JP2014124436A - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2014124436A
JP2014124436A JP2012284602A JP2012284602A JP2014124436A JP 2014124436 A JP2014124436 A JP 2014124436A JP 2012284602 A JP2012284602 A JP 2012284602A JP 2012284602 A JP2012284602 A JP 2012284602A JP 2014124436 A JP2014124436 A JP 2014124436A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
handle
lock pin
game ball
gaming machine
operation body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012284602A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6044770B2 (ja
Inventor
Yoshikazu Honjo
良和 本庄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Bussan Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Bussan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Bussan Co Ltd filed Critical Sanyo Bussan Co Ltd
Priority to JP2012284602A priority Critical patent/JP6044770B2/ja
Publication of JP2014124436A publication Critical patent/JP2014124436A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6044770B2 publication Critical patent/JP6044770B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

【課題】ハンドルの向きを可変させ、遊技者は好みの姿勢でハンドル操作をする。
【解決手段】遊技機10の前面ユニット23に固定されるハンドル基部8451と、ハンドル基部と、回転軸8458に回動操作可能に取り付けられた回転操作体8452と、回転操作体とハンドル基部の間に、回転軸の軸方向に配置された筒状の首部8456と、ハンドル基部側に固定される軸部8461と、軸部の他端に頭部8462を具備したロックピン8459と、ロックピンの頭部と回転軸とを首振り自在に連結すると共に、ハンドル基部に首振り自在に接続されたロックピン受け部材8463と、ロックピン受け部材とロックピンとを軸方向に内装すると共に、ハンドル基部に摺動自在に接続されたハンドル端部8460と、ロックピンに接続されたロックピン受け部材の密着力を可変させるロック機構と、を備えた。
【選択図】図24

Description

本発明は、パチンコ、スロットマシンあるいはメダルの代わりにパチンコ球でスロットマシンの遊技をするパロット等の遊技機に関する。
パチンコ機(遊技機)は、球受け皿内の遊技球を遊技領域の上流へ向けて発射し、遊技領域を流下する遊技球が遊技領域に配された入賞口に入球すると、遊技者は所定個数の賞球を受けることができる。パチンコ機の前面側には遊技球発射ハンドルが設けられている。この遊技球発射ハンドルは、例えば固定状態にあるハンドル基部と、遊技球を発射させる際に、ハンドル基部に対し、回動操作可能に組み付けられた回転操作体と、この回転操作体の前面側に位置し、ハンドル基部に対し固定された半球状のキャップとを備えている。
遊技球発射ハンドルは、内部にゼンマイばねが設けられている。このゼンマイばねにより、回転操作体は所定方向(例えば半時計方向)に付勢される。回転操作体は、その非操作状態においては所定位置に戻り、遊技球が発射されないように構成されている。
遊技球発射ハンドルは、例えばハンドル内部に設けられた可変抵抗器によって回転操作体の回動操作量を検出できるように構成されている。回転操作体の回動中心に、外周に複数の歯を有する第1のギヤ体とこれに噛合する第2のギヤ体が設けられ、回転操作体が回動操作されると、両ギヤ体を回動させ、可変抵抗器の抵抗値を変化させる。この可変抵抗器から出力される信号に基づき、発射される遊技球の速度が変更される。
上記したように、回転操作体は、ゼンマイばねにより所定方向に付勢されているため、遊技者はこの回転操作体を長時間に亘って操作していると手首、手指が疲れることがある。そこで、操作ハンドルに関する技術について、例えば特許文献1の特開2010−99379号の「遊技機」が提案されている。
特開2010−99379号
しかし、特許文献1の「遊技機」では、操作ハンドルの向きが固定されているため遊技者は好みの姿勢がとれないという問題を有していた。遊技者は、背の高い人から低い人まで様々であり、腕の長さ(手の位置)もそれぞれ異なるため、同じ高さ位置の操作ハンドルでは、体格の異なる何れの人にも対応することができなかった。
本発明は、上述した問題点等を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、遊技球発射ハンドルの向きを可変させることで、遊技者が好みの姿勢でハンドル操作することができる遊技機を提供することにある。
本発明は、遊技機の遊技領域へ向けて主に遊技球を発射させる弾発力を調節する遊技球発射ハンドルを備えた遊技機であって、前記遊技球発射ハンドルは、前記遊技機の前面ユニットに固定されるハンドル基部と、前記ハンドル基部と、回転軸に回動操作可能に取り付けられた回転操作体と、前記回転操作体と前記ハンドル基部の間に、前記回転軸の軸方向に配置された筒状の首部と、前記ハンドル基部側に固定される軸部と、該軸部の他端に頭部を具備したロックピンと、前記ロックピンの頭部と前記回転軸とを首振り自在に連結すると共に、前記ハンドル基部に首振り自在に接続されたロックピン受け部材と、前記ロックピン受け部材とロックピンとを軸方向に内装すると共に、前記ハンドル基部に摺動自在に接続されたハンドル端部と、前記ロックピンに接続されたロックピン受け部材の密着力を可変させるロック機構と、を備えた、ことを特徴とする。
上記構成の発明では、ハンドル端部がハンドル基部に摺動自在に接続しているために、該ハンドル端部を可動させることができる。該ハンドル端部の内部では、ロックピンの頭部を中心点として首振り自在になり、回転操作体を回動操作可能に支持する回転軸が該ハンドル端部を介在して連結されているので、回転操作体はその向きを大きく可変させることができる。
特に、ロックピンに接続されたロックピン受け部材の密着力を可変させるロック機構を備えているので、回転操作体を、その上下左右へ可動させやすく、かつその傾斜状態を維持しやすい。
一実施の形態におけるパチンコ機を示す斜視図である。 パチンコ機の主要な構成を展開して示す斜視図である。 パチンコ機の主要な構成を展開して示す斜視図である。 パチンコ機の構成を示す背面図である。 遊技機ベースユニットの構成を示す正面図である。 遊技盤の構成を示す正面図である。 遊技機ベースユニットの構成を示す背面図である。 遊技機前面ユニットの構成を示す背面図である。 裏パックユニットの構成を示す正面図である。 裏パックユニットの構成を示す分解斜視図である。 実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドルを示す斜視図である。 実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドルを示す正面図である。 実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドルを示す側面図である。 実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドル84を示す図12のA−A線断面図である。 実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドルを示す裏面側から視認した分解斜視図である。 実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドルを示す表面側から視認した分解斜視図である。 実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドルの軸周りの回動を阻止する構造を示し、(a)は拡大正面図、(b)を拡大側断面図である。 実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドルの可動状態を示す側面図であり、(a)は水平状態、(b)は仰角状態、(c)は俯角状態、(d)は仰角かつ横に向けた状態である。 実施例2の首振り型の遊技球発射ハンドルを示す斜視図である。 実施例2の首振り型の遊技球発射ハンドルを示す正面図である。 実施例2の首振り型の遊技球発射ハンドルを示す側面図である。 実施例2の首振り型の遊技球発射ハンドルを示す背面図である。 実施例2の首振り型の遊技球発射ハンドルを示す図20のB−B線断面図である。 実施例2の首振り型の遊技球発射ハンドルを示す裏面側から視認した分解斜視図である。 は実施例2の首振り型の遊技球発射ハンドルを示す表面側から視認した分解斜視図である ロックピンによるロック機構を示す拡大側断面図であり、(a)は「ロック状態」、(b)は「解除状態」である 実施例2の首振り型の遊技球発射ハンドル84の軸周りの回動を阻止する構造を示し、(a)は拡大背面図、(b)を拡大側断面図である。 実施例2の首振り型の遊技球発射ハンドルの可動状態を示す側面図であり、(a)は水平状態、(b)は仰角状態、(c)は俯角状態である。
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明のパチンコ機10の遊技機主部21と外枠11とが嵌合した状態を示す斜視図である。図2及び図3はパチンコ機10の主要な構成を展開して示す斜視図である。図4はパチンコ機10の背面図である。なお、図2では便宜上パチンコ機10の遊技領域内の構成を省略している。
パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11に対して前方に回動可能に取り付けられた遊技機主部21とを有する。
<遊技機10の全体構成>
外枠11は、図1及び図4に示すように、板材12〜15を四辺に連結し構成されるものであって矩形枠状をなしている。外枠11を構成する板材12〜15は、左右の板材12,13がアルミなどの金属製となっており、上下の板材14,15が木製となっている。パチンコ機10は、外枠11の上下の板材14,15を島設備に取り付け固定することにより、遊技ホールに設置される。
上記のように左右の板材12,13を金属製とすると共に上下の板材14,15を木製とすることで、島設備への固定を可能としつつ外枠11の補強を行うことができる。なお、外枠11の構成は上記のものに限定されることはなく、全ての板材12〜15を木製としてもよく、全ての板材12〜15を金属製としてもよい。また、板材12〜15の全部又は一部を合成樹脂製としてもよい。
外枠11の左側の板材12には、その上下の各端部に支持金具17,18が取り付けられている。これら支持金具17,18に支持させるようにして、図2及び図3に示すように、遊技機主部21が外枠11に対して回動可能に取り付けられている。本発明は、これら支持金具17,18に遊技機主部21を着脱自在に取り付ける構造になる。
遊技機主部21は、図2及び図3に示すように、遊技機ベースユニット(本体枠又は内枠)22と、その遊技機ベースユニット22の前方に配置される遊技機前面ユニット(前面扉又は前枠)23と、遊技機ベースユニット22の後方に配置される裏パックユニット24とを備えている。遊技機主部21のうち遊技機ベースユニット22が外枠11に対して回動可能に支持されている。詳細には、正面視で左側を回動基端(開閉基端)側とし右側を回動先端(開閉先端)側として遊技機ベースユニット22が前方へ回動可能(開閉可能)とされている。
遊技機ベースユニット22は、外枠11の開口全体を覆う大きさを有しており、その背面側であって回動先端側には施錠装置31が取り付けられている。施錠装置31は長尺状の連動杆32を備えており、当該連動杆32には上下一対の鉤金具33が設けられている。外枠11に対して遊技機ベースユニット22を閉鎖した際には、鉤金具33が外枠11の右側の板材13に設けられた受け金具34に係止され、施錠装置31により施錠状態とされるようになっている。また、遊技機ベースユニット22にはシリンダ錠35(図1参照)が設けられており、シリンダ錠35の操作によって連動杆32を上方向又は下方向のうち予め定められた方向に移動させると、外枠11に対する遊技機ベースユニット22の施錠状態が解除される。
遊技機ベースユニット22には、図2に示すように、遊技機前面ユニット23が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端(開閉基端)側とし右側を回動先端(開閉先端)側として前方へ回動可能(開閉可能)とされている。また、遊技機ベースユニット22には、図3に示すように、裏パックユニット24が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端(開閉基端)側とし右側を回動先端(開閉先端)側として後方へ回動可能(開閉可能)とされている。
次に、遊技機ベースユニット22、遊技機前面ユニット23及び裏パックユニット24のそれぞれについて詳細に説明する。
<遊技機ベースユニット22>
図5は遊技機ベースユニット22の正面図である。図6は遊技機ベースユニット22に搭載された遊技盤61の正面図である。図7は遊技機ベースユニット22の背面図である。なお、図5では便宜上パチンコ機10の遊技領域内の構成を省略している。
先ず、遊技機ベースユニット22の構成について詳細に説明する。
遊技機ベースユニット22は、図5に示すように、外形が外枠11とほぼ同一形状をなす樹脂ベース41を主体に構成されている。樹脂ベース41の中央部には略楕円形状の窓孔51が形成されている。樹脂ベース41にはその後方から遊技盤61が着脱可能に取り付けられている。詳細には、樹脂ベース41の裏面には、図7に示すように、複数(本実施の形態では4箇所)の固定金具52〜55が設けられており、これら固定金具52〜55によって遊技盤61は後方へ脱落しないように固定されている。固定金具52〜55は手動で回動操作することができ、固定位置(ロック位置)と固定解除位置(アンロック位置)とに切り換えることができるよう構成されている。
図5に示すように、樹脂ベース41における窓孔51の下方には、遊技球発射機構80が取り付けられている。遊技球発射機構80は、例えば電磁式のソレノイドから成る発射装置8001と、発射レール8002と、球送り機構8003とから成り、発射装置8001への電気的な信号の入力により発射装置8001の出力軸(プランジャ8006)が発射方向に移動し、球送り機構8003によって発射レール8002上に置かれた遊技球を遊技領域(遊技盤61)に向けて打ち出す。発射装置8001への電気的な信号の入力は、遊技機前面ユニット23の下部に設けられた、本発明の遊技球発射ハンドル84(図1等参照)が操作されることに基づいて発生する。
次に遊技機ベースユニット22に搭載される遊技盤61について説明する。
遊技盤61は合板より成り、遊技盤61の前面に形成された遊技領域が樹脂ベース41の窓孔51を通じて遊技機ベースユニット22の前面側に露出した状態となっている。
図6に示すように、遊技盤61には、ルータ加工が施されることによって前後方向に貫通する大小複数の開口部が形成され、各開口部には一般入賞口62、可変入賞装置63、上作動口64、下作動口65、スルーゲート66、可変表示ユニット67及びアウト口68等がそれぞれ設けられている。このうち、可変入賞装置63、上作動口64、下作動口65、可変表示ユニット67及びアウト口68は、遊技盤61の左右方向の中央において上下方向に並べて設けられており、上から可変表示ユニット67、上作動口64、下作動口65及びアウト口68の順となっている。また、一般入賞口62は、遊技盤61の下部において、左側に3個及び右側に1個の合計4個設けられている。ちなみに、遊技盤61の左側は遊技機前面ユニット23の回動基端側に相当し、遊技盤61の右側は遊技機前面ユニット23の回動先端側に相当する。
一般入賞口62、可変入賞装置63、上作動口64及び下作動口65に遊技球が入球すると、それが検知スイッチにより検知され、その検知結果に基づいて所定数の賞球の払い出しが実行される。具体的には、一般入賞口62に一の遊技球が入球すると単位遊技球数として10個の遊技球が払い出され、可変入賞装置63に一の遊技球が入球すると単位遊技球数として15個の遊技球が払い出され、上作動口64に一の遊技球が入球すると単位遊技球数として3個の遊技球が払い出され、下作動口65に一の遊技球が入球すると単位遊技球数として4個の遊技球が払い出される。
各種入賞口等に入らなかった遊技球は、後述する内レール部77によって集められ、内レール部77の最下部に設けられたアウト口68を通って遊技領域から排出される。その他に、遊技盤61には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘69が植設されていると共に、風車等の各種部材(役物)や内レール部77および外レール部78が配設されている。
可変表示ユニット67は、遊技盤61の略中央部上方に形成された略円形の開口部に取り付けられる図柄表示装置71と、開口部の周縁に図柄表示装置71を囲むようにして配設されたセンターフレーム72を備えている。
図柄表示装置71は、液晶ディスプレイを備えた液晶表示装置であり、後述する表示制御装置101により、いずれかの作動口64,65への入賞をトリガとして図柄を可変表示するように制御されている。図柄表示装置71には、例えば左、中及び右に並べて図柄が表示され、これらの図柄が上下方向にスクロールされるようにして変動表示されるようになっている。そして、予め設定されている有効ライン上に所定の組合せの図柄が停止表示された場合には、特別遊技状態(以下、大当たりという)が発生することとなる。なお、図柄表示装置71は、CRT,ドットマトリックス,7セグメント等その他のタイプにより表示画面を構成したものであってもよい。
また、センターフレーム72の上部には、第1特定ランプ部73及び第2特定ランプ部74が、センターフレーム72の上部及び下部には保留ランプ部75,76がそれぞれ設けられている。下側の保留ランプ部75は、図柄表示装置71及び第1特定ランプ部73に対応しており、遊技球が作動口64,65を通過した回数は最大4回まで保留され、保留ランプ部75の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。上側の保留ランプ部76は、第2特定ランプ部74に対応しており、遊技球がスルーゲート66を通過した回数は最大4回まで保留され、保留ランプ部76の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。
第1特定ランプ部73では、上作動口64への入賞をトリガとして所定の順序で発光色の切り替えが行われ、予め定められた色で停止表示された場合には大当たりが発生する。また、第2特定ランプ部74では、遊技球のスルーゲート66の通過をトリガとして所定の順序で発光色の切り替えが行われ、予め定められた色で停止表示された場合には下作動口65に付随する電動役物65aが所定時間だけ開放状態となる。
ちなみに、下作動口65は、開閉手段としての電動役物65aが開放状態の場合に入球が可能となり、閉鎖状態の場合に入球が不可となる。なお、これに限定されることはなく、電動役物65aが開放状態の場合に入球し易くなり、閉鎖状態の場合に入球しがたくなる構成としてもよい。
可変入賞装置63は、開閉手段としての開閉扉63aが通常は遊技球が入球できない又は入球しがたい閉鎖状態になっており、大当たりの際に遊技球が入球しやすい所定の開放状態に切り換えられるようになっている。可変入賞装置63の開放態様としては、所定時間(例えば30秒間)の経過又は所定個数(例えば10個)の入賞を1ラウンドとして、複数ラウンド(例えば15ラウンド)を上限として可変入賞装置63が繰り返し開放されるものが一般的である。
遊技盤61の周縁部分には、略円弧状の内レール部77と外レール部78とが取り付けられており、これら内レール部77と外レール部78とにより誘導レールが構成され、上述した遊技球発射機構80から発射された遊技球が遊技領域の上部に案内されるようになっている。また、図5に示すように、樹脂ベース41の窓孔51の右上部には返しゴム79が設けられており、所定以上の勢いで発射された遊技球は返しゴム79に当たり、遊技領域の中央寄りに跳ね返されるようになっている。この場合、返しゴム79はその遊技球が当たる面が遊技領域の中央側に向けて傾斜させて形成されているため、遊技領域の中央に向けた遊技球の跳ね返しが良好に行われるようになっている。
遊技機ベースユニット22が遊技機前面ユニット23を支持する機構について、図5等に基づいて説明する。
遊技機ベースユニット22の樹脂ベース41の前面における回動基端側には、その上端部及び下端部に支持金具42,43が取り付けられている。これら支持金具42,43に対して遊技機前面ユニット23が支持されていることで当該遊技機前面ユニット23が遊技機ベースユニット22に対して前方に回動可能となっている。また、樹脂ベース41の前面における回動先端側には、遊技機前面ユニット23の背面に設けられた鉤金具44(図2参照)を挿入するための挿入孔45が上下方向に離間させて複数設けられている。遊技機ベースユニット22に対して遊技機前面ユニット23を閉鎖した状態では、遊技機前面ユニット23の鉤金具44が挿入孔45内に入り込み、当該鉤金具44は上述した施錠装置31(図3参照)に係止される。これにより、遊技機ベースユニット22に対して遊技機前面ユニット23が施錠された状態となる。この施錠状態はシリンダ錠35の操作によって施錠装置31の連動杆32を、外枠11に対する遊技機ベースユニット22の解錠を行う場合とは反対側に移動させることで解除される。。
次に、遊技機ベースユニット22の背面構成について図7を用いて詳細に説明する。
樹脂ベース41の背面における回動先端側には既に説明した施錠装置31が設けられている。また、樹脂ベース41の中央には上記のとおり遊技盤61が取り付けられている。
遊技盤61の中央に配置された可変表示ユニット67(図6参照)には、図3及び図7に示すように、センターフレーム72(図6参照)を後方から覆う合成樹脂製のフレームキャップ100が後方に突出させて設けられており、フレームキャップ100に対して後側から上述した図柄表示装置71が取り付けられていると共に、その図柄表示装置71を駆動するための表示制御装置101が取り付けられている。これら図柄表示装置71及び表示制御装置101は前後方向に重ねて配置され(図柄表示装置71が前、表示制御装置101が後)、さらにその後方に音声ランプ制御装置ユニット102が搭載されている。音声ランプ制御装置ユニット102は、音声ランプ制御装置103と、取付台104とを具備する構成となっており、取付台104上に音声ランプ制御装置103が装着されている。
音声ランプ制御装置103は、後述する主制御装置からの指示に従い音声やランプ表示、及び表示制御装置の制御を司る音声ランプ制御基板を具備しており、音声ランプ制御基板が透明樹脂材料等よりなる基板ボックスに収容されて構成されている。
遊技盤61の背面であって可変表示ユニット67の下方には、主制御装置ユニット105が搭載されている。主制御装置ユニット105は、合成樹脂製の取付台106を有し、取付台106に主制御装置107が搭載されている。主制御装置107は、遊技の主たる制御を司る機能(主制御回路)と、電源を監視する機能(停電監視回路)とを有する主制御基板を具備しており、当該主制御基板が透明樹脂材料等よりなる第1基板ボックス108に収容されて構成されている。なお、当該基板ボックス108には、後述するように当該基板ボックスの開放痕跡手段としてかしめ部材や封印シールが設けられていると共に、取付台106に対する主制御装置107の離脱痕跡手段としてかしめ部材が設けられている。なお、ここで基板ボックス(第1基板ボックス)108と称しているが、後述するように基板ボックス148,149が複数存在するので、それぞれ区別するために便宜的に用いた。その順番以外に何ら意味合いを持つものではない。
遊技盤61の背面における主制御装置ユニット105により覆われた領域には、図示しない集合板ユニットが設けられている。集合板ユニットには、各種入賞口に入賞した遊技球を回収するための遊技球回収機構や、各種入賞口等への遊技球の入賞を検知するための入賞検知センサなどが設けられている。遊技球回収機構にて回収された遊技球は後述する排出通路を介してパチンコ機10外部に排出される。また、入賞検知センサは主制御装置107と電気的に接続されており、遊技球の入賞を検知した場合の検知信号は主制御装置107にて入力される。
遊技機ベースユニット22が裏パックユニット24を支持する機構について説明する。
樹脂ベース41の背面における回動基端側(図7の右側)には、軸受け金具111,112,113が取り付けられている。軸受け金具111〜113は上下に離間させて3個設けられている。なお、軸受け金具111〜113の数は任意であり、2個であってもよく、4個以上であってもよい。遊技機ベースユニット22には、図3に示すように、これら軸受け金具111〜113に対して軸支させて裏パックユニット24が取り付けられている。裏パックユニット24により、可変表示ユニット67の全部及び主制御装置ユニット105の一部が後方から覆われており、裏パックユニット24を開放させない限り可変表示ユニット67及び主制御装置ユニット105を樹脂ベース41から取り外すことができないようになっている。
樹脂ベース41の背面には、図3及び図7に示すように、裏パックユニット24を遊技機ベースユニット22に固定するための固定金具115が設けられている。固定金具115は手動で回動操作することができ、固定位置(ロック位置)と固定解除位置(アンロック位置)とに切り換えることができるよう構成されている。また、図7に示すように、樹脂ベース41の背面には締結孔部116が形成されており、当該締結孔部116に対して裏パックユニット24に設けられた後述する締結具117(図9参照)を締結させることによっても裏パックユニット24が遊技機ベースユニット22に固定される。
<遊技機前面ユニット23>
遊技機前面ユニット23の構成について図1に基づいて説明する。
遊技機前面ユニット23は遊技機ベースユニット22の前面側全体を覆うようにして設けられている。遊技機前面ユニット23には、上記遊技領域のほぼ全域を前方から視認することができるようにした略楕円形状の窓パネル部91が設けられている。窓パネル部91の周囲には、各種ランプ等の発光手段が設けられている。例えば、窓パネル部91の周縁に沿ってLED等の発光手段を内蔵した環状電飾部92が設けられている。環状電飾部92では、大当たり時や所定のリーチ時等における遊技状態の変化に応じて点灯や点滅が行われる。また、環状電飾部92の中央であってパチンコ機10の最上部には所定のエラー時に点灯するエラー表示ランプ部93が設けられている。また、窓パネル部91の左上方及び右上方には、遊技状態に応じた効果音などが出力されるスピーカ部94が設けられている。
遊技機前面ユニット23には、窓パネル部91の下方に、手前側へ膨出した第1膨出部95と第2膨出部96とが上下に並設されている。
第1膨出部95内側には、上方に開口した上皿95aが設けられている。上皿95aは、第1払出口231より払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら下流側(本実施の形態では右側)の遊技球発射機構80へ導く機能を有する球受皿である。
第1膨出部95の上面右側(上皿95aの下流側)には、奥側に上皿球抜きスイッチ232が、手前側に貸球操作部233がそれぞれ配設されている。上皿球抜きスイッチ232は、上皿95aに貯留された遊技球を排出するために操作されるものである。
貸球操作部233には、球貸しボタン234と、返却ボタン235とが設けられている。球貸しボタン234は、カード等(記録媒体)に記録された情報に基づいて貸出球を得るために操作されるものであり、カード等に残額が存在する限りにおいて貸出球が払い出される。返却ボタン235は、カードユニットに挿入されたカード等の返却を求める際に操作される。なお、球貸しボタン234及び返却ボタン235とからなる貸球操作部233は、第1膨出部95の上方にも設けられている。
また、球貸しボタン234と返却ボタン235との間に、遊技者により操作可能なプッシュ式の演出スイッチ236が設けられている。演出スイッチ236には図示しないランプが内蔵されており、選択操作が有効とされる状況下ではランプが点灯表示され、選択操作が無効とされる状況下ではランプが消灯表示されるようになっている。そして、当該ランプが点灯表示されている状況下で演出スイッチ236を操作された場合、後述する図柄表示装置71の表示モードが変更されるようになっている。
第1膨出部95と同様に、第1膨出部95の下方に手前側へ膨出するように設けられている第2膨出部96内側にも、上方に開口した下皿96aが設けられている。下皿96aは、第2払出口237より払い出された遊技球を一旦貯留するための球受皿である。下皿96aには、例えば、上皿95aにて遊技球が余剰となった場合には、下皿球抜きスイッチ233が操作され、上皿95aに貯留された遊技球が第2払出口237より排出されるようになっている。
第2膨出部96前面側には、下皿96aに貯留された遊技球を下方に排出するための上球抜きスイッチ238が設けられている。また、第2膨出部96の右方には、手前側へ突出するようにして遊技球発射ハンドル84が設けられている。遊技球発射ハンドル84は、板材12の背面側に設けられた遊技球発射機構80(図5参照)に連結されており、上皿95aに貯留された遊技球は、遊技者が遊技球発射ハンドル84を回転させることにより、遊技盤61に形成された遊技領域に向けて発射される。
図8は遊技機前面ユニット23の背面図である。
遊技機前面ユニット23の背面における回動基端側(図8の右側)には、その上端部及び下端部に突起軸97,98が設けられている。これら突起軸97,98は遊技機ベースユニット22に対する組付機構を構成する。また、遊技機前面ユニット23の背面における回動先端側(図8の左側)には、上述した鉤金具44が上下方向に複数並設されている。
また、遊技機前面ユニット23の背面には、図8に示すように、前面側通路ユニット271が取り付けられている。前面側通路ユニット271は、合成樹脂により成形されており、上皿95aに通じる前扉側上皿通路と、下皿96aに通じる前扉側下皿通路とが形成されている。
<裏パックユニット24>
裏パックユニット24の構成について詳細に説明する。
図9は裏パックユニット24の正面図である。図10は裏パックユニット24の分解斜視図である。
裏パックユニット24は、当該裏パックユニット24の上部及び中央部分を構成する第1裏パックユニット121と、当該第1裏パックユニット121に連続させて設けられ裏パックユニット24の下部を構成する第2裏パックユニット141とを備えている。第1裏パックユニット121にはその下部に開口部122が形成されており、第2裏パックユニット141の上部は当該開口部122の下縁部分を構成している。
第1裏パックユニット121と第2裏パックユニット141には、図9に示すように、それぞれ軸金具123,139が設けられており、それら軸金具123,139はそれぞれ個別に遊技機ベースユニット22の軸受け金具111〜113(図7参照)に支持されている。これにより、第1裏パックユニット121と第2裏パックユニット141とは、遊技機ベースユニット22に対してそれぞれ個別に回動可能となっている。
ここで、上記のとおり、第2裏パックユニット141はその上部が第1裏パックユニット121の開口部122の下縁部分を構成しており、当該下縁部分において、第1裏パックユニット121がパチンコ機10前方となるようにして第1裏パックユニット121と第2裏パックユニット141とが前後に重なっている。したがって、第1裏パックユニット121を遊技機ベースユニット22に対して閉鎖した状態で第2裏パックユニット141を開放させることはできるが、第2裏パックユニット141を閉鎖した状態で第1裏パックユニット121を開放させることはできない。なお、これに限定されることはなく、開閉の関係が第1裏パックユニット121と第2裏パックユニット141とで逆であってもよく、第1裏パックユニット121と第2裏パックユニット141とが相互に干渉することなく開閉可能な構成であってもよい。さらには、第1裏パックユニット121と第2裏パックユニット141とが一体化され個別に開閉できない構成としてもよい。
次に、第1裏パックユニット121の構成について詳細に説明する。
第1裏パックユニット121は、裏パック124を備えており、当該裏パック124に対して、払出機構部125が取り付けられている。裏パック124は透明性を有する合成樹脂により成形されており、払出機構部125などが取り付けられるベース部126と、パチンコ機10後方に突出し略直方体形状をなす保護キャップ部127とを有する。保護キャップ部127は左右側面及び上面が閉鎖され且つ下面のみが開放された形状をなし、少なくとも可変表示ユニット67を囲むのに十分な大きさを有する。
ベース部126には、その右上部に外部端子板131が設けられている。外部端子板131には各種の出力端子が設けられており、これらの出力端子を通じて遊技ホール側の管理制御装置に対して各種信号が出力される。また、ベース部126には上述した第1裏パックユニット121の軸金具123が設けられている。
ベース部126には、保護キャップ部127を迂回するようにして払出機構部125が配設されている。払出機構部125は、タンク132と、タンクレール133と、上下通路ユニット134とを備えている。タンク132は上方に開放されており、裏パック124の最上部に設けられている。タンク132には遊技ホールの島設備から遊技球が逐次補給される。タンクレール133は、タンク132の下方において当該タンク132に連結されており、下流側に向けて緩やかに傾斜している。当該タンクレール133の下流部に連結させて上下通路ユニット134が設けられている。上下通路ユニット134は上下方向に延びており、その途中位置に払出装置135が設けられている。また、上下通路ユニット134の下流側には、球受け部、裏パック側通路部、本体側通路部及び前面側通路部が設けられており、前面側通路部は上皿95a及び下皿96aに連通されている。
つまり、タンク132と、上皿95a及び下皿96aの受け皿との間には、タンクレール133、上下通路ユニット134、球受け部、裏パック側通路部、本体側通路部及び前面側通路部からなる誘導通路部が設けられており、タンク132に貯留されている遊技球は当該誘導通路部を通じて上皿95a又は下皿96aに払い出される。なお、上下通路ユニット134の構成、及びそれよりも下流側の構成については後に詳細に説明する。
払出機構部125には、裏パック基板136が設置されている。裏パック基板136には、例えば交流24ボルトの主電源が供給され、電源スイッチ137の切替操作により電源ON又は電源OFFとされるようになっている。
次に、第2裏パックユニット141の構成について詳細に説明する。
第2裏パックユニット141は、排出通路盤142と制御装置集合ユニット143とを備えている。排出通路盤142は第2裏パックユニット141の前側を構成し、制御装置集合ユニット143は第2裏パックユニット141の後側を構成している。そして、これら排出通路盤142と制御装置集合ユニット143とが前後に組み付けられて第2裏パックユニット141が構成されている。
排出通路盤142は、制御装置集合ユニット143と対向する面に後方に開放された排出通路144が形成されており、当該排出通路144の開放部は制御装置集合ユニット143によって塞がれている。排出通路144は、遊技ホールの島設備等へ遊技球を排出するように形成されており、上述した各種入賞口等から排出通路144に導出された遊技球は当該排出通路144を通ることでパチンコ機10外部に排出される。
制御装置集合ユニット143は、横長形状をなす取付台145を有し、取付台145に払出制御装置146と電源及び発射制御装置147とが搭載されている。これら払出制御装置146と電源及び発射制御装置147とは、払出制御装置146がパチンコ機10後方となるように前後に重ねて配置されている。
払出制御装置146は、第2基板ボックス148内に払出装置135を制御する払出制御基板が収容されている。なお、払出制御装置146から払出装置135への払出指令の信号は上述した裏パック基板136により中継される。また、払出制御装置146には状態復帰スイッチ148aが設けられている。例えば、払出装置135における球詰まり等、払出エラーの発生時において状態復帰スイッチ148aが押されると、球詰まりの解消が図られるようになっている。
電源及び発射制御装置147は、第3基板ボックス149内に電源及び発射制御基板が収容されており、当該基板により、各種制御装置等で要する所定の電源が生成されて出力され、さらに遊技者による遊技球発射ハンドル84の操作に伴う遊技球の打ち出しの制御が行われる。また、電源及び発射制御装置147にはRAM消去スイッチ149aが設けられている。本パチンコ機10は各種データの記憶保持機能を有しており、万一停電が発生した際でも停電時の状態を保持し、停電からの復帰の際には停電時の状態に復帰できるようになっている。したがって、例えば遊技ホールの営業終了の場合のように通常手順で電源を遮断すると遮断前の状態が記憶保持されるが、RAM消去スイッチ149aを押しながら電源を投入すると、RAMデータが初期化されるようになっている。
<遊技球発射ハンドル84の構成>
図11は実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドル84を示す斜視図である。図12は実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドル84を示す正面図である。図13は実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドル84を示す側面図である。
図示するように、実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドル84は、遊技機前面ユニット23に固定されるハンドル基部8401と、このハンドル基部8401に隣接して、回転軸8408に回動操作可能に取り付けられた回転操作体8402と、回転操作体8402の前面側に位置し、ハンドル基部8401に対し固定された略半球状のキャップ8403とを備えている。
この遊技球発射ハンドル84は、遊技機前面ユニット23の下部に設けられる(図1等参照)。ハンドル基部8401はこの遊技機前面ユニット23に取り付けられる部材である。またはハンドル基部8401は遊技機前面ユニット23と一体化した部材でもよい。
<回転操作体8402の構成>
回転操作体8402は、リング部8404と、リング部8404の外周において突出形成された複数の凸部8405と、リング部8404の軸方向に円筒状の首部8406を備えている。凸部8405は、遊技者が把持・回動操作を容易にすべく、遊技者の指等が掛け止めやすように構成されている。図12の正面図では、略二等辺三角形状の凸部8405がリング部8404の周囲に上部左側右側の三方向に突出するように形成されたものを示している。
凸部8405の形状は、意匠的には図示例の略二等辺三角形状が好ましい。しかし、この形状に限定されず、親指、人差し指の掛け止めが容易になるように、略直角三角形状に形成することができる。また、3箇所に限定されず、2箇所又は3箇所にすることも可能である。あるいは、各凸部8405の大きさも全部同大同形状にする必要はなく、例えば親指の位置の凸部8405は、人差し指、中指、薬指の位置の凸部8405に比較して大きくすることも可能である。
回転操作体8402は、合成樹脂材により形成されている。この回転操作体8402は、その表面全域は、導電性を有する金属メッキ層で覆われている。
<キャップ8403の構成>
キャップ8403は、回転操作体8402を押さえている手のひらが当たる位置の部材であり、図示例では略半球形状の形態を示している。キャップ8403は、後述するように回転操作体8402を回動操作しているときに、その回動操作角度を維持するために手のひらを当てる位置にある。そこで、キャップ8403には、手のひらの滑りを抑えるために、ゴルフボールの表面のようなディンプル8407を数箇所形成している。このディンプル8407に代えて緩やかな突起を形成することも可能である(図示していない)。あるいは表面全体に凹凸を有する波形状を形成したものでもよい。このキャップ8403のディンプル8407は、滑り止めの機能を有し、握りやすく、回しやすい。このキャップ8403のディンプル8407は単純な滑り止めの機能だけではない。後述するように、ディンプル8407の穴に指を差し込んで回せる機能も併せ持つ。キャップ8403を軸周りに回動させることで、首振り部材8409の球状頭部8412に密着させた球状頭部受け部8421を回動させることができる。
更に、キャップ8403は、図示例の半球形状に限定されず、多面体を2分割したような形状のものでもよい(図示していない)。多面体形状であれば、手のひらの滑りを抑える効果があるので、図示するようなディンプル8407又は突起を積極的に形成する必要がない。キャップ8403の形状は、半球形状、多面体形状以外にリング部8404周囲の凸部8405形状と人間工学的に適合するように組み合わせたものが好ましい。
図示していないが、遊技球発射ハンドル84には、遊技球の発射を一時的に停止させる停止スイッチが首部8406に組み込まれた構造である。この停止スイッチは、回転操作体8402を握った際に、この回転操作体8402の親指の位置近くに設けられる。
<遊技球発射ハンドル84の首振り機構>
図14は実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドル84を示す、図12のA−A線断面図である。図15は実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドル84を示す裏面側から視認した分解斜視図である。図16は実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドル84を示す表面側から視認した分解斜視図である。なお、図14〜図16では、首振り機構の内容を明確にするために、回転操作体8402で動作するギヤ体、可変抵抗器などの回動操作機構の図示を省略している。
実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドル84を構成するハンドル基部8401の首振り機構は、回転操作体8402とハンドル基部8401の間に、回転軸8408の軸方向に筒状の首部8406が配置され、この回転操作体8402を首部8406と共に回動自在に支持された回転軸8408と、この回転軸8408を首振り自在に支持された首振り部材8409と、回転軸8408及び首振り部材8409とを、ハンドル基部8401において摺動自在に接続された連結部材8410とから成る。
<首振り部材(8409)の構造>
回転操作体8402の首振りの角度を、連結部材8410と共に首振り部材8409が規制する。首振り部材8409は、ねじ切りされた軸部8411の一端に、球形の外面を有する球状頭部8412を具備した部材である。首振り部材8409は、軸部8411をリング状の圧力部材8413に差し込み、この圧力部材8413と共に、連結部材8410の貫通孔8414に差し込む。圧力部材8413は首振り部材8409の球状頭部8412に圧力を加えるために、連結部材8410の貫通孔8414内に装着される部材である。この連結部材8410内に装着された首振り部材8409の軸部8411は、ハンドル基部8401の貫通大孔8414に形成された球形の外面を有する連結部材受け部8415から突出させる(図16参照)。
圧力部材8413は略リング形状から成り、その外周がねじ切りされ、連結部材8410の貫通孔8416に螺合させ、連結部材8410と一体化するようになる。圧力部材8413には、首振り部材8409の球状頭部8412の球形表面部分と一致する球形形状を有する球形凹部8417を備える。この球形凹部8417に接続する球状頭部8412は摺動自在になり、首振り状態が可能になる。
首振り部材8409の軸部8411はハンドル基部8401側に取り付ける。ハンドル基部8401には、連結部材受け部8415の反対面に、軸孔8418を有する軸部固定片8419を、ハンドル基部8401の貫通大孔8414を跨ぐように取り付ける。この軸部固定片8419の軸孔8418に、首振り部材8409の軸部8411を通し、軸部固定片8419の両面からナット8420で締結する。この首振り部材8409の球状頭部8412は、ハンドル基部8401に強固に固定された状態になる。
首振り部材8409の軸部8411は、ハンドル基部8401の軸部固定片8419にナット8420で締結する構造になるので、この2個のナット8420を軸部8411の軸方向において締結する位置を可変調節することができる。首振り部材8409の軸部8411の締結位置を可変することで、球状頭部8412が接する圧力部材8413の球形凹部8417との密着強度を強めれば、回転操作体8402を傾斜させた位置で強固に維持することができる。逆に回転操作体8402の傾斜が円滑にできないときは、軸部8411の締結位置を可変させて、球状頭部8412が接する圧力部材8413の球形凹部8417との密着強度を弱める。この球状頭部受け部8421には首振り部材8409の球状頭部8412を密着させている。そこで、キャップ8403に固定された回転軸8408の先端には球状頭部受け部8421が固定されているので、キャップ8403を軸周りに回動させることで首振り部材8409の球状頭部8412に密着させた球状頭部受け部8421を回動させることができる。
一方、首振り部材8409の球状頭部8412は、回転軸8408の一端に設けた球状頭部受け部8421で挟むように、上記した連結部材8410の貫通孔8416に差し込み、圧力部材8413で挟む。球状頭部受け部8421の外周はねじ切りされ、この連結部材8410貫通孔8416に螺合するようになっている。この首振り部材8409の球状頭部8412は、回転軸8408の球状頭部受け部8421と圧力部材8413の間で挟まれる。そこで、回転軸8408は連結部材8410と連結され、この連結部材8410はハンドル基部8401に固定されているので、回転軸8408に回動自在に取り付けられた回転操作体8402は抜けないようになる。
<連結部材8410の構造>
連結部材8410は、軸方向に貫通孔8416を有し、この貫通孔8416内において回転軸8408と首振り部材8409とを首振り可能に連結する部材である。この連結部材8410は、その球形外面部8422がハンドル基部8401の球形状を有する連結部材受け部8415に摺動自在に接しているために、連結部材8410を可動させることができる。
この連結部材8410の貫通孔8416に差し込んだ球状頭部受け部8421の他端には回転軸8408があり、この回転軸8408に回転操作体8402の首部8406を回動可能に取り付ける。更に、回転操作体8402の首部8406を通した回転軸8408の先端に、キャップ8403を固定する。これにより回転操作体8402の首部8406は、回転軸8408の周囲で回動可能になり、キャップ8403で抜けないようになる。
この回転操作体8402の首部8406を回動自在に支持する回転軸8408は、その一端に球状頭部受け部8421を具備する。この球状頭部受け部8421は、上述した連結部材8410の貫通孔8416に差し込まれているので、ハンドル基部8401の連結部材受け部8415に対して首振り自由に可動させることができる。
回転操作体8402に形成された円筒形状を有する首部8406の開口部8423(リング部8404の反対側)の外径(L1)は、基本的に連結部材8410のフランジ8424の外径(L2)と略同じ大きさにする。首部8406の開口部8423の外径(L1)が連結部材8410のフランジ8424の外径(L2)より長いと、硬貨、紙片などを差し込んで、いわゆる「ハンドル固定」がしやすくなるからである。あるいはドライバーその他の鋭利な先端を有する工具を用いて遊技球発射ハンドル84に不正操作をする可能性もあるからである。
また、この連結部材8410のフランジ8424は、回転操作体8402の首部8406の開口部8423は同時回動するので、回動する回転操作体8402の首部8406とハンドル基部8401との隙間にものを巻き込まないようになる。なお、首部8406の開口部8423の外径(L1)が連結部材8410のフランジ8424の外径(L2)より短いと、フランジ8424が邪魔になるおそれがある。
このように、首振り部材8409の球状頭部8412の中心点にして、回転軸8408の球状頭部受け部8421と圧力部材8413の向きを可動させることができる。この回転軸8408の球状頭部受け部8421と圧力部材8413は、連結部材8410貫通孔8416内に固定されているので、この連結部材8410も首振り部材8409の軸部8411の軸方向に対して角度を可変することができる。
<遊技球発射ハンドル84内の遊技球の発射速度の調整機構>
遊技球発射ハンドル84を構成するハンドル基部8401、首部8406及び回転操作体8402間に収容される、遊技球の発射速度の調整機構について簡単に説明する。
首部8406及び回転操作体8402の内部には、回転操作体8402の相対回動位置検出手段としての可変抵抗器などが設けられる(図示していない)。この可変抵抗器によって回転操作体8402の回動操作量を検出できる。回転操作体8402の回動中心に、外周に複数の歯を有する第1のギヤ体が設けられる。一方、ハンドル基部8401には、回転軸を有する可変抵抗器が設けられる。可変抵抗器は、回転軸の回転角度に応じて抵抗値を可変とし、抵抗値に関する信号を出力する。
また、回転軸には外周に複数の歯を有する第2のギヤ体が設けられる。回転操作体8402がハンドル基部8401に対し組み付けられ、第2ギヤ体の外周の歯が第1のギヤ体外周の歯に噛合状態とされる。そこで、回転操作体8402が回動操作されると、第1のギヤ体が回動し、これに伴って第2のギヤ体も回動することとなる。第2のギヤ体が回動すると、回転軸が回動するため、可変抵抗器の抵抗値が変化する。そして、可変抵抗器から出力される信号に基づき、発射される遊技球の速度が変更される。
<遊技球発射ハンドル84内の軸周りの回動の阻止構造>
図17は実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドル84の軸周りの回動を阻止する構造を示し、(a)は拡大背面図、(b)を拡大側断面図である。
本発明の首振り型の遊技球発射ハンドル84は、回転操作体8402の首部8406をキャップ8403と共に上下左右に自由に傾斜させることができる。しかし、遊技球発射ハンドル84は、上述したように首振り部材8409の球状頭部8412を中心点にして、回転軸8408の球状頭部受け部8421と圧力部材8413の向きを可動させる構造である。遊技者の回転操作体8402の回動操作と同時に、回転軸8408とキャップ8403も同時に軸周りに回動するおそれがある。これらが同時に回動すると、可変抵抗器などを正確に操作できないおそれがある。そこで、この回転軸8408の傾斜、即ち首振り動作は可能であるが、軸周りの回動を阻止する構造が必要である。
図17(a)の拡大背面図に示すように、回転軸8408と首振り可能に連結する連結部材8410のフランジ8424に突起8425を突出させる。この突起8425を差し込む溝8426をハンドル基部8401に設ける。回転操作体8402の回動操作時に、連結部材8410が軸周りに回動しようとしても、フランジ8424の突起8426が溝8426内に差し込まれているために回動が阻止される。
図17(a)の拡大背面図に示すように、回転軸8458と首振り可能に連結する連結部材8410のフランジ8424に突起8425を突出させる。この突起8425を差し込む溝8426をハンドル基部8401に設ける。回転操作体8402の回動操作時に、連結部材8410が軸周りに回動しようとしても、フランジ9424の突起8425が溝8426内に差し込まれているために回動が阻止される。
また、遊技球発射ハンドル84全体を軸周りに回動させることで、これが軸周りに回した位置でこの遊技球発射ハンドル84の傾斜角度を細かく調節することができる。そこで、遊技者は手首を大きく回さなくても、大きなハンドル回転操作が可能になる。
一方、遊技球発射ハンドル84を「上下方向」へ傾斜させるときは、図17(b)の拡大側断面図に示すように、連結部材8410のフランジ8424の突起8425は、突起8426の突出方向で溝8426内で可動するので首振り動作に影響しない。また、遊技球発射ハンドル84を「左右方向」又は「斜め方向の上下方向」へ傾斜させるときも、溝8426の開口を広く開けることで、フランジ8424の傾斜が可能になる。そこで、遊技球発射ハンドル84の首振り動作が可能になる。そこで、遊技球発射ハンドル84の首振り動作が可能になる。
この図示した遊技球発射ハンドル84内の軸周りの回動の規制構造は一例であり、この構成に限定されない。例えば、連結部材8410の球形外面部8422に傾斜方向は円滑に摺動するが、軸周りには摺動を規制するように細かい溝を形成した構造でもよい。
<遊技球発射ハンドル84の可動状態>
図18は実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドル84の可動状態を示す側面図であり、(a)は水平状態、(b)は仰角状態、(c)は俯角状態、(d)は仰角かつ横に向けた状態である。
実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドル84は、図18(a)に示すように、通常は遊技機前面ユニット23の盤面に対して垂直方向に飛び出した状態(水平状態)で使用する。このときは、遊技球発射ハンドル84を構成する回転操作体8402とキャップ8403は、ハンドル基部8401に固定された首振り部材8409に連結部材8410を介在して強固に連結されているので、不用意に可動することはない図示例では回転操作体8402とキャップ8403とに隙間ができる。しかし、この場所は遊技機10の前面かつ外から常に見える場所であるため、不正を発見しやすい。
この水平状態にある遊技球発射ハンドル84では、従来のハンドルと同様の感覚で使用することができる。本発明の首振り型の遊技球発射ハンドル84は、従来のハンドルと比較して、キャップ8403と回転操作体8402から遊技機前面ユニット23の盤面までの間に長い首部8406があるため、この首部8406を指先で握るような持ち方も可能になり、ハンドル操作の多様化に寄与することができる。
図18(b)に示すように、回転操作体8402とキャップ8403を水平状態から上向き角度を変えることができる(仰角状態)。回転操作体8402とキャップ8403を共に、上方へ持ち上げるように力を加える。
このときは、連結部材8410の球形外面部8422がハンドル基部8401の球形状を有する連結部材受け部8415に摺動自在に接しているために、連結部材8410を可動させることができる。この連結部材8410の内部では、首振り部材8409の球状頭部8412が、回転軸8408の球状頭部受け部8421と圧力部材8413で挟まれているので、円滑な首振りを可能にすると共に、その位置での維持も可能となる。
この仰角状態にある遊技球発射ハンドル84では、キャップ8403に手のひらを乗せるように握ることができ、手首が疲れてきた時に好適になる。また、肘を曲げる角度を調整して疲労回復を図るときに回転操作体8402の角度を変える際に使用する。
逆に、図18(c)に示すように、回転操作体8402とキャップ8403を水平状態から下向き角度を変えることができる(俯角状態)。回転操作体8402とキャップ8403を共に、下方へ押し下げるように力を加える。
このときも、連結部材8410の内部では、首振り部材8409の球状頭部8412が、回転軸8408の球状頭部受け部8421と圧力部材8413で挟まれているので、円滑な首振りを可能にすると共に、その位置での維持も可能となる。
この俯角状態にある遊技球発射ハンドル84では、身体の大きな人、腕の長い人が、肘を曲げる角度を調整しながら握ることができる。また、手首が疲れてきた時に、キャップ8403と回転操作体8402を下から掬うように握ることで疲労回復を図りたい時に使用する。
本発明の首振り型の遊技球発射ハンドル84は、単に上下方向への可動させるだけでなく、図18(d)に示すように、左右方向へも可動できるようになっている。これによりいわゆる首振り状態となる。但し、首振り部材8409の軸方向に対して、360度方向へ傾斜させることができるが、首振り部材8409の軸の周囲方向周りに回動するものではない。この軸の周囲方向周りに回動すると、回転操作体8402の調整が煩雑になるからである。
<遊技球発射ハンドル84の構成>
図19は実施例2の首振り型の遊技球発射ハンドル84を示す斜視図である。図20は実施例2の首振り型の遊技球発射ハンドル84を示す正面図である。図21は実施例2の首振り型の遊技球発射ハンドル84を示す側面図である。図22は実施例2の首振り型の遊技球発射ハンドル84を示す背面図である。
実施例2の首振り型の遊技球発射ハンドル84は、その上下左右へ可動させやすく、かつその傾斜状態を維持しやすいロック機構を備えた。実施例2の遊技球発射ハンドル84は、遊技機前面ユニット23に固定されるハンドル基部8451と、このハンドル基部8451に隣接して、回転軸8458に回動操作可能に取り付けられた回転操作体8452と、回転操作体8452の前面側に位置し、後述するロック機構を兼ねる略半球状のキャップ8453とを備えている。
この遊技球発射ハンドル84は、遊技機前面ユニット23の下部に設けられる(図1等参照)。ハンドル基部8451はこの遊技機前面ユニット23に取り付けられる部材である。またはハンドル基部8451は遊技機前面ユニット23と一体化した部材でもよい。
<回転操作体8452の構成>
回転操作体8452は、リング部8454と、リング部8454の外周において突出形成された複数の凸部8455と、リング部8454の軸方向に円筒状の首部8456を備えている。凸部8455は、遊技者が把持・回動操作を容易にすべく、遊技者の指等が掛け止めやすいように構成されている。図20の正面図では、略二等辺三角形状の凸部8455がリング部8454の周囲に上部左側右側の三方向に突出するように形成されたものを示している。
凸部8455の形状は、意匠的には図示例の略二等辺三角形状が好ましい。しかし、この形状に限定されず、親指、人差し指の掛け止めが容易になるように、略直角三角形状に形成することができる。また、3箇所に限定されず、2箇所又は4箇所にすることも可能である。あるいは、各凸部8455の大きさも全部同大同形状にする必要はなく、例えば親指の位置の凸部8455は、人差し指、中指、薬指の位置の凸部8455に比較して大きくすることも可能である。
回転操作体8452は、合成樹脂材により形成されている。この回転操作体8452は、その表面全域は、導電性を有する金属メッキ層で覆われている。
<キャップ8453の構成>
キャップ8453は、回転操作体8452を押さえている手のひらが当たる位置の部材であり、図示例では略半球形状の形態を示している。実施例2のキャップ8453は、回転軸8458と共にロック機構を構成する部材になる。キャップ8453は、回転操作体8452を回動操作しているときに、その回動操作角度を維持するために手のひらを当てる位置にある。そこで、キャップ8453には、手のひらの滑りを抑えるために、ゴルフボールの表面のようなディンプル8457を数箇所形成している。このディンプル8457に代えて緩やかな突起を形成することも可能である。あるいは表面全体に凹凸を有する波形状を形成したものでもよい。このディンプル8457のような滑り止めは、ロック機構としての回転軸8458を回動操作するときに好適になる。
更に、キャップ8453の形状は、図示例の半球形状に限定されず、多面体を2分割したような形状のものでもよい。多面体形状であれば、手のひらの滑りを抑える効果があり、ロック機構として回動操作が確実になるので、図示するようなディンプル8457又は突起を積極的に形成する必要がない。キャップ8453の形状は、半球形状、多面体形状以外にリング部8454周囲の凸部8455の形状と適合するように人間工学的な見地から組み合わせたものが好ましい。
図示していないが、遊技球発射ハンドル84には、遊技球の発射を一時的に停止させる停止スイッチが首部8456に組み込まれた構造である。この停止スイッチは、回転操作体8452を握った際に、この回転操作体8452の親指の位置近くに設けられる。
<遊技球発射ハンドル84の首振り機構>
図23は実施例2の首振り型の遊技球発射ハンドル84を示す図20のB−B線断面図である。図24は実施例2の首振り型の遊技球発射ハンドル84を示す裏面側から視認した分解斜視図である。図25は実施例2の首振り型の遊技球発射ハンドル84を示す表面側から視認した分解斜視図である。なお、図23〜図25では、首振り機構の内容を明確にするために、回転操作体8452で動作するギヤ体、可変抵抗器などの回動操作機構の図示を省略している。
実施例2の首振り型の遊技球発射ハンドル84を構成するハンドル基部8451の首振り機構は、回転操作体8452を首部8456と共に回動自在に支持された回転軸8458と、この回転軸8458を首振り自在に支持されたロックピン8459と、回転軸8458及びロックピン8459とを、ハンドル基部8451において摺動自在に接続されたハンドル端部8460とから成る。
<ロックピン8459の構造>
回転操作体8452の首振りの角度は、ハンドル端部8460と共にロックピン8459で規制される。ロックピン8459は、軸部8461の一端に、一部球形の外面を有する頭部8462を具備した部材である。この軸部8461の他端はハンドル基部8451に固定する。
ロックピン8459は、その軸部8461を略円筒形状のロックピン受け部材8463に差し込み、この状態でロックピン受け部材8463は、ハンドル端部8460の軸方向に固着された筒状のスリーブ8466に螺合させる。ロックピン受け部材8463は略筒形状から成り、その外周がねじ切りされた部材である。ロックピン受け部材8463は、ねじ切りされたスリーブ8466内で螺合し、内周面がスリーブ8466の軸方向で前後動自在に取り付けられる。
ロックピン受け部材8463には、ロックピン8459の頭部8462の球形表面部分と一致する球形状を有する球形凹部8467を備える。この球形凹部8467に接続する頭部8462は摺動自在になり、首振り状態が可能になる。このようにハンドル端部8460のスリーブ8466内で軸方向に前後動自在に装着されるロックピン受け部材8463は、ロックピン8459の頭部8462との密着力を可変することができる。このロックピン8459の頭部8462の形状は、図示例の略半球形状に限定されない。球形凹部8467に摺動自在になり、首振り状態が可能な形状であれば、略椀形状又は略多角形状などの何れの形状でも良い。
このハンドル端部8460のスリーブ8466内に装着されたロックピン8459の軸部8461は、ハンドル基部8451の貫通大孔8464から突出させる(図24、図25参照)。ロックピン8459の軸部8461はハンドル基部8451側に取り付ける。ハンドル基部8451には、ハンドル端部受け部8465の反対面に、軸孔8468を有する軸部固定片8469を、ハンドル基部8451の貫通大孔8464を跨ぐように取り付ける。この軸部固定片8469の軸孔8468に、ロックピン8459の軸部8461を固定することにより、軸部固定片8469をねじなどでハンドル基部8451側に締結する。
<ロックピン8459によるロック機構>
図26はロックピン8459によるロック機構を示す拡大側断面図であり、(a)は「ロック状態」、(b)は「解除状態」である
ロックピン受け部材8463には、回転軸8458の先端に取り付けられた係合片8470が係合するスリット8471を具備する。このスリット8471に、回動軸8458先端の略T字形状の係合片8470を挟む。キャップ8453と連動する回転軸8458の回動に追従して、係合片8470がロックピン受け部材8463を回動させることができる。ロックピン受け部材8463はスリーブ8466内で螺合されているため、その回動により軸方向に前後動する。ロックピン8459の頭部8462は、ロックピン受け部材8463の球形凹部8467に接続した状態にある。そこで、ロック受け部材8463の回動により、ロックピン8459の密着力が弱まり「ロック状態」から「解除状態」へ変化させることができる。ロックピン受け部材8463の逆回動により、ロックピン8459を「解除状態」から「ロック状態」へ変化させることができる。
なお、回動軸8458の係合片8470と、ロックピン受け部材8463のスリット8471による係合構造は一例であり、この配置を逆にすることも可能である。更に、スリーブ8466内で螺合されているロックピン受け部材8463の回動による軸方向位への前後動を可能する構成は、これらの構成に限定されず、他の部材に干渉しない構成であれば種々のものを用いることが可能である。
遊技球発射ハンドル84を首振り可動させるときに、図26(a)の「ロック状態」に示すように、キャップ8453を所定方向へ回動させ、ロックピン8459の頭部8462に、ロックピン受け部材8463の球形凹部8467を強固に密着させれば、いわゆる「ロック状態」とすることができる。この「ロック状態」では、ハンドル端部8460もハンドル基部8451のハンドル端部受け部8465において摺動できないので、回転軸8458に支持されている回転操作体8452を首部8456と共に所定角度に維持することができる。特に、実施例2では、ハンドル端部8460の球状面とハンドル基部8451のハンドル端部受け部8465が密着すると同時に、ロックピン8459の頭部8462がスリーブ8466内で螺合されているロックピン受け部材8463の球形凹部8467に密着しているので「ロック状態」を強固に維持することができる。
次に、図26(b)に示すように、キャップ8453を逆方向に回動させ、ロックピン8459の頭部8462から、ロックピン受け部材8463の球形凹部8467を離していけば、いわゆる「解除状態」となる。この「解除状態」では、ハンドル端部8460もハンドル基部8451のハンドル端部受け部8465において摺動自在になるので、回転軸8458に支持されている回転操作体8452を首部8456と共に所定の角度に容易に傾斜させることができる。その傾斜させた角度で、再びキャップ8453を反対方向に回動させ、ロックピン8459の頭部8462に、ロックピン受け部材8463の球形凹部8467を強固に密着させて「ロック状態」とすることができる。これにより、角度が維持された遊技球発射ハンドル84の回転操作体8452を操作しながら遊技することができる。
<ハンドル端部8460の構造>
ハンドル端部8460は、文字通り首部8456を挟んで回転操作体8452と対峙する位置にある部材である。ハンドル端部8460は、軸方向に筒状のスリーブ8466を有し、このスリーブ8466内において回転軸8458とロックピン8459とを首振り可動させる。図26(b)の「解除状態」に示すように、このハンドル端部8460は、その球形外面部8472がハンドル基部8451の球形状を有するハンドル端部受け部8465に摺動自在に接しているために、ハンドル端部8460を可動させることができる。
このハンドル端部8460のスリーブ8466に螺合されたロックピン受け部材8463のスリット8471に、回転軸8458の係合片8470を係合させ、この回転軸8458に回転操作体8452の首部8456を回動可能に取り付ける。更に、回転操作体8452の首部8456に通した回転軸8458の先端に、キャップ8453を固定する。これにより回転操作体8452の首部8456は、回転軸8458の周囲で回動可能になり、キャップ8453で抜けないようになる。実施例2では、このキャップ8453と回転軸8458を用いて、ロックピン受け部材8463を回動させるようになっている。
回転操作体8452に形成された円筒形状を有する首部8456の開口部8473(リング部8474の反対側)の外径(L3)は、基本的にハンドル端部8460のフランジ8474の外径(L4)と略同じ大きさにする。首部8456の開口部8473の外径(L3)がハンドル端部8460のフランジ8474の外径(L4)より長いと、硬貨、紙片などを差し込んで、いわゆる「ハンドル固定」がしやすくなるからである。あるいはドライバーその他の鋭利な先端を有する工具を用いて遊技球発射ハンドル84に不正操作をする可能性もあるからである。
また、このハンドル端部8460のフランジ8474は、回転操作体8452の首部8456の開口部8473は同時に回動するので、回動する回転操作体8452の首部8456とハンドル基部8451との隙間にものを巻き込まないようになる。なお、首部8456の開口部8473の外径(L3)がハンドル端部8460のフランジ8474の外径(L4)より短いと、フランジ8474が邪魔になるおそれがある。
このように、ロックピン8459の頭部8462を中心点にして、回転軸8458とロックピン受け部材8463の向きを可動させることができる。この回転軸8408とロックピン受け部材8463は、ハンドル端部8460のスリーブ8466内で連結されているので、このハンドル端部8460もロックピン8459の軸部8461の軸方向に対して角度を可変することができる。
<遊技球発射ハンドル84内の遊技球の発射速度の調整機構>
遊技球発射ハンドル84を構成するハンドル基部8451、首部8456及び回転操作体8452間に収容される、遊技球の発射速度の調整機構について簡単に説明する。
首部8456及び回転操作体8452の内部には、回転操作体8452の相対回動位置検出手段としての可変抵抗器などが設けられる(図示していない)。この可変抵抗器によって回転操作体8452の回動操作量を検出できる。回転操作体8452の回動中心に、外周に複数の歯を有する第1のギヤ体が設けられる。一方、ハンドル基部8451には、回転軸を有する可変抵抗器が設けられる。可変抵抗器は、回転軸の回転角度に応じて抵抗値を可変とし、抵抗値に関する信号を出力する。
また、回転軸には外周に複数の歯を有する第2のギヤ体が設けられる。回転操作体8452がハンドル基部8451に対し組み付けられ、第2ギヤ体の外周の歯が第1のギヤ体外周の歯に噛合状態とされる。そこで、回転操作体8452が回動操作されると、第1のギヤ体が回動し、これに伴って第2のギヤ体も回動することとなる。第2のギヤ体が回動すると、回転軸が回動するため、可変抵抗器の抵抗値が変化する。そして、可変抵抗器から出力される信号に基づき、発射される遊技球の速度が変更される。
<遊技球発射ハンドル84内の軸周りの回動の阻止構造>
図27は実施例2の首振り型の遊技球発射ハンドル84の軸周りの回動を阻止する構造を示し、(a)は拡大背面図、(b)を拡大側断面図である。
本発明の首振り型の遊技球発射ハンドル84は、回転操作体8452の首部8456をキャップ8453と共に上下左右に自由に傾斜させることができる。しかし、遊技球発射ハンドル84は、上述したようにロックピン8459の頭部8462を中心点にして、回転軸8458とロックピン受け部材8463の向きを可動させる構造である。遊技者の回転操作体8452の回動操作と同時に、回転軸8458とキャップ8453も同時に軸周りに回動するおそれがある。これらが同時に回動すると、可変抵抗器などを正確に操作できないおそれがある。そこで、この回転軸8458の傾斜、即ち首振り動作は可能であるが、軸周りの回動を阻止する構造が必要になることがある。
図27(a)の拡大背面図に示すように、回転軸8458と首振り可能に連結するハンドル端部8460のフランジ8474に突起8475を突出させる。この突起8475を差し込む溝8476をハンドル基部8451に設ける。回転操作体8452の回動操作時に、ハンドル端部8460が軸周りに回動しようとしても、フランジ8474の突起8426が溝8476内に差し込まれているために回動が阻止される。
一方、遊技球発射ハンドル84を「上下方向」へ傾斜させるときは、図27(b)の拡大側断面図に示すように、ハンドル端部8460のフランジ8474の突起8475は、突起8425の突出方向で溝8476内で可動するので首振り動作に影響しない。また、遊技球発射ハンドル84を「左右方向」又は「斜め方向の上下方向」へ傾斜させるときも、溝8476の開口を広く開けることで、フランジ8474の傾斜が可能になる。そこで、遊技球発射ハンドル84の首振り動作が可能になる。
<遊技球発射ハンドル84の可動状態>
図28は実施例2の首振り型の遊技球発射ハンドル84の可動状態を示す側面図であり、(a)は水平状態、(b)は仰角状態、(c)は俯角状態である。
実施例2の首振り型の遊技球発射ハンドル84は、図28(a)に示すように、通常は遊技機前面ユニット23の盤面に対して垂直方向に飛び出した状態(水平状態)で使用する。このときは、遊技球発射ハンドル84を構成する回転操作体8452とキャップ8453は、ハンドル基部8451に固定されたロックピン8459にハンドル端部8460を介在して強固に連結されているので、不用意に可動することはない。
この水平状態にある遊技球発射ハンドル84では、従来のハンドルと同様の感覚で使用することができる。本発明の首振り型の遊技球発射ハンドル84は、従来のハンドルと比較して、キャップ8453と回転操作体8452から遊技機前面ユニット23の盤面までの間に長い首部8456があるため、この首部8456を指先で握るような持ち方も可能になり、ハンドル操作の多様化に寄与することができる。
図28(b)に示すように、回転操作体8452とキャップ8453を水平状態から上向きに角度を変えることができる(仰角状態)。このときは先ずキャップ8453を用いてロック受け部材8463を回動し、ロックピン8459を「ロック状態」から「解除状態」に変え、その状態で回転操作体8452とキャップ8453と共に、上方へ持ち上げるように力を加える。このときは、ハンドル端部8460の球形外面部8472がハンドル基部8451の球形状を有するハンドル端部受け部8465に摺動自在に接しているために、ハンドル端部8460を可動させることができる。次に傾斜させた状態でロック受け部材8463を回動させて「ロック状態」へ変化させ、その仰角状態を維持することができる。
この仰角状態にある遊技球発射ハンドル84では、キャップ8453に手のひらを乗せるように握ることができ、手首が疲れてきた時に好適になる。また、肘を曲げる角度を調整して疲労回復を図るときに回転操作体8452の角度を変える際に使用する。
逆に、図28(c)に示すように、回転操作体8452とキャップ8453を水平状態から下向きに角度を変えることができる(俯角状態)。このときもキャップ8453を用いてロック受け部材8463を回動し、ロックピン8459をロック状態から「解除状態」として、円滑な首振りを可能にする。回転操作体8452とキャップ8453を共に、下方へ押し下げるように力を加える。次に傾斜させた状態でロック受け部材8463を回動させて「ロック状態」へ変化させ、その俯角状態を維持することができる。
この俯角状態にある遊技球発射ハンドル84では、身体の大きな人、腕の長い人が、肘を曲げる角度を調整しながら握ることができる。また、手首が疲れてきた時に、キャップ8453と回転操作体8452を下から掬うように握ることで疲労回復を図りたい時に使用する。遊技球発射ハンドル84全体を軸周りに回動させることで、これが軸周りに回した位置でこの遊技球発射ハンドル84の傾斜角度を細かく調節することができる。そこで、遊技者は手首を大きく回さなくても、大きなハンドル回転操作が可能になる。
なお、上述した実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
上記実施の形態では、図柄表示装置を備えたパチンコ機10に対して本発明を適用したが、それ以外のタイプのパチンコ機に適用してもよい。例えば、遊技球転動部や有利口などが設けられた入賞役物装置を備えたパチンコ機や、他の役物を備えたパチンコ機、アレンジボール機、雀球等の遊技機にも、本発明を適用できる。また、受け皿として上皿及び下皿が設けられているのではなく、単一の受け皿が設けられたパチンコ機にも、本発明を適用できる。
<上記実施の形態から抽出される発明群について>
以下、上述した実施の形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、上記実施の形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
遊技機A
本発明は、パチンコ、スロットマシンあるいはメダルの代わりにパチンコ球でスロットマシンの遊技をするパロット等の遊技機に関する。
パチンコ機(遊技機)は、球受け皿内の遊技球を遊技領域の上流へ向けて発射し、遊技領域を流下する遊技球が遊技領域に配された入賞口に入球すると、遊技者は所定個数の賞球を受けることができる。パチンコ機の前面側には遊技球発射ハンドルが設けられている。この遊技球発射ハンドルは、例えば固定状態にあるハンドル基部と、遊技球を発射させる際に、ハンドル基部に対し、回動操作可能に組み付けられた回転操作体と、この回転操作体の前面側に位置し、ハンドル基部に対し固定された半球状のキャップとを備えている。
遊技球発射ハンドルは、内部にゼンマイばねが設けられている。このゼンマイばねにより、回転操作体は所定方向(例えば半時計方向)に付勢される。回転操作体は、その非操作状態においては所定位置に戻り、遊技球が発射されないように構成されている。
遊技球発射ハンドルは、例えばハンドル内部に設けられた可変抵抗器によって回転操作体の回動操作量を検出できるように構成されている。回転操作体の回動中心に、外周に複数の歯を有する第1のギヤ体とこれに噛合する第2のギヤ体が設けられ、回転操作体が回動操作されると、両ギヤ体を回動させ、可変抵抗器の抵抗値を変化させる。この可変抵抗器から出力される信号に基づき、発射される遊技球の速度が変更される。
上記したように、回転操作体は、ゼンマイばねにより所定方向に付勢されているため、遊技者はこの回転操作体を長時間に亘って操作していると手首、手指が疲れることがある。そこで、操作ハンドルに関する技術について、例えば特許文献3の特開2010−99379号の「遊技機」が提案されている。
特開2010−99379号公報
しかし、特許文献1の「遊技機」では、操作ハンドルの向きが固定されているため遊技者は好みの姿勢がとれないという問題を有していた。遊技者は、背の高い人から低い人まで様々であり、腕の長さ(手の位置)もそれぞれ異なるため、同じ高さ位置の操作ハンドルでは、体格の異なる何れの人にも対応することができなかった。
本発明は、上述した問題点等を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、遊技球発射ハンドルの向きを可変させることで、遊技者が好みの姿勢でハンドル操作することができる遊技機を提供することにある。
遊技機A1は、遊技機の遊技領域へ向けて主に遊技球を発射させる弾発力を調節する遊技球発射ハンドルを備えた遊技機であって、
前記遊技球発射ハンドルは、
前記遊技機の前面ユニットに固定されるハンドル基部と、
前記ハンドル基部と、回転軸に回動操作可能に取り付けられた回転操作体と、
前記回転操作体と前記ハンドル基部の間に、前記回転軸の軸方向に配置された筒状の首部と、
前記ハンドル基部側に固定される軸部と、球状頭部を該軸部の他端に具備した首振り部材と、
前記首振り部材の球状頭部と前記回転軸とを首振り自在に連結内装する貫通孔を有すると共に、前記ハンドル基部に首振り自在に接続する連結部材と、を備えた、ことを特徴とする遊技機。
遊技機A1では、連結部材がハンドル基部に摺動自在に接続しているために、該連結部材を可動させることができる。該連結部材の内部では、首振り部材の球状頭部を中心点として首振り自在になり、回転操作体を回動操作可能に支持する回転軸が該連結部材を介在して連結されているので、回転操作体はその向きを大きく可変させることができる。
このように回転軸は、ハンドル基部に固定された首振り部材に、連結部材を介在して強固に連結されているので、回転操作体が不用意に可動することもない。
遊技機A2は、前記連結部材を前記ハンドル基部側に強固に接するように、前記首振り部材の球状頭部を、該連結部材の貫通孔内において軸部方向へ強固に密着させるリング状の圧力部材を更に備えた、ことを特徴とする遊技機A1の遊技機。
遊技機A2では、圧力部材は首振り部材の球状頭部に圧力を加えることができるため、連結部材の貫通孔内において首振り部材の軸部方向へ強固に密着させることにより、回転操作体はその向きを大きく可変させ、その位置を維持することができる。
遊技機A3は、前記連結部材を前記ハンドル基部側に接する強度を調節するために、前記首振り部材の軸部をナットで締結する軸部固定片を、前記ハンドル基部に設けた、ことを特徴とする遊技機A1又はA2の遊技機。
遊技機A3では、連結部材がハンドル基部側に接する強度を調節することにより、回転操作体を円滑に可動させ、あるいはその位置を維持することができる。
遊技機A4は、前記連結部材は、筒状体の軸方向の一側に、前記ハンドル基部の球形状を有する連結部材受け部に接する球形外面部を具備した、ことを特徴とする遊技機A1、A2又はA3の遊技機。
遊技機A4では、連結部材の球形外面部がハンドル基部の球形状を有する連結部材受け部に摺動自在に接しているために、連結部材を貫通孔の軸方向の中心に首振り動作が可能になる。
遊技機A5は、前記首振り部材の球状頭部に密着させた球状頭部受け部を、該球状頭部受け部に固定された回転軸の他端に取り付けた前記キャップで軸周りに回動させるように構成した、ことを特徴とする遊技機A1、A2、A3又はA4の遊技機。
遊技機A5では、キャップの回動操作により回転軸を介して首振り部材の首振り動作を調整することができる。
遊技機A6は、前記回転操作体の回動操作時に、前記連結部材が前記回転操作体と共に軸周りに回動することを阻止するために、該連結部材周囲のフランジに突起を突出させ、該突出が差し込まれる溝を該ハンドル基部に設けた、ことを特徴とする遊技機A1、A2、A3、A4又はA5の遊技機。
遊技機A6では、回転操作体の回動操作時に、連結部材が軸周りに回動しようとしても、フランジの突起が溝内に差し込まれているために回動が阻止される。なお、遊技球発射ハンドルを「上下方向」へ傾斜させるときは、連結部材のフランジの突起は、その突出方向で回動するので首振り動作に影響しない。また、遊技球発射ハンドルを「左右方向」又は「斜め方向の上下方向」へ傾斜させるときも、開口が広い溝であれば、フランジの傾斜が可能になる。
遊技機B
本発明は、パチンコ、スロットマシンあるいはメダルの代わりにパチンコ球でスロットマシンの遊技をするパロット等の遊技機に関する。
パチンコ機(遊技機)は、球受け皿内の遊技球を遊技領域の上流へ向けて発射し、遊技領域を流下する遊技球が遊技領域に配された入賞口に入球すると、遊技者は所定個数の賞球を受けることができる。パチンコ機の前面側には遊技球発射ハンドルが設けられている。この遊技球発射ハンドルは、例えば固定状態にあるハンドル基部と、遊技球を発射させる際に、ハンドル基部に対し、回動操作可能に組み付けられた回転操作体と、この回転操作体の前面側に位置し、ハンドル基部に対し固定された半球状のキャップとを備えている。
遊技球発射ハンドルは、内部にゼンマイばねが設けられている。このゼンマイばねにより、回転操作体は所定方向(例えば半時計方向)に付勢される。回転操作体は、その非操作状態においては所定位置に戻り、遊技球が発射されないように構成されている。
遊技球発射ハンドルは、例えばハンドル内部に設けられた可変抵抗器によって回転操作体の回動操作量を検出できるように構成されている。回転操作体の回動中心に、外周に複数の歯を有する第1のギヤ体とこれに噛合する第2のギヤ体が設けられ、回転操作体が回動操作されると、両ギヤ体を回動させ、可変抵抗器の抵抗値を変化させる。この可変抵抗器から出力される信号に基づき、発射される遊技球の速度が変更される。
上記したように、回転操作体は、ゼンマイばねにより所定方向に付勢されているため、遊技者はこの回転操作体を長時間に亘って操作していると手首、手指が疲れることがある。そこで、操作ハンドルに関する技術について、例えば特許文献3の特開2010−99379号の「遊技機」が提案されている。
特開2010−99379号公報
しかし、特許文献1の「遊技機」では、操作ハンドルの向きが固定されているため遊技者は好みの姿勢がとれないという問題を有していた。遊技者は、背の高い人から低い人まで様々であり、腕の長さ(手の位置)もそれぞれ異なるため、同じ高さ位置の操作ハンドルでは、体格の異なる何れの人にも対応することができなかった。
本発明は、上述した問題点等を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、遊技球発射ハンドルの向きを可変させることで、遊技者が好みの姿勢でハンドル操作することができる遊技機を提供することにある。
遊技機B1は、遊技機の遊技領域へ向けて主に遊技球を発射させる弾発力を調節する遊技球発射ハンドルを備えた遊技機であって、
前記遊技球発射ハンドルは、
前記遊技機の前面ユニットに固定されるハンドル基部と、
前記ハンドル基部と、回転軸に回動操作可能に取り付けられた回転操作体と、
前記回転操作体と前記ハンドル基部の間に、前記回転軸の軸方向に配置された筒状の首部と、
前記ハンドル基部側に固定される軸部と、該軸部の他端に頭部を具備したロックピンと、
前記ロックピンの頭部と前記回転軸とを首振り自在に連結すると共に、前記ハンドル基部に首振り自在に接続されたロックピン受け部材と、
前記ロックピン受け部材とロックピンとを軸方向に内装すると共に、前記ハンドル基部に摺動自在に接続されたハンドル端部と、
前記ロックピンに接続されたロックピン受け部材の密着力を可変させるロック機構と、を備えた、ことを特徴とする遊技機。
遊技機B1では、ハンドル端部がハンドル基部に摺動自在に接続しているために、該ハンドル端部を可動させることができる。該ハンドル端部の内部では、ロックピンの頭部を中心点として首振り自在になり、回転操作体を回動操作可能に支持する回転軸が該ハンドル端部を介在して連結されているので、回転操作体はその向きを大きく可変させることができる。
特に、ロックピンに接続されたロックピン受け部材の密着力を可変させるロック機構を備えているので、回転操作体を、その上下左右へ可動させやすく、かつその傾斜状態を維持しやすい。
遊技機B2は、前記ロック機構は、前記ロックピン受け部材に係合させた前記回転軸の回動に応じて、前記ロックピンと接続する該ロックピン受け部材を軸方向に前後動させる構成である、ことを特徴とする遊技機B1の遊技機。
遊技機B3は、前記ロック機構は、前記ロックピン受け部材を、前記ハンドル端部の中心軸方向に固定されたスリーブ内で螺合させ、
該ロックピン受け部材に設けたスリットに、前記回転軸に設けた略T字形状の係合片を係合させ、
該回転軸の回動に応じて該ロックピン受け部材を回動させることにより、該ロックピン受け部材を軸方向に前後動させる構成である、ことを特徴とする請求項2の遊技機。
前記連結部材を前記ハンドル基部側に接する強度を調節するために、前記首振り部材の軸部をナットで締結する軸部固定片を、前記ハンドル基部に設けた、ことを特徴とする遊技機B1又はB2の遊技機。
遊技機B2とB3では、ロック受け部材の回動により、ロックピンの密着力が弱まり「ロック状態」から「解除状態」へ変化させることができる。ロックピン受け部材の逆回動により、ロックピンを「解除状態」から「ロック状態」へ変化させることができる。回転操作体を円滑に可動させ、その位置に維持することができる。
遊技機B4は、前記回転操作体の回動操作時に、前記ハンドル端部が前記回転操作体と共に軸周りに回動することを阻止するために、該ハンドル端部周囲のフランジに突起を突出させ、該突出が差し込まれる溝を該ハンドル基部に設けた、ことを特徴とする遊技機B1、B2又はB3の遊技機。
遊技機B4では、回転操作体の回動操作時に、ハンドル端部が軸周りに回動しようとしても、フランジの突起が溝内に差し込まれているために回動が阻止される。なお、遊技球発射ハンドルを「上下方向」へ傾斜させるときは、ハンドル端部のフランジの突起は、その突出方向で回動するので首振り動作に影響しない。また、遊技球発射ハンドルを「左右方向」又は「斜め方向の上下方向」へ傾斜させるときも、開口が広い溝であれば、フランジの傾斜が可能になる。
因みに、特徴A1乃至特徴A6のいずれか1つ又はそれらの組み合わせを上記特徴A1乃至A6に適用してもよい。特徴B1乃至特徴B4のいずれか1つ又はそれらの組み合わせを上記特徴B1乃至Bに適用してもよい。
以下に、以上の各特徴を適用し得る遊技機の基本構成を示す。
パチンコ遊技機:遊技者が操作する操作手段(遊技球発射ハンドル)と、その操作手段の操作に基づいて遊技球を発射する遊技球発射手段(遊技球発射機構のソレノイド)と、その発射された遊技球を所定の遊技領域に導く球通路と、遊技領域内に配置された各遊技部品(釘等)とを備え、それら各遊技部品のうち所定の通過部(作動口等)を遊技球が通過した場合に遊技者に特典を付与する遊技機。
遊技機10、A1〜A6、B1〜B4のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ遊技機であることを特徴とする遊技機である。中でも、パチンコ遊技機の基本構成としては操作ハンドルを備え、その操作ハンドルの操作に応じて球を所定の遊技領域へ発射し、球が遊技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(又は作動口を通過)することを必要条件として、表示装置において動的表示されている識別情報が所定時間後に確定停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入賞装置(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カードヘ書き込まれるデータ等も含む)が付与されるものが挙げられる。
遊技機10、A1〜A6、B1〜B4のいずれかにおいて、前記遊技機はスロットマシンであることを特徴とする遊技機である。中でも、スロットマシンの基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(ストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えた遊技機」となる。この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
遊技機10、A1〜A6、B1〜B4のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ遊技機とスロットマシンとを融合させたものであることを特徴とする遊技機である。中でも、融合させた遊技機の基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の変動が開始され、停止用操作手投(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として球を使用すると共に、前記識別情報の動的表示の開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの球が払い出されるように構成されている遊技機」となる。
本発明の遊技機は、主にパチンコ機の遊技機に利用することができるが、遊技球発射ハンドルを有する構成の遊技機であれば、パチンコ機以外の様々な遊技機に利用することができる。
10 遊技機としてのパチンコ機
23 遊技機前面ユニット
84 遊技球発射ハンドル
8451 ハンドル基部
8452 回転操作体
8456 首部
8458 回転軸
8459 ロックピン
8460 ハンドル端部
8461 ロックピンの軸部
8462 ロックピンの頭部
8463 ロックピン受け部材
8465 ハンドル端部受け部
8466 スリーブ
8469 軸部固定片
8470 係合片
8471 スリット
8472 ハンドル端部の球形外面部
8474 フランジ
8475 突起
8476 溝

Claims (4)

  1. 遊技機の遊技領域へ向けて主に遊技球を発射させる弾発力を調節する遊技球発射ハンドルを備えた遊技機であって、
    前記遊技球発射ハンドルは、
    前記遊技機の前面ユニットに固定されるハンドル基部と、
    前記ハンドル基部と、回転軸に回動操作可能に取り付けられた回転操作体と、
    前記回転操作体と前記ハンドル基部の間に、前記回転軸の軸方向に配置された筒状の首部と、
    前記ハンドル基部側に固定される軸部と、該軸部の他端に頭部を具備したロックピンと、
    前記ロックピンの頭部と前記回転軸とを首振り自在に連結すると共に、前記ハンドル基部に首振り自在に接続されたロックピン受け部材と、
    前記ロックピン受け部材とロックピンとを軸方向に内装すると共に、前記ハンドル基部に摺動自在に接続されたハンドル端部と、
    前記ロックピンに接続されたロックピン受け部材の密着力を可変させるロック機構と、を備えた、ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記ロック機構は、前記ロックピン受け部材に係合させた前記回転軸の回動に応じて、前記ロックピンと接続する該ロックピン受け部材を軸方向に前後動させる構成である、ことを特徴とする請求項1の遊技機。
  3. 前記ロック機構は、前記ロックピン受け部材を、前記ハンドル端部の中心軸方向に固定されたスリーブ内で螺合させ、
    該ロックピン受け部材に設けたスリットに、前記回転軸に設けた略T字形状の係合片を係合させ、
    該回転軸の回動に応じて該ロックピン受け部材を回動させることにより、該ロックピン受け部材を軸方向に前後動させる構成である、ことを特徴とする請求項2の遊技機。
  4. 前記回転操作体の回動操作時に、前記ハンドル端部が前記回転操作体と共に軸周りに回動することを阻止するために、該ハンドル端部周囲のフランジに突起を突出させ、該突出が差し込まれる溝を該ハンドル基部に設けた、ことを特徴とする請求項1、2又は3の遊技機。
JP2012284602A 2012-12-27 2012-12-27 遊技機 Active JP6044770B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012284602A JP6044770B2 (ja) 2012-12-27 2012-12-27 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012284602A JP6044770B2 (ja) 2012-12-27 2012-12-27 遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014124436A true JP2014124436A (ja) 2014-07-07
JP6044770B2 JP6044770B2 (ja) 2016-12-14

Family

ID=51404442

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012284602A Active JP6044770B2 (ja) 2012-12-27 2012-12-27 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6044770B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5257455A (en) * 1975-11-04 1977-05-11 Klaus Frank A Universal ball socket coupling
JPS6052882U (ja) * 1983-09-20 1985-04-13 株式会社 ソフイア パチンコ機の打球発射操作ハンドル
JPS63212384A (ja) * 1988-02-15 1988-09-05 株式会社ソフィア ゲーム機
JP2001300019A (ja) * 2000-04-20 2001-10-30 Olympia:Kk 弾球遊技機
JP2005040426A (ja) * 2003-07-24 2005-02-17 Asama Seisakusho:Kk パチンコ機の操作ハンドル
JP2006149781A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Sansei R & D:Kk 遊技機

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5257455A (en) * 1975-11-04 1977-05-11 Klaus Frank A Universal ball socket coupling
JPS6052882U (ja) * 1983-09-20 1985-04-13 株式会社 ソフイア パチンコ機の打球発射操作ハンドル
JPS63212384A (ja) * 1988-02-15 1988-09-05 株式会社ソフィア ゲーム機
JP2001300019A (ja) * 2000-04-20 2001-10-30 Olympia:Kk 弾球遊技機
JP2005040426A (ja) * 2003-07-24 2005-02-17 Asama Seisakusho:Kk パチンコ機の操作ハンドル
JP2006149781A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Sansei R & D:Kk 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP6044770B2 (ja) 2016-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6212900B2 (ja) 遊技機
JP5962976B2 (ja) 遊技機
JP6440087B2 (ja) 遊技機
JP2013153795A (ja) 弾球遊技機
JP6044770B2 (ja) 遊技機
JP6047853B2 (ja) 遊技機
JP6319557B2 (ja) 遊技機
JP6142772B2 (ja) 遊技機
JP6032395B2 (ja) 遊技機
JP6341253B2 (ja) 遊技機
JP6241649B2 (ja) 遊技機
JP5550811B2 (ja) 遊技機
JP6191192B2 (ja) 遊技機
JP2015047333A (ja) 遊技機
JP6583476B2 (ja) 遊技機
JP6191193B2 (ja) 遊技機
JP2013154144A (ja) 遊技機
JP6326719B2 (ja) 遊技機
JP2002248247A (ja) 球受装置およびこれを備えたパチンコ機
JP6222300B2 (ja) 遊技機
JP6390073B2 (ja) 遊技機
JP2021037428A (ja) 遊技機
JP2021037427A (ja) 遊技機
JP2021045649A (ja) 遊技機
JP2018122160A (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150929

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160725

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160722

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160913

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161019

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161101

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6044770

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250