JP2009039026A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 植立穀稈を刈取り装置に掻き込む駆動回転自在な回転リール27に回転リール回転軸芯方向に並んで位置するタイン45,46のうちの回転リール横端側に位置する端側タイン46の曲げ強度を、回転リール内側に位置する内側タイン45の曲げ強度よりも大に設定してある。
【選択図】 図6
Description
特許文献1に記載されたコンバインでは、回転リールとしての掻込みリールを備えている。
この種のコンバインでは、回転リールに回転リール回転軸芯方向に並んだタインを備えさせ、このタインによる植立穀稈の係止によって植立穀稈の掻き込みを行うよう構成される。
この種のコンバインでは、従来、回転リール回転軸芯方向に並ぶ全てのタインが等しい曲げ強度を備えるよう構成されていた。
つまり、回転リールの回転リール回転軸芯方向での横端側では、未刈り地の植立穀稈が絡み付いて刈取り対象穀稈と共に入り込んで来ることがある。回転リールの横端側に位置する端側タインの曲げ強度が小であると、端側タインが穀稈から受ける強い反力のために変形し、端側タインによる穀稈の掻き込み不良が発生することがある。このため、端側タインによる掻き込み不良を発生しにくくするには、端側タインによる掻き込みが強固に行われるよう、端側タインの曲げ強度を大にする必要がある。すると、回転リールの回転リール回転軸芯方向での内側に位置する内側タインが備える強い曲げ強度も大になる。内側タインは、未刈り地の植立穀稈の絡み付きがない刈り取り対象穀稈に作用して外側タインの如く強い反力を受けないにもかかわらず、反力による撓みがない強固な掻き込み作用を穀稈に与えることになる。この結果、回転リールの内側では、穀稈の種類によっては脱粒が発生しやすくなる。
前記回転リールに回転リール回転軸芯方向に並んで位置するタインのうちの回転リール横端側に位置する端側タインの曲げ強度を、回転リール内側に位置する内側タインの曲げ強度よりも大に設定してある。
一方、回転リールの内側で植立穀稈の掻き込みを行う内側タインは、外側タインよりも小の曲げ強度を備えていることにより、穀稈から強い反力を受けると撓みやすくて穀稈にソフトに掻き込み作用する。
図1は、本発明の実施例に係るコンバインの全体の左側面図である。図2は、本発明の実施例に係るコンバインの全体の右側面図である。図3は、本発明の実施例に係るコンバインの全体の平面図である。これらの図に示すように、本発明の実施例に係るコンバインは、左右一対のクローラ式走行装置1,1によって自走し、かつ運転座席2aが装備された運転部2を有した走行機体と、この走行機体の機体フレーム3の後部側に設けた脱穀機4と、この脱穀機4の横側に設けた袋詰めタンク11が装備された穀粒袋詰め部10と、前記脱穀機4の前部にフィーダ21が連結された刈取り部20とを備えて構成してある。
すなわち、刈取り部20は、前記フィーダ21を備える他、このフィーダ21の前端部に連結された刈取りフレーム22と、この刈取りフレーム22の前端部の両横側に設けたデバイダ23と、前記刈取りフレーム22にこれのプラットホーム部22aの前端部に配置して駆動自在に設けたバリカン形の刈取り装置24と、前記刈取りフレーム22に前記刈取り装置24の後方近くで、かつ前記プラットホーム部22aの上面側に配置して駆動回転自在に設けたオーガ25と、前記刈取りフレーム22の基端側の上部から前方向きに延出している左右一対の支持アーム26,26に駆動回転自在に支持された回転リール27とを備えて構成してある。
すなわち、螺旋プレート25aの先端部25cに摩滅が発生した場合、摩滅した鋼線材に替えて新たな鋼線材を取り付けることにより、先端部25cだけの交換で修復できる。
図5は、前記回転リール27の側面図である。図6は、前記回転リール27の平面図である。図7は、前記回転リール27の一端側での正面図である。図8は、前記回転リール27の他端側での正面図である。これらの図に示すように、前記回転リール27は、前記一対の支持アーム26,26の先端部に回転自在に支持された駆動軸40と、この駆動軸40の左右端部に一体回転自在に設けた走行機体側面視で五角形のリール枠41と、左右一対のリール枠41,41にわたって回転リール27に周方向に並ぶと共にリール枠41の五つの頂部に一本ずつ位置する配置で設けた円形のパイプ材で成るタイン支持部42とを備えて構成してある。
一方、回転リール27の内側では、未刈り地の植立穀稈の絡み付きがなく、内側タイン45に与える反力が小さい植立穀稈の掻き込みを行えば済む。このため、内側タイン45は、植立穀稈からの反力によって比較的容易に撓んで植立穀稈に係止し、穀稈の刈取り装置24への掻き込みをソフトに行う。
つまり、回転リール27が外側タイン46で接地すると、外側タイン46は、内側タイン45よりも大の曲げ強度を備えていることから、変形や破損しやすい。しかし、回転リール27に接地事態が発生しても、内側タイン45が接地して外側タイン46が接地せず、内側タイン45が小さい曲げ強度のために容易に弾性変形し、外側タイン46が非接地のために塑性変形や破損せず、内側タイン45と外側タイン46とに塑性変形や破損が発生しにくい。
第二実施構造を備えた回転リール27は、端側タイン46のタイン支持部42からの延出長さL1を内側タイン45のタイン支持部42からの延出長さL2よりも短く設定した状態で端側タイン46と内側タイン45とを備えている。
上記実施例の内側タイン45に替え、内側タイン45を角張った折り曲げ状態に成形することにより、内側タイン45の先端側を外側タイン46の先端側よりも回転リール外周側に位置させる構成を採用して実施してもよい。この場合も、本発明の目的を達成することができる。
24 刈取り装置
27 回転リール
42 タイン支持部
45 内側タイン
46 外側タイン
L1 端側タインの延出長さ
L2 内側タインの延出長さ
Claims (4)
- 植立穀稈を刈取り装置に掻き込む駆動回転自在な回転リールが刈取り部に備えられたコンバインであって、
前記回転リールに回転リール回転軸芯方向に並んで位置するタインのうちの回転リール横端側に位置する端側タインの曲げ強度を、回転リール内側に位置する内側タインの曲げ強度よりも大に設定してあるコンバイン。 - 前記内側タインを、内側タインの先端側が前記端側タインの先端側よりも回転リール外周側に位置するよう成形してある請求項1記載のコンバイン。
- 前記端側タインのタイン支持部からの延出長さを、前記内側タインのタイン支持部からの延出長さよりも短く設定してある請求項1又は2記載のコンバイン。
- 前記回転リールの回転リール回転方向で隣り合って位置する一対のタイン支持部の一方のタイン支持部で支持される前記内側タインの複数を有した内側タイン群と、他方のタイン支持部で支持される前記内側タインの複数を有した内側タイン群とを、回転リール回転軸芯方向に位置ずれさせて配置してある請求項1〜3のいずれか一項に記載のコンバイン。
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