JP2014131835A - 液体飲料包装用複合フィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】 液体充填した後の落下時に耐破袋性が優れ、ガスバリアー性が良好であり、耐ピンホール性等に優れ、ミネラルウォーター、ジュース等液体飲料の包装体に好適に用いられる共押出複合フィルムを提供する。
【解決手段】 ポリエチレン樹脂からなる最外層、ポリアミド樹脂からなる中間層、ポリエチレン樹脂からなる最内層を有する共押出複合フィルムであって、総フィルム厚みが60〜200μmの範囲であり、前記ポリアミド樹脂からなる層の厚みが10〜40μmの範囲であることを特徴とする液体飲料包装用複合フィルム。
【選択図】 なし

Description

本発明は、ミネラルウォーター、ジュース等液体飲料の包装用包材として、落下時の耐破袋性に優れ、ガスバリアー性の良好な共押出複合フィルムに関するものである。
従来、液体飲料の包装にはガラス瓶やペットボトル等の容器が広く用いられている。しかしながら、容器中の飲料を飲み終わった後の空き瓶や空のペットボトルがごみとしてかさばるという問題がある。
一方、上記容器のかさばりを改善できる軟質の包装袋として、外層にポリエチレン樹脂、中間層にポリアミド樹脂、ヒートシール層にポリエチレン樹脂からなる多層フィルムが用いられている。
内容物の充填には、縦ピロー包装機を通常使用するが、この際、ヒートシール層の要求品質としては、滑り性が良好であることが挙げられる。
従来、滑り性を満たすため、ヒートシール層の樹脂に滑剤として脂肪酸アミド系等を添加している。しかし、このような多層フィルムはごみとしてはかさばらないものの、最内層ヒートシール層の樹脂に添加してある脂肪酸アミド系等の滑剤等を発生源とする臭気が内容物に移行するという問題がある。特に内容物がミネラルウォーターの場合、味が微妙に変わってしまい、商品価値が下がるという問題がある。
また、脂肪酸アミド系等の滑剤を添加せず、密度が、0.94以上の直鎖状ポリエチレン樹脂を配することで、最内層ヒートシール層の滑り性を発現させる手段も考えられるが、パック輸送中にフィルムが屈曲疲労により、ピンホールを発生しやすいという問題もある。
特開2012−56607号公報
本発明は,上記実情に鑑みなされたものであり、その解決課題は、液体充填した後の落下時に耐破袋性が優れ、ガスバリアー性が良好であり、耐ピンホール性等に優れ、ミネラルウォーター、ジュース等液体飲料の包装体に好適に用いられる共押出複合フィルムを提供することにある。
本発明者らは、上記課題に鑑み鋭意検討した結果、特定の構成を有するフィルムによれば、上記課題を容易に解決できることを見いだし、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の要旨は、ポリエチレン樹脂からなる最外層、ポリアミド樹脂からなる中間層、ポリエチレン樹脂からなる最内層を有する共押出複合フィルムであって、総フィルム厚みが60〜200μmの範囲であり、前記ポリアミド樹脂からなる層の厚みが10〜40μmの範囲であることを特徴とする液体飲料包装用複合フィルムに存する。
本発明によれば、液体充填した後の落下時に耐破袋性が優れ、ガスバリアー性が良好であり、耐ピンホール性等に優れ、ミネラルウォーター、ジュース等液体飲料の包装体に好適に用いられる共押出複合フィルムを提供することができ、本発明の工業的価値は高い。
複合フィルムの最外層に配するポリエチレン樹脂層としては、低密度ポリエチレン(以下、LDPEという)、直鎖状低密度ポリエチレン(以下、LLDPEという)、エチレン-酢酸ビニル共重合体(以下、EVAという)、エチレンーアクリル酸共重合体(以下、EAAという)、アイオノマー樹脂等が挙げられるが、樹脂の臭気の少なさを考慮するとLDPEやLLDPEが好ましい。
また中間層のポリアミド(以下、Nyという)樹脂層としては、ポリアミド6、ポリアミド6/66、ポリアミド12、ポリアミド6/12等、各種ポリアミド樹脂が好適に使用できる。特に柔軟性、製膜性、コストを考慮すると密度の低いポリアミド6/66が好ましく、Ny樹脂層の厚みは、総厚みの10〜40%の範囲であり、15〜30%がより好ましい。10%未満では、耐ピンホール性、酸素バリア性に劣り、40%を超えるとフィルムが硬くなるという問題がある。
複合フィルムの最内層に配するヒートシール樹脂層としては、LDPE、LLDPE、EVA、EAA、アイオノマー樹脂等が挙げられるが、樹脂の臭気の少なさを考慮するとLDPEやLLDPEが好ましく、さらに、シール強度、シール部の耐熱性を考慮するとLLDPEが好ましい。
複合フィルムの最内層はヒートシール層として機能するが、当該層に滑り性を付与するため、有機または無機の粒子を配合することが好ましく、特に合成ゼオライトや天然シリカが好ましい。粒子のを添加濃度は、10,000ppm以上、30,000ppm以下にすることが好ましい。
用いる粒子の平均粒径としては、2〜10μmの範囲が好ましい。
以下、本発明を実施例により説明する。
実施例1:
以下に示した層構成の複合フィルムを共押出成形法によって製膜した。得られたフィルムについて下記項目を評価した。
層構成: LLDPE1(16.0μm)/接着樹脂1(7.0μm)/Ny(24.0μm)/接着樹脂2(7.0μm)/LLDPE2(52.0μm)/LLDPE3(14.0μm)
LLDPE1:密度が0.930以上のLLDPE。
LLDPE2、LLDPE3:密度が0.920以下のLLDPE。
LLDPE3:滑り性を発現させる添加剤として、アンチブロッキング剤として合成ゼオライトを20,000ppm添加した。
(官能評価試験)
上記の得られたフィルムを用いて4辺をヒートシールして製袋(横150mm× 縦150mm)、この袋に市販のペットボトル入りミネラルウォーターを注いだ後、パックした。作成したパック品を恒温恒湿槽(60℃、湿度95%)に保存した後、ミネラルウォーターに異臭があるかどうかの官能試験(モニター数7名,3点嗜好法)を行った。上記フィルムからなる袋では危険率5%以下で良好であった。
(耐ピン評価)
上記の得られたフィルムを用いて、ゲルボフレックス測定を実施した。すなわち、23℃、湿度50%の環境下において、フィルムを500回180度捻った後、ピンホール数を数えた。結果、ピンホール発生数が1以下で良好であった。
(滑り性)
上記の得られたフィルムを用いて、JIS K 7125に記載されている測定法を使用して、滑り性を評価したところ、動摩擦係数は1以下であり良好であった。
比較例1:
層構成: LLDPE1(19.0μm)/接着樹脂1(7.0μm)/Ny(55.0μm)/接着樹脂2(7.0μm)/LLDPE2(25.0μm)/LLDPE3(7.0μm)
LLDPE3:滑り性を発現させる添加剤として、滑り性を発現させる添加剤として、アンチブロッキング剤として合成ゼオライトを20,000ppm添加した。得られたフィルムは、ゲルボフレックス測定において、1以上ピンホールが発生したので耐ピン性に劣るものであった。
本発明のフィルムは、ミネラルウォーター、ジュース等液体飲料の包装体に好適に利用することができる。

Claims (8)

  1. ポリエチレン樹脂からなる最外層、ポリアミド樹脂からなる中間層、ポリエチレン樹脂からなる最内層を有する共押出複合フィルムであって、総フィルム厚みが60〜200μmの範囲であり、前記ポリアミド樹脂からなる層の厚みが10〜40μmの範囲であることを特徴とする液体飲料包装用複合フィルム。
  2. 最内層が脂肪酸アミド系の有機系滑剤を実質的に含有しない請求項1に記載の液体飲料包装用複合フィルム。
  3. 最外層のポリエチレン樹脂が密度0.93〜0.94の直鎖状低密度ポリエチレンである請求項1または2に記載の液体飲料包装用複合フィルム。
  4. 最外層が脂肪酸アミド系の有機系滑剤を実質的に含有しない請求項1〜3のいずれかに記載の液体飲料包装用複合フィルム。
  5. 中間層のポリアミド樹脂がポリアミド6−66である請求項1〜4のいずれかに記載の液体飲料包装用複合フィルム。
  6. 最内層のポリエチレン樹脂の密度が0.915以下である請求項1〜5のいずれかに記載の液体飲料包装用複合フィルム。
  7. 最内層に粒子を10,000〜30,000ppm以下含有する請求項1〜7のいずれかに記載の液体飲料包装用複合フィルム。
  8. 最内層同士の動摩擦係数が0.30〜0.80である請求項1〜8のいずれかに記載の液体飲料包装用複合フィルム。
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