JP2014132911A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】刈取装置(6)におけるオーガーフレーム(14)に搬送エレベーター(20)の前部を接続し、搬送エレベーター(20)の後部を脱穀装置(3)の扱室に接続し、搬送エレベーター(20)を操縦部(5)の横側部に配置したコンバインにおいて、搬送エレベーター(20)は、左右の側板(21)と底板(22)と天板(23)から四角筒形状に形成した搬送ケース(24)内に搬送コンベア(25)を設けた構成とし、天板(23)の前後方向中間部に、側面視でへ字状に屈折した屈折部(30)を形成し、天板(23)における屈折部(30)よりも前側の部位に、搬送ケース(24)内の塵埃を吸引して排塵する吸引排塵ファン(33)を設ける。
【選択図】図3
Description
上述の吸引排塵ファンは、この塵埃を吸い出して排出する。
即ち、請求項1記載の発明は、走行装置(2)を備えた機体フレーム(1)上に脱穀装置(3)を設け、該脱穀装置(3)の横側方にグレンタンク(4)を設け、該グレンタンク(4)の前方に操縦部(5)を設け、該操縦部(5)の前方にはリール(15)と刈刃(16)とオーガー(11)を有する刈取装置(6)を設け、前記オーガー(11)を軸装するオーガーフレーム(14)に搬送エレベーター(20)の前部を接続し、該搬送エレベーター(20)の後部を脱穀装置(3)の扱室に接続し、該搬送エレベーター(20)を前記操縦部(5)の横側部に配置したコンバインにおいて、前記搬送エレベーター(20)は、左右の側板(21)と底板(22)と天板(23)から四角筒形状に形成した搬送ケース(24)内に搬送コンベア(25)を設けた構成とし、前記天板(23)の前後方向中間部に、側面視でへ字状に屈折した屈折部(30)を形成し、前記天板(23)における屈折部(30)よりも前側の部位に、前記搬送ケース(24)内の塵埃を吸引して排塵する吸引排塵ファン(33)を設けたことを特徴とするコンバインとしたものである。
搬送エレベーター20は、左右一対の側板21と底板22と、ケース天板(天板)23とにより四角筒形状に形成した搬送ケース24内に、搬送コンベア25を設けて構成する。搬送コンベア25は、詳細は省略するが、搬送ケース24の先端に従動歯車26を軸装し、搬送ケース24の基部に駆動歯車27を軸装し、従動歯車26と駆動歯車27との間に搬送体28(図3,図7参照)を複数設けたチエン29を掛け回して構成している。
即ち、搬送ケース24内には、搬送ケース24内で発生する塵埃の他に、吸引排塵ファン33により搬送ケース24内が吸引されているので、搬送エレベーター20のオーガーフレーム14との接続部分に形成された供給口34から塵埃が流入するが、本願では、供給口34に近いケース天板23の先端側天板32に吸引排塵ファン33を設けているので、吸引排塵ファン33は搬送エレベーター20の始端部で塵埃を機外(搬送ケース24外)に排出するので、排出効率を向上させる。
そのため、先端側天板32は、供給口34から流入して舞い上がる塵埃を吸引排塵ファン33に案内し、塵埃の排出効率を向上させる。
また、吸引排塵ファン33は供給口34からオーガーフレーム14内の塵埃の吸引作用が期待でき、操縦部5の前方のオーガーフレーム14からの塵埃の立ち上りを抑制し、操縦部5の前方視界を良好にする。
この場合、吸引排塵ファン33の回転軸37を吸引排塵ボックス35の枠体38に軸装し、吸引排塵ボックス35内に設けたモータ39により駆動回転させる。
また、吸引排塵ファン33の下方の吸引排塵ボックス35には除塵網40を設ける。
また、吸引排塵ボックス35に、吸引排塵ファン33とモータ39と除塵網40を設けているので、着脱を容易にする。
前記吸引排塵ボックス35の枠体38にはガイド体41を設ける。ガイド体41は上部を枠体38に取付け、ガイド体41の下部は搬送ケース24の始端部に戻る上行きの搬送体28の移動軌跡より上方に可及的近接させて設ける。
また、ガイド体41は、戻る上行きの搬送体28およびチエン29上の戻り搬送物を、払い落とし、吸引排塵ファン33が吸引するのを抑制・防止させる作用も期待し、戻り搬送物の吸引を防止して吸引排塵ファン33による吸引排塵効率の低下を回避させ、これにより、戻り搬送物が吸引排塵ボックス35の除塵網40への付着するのも抑制でき、清掃等のメンテナンス作業の負担も軽減する。
即ち、搬送ケース24は、刈取装置6の上下により上下回動するので、ガイド体41の傾斜角度は変化するが、戻る上行きの搬送体28およびチエン29上の移動軌跡を基準に、この移動軌跡を水平と仮定したとき、ガイド体41を幾分後上がり傾斜に形成する。
また、ガイド体41は、金属板部材により形成できるが、弾性部材により形成すると、搬送体28およびチエン29との緩衝を避けられ、ガイド体41と搬送体28およびチエン29の破損を防止できて、好適である。
したがって、吸引排塵ボックス35の塵埃排出ダクト45は、反操縦部5側に下外向きに塵埃を排出するので、一層、操縦部5の前方視界を良好にする。
そのため、吸引排塵ボックス35を外さなくても、メンテナンス作業を行え、メンテナンス作業を容易にする。
この場合、塵埃排出ダクト45と冷却ファン48とが平面視において、直線状に配置させることはないが、塵埃排出ダクト45と冷却ファン48の排風方向を反操縦部5側に一致させることにより、互いに、逆向きになって阻害することを回避し、塵埃排出ダクト45から排出される塵埃を反操縦部5側に飛ばすのに冷却ファン48からの冷却風がプラスに作用させる。
そのため、カウンタフレーム56に軸受60を設けているので、エンジンカウンタテンションプーリー57Aの構成を簡素化でき、コストダウンに繋がる。
また、70は脱穀カウンタプーリー、71は脱穀中間出力プーリー、72は脱穀カウンタプーリー70と脱穀中間出力プーリー71との間に掛け回したベルトであり、このベルト72に脱穀カウンタテンションプーリー57Bを当接させる。脱穀カウンタテンションプーリー57Bのテンションアーム58Bはカウンタフレーム56の後側支持部66に取付軸59Bおよび軸受60を介して取り付けている。73はバネであり、バネ73の一端を前記カウンタフレーム56の前側支持部材75に係止している。
また、前記脱穀カウンタテンションプーリー57Bの場合、取付軸59Bおよび軸受60を、後側支持部材66の後方に位置させているので、脱穀カウンタテンションプーリー57Bの取付を容易にし、また、メンテナンスを容易にする。
また、エンジンカウンタテンションプーリー57Aのテンションアーム58Aと脱穀カウンタテンションプーリー57Bのテンションアーム58Bをカウンタフレーム56に取り付けているので、各エンジンカウンタテンションプーリー57Aと脱穀カウンタテンションプーリー57Bの構成を簡素化でき、コストダウンに繋がる。
(実施例の作用)
しかして、エンジンを始動し、走行装置2により機体を走行させると、リール15が回転し、未刈稈を掻き込み、掻込んだ穀稈を刈刃16で刈取り、刈取った穀稈を回転するオーガー11により集めて搬送エレベーター20内へ供給し、搬送エレベーター20により脱穀装置3へ供給して脱穀する。
搬送エレベーター20の搬送ケース24は、左右一対の側板21と、底板22と、ケース天板23とにより四角筒形状に形成し、搬送ケース24のケース天板23は、ケース天板23の前後中間位置に膨出部30を形成し、膨出部30より基部側を基部側天板31に、膨出部30より先端側を先端側天板32に夫々形成し、先端側天板32には搬送ケース24内を吸引する吸引排塵ファン33を設けているので、搬送ケース24内の塵埃(塵埃)の排出効率を向上させる。
即ち、搬送ケース24は、刈取装置6の上下により上下回動して、ガイド体41の傾斜角度は変化するが、戻る上行きの搬送体28およびチエン29上の移動軌跡を基準に、この移動軌跡を水平と仮定したとき、ガイド体41を幾分後上がり傾斜に形成しているので、ガイド体41の存在が、搬送コンベア25の戻る上行きの搬送体28およびチエン29上の戻り搬送物の払い落としに良好に作用し、供給口34から粉塵の案内も良好に行える。
また、ガイド体41は弾性部材により形成すると、搬送体28およびチエン29との緩衝を避けられ、ガイド体41と搬送体28およびチエン29の破損を防止できて、好適である。
2 走行装置
3 脱穀装置
4 グレンタンク
5 操縦部
6 刈取装置
11 オーガー
14 オーガーフレーム
15 リール
16 刈刃
20 搬送エレベーター
21 側板
22 底板
23 天板
24 搬送ケース
25 搬送コンベア
30 膨出部(屈折部)
33 吸引排塵ファン
34 供給口
35 吸引排塵ボックス
36 開口部
40 除塵網
45 塵埃排出ダクト
47 エンジン
48 冷却ファン
Claims (6)
- 走行装置(2)を備えた機体フレーム(1)上に脱穀装置(3)を設け、該脱穀装置(3)の横側方にグレンタンク(4)を設け、該グレンタンク(4)の前方に操縦部(5)を設け、該操縦部(5)の前方にはリール(15)と刈刃(16)とオーガー(11)を有する刈取装置(6)を設け、前記オーガー(11)を軸装するオーガーフレーム(14)に搬送エレベーター(20)の前部を接続し、該搬送エレベーター(20)の後部を脱穀装置(3)の扱室に接続し、該搬送エレベーター(20)を前記操縦部(5)の横側部に配置したコンバインにおいて、前記搬送エレベーター(20)は、左右の側板(21)と底板(22)と天板(23)から四角筒形状に形成した搬送ケース(24)内に搬送コンベア(25)を設けた構成とし、前記天板(23)の前後方向中間部に、側面視でへ字状に屈折した屈折部(30)を形成し、前記天板(23)における屈折部(30)よりも前側の部位に、前記搬送ケース(24)内の塵埃を吸引して排塵する吸引排塵ファン(33)を設けたことを特徴とするコンバイン。
- 前記オーガーフレーム(14)と搬送エレベーター(20)の前部との接続部分に供給口(34)が形成され、前記吸引排塵ファン(33)によって、前記天板(23)における屈折部(30)よりも前側となる搬送ケース(24)の前部から塵埃を外部に排出する構成とした請求項1記載のコンバイン。
- 前記吸引排塵ファン(33)を内装した吸引排塵ボックス(35)を、前記搬送ケース(24)の天板(23)に形成された開口部(36)に着脱自在に取り付け、前記吸引排塵ファン(33)の下方の部位に除塵網(40)を設けた請求項2記載のコンバイン。
- 前記吸引排塵ボックス(35)と吸引排塵ファン(33)と除塵網(40)を取り外すことで、前記開口部(36)から搬送ケース(24)の内部を点検可能な構成とした請求項3記載のコンバイン。
- 前記吸引排塵ボックス(35)における操縦部(5)側とは反対側の部位に、吸引排塵ファン(33)によって吸引された塵埃を下方外側へ排出する塵埃排出ダクト(45)を設けた請求項4記載のコンバイン。
- 前記塵埃排出ダクト(45)から排出される塵埃が、エンジン(47)を冷却する冷却ファン(48)からの冷却風の流れる方向に排出される構成とした請求項5記載のコンバイン。
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