JP2014130026A - 欠陥観察方法および欠陥観察装置 - Google Patents

欠陥観察方法および欠陥観察装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014130026A
JP2014130026A JP2012286608A JP2012286608A JP2014130026A JP 2014130026 A JP2014130026 A JP 2014130026A JP 2012286608 A JP2012286608 A JP 2012286608A JP 2012286608 A JP2012286608 A JP 2012286608A JP 2014130026 A JP2014130026 A JP 2014130026A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
defect
image
reference image
low
magnification
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012286608A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5957378B2 (ja
Inventor
Tomohiro Hirai
大博 平井
Akira Nakagaki
亮 中垣
Minoru Harada
実 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Hitachi High Technologies Corp
Hitachi High Tech Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi High Technologies Corp, Hitachi High Tech Corp filed Critical Hitachi High Technologies Corp
Priority to JP2012286608A priority Critical patent/JP5957378B2/ja
Priority to TW102140676A priority patent/TWI471553B/zh
Priority to CN201380066389.3A priority patent/CN104870985B/zh
Priority to US14/650,515 priority patent/US9569836B2/en
Priority to KR1020157014497A priority patent/KR101704325B1/ko
Priority to PCT/JP2013/082117 priority patent/WO2014103611A1/ja
Publication of JP2014130026A publication Critical patent/JP2014130026A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5957378B2 publication Critical patent/JP5957378B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/0002Inspection of images, e.g. flaw detection
    • G06T7/0004Industrial image inspection
    • G06T7/001Industrial image inspection using an image reference approach
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N23/00Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00
    • G01N23/22Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00 by measuring secondary emission from the material
    • G01N23/225Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00 by measuring secondary emission from the material using electron or ion
    • G01N23/2251Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00 by measuring secondary emission from the material using electron or ion using incident electron beams, e.g. scanning electron microscopy [SEM]
    • G01N23/2254Measuring cathodoluminescence
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2223/00Investigating materials by wave or particle radiation
    • G01N2223/40Imaging
    • G01N2223/418Imaging electron microscope
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2223/00Investigating materials by wave or particle radiation
    • G01N2223/60Specific applications or type of materials
    • G01N2223/611Specific applications or type of materials patterned objects; electronic devices
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/30Subject of image; Context of image processing
    • G06T2207/30108Industrial image inspection
    • G06T2207/30148Semiconductor; IC; Wafer

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

【課題】 パターンが形成されていない段階の製造工程、または下層に形成されたパターンが撮像画像に現れない製造工程においても欠陥を解析する事例が増加している。しかしながら、このような事例において、画像に周期的なパターンが認識できない場合には良好な参照画像が合成できず欠陥検出に失敗するという課題がある。
【解決手段】 被検査画像に占める欠陥領域の割合である欠陥占有率を求め、当該欠陥占有率と閾値との大小を判定し、判定の結果に応じて、被検査画像に含まれる複数画素の輝度値の平均輝度値を有する画素で構成される画像を前記参照画像として作成するか否かを決定する。特に、欠陥占有率が低い場合には被検査画像に含まれる複数画素の輝度値の平均輝度値を有する画素で構成される画像を前記参照画像として採用する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、半導体製造工程における、欠陥観察方法、および欠陥観察装置に関する。
半導体製造工程において、高い歩留まりを確保するためには、製造工程で発生する欠陥を早期に発見して、対策を施すことが重要である。
SEM(Scanning Electron Microscope)式欠陥観察装置(欠陥レビュー装置ともいう)は、特に、半導体製造工程で発生した欠陥を観察するための装置であり、一般に上位の欠陥検査装置で検出した欠陥座標の画像を、上位の欠陥検査装置よりも高画質で観察するための装置である。具体的には、上位の欠陥検査装置が出力した欠陥座標に試料ステージを移動して、観察対象となる欠陥が視野内に入る程度の低倍率で撮像して、撮像した低倍画像から欠陥座標を検出して、欠陥が視野の中心に位置するように試料ステージを移動、または撮像中心を移動して、欠陥観察に適した高倍率で観察用の高倍画像を取得する。
このように、低倍画像で欠陥座標を検出するのは、上位の欠陥検査装置が出力する欠陥座標には装置仕様の範囲で誤差が含まれているためであり、SEM式欠陥観察装置で高画質な欠陥画像を取得する際には、この誤差を補正する処理が必要となるからである。
この高画質な欠陥画像を取得する工程を自動化したものがADR(Automatic Defect ReviewまたはAutomatic Defect Redetection)である。ADRでは、上位の欠陥検査装置における欠陥検出の座標精度、試料の特性、または観察対象とする欠陥の種類に応じて、欠陥を検出するための低倍画像の取得条件や、欠陥を観察するための高倍画像の取得条件を、ADRの欠陥検出率とスループットとのバランスを考慮しながら最適化しなければならない。
特許文献1には「走査型電子顕微鏡を用いて第1の倍率で欠陥を含む画像を取得し、この取得した第1の倍率の欠陥を含む画像から参照画像を作成し、取得した第1の倍率の欠陥を含む画像と、この第1の倍率の欠陥を含む画像から作成した参照画像とを比較して欠陥を検出し、検出した欠陥を第1の倍率よりも大きい第2の倍率で撮像する」点が記載されている。これによれば「低倍率の参照画像の撮像工程を省略できるので、欠陥のレビューをより効率的に行うことができる」と記載されている。
特開2007−40910号公報(米国特許出願公開第2007/0031026号明細書)
近年の設計パターンの微細化、製造プロセスの複雑化に伴い、歩留まりに影響を与える欠陥も多様化しており、観察対象とすべき製造工程も増加している。特に、従来は問題視しなかった微小な欠陥も観察対象となっており、パターンが形成されていない段階の製造工程、または下層に形成されたパターンが撮像画像に現れない製造工程においても、疑似欠陥の誤検出をある程度容認して超高感度の欠陥検査を実施し、疑似欠陥を含んで検出された欠陥候補を欠陥観察装置で観察することで、真の欠陥を解析する事例が増加している。
しかしながら、このような事例での参照画像の合成においては、特許文献1のように欠陥が存在する欠陥画像から製造されたパターンの周期性を利用して、欠陥が存在しない参照画像を合成する方法では、欠陥画像に周期的なパターンが認識できない場合に良好な参照画像が合成できず欠陥検出に失敗するという課題がある。
そのため、画像視野内にパターンが存在しない場合に適した参照画像の作成方法、および作成した参照画像を用いて高精度な欠陥検出を安定して実現することができる欠陥観察システムの開発が求められている。
上記課題を解決するために、本発明は、被検査画像に占める欠陥領域の割合である欠陥占有率を求め、当該欠陥占有率と閾値との大小を判定し、判定の結果に応じて、被検査画像に含まれる複数画素の輝度値の平均輝度値を有する画素で構成される画像を前記参照画像として作成するか否かを決定することを特徴とする。
本発明によれば、画像視野内にパターンが存在しない場合に適した参照画像の作成方法、および作成した参照画像を用いて高精度な欠陥検出を安定して実現することができる欠陥観察システムを提供することができる。
上記以外の課題、構成、および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
SEM式欠陥観察システムの概略構成図の例である。 SEM式欠陥観察システムの操作・解析部の構成図の例である。 欠陥検出を行う操作・解析部における機能ブロック図の例である。 代表参照画像を取得するADRフローチャートの例である。 代表参照画像を用いた欠陥検出方法を示す模式図の例である。 実施例1のADRフローチャートの例である。 実施例1の欠陥検出方法を示す模式図の例である。 実施例1の欠陥検出方法の課題を示す模式図の例である。 実施例2のADRフローチャートの例である。 実施例2の欠陥検出方法を示す模式図の例である。 実施例3のADRフローチャートの例である。 実施例3の欠陥検出方法を示す模式図の例である。 実施例4のADRフローチャートの例である。 実施例4の欠陥検出方法を示す模式図の例である。 実施例5のADRフローチャートの例である。 実施例5の欠陥検出方法を示す模式図の例である。 実施例6で説明する欠陥占有率を算出する方法を示す模式図の例である。 実施例7で説明する欠陥占有率を算出する方法を示す模式図の例である。 実施例8で説明する欠陥占有率の判定方法を示す模式図の例である。 実施例9で説明する欠陥検出方法を選択することができるGUIの例である。
画像視野内にパターンが存在しない場合であっても、欠陥検出精度とスループットを両立した安定した欠陥検出方法、欠陥観察装置、欠陥観察システムの構成例を説明する。以下に説明する欠陥観察システムは本発明の一例であって、本発明は以下に説明する実施の形態に限定されるものではない。本発明において、欠陥観察装置とは荷電粒子線を用いて試料の画像を撮像する装置であって、複数の画像を比較して欠陥を検出する装置を広く含む。また、欠陥観察システムとは欠陥観察装置がネットワーク等で他の装置と接続されたシステムであって、欠陥観察装置を含んで構成されるシステムを広く含むものとする。
欠陥観察装置を含む欠陥観察システムの一構成例として、SEM式欠陥観察装置でADRにより欠陥画像を取得する例を説明するが、システム構成はこれに限らず、欠陥観察システムを構成する装置の一部、または全部が異なる装置で構成されていてもよい。例えば、本実施例のADR処理は、SEM式欠陥観察装置とネットワーク接続されたADR処理装置や画像管理装置、またはレシピ管理装置で実行されてもよいし、システム内の汎用コンピュータに搭載されたCPU(Central Processing Unit)により、所望の演算処理を実行するプログラムで実行されてもよい。また、このプログラムが記録された記憶媒体により、既存の装置をアップグレードすることも可能である。
また、本明細書において「欠陥」とは異物に限らず、試料の素材不良や構造不良など、観察対象物を広く含むものとする。
また、本明細書において「試料」とはパターンが製造される前の段階の工程のウェハだけでなく、パターンが製造された後の段階の工程であっても良い。以下に説明する実施例は、パターンが実際に製造されているか否かに関らず、観察画像の視野内にパターンが撮像されていない、または存在しない場合に特に有効である。
また、本明細書において「欠陥画像」とは欠陥検査の対象となる画像(被検査画像)であって、真の欠陥の画像のみならず、欠陥候補の画像や擬似欠陥の画像も含むものとする。また、「参照画像」とは欠陥抽出のために欠陥画像との比較に用いられる、いわゆる基準となる画像であって、正常な領域すなわち欠陥が無いと推定される領域の画像である。
以下、図面を参照して、本発明の実施例について詳細に説明する。
SEM式欠陥観察装置とは、光学式またはSEM式検査装置などの欠陥検査装置で検出した欠陥座標を入力情報として、欠陥座標の高画質なSEM画像を観察や解析に適した条件で取得する装置である。SEM式観察装置への入力情報としては、欠陥検査装置で検出した欠陥座標以外にも、設計レイアウトデータに基づくシミュレーションなどにより抽出した観察点の座標情報を用いることもできる。
図1は、本実施例におけるSEM式観察システムの全体構成を示す模式図である。図1のSEM式欠陥観察装置118は、電子銃101、レンズ102、走査偏向器103、対物レンズ104、試料105、二次粒子検出器109などの光学要素により構成される電子光学系、観察対象となる試料を保持する試料台をXY面内に移動させるステージ106、当該電子光学系に含まれる各種の光学要素を制御する電子光学系制御部110、二次粒子検出器109の出力信号を量子化するA/D変換部111、ステージ106を制御するステージ制御部112、全体制御・解析部113、画像処理部114、ディスプレイ、キーボード、マウスなどを備えた操作部115、取得した画像などを保持する記憶装置116、光学顕微鏡117などにより構成されている。また、電子光学系、電子光学系制御部110、A/D変換部111、ステージ106、ステージ制御部112は、SEM画像の撮像手段である走査電子顕微鏡を構成する。
電子銃101から発射された一次電子線107は、レンズ102で収束され、走査偏向器102で偏向された後、対物レンズ104で収束されて、試料105に照射される。一次電子線107が照射された試料105からは、試料の形状や素材に応じて、二次電子や反射電子などの二次粒子108が発生する。発生した二次粒子108は、二次粒子検出器109で検出された後、A/D変換部111でデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された二次粒子検出器の出力信号を、画像信号と称する場合もある。A/D変換部111の出力信号は、画像処理部114に出力されてSEM画像を形成する。当然ながら、当該装置にはこれ以外に他のレンズや電極、検出器を含んでもよいし、一部が上記と異なっていてもよく、荷電粒子光学系の構成はこれに限られない。
画像処理部114は、生成したSEM画像を使用して、欠陥検出などの画像処理を実行するADR処理や、欠陥を種類別に自動分類するADC(Automatic Defect Classification)処理など、各種の画像解析処理を実行する。なお、本実施例のSEM式観察装置では、異なる複数の倍率で観察対象の画像を取得することができる。例えば、走査偏向器103の走査範囲を変えることによって、倍率を変えて観察することが可能である。
レンズ102、走査偏向器103、対物レンズ104など、電子光学系内部の光学要素の制御は、電子光学系制御部110で実行される。試料の位置制御は、ステージ制御部112で制御されたステージ106で実行される。全体制御および解析部113は、SEM式観察装置全体を統括的に制御する制御部であり、ディスプレイ、キーボード、マウスなどを備えた操作部115、記憶装置116からの入力情報を解釈して、電子光学系制御部110、ステージ制御部112、画像処理部114などを制御して、必要に応じて操作部115に含まれる表示部や、記憶装置116に処理結果を出力する。
画像処理部114で実行される処理は、専用の回路基板によってハードウェアとして構成されていてもよいし、欠陥観察装置に接続されたコンピュータで実行されるソフトウェアによって実現されてもよい。ハードウェアにより構成する場合には、処理を実行する複数の演算器を配線基板、半導体チップ、またはパッケージ内に集積することにより実現できる。ソフトウェアにより構成する場合には、画像処理部114に高速なCPUを搭載して、所望の演算処理をプログラムで実行することにより実現できる。
また、図1では欠陥観察システムの一例として、SEM式欠陥観察装置118と、レシピ管理装置120と、欠陥情報データベース121を、LAN(Local Area Network)119を介して接続した例を示している。SEM式欠陥観察装置118で取得した画像は、欠陥情報データベース121に保存する。その他欠陥に関する情報、例えば欠陥画像の撮像条件や検出した欠陥座標なども、欠陥情報データベース121に保存する。レシピ管理装置120は、レシピ作成に必要な欠陥情報を、欠陥情報データベース121から取得し、画像処理を含む演算処理を実行して、ADRやADC処理などを実行する条件、手順を記録したレシピを作成する。演算処理に用いたパラメータや作成したレシピなどは、レシピ管理装置に内蔵した記憶装置に保存してもよいし、欠陥情報データベースに保存してもよい。このように「欠陥情報」には、検査装置が検出した欠陥の座標、検査装置が撮影した画像、検査装置の解析機能で解析した結果や、欠陥観察装置で再検出した欠陥の座標、欠陥観察装置が撮像した画像、欠陥観察装置の解析機能で解析した結果など、欠陥に関する情報が含まれる。
図2は、図1の全体制御部および解析部113、操作部115、および記憶装置116の詳細図の例である。ここでは、操作・解析部201は、図1の全体制御・解析部113と操作部115を統合して表現したものである。操作・解析部201は、操作部115からの操作指示に応じて、全体制御・解析部113に組み込まれたCPUが所定のプログラムを実行することにより実現される、複数の機能ブロックからなるものとする。このように、図1に示したような全体制御・解析部をSEM式観察装置に組み込んだ構成に限らず、図1に示したSEM式観察装置とは独立して、図2に示す操作・解析部201を構成して、ネットワーク接続により図1と図2の構成要素を連結してもよい。
図2の構成要素を、図1の欠陥観察システムに組み込む場合には、欠陥データ記憶部202、画像データ記憶部203、解析パラメータ記憶部204、解析結果データ記憶部205は、図1の記憶装置116に統合されてもよい。
欠陥データ記憶部201には、欠陥座標などの欠陥情報が格納されている。画像データ記憶部202には、SEM式観察装置で撮像した欠陥画像が格納されている。解析パラメータ記憶部204には、画像取得や画像解析時に実行するADR条件、ADC条件などの条件が格納されており、複数の条件を再現することが可能である。処理結果は、解析結果データ記憶部205に格納される。
他の実施例として、操作・解析部201の機能を、図1で示したSEM式欠陥観察システムにおけるレシピ管理装置120で実現することも可能である。さらに、欠陥データ記憶部202、画像データ記憶部203、解析パラメータ記憶部204、解析結果データ記憶部205は、図1に示したSEM式欠陥観察システムにおける欠陥情報データベース121で実現することもできる。
図3は、以下で説明する欠陥検出処理を行うための機能のブロック図の例である。図3の機能ブロック図では、説明を簡単にするため以下の全実施例に対応する機能が全て図示されているが、装置への実装はこの一部のみであってもよい。詳しくは各実施例に述べるとおりである。
参照画像作成処理部306は、低倍欠陥画像から以下の各実施例で述べる方法により低倍参照画像を生成する。また、実施例2以降で述べるように低倍参照画像の合成をせず、新たに撮像した低倍参照画像を用いる場合には取得された低倍参照画像302をそのまま比較対象用の画像として出力する。欠陥検出処理部308は、低倍欠陥画像301と低倍参照画像307を入力情報として、これらの画像の差分領域を欠陥領域として検出する。検出した欠陥座標309を、高倍画像取得のための欠陥座標情報として出力する。
欠陥占有率判定処理部305は、SEM式観察装置で撮像した低倍欠陥画像301を入力情報として、欠陥占有率判定を行うものである。詳しくは実施例2以降で述べる。この場合、参照画像作成処理部306は、欠陥占有率判定処理部305で判定した結果に基づき参照画像作成方法を決定する。決定した作成方法に基づき、低倍欠陥画像301、または低倍参照画像302、または取得済み低倍欠陥画像303、または取得済み低倍参照画像304を入力情報として、低倍参照画像307を作成する。ここで「取得済み」とは、被検査対象としての欠陥画像301以外の欠陥画像に対して過去に撮像されたものであることを意味する。取得済み低倍欠陥画像または取得済み低倍参照画像を用いる方法については実施例3、4、5で詳しく述べる。
このように、解析対象である低倍欠陥画像の欠陥占有率に基づき、欠陥検出に使用する低倍参照画像の作成方法を最適化することで、欠陥検出の精度を向上させることができる。また、欠陥占有率に基づき低倍参照画像の作成方法を最適化する処理を自動化することで、操作者が低倍参照画像の取得または作成方法を選択する必要が無くなるため、作業負担を軽減することができる。
図4は、ADRシーケンスの最初に代表低倍参照画像を取得するADRのフローチャートの例である。画像視野内にパターンが存在しない場合、すなわちパターンが形成されていない段階の製造工程、または膜材の塗布などにより、下層に形成されているパターンが撮像画像に現れない状態にある試料に対しては、低倍欠陥画像に対応する低倍参照画像を毎回取得する必要が無い。そこで高速化のために、ADRシーケンスの最初に1枚だけ低倍参照画像を取得して、取得した低倍参照画像と各低倍欠陥画像とを比較して欠陥検出を行っている。このように各低倍欠陥画像の比較基準とするために、取得された代表画像を「代表低倍参照画像」ということとする。
まず、ADRシーケンスの最初に代表低倍参照画像を取得する(401)。代表低倍参照画像には、欠陥や試料に製造されたパターンが含まれないことが重要であるため、パターンが無い可能性が高い試料の中心座標や、または操作者がレシピで指定した座標の画像を取得する。代表低倍参照画像に欠陥が含まれていた場合には、低倍欠陥画像との差分を検出する際に、観察対象とすべき欠陥以外の差分が検出されてしまうため、欠陥検出に失敗することとなる。
次に、観察対象の座標が視野に入るように試料ステージを移動して、低倍欠陥画像を取得する(402)。取得した低倍欠陥画像とシーケンスの最初に取得した代表低倍参照画像とを比較して、差分を欠陥領域として検出する(403)。検出した欠陥領域の座標を、観察に適した倍率で高倍欠陥画像を取得する(404)。ここで、観察に適した倍率とは一般的には低倍画像より高倍率である。402から404の処理を、観察対象の全試料および全検査対象点に対して実行する(405)。このように、低倍参照画像を観察対象毎に取得するのではなく、ADRシーケンスの最初に代表低倍参照画像を取得して使い回すことで、スループットを向上することができる。
図5は、代表低倍参照画像を用いた欠陥検出処理を示す模式図の例である。この模式図を使って、図4で説明した方法の問題点を説明する。代表低倍参照画像を使用する方法では、欠陥画像501と代表低倍参照画像502とを比較して、差分画像503を求める。差分画像503は、低倍欠陥画像501と代表低倍参照画像502とを画素単位で比較して求められたものであり、差分画像503において階調値の差が閾値以上である場合に有意な差があると判定する。差分画像503では、有意な差があると判定した画素を白で、有意な差が無いと判定した画素を黒で表現している。以下、本明細書においては、白の部分が欠陥部分と判定された領域、黒の部分が正常部分と判定された領域であるとして説明する。
図5の事例では、低倍欠陥画像501上に曲線状の欠陥504があり、差分画像503上では、欠陥領域505として検出されている。しかし、代表低倍参照画像502に存在するノイズの影響により、欠陥領域505は破線状に検出されている。また、低倍欠陥画像501と代表低倍参照画像502に存在するノイズの影響により、差分画像503上には、欠陥領域505以外にも、欠陥の誤検出の原因となりえる差分が抽出されている。
撮像時のノイズ自体を軽減する技術や、画像処理によりノイズの影響を軽減する技術が発達してはいるが、これらの処理だけでは不十分であり、画像視野内にパターンが存在しない場合に適した、演算コストが低く、ノイズに対してロバストな欠陥検出処理が求められている。特にSEM式観察装置では、試料の材質や構造の違いにより帯電状態が変化することで、取得した画像の見え方が変動することがあるため、代表低倍参照画像と低倍欠陥画像の見え方の変動に対応した欠陥検出処理が求められている。
特許文献1の技術では、欠陥画像から比較対象となる参照画像を合成するため、図5で説明した方法と比較すると、欠陥画像と参照画像との見え方の違い、例えば輝度分布のバラツキが少なくなる点で有利であるが、欠陥検出精度、およびスループットに関して課題がある。
まず、欠陥検出精度に関しては、画像視野内にパターンが存在しない場合には、周期性を利用した参照画像合成の精度が悪いという課題がある。合成した参照画像に欠陥領域が残っていると、欠陥画像と比較した際に、欠陥の見逃し、または欠陥以外の領域を誤検出する可能性が高くなる。
次に、スループットに関して、欠陥画像の周期性を算出して周期性に応じて画像を分割して分割した画像を再合成する必要があり、参照画像を合成するためには演算コストが高くスループットが悪化するという課題がある。観察視野内のパターンを利用して参照画像を合成する処理は、欠陥画像毎、すなわち観察対象の数だけ繰り返すので、これらの処理時間の合計が、図4で説明した、代表参照画像の取得時間より長くなる場合には、ADRシーケンスの最初に1回だけ代表低倍参照画像を取得する方法の方が、スループットの面で優位であるといえる。
そこで、図4や図5で説明した技術や特許文献1の技術を画像視野内にパターンが存在しない場合に適用した際の課題を解決する処理方法を説明する。図6は、本実施例のADRのフローチャートの例である。
まず、低倍欠陥画像を取得する(601)。図4と比較すると、シーケンスの最初に代表低倍参照画像を取得する必要が無いため、代表低倍参照画像の取得処理分の処理時間を短縮することができる。
次に、取得した低倍欠陥画像の平均輝度値で低倍参照画像を作成する(602)。この低倍参照画像の作成処理は、低倍欠陥画像毎に実行する必要があるが、特許文献1と比較すると、単純に平均値を算出するだけであり、処理自体が単純なため短時間で低倍参照画像を作成することができる。また、平均輝度値を算出する処理は、低倍欠陥画像や低倍参照画像、または差分画像に対してノイズ軽減処理を施すよりも、一般に高速に処理することができる。なお、ここで「平均輝度値」とは、低倍欠陥画像を構成する画素全体の平均の輝度値または代表的な輝度値のことである。例えば、低倍欠陥画像が500×500画素で構成されている場合、合計250,000画素の全画素値の平均を平均輝度値として、この平均輝度値を全ての画素が持つように500×500画素の画像を構成する。SEM画像ではグレースケールで輝度値を0から255の256階調で表すことが多いので、このような場合には平均輝度値は0から255の間の値をとることになる。
最後に、602で作成した低倍参照画像と、601で取得した低倍欠陥画像とを比較して、差分を欠陥領域として検出して欠陥座標とする(603)。検出した欠陥座標を観察に適した倍率で、一般的には低倍欠陥画像よりも高倍率で、高倍欠陥画像を取得する(604)。601から604の処理を、観察対象の全試料および全検査対象点に対して実行する(605)。
図7は、図6で説明した低倍欠陥画像の平均輝度値で作成した低倍参照画像を用いる欠陥検出処理を示す模式図の例である。低倍欠陥画像701と低倍欠陥画像の平均輝度値で作成した低倍参照画像702とを比較して、階調値の差が閾値以上である場合に有意な差があると判定する。差分画像703では、有意な差があると判定した画素を白で、有意な差が無いと判定した画素を黒で示している。
図5の事例と同様、図7の事例でも、低倍欠陥画像701上に曲線状の欠陥704があり、差分画像703上では、欠陥領域705として検出されている。図5の欠陥領域505と比較すると、低倍参照画像702にノイズが存在しない分、欠陥領域がより正確に抽出されている。また、差分画像703上には検出すべき欠陥領域705の他に、欠陥画像701に存在するノイズの一部が残っているが、図5の差分画像503と比較すると、低倍参照画像702にノイズが無い分、欠陥以外の差分領域が減少している。
このように、低倍欠陥画像301を入力として、参照画像作成処理部306で低倍欠陥画像301の平均輝度値で低倍参照画像307を作成して、欠陥検出処理部308で、低倍欠陥画像301と低倍参照画像307とを比較して、差分を欠陥座標309として出力することができる。この方法によれば、低倍欠陥画像の平均輝度値で作成した低倍参照画像を用いるので、代表低倍参照画像を用いる方法と比較して、代表低倍参照画像のノイズや見え方の変動に対して安定な欠陥検出を実現することができる。また、低倍欠陥画像の平均輝度値を算出するという単純な演算で、低倍参照画像を作成することができるので、高速な欠陥検出処理を実現することができる。
本実施例では、実施例1で説明した方法と比較して、処理速度よりも欠陥検出の安定性を重視した欠陥観察方法の例を説明する。図1から図3までの構成と、図4から図7までの説明内容は本実施例と同様であるため、説明を省略する。
図8は、図6と図7で説明した、低倍欠陥画像の平均輝度値で作成した低倍参照画像を用いる欠陥検出方法の課題を示す模式図である。低倍欠陥画像の平均輝度値で低倍参照画像を作成する場合の問題は、低倍欠陥画像に占める欠陥領域の面積が相対的に広い場合に、算出される平均輝度値が欠陥領域の輝度値の影響を強く受けることである。なお、「欠陥占有率」とは、画像の視野全体に占める欠陥領域の割合のことである。通常は画像の視野のうち欠陥の領域は小さいので欠陥占有率は比較的小さいが、検出されるべき欠陥がいわゆる巨大欠陥の場合には欠陥占有率が高くなる。
図8に示すように、低倍欠陥画像801において、観察視野に対して欠陥占有率が高い欠陥804が存在する場合、低倍欠陥画像801の平均輝度値で作成した低倍参照画像802は、占有率が高い欠陥804の部分の輝度値の影響を強く受ける。欠陥領域を除いた平均輝度で低倍参照画像が作成されるのが理想的であるのに対して、図8の事例では、低倍欠陥画像801における欠陥領域804の輝度が低く(暗く)、欠陥領域を除いた領域の輝度が高い(明るい)ので、作成した低倍参照画像802は理想的な低倍参照画像と比較すると輝度が低く(暗く)なっている。そのため、低倍欠陥画像801と低倍参照画像802とを比較して、差分を欠陥領域として算出した差分画像803では、検出したい欠陥領域805が非欠陥領域(図中、黒の部分)として判定され、一方で非欠陥領域として判定すべき背景部分が欠陥領域(図中、白の部分)として誤検出されている。
このように、実施例1で説明した低倍欠陥画像の平均輝度値で低倍参照画像を作成する方法は、低倍欠陥画像において欠陥が占める割合が大きい場合に、欠陥検出精度が低下するという課題がある。
図9を用いて、図8で説明した低倍欠陥画像における欠陥占有率が高い場合に、欠陥検出精度が低下するという課題を解決する方法を説明する。図9は、欠陥画像の欠陥占有率に応じて低倍参照画像を変えるADRのフローチャートの例である。すなわち、欠陥占有率が高い場合には参照画像を取得し、欠陥占有率が低い場合には実施例1の方法により低倍参照画像を生成する例である。
まず、低倍欠陥画像を取得する(901)。次に、取得した低倍欠陥画像に占める欠陥領域の占有率(欠陥占有率)を求め、予め定められた閾値との大小を判定する(902)。この判定結果に基づいて低倍欠陥画像の平均輝度値を用いて低倍参照画像を作成するか否かを決定する。具体的には、欠陥占有率が低い場合には、低倍欠陥画像の平均輝度値で低倍参照画像作成する方法が有効と判断して、図6や図7で説明したのと同様の方法で、低倍欠陥画像の平均輝度値から低倍参照画像を作成する(904)。一方、欠陥占有率が高い場合には、低倍欠陥画像の平均輝度値から低倍参照画像を作成すると、欠陥占有率が高い欠陥領域の影響を受けて所望の輝度値で低倍参照画像が作成できない可能性が高いため、欠陥が存在しないと期待できる座標の画像を、低倍参照画像として新たに取得する(903)。ここで、欠陥占有率の大小は実施例8で示す方法のように、ある閾値により判定すればよい。
次に、903で取得した低倍参照画像、または904で作成した低倍参照画像と、901で取得した低倍欠陥画像とを比較して、その差分を欠陥領域として検出する(905)。さらに、検出した欠陥領域を観察に適した倍率で、一般的には低倍欠陥画像よりも高倍率で、高倍欠陥画像を取得する(906)。901から906の作業を、全ての試料および検査対象点に対して実行する(907)。
図10は、図9で説明した欠陥検出方法を示す模式図の例である。低倍欠陥画像1001において、欠陥領域1004が大きく欠陥占有率が高いと判定した場合には、低倍欠陥画像から低倍参照画像を作成することはせずに、欠陥が存在しないと期待できる座標の画像を取得して、低倍参照画像1002とする。一方、欠陥領域が小さく欠陥占有率が低いと判定した場合には、図6や図7で説明したのと同様の方法で、低倍欠陥画像の平均輝度値から作成した画像を低倍参照画像とする。
次に、低倍欠陥画像1001と低倍参照画像1002とを比較して、差分画像1003を求める。低倍欠陥画像1001と低倍参照画像1002とを画素単位で比較して、階調値の差が閾値以上である場合に有意な差があると判定する。図10の差分画像1003では、有意な差があると判定した部分を白で、有意な差が無いと判定した部分を黒で表現している。
このように、低倍欠陥画像301を入力として、欠陥占有率判定処理部305で欠陥占有率を求める。参照画像作成処理部306は、欠陥占有率が高い場合には低倍参照画像302を新たに撮像し、また欠陥占有率が低い場合には低倍欠陥画像の平均輝度値から低倍参照画像307を生成する。欠陥検出処理部308は、低倍欠陥画像301と、参照画像作成処理部306から出力された低倍参照画像307とを比較して、その差分を欠陥座標309として出力する。
この方法によれば、低倍欠陥画像の欠陥占有率が低い場合には、低倍欠陥画像の平均輝度値で作成した低倍参照画像を欠陥検出に用いることで、ノイズや観察座標の材質や構造に起因する輝度の変動に対して、安定した欠陥検出が実現でき、低倍欠陥画像の欠陥占有率が高い場合には、欠陥が存在しないと期待できる座標の画像を取得して低倍参照画像とするので、欠陥検出率の低下を防ぐことができる。また、処理速度の観点では、低倍参照画像を取得する回数が増加すると、ADRのスループットが低下してしまうが、低倍欠陥画像の倍率を上げ過ぎない(観察視野を狭くしすぎない)ことに留意して低倍欠陥画像の観察条件を設定することで、欠陥占有率が高い欠陥画像の発生を抑制することも可能である。
本実施例では、実施例1で説明した方法と比較すると、欠陥検出の安定性を重視しつつ、処理速度の低下を最小限に抑えた欠陥観察方法の実施例を説明する。また、実施例2と比較すると、欠陥検出の安定性は同等で、処理速度は高速である。なお、図1から図3までの構成と、図4から図7までの説明内容は本実施例と同様であるため、説明を省略する。
実施例2で説明した方法は、図5で説明した代表参照画像を取得する方法と同様、低倍参照画像のノイズの影響を受けやすく欠陥検出精度が低下するという課題がある。また、低倍欠陥画像の取得時の倍率調整により制御可能ではあるが、図9で述べたように、欠陥占有率が高いと判定される事例が増えると、低倍参照画像を取得する処理が必要になるため、スループットが低下するという課題もある。
図11は、低倍欠陥画像の欠陥占有率が高い場合に、代表低倍参照画像の平均輝度値で低倍参照画像を作成するADRのフローチャートの例である。実施例2で説明した、低倍欠陥画像の欠陥占有率が高い場合に、欠陥が存在しないと期待できる座標の画像を取得して低倍参照画像とする方法において、上記の課題を解決する方法を説明するものである。
まず、ADRシーケンスの最初に、欠陥が存在しないと期待できる座標の画像を取得して、これを代表低倍参照画像とする(1101)。次に、低倍欠陥画像を取得して(1102)、取得した低倍欠陥画像に占める欠陥領域の欠陥占有率を求め、予め定められた閾値との大小を判定する(1103)。この判定結果に基づいて低倍欠陥画像の平均輝度値を用いて低倍参照画像を作成するか否かを決定する。具体的には、欠陥占有率が低い場合には、低倍欠陥画像の平均輝度値で低倍参照画像を作成する方法が有効だと判断して、低倍欠陥画像の平均輝度値から低倍参照画像を作成する(1105)。一方、欠陥占有率が高い場合には、1101で取得した代表低倍参照画像の平均輝度値で低倍参照画像を作成する(1104)。
最後に、代表低倍参照画像の平均輝度値で作成した低倍参照画像、または低倍欠陥画像の平均輝度値で作成した低倍参照画像と、1102で取得した低倍欠陥画像とを比較して、差分を欠陥領域として検出する(1106)。次に、検出した欠陥領域を拡大した高倍欠陥画像を取得し(1107)、1102から1107の処理を、全ての試料および検査対象点に対して実行する(1108)。
図12は、図11で説明した欠陥検出方法を示す模式図の例である。まず、ADRシーケンスの最初に取得しておいた、代表低倍参照画像1206の平均輝度値から低倍参照画像1202を作成する。取得した低倍欠陥画像1201の欠陥占有率を求める。欠陥占有率が高い場合には、低倍欠陥画像1201と低倍参照画像1202とを比較して、差分画像1203を求める。一方、欠陥領域が小さく欠陥占有率が低いと判定した場合には、図6や図7で説明したのと同様の方法で、低倍欠陥画像の平均輝度値から作成した画像を低倍参照画像とする。
図12の差分画像1203では、低倍欠陥画像1201と低倍参照画像1202とを画素単位で比較して、階調値の差が閾値以上である場合に有意な差があると判定する。差分画像1203では、有意な差があると判定した画素を白で、有意な差が無いと判定した画像を黒で表している。
このように、低倍欠陥画像301を入力として、欠陥占有率判定処理部305で欠陥占有率を求める。参照画像作成処理部306は、欠陥占有率が高い場合には代表低倍参照画像の平均輝度値で低倍参照画像307を作成し、また欠陥占有率が低い場合には低倍欠陥画像の平均輝度値から低倍参照画像307を生成する。欠陥検出処理部308は、低倍欠陥画像301と、参照画像作成処理部306から出力された低倍参照画像307とを比較して、その差分を欠陥座標309として出力する。
この方法によれば、欠陥占有率が低い場合には、低倍欠陥画像の平均輝度値で作成した低倍参照画像を欠陥検出に用いることで、ノイズや観察座標の材質や構造に起因する輝度の変動に対して、安定した欠陥検出が実現でき、低倍欠陥画像の欠陥占有率が高い場合には、代表低倍参照画像の平均輝度値で低倍参照画像を作成するので、低倍欠陥画像の欠陥領域の影響を受けることなく欠陥検出が可能となり、欠陥検出率の低下を防止することができる。また、代表低倍参照画像の平均輝度から低倍参照画像を作成することで、代表低倍参照画像をそのまま使用する場合と比較して、代表低倍参照画像のノイズの影響を受け難くなり、高精度な欠陥検出が可能となる。さらに、シーケンスの最初に1度だけ代表参照画像を取得することで、欠陥占有率が高い場合に毎回低倍参照画像を取得する方法と比較して、低倍参照画像取得によるスループットの低下を最小限に抑えることができる。
本実施例では、過去に取得または作成した参照画像を用いることで、安定した欠陥検出を実現する欠陥観察方法の例を説明する。図1から図3までの構成と、図4から図7までの説明内容は本実施例と同様であるため、説明を省略する。
実施例1から実施例3で説明した方法により、欠陥検出精度とスループットとのバランスを考慮して、観察対象に適した欠陥観察方法を選択することができるが、例えば、異なる工程に対して一つのレシピを使い回すような場合には、試料の材質や構造の違いにより背景部分の見え方が異なる可能性が高いため、このような事例にも安定して対応可能な方法が求められている。
また、実施例3で説明したADRシーケンスのように、シーケンスの最初に代表参照画像を1枚取得する方法では、代表参照画像が理想的な参照画像である保証は無い。理想的な参照画像とは、製造パターンや下層の構造が視野内に現れていないだけでなく、欠陥画像の背景部分と同等の輝度で、さらにノイズや試料の帯電による輝度むらが発生していない画像である。稀ではあるが、代表参照画像が理想的な参照画像ではない場合があるため、このような事例に対しても安定した方法が求められている。
図13は、低倍欠陥画像の欠陥占有率が高い場合に、取得または作成済みの参照画像の平均輝度値で低倍参照画像を作成するADRのフローチャートである。まず、低倍欠陥画像を取得して(1301)、取得した低倍欠陥画像に占める欠陥領域の占有率を求め、予め定められた閾値との大小を判定する(1302)。この判定結果に基づいて低倍欠陥画像の平均輝度値を用いて低倍参照画像を作成するか否かを決定する。具体的には、欠陥占有率が低い場合には、低倍欠陥画像の平均輝度値で参照画像を作成する方法が有効であると判断して、低倍欠陥画像の平均輝度値から低倍参照画像を作成する(1304)。一方、欠陥占有率が高い場合には、取得済みの参照画像、または作成済みの参照画像の平均輝度値で低倍参照画像を作成する(1303)。ここで、取得済みの参照画像または作成済みの参照画像とは、観察時のADRシーケンス内で取得、または作成した低倍参照画像に限定せずに、像質が同等と考えられるレシピで、過去に取得、または作成した参照画像を含んでも良い。参照画像の選択は、自動選択でも、操作者が選択してレシピで指定したものでもよい。取得済みまたは作成済みの低倍参照画像を複数選択して、これらの画像全ての平均輝度値により低倍参照画像を生成することも可能である。
図13では、欠陥占有率判定処理(1302)の後に、取得または作成済み参照画像の平均輝度値で低倍参照画像を作成しているので(1303)、ADRシーケンス内で作成した最新の低倍参照画像を使用することができる。これにより、観察点の材質や構造による見え方の変動に追従して安定した欠陥検出が期待できる。
ところが、毎回低倍参照画像を作成すると相応の演算コストがかかるため、ADRシーケンスの開始前に、取得済みまたは作成済みの参照画像の平均輝度であらかじめ低倍参照画像を作成しておいてもよい。作成した低倍参照画像は、例えば、ADRの実行条件を記述したレシピに登録しておいてもよい。こうすることにより、ADRのスループットを低下させることなく、過去に取得または作成した参照画像を考慮した低倍参照画像を活用することができるので、安定した欠陥検出を実現することができる。
次に、1303で作成した低倍参照画像、または1304で作成した低倍参照画像と、1301で取得した低倍欠陥画像とを比較して、差分を欠陥領域として検出する(1305)。最後に、検出した欠陥領域の拡大画像を高倍欠陥画像として取得する(1306)。1301から1306の処理を、全ての試料および検査対象点に対して実行する(1307)。
図14は、図13で説明した欠陥検出方法を示す模式図の例である。
まず、取得または作成済みの1枚以上の参照画像1406の平均輝度値で、低倍参照画像1402を作成する。取得した低倍欠陥画像1401の欠陥占有率を求め、欠陥占有率が高い場合には、低倍欠陥画像1401と低倍参照画像1402とを画素単位で比較する。一方、欠陥領域が小さく欠陥占有率が低いと判定した場合には、図6や図7で説明したのと同様の方法で、低倍欠陥画像の平均輝度値から作成した画像を低倍参照画像とし、これと低倍欠陥画像とを比較する。比較により階調値の差が閾値以上である場合には有意な差があると判定する。差分画像1403では、有意な差があると判定した画素を白で、差異が無いと判定した画素を黒で示している。
このように、低倍欠陥画像301を入力として、欠陥占有率判定処理部305で欠陥占有率を求める。参照画像作成処理部306は、欠陥占有率が高い場合には取得済み低倍参照画像304の平均輝度値で低倍参照画像307を作成し、また欠陥占有率が低い場合には低倍欠陥画像の平均輝度値から低倍参照画像307を生成する。欠陥検出処理部308は、低倍欠陥画像301と参照画像作成処理部306から出力された低倍参照画像307とを比較して、その差分を欠陥座標309として出力する。
この方法によれば、欠陥占有率が低い場合には、低倍欠陥画像の平均輝度値で作成した低倍参照画像を欠陥検出に用いることで、ノイズや観察座標の材質や構造に起因する輝度の変動に対して、安定した欠陥検出が実現でき、低倍欠陥画像の欠陥占有率が高い場合には、取得済みの1枚以上の参照画像から平均輝度値を求め、平均値度値で低倍参照画像を作成するので、ノイズや観察座標の材質や構造に起因する輝度の変動に対して、安定した低倍参照画像の作成が可能となる。さらに、稀に発生する、代表低倍参照画像が理想的な参照画像でない事例を回避することができる。
本実施例では、過去に取得した欠陥画像から欠陥領域を除いた領域の平均輝度値で参照画像を作成して、この参照画像を用いることで、安定した欠陥検出を実現する欠陥観察方法の例を説明する。図1から図3までの構成と、図4から図7までの説明内容は本実施例と同様であるため、説明を省略する。
図15は、稀に発生する、代表低倍参照画像が理想的な参照画像でない事例を回避するための、実施例4とは異なる方法を説明するADRのフローチャートの例である。まず、低倍欠陥画像を取得して(1501)、取得した低倍欠陥画像に占める欠陥領域の欠陥占有率を求め、予め定められた閾値との大小を判定する(1502)。この判定結果に基づいて低倍欠陥画像の平均輝度値を用いて低倍参照画像を作成するか否かを決定する。具体的には、欠陥占有率が低い場合には、低倍欠陥画像の平均輝度値で低倍参照画像を作成する方法が有効であると判断して、低倍欠陥画像の平均輝度値から低倍参照画像を作成する(1504)。一方、欠陥占有率が高い場合には、低倍欠陥画像の撮像までに取得済みの欠陥を含む画像から欠陥領域を除外して平均輝度値を求め、この平均輝度値で低倍参照画像を作成する(1503)。なお、この際、取得済みの欠陥を含む画像に含まれる欠陥領域は、当該欠陥画像を被検査対象としたADRやADC処理により既に求められているものとする。
次に、1503で作成した低倍参照画像または1504で作成した低倍参照画像と、1501で取得した低倍欠陥画像とを比較して、差分を欠陥領域として検出する(1505)。最後に、検出した欠陥領域の拡大画像を高倍欠陥画像として取得する(1506)。1501から1506の処理を、全ての観察対象の試料に対して実行する(1507)。
図15では、欠陥占有率判定処理(1502)の後に、取得済み欠陥画像から欠陥領域を除外して、平均輝度値で低倍参照画像を作成しているので(1503)、ADRシーケンス内で取得した最新の低倍欠陥画像を使用することができる。これにより、観察点の材質や構造による見え方の変動に追従して安定した欠陥検出が期待できる。
また、毎回低倍参照画像を作成すると相応の演算コストがかかるため、ADRシーケンスの開始前に、あらかじめ取得済みの欠陥画像から欠陥領域を除外して、平均輝度で低倍参照画像を作成しておいてもよい。作成した低倍参照画像は、例えば、ADRの実行条件を記述したレシピに登録しておいてもよい。こうすることにより、ADRのスループットを低下させることなく、過去に取得した欠陥画像を考慮して作成した低倍参照画像を活用することができるので、安定した欠陥検出を実現することができる。
また、1503で低倍参照画像を作成する際に、取得済みの欠陥画像に対しては、ADRまたはADCで欠陥領域を抽出した結果が残っているので、演算コストを抑えつつ、欠陥領域を除外して平均輝度値を求めることができる。欠陥領域を抽出した結果が残っていない場合には、再度低倍欠陥画像と低倍参照画像とを比較して欠陥領域を抽出しても良いが、演算コストが上昇するため、図14までに説明した方法と比較して、求める欠陥検出精度と演算コストとのバランスを考慮して、最適な方法を選択すればよい。
図16は、図15で説明した欠陥検出方法を示す模式図の例である。まず、取得済みの1枚以上の欠陥画像1606から、欠陥領域1607を除外してそれ以外の領域の平均輝度を求め、この平均輝度値で低倍参照画像1602を作成する。取得した低倍欠陥画像1601の欠陥占有率を求め、欠陥占有率が高い場合には、低倍欠陥画像1601と低倍参照画像1602とを画素単位で比較する。一方、欠陥領域が小さく欠陥占有率が低いと判定した場合には、図6や図7で説明したのと同様の方法で、低倍欠陥画像の平均輝度値から作成した画像を低倍参照画像とし、これと低倍欠陥画像とを比較する。比較により階調値の差が閾値以上である場合に有意な差があると判定する。差分画像1603では、有意な差があると判定した画素を白で、有意な差が無いと判定した画素を黒で示している。
このように、低倍欠陥画像301を入力として、欠陥占有率判定処理部305で欠陥占有率を求める。参照画像作成処理部306は、欠陥占有率が高い場合には取得済み低倍欠陥画像303から欠陥領域を除いた平均輝度値で低倍参照画像307を作成し、また欠陥占有率が低い場合には低倍欠陥画像の平均輝度値から低倍参照画像307を生成する。欠陥検出処理部308は、低倍欠陥画像301と参照画像作成処理部306から出力された低倍参照画像307とを比較して、その差分を欠陥座標309として出力する。
この方法によれば、欠陥占有率が低い場合には、低倍欠陥画像の平均輝度値で作成した低倍参照画像を欠陥検出に用いることで、ノイズや観察座標の材質や構造に起因する輝度の変動に対して、安定した欠陥検出が実現でき、低倍欠陥画像の欠陥占有率が高い場合には、取得済みの1枚以上の欠陥画像から欠陥領域を除外して平均輝度値を求め、平均値度値で低倍参照画像を作成するので、ノイズや観察座標の材質や構造に起因する輝度の変動に対して、安定した低倍参照画像の作成が可能となる。さらに、稀に発生する、代表低倍参照画像が理想的な参照画像でない事例を回避することができる。
本実施例では、欠陥占有率の算出方法を説明する。本実施例の欠陥占有率の算出方法は、実施例1から実施例5のいずれの方式にも適用することができる。図1から図3までの構成と、図4から図16までの説明内容は本実施例と同様であるため、説明を省略する。
図17は、欠陥画像における欠陥占有率の算出方法を説明するための模式図の例である。図17では、欠陥画像に含まれる画素の輝度分布に基づいて欠陥占有率を求める例を示している。
欠陥画像1701には欠陥領域が小さい例が、欠陥画像1702には欠陥領域が中程度の例が、欠陥画像1703には欠陥領域が大きい例が例示されている。画像の右側には、各画像に対して算出した輝度分布のヒストグラムと輝度分布の標準偏差σを表示している。欠陥領域が小さい欠陥画像1701に対応する、輝度分布の標準偏差はσ=30である(1704)。欠陥領域が中程度の欠陥画像1702に対応する、輝度分布の標準偏差はσ=40であり(1705)、欠陥領域が小さい1704と比較すると大きな値となっている。さらに、欠陥領域が大きい欠陥画像1703に対応する、輝度分布の標準偏差はσ=70であり(1706)、欠陥領域が小さい1704、および欠陥領域が中程度の1705よりも大きな値となっている。このように、輝度分布の標準偏差と欠陥占有率には単調な相関関係があるので、輝度分布の標準偏差がある閾値を超えている場合に欠陥占有率が大きいと判定することができる。
欠陥占有率の算出は、図1の全体制御部および解析部113、図2の操作・解析部201、図3の欠陥占有率判定処理部305で実行できる。当然ながらこれら以外の処理部にて行われてもよい。
このように、欠陥画像の輝度分布の標準偏差を用いることで、欠陥画像の欠陥占有率を簡単に求めることができる。
なお、ここでは、欠陥画像の輝度分布の標準偏差を用いて、欠陥占有率を算出する方法を説明したが、標準偏差以外のパラメータを用いても良い。また、欠陥占有率の算出方法は、この方法に限定するものではない。
本実施例では、実施例6とは別の欠陥占有率の算出方法を説明する。本実施例の欠陥占有率の算出方法は、実施例1から実施例5のいずれの方式にも適用することができる。図1から図3までの構成と、図4から図16までの説明内容は本実施例と同様であるため、説明を省略する。
図18は、欠陥画像の欠陥領域/背景の輝度分布から欠陥占有率を求める方法を示す模式図の例である。まず、被検査画像の取得前に取得された1枚以上の欠陥を含む画像1801に対して、欠陥領域1802と欠陥領域を除外した背景部分に分離して輝度分布を求める。欠陥を含む画像1801に対するADRまたはADCで求められた結果を流用すれば、演算コストを抑えて容易に欠陥領域を求めることができる。
図18の事例では、欠陥領域の輝度が低い(暗い)ため、欠陥領域の輝度部分1803では、輝度が低い領域に多く分布している状態が確認できる。一方、欠陥領域を除いた背景部分の輝度分布1804では、輝度値が100から220の範囲に分布が集中している。この結果から、例えば、輝度値が100から220の範囲外の画素数を欠陥候補としてカウントして、欠陥占有率に換算することができる。この欠陥占有率算出に用いる輝度値の範囲は、操作者がレシピで設定しても良いし、欠陥領域を求めた際に自動更新することもできる。
このように、過去に取得した欠陥を含む画像の輝度分布から、欠陥候補として判定すべき輝度値の範囲を予め求めておき、欠陥占有率を求めたい欠陥画像においてこの範囲に当てはまる画素を欠陥領域としてカウントすることで、容易に欠陥占有率を求めることができる。
本実施例の方法は、実施例6の欠陥占有率算出方法と比較すると、予め欠陥候補としてカウントする輝度値の範囲を設定しておく必要があるが、この範囲設定は、ADRやADCで求められた結果を流用すれば自動化することが容易であるため、操作者の作業負担は軽微である。また、着目する欠陥種に最適な範囲設定ができるので、より詳細な設定が可能といえる。さらに、詳細な設定をすることにより、ヌイサンス欠陥と呼ばれるような、無視したい欠陥種を除外できる可能性がある。例えば、図18で説明したように、欠陥として認識したい欠陥種が特徴的な輝度分布をする場合には、この輝度分布に該当する輝度範囲を欠陥領域としてカウントする。一方、ヌイサンス欠陥など、欠陥として認識せずに無視したい欠陥種が特徴的な輝度分布をする場合には、この輝度分布に該当する輝度範囲を欠陥領域としてカウントしないことで、欠陥占有率を所望の欠陥種に限定して求めることができる。
本実施例では、欠陥画像の輝度分布の標準偏差を欠陥占有率判定処理の閾値として用いる場合の閾値の決定方法を説明する。本実施例の閾値の決定方法は、実施例1から実施例5のいずれの方式にも適用することができる。図1から図3までの構成と、図4から図18までの説明内容は本実施例と同様であるため、説明を省略する。
図19は、欠陥画像の輝度分布の標準偏差を、欠陥占有率判定処理の閾値として用いる方法を示す模式図の例である。まず、欠陥の大きさによって複数のグループに複数の画像を分類する。具体的には、巨大欠陥と判定すべきグループとそうでないグループに複数の画像を分類しておく。1901には欠陥占有率が低いと判定したい画像が、1904には欠陥占有率が高いと判定したい画像が選別されている。画像の選択はディスプレイに表示されるGUIなどを介して操作者が行うことができるが、ADRまたはADCの欠陥検出結果に基づいて、あらかじめ欠陥画像の候補を自動選択することで、操作者の作業負担を軽減することができる。
図19では、欠陥占有率に基づいて分類された各グループの欠陥画像群に対して、各グループについて平均輝度分布と標準偏差を求めている。欠陥占有率が低いと判定したい欠陥画像群1901の輝度分布1902のバラツキは小さく、標準偏差1903はσ=30となっている。一方、欠陥占有率が高いと判定したい欠陥画像群1904の輝度分布1905のバラツキは相対的に大きく、標準偏差はσ=80となっている。
欠陥画像の輝度分布の標準偏差の算出は、図1の全体制御部および解析部113、図2の操作・解析部201、図3の欠陥占有率判定処理部305で実行できる。当然ながらこれら以外の処理部にて行われてもよい。
このように選別された欠陥画像の輝度分布のバラツキを示す標準偏差を示すことで、操作者は容易に欠陥占有率の判定閾値を決定することができる。
なお、ADRまたはADCの欠陥検出結果に基づいて、例えば特定サイズ以上の欠陥が検出されている画像を自動選択して、選択した欠陥画像群の輝度分布の標準偏差を求めれば、欠陥占有率の判定閾値を自動設定、または自動更新することが可能である。
また、このような自動選択ではなく、欠陥画像の選択を操作者が手動で行う場合でも、選択画面において予め選択候補の欠陥画像がADRまたはADCでデフォルトとして選択されていれば、操作者の選択作業の効率を向上させることができる。
本実施例では、実施例1から実施例8で説明した複数の欠陥検出方法の選択方法を説明する。図1から図3までの構成と、図4から図19までの説明内容は本実施例と同様であるため、説明を省略する。
図20は、欠陥検出方法を選択することができるGUIの例である。2001には低倍欠陥画像のサンプルが表示されており、この低倍欠陥画像における欠陥占有率が2003に表示されている。欠陥占有率の算出は実施例6や実施例7の方式が適用できるが、これらの方式に限定するものではない。複数の画像を選択できるようにする場合には、複数の画像表示と各画像の欠陥占有率、または各画像の欠陥占有率の平均値を表示すればよい。
2004の値が欠陥占有率の判定閾値となる。欠陥占有率の判定閾値は操作者が入力することができるが、実施例8で説明した方法で自動設定することも可能である。操作者が入力設定する場合でも、初期値として自動設定した値が表示されていれば、操作者が閾値を設定する際の判断基準の一つになり得る。図20の例では、低倍欠陥画像の欠陥占有率が閾値以下であるため、この低倍欠陥画像の欠陥占有率は低いと判定して、後段の欠陥検出処理を実行する。
2006には上述した実施例に説明した参照画像を生成または取得する方法が複数併記されており、操作者が選択することができる。2005に表示しているように、各欠陥検出方法は、例えば処理速度の速い順に並べて表示すると、操作者が欠陥検出方法を選択する際の判断基準の一つになり得る。2006で選択された欠陥検出方法に対応させて、2002には低倍参照画像を表示する。
さらに、ADRチェックボックス2007がONに設定されている場合には、選択された欠陥検出方法で欠陥検出した結果を表示するのも有効である。
このように、観察対象の低倍欠陥画像とその欠陥占有率、欠陥占有率の閾値、選択された欠陥検出方法に対応した低倍参照画像、欠陥検出結果を表示することで、選択した欠陥検出方法の妥当性を容易に確認することができる。GUIは、図1の全体制御部および解析部113、図2の操作・解析部201に搭載することができる。当然ながらこれら以外の処理部にて行われてもよい。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために、詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を、他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に、他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成を追加、削除、置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。さらに、各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、光ディスク等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
101:電子銃、102:レンズ、103:走査偏向器、104:対物レンズ、105:試料、106:ステージ、107:一次電子線、108:二次粒子、109:二次粒子検出器、110:電子光学系制御部、111:A/D変換部、112:ステージ制御部、113:全体制御・解析部、114:画像処理部、115:操作部、116:記憶装置、117:光学顕微鏡、118:SEM式欠陥観察装置、119:LAN、120:レシピ管理装置、121:欠陥情報データベース、
201:操作・解析部、202:欠陥データ記憶部、203:画像データ記憶部、204:解析パラメータ記憶部、205:解析結果記憶部、
301:低倍欠陥画像、302:低倍参照画像、303:巨大欠陥判定処理部、304:参照画像作成処理部、305:低倍参照画像、306:欠陥検出処理部、307:欠陥座標、
501:欠陥画像、502:参照画像、503:差分画像、504:欠陥、505:検出欠陥領域、
701:欠陥画像、702:欠陥画像の平均輝度値で作成した参照画像、703:差分画像、704:欠陥、705:検出欠陥領域、
801:欠陥画像、802:欠陥画像の平均輝度値で作成した参照画像、803:差分画像、804:巨大欠陥、805:検出欠陥領域、
1001:欠陥画像、1002:参照画像、1003:差分画像、1004:欠陥、1005:検出欠陥領域、
1201:欠陥画像、1202:代表参照画像の平均輝度値で作成した参照画像、1203:差分画像、1204:欠陥、1205:検出欠陥領域、1206:代表参照画像、
1401:欠陥画像、1402:取得済み参照画像の平均輝度値で作成した参照画像、1403:差分画像、1404:欠陥、1405:検出欠陥領域、1406:取得済み参照画像、
1601:欠陥画像、1602:取得済み欠陥画像から欠陥を除いた領域の平均輝度値で作成した参照画像、1603:差分画像、1604:欠陥、1605:検出欠陥領域、1606:取得済み欠陥画像、1607:欠陥領域、
1701:欠陥占有率が低い画像、1702:欠陥占有率が中程度の画像、1703:欠陥占有率が高い画像、1704:欠陥占有率が低い画像の輝度分布ヒストグラムと標準偏差、1705:欠陥占有率が中程度の画像の輝度分布ヒストグラムと標準偏差、1706:欠陥占有率が高い画像の輝度分布ヒストグラムと標準偏差、
1801:欠陥画像、1802:欠陥領域、1803:欠陥領域の輝度分布、1804:欠陥領域を除いた背景部分の輝度分布、
1901:欠陥画像群、1902:輝度分布、1903:標準偏差、1904:欠陥画像群、1905:輝度分布、1906:標準偏差、
2001:欠陥画像、2002:選択された欠陥検出方法に対応した参照画像、2003:欠陥占有率、2004:欠陥占有率判定閾値、2005:スループット順に並べた欠陥検出方法、2006:選択可能な欠陥検出方法、2007:ADR実行チェックボックス

Claims (14)

  1. 被検査画像と参照画像とを比較することで前記被検査画像に含まれる欠陥領域を検出する欠陥観察装置において、
    前記被検査画像に占める欠陥領域の割合である欠陥占有率を求め、当該欠陥占有率と閾値との大小を判定する欠陥占有率判定処理部を備え、
    前記判定の結果に応じて、前記被検査画像に含まれる複数画素の平均輝度値を有する画素で構成される画像を前記参照画像として作成するか否かを決定することを特徴とする欠陥観察装置。
  2. 請求項1に記載の欠陥観察装置において、
    前記欠陥占有率が前記閾値より高い場合には、前記画像取得部は、欠陥が存在しないと推測される領域を前記参照画像として新たに撮像し、
    前記欠陥占有率が前記閾値より低い場合には、前記参照画像作成処理部は、前記被検査画像に含まれる複数画素の平均輝度値を有する画素で構成される画像を前記参照画像として作成することを特徴とする欠陥観察装置。
  3. 請求項1に記載の欠陥観察装置において、
    前記参照画像作成処理部は、
    前記欠陥占有率が前記閾値より高い場合には、前記被検査画像の取得前に取得されている欠陥を含まない画像の平均輝度値を有する画素で構成される画像を前記参照画像として作成し、
    前記欠陥占有率が前記閾値より低い場合には、前記被検査画像に含まれる複数画素の平均輝度値を有する画素で構成される画像を前記参照画像として作成することを特徴とする欠陥観察装置。
  4. 請求項3に記載の欠陥観察装置において、
    前記参照画像作成処理部は、複数の前記欠陥を含まない画像を用いて前記参照画像を作成することを特徴とする欠陥観察装置。
  5. 請求項1に記載の欠陥観察装置において、
    前記参照画像作成処理部は、
    前記欠陥占有率が前記閾値より高い場合には、前記被検査画像の取得前に取得された欠陥を含む画像から当該欠陥の領域を除外した領域の平均輝度値を有する画素で構成される画像を前記参照画像として作成し、
    前記欠陥占有率が前記閾値より低い場合には、前記被検査画像に含まれる複数画素の平均輝度値を有する画素で構成される画像を前記参照画像として作成することを特徴とする欠陥観察装置。
  6. 請求項1に記載の欠陥観察装置において、
    前記欠陥占有率判定処理部は、前記被検査画像に含まれる画素の輝度分布に基づいて前記欠陥占有率を求めることを特徴とする欠陥観察装置。
  7. 請求項1に記載の欠陥観察装置において、
    前記被検査画像の取得前に取得された欠陥を含む画像における当該欠陥の領域の輝度分布に基づいて欠陥と判定するべき輝度値の範囲を求める演算部を有し、
    前記欠陥占有率判定処理部は、前記被検査画像を構成する画素であって、前記輝度値の範囲に含まれる画素の数から前記欠陥占有率を求めることを特徴とする欠陥観察装置。
  8. 請求項1に記載の欠陥観察装置において、
    前記欠陥占有率判定処理部は、欠陥の大きさによって分類された複数のグループのそれぞれに含まれる複数の画像の平均輝度分布に基づいて前記閾値を用いることを特徴とする欠陥観察装置。
  9. 請求項1に記載の欠陥観察装置において、
    前記参照画像を生成または取得する複数の方法を選択可能とする画面を表示する表示部を備えることを特徴とする欠陥観察装置。
  10. 被検査画像と参照画像とを比較することで前記被検査画像に含まれる欠陥領域を検出する欠陥観察方法において、
    前記被検査画像に占める欠陥領域の割合である欠陥占有率を求め、当該欠陥占有率と閾値との大小を判定し、
    前記判定の結果に応じて、前記被検査画像に含まれる複数画素の輝度値の平均輝度値を有する画素で構成される画像を前記参照画像として作成するか否かを決定することを特徴とする欠陥観察方法。
  11. 請求項10に記載の欠陥観察方法において、
    前記欠陥占有率が前記閾値より高い場合には、欠陥が存在しないと推測される領域を前記参照画像として新たに撮像し、
    前記欠陥占有率が前記閾値より低い場合には、前記被検査画像に含まれる複数画素の輝度値の平均輝度値を有する画素で構成される画像を前記参照画像として作成することを特徴とする欠陥観察方法。
  12. 請求項10に記載の欠陥観察方法において、
    前記欠陥占有率が前記閾値より高い場合には、前記被検査画像の取得前に取得されている欠陥を含まない画像の平均輝度値を有する画素で構成される画像を前記参照画像として作成し、
    前記欠陥占有率が前記閾値より低い場合には、前記被検査画像に含まれる複数画素の平均輝度値を有する画素で構成される画像を前記参照画像として作成することを特徴とする欠陥観察方法。
  13. 請求項12に記載の欠陥観察方法において、
    複数の前記欠陥を含まない画像を用いて前記参照画像を作成することを特徴とする欠陥観察方法。
  14. 請求項10に記載の欠陥観察方法において、
    前記欠陥占有率が前記閾値より高い場合には、前記被検査画像の取得前に取得された欠陥を含む画像から当該欠陥の領域を除外した領域の平均輝度値を有する画素で構成される画像を前記参照画像として作成し、
    前記欠陥占有率が前記閾値より低い場合には、前記被検査画像の平均輝度値を有する画素で構成される画像を前記参照画像として作成することを特徴とする欠陥観察方法。
JP2012286608A 2012-12-28 2012-12-28 欠陥観察方法および欠陥観察装置 Active JP5957378B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012286608A JP5957378B2 (ja) 2012-12-28 2012-12-28 欠陥観察方法および欠陥観察装置
TW102140676A TWI471553B (zh) 2012-12-28 2013-11-08 缺陷觀察方法及缺陷觀察裝置
CN201380066389.3A CN104870985B (zh) 2012-12-28 2013-11-29 缺陷观察方法以及缺陷观察装置
US14/650,515 US9569836B2 (en) 2012-12-28 2013-11-29 Defect observation method and defect observation device
KR1020157014497A KR101704325B1 (ko) 2012-12-28 2013-11-29 결함 관찰 방법 및 결함 관찰 장치
PCT/JP2013/082117 WO2014103611A1 (ja) 2012-12-28 2013-11-29 欠陥観察方法および欠陥観察装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012286608A JP5957378B2 (ja) 2012-12-28 2012-12-28 欠陥観察方法および欠陥観察装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014130026A true JP2014130026A (ja) 2014-07-10
JP5957378B2 JP5957378B2 (ja) 2016-07-27

Family

ID=51020705

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012286608A Active JP5957378B2 (ja) 2012-12-28 2012-12-28 欠陥観察方法および欠陥観察装置

Country Status (6)

Country Link
US (1) US9569836B2 (ja)
JP (1) JP5957378B2 (ja)
KR (1) KR101704325B1 (ja)
CN (1) CN104870985B (ja)
TW (1) TWI471553B (ja)
WO (1) WO2014103611A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220073640A (ko) 2020-11-26 2022-06-03 주식회사 히타치하이테크 하전 입자 빔 장치

Families Citing this family (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5953658B2 (ja) * 2011-05-25 2016-07-20 ソニー株式会社 ロボット制御装置及びロボット装置の制御方法、コンピューター・プログラム、プログラム記憶媒体、並びにロボット装置
WO2016099497A1 (en) * 2014-12-18 2016-06-23 Halliburton Energy Services, Inc. Non-destructive inspection methods and systems
JP6513982B2 (ja) * 2015-03-16 2019-05-15 株式会社東芝 欠陥検査装置並びに欠陥検査装置の管理方法及び管理装置
US10332066B1 (en) 2015-03-30 2019-06-25 Amazon Technologies, Inc. Item management system using weight
CN105160320B (zh) * 2015-09-02 2019-03-01 小米科技有限责任公司 指纹识别方法、装置及移动终端
JP6711404B2 (ja) * 2016-08-15 2020-06-17 セイコーエプソン株式会社 回路装置、電子機器及びエラー検出方法
US10031087B2 (en) * 2016-09-22 2018-07-24 SSAB Enterprises, LLC Methods and systems for the quantitative measurement of internal defects in as-cast steel products
JP6265253B1 (ja) 2016-12-15 2018-01-24 オムロン株式会社 検査装置および検査方法
JP6665809B2 (ja) * 2017-02-24 2020-03-13 株式会社ニューフレアテクノロジー マルチ荷電粒子ビーム描画装置及びその調整方法
TWI692700B (zh) * 2017-10-05 2020-05-01 敖翔科技股份有限公司 智慧型的缺陷校正系統與其實施方法
CN108565224B (zh) * 2018-01-12 2020-10-16 上海华虹宏力半导体制造有限公司 控制栅极线剥落缺陷的检测方法
CN108198182B (zh) * 2018-01-29 2020-11-10 广东电网有限责任公司电力科学研究院 一种复合绝缘子芯棒护套界面性能评价方法及装置
JP7155530B2 (ja) 2018-02-14 2022-10-19 セイコーエプソン株式会社 回路装置、電子機器及びエラー検出方法
WO2019162641A1 (en) * 2018-02-21 2019-08-29 E.V. Offshore Limited Image correction methods for downhole inspection tools
JP7030566B2 (ja) * 2018-03-06 2022-03-07 株式会社ニューフレアテクノロジー パターン検査方法及びパターン検査装置
JP7067321B2 (ja) * 2018-06-29 2022-05-16 オムロン株式会社 検査結果提示装置、検査結果提示方法及び検査結果提示プログラム
CN109959664B (zh) * 2019-04-10 2021-12-28 长春禹衡光学有限公司 绝对光栅尺的污染检测方法、装置及可读存储介质
US11017522B2 (en) 2019-04-18 2021-05-25 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. Inspection and cleaning system and method for the same
CN112986259B (zh) * 2021-02-09 2022-05-24 清华大学 智能终端oled面板制造工艺的缺陷检测方法以及装置
US12067704B2 (en) * 2021-03-18 2024-08-20 Changxin Memory Technologies, Inc. Defect characterization method and apparatus
CN113012128B (zh) * 2021-03-18 2022-04-15 长鑫存储技术有限公司 缺陷表征方法和装置
CN115330692A (zh) * 2022-07-18 2022-11-11 广州超音速自动化科技股份有限公司 一种基于多区域图像亮度不均缺陷提取方法、系统及平台

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006292725A (ja) * 2005-03-17 2006-10-26 Omron Corp 基板検査装置並びにその検査ロジック設定方法および検査ロジック設定装置
JP2007040910A (ja) * 2005-08-05 2007-02-15 Hitachi High-Technologies Corp 半導体デバイスの欠陥レビュー方法及びその装置
JP2008203034A (ja) * 2007-02-19 2008-09-04 Olympus Corp 欠陥検出装置および欠陥検出方法
JP2009250645A (ja) * 2008-04-02 2009-10-29 Hitachi High-Technologies Corp 欠陥レビュー方法およびその装置
JP2009283917A (ja) * 2008-04-23 2009-12-03 Hitachi High-Technologies Corp 欠陥観察方法及び欠陥観察装置
JP2010161247A (ja) * 2009-01-09 2010-07-22 Hitachi High-Technologies Corp Semを用いた欠陥観察方法及びその装置
JP2010197221A (ja) * 2009-02-25 2010-09-09 Hitachi High-Technologies Corp 欠陥観察方法および欠陥観察装置

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6947587B1 (en) * 1998-04-21 2005-09-20 Hitachi, Ltd. Defect inspection method and apparatus
JP4743805B2 (ja) * 2000-04-06 2011-08-10 ルネサスエレクトロニクス株式会社 外観検査方法および装置
JP4035974B2 (ja) * 2001-09-26 2008-01-23 株式会社日立製作所 欠陥観察方法及びその装置
US9092841B2 (en) * 2004-06-09 2015-07-28 Cognex Technology And Investment Llc Method and apparatus for visual detection and inspection of objects
JP2005158780A (ja) * 2003-11-20 2005-06-16 Hitachi Ltd パターン欠陥検査方法及びその装置
JP2006220644A (ja) * 2005-01-14 2006-08-24 Hitachi High-Technologies Corp パターン検査方法及びその装置
JP2006200972A (ja) * 2005-01-19 2006-08-03 Tokyo Seimitsu Co Ltd 画像欠陥検査方法、画像欠陥検査装置及び外観検査装置
JP4345930B2 (ja) * 2005-01-28 2009-10-14 Ykk株式会社 物品の外観検査装置
JP5006520B2 (ja) * 2005-03-22 2012-08-22 株式会社日立ハイテクノロジーズ 欠陥観察装置及び欠陥観察装置を用いた欠陥観察方法
JP4336672B2 (ja) * 2005-09-26 2009-09-30 アドバンスド・マスク・インスペクション・テクノロジー株式会社 試料検査装置、試料検査方法及びプログラム
JP4943304B2 (ja) * 2006-12-05 2012-05-30 株式会社 Ngr パターン検査装置および方法
JP2008145226A (ja) * 2006-12-08 2008-06-26 Olympus Corp 欠陥検査装置及び欠陥検査方法
CN101329281B (zh) * 2007-06-20 2011-08-10 佛山普立华科技有限公司 影像感测晶片污点检测系统及其检测方法
JP4616864B2 (ja) * 2007-06-20 2011-01-19 株式会社日立ハイテクノロジーズ 外観検査方法及びその装置および画像処理評価システム
JP5287178B2 (ja) * 2008-11-27 2013-09-11 富士通セミコンダクター株式会社 欠陥レビュー装置
JP4726983B2 (ja) * 2009-10-30 2011-07-20 住友化学株式会社 欠陥検査システム、並びに、それに用いる、欠陥検査用撮影装置、欠陥検査用画像処理装置、欠陥検査用画像処理プログラム、記録媒体、および欠陥検査用画像処理方法
WO2012081587A1 (ja) * 2010-12-14 2012-06-21 株式会社ニコン 検査方法、検査装置、露光管理方法、露光システムおよび半導体デバイス

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006292725A (ja) * 2005-03-17 2006-10-26 Omron Corp 基板検査装置並びにその検査ロジック設定方法および検査ロジック設定装置
JP2007040910A (ja) * 2005-08-05 2007-02-15 Hitachi High-Technologies Corp 半導体デバイスの欠陥レビュー方法及びその装置
JP2008203034A (ja) * 2007-02-19 2008-09-04 Olympus Corp 欠陥検出装置および欠陥検出方法
JP2009250645A (ja) * 2008-04-02 2009-10-29 Hitachi High-Technologies Corp 欠陥レビュー方法およびその装置
JP2009283917A (ja) * 2008-04-23 2009-12-03 Hitachi High-Technologies Corp 欠陥観察方法及び欠陥観察装置
JP2010161247A (ja) * 2009-01-09 2010-07-22 Hitachi High-Technologies Corp Semを用いた欠陥観察方法及びその装置
JP2010197221A (ja) * 2009-02-25 2010-09-09 Hitachi High-Technologies Corp 欠陥観察方法および欠陥観察装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220073640A (ko) 2020-11-26 2022-06-03 주식회사 히타치하이테크 하전 입자 빔 장치
US11670481B2 (en) 2020-11-26 2023-06-06 Hitachi High-Tech Corporation Charged particle beam device

Also Published As

Publication number Publication date
KR20150079945A (ko) 2015-07-08
US20150302568A1 (en) 2015-10-22
TWI471553B (zh) 2015-02-01
WO2014103611A1 (ja) 2014-07-03
CN104870985B (zh) 2017-06-13
TW201435329A (zh) 2014-09-16
US9569836B2 (en) 2017-02-14
KR101704325B1 (ko) 2017-02-07
JP5957378B2 (ja) 2016-07-27
CN104870985A (zh) 2015-08-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5957378B2 (ja) 欠陥観察方法および欠陥観察装置
KR101955268B1 (ko) 결함 관찰 장치 및 결함 관찰 방법
KR101614592B1 (ko) 결함 분류 방법 및 결함 분류 시스템
JP5948138B2 (ja) 欠陥解析支援装置、欠陥解析支援装置で実行されるプログラム、および欠陥解析システム
US9390490B2 (en) Method and device for testing defect using SEM
US9311697B2 (en) Inspection method and device therefor
US20130294680A1 (en) Image classification method and image classification apparatus
US9342878B2 (en) Charged particle beam apparatus
WO2013153891A1 (ja) 荷電粒子線装置
TWI553688B (zh) Charged particle beam device
JP5707291B2 (ja) 画像分類支援を行う荷電粒子線装置
JP2012169571A (ja) 欠陥抽出走査電子顕微鏡検査装置及びその抽出方法
JP6049052B2 (ja) ウエハ外観検査装置及びウエハ外観検査装置における感度しきい値設定方法
JP2015004641A (ja) ウエハ外観検査装置
WO2016092614A1 (ja) 欠陥検査装置、表示装置、及び欠陥分類装置
JP5374225B2 (ja) ウェハ検査条件決定方法、ウェハ検査条件決定システム及びウェハ検査システム
JP2017003305A (ja) 欠陥画像分類装置
JP2016111166A (ja) 欠陥観察装置および欠陥観察方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150722

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150722

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160524

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160620

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5957378

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350