JP2014121980A - ドアトリム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スイッチベゼル3がメインボード2に取り付けられ、オーナメント4がスイッチベゼル3に取り付けられ、スイッチベゼル3の第1固定部11が、メインボード2の第1被固定部21に車幅方向に固定されるとともに、スイッチベゼル3の第2固定部12がメインボード2の第2被固定部22に上下方向に固定され、オーナメント4の第3固定部23がスイッチベゼル3の第3被固定部13に車幅方向に固定され、第1固定部11と第2固定部12はスイッチベゼル3に上下に並んで一体に設けられている。
【選択図】図3
Description
ドア用電装品のスイッチの周りを覆うスイッチベゼルがメインボードに取り付けられ、
前記スイッチベゼルに隣接するオーナメントが前記メインボード又は前記スイッチベゼルに取り付けられているドアトリムに関する。
前記ドアトリムには加飾部品としてのオーナメントが設けられ、このオーナメントは、通常、樹脂部品にめっきなどの加飾塗料を塗布して構成されている。これにより、オーナメントの表面の硬度が高くなる。一方、じん性は下がってオーナメントが脆くなる。その結果、衝突時の衝撃荷重を受けたオーナメントに亀裂が入り、亀裂が進展して折れや割れが生じ、オーナメント自体が複数のオーナメント部分に分離しやすくなる。
自動車の衝突時にドアトリムに加わる衝撃荷重を吸収する手段として、従来、特許文献1の技術が提案されていた。
この技術では、ドアトリムのアームレスト取り付け用の開口に屈曲プレートが配置され、自動車の側突時に屈曲プレートを、屈曲点を起点として屈曲させることで衝撃荷重を吸収する。
本発明の目的は、自動車の衝突時に各部品の分離を防止することができるドアトリムを提供する点にある。
ドア用電装品のスイッチの周りを覆うスイッチベゼルがメインボードに取り付けられ、
前記スイッチベゼルに隣接するオーナメントが前記メインボード又は前記スイッチベゼルに取り付けられているドアトリムであって、
前記スイッチベゼルの第1固定部が、前記メインボードの第1被固定部に車幅方向に固定されるとともに、前記スイッチベゼルの第2固定部が前記メインボードの第2被固定部に上下方向に固定され、
前記オーナメントの第3固定部が、前記メインボード又はスイッチベゼルの第3被固定部に車幅方向に固定され、
前記第1固定部と第2固定部は前記スイッチベゼルに上下に並んで一体に設けられている点にある。(請求項1)
また、本発明の上記構成によれば、スイッチベゼルの第1固定部がメインボードの第1被固定部に車幅方向に固定され、オーナメントの第3固定部がメインボード又はスイッチベゼルの第3被固定部に車幅方向に固定されている。従って、自動車の側突時にドアトリムに加わる側方からの衝撃荷重に対して、ドアトリムが強い構造になる。その結果、衝撃荷重に対する耐久性を向上させることができ、オーナメントのように加飾によりじん性が低下した部品を備えたドアトリムに特に有効になる。これにより、自動車の衝突時のドアトリムの部品の分離を防止することができて、安全性を向上させることができる。つまり、スイッチベゼルにアームレストとしての機能を発揮させることと、自動車の衝突時に部品が分離することを防止することとを両立させることができる。
さらに、前記第1固定部と第2固定部は前記スイッチベゼルに上下に並んで一体に設けられているから、スイッチベゼルの固定部の構造自体の強度を向上させることができる。(請求項1)
前記スイッチベゼルの第1固定部と前記メインボードの第1被固定部から成る第1固定構造は、前記オーナメントの第3固定部と前記メインボード又はスイッチベゼルの第3被固定部とから成る第3固定構造に対して車幅方向に間隔を空けて位置していると、次の作用を奏することができる。(請求項2)
これに対して、本発明の上記構成によれば、車体側方からの衝撃荷重(側突荷重)に強い第1固定構造と第3固定構造を車幅方向に互いに離間させてある。従って、乗員近くに配置されているオーナメントに車体側方から衝撃荷重が到達するまでに、衝撃荷重を最初に第1固定構造で受け、次に第3固定構造で受けることができて、衝撃荷重を分散させることができる。これにより、第1固定構造と第3固定構造の耐久性を向上させることができる。(請求項2)
前記スイッチベゼルの第1固定部は第2固定部の上方に位置し、
前記第3被固定部は前記スイッチベゼルに前記第1固定部よりも車室内側に位置する状態に設けられ、
前記オーナメントの第3固定部は前記スイッチベゼルの第3被固定部に車室内側から固定され、
前記スイッチベゼルの第1固定部の上端部と前記スイッチベゼルの第3被固定部の上端部とが前記スイッチベゼルの第1連結部で連結され、
前記第1連結部に設けられた第4被固定部に他部品の第4固定部が固定されていると、次の作用を奏することができる。(請求項3)
前記スイッチベゼルの第3被固定部の下方に第5固定部が設けられ、
前記第5固定部が前記メインボードの第5被固定部に固定され、
前記メインボードの第2被固定部と第5被固定部とは前記メインボードの第2連結部で連結されていると、次の作用を奏することができる。(請求項4)
前記第1固定構造は前記第3固定構造に対して車両前後方向に間隔を空けて位置していると、次の作用を奏することができる。(請求項5)
これに対して、本発明の上記構成によれば、第1固定構造と第3固定構造を車両前後方向に互いに離間させてあるから、前記衝撃荷重が第1固定構造から第3固定構造に最短距離で伝達することを防止することができ、衝撃荷重を分散することができる。これにより、第1固定構造と第3固定構造の耐久性を、より向上させることができる。(請求項5)
前記スイッチベゼルはドア前後方向に長く形成され、
前記スイッチベゼルの第1固定部と第2固定部は前記スイッチベゼルの長手方向の端部に設けられていると、次の作用を奏することができる。(請求項6)
前記オーナメントはドア前後方向に長く形成され、
前記オーナメントの上下両端部は前記オーナメントの裏面側に折曲され、
前記スイッチベゼルとメインボードに、上下方向で対向する上側嵌合部と下側嵌合部がドア前後方向に沿って各別に設けられ、
前記オーナメントの上下両端部が前記上側嵌合部と下側嵌合部に内嵌していると、次の作用を奏することができる。(請求項7)
自動車の衝突時に各部品の分離を防止することができるドアトリムを提供することができた。
図1に、自動車のフロントドアのドアパネルに取り付けられる樹脂製のドアトリム1を示してある。図1に示すように、ドアトリム本体を構成するメインボード2の上下方向中間部に、車室内側W1(図3参照)に張り出す張り出し部9が形成され、張り出し部9の下方に、上方に開口するポケット6が形成されている。
(1) 前記スイッチベゼル3はアームレストとしても使用され、上方を向くベゼル面(肘掛面)を備えている。このベゼル面に肘掛に耐えるだけの耐久性を備えさせるには、前記ベゼル面をメインボード2に車両の上下方向に固定することが有効である。本発明の上記の構成によれば、スイッチベゼル3の第2固定部12がメインボード2の第2被固定部22に上下方向に固定されているから、前記ベゼル面に前記耐久性を備えさせることができる。これにより、スイッチベゼル3にアームレストとしての機能を十分発揮させることができる。
また、本発明の上記構成によれば、スイッチベゼル3の第1固定部11がメインボード2の第1被固定部21に車幅方向に固定され、オーナメント4の第3固定部23がスイッチベゼル3の第3被固定部13に車幅方向に固定されている。従って、自動車の側突時にドアトリム1に加わる側方からの衝撃荷重に対して、ドアトリム1が強い構造になる。その結果、衝撃荷重(側突荷重)に対する耐久性を向上させることができ、オーナメント4のように加飾によりじん性が低下した部品を備えたドアトリム1に特に有効になる。これにより、自動車の衝突時のドアトリム1の部品の分離を防止することができて、安全性を向上させることができる。つまり、スイッチベゼル3にアームレストとしての機能を発揮させることと、自動車の衝突時に部品が分離することを防止することとを両立させることができる。
さらに、前記第1固定部11と第2固定部12は前記スイッチベゼル3に上下に並んで一体に設けられているから、スイッチベゼル3の固定部の構造自体の強度を向上させることができる。
これに対して、本発明の上記構成によれば、車体側方からの衝撃荷重(側突荷重)に強い第1固定構造10と第3固定構造30を車幅方向に互いに離間させてある。従って、乗員近くに配置されているオーナメント4に車体側方から衝撃荷重が到達するまでに、衝撃荷重を最初に第1固定構造10で受け、次に第3固定構造30で受けることができて、衝撃荷重を分散させることができる。これにより、第1固定構造10と第3固定構造30の耐久性を向上させることができる。
これに対して、本発明の上記構成によれば、第1固定構造10と第3固定構造30を車両前後方向に互いに離間させてあるから、衝撃荷重が第1固定構造10から第3固定構造30に最短距離で伝達することを防止することができ(白抜き矢印Aで示すように、車両前後方向に対して傾斜した方向に衝撃荷重が伝わる)、衝撃荷重を分散することができる。これにより、第1固定構造10と第3固定構造30の耐久性を、より向上させることができる。
前記オーナメント4の後端部4Nがメインボード2に取り付けられていてもよい。
3 スイッチベゼル
3B スイッチベゼルの第1連結部
3J 上側嵌合部
3N スイッチベゼルの長手方向の端部(スイッチベゼルの後端部)
4 オーナメント
4J,4K オーナメントの上下両端部
4U オーナメントの裏面
5 他部品(アームレスト)
8 スイッチ
10 第1固定構造
11 スイッチベゼルの第1固定部
12 スイッチベゼルの第2固定部
13 メインボード又はスイッチベゼルの第3被固定部
14 第4被固定部
15 第5固定部
21 メインボードの第1被固定部
22 メインボードの第2被固定部
23 オーナメントの第3固定部
24 他部品の第4固定部
25 メインボードの第5被固定部
30 第3固定構造
37 メインボードの第2連結部
38 下側嵌合部
W1 車室内側
Claims (7)
- ドア用電装品のスイッチの周りを覆うスイッチベゼルがメインボードに取り付けられ、
前記スイッチベゼルに隣接するオーナメントが前記メインボード又は前記スイッチベゼルに取り付けられているドアトリムであって、
前記スイッチベゼルの第1固定部が、前記メインボードの第1被固定部に車幅方向に固定されるとともに、前記スイッチベゼルの第2固定部が前記メインボードの第2被固定部に上下方向に固定され、
前記オーナメントの第3固定部が、前記メインボード又はスイッチベゼルの第3被固定部に車幅方向に固定され、
前記第1固定部と第2固定部は前記スイッチベゼルに上下に並んで一体に設けられているドアトリム。 - 前記スイッチベゼルの第1固定部と前記メインボードの第1被固定部から成る第1固定構造は、前記オーナメントの第3固定部と前記メインボード又はスイッチベゼルの第3被固定部とから成る第3固定構造に対して車幅方向に間隔を空けて位置している請求項1記載のドアトリム。
- 前記スイッチベゼルの第1固定部は第2固定部の上方に位置し、
前記第3被固定部は前記スイッチベゼルに前記第1固定部よりも車室内側に位置する状態に設けられ、
前記オーナメントの第3固定部は前記スイッチベゼルの第3被固定部に車室内側から固定され、
前記スイッチベゼルの第1固定部の上端部と前記スイッチベゼルの第3被固定部の上端部とが前記スイッチベゼルの第1連結部で連結され、
前記第1連結部に設けられた第4被固定部に他部品の第4固定部が固定されている請求項2に記載のドアトリム。 - 前記スイッチベゼルの第3被固定部の下方に第5固定部が設けられ、
前記第5固定部が前記メインボードの第5被固定部に固定され、
前記メインボードの第2被固定部と第5被固定部とは前記メインボードの第2連結部で連結されている請求項3に記載のドアトリム。 - 前記第1固定構造は前記第3固定構造に対して車両前後方向に間隔を空けて位置している請求項2〜4のいずれか一つに記載のドアトリム。
- 前記スイッチベゼルはドア前後方向に長く形成され、
前記スイッチベゼルの第1固定部と第2固定部は前記スイッチベゼルの長手方向の端部に設けられている請求項1〜5のいずれか一つに記載のドアトリム。 - 前記オーナメントはドア前後方向に長く形成され、
前記オーナメントの上下両端部は前記オーナメントの裏面側に折曲され、
前記スイッチベゼルとメインボードに、上下方向で対向する上側嵌合部と下側嵌合部がドア前後方向に沿って各別に設けられ、
前記オーナメントの上下両端部が前記上側嵌合部と下側嵌合部に内嵌している請求項1〜6のいずれか一つに記載のドアトリム。
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