JP2014160003A - 同芯度測定装置、フェルール分類装置、同芯度測定方法、同芯度測定プログラム及び記録媒体 - Google Patents

同芯度測定装置、フェルール分類装置、同芯度測定方法、同芯度測定プログラム及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】欠けや塵埃等の付着の影響を受けることなく、高精度に効率良くフェルールの同芯度を測定する同芯度測定装置を提供する。
【解決手段】支持台51上に支持されたフェルールFを、フェルールの中心軸回りに回転させる回転部53と、回転部によりフェルールを回転させながら、異なる回転角度にてフェルールの孔を撮像する撮像部50と、撮像されたフェルールの孔の輪郭線の法線を輪郭線の全体に亘って算出し、各法線がそれぞれ交わる複数の交点のうち、交点の数が最も多い地点を仮想中心として、撮像されたフェルールの孔毎に仮想中心をそれぞれ抽出する仮想中心抽出部110と、抽出された複数の仮想中心をそれぞれ通過するような仮想円を最少二乗法により算出する仮想円算出部111と、算出された仮想円の直径を指標として、フェルールの同芯度を算出する同芯度算出部112と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、フェルールの同芯度を測定する同芯度測定装置、フェルール分類装置、同芯度測定方法、同芯度測定プログラム、及び記録媒体に関する。
パイプの外面や内面等、真円に可能な限り近づくように円形状に加工することを目的として製造がなされる部品において、その加工された円形(外面や内面)が真円にどの程度近づいたかを示す指標として同心度が知られている。
この同心度とは、基準円(データム円)の中心に対する対象円(例えば、実際に測定された円形状)の中心の誤差(位置の狂い)の大きさ、と一般的に定義されている。この点は、日本工業規格(JIS)のJIS規格番号(B0021)にも同様の定義がされている。
ところで、上記した部品の1つとして、フェルールが知られている。このフェルールは、光ファイバの芯線の端面を正確に位置合わせしながら、光ファイバ同士を接続するための部材である。そして、このフェルールは、その中心軸に沿って貫通孔が形成された円筒状に形成され、光ファイバの芯線を貫通孔内に挿通させた状態で例えば光コネクタ部品に装着される。従って、芯線の端面を正確に位置合わせしながら光ファイバ同士を接続するためには、特にフェルールの同心度の精度が高いレベルで要求されている。
このフェルールの同心度について、上記に定義した同心度を当てはめて考えてみると、図8に示すように、予め設定された基準孔200の中心位置200Gと、フェルールを回転させながら、所定回転角度毎に撮像された各撮像画像(図示の例では4枚)から算出された各貫通孔201の中心位置201Gとのずれ(図示の例ではd1〜d4)のうち、最大のずれ(図示の例ではd4)を示す値をフェルールにおける同心度としている。つまり、最大のずれ(d4)の値が小さいほど(”0”に近いほど)、同心度が優れ(真円に近づき)、高品質なフェルールとされる。
なお、所定回転角度毎に撮像した撮像画像から貫通孔201の中心位置201Gを算出する場合、最少二乗法による方法が一般的に用いられる。
また、フェルールの同心度を測定する方法の1つとして、撮像画像から算出した貫通孔の中心位置を画像中心に位置合わせした後、フェルールを回転させながら所定回転角度毎に撮像し、各撮像画像から算出された各貫通孔の中心位置と画像中心の位置とのずれ、及び基準部材とフェルールの外周面までの距離のずれにより偏心量を求めることで、同心度を測定する方法も知られている(例えば特許文献1参照)。
特開平2−268204号公報
しかしながら、上記従来の場合では、図9に示すように、フェルールの貫通孔201の縁部に欠け210が生じていたり、塵埃等の付着による凸部211が生じていたりすると、撮像画像に上記欠け210や凸部211に写り込んでしまい、これらがノイズ(雑音情報)となり、貫通孔201の中心位置201Gを正確に算出することが難しくなってしまう。よって、正確に同心度を測定することが難しい場合があった。
また、予め設定された基準円の中心位置との比較を行う方法の場合、例えばフェルールの形状(外径サイズ等)が変更された場合や、フェルールを支持する支持台を交換、変更した場合等、基準円を校正する作業(キャリブレーション作業)を行う必要があった。従って、効率の良い同心度測定を行い難かった。
本発明は、このような事情に考慮してなされたもので、その目的は、欠けや塵埃等の付着の影響を受けることなく、高精度に効率良くフェルールの同芯度を測定することができるフェルールの同芯度測定装置、フェルール分類装置、同芯度測定方法、同芯度測定プログラム、及び記録媒体に関する。
本発明は、前記課題を解決するために以下の手段を提供する。
(1)本発明に係る同芯度測定装置は、前記支持台上に支持されたフェルールを、前記フェルールの中心軸回りに回転させる回転部と、前記回転部により前記フェルールを回転させながら、異なる回転角度にて前記フェルールの孔を撮像する撮像部と、撮像された前記フェルールの孔の輪郭線の法線を前記輪郭線の全体に亘って算出し、各法線がそれぞれ交わる複数の交点のうち、交点の数が最も多い地点を仮想中心として、撮像された前記フェルールの孔毎に前記仮想中心をそれぞれ抽出する仮想中心抽出部と、抽出された複数の前記仮想中心をそれぞれ通過するような仮想円を最少二乗法により算出する仮想円算出部と、算出された前記仮想円の直径を指標として、前記フェルールの同芯度を算出する同芯度算出部と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る同芯度測定装置によれば、回転部によりフェルールを回転させながら、撮像部により異なる回転角度にてフェルールの孔(貫通孔)が写った撮像画像を取得する。すると、仮想中心抽出部は、各撮像画像について、画像処理により孔の仮想中心の抽出を行う。このとき、仮想中心抽出部は撮像画像に写った孔の輪郭線(線分)の法線を該輪郭線の全体に亘って算出し、各法線がそれぞれ交わる複数の交点のうち、交点の数が最も多い地点を仮想中心として抽出する。このように、いわゆるハフ変換と呼ばれる特徴抽出方法より仮想中心を抽出するので、フェルールの孔に欠けや塵埃等の付着による凸部の写り込みが仮に発生していたとしても、これらの雑音情報(ノイズ)影響を受け難く、仮想中心を孔の真の中心に極力近い位置にセットし易い。つまり、欠けや凸部における輪郭線の法線は一点に集中することがないので、これら法線については除外できるためである。
そして、各撮像画像における仮想中心が抽出されると、仮想円算出部が最少二乗法により、これら複数の仮想中心をそれぞれ通過するように仮想円を算出する。このとき、例えばフェルールの孔が中心軸に対して偏心量が大きいほど仮想円が大きく、偏心量が小さいほど(孔が中心軸に近いほど)仮想円が小さい。よって、同芯度算出部が、算出された仮想円の直径を指標とすることでフェルールの同芯度を算出することができる。これにより、同芯度のレベルを測定することができる。
特に、従来のように基準円との比較を行う必要がないので、例えば支持台を交換、変更等した場合であっても、従来必要であったキャリブレーション作業が不要であり、効率良く同芯度の測定を行うことができる。しかも、上記したようにフェルールの孔に欠けや塵埃等の付着が発生していたとしても、これらの影響を受けることなく仮想中心を抽出できるので、高精度な同芯度の測定を行うことができる。
(2)上記本発明に係る同芯度測定装置において、前記仮想中心抽出部は、撮像した前記フェルールの孔の撮像画像を複数個の同一面積の単位画像に分割した後、各単位画像を通過する前記法線の数を計測し、最も前記法線が通過した数が多い単位画像の面積中心位置を前記仮想中心として抽出することが好ましい。
この場合には、仮想中心抽出部が仮想中心の抽出を行う際、まず撮像画像を複数個の単位画像(例えば、数画素×数画素で設定される同一面積の単位画像)に分割する。続いて、各単位画像を通過する法線の数を計測し、最も法線が通過した数が多い単位画像を決定する。このとき、孔に欠けや凸部による写り込みが発生していたとしても、孔の真の中心に近い単位画像を、最も法線が通過することとなる。従って、法線が最も多く通過した単位画像の面積中心位置を仮想中心として抽出することができる。
このように、複数の単位画像に分割し、各単位画像を通過する法線の数を計測することで仮想中心を抽出できるので、画像処理を容易に行うことができる。従って、仮想中心の抽出作業を効率良く行うことができ、同芯度の測定をよりスムーズに行い易い。
(3)上記本発明に係る同芯度測定装置において、前記回転部は、前記フェルールを前記支持台との間で押さえ込みながら回転させることが好ましい。
この場合には、フェルールを支持台との間で押さえ込みながら回転させることができるので、フェルールのがたつき等を抑制でき、フェルールを安定させた状態で撮像を行える。従って、より明瞭な撮像画像を取得することができ、さらに高精度な同芯度の測定を行うことができる。
(4)本発明に係るフェルール分類装置は、上記本発明に係る同芯度測定装置と、複数の前記フェルールが収容される収容体を備え、該収容体から前記フェルールを1つずつ送り出すフェルール供給装置と、前記フェルール供給装置から送り出された前記フェルールを受け取り地点で受け取った後に前記支持台上に搬送すると共に、撮像終了後、前記支持台上から前記フェルールを受け渡し地点まで搬送するフェルール搬送装置と、前記受け渡し地点に搬送されてきた前記フェルールを回収すると共に、複数の収納体のうちのいずれかの収納体に収納させるフェルール回収装置と、前記同芯度測定装置による同芯度測定の結果に基づいて前記フェルールを複数の品質ランク毎に分類すると共に、同じ品質ランクの前記フェルールが同一の前記収納体に収納されるように前記フェルール回収装置を制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明に係るフェルール分類装置によれば、フェルール供給装置が収容体からフェルールを1つずつ送り出すと、フェルール搬送装置がこのフェルールを受け取り地点で受け取った後、支持台上に搬送する。すると、上述したように同芯度測定装置がフェルールの撮像画像を複数枚撮像して、同芯度を測定する。そして、この撮像による同芯度の測定が終了すると、フェルール搬送装置が支持台上からフェルールを受け渡し地点まで搬送すると共に、新たなフェルールを受け取り地点から支持台上に搬送する。このようにして、フェルールの撮像及び同芯度測定が繰り返し行われる。
一方、受け渡し受け地点までフェルールが搬送されると、フェルール回収装置がこのフェルールを回収する。そして、フェルール回収装置は、制御部からの指示に基づいて、このフェルールを品質ランクに対応した収納体に振り分けながら収納する。
これにより、複数の収納体には、それぞれ同じ品質ランクに分類されたフェルールが次々と収納される。このように、収容体に収容されている複数のフェルールを、最終的に品質ランク毎に分類しながら収納体に収納することができるので、使い易いうえ、高い付加価値を具備させることができる。
(5)本発明に係る同芯度測定方法は、フェルールを、その中心軸回りに回転させながら、異なる回転角度にて前記フェルールの孔を撮像する撮像工程と、撮像された前記フェルールの孔の輪郭線の法線を前記輪郭線の全体に亘って算出し、各法線がそれぞれ交わる複数の交点のうち、交点の数が最も多い地点を仮想中心として、撮像された前記フェルールの孔毎に前記仮想中心をそれぞれ抽出する仮想中心抽出工程と、抽出された複数の前記仮想中心をそれぞれ通過するような仮想円を最少二乗法により算出する仮想円算出工程と、算出された前記仮想円の直径を指標として、前記フェルールの同芯度を算出する同芯度算出工程と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る同芯度測定方法によれば、上述した同芯度測定装置と同様の作用効果を奏功することができる。即ち、欠けや塵埃等の付着の影響を受けることなく、高精度に効率良くフェルールの同芯度を測定することができる。
(6)本発明に係る同芯度測定プログラムは、同芯度測定装置のコンピュータに、フェルールを、その中心軸回りに回転させながら、異なる回転角度にて前記フェルールの孔を撮像させる撮像工程と、撮像された前記フェルールの孔の輪郭線の法線を前記輪郭線の全体に亘って算出し、各法線がそれぞれ交わる複数の交点のうち、交点の数が最も多い地点を仮想中心として、撮像された前記フェルールの孔毎に前記仮想中心をそれぞれ抽出する仮想中心抽出工程と、抽出された複数の前記仮想中心をそれぞれ通過するような仮想円を最少二乗法により算出する仮想円算出工程と、算出された前記仮想円の直径を指標として、前記フェルールの同芯度を算出する同芯度算出工程と、を実行させることを特徴とする。
本発明に係る同芯度測定プログラムによれば、同芯度測定装置に上記各工程を確実に実行させることができるので、上述した同芯度測定装置と同様の作用効果を奏功することができる。即ち、欠けや塵埃等の付着の影響を受けることなく、高精度に効率良くフェルールの同芯度を測定することができる。
(7)本発明に係る記録媒体は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、上記本発明に係る同芯度測定プログラムが記録されていることを特徴とする。
本発明に係る記録媒体によれば、例えば同芯度測定装置のコンピュータに対してインストール等することで、上述したフェルールの同芯度の測定を確実に実行させることができる。特に、プログラムの流通等に好適に対応できる。
本発明によれば、欠けや塵埃等の付着の影響を受けることなく、高精度に効率良くフェルールの同芯度を測定することができる。
本発明に係るフェルール分類装置の実施形態を示す図であって、全体の簡略構成図である。 フェルールの断面図である。 図1に示すフェルール分類装置を構成するフェルール供給装置における収容体の内部を見た図である。 図1に示すフェルール分類装置を構成する同芯度測定装置の斜視図である。 図1に示すフェルール分類装置を構成する支持台の斜視図である。 図4に示す同芯度測定装置により撮像したフェルールの撮像画像の一例を示す図である。 図6に示す撮像画像から抽出された仮想中心を、複数の撮像画像からそれぞれ抽出し、それらを通過する仮想円を算出している状態を示す図である。 従来の同心度を測定する方法を説明する図であって、基準円の中心と、撮像画像から算出した中心と、を比較している状態を示す図である。 撮像画像の孔に欠けや塵埃の付着による凸部が写り込んでいる状態を示す図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。
<フェルール分類装置の構成>
図1に示すように、本実施形態のフェルール分類装置1は、複数のフェルールFを1つずつ撮像し、その撮像画像に基づいてフェルールFの同芯度測定(品質検査)を行うと共に、さらに該測定結果に基づいて品質ランク毎に分類しながら収納ボックス(本発明における収納体)40に収納する装置であって、フェルール供給装置2と、フェルール搬送装置3と、同芯度測定装置4と、フェルール回収装置5と、上記各装置が設置される図示しないベース台と、上記各装置を総合的に制御する制御部7と、を備えている。
〔フェルール〕
はじめにフェルールFについて簡単に説明する。
図2に示すように、フェルールFは、中心軸Cに沿って図示しない光ファイバの芯線が挿通される貫通孔(本発明における孔)F1が形成された円筒状に形成されている。この貫通孔F1は、フェルールFの一方の端面F2における一部分が、他方の端面F3側から一方の端面F2側に向かうにしたがって漸次拡径する断面テーパ状に形成されている。
続いて、上記したフェルール分類装置1の各構成品について説明する。
本実施形態では、フェルール供給装置2、フェルール搬送装置3及びフェルール回収装置5について順次簡単に説明し、その後、同芯度測定装置4について詳細に説明する。
なお、本実施形態では、図4に示すように、ベース台の上面(水平面)に対して垂直な方向を上下方向L1とし、ベース台の上面において互いに直交する方向を前後方向L2及び左右方向L3とする。また、前後方向L2のうち、同芯度測定装置4における後述するライトユニット52側を前方(矢印FW方向)とし、その反対方向(矢印BA方向)を後方とする。
〔フェルール供給装置〕
上記フェルール供給装置2は、図1及び図3に示すように、複数のフェルールFが収容される収容体10を備えており、該収容体10からフェルールFを1つずつ送り出す装置とされている。
収容体10は、上方に開口した有底筒状に形成されており、ベース台の上面から上方に向かって起立した支柱部によって支持されている。この際、収容体10は、ベース台の上面に対して前方側に傾斜(図1では紙面に対して左側に傾斜)しており、その傾斜角度は任意の角度に調整可能とされている。
収容体10の内部には、該収容体10の中心軸線回りに回転可能とされた回転板12が該収容体10の底壁部10aに重なった状態で配設されている。この回転板12は、図示しない駆動源からの回転力を受けて一方向(図3に示す矢印方向)に回転する部材であり、外周縁部が収容体10の周壁部10bに摺接或いは近接する程度の直径に形成されている。また、図示の例では、回転板12は、外周縁部に向かうに従って厚みが漸次薄くなるように、その上面が下方に向けて漸次傾斜した断面テーパ状に形成されている。
回転板12の外周縁部には、収容体10の内部に収容された複数のフェルールFのうちの1つを入り込ませて収納し、この収納したフェルールFを回転板12の回転に伴って周方向に移動させる収納凹部12aが形成されている。なお、図示の例では、収納凹部12aは回転板12の周方向に間隔をあけて複数形成されている。
これにより、回転板12の回転によって、前方に傾斜した収容体10の底壁部10aにおける最上点側に向けて、フェルールFを次々と移動させることが可能とされる。
また、収容体10には、図3に示すように、回転板12の回転によって上記最上点まで移動されてきたフェルールFを該収容体10の外部に排出させる排出口13が形成されている。これにより、排出口13を通じて収容体10からフェルールFを1つずつ送り出すことが可能とされている。
図1に示すように、上記排出口13には排出チューブ14が接続されており、この排出チューブ14を通じてフェルールFは縦向き姿勢で1つずつ送り出される。排出チューブ14の終端部には、該排出チューブ14を経由して受け取った縦向き姿勢のフェルールFを、予め決まった横向き姿勢に姿勢変換した後、受け取り地点P1に供給する姿勢変換部20が連結されている。
上記姿勢変換部20は、縦向き姿勢のフェルールFの一方の端面F2が上方又は下方のいずれかに向いているかを検出する図示しない検出部と、該検出部による検出結果に基づいてフェルールFを90度正逆回転させて横向き姿勢にする回転部21と、横向き姿勢とされたフェルールFを受け取り地点P1に供給する供給ロッド22と、を備えている。
なお、回転部21は、検出部による検出結果に基づいてフェルールFを適宜90度正逆回転させることで、予め決まった横向き姿勢でフェルールFが受け取り地点P1に供給されるようにしている。
具体的には、フェルールFが支持台51上に支持された際に、該フェルールFの一方の端面F2側がライトユニット52側を向き、他方の端面F3側が撮像部50側を向くように、フェルールFの姿勢を横向きにしている。
〔フェルール搬送装置〕
フェルール搬送装置3は、図1に示すように、姿勢変換部20から送り出されたフェルールFを受け取り地点P1で受け取った後に、同芯度測定装置4の支持台51上に搬送すると共に、撮像終了後、支持台51上からフェルールFを受け渡し地点P2まで搬送する装置であり、フェルールFを搬送する搬送用アーム30と、該搬送用アーム30を移動させるアーム移動機構31と、を備えている。
上記搬送用アーム30は、受け取り地点P1と支持台51と受け渡し地点P2とを結ぶ方向である左右方向L3に沿って延びた長尺なアームとされている。この搬送用アーム30には、受け取り地点P1に対応する位置にフェルールFを保持する図示しない第1保持部が形成されていると共に、支持台51に対応する位置にフェルールFを保持する図示しない第2保持部が形成されている。
上記アーム移動機構31は、搬送用アーム30を左右方向に沿って往復移動させる移動用シリンダ31aと、搬送用アーム30を上下動させる昇降用シリンダ31bと、を備えている。なお、これら移動用シリンダ31a及び昇降用シリンダ31bは、例えばエアシリンダであり、供給されるエアの圧力により搬送用アーム30を移動させる。
そして、アーム移動機構31は、制御部7からの指示を受けてこれら移動用シリンダ31a及び昇降用シリンダ31bを適宜作動させて、搬送用アーム30を左右方向L3に沿って往復移動させながら上下動させる。これにより、受け取り地点P1のフェルールFを、第1保持部を利用して支持台51上に搬送すると共に、支持台51上のフェルールFを、第2保持部を利用して受け渡し地点P2まで搬送することが可能とされている。
つまり、1つの搬送用アーム30で、受け取り地点P1から支持台51へのフェルールFの搬送と、支持台51から受け渡し地点P2へのフェルールFの搬送と、を同時に行うことが可能とされている。
〔フェルール回収装置〕
フェルール回収装置5は、図1に示すように、搬送用アーム30によって受け渡し地点P2まで搬送されてきたフェルールFを回収すると共に、5つの収納ボックス40のうちのいずれかの収納ボックス40に収納させる装置である。
このフェルール回収装置5は、回収シュータ41と、5つの収納ボックス40と、これら5つの収納ボックス40を移動させるボックス移動機構42と、を備えている。
回収シュータ41は、左右方向L3に沿って配置されると共に、ベース台の上面に対して傾斜した状態で配置されている。具体的には、回収シュータ41の回収端部41aが排出端部41bよりも上方に位置するように傾斜している。
このとき、回収シュータ41は、回収端部41aが上記受け渡し地点P2に位置するように配置されている。これにより、回収シュータ41は、搬送用アーム30によって受け渡し地点P2まで搬送されてきたフェルールFを回収端部41aで回収した後、傾斜を利用して該フェルールFを排出端部41bまで滑らすように搬送することが可能とされている。
5つの収納ボックス40は、上方に開口した有底筒状の容器であり、回収シュータ41の排出端部41bよりも下方に配置され、且つ前後方向L2に一列に配置されている。
図示の例では、最も品質の優れたAランクのフェルールFが収納される第1収納ボックス40A(40)、その次に品質の優れたBランクのフェルールFが収納される第2収納ボックス40B(40)、その次に品質の優れたCランクのフェルールFが収納される第3収納ボックス40C(40)、その次に品質の優れたDランクのフェルールFが収納される第4収納ボックス40D(40)、その次に品質の優れたEランクのフェルールFが収納される第5収納ボックス40E(40)が、例えば前方側から後方側に向かって順に配置されている。
そして、これら5つの収納ボックス40は、ガイドレール42aに沿って移動する移動体42b上に取り付けられている。
ガイドレール42aは、ベース台の上面に固定されており、前後方向L2に沿って延在している。移動体42bは、図示しない駆動機構によりガイドレール42aに沿って前後方向L2に往復移動可能とされている。駆動機構は、制御部7からの指示に基づいて移動体42bを適宜前後方向L2に移動させ、回収シュータ41における排出端部41bの真下にいずれかの収納ボックス40を配置させることが可能とされている。
これにより、同じ品質同士のフェルールFを各収納ボックス40に収納することが可能とされている。なお、ガイドレール42a、移動体42b及び駆動機構は、上記ボックス移動機構42として機能する。
〔同芯度測定装置〕
同芯度測定装置4は、図1及び図4に示すように、フェルールFを撮像する撮像部50と、撮像部50の光軸OにフェルールFの中心軸Cを一致させた状態でフェルールFを支持する支持台51と、光軸O上であって支持台51を挟んで撮像部50の反対側に配置され、光軸Oに沿ってフェルールFに照明光を照射する照明部であるライトユニット52と、支持台51上に支持されたフェルールFを、該フェルールFの中心軸C回りに回転させる回転部53と、撮像部50によって撮像された複数の撮像画像S(図6参照)から、フェルールFの同芯度を測定する測定部54と、を備えている。
(撮像部)
撮像部50は、図4に示すように、前後方向L2に沿って配置され、前方側にレンズ先端部55aが向いた長尺なレンズ鏡筒55と、該レンズ鏡筒55の基端部に配設された撮像素子56と、を備えている。
レンズ鏡筒55は、内部に図示しない複数の光学系(レンズ等)が内蔵されており、その光軸Oは前後方向L2に一致している。そして、このレンズ鏡筒55は、レンズ先端部55aから撮像した被写体の像を複数の光学系を利用して撮像素子56に結像させている。これにより、レンズ鏡筒55を介して支持台51上のフェルールFを撮像素子56により撮像することが可能とされる。
上記撮像素子56は、例えばCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサ等であり、制御部7からの指示に基づいてフェルールFを撮像し、その撮像画像Sを測定部54に出力する。
具体的には、ライトユニット52からの照明光をバックに、フェルールFを他方の端面F3側から撮像し、その他方の端面F3に露出している貫通孔F1の撮像画像Sを取得している。よって、撮像画像Sには、貫通孔F1の輪郭線(線分)が写り込んでいる。
また、撮像素子56は、回転部53によって中心軸C回りに回転しているフェルールFを、異なる回転角度にて撮像し、1つのフェルールFについて複数枚の撮像画像Sを取得して測定部54に出力する。
なお、レンズ鏡筒55は、レンズ保持部材60によって保持されることで、ベース台から上方に離間した状態で配置されている。
このレンズ保持部材60は、ベース台の上面に防振台61を介して載置された板状の保持台62と、この保持台62上に板状の中間台63を介して立設された垂壁ブロック64と、この垂壁ブロック64の上端部に取り付けられ、レンズ鏡筒55を保持する保持ブロック65と、で主に構成されている。
上記防振台61は、例えば、所定の硬度及び減衰性能を具備するゴム板であり、ベース台6と保持台62との間に複数配置されている。保持ブロック65は、垂壁ブロック64の上端部に取り付けられた上面視C形状の固定ブロック66と、この固定ブロック66との間でレンズ鏡筒55を挟み込むように保持する2つの押さえブロック67と、を備えている。
固定ブロック66は、レンズ鏡筒55と同じ高さに位置し、且つレンズ鏡筒55から左右方向L3に離間した状態で該レンズ鏡筒55と平行に前後方向L2に延在しており、前後方向L2の中間部が垂壁ブロック64に取り付けられている。この固定ブロック66における前後方向L2の両端部は、レンズ鏡筒55側に向けて折り曲げられており、その端面にはレンズ鏡筒55の外径に対応した半円状の凹部が形成されている。
一方、押さえブロック67は、上述した固定ブロック66の両端部における端面に対してそれぞれ着脱自在とされ、その取付面にはレンズ鏡筒55の外径に対応した半円状の凹部が形成されている。
そのため、2つの押さえブロック67を固定ブロック66に対して例えば螺着等により取り付けることで、固定ブロック66と押さえブロック67との間でレンズ鏡筒55を挟み込んで保持することが可能とされる。
なお、レンズ鏡筒55は前後方向L2に間隔をあけた2箇所で保持されるので、がたつき等がなく安定して保持される。また、2つの押さえブロック67を固定ブロック66から取り外すことで、レンズ鏡筒55を取り外し、メンテナンスや交換等を行うことが可能となる。さらに、固定ブロック66には、撮像素子56を支持する撮像素子サポート68が取り付けられている。
(支持台)
上記支持台51は、保持台62上に立設された台座ブロック70を介してレンズ先端部55aの前方側に配置されている。
支持台51は、図1及び図5に示すように、前後方向L2に一定隙間をあけて対向する第1支持台51A及び第2支持台51Bで構成されている。これら第1支持台51A及び第2支持台51Bは、厚み方向が前後方向L2に一致するように形成された板片部材であり、レンズ先端部55a側に第1支持台51Aが位置し、該第1支持台51Aの前方側に第2支持台51Bが位置している。
第1支持台51A及び第2支持台51Bの上端縁は、それぞれ同じ高さに位置するように調整されており、これら上端縁にはそれぞれV字状の溝部75が形成されている。そして、これら両溝部75を利用してフェルールFを支持することが可能とされている。
具体的には、両溝部75内にフェルールFを収納した状態で、該フェルールFを第1支持台51A及び第2支持台51Bに架け渡すように支持することが可能とされている。これにより、フェルールFの中心軸Cを前後方向L2に一致させた状態で、該フェルールFを支持することが可能とされる。
しかも、レンズ鏡筒55における光軸Oと、支持台51上におけるフェルールFの中心軸Cとが一致するように(図1参照)、第1支持台51A及び第2支持台51Bの高さが調整されている。
なお、溝部75の形状としては、V字状に限定されるものではなく、フェルールFの形状に対応して半円形状等でも構わない。
(ライトユニット)
図1及び図4に示すように、上記ライトユニット52は、上記照明光を照射する光源80を内蔵しており、ライト支持部材85を介して第2支持台51Bよりもさらに前方側に配置されている。
このライトユニット52は、上記光源80や、制御部7からの指示に基づいて光源80の作動を制御する図示しないライト制御部が内蔵されたライトユニット本体81と、ライトユニット本体81から支持台51側に向けて突出したライト筒82と、を備えており、ライト筒82を通じて光源80から発せられた照明光を支持台51側に向けて照射可能とされている。
なお、上記光源80としては、特に限定されるものではないが例えばLED等を採用することが可能である。また、照明光としては平行光であることが好ましく例えばレーザ光等が好適である。
上記ライト支持部材85は、第2支持台51Bの前方側に配置されたライトブロック86と、台座ブロック70の上端部に連結され、ライトブロック86を支持するライト支持片87と、を備えている。
ライトブロック86には、図示しない貫通孔F1が前後方向L2に沿って形成されており、この貫通孔F1内に上記ライト筒82が前方側から貫入固定されている。これにより、ライトユニット52は、ライト支持部材85によって支持された状態で、第2支持台51Bの前方側に配置されている。
なお、光軸Oと同じ高さにライト筒82が位置するように高さ調整されており、光軸Oに沿って照明光を支持台51側に照射することが可能とされている(図1参照)。
(回転部)
図4に示すように、上記回転部53は、フェルールFを単に回転させるだけでなく、フェルールFを支持台51との間で押さえ込みながら光軸O回りに回転させることが可能とされている。
この回転部53は、フェルールFを回転させる回転ベルト90と、該回転ベルト90を回転させる駆動プーリ91及び従動プーリ92が取り付けられ、上下動可能とされた上下動プレート93と、該上下動プレート93を所定のストロークの範囲内で上下動させて、支持台51上のフェルールFに対して回転ベルト90を上方から押し当てる上下動用シリンダ94と、を備えている。
上下動プレート93には、レンズ鏡筒55におけるレンズ先端部55aとの干渉を回避するための切欠き部93aが形成されており、該切欠き部93aは下方に開口している。そして、上下動プレート93は、切欠き部93a内にレンズ先端部55aを配置させた状態で、該レンズ先端部55aと略面一となる位置に配置されている。よって、上下動プレート93が所定のストローク内で上下動させられたとしても、レンズ先端部55aと該上下動プレート93との干渉が回避される。
上下動プレート93における支持台51側の前面には、切欠き部93aを間に挟んで左右方向L3に並ぶように、上記駆動プーリ91と従動プーリ92とが配置されている。駆動プーリ91は、上下動プレート93におけるレンズ鏡筒55側の後面に取り付けられた駆動モータ100の出力軸に連結されている。
つまり、駆動プーリ91は、駆動モータ100を介して上下動プレート93に取り付けられており、該駆動モータ100の駆動に伴って回転する。なお、駆動モータ100は、制御部7によって作動が制御されている。
一方、従動プーリ92は、駆動プーリ91と同じ高さに位置しており、図示しない軸部を介して上下動プレート93の前面に連結されていると共に、該軸部に回転可能に支持されている。
回転ベルト90は、無端ベルトであり、上記した駆動プーリ91と従動プーリ92との間に所定の張力で架け渡されるように両プーリ91、92に巻回されている。
これにより、回転ベルト90は駆動プーリ91の回転に伴って左右方向L3に移動させられ、支持台51上に支持されているフェルールFを溝部75内に収納したまま光軸O回りに回転させることが可能とされる。
上下動用シリンダ94は、例えばエアシリンダであり、上下動可能(上下方向L1に往復移動可能)な可動体94aと、該可動体94aを移動自在に支持すると共に、供給されたエアの圧力を利用して可動体94aを上下動させるシリンダ本体94bと、を備えており、全体で薄型の箱形状とされている。
シリンダ本体94bは、可動体94aを前方側に向けた状態で、保持台62に立設された垂直プレート101に取り付けられている。また、シリンダ本体94bには、内部に所定圧のエアを供給する2つのエア供給継手102が取り付けられており、これら2つのエア供給継手102のいずれかから供給されたエアの圧力を利用して、可動体94aを上下動させることが可能とされる。
即ち、一方のエア供給継手102からシリンダ本体94b内にエアを供給することで、可動体94aを上昇させ、他方のエア供給継手102からシリンダ本体94b内にエアを供給することで、可動体94aを下降させることが可能とされる。
なお、2つのエア供給継手102には、図示しないエアチューブが連結され、該エアチューブを通じて図示しないエア源からエアが供給される。
可動体94aは、上下動プレート93の後面に取り付けられている。これにより、可動体94aの上下動に伴って上下動プレート93を上下動させることができ、回転ベルト90を支持台51上のフェルールFに対して上方から押し当てたり、回転ベルト90を上方に退避させてフェルールFから離間させたりすることが可能とされる。
(測定部)
図1及び図4に示すように、測定部54は仮想中心抽出部110、仮想円算出部111及び同芯度算出部112を備えている。
仮想中心抽出部110は、撮像部50から送られてきた撮像画像Sのそれぞれについて、図6に示すように、各撮像画像Sにおける貫通孔F1の仮想中心Gを抽出する。詳細には、撮像画像Sに写った貫通孔F1の輪郭線の法線Hを、この輪郭線の全体に亘って算出し、各法線Hがそれぞれ交わる複数の交点Pのうち、交点Pの数が最も多い地点Pmaxを仮想中心Gとして抽出する。
仮想円算出部111は、図7に示すように、仮想中心抽出部110によって抽出された各撮像画像Sにおける貫通孔F1の仮想中心Gをそれぞれ通過するような仮想円C1を最少二乗法により算出する。なお、図示の例では、7つの撮像画像Sから抽出された7つの各仮想中心Gの仮想円C1を算出している。
そして、同芯度算出部112は、算出された仮想円C1の直径を指標として、フェルールFの同芯度を算出する。なお、同芯度算出部112は、同芯度の測定結果を制御部7に出力している。
〔制御部〕
図1に示すように、制御部7は、例えば図示しないCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、各種インターフェース等に加え、後述する記録媒体7aを有しており、CPUが記録媒体7aに記録される各種プログラムを適宜実行することで、上記した各種構成品を総合的に制御してフェルールFの分類作業を行わせる。
特に、制御部7は同芯度測定装置4については、その動作の一例として、例えばCPUが記録媒体7aに記憶されている本発明における同芯度測定プログラムを読み出し実行することにより、後述する本発明における撮像工程及び測定工程を実行している。
なお、同芯度測定プログラムとは、同芯度測定装置4に、フェルールFを支持台51上で中心軸C回りに回転させながら、異なる回転角度にてフェルールFの貫通孔F1を撮像して、その撮像画像Sを取得させる撮像工程と、撮像画像Sに写ったフェルールFの貫通孔F1に基づいてフェルールFの同芯度を測定させる測定工程と、を実行するためのプログラムである。この同芯度測定プログラムは、コンピュータ読み取り可能な上記記録媒体7aに記録されている。
なお、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROMや半導体メモリ等の可搬媒体であり、ドライブ装置(例えば、CD−ROMドライブ装置等)やインターフェース(例えば、USBインターフェース等)を介して読み込まれるものである。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、上記可搬媒体に限られず、コンピュータシステム(OSや周辺機器等のハードウェアを含むものをいう)に内蔵されるハードディスク等の記憶部であっても良い。
更に、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時刻の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時刻プログラムを保持しているものも含んでも良い。
また、本実施形態の制御部7は、同芯度算出部112から送られてきたフェルールFの同芯度の測定結果に基づいてフェルールFの品質をAランク〜Eランクの5段階に判別する判別部7bを備えている。そして、制御部7は、判別された品質ランクに応じた収納ボックス40が回収シュータ41の真下に位置するようにフェルール回収装置5を制御する。これにより、フェルールFを品質ランクに対応した収納ボックス40内に収納することが可能とされる。
<フェルール分類装置の作用>
次に、上述したように構成されたフェルール分類装置1の作用について説明する。
本実施形態では、はじめに収容体10の内部に収容されているフェルールFが品質ランク毎に分類され、品質ランクに応じた収納ボックス40内に収納されるまでの全体の流れを簡単に説明し、その後、同芯度測定に関連する作用を詳細に説明する。
まず、事前準備として、作業者は図1に示すように収容体10の内部に複数のフェルールFを投入し、図示しない蓋体を収容体10に被せて内部に塵埃等が混入することを防止しておく。なお、投入された複数のフェルールFは、ベース台の上面に対して傾斜された収容体10の最下点側に片寄った状態で集合され、そのうちの1つが収納凹部12a内に収納される。
また、5つの収納ボックス40内にフェルールFが収納されていないこと、フェルール搬送装置3における搬送用アーム30の第1保持部が受け取り地点P1に位置していること、上下動プレート93が最上昇位置に位置して回転ベルト90が支持台51の上方に大きく離間して待機していること等を確認して、事前準備が終了する。
これら事前準備終了後、作業者は制御部7を作動させる。すると、制御部7は各構成品の作動を、記録媒体7aに記録された各種プログラムに基づいて開始する。
まず、フェルール供給装置2において、図3に示すように収容体10の底壁部10aに配置されている回転板12を回転させる。これにより、収納凹部12a内に収納されたフェルールFを回転板12の回転に伴って移動させることができ、該フェルールFを複数のフェルールFの中から1つだけ取り出した状態で上方に向けて移動させることができる。
この際、残りのフェルールFが回転板12の回転に連られて上方に移動しようとするが、回転板12が傾斜しているので、重力を利用して該回転板12の上面に沿って滑り落とすことができる。よって、余計なフェルールFまでもが上方に移動してしまうことを防止できる。従って、収納凹部12a内に収納されたフェルールFだけを排出口13まで移動させることができる。
その結果、収納凹部12a内に収納されたフェルールFだけを1つずつ安定的且つ確実に一定の時間間隔で排出口13に移動させることができ、排出口13及び排出チューブ14を通じて姿勢変換部20に向けて送り出すことができる。
フェルール供給装置2から排出チューブ14を通じて1つずつ送り出されたフェルールFは、図1に示すように、縦向き姿勢で姿勢変換部20内に供給される。すると、フェルールFの一方の端面F2が上方又は下方のいずれかを向いているかを検出部が検出した後、回転部21が検出部による検出結果に基づいてフェルールFを適宜90度正逆回転させて、該フェルールFを毎回予め決められた横向き姿勢に姿勢変換する。そして、供給ロッド22が、この横向き姿勢とされたフェルールFを受け取り地点P1に例えば押し出すように移動させて供給する。
受け取り地点P1には、フェルール搬送装置3における搬送用アーム30の第1保持部が待機している。そのため、受け取り地点P1に供給されたフェルールFは、搬送用アーム30の第1保持部に保持される。そしてフェルールFが保持されると、アーム移動機構31が搬送用アーム30を上昇させた後、左右方向L3に沿って移動させて、第1保持部を支持台51の上方に位置させる。続いて、アーム移動機構31は搬送用アーム30を下降させて、該搬送用アーム30を第1支持台51Aと第2支持台51Bとの間を通過させながら、図5に示すように、第1保持部で保持したフェルールFを両支持台51A、51Bの溝部75に収納するように受け渡す。これにより、受け取り地点P1から支持台51へのフェルールFの搬送が完了する。
支持台51へのフェルールFの搬送が完了すると、アーム移動機構31は搬送用アーム30を同じ高さのまま、左右方向L3に沿って元の位置に戻した後、一旦待機させる。これにより、搬送用アーム30の第1保持部が受け取り地点P1に再度戻った状態となり、次のフェルールFに備える。なお、第2保持部については、両支持台51A、51Bの溝部75よりも下方に待機された状態となる。
フェルールFが支持台51上にセットされると、同芯度測定装置4がフェルールFを中心軸C回りに回転させながら撮像を開始して、複数枚の撮像画像Sを取得し、これら撮像画像Sに写り込んだフェルールFの貫通孔F1に基づいて同芯度を測定する。なお、この同芯度測定の作用については、後に詳細に説明する。
フェルールFの同芯度測定が終了すると、その測定結果は同芯度算出部112から制御部7に出力される。すると、制御部7における判別部7bは、同芯度の測定結果に基づいてフェルールFの品質ランクをAランク〜Eランクの5段階に分類する。そして、制御部7は、この分類した品質ランクに対応した収納ボックス40が回収シュータ41における回収端部41aの真下に位置するように、ボックス移動機構42を制御する。
これにより、例えばフェルールFの品質ランクがCランクの場合であれば、Cランク用の第3収納ボックス40C(40)を回収シュータ41における回収端部41aの真下にセットすることができる。
一方、フェルールFの撮像を行っている間、姿勢変換部20の供給ロッド22が次のフェルールFを受け取り地点P1に待機している搬送用アーム30の第1保持部に供給している。これにより、第1保持部は次のフェルールFを保持した状態とされている。
そして、フェルールFの撮像が終了すると、アーム移動機構31は搬送用アーム30を上昇させる。これにより、第1保持部で保持されたフェルールFを受け取り地点P1から上昇させると共に、支持台51上のフェルールFを第2保持部で受け取って保持した後、上昇させる。そして、アーム移動機構31は、再度搬送用アーム30を左右方向L3に沿って移動させて、第1保持部を支持台51の上方に位置させると共に、第2保持部を受け渡し地点P2に位置する回収シュータ41の回収端部41aの上方に位置させる。
続いて、アーム移動機構31は搬送用アーム30を下降させる。これにより、上述したように第1保持部で保持したフェルールF(これから撮像を行うフェルールF)を両支持台51A、51Bの溝部75に収納するように受け渡すことができると共に、第2保持部で保持したフェルールF(撮像が完了したフェルールF)を回収シュータ41に受け渡すことができる。
このように、1つの搬送用アーム30で、受け取り地点P1から支持台51へのフェルールFの搬送と、支持台51から受け渡し地点P2に位置する回収シュータ41へのフェルールFの搬送と、を同時に行うことができ、これ以降、上記搬送が繰り返し行われる。
また、回収シュータ41に受け渡されたフェルールFは、排出端部41b側に向けて回収シュータ41を滑り落ちるように移動して、真下に待機している、品質ランクに対応した収納ボックス40内に収納される。
上述したように、本実施形態のフェルール分類装置1によれば、複数のフェルールFを1つずつ撮像し、その撮像画像SからフェルールFの同芯度測定(品質検査)を行って、品質ランク毎に分類しながら専用の収納ボックス40に収納することができる。
これにより、作業者は、同じ品質のフェルールFを容易に集めることができ、品質ランクに応じたフェルールFの使い分けを行うことができる。従って、使い易く利便性に優れているうえ、高い付加価値を具備させることができる。
ところで、本実施形態のフェルール分類装置1では、同芯度測定装置4を具備しているので、さらに以下の作用効果を奏功することができる。以下、同芯度測定の作用について詳細に説明する。
〔同芯度測定装置の作用〕
先に説明したように、フェルールFが支持台51上にセットされると、図5に示すように、該フェルールFは第1支持台51Aと第2支持台51Bとの間に架け渡されるようにセットされる。この際、フェルールFは、第1支持台51A及び第2支持台51におけるそれぞれの溝部75内に収納された状態となるので、安定に支持される。
なお、フェルールFの中心軸Cは、光軸Oに一致した状態となる。また、フェルールFは、姿勢変換部20によって予め決められた横向き姿勢に調整された状態で搬送されるので、一方の端面F2がライト筒82側を向き、他方の端面F3がレンズ先端部55a側を向いた状態で支持される。
フェルールFが支持台51上にセットされたことを受けて、回転部53を作動させて、フェルールFを支持台51との間で押さえ込む作業を行う。
具体的には、図4に示すように、上下動用シリンダ94のシリンダ本体94bにエア供給継手102を介してエアを供給し、可動体94aを最上昇位置から下降させる。これにより、上下動プレート93を介して回転ベルト90を下降させることができ、該回転ベルト90をフェルールFの上方側から接近させることができる。
そして、可動体94aのさらなる下降によって、回転ベルト90を利用してフェルールFを支持台51との間で押さえ込むことができる。これにより、フェルールFのがたつき等を抑制でき、フェルールFを安定した状態で撮像することが可能となる。
回転ベルト90による押さえ込みが完了した後、ライトユニット52を作動させて、フェルールFに向けて照明光を照射する。すると、この照明光はフェルールFに対して光軸Oと同軸に照射される。なお、照明光は、フェルールFの一方の端面F2側に照射されるが、その一部はフェルールFの貫通孔F1を通過して、他方の端面F3側に抜け出る。
続いて、駆動モータ100を駆動して、フェルールFを押さえ込んでいる回転ベルト90を回転させ、該フェルールFを光軸O回りに回転させると共に、この回転中に照明光をバックに、フェルールFを異なる回転角度にて撮像する。
具体的には、フェルールFが一定回転角度、例えば、30度回転する毎に撮像素子56により撮像を連続的に行い、フェルールFの他方の端面F3側に露出している貫通孔F1が写り込んだ撮像画像Sを複数枚取得する(本発明における撮像工程)。撮像素子56によって取得された複数の撮像画像Sは、測定部54における仮想中心抽出部110に送られる。
すると、仮想中心抽出部110は、送られてきた撮像画像Sの1枚1枚について、図6に示すように画像処理による貫通孔F1の仮想中心Gの抽出を行う(本発明における仮想中心抽出工程)。
このとき、仮想中心抽出部110は、撮像画像Sに写った貫通孔F1の輪郭線(線分)の法線Hを、該輪郭線の全体に亘って算出し、各法線Hがそれぞれ交わる交点Pのうち、交点Pの数が最も多い地点Pmax を仮想中心Gとして抽出する。
このように、いわゆるハフ変換と呼ばれる特徴抽出方法により仮想中心Gを抽出するので、フェルールFの貫通孔F1に欠け120や塵埃等の付着による凸部121の写り込みが発生していたとしても、これらの雑音情報(ノイズ)の影響を受け難く、仮想中心Gを貫通孔F1の真の中心に極力近い位置にセットし易い。つまり、欠け120や凸部121における輪郭線の法線Hは、一点に集中することがないので、これら法線Hについては除外できるためである。
上記抽出について、さらに詳しく説明する。
まず、仮想中心抽出部110は、送られてきた各撮像画像Sについて、複数個の単位画像M(例えば5画素×5画素で設定される同一面積の単位画像M)に分割する。続いて、各単位画像Mを通過する法線Hの数を計測し、最も法線Hが通過した数が多い単位画像Mを決定する。このとき、貫通孔F1に欠け120や凸部121による写り込みが発生していたとしても、貫通孔F1の真の中心に近い単位画像M1(M)を最も法線Hが通過することとなる。従って、法線Hが最も多く通過した単位画像M1(M)の面積中心位置を仮想中心Gとして抽出することができる。
そして、仮想中心抽出部110によって各撮像画像Sにおける仮想中心Gが抽出されると、図7に示すように、仮想円算出部111が最少二乗法により、複数(図示の例では6つ)の仮想中心Gをそれぞれ通過するように仮想円C1を算出する(本発明における仮想円算出工程)。このとき、例えばフェルールFの貫通孔F1が中心軸Cに対して偏心量が大きいほど仮想円C1が大きく、偏心量が小さいほど(貫通孔F1が中心軸Cに近いほど)仮想円C1が小さい。
よって、同芯度算出部112が、算出された仮想円C1の直径を指標とすることでフェルールFの同芯度を算出することができる(本発明における同芯度算出工程)。これにより、同芯度のレベルを測定することができる(本発明における測定工程)。
このようにして測定した同芯度の測定結果は、上述したように判別部7bに送られ、該判別部7bが測定結果に基づいてフェルールFの品質ランクをAランク〜Eランクの5段階に分類する。そして、制御部7は、先に説明したように、分類した品質ランクに対応した収納ボックス40が回収シュータ41における回収端部41aの真下に位置するようにボックス移動機構42を制御する。なお、これ以降の動きは上述した通りである。
以上説明したように、本実施形態の同芯度測定装置4によれば、従来のように基準円(データム円)との比較を行う必要がないので例えば支持台51を交換、変更した場合等であっても、従来必要であったキャリブレーション作業が不要であり、効率良く同芯度の測定を行うことができる。
また、従来の基準円との比較を行う方法では、上記実施形態のようにV字状の溝部75を利用してフェルールFを支持台51に支持する場合、フェルールFの外径(直径)に誤差がある場合、フェルールFの高さが変動してしまうので、同芯度を正確に測定することができない。
これに対して、本実施形態の同芯度測定装置4によれば、フェルールFの外径に誤差があることでフェルールFの高さが変動したとても、複数の仮想中心Gを通過する仮想円C1の直径に基づいて同芯度を測定するので、測定結果に影響ができることがない。
また、フェルールFの貫通孔F1に欠け120や塵埃等の付着が発生していたとしても、これらの影響を受けることなく仮想中心Gを抽出できるので、高精度な同芯度の測定を行うことができる。しかも、本実施形態では、撮像画像Sを複数の単位画像Mに分割し、各単位画像Mを通過する法線Hの数を計測することで仮想中心Gを抽出できるので、画像処理を容易に行うことができる。従って、仮想中心Gの抽出作業を効率良く行うことができ、同芯度の測定をよりスムーズに行い易い。
さらに、回転部53がフェルールFを単に回転させるだけでなく、支持台51との間で押さえ込みながら回転させるので、フェルールFのがたつき等を抑制でき、フェルールFを安定させた状態で撮像を行える。従って、より明瞭な撮像画像Sを取得することができ、さらに高精度な同芯度の測定を行うことができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態におけるフェルール分類装置1では、収納ボックス40を5つ具備し、フェルールFの品質ランクを5段階に分類した後に、いずれかの収納ボックス40内に収納したが、この場合に限定されるものではない。例えば、2〜4段階や、6段階以上に分類しても良い。その場合には、分類数に応じて、収納ボックス40を用意すれば良い。
また、フェルール供給装置2、フェルール搬送装置3やフェルール回収装置5は、一例であり、上述した構成に限定されるものではない。
また、撮像画像Sを複数の単位画像Mに分割する際、同一面積に分割できれば、その形状やサイズは特に限定されるものではない。また、フェルールFを撮像する際、回転しているフェルールFを一定回転角度毎に撮像しても構わないし、一定角度回転毎でなくても構わない。いずれにしても、異なる回転角度で撮像すれば良い。なお、フェルールFが1回転する間に、できるだけ多くの撮像画像Sを取得することが好ましい。
C1…仮想円
F1…貫通孔(フェルールの孔)
P1…受け取り地点
P2…受け渡し地点
C…フェルールの中心軸
G…仮想中心
F…フェルール
M…単位画像
H…法線
S…撮像画像
1…フェルール分類装置
2…フェルール供給装置
3…フェルール搬送装置
4…同芯度測定装置
5…フェルール回収装置
7…制御部
7a…記録媒体
10…収容体
40…収納ボックス(収納体)
50…撮像部
51…支持台
53…回転部
54…測定部
110…仮想中心抽出部
111…仮想円算出部
112…同芯度算出部

Claims (7)

  1. 前記支持台上に支持されたフェルールを、前記フェルールの中心軸回りに回転させる回転部と、
    前記回転部により前記フェルールを回転させながら、異なる回転角度にて前記フェルールの孔を撮像する撮像部と、
    撮像された前記フェルールの孔の輪郭線の法線を前記輪郭線の全体に亘って算出し、各法線がそれぞれ交わる複数の交点のうち、交点の数が最も多い地点を仮想中心として、撮像された前記フェルールの孔毎に前記仮想中心をそれぞれ抽出する仮想中心抽出部と、
    抽出された複数の前記仮想中心をそれぞれ通過するような仮想円を最少二乗法により算出する仮想円算出部と、
    算出された前記仮想円の直径を指標として、前記フェルールの同芯度を算出する同芯度算出部と、
    を備えることを特徴とする同芯度測定装置。
  2. 請求項1に記載の同芯度測定装置において、
    前記仮想中心抽出部は、
    撮像した前記フェルールの孔の撮像画像を複数個の同一面積の単位画像に分割した後、各単位画像を通過する前記法線の数を計測し、最も前記法線が通過した数が多い単位画像の面積中心位置を前記仮想中心として抽出することを特徴とする同芯度測定装置。
  3. 請求項1又は2に記載の同芯度測定装置において、
    前記回転部は、前記フェルールを前記支持台との間で押さえ込みながら回転させることを特徴とする同芯度測定装置。
  4. 請求項1に記載の同芯度測定装置と、
    複数の前記フェルールが収容される収容体を備え、該収容体から前記フェルールを1つずつ送り出すフェルール供給装置と、
    前記フェルール供給装置から送り出された前記フェルールを受け取り地点で受け取った後に前記支持台上に搬送すると共に、撮像終了後、前記支持台上から前記フェルールを受け渡し地点まで搬送するフェルール搬送装置と、
    前記受け渡し地点に搬送されてきた前記フェルールを回収すると共に、複数の収納体のうちのいずれかの収納体に収納させるフェルール回収装置と、
    前記同芯度測定装置による同芯度測定の結果に基づいて前記フェルールを複数の品質ランク毎に分類すると共に、同じ品質ランクの前記フェルールが同一の前記収納体に収納されるように前記フェルール回収装置を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とするフェルール分類装置。
  5. フェルールを、その中心軸回りに回転させながら、異なる回転角度にて前記フェルールの孔を撮像する撮像工程と、
    撮像された前記フェルールの孔の輪郭線の法線を前記輪郭線の全体に亘って算出し、各法線がそれぞれ交わる複数の交点のうち、交点の数が最も多い地点を仮想中心として、撮像された前記フェルールの孔毎に前記仮想中心をそれぞれ抽出する仮想中心抽出工程と、
    抽出された複数の前記仮想中心をそれぞれ通過するような仮想円を最少二乗法により算出する仮想円算出工程と、
    算出された前記仮想円の直径を指標として、前記フェルールの同芯度を算出する同芯度算出工程と、
    を備えることを特徴とする同芯度測定方法。
  6. 同芯度測定装置のコンピュータに、
    フェルールを、その中心軸回りに回転させながら、異なる回転角度にて前記フェルールの孔を撮像させる撮像工程と、
    撮像された前記フェルールの孔の輪郭線の法線を前記輪郭線の全体に亘って算出し、各法線がそれぞれ交わる複数の交点のうち、交点の数が最も多い地点を仮想中心として、撮像された前記フェルールの孔毎に前記仮想中心をそれぞれ抽出する仮想中心抽出工程と、
    抽出された複数の前記仮想中心をそれぞれ通過するような仮想円を最少二乗法により算出する仮想円算出工程と、
    算出された前記仮想円の直径を指標として、前記フェルールの同芯度を算出する同芯度算出工程と、
    を実行させることを特徴とする同芯度測定プログラム。
  7. コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、請求項6に記載の同芯度測定プログラムが記録されていることを特徴とする記録媒体。
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