JP2014136884A - 土嚢用袋体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、土嚢に用いられる土嚢用袋体10であって、基布袋体1と、該基布袋体1を吊るための帯状の吊りベルト2と、を備え、吊りベルト2が、基布袋体1の側面に縫着された少なくとも一対の縫着部2aと、両方の該縫着部2aを架橋する取っ手部2bとを有し、該取っ手部2bの略中央には吊り部5が形成されており、該吊り部5が、取っ手部2bを長手方向に沿って折り返して縫着することにより形成されたものである土嚢用袋体10である。
【選択図】図1
Description
土嚢は、一般に、吊りベルトをクレーンのフックに引掛け、クレーンで吊り上げた状態で搬送され(以下「吊り搬送」という。)、目的の位置に配置施工される。
このとき、吊りベルトの強度が不十分であると、吊りベルトが破損し、搬送の途中で土嚢が落下する危険性がある。
また、このように吊り部を形成することにより、フックを取り付ける位置が明確となり、且つ折り返すことにより吊り部の幅が狭くなっているので、フックを取り付け易くなる。
さらに、吊り部が取っ手部の略中央に設けられているので、フックが常に取っ手部の略中央に取り付けられることになり、図5に示すような偏荷重による土嚢用袋体の破損を防止できる。
さらにまた、吊り部の面方向が、取っ手部の面方向に対し、略垂直となるので、吊り部に引掛けられたフックが吊り部から横方向にずれることを防止することができる。
このとき、補強布が基布袋体及び吊りベルトとは異なる色で着色されていると、吊り部とその他の部分との見分けがし易いので、フックを正確に吊り部に取り付けることができる。
また、縫着部2aと基布袋体との縫着が補強されるので、基布袋体から剥がれ難くなる。
このとき、吊りベルトの両側を取っ手部とすることにより、縫着部が基布袋体からより剥がれ難くなる。
なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。
また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。
更に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
すなわち、土嚢用袋体は、内部に図示しない中詰め材が充填可能となっている。
ここで、中詰め材としては、公知のものが用いられ、例えば、土砂や石材等が挙げられる。
図1に示すように、本実施形態に係る土嚢用袋体10は、基布袋体1と、該基布袋体1を吊るための帯状の吊りベルト2と、を備える。
なお、口部を封じる方法としては、特に限定されないが、例えば、ロープで縛る方法が挙げられる。
ここで、基布袋体1の材質としては、特に限定されないが、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミド等が用いられる。
これらの中でも、基布袋体1の材質は、耐久性及びリサイクルのし易さの観点から、ポリプロピレンであることが好ましい。
なお、反射剤としては、カーボンブラック、酸化鉄、酸化クロム、酸化鉛、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム等が挙げられ、紫外線吸収剤としては、フェニルサリシレート系、ヒドロキシベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系等の吸収剤が挙げられる。
引張り強度が240N/cm未満であると、引張り強度が上記範囲内にある場合と比較して、多段積みした場合の上載荷重に耐えられず、基布袋体1が破れる恐れがある。
また、JIS−A1218に準じた透水性が1.0×10−2cm/s以上であることが好ましい。
透水性が1.0×10−2cm/s未満であると、透水性が上記範囲内にある場合と比較して、高含水比の中詰め材に対して、早急に水を排出できない恐れがある。
これにより、吊りベルト2の取っ手部2bを吊り上げることにより、縫着部2aを介して土嚢用袋体10が吊り上げられることになる。
図2の(a)に示すように、土嚢用袋体10において、吊りベルト2は、基布袋体1の底部1bで直交し、底部1bから立ち上がるように、基布袋体1の側面と吊りベルト2の縫着部2aとが部分的に縫着されている(図1参照)。
なお、本実施形態に係る土嚢用袋体10においては、基布袋体1の底部1bにおいても、吊りベルト2の縫着部2aと部分的に縫着されている。
そして、図2の(b)に示すように、基布袋体1の上面では、一対の吊りベルト2の取っ手部2bが配置される。
また、取っ手部2bの略中央には、後述する吊り部5が形成されている。
また、ループ状の吊りベルト2の両側が取っ手部2bとなるように配置されているので、取っ手部2bを吊り上げる際には、基布袋体1と縫着部2aとの縫着強度に依存することなく、基布袋体1全体が吊りベルト2によって持ち上げられることになる。
このため、縫着部2aが基布袋体からより剥がれ難くなる。
さらに、中詰め材が投入された土嚢を吊り上げた場合に、基布袋体1は周囲から内方へ向けて吊りベルト2による押圧作用が有効に働くので、土嚢を吊り上げたときの安定性が増し、より安全且つ確実に搬送することが可能となる。
なお、基布袋体1は4本の吊りベルト2で吊られることになるので、本実施形態に係る土嚢用袋体10は、いわゆる4本吊りの土嚢用袋体となる。
これらの中でも、吊りベルト2の使用糸は、傷付き難いという理由から、マルチフィラメントであることが好ましい。
また、吊りベルト2の材質としては、特に限定されないが、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミド等が用いられる。
これらの中でも、吊りベルト2の材質は、耐久性及びリサイクルのし易さの観点から、ポリプロピレンであることが好ましい。
この場合、紫外線による吊りベルト2の劣化を抑制することができる。
なお、反射剤及び紫外線吸収剤としては、上述したものと同じものが用いられる。
引張り強度が30kN/本未満であると、引張り強度が上記範囲内にある場合と比較して、中詰め材が充填された土嚢用袋体を吊り上げる際に、吊りベルトが破損する恐れがある。
図3の(a)に示すように、土嚢用袋体10において、取っ手部2bの略中央には、吊り部5が形成されている。
このため、吊り部5は、他の取っ手部2bよりも強度が優れるものとなる。
また、吊り部5は、補強布6により被覆されている。
すなわち、吊り部5の周面に補強布6が縫着されている。吊り部5が補強布6で被覆されていることにより、吊り部5の強度がより向上する。
このとき、上述したように、吊り部5の強度が優れ、且つ補強布6が縫着されているので、吊り搬送の際の吊りベルト2の吊り部5の破損が抑制され、搬送の途中での土嚢の落下を防止できる。
また、土嚢用袋体10においては、吊り部5が形成されているので、クレーンのフックHを取り付ける位置が明確となっている。
さらに、吊り部5が取っ手部の略中央に取り付けられていることから、吊り搬送の際、フックHが常に取っ手部の略中央に取り付けられることになるので、偏荷重による土嚢用袋体の破損を防止できる。
これらの中でも、補強布6の材質は、耐久性及びリサイクルのし易さの観点から、ポリプロピレンであることが好ましい。
この場合、紫外線による吊りベルト2の劣化を抑制することができる。
なお、反射剤及び紫外線吸収剤としては、上述したものと同じものが用いられる。
なお、着色は、公知の方法で行えばよい。これにより、吊り部5とその他の部分との見分けがし易いので、フックHを間違えずに吊り部に取り付けることができる。
土嚢用袋体10は、被覆材7を備えることにより、縫着部2aに紫外線による劣化を防止できる。
また、縫着部2aと基布袋体との縫着が補強されるので、吊りベルト2が基布袋体からより剥がれ難くなる。
図4に示すように、被覆材7は、矩形状となっており、基布袋体1の側面の縫着部2aを十分覆うように、基布袋体1に側面に取り付けられる。
このとき、被覆材7は、縫着部を保護する意味で或いは強度の観点から、その両端部が吊りベルト2の両側に沿うようにして縫われることが好ましい。
なお、基布袋体1の底面1bについても同様である。
また、吊りベルト2は、基布袋体1の底部1bで直交し、底部1bから立ち上がるように、基布袋体1の側面に沿って取り付けられているが、この構造に限定されない。
具体的には、土嚢用袋体10の吊りベルト2に対して、結束ベルトを、例えば「本結び」や「ふた結び」で結び付けることによって連結が行われる。
土嚢用袋体10を連結させることにより、背面土圧や背面水圧による土嚢の転倒及び前方への滑動をより十分に防止することが可能となる。
本発明に係る土嚢用袋体によれば、吊り部の強度が優れると共に、フックのを取り付けが容易となる。
1b・・・底部
2・・・吊りベルト
2a・・・縫着部
2b・・・取っ手部
5・・・吊り部
6・・・補強布
7・・・被覆材
10・・・土嚢用袋体
H・・・フック
W1・・・取っ手部の幅
W2・・・吊り部の幅
Claims (8)
- 土嚢に用いられる土嚢用袋体であって、
基布袋体と、
該基布袋体を吊るための帯状の吊りベルトと、
を備え、
前記吊りベルトが、前記基布袋体の側面に縫着された少なくとも一対の縫着部と、両方の該縫着部を架橋する帯状の取っ手部とを有し、
該取っ手部の略中央には吊り部が形成されており、
該吊り部が、取っ手部を長手方向に沿って折り返して縫着することにより形成されたものである土嚢用袋体。 - 前記吊り部が補強布により被覆されている請求項1記載の土嚢用袋体。
- 前記補強布が前記基布袋体及び前記吊りベルトとは異なる色で着色されている請求項2記載の土嚢用袋体。
- 前記縫着部を覆うように、被覆材が前記基布袋体の側面に縫着されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の土嚢用袋体。
- 前記吊りベルトがループ状となっている請求項1〜4のいずれか1項に記載の土嚢用袋体。
- 前記吊りベルトの両側が取っ手部となっている請求項5記載の土嚢用袋体。
- 前記基布袋体がポリプロピレンからなり、
該基布袋体のJIS−L1096に準じた引張強度が240N/cm以上であり、且つJIS−A1218に準じた透水性が1.0×10−2cm/s以上である請求項1〜6のいずれか1項に記載の土嚢用袋体。 - 前記吊りベルトが4本吊りとなっており、
該吊りベルトのJIS−L1096に準じた引張強度が30kN/本以上である請求項1〜7のいずれか1項に記載の土嚢用袋体。
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