JP2014134248A - 変速シフト装置およびこれを備える変速機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】変速機1の第5ディテント機構38はGSU2側に設けられる。この第5ディテント機構38は、円柱状のディテントシャフト39の外周面に形成された第13ないし第15凹部40,41,42、鋼球等で形成された第5および第6ボール43,44、お
よび、第5および第6スプリング45,46を備える。ディテントシャフト39は少なく
ともシャフト4と一体回転可能に設けられる。第5ディテント機構38はGSU2側に設けられ、トランスミッション3側に設けられないので、トランスミッション3側の第1ないし第4シフトロッド6,7,8,9に共通して設けられ、ディテント機構の数が削減され
る。
【選択図】 図1
Description
によりトランスミッションの変速制御されるギヤ式変速機が種々提案されている(例えば、特許文献1および2参照)。特許文献1および2に記載のギヤ式変速機では、トランスミッション側に複数のシフトロッドがそれぞれそれらの軸方向に移動可能に並設されるとともに、GSU側にこれらのシフトロッドを対応するシフト位置に移動させる各シフトロッド共通の1つのシャフトが設けられる。各シフトロッドには、トランスミッションの変速段のシフトを行うための同期噛合機構を作動させるシフトフォークが設けられる。
図5に示すように、変速機1は、変速シフト装置(GSU)2およびトランスミッション3を備える。GSU2は、図示しないアクチュエータで回転駆動可能に設けられた1つのシャフト4、およびシャフト4にスプライン嵌合されることでこのシャフト4と一体回動可能にかつシャフト4の軸方向に移動可能に設けられた1つのストライカ5を備えている。また、変速機1のトランスミッション3は、互いに並設されかつそれらの軸方向に移動可能に設けられた4本の第1ないし第4シフトロッド6,7,8,9、第1ないし第4シ
フトロッド6,7,8,9にそれぞれ第1ないし第4シフトロッド6,7,8,9の移動と一体に移動可能な第1ないし第4ブラケット10,11,12,13、および第1ないし第4シ
フトロッド6,7,8,9にそれぞれ対応して設けられた第1ないし第4ディテント機構1
4,15,16,17を備えている。
a,13aを有している。各凹部10a,11a,12a,13aにはストライカ5の先端部5aが選択的に進入可能とされている。その場合、ストライカ5はその先端部5aが各凹部10a,11a,12a,13aのいずれかの凹部に進入したときは、進入した凹部に対
応するブラケットにシフトロッドの軸方向に係合可能となっている。そして、ストライカ5の先端部5aが係合したブラケットに対応するシフトロッドがストライカ5の回動によりその軸方向に移動される。また、各凹部10a,11a,12a,13aは図5に示す第
1ないし第4シフトロッド6,7,8,9の軸方向中央の第1位置にあるときのみ、シャフ
ト4の軸方向に整列するようにされている。そして、各凹部10a,11a,12a,13
aがこのように整列されたときのみ、ストライカ5がシャフト4の軸方向に移動可能とな
る。これにより、ストライカ5の先端部5aが各凹部10a,11a,12a,13aに選
択的に進入可能となる。したがって、ストライカ5が第1ないし第4シフトロッド6,7,8,9をそれらの軸方向に移動させる共通の部材となっている。
それぞれ、それぞれ円弧状の溝で形成された第1ないし第12凹部18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,28,29、鋼球等で形成されたディテント部材である
第1ないし第4ボール30,31,32,33、およびディテント付勢部材である第1ない
し第4スプリング34,35,36,37を有している。第1ないし第3凹部18,19,2
0は、それぞれ第1シフトロッド6に軸方向に所定の間隔を置いて設けられている。第4ないし第6凹部21,22,23は、それぞれ第2シフトロッド7に軸方向に所定の間隔を置いて設けられている。第7ないし第9凹部24,25,26は、それぞれ第3シフトロッド8に軸方向に所定の間隔を置いて設けられている。第10ないし第12凹部27,28,29は、それぞれ第4シフトロッド9に軸方向に所定の間隔を置いて設けられている。
ることで、第3シフトロッド8は第3位置に保持される。これにより、トランスミッション3は第3シフトロッド8の第3位置に対応した変速段にシフトされる。
る。そして、ストライカ5の先端部5aが第1シフトロッド6の第1ブラケット10の凹部10a内に位置されることで、前述の第3シフトロッド8の場合と同様にして第1シフトロッド6が軸方向に移動可能とされる。すなわち、ストライカ5により第1シフトロッド6が第1位置(第3シフトロッド8の第1位置とシャフト4の軸方向に同じ位置)、第2位置(第3シフトロッド8の第2位置とシャフト4の軸方向に同じ位置)、および第3位置(第3シフトロッド8の第3位置とシャフト4の軸方向に同じ位置)に移動可能となる。
第3シフトロッド6,8の第1ないし第3位置と同様の第1ないし第3位置に移動可能と
なる。
部18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,28,29の各溝を、それぞれ
対応する第1ないし第4シフトロッド6,7,8,9に形成しなければならない。しかも、
第1ないし第4ボール30,31,32,33を対応する第1ないし第4スプリング34,35,36,37の付勢力により第1ないし第12凹部18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,28,29の各溝に係合させるように組み付けなければならない。この
ため、製造工数が多くなるばかりでなく、組み付け作業が煩雑となるという問題がある。
34,35,36,37を必要とするため、部品点数が多いという問題もある。
図1は本発明に係る変速機の実施の形態の一例に用いられるディテント機構を示す、図5と同様の斜視図、図2(A)ないし(C)は図1に示す例のディテント機構の作動を説明する、それぞれ図6(A)ないし(C)と同様の図である。なお、前述の図5に示す従来の変速機と同じ構成要素には、同じ符号を付すことで、それらの詳細な説明は省略する。
構14,15,16,17を備えていない。代わりに、図1に示すようにこの例の変速機1
はGSU2側に設けられている第5ディテント機構38を備えている。
44、および、第5および第6スプリング45,46を備えている。
方向に所定間隔を置いて配設されている。第13および第14凹部40,41には、第5
ボール43が第5スプリング45の付勢力により係合可能となっている。また、第15凹部42は凹溝非形成部39aと対向またはほぼ対向する位置(ディテントシャフト39の中心と反対側またはほぼ反対側の対向位置)に配設されている。第15凹部42には、第6ボール44が第6スプリング46の付勢力により係合可能となっている。
変速機ECUからの変速制御信号によりストライカ5がシャフト4の軸方向に移動されて、例えば図1および図2(A)に示すようにストライカ5の先端部5aがシャフト4の
鉛直方向下方で第3シフトロッド8の第3ブラケット12の凹部12a内に位置しているとする。このときには、第5ボール43が凹溝非形成部39aに位置して第13および第14凹部40,41のいずれにも係合しないとともに、第6ボール44が第6スプリング
46の付勢力により第15凹部42に係合する。第6ボール44が第15凹部42に係合することで、第3シフトロッド8が図2(A)に示す軸方向の位置に保持される。これにより、トランスミッション3は第3シフトロッド8の図2(A)に示す位置に対応した変速段にシフトされる。
、同様にしてストライカ5がシャフト4の軸方向に移動されて、ストライカ5の先端部5aが第4シフトロッド9の第4ブラケット13の凹部13a内に位置されることで、第4シフトロッド9が軸方向に移動可能となる。
来のように第1ないし第4シフトロッド6,7,8,9毎に設ける必要はない。したがって
、第5ディテント機構38全体を小型コンパクトに形成できるとともに、第5ディテント機構38の設置スペースを小さくすることが可能となる。
ない第5および第6ボール43,44を従来より少ない第5および第6スプリング45,46の付勢力により第13ないし第15凹部40,41,42の各溝に係合可能となるように組み付ければよい。したがって、部品点数を削減できるとともに製造工数を低減でき、しかも組み付け作業が簡単になる。なお、この例のGSU2では、第15凹部42が第13および第14凹部40,41とディテントシャフト39の直径に関しほぼ反対側に設けら
れることから、ディテントシャフト39の径をより小さく設定可能となる。
の間の凹溝非形成部39aに対向する位置に設けられているが、図3に示すようにこの例のGSU2に設けられる第6ディテント機構47では、第15凹部42が第13および第14凹部40,41の間に形成されている。その場合、第13ないし第15凹部40,41,42はディテントシャフト39に円周方向に所定の間隔を置いて形成されている。
ディテント機構47の作動の詳細な説明は省略する。
この例のGSU2および変速機1の他の構成および他の作用効果は、前述の図1に示す例のGSU2および変速機1のそれらと同じである。
1,12,13の各凹部10a,11a,12a,13aのいずれかの凹部内に位置されたと
きにも、第5および第6ボール43,44が第13ないし第15凹部40,41,42に係
合可能となるように設けられることが必要である。
Claims (6)
- 駆動することでトランスミッションの複数のシフトロッドをそれぞれ所定数のシフト位置に移動させるシャフトと、
前記シャフトを前記複数のシフトロッドのそれぞれの前記シフト位置に対応する駆動位置に保持するディテント機構と、
を少なくとも備えることを特徴とする変速シフト装置。 - 前記ディテント機構は、前記複数のシフトロッドのそれぞれの前記シフト位置に対応した位置に設けられた凹部と、前記凹部に係合可能なディテント部材と、前記ディテント部材を前記凹部に係合する方向に付勢するディテント付勢部材とを少なくとも有することを特徴とする請求項1に記載の変速シフト装置。
- 前記ディテント機構は、前記シャフトに少なくとも前記シャフトと一体回転可能に設けられたディテントシャフトを有し、
前記凹部は前記ディテントシャフトに設けられていることを特徴とする請求項2に記載の変速シフト装置。 - 前記ディテントシャフトは、前記シャフトと一体に前記シャフトの軸方向に移動可能に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の変速シフト装置。
- 前記ディテントシャフトは円柱状に形成され、
前記凹部は前記ディテントシャフトの外周面に設けられていることを特徴とする請求項3または4に記載の変速シフト装置。 - 複数のシフトロッドを有し、前記複数のシフトロッドのうち1つのシフトロッドが選択的に所定の変速段に対応するシフト位置に設定されることで、設定されたシフト位置に対応した変速制御を行うトランスミッションと、
前記選択的にシフト位置に設定された前記シフトロッドを軸方向に移動させることで前記トランスミッションの変速段を設定する変速シフト装置と少なくともを備え、
前記変速シフト装置は請求項1ないし5のいずれか1に記載の変速シフト装置であることを特徴とする変速機。
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JP2013002529A JP2014134248A (ja) | 2013-01-10 | 2013-01-10 | 変速シフト装置およびこれを備える変速機 |
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Family Applications (1)
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-
2013
- 2013-01-10 JP JP2013002529A patent/JP2014134248A/ja active Pending
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