JPH10227619A - 円筒状物体の寸法計測方法及び装置 - Google Patents

円筒状物体の寸法計測方法及び装置

Info

Publication number
JPH10227619A
JPH10227619A JP9031927A JP3192797A JPH10227619A JP H10227619 A JPH10227619 A JP H10227619A JP 9031927 A JP9031927 A JP 9031927A JP 3192797 A JP3192797 A JP 3192797A JP H10227619 A JPH10227619 A JP H10227619A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylindrical object
tray
cylindrical
image
measurement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9031927A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3516289B2 (ja
Inventor
Shinichi Meguro
眞一 目黒
Masataka Hirai
正孝 平井
Masakatsu Nunotani
正勝 布谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
N T T FUANETSUTO SYST KK
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
N T T FUANETSUTO SYST KK
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by N T T FUANETSUTO SYST KK, Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical N T T FUANETSUTO SYST KK
Priority to JP03192797A priority Critical patent/JP3516289B2/ja
Publication of JPH10227619A publication Critical patent/JPH10227619A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3516289B2 publication Critical patent/JP3516289B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 円筒状物体の外径、内径、偏心の各寸法を低
い装置コストで高速に、かつ調整容易に画像計測する方
法及び装置を提供する。 【解決手段】 円筒状物体1の内周2のエッジ部の略対
向する2か所についての基準位置からの変位量を全内周
に渡って画像処理装置8で画像計測し、一定の計算式で
外径、内径、偏心の寸法を変位量のみから算出する。こ
こで2つの内周エッジ部を全内周に渡って撮像する手段
を、円筒状物体1の外周が位置決めされたマウント台5
のV溝に接しながら円筒状物体1を定位置で回転させる
回転駆動機構6とラインセンサーカメラ7で構成する。
このように寸法計測を1つの撮像手段と1つの画像計測
手段のみで行うことで、装置構成を簡単化してコストを
低くし寸法計測を高速化する。また撮像手段を単一にす
ることで、撮像ライン3の位置決め、撮像焦点・倍率等
の精度維持のための調整と校正を容易にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円筒状物体の複数
の構造寸法を一度に高精度にかつ高速に画像計測する方
法と装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】極めて高い寸法精度で大量生産が要求さ
れる円筒状物体の一つに、通信用光ファイバコネクタの
重要な構成要素であるフェルールと呼ばれる部品があ
る。フェルールの寸法は外径2.5mm、内径125μ
m、長さ10mm程度である。製品となるフェルールの
外径、内径、偏心の3項目の寸法の許容偏差は1μm以
下ないし0.1μm以下と極めて小さい。このため、製
造時に高精度な寸法計測に基づく選別と合否判定が行わ
れており、製造速度に見合った速度で全数の寸法計測を
低コストで実施することが製造に欠かせない要件となっ
ている。
【0003】フェルールの寸法計測には画像処理による
計測、レーザ応用計測等の微小寸法の高精度計測手段を
複数組み合わせて実行する方法が、従来から広く用いら
れてきた。例えば、外径計測にはピンゲージ、電気マイ
クロメータ、レーザ測長器が使用され、内径計測と偏心
計測にはエリアセンサーカメラと画像処理装置による画
像計測等が多く使用されてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような複数の計測手段を単独であるいは組み合わせて
用いることによって複数の寸法項目の計測を行う従来の
方法では、次のような問題点があった。すなわち、計測
手段が複数必要なので、機構・構成が複雑になり、計測
時間が遅くまた装置が高価である。さらに、精度を維持
するための調整・校正が複雑になる。
【0005】本発明の目的は、円筒状物体についての複
数の寸法項目の計測を行う従来の方法のこれらの問題点
を解決するため、円筒状物体の3つの寸法項目である外
径、内径、偏心の各寸法を1つの画像計測に基づいて安
価なコストで高速に計測可能にし、かつ精度維持のため
の調整や校正を容易にする新規な方法及び装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明による円筒状物体の寸法計測装置は、円筒状物
体のいずれか一方の端面方向から前記円筒状物体の外周
の中心線上の異なる2つの点で同期して前記円筒状物体
の内周縁部の画像を全内周にわたり撮像する手段と、前
記撮像された画像から得られる各々の前記円筒状物体の
内周縁部位置と予め設定した各々の基準値とを比較し各
々の変位量を計測する手段と、前記計測した2組の変位
量から一定の計算式により前記円筒状物体の外径、内
径、及び偏心の値を算出する手段と、を含んで構成され
ることを特徴とする。
【0007】また、前記内周縁部の画像を全内周にわた
り撮像する手段が、円筒状物体を回転させる手段と、ラ
インセンサーカメラと、光源と、を有することを特徴と
する。
【0008】また、前記円筒状物体を回転させる手段
が、V溝構造体及び前記V溝構造体の一端に設けられ前
記円筒状物体を位置決めする構造物で構成されるマウン
ト台と、前記V溝構造体の谷線とは異なる角度の回転軸
を有し前記マウント台に位置決めされた円筒状物体に接
して回転する回転駆動機構と、を有することを特徴とす
る。
【0009】また、以上の寸法計測装置において、前記
円筒状物体を順次搬送して入れ替える搬送手段を新たに
備えることを特徴とする。
【0010】また、前記搬送手段が、複数の前記円筒状
物体を横並びに配列し保持する第1及び第2のトレー
と、前記第1のトレー内に保持された前記円筒状物体を
一斉に横方向に移動させる手段と、前記円筒状物体を前
記第1のトレーの一端から前記マウント台へ移動させる
手段と、前記マウント台から前記円筒状物体を前記第2
のトレーへ一端より移動させる手段と、前記第2のトレ
ー内に保持された前記円筒状物体を一斉に横方向に移動
させる手段と、を有することを特徴とする。
【0011】あるいは、前記搬送手段が、複数の前記円
筒状物体を横並びに配列し保持するトレーと、前記トレ
ーを該トレー内に保持された前記円筒状物体の1配列間
隔だけ横方向に移動させるとともに前記円筒状物体のい
ずれかを前記マウント台のV溝谷線の延長線上に位置決
めする手段と、前記円筒状物体を前記トレーから前記マ
ウント台へあるいは前記マウント台から前記トレーまた
は別のトレーへ前記マウント台のV溝谷線の方向に沿い
移動させる手段と、を有することを特徴とする。
【0012】また、以上の寸法計測装置において、前記
円筒状物体の外径、内径、及び偏心の値を算出する手段
により求められた数値により良否判断信号もしくはラン
ク分け信号を発生する手段と、前記搬送手段が前記円筒
状物体をマウント台から前記第2のトレーまたは前記ト
レーまたは別のトレーへ移動させる際に、寸法計測が終
了した前記円筒状物体を前記良否判断信号もしくはラン
ク分け信号により仕分けする手段と、を新たに有するこ
とを特徴とする。
【0013】一方、上記の目的を達成するための本発明
による円筒状物体の寸法計測方法は、円筒状物体のいず
れか一方の端面方向から前記円筒状物体の外周の中心線
上の異なる2つの点で同期して前記円筒状物体の内周縁
部の画像を全内周にわたり撮像する工程と、前記撮像さ
れた画像から得られる各々の前記円筒状物体の内周縁部
位置と予め設定した各々の基準値とを比較し各々の変位
量を計測する工程と、前記計測した2組の変位量から一
定の計算式により前記円筒状物体の外径、内径、及び偏
心の値を算出する工程と、を含んで構成されることを特
徴とする。
【0014】また、前記予め設定した各々の基準値とし
て、同一装置で測定した外径と内径の値が既知である円
筒状物体の測定値を用いることを特徴とする。
【0015】また、前記一定の計算式のうち、外径Dを
算出する計算式は、外径の基準値をD0、鉛直方向の位
置決め方法に依存する定数をc、計測点数をn、一方の
測定位置におけるx番目の内周の軌跡の変位量を
(x)、もう一方の測定位置におけるx番目の内周の軌
跡の変位量をB(x)、及び円筒1回転分の計測点数をm
とする式
【0016】
【数6】
【0017】もしくは
【0018】
【数7】
【0019】であり、かつ内径dを算出する計算式は、
内径の基準値をd0とする式
【0020】
【数8】
【0021】であり、かつ偏心Cを算出する計算式は、
変数F(x)の最大値をmax〔F(x)〕、変数F(x)の最
小値をmin〔F(x)〕とする式
【0022】
【数9】
【0023】であることを特徴とする。
【0024】また、前記一定の計算式は、式 A(x)+B(x)=p+qsin((2πx/m)+r) を用い、前記計測した変位量の全てを最適近似する様に
数値解析的に決定される係数p、q及びrを使用する式
であって、外径Dを算出する計算式は、 D=D0+(c×p) であり、かつ内径dを算出する計算式は、
【0025】
【数10】
【0026】であり、かつ偏心Cを算出する計算式は、 C=q/2 であることを特徴とする。
【0027】さらに、前記V溝構造体のV溝角度が90
度であり、かつ前記鉛直方向の位置決め方法に依存する
定数cが1/√2であることを特徴とする。
【0028】本発明では、円筒状物体の内周エッジ部の
ほぼ対向する2か所についての基準位置からの変位量を
全内周にわたって画像計測し、一定の計算式によって外
径、内径、偏心の3つの寸法項目を変位量のみから算出
することを特徴とする。さらに、2つの内周エッジ部の
画像を全内周にわたって連続的に撮像する手段を、円筒
状物体の外周が位置決めされた固定面に接しながら、円
筒状物体を定位置で回転させる機構と、ラインセンサー
カメラから構成することを特徴とする。
【0029】このように本発明では、円筒状物体におけ
る複数の寸法項目の計測を1つの撮像手段と1つの画像
計測手段のみによって実現される単一の画像計測方法・
装置によって実行することにより、装置の構成を簡単化
してコストを低くするとともに、寸法計測を高速化す
る。また、撮像手段を単一にすることで、撮像ラインの
位置決め調整、照明調整、撮像焦点調整、撮像倍率調整
等の精度維持のための各種調整と校正を容易にする。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の内容
を、図面を用いて次に詳細に説明する。
【0031】図1は、本発明の基本的な実施形態例を説
明する図であって、ラインセンサーカメラを使用した例
を示している。1は被計測物体である円筒状物体(以下
円筒)、2は円筒の端面に開孔する穴が構成する内周、
3は撮像ラインであって、円筒の一端面における外周の
中心線上に固定的に設定され、円筒の内周と2か所で交
わる線分を構成し、撮像視野位置を表す。4は光源であ
って、円筒の穴の内部に光を照射することによって穴を
照明し、内周エッジ部の画像を明瞭にする。5は円筒を
定位置で保持するためのマウント台であって、例えばV
溝と円筒の端面を位置決めする構造物(図示省略)とか
ら構成される。6は円筒をほぼ一定速度で回転させるた
めの回転駆動機構であって、円筒の外周に接しながら等
速運動するローラまたはベルト等で構成される。7はラ
インセンサーカメラであって、ラインセンサー素子に結
像させるための光学系である光学レンズ、反射鏡等を含
む。8は撮像された画像から内周エッジ部の変位量を計
測するための画像処理装置、9は計測された変位量から
円筒の3つの寸法項目を算出するためのデータ処理装置
である。
【0032】本実施形態例では、円筒1をマウント台5
に乗せて位置決めし、回転駆動機構6で例えば図1中の
矢印の方向に回転させる。撮像ライン3の位置の像はラ
インセンサーカメラ7に結像し、ここでCCDラインセ
ンサー素子等により電気信号に変換され画像処理装置8
に入力されて変位量が計測され、さらにこれがデータ処
理装置9へ入力されて円筒1の3つの寸法項目が算出さ
れる。なお、光源4の位置は図1ではラインセンサーカ
メラ7とは円筒1を挟んで対向する側にあり、透過照明
を構成しているので穴内部が明るく周辺が暗い画像とし
て撮像されるが、これに限らずラインセンサーカメラ7
と同じ側にあってもよい。この場合には反射照明となり
穴内部が暗く、周辺が明るい画像として撮像される。本
実施形態例のように1つのラインセンサーカメラ7によ
って撮像する方法は、撮像した画像の中で幅方向(ライ
ンセンサー素子の1ラインを構成する画素配列の方向)
の寸法誤差が極めて生じにくく高い計測精度が得られる
特長がある。それはラインセンサー素子上での画素の配
列が1直線であり、かつ一定寸法に固定されているから
である。
【0033】図2は、本発明による撮像画像の詳細を説
明する図である。円筒1の外周中心線上に設定される撮
像ライン3が内周2と交わる2点をそれぞれA、Bとす
る。10は、撮像ライン3をラインセンサーカメラ7で
撮像し電気信号となって得られるカメラ画像である。矢
印yはラインセンサーカメラ7の水平走査方向の画素ア
ドレス、矢印xはラインセンサーカメラ7の垂直走査方
向、すなわちライン方向の画素アドレスである。xは円
筒1の回転角度に一意に対応する。11は撮像ライン3
上の点Aで観測される内周の軌跡である。12は撮像ラ
イン3上の点Bで観測される内周の軌跡である。11、
12は共に内周1の回転によって生じる線状の軌跡であ
り、円筒1の1回転を周期とする繰り返し特性を持つ。
一般に光源4を図1の配置とした場合には穴内部は明レ
ベル、穴以外は暗レベルで構成されるカメラ画像10と
なる。したがって、明レベルと暗レベルの境界が内周の
軌跡として定義される。一例として、内周の直径すなわ
ち内径が125μmで撮像ライン3の長さを155μm
とした場合であって、ラインセンサーカメラ7の仕様が
解像度5120画素/ラインの場合であれば、1画素
0.03μmの解像度で撮像される。
【0034】図3は、撮像されたカメラ画像10のうち
画像計測に必要な内周の軌跡11、12部分とその周辺
部分のみを入力画像として抽出する本発明の1実施態様
の概念を示す図である。この目的は、画像計測における
処理画像量を削減し、処理時間の短縮と低コスト化を実
現することにある。図3(a)中の20は解像度512
0画素/ラインのラインセンサーカメラ7により撮像さ
れたカメラ画像である。図3(b)中の21は、カメラ
画像20のうちy=4096からy=5119までの1
024画素を抽出して得られる入力画像であり、点Aで
観測される内周の軌跡11を含んでいる。図3(c)中
の22はカメラ画像20のうちy=0からy=1023
までの1024画素を抽出して得られる入力画像であり
点Bで観測される内周の軌跡12を含んでいる。ライン
センサーカメラの解像度および抽出する画像のyアドレ
スは本例の値に限らず任意に設定できる。この概念によ
りカメラ画像20から入力画像21、22を得ること
は、電子回路による画像信号処理における一般的な手法
である走査変換処理や信号抽出・挿入処理によって電気
的に実現できる。
【0035】また、この入力画像抽出の概念は、複数の
反射鏡を組み合わせて離れた2つの像を近接して配置す
るように結像する等の一般的な光学的手段を用いても実
現できる。この場合には点A、と点Bはラインセンサー
カメラ上で近接して結像するので、ラインセンサーカメ
ラ7の必要とする解像度は撮像ライン3の全長を含む場
合よりも小さく設定できる。例えば、本光学的手段を用
いない場合にはラインセンサーカメラとして解像度51
20画素/ラインが必要な場合に、本手段を適用するこ
とで画素数のより小さい例えば解像度1024画素/ラ
インあるいは2048画素/ラインのラインセンサーカ
メラを使用することができ、撮像時間の短縮が可能とな
る。図3(d)中の30は、本光学的手段を用いて20
48画素/ラインのラインセンサーカメラによって撮像
したカメラ画像である。カメラ画像30は、点Aを含む
像と点Bを含む像の2つの像が光学的境界である線31
で接続された画像として観察される。
【0036】図4は、円筒の3つの寸法項目の定義を説
明し、さらに本発明によって撮像され観測される内周の
軌跡に基づいて計測される変位量を説明するための図で
ある。Dは計測されるべき円筒1の外径寸法、dは円筒
1の内径寸法、Cは円筒1の偏心量であり円筒外周の中
心50と円筒の内周の中心51との距離である。xは円
筒外周の中心50を回転中心として例えば矢印の方向に
回転する円筒1の回転角である。入力画像21には点A
における内周の軌跡11が含まれており、これと、予め
撮像して入力画像として登録されている既知の寸法を持
つ標準円筒の点Aにおける内周の軌跡61を基準位置と
する画像比較演算により、軌跡61に対する軌跡11の
y方向の変位量を求め、これをA(x)とする。同様に入
力画像22において、標準円筒の点Bにおける内周の軌
跡62を基準位置とする画像比較演算により、軌跡62
に対する軌跡12のy方向の変位量を求め、これをB
(x)とする。基準位置となる標準円筒の内周の軌跡6
1、62の作成方法については、既知の寸法を持つ1つ
の標準円筒を撮像した入力画像またはこれを画像処理に
より加工した入力画像による方法に限らず、複数の円筒
を撮像して得られる複数の入力画像を用いて内周の軌跡
を平均化する等の画像安定化と精度向上のための処理を
加えて作成してもよい。標準円筒を被計測円筒と同一の
撮像装置によって撮像し、この内周の軌跡を基準位置と
することによって、撮像装置の特性ばらつきや経年変化
の影響を受けにくい安定で高精度な計測を可能にする。
また、撮像装置の調整や校正が容易になる。また、数値
設定によって人工的に生成した仮想の内周の軌跡を標準
円筒の内周の軌跡61、62とする方法によってもよ
い。
【0037】撮像の手段としてラインセンサーカメラを
用いることにより、円筒を高速で回転させて撮像するた
め撮像時間が短くでき、また、内周のエッジ部分のみに
注目した部分画像に対する変位量計測のため処理時間が
短くできるので、高速の計測が可能である。また、内周
の軌跡の観測値が連続性と周期性をもつので、数学的、
統計的な解析に基づくデータ処理によって効果的に外乱
を取り除き高精度な計測を可能にすることができる。
【0038】以上、撮像手段としてラインセンサーカメ
ラを使用した実施形態例を示したが、これに限らずエリ
アセンサーカメラを使用して本発明を構成することも可
能である。すなわち、円筒の内周をエリアセンサーカメ
ラで撮像した画像から、一定の位置で対向する2つの内
周エッジ部について、予め設定された基準位置に対する
相対的な変位量を画像計測する。この計測を、定位置で
回転する円筒の一定回転角毎に繰り返すことによって、
内周の軌跡の変位量A(x)、B(x)が求まる。エリアセン
サーカメラによる撮像は、円筒を一定回転角毎に停止さ
せて連続的な静止画像を得る方法と、円筒を一定速度で
回転させながら一定の時間間隔でシャッタ露光して連続
的な静止画像を得る方法がありいずれを用いてもよい。
基準位置を設定するための画像についてはラインセンサ
ーカメラを用いた場合と同様に標準円筒が使用できる。
【0039】円筒の3つの寸法項目は一定の計算式に基
づいて、計測された内周の軌跡の変位量A(x)、B(x)
用いて算出される。
【0040】計算式の1実施形態例として以下の式1、
式2、式3、式4がある。
【0041】外径:
【0042】
【数11】
【0043】又は
【0044】
【数12】
【0045】ここで、D0は基準として登録した標準円
筒の既知の外径または計算により求められる仮想の標準
円筒の外径である。nは変位量A(x)、B(x)の計測点数
であり、円筒1回転の計測点数をmとするとn>mの範
囲で設定することが望ましい。cはy方向の位置決め方
法に依存する定数で、図2のように直角V溝で位置決め
する方法の場合にはc=1/√2となる。kはk=m/
2で与えられる定数である。なお、式1、式2により求
まる外径は円筒の一回転以上における平均値である。
【0046】内径:
【0047】
【数13】
【0048】ここで、d0は基準として登録した標準円
筒の既知の内径または計算により求められる仮想の標準
円筒の内径である。なお、式3により求まる内径は円筒
の一回転以上における平均値である。
【0049】偏心量:
【0050】
【数14】
【0051】ここで、max〔F(x)〕、min
〔F(x)〕はそれぞれ変数F(x)の最大値、および最小値
である。
【0052】計算式の他の実施形態例として以下の式
5、式6、式3、式7がある。
【0053】通常は円筒に偏心があるので2つの変位量
の和である(A(x)+B(x))は、サイン関数として近似
できる。近似式を式5とする。
【0054】 A(x)+B(x)=p+qsin((2πx/m)+r) …(式5) (A(x)+B(x))の観測値に基づき式5の係数p,q及
びrの最適近似値を求めることは、解析的な方法、数値
計算法、フーリエ変換法等の通常の方法を用いることに
よって容易にかつ高速に実現できる。係数p,q等を用
いて3つの寸法項目D、d、Cは、次の計算式によって
算出できる。
【0055】D=D0+(c×p) …(式6)
【0056】
【数15】
【0057】C=q/2 …(式7) さらに、連続的に観測される2つの変位量を結合して得
られる(A(x)+B(x))あるいは(A(x)
(x))の2つの観測値を周波数解析することによっ
て、計測誤差の要因を取り除き計測精度を向上できる。
すなわち、円筒状物体の寸法むら、運動むら、撮像むら
などの各種外乱によるばらつき要素を、平均化、平滑
化、帯域フィルタ等の良く知られた手法を用いて改善す
ることができる。特に真円度に代表される円筒状物体の
寸法むらについては、回転周期と同期して変化する観測
値となるので外乱による雑音成分と明確に分離すること
が可能である。すなわち上記2つの観測値を、直流成
分、回転周期と同期する成分、ランダムに変化する成分
に分解し、それぞれの値を観測データとして利用するこ
とによってさらに計測精度を高めることができる。ま
た、上記2つの観測値は周期的に繰り返すので良く知ら
れた統計的処理によって繰り返し誤差を補正し精度を改
善できる。また、本発明の原理は、一定の内周エッジ部
に相当する軌跡を基準として登録し、これとの相対位置
比較で求まる変位量を基本量としているので、標準円筒
を同一の撮像手段で撮像して基準として登録することに
よって、位置決め条件、撮像条件等の経時経年変動にた
いしても自動的に補正が行われ安定な計測が可能であ
る。位置決め条件の変動としては、撮像ラインの円筒中
心線からの横ずれ、撮像ラインの縦ずれ、撮像ラインの
回転ずれ等がある。また撮像条件の変動としては、光源
の光量変動等による撮像画像の明るさ変動、撮像光軸の
傾き等がある。これらの変動の程度が比較的小さい場合
には、本発明によるラインセンサーカメラの使用や標準
円筒による基準位置の設定等によってこれらの変動によ
る計測誤差は実用上問題にならない程度に低減できる。
【0058】図5は、本発明による第1の具体的な実施
形態例の構成を説明するための上面図であって、70、
71、72、73、74、75は複数の円筒状物体を横
並びに配列し保持するトレー、76はトレー70、7
1、72を、77はトレー73、74、75をそれぞれ
矢印の方向に搬送し位置決めする搬送機構、80は位置
決めされたトレー71から排出された円筒状物体1cを
一時保持し次にマウント台5に供給するための供給台、
81は検査が終了しマウント台5から排出された円筒状
物体1eを一時保持し、次に位置決めされたトレー74
に送り込むための排出台である。トレー70は次に検査
されるトレー、トレー71は検査中のトレー、トレー7
2は検査が終了した空トレーであって、トレー71にあ
った6個の円筒状物体1a〜1fは検査の進行に伴って
順次右方向に搬送される。
【0059】マウント台5上で検査中の円筒状物体1d
は、回転駆動機構6によって回転させられると共に、回
転中に長さ方向の高精度な位置決めを維持するために円
筒状物体の一端が常時ストッパー13に押し当てられて
いる方向の力が加えられる。この力は例えば、図5
(b)の部分拡大図に示すように回転駆動機構6を構成
し円筒状物体1dの円筒面に接して回転する例えばロー
ラーの回転軸と円筒状物体1dの回転軸との成す角度θ
を、矢印で示したようなローラーが左回りに円筒状物体
が右回りに回転する回転方向と関連付けて与えることに
よって供給される。また、この力は例えば、円筒状物体
1dのストッパー13に接する端面と反対側の端面を回
転軸方向に押さえる駆動機構を設置することによっても
供給できる。マウント台5の中の半円形で示されるスト
ッパー13は通常V溝の延長上の一端に配置されV溝と
ともにマウント台5を構成する。
【0060】検査の終了した円筒状物体はさらに右方向
に順次搬送されトレー74に収納される。トレー74が
満杯になると搬送機構77によって空きトレー73、満
杯トレー75と共に矢印の方向に定位置まで搬送され
る。このようにトレーに収納された円筒状物体は自動的
に順次マウント台5に装着され検査され、さらに自動的
に順次空トレーに収納されていく。このような構成、動
作によるハンドリング行っているので、円筒状物体は一
方向の流れ作業的に搬送・検査・収納が行われ、本実施
形態例による場合には高速でありかつ安定である特長が
ある。また、図示しないが、搬送機構76と77を連結
して空きトレー72を空きトレー73の後に搬送して位
置付けする構成とすることも可能である。
【0061】本実施形態例ではマウント台としてV溝を
用いたが、マウント台はV溝に限られる物ではなく、円
筒を定位置で回転させることが可能な、例えば円筒の外
径より狭い間隙を持つ二本組の固定ローラ等であっても
同様の効果が得られる。
【0062】また、本実施形態例ではV溝の配置を開口
側が上向きの場合についてのみ述べたが、開口部が下向
きや横向きの配置であってもかまわない。例えば下向き
の配置の場合、円筒は搬送トレーから円筒の下方に配置
されたローラまたはベルト等の回転機構の上方への移動
によってV溝の下方からマウントされ計測される。その
後、円筒をV溝に押し当てていた回転機構等を下方へ移
動することで、当該円筒を重力による落下によって容易
にディスマウントし、搬送トレーに戻すことが可能とな
る。また、開口部が下向きの配置の場合、V溝への埃な
ど異物の付着による汚れが少なく正確な位置での回転が
長期間維持できる利点を有する。
【0063】図6は図5の実施形態例の部分詳細を示す
側面図であって、83は供給側にあるトレー71内の円
筒状物体1a,1bを右方向に1ステップずつ搬送する
ための供給側送り爪ブレード、84は収納側にあるトレ
ー74内の円筒状物体1fを右方向に1ステップずつ搬
送するための収納側送り爪ブレード、85は供給台80
上にある円筒状物体1cとマウント台5上にある円筒状
物体1dを同時に右方向に1ステップずつ搬送するため
のマウント送りブレードである。86はマウント台5上
の円筒状物体1dに回転と軸方向への移動を与えるため
のローラー(又は円板)、87はローラー86に回転力
を供給するための駆動ローラーであって、これらは回転
駆動機構6を構成する。ローラー86の回転軸は可動で
あって、例えば矢印の方向に一点鎖線の位置へ移動す
る。この作用は、円筒状物体1cまたは1dの搬送に伴
い供給台80またはマウント台5の最上部を円筒状物体
が乗り越える時にローラー86が障害となることを避け
る。供給側送り爪ブレード83、収納側送り爪ブレード
84、マウント送りブレード85はそれぞれ図示した矢
印の方向(上→右→下→左)に運動し、1サイクルの運
動で結果として円筒状物体を一斉に1ステップ右方向に
搬送する。3つのブレードは必要に応じて一定のタイミ
ング同期で動作する。
【0064】図7は、本発明による第2の具体的な実施
形態例の構成を説明するための上面図であって、90は
円筒状物体1dをトレー71とマウント台5との間で移
送するための移送機構、91はトレー71を右方向に1
ステップずつ搬送し位置決めする搬送機構である。円筒
状物体1dを移送する動作は、例えば次のとおりであ
る。移送機構90を構成するスティックは前後に矢印の
方向に運動し円筒状物体1dをマウント台5へ移送し、
また、例えばスティックの先端に装備した吸引機構によ
ってマウント台5上の円筒状物体1dの端面を吸着して
トレー71へ移送する。このとき、光源4が円筒状物体
1dを挟むようにラインセンサーカメラ7に対向対して
配置されている場合には、光源4が円筒状物体1dの移
動の障害とならないように一時的に光源4の位置を移動
する。
【0065】図8は、図7の実施形態例の部分詳細を示
す側面図である。円筒状物体1dをマウント台5で移送
する時には、ローラー86は上方に移動して円筒状物体
1dが軸方向に移動可能とする。また、円筒状物体1d
がマウント台5に装着され回転運動を与える時には、ロ
ーラー86を下方に移動し、さらに必要に応じて円筒状
物体1dをマウント台5に押しつける矢印の方向に力F
を印加する。
【0066】図9は、本発明による仕分け機構を含む形
態の第3の具体的な実施形態例の構成を説明するための
上面図であって、101は検査結果がランクAであった
円筒状物体を収納するトレー、102は検査結果がラン
クBであった円筒状物体を収納するトレー、103は検
査結果がランクCであった円筒状物体を収納するトレ
ー、104は検査が終了した円筒状物体1eを検査結果
である良否判定信号またはランク分け信号に基づき定め
られたトレー位置へ移送する仕分け機構である。図9で
は、仕分け位置の並び方向は前後であって段数は3であ
るが、これに限らず仕分け位置の並び方向は上下であっ
ても、また段数は2以上任意であってもよい。本実施形
態例は、図5の実施形態例における排出台81を仕分け
機構に代えることで図5の実施形態例にも適用可能であ
る。また、本実施形態例は、図7の実施形態例におい
て、マウント台5とトレーの搬送機構の間に仕分け機構
を設け、検査終了後の円筒状物体1dを仕分け機構に移
送するように移送機構90を動作させることで、図7の
実施形態例にも適用可能である。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、円筒状
物体における複数の寸法項目の計測が1つの撮像手段と
1つの画像計測手段のみによって構成された方法・装置
によって実行できるため、従来の方法に比較し次のよう
な利点がある。すなわち、単一の画像計測なので、装置
の構成が簡単となり、計測が高速で装置コストが低くな
る。撮像手段が単一なので撮像ラインの位置決め調整、
照明調整、撮像焦点調整、撮像倍率調整等の各種調整と
校正が容易である。
【0068】また本発明は、円筒状物体の内径の観測だ
けで外径の計測が可能であるため、センサの視野が内径
を包含する範囲でよく、センサの画素(分解能)を有効
に利用することができる。また計測のための光学レンズ
の歪み、焦点深度などの設計条件が緩和される。さらに
外周端面の加工精度に誤差がある場合、外周端面に面取
りがあった場合にも外径の計測精度に影響を与えないと
いう特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による基本的な実施形態例の構成を説明
するための図である。
【図2】上記実施形態例の1つの撮像手段により撮像さ
れた画像の説明図である。
【図3】(a),(b),(c),(d)は、上記実施
形態例において撮像された全体画像から内周エッジ部近
傍のみの画像を取り出す概念図である。
【図4】円筒状物体の寸法項目を定義し、内周エッジ部
軌跡の変位量を説明するための図である。
【図5】(a),(b)は、本発明による第1の具体的
な実施形態例の構成を説明するための上面図である。
【図6】上記第1の具体的な実施形態例の構成の部分詳
細を示す側面図である。
【図7】本発明による第2の具体的な実施形態例の構成
を説明するための上面図である。
【図8】上記第2の具体的な実施形態例の構成の部分詳
細を示す側面図である。
【図9】本発明による仕分け機構を含む形態の第3の具
体的な実施形態例の構成を説明するための上面図であ
る。
【符号の説明】
1,1a〜1f…円筒状物体 2…円筒の内周 3…撮像ライン 4…光源 5…マウント台 6…回転駆動機構 7…ラインセンサーカメラ 8…画像処理装置 9…データ処理装置 10,20,30…カメラ画像 11…点Aで観測される内周の軌跡 12…点Bで観測される内周の軌跡 13…ストッパー 21,22…入力画像 31…光学的境界線 50…円筒外周の中心 51…円筒内周の中心 61…標準円筒の点Aにおける内周の軌跡 62…標準円筒の点Bにおける内周の軌跡 70,71,72,73,74,75…複数の円筒状物
体を保持するトレー 76,77…搬送機構 80…供給台 81…排出台 83…供給側送り爪ブレード 84…収納側送り爪ブレード 85…マウント送りブレード 86…ローラー又は円板 87…駆動ローラー 90…移送機構 91…搬送機構 101,102,103…トレー 104…仕分け機構 A(x)…軌跡61に対する軌跡11のy方向の変位量 B(x)…軌跡62に対する軌跡12のy方向の変位量 D…外径 d…内径 C…偏心
フロントページの続き (72)発明者 平井 正孝 東京都新宿区西新宿3丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 布谷 正勝 東京都新宿区西新宿8丁目14番24号 エ ヌ・ティ・ティ・ファネット・システムズ 株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状物体のいずれか一方の端面方向か
    ら前記円筒状物体の外周の中心線上の異なる2つの点で
    同期して前記円筒状物体の内周縁部の画像を全内周にわ
    たり撮像する手段と、 前記撮像された画像から得られる各々の前記円筒状物体
    の内周縁部位置と予め設定した各々の基準値とを比較し
    各々の変位量を計測する手段と、 前記計測した2組の変位量から一定の計算式により前記
    円筒状物体の外径、内径、及び偏心の値を算出する手段
    と、 を含んで構成されることを特徴とする円筒状物体の寸法
    計測装置。
  2. 【請求項2】 前記内周縁部の画像を全内周にわたり撮
    像する手段が、円筒状物体を回転させる手段と、ライン
    センサーカメラと、光源と、を有する、 ことを特徴とする請求項1に記載の円筒状物体の寸法計
    測装置。
  3. 【請求項3】 前記円筒状物体を回転させる手段が、 V溝構造体及び前記V溝構造体の一端に設けられ前記円
    筒状物体を位置決めする構造物で構成されるマウント台
    と、 前記V溝構造体の谷線とは異なる角度の回転軸を有して
    前記マウント台に位置決めされた円筒状物体に接して回
    転する回転駆動機構と、 を有することを特徴とする請求項2に記載の円筒状物体
    の寸法計測装置。
  4. 【請求項4】 前記円筒状物体を順次搬送して入れ替え
    る搬送手段を備える、 ことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか
    に記載の円筒状物体の寸法計測装置。
  5. 【請求項5】 前記搬送手段が、 複数の前記円筒状物体を横並びに配列し保持する第1及
    び第2のトレーと、 前記第1のトレー内に保持された前記円筒状物体を一斉
    に横方向に移動させる手段と、 前記円筒状物体を前記第1のトレーの一端から前記マウ
    ント台へ移動させる手段と、 前記マウント台から前記円筒状物体を前記第2のトレー
    へ一端より移動させる手段と、 前記第2のトレー内に保持された前記円筒状物体を一斉
    に横方向に移動させる手段と、 を有することを特徴とする請求項4に記載の円筒状物体
    の寸法計測装置。
  6. 【請求項6】 前記搬送手段が、 複数の前記円筒状物体を横並びに配列し保持するトレー
    と、 前記トレーを該トレー内に保持された前記円筒状物体の
    1配列間隔だけ横方向に移動させるとともに前記円筒状
    物体のいずれかを前記マウント台のV溝谷線の延長線上
    に位置決めする手段と、 前記円筒状物体を前記トレーから前記マウント台へある
    いは前記マウント台から前記トレーまたは別のトレーへ
    前記マウント台のV溝谷線の方向に沿い移動させる手段
    と、 を有することを特徴とする請求項4に記載の円筒状物体
    の寸法計測装置。
  7. 【請求項7】 前記円筒状物体の外径、内径、及び偏心
    の値を算出する手段により求められた数値により良否判
    断信号もしくはランク分け信号を発生する手段と、 前記搬送手段が前記円筒状物体をマウント台から前記第
    2のトレーまたは前記トレーまたは別のトレーへ移動さ
    せる際に、寸法計測が終了した前記円筒状物体を前記良
    否判断信号もしくはランク分け信号により仕分けする手
    段と、 を有することを特徴とする請求項5または請求項6に記
    載の円筒状物体の寸法計測装置。
  8. 【請求項8】 円筒状物体のいずれか一方の端面方向か
    ら前記円筒状物体の外周の中心線上の異なる2つの点で
    同期して前記円筒状物体の内周縁部の画像を全内周にわ
    たり撮像する工程と、 前記撮像された画像から得られる各々の前記円筒状物体
    の内周縁部位置と予め設定した各々の基準値とを比較し
    各々の変位量を計測する工程と、 前記計測した2組の変位量から一定の計算式により前記
    円筒状物体の外径、内径、及び偏心の値を算出する工程
    と、 を含んで構成されることを特徴とする円筒状物体の寸法
    計測方法。
  9. 【請求項9】 前記予め設定した各々の基準値として、
    同一装置で測定した外径と内径の値が既知である円筒状
    物体の測定値を用いる、 ことを特徴とする請求項8に記載の円筒状物体の寸法計
    測方法。
  10. 【請求項10】 前記一定の計算式のうち、外径Dを算
    出する計算式は、外径の基準値をD0、鉛直方向の位置
    決め方法に依存する定数をc、計測点数をn、一方の測
    定位置におけるx番目の内周の軌跡の変位量をA(x)
    もう一方の測定位置におけるx番目の内周の軌跡の変位
    量をB(x)、及び円筒1回転分の計測点数をmとする式 【数1】 もしくは 【数2】 であり、 かつ内径dを算出する計算式は、内径の基準値をd0
    する式 【数3】 であり、 かつ偏心Cを算出する計算式は、変数F(x)の最大値を
    max〔F(x)〕、変数F(x)の最小値をmin
    〔F(x)〕とする式 【数4】 である、 ことを特徴とする請求項8または請求項9に記載の円筒
    状物体の寸法計測方法。
  11. 【請求項11】 前記一定の計算式は、式 A(x)+B(x)=p+qsin((2πx/m)+r) を用い、前記計測した変位量の全てを最適近似する様に
    数値解析的に決定される係数p、q及びrを使用する式
    であって、 外径Dを算出する計算式は、 D=D0+(c×p) であり、 かつ内径dを算出する計算式は、 【数5】 であり、 かつ偏心Cを算出する計算式は、 C=q/2 である、 ことを特徴とする請求項8または請求項9に記載の円筒
    状物体の寸法計測方法。
  12. 【請求項12】 前記V溝構造体のV溝角度が90度で
    あり、かつ前記鉛直方向の位置決め方法に依存する定数
    cが1/√2である、 ことを特徴とする請求項10または請求項11に記載の
    円筒状物体の寸法計測方法。
JP03192797A 1997-02-17 1997-02-17 円筒状物体の寸法計測方法及び装置 Expired - Lifetime JP3516289B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03192797A JP3516289B2 (ja) 1997-02-17 1997-02-17 円筒状物体の寸法計測方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03192797A JP3516289B2 (ja) 1997-02-17 1997-02-17 円筒状物体の寸法計測方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10227619A true JPH10227619A (ja) 1998-08-25
JP3516289B2 JP3516289B2 (ja) 2004-04-05

Family

ID=12344615

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03192797A Expired - Lifetime JP3516289B2 (ja) 1997-02-17 1997-02-17 円筒状物体の寸法計測方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3516289B2 (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2403799A (en) * 2003-07-11 2005-01-12 Rolls Royce Plc Measurement of spacing between components and their dimension from combining their active and reference images
US7055373B2 (en) 2001-02-16 2006-06-06 Tokyo Seimitsu Co., Ltd. Method and device for measuring inner diameter dimension of works
JP2007155571A (ja) * 2005-12-07 2007-06-21 Topcon Technohouse Corp 貫通孔の内径測定装置及び内壁観察装置
CN100354600C (zh) * 2003-03-20 2007-12-12 株式会社东京精密 工件的内径尺寸测量方法及装置
JP2009014362A (ja) * 2007-06-30 2009-01-22 Hoya Corp 円板状基板の内径測定装置、内径測定方法、円板状基板の製造方法および磁気ディスク製造方法
CN102455170A (zh) * 2010-10-15 2012-05-16 三星科技股份有限公司 杆材偏心距离量测方法及杆材偏心距离量测装置
CN102768021A (zh) * 2012-08-01 2012-11-07 安徽工业大学 一种接触式圆柱体直径测量装置
CN103884297A (zh) * 2012-12-21 2014-06-25 精工电子有限公司 套管摄像装置、套管分类装置以及套管摄像方法
CN107784650A (zh) * 2017-10-30 2018-03-09 湖北坚丰科技股份有限公司 一种用于电机转轴轴承档直径的在线视觉检测方法
JP6440881B1 (ja) * 2018-03-27 2018-12-19 株式会社精工技研 中空円筒体の性能評価装置
CN109724996A (zh) * 2019-01-28 2019-05-07 重庆中烟工业有限责任公司 一种横推式烟用接装纸孔洞检测装置
CN110375680A (zh) * 2019-07-17 2019-10-25 朱承智 基于双目视觉定位技术的回转体动态轴心位置的测定方法
CN110375679A (zh) * 2019-07-17 2019-10-25 朱承智 一种回转窑托轮组动态轴线空间位置测量方法
CN111336936A (zh) * 2020-04-13 2020-06-26 广东省珠海市质量计量监督检测所 一种扩径管道直径及圆度在线监测装置

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7055373B2 (en) 2001-02-16 2006-06-06 Tokyo Seimitsu Co., Ltd. Method and device for measuring inner diameter dimension of works
CN100354600C (zh) * 2003-03-20 2007-12-12 株式会社东京精密 工件的内径尺寸测量方法及装置
GB2403799A (en) * 2003-07-11 2005-01-12 Rolls Royce Plc Measurement of spacing between components and their dimension from combining their active and reference images
GB2403799B (en) * 2003-07-11 2006-04-12 Rolls Royce Plc Image-based measurement
US7561729B2 (en) 2003-07-11 2009-07-14 Rolls-Royce Plc Image based measurement system and method for measuring dynamic objects
JP2007155571A (ja) * 2005-12-07 2007-06-21 Topcon Technohouse Corp 貫通孔の内径測定装置及び内壁観察装置
JP2009014362A (ja) * 2007-06-30 2009-01-22 Hoya Corp 円板状基板の内径測定装置、内径測定方法、円板状基板の製造方法および磁気ディスク製造方法
CN102455170A (zh) * 2010-10-15 2012-05-16 三星科技股份有限公司 杆材偏心距离量测方法及杆材偏心距离量测装置
CN102768021A (zh) * 2012-08-01 2012-11-07 安徽工业大学 一种接触式圆柱体直径测量装置
CN103884297A (zh) * 2012-12-21 2014-06-25 精工电子有限公司 套管摄像装置、套管分类装置以及套管摄像方法
JP2014122844A (ja) * 2012-12-21 2014-07-03 Seiko Instruments Inc フェルール撮像装置、フェルール分類装置、フェルール撮像方法、フェルール撮像プログラム、及び記録媒体
CN107784650A (zh) * 2017-10-30 2018-03-09 湖北坚丰科技股份有限公司 一种用于电机转轴轴承档直径的在线视觉检测方法
JP6440881B1 (ja) * 2018-03-27 2018-12-19 株式会社精工技研 中空円筒体の性能評価装置
CN109724996A (zh) * 2019-01-28 2019-05-07 重庆中烟工业有限责任公司 一种横推式烟用接装纸孔洞检测装置
CN110375680A (zh) * 2019-07-17 2019-10-25 朱承智 基于双目视觉定位技术的回转体动态轴心位置的测定方法
CN110375679A (zh) * 2019-07-17 2019-10-25 朱承智 一种回转窑托轮组动态轴线空间位置测量方法
CN110375679B (zh) * 2019-07-17 2021-04-06 朱承智 一种回转窑托轮组动态轴线空间位置测量方法
CN111336936A (zh) * 2020-04-13 2020-06-26 广东省珠海市质量计量监督检测所 一种扩径管道直径及圆度在线监测装置
CN111336936B (zh) * 2020-04-13 2024-05-07 广东省珠海市质量计量监督检测所 一种扩径管道直径及圆度在线监测装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3516289B2 (ja) 2004-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10227619A (ja) 円筒状物体の寸法計測方法及び装置
US6603103B1 (en) Circuit for machine-vision system
US7773209B2 (en) Method and apparatus for parts manipulation, inspection, and replacement
US20090078620A1 (en) Tray flipper, tray, and method for parts inspection
KR100292183B1 (ko) 광빔특성평가방법
JP3464835B2 (ja) 微小円筒形部品の穴径・同心度測定装置
CN111430289B (zh) 晶圆定位校准装置及晶圆定位校准方法
CN110806182A (zh) 基于远心镜头的高精度光学引伸计及测量方法
JP2023541838A (ja) 回路基板または回路製造のためのフォトリソグラフィ直接露光プロセスにおける露光制御
EP1703274A1 (en) Defect inspecting method
JP4052547B2 (ja) 複数の1次元ccdカメラの姿勢および位置の調整方法
JP2013003218A (ja) 撮像装置およびその制御方法
JP5120233B2 (ja) 撮像モジュールの検査装置及び撮像モジュールの検査方法及び電子機器モジュールの製造方法
JP2013130686A (ja) 撮像装置
JPH063118A (ja) バネのピッチ測定装置
JPS63134940A (ja) パターン検査装置
CN113552728B (zh) 光学元件组立方法和组立机
KR102610238B1 (ko) 머신 비전 기반 초정밀 검사 시스템
CN115170577B (zh) 一种显示面板边缘区域缺陷检测方法及系统
KR20090013611A (ko) 실체 현미경을 이용한 렌즈 검사 시스템 및 그 방법
US10106334B2 (en) Measurement apparatus, measurement method, and correction method
JP2569883B2 (ja) コプラナリティ測定装置
JPS62103507A (ja) 寸法測定装置
JPS62170809A (ja) 路面計測装置
KR0124195Y1 (ko) 인쇄회로기판 검사용 시각 인식장치

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040106

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20040108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040114

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090130

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090130

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100130

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110130

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110130

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120130

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130130

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130130

Year of fee payment: 9

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130130

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term