JP2014122844A - フェルール撮像装置、フェルール分類装置、フェルール撮像方法、フェルール撮像プログラム、及び記録媒体 - Google Patents

フェルール撮像装置、フェルール分類装置、フェルール撮像方法、フェルール撮像プログラム、及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】フェルールを予め設定された焦点位置に正確に位置合わせした状態で撮像を行うこと。
【解決手段】フェルールFを撮像する撮像手段50と、フェルールを支持する支持台51と、支持台と撮像手段との間に配置され、撮像手段の焦点位置に位置合わせされた焦点基準面を有する焦点プレート90と、支持台上のフェルールを焦点プレート側に移動させて、フェルールを焦点基準面に当接させる移動手段100と、を備えているフェルール撮像装置4を提供する。
【選択図】図5

Description

本発明は、フェルール撮像装置、フェルール分類装置、フェルール撮像方法、フェルール撮像プログラム、及び記録媒体に関する。
従来から光ファイバの芯線の端面を正確に位置合わせしながら、光ファイバ同士を接続するための部材として、フェルールが用いられている。このフェルールは、その中心軸に沿って貫通孔が形成された円筒状部材であり、光ファイバの芯線を貫通孔内に挿通させた状態で例えば光コネクタ部品に装着される。従って、芯線の端面を正確に位置合わせしながら光ファイバ同士を接続するためには、フェルールの真円度やフェルールの外径に対する内径の同軸度(同芯度)等の精度が高いレベルで要求されている。
そのため、一般的にはフェルールを製造した後、これらフェルール1つずつについて、外形寸法測定や同軸度測定等を行って、製品としての良否判断や仕上がり精度毎に分類分け(レベル分け)がなされている。特に、フェルールの同軸度は、光ファイバの光学特性に影響を与えると共に、光ファイバコネクタとしての性能を決定する要素であるので、同軸度測定は重要な作業とされている。
従来、フェルールの同軸度を測定する装置として、下記特許文献1に記載されているものが知られている。
この装置によれば、複数の吸着部を有するアームを利用して、同軸度を測定する測定台上にフェルールを搬送し、且つ同軸度測定が終了したフェルールを測定台上から搬送できるので、スムーズにフェルールを交換しながら同軸度測定を行うことが可能とされる。従って、大量に生産されたフェルールの同軸度測定を効率良く行える。
特開平10−111124号公報
ところで、同軸度を測定するためには、フェルールを撮像した撮像画像を取得することが必要であるが、明瞭な撮像画像を得るためには、フェルールに焦点を合わせることが必要とされる。しかしながら、上記特許文献1に記載の装置は、この点について特に技術的特徴を有するものではなかった。
本発明は、このような事情に考慮してなされたもので、その目的は、フェルールを予め設定された焦点位置に正確に位置合わせした状態で撮像を行うことができるフェルール撮像装置を提供することである。
さらには、フェール撮像装置を備えるフェルール分類装置、フェルール撮像方法、フェルール撮像プログラム、及び該プログラムが記録された記録媒体を提供することである。
本発明は、前記課題を解決するために以下の手段を提供する。
(1)本発明に係るフェルール撮像装置は、フェルールを撮像する撮像手段と、前記フェルールを支持する支持台と、前記支持台と前記撮像手段との間に配置され、前記撮像手段の焦点位置に位置合わせされた焦点基準面を有する焦点プレートと、前記支持台上の前記フェルールを前記焦点プレート側に移動させて、前記フェルールを前記焦点基準面に当接させる移動手段と、を備えていることを特徴とする。
本発明に係るフェルール撮像装置によれば、支持台上に支持されたフェルールを、移動手段により焦点プレート側に移動させて、焦点プレートの焦点基準面に当接させることができる。これにより、予め設定された焦点位置にフェルールを正確に位置合わせして合焦させることができ、合焦した状態を維持したままフェルールを撮像することができる。
これにより、明瞭なフェルールの撮像画像を取得することができ、該撮像画像に基づいて例えばフェルールの内径測定、真円度測定や同軸度(同芯度)測定等の品質検査を精度良く行うことが可能である。特に、支持台上にてフェルールを移動させて焦点基準面に当接させるだけの簡便な構成で、焦点位置に正確に位置合わせできるので、構成の簡便化やコストダウンを図り易い。
(2)上記本発明に係るフェルール撮像装置において、前記支持台を挟んで前記撮像手段の反対側に配置され、前記フェルールに照明光を照射する照明手段を備えていることが好ましい。
この場合には、フェルールを焦点位置に合焦させた後、照明手段によりフェルールに照明光を照射すると共に、照明光が照射された側とはフェルールを挟んで反対側から、照明光をバックにフェルールを撮像することができる。従って、より明瞭なフェルールの撮像画像を取得することができる。
(3)上記本発明に係るフェルール撮像装置において、前記支持台は、前記撮像手段の光軸に前記フェルールの中心軸を一致させた状態で、前記フェルールを支持し、前記照明手段は、前記光軸上であって前記支持台を挟んで前記撮像手段の反対側に配置され、前記光軸に沿って前記フェルールに照明光を照射し、前記移動手段は、前記支持台と前記照明手段との間に配置されて少なくとも前記光軸方向に移動可能とされ、前記支持台上の前記フェルールを前記焦点プレート側に移動させて、前記フェルールを前記焦点基準面に当接させることが好ましい。
この場合には、撮像手段の光軸に中心軸を一致させた状態で支持台上にフェルールを支持することができる。また、移動手段により光軸方向に沿ってフェルールを焦点プレート側に移動させることができるので、フェルールを焦点位置に合焦させた後であっても、フェルールの中心軸と光軸とを一致させた状態を維持できる。そして、照明手段が光軸に沿ってフェルールに照明光を照射するので、さらに明瞭な撮像画像を取得することができる。
(4)上記本発明に係るフェルール撮像装置において、前記移動手段は、前記フェルールの一方の端面に当接可能とされ、前記フェルールを前記焦点プレート側に押し出すように移動させて、前記フェルールの他方の端面を前記焦点基準面に当接させる焦点合わせ用プレートを備えていることが好ましい。
この場合には、移動手段が焦点合わせ用プレートをフェルールの一方の端面に当接させた後、そのまま焦点合わせ用プレートを介してフェルールを焦点プレート側に押し出すように移動させる。これにより、フェルールの他方の端面を焦点プレートの焦点基準面に対して確実に当接させることができ、焦点位置に正確に位置合わせさせることができる。
特に、焦点合わせ用プレートを利用してフェルールを押し出すように移動させるだけの簡便な動作で焦点位置への正確な位置合わせを行うことができるので、構成をより簡便にし易い。
(5)上記本発明に係るフェルール撮像装置において、前記焦点合わせ用プレートには、前記照明光を透過させる透過部が設けられていることが好ましい。
この場合には、焦点合わせ用プレートに透過部が設けられているので、この焦点合わせ用プレートを利用してフェルールを焦点位置に位置合わせさせた後、照明光の光路上から該焦点合わせ用プレートを退避させる必要がない。この場合であっても、照明手段から照射された照明光を、透過部を透過させた後、フェルールに対して確実に照射することができる。
従って、移動手段を光路から移動(退避)させる必要がなく、移動手段を簡便に構成することが可能である。また、光路上から焦点合わせ用プレートを退避させる必要がないので、フェルールを焦点位置に位置合わせした後、速やかに照明光を照射して撮像を行うことができ、撮像作業を効率良く行うことができる。
(6)上記本発明に係るフェルール撮像装置において、前記支持台上に支持された前記フェルールを該支持台との間で押さえ込みながら前記光軸回りに回転させる回転押さえ込み手段を備えていることが好ましい。
この場合には、回転押さえ込み手段によりフェルールを支持台との間で押さえ込むことができるので、焦点位置に位置合わせしたフェルールのがたつき等を抑制でき、フェルールを安定させた状態で撮像を行える。従って、より明瞭な撮像画像を得ることができる。
また、フェルールを押さえ込みながら光軸回りに回転させることができるので、例えば一定回転角度毎の撮像画像を複数枚得ることができ、これら複数枚の撮像画像からフェルールにおける中心点の回転軌跡を算出することで、より高精度な同軸度測定を行うことが可能である。
(7)本発明に係るフェルール分類装置は、上記本発明に係るフェルール撮像装置と、複数の前記フェルールが収容される収容体を備え、該収容体から前記フェルールを1つずつ送り出すフェルール供給装置と、前記フェルール供給装置から送り出された前記フェルールを受け取り地点で受け取った後に前記支持台上に搬送すると共に、撮像終了後、前記支持台上から前記フェルールを受け渡し地点まで搬送するフェルール搬送装置と、前記受け渡し地点に搬送されてきた前記フェルールを回収すると共に、複数の収納体のうちのいずれかの収納体に収納させるフェルール回収装置と、前記撮像手段による撮像画像に基づいて前記フェルールを複数の品質ランク毎に分類すると共に、同じ品質ランクの前記フェルールが同一の前記収納体に収納されるように前記フェルール回収装置を制御する制御部と、を備えていることを特徴とする。
本発明に係るフェルール分類装置によれば、フェルール供給装置が収容体からフェルールを1つずつ送り出すと、フェルール搬送装置がこのフェルールを受け取り地点で受け取った後、支持台上に搬送する。すると、上述したようにフェルール撮像装置が、フェルールを焦点位置に正確に位置合わせした状態で撮像し、明瞭な撮像画像を取得する。そして、この撮像が終了すると、フェルール搬送装置が支持台上からフェルールを受け渡し地点まで搬送すると共に、新たなフェルールを受け取り地点から支持台上に搬送する。このようにして、フェルールの撮像が繰り返し行われる。
一方、受け渡し受け地点までフェルールが搬送されると、フェルール回収装置がこのフェルールを回収する。そして、フェルール回収装置は、制御部からの指示に基づいて、このフェルールを品質ランクに対応した収納体に振り分けながら収納する。
これにより、複数の収納体には、それぞれ同じ品質ランクに分類されたフェルールが次々と収納される。このように、収容体に収容されている複数のフェルールを、最終的に品質ランク毎に分類しながら収納体に収納することができるので、使い易いうえ、高い付加価値を具備させることができる。
(8)本発明に係るフェルール撮像方法は、上記本発明に係るフェルール撮像装置を利用したフェルール撮像方法であって、前記支持台上に支持された前記フェルールを前記焦点プレート側に移動させ、前記焦点基準面に当接させる合焦工程と、前記合焦工程後、前記フェルールの撮像を行う撮像工程と、を備えていることを特徴とする。
本発明に係るフェルール撮像方法によれば、上述したフェルール撮像装置と同様の作用効果を奏効することができる。即ち、フェルールを予め設定された焦点位置に正確に位置合わせした状態で撮像を行うことができ、明瞭な撮像画像を得ることができる。
(9)本発明に係るフェルール撮像プログラムは、上記本発明に係るフェルール撮像装置のコンピュータに、前記支持台上に支持された前記フェルールを前記焦点プレート側に移動させ、前記焦点基準面に当接させる合焦工程と、前記合焦工程後、前記フェルールの撮像を行う撮像工程と、を実行させることを特徴とする。
本発明に係るフェルール撮像プログラムによれば、フェルール撮像装置のコンピュータに、上記合焦工程及び撮像工程を確実に実行させることができるので、フェルールを予め設定された焦点位置に正確に位置合わせした状態で撮像を行うことができ、明瞭な撮像画像を得ることができる。
(10)本発明に係る記録媒体は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、上記本発明に係るフェルール撮像プログラムが記録されていることを特徴とする。
本発明に係る記録媒体によれば、例えばフェルール撮像装置のコンピュータに対してインストール等することで、上述したフェルールの撮像を確実に実行させることができる。特に、プログラムの流通等に好適に対応できる。
本発明によれば、フェルールを予め設定された焦点位置に正確に位置合わせした状態で撮像を行うことができ、明瞭な撮像画像を取得して、フェルールの品質検査を精度良く行うことができる。
本発明に係るフェルール分類装置の実施形態を示す図であって、全体の簡略構成図である。 図1に示すフェルール分類装置の全体斜視図である。 フェルールの断面図である。 図1に示すフェルール分類装置を構成するフェルール供給装置における収容体の内部を見た図である。 図1に示すフェルール分類装置を構成するフェルール撮像装置の斜視図である。 図5に示すフェルール撮像装置を別の視点から見た斜視図である。 図5に示すフェルール撮像装置の側面図である。 図5に示すフェルール撮像装置における支持台周辺の拡大側面図(一部断面図)である。 図8に示す支持台の斜視図である。 図9に示す支持台の断面図である。 図5に示すフェルール撮像装置における支持台周辺の拡大側面図である。 押出しプレートをライトユニット側から見た図である。 図12に示す状態から、押出しプレートを後方側に移動させて、フェルールの他方の端面を焦点基準面に当接させた状態を示す図である。 図13に示す状態から、回転ベルトをフェルールの上方から押し当てて、該フェルールを支持台との間で押さえ込んでいる状態を示す図である。 図14に示す状態から、押出しプレートを前方側に移動させて、フェルールから離間させた状態を示す図である。 フェルールの撮像画像より算出した中心点の回転軌跡を示す図である。 本発明に係るフェルール分類装置の変形例を示す斜視図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。
<フェルール分類装置の構成>
図1及び図2に示すように、本実施形態のフェルール分類装置1は、複数のフェルールFを1つずつ撮像し、その撮像画像に基づいてフェルールFの同軸度測定(品質検査)を行うと共に、さらに該測定結果に基づいて品質ランク毎に分類しながら収納ボックス40(本発明における収納体)に収納する装置であって、フェルール供給装置2と、フェルール搬送装置3と、フェルール撮像装置4と、フェルール回収装置5と、図示しない床面上に設置され、上記各装置が設置されるベース台6と、上記各装置を総合的に制御する制御部7と、を備えている。
〔フェルール〕
はじめにフェルールFについて簡単に説明する。
図3に示すように、フェルールFは、中心軸Cに沿って図示しない光ファイバの芯線が挿通される貫通孔F1が形成された円筒状に形成されている。この貫通孔F1は、フェルールFの一方の端面F2における一部分が、他方の端面F3側から一方の端面F2側に向かうにしたがって漸次拡径する断面テーパ状に形成されている。
続いて、上記したフェルール分類装置1の各構成品について説明する。
本実施形態では、フェルール供給装置2、フェルール搬送装置3及びフェルール回収装置5について順次簡単に説明し、その後フェルール撮像装置4について詳細に説明する。
なお、本実施形態では、図1に示すように、ベース台6の上面(水平面)に対して垂直な方向を上下方向L1とし、ベース台6の上面において互いに直交する方向を前後方向L2及び左右方向L3とする。また、前後方向L2のうち、フェルール供給装置2における後述する収容体10の開口方向(矢印FW方向)を前方とし、その反対方向(矢印BA方向)を後方とする。
〔フェルール供給装置〕
上記フェルール供給装置2は、図1、図2及び図4に示すように、複数のフェルールFが収容される収容体10を備えており、該収容体10からフェルールFを1つずつ送り出す装置とされている。
収容体10は、上方に開口した有底筒状に形成されており、ベース台6の上面から上方に向かって起立した支柱部11によって支持されている。この際、収容体10は、ベース台6の上面に対して前方側に傾斜しており、その傾斜角度は任意の角度に調整可能とされている。
収容体10の内部には、該収容体10の中心軸線回りに回転可能とされた回転板12が該収容体10の底壁部10aに重なった状態で配設されている。この回転板12は、図示しない駆動源からの回転力を受けて一方向(図4に示す矢印方向)に回転する部材であり、外周縁部が収容体10の周壁部10bに摺接或いは近接する程度の直径に形成されている。また、図示の例では、回転板12は、外周縁部に向かうに従って厚みが漸次薄くなるように、その上面が下方に向けて漸次傾斜した断面テーパ状に形成されている。
回転板12の外周縁部には、収容体10の内部に収容された複数のフェルールFのうちの1つを入り込ませて収納し、この収納したフェルールFを回転板12の回転に伴って移動させる収納凹部12aが形成されている。なお、図示の例では、収納凹部12aは回転板12の周方向に間隔をあけて複数形成されている。
これにより、回転板12の回転によって、前方に傾斜した収容体10の底壁部10aにおける最上点側に向けて、フェルールFを次々と移動させることが可能とされる。
また、収容体10には、図4に示すように、回転板12の回転によって上記最上点まで移動されてきたフェルールFを該収容体10の外部に排出させる排出口13が形成されている。これにより、排出口13を通じて収容体10からフェルールFを1つずつ送り出すことが可能とされている。
ところで、図1及び図2に示すように、上記排出口13には排出チューブ14が接続されており、この排出チューブ14を通じてフェルールFは縦向き姿勢で1つずつ送り出される。排出チューブ14の終端部には、該排出チューブ14を経由して受け取った縦向き姿勢のフェルールFを、予め決まった横向き姿勢に姿勢変換した後、受け取り地点P1に供給する姿勢変換部20が接続されている。
上記姿勢変換部20は、縦向き姿勢のフェルールFの一方の端面F2が上方又は下方のいずれかに向いているかを検出する図示しない検出部と、該検出部による検出結果に基づいてフェルールFを90度正逆回転させて横向き姿勢にする回転部21と、横向き姿勢とされたフェルールFを受け取り地点P1に供給する供給ロッド22と、を備えている。
なお、回転部21は、検出部による検出結果に基づいてフェルールFを適宜90度正逆回転させることで、予め決まった横向き姿勢でフェルールFが受け取り地点P1に供給されるようにしている。
具体的には、図1に示すように、フェルールFが支持台51上に支持された際に、該フェルールFの一方の端面F2側がライトユニット52側を向き、他方の端面F3側が撮像手段50側を向くように、フェルールFの姿勢を横向きにしている。
〔フェルール搬送装置〕
フェルール搬送装置3は、図1及び図2に示すように、姿勢変換部20から送り出されたフェルールFを受け取り地点P1で受け取った後に、フェルール撮像装置4の支持台51上に搬送すると共に、撮像終了後、支持台51上からフェルールFを受け渡し地点P2まで搬送する装置であり、フェルールFを搬送する搬送用アーム30と、該搬送用アーム30を移動させるアーム移動機構31と、を備えている。
上記搬送用アーム30は、受け取り地点P1と支持台51と受け渡し地点P2とを結ぶ方向である左右方向L3に沿って延びた長尺なアームとされている。この搬送用アーム30には、受け取り地点P1に対応する位置にフェルールFを保持する図示しない第1保持部が形成されていると共に、支持台51に対応する位置にフェルールFを保持する図示しない第2保持部が形成されている。
上記アーム移動機構31は、搬送用アーム30を左右方向L3に沿って往復移動させる移動用シリンダ32と、搬送用アーム30を上下動させる昇降用シリンダ33と、を備えている。なお、これら移動用シリンダ32及び昇降用シリンダ33は、例えばエアシリンダであり、供給されるエアの圧力により搬送用アーム30を移動させる。
そして、アーム移動機構31は、制御部7からの指示を受けてこれら移動用シリンダ32及び昇降用シリンダ33を適宜作動させて、搬送用アーム30を左右方向L3に沿って往復移動させながら上下動させる。これにより、受け取り地点P1のフェルールFを、第1保持部を利用して支持台51上に搬送すると共に、支持台51上のフェルールFを、第2保持部を利用して受け渡し地点P2まで搬送することが可能とされている。
つまり、1つの搬送用アーム30で、受け取り地点P1から支持台51へのフェルールFの搬送と、支持台51から受け渡し地点P2へのフェルールFの搬送と、を同時に行うことが可能とされている。
〔フェルール回収装置〕
フェルール回収装置5は、図1及び図2に示すように、搬送用アーム30によって受け渡し地点P2まで搬送されてきたフェルールFを回収すると共に、5つの収納ボックス40のうちのいずれかの収納ボックス40に収納させる装置である。
このフェルール回収装置5は、回収シュータ41と、5つの収納ボックス40と、これら5つの収納ボックス40を移動させるボックス移動機構42と、を備えている。
回収シュータ41は、左右方向L3に沿って配置されると共に、ベース台6の上面に対して傾斜した状態で配置されている。具体的には、回収シュータ41の回収端部41aが排出端部41bよりも上方に位置するように傾斜している。
このとき、回収シュータ41は、回収端部41aが上記受け渡し地点P2に位置するように配置されている。これにより、回収シュータ41は、搬送用アーム30によって受け渡し地点P2まで搬送されてきたフェルールFを回収端部41aで回収した後、傾斜を利用して該フェルールFを排出端部41bまで滑らすように搬送することが可能とされている。
5つの収納ボックス40は、上方に開口した有底筒状の容器であり、回収シュータ41の排出端部41bよりも下方に配置され、且つ前後方向L2に一列に配置されている。
図示の例では、最も品質の優れたAランクのフェルールFが収納される第1収納ボックス40A(40)、その次に品質の優れたBランクのフェルールFが収納される第2収納ボックス40B(40)、その次に品質の優れたCランクのフェルールFが収納される第3収納ボックス40C(40)、その次に品質の優れたDランクのフェルールFが収納される第4収納ボックス40D(40)、その次に品質の優れたEランクのフェルールFが収納される第5収納ボックス40E(40)が、例えば前方側から後方側に向かって順に配置されている。
そして、これら5つの収納ボックス40は、ガイドレール43に沿って移動する移動体44上に取り付けられている。
ガイドレール43は、ベース台6の上面に固定されており、前後方向L2に沿って延在している。移動体44は、図示しない駆動機構によりガイドレール43に沿って前後方向L2に往復移動可能とされている。駆動機構は、制御部7からの指示に基づいて移動体44を適宜前後方向L2に移動させ、回収シュータ41における排出端部41bの真下にいずれかの収納ボックス40を配置させることが可能とされている。
これにより、同じ品質同士のフェルールFを各収納ボックス40に収納することが可能とされている。なお、ガイドレール43、移動体44及び駆動機構は、上記ボックス移動機構42として機能する。
〔フェルール撮像装置〕
フェルール撮像装置4は、図1、図2及び図5〜図7に示すように、フェルールFを撮像する撮像手段50と、撮像手段50の光軸OにフェルールFの中心軸Cを一致させた状態でフェルールFを支持する支持台51と、光軸O上であって支持台51を挟んで撮像手段50の反対側に配置され、光軸Oに沿ってフェルールFに照明光を照射するライトユニット(本発明における照明手段)52と、を備えている。
(撮像手段)
撮像手段50は、図5〜図7に示すように、前後方向L2に沿って配置され、前方側にレンズ先端部55aが向いた長尺なレンズ鏡筒55と、該レンズ鏡筒55の基端部に配置された撮像素子56と、を備えている。
レンズ鏡筒55は、内部に図示しない複数の光学系(レンズ等)が内蔵されており、その光軸Oは前後方向L2に一致している。そして、このレンズ鏡筒55は、レンズ先端部55aから撮像した被写体の像を複数の光学系を利用して撮像素子56に結像させている。これにより、レンズ鏡筒55を介して支持台51上のフェルールFを撮像素子56により撮像することが可能とされる。
上記撮像素子56は、例えばCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサ等であり、制御部7からの指示に基づいてフェルールFを撮像し、その撮像画像を制御部7に出力する。
ところで、レンズ鏡筒55は、レンズ保持部材60によって保持されることで、ベース台6から上方に離間した状態で配置されている。
レンズ保持部材60は、ベース台6の上面に防振台61を介して載置された板状の保持台62と、この保持台62上に板状の中間台63を介して立設された垂壁ブロック64と、この垂壁ブロック64の上端部に取り付けられ、レンズ鏡筒55を保持する保持ブロック65と、を備えている。
上記防振台61は、例えば、所定の硬度及び減衰性能を具備するゴム板であり、ベース台6と保持台62との間に複数配置されている。保持ブロック65は、垂壁ブロック64の上端部に取り付けられた上面視C形状の固定ブロック66と、この固定ブロック66との間でレンズ鏡筒55を挟み込むように保持する2つの押さえブロック67と、を備えている。
固定ブロック66は、レンズ鏡筒55と同じ高さに位置し、且つレンズ鏡筒55から左右方向L3に離間した状態で該レンズ鏡筒55と平行に前後方向L2に延在しており、前後方向L2の中間部が垂壁ブロック64に取り付けられている。この固定ブロック66における前後方向L2の両端部は、レンズ鏡筒55側に向けて折り曲げられており、その端面にはレンズ鏡筒55の外径に対応した半円状の凹部が形成されている。
一方、押さえブロック67は、上述した固定ブロック66の両端部における端面に対してそれぞれ着脱自在とされ、その取付面にはレンズ鏡筒55の外径に対応した半円状の凹部が形成されている。
そのため、2つの押さえブロック67を固定ブロック66に対して例えば螺着等により取り付けることで、固定ブロック66と押さえブロック67との間でレンズ鏡筒55を挟み込んで保持することが可能とされる。
なお、レンズ鏡筒55は前後方向L2に間隔をあけた2箇所で保持されるので、がたつき等がなく安定して保持される。また、2つの押さえブロック67を固定ブロック66から取り外すことで、レンズ鏡筒55を取り外し、メンテナンスや交換等を行うことが可能となる。さらに、固定ブロック66には、撮像素子56を支持する撮像素子サポート68が取り付けられている。
(支持台)
上記支持台51は、台座ブロック70に取り付けられており、レンズ鏡筒55におけるレンズ先端部55aの前方側に配置されている。
台座ブロック70は、下端部が保持台62に取り付けられており、該保持台62から上方に向けて立設されている。台座ブロック70の上端部は前方側に折曲されており、その前端部に支持台サポート71が前方に向かって突出するように設けられている。そして、この支持台サポート71上に上記支持台51が取り付けられている。
支持台51は、図8〜図10に示すように、前後方向L2に一定隙間をあけて対向する第1支持台51A及び第2支持台51Bで構成されている。これら第1支持台51A及び第2支持台51Bは、厚み方向が前後方向L2に一致するように形成された板片部材であり、支持台サポート71上から上方に向かって起立している。
なお、レンズ先端部55a側に第1支持台51Aが位置し、該第1支持台51Aの前方側に第2支持台51Bが位置している。
第1支持台51A及び第2支持台51Bの上端縁は、それぞれ同じ高さに位置するように調整されており、これら上端縁にはそれぞれV字状の溝部75が形成されている。そして、これら両溝部75を利用してフェルールFを支持することが可能とされている。
具体的には、両溝部75内にフェルールFを収納した状態で、該フェルールFを第1支持台51A及び第2支持台51Bに架け渡すように支持することが可能とされている。これにより、フェルールFの中心軸Cを前後方向L2に一致させた状態で、該フェルールFを支持することが可能とされる。しかも、レンズ鏡筒55における光軸Oと、支持台51上におけるフェルールFの中心軸Cとが一致するように、第1支持台51A及び第2支持台51Bの高さが調整されている。
なお、溝部75の形状としては、V字状に限定されるものではなく、フェルールFの形状に対応して半円形状等でも構わない。また、第1支持台51Aにおける外面と第2支持台51Bにおける外面との間の前後方向L2に沿った長さM(図10参照)は、フェルールFの全長Wよりも短く設定されている。そのため、フェルールFを支持台51上に支持させた際、フェルールFは支持台51よりも前後方向L2の外方に若干突出した状態となる。
(照明手段)
図5〜図7に示すように、上記ライトユニット52は、上記照明光を照射する光源80(図1参照)を内蔵しており、ライト支持部材85を介して支持台51における第2支持台51Bよりもさらに前方側に配置されている。
このライトユニット52は、上記光源80や、制御部7からの指示に基づいて光源80の作動を制御する図示しないライト制御部が内蔵されたライトユニット本体81と、ライトユニット本体81から支持台51側に向けて突出したライト筒82と、を備えており、ライト筒82を通じて光源80から発せられた照明光を支持台51側に向けて照射可能とされている。
なお、上記光源80としては、特に限定されるものではないが例えばLED等を採用することが可能である。また、照明光としては平行光であることが好ましく例えばレーザ光等が好適である。
上記ライト支持部材85は、第2支持台51Bの前方側に配置されたライトブロック86と、台座ブロック70の上端部に連結され、ライトブロック86を支持するライト支持片87と、を備えている。
ライトブロック86には、図示しない貫通孔が前後方向L2に沿って形成されており、この貫通孔内に上記ライト筒82が前方側から貫入固定されている。これにより、ライトユニット52は、ライト支持部材85によって支持された状態で、第2支持台51Bの前方側に配置されている。
なお、光軸Oと同じ高さにライト筒82が位置するように高さ調整されており、光軸Oに沿って照明光を支持台51側に照射することが可能とされている(図1参照)。
(焦点プレート)
ところで、図8〜図10に示すように、上述した支持台51と撮像手段50との間には、撮像手段50の焦点位置に位置合わせされた焦点基準面90aを有する焦点プレート90が配設されている。
この焦点プレート90は、第1支持台51Aの外面に取り付けられており、該第1支持台51Aとレンズ鏡筒55におけるレンズ先端部55aとの間に配置されている。この際、焦点プレート90は、第1支持台51Aよりも上方に突出している。そして、レンズ鏡筒55は、この突出した部分における第1支持台51A側に向いた内面に焦点が合うようにピント調整されている。
つまり、焦点プレート90における上記内面は、焦点基準面90aとして機能する。なお、焦点距離H(図8参照)としては、例えば数mm〜数十mm程度である。
また、焦点プレート90の焦点基準面90aは、第1支持台51Aよりも上方に突出しているので、支持台51上に支持されたフェルールFの端面をこの焦点基準面90aに当接させることが可能とされる。フェルールFは、姿勢変換部20を経た後、搬送用アーム30によって支持台51上に搬送された際、図10に示すように、他方の端面F3がレンズ鏡筒55側を向いているので、他方の端面F3を焦点基準面90aに当接させることが可能とされている。
また、焦点プレート90において、第1支持台51Aよりも上方に突出している部分には、貫通孔91が形成されている。この貫通孔91は、光軸Oと同軸に配置されており、焦点基準面90a側の開口サイズは、フェルールFの外径よりも小さく、且つフェルールFの内径よりも大きいサイズとされている。これにより、貫通孔91を通じてフェルールFを撮像することが可能となる。
(移動手段)
また、本実施形態のフェルール撮像装置4は、図5〜図7及び図11に示すように、支持台51とライトユニット52との間に配置されて光軸O方向に移動可能とされ、支持台51上のフェルールFを焦点プレート90側に移動させて、該フェルールFを焦点基準面90aに当接させる移動手段100を備えている。
この移動手段100は、支持台51上のフェルールFの一方の端面F2に当接可能とされ、該フェルールFを焦点プレート90側に押し出すように移動させて、フェルールFの他方の端面F3を焦点プレート90における焦点基準面90aに当接させる焦点合わせ用プレート101と、この焦点合わせ用プレート101を前後方向L2(光軸O方向)に沿って移動させる焦点合わせ用シリンダ105と、を備えている。
焦点合わせ用シリンダ105は、例えばエアシリンダであり、前後方向L2に往復移動可能な可動ロッド106と、該可動ロッド106を移動自在に支持すると共に、供給されたエアの圧力を利用して可動ロッド106を往復移動させるシリンダ本体107と、を備えている。
シリンダ本体107は、台座ブロック70の上端部に連結されたシリンダ支持片108によって支持されており、ライトユニット52に対して左右方向L3にほぼ隣接した位置に配置されている。なお、シリンダ支持片108と上記したライト支持片87とは、台座ブロック70を挟んで左右方向L3に対向している。
また、シリンダ本体107は、可動ロッド106の先端部106aを後方側に向けた状態でシリンダ支持片108に支持されている。さらに、シリンダ本体107には、内部に所定圧のエアを供給する2つのエア供給継手109が取り付けられており、これら2つのエア供給継手109のいずれかから供給されたエアの圧力を利用して、可動ロッド106を往復移動させることが可能とされる。
即ち、一方のエア供給継手109からシリンダ本体107内にエアを供給することで、可動ロッド106の先端部106aを後方側に向けて移動させることができ、他方のエア供給継手109からシリンダ本体107内にエアを供給することで、可動ロッド106の先端部106aを前方側に向けて移動させることが可能とされる。
なお、2つのエア供給継手109には、図示しないエアチューブが連結され、該エアチューブを通じて図示しないエア源からエアが供給される。
可動ロッド106の先端部106aには、Lアングル110が取り付けられており、該Lアングルに上記焦点合わせ用プレート101が取り付けられている。
この焦点合わせ用プレート101は、垂直に折曲された押出しプレート101aを有する折り曲げプレートとされている。押出しプレート101aは、例えば厚みの薄い板ばね部材であり、Lアングル110との連結部分から支持台51側に向けて左右方向L3に沿いながら横長に延びて、その先端が支持台51における第2支持台51Bとライトユニット52におけるライト筒82との間に位置している。
従って、押出しプレート101aは、可動ロッド106の往復移動に伴って第2支持台51Bとライト筒82との間で前後方向L2に往復移動させられると共に、支持台51上のフェルールFの一方の端面F2に当接しながら該フェルールFを焦点プレート90側に押し出すように移動させることが可能とされる。
なお、押出しプレート101aには、図12に示すように、ライト筒82を通じて照射された照明光を透過させる透孔(本発明における透過部)115が形成されている。この透孔115は、フェルールFの内径よりも大きく、且つフェルールFの外径よりも小さいサイズとされている。これにより、透孔115を通じて照明光をフェルールFに照射させることが可能とされている。
(回転押さえ込み手段)
さらに、本実施形態のフェルール撮像装置4は、図5〜図7に示すように、支持台51上に支持されたフェルールFを該支持台51との間で押さえ込みながら光軸O回りに回転させる回転押さえ込み手段120を備えている。
この回転押さえ込み手段120は、フェルールFを回転させる回転ベルト121と、該回転ベルト121を回転させる駆動プーリ122及び従動プーリ123が取り付けられ、上下動可能とされた上下動プレート124と、該上下動プレート124を所定のストロークの範囲内で上下動させて、支持台51上のフェルールFに対して回転ベルト121を上方から押し当てる上下動用シリンダ125と、を備えている。
上下動プレート124は、前方側から見て平面視L字状に形成されたプレートとされている。この上下動プレート124にはレンズ先端部55aとの干渉を回避するための切欠き部124aが形成されており、該切欠き部124aは下方に開口している。そして、上下動プレート124は、切欠き部124a内にレンズ先端部55aを配置させた状態で、該レンズ先端部55aと略面一となる位置に配置されている。
よって、上下動プレート124が所定のストローク内で上下動させられたとしても、レンズ先端部55aと該上下動プレート124との干渉が回避される。
上下動プレート124における支持台51側の前面には、切欠き部124aを間に挟んで左右方向L3に並ぶように、上記駆動プーリ122と従動プーリ123とが配置されている。駆動プーリ122は、上下動プレート124におけるレンズ鏡筒55側の後面に取り付けられた駆動モータ130の出力軸に連結されている。つまり、駆動プーリ122は、駆動モータ130を介して上下動プレート124に取り付けられており、該駆動モータ130の駆動に伴って回転する。なお、駆動モータ130は、制御部7によって作動が制御されている。
一方、従動プーリ123は、駆動プーリ122と同じ高さに位置しており、図示しない軸部を介して上下動プレート124の前面に連結されていると共に、該軸部に回転可能に支持されている。
回転ベルト121は、無端ベルトであり、駆動プーリ122と従動プーリ123との間に所定の張力で架け渡されるように両プーリ122、123に巻回されている。具体的には回転ベルト121は、駆動プーリ122及び従動プーリ123にそれぞれ形成された環状の溝部内に嵌まり込んだ状態で巻回されている。
これにより、回転ベルト121は駆動プーリ122の回転に伴って左右方向L3に移動させられ、支持台51上に支持されているフェルールFを溝部75内に収納したまま光軸O回りに回転させることが可能とされる。
上下動用シリンダ125は、例えばエアシリンダであり、上下動可能(上下方向L1に往復移動可能)な可動体131と、該可動体131を移動自在に支持すると共に、供給されたエアの圧力を利用して可動体131を上下動させるシリンダ本体132と、を備えており、全体で薄型の箱形状とされている。
シリンダ本体132は、可動体131を前方側に向けた状態で、保持台62に立設された垂直プレート133に取り付けられている。また、シリンダ本体132には、内部に所定圧のエアを供給する2つのエア供給継手109が取り付けられており、これら2つのエア供給継手109のいずれかから供給されたエアの圧力を利用して、可動体131を上下動させることが可能とされる。
即ち、一方のエア供給継手109からシリンダ本体132内にエアを供給することで、可動体131を上昇させ、他方のエア供給継手109からシリンダ本体132内にエアを供給することで、可動体131を下降させることが可能とされる。
なお、2つのエア供給継手109には、図示しないエアチューブが連結され、該エアチューブを通じて図示しないエア源からエアが供給される。
上記可動体131は、上下動プレート124の後面に取り付けられている。これにより、可動体131の上下動に伴って上下動プレート124を上下動させることができ、回転ベルト121を支持台51上のフェルールFに対して上方から押し当てたり(図8参照)、回転ベルト121を上方に退避させてフェルールFから離間させたりすることが可能とされる。
〔制御部〕
図2に示すように、制御部7は、例えば図示しないCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、各種インターフェース等に加え、記録媒体7aを有しており、CPUが記録媒体7aに記録される各種プログラムを適宜実行することで、上記した各種構成品を総合的に制御してフェルールFの分類作業を行わせる。
特に、制御部7はフェルール撮像装置4については、その動作の一例として、例えばCPUが記録媒体7aに記憶されている本発明におけるフェルール撮像プログラムを読み出し実行することにより、後述する本発明における合焦工程及び撮像工程を実行している。
なお、フェルール撮像プログラムとは、支持台51上に搬送されたフェルールFの撮像をフェルール撮像装置4に行わせるためのプログラムである。このフェルール撮像プログラムは、コンピュータ読み取り可能な上記記録媒体7aに記録されている。
なお、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROMや半導体メモリ等の可搬媒体であり、ドライブ装置(例えば、CD−ROMドライブ装置等)やインターフェース(例えば、USBインターフェース等)を介して読み込まれるものである。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、上記可搬媒体に限られず、コンピュータシステム(OSや周辺機器等のハードウェアを含むものをいう)に内蔵されるハードディスク等の記憶部であっても良い。
更に、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時刻の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時刻プログラムを保持しているものも含んでも良い。
また、本実施形態の制御部7は、撮像素子56から送られてきたフェルールFの撮像画像に基づいて同軸度を測定し、さらにこの測定結果に基づいてフェルールFの品質をAランク〜Eランクの5段階に判別する判別部7bを備えている。
そして、制御部7は、判別された品質ランクに応じた収納ボックス40が回収シュータ41の真下に位置するようにフェルール回収装置5を制御する。これにより、フェルールFを品質ランクに対応した収納ボックス40内に収納することが可能とされる。
<フェルール分類装置の作用>
次に、上述したように構成されたフェルール分類装置1の作用について説明する。
なお、本実施形態では、はじめに収容体10の内部に収容されているフェルールFが品質ランク毎に分類され、品質ランクに応じた収納ボックス40内に収納されるまでの全体の流れを簡単に説明し、その後、撮像に関連する流れを詳細に説明する。
まず、事前準備として、作業者は図2に示すように、収容体10の内部に複数のフェルールFを投入し、図示しない蓋体を収容体10に被せて内部に塵埃等が混入することを防止しておく。なお、投入された複数のフェルールFは、ベース台6の上面に対して傾斜された収容体10の最下点側に片寄った状態で集合され、そのうちの1つが収納凹部12a内に収納される。
また、5つの収納ボックス40内にフェルールFが収納されていないこと、フェルール搬送装置3における搬送用アーム30の第1保持部が受け取り地点P1に位置していること、図11に示すように、撮像手段50における焦点合わせ用プレート101が前方側に位置して押出しプレート101aがライト筒82側に位置していること、図5に示すように、上下動プレート124が最上昇位置に位置して回転ベルト121が支持台51の上方に大きく離間して待機していること等を確認して、事前準備が終了する。
これら事前準備終了後、作業者は制御部7を作動させる。すると、制御部7は各構成品の作動を、記録媒体7aに記録された各種プログラムに基づいて開始する。
まず、フェルール供給装置2において、図4に示すように収容体10の底壁部10aに配置されている回転板12を回転させる。これにより、収納凹部12a内に収納されたフェルールFを回転板12の回転に伴って移動させることができ、該フェルールFを複数のフェルールFの中から1つだけ取り出した状態で上方に向けて移動させることができる。
この際、残りのフェルールFが回転板12の回転に連られて上方に移動しようとするが、回転板12が傾斜しているので、重力を利用して該回転板12の上面に沿って滑り落とすことができる。よって、余計なフェルールFまでもが上方に移動してしまうことを防止できる。従って、収納凹部12a内に収納されたフェルールFだけを排出口13まで移動させることができる。
その結果、収納凹部12a内に収納されたフェルールFだけを1つずつ安定的且つ確実に一定の時間間隔で排出口13に移動させることができ、排出口13及び排出チューブ14を通じて姿勢変換部20に向けて送り出すことができる。
フェルール供給装置2から排出チューブ14を通じて1つずつ送り出されたフェルールFは、図1に示すように、縦向き姿勢で姿勢変換部20内に供給される。すると、フェルールFの一方の端面F2が上方又は下方のいずれかを向いているかを検出部が検出した後、回転部21が検出部による検出結果に基づいてフェルールFを適宜90度正逆回転させて、該フェルールFを毎回予め決められた横向き姿勢に姿勢変換する。そして、供給ロッド22が、この横向き姿勢とされたフェルールFを受け取り地点P1に例えば押し出すように移動させて供給する。
受け取り地点P1には、図2に示すように、フェルール搬送装置3における搬送用アーム30の第1保持部が待機している。そのため、受け取り地点P1に供給されたフェルールFは、搬送用アーム30の第1保持部に保持される。そしてフェルールFが保持されると、アーム移動機構31が搬送用アーム30を上昇させた後、左右方向L3に沿って移動させて、第1保持部を支持台51の上方に位置させる。続いて、アーム移動機構31は搬送用アーム30を下降させて、該搬送用アーム30を第1支持台51Aと第2支持台51Bとの間を通過させながら、図2に示すように、第1保持部で保持したフェルールFを両支持台51A、51Bの溝部75に収納するように受け渡す。これにより、受け取り地点P1から支持台51へのフェルールFの搬送が完了する。
支持台51へのフェルールFの搬送が完了すると、アーム移動機構31は搬送用アーム30を同じ高さのまま、左右方向L3に沿って元の位置に戻した後、一旦待機させる。これにより、搬送用アーム30の第1保持部が受け取り地点P1に再度戻った状態となり、次のフェルールFに備える。なお、第2保持部については、両支持台51A、51Bの溝部75よりも下方に待機された状態となる。
フェルールFが支持台51上にセットされると、フェルール撮像装置4がフェルールFの撮像を開始して撮像画像を取得する。なお、フェルール撮像装置4の作用については、後に詳細に説明する。
フェルールFの撮像が終了すると、その取得した撮像画像は制御部7に出力される。すると、制御部7における判別部7bは、送られてきた撮像画像に基づいて同軸度を測定し、その測定結果に基づいてフェルールFの品質ランクをAランク〜Eランクの5段階に分類する。そして、制御部7は、この分類した品質ランクに対応した収納ボックス40が回収シュータ41における回収端部41aの真下に位置するように、ボックス移動機構42を制御する。
これにより、例えばフェルールFの品質ランクがCランクの場合であれば、図2に示すように、Cランク用の第3収納ボックス40C(40)を回収シュータ41における回収端部41aの真下にセットすることができる。
一方、フェルールFの撮像を行っている間、姿勢変換部20の供給ロッド22が次のフェルールFを受け取り地点P1に待機している搬送用アーム30の第1保持部に供給している。これにより、第1保持部は次のフェルールFを保持した状態とされている。
そして、フェルールFの撮像が終了すると、アーム移動機構31は搬送用アーム30を上昇させる。これにより、第1保持部で保持されたフェルールFを受け取り地点P1から上昇させると共に、支持台51上のフェルールFを第2保持部で受け取って保持した後、上昇させる。そして、アーム移動機構31は、再度搬送用アーム30を左右方向L3に沿って移動させて、第1保持部を支持台51の上方に位置させると共に、第2保持部を受け渡し地点P2に位置する回収シュータ41の回収端部41aの上方に位置させる。
続いて、アーム移動機構31は搬送用アーム30を下降させる。これにより、上述したように第1保持部で保持したフェルールF(これから撮像を行うフェルールF)を両支持台51A、51Bの溝部75に収納するように受け渡すことができると共に、第2保持部で保持したフェルールF(撮像が完了したフェルールF)を回収シュータ41に受け渡すことができる。
このように、1つの搬送用アーム30で、受け取り地点P1から支持台51へのフェルールFの搬送と、支持台51から受け渡し地点P2に位置する回収シュータ41へのフェルールFの搬送と、を同時に行うことができ、これ以降、上記搬送が繰り返し行われる。
また、回収シュータ41に受け渡されたフェルールFは、排出端部41b側に向けて回収シュータ41を滑り落ちるように移動して、真下に待機している、品質ランクに対応した収納ボックス40内に収納される。
上述したように、本実施形態のフェルール分類装置1によれば、複数のフェルールFを1つずつ撮像し、その撮像画像からフェルールFの同軸度測定(品質検査)を行って、品質ランク毎に分類しながら専用の収納ボックス40に収納することができる。
これにより、作業者は、同じ品質のフェルールFを容易に集めることができ、品質ランクに応じたフェルールFの使い分けを行うことができる。従って、使い易く利便性に優れているうえ、高い付加価値を具備させることができる。
ところで、本実施形態のフェルール分類装置1では、フェルール撮像装置4を具備しているので、さらに以下の作用効果を奏功することができる。以下、フェルール撮像装置4の作用について詳細に説明する。
〔フェルール撮像装置の作用〕
先に説明したように、フェルールFが支持台51上にセットされると、図9〜図11に示すように、該フェルールFは第1支持台51Aと第2支持台51Bとの間に架け渡されるようにセットされる。この際、フェルールFは、第1支持台51A及び第2支持台51Bにおけるそれぞれの溝部75内に収納された状態となるので、安定に支持される。
なお、フェルールFの中心軸Cは、光軸Oに一致した状態となる。また、フェルールFは、姿勢変換部20によって予め決められた横向き姿勢に調整された状態で搬送されるので、一方の端面F2がライト筒82側を向き、他方の端面F3がレンズ先端部55a側を向いた状態で支持される。
フェルールFが支持台51上にセットされたことを受けて、焦点合わせ用シリンダ105のシリンダ本体107にエア供給継手109を介してエアが供給され、可動ロッド106の先端部106aを後方側に移動させる。これにより、図13に示すように、焦点合わせ用プレート101を徐々にフェルールFに接近させることができ、該焦点合わせ用プレート101における押出しプレート101aをフェルールFの一方の端面F2に当接させることができる。
そして、焦点合わせ用プレート101のさらなる移動によって、フェルールFを溝部75内で滑らせながら焦点プレート90側に押し出すように移動させることができ、フェルールFの他方の端面F3を焦点プレート90の焦点基準面90aに対して当接させることができる。
なお、可動ロッド106は、上記当接が行われた後であっても若干量後方側に移動させられる。これにより、板ばね部材でもある押出しプレート101aが若干撓み、その際の弾性復元力を利用してフェルールFを焦点プレート90側に押し付ける。これにより、フェルールFの他方の端面F3を焦点基準面90aに対して確実に当接させることができる。その結果、予め設定された焦点位置にフェルールFを正確に位置合わせして合焦させることができる(本発明における合焦工程)。
続いて、ライトユニット52によりフェルールFに照明光を照射すると共に、照明光が照射された側とはフェルールFを挟んで反対側から照明光をバックにフェルールFを撮像する作業を行う(本発明における撮像工程)。
この撮像について詳細に説明する。
まず、フェルールFの他方の端面F3を当接させた後、回転押さえ込み手段120を作動させて、フェルールFを支持台51との間で押さえ込む作業を行う。具体的には、上下動用シリンダ125のシリンダ本体132にエア供給継手109を介してエアを供給し、可動体131を最上昇位置から下降させる。これにより、上下動プレート124を介して回転ベルト121を下降させることができ、該回転ベルト121をフェルールFの上方側から接近させることができる。
そして、可動体131のさらなる下降によって、図14に示すように、回転ベルト121を利用してフェルールFを支持台51との間で押さえ込むことができる。これにより、焦点位置に位置合わせしたフェルールFのがたつき等を抑制でき、フェルールFを安定した状態で撮像することが可能となる。
回転ベルト121による押さえ込みが完了した後、図15に示すように、焦点合わせ用シリンダ105のシリンダ本体107にエア供給継手109を介してエアを供給し、可動ロッド106の先端部106aを前方側に移動させて元の位置に復帰させる。これにより、焦点合わせ用プレート101における押出しプレート101aをフェルールFから離間させることができる。
続いて、ライトユニット52を作動させて、フェルールFに向けて照明光を照射する。すると、この照明光は押出しプレート101aに形成された透孔115を透過した後、フェルールFに対して光軸Oと同軸に照射される。なお、照明光は、フェルールFの一方の端面F2側に照射されるが、その一部はフェルールFの貫通孔F1を通過して、他方の端面F3側に抜け出る。
続いて、駆動モータ130を駆動して、フェルールFを押さえ込んでいる回転ベルト121を回転させ、該フェルールFを光軸O回りに回転させると共に、この回転中に照明光をバックにフェルールFの撮像を行う。具体的には、フェルールFが一定回転角度、例えば、30度回転する毎に撮像素子56により撮像を連続的に行い、撮像画像を複数枚取得する。撮像素子56によって取得された複数の撮像画像は、制御部7における判別部7bに送られる。
すると、判別部7bは、例えば送られてきた撮像画像の1枚1枚についてフェルールFの中心点を算出し、これら算出した中心点の変化、即ち回転軌跡を算出する。そして、判別部7bはその中心点の回転軌跡に基づいてフェルールFの同軸度を測定する。
このとき、例えば、フェルールFの回転に伴って図16に示すように中心点Qの回転軌跡が円を描く場合には、フェルールFの貫通孔F1が偏心していると判断し、同軸度のレベルが低いと判断する。一方、中心点Qの回転軌跡がほとんど変化しない場合には、フェルールFの中心軸Cに沿って貫通孔F1が形成されていると判断し、同軸度が優れていると判断する。
このように、判別部7bは、フェルールFの中心点Qの回転軌跡を算出することで、正確な同軸度測定を行うことができ、該測定結果に基づいてフェルールFの品質ランクをAランク〜Eランクの5段階に分類する。
そして、制御部7は、先に説明したように、分類した品質ランクに対応した収納ボックス40が回収シュータ41における回収端部41aの真下に位置するようにボックス移動機構42を制御する。なお、これ以降の動きは上述した通りである。
以上説明したように、本実施形態のフェルール撮像装置4によれば、レンズ鏡筒55の焦点位置にフェルールFを正確に位置合わせした状態で撮像を行うので、明瞭な撮像画像を取得することができ、高精度な同軸度測定を行うことができる。従って、フェルールFを精度良く5つの品質ランクに分類することができる。
特に、支持台51上にてフェルールFを移動させて焦点基準面90aに当接させるだけの簡便な構成で、焦点位置に正確に位置合わせできる。しかも、焦点合わせ用シリンダ105で、焦点合わせ用プレート101を移動させるだけの簡便な構成で、フェルールFを焦点位置に正確に位置合わせできるので、構成の簡便化やコストダウン等を図り易い。
さらに、焦点合わせ用プレート101における押出しプレート101aに形成された透孔115を通じて、フェルールFに照明光を照射できるので、焦点合わせ用プレート101を光軸O方向とは異なる方向に移動(退避)させる必要がない。この点についても、フェルール撮像装置4の構成の簡便化を図ることができる。
また、焦点合わせ用プレート101を光軸O上から退避させる必要がないので、フェルールFを焦点位置に位置合わせした後、速やかに照明光を照射して撮像を行うことができ、撮像作業を効率良く行うことができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
具体的には、例えば、上記実施形態におけるフェルール撮像装置4では、照明手段としてのライトユニット52を具備するように構成したが、ライトユニット52を具備しない構成としてもよい。撮像素子56は、フェルールFの貫通孔F1とフェルールFの本体部分(クラッド)に明度差が生じていれば、貫通孔F1の形状を撮像することができる。従って、ライトユニット52を具備しなくても、かかる貫通孔F1を撮像することができるからである。
また、上記実施形態におけるライトユニット52は、フェルールFの中心軸Cと光軸Oを一致させた状態で、フェルールFに照明光を照射するように構成されているが、これに限定されず、フェルールFに向かって照明光を照射するだけでよい。上述したように、撮像素子56は、フェルールFの貫通孔F1とフェルールFの本体部分(クラッド)に明度差が生じていれば、貫通孔F1の形状を撮像することができるからである。
また、上記実施形態におけるフェルール分類装置1では、収納ボックス40を5つ具備し、フェルールFの品質ランクを5段階に分類した後に、いずれかの収納ボックス40内に収納したが、この場合に限定されるものではない。例えば、2〜4段階や6段階以上に分類しても良い。その場合には、分類数に応じて収納ボックス40を用意すれば良い。
また、フェルール供給装置2、フェルール搬送装置3やフェルール回収装置5は、一例であり、上述した構成に限定されるものではない。
また、上記実施形態におけるフェルール撮像装置4では、回転押さえ込み手段120を具備した構成としたが、この回転押さえ込み手段120は必須なものではなく、具備しなくても良い。
但し、具備することで、フェルールFを光軸O回りに回転させながら撮像画像を複数枚取得することできるので、中心点Qの回転軌跡からより高精度な同軸度測定を行える。この点において、具備することが好ましい。しかも、回転押さえ込み手段120を具備したとしても、フェルール撮像装置4としては、焦点合わせ用シリンダ105及び上下動用シリンダ125の2つのシリンダだけで済むので、簡便に構成することが可能である。
また、焦点合わせ用プレート101を光軸O方向に移動させることで、フェルールFの他方の端面F3を焦点基準面90aに当接させたが、この場合に限られるものではなく、支持台51上のフェルールFを焦点プレート90側に移動できれば、焦点合わせ用プレート101を用いなくても構わない。
但し、焦点合わせ用プレート101を採用した場合には、簡便な構成及び動作でフェルールFの位置合わせを行うことができるので、好ましい。
また、焦点合わせ用プレート101における押出しプレート101aに透孔115を形成することで、照明光を透過させたが、照明光が透過できれば良く、透孔115に限定されるものではない。例えば、透明板等を埋め込むことで照明光を透過させても構わない。
さらには、透孔115は必須なものではなく、具備しなくても構わない。この場合には、焦点合わせ用プレート101を光軸O上から退避させる機構を具備させれば良い。
例えば、図17に示すように、焦点合わせ用シリンダ105自体を上下動させる第2の上下動用シリンダ200を設けても構わない。
第2の上下動用シリンダ200は、例えばエアシリンダであり、上下動可能な第2の可動体201と、該第2の可動体201を移動自在に支持すると共に、供給されたエアの圧力を利用して第2の可動体201を上下動させる第2のシリンダ本体202と、を備えており、全体で薄型の箱形状とされている。
第2のシリンダ本体202は、保持台62に立設された第2の垂直プレート205に取り付けられている。また、第2のシリンダ本体202には、内部に所定圧のエアを供給する図示しない2つのエア供給継手が取り付けられており、これら2つのエア供給継手のいずれかから供給されたエアの圧力を利用して、第2の可動体201を上下動させることが可能とされる。
第2の可動体201には、中継プレート206が取り付けられており、該中継プレート206に焦点合わせ用シリンダ105のシリンダ本体107が取り付けられている。
なお、第2の上下動用シリンダ200を具備する場合には、シリンダ本体107を支持するシリンダ支持片108は不要である。
このように構成することで、フェルールFの他方の端面F3を焦点基準面90aに当接させ、その後、押出しプレート101aを前方側に移動させてフェルールFから離間させた後、さらに第2の可動体201を上昇させることで、押出しプレート101aを光軸O上から上方に退避させることができる。
これにより、押出しプレート101aに干渉されることなく、照明光をフェルールFに照射することが可能であり、撮像を行うことができる。
但し、シリンダ機構が1つ増加するので、上記実施形態のように押出しプレート101aに透孔115等の透過部を設けることが好ましい。
C…フェルールの中心軸
O…光軸
F…フェルール
F2…フェルールの一方の端面
F3…フェルールの他方の端面
P1…受け取り地点
P2…受け渡し地点
1…フェルール分類装置
2…フェルール供給装置
3…フェルール搬送装置
4…フェルール撮像装置
5…フェルール回収装置
7…制御部
7a…記録媒体
10…収容体
40…収納ボックス(収納体)
50…撮像手段
51…支持台
52…ライトユニット(照明手段)
90…焦点プレート
90a…焦点基準面
100…移動手段
101…焦点合わせ用プレート
115…透孔(透過部)
120…回転押さえ込み手段

Claims (10)

  1. フェルールを撮像する撮像手段と、
    前記フェルールを支持する支持台と、
    前記支持台と前記撮像手段との間に配置され、前記撮像手段の焦点位置に位置合わせされた焦点基準面を有する焦点プレートと、
    前記支持台上の前記フェルールを前記焦点プレート側に移動させて、前記フェルールを前記焦点基準面に当接させる移動手段と、
    を備えていることを特徴とするフェルール撮像装置。
  2. 請求項1に記載のフェルール撮像装置において、
    前記支持台を挟んで前記撮像手段の反対側に配置され、前記フェルールに照明光を照射する照明手段を備えていることを特徴とするフェルール撮像装置。
  3. 請求項2に記載のフェルール撮像装置において、
    前記支持台は、前記撮像手段の光軸に前記フェルールの中心軸を一致させた状態で、前記フェルールを支持し、
    前記照明手段は、前記光軸上であって前記支持台を挟んで前記撮像手段の反対側に配置され、前記光軸に沿って前記フェルールに照明光を照射し、
    前記移動手段は、前記支持台と前記照明手段との間に配置されて少なくとも前記光軸方向に移動可能とされ、前記支持台上の前記フェルールを前記焦点プレート側に移動させて、前記フェルールを前記焦点基準面に当接させることを特徴とするフェルール撮像装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のフェルール撮像装置において、
    前記移動手段は、前記フェルールの一方の端面に当接可能とされ、前記フェルールを前記焦点プレート側に押し出すように移動させて、前記フェルールの他方の端面を前記焦点基準面に当接させる焦点合わせ用プレートを備えていることを特徴とするフェルール撮像装置。
  5. 請求項2から4のいずれか1項に記載のフェルール撮像装置において、
    前記焦点合わせ用プレートには、前記照明光を透過させる透過部が設けられていることを特徴とするフェルール撮像装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のフェルール撮像装置において、
    前記支持台上に支持された前記フェルールを該支持台との間で押さえ込みながら前記光軸回りに回転させる回転押さえ込み手段を備えていることを特徴とするフェルール撮像装置。
  7. 請求項1に記載のフェルール撮像装置と、
    複数の前記フェルールが収容される収容体を備え、該収容体から前記フェルールを1つずつ送り出すフェルール供給装置と、
    前記フェルール供給装置から送り出された前記フェルールを受け取り地点で受け取った後に前記支持台上に搬送すると共に、撮像終了後、前記支持台上から前記フェルールを受け渡し地点まで搬送するフェルール搬送装置と、
    前記受け渡し地点に搬送されてきた前記フェルールを回収すると共に、複数の収納体のうちのいずれかの収納体に収納させるフェルール回収装置と、
    前記撮像手段による撮像画像に基づいて前記フェルールを複数の品質ランク毎に分類すると共に、同じ品質ランクの前記フェルールが同一の前記収納体に収納されるように前記フェルール回収装置を制御する制御部と、を備えていることを特徴とするフェルール分類装置。
  8. 請求項1に記載のフェルール撮像装置を利用したフェルール撮像方法であって、
    前記支持台上に支持された前記フェルールを前記焦点プレート側に移動させ、前記焦点基準面に当接させる合焦工程と、
    前記合焦工程後、前記フェルールの撮像を行う撮像工程と、を備えていることを特徴とするフェルール撮像方法。
  9. 請求項1に記載のフェルール撮像装置のコンピュータに、
    前記支持台上に支持された前記フェルールを前記焦点プレート側に移動させ、前記焦点基準面に当接させる合焦工程と、
    前記合焦工程後、前記フェルールの撮像を行う撮像工程と、を実行させることを特徴とするフェルール撮像プログラム。
  10. コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、請求項9に記載のフェルール撮像プログラムが記録されていることを特徴とする記録媒体。
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