JP6414476B2 - 自動変速機用シフト装置 - Google Patents

自動変速機用シフト装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6414476B2
JP6414476B2 JP2015015770A JP2015015770A JP6414476B2 JP 6414476 B2 JP6414476 B2 JP 6414476B2 JP 2015015770 A JP2015015770 A JP 2015015770A JP 2015015770 A JP2015015770 A JP 2015015770A JP 6414476 B2 JP6414476 B2 JP 6414476B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
shift
axis
drive shaft
gear mechanism
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015015770A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016142276A (ja
Inventor
宗則 太田
宗則 太田
雄秋 丸山
雄秋 丸山
隼人 風間
隼人 風間
佑介 山本
佑介 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Aisin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Aisin Corp filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2015015770A priority Critical patent/JP6414476B2/ja
Publication of JP2016142276A publication Critical patent/JP2016142276A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6414476B2 publication Critical patent/JP6414476B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)

Description

本発明は、複数のシフトフォークから選択した一つのシフトフォークで変速する自動変速機用シフト装置に関する。
特許文献1には、電動モータの出力軸にギア連動される駆動軸と、駆動軸と同じ軸芯周りでの一体回転により、複数のシフトフォークの一つを選択して係合する回転部材と、駆動軸と回転部材との相対回転により、シフトフォークが係合された回転部材を駆動軸と同じ軸芯方向に移動させる移動機構と、駆動軸と回転部材との一体回転を駆動軸の回転方向に応じて断続するクラッチ機構とを有する自動変速機用シフト装置が記載されている。
特開2014−55668号公報
回転部材に係合されたシフトフォークを移動させるために必要な回転部材の移動操作力は、複数のシフトフォークの一つを選択して回転部材に係合するために必要な回転部材の回転操作力よりも大きい。
特許文献1記載の自動変速機用シフト装置は、シフトフォークの一つを選択して回転部材に係合する選択操作も、回転部材に係合されたシフトフォークを移動させる移動操作も、同じ減速比で減速された駆動軸の駆動回転により実行する。
このため、移動操作力が確実に得られるように減速比を大きく設定すると、シフトフォークを選択するための回転部材の回転速度が低下し、シフトフォーク選択用の動作速度が低下する。
逆に、シフトフォーク選択用の動作速度が速くなるように減速比を小さく設定して回転部材の回転速度を上げると、シフトフォークを移動させるための回転部材の移動操作力が不足して、シフトフォークを確実に移動させることができない。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、シフトフォーク選択用の動作速度が速く、シフトフォーク移動用の操作力も確実に得ることができる自動変速機用シフト装置を提供することを目的とする。
本発明による自動変速機用シフト装置の特徴構成は、電動モータにより第1軸芯の周りで駆動回転される駆動軸と、複数のシフトフォークの一つを、前記第1軸芯と平行な第2軸芯の周りでの回転により選択して係合する回転部材と、前記駆動軸との連動により、前記回転部材を前記第2軸芯の周りで回転させる第1ギア機構と、前記駆動軸との連動により、前記シフトフォークが係合された前記回転部材を前記第2軸芯の方向に沿って移動させる第2ギア機構と、前記第1ギア機構と前記第2ギア機構とを前記駆動軸に択一的に連動させるクラッチ機構と、を有する点にある。
すなわち、本構成の自動変速機用シフト装置は、第1軸芯の周りで駆動回転される駆動軸との連動により、回転部材を第1軸芯と平行な第2軸芯の周りで回転させる第1ギア機構と、第1軸芯の周りで駆動回転される駆動軸との連動により、シフトフォークが係合された回転部材を第2軸芯の方向に沿って移動させる第2ギア機構とを各別に有し、第1ギア機構と第2ギア機構とを駆動軸に択一的に連動させることができる。
このため、駆動軸と第1ギア機構とを連動させて、回転部材の回転により複数のシフトフォークの一つを選択して係合するときは、第1ギア機構において設定したギア比で減速された回転速度で回転部材を回転させることができる。
また、駆動軸と第2ギア機構とを連動させて、選択したシフトフォークが係合された回転部材を移動させるときは、第2ギア機構において設定したギア比で減速された回転速度に対応する速度で回転部材を移動させることができる。
したがって、本構成の自動変速用シフト装置であれば、シフトフォークの一つを選択して係合するために回転部材の回転速度を設定する減速比と、係合されたシフトフォークを移動させるために回転部材の移動速度を設定する減速比とを各別に設定することができるので、シフトフォーク選択用の動作速度が速く、シフトフォーク移動用の操作力も確実に得ることができる。
本発明の他の特徴構成は、前記第2ギア機構が、前記駆動軸との連動により回転するシフト用ギアと、前記シフト用ギアに設けた係合部および当該係合部と係合するよう前記回転部材に設けた被係合部を備えたクランク機構と、を有している点にある。
すなわち、シフト用ギアと共に回転する係合部により、その係合部と係合する被係合部を設けた回転部材を第2軸芯方向に移動させるクランク機構を有する。
したがって、クランク機構を利用する簡易な構造で回転部材をシフトフォークと共に第2軸芯方向に移動させることができる。
本発明の他の特徴構成は、前記第1ギア機構が、前記第1軸芯の周り又は前記第1軸芯と平行な軸芯周りで回転するギアどうしの噛み合いにより構成され、前記第1ギア機構が、前記第2ギア機構と前記電動モータとの間に配置されている点にある。
すなわち、第1軸芯の周り又は第1軸芯と平行な軸芯周りで回転するギアどうしの噛み合いにより構成された第1ギア機構は、例えば第1軸芯と交差する方向の軸芯周りで回転するギアを備えるものに比べて、第1軸芯に沿う方向の寸法を小さくし易い。
本構成の自動変速用シフト装置は、このような第1ギア機構を第2ギア機構と電動モータとの間に配置してあるので、シフト装置の小型化を図り易い。
本発明の他の特徴構成は、前記クラッチ機構が、第1一方向クラッチおよび前記第1一方向クラッチとは逆方向の回転を伝達する第2一方向クラッチを備え、前記第1ギア機構が前記第1一方向クラッチを介して前記駆動軸に連動され、前記第2ギア機構が前記第2一方向クラッチを介して前記駆動軸に連動されている点にある。
本構成であれば、駆動軸の回転方向を正逆に切り替える簡易な操作で、第1ギア機構と第2ギア機構とを駆動軸に択一的に連動させることができる。
自動変速機のスケルトン図である。 自動変速機用シフト装置を斜め上方から見た斜視図である。 自動変速機用シフト装置を斜め下方から見た斜視図である。 自動変速機用シフト装置の側面図である。 クラッチ機構を示す断面図である。 変速段の切り替え動作の説明図である。 変速段の切り替え動作の説明図である。 変速段の切り替え動作の説明図である。 変速段の切り替え動作の説明図である。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本実施形態の自動変速機用シフト装置が装備される自動車の自動変速機AMT(Automatic Manual Transmission)を例示する。
自動変速機AMTは、エンジンEの出力軸E1にクラッチCを介して接続される変速入力軸1と、変速入力軸1の回転数を複数の変速段のいずれかで変速して、差動装置Dに出力する変速出力軸2とを有する。
変速入力軸1には、第1〜第5ドライブギア1a〜1eとリバースドライブギア1fを設けてある。
第1,第2ドライブギア1a,1bは、変速入力軸1と一体回転する固定ギアである。第3〜第5ドライブギア1c〜1eおよびリバースドライブギア1fは、変速入力軸1に対して相対回転可能な遊転ギアである。
変速出力軸2には、第1〜第5ドリブンギア2a〜2eとリバースドリブンギア2f、出力ギア2gを設けてある。
第1,第2ドリブンギア2a,2bは、変速出力軸2に対して相対回転可能な遊転ギアである。第3〜第5ドリブンギア2c〜2eおよびリバースドリブンギア2f、出力ギア2gは、変速出力軸2と一体回転する固定ギアである。
第1ドライブギア1aと第1ドリブンギア2aとの噛み合いが第1変速段を構成する。第2ドライブギア1bと第2ドリブンギア2bとの噛み合いが第2変速段を構成する。第3ドライブギア1cと第3ドリブンギア2cとの噛み合いが第3変速段を構成する。第4ドライブギア1dと第4ドリブンギア2dとの噛み合いが第4変速段を構成する。第5ドライブギア1eと第5ドリブンギア2eとの噛み合いが第5変速段を構成する。
リバースドライブギア1fとリバースドリブンギア2fとのリバースアイドラギアRGを介した噛み合いは、逆転用のリバース変速段を構成する。
出力ギア2gは、差動装置DのリングギアD1との噛み合いで、変速用出力軸2の回転を差動装置Dに伝達する。
第1ドリブンギア2a又は第2ドリブンギア2bを選択して第1変速段又は第2変速段に切り替える第1選択機構3aと、第3ドライブギア1c又は第4ドライブギア1dを選択して第3変速段又は第4変速段に切り替える第2選択機構3bと、第5ドライブギア1e又はリバースドライブギア1fを選択して第5変速段又はリバース変速段に切り替える第3選択機構3cとを有する。
第1選択機構3aは、第1クラッチハブ4aと、第1速係合部材5aと、第2速係合部材5bと、第1スリーブ6aとを備えている。
第1クラッチハブ4aは、第1ドリブンギア2aと第2ドリブンギア2bとの間において変速出力軸2に固定されている。
第1速係合部材5a及び第2速係合部材5bは、第1ドリブンギア2a及び第2ドリブンギア2bの夫々に固定されている。
第1スリーブ6aは、第1クラッチハブ4aの外周面に回転軸芯方向に移動自在にスプライン係合され、第1,第2のいずれの変速段も構成しないときは、第1速係合部材5a及び第2速係合部材5bのいずれにも係合しないスリーブ待機位置に保持される。
したがって、第1選択機構3aは、第1スリーブ6aが回転軸芯方向への移動により第1速係合部材5a及び第2速係合部材5bのいずれか一方に択一的に係合している変速状態と、第1スリーブ6aが第1速係合部材5a及び第2速係合部材5bのいずれにも係合しないスリーブ待機位置に移動している中立状態とに切り替わる。
第1スリーブ6aの外周部に形成された第1係合周溝7aには、第1シフトフォーク8の第1フォーク部材8aが係合している。
第1シフトフォーク8により第1スリーブ6aを第1ドリブンギア2aの側に移動させて第1変速段を構成する。
第1変速段では、第1スリーブ6aが第1速係合部材5aに係合して、第1ドリブンギア2aと変速出力軸2とを相対回転不能に連結する。
第1シフトフォーク8により第1スリーブ6aを第2ドリブンギア2bの側に移動させて第2変速段を構成する。
第2変速段では、第1変速段と同様に、第1スリーブ6aが第2速係合部材5bに係合して、第2ドリブンギア2bと変速出力軸2とを相対回転不能に連結する。
第2選択機構3bは、第2クラッチハブ4bと、第3速係合部材5cと、第4速係合部材5dと、第2スリーブ6bとを備えている。
第2クラッチハブ4bは、第3ドライブギア1cと第4ドライブギア1dとの間において変速入力軸1に固定されている。
第3速係合部材5c及び第4速係合部材5dは、第3ドライブギア1c及び第4ドライブギア1dの夫々に固定されている。
第2スリーブ6bは、第2クラッチハブ4bの外周面に回転軸芯方向に移動自在にスプライン係合され、第3,第4のいずれの変速段も構成しないときは、第3速係合部材5c及び第4速係合部材5dのいずれにも係合しないスリーブ待機位置に保持される。
したがって、第2選択機構3bは、第2スリーブ6bが回転軸芯方向への移動により第3速係合部材5c及び第4速係合部材5dのいずれか一方に択一的に係合している変速状態と、第2スリーブ6bが第3速係合部材5c及び第4速係合部材5dのいずれにも係合しないスリーブ待機位置に移動している中立状態とに切り替わる。
第2スリーブ6bの外周部に形成された第2係合周溝7bには、第2シフトフォーク9の第2フォーク部材9aが係合している。
第3選択機構3cは、第3クラッチハブ4cと、第5速係合部材5eと、リバース係合部材5fと、第3スリーブ6cとを備えている。
第3クラッチハブ4cは、第5ドライブギア1eとリバースドライブギア1fとの間において変速入力軸1に固定されている。
第5速係合部材5e及びリバース係合部材5fは、第5ドライブギア1e及びリバースドライブギア1fの夫々に固定されている。
第3スリーブ6cは、第3クラッチハブ4cの外周面に回転軸芯方向に移動自在にスプライン係合され、第5変速段とリバース変速段のいずれの変速段も構成しないときは、第5速係合部材5e及びリバース係合部材5fのいずれにも係合しないスリーブ待機位置に保持される。
したがって、第3選択機構3cは、第3スリーブ6cが回転軸芯方向への移動により第5速係合部材5e及びリバース係合部材5fのいずれか一方に択一的に係合している変速状態と、第3スリーブ6cが第5速係合部材5e及びリバース係合部材5fのいずれにも係合しないスリーブ待機位置に移動している中立状態とに切り替わる。
第3スリーブ6cの外周部に形成された第3係合周溝7cには、第3シフトフォーク10の第3フォーク部材10aが係合している。
第2、第3選択機構3b,3cは、第1選択機構3aと同様に、第3〜第5変速段又はリバース変速段のいずれかを構成するので、その説明は省略する。
第1〜第3シフトフォーク8〜10の夫々は、図2に示すように、中実のフォーク軸8b〜10bと、フォーク軸8b〜10bの一端側に固定したフォーク部材8a〜10aと、フォーク軸8b〜10bの他端側に形成した矩形の係合用凹部8c〜10cとを備えている。
係合用凹部8c〜10cは、フォーク軸8b〜10bに固定した固定板に切欠を形成して設けてある。
第1〜第3フォーク部材8a〜10aが、対応する第1〜第3スリーブ6a〜6cに形成された第1〜第3係合周溝7a〜7cに係合している。
図2〜図5は、上記自動変速機AMTに装備された本実施形態の自動変速機用シフト装置Aを示す。
自動変速機用シフト装置Aは、電動モータMと駆動軸11(図5参照)と回転部材12と第1ギア機構G1と第2ギア機構G2とクラッチ機構13(図5参照)と制御部14とを有する。
駆動軸11は、電動モータMのモータ出力軸M1により第1軸芯X1の周りで駆動回転される。
回転部材12は、フォーク選択用の矩形の係合板12aを一端側に備えた中実丸軸であり、第1軸芯X1と平行な第2軸芯X2の周りで回転自在、かつ、第2軸芯X2の方向に沿って往復移動自在に支持されている。
第1〜第3シフトフォーク8〜10は、図2に示すように、各フォーク軸8b〜10bの軸芯が第2軸芯X2と平行な姿勢で、回転部材12の外周側に沿って周方向に間隔を隔てて配置してある。
第1〜第3シフトフォーク8〜10は、自動変速機AMTにおける移動対象となる第1〜第3スリーブ6a〜6cをスリーブ待機位置に保持しているときに、係合板12aの回転経路aが係合用凹部8c〜10cに入り込むフォーク待機位置に停止している。
回転部材12は、第2軸芯X2の周りでの回転により第1〜第3シフトフォーク(複数のシフトフォーク)8〜10の一つを選択して、その選択したシフトフォークの係合用凹部8c〜10cに係合板12aを係合する。
つまり、回転部材12を回転させて選択すべき例えば第1シフトフォーク8の係合用凹部8cに係合板12aが入り込む位置で停止する。
第1ギア機構G1は、駆動軸11との連動により、回転部材12を第2軸芯X2の周りで回転させる。
第2ギア機構G2は、駆動軸11との連動により、選択されたシフトフォーク、例えば第1シフトフォーク8が係合された回転部材12を第2軸芯X2の方向に沿って移動させて、移動方向に応じて対応する第1変速段又は第2変速段を構成する。
第1ギア機構G1は、第1軸芯X1の方向で第2ギア機構G2と電動モータMとの間に配置されている。
クラッチ機構13は、第1ギア機構G1と第2ギア機構G2とを駆動軸11に択一的に連動させる。
第1軸芯X1および第2軸芯X2は、変速入力軸1および変速出力軸2の回転軸芯Y1,Y2と平行な軸芯である。
第1ギア機構G1は、第1軸芯X1の周り又は第1軸芯X1と平行な軸芯周りで回転するギア15a,16a〜16cどうしが噛み合う第1減速機構を構成している。
第1ギア機構G1は、駆動軸11との連動により第1軸芯X1の周りで回転する第1連動ギア15a(図5参照)と、第1連動ギア15aとの噛み合いで第1軸芯X1と平行な第3軸芯X3の周りで回転する第1ギア16aと、第1ギア16aと同軸芯で一体回転する第2ギア16bと、第2ギア16bとの噛み合いで第2軸芯X2の周りで回転する第3ギア16cとを備えている。
第1ギア16aは第1連動ギア15aよりも歯数が多い大径ギアである。第2ギア16bは第1ギア16aよりも歯数が少ない小径ギアである。第3ギア16cは第2ギア16bよりも歯数が多い大径ギアである。
第3ギア16cは回転部材12に一体固定してあり、第3ギア16cの回転により回転部材12が回転する。
第2ギア機構G2は、第1軸芯X1の周りで回転するギア15bと、第1軸芯X1と交差する方向に沿う軸芯周りで回転するギア17a〜17cとが噛み合う第2減速機構を構成している。
第2ギア機構G2の減速比は第1ギア機構G1の減速比よりも大きい。
第2ギア機構G2は、駆動軸11との連動により第1軸芯X1の周りで回転する第2連動ギア(ピニオンギア)15bと、第2連動ギア15bとの噛み合いにより第1軸芯X1と直角に交差する方向に沿う第4軸芯X4の周りで回転するフェースギア17aと、フェースギア17aと同軸芯で一体回転する小径ギア17bと、小径ギア17bとの噛み合いにより第4軸芯X4と平行な第5軸芯X5の周りで回転するシフト用ギア(平歯車)17c、および、シフト用ギア17cに設けた係合部18および当該係合部18と係合するよう回転部材12に設けた被係合部19を備えたクランク機構20とを有している。
係合部18はシフト用ギア17cの回転軸芯X5から偏芯する位置に設けてある丸軸である。
被係合部19は、回転部材12の外周側に二つの円環状の鍔19aを間隔を隔てて第2軸芯X2と同軸芯で固定して構成してあり、二つの鍔19aの間に係合部18を挟み込んで係合してある。
クランク機構20は、シフト用ギア17cの回転による二つの鍔19aの間に挟み込んだ係合部18の回動で、回転部材12を第2軸芯X2の方向に往復移動させる。
これにより、回転部材12を係合板12aと共に第2軸芯X2の方向に沿う一定範囲内を往復移動させることができる。
図5に示すように、第1連動ギア15aは駆動軸11が内側に挿通される筒状に形成され、第2連動ギア15bは駆動軸11の先端部が入り込む筒軸部15cを備えている。
駆動軸11および第1連動ギア15aと第2連動ギア15bの筒軸部15cは、電動モータMに固定した円筒状のクラッチケース21の内側に収容してある。
駆動軸11はモータ出力軸M1との係合により第1軸芯X1の周りで回転する。
第1連動ギア15aはクラッチケース21の内側に第1軸受22aを介して第1軸芯X1と同じ軸芯で回転自在に支持してある。
第1連動ギア15aは、クラッチケース21の周壁に形成した開口21aを通して第1ギア16aに噛み合っている。
第2連動ギア15bは、筒軸部15cが第2軸受22bを介してクラッチケース21の内側に第1軸芯X1と同じ軸芯で回転自在に支持されている。
クラッチ機構13は、図5に示すように、第1一方向クラッチ13aおよび第1一方向クラッチ13aとは逆方向の回転を伝達する第2一方向クラッチ13bをクラッチケース21の内側に第1軸芯X1と同軸芯で備えている。
第1一方向クラッチ13aは、第1連動ギア15aの内周側と駆動軸11の外周側との間に同芯状に装着してある。
第2一方向クラッチ13bは、第2連動ギア15bの筒軸部15cの内周側と駆動軸11の外周側との間に同芯状に装着してある。
第1連動ギア15aは、駆動軸11の正転時に第1一方向クラッチ13aを介して駆動軸11に連動され、駆動軸11の逆転時に駆動軸11との連動が解除される。
第2連動ギア15bは、駆動軸11の逆転時に第2一方向クラッチ13bを介して駆動軸11に連動され、駆動軸11の正転時に駆動軸11との連動が解除される。
制御部14には、回転部材12の第2軸芯X2周りで回転位置を検出する回転位置センサ(図示せず)や回転部材12の第2軸芯X2に沿う方向での移動位置を検出する移動位置センサ(図示せず)などの検出情報が入力される。
制御部14は、走行制御装置(図示せず)から変速段の切り替え要求が入力されると、回転位置センサや移動位置センサなどの検出情報に基づいて電動モータMの回転方向や回転数を制御し、要求された変速段に切り替わるように第1〜第3シフトフォーク8〜10を択一的に作動させる。
以下に制御部14による変速段の切り替え動作を図6〜図9を参照しながら説明する。
すなわち、変速段を構成しない待機状態では、回転部材12は、係合板12aが第2軸芯X2に沿う移動範囲の中央に位置している回転部材待機位置に停止している。
一方、第1〜第3シフトフォーク8〜10の全部が、係合用凹部8c〜10cに係合板12aの回転経路aが入り込むフォーク待機位置に停止している。
これにより、第1〜第3選択機構3a〜3cのスリーブ6a〜6cがスリーブ待機位置に保持される。
シフト用ギア17cは駆動軸11と第2ギア機構G2との連動により矢印Sで示す一方方向にのみ回転するので、シフト用ギア17cが一回転する毎に回転部材12が第2軸芯X2の方向に沿って往復移動する
したがって、回転部材待機位置は、係合部18が図6に示す第1回動位置P1に回動したとき、および、係合部18が図8に示す第3回動位置P3に回動したときに回転部材12が停止する位置である。
第1回動位置P1と第3回動位置P3は、第2軸芯X2に直交する方向で互いに対向する位置である。
待機状態から第1変速段、第3変速段又は第5変速段を構成するときの切り替え動作を説明する。
この切り替え動作では、回転部材12が図6に示す待機位置に待機していないときは、電動モータMを逆転させて第2ギア機構G2により回転部材12を図6に示す待機位置に移動させる。
このとき、回転部材12は係合板12aがいずれのシフトフォーク8〜10にも係合しない位置に回転させておく。
そして、電動モータMを正転させて第1ギア機構G1により回転部材12を第2軸芯X2の周りで回転させ、係合板12aを対応するシフトフォーク8〜10の係合用凹部8c〜10cに係合させる。
つぎに、電動モータMを逆転させて第2ギア機構G2によりシフト用ギア17cを矢印Sの方向に90度回転させ、係合部18を図7に示す第2回動位置P2に回動させる。
これにより、回転部材12が第2軸芯X2に沿って移動範囲の一端側に移動し、第1変速段、第3変速段又は第5変速段が構成される。
一方、待機状態から第2速段、第4変速段又はリバース変速段を構成するときの切り替え動作では、先ず、回転部材12を図8に示す待機位置に待機させる。
このときも、電動モータMの正転により、回転部材12を係合板12aがいずれのシフトフォーク8〜10にも係合しない位置に回転しておく。
さらに、電動モータMを正転させて、係合板12aを対応するシフトフォーク8〜10の係合用凹部8c〜10cに係合させる。
つぎに、電動モータMを逆転させて第2ギア機構G2によりシフト用ギア17cを矢印Sの方向に90度回転させ、係合部18を図9に示す第4回動位置P4に回動させる。
これにより、回転部材12が第2軸芯X2に沿って移動範囲の他端側に移動し、第2変速段、第4変速段又はリバース変速段が構成される。
第1変速段と第2変速段との間での変速段の切り替え動作、第3変速段と第4変速段との間での変速段の切り替え動作、および、第5変速段とリバース変速段との間での変速段の切り替え動作について説明にする。
このような切り替え動作は、電動モータMを逆転させて第2ギア機構G2によりシフト用ギア17cを矢印Sの方向に180度回転させ、係合部18を図7に示す第2回動位置P2と図9に示す第4回動位置P4との間で回動させることにより行う。
回転部材12が特定のシフトフォークによる変速段を構成している状態から別のシフトフォークによる変速段を構成する切り替え動作について説明する。
このような切り替え動作では、電動モータMを逆転させて第2ギア機構G2によりシフト用ギア17cを矢印Sの方向に90度回転させ、係合部18を図6に示す第1回動位置P1又は図8に示す第3回動位置P3に回動させて現在選択しているシフトフォークをフォーク待機位置に移動させる。
そして、電動モータMを正転させて第1ギア機構G1により回転部材12を第2軸芯X2の周りで回転させ、いずれのシフトフォーク8〜10の係合用凹部8c〜10cにも係合板12aが係合しない状態とする。
この後、次に選択したい変速段に応じて回転部材12を図7に示す変速位置と図9に示す変速位置とのいずれに位置させたいかを考慮し、電動モータMを逆転させて回転部材12を図6に示す待機位置或いは図8に示す待機位置に移動させる。
この後、電動モータMを正転させて回転部材12の回転により特定のシフトフォーク8〜10を選択し、電動モータMの逆転により回転部材12を第2軸芯X2に沿う方向のいずれか一方に移動させて変速段を構成する。
このように、本構成であれば、一つの電動モータMを用いるだけで所望の変速段を選択できる自動変速機用シフト装置を得ることができる。
〔その他の実施形態〕
本発明による自動変速機用シフト装置は、回転部材12が複数のシフトフォーク8〜10毎に各別に対応する複数の係合板12aを備えていてもよい。
この場合は、回転部材12を小さな回転角度で回転させて、係合板12aを対応するシフトフォーク8〜10の係合用凹部9cに係合させることができるので、シフトフォーク8〜10の選択動作を迅速に行うことができる。
本発明は、複数のシフトフォークの一つを回転により選択して係合する回転部材を有する自動変速機用シフト装置に利用可能である。
8〜10 シフトフォーク
11 駆動軸
12 回転部材
13 クラッチ機構
13a 第1一方向クラッチ
13b 第2一方向クラッチ
15a,16a〜16c 第1軸芯周り又は第1軸芯と平行な軸芯周りで回転するギア
17c シフト用ギア
18 係合部
19 被係合部
20 クランク機構
G1 第1ギア機構
G2 第2ギア機構
M 電動モータ
X1 第1軸芯
X2 第2軸芯

Claims (4)

  1. 電動モータにより第1軸芯の周りで駆動回転される駆動軸と、
    複数のシフトフォークの一つを、前記第1軸芯と平行な第2軸芯の周りでの回転により選択して係合する回転部材と、
    前記駆動軸との連動により、前記回転部材を前記第2軸芯の周りで回転させる第1ギア機構と、
    前記駆動軸との連動により、前記シフトフォークが係合された前記回転部材を前記第2軸芯の方向に沿って移動させる第2ギア機構と、
    前記第1ギア機構と前記第2ギア機構とを前記駆動軸に択一的に連動させるクラッチ機構と、
    を有する自動変速機用シフト装置。
  2. 前記第2ギア機構が、
    前記駆動軸との連動により回転するシフト用ギアと、
    前記シフト用ギアに設けた係合部および当該係合部と係合するよう前記回転部材に設けた被係合部を備えたクランク機構と、
    を有している請求項1に記載の自動変速機用シフト装置。
  3. 前記第1ギア機構が、前記第1軸芯の周り又は前記第1軸芯と平行な軸芯周りで回転するギアどうしの噛み合いにより構成され、
    前記第1ギア機構が、前記第2ギア機構と前記電動モータとの間に配置されている請求項1または2に記載の自動変速機用シフト装置。
  4. 前記クラッチ機構が、第1一方向クラッチおよび前記第1一方向クラッチとは逆方向の回転を伝達する第2一方向クラッチを備え、
    前記第1ギア機構が前記第1一方向クラッチを介して前記駆動軸に連動され、
    前記第2ギア機構が前記第2一方向クラッチを介して前記駆動軸に連動されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動変速機用シフト装置。
JP2015015770A 2015-01-29 2015-01-29 自動変速機用シフト装置 Active JP6414476B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015015770A JP6414476B2 (ja) 2015-01-29 2015-01-29 自動変速機用シフト装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015015770A JP6414476B2 (ja) 2015-01-29 2015-01-29 自動変速機用シフト装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016142276A JP2016142276A (ja) 2016-08-08
JP6414476B2 true JP6414476B2 (ja) 2018-10-31

Family

ID=56569943

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015015770A Active JP6414476B2 (ja) 2015-01-29 2015-01-29 自動変速機用シフト装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6414476B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112901722A (zh) * 2020-08-10 2021-06-04 丰疆智能软件科技(南京)有限公司 换挡执行装置和换挡方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2207715B (en) * 1987-07-28 1991-10-09 Gaydon Techn Ltd Vehicle transmissions
JP5728988B2 (ja) * 2011-02-09 2015-06-03 いすゞ自動車株式会社 自動変速装置のシフト制御装置
JP6116280B2 (ja) * 2012-08-10 2017-04-19 アイシン・エーアイ株式会社 自動変速機のシフト操作装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016142276A (ja) 2016-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5909400B2 (ja) パーキングロック機構
JP5898317B2 (ja) 車両用動力伝達装置
KR20130126731A (ko) 수동 기어박스의 자동 작동 장치
KR101181748B1 (ko) 콘 링 타입 무단변속기
JP5630578B2 (ja) 車両用手動変速機の操作機構
JP5549877B2 (ja) 負荷感応型変速装置
JP2007024150A (ja) 変速機のシフト装置
JP6414476B2 (ja) 自動変速機用シフト装置
KR101603795B1 (ko) 듀얼클러치 변속기의 변속장치
KR102001552B1 (ko) 듀얼클러치 변속장치
JP5280592B1 (ja) 変速装置
CN1849477B (zh) 换档装置
JP2002317871A (ja) 変速機用電動駆動装置
KR101181049B1 (ko) 듀얼클러치 변속기의 변속장치
JP5750591B2 (ja) 多段変速工具
JP4587066B2 (ja) 変速機
JP2016114196A (ja) シフト機構
KR101637513B1 (ko) 듀얼 클러치 변속기의 구동장치
JP6068866B2 (ja) 変速機
JP6156119B2 (ja) 動力伝達装置の組み付け構造および動力伝達装置の組み付け方法
KR101181135B1 (ko) Dct 클러치 작동기구
JP5621575B2 (ja) 非円形歯車対を用いた変速機の変速方法
JP5344185B2 (ja) 変速装置
JP2010190359A (ja) 電動アクチュエータ及び変速機用電動アクチュエータ
JP6094459B2 (ja) 手動変速機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180822

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180918

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6414476

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151