JP2014134248A - 変速シフト装置およびこれを備える変速機 - Google Patents

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JP2014134248A JP2013002529A JP2013002529A JP2014134248A JP 2014134248 A JP2014134248 A JP 2014134248A JP 2013002529 A JP2013002529 A JP 2013002529A JP 2013002529 A JP2013002529 A JP 2013002529A JP 2014134248 A JP2014134248 A JP 2014134248A
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Abstract

【課題】小型コンパクトに形成可能にして、製造工数を削減して組み付け作業をより一層簡単にできるとともに部品点数を削減する。
【解決手段】変速機1の第5ディテント機構38はGSU2側に設けられる。この第5ディテント機構38は、円柱状のディテントシャフト39の外周面に形成された第13ないし第15凹部40,41,42、鋼球等で形成された第5および第6ボール43,44、お
よび、第5および第6スプリング45,46を備える。ディテントシャフト39は少なく
ともシャフト4と一体回転可能に設けられる。第5ディテント機構38はGSU2側に設けられ、トランスミッション3側に設けられないので、トランスミッション3側の第1ないし第4シフトロッド6,7,8,9に共通して設けられ、ディテント機構の数が削減され
る。
【選択図】 図1

Description

本発明は、アクチュエータで駆動されるシャフトにより変速機のトランスミッションの複数のシフトロッドを移動させることでトランスミッションの変速段をシフトする変速シフト装置の技術分野およびこれを備える変速機の技術分野に関するものである。
従来、ギヤ式変速機においては、変速シフト装置(Gear Shift Unit;GSU)のシャフト
によりトランスミッションの変速制御されるギヤ式変速機が種々提案されている(例えば、特許文献1および2参照)。特許文献1および2に記載のギヤ式変速機では、トランスミッション側に複数のシフトロッドがそれぞれそれらの軸方向に移動可能に並設されるとともに、GSU側にこれらのシフトロッドを対応するシフト位置に移動させる各シフトロッド共通の1つのシャフトが設けられる。各シフトロッドには、トランスミッションの変速段のシフトを行うための同期噛合機構を作動させるシフトフォークが設けられる。
そして、チェンジレバーのシフト位置に基づいて変速機の電子制御装置(変速機ECU)によりアクチュエータが作動制御されることでGSU側のシャフトが駆動され、対応するシフトロッドがその軸方向のいずれか一方に移動する。これにより、シフトロッドに設けられたシフトフォークが同方向に移動されて同期噛合機構が作動され、変速機のトランスミッションがチェンジレバーのシフト位置に対応する変速段にシフトされる。
ところで、特許文献1および2に記載の各変速機を始め、シフトロッドを備える従来の変速機には、それぞれ各シフトロッドを移動制御されたシフト位置に保持するために、ディテント機構が設けられていることが多い。
図5は従来の変速機に設けられたディテント機構を示す斜視図、図6(A)ないし(C)は図5に示す従来のディテント機構の作動を説明する図である。
図5に示すように、変速機1は、変速シフト装置(GSU)2およびトランスミッション3を備える。GSU2は、図示しないアクチュエータで回転駆動可能に設けられた1つのシャフト4、およびシャフト4にスプライン嵌合されることでこのシャフト4と一体回動可能にかつシャフト4の軸方向に移動可能に設けられた1つのストライカ5を備えている。また、変速機1のトランスミッション3は、互いに並設されかつそれらの軸方向に移動可能に設けられた4本の第1ないし第4シフトロッド6,7,8,9、第1ないし第4シ
フトロッド6,7,8,9にそれぞれ第1ないし第4シフトロッド6,7,8,9の移動と一体に移動可能な第1ないし第4ブラケット10,11,12,13、および第1ないし第4シ
フトロッド6,7,8,9にそれぞれ対応して設けられた第1ないし第4ディテント機構1
4,15,16,17を備えている。
第1ないし第4ブラケット10,11,12,13は、それぞれ凹部10a,11a,12
a,13aを有している。各凹部10a,11a,12a,13aにはストライカ5の先端部5aが選択的に進入可能とされている。その場合、ストライカ5はその先端部5aが各凹部10a,11a,12a,13aのいずれかの凹部に進入したときは、進入した凹部に対
応するブラケットにシフトロッドの軸方向に係合可能となっている。そして、ストライカ5の先端部5aが係合したブラケットに対応するシフトロッドがストライカ5の回動によりその軸方向に移動される。また、各凹部10a,11a,12a,13aは図5に示す第
1ないし第4シフトロッド6,7,8,9の軸方向中央の第1位置にあるときのみ、シャフ
ト4の軸方向に整列するようにされている。そして、各凹部10a,11a,12a,13
aがこのように整列されたときのみ、ストライカ5がシャフト4の軸方向に移動可能とな
る。これにより、ストライカ5の先端部5aが各凹部10a,11a,12a,13aに選
択的に進入可能となる。したがって、ストライカ5が第1ないし第4シフトロッド6,7,8,9をそれらの軸方向に移動させる共通の部材となっている。
第1ないし第4ディテント機構14,15,16,17は互いに同じ構成を有しており、
それぞれ、それぞれ円弧状の溝で形成された第1ないし第12凹部18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,28,29、鋼球等で形成されたディテント部材である
第1ないし第4ボール30,31,32,33、およびディテント付勢部材である第1ない
し第4スプリング34,35,36,37を有している。第1ないし第3凹部18,19,2
0は、それぞれ第1シフトロッド6に軸方向に所定の間隔を置いて設けられている。第4ないし第6凹部21,22,23は、それぞれ第2シフトロッド7に軸方向に所定の間隔を置いて設けられている。第7ないし第9凹部24,25,26は、それぞれ第3シフトロッド8に軸方向に所定の間隔を置いて設けられている。第10ないし第12凹部27,28,29は、それぞれ第4シフトロッド9に軸方向に所定の間隔を置いて設けられている。
第1ボール30は第1スプリング34の付勢力で第1ないし第3凹部18,19,20に選択的に係合可能であり、第2ボール31は第2スプリング35の付勢力で第4ないし第6凹部21,22,23に選択的に係合可能であり、第3ボール32は第3スプリング36の付勢力で第7ないし第9凹部24,25,26に選択的に係合可能であり、第4ボール33は第4スプリング37の付勢力で第10ないし第12凹部27,28,29に選択的に係合可能である。
例えば図5および図6(A)に示すようにストライカ5の先端部5aがシャフト4の鉛直方向直下で第3シフトロッド8の第3ブラケット12の凹部12a内に位置しているとする。このとき、第3シフトロッド8は第1位置となる。このときには、第3ボール32が第3スプリング36の付勢力で中央の第8凹部25に係合するとともに、第3シフトロッド8がこの第1位置に保持される。これにより、トランスミッション3は第3シフトロッド8の第1位置に対応した変速段にシフトされる。
また、変速機ECUによりアクチュエータが作動制御されることでシャフト4が図6(A)に示す状態から時計回りに回動されると、図6(B)に示すようにストライカ5も同方向に回動する。すると、このストライカ5の回動(つまり、シャフト4の回動)により、第3シフトロッド8が第3ボール32を第3スプリング36の付勢力に抗して第8凹部25から脱出させながら図6(A)に示す位置から軸方向左方へ移動する。そして、第3ボール32が右方の第7凹部24に係合する位置となると、シャフト4およびストライカ5が回動停止するので、第3シフトロッド8は図6(B)に示す第2位置に停止する。このとき、第3ボール32が前述と同様に第7凹部24に係合することで、第3シフトロッド8はこの第2位置に保持される。これにより、トランスミッション3は第3シフトロッド8の第2位置に対応した変速段にシフトされる。
同様にしてシャフト4が図6(B)に示す状態から逆に反時計回りに回動されると、同様にして第3シフトロッド8が第3ボール32を第7凹部24から脱出させながら第2位置から軸方向右方へ移動する。
一方、同様にしてシャフト4が図6(A)に示す状態から反時計回りに回動されると、図6(C)に示すようにストライカ5も同方向に回動する。すると、同様にして第3シフトロッド8が第3ボール32を第8凹部25から脱出させながら図6(A)に示す位置から軸方向右方へ移動する。そして、第3ボール32が左方の第9凹部26に係合する第3位置となると、シャフト4およびストライカ5が停止するので、第3シフトロッド8はこの第3位置に停止する。このとき、第3ボール32が前述と同様に第9凹部26に係合す
ることで、第3シフトロッド8は第3位置に保持される。これにより、トランスミッション3は第3シフトロッド8の第3位置に対応した変速段にシフトされる。
同様にしてシャフト4が図6(C)に示す状態から逆に時計回りに回動されると、同様にして第3シフトロッド8が第3ボール32を第9凹部26から脱出させながら第3位置から軸方向左方へ移動する。
更に、ストライカ5が図5および図6(A)に示す状態(つまり、第1ないし第4シフトロッド6,7,8,9がともに第1位置にある状態)からシャフト4の軸方向に移動され
る。そして、ストライカ5の先端部5aが第1シフトロッド6の第1ブラケット10の凹部10a内に位置されることで、前述の第3シフトロッド8の場合と同様にして第1シフトロッド6が軸方向に移動可能とされる。すなわち、ストライカ5により第1シフトロッド6が第1位置(第3シフトロッド8の第1位置とシャフト4の軸方向に同じ位置)、第2位置(第3シフトロッド8の第2位置とシャフト4の軸方向に同じ位置)、および第3位置(第3シフトロッド8の第3位置とシャフト4の軸方向に同じ位置)に移動可能となる。
更に、同様にしてストライカ5がシャフト4の軸方向に移動されて、ストライカ5の先端部5aが第2シフトロッド7の第2ブラケット11の凹部11a内に位置されることで、第2シフトロッド7が軸方向に移動可能とされる。更に、同様にしてストライカ5がシャフト4の軸方向に移動されて、ストライカ5の先端部5aが第4シフトロッド9の第4ブラケット13の凹部13a内に位置されることで、第4シフトロッド9が軸方向に移動可能とされる。これにより、第2および第4シフトロッド7,9も、それぞれ第1および
第3シフトロッド6,8の第1ないし第3位置と同様の第1ないし第3位置に移動可能と
なる。
第1、第2、および第4シフトロッド6,7,9は移動された位置に停止されるとともに、前述の第3ディテント機構16の場合と同様にそれぞれ第1、第2、および第4ディテント機構14,15,17によりそれらの停止位置に保持される。これにより、トランスミッション3は第1、第2、および第4シフトロッド6,7,9の停止保持された位置に対応した変速段にシフトされる。
実公平7−10126号公報。 特開2007−285331号公報。
しかしながら、前述の従来の変速機1では、第1ないし第4ディテント機構14,15,16,17がトランスミッション3側の第1ないし第4シフトロッド6,7,8,9毎に設けられる。このため、ディテント機構全体が大型になり、大きなディテント機構の設置スペースが必要となるという問題がある。
また、第1ないし第4ディテント機構14,15,16,17では、第1ないし第12凹
部18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,28,29の各溝を、それぞれ
対応する第1ないし第4シフトロッド6,7,8,9に形成しなければならない。しかも、
第1ないし第4ボール30,31,32,33を対応する第1ないし第4スプリング34,35,36,37の付勢力により第1ないし第12凹部18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,28,29の各溝に係合させるように組み付けなければならない。この
ため、製造工数が多くなるばかりでなく、組み付け作業が煩雑となるという問題がある。
更に、第1ないし第4ボール30,31,32,33、および第1ないし第4スプリング
34,35,36,37を必要とするため、部品点数が多いという問題もある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、小型コンパクトに形成可能にして、製造工数を削減して組み付け作業をより一層簡単にできるとともに部品点数を削減することのできる変速シフト装置およびこれを備える変速機を提供することである。
前述の課題を解決するために、本発明の変速シフト装置は、駆動することでトランスミッションの複数のシフトロッドをそれぞれ所定数のシフト位置に移動させるシャフトと、前記シャフトを前記複数のシフトロッドのそれぞれの前記シフト位置に対応する駆動位置に保持するディテント機構とを少なくとも備えることを特徴としている。
また、本発明の変速シフト装置は、前記ディテント機構が、前記複数のシフトロッドのそれぞれの前記シフト位置に対応した位置に設けられた凹部と、前記凹部に係合可能なディテント部材と、前記ディテント部材を前記凹部に係合する方向に付勢するディテント付勢部材とを少なくとも有することを特徴としている。
更に、本発明の変速シフト装置は、前記ディテント機構が、前記シャフトに少なくとも前記シャフトと一体回転可能に設けられたディテントシャフトを有し、前記凹部が前記ディテントシャフトに設けられていることを特徴としている。
更に、本発明の変速シフト装置は、前記ディテントシャフトが、前記シャフトと一体に前記シャフトの軸方向に移動可能に設けられていることを特徴としている。
更に、本発明の変速シフト装置は、前記ディテントシャフトが円柱状に形成され、前記凹部が前記ディテントシャフトの外周面に設けられていることを特徴としている。
一方、本発明の変速機は、複数のシフトロッドを有し、前記複数のシフトロッドのうち1つのシフトロッドが選択的に所定の変速段に対応するシフト位置に設定されることで、設定されたシフト位置に対応した変速制御を行うトランスミッションと、前記選択的にシフト位置に設定された前記シフトロッドを軸方向に移動させることで前記トランスミッションの変速段を設定する変速シフト装置と少なくともを備え、前記変速シフト装置が前述の本発明の変速シフト装置のいずれか1つであることを特徴としている。
このように構成された本発明の変速シフト装置および変速機によれば、ディテント機構が変速シフト装置に設けられる。これにより、ディテント機構をトランスミッションの複数のシフトロッドに共通して設けることが可能となり、前述の従来のように各シフトロッド毎に設ける必要はない。したがって、ディテント機構全体を小型コンパクトに形成できるとともに、ディテント機構の設置スペースを小さくすることが可能となる。
また、本発明の変速シフト装置に設けられるディテント機構では、複数のシフトロッドのそれぞれのシフト位置に対応した位置に設けられる凹部を複数のシフトロッド毎に形成する必要もない。しかも、従来より少ないディテント部材を従来より少ないディテント付勢部材の付勢力により凹部に係合可能となるように組み付ければよい。したがって、部品点数を削減できるとともに製造工数を低減でき、しかも組み付け作業が簡単になる。
本発明に係る変速機の実施の形態の一例に用いられるディテント機構を示す斜視図である。 (A)ないし(C)は図1に示す例のディテント機構の作動を説明する図である。 本発明に係る変速機の実施の形態の他の例に用いられるディテント機構を示す、図1と同様の斜視図である。 (A)ないし(C)は図3に示す例のディテント機構の作動を説明する図である。 従来の変速機に設けられたディテント機構を示す斜視図である。 (A)ないし(C)は図5に示す従来のディテント機構の作動を説明する図である。
以下、図面を用いて、本発明を実施するための形態について説明する。
図1は本発明に係る変速機の実施の形態の一例に用いられるディテント機構を示す、図5と同様の斜視図、図2(A)ないし(C)は図1に示す例のディテント機構の作動を説明する、それぞれ図6(A)ないし(C)と同様の図である。なお、前述の図5に示す従来の変速機と同じ構成要素には、同じ符号を付すことで、それらの詳細な説明は省略する。
図1に示すように、この例の変速機1の基本的な構成は、例えば特許文献2に記載の変速機を始め、GSUのシャフトでトランスミッションの複数のシフトロッドを移動させることで変速段が設定される従来公知の変速機の基本的な構成と同じである。そして、この例の変速機1は、図5に示す従来の変速機1においてトランスミッション3側に第1ないし第4シフトロッド6,7,8,9に対応して設けられている第1ないし第4ディテント機
構14,15,16,17を備えていない。代わりに、図1に示すようにこの例の変速機1
はGSU2側に設けられている第5ディテント機構38を備えている。
第5ディテント機構38は、円柱状のディテントシャフト39の外周面に形成された第13ないし第15凹部40,41,42、鋼球等で形成された第5および第6ボール43,
44、および、第5および第6スプリング45,46を備えている。
ディテントシャフト39はシャフト4にシャフト4と同心で一体回転可能に設けられる。その場合、ディテントシャフト39はシャフト4と単一部材で一体に設けることもできるし、シャフト4と別部材でシャフト4と一体的に設けることもできる。
第13ないし第15凹部40,41,42はいずれも円弧状の凹溝で形成されている。第13および第14凹部40,41は凹溝が形成されない凹溝非形成部39aを挟んで円周
方向に所定間隔を置いて配設されている。第13および第14凹部40,41には、第5
ボール43が第5スプリング45の付勢力により係合可能となっている。また、第15凹部42は凹溝非形成部39aと対向またはほぼ対向する位置(ディテントシャフト39の中心と反対側またはほぼ反対側の対向位置)に配設されている。第15凹部42には、第6ボール44が第6スプリング46の付勢力により係合可能となっている。
このように構成されたこの例の変速機1における第5ディテント機構38の作動について説明する。
変速機ECUからの変速制御信号によりストライカ5がシャフト4の軸方向に移動されて、例えば図1および図2(A)に示すようにストライカ5の先端部5aがシャフト4の
鉛直方向下方で第3シフトロッド8の第3ブラケット12の凹部12a内に位置しているとする。このときには、第5ボール43が凹溝非形成部39aに位置して第13および第14凹部40,41のいずれにも係合しないとともに、第6ボール44が第6スプリング
46の付勢力により第15凹部42に係合する。第6ボール44が第15凹部42に係合することで、第3シフトロッド8が図2(A)に示す軸方向の位置に保持される。これにより、トランスミッション3は第3シフトロッド8の図2(A)に示す位置に対応した変速段にシフトされる。
また、変速機ECUからの変速制御信号によりアクチュエータが作動することでシャフト4およびディテントシャフト39が図2(A)に示す状態から第6ボール44を第6スプリング46の付勢力に抗して第15凹部42から脱出させながら時計回りに回動されると、図2(B)に示すようにストライカ5も同方向に回動する。すると、このストライカ5の回動(つまり、シャフト4の回動)により第3シフトロッド8が図2(A)に示す位置から軸方向左方へ移動する。そして、第5ボール43が第13凹部40に係合する位置となると、シャフト4、ストライカ5、およびディテントシャフト39が回動停止するので、第3シフトロッド8は図2(B)に示す位置に停止する。このとき、第5ボール43が第5スプリング45の付勢力により第13凹部40に係合することで、ディテントシャフト39が停止位置に保持される。これにより、シャフト4およびストライカ5も停止位置に保持されるので、第3シフトロッド8も図2(B)に示す停止位置に保持される。したがって、トランスミッション3は第3シフトロッド8の図2(B)に示す位置に対応した変速段にシフトされる。
シャフト4およびディテントシャフト39が図2(B)に示す状態から第5ボール43を第5スプリング45の付勢力に抗して第13凹部40から脱出させながら逆に反時計回りに回動されると、第3シフトロッド8は図2(B)に示す位置から軸方向右方へ移動する。
更に、シャフト4およびディテントシャフト39が図2(A)に示す状態から第6ボール44を第6スプリング46の付勢力に抗して第15凹部42から脱出させながら反時計回りに回動されると、図2(C)に示すようにストライカ5も同方向に回動する。すると、同様にして第3シフトロッド8が図2(A)に示す位置から軸方向右方へ移動する。そして、第5ボール43が第14凹部41に係合する位置となると、シャフト4、ストライカ5、およびディテントシャフト39が回動停止するので、第3シフトロッド8は図2(C)に示す位置に停止する。このとき、第5ボール43が第5スプリング45の付勢力により第14凹部41に係合することで、ディテントシャフト39が停止位置に保持される。これにより、シャフト4およびストライカ5も停止位置に保持されるので、第3シフトロッド8も図2(C)に示す停止位置に保持される。したがって、トランスミッション3は第3シフトロッド8の図2(C)に示す位置に対応した変速段にシフトされる。
シャフト4およびディテントシャフト39が図2(C)に示す状態から第5ボール43を第5スプリング45の付勢力に抗して第14凹部41から脱出させながら逆に時計回りに回動されると、第3シフトロッド8は図2(C)に示す位置から軸方向左方へ移動する。
更に、ストライカ5が図1および図2(A)に示す状態からシャフト4の軸方向に移動されて、ストライカ5の先端部5aが第1シフトロッド6の第1ブラケット10の凹部10a内に位置されることで、前述の第3シフトロッド8の場合と同様にして第1シフトロッド6が軸方向に移動可能となる。更に、同様にしてストライカ5がシャフト4の軸方向に移動されて、ストライカ5の先端部5aが第2シフトロッド7の第2ブラケット11の凹部11a内に位置されることで、第2シフトロッド7が軸方向に移動可能となる。更に
、同様にしてストライカ5がシャフト4の軸方向に移動されて、ストライカ5の先端部5aが第4シフトロッド9の第4ブラケット13の凹部13a内に位置されることで、第4シフトロッド9が軸方向に移動可能となる。
第1、第2、および第4シフトロッド6,7,9は移動された位置に停止されるとともに、前述と同様に第5ディテント機構38によりそれらの停止位置に保持される。これにより、トランスミッション3は第1、第2、および第4シフトロッド6,7,9の停止保持された位置に対応した変速段にシフトされる。
このように構成されたこの例のGSU2および変速機1によれば、第5ディテント機構38がGSU2に設けられる。これにより、ディテント機構をトランスミッション3側の第1ないし第4シフトロッド6,7,8,9に共通して設けることが可能となり、前述の従
来のように第1ないし第4シフトロッド6,7,8,9毎に設ける必要はない。したがって
、第5ディテント機構38全体を小型コンパクトに形成できるとともに、第5ディテント機構38の設置スペースを小さくすることが可能となる。
また、第5ディテント機構38では、第13ないし第15凹部40,41,42の各溝を第1ないし第4シフトロッド6,7,8,9毎に形成する必要もない。しかも、従来より少
ない第5および第6ボール43,44を従来より少ない第5および第6スプリング45,46の付勢力により第13ないし第15凹部40,41,42の各溝に係合可能となるように組み付ければよい。したがって、部品点数を削減できるとともに製造工数を低減でき、しかも組み付け作業が簡単になる。なお、この例のGSU2では、第15凹部42が第13および第14凹部40,41とディテントシャフト39の直径に関しほぼ反対側に設けら
れることから、ディテントシャフト39の径をより小さく設定可能となる。
この例のGSU2および変速機1の他の構成および他の作用効果は、前述の従来のGSU2および変速機1のそれらと同じである。
図3は本発明に係る変速機の実施の形態の他の例に用いられるディテント機構を示す、図1と同様の斜視図である。なお、前述の図1および図5に示す変速機と同じ構成要素には、同じ符号を付すことで、それらの詳細な説明は省略する。
前述の図1に示す例のGSU2に設けられる第5ディテント機構38は、2つの第5および第6ボール43,44および2つの第5および第6スプリング45,46を備えているが、図3に示すようにこの例のGSU2に設けられる第6ディテント機構47は、ディテントシャフト39、1つの第5ボール43、および1つの第5スプリング45を備えている。
また、前述の図1に示す例では、第15凹部42が第13および第14凹部40,41
の間の凹溝非形成部39aに対向する位置に設けられているが、図3に示すようにこの例のGSU2に設けられる第6ディテント機構47では、第15凹部42が第13および第14凹部40,41の間に形成されている。その場合、第13ないし第15凹部40,41,42はディテントシャフト39に円周方向に所定の間隔を置いて形成されている。
そして、この例のディテント機構47の作動は、図5に示す従来の第1ないし第4ディテント機構14,15,16,17の第1ないし第12凹部18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,28,29が例えば図6(A)ないし(C)に示すように直線移動するのに対してこの例の第13ないし第15凹部40,41,42が例えば図4(A)ないし(C)に示すように回転移動する点で相違するが、実質的に図5に示す従来の第1ないし第4ディテント機構14,15,16,17の作動と同じである。したがって、この例の
ディテント機構47の作動の詳細な説明は省略する。
この例のGSU2によれば、前述の図1に示す例のGSU2に対して第6ボール44および第6スプリング46が不要となるので、その分部品点数が削減できる。なお、この例のGSU2では、ディテントシャフト39の径が図1に示す例のディテントシャフト39の径より大きくなる。
この例のGSU2および変速機1の他の構成および他の作用効果は、前述の図1に示す例のGSU2および変速機1のそれらと同じである。
なお、本発明は、前述の例に限定されることはなく、種々設計変更が可能である。例えば、前述の各例ではストライカ5がシャフト4に一体回転可能にかつシャフト4の軸方向に相対移動可能に設けられているが、ストライカ5をシャフト4と単一部材で一体に設け、シャフト4と一体回転可能にかつシャフト4の軸方向にシャフト4と一体移動可能に設けることもできる。その場合には、シャフト4が軸方向に移動するためディテントシャフト39もシャフト4の軸方向に移動するので、第13ないし第15凹部40,41,42の軸方向における長さは、ストライカ5の先端部5aが第1ないし第4ブラケット10,1
1,12,13の各凹部10a,11a,12a,13aのいずれかの凹部内に位置されたと
きにも、第5および第6ボール43,44が第13ないし第15凹部40,41,42に係
合可能となるように設けられることが必要である。
また、ディテントシャフト39は必ずしもシャフト4にその軸方向に一体移動可能に設けられる必要はない。つまり、ディテントシャフト39はシャフト4と別部材で設けるとともにシャフト4にスプライン嵌合されて一体回転可能にかつシャフト4の軸方向にシャフト4と相対移動可能に設けることもできる。その場合には、シャフト4が軸方向に移動してもディテントシャフト39はシャフト4の軸方向に移動しないので、前述のように第13ないし第15凹部40,41,42の軸方向の長さを見直す必要はない。要は、特許請求の範囲に記載された事項の範囲内で、種々の設計変更が可能である。
本発明に係る変速シフト装置およびこれを備える変速機は、アクチュエータで駆動されるシャフトにより変速機のトランスミッションの複数のシフトロッドを移動させることでトランスミッションの変速段をシフトする変速シフト装置およびこれを備える変速機に好適に利用することができる。
1…変速機、2…変速シフト装置(GSU)、3…トランスミッション、4…シャフト、5…ストライカ、6…第1シフトロッド、7…第2シフトロッド、8…第3シフトロッド、9…第4シフトロッド、10…第1ブラケット、11…第2ブラケット、12…第3ブラケット、13…第4ブラケット、38…第5ディテント機構、39…ディテントシャフト、39a…凹溝非形成部、40…第13凹部、41…第14凹部、42…第15凹部、43…第5ボール、44…第6ボール、45…第5スプリング、46…第6スプリング、47…第6ディテント機構

Claims (6)

  1. 駆動することでトランスミッションの複数のシフトロッドをそれぞれ所定数のシフト位置に移動させるシャフトと、
    前記シャフトを前記複数のシフトロッドのそれぞれの前記シフト位置に対応する駆動位置に保持するディテント機構と、
    を少なくとも備えることを特徴とする変速シフト装置。
  2. 前記ディテント機構は、前記複数のシフトロッドのそれぞれの前記シフト位置に対応した位置に設けられた凹部と、前記凹部に係合可能なディテント部材と、前記ディテント部材を前記凹部に係合する方向に付勢するディテント付勢部材とを少なくとも有することを特徴とする請求項1に記載の変速シフト装置。
  3. 前記ディテント機構は、前記シャフトに少なくとも前記シャフトと一体回転可能に設けられたディテントシャフトを有し、
    前記凹部は前記ディテントシャフトに設けられていることを特徴とする請求項2に記載の変速シフト装置。
  4. 前記ディテントシャフトは、前記シャフトと一体に前記シャフトの軸方向に移動可能に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の変速シフト装置。
  5. 前記ディテントシャフトは円柱状に形成され、
    前記凹部は前記ディテントシャフトの外周面に設けられていることを特徴とする請求項3または4に記載の変速シフト装置。
  6. 複数のシフトロッドを有し、前記複数のシフトロッドのうち1つのシフトロッドが選択的に所定の変速段に対応するシフト位置に設定されることで、設定されたシフト位置に対応した変速制御を行うトランスミッションと、
    前記選択的にシフト位置に設定された前記シフトロッドを軸方向に移動させることで前記トランスミッションの変速段を設定する変速シフト装置と少なくともを備え、
    前記変速シフト装置は請求項1ないし5のいずれか1に記載の変速シフト装置であることを特徴とする変速機。
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