JP2018017373A - シャフトアッセンブリ - Google Patents

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前田 英明
Hideaki Maeda
英明 前田
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Abstract

【課題】ディテント機構とストッパ機構とのシフト方向の相対位置のばらつきを抑制できる、シャフトアッセンブリを提供する。【解決手段】シフトアンドセレクトシャフト12の周囲には、ディテント機構およびストッパ機構が設けられている。ディテント機構は、シフトアンドセレクトシャフト12の軸線からの径方向の距離がシフト方向の位置により変化するカム面71と、カム面71に径方向から弾性的に当接する当接機構81とを含む。ストッパ機構は、シフトゲートに対応した形状のガイド溝91と、先端部103がガイド溝91に挿入されるシフトガイドピン101とを含む。シフトアンドセレクトシャフト12には、シフトカム部材51が相対回転不能に外嵌され、そのシフトカム部材51に、カム面71およびガイド溝91が形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、手動変速機(MT:Manual Transmission)に設けられるシャフトアッセンブリに関する。
自動車などの車両に搭載される手動変速機には、運転者によるシフトノブ(シフトレバー)の操作に連動するシャフトアッセンブリが設けられている。
シャフトアッセンブリは、トランスミッションケースに取り付けられるコントロールカバーと、コントロールカバーに保持されたシフトアンドセレクトシャフト(シフト&セレクトシャフト)とを備えている。シフトアンドセレクトシャフトは、コントロールカバーに対して軸線方向に移動可能かつ軸線まわりに回動可能に設けられている。
シフトアンドセレクトシャフトの端部には、シフトアウタレバーが取り付けられている。コントロールカバーには、セレクトアウタレバーが設けられている。セレクトアウタレバーは、シフトアンドセレクトシャフトの軸線方向と直交する方向(径方向)に延びる軸線まわりに回動可能に設けられている。シフトアウタレバーおよびセレクトアウタレバーには、それぞれシフトケーブルおよびセレクトケーブルの一端が接続されている。シフトケーブルおよびセレクトケーブルの各他端は、運転者によって操作されるシフトノブに連結されている。
シフトノブのセレクト操作が行われると、そのセレクト操作力がセレクトケーブルを介してセレクトアウタレバーに伝達され、セレクトアウタレバーが回動することにより、シフトアンドセレクトシャフトが軸線方向(セレクト方向)に移動する。また、シフトノブのシフト操作が行われると、そのシフト操作力がシフトケーブルを介してシフトアウタレバーに伝達され、シフトアウタレバーが回動することにより、シフトアンドセレクトシャフトが軸線まわり(シフト方向)に移動する。これらの動作により、シフトフォークが選択的に移動され、手動変速機のギヤの噛み合い状態が変更されて、シフトノブのセレクト操作およびシフト操作に応じた変速段が構成される。
シフトアンドセレクトシャフトの周囲には、ディテント機構およびストッパ機構が設けられている。ディテント機構が設けられていることにより、シフト操作の荷重を変化させることができ、シフトノブがシフト操作の方向に引き込まれるフィーリングを出すことができる。また、ストッパ機構が設けられていることにより、シフトアンドセレクトシャフトのセレクト方向およびシフト方向の移動量を規制することができる。
特開2015−81631号公報 特開2011−202678号公報
ところが、ディテント機構とストッパ機構とのシフト方向の相対位置にばらつきがあると、シフト操作の際に、ディテント機構による荷重の変化とシフトアンドセレクトシャフトのシフト方向の移動が規制されるタイミングとが同期せず、シフトフィーリング(操作フィーリング)が損なわれるおそれがある。
本発明の目的は、ディテント機構とストッパ機構とのシフト方向の相対位置のばらつきを抑制できる、シャフトアッセンブリを提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明に係るシャフトアッセンブリは、手動変速機に設けられるシャフトアッセンブリであって、手動変速機のケースに取り付けられるコントロールカバーと、コントロールカバーに対して回動軸線に沿ったセレクト方向に移動可能かつ回動軸線まわりのシフト方向に回動可能に設けられるシフトアンドセレクトシャフトと、シフトアンドセレクトシャフトの周囲に設けられ、シフトアンドセレクトシャフトを回動させるシフト操作の荷重を変化させるディテント機構と、シフトアンドセレクトシャフトの周囲に設けられ、シフトアンドセレクトシャフトの少なくともシフト方向の移動量を規制するストッパ機構とを備え、ディテント機構は、回動軸線に対する回動径方向の距離がシフト方向に変化するカム面と、カム面に回動径方向から弾性的に当接する当接部材とを含み、ストッパ機構は、シフト方向に延びて両端を有し、回動径方向に開放される溝と、先端部が溝に挿入されるピンとを含み、カム面および溝は、シフトアンドセレクトシャフトに対して相対回転不能に外嵌される外嵌部材の外周面に形成されている。
この構成によれば、シフトアンドセレクトシャフトは、手動変速機のケースに取り付けられるコントロールカバーに対して、回動軸線に沿ったセレクト方向に移動可能かつ回動軸線まわりのシフト方向に回動可能に設けられている。シフトアンドセレクトシャフトの周囲には、ディテント機構およびストッパ機構が設けられている。ディテント機構は、回動軸線からの回動径方向の距離がシフト方向の位置により変化するカム面と、カム面に径方向から弾性的に当接する当接部材とを含み、これによりシフトアンドセレクトシャフトを回動させるシフト操作の荷重を変化させる機構である。ストッパ機構は、回動径方向に開放される溝と、先端部が溝に挿入されるピンとを含み、これによりシフトアンドセレクトシャフトの少なくともシフト方向の移動量を規制する機構である。
そして、シフトアンドセレクトシャフトには、外嵌部材が相対回転不能に外嵌され、その外嵌部材に、ディテント機構のカム面およびストッパ機構の溝が形成されている。
これにより、カム面と溝とのシフト方向の相対位置を一定にすることができ、ディテント機構とストッパ機構とのシフト方向の相対位置のばらつきを抑制することができる。その結果、シフト操作の際に、ディテント機構による荷重の変化とストッパ機構によりシフトアンドセレクトシャフトのシフト方向の移動が規制されるタイミングとを上手く同期させることができ、シフトフィーリングを向上させることができる。
ディテント機構の当接部材およびストッパ機構のピンは、コントロールカバーに保持されていることが好ましい。
これにより、当接部材およびピンがコントロールカバーを介してシフトアンドセレクトシャフトに対して位置決めされ、ひいては、当接部材およびピンが外嵌部材に対して位置決めされる。そのため、ディテント機構におけるカム面と当接部材との相対位置およびストッパ機構における溝とピンとの相対位置をそれぞれ一定にすることができる。その結果、シフト操作時に、シフト荷重の変化がシフト方向にばらつくことを抑制でき、また、シフトアンドセレクトシャフトの少なくともシフト方向の移動量にばらつきが生じることを抑制できる。よって、シフトフィーリングをさらに向上させることができる。
本発明によれば、ディテント機構とストッパ機構とのシフト方向の相対位置のばらつきを抑制することができる。その結果、シフト操作の際に、ディテント機構による荷重の変化とシフトアンドセレクトシャフトのシフト方向の移動が規制されるタイミングとを上手く同期させることができ、シフトフィーリングを向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るシャフトアッセンブリの側面図である。 シャフトアッセンブリの斜視図であり、コントロールカバーを省略して示す。 図1に示される切断面線A−Aにおけるシャフトアッセンブリの断面図である。 シフトカム部材の側面図である。 ガイド溝のシフト方向の端部を拡大して示す側面図である。 ガイド溝(シフトカム部材)の変形例を示す側面図である。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<シャフトアッセンブリ>
図1は、本発明の一実施形態に係るシャフトアッセンブリ1の側面図である。
シャフトアッセンブリ1は、自動車などの車両用の手動変速機に設けられる。シャフトアッセンブリ1は、コントロールカバー11、シフトアンドセレクトシャフト12、シフトアウタレバー13、セレクトアウタレバー14、シフト/セレクトレバー15およびインターロックプレート16を備えている。
コントロールカバー11は、一方側に開放された略ハット形状に形成されている。コントロールカバー11の開放側の端部は、手動変速機の外殻をなすトランスミッションケースに形成された開口を取り囲む周囲にケースの外側から当接されて、ボルトによってトランスミッションケースに締結される。
シフトアンドセレクトシャフト12は、コントロールカバー11を貫通し、コントロールカバー11に対して軸線方向に移動可能かつ軸線まわりに回動可能に設けられている。シフトアンドセレクトシャフト12の軸線方向の一端部は、コントロールカバー11の外部に配置され、他端部は、トランスミッションケース内に配置されている。
図2は、シャフトアッセンブリ1の斜視図である。図2では、コントロールカバー11の図示が省略されるとともに、トランスミッションケース内に配設されている部材の一部が示されている。
シフトアウタレバー13は、シフトアンドセレクトシャフト12の一端部(コントロールカバー11の外部に配置される端部)に固定され、シフトアンドセレクトシャフト12の径方向(以下、単に「径方向」という。)の両側に延びている。シフトアウタレバー13の一端部および他端部には、それぞれメインマス21およびカウンタマス22が垂下した状態に設けられている。シフトアウタレバー13の途中部には、シフトアンドセレクトシャフト12の軸線から外れた位置に、棒状のケーブル接続部23が立設されている。ケーブル接続部23には、シフトケーブル(図示せず)の一端が接続され、シフトケーブルの他端は、運転者により操作されるシフトノブ(シフトレバー)に接続されている。
セレクトアウタレバー14は、コントロールカバー11の外部に配置され、径方向に延びる回動軸24の一端部に固定されている。回動軸24は、コントロールカバー11の側面を貫通し、コントロールカバー11に回動可能に保持されている。回動軸24の他端部には、操作部材25が固定されている。操作部材25は、シフトアンドセレクトシャフト12と係合している。セレクトアウタレバー14には、回動軸24と平行に延びる棒状のケーブル接続部26が設けられている。ケーブル接続部26には、セレクトケーブル(図示せず)の一端が接続され、セレクトケーブルの他端は、運転者により操作されるシフトノブに接続されている。
シフト/セレクトレバー15は、シフトアンドセレクトシャフト12におけるトランスミッションケース内に配置された部分に取り付けられている。具体的には、シフト/セレクトレバー15は、略円筒状の取付部27と、取付部27の外周面から径方向に延びる略板状のレバー部28とを一体的に備えている。取付部27には、ピン挿通孔が側面を貫通して形成されている。そのピン挿通孔がシフトアンドセレクトシャフト12に形成されたピン挿通孔と位置合わせされて、それらのピン挿通孔にグローブピン29が挿通されることにより、取付部27は、シフトアンドセレクトシャフト12に固定的に(シフトアンドセレクトシャフト12に対して軸線方向および回動方向に変位不能に)取り付けられている。
インターロックプレート16は、シフトアンドセレクトシャフト12に対して軸線方向に変位不能かつ軸線まわりに回動可能に設けられている。インターロックプレート16は、シフト/セレクトレバー15を挟んだ軸線方向の一方側および他方側においてそれぞれ径方向に延びるアーム部31,32と、アーム部31,32の基端間に跨がる架設部33とを一体的に有している。アーム部31,32の先端部は、軸線方向のコントロールカバー11側と反対側に屈曲し、それぞれロック爪部34,35をなしている。ロック爪部34,35は、シフト/セレクトレバー15の先端部と軸線方向に間隔を空けて対向している。
一方、トランスミッションケース内には、たとえば、3個のシフトヘッド41,42,43が設けられている。シフトヘッド41〜43の一端部は、それぞれ径方向に延びる板状に形成され、互いに軸線方向に間隔を空けて積層された状態に設けられている。そして、その一端部には、シフト/セレクトレバー15の先端部が係合可能、かつ、ロック爪部34,35が挿通可能な切欠が形成されている。
シフトヘッド41〜43の他端部は、それぞれフォークシャフト44,45,46に連結されている。フォークシャフト44〜46は、シフトヘッド41〜43の一端部の延在方向およびシフトアンドセレクトシャフト12の軸線方向の両方向と直交する方向に互いに平行をなして延びている。フォークシャフト44〜46は、それぞれシフトフォーク47,48,49に連結されている。
シフトノブのセレクト操作が行われると、そのセレクト操作力がセレクトケーブルを介してセレクトアウタレバー14に伝達され、セレクトアウタレバー14が回動することにより、シフトアンドセレクトシャフト12が軸線方向(セレクト方向)に移動する。シフトアンドセレクトシャフト12の軸線方向の移動により、シフト/セレクトレバー15の先端部がシフトヘッド41〜43のいずれかの1つの切欠と係合する。そして、シフトノブのシフト操作が行われると、そのシフト操作力がシフトケーブルを介してシフトアウタレバー13に伝達され、シフトアウタレバー13が回動することにより、シフトアンドセレクトシャフト12が軸線まわり(シフト方向)に回動する。シフトアンドセレクトシャフト12の回動に伴って、シフト/セレクトレバー15がシフト方向に移動する。そして、シフト/セレクトレバー15の移動により、シフト/セレクトレバー15の先端部が係合したシフトヘッド41〜43のいずれか1つが移動する。
シフトヘッド41〜43のいずれか1つが移動すると、その移動するシフトヘッド41〜43とフォークシャフト44〜46およびシフトフォーク47〜49を介して連結されるシンクロメッシュのスリーブがシフト方向に移動し、その移動方向の下流側の変速ギヤのスプラインとスリーブの内スプラインとが噛み合って、所定の変速段が構成される。
シフト/セレクトレバー15の先端部が最上段のシフトヘッド41の切欠と係合する状態では、シフトヘッド42,43の切欠には、インターロックプレート16のロック爪部35が配置される。これにより、シフトヘッド42,43の移動が阻止される。シフト/セレクトレバー15の先端部が中段のシフトヘッド42の切欠と係合する状態では、シフトヘッド41,43の切欠には、それぞれインターロックプレート16のロック爪部34,35が配置される。これにより、シフトヘッド41,43の移動が阻止される。また、シフト/セレクトレバー15の先端部が最下段のシフトヘッド43の切欠と係合する状態では、シフトヘッド41,42の切欠には、インターロックプレート16のロック爪部34が配置される。これにより、シフトヘッド41,42の移動が阻止される。このように、シフトヘッド41〜43のいずれか1つが移動するときに、残りの2つの移動が阻止されることにより、変速ギヤが2重に噛み合う、いわゆるインターロックが防止されている。
<シフトカム部材>
図3は、図1に示される切断面線A−Aにおけるシャフトアッセンブリ1の断面図である。
コントロールカバー11の内側には、シフトカム部材51が設けられている。シフトカム部材51は、略円筒状の外嵌部52と、外嵌部52の外周面から径方向に突出するカム部53と、外嵌部52の外周面から径方向に膨出するストッパ部54とを一体に有している。
<外嵌部>
外嵌部52には、ストッパ部54に対してシフト/セレクトレバー15側の位置に、ピン挿通孔61が側面を貫通して形成されている。外嵌部52は、ピン挿通孔61がシフトアンドセレクトシャフト12に形成されたピン挿通孔(図示せず)と重なるように位置合わせされて、ピン挿通孔61およびシフトアンドセレクトシャフト12のピン挿通孔に跨がってグローブピン62が挿通されることにより、シフトアンドセレクトシャフト12に固定的に(シフトアンドセレクトシャフト12に対して軸線方向および回動方向に変位不能に)取り付けられている。
グローブピン29,62がそれぞれ挿通されるシフトアンドセレクトシャフト12のピン挿通孔は、軸線方向に間隔を空けて並び、互いに平行をなして延びている。これにより、シフトカム部材51とシフト/セレクトレバー15とは、シフトアンドセレクトシャフト12の回動方向(シフト方向)および軸線方向の相対位置が一定となる。
<カム部>
カム部53は、シフトアンドセレクトシャフト12の軸線からの径方向の距離がシフト方向の位置により変化するカム面71を有している。カム面71は、シフトアンドセレクトシャフト12の軸線から相対的に離れた2つの遠位置曲面72,73と、それらの遠位置曲面72,73に形成され、シフトアンドセレクトシャフト12の軸線に相対的に近い近位置曲面74とを有している。遠位置曲面72,73と近位置曲面74とは、段差なく連続している。
カム部53と径方向に対向する位置には、図3に示されるように、当接機構81が設けられている。当接機構81は、略円筒状の外筒部材82と、外筒部材82に内嵌された略有底円筒状の内嵌部材83と、内嵌部材83内に移動可能に設けられた移動部材84と、移動部材84を内嵌部材83の開口側に付勢する付勢部材85と、内嵌部材83の先端に転動可能に保持され、付勢部材85の付勢力によりカム部53のカム面71に弾性的に当接したボール86とを備えている。外筒部材82は、コントロールカバー11の側面に形成された開口87にコントロールカバー11の外側から挿入されて、コントロールカバー11に保持されている。
シフトノブがニュートラルの位置に位置する状態では、ボール86がカム面71の近位置曲面74に当接するように、カム部53および当接機構81の相対位置が決められている。シフトノブのシフト操作により、シフトアンドセレクトシャフト12がシフト方向に回動する際に、ボール86が近位置曲面74から遠位置曲面72,73の一方に差し掛かると、ボール86が遠位置曲面72,73に押圧されて、付勢部材85が圧縮される。遠位置曲面72,73には、その反力が付与される。ボール86が遠位置曲面72,73を乗り越えるまで、ボール86から遠位置曲面72,73に付与される反力が増大し、これに伴い、シフトアンドセレクトシャフト12を回動させるシフト操作の荷重が増大する。そして、ボール86が遠位置曲面72,73を乗り越えると、ボール86から遠位置曲面72,73に付与される反力が低減し、これに伴い、シフトアンドセレクトシャフト12を回動させるシフト操作の荷重が低減する。
このように、カム部53(カム面71)および当接機構81は、シフトアンドセレクトシャフト12を回動させるシフト操作の荷重を変化させるディテント機構を構成している。
<ストッパ部>
図4は、シフトカム部材51(ストッパ部54)の側面図である。
ストッパ部54は、側面視で略矩形状の外形を有している。ストッパ部54の外周面には、ガイド溝91が形成されている。ガイド溝91は、シフトノブの操作をガイドするためのシフトゲートに対応した形状に形成されている。
具体的には、ガイド溝91は、図4に示されるように、セレクト方向(シフトアンドセレクトシャフト12の軸線方向)に延びるセレクト溝部92と、セレクト溝部92の一端からシフト方向の両側に延びる第1シフト溝部93と、セレクト溝部92の中央からシフト方向の両側に延びる第2シフト溝部94と、セレクト溝部92の他端からシフト方向の両側に延びる第3シフト溝部95とを有している。
ストッパ部54と径方向に対向する位置には、図3に示されるように、シフトガイドピン101が設けられている。シフトガイドピン101は、コントロールカバー11の側面に形成された開口102に挿通されて、コントロールカバー11に保持されている。シフトガイドピン101の先端部103は、ガイド溝91の溝幅よりも小さい直径の円柱状に形成されており、ガイド溝91に挿入されている。
シフトノブがニュートラルの位置に位置する状態では、シフトガイドピン101の先端部103がセレクト溝部92内に位置する。シフトノブがニュートラルの位置でセレクト方向に操作されると、シフトガイドピン101の先端部103がセレクト方向に移動し、セレクト溝部92のセレクト方向の端面に当接して、それ以上の移動が阻止される。
シフトノブがニュートラルの位置から1速段の位置に操作されると、シフトガイドピン101の先端部103は、セレクト溝部92から第1シフト溝部93の一方の端部104に移動し、端部104の端面に当接して、それ以上の移動が阻止される。
シフトノブがニュートラルの位置から2速段の位置に操作されると、シフトガイドピン101の先端部103は、セレクト溝部92から他方の端部105に移動し、端部105の端面に当接して、それ以上の移動が阻止される。
シフトノブがニュートラルの位置から3速段の位置に操作されると、シフトガイドピン101の先端部103は、セレクト溝部92から第2シフト溝部94の一方の端部106に移動し、端部106の端面に当接して、それ以上の移動が阻止される。
シフトノブがニュートラルの位置から4速段の位置に操作されると、シフトガイドピン101の先端部103は、セレクト溝部92から他方の端部107に移動し、端部107の端面に当接して、それ以上の移動が阻止される。
シフトノブがニュートラルの位置から5速段の位置に操作されると、シフトガイドピン101の先端部103は、セレクト溝部92から第3シフト溝部95の一方の端部108に移動し、端部108の端面に当接して、それ以上の移動が阻止される。
シフトノブがニュートラルの位置からリバースの位置にシフト操作されると、シフトガイドピン101の先端部103は、セレクト溝部92から第3シフト溝部95の他方の端部109に移動し、端部109の端面に当接して、それ以上の移動が阻止される。
このように、ストッパ部54およびシフトガイドピン101は、シフトアンドセレクトシャフト12のセレクト方向およびシフト方向の各移動量を規制するストッパ機構を構成している。
第1シフト溝部93の端部104の端面は、互いに交差する方向に延びる平面からなる2つの端面111A,111Bを有している。これにより、シフトガイドピン101の先端部103が端部104に位置する状態において、図5に示されるように、その先端部103が端面111A,111Bと2点で接触する。
各端部105〜109について同様である。すなわち、第1シフト溝部93の端部105の端面は、互いに交差する方向に延びる平面からなる端面112A,112Bを有している。第2シフト溝部94の端部106の端面は、互いに交差する方向に延びる平面からなる端面113A,113Bを有し、端部107の端面は、互いに交差する方向に延びる平面からなる端面114A,114Bを有している。第3シフト溝部95の端部108の端面は、互いに交差する方向に延びる平面からなる端面115A,115Bを有し、端部109の端面は、互いに交差する方向に延びる平面からなる端面116A,116Bを有している。
これにより、シフトノブが各変速段の位置に位置する状態において、シフトガイドピン101の先端部103がガイド溝91の端面と少なくとも2点で接触していることにより、シフトアンドセレクトシャフト12の振動を抑制することができる。そのため、シフトアンドセレクトシャフト12の振動がシフトケーブルを介してシフトノブに伝わることによるノブビビリの発生を抑制できる。その結果、シフトアンドセレクトシャフト12の振動対策を軽減することができ、カウンタマス22の配置の自由度を増すことができる。
また、第1シフト溝部93の端部105の第2シフト溝部94側の側面とセレクト溝部92の側面とがなす角122は、端部104の第2シフト溝部94側の側面とセレクト溝部92の側面とがなす角121よりも大きく面取りされている。第2シフト溝部94の端部106の第1シフト溝部93側の側面とセレクト溝部92の側面とがなす角123は、端部107の第1シフト溝部93側の側面とセレクト溝部92の側面とがなす角124よりも大きく面取りされている。第2シフト溝部94の端部107の第3シフト溝部95側の側面とセレクト溝部92の側面とがなす角126は、端部106の第3シフト溝部95側の側面とセレクト溝部92の側面とがなす角125よりも大きく面取りされている。第3シフト溝部95の端部108の第2シフト溝部94側の側面とセレクト溝部92の側面とがなす角127は、端部109の第2シフト溝部94側の側面とセレクト溝部92の側面とがなす角128よりも大きく面取りされている。
これにより、シフトノブが2速段の位置から3速段の位置に斜め操作される際に、シフトガイドピン101の先端部103が第1シフト溝部93の端部105から第2シフト溝部94の端部106にスムーズに移動する。また、シフトノブが4速段の位置から5速段の位置に斜め操作される際に、シフトガイドピン101の先端部103が第2シフト溝部94の端部107から第3シフト溝部95の端部108にスムーズに移動する。
<作用効果>
以上のように、シフトアンドセレクトシャフト12は、コントロールカバー11に対して、セレクト方向に移動可能かつシフト方向に回動可能に設けられている。シフトアンドセレクトシャフト12の周囲には、ディテント機構およびストッパ機構が設けられている。ディテント機構は、シフトアンドセレクトシャフト12の軸線からの径方向の距離がシフト方向の位置により変化するカム面71と、カム面71に径方向から弾性的に当接する当接機構81(ボール86)とを含み、これによりシフトアンドセレクトシャフト12を回動させるシフト操作の荷重を変化させる機構である。ストッパ機構は、シフトゲートに対応した形状のガイド溝91と、先端部103がガイド溝91に挿入されるシフトガイドピン101とを含み、これによりシフトアンドセレクトシャフト12のセレクト方向およびシフト方向の移動量を規制する機構である。
そして、シフトアンドセレクトシャフト12には、シフトカム部材51が相対回転不能に外嵌され、そのシフトカム部材51に、カム面71およびガイド溝91が形成されている。
これにより、カム面71とガイド溝91とのシフト方向の相対位置を一定にすることができ、カム面71を含むディテント機構とガイド溝91を含むストッパ機構とのシフト方向の相対位置のばらつきを抑制することができる。その結果、シフト操作の際に、ディテント機構による荷重の変化とストッパ機構によりシフトアンドセレクトシャフト12のシフト方向の移動が規制されるタイミングとを上手く同期させることができ、シフトフィーリングを向上させることができる。
当接機構81およびシフトガイドピン101は、コントロールカバー11に保持されている。
これにより、当接機構81およびシフトガイドピン101がコントロールカバー11を介してシフトアンドセレクトシャフト12に対して位置決めされ、ひいては、当接機構81およびシフトガイドピン101がシフトカム部材51に対して位置決めされる。
そのため、カム面71と当接機構81との相対位置を一定にすることができる。その結果、シフト操作時に、シフト荷重の変化がシフト方向にばらつくことを抑制できる。また、ガイド溝91とシフトガイドピン101との相対位置を一定にすることができる。その結果、シフト操作時に、シフトアンドセレクトシャフト12のセレクト方向およびシフト方向の各ストローク量にばらつきが生じることを抑制できる。
よって、シフトフィーリングをさらに向上させることができる。
また、シャフトアッセンブリ1には、ディテント機構およびストッパ機構だけでなく、インターロックを防止するインターロック防止機構も組み込まれている。したがって、シャフトアッセンブリ1を基本構造が異なる種々の手動変速機に適用することにより、その基本構造を大幅に変更することなく、少なくともディテント機構、ストッパ機構およびインターロック防止機構の3つの機構を手動変速機に組み込むことができる。
<変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、ガイド溝91は、図6に示されるように、端面111A,111B,112A,112B,113A,113B,114A,114B,115A,115B,116A,116Bを有し、図4に示されるセレクト溝部92、第1シフト溝部93、第2シフト溝部94および第3シフト溝部95を明確に有していない構成であってもよい。
また、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 シャフトアッセンブリ
11 コントロールカバー
12 シフトアンドセレクトシャフト
51 シフトカム部材(外嵌部材)
71 カム面
81 当接機構(当接部材
91 ガイド溝(溝)
101 シフトガイドピン(ピン)

Claims (1)

  1. 手動変速機に設けられるシャフトアッセンブリであって、
    前記手動変速機のケースに取り付けられるコントロールカバーと、
    前記コントロールカバーに対して回動軸線に沿ったセレクト方向に移動可能かつ前記回動軸線まわりのシフト方向に回動可能に設けられるシフトアンドセレクトシャフトと、
    前記シフトアンドセレクトシャフトの周囲に設けられ、前記シフトアンドセレクトシャフトを回動させるシフト操作の荷重を変化させるディテント機構と、
    前記シフトアンドセレクトシャフトの周囲に設けられ、前記シフトアンドセレクトシャフトの少なくとも前記シフト方向の移動量を規制するストッパ機構とを備え、
    前記ディテント機構は、前記回動軸線に対する回動径方向の距離が前記シフト方向に変化するカム面と、前記カム面に前記回動径方向から弾性的に当接する当接部材とを含み、
    前記ストッパ機構は、前記シフト方向に延びて両端を有し、前記回動径方向に開放される溝と、先端部が前記溝に挿入されるピンとを含み、
    前記カム面および前記溝は、前記シフトアンドセレクトシャフトに対して相対回転不能に外嵌される外嵌部材の外周面に形成されている、シャフトアッセンブリ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019132410A (ja) * 2018-02-02 2019-08-08 本田技研工業株式会社 変速装置のシフトアンドセレクト機構

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