JP2014127427A - 集電部材およびセルスタック装置並びに燃料電池 - Google Patents

集電部材およびセルスタック装置並びに燃料電池 Download PDF

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Abstract

【課題】 集電ロスが小さく、かつ接着剤の接着強度も高い集電部材およびセルスタック装置、並びに燃料電池セルを備えたセルスタック装置を収納してなる燃料電池を提供する。
【解決手段】 断面が略矩形形状の板状であり、一方の主面Xがセル3に電気的に接続されるとともに、側面Yが接着剤41で接着され、略矩形形状の角部にC面またはR面の面取り42が設けられているとともに、面取り42は接着剤41で接着されており、セル3に接続される一方の主面X側の面取り42Xの主面側切り取り長さをa、面取り42Xの側面側切り取り長さをb、セル3に接続される側とは反対側の他方の主面Z側の面取り42Zの主面側切り取り長さをc、面取り42Zの側面側切り取り長さをdとしたとき、aよりもcが大きく、かつa/b比よりもc/d比が大きい集電部材4である。
【選択図】 図3

Description

本発明は、電池セルと電気的に接続される集電部材およびセルスタック装置並びに燃料電池に関するものである。
リチウム二次電池等の二次電池や燃料電池等の電池においては、電池セルの電気を集電部材にて外部に取り出す必要がある。例えば、特許文献1では、電解質を空気極層と燃料極層で挟持し、それらの表面に良導電材からなる集電体を積層した状態で接続して集電ロスを減少させた燃料電池セルが開示されている。また、特許文献2では、集電体を電極に点接触させて接着剤で接着した構成が開示されている。
特開2006−172906号公報 特開2008−010187号公報
しかしながら、特許文献1の電極層に集電体を積層した構造では、電池セルの配置の自由度が損なわれ、燃料ガスや空気の供給を妨げる可能性があった。また、特許文献2のように電極と集電体とを点接触させた状態で接着する方法では、集電ロスが大きかった。
そこで、本発明の目的は、集電ロスが小さく、かつ接着剤の接着強度も高い集電部材およびセルスタック装置、並びに燃料電池セルを備えたセルスタック装置を収納してなる燃料電池を提供することである。
本発明の集電部材は、断面が略矩形形状の板状で、一方の主面が電池セルに接触して電気的に接続されるとともに、側面が接着剤で前記電池セルに接着された集電部材であって、前記略矩形形状の角部にC面またはR面の面取りが設けられているとともに、前記面取りは前記接着剤で前記電池セルに接着されており、前記電池セルに接触する前記一方の主面側の前記面取りの主面側切り取り長さをa、該一方の主面側の前記面取りの前記主面に直交する側面側切り取り長さをb、前記電池セルに接続される側とは反対側の他方の主面側の前記面取りの主面側切り取り長さをc、該他方の主面側の前記面取りの側面側切り取り長さをdとしたとき、aよりもcが大きく、かつa/b比よりもc/d比が大きいものである。
また、本発明のセルスタック装置は、上記集電部材を具備するものであり、本発明の燃料電池は、燃料電池セルを具備する上記セルスタック装置を収納容器内に収納したものである。
本発明の集電部材は、電池セルに接続される一方の主面側の面取りは、主面側切り取り長さが狭いので、電池セルと集電部材との接触面積が広く集電ロスが低減される。また、電池セルに接続される側とは反対側の他方の主面側の面取りでは、側面に接着される接着剤が回り込んで、他方の主面側の面取りが接着剤で覆われるため、接着される面積が広くなり、集電部材と接着剤との接着強度も高くなる。
本実施形態の集電部材を具備するセルスタック装置の一例を示し、(a)平面図、(b)(a)の点線枠で囲った部分の一部拡大平面図、(c)(a)のB−B断面図である。 図1のセルスタック装置の(a)概略斜視図、(b)スタックとガスケースとの接続部付近の拡大断面図(図1(a)のA−A断面図)である。 図1のセルスタック装置の集電部材の断面形状を説明するための概略断面図である。 図3の集電部材について、(a)集電部材、(b)端部集電部材の形状を説明するための概略斜視図である。
(セルスタック装置)
図1は、本実施形態の集電部材を具備する燃料電池セルを備えたセルスタック装置の一例を示し、(a)は平面図、(b)は(a)の点線枠で囲った部分の一部を拡大して示す断面図である。
セルスタック装置1(以下、スタック装置1と略することがある。)は、図1に示すように、燃料電池セル3(以下、セル3と略することがある。)の複数個が整列した状態で立設しているとともに、隣接するセル3間に集電部材4aを介して電気的に直列に接続したセルスタック2(以下、スタック2と略することがある。)を有している。すなわち、隣接するセル3間に集電部材4aが挟まれている。
セル3の内部には、一端部から他端部へ長さ方向Lに貫通するガス流路13を有しており、セル3の一端部(図1、3の下端部)は枠体16で囲まれており、枠体16の内側に充填された第1接着剤17でセル3の下端部の外周が接着されている。つまり、スタック2は、枠体16の内側に複数のセル3を並べて収容し、第1接着剤17で枠体16に接着されている。
また、スタック2の最も外側に位置するセル3aに端部集電部材4bが接着されており、この端部集電部材4bの外側には、端部集電部材4bに接着して電気的に接続されたセルスタック支持部材5が存在する。スタック支持部材5の外側には保護カバー6がある。保護カバー6は、スタック2の周囲(スタック装置1(a)の周囲)に置かれる断熱材との接触や外部からの衝撃に対して、スタック支持部材5およびスタック2を保護する。また、スタック支持部材5にはスタック2の外側に突出する電流引き出し部7が接続されている。
一方、図2に示すように、ガスケース(マニホールド)20は、セル3のガス流路13にガスを供給する開口部21を上面に有している。また、環状の枠体16の下端部が、ガスケース20の開口部21を取り囲むように形成された凹溝状の接着部22に差し込まれている。そして、枠体16の下端部がガスケース20に凹溝状の接着部22内の第2接着剤18に埋設された状態で接着されており、セル3のガス流路13以外の部分が気密に封止されている。
(セル)
ここで、セル3は、図1(b)に示すように、一対の対向する平坦面をもつ柱状の導電性支持基板12(以下、支持基板12と略す場合がある)の一方の平坦面上に燃料側電極層8、固体電解質層9及び空気側電極層10を順次積層してなる柱状(中空平板状等)からなる。また、セル3の他方の平坦面上にはインターコネクタ11が設けられており、支
持基板12の内部には、セル3に燃料ガスを流すためのガス流路13が一端部から他端部に亘る長さ方向Lに設けられている。さらに、インターコネクタ11の外面(上面)にはP型半導体層14が設けられている。P型半導体層14を介して、集電部材4aをインターコネクタ11に接続させることにより、両者の接触がオーム接触となり、電位降下を少なくし集電性能の低下を有効に回避することが可能となる。なお、図1(a)では集電部材4a、端部集電部材4bの記載を省略している。また、支持基板は燃料側電極層を兼ねるものとし、その表面に固体電解質層および空気側電極層を順次積層してセルを構成することもできる。
また、本実施態様において、セル3は各種セルが知られているが、発電効率のよいセルとする上で、上記構成からなる固体酸化物形セルが好適に採用できる。それにより、単位電力に対して燃料電池を小型化することができるとともに、家庭用燃料電池で求められる変動する負荷に追従する負荷追従運転を行なうことができる。また、上記中空平板状のセル3以外にもセルが円筒形状であってもよい。
燃料側電極層8は、一般的に公知のものを使用することができ、多孔質の導電性セラミックス、例えば希土類元素が固溶しているZrO(安定化ジルコニアと称し、部分安定化も含むものとする)とNiおよび/またはNiOとから形成することができる。
固体電解質層9は、燃料側電極層8、空気側電極層10間の電子の橋渡しをする電解質としての機能を有していると同時に、燃料ガスと酸素含有ガスとのリークを防止するためにガス遮断性を有することが必要とされ、3〜15モル%の希土類元素が固溶したZrOから形成される。なお、上記特性を有する限りにおいては、他の材料等を用いて形成してもよい。
空気側電極層10は、一般的に用いられるものであれば特に制限はなく、例えば、いわゆるABO型のペロブスカイト型酸化物からなる導電性セラミックスから形成することができる。空気側電極層10はガス透過性を有していることが必要であり、開気孔率が20%以上、特に30〜50%の範囲にあることが好ましい。
支持基板12としては、燃料ガスを燃料側電極層8まで透過するためにガス透過性であること、さらには、インターコネクタ11を介して集電するために導電性であることが要求される。したがって、支持基板12としては、導電性セラミックスやサーメット等を用いることができる。セル3を作製するにあたり、燃料側電極層8または固体電解質層9との同時焼成により支持基板12を作製する場合においては、鉄族金属成分と特定希土類酸化物とから支持基板12を形成することが好ましい。また、図1に示したセル3において、柱状(中空平板状)の支持基板12は、立設方向に細長く延びる板状片であり、平坦な両面と半円形状の両側面を有する。また、支持基板12は、ガス透過性を備えるために開気孔率が30%以上、特に35〜50%の範囲にあるのが好適であり、そしてまたその導電率は300S/cm以上、特に440S/cm以上であるのが好ましい。また、支持基板12の形状は柱状であれば良く、円筒状であってもよい。
P型半導体層14としては、遷移金属ペロブスカイト型酸化物からなる層を例示することができる。具体的には、インターコネクタ11を構成する材料よりも電子伝導性が大きいもの、例えば、BサイトにMn、Fe、Coなどが存在するLaMnO系酸化物、LaFeO系酸化物、LaCoO系酸化物などの少なくとも一種からなるP型半導体セラミックスを使用することができる。このようなP型半導体層14の厚みは、一般に、30〜100μmの範囲にあることが好ましい。
インターコネクタ11は、上述したとおり、ランタンクロマイト系のペロブスカイト型
酸化物(LaCrO系酸化物)、もしくは、ランタンストロンチウムチタン系のペロブスカイト型酸化物(LaSrTiO系酸化物)が好適に使用される。これらの材料は、導電性を有し、かつ燃料ガス(水素含有ガス)および酸素含有ガス(空気等)と接触しても還元も酸化もされない。また、インターコネクタ11は支持基板12に形成されたガス流路13を流通する燃料ガス、および支持基板12の外側を流通する酸素含有ガスのリークを防止するために緻密質でなければならず、93%以上、特に95%以上の相対密度を有していることが好ましい。
(集電部材)
セル3を電気的に接続するために介装される集電部材4aおよび端部集電部材4bは、弾性を有する金属または合金からなる部材あるいは金属繊維または合金繊維から成るフェルトに所要の表面処理を加えた部材から構成することができる。
図3の集電部材4(集電部材4aおよび端部集電部材4b)の概略断面図によれば、本実施態様では、集電部材4は、断面が略矩形形状の板状であり、一方の主面Xがセル3の空気側電極層10に接触して電気的に接続されるとともに、側面Yが導電性の接着剤41でセル3の空気側電極層10に接着されている。また、集電部材4の略矩形形状の角部にR面の面取り42が設けられている。なお、面取り42はC面(テーパ面)であってもよい。さらに、面取り42は接着剤41で接着されている。つまり、面取り42の表面は接着剤41で覆われている。
ここで、本実施態様では、空気側電極層10に接触してセル3に接続される一方の主面X側の面取り42Xの主面側切り取り長さをa、一方の主面X側の面取り42Xの側面側切り取り長さをb、セル3に接続される側とは反対側の他方の主面Z側の面取り42Zの主面側切り取り長さをc、他方の主面Z側の面取り42Zの側面側切り取り長さをdとしたとき、セル3に接続される一方の主面X側の面取り42Xの主面側切り取り長さaが、他方の主面Z側の面取り42Zの主面側切り取り長さcよりも短く、かつa/b比よりもc/d比が大きくなっている。また、本実施態様では、面取り42Xの側面側切り取り長さbが、面取り42Zの側面側切り取り長さdよりも長くなっている。これによって、セル3に接続される一方の主面側Xは、セル3と集電部材4との接触面積が広いために集電ロスが低減される。また、セル3に接続される側とは反対側の他方の主面Z側では、接着剤41で接着される面積が広くなるので、集電部材4と接着剤41との接着強度も高くなる。
つまり、空気側電極層10は開気孔率が20%以上の多孔質な材質であるために、集電部材4との接触部では電気的接続状態が悪くなりやすいが、本実施態様では、セル3と集電部材4との接触面積が広いために集電ロスが低減される。また、空気側電極層10と集電部材4とを接着する接着剤41には、空気側電極層10内に空気を取り込むために気孔が存在する。そのために、接着剤41と空気側電極層10との接着強度が低下しやすいが、本実施態様では、接着剤41で接着される面積が広くなるので、集電部材4と接着剤41との接着強度も高くなる。
ここで、セル3と集電部材4との間に導電性の接着剤が300μm以下の厚みで層状に介在することもある。このような場合でも、層状に介在する導電性接着剤の厚みが300μm以下の厚みであれば、セル3と集電部材4との間の導電性は、導電性接着剤の厚みが300μmより厚い場合よりも良好になるため、本発明の効果は失われない。
なお、本実施態様によれば、集電部材4aの他の一部においては、他方の主面Zが、インターコネクタ11側のP型半導体層14と接触して電気的に接続されている。インターコネクタ11およびP型半導体層14はち密質な材質からなるために、集電部材4との接
触部では電気的接続状態は良好である。また、P型半導体層14と集電部材4とを接着する接着剤には、気孔が存在しないか、または気孔の存在割合が上記接着剤41よりも低いために、P型半導体層14と接着剤41との接着強度は高い。そのために、P型半導体層14に接続される集電部材4はa/b比よりもc/d比が小さくなっても、スタック2の全体としての集電ロスと電気セル3間の接着性は最適化される。また、集電部材4の構造を変えて、P型半導体層14と接触して電気的に接続される集電部材4のa/b比よりもc/d比が大きくなるようにしてももちろんよい。
ここで、切り取り長さa,b,c,dの測定は、集電部材4の長さ方向の寸法誤差を考慮して、任意の長さ位置3箇所で測定して平均値を算出することによって求める。また、面取り42X、42Zは、主面X、Zの両端それぞれに2つずつ設けられている。本実施態様では、2つの面取り42Xおよび2つの面取り42Zは、それぞれ同じ形状からなるが、切り取り長さa,b,c,dが異なっている場合もある。この場合、a/b比とc/d比との比較は、2つの面取り42Xまたは2つの面取り42Zの切り取り長さa,b,c,dの平均値をとって比較する。
集電部材4の材質としては、Fe−Cr系やFe−Ni系の耐熱性合金等が好ましく採用される。また、その幅は20〜40mm、厚みは0.3〜0.6mmのものが好ましく採用されるが、特に限定はされない。
なお、本実施態様では、a/b比が0.1〜1、c/d比が1〜10である。この範囲であれば、空気側電極層10およびP型半導体層14における集電ロスがともに小さく、かつ接着剤の接着強度が高い。また、集電部材4の角部において酸化性を高めるための耐酸化被膜を被着形成した場合に、角部に耐酸化被膜が比較的均一に成膜されて、集電部材4の耐酸化性を高めることができる。
ここで、a/b比およびc/d比を所定の範囲内に制御する方法は、まず、集電部材4を打ち抜き加工によって所定形状に裁断する。その後、所定のC面またはR面形状の金型を用いて、集電部材4の角部を面押し加工することによって、a/b比およびc/d比を制御することができる。この面押し加工によって、打ち抜き加工にて集電部材4の角部に発生したバリをなくすこともできる。
また、本実施態様では、主面X,Zの面粗度は側面Yの面粗度よりも滑らかとなっている。これによって、主面Xにおける導電性を高めることができるとともに、側面Yにおける接着剤の接着強度を高めることができる。さらに、側面Yには厚み方向の筋(図示せず)が複数条設けられている。厚み方向の筋は、アンカー効果を発揮して、接着剤41の接着強度が向上する。主面X,Zの面粗度と側面Yの面粗度は、打ち抜き加工する際の裁断刃の面粗度を調整することによって制御することができる。また、側面Yに厚み方向の筋を形成するには、打ち抜き加工する際の裁断刃に凹凸を設けることによって形成できる。
図4(a)は集電部材4a、(b)は端部集電部材4bの一例を示したものである。図4(a)に示した集電部材4aは、セル3の長手方向に沿った一対の接続部31と、一対の接続部31間を連結するように設けられた隣接するセル3と接触するための板状をした複数の接触部32とを有する形状からなる。
このような集電部材4aおよび端部集電部材4bは、セル3の変形に対して良好な追従性を有する。また端部集電部材4bも、集電部材4aと同じ形状とすることができるが、セル3の変形に対する追従性を更に向上させるために、図4(b)に示すように、隣接する一方のセル3の平坦面に当接する第1導電体片33と、隣接する一方のセル3の一方の端部から隣接する他方のセル3の他方の端部へと傾斜して延びる第2導電体片34と、他
方のセル3の平坦面に当接する第3導電体片35と、他方のセル3の一方の端部から一方のセル3の他方の端部へと傾斜して延びる第4導電体片36とを基本要素として具備する。第1〜第4の導電体片はこの順序で端部同士を次々に連結されており、さらにこの順序で繰り返し導電体片が連結されることにより、軸方向に延在する一繋がりの形状であることが望ましい。
(燃料電池)
さらに、上述したセルスタック装置1を収納容器(図示せず)内に収納した燃料電池においても、集電部材4の集電ロスが少なく、かつ集電部材4の接着強度が高いものとなることから、長期信頼性が向上した燃料電池となる。
なお、上述した本実施態様では、セル3が燃料電池セルである場合について説明したが、本発明は上記実施態様に限定されるものではなく、集電部材の一主面を電池セルや電極に接触させて電気的に接続するとともに、集電部材の側面を接着剤によって接着固定する形態の電子部品であれば、好適に使用可能である。
Fe−Cr系の耐熱性合金からなり、幅が30mm、厚みは0.4mmの板状で、図3、4の形状からなる集電部材を準備し、面取り形状を表1の寸法として、セルスタック装置の電池セルの空気側電極層に接着固定した。また、集電部材の他の一部において、他の主面にはP型半導体層を接着した。
そして、集電部材と空気側電極層および集電部材とP型半導体層の接着剤の接着強度をプッシュプルゲージにて測定した。表中、引張強度として記載した。また、セルスタック装置を組み立てて、集電部材と空気側電極層および集電部材とP型半導体層の電気的接続状態を確認した。表中、初期電圧降下として記載した。さらに、初期電圧降下値が低かった試料については、850℃に保持した状態で2000時間後の電圧降下値を確認した。表中、試験後電圧降下として記載した。結果は表1に示した。
表1から明らかなとおり、空気側電極層との接続において、集電部材のa/b比とc/d比とが同じ試料No.5、および集電部材のa/b比よりもc/d比が小さい試料No.6、7では、集電ロスが大きく、かつ接着剤の接着強度が低いものであった。
これに対して、空気側電極層との接続において、集電部材のa/b比よりもc/d比が大きい試料No.1〜4、8〜11では、集電ロスが小さく、かつ接着剤の接着強度が高いものであった。特に、a/b比が0.1〜1、c/d比が2〜5である試料No.9〜10では、1000時間高温保持後の耐酸化性も高く、かつP型半導体層との電気的接続
状態も良好であった。
なお、集電部材の主面X、Zおよび側面Yについて、接触式表面粗さ計で表面粗さを測定したところ、試料No.1〜4、8〜11では、主面X,Zの面粗度は側面Yの面粗度よりも滑らかとなっていた。また、顕微鏡観察の結果、試料No.1〜4、8〜11では、いずれも側面Yには厚み方向の筋が複数条設けられていた。
1 セルスタック装置(スタック装置)
2 セルスタック(スタック)
3 電池セル
4 集電部材4
4a 集電部材4a
4b 端部集電部材
X 電池セルに接続される一方の主面
Y 側面
Z 他方の主面
41 接着剤
42 面取り
a 一方の主面X側の面取り42Xの主面側切り取り長さ
b 面取り42Xの側面側切り取り長さ
c 他方の主面Z側の面取り42Zの主面側切り取り長さ
d 面取り42Zの側面側切り取り長さ

Claims (7)

  1. 断面が略矩形形状の板状で、一方の主面が電池セルに接触して電気的に接続されるとともに、側面が接着剤で前記電池セルに接着された集電部材であって、前記略矩形形状の角部にC面またはR面の面取りが設けられているとともに、前記面取りは前記接着剤で前記電池セルに接着されており、前記電池セルに接触する前記一方の主面側の前記面取りの主面側切り取り長さをa、該一方の主面側の前記面取りの前記主面に直交する側面側切り取り長さをb、前記電池セルに接続される側とは反対側の他方の主面側の前記面取りの主面側切り取り長さをc、該他方の主面側の前記面取りの側面側切り取り長さをdとしたとき、aよりもcが大きく、かつa/b比よりもc/d比が大きい集電部材。
  2. 前記a/b比が0.1〜1、前記c/d比が1〜10である請求項1記載の集電部材。
  3. 前記主面の面粗度は前記側面の面粗度よりも滑らかである請求項1または2記載の集電部材。
  4. 前記側面に厚み方向の筋が複数条設けられている請求項3記載の集電部材。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の集電部材を介して複数の電池セルが直列に接続されてなるセルスタック装置。
  6. 前記電池セルが燃料電池セルである請求項5に記載のセルスタック装置。
  7. 請求項6に記載のセルスタック装置を収納容器内に収納した燃料電池。
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