
L1 前後揺動最大距離
P0 左右揺動アームの基準位置
P1 左右揺動アームの左側揺動位置
P2 左右揺動アームの右側揺動位置
Q0 前後揺動アームの基準位置
Q1 前後揺動アームの後側揺動位置
Q2 前後揺動アームの前側揺動位置
R1 撹拌部の回転軸よりも下方のストローク式羽根部材の回転領域
R2 撹拌部の回転軸よりも上方のストローク式羽根部材の回転領域
R3 シューターが食材を掬い上げる領域
R4 シューターが食材を掬い上げた領域とは反対側の領域
r1 後退した状態のパンの後端部の位置
r2 前進した状態のパンの後端部の位置
S 連続炒め装置の前側
T1 パンの内面の表面温度
V1 パンの左右方向の揺動速度
V2 パンの前後方向の揺動速度
V3 撹拌部の回転部の回転速度
α1 左右揺動アームが位置P0から位置P1まで揺動する際の揺動角度の大きさ
α2 左右揺動アームが位置P0から位置P2まで揺動する際の揺動角度の大きさ
α3 左右揺動アームが位置P1から位置P2まで揺動する際の最大揺動角度
β1 前後揺動アームが位置Q0から位置Q1まで揺動する際の揺動角度の大きさ
β2 前後揺動アームが位置Q0から位置Q2まで揺動する際の揺動角度の大きさ
β3 前後揺動アームが位置Q1から位置Q2まで揺動する際の最大揺動角度
γ ストローク式の羽根部材の羽根部の外縁部延びる方向とパンの内面の長手方向とが成す角度

Claims (9)

  1. 澱粉を含有する食材を連続的に炒め処理する連続炒め装置であって、
    上方が開放されるようにハーフパイプ状に形成され且つその長手方向に延びる中心軸線を中心に揺動可能であるパン部と、
    このパン部の外周側に配置されて上記パン部を加熱する加熱手段と、
    上記パン部内に食材を供給する食材供給部と、
    上記パン部内に長手方向に延びるように配置された回転軸と、この回転軸から上記パン部内を径方向に延びるアーム部と、このアーム部の先端部に設けられて上記回転軸及び上記アーム部と共に一体的に回転可能である羽根部材と、を備え、上記パン部が上記加熱手段によって加熱されながら揺動している状態で上記パン部内の食材を上記羽根部材で撹拌することにより炒め処理する撹拌部と、
    を有することを特徴とする連続炒め装置。
  2. 更に、上記パン部をその中心軸線を中心に左右方向に揺動させる左右揺動機構部と、上記パン部をその中心軸線の軸線方向に沿って前後方向に揺動させる前後揺動機構部と、を有する請求項1記載の連続炒め装置。
  3. 上記加熱手段は、電磁誘導加熱用のコイル部を備えている請求項1又は2に記載の連続炒め装置。
  4. 上記撹拌部の羽根部材は、上記パン部内の上記食材供給部側に配置された第1の羽根部材と、この第1の羽根部材よりも下流側に配置された第2の羽根部材と、を備え、この第2の羽根部材は、上記回転軸と共に回転して上記パン部内で掬い上げた食材を、このパン部内の食材を掬い上げた側の領域とは上記回転軸を中心に反対側の領域に移送可能なシューター部材を備えている請求項1乃至3の何れか1項に記載の連続炒め装置。
  5. 上記左右揺動機構部が上記パン部を左右方向に揺動させるときの上記パン部の左右方向の揺動角度及び揺動速度、上記前後揺動機構部が上記パン部を前後方向に揺動させるときの上記パン部の前後方向の揺動距離及び揺動速度、及び上記撹拌部の羽根部材の回転速度は、それぞれ独立して調節可能である請求項2乃至4の何れか1項に記載の連続炒め装置。
  6. 澱粉を含有する食材を連続的に炒め処理する連続炒め方法であって、
    上方が開放されるようにハーフパイプ状に形成されたパン部を加熱手段により加熱する加熱工程と、
    澱粉を含有する食材を上記加熱手段で加熱されている状態のパン部内に供給する食材供給工程と、
    上記加熱手段で加熱されている状態のパン部をその長手方向に延びる中心軸線を中心に揺動させると共に、上記パン部内に長手方向に延びるように配置された回転軸及びこの回転軸に設けられた羽根部材を回転させることにより、上記パン部内の食材を撹拌して炒め処理を行う炒め処理工程と、
    上記パン部から上記炒め処理工程後の食材を取り出す食材取出し工程と、
    を有することを特徴とする連続炒め方法。
  7. 上記炒め処理工程では、上記加熱手段により上記パン部の内面の温度が160度〜260度に設定される請求項6記載の連続炒め方法。
  8. 上記加熱手段は、電磁誘導加熱用のコイル部を備え、上記炒め処理工程では、上記パン部をその中心軸線の軸線方向に沿って前後方向に揺動させながら上記加熱手段が上記パン部を加熱する請求項6又は7に記載の連続炒め方法。
  9. 上記炒め処理工程では、上記パン部をその中心軸線を中心に左右方向に揺動させながら上記羽根部材を回転することにより上記パン部内の食材を撹拌する請求項6乃至8の何れか1項に記載の連続炒め方法。
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