JP2014130857A - 太陽電池裏面保護シート用樹脂組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】樹脂組成物が水を含み難いことで、シートの長期耐久性が良好であり、さらに封止材、または他の機能層との接着性が長期間維持できる太陽電池裏面保護シートが得られる太陽電池裏面保護シート用樹脂組成物を提供する。
【解決手段】アルミナを含む無機化合物から形成してなる無機被覆層と、その表面に有機化合物から形成してなる有機被覆層とを備えた二酸化チタン(A)と、ポリオレフィン系樹脂(B)とを含み、かつ、カールフィッシャー法における150℃での含水量が2000ppm以下である、太陽電池裏面保護シート14用樹脂組成物。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池裏面保護シートに用いる太陽電池裏面保護シート用樹脂組成物に関する。
近年、環境に対する意識の変化や化石燃料の高騰や枯渇に対する危惧からクリ−ンで安全なエネルギ−源として太陽光を電気エネルギ−に変換する太陽光発電が普及しており、政府の補助金助成制度や法律の制定などもあり需要は年々拡大している。
太陽光発電システムをさらに普及させるには、コストの低減が最大の課題となっている。ここ数年、コストは従来に比べ大幅に低減しているものの、現時点での発電コストは他のエネルギ−と比較して依然割高である。普及を拡大するためには、太陽電池の変換効率の向上は至上命題となっている。また、太陽電池はその設置費用を回収するのに現時点で15年以上はかかるとされており、変換効率の向上はもちろんのこと、高寿命化に関しても技術開発が求められている。
太陽電池はシリコン系、化合物系、有機物系などの半導体を太陽電池セルとして用いて太陽エネルギ−を電気エネルギ−に変換して発電が行われる。現在、太陽電池セルの主流は製造コストが安価で資源量としても非常に豊富なシリコン系の半導体となっている。シリコン系半導体を用いた太陽電池の構成は、一般的に太陽光受光面側から順に、透明ガラス基板、封止材、太陽電池セル、封止材、裏面保護シートの部材で構成される。
裏面保護シートとは、ポリエステルフィルム等の単層フィルムや、ポリエステルフィルム等に金属酸化物や非金属酸化物の蒸着層を設けたものや、ポリエステルフィルムやフッ素系フィルム、アルミニウム箔などのフィルムを積層した多層構成のフィルムが挙げられる。
多層構成の裏面保護シートは、その多層構造により、さまざま性能を付与することができる。例えば、ポリエステルフィルムを用いることで絶縁性を、フッ素系フィルムを用いることで耐候性を、アルミニウム箔を用いることで水蒸気バリア性を付与することができる。どのような裏面保護シートを用いるかは、太陽電池モジュールが用いられる製品・用途によって、適宜選択される。
裏面保護シートにより太陽電池の変換効率の向上するためには、多層構造中に反射層を使用することが知られている(特許文献1参照)。太陽電池に入射した光で、直接太陽電池セルに入射しなかった光は裏面保護シートに到達した後でその反射層により反射することで太陽電池セルへの受光量が向上し太陽電池の変換効率は向上する。
特開2007−208179号公報
しかし、従来の太陽電池裏面保護シート(以下、単に裏面保護シートともいう)はポリエステル樹脂を使用していたため、シート全体が水を含みやすく、ポリエステル樹脂が加水分解することで長期耐久性に問題があった。また、シート全体が水を含むことにより封止材、または他の機能層との接着性が不足する問題があった。
本発明は、樹脂組成物が水を含み難いことでシートの長期耐久性が良好であり、さらに封止材、または他の機能層との接着性が長期間維持できる太陽電池裏面保護シートが得られる太陽電池裏面保護シート用樹脂組成物の提供を目的とする。
本発明は、アルミナを含む無機化合物から形成してなる無機被覆層と、その表面に有機化合物から形成してなる有機被覆層とを備えた二酸化チタン(A)と、ポリオレフィン系樹脂(B)とを含み、樹脂組成物が含む含水量が少ない太陽電池裏面保護シート用樹脂組成物である。
上記構成の本発明によれば、疎水性樹脂であるポリオレフィン系樹脂を使用したことでシートが含む水分を抑制できる。また、二酸化チタンをアルミナで表面処理し、さらに特定の有機化合物で表面処理することで、ポリエステル樹脂の劣化による黄変を抑制することでシートの反射機能を長期間維持でき、ならびに二酸化チタン自体を疎水化することで、シートが水分を含むにくくできるため、封止材や、他の機能層との接着性を長期間維持しやすくなる。
本発明により裏面保護シートが水を含み難いことで、シートの長期耐久性が良好であり、さらに封止材、または他の機能層との接着性が長期間維持できる太陽電池裏面保護シートが得られる太陽電池裏面保護シート用樹脂組成物を提供できた。
太陽電池モジュールの断面図の一例を示す模式図である。 太陽電池裏面保護シートの層構成を示す断面図である。 剥離強度評価用サンプルの層構成を示す断面図である。
本発明の太陽電池裏面保護シート用樹脂組成物(以下、単に樹脂組成物ともいう)は、アルミナを含む無機化合物から形成してなる無機被覆層と、その表面に有機化合物から形成してなる有機被覆層とを備えた二酸化チタン(A)と、ポリオレフィン系樹脂(B)とを含み、当該樹脂組成物の含水量は2000ppm以下が好ましい。当該樹脂組成物は、太陽電池裏面保護シートの反射層として使用することが好ましい。
本発明の太陽電池裏面保護シート用樹脂組成物は、反射層に配合する二酸化チタン(A)とポリオレフィン系樹脂(B)が疎水性であることで、反射層の含水量を抑制することができる。これによりポリオレフィン系樹脂(B)の黄変を抑制し、封止材や他の機能層との接着性を維持しやすくなることで、二酸化チタン(A)の反射機能を長期間活用することができる。当該反射層を裏面保護シートに使用することで太陽電池セルの変換効率が向上し、太陽電池モジュールの長寿命化が可能になる。
本発明において二酸化チタン(A)は、太陽電池裏面保護シートが受けた光を太陽電池セルに反射することで変換効率の向上に寄与する。この反射機能を長期間維持するため、二酸化チタンは、まず無機化合物を使用して表面に被覆層を形成し、その被覆層に有機化合物を使用して被覆層を形成する。前記無機被覆層により、ポリオレフィン系樹脂の黄変を抑制できる。また有機被覆層により、二酸化チタンを疎水性にできる。
表面処理の元となる二酸化チタンは、ルチル型、アナターゼ型のいずれでも良く、両者の混合物であっても良いが、熱安定性および耐光性の点で、ルチル型が優れているためルチル型二酸化チタンがより好ましい。
二酸化チタンの製造方法は、塩素法および硫酸法が知られているが、いずれの製法によるものでも使用できる。本発明では塩素法で製造された酸化チタンは硫酸法で製造された酸化チタンに比べ不純物が少なく、白色度の点で優れ、より高い光線反射性能を得ることができるので、塩素法で製造された二酸化チタンがより好ましい。
前記無機化合物は、例えばアルミナ、シリカ、ジルコニア、チタン化合物、亜鉛、マグネシウム等の金属化合物、カルシウム化合物、およびリン化合物等が挙げられる。これらの中でもアルミナ、シリカ、ジルコニアが好ましく、アルミナがさらに好ましい。さらにアルミナに加えて、シリカまたはジルコニアの少なくともいずれか一方を使用することが特に好ましい。
二酸化チタンの無機化合物による被覆層の形成は、従来公知の方法を用いることができる。例えば、二酸化チタンのスラリーに無機化合物として水溶性アルミニウム塩および必要に応じて他の水溶性金属塩を加え、引き続きスラリー中のpHを調整することにより難溶性酸化物水和物等で二酸化チタンの表面を被覆する方法が好ましい。
前記無機化合物による表面被覆は、無機化合物の混合物で表面被覆することが好ましく、ある無機化合物で表面被覆した後に別の無機化合物で表面被覆することも好ましい。いずれの被覆態様であっても、無機化合物による被覆層の形成は、ポリオレフィン系樹脂の黄変をより抑制でき、さらに有機化合物による被覆層との密着性がより高いためアルミナによる被覆層が、無機被覆層の最表面に存在することが好ましい。
前記無機化合物の使用量は、二酸化チタン100重量部に対して、0.1〜10重量部が好ましく、0.5〜5重量部がより好ましい。0.1〜10重量部で被覆することでポリオレフィン系樹脂の黄変の抑制と反射率を両立し易くなる。
前記有機化合物は、シロキサン化合物およびシランカップリング剤のうち少なくともいずれか一方であることが好ましい。前記シロキサン化合物はシリコーンオイルともいう。
前記無機被覆層に重ねて前記有機化合物を使用した有機被覆層を形成することで二酸化チタンをより疎水性にできる。
前記シロキサン化合物としては、例えばジメチルポリシロキサン、メチル水素ポリシロキサン、メチルメトキシポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジメチルポリシロキサンジオール、メチルハイドロジェンポリジメチルシロキサン、側鎖または両末端アミノ変性ポリシロキサン、側鎖または両末端または片末端エポキシ変性ポリシロキサン、両末端または片末端メタクリル変性ポリシロキサン、側鎖または両末端カルボキシル変性ポリシロキサン、側鎖または両末端または片末端カルビノール変性ポリシロキサン、両末端フェノール変性ポリシロキサン、側鎖または両末端メルカプト変性ポリシロキサン、両末端または側鎖ポリエーテル変性ポリシロキサン、側鎖アルキル変性ポリシロキサン、側鎖メチルスチリル変性ポリシロキサン、側鎖高級カルボン酸エステル変性ポリシロキサン、側鎖フルオロアルキル変性ポリシロキサン、側鎖アルキル・カルビノール変性ポリシロキサン、側鎖アミノ・両末端カルビノール変性ポリシロキサン、またはこれらの共重合体が挙げられる。
前記シランカップリング剤としては、例えばN−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等のアミノシランカップリング剤、ジメチルジメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、プロピルトリメトキシシラン等のアルキルシランカップリング剤、およびγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン等のメタクリロキシシランカップリング剤、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(βメトキシエトキシ)シラン等のビニルシランカップリング剤等が挙げられる。
前記有機化合物の中でもシリコーンオイルが好ましく、シリコーンオイルの中でもメチルハイドロジェンポリジメチルシロキサンが好ましい。
前記有機化合物による有機被覆層の形成は、公知の方法にて行うことができる。例えば、有機化合物と二酸化チタンをスーパーミキサー、ヘンシェルミキサー、V 型タンブラー等の混合装置により混合攪拌処理する方法等が挙げられる。
前記有機化合物の使用量は、未処理の二酸化チタン100重量部に対して、0.05〜5重量部が好ましく、0.1〜3重量部がより好ましい。0.05〜5重量部で被覆することで、接着性と疎水化がより向上し、樹脂組成物の生産性もより向上できる。
二酸化チタン(A)は、その平均粒子径0.10〜0.3μmが好ましい。前記範囲であることで発電に寄与する波長の反射、および熱可塑性樹脂に対する分散性をより向上できる。なお。本発明で平均粒子径は、一次粒子径の平均であり電子顕微鏡(走査電子顕微鏡S−4300、日立製作所製)を用いて、例えば3千倍〜1万倍の拡大画像から求めた(例えば20個程度)値を平均したものである。
また二酸化チタン(A)は、含水量8000ppm以下が好ましく、5000ppm以下がより好ましい。8000ppm以下であることで樹脂組成物の含水量をより低減できる。なお含水量の下限値は、0ppmが好ましい。
二酸化チタン(A)は、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して1〜35重量部配合することが好ましく、2〜25重量部がより好ましい。1〜35重量部配合することで反射効果がより向上する。また、二酸化チタンをポリオレフィン系樹脂100重量部に対して40〜300重量部配合することで、太陽電池裏面保護シート用樹脂組成物をマスターバッチとし製造することもできる。
ポリオレフィン系樹脂(B)は、反射層の疎水性を向上させるため必要である。具体的には、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのポリエチレン系樹脂、ホモポリプロピレン、プロピレン−α−オレフィン共重合体、プロピレン・酢酸ビニル共重合体などのポリプロピレン系樹脂などが挙げられる。
前記α−オレフィンは、特に限定されるものではないが、炭素原子数4〜1 0 、好ましくは4〜8のα−オレフィンであり、具体的には、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセンなどが挙げられる。これらのα−オレフィンは、単独で、または組み合わせて用いることができ、特に、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテンなどが、重合生産性から好ましく用いられる。
ポリオレフィン系樹脂の融点は、90〜170℃が好ましい。前記範囲にあることで、封止材など他の部材との接着性とシートの成形性をより向上できる。
また、ポリオレフィン系樹脂(B)の密度は、0.88〜0.96g/cm3が好ましい。密度が前記範囲にあることで含水量をより抑制でき、密着性をより向上できる。これは密度が0.88g/cm3以上であることで樹脂自体の水蒸気バリア性が向上すること、また密度が0.96g/cm3以下であることで二酸化チタンとの親和性向上により微小な界面空隙の発生を防止し水蒸気バリア性が向上することによる効果であると推測している。
なお、前記密度の測定は、JIS K7112に準拠して、水中置換法により測定されたものをいう。またポリオレフィン系樹脂(B)が複数の樹脂で構成される場合の密度とは、それらの樹脂をスーパーミキサーなど公知の方法により均一に混ぜ合わせ、加工温度220℃で溶融押出し混練を行うことで得られる複数の樹脂からなる造粒ペレットを作成し、このペレットを用いて上記の密度測定をすることにより得られる値である。
本発明の太陽電池裏面保護シート用樹脂組成物は、二酸化チタン(A)とポリオレフィン系樹脂(B)を含む原料を溶融混練し、粉状や、ペレット状に成形することで製造できる。前記ペレットは、前記マスターバッチとして製造することが好ましい。ここで、原料の溶融混練は、予め原料を一般的な高速せん断型混合機であるヘンシェルミキサー、スーパーミキサー等を用いて混合した後行うことができる。または、予め混合せずに、溶融混練する際に、別々に混練機に投入してもよい。さらに、反射層で使用できる任意成分を配合してもよい。
前記溶融混練は、例えば二本ロール、三本ロール、加圧ニーダー、バンバリーミキサー、単軸混練押出し機、または二軸混練押出し機等を用いるのが好ましい。
本発明の反射層は、二酸化チタン(A)およびポリオレフィン系樹脂(B)以外に任意成分として、蛍光増白剤、紫外線安定化剤(UVA,HALSなど)、酸化防止剤、帯電防止剤などを配合できる。また、水蒸気バリア性を付与するために低オリゴマーポリエステルシートを積層した多層シートであっても構わない。
前記蛍光増白剤は、反射層の白色度が向上し反射効率がより向上するため、および裏面保護シートの黄変をより抑制する観点から配合することができる。蛍光増白剤の配合量は、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して0.05〜3.0重量部が好ましく、0.1〜1.5重量部がより好ましい。蛍光増白剤は、例えば、2,5−チオフェンジイル(5−tert−ブチル−1,3−ベンゾオキサゾール)、4,4−ビス(ベンゾオキサゾール−2−イル)スチルベンなどが挙げられる。
前記紫外線吸収剤は、耐候性を付与するために用いられ、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、トリアジン系、サリチル酸エステル系などが挙げられる。配合量は特に限定されないが、樹脂100重量部に対して、0.01〜3.0重量部用いるのが好ましい。具体例としては、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−2'−カルボキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−ドデシルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクタデシルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ベンジルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−5−クロロベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2'−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2'−ジヒドロキシ−4,4'−ジメトキシベンゾフェノン、2,2',4,4'−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−メチル−4−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3−メチル−5−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3、5−ジメチルフェニル)−5−メトキシベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3−t−ブチル−5−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−[4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−5−(オクチルオキシ)フェノール、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−(ヘキシルオキシ)フェノール、フェニルサリチレート、p−オクチルフェニルサリチレートなどが挙げられる。
前記光安定剤は、紫外線吸収剤と併用し、耐候性を付与するために用いられ、ヒンダードアミン光安定剤が挙げられる。配合量は特に限定されないが、樹脂100重量部に対して、0.01〜3.0重量部用いるのが好ましい。具体例としては、コハク酸ジメチル−1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン重縮合物、ポリ[{6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル}{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}ヘキサメチレン{{2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}]、N,N'−ビス(3−アミノプロピル)エチレンジアミン−2,4−ビス[N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ]−6−クロロ−1,3,5−トリアジン縮合物、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セパレート、2−(3,5−ジ−tert−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチルマロン酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)などが挙げられる。
前記酸化防止剤は、高温下での安定性を付与するために用いられ、モノフェノール系、ビスフェノール系、高分子型フェノール系、硫黄系、燐酸系などが挙げられる。添加量は特に限定されないが、樹脂100重量部に対して、0.05〜3.0重量部用いるのが好ましい。具体例としては、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール、ブチル化ヒドロキシアニゾール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−エチルフェノール、2,2'−メチレン−ビス−(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2'−メチレン−ビス−(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4'−チオビス−(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4'−ブチリデン−ビス−(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、3,9−ビス〔{1,1−ジメチル−2−{β−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}エチル}2,4,8,10−テトラオキサスピロ〕5,5−ウンデカン、1,1,3−トリス−(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス−{メチレン−3−(3',5'−ジ−tert−ブチル−4'−ヒドロキスフェニル)プロピオネート}メタン、ビス{(3,3'−ビス−4'−ヒドロキシ−3'−tert−ブチルフェニル)ブチリックアシッド}グルコールエステル、ジラウリルチオジプロピオネート、ジミリスチルチオジプロピオネート、ジステアリルチオプロピオネート、トリフェニルホスファイト、ジフェニルイソデシルホスファイト、フェニルジイソデシルホスファイト、4,4'−ブチリデン−ビス−(3−メチル−6−tert−ブチルフェニル−ジ−トリデシル)ホスファイト、サイクリックネオペンタンテトライルビス(オクタデシルホスファイト)、トリスジフェニルホスファイト、ジイソデシノレペンタエリスリトールジホスファイト、9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナスレン−10−オキサイド、10−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナンスレン−10−オキサイド、10−デシロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナンスレン、サイクリックネオペンタンテトライルビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、サイクリックネオペンタンテトライルビス(2,6−ジ−tert−メチルフェニル)ホスファイト、2,2−メチレンビス(4,6−tert−ブチルフェニル)オクチルホスファイトなどが挙げられる。
前記難燃剤は、配合量は特に限定されないが、樹脂100重量部に対して、0.5〜50重量部用いるのが好ましい。具体例としては、塩素系難燃剤、臭素系難燃剤、臭素系エポキシ系難燃剤、臭素系エポキシ樹脂難燃剤、臭素系エポキシ・フェノキシ樹脂難燃剤、リン系難燃剤、リン酸エステル系難燃剤、赤リン系難燃剤、酸化アンチモン系難燃剤、三酸化アンチモン権難燃剤、水酸化マグネシウム系難燃剤、水酸化アルミニウム系難燃剤、五酸化アンチモン系難燃剤、シリコーン系難燃助剤、ホウ素系難燃剤、錫系難燃剤、ホウ酸亜鉛系難燃剤、錫/ 亜鉛系難燃剤、ハロゲン系、リン酸エステル系、イントメッセント系等を挙げることができる。
本発明で太陽電池裏面保護シート用樹脂組成物は、カールフィッシャー法における150℃での含水量(水分量ともいう)が2000ppm以下あることが好ましく、1500ppm以下がより好ましい。
水分量を2000ppm以下とすることで、反射層が接する部材、例えば、封止材や、太陽電池裏面保護シートの他の機能層との接着性をより向上できる。具体的には、封止材に形成したプライマー層の硬化剤や、ラミネート接着剤層に使用するイソシアネート硬化剤が反射層の水分と反応し、前記ラミネート接着剤層の架橋密度が低下することを抑制できることで太陽電池モジュールの長寿命化が可能になる。なお、水分の下限は0ppmが好ましい。しかし実際には0ppmは困難な場合が多い。そこで10ppm以上程度が好ましく、50ppm以上がさらに好ましい。
本発明の太陽電池裏面保護シートは、反射層以外に他の機能層を積層して使用することが好ましい。前記機能層は、例えば耐候層(耐紫外線、耐湿、耐熱、耐塩害等)、水蒸気バリア層、電気絶縁層、耐薬品層、封止樹脂シートとの接着層などが挙げられる。これらの機能層を積層することで裏面保護シートは、外部環境に由来する劣化を抑制できる。
機能層に、反射層に使用できる任意成分を配合してもよい。
カールフィッシャー法での含水量測定は、次の方法で測定できる。温度23℃、相対湿度50%の恒温恒湿下で反射層を24時間放置し、平衡状態にした後、カールフィッシャー法水分測定装置(平沼産業製)を用いて150℃における含水量をJIS K7251に準拠して測定した。
太陽電池裏面保護シートの製造方法は、公知の製造方法を利用できる。例えば、キャスト成形、押出しシート成形、インフレーション成形、射出成形、圧縮成形、カレンダー成形等を使用することでシート成形できる。裏面保護シートの厚みは、0.01〜1mm程度が好ましい。
本発明の太陽電池モジュールの1例として図1を説明する。図1中の符号11は透明基板、12A が表面太陽電池封止材、12Bが裏面太陽電池封止材、13が発電素子、14が保護部材である。発電素子13は、表面太陽電池封止材12Aおよび裏面太陽電池封止材12Bに挟持されている。そして、この積層体は、透明基板11および保護部材14に挟持されている。太陽電池モジュールは、太陽電池素子の上下に太陽電池封止材を固定することにより作製することができる。一般的には、真空ラミネーターを用いて加熱圧着により製造される。このような太陽電池モジュールとしては、例えば、図1の例のように、透明基板/太陽電池封止材/太陽電池素子/太陽電池封止材/保護部材のように太陽電池素子の両側から太陽電池封止材で挟むスーパーストレート構造のものや、透明基板/太陽電池素子/太陽電池封止材/保護部材のように、基板の表面に形成させた太陽電池素子を太陽電池封止材と保護部材で積層されたものが挙げられる。
透明基板11としては、例えば、ガラス板、又は、ポリカーボネート板およびポリアクリレート板などのプラスチック板を用いることができる。透明性、耐候性および強靭性などの観点から、ガラス板、特には、透明性の高い白板ガラスが好ましい。
太陽電池素子13の受光面側および非受光面側にそれぞれ位置する表面太陽電池封止材12Aおよび裏面太陽電池封止材12Bとしては、例えば、エチレン−ビニルアセテート共重合体を、厚さ0.2mm〜1.0mmのシート状に成形したものが主に用いられる。表面太陽電池封止材12Aおよび裏面太陽電池封止材12Bは、架橋剤、架橋補助剤、シランカップリング剤、紫外線吸収剤などの添加剤を更に含んでいてもよい。
太陽電池素子13としては、例えば、結晶シリコン、多結晶シリコン、非晶質シリコン、若しくは銅インジウムセレナイドに代表される化合物半導体からなる光電変換層に電極を設けたもの、又は、それらをガラス等の基板上に積層したものが挙げられる。太陽電池モジュールは、太陽電池素子13を1つのみ含んでいてもよく、複数の太陽電池素子13を含んでいてもよい。
次に、本発明を具体的に実施例に基づき説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、以下、部は、重量部、%は、重量%を意味する。
実施例および比較例に用いる原料を以下に示す。
二酸化チタン:表1に示した被覆層を有する二酸化チタン。
ポリオレフィン樹脂:
(B−1)プライムポリプロF227D(プライムポリマー社製、エチレンとのランダム共重合ポリプロピレン、MFR=7g/10min、密度=0.91g/cm3
(B−2)ネオゼックス0234N(プライムポリマー社製、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、MFR=2g/10min、密度=0.919g/cm3
(B−3)エクセレンFX CX4002(住友化学社製、超低密度ポリエチレン樹脂、MFR=4.0、密度=0.880g/cm3
(B−4)ハイゼックス2200J(プライムポリマー社製、高密度ポリエチレン樹脂、MFR=5.2、密度=0.964g/cm3
ポリエステル樹脂:
(C−1)ユニチカポリエステル樹脂MA−2101(ユニチカ社製、ポリエチレンテレフタレート樹脂、密度=1.38g/cm3)、IV=0.64) なおIVとは極限粘度である。
(D−1)精製水(小堺製薬社製)
ウレタン系接着剤:ダイナレオVA−3020/HD−701(東洋モートン社製、配合比:100/7)
ポリエステルフィルム:テトロンS(帝人デュポンフィルム社製、厚み:188μm)
エチレン酢酸ビニル共重合体:ウルトラセン751(東ソー社製、酢酸ビニル含有量:28%)
架橋剤:2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシ)ヘキサン
架橋助剤:トリアリルイソシアヌレート
シランカップリング剤:γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン
紫外線吸収剤:2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン
光安定剤:N,N’−ビス(3−アミノプロピル)エチレンジアミン−2,4−ビス[N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ]−6−クロロ−1,3,5−トリアジン縮合物
酸化防止剤:フェニルジイソデシルホスファイト
太陽電池セル:多結晶シリコーンセル(タイナジー・テック社製)
二酸化チタンの金属酸化物による表面被覆方法の例を以下に示す。なお表面被覆方法は、下記方法に限定されない。
(二酸化チタンの表面処理1)
ルチル型二酸化チタン顔料を水と混合して、二酸化チタンの重量として300g/Lの水性スラリーを調製した。このスラリーを60℃に保持したまま、攪拌しながらアルミン酸ナトリウムをAl23換算で二酸化チタンの重量に対して1.0%添加し、次いで硫酸でpHを5に中和することで被覆層を形成した。さらに濾別、洗浄し、120℃で10時間乾燥した。その後、二酸化チタンの重量に対して0.3%のメチルハイドロジェンポリジメチルシロキサンをヘンシェルミキサーにて攪拌混合し、平均粒子径が0.25μmの二酸化チタン(A−1)を得た。
(二酸化チタンの表面処理2)
ルチル型二酸化チタン顔料を水と混合して、二酸化チタンの重量として300g/Lの水性スラリーを調製した。このスラリーを60℃に保持したまま、攪拌しながらアルミン酸ナトリウムをAl23換算で二酸化チタンの重量に対して1.0%添加し、次いで硫酸でpHを5に中和することで被覆層を形成した。さらに濾別、洗浄し、120℃で10時間乾燥した。その後、二酸化チタンの重量に対して2.0%のメチルトリメトキシシランとをヘンシェルミキサーにて攪拌混合し、平均粒子径が0.25μmの二酸化チタン(A−2)を得た。
(二酸化チタンの表面処理3)
アルミン酸ナトリウムをAl23換算で二酸化チタンの重量に対する添加量およびメチルハイドロジェンポリジメチルシロキサンの二酸化チタンの重量に対する添加量を表1の処理量に変更した以外は、二酸化チタンの表面処理1と同様の方法を行うことで二酸化チタン(A−3)を得た。
(二酸化チタンの表面処理4)
アルミン酸ナトリウムをAl23換算で二酸化チタンの重量に対する添加量を表1の処理量に変更した以外は、二酸化チタンの表面処理2と同様の方法を行うことで二酸化チタン(A−4)を得た。
(二酸化チタンの表面処理5)
ルチル型二酸化チタン顔料を水と混合して、二酸化チタンの重量として300g/Lの水性スラリーを調製した。このスラリーを60℃に保持したまま、攪拌しながらケイ酸ナトリウムをSiO2換算で二酸化チタンの重量に対して2.0%添加し、次いで硫酸でpHを5に調整することで被覆層を形成した。引き続き撹拌しながらアルミン酸ナトリウムをAl23換算で二酸化チタンの重量に対して2.0%添加し、次いで硫酸でpHを5に調整することで被覆層を形成した。その後、濾過、洗浄し、さらに120℃で10時間乾燥し、二酸化チタンの重量に対して2.0%のメチルハイドロジェンポリジメチルシロキサンをヘンシェルミキサーにて攪拌混合し、平均一次粒子径が0.25μmの二酸化チタン(A−5)を得た。
(二酸化チタンの表面処理6)
ルチル型二酸化チタン顔料を水と混合して、二酸化チタンの重量として300g/Lの水性スラリーを調製した。このスラリーを60℃に保持したまま、攪拌しながらケイ酸ナトリウムをSiO2換算で二酸化チタンの重量に対して2.0%添加し、次いで硫酸でpHを5に調整することで被覆層を形成した。引き続き撹拌しながらアルミン酸ナトリウムをAl23換算で二酸化チタンの重量に対して3.0%添加し、次いで硫酸でpHを5に調整することで被覆層を形成した。その後、濾過、洗浄し、さらに120℃で10時間乾燥し、二酸化チタンの重量に対して0.2%のメチルトリメトキシシランとをヘンシェルミキサーにて攪拌混合し、平均一次粒子径が0.25μmの二酸化チタン(A−6)を得た。
(二酸化チタンの表面処理7)
ルチル型二酸化チタン顔料を水と混合して、二酸化チタンの重量として300g/Lの水性スラリーを調製した。このスラリーを60℃に保持したまま、攪拌しながらケイ酸ナトリウムをSiO2換算で二酸化チタンの重量に対して0.2%添加し、次いで硫酸でpHを5に調整することで被覆層を形成した。引き続き撹拌しながら硫酸ジルコニウムをZrO2換算で二酸化チタンの重量に対して0.3%、アルミン酸ナトリウムをAl23換算で1.0%添加し、次いで硫酸でpHを5に調整することで被覆層を形成した。その後、濾過、洗浄し、さらに120℃で10時間乾燥し、二酸化チタンの重量に対して0.5%のメチルハイドロジェンポリジメチルシロキサンとをヘンシェルミキサーにて攪拌混合し、平均粒子径が0.25μmの二酸化チタン(A−7)を得た。
(二酸化チタンの表面処理8)
ルチル型二酸化チタン顔料を水と混合して、二酸化チタンの重量として300g/Lの水性スラリーを調製した。このスラリーを60℃に保持したまま、攪拌しながらケイ酸ナトリウムをSiO2換算で二酸化チタンの重量に対して0.2%添加し、次いで硫酸でpHを5に調整することで被覆層を形成した。引き続き撹拌しながら硫酸ジルコニウムをZrO2換算で二酸化チタンの重量に対して0.3%、アルミン酸ナトリウムをAl23換算で1.0%添加し、次いで硫酸でpHを5に調整することで被覆層を形成した。その後、濾過、洗浄し、さらに120℃で10時間乾燥し、二酸化チタンの重量に対して0.3%のジメチルポリシロキサンとをヘンシェルミキサーにて攪拌混合し、平均粒子径が0.25μmの二酸化チタン(A−8)を得た。
(二酸化チタンの表面処理9)
ルチル型二酸化チタン顔料の重量に対して2.0%のメチルハイドロジェンポリジメチルシロキサンとをヘンシェルミキサーにて攪拌混合し、平均粒子径が0.25μmの二酸化チタン(A−9)を得た。
(二酸化チタンの表面処理10)
アルミン酸ナトリウムをAl23換算で二酸化チタンの重量に対する添加量を表1の処理量に変更した以外は、二酸化チタンの表面処理1と同様の方法を行うことで二酸化チタン(A−10)を得た。
(二酸化チタンの表面処理11)
ルチル型二酸化チタン顔料を水と混合して、二酸化チタンの重量として300g/Lの水性スラリーを調製した。このスラリーを60℃に保持したまま、攪拌しながらケイ酸ナトリウムをSiO2換算で二酸化チタンの重量に対して1.0%添加し、次いで硫酸でpHを5に調整することで被覆層を形成した。その後、濾過、洗浄し、さらに120℃で10時間乾燥し、二酸化チタンの重量に対して0.3%のメチルハイドロジェンポリジメチルシロキサンとをヘンシェルミキサーにて攪拌混合し、平均粒子径が0.25μmの二酸化チタン(A−11)を得た。
(二酸化チタンの表面処理12)
ルチル型二酸化チタン顔料を水と混合して、二酸化チタンの重量として300g/Lの水性スラリーを調製した。このスラリーを60℃に保持したまま、撹拌しながら硫酸ジルコニウムをZrO2換算で二酸化チタンの重量に対して1.0%添加し、次いで硫酸でpHを5に調整することで被覆層を形成した。その後、濾過、洗浄し、さらに120℃で10時間乾燥し、二酸化チタンの重量に対して0.3%のメチルハイドロジェンポリジメチルシロキサンとをヘンシェルミキサーにて攪拌混合し、平均粒子径が0.25μmの二酸化チタン(A−12)を得た。
(二酸化チタンの表面処理13)
ルチル型二酸化チタン顔料の重量に対して0.5%のメチルハイドロジェンポリジメチルシロキサンとをヘンシェルミキサーにて攪拌混合した後、水と混合して、二酸化チタンの重量として300g/Lの水性スラリーを調製した。このスラリーを60℃に保持したまま、攪拌しながらケイ酸ナトリウムをSiO2換算で二酸化チタンの重量に対して0.2%添加し、次いで硫酸でpHを5に調整することで被覆層を形成した。引き続き撹拌しながら硫酸ジルコニウムをZrO2換算で二酸化チタンの重量に対して0.3%、アルミン酸ナトリウムをAl23換算で1.0%添加し、次いで硫酸でpHを5に調整することで被覆層を形成した。その後、濾過、洗浄し、さらに120℃で10時間乾燥し、平均粒子径が0.25μmの二酸化チタン(A−13)を得た。
得られた二酸化チタンの含水量を以下の方法で測定した。温度23℃、相対湿度50%の恒温恒湿下で二酸化チタンを24時間放置し、平衡状態にした後、カールフィッシャー法水分測定装置(平沼産業製)を用いて150℃における含水量を測定した。
Figure 2014130857
<実施例1>
ポリプロピレン樹脂(B−1)100重量部と二酸化チタン(A−1)15重量部とヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)に投入し温度20℃で3分間撹拌した後、二軸押出機(日本プラコン社製)で混錬することで太陽電池裏面保護シート用樹脂組成物を得た。
得られた樹脂組成物を単層Tダイフィルム成形機を用いて温度250℃ にて押出し成形をし、厚さ100μmの反射層15を得た。その後、図2の例のように、得られた反射層15の表面にポリエステルフィルム17をウレタン系接着剤16にてドライラミネート法により貼り付けて太陽電池裏面保護シート14を得た。
別途、エチレン酢酸ビニル共重合体100重量部に対し、架橋剤1.0重量部、架橋助剤1.0重量部、シランカップリング剤1.0重量部、紫外線吸収剤1.0重量部、光安定剤1.0重量部、酸化防止剤0.3重量部の比率で配合した。それをT−ダイ押出機に投入し90℃にて押出し成形することで、厚さ500μmの太陽電池封止材を作製した。
得られた太陽電池封止材を2枚使用して上下から太陽電池素子を挟み込み、さらにその上下を透明ガラス基板(厚さ3mm)と得られた裏面保護シートとで挟んで受光面から透明ガラス基板/封止材/太陽電池素子/封止材/裏面保護シートの積層体にした後、真空ラミネーターによる真空下で、150℃で20分間加熱圧着し、封止材を架橋させ、試験サンプル(太陽電池モジュール)を作製した。試験サンプルの断面図を図1に示す。
<実施例2〜21>
太陽電池保護シート用樹脂組成物の原料および配合量を調整して、それぞれ表2に示す配合に変更した以外は実施例1と同様にして太陽電池モジュールを得た。
<実施例22>
ポリプロピレン樹脂(B−1)100重量部と表1に示す二酸化チタン250重量部とをヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)に投入し温度20℃、時間3分の条件で撹拌した後、二軸押出機(日本プラコン社製)により太陽電池裏面保護シート用樹脂組成物マスターバッチを得た。
得られたマスターバッチとポリプロピレン樹脂(B−1)とを二酸化チタンの配合量がポリプロピレン樹脂100重量部に対して15重量部になるように混合し、単層Tダイフィルム成形機を用いて温度250℃ にて押出し成形をし、厚さ100μmの反射層15を得た以外は実施例1と同様にして太陽電池モジュールを得た。
<実施例23、24>
実施例19で得た太陽電池裏面保護シート用樹脂組成物マスターバッチを使用し、それぞれ表3に示す配合に変更した以外は実施例1と同様にして太陽電池モジュールを得た。
<実施例25>
ポリオレフィン樹脂(B−2)100重量部と表1に示す二酸化チタン250重量部とをヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)に投入し温度20℃、時間3分の条件で撹拌した後、二軸押出機(日本プラコン社製)により二酸化チタンマスターバッチを得た。
得られたマスターバッチと直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(B−2)とを二酸化チタンの配合量が直鎖状低密度ポリエチレン樹脂100重量部に対して15重量部になるように混合し、単層Tダイフィルム成形機を用いて温度250℃ にて押出し成形をし、厚さ100μmの反射層15を得た以外は実施例1と同様にして太陽電池モジュールを得た。
<実施例26、27>
実施例22で得た太陽電池裏面保護シート用樹脂組成物マスターバッチを得て、それぞれ表3に示す配合に変更した以外は実施例1と同様にして太陽電池モジュールを得た。
Figure 2014130857
Figure 2014130857
<比較例1〜9>
太陽電池保護シート用樹脂組成物を調整して、二酸化チタンと樹脂の配合を表4に変更した以外は実施例1と同様にして太陽電池モジュールを得た。
<比較例10>
ポリプロピレン樹脂(B−1)100重量部と二酸化チタン(A−7)15重量部と純水(D−1)1重量部とをヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)に投入し温度20℃、時間3分の条件で撹拌した後、二軸押出機(日本プラコン社製)で混錬することで太陽電池保護シート用樹脂組成物を得た以外は実施例1と同様にして太陽電池モジュールを得た。
Figure 2014130857
実施例1〜27および比較例1〜10で得られた部材および太陽電池モジュールを以下の基準で評価し、評価結果を表5に示す。
[変換効率保持率]
実施例および比較例で得られた太陽電池モジュールを、温度85℃、湿度85%の環境下、1000時間放置し、試験後のサンプルについて、変換効率の変化を評価した。変換効率は、入光エネルギーと最適動作点での出力と、発電素子の面積から算出した。評価は、発電素子単体の変換効率を100として、その変換効率に対する太陽電池モジュールの試験前の変換効率を初期変換効率保持率とした。そして、発電素子単体の変換効率に対する太陽電池モジュールの試験後の変換効率を経時変換効率保持率とした。
[剥離強度]
図3に示すように、実施例および比較例で得られた太陽電池用裏面保護シートと封止材とを、真空ラミネーターによる真空下で、150℃、20分間加熱圧着し、封止材を架橋させることで、耐久試験用サンプルを作製した。そして耐久試験後の太陽電池用裏面保護シートと封止材の密着性を剥離試験により測定した。
耐久試験は、耐久試験用サンプルを温度85℃、湿度85%RHの環境下、1000時間で静置することにより行った。
太陽電池用裏面保護シートと封止材との剥離強度は、耐久試験用サンプルフィルムから幅25mm、長さ100mmに切り取って試験片とした。剥離強度は、引張試験機を使用し、引張条件50mm/minにて180°剥離することで試験した。剥離強度保持率は、耐久試験前のサンプルフィルムの剥離強度を100としたときの保持率で評価した。
[界面評価]
上記耐久試験を行ったサンプルフィルムの反射層とウレタン系接着剤層との界面の接着状態を目視で観察した。判定は下記に示す基準で行った。
○:異常がなく使用上問題なし
×:亀裂や割れがあり長期使用に問題あり
[含水量]
実施例および比較例で得られた太陽電池裏面保護シート用樹脂組成物の含水量を、上記同様の方法により測定した。
Figure 2014130857
表5の結果より、実施例1〜27は、全ての評価項目において比較例を上回る優れた耐久性が得られた。特に特定の二酸化チタンに表面処理を施すことで、一般的な二酸化チタンを用いた場合よりも、経時での剥離強度を保持できた。
11 透明基板
12A 表面太陽電池封止材
12B 裏面太陽電池封止材
13 発電素子
14 太陽電池裏面保護シート
15 ポリオレフィンフィルム
16 ウレタン系接着剤
17 ポリエステルフィルム
18 太陽電池封止材
19 太陽電池裏面保護シート

Claims (5)

  1. アルミナを含む無機化合物から形成してなる無機被覆層と、その表面に有機化合物から形成してなる有機被覆層とを備えた二酸化チタン(A)と、ポリオレフィン系樹脂(B)とを含み、
    かつ、カールフィッシャー法における150℃での含水量が2000ppm以下である、太陽電池裏面保護シート用樹脂組成物。
  2. 前記有機化合物が、シロキサン化合物およびシランカップリング剤の少なくともいずれか一方を含むことを特徴とする請求項1記載の太陽電池保護シート用樹脂組成物。
  3. 前記無機化合物が、さらに、シリカおよびジルコニアの少なくともいずれか一方を含むことを特徴とする請求項1または2記載の太陽電池裏面保護シート用樹脂組成物。
  4. 請求項1〜3いずれか1項に記載の太陽電池保護シート用樹脂組成物から成形してなる反射層を備えた太陽電池用裏面保護シート。
  5. 請求項4記載の太陽電池用裏面保護シートを備えた太陽電池モジュール。
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