JP2014126725A - 走査ミラー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 支持体の変形によりミラーを変位させる走査ミラー装置の性能を高める。
【解決手段】 走査ミラー装置は、ミラー1を支持する比較的剛性の低い第1支持体2と、第1支持体2を複数箇所で支持する比較的剛性の高い複数の固定部材5と、ミラー1が存する平面と異なる面で固定部材5を連結する比較的剛性の高い補強部材6と、前記第1支持体を変形させて前記ミラーを第1軸回りに変位させる第1駆動部2a,2bと、を備える。補強部材6は、例えば直線的な棒状のものとすることができて、質量や慣性モーメントが小さなものとすることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、レーザ光を反射するミラーを直交する2軸回りで変位させる走査ミラー装置に関する。
例えばレーザプロジェクタ等といった画像表示装置には、レーザ光を反射するミラーを直交する2軸回りで揺動変位させ、反射光を垂直及び水平方向に走査することで、レーザ光による画像を表示する走査ミラー装置が用いられている。
特許文献1には、ミラー部と、ミラー部を駆動する圧電アクチュエータの圧電カンチレバーの支持体を、複数の層から構成される半導体基板を形状加工して一体的に形成し、圧電カンチレバーの支持体は、複数の層のうち少なくとも1つの層からなる第1の支持層を形状加工して形成され、ミラー部は、複数の層のうち第1の支持層と厚さが異なる少なくとも1つの層からなる第2の支持層を形状加工して形成される、圧電アクチュエータを用いた光偏向器が記載されている。
特開2009−169290号公報
駆動信号に応じてミラーを支持する支持体を変形させることにより、レーザ光を反射するミラーを水平走査方向及び垂直走査方向へ揺動変位させる走査ミラー装置では、駆動信号の共振周波数を高めてミラーを揺動変位させるために、部材の質量や慣性モーメントを小さくすることが求められている。
その一方で、支持体の変形によりミラーを設計通りに変位させるために、支持体の変形を所期のものに規制する必要があり、この変形規制のために支持体には比較的剛性の高い部材が設けられる。
すなわち、支持体の変形規制のために比較的剛性の高い部材を設ける要請と、支持体の質量や慣性モーメントを小さくする要請とが、相反するものであり、これら要請に合理的に応えることが望まれていた。
本発明は、上記従来の事情に鑑みなされたものであり、性能の高い走査ミラー装置を提供することを目的とする。
本発明に係る走査ミラー装置は、ミラーと、前記ミラーを支持する比較的剛性の低い第1支持体と、前記第1支持体を複数箇所で支持する比較的剛性の高い複数の固定部材と、前記ミラーが存する平面と異なる面で前記複数の固定部材を連結する比較的剛性の高い補強部材と、前記第1支持体を変形させて前記ミラーを第1軸回りに変位させる第1駆動部と、を備える。
例えば、この第1軸はミラーを水平走査方向へ揺動変位させる軸に設定され、第1支持部材の変形によりミラーで反射したレーザ光を水平走査することができる。
そして、補強部材は、剛性をもって固定部材間の変形、すなわち、第1支持体の変形を所期のものに規制し、しかも、ミラーが存する平面と異なる面で固定部材を連結することから、例えば直線的な棒状のものとすることができて、質量や慣性モーメントが小さなものとすることができる。
なお、固定部材は、典型的には、第1支持部材に対して2箇所を支持するように2個設けられるが、第1支持体の変形を所期のものに規制する必要に応じて、3箇所以上を支持するように3個以上設けてもよい。
なお、第1駆動部として種々な形式の機能部品を用いることができるが、一例として、圧電アクチュエータのような自己変形式の第1駆動部を第1支持体に設けることにより、構成を小型且つ簡素なものとすることができる。
本発明に係る走査ミラー装置は、前記固定部材を介して前記第1支持体を支持する比較的剛性の低い第2支持体と、前記第2支持体を変形させて前記第1支持体と共に前記ミラーを前記第1軸に直交する第2軸回りに変位させる第2駆動部と、を備えるものとしてもよい。
例えば、この第2軸はミラーを垂直走査方向へ揺動変位させる軸に設定され、第2支持部材の変形によりミラーで反射したレーザ光を垂直走査することができる。
そして、第2支持体の変形によっても、第1支持体は補強部材で必要な剛性が高められているのでミラーが不要に変位することはなく、ミラーは所期の垂直走査及び水平走査がなされる。
なお、第2駆動部として種々な形式の機能部品を用いることができるが、一例として、圧電アクチュエータのような自己変形式の第2駆動部を第2支持体に設けることにより、構成を小型且つ簡素なものとすることができる。
本発明に係る走査ミラー装置では、補強部材、第1支持体又は第2支持体は、種々な材料により形成することができ、補強部材は比較的高い必要な剛性を有し、第1支持体又は第2支持体は比較的低い必要な剛性を有するようにすればよい。
ここで、本発明に係る走査ミラー装置は、小型化、低消費電力化、処理の高速化などで有利なMEMS(Micro Electro Mechanical System)型の走査ミラー装置として実施するのが好ましい。このMEMS型の走査ミラー装置は、シリコン等の半導体材料の薄膜形成技術や金属の薄膜形成技術を用いて、例えば、10mm×10mm程度の大きさに構成することができるが、補強部材はシリコンにより形成し、第1支持体又は第2支持体は金属により形成するようにすれば、それぞれの必要な剛性を設定することが容易である。
本発明に係る走査ミラー装置は、補強部材がミラーの法線方向においてミラーとの重なりを回避した形状であるのが好ましく、このようにすることにより、ミラー周辺の組み立て作業を容易に行なうことができ、また、ミラーの表裏両面をレーザ光の反射に利用することができる。
このようにミラーとの重なりを回避した形状としては、例えば、補強部材がミラーを避けるように湾曲した形状や、補強部材がミラーに対応して開口部が形成された形状、とすることができる。
本発明に係る走査ミラー装置は、補強部材を少なくともミラーの法線方向においてミラーと重なる部分は透明な材料により形成して、ミラーの表裏両面をレーザ光の反射に利用することができるようにしてもよい。
本発明は、上記のような走査ミラー装置を備えた画像表示装置でもある。
本発明に係る画像表示装置は、映像信号に基づいて、レーザ光を発光させ、ミラーを走査変位させて当該レーザ光を反射させて画像を表示する画像表示装置であって、前記ミラーを支持する比較的剛性の低い第1支持体と、前記第1支持体を複数箇所で支持する比較的剛性の高い複数の固定部材と、前記ミラーが存する平面と異なる面で前記複数の固定部材を連結する比較的剛性の高い補強部材と、前記第1支持体を変形させて前記ミラーを水平走査変位させる第1駆動部と、前記固定部材を介して前記第1支持体を支持する比較的剛性の低い第2支持体と、前記第2支持体を変形させて前記第1支持体と共に前記ミラーを垂直走査変位させる第2駆動部と、を備える。
本発明によると、支持体の変形によりミラーを変位させる走査ミラー装置の性能を高めることができる。
本発明の第1実施形態に係る走査ミラー装置の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る走査ミラー装置の要部を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る走査ミラー装置を裏面側から示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る走査ミラー装置の要部を説明する図であり、(a)は横断面図、(b)は平面図である。 本発明の第2実施形態に係る走査ミラー装置を裏面側から示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る走査ミラー装置の要部を説明する図であり、(a)は横断面図、(b)は平面図である。 本発明の第3実施形態に係る走査ミラー装置を裏面側から示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る走査ミラー装置の要部を説明する図であり、(a)は横断面図、(b)は平面図である。
本発明を、実施形態として示す例に基づいて具体的に説明する。
図1〜図4には、本発明の第1実施形態に係る走査ミラー装置を示してある。
本例の走査ミラー装置は、主な構成として、ミラー1と、枠状の第1支持体2と、蛇行状の一対の第2支持体3,4と、第1支持体2と第2支持体3,4とを連結する一対の固定部材5と、これら固定部材5連結する補強部材6と、を備えている。
本例の走査ミラー装置は、シリコン等の半導体材料の薄膜形成技術や金属の薄膜形成技術を用いて製作され、例えば、約0.1mmの厚さのシリコン基板(Si基板)上に上記の各構成が形成された小型のものである。例えば、第1支持体2は、後述する第1駆動部を除いて厚さ約0.1mmで、外径は約10mm×10mmである。
この走査ミラー装置は、MEMS型の走査ミラー装置であり、小型化、低消費電力化、処理の高速化などの利点を有している。
走査ミラー装置は、図1に示すように、円盤状のミラー1の中心を通って直交する2つの軸X,Yを回動軸として、ミラー1を揺動変位させるものであり、ミラー1は2つの軸X,Yが存する平面に位置し、第1支持体2、第2支持体3,4、固定部材5も、ミラー1と同じく当該平面に位置する。
なお、補強部材6は、後述するように、ミラー1が存する平面と異なる面で固定部材5を連結している。
ミラー1は、例えばSi基板に金属薄膜を形成する等の方法により鏡面加工がなされており、当該鏡面で入射されたレーザ光を反射する。
本例のミラー1は、図1及び図2に示す表面側に鏡面が設けられており、図3に示す裏面側には鏡面が設けられていない。
第1支持体2は、回動軸Xと平行な一対の第1駆動部2a,2bと、これら第1駆動部2a,2bの両端部を互いに連結する一対の連結部2c,2dとにより枠状の形状となっており、これら各部2a〜2dは比較的剛性が低く形成されて、第1支持体2自体が変形する。
鍔状に迫り出した形状の第1駆動部2a,2bは、Si基板上に下部電極層、圧電体層、上部電極層を薄い積層体として設けており、圧電アクチュエータが形成されている。
第1駆動部2a,2bに互いに逆相の電圧を印加すると、圧電体層が電圧に応じて伸縮して、第1駆動部2aと第1駆動部2bとが軸X,Yに直交する方向で互いに逆方向(図1に示すx1方向又はx2方向)に反り返るように変形する。
圧電アクチュエータの圧電体層は例えばチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)からなり、層膜の厚さ方向に分極されることによって、電圧を印加されると伸縮する。
なお、このような圧電アクチュエータは公知であり、例えば、特開2011−141333号公報に記載されている。
上記のように第1駆動部2a,2bが逆方向(x1方向又はx2方向)に反り返るように変形すると、この変形により連結部2c,2dは回動軸Xを中心として傾く。連結部2c,2dには回動軸X上に延びる一対のバー7を介してミラー1が取付けられており、連結部2c,2dは回動軸Xを中心として傾くことにより、ミラー1は回動軸X回りに回動変位する。
図1に示すように、第1駆動部2aがx1方向に変形し、第1駆動部2bがx2方向に変形すると、ミラー1は回動軸X回りにx方向へ回動変位し、これとは逆に、第1駆動部2aがx1とは逆方向に変形し、第1駆動部2bがx2とは逆方向に変形すると、ミラー1は回動軸X回りにxとは逆方向へ回動変位する。したがって、第1支持体2自体が変形することにより、ミラー1を回動軸X回りに変位させることができる。
第1駆動部2a,2bに印加する電圧を反転させることにより、ミラー1を回動軸X回りに上記とは逆方向に回動変位させることができる。
したがって、第1駆動部2a,2bに印加する電圧を制御することによって、ミラー1を回動軸X回りに変位させ、当該ミラー1に入射されるレーザ光を走査することができる。例えば、この走査方向を水平走査方向とすれば、第1駆動部2a,2bに印加する電圧制御によって、レーザ光の水平走査がなされる。
第2支持体3,4は、第1支持体2と同様に、比較的剛性が低く形成されて第2支持体3,4自体が変形するものであり、Si基板上に下部電極層、圧電体層、上部電極層を薄い積層体として設けた圧電アクチュエータが形成されている。
第2支持体3,4は、電圧を印加すると、圧電体層が電圧に応じて伸縮して、両端部が逆方向(図1に示すy1方向又はy2方向)に変位するように変形し、第2支持体3,4は
回動軸Y回りに全体的に傾く。
本実施形態では、第2支持体3,4が、自らを変形させて第1支持体2と共に1ミラーを回動軸Xに直交する回動軸Y回りに変位させる第2駆動部を成している。
上記のように第2支持体3,4が傾くことで、固定部材5を介して取付けられている第1支持体2は、同様に回動軸Y回りに全体的に傾き、ミラー1が回動軸Y回りに回動変位する。
図1に示すように、第2支持体3,4の一方の端部がy1方向に変形変位し、第2支持体3,4の他方の端部がy2方向に変形変位すると、ミラー1は回動軸Y回りにy方向へ回動変位し、これとは逆に、第2支持体3,4の一方の端部がy1とは逆方向に変形変位し、第2支持体3,4の他方の端部がy2とは逆方向に変形変位すると、ミラー1は回動軸Y回りにyとは逆方向へ回動変位する。したがって、第2支持体3,4自体が変形することにより、ミラー1を回動軸Y回りに変位させることができる。
第2支持体3,4に印加する電圧を反転させることにより、ミラー1を回動軸Y回りに上記とは逆方向に回動変位させることができる。
したがって、第2支持体3,4に印加する電圧を制御することによって、ミラー1を回動軸Y回りに変位させ、当該ミラー1に入射されるレーザ光を走査することができる。例えば、この走査方向を垂直走査方向とすれば、第2支持体3,4に印加する電圧制御によって、レーザ光の垂直走査がなされる。
上記のように、第1支持体2の変形によりミラー1は回動軸X回りに回動変位し、第2支持体3,4の変形によりミラー1は回動軸Y回りに回動変位する。
第2支持体3,4は基端が比較的剛性の高い外枠8に取付けられ、先端で固定部材5を介して第1支持体2を支持しており、比較的剛性を高く形成した固定部材5を介在させているとはいえ、第1支持体2の変形動作を所期のものに規制することができず、また、第2支持体3,4の変形が第1支持体2の変形動作に影響を与えてしまい、ミラー1が不要に変位して正規な走査変位がなされないこという不都合がある。
なお、例えば、Si層にSiO層を積層して厚みを増す方法や、Si層に金属層を積層して厚みを増す方法などにより、固定部材5の剛性を第1支持体2や第2支持体3,4に比較して高めることができる。
また、本例では、固定部材5を回動軸Y上の2箇所に設けて、第1支持体2と第2支持体3,4とを連結するが、装置の設計などの必要に応じて、固定部材5を必要な位置に3箇所以上設けてもよい。
第1支持体2を囲むような剛性の高い枠体により固定部材5を連結することで、上記の不都合を解消することができる。
しかしながら、このような枠体によって固定部材5を連結する場合には、質量や慣性モーメントが大きくなり、ミラー1の大きな振れ角(走査変位幅)を得ながら高周波数の駆動信号で動作させることができない。
例えば、上記のような2軸走査形の圧電型MEMS走査ミラー装置において、低速走査軸(垂直走査軸)で大きな振れ角を得ながら共振周波数を高くすることが求められている。
これにより、走査ミラー装置を備えた画像表示装置において、低速走査軸を鋸波のような加速度が大きな区間を含む波形でも走査することができるようになる。小さい加速度でしか走査できない場合には、垂直方向の走査波形は正弦波に近くなり、投影画面の上下端などで走査間隔が一定にならないため、ミラー1により投影する画像は劣化するが、大きな加速度で走査できるようになればほぼ一定間隔で走査でき、この問題は解決する。また、短いブランキング期間でミラー1を原点に戻すことができるようになるため、描画に長い時間を使えるようになり、投影画像の輝度の点でも有利になる。
上記のような事情から、本例では、ミラー1が存する平面と異なる面で固定部材5同士を連結する比較的剛性の高い補強部材6を設け、上記の不都合を解消している。
そして、補強部材6は、ミラー1の裏面側に延在する直線状の棒状であり、上記のような枠体で固定部材5を連結する場合に比べて、質量が小さくなり、且つ、質量が回動軸Yの近くに集中して慣性モーメントが小さくなるため、ミラー1の大きな振れ角(走査変位幅)を得ながら高周波数の駆動信号で動作させることがでる。
そして、図4に示すように、補強部材6はミラー1の法線方向においてミラー1と重なって延在するが、本例では、補強部材6はミラー1の裏面側に設けられているので、ミラー1の鏡面によるレーザ光の反射を阻害することはない。
補強部材6は圧縮や引っ張り、捻りなどの応力に対して変形し難いものであり、このような特性を有するものであれば種々な材料により形成することができる。例えば、変形しやすい第1支持体2や第2支持体3,4に比べて、補強部材6を比弾性率(ヤング率/密度)の大きい材料から形成するのが好ましい。
また、例えば、変形しやすい第1支持体2や第2支持体3,4は金属により形成し、補強部材6はシリコンにより形成するのが好ましく、このような構成はシリコン等の半導体材料の薄膜形成技術及び金属の薄膜形成技術を用いて容易に製作することができる。そして、第1支持体2や第2支持体3,4は金属を金属で形成する構成は、これら支持体をシリコンで形成する構成に比べて、耐衝撃性や耐久性に優れ、材料コストを下げることができる利点がある。
なお、補強部材6は固定部材5と一体的に成型することができるが、補強部材6を別個な部品として用意して、補強部材6を固定部材5に接着等で取付けるようにしてもよい。
上記の走査ミラー装置はレーザプロジェクタなどの画像表示装置に設けることができ、ミラー1の低速走査軸で大きな振れ角を得ながら共振周波数を高くし、非正弦波形での走査においても不要な共振を抑えることができる。
すなわち、映像信号に基づいて、レーザ光を発光させ、ミラーを走査変位させて当該レーザ光を反射させて画像を表示する画像表示装置に、ミラー1を支持し、自ら変形することにより当該ミラー1を第1の回動軸X(例えば、水平走査軸)回りに走査変位させる第1支持体2と、第1支持体2を支持する固定部材5と、ミラー1が存する平面と異なる面で固定部材5を連結する補強部材6と、固定部材5を介して第1支持体2を支持し、自ら変形することにより第1支持体2と共にミラー1を第2の回転軸Y(例えば、垂直走査軸)回りに走査変位させる第2支持体3,4を、備えた構成とすればよい。
例えば、水平走査軸(第1の回動軸X)回りの走査は、約30kHzの共振周波数で第1支持体2の圧電アクチュエータを共振駆動させてミラー1を比較的高速に揺動変位させ、垂直走査軸(第2の回動軸Y)回りの走査は、第2支持体3,4の圧電アクチュエータを共振駆動させてミラー1を比較的低速に揺動変位させる。
上記の第1実施形態では、補強部材6を、ミラー1の裏面側で、ミラー1と重なって延在するように設け、補強部材6を必要が剛性を有する極力形状が単純で軽量なものとしたが、例えば図5〜図8に示すように、補強部材6をミラー1の法線方向においてミラー1との重なりを回避した形状ものもとしてもよい。
図5及び図6には、本発明の第2実施形態に係る走査ミラー装置を示してある。
なお、上記の第1実施形態と同様な部分には、同一符号を付して重複する説明は省略する。
本例では、補強部材6をその中央部に開口部6aが形成された形状として、開口部6aにおいてミラー1との重なりを回避している。
図7及び図8には、本発明の第3実施形態に係る走査ミラー装置を示してある。
なお、上記の第1実施形態と同様な部分には、同一符号を付して重複する説明は省略する。
本例では、補強部材6をその中央部に湾曲部6bが形成された形状として、湾曲部6bにおいてミラー1との重なりを回避している。
ミラー1の法線方向においてミラー1との重なりを回避するための補強部材6の形状は、上記の例の他に種々な態様を採用することができる。
また、補強部材6の形状によりミラー1との重なりを回避する態様の他に、第1実施形態のように補強部材6をミラー1と重なったものとして、補強部材6の少なくともミラー1の法線方向においてミラー1と重なる部分を透明な材料により形成してもよい。
このようにミラー1の裏面側においても補強部材6をミラー1と重ならないようにする、または、ミラー1の法線方向において補強部材6のミラー1と重なる部分を透明とすることで、ミラー1の裏面にも鏡面を設けて、ミラー1の表裏両面をレーザ光の反射に利用することができる。例えば、2箇所にそれぞれ画像を投影する型式の画像表示装置では、これら画像の投影走査を行なう走査ミラー装置をそれぞれ設ける場合には、装置の大型化や高コスト化といった課題を生じてしまうが、ミラー1の表裏両面をレーザ光の走査に用いることで、これら課題を解消することができる。
1:ミラー、 2:第1支持体、
2a,2b:第1駆動部、 3,4:第2支持体(第2駆動部)、
5:固定部材、 6:補強部材、
6a:開口部、 6b:湾曲部、
X:第1回動軸、 Y:第2回動軸、

Claims (6)

  1. ミラーと、
    前記ミラーを支持する比較的剛性の低い第1支持体と、
    前記第1支持体を複数箇所で支持する比較的剛性の高い複数の固定部材と、
    前記ミラーが存する平面と異なる面で前記複数の固定部材を連結する比較的剛性の高い補強部材と、
    前記第1支持体を変形させて前記ミラーを第1軸回りに変位させる第1駆動部と、を備えることを特徴とする走査ミラー装置。
  2. 請求項1に記載の走査ミラー装置において、
    前記固定部材を介して前記第1支持体を支持する比較的剛性の低い第2支持体と、
    前記第2支持体を変形させて前記第1支持体と共に前記ミラーを前記第1軸に直交する第2軸回りに変位させる第2駆動部と、を備えることを特徴とする走査ミラー装置。
  3. 請求項1又は2に記載の走査ミラー装置において、
    前記補強部材はシリコンにより形成され、前記第1支持体又は第2支持体は金属により形成されていることを特徴とする走査ミラー装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の走査ミラー装置において、
    前記補強部材はミラーの法線方向において前記ミラーとの重なりを回避した形状であることを特徴とする走査ミラー装置。
  5. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の走査ミラー装置において、
    前記補強部材は少なくとも前記ミラーの法線方向において前記ミラーと重なる部分は透明な材料により形成されていることを特徴とする走査ミラー装置。
  6. 映像信号に基づいて、レーザ光を発光させ、ミラーを走査変位させて当該レーザ光を反射させて画像を表示する画像表示装置において、
    前記ミラーを支持する比較的剛性の低い第1支持体と、
    前記第1支持体を複数箇所で支持する比較的剛性の高い複数の固定部材と、
    前記ミラーが存する平面と異なる面で前記複数の固定部材を連結する比較的剛性の高い補強部材と、
    前記第1支持体を変形させて前記ミラーを水平走査変位させる第1駆動部と、
    前記固定部材を介して前記第1支持体を支持する比較的剛性の低い第2支持体と、
    前記第2支持体を変形させて前記第1支持体と共に前記ミラーを垂直走査変位させる第2駆動部と、を備えることを特徴とする画像表示装置。
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