JP2014122844A - フェルール撮像装置、フェルール分類装置、フェルール撮像方法、フェルール撮像プログラム、及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フェルールFを撮像する撮像手段50と、フェルールを支持する支持台51と、支持台と撮像手段との間に配置され、撮像手段の焦点位置に位置合わせされた焦点基準面を有する焦点プレート90と、支持台上のフェルールを焦点プレート側に移動させて、フェルールを焦点基準面に当接させる移動手段100と、を備えているフェルール撮像装置4を提供する。
【選択図】図5
Description
この装置によれば、複数の吸着部を有するアームを利用して、同軸度を測定する測定台上にフェルールを搬送し、且つ同軸度測定が終了したフェルールを測定台上から搬送できるので、スムーズにフェルールを交換しながら同軸度測定を行うことが可能とされる。従って、大量に生産されたフェルールの同軸度測定を効率良く行える。
さらには、フェール撮像装置を備えるフェルール分類装置、フェルール撮像方法、フェルール撮像プログラム、及び該プログラムが記録された記録媒体を提供することである。
(1)本発明に係るフェルール撮像装置は、フェルールを撮像する撮像手段と、前記フェルールを支持する支持台と、前記支持台と前記撮像手段との間に配置され、前記撮像手段の焦点位置に位置合わせされた焦点基準面を有する焦点プレートと、前記支持台上の前記フェルールを前記焦点プレート側に移動させて、前記フェルールを前記焦点基準面に当接させる移動手段と、を備えていることを特徴とする。
これにより、明瞭なフェルールの撮像画像を取得することができ、該撮像画像に基づいて例えばフェルールの内径測定、真円度測定や同軸度(同芯度)測定等の品質検査を精度良く行うことが可能である。特に、支持台上にてフェルールを移動させて焦点基準面に当接させるだけの簡便な構成で、焦点位置に正確に位置合わせできるので、構成の簡便化やコストダウンを図り易い。
特に、焦点合わせ用プレートを利用してフェルールを押し出すように移動させるだけの簡便な動作で焦点位置への正確な位置合わせを行うことができるので、構成をより簡便にし易い。
従って、移動手段を光路から移動(退避)させる必要がなく、移動手段を簡便に構成することが可能である。また、光路上から焦点合わせ用プレートを退避させる必要がないので、フェルールを焦点位置に位置合わせした後、速やかに照明光を照射して撮像を行うことができ、撮像作業を効率良く行うことができる。
また、フェルールを押さえ込みながら光軸回りに回転させることができるので、例えば一定回転角度毎の撮像画像を複数枚得ることができ、これら複数枚の撮像画像からフェルールにおける中心点の回転軌跡を算出することで、より高精度な同軸度測定を行うことが可能である。
一方、受け渡し受け地点までフェルールが搬送されると、フェルール回収装置がこのフェルールを回収する。そして、フェルール回収装置は、制御部からの指示に基づいて、このフェルールを品質ランクに対応した収納体に振り分けながら収納する。
<フェルール分類装置の構成>
図1及び図2に示すように、本実施形態のフェルール分類装置1は、複数のフェルールFを1つずつ撮像し、その撮像画像に基づいてフェルールFの同軸度測定(品質検査)を行うと共に、さらに該測定結果に基づいて品質ランク毎に分類しながら収納ボックス40(本発明における収納体)に収納する装置であって、フェルール供給装置2と、フェルール搬送装置3と、フェルール撮像装置4と、フェルール回収装置5と、図示しない床面上に設置され、上記各装置が設置されるベース台6と、上記各装置を総合的に制御する制御部7と、を備えている。
はじめにフェルールFについて簡単に説明する。
図3に示すように、フェルールFは、中心軸Cに沿って図示しない光ファイバの芯線が挿通される貫通孔F1が形成された円筒状に形成されている。この貫通孔F1は、フェルールFの一方の端面F2における一部分が、他方の端面F3側から一方の端面F2側に向かうにしたがって漸次拡径する断面テーパ状に形成されている。
本実施形態では、フェルール供給装置2、フェルール搬送装置3及びフェルール回収装置5について順次簡単に説明し、その後フェルール撮像装置4について詳細に説明する。
なお、本実施形態では、図1に示すように、ベース台6の上面(水平面)に対して垂直な方向を上下方向L1とし、ベース台6の上面において互いに直交する方向を前後方向L2及び左右方向L3とする。また、前後方向L2のうち、フェルール供給装置2における後述する収容体10の開口方向(矢印FW方向)を前方とし、その反対方向(矢印BA方向)を後方とする。
上記フェルール供給装置2は、図1、図2及び図4に示すように、複数のフェルールFが収容される収容体10を備えており、該収容体10からフェルールFを1つずつ送り出す装置とされている。
収容体10は、上方に開口した有底筒状に形成されており、ベース台6の上面から上方に向かって起立した支柱部11によって支持されている。この際、収容体10は、ベース台6の上面に対して前方側に傾斜しており、その傾斜角度は任意の角度に調整可能とされている。
これにより、回転板12の回転によって、前方に傾斜した収容体10の底壁部10aにおける最上点側に向けて、フェルールFを次々と移動させることが可能とされる。
なお、回転部21は、検出部による検出結果に基づいてフェルールFを適宜90度正逆回転させることで、予め決まった横向き姿勢でフェルールFが受け取り地点P1に供給されるようにしている。
具体的には、図1に示すように、フェルールFが支持台51上に支持された際に、該フェルールFの一方の端面F2側がライトユニット52側を向き、他方の端面F3側が撮像手段50側を向くように、フェルールFの姿勢を横向きにしている。
フェルール搬送装置3は、図1及び図2に示すように、姿勢変換部20から送り出されたフェルールFを受け取り地点P1で受け取った後に、フェルール撮像装置4の支持台51上に搬送すると共に、撮像終了後、支持台51上からフェルールFを受け渡し地点P2まで搬送する装置であり、フェルールFを搬送する搬送用アーム30と、該搬送用アーム30を移動させるアーム移動機構31と、を備えている。
つまり、1つの搬送用アーム30で、受け取り地点P1から支持台51へのフェルールFの搬送と、支持台51から受け渡し地点P2へのフェルールFの搬送と、を同時に行うことが可能とされている。
フェルール回収装置5は、図1及び図2に示すように、搬送用アーム30によって受け渡し地点P2まで搬送されてきたフェルールFを回収すると共に、5つの収納ボックス40のうちのいずれかの収納ボックス40に収納させる装置である。
このフェルール回収装置5は、回収シュータ41と、5つの収納ボックス40と、これら5つの収納ボックス40を移動させるボックス移動機構42と、を備えている。
このとき、回収シュータ41は、回収端部41aが上記受け渡し地点P2に位置するように配置されている。これにより、回収シュータ41は、搬送用アーム30によって受け渡し地点P2まで搬送されてきたフェルールFを回収端部41aで回収した後、傾斜を利用して該フェルールFを排出端部41bまで滑らすように搬送することが可能とされている。
図示の例では、最も品質の優れたAランクのフェルールFが収納される第1収納ボックス40A(40)、その次に品質の優れたBランクのフェルールFが収納される第2収納ボックス40B(40)、その次に品質の優れたCランクのフェルールFが収納される第3収納ボックス40C(40)、その次に品質の優れたDランクのフェルールFが収納される第4収納ボックス40D(40)、その次に品質の優れたEランクのフェルールFが収納される第5収納ボックス40E(40)が、例えば前方側から後方側に向かって順に配置されている。
ガイドレール43は、ベース台6の上面に固定されており、前後方向L2に沿って延在している。移動体44は、図示しない駆動機構によりガイドレール43に沿って前後方向L2に往復移動可能とされている。駆動機構は、制御部7からの指示に基づいて移動体44を適宜前後方向L2に移動させ、回収シュータ41における排出端部41bの真下にいずれかの収納ボックス40を配置させることが可能とされている。
これにより、同じ品質同士のフェルールFを各収納ボックス40に収納することが可能とされている。なお、ガイドレール43、移動体44及び駆動機構は、上記ボックス移動機構42として機能する。
フェルール撮像装置4は、図1、図2及び図5〜図7に示すように、フェルールFを撮像する撮像手段50と、撮像手段50の光軸OにフェルールFの中心軸Cを一致させた状態でフェルールFを支持する支持台51と、光軸O上であって支持台51を挟んで撮像手段50の反対側に配置され、光軸Oに沿ってフェルールFに照明光を照射するライトユニット(本発明における照明手段)52と、を備えている。
撮像手段50は、図5〜図7に示すように、前後方向L2に沿って配置され、前方側にレンズ先端部55aが向いた長尺なレンズ鏡筒55と、該レンズ鏡筒55の基端部に配置された撮像素子56と、を備えている。
上記撮像素子56は、例えばCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサ等であり、制御部7からの指示に基づいてフェルールFを撮像し、その撮像画像を制御部7に出力する。
レンズ保持部材60は、ベース台6の上面に防振台61を介して載置された板状の保持台62と、この保持台62上に板状の中間台63を介して立設された垂壁ブロック64と、この垂壁ブロック64の上端部に取り付けられ、レンズ鏡筒55を保持する保持ブロック65と、を備えている。
一方、押さえブロック67は、上述した固定ブロック66の両端部における端面に対してそれぞれ着脱自在とされ、その取付面にはレンズ鏡筒55の外径に対応した半円状の凹部が形成されている。
なお、レンズ鏡筒55は前後方向L2に間隔をあけた2箇所で保持されるので、がたつき等がなく安定して保持される。また、2つの押さえブロック67を固定ブロック66から取り外すことで、レンズ鏡筒55を取り外し、メンテナンスや交換等を行うことが可能となる。さらに、固定ブロック66には、撮像素子56を支持する撮像素子サポート68が取り付けられている。
上記支持台51は、台座ブロック70に取り付けられており、レンズ鏡筒55におけるレンズ先端部55aの前方側に配置されている。
台座ブロック70は、下端部が保持台62に取り付けられており、該保持台62から上方に向けて立設されている。台座ブロック70の上端部は前方側に折曲されており、その前端部に支持台サポート71が前方に向かって突出するように設けられている。そして、この支持台サポート71上に上記支持台51が取り付けられている。
なお、レンズ先端部55a側に第1支持台51Aが位置し、該第1支持台51Aの前方側に第2支持台51Bが位置している。
図5〜図7に示すように、上記ライトユニット52は、上記照明光を照射する光源80(図1参照)を内蔵しており、ライト支持部材85を介して支持台51における第2支持台51Bよりもさらに前方側に配置されている。
このライトユニット52は、上記光源80や、制御部7からの指示に基づいて光源80の作動を制御する図示しないライト制御部が内蔵されたライトユニット本体81と、ライトユニット本体81から支持台51側に向けて突出したライト筒82と、を備えており、ライト筒82を通じて光源80から発せられた照明光を支持台51側に向けて照射可能とされている。
なお、上記光源80としては、特に限定されるものではないが例えばLED等を採用することが可能である。また、照明光としては平行光であることが好ましく例えばレーザ光等が好適である。
ライトブロック86には、図示しない貫通孔が前後方向L2に沿って形成されており、この貫通孔内に上記ライト筒82が前方側から貫入固定されている。これにより、ライトユニット52は、ライト支持部材85によって支持された状態で、第2支持台51Bの前方側に配置されている。
なお、光軸Oと同じ高さにライト筒82が位置するように高さ調整されており、光軸Oに沿って照明光を支持台51側に照射することが可能とされている(図1参照)。
ところで、図8〜図10に示すように、上述した支持台51と撮像手段50との間には、撮像手段50の焦点位置に位置合わせされた焦点基準面90aを有する焦点プレート90が配設されている。
この焦点プレート90は、第1支持台51Aの外面に取り付けられており、該第1支持台51Aとレンズ鏡筒55におけるレンズ先端部55aとの間に配置されている。この際、焦点プレート90は、第1支持台51Aよりも上方に突出している。そして、レンズ鏡筒55は、この突出した部分における第1支持台51A側に向いた内面に焦点が合うようにピント調整されている。
つまり、焦点プレート90における上記内面は、焦点基準面90aとして機能する。なお、焦点距離H(図8参照)としては、例えば数mm〜数十mm程度である。
また、本実施形態のフェルール撮像装置4は、図5〜図7及び図11に示すように、支持台51とライトユニット52との間に配置されて光軸O方向に移動可能とされ、支持台51上のフェルールFを焦点プレート90側に移動させて、該フェルールFを焦点基準面90aに当接させる移動手段100を備えている。
シリンダ本体107は、台座ブロック70の上端部に連結されたシリンダ支持片108によって支持されており、ライトユニット52に対して左右方向L3にほぼ隣接した位置に配置されている。なお、シリンダ支持片108と上記したライト支持片87とは、台座ブロック70を挟んで左右方向L3に対向している。
即ち、一方のエア供給継手109からシリンダ本体107内にエアを供給することで、可動ロッド106の先端部106aを後方側に向けて移動させることができ、他方のエア供給継手109からシリンダ本体107内にエアを供給することで、可動ロッド106の先端部106aを前方側に向けて移動させることが可能とされる。
なお、2つのエア供給継手109には、図示しないエアチューブが連結され、該エアチューブを通じて図示しないエア源からエアが供給される。
この焦点合わせ用プレート101は、垂直に折曲された押出しプレート101aを有する折り曲げプレートとされている。押出しプレート101aは、例えば厚みの薄い板ばね部材であり、Lアングル110との連結部分から支持台51側に向けて左右方向L3に沿いながら横長に延びて、その先端が支持台51における第2支持台51Bとライトユニット52におけるライト筒82との間に位置している。
さらに、本実施形態のフェルール撮像装置4は、図5〜図7に示すように、支持台51上に支持されたフェルールFを該支持台51との間で押さえ込みながら光軸O回りに回転させる回転押さえ込み手段120を備えている。
この回転押さえ込み手段120は、フェルールFを回転させる回転ベルト121と、該回転ベルト121を回転させる駆動プーリ122及び従動プーリ123が取り付けられ、上下動可能とされた上下動プレート124と、該上下動プレート124を所定のストロークの範囲内で上下動させて、支持台51上のフェルールFに対して回転ベルト121を上方から押し当てる上下動用シリンダ125と、を備えている。
よって、上下動プレート124が所定のストローク内で上下動させられたとしても、レンズ先端部55aと該上下動プレート124との干渉が回避される。
これにより、回転ベルト121は駆動プーリ122の回転に伴って左右方向L3に移動させられ、支持台51上に支持されているフェルールFを溝部75内に収納したまま光軸O回りに回転させることが可能とされる。
シリンダ本体132は、可動体131を前方側に向けた状態で、保持台62に立設された垂直プレート133に取り付けられている。また、シリンダ本体132には、内部に所定圧のエアを供給する2つのエア供給継手109が取り付けられており、これら2つのエア供給継手109のいずれかから供給されたエアの圧力を利用して、可動体131を上下動させることが可能とされる。
なお、2つのエア供給継手109には、図示しないエアチューブが連結され、該エアチューブを通じて図示しないエア源からエアが供給される。
図2に示すように、制御部7は、例えば図示しないCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、各種インターフェース等に加え、記録媒体7aを有しており、CPUが記録媒体7aに記録される各種プログラムを適宜実行することで、上記した各種構成品を総合的に制御してフェルールFの分類作業を行わせる。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、上記可搬媒体に限られず、コンピュータシステム(OSや周辺機器等のハードウェアを含むものをいう)に内蔵されるハードディスク等の記憶部であっても良い。
更に、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時刻の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時刻プログラムを保持しているものも含んでも良い。
そして、制御部7は、判別された品質ランクに応じた収納ボックス40が回収シュータ41の真下に位置するようにフェルール回収装置5を制御する。これにより、フェルールFを品質ランクに対応した収納ボックス40内に収納することが可能とされる。
次に、上述したように構成されたフェルール分類装置1の作用について説明する。
なお、本実施形態では、はじめに収容体10の内部に収容されているフェルールFが品質ランク毎に分類され、品質ランクに応じた収納ボックス40内に収納されるまでの全体の流れを簡単に説明し、その後、撮像に関連する流れを詳細に説明する。
また、5つの収納ボックス40内にフェルールFが収納されていないこと、フェルール搬送装置3における搬送用アーム30の第1保持部が受け取り地点P1に位置していること、図11に示すように、撮像手段50における焦点合わせ用プレート101が前方側に位置して押出しプレート101aがライト筒82側に位置していること、図5に示すように、上下動プレート124が最上昇位置に位置して回転ベルト121が支持台51の上方に大きく離間して待機していること等を確認して、事前準備が終了する。
これら事前準備終了後、作業者は制御部7を作動させる。すると、制御部7は各構成品の作動を、記録媒体7aに記録された各種プログラムに基づいて開始する。
この際、残りのフェルールFが回転板12の回転に連られて上方に移動しようとするが、回転板12が傾斜しているので、重力を利用して該回転板12の上面に沿って滑り落とすことができる。よって、余計なフェルールFまでもが上方に移動してしまうことを防止できる。従って、収納凹部12a内に収納されたフェルールFだけを排出口13まで移動させることができる。
これにより、例えばフェルールFの品質ランクがCランクの場合であれば、図2に示すように、Cランク用の第3収納ボックス40C(40)を回収シュータ41における回収端部41aの真下にセットすることができる。
これにより、作業者は、同じ品質のフェルールFを容易に集めることができ、品質ランクに応じたフェルールFの使い分けを行うことができる。従って、使い易く利便性に優れているうえ、高い付加価値を具備させることができる。
先に説明したように、フェルールFが支持台51上にセットされると、図9〜図11に示すように、該フェルールFは第1支持台51Aと第2支持台51Bとの間に架け渡されるようにセットされる。この際、フェルールFは、第1支持台51A及び第2支持台51Bにおけるそれぞれの溝部75内に収納された状態となるので、安定に支持される。
なお、フェルールFの中心軸Cは、光軸Oに一致した状態となる。また、フェルールFは、姿勢変換部20によって予め決められた横向き姿勢に調整された状態で搬送されるので、一方の端面F2がライト筒82側を向き、他方の端面F3がレンズ先端部55a側を向いた状態で支持される。
そして、焦点合わせ用プレート101のさらなる移動によって、フェルールFを溝部75内で滑らせながら焦点プレート90側に押し出すように移動させることができ、フェルールFの他方の端面F3を焦点プレート90の焦点基準面90aに対して当接させることができる。
まず、フェルールFの他方の端面F3を当接させた後、回転押さえ込み手段120を作動させて、フェルールFを支持台51との間で押さえ込む作業を行う。具体的には、上下動用シリンダ125のシリンダ本体132にエア供給継手109を介してエアを供給し、可動体131を最上昇位置から下降させる。これにより、上下動プレート124を介して回転ベルト121を下降させることができ、該回転ベルト121をフェルールFの上方側から接近させることができる。
そして、可動体131のさらなる下降によって、図14に示すように、回転ベルト121を利用してフェルールFを支持台51との間で押さえ込むことができる。これにより、焦点位置に位置合わせしたフェルールFのがたつき等を抑制でき、フェルールFを安定した状態で撮像することが可能となる。
このとき、例えば、フェルールFの回転に伴って図16に示すように中心点Qの回転軌跡が円を描く場合には、フェルールFの貫通孔F1が偏心していると判断し、同軸度のレベルが低いと判断する。一方、中心点Qの回転軌跡がほとんど変化しない場合には、フェルールFの中心軸Cに沿って貫通孔F1が形成されていると判断し、同軸度が優れていると判断する。
このように、判別部7bは、フェルールFの中心点Qの回転軌跡を算出することで、正確な同軸度測定を行うことができ、該測定結果に基づいてフェルールFの品質ランクをAランク〜Eランクの5段階に分類する。
また、焦点合わせ用プレート101を光軸O上から退避させる必要がないので、フェルールFを焦点位置に位置合わせした後、速やかに照明光を照射して撮像を行うことができ、撮像作業を効率良く行うことができる。
また、フェルール供給装置2、フェルール搬送装置3やフェルール回収装置5は、一例であり、上述した構成に限定されるものではない。
但し、具備することで、フェルールFを光軸O回りに回転させながら撮像画像を複数枚取得することできるので、中心点Qの回転軌跡からより高精度な同軸度測定を行える。この点において、具備することが好ましい。しかも、回転押さえ込み手段120を具備したとしても、フェルール撮像装置4としては、焦点合わせ用シリンダ105及び上下動用シリンダ125の2つのシリンダだけで済むので、簡便に構成することが可能である。
但し、焦点合わせ用プレート101を採用した場合には、簡便な構成及び動作でフェルールFの位置合わせを行うことができるので、好ましい。
例えば、図17に示すように、焦点合わせ用シリンダ105自体を上下動させる第2の上下動用シリンダ200を設けても構わない。
なお、第2の上下動用シリンダ200を具備する場合には、シリンダ本体107を支持するシリンダ支持片108は不要である。
これにより、押出しプレート101aに干渉されることなく、照明光をフェルールFに照射することが可能であり、撮像を行うことができる。
但し、シリンダ機構が1つ増加するので、上記実施形態のように押出しプレート101aに透孔115等の透過部を設けることが好ましい。
O…光軸
F…フェルール
F2…フェルールの一方の端面
F3…フェルールの他方の端面
P1…受け取り地点
P2…受け渡し地点
1…フェルール分類装置
2…フェルール供給装置
3…フェルール搬送装置
4…フェルール撮像装置
5…フェルール回収装置
7…制御部
7a…記録媒体
10…収容体
40…収納ボックス(収納体)
50…撮像手段
51…支持台
52…ライトユニット(照明手段)
90…焦点プレート
90a…焦点基準面
100…移動手段
101…焦点合わせ用プレート
115…透孔(透過部)
120…回転押さえ込み手段
Claims (10)
- フェルールを撮像する撮像手段と、
前記フェルールを支持する支持台と、
前記支持台と前記撮像手段との間に配置され、前記撮像手段の焦点位置に位置合わせされた焦点基準面を有する焦点プレートと、
前記支持台上の前記フェルールを前記焦点プレート側に移動させて、前記フェルールを前記焦点基準面に当接させる移動手段と、
を備えていることを特徴とするフェルール撮像装置。 - 請求項1に記載のフェルール撮像装置において、
前記支持台を挟んで前記撮像手段の反対側に配置され、前記フェルールに照明光を照射する照明手段を備えていることを特徴とするフェルール撮像装置。 - 請求項2に記載のフェルール撮像装置において、
前記支持台は、前記撮像手段の光軸に前記フェルールの中心軸を一致させた状態で、前記フェルールを支持し、
前記照明手段は、前記光軸上であって前記支持台を挟んで前記撮像手段の反対側に配置され、前記光軸に沿って前記フェルールに照明光を照射し、
前記移動手段は、前記支持台と前記照明手段との間に配置されて少なくとも前記光軸方向に移動可能とされ、前記支持台上の前記フェルールを前記焦点プレート側に移動させて、前記フェルールを前記焦点基準面に当接させることを特徴とするフェルール撮像装置。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載のフェルール撮像装置において、
前記移動手段は、前記フェルールの一方の端面に当接可能とされ、前記フェルールを前記焦点プレート側に押し出すように移動させて、前記フェルールの他方の端面を前記焦点基準面に当接させる焦点合わせ用プレートを備えていることを特徴とするフェルール撮像装置。 - 請求項2から4のいずれか1項に記載のフェルール撮像装置において、
前記焦点合わせ用プレートには、前記照明光を透過させる透過部が設けられていることを特徴とするフェルール撮像装置。 - 請求項1から5のいずれか1項に記載のフェルール撮像装置において、
前記支持台上に支持された前記フェルールを該支持台との間で押さえ込みながら前記光軸回りに回転させる回転押さえ込み手段を備えていることを特徴とするフェルール撮像装置。 - 請求項1に記載のフェルール撮像装置と、
複数の前記フェルールが収容される収容体を備え、該収容体から前記フェルールを1つずつ送り出すフェルール供給装置と、
前記フェルール供給装置から送り出された前記フェルールを受け取り地点で受け取った後に前記支持台上に搬送すると共に、撮像終了後、前記支持台上から前記フェルールを受け渡し地点まで搬送するフェルール搬送装置と、
前記受け渡し地点に搬送されてきた前記フェルールを回収すると共に、複数の収納体のうちのいずれかの収納体に収納させるフェルール回収装置と、
前記撮像手段による撮像画像に基づいて前記フェルールを複数の品質ランク毎に分類すると共に、同じ品質ランクの前記フェルールが同一の前記収納体に収納されるように前記フェルール回収装置を制御する制御部と、を備えていることを特徴とするフェルール分類装置。 - 請求項1に記載のフェルール撮像装置を利用したフェルール撮像方法であって、
前記支持台上に支持された前記フェルールを前記焦点プレート側に移動させ、前記焦点基準面に当接させる合焦工程と、
前記合焦工程後、前記フェルールの撮像を行う撮像工程と、を備えていることを特徴とするフェルール撮像方法。 - 請求項1に記載のフェルール撮像装置のコンピュータに、
前記支持台上に支持された前記フェルールを前記焦点プレート側に移動させ、前記焦点基準面に当接させる合焦工程と、
前記合焦工程後、前記フェルールの撮像を行う撮像工程と、を実行させることを特徴とするフェルール撮像プログラム。 - コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、請求項9に記載のフェルール撮像プログラムが記録されていることを特徴とする記録媒体。
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