JP2014135315A - 応援グッズ - Google Patents
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Abstract
【課題】LEDの光を透光させることで周囲の注目を引き寄せすることができるLED搭載グッズを提供すること。
【解決手段】
LED素子18a,18b、18cと、LED素子18a,18b、18cを点灯させる点灯回路Kと、LED素子18a,18b、18cと点灯回路Kとを内蔵する透光部材11とを備え、透光部材11は、中空部Mを有して多孔質体で形成しており、LED点灯回路KによりLED素子18a,18b、18cを点灯又は点滅させて中空部MにLED光を通すことで多孔質体を通して透光させることを特徴とするLED搭載グッズ10である。
【選択図】図1
【解決手段】
LED素子18a,18b、18cと、LED素子18a,18b、18cを点灯させる点灯回路Kと、LED素子18a,18b、18cと点灯回路Kとを内蔵する透光部材11とを備え、透光部材11は、中空部Mを有して多孔質体で形成しており、LED点灯回路KによりLED素子18a,18b、18cを点灯又は点滅させて中空部MにLED光を通すことで多孔質体を通して透光させることを特徴とするLED搭載グッズ10である。
【選択図】図1
Description
本発明は、LED搭載グッズ、例えばコンサート会場等でLED素子を点灯させて歌手等の応援をする応援グッズ等に関する。
現在のコンサート会場やスポーツ競技場においては、会場内で出演者と観客とが一体になった雰囲気を作るために、観客が自分の応援グッズを持参して出演者等に応援を送っている。応援グッズとしては、例えば、応援バットやメガホンなどが挙げられる。また、観客が手作りの応援ボードを持参することで歌手等に応援を送っている。さらに、空気で膨らませた棒状の物を叩いて音を出して、会場内で音の一体感を出して応援を送る等の形態を有するものもある。
しかし、前記棒状の物を叩くものは、基本として打音による応援であるため、視覚的に面白みを有するものではなく、華やかさに欠けるものであった。そこで、例えば、特許文献1には、視覚的に面白みを有する応援グッズが開示されている。
すなわち、特許文献1には、握り部を握りながら外ケースを前方に勢いよく振ると、移動体が外ケース内を移動することにより、房体が外ケースの一端側から勢いよく飛び出し、これにより周囲に注目させるような視覚的な面白みを有する応援グッズが開示されている。
通常、コンサート会場においては、ステージ上では照明を照らし、ステージ以外では照明等を照らさないようにすることで、観客がステージ上の歌手や演奏者が観覧を集中しやすくしている。また、野球やサッカーのナイター会場においても、観客がフィールド内の選手に集中できるように照明を照らし、観客席では照明をあまり照らさないようにしている。
ところが、上記特許文献1に記載の応援グッズでは視覚的に面白いものの、コンサート会場やスポーツ競技場において、前記のような照明があまり照らさない観客席等では周囲に見せるものになりえなかった。その結果、出演者や選手等に対して応援を送るグッズとして視覚的な面白みを有するものになりえなかった。
この発明は、上記課題を解決するためになされたもので、LED素子(Light Emitting Diode)の光を透光させることで周囲の注目を引き寄せすることができるLED搭載グッズを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、LED素子と、LED素子を点灯させる点灯回路と、LED素子と点灯回路とを内蔵する透光部材とを備え、透光部材は、中空部分を有して多孔質体で形成しており、LED点灯回路によりLED素子を点灯又は点滅させて中空部分にLED光を照射することで多孔質体を通して透光させることを特徴とするLED搭載グッズである。
請求項2に記載の発明は、前記透光部材は中空の円筒形状を有する棒状体であり、棒状体の基部にLED素子を配設したことを特徴とする請求項1に記載のLED搭載グッズである。
請求項3に記載の発明は、前記透光部材は人の手の形状を有し、透光部材の基端部には把持部を配設すると共にLED素子を配設したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のLED搭載グッズである。
請求項4に記載の発明は、前記透光部材の外周面にその一部が透明又は半透明のシート材を配設したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のLED搭載グッズである。
請求項5に記載の発明は、前記LED素子は点滅速度を可変又は調光可能としたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のLED搭載グッズである。
請求項1に記載の発明によれば、その全体が多孔質を有する透光部材で構成されるので軽量である。このため、手で振り回しても疲れが生じにくい。また、多孔質を有するので、透光部材の内部からLEDを点灯させることでその透光部材を通して透光させることができる。
しかも、赤色、緑色、青色の3原色のLED素子を透光部材の内部に内蔵することで単色、又はこれらの組み合わせによりすべての色で透光部材上に透光させることができ、コンサート会場やスポーツ競技場等で照明を落している場所においては、周囲からの注目を引き寄せやすい。
請求項2に記載の発明によれば、透光部材を棒状体にすることで、コンサートで使用する応援棒として使用することができる。また、透光部材が円筒形状を有するので軽量であり、自由に振り回しすることができる。
請求項3に記載の発明によれば、前記多孔質体を人の手状に形成し、その基端部に把持部を配設することにより、透光しながら手をたたくように構成することができるので、コンサート会場で使用できる応援グッズとして使用することができる。
請求項4に記載の発明によれば、多孔質体の外部にビニル製のシート材を巻き付けることで、透光部材から透光させる光によって、シート材に印刷された文字や図形を視覚的に注目させることができる効果を有する。
請求項5に記載の発明によれば、上記LEDは点滅速度を可変又は調光可能とすることで、視覚的に変化をもたらすことができる効果を有する。例えば、コンサート会場等での曲のテンポで点滅速度を変化することによって演出を変えることが可能となる。
以下に、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
本実施形態におけるLED搭載グッズは、多孔質体からなる透光部材と、その透光部材の基部に設けた発光部と、透光部材の基部に設け、手で把持できる把持部とを有する。
透光部材は多孔質体で形成されており、気泡が多数形成されたもの、又は、3次元網目構造を有するものであり、例えば、気泡が多数形成されたものとして、発泡スチロール(ポリスチレン)やスポンジ等が挙げられる。
多孔質体内の気泡の径や網目をより大きくすると、より発光部からの光をより強く透光させることができる。また、透光部材が多孔質体であるために放熱性に優れ、透光部材内の点灯回路内で発生熱を放熱させることができる。
透光部材は、その内部に中空部を備え、その中空部にLED素子の光を照射させることで透光部材を通して外周面上に透光させるものである。そして、LED素子の光量を上げることで、その透光量(照度)を上げることができ、透光部材の厚みを薄くすることでもその透光量(照度)を上げることができる。また、透光部材を着色することで、その着色とLED素子の光とが交じり合って別の光の色に透光させることも可能である。
発光部には、LED(Light Emitting Diode)素子を搭載している。LED素子は、赤色、緑色、青色のものをそれぞれ搭載している。また、発光部には、各LED素子を発光させる点灯回路と、その点灯回路を駆動する電源(電池等)とを有する。
点灯回路は、3色のLED素子を個別に及び同時に点灯させる回路を用いることで、光のバリエーションを与えることができる。そのような光のバリエーションを与えるために3色のLED素子毎に点灯回路を設けることが好ましい。
すなわち、前記点灯回路は、赤色、緑色、青色の3つのLED素子毎に並列に設けることで、各LED素子を単色で点灯させたり、2以上のLED素子を組み合わせて点灯させたりすることができる。2以上のLED素子を組み合わせて点灯させれば、様々な色を透光部材上に透光することができる。
例えば、赤色のLED素子と緑色のLED素子とを同時に点灯させれば、これらの調光によって黄色に透光することができる。さらに、点灯の照度を上げることで濃い色調にすることができ、点灯の照度を低くすることで淡い色調にすることもできる。
点灯回路で用いる素子は、点滅用の回路等を構成するため、通常の抵抗、コンデンサに加え、トランジスタを一つにチップ上に構成したICを用いた方が、回路の省スペース化や軽量性に富む。
また、点灯回路は、LED素子の点滅速度を変化させ、LED素子を調光させたりする機能を有するものを用いることが好ましい。このような、点滅機能や調光機能を機能させるためにも、トランジスタとコンデンサと抵抗とを基板上に配設したもの、又はこれらを集積回路化した素子である点灯用ICを用いることが好ましい。
点灯用ICは、例えば、PIC(Peripheral Interface Controller)を使用すると、回路素子が少なくて済む。PICは、小型のワンチップマイコンと呼ばれている。PICは、電池駆動(3.3〜5V駆動)に対応できるICである。PICには、CPU、メモリ(RAM、ROM)、I/Oなどが1チップに収められている。これにより、点灯回路の構成が容易になり、部品点数が少なくなり安価になる。
点灯用ICであるPICにはプログラムがROM等に内蔵されており、プログラムは各LED素子をどのように点灯するのか制御する。
プログラムは、例えば、各LED素子を個別に点灯させたり(個別点灯モード)、2以上のLED素子を同時に点灯させたり(複数点灯モード)、LED素子の点滅速度を変化させたり(点滅速度変更モード)、各LED素子を調光させたり(調光モード)して制御可能としている。
プログラムは、例えば、各LED素子を個別に点灯させたり(個別点灯モード)、2以上のLED素子を同時に点灯させたり(複数点灯モード)、LED素子の点滅速度を変化させたり(点滅速度変更モード)、各LED素子を調光させたり(調光モード)して制御可能としている。
次に、把持部は、透光部材の基端部に設けられ、透光部材と同一形状、又は、手で持ちやすいようにグリップ溝を形成してもよい。この把持部の内部に点灯回路や駆動電源を設けてもよい。
そして、本実施形態におけるLED搭載グッズは、透光部材の形状を使用用途に応じた形態にすることができる。例えば、透光部材の形状を棒状、球状、刀の形状、人の手の形状、又は、団扇にすることができる。これにより、コンサートやスポーツ観戦で使用される応援グッズとして使用することができ、又は、工事現場の警備員が使用する誘導灯などにも使用することができる。前記発泡スチロールを使用すると、押出成形等により成形が容易であることから様々な形に変更することができる。
以下、応援グッズ等の実施例を説明する。
以下、応援グッズ等の実施例を説明する。
[棒状体の応援グッズ]
本実施例におけるLED搭載の応援グッズ10について、図1〜図3を参照して詳細に説明する。
図1(a)は、棒状体を有する応援グッズ10の全体構造を示す斜視図であり、図1(b)は、その応援グッズ10のLED素子18a、18b、18cを点灯させた状態を示す斜視図である。
本実施例におけるLED搭載の応援グッズ10について、図1〜図3を参照して詳細に説明する。
図1(a)は、棒状体を有する応援グッズ10の全体構造を示す斜視図であり、図1(b)は、その応援グッズ10のLED素子18a、18b、18cを点灯させた状態を示す斜視図である。
図1(a)示すように、本実施例に係る応援グッズ10は、透光部材11を棒状に構成し、その透光部材11内の基部に発光部12を内蔵したものである。把持部13は、透光部材11と同一形状としている。また、透光部材11の周囲には透明又は半透明のシート材14を巻設している。
図1(a)示すように、透光部材11は、円筒形状に形成された長細い棒状体である。透光部材11は、円筒形状を有して中空部M以外の部分は多孔質を有する発泡スチロールで形成されている。このように、透光部材11を発泡スチロールで構成しているので軽量であり、振り回しても手に疲れが生じにくい。また、多少叩いても変形はしないので、打撃による音を鳴らすことも可能である。
図2は、棒状体の応援グッズ10の構成部品毎に分解させた状態を示す分解図である。
図2に示すように、透光部材11内の中空部Mの上端部には蓋部15を配設している。蓋部15は円柱体を有しており、透光部材11の上部側中空部Mに着脱自在に配設している。
図2に示すように、透光部材11内の中空部Mの上端部には蓋部15を配設している。蓋部15は円柱体を有しており、透光部材11の上部側中空部Mに着脱自在に配設している。
図2示すように、透光部材11内の中空部Mの下端側には発光部12を配設している。発光部12には、プラスチック樹脂で形成された基板取付部材16を配設しており、基板取付部材16は透光部材11の中空部M下端をふたするように略円柱体を有する。基板取付部材16には、各LED素子18a、18b、18cを点灯させる点灯回路Kの基板Bをその上部に取り付けている。
また、図2に示すように、発光部12には、赤色、緑色、青色の3つのLED素子18a、18b、18cを配設している。LED素子18a、18b、18cは、例えば、ドーム型のLED素子、すなわち、上側の電球部分がPN接合部を半球状の透明材質で封止したものであり、下側の電極部分がリード式のものを使用することができる。このドーム型のLED素子18a、18b、18cに限られず、面実装式のLED素子を使用することができる。
また、点灯回路Kを駆動するための電源Eを基板取付部材16の下部に設けている。電源Eは電池で構成し、電池としては、例えば、ボタン式電池21a(酸化銀電池等)を用いることができ、基板取付部材16の電池ボックス21内に配設可能としている。
さらに、図3に示すように、基板取付部材16の下部にはボタン式の丸いスイッチボタン17を配設している。
さらに、図3に示すように、基板取付部材16の下部にはボタン式の丸いスイッチボタン17を配設している。
図3は、透光部材11の中空部MにLED光を照射する状態を説明する説明図である。
図3に示すように、透光部材11の中空部Mでは、その基端側に設けた発光部12の光を先端まで照射可能としている。なお、この中空部Mには光をより拡散させながら照射させる部材、例えば、透明なフィルム材等を配設してもよい。そして、中空部Mに照射したLED素子18a、18b、18cの光を透光部材11の外周部にまで透光させるようにしている。
図3に示すように、透光部材11の中空部Mでは、その基端側に設けた発光部12の光を先端まで照射可能としている。なお、この中空部Mには光をより拡散させながら照射させる部材、例えば、透明なフィルム材等を配設してもよい。そして、中空部Mに照射したLED素子18a、18b、18cの光を透光部材11の外周部にまで透光させるようにしている。
図3に示すように、この蓋部15の底面には反射シート22を貼り付けている。これにより、反射シート22は、棒状体先端に配設されることになり、棒状体基部に設けた発光部12からの光を反射させて円筒体全体に光を拡散させる。透光部材11は、その拡散させた光を、中空部Mから外周面上に透光させるものである。
図1(a)及び図2(a)に示すように、透光部材11の外周部分には透明又は半透明のシート材14を巻設している。このように、透明又は半透明のシート材14を透光部材11に巻設すると、透光部材11上の光を透過させることでシート材14に印刷された文字や図形等が浮き上がり、これにより視覚的な面白みを与えることができる。
例えば、シート材14の文字や図形の部分を透明地にし、それ以外を黒地とすることで、透明本体からの光は文字や図形部分を透過し、それ以外は透過しないため、棒状体上で光による文字や図形を浮き上がらせることができる。
または、これとは反対に、文字や図形の部分を着色し、それ以外を透明地とすることで、透明地部分に光を透過させて黒く浮き上がる文字や図形に着目できるようにすることも可能である。
文字としては、例えば、応援メッセージや応援する人物名をシート材14に印字することができ、図形としては、例えば、応援する人物名の似顔絵等をシート材14に印字することができる。
このように、棒状体の外周部に透明なシート材14を巻き付け、透明なシート材14に文字や図形を印字することで、その図形と透光部材11の光との協働により様々な演出が可能である。
[点灯回路の回路構成]
次に、点灯回路Kの回路構成について図4を参照して詳細に説明する。図4は、棒状体の応援グッズ10内に設けられる点灯回路Kを示す回路図である。
点灯回路Kは、応援グッズ10が使い捨ての用品であるため、コスト削減のため回路素子を少なくして構成する必要がある。このため、本実施例では、PICを使用して回路素子を少なくして構成している。
次に、点灯回路Kの回路構成について図4を参照して詳細に説明する。図4は、棒状体の応援グッズ10内に設けられる点灯回路Kを示す回路図である。
点灯回路Kは、応援グッズ10が使い捨ての用品であるため、コスト削減のため回路素子を少なくして構成する必要がある。このため、本実施例では、PICを使用して回路素子を少なくして構成している。
すなわち、点灯回路Kは、図4に示すように、電源Eと、PIC24と、クロック信号を発生させてPIC24に供給する抵抗R、コンデンサCとを有する。すなわち、点灯回路Kは、プリント基板上に抵抗やコンデンサやLED素子18a、18b、18cの点灯用ICを実装し、それにスイッチボタン17と電源Eを外付けで結線したものである。
図4中、Eは電源であり、19はRC発振回路であり、17はスイッチボタンであり、23は各LED素子18a、18b、18cへの電流調節用の抵抗であり、24はPIC24である。C2とC3は、電源Eのインピーダンスを下げるためのコンデンサである。
本実施例では、各点灯モードの切替を、棒状体下部に取り付けたスイッチボタン17の押し操作により行う。すなわち、PIC24には、スイッチボタン17からの押し操作による信号を供給することで、LED素子18a、18b、18cの点灯モードを切り換えるプログラムが書き込まれている。例えば、スイッチボタン17の押し操作により、プログラムが赤色LED素子18a、緑色LED素子18b、青色LED素子18cを点灯させる信号を出力するように指令している。
図4に示すように、PIC24は、例えばI/Oピンを8つで構成したものがある。このうち、第1ピン及び第2ピンは電源用とGND用であり、第3ピンはクロック信号入力用であり、第5ピンはスイッチボタン17からの入力信号用であり、第4,6,8ピンは3つのLED素子への出力用ポートである。第7ピンはノンコネクション(GNDに接続)としている。
また、点灯回路Kは、赤色、緑色、青色の3つのLED素子18a、18b、18c毎に並列に設けることで、各LED素子18a、18b、18cを単色で点灯させたり、組み合わせて点灯させたりすることができる。単色の色を組み合わせて点灯させることで、異なる色を点灯させることができる。例えば、赤色と緑色を同時に点灯・調光すれば、黄色に点灯させることができる。
PIC24には抵抗とコンデンサとで構成したRC発振回路19(外付けRC発振モード回路)を外付けで接続し、そのRC発振回路19により発生したクロック信号をPIC24の入力ピンに供給することでPIC24を駆動可能としている。
なお、PIC24は、図4に示す点灯回路KのようにI/Oピンにスイッチボタン17からの信号を供給するものであってもよいし、マイクロスイッチを備えたPIC24を使用することもできる。すなわち、棒状体下部のスイッチボタン17がPIC24のマイクロスイッチとなり、スイッチボタン17押し操作によりICからの出力信号(点灯モード)を切り換えるように構成してもよい。
本実施例では、スイッチボタン17の押し操作による信号を供給することで、点灯用ICは、単色点灯モード、点滅速度変更モード、調光モードに変更させて各LED素子18a、18b、18cを点灯させるように出力信号を発する。
通常、単色点灯モードでのLED素子18a、18b、18cの点灯は、PIC24のI/Oピンからの出力信号をLow(オフ)からHi(オン)にすることで可能となる。
点滅速度変更モードは、オンとオフの期間を変更することで、LED素子18a、18b、18cの点灯周期を変更するようにしている。LED素子18a、18b、18cの点滅速度は速くしたり、緩やかにしたりすることができる。
例えば、図8(a)に示すように、最初は、点灯時間及び消灯時間を長くすることで点滅速度を遅くし、その後、点灯時間及び消灯時間を短くすることで点滅速度を速くし、その後、点灯時間及び消灯時間を長くすることで点滅速度を速くするようにする。
調光モードは、PWM方式により、パルス1周期中のオンとオフの比率を変えることで、見掛け上の明るさを可変としている。また、調光は、プログラムの制御により、緩やかに調光したり、急速に調光したりすることができる。
例えば、図8(b)に示すように、最初は、消灯時間に比べて点灯時間を短くすることで暗くし、その後、点灯時間を長くすることで明るくし、その後、点灯時間を短くすることで暗くするようにする。また、点灯を暗い状態から明るい状態にする(又はその逆)までの時間を早くしたり遅くしたりすることができる。
本実施例では、最初の押し操作では赤色LED素子18a、緑色LED素子18b、青色LED素子18cがそれぞれ単色で点灯し(単色モード)、次の押し操作では各LED素子18a、18b、18cがそれぞれ点滅し、次の押し操作ではその点滅速度が速くなり(点滅速度変更モード)、次の押し操作では各LED素子18a、18b、18cの点灯を明るくしたり、暗くしたりする(調光モード)。
なお、LED素子18a、18b、18cとして、通常のLED素子の代わりに、自己点滅LED素子を用いてもよい。自己点滅LED素子とは、専用のICを内蔵したものであり、所定信号を供給することで、点灯のオン・オフを一定周期で繰り返すLED素子である。
[棒状の応援グッズの使用方法]
このように構成した応援グッズ10(LED棒)を使用する際、まず、スイッチボタン17をONにすると、赤色LED素子18aが点灯し、棒状体全体を赤色で点灯することができる。次いで、スイッチボタン17を押すと緑色LED素子18bが点灯し、さらに、スイッチボタン17を押すと青色LED素子18cが点灯する。
このように構成した応援グッズ10(LED棒)を使用する際、まず、スイッチボタン17をONにすると、赤色LED素子18aが点灯し、棒状体全体を赤色で点灯することができる。次いで、スイッチボタン17を押すと緑色LED素子18bが点灯し、さらに、スイッチボタン17を押すと青色LED素子18cが点灯する。
次に、スイッチボタン17を押すと各LED素子18a、18b、18cが点滅する。さらにスイッチボタン17を押すとその点滅速度が増したり減ったりする。この点滅速度の変化により、視覚的な変化をもたらすことができる。
さらに、スイッチボタン17を押すとLED素子18a、18b、18cの点灯照度が変化する。すなわち、LED素子18a、18b、18cが明るく点灯したり、暗く点灯したりする。これによっても、視覚的な変化をもたらすことができる。
このように、本実施例1に係る棒状体からなる応援グッズ10は、スイッチボタン17を押すことで、各LED素子18a、18b、18cの色の変化、光の変化によって、視覚的に面白みを有するグッズとして機能する。すなわち、コンサート会場の歌手やスポーツ競技場の選手への応援グッズ10として視覚的に面白みのあるものとすることができる。
また、本実施例1に係る棒状体からなる応援グッズ10は、多孔質体からなる透光部材11を棒状体にしているので、持ちやすく軽量であるので手で持って振り回しても疲れが生じにくい。また、その多孔質の性質を有して透光性を備えており、その透光性を生かして周囲に注目を引き寄せるグッズとして最適である。
[人の手の形状を有するLED搭載グッズ]
図5は、人の手の形状を有する応援グッズ30の全体構造を示す斜視図である。
図5に示すように、透光部材31は人の手の形状にすることができる。すなわち、透光部材31を人の手より数倍大きくしたもので構成し、その透光部材31の基端部に把持部33を設けている。また、把持部33にLED素子18a、18b、18cや点灯回路Kを配設可能としている。LED素子18a、18b、18cや点灯回路Kは、実施例1と同じである。
図5は、人の手の形状を有する応援グッズ30の全体構造を示す斜視図である。
図5に示すように、透光部材31は人の手の形状にすることができる。すなわち、透光部材31を人の手より数倍大きくしたもので構成し、その透光部材31の基端部に把持部33を設けている。また、把持部33にLED素子18a、18b、18cや点灯回路Kを配設可能としている。LED素子18a、18b、18cや点灯回路Kは、実施例1と同じである。
そして、前記のものを左右一対で構成し、透光部材31で発光させながら両手で叩く構成を有する応援グッズとして機能することができる。例えば、掌に相当する部分に打撃することで打撃音を発生する装置を据え付けることもできる。これにより、視覚的に面白みを有するグッズにすると共に、打撃音による面白みを有するグッズとしても機能する。
[刀形状を有するLED搭載グッズ]
図6は、刀の形状にしたLED搭載グッズ40の全体構造を示す斜視図である。
図6に示すように、透光部材41は、刀の形状にすることができる。例えば、透光部材41を長くて細い刀のように構成し、その透光部材41の基端部に把持部43を設けている。透光部材41である刀の部分の内部は中空にしている。把持部43には、手で持ちやすいようにグリップ部43aが設けられている。LED素子18a、18b、18cや点灯回路Kは、実施例1と同じである。
図6は、刀の形状にしたLED搭載グッズ40の全体構造を示す斜視図である。
図6に示すように、透光部材41は、刀の形状にすることができる。例えば、透光部材41を長くて細い刀のように構成し、その透光部材41の基端部に把持部43を設けている。透光部材41である刀の部分の内部は中空にしている。把持部43には、手で持ちやすいようにグリップ部43aが設けられている。LED素子18a、18b、18cや点灯回路Kは、実施例1と同じである。
本実施例では、透光部材41で発光させながら振り回すことで音を発生する音声発生体を付加することもできる。しかも、透光部材41を振り回しすることによって、点灯回路Kが起動できるように振動素子を用いることも可能である。
[誘導灯タイプのLED搭載グッズ]
図7は、誘導灯タイプとして使用するLED搭載グッズ50の全体構造を示す斜視図である。
図7に示すように、誘導灯は、透光部材51を先端がやや先細りの棒状体のように構成し、その透光部材51の基端部に把持部53を設けている。また、透光部材51の部分を中空にしている。なお、LED素子18a、18b、18cや点灯回路Kは、実施例1と同じである。
図7は、誘導灯タイプとして使用するLED搭載グッズ50の全体構造を示す斜視図である。
図7に示すように、誘導灯は、透光部材51を先端がやや先細りの棒状体のように構成し、その透光部材51の基端部に把持部53を設けている。また、透光部材51の部分を中空にしている。なお、LED素子18a、18b、18cや点灯回路Kは、実施例1と同じである。
そして、透光部材51で発光させながら振り回せるようにすることで誘導灯としても使用できる。誘導灯として透光部材51は赤色で点灯させることが好ましいので、透光部材51を赤色に着色し、又は赤色LED素子18aを使用し、又は赤色のシート材(図示せず)を透光部材51の外周部分に巻設すればよい。
このようにして、前記LED搭載グッズ50は、コンサート会場やスポーツ競技場で火災があった場合に観客を会場の職員によって誘導する時の誘導灯としても使用することができる。
以上のように、本実施形態におけるLED搭載グッズは、コンサート会場等で使用する応援グッズとして使用でき、透光部材から透光させたものを手で振り回すことで歌手や選手にアピールすることができるものである。なお、本実施形態におけるLED搭載グッズは、コンサート会場やスポーツ競技場に限られず、イベント会場でのマスコットや選挙の候補者の応援グッズ等としても使用することができる。
以上、本発明の実施の形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
E 電源
K 点灯回路
10 LED搭載グッズ
11 透光部材
14 シール材
18a、18b、18c LED素子
K 点灯回路
10 LED搭載グッズ
11 透光部材
14 シール材
18a、18b、18c LED素子
請求項1に記載の発明は、LED素子と、LED素子を点灯させる点灯回路と、LED素子及び点灯回路を内蔵する透光部材とを備えた応援グッズにおいて、前記透光部材は、中空部分を有する発泡スチロールからなり、LED点灯回路によりLED素子を点灯又は点滅させて中空部分にLED光を照射することで発泡スチロールを通して透光させるように構成し、前記点灯回路は、クロック信号を発生させるRC発振回路と、スイッチボタンの押し操作による信号を供給することで前記LED素子の点灯モードを切り換えるPICとを備え、前記スイッチボタンの押し操作によって、前記RC発振回路及び前記PICによりLED素子を、単色点灯モード、点滅速度変更モード、又は調光モードに変更させて点灯させるように構成したことを特徴とする応援グッズである。
請求項2に記載の発明は、前記透光部材は中空の円筒形状を有する棒状体であり、棒状体の基部にLED素子を配設したことを特徴とする請求項1に記載の応援グッズである。
請求項3に記載の発明は、前記透光部材は人の手の形状を有し、透光部材の基端部には把持部を配設すると共にLED素子を配設したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の応援グッズである。
請求項4に記載の発明は、前記透光部材の外周面にその一部が透明又は半透明のシート材を配設したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の応援グッズである。
請求項5に記載の発明は、前記LED素子は点滅速度を可変又は調光可能としたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の応援グッズである。
請求項1に記載の発明によれば、その全体が多孔質を有する透光部材で構成されるので軽量である。このため、手で振り回しても疲れが生じにくい。また、多孔質を有するので、透光部材の内部からLEDを点灯させることでその透光部材を通して透光させることができる。
また、点灯回路は、スイッチボタンの押し操作による信号を供給することで、前記LED素子の点灯モードを切り換えるPIC(Peripheral Interface Controller)を備え、スイッチボタンの押し操作によって、各LED素子を、単色点灯モード、点滅速度変更モード、調光モードに変更させて点灯させるようにしたことにより、視覚的な変化をもたらすことができる。
また、点灯回路は、スイッチボタンの押し操作による信号を供給することで、前記LED素子の点灯モードを切り換えるPIC(Peripheral Interface Controller)を備え、スイッチボタンの押し操作によって、各LED素子を、単色点灯モード、点滅速度変更モード、調光モードに変更させて点灯させるようにしたことにより、視覚的な変化をもたらすことができる。
Claims (5)
- LED素子と、LED素子を点灯させる点灯回路と、LED素子と点灯回路とを内蔵する透光部材とを備え、
透光部材は、中空部分を有して多孔質体で形成しており、LED点灯回路によりLED素子を点灯又は点滅させて中空部分にLED光を照射することで多孔質体を通して透光させることを特徴とするLED搭載グッズ。 - 前記透光部材は中空の円筒形状を有する棒状体であり、棒状体の基部にLED素子を配設したことを特徴とする請求項1に記載のLED搭載グッズ。
- 前記透光部材は人の手の形状を有し、透光部材の基端部には把持部を配設すると共にLED素子を配設したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のLED搭載グッズ。
- 前記透光部材の外周面にその一部が透明又は半透明のシート材を配設したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のLED搭載グッズ。
- 前記LED素子は点滅速度を可変又は調光可能としたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のLED搭載グッズ。
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