JP2014119370A - 試料前処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】より高感度、且つ高精度な生体由来最終糖化産物(AGE)の分析、およびそれを可能にする、より高純度な試料を調製するための方法を提供する。
【解決手段】生体試料を液相で塩酸を用いて処理すること、および酸処理した試料を、強酸性陽イオン交換樹脂に添加し、非酸性条件下で溶出することを含む試料の調製方法、及び前記方法により調製された試料を液体クロマトグラフィー−質量分析することを含む、最終糖化産物の分析方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、最終糖化産物の分析のための試料の前処理方法に関する。
従来、分子量1000以下の生体由来の低分子を測定および分析する場合、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)と質量分析(MS)とを組み合わせたLC−MSやLC−MS/MSシステムが用いられている。従来、生体試料をLC−MS分析する場合は、一般に、生体試料をHPLCにアプライする前に、酸で加水分解した後、夾雑成分の除去および分離のためのC18担体等を用いた逆層カラム処理にかけることにより、分析対象物質の初発純度を向上させていた。しかし、対象物質によっては、上記逆層カラム処理では夾雑成分を十分に除去できないことがあり、そのため分析結果に多くのノイズが検出されて、十分な検出感度や精度が得られないことがあった。
より精度の高い分析を行うため、試料の前処理方法の改良が求められている。例えば、特許文献1には、生体試料中のデスモシンとイソデスモシンのLC−MS/MS分析の測定精度を向上させるために、生体試料を、陽イオン交換樹脂にかけ、非酸性条件下で自然落下にて溶出させ、得られたサンプルをLC−MS/MS分析にかける方法が記載されている。しかしながら、有効な前処理方法は物質によって異なることがあるため、測定する目的物質にとって適切な前処理方法を見出すことは容易ではない。
最終糖化産物(Advanced Glycation Endproduct:AGE)は、体内で蛋白質と糖との反応により生成される物質の総称であり、糖尿病合併症などの指標として知られている。AGEを精度よく検出および定量できれば、これらの疾患の診断や研究のために有利であるが、従来、正確な測定は容易ではなかった。
非特許文献1には、最終糖化産物であるメチルグリオキサール由来ハイドロイミダゾロン(MG−H)を定量するために、生体試料(血漿)を酸加水分解処理を行わずに等量の4質量%のリン酸溶液を添加した後、希釈した試料を固相抽出カラムにかけ、水酸化アンモニウム溶液で溶出して得られたサンプルをLC−MS/MSにかけたことが記載されている。しかし一般に、AGEを測定する場合、特定のAGEを認識・結合するモノクローナル抗体を利用したELISA測定法か、モノクローナル抗体が確立できていなければ、糖化された蛋白質を完全加水分解し、HPLC分析、LC−MS分析、またはLC−MS/MS分析によりAGEを検出し、標品と比較することで特定、定量する方法が行われている。また一般に、蛋白質の完全加水分解は、試料を水を加えた有機または無機の強酸(塩酸、硫酸、トリフルオロ酢酸、パラ−ベンゼンスルホン酸、メタンスルホン酸など)と混合し、気相で加水分解することで実施されている。例えば、リボヌクレアーゼのアミノ酸組成分析のための強酸による完全加水分解法として、減圧封管した試験管内で定沸点塩酸(5.7N HCl)処理する方法、110℃に20〜72時間加熱する加水分解法(非特許文献2)、および塩酸からの汚染物質の混入を防ぐために6N塩酸を封管試験管内で直接蒸留する変法(気相加水分解法)が広く用いられている。さらに、強アルカリ(水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなど)による蛋白質の加水分解法も知られている。また、非特許文献3には、血清蛋白中のメチル化アルギニンを完全酸加水分解の後にHPLCで測定するために、生体試料(マウス心臓および腎臓組織)のホモジネートをTCA処理し、変性し不溶化した蛋白質を6N塩酸で110℃、16時間、気相塩酸加水分解法で処理したことが記載されている。しかし、上記のような強酸または強アルカリによる分解は、目的物であるアミノ酸がさらに分解されてしまうことがあるため、理想的な加水分解法とはいえないのが現状である。例えば、塩酸加水分解ではセリン、スレオニン、メチオニン、システイン、トリプトファンが変性または分解してしまうことが知られている。診断や研究に応用するためには、様々なAGEが分解を受けることなく、より高感度且つ高精度に検出、測定できることが望ましい。
特開2010−210564号公報
Han et al., Chemical Biochemistry, 2009, 42:562-569 C. H. W. Hirs et al., J. Biol. Chem., 1954, 211:941-950 Patrick Bulau et al., BioTechniques, 2006, 40:305-310
より高感度且つ高精度な生体由来最終糖化産物(AGE)の分析、およびそれを可能にするより高純度な試料を調製するための方法が求められている。
本発明者らは、AGE分析のためのより高純度な試料を調製する方法について検討した結果、生体試料を液相で酸処理した後、強酸性陽イオン交換樹脂を用いて精製し、得られた試料をLC−MS/MS分析にかけることにより、測定データのノイズが大幅に低減され、高感度および高精度でAGEを分析することができることを見出した。
すなわち本発明は、最終糖化産物分析のための試料の調製方法であって、
生体試料を液相で塩酸を用いて処理すること、および
酸処理した試料を、強酸性陽イオン交換樹脂に添加し、非酸性条件下で溶出すること
を含む方法を提供する。
また本発明は、上記方法により調製された試料を液体クロマトグラフィー−質量分析することを含む、最終糖化産物の分析方法を提供する。
本発明の試料の調製方法により調製された試料をLC−MS/MS分析すれば、夾雑物質によるピークを除去してノイズを低減することができるだけでなく、AGEの検出レベルを向上することができるので、分析対象とするAGEを誤判読する危険性が低下し、高感度且つ高精度なAGE分析が可能になる。
ヒト血清試料中N−ε−(カルボキシメチル)リジンのLC−MS/MS測定結果。 ヒト血清試料中S−(2−スクシニル)システインのLC−MS/MS測定結果。 ヒト血清試料中メチルグリオキサール−イミダゾロンのLC−MS/MS測定結果。
本発明の試料の調製方法で調製される試料は、AGE分析のための試料として有用である。本発明の試料の調製方法で調製される試料から分析されるAGEとしては、N−ε−(カルボキシメチル)リジン、S−(2−スクシニル)システインおよびメチルグリオキサール−イミダゾロンが挙げられる。
本発明の試料の調製方法においては、まず、生体試料を酸で処理する。生体試料は、健常人から採取されたものであっても、疾病罹患患者から採取されたものでも良い。また生体試料としては、生体から採取されたあらゆる細胞、組織、および体液、例えば、皮膚、筋肉、骨、脂肪組織、脳神経系、心臓および血管等の循環器系、肺、肝臓、脾臓、膵臓、腎臓、消化器系、胸腺、リンパ、血液、全血、血清、血漿、リンパ液、唾液、尿、腹水、喀痰等、ならびにそれらの培養物が挙げられる。このうち、全血、血清、血漿が好ましく、血清がより好ましい。上記生体試料は、酸処理にかける前に、必要に応じてホモジナイズした後、遠心や濾過にかけ、細胞片や不溶性物質などの夾雑物を予め除去しておいてもよい。
酸処理に使用される酸は、有機酸でも無機酸でもよいが、塩酸が好ましい。使用する酸のpHは、好ましくはpH0.5〜1.5、より好ましくはpH0.8〜1.2である。酸処理においては、例えば、上記生体試料に酸の溶液を添加し、必要に応じて振盪又は攪拌した後、静置し、試料を加水分解させればよい。さらに、加水分解中に反応液を加温すると好ましい。また必要に応じて、途中で試料を攪拌して、反応容器の壁に付着した試料を再度酸溶液に混合してもよい。上記酸処理は、液相において行われる。すなわち、液体の状態の反応液中で試料の加水分解反応を進行させる。酸処理に使用される酸の量、反応時間および温度の条件は、生体試料を十分に溶解できる条件且つ反応液が液相となる条件であればよく、使用する生体試料や酸の種類に応じて決定すればよい。例えば血液試料を用いる場合、血清試料1mLに対して酸が5〜8Nであればよい。酸処理の一例においては、血清試料100μLに対して、20〜29質量%塩酸溶液を1mL〜4mLを添加し、攪拌した後、65〜100℃で6〜24時間、試料を加水分解させればよい。
酸処理された試料は、必要に応じて遠心または濾過されて沈殿物を除去した後、エバポレーター等により乾固処理され、酸を除去される。乾固処理した試料は、次の強酸性陽イオン交換樹脂による精製処理まで室温保存しておくことができる。
次いで、上記で得られた酸処理された試料を、強酸性陽イオン交換樹脂により精製する。強酸性陽イオン交換樹脂による精製処理は、基本的には、通常の方法に従って行えばよい。すなわち、該樹脂に酸処理した試料を添加した後、該樹脂を洗浄し、その後、溶離液により該樹脂に吸着した物質を溶出させ、溶出液を回収する。
強酸性陽イオン交換樹脂としては、スルホン酸型強酸性陽イオン交換樹脂が好ましい。強酸性陽イオン交換樹脂は、市販品の強酸性陽イオン交換樹脂を使用することができる。例えば、ダイヤイオン(登録商標)UBK−550、ダイヤイオン(登録商標)SK1B(三菱化学)、Oasis(商標)MCX(日本ウォーターズ社)、STRATA(商標)X−C(Phenomenex)、アンバーライト(登録商標)IR120B、アンバーライト(登録商標)200C、ダウエックス(登録商標)MSC−1(The Dow Chemical Company)、デュオライトC26(Rohm and Haas)、LEWATIT(登録商標)SP−112(LANXESS Distribution GmbH)等が好適に使用され得る。精製に使用する樹脂の量としては、例えば血液試料を用いる場合、血清試料1mLに対して50mg〜300mgが好ましく、70mg〜150mgがより好ましい。
強酸性陽イオン交換樹脂は、酸処理した試料を添加する前に、予め洗浄しておくことが好ましい。例えば、樹脂量の50倍容量以上の100%メタノール、必要に応じて樹脂量の50倍容量以上の溶離液に用いる酸溶液で、次いで樹脂量の50倍容量以上の純水で、試料を添加する前のカラムに通液させ、樹脂を洗浄する。
酸処理した試料を強酸性陽イオン交換樹脂に添加する方法は特に限定されないが、例えば、強酸性陽イオン交換樹脂を充填したカラムに、試料を含む液体を通液させればよい。一例としては、上述した手順で酸処理され乾固処理された試料には、液体を添加し、乾固物を溶解させておく。強イオン交換樹脂の場合、試料を溶解させる液体は、pH5〜9の弱酸性〜弱塩基性の塩濃度の低い液体であればよいが、pH6〜8の中性付近のpHを有する塩濃度の低い液体がより好ましく、特に純水が好ましい。必要に応じて、試料を溶解させた液体をさらに遠心し、上清を回収して使用してもよい。得られた試料を含む液体を、強酸性陽イオン交換樹脂を充填したカラムに滴下し、通液させる。通液の速度は、特に限定されないが、自然滴下程度の速度が好ましい。さらに好ましくは1mL/min以下が好ましい。カラムに添加した試料中のAGEを含む目的物質は、強酸性陽イオン交換樹脂に吸着する。
次いで、目的物質が吸着した樹脂を洗浄する。洗浄は、希酸、例えば0.05〜0.2N塩酸溶液、または1.5〜2.5質量%ギ酸溶液、または上記希酸終濃度となる希酸とメタノールの等量混合溶液を添加し、カラムを通過させればよい。洗浄によりカラム中の夾雑物が除去されるので、その後の溶出処理により、目的物質を選択的に回収することが可能となる。溶出処理は、非酸性条件下で行うことが望ましい。例えば、洗浄処理後の樹脂に、揮発性で中性〜塩基性、好ましくはpH7以上13以下の溶離液を添加し、樹脂に吸着した目的物質を溶出させる。好ましい溶離液としては、純水、アンモニア溶液、およびこれらとメタノールの混合溶液などを挙げることができ、より好ましくは5〜10質量%アンモニア含有溶液が挙げられる。溶離液の量や濃度は、試料や樹脂の種類によって最適化すればよいが、樹脂に吸着した目的物質が回収される量および濃度であればよい。一般的には、樹脂体積の20〜500倍量使用すればよい。溶離液は、カラムに自然滴下し、通液させればよい。
溶出液は、全画分をAGE分析用試料として使用してもよいが、目的物質の含有量の高い画分を選択的に回収してAGE分析用試料として使用することが好ましい。目的物質の含有量の高い画分は、標準溶液を用いてカラム精製を行い、経時的に分取した溶出液の各画分について目的物質の含有量を調べることによって、予め決定しておくことができる。
イオン交換樹脂に液体を通過させる場合、該樹脂を充填したカラムの上から液体を滴下して自然に落下させることで樹脂に液体を通過させてもよいが、カラムをバキュームマニホールドなどにセットし、減圧することで、効率よく液体をカラム内に導入することができる。
溶離液により強酸性陽イオン交換樹脂から溶出された溶出液は、好ましくはさらなる精製処理に供される。例えば、上記手順にて得られた溶出液を、乾固処理し、次いで適切な溶媒に溶解させた後、濾過処理する。濾過処理としては、例えば、遠心や減圧処理による精密濾過、または限外濾過を行うことができる。精密濾過には、エキクロディスク13CR(孔径0.2μm、日本ポール社)、ミニザルトRC4(孔径0.2μm、ザルトリウス社)、マイレクスLG(孔径0.2μm、メルクミリポア社)などのフィルターを、限外濾過には、ナノセップUF(分画分子量3K〜300K、日本ポール社)、ビバスピン500(分画分子量3K〜1000K、ザルトリウス社)などのフィルターを用いることができる。使用するフィルターは、乾固試料を溶解した溶媒に対して溶媒耐性があれば特に限定されない。
上記の手順により精製された試料は、AGE分析に適切な形態へと調製され、AGE分析に供される。AGE分析用試料は、AGE分析の方法や使用する機器に応じて適宜調製され得るため、その形態は特に限定されない。
AGE分析の方法としては、AGEが測定可能な方法であれば特に限定されないが、液体クロマトグラフィーと質量分析とを組み合わせた分析方法が好ましく、例えば、液体クロマトグラフィー−質量分析(例えば、LC−MS法、LC−MS/MS、LC−MS/MS/MS等)法が挙げられる。検出感度をより向上させるためには、LC−MS/MS法や、LC−MS/MS/MS法などの液体クロマトグラフィー−タンデム型質量分析法がより好ましい。
液体クロマトグラフィー−質量分析のための乾固試料溶解用の適切な溶媒としては、液体クロマトグラフィーの移動相の最終条件と同じ溶媒を用いることが好ましい。例えば、メタノールの水溶液やアセトニトリルの水溶液、アセトニトリルとトリフルオロ酢酸の混合水溶液、アセトニトリルとギ酸の混合水溶液などが挙げられるが、特に限定されない。より具体的には、本発明の試料の調製方法により調製された試料を乾固処理し、80体積%アセトニトリル+0.1質量%ギ酸水溶液に溶解させて、AGE分析用試料とする。あるいは、本発明の試料の調製方法により調製された試料を乾固処理し、80体積%アセトニトリル+0.1質量%ギ酸溶液に溶解させた後、前述の孔径0.2μmのフィルターを用いた精密濾過処理にかけ、回収した濾液に等量の80体積%アセトニトリル+0.1質量%ギ酸溶液を添加して2倍希釈させ、AGE分析用試料とする。血清試料100μLから精製された試料に対して、500〜2000μL程度の80体積%アセトニトリル+0.1質量%ギ酸溶液を添加するとよい。
液体クロマトグラフィー−質量分析計によりAGEを測定する際の測定条件は、目的とするAGEの種類や、機器の型、試料の状態等に応じて、当業者が通常の知識に基づいて適宜設定すればよい。液体クロマトグラフィーの条件は供される試料によって異なるが、例えば、上述の80体積%アセトニトリル+0.1質量%ギ酸溶液に対しては、移動相にギ酸水溶液とギ酸アセトニトリル溶液でグラジエントを形成させると好ましい。質量分析計としては、二重収束磁場型質量分析計、イオントラップ型質量分析計、四重極型質量分析計などが挙げられるが、これらに限定されない。
上記手順で測定された試料中のAGEに関する測定値を、同様の手順で測定された標準溶液からの測定値と比較することによって、生体試料由来のAGEを定量することができる。具体的には、所定濃度のAGEを含有する標準溶液からの測定結果に基づいて、検量線を作成する。検量線作成の際には、内部標準を用いて各測定値を校正しておくと、より精度の高い検量線が得られるため好ましい。
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明は何らこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1
(試料の調製)
−80℃のディープフリーザで凍結保存されていた血清を室温で溶解した。2mLチューブに、解凍した血清を50μLずつ分注した。全てのサンプルに20質量%塩酸溶液を1mLずつ添加し、よく懸濁して塊をつぶした後、チューブをボルテックスにかけ、血清の塊がなくなるまでしっかりと溶かした。次いで、サンプルを入れたチューブをドライバスにセットし、100℃で一晩(18時間)、加水分解を行った。反応中にチューブの上部に塊が形成した場合、チューブを指で弾いて塊を液中に落とした。加水分解反応後、試料を遠心エバポレーターにて乾固させ、室温保存した。
(強酸性陽イオン交換樹脂による精製)
強酸性陽イオン交換樹脂充填カラム(Oasis(商標)MCX 1cc、型番186001881、日本ウォーターズ社)をサンプル数分用意し、バキュームマニホールドにセットした。カラムの洗浄のため、カラムにメタノールを1mLずつ滴下し、バキュームマニホールドの減圧を開始した状態でチューブとの接続部のコックを開いてメタノールを通過させた。続いて、カラムに超純水を1mLずつ滴下し、通過させた。
乾固サンプルの入った2mLチューブに1mLの純水を添加し、ソニケーターをかけて乾固サンプルを溶解させた。乾固サンプルが完全に溶けたら、遠心機で10,000rpmで5分間遠心した。上清を回収し、洗浄済みカラムへ滴下して通過させた。続いて、洗浄液(0.1N塩酸水溶液)を3mLを通過させて洗浄を行った。
バキュームマニホールドのそれぞれのカラムの下に、溶出液回収用チューブをセットした。カラムに溶離液(7質量%アンモニア水溶液)3mLを滴下し、溶出した液を回収した。回収した溶出液は2mLチューブに1mL分注し、吹付式試験管濃縮装置にセットして乾固させた。
(精密濾過処理)
乾固したサンプルを、ボルテックスまたはソニケーターを使って80体積%アセトニトリル+0.1質量%ギ酸水溶液500μLに溶解した。孔径0.22μmのフィルター付き遠心チューブに溶解液を全量入れ、遠心機で10,000rpmで5分間遠心した。フィルターを通過した溶液を回収し、回収液に80体積%アセトニトリル+0.1質量%ギ酸水溶液500μLを添加した。この溶液をAGE分析用試料とした。
(標準試料の調製)
〔N−ε−(カルボキシメチル)リジン(CML)〕
市販品(PolyPeptide Laboratories社、US、品番:SC1505)を標準試料とした。
〔S−(2−スクシニル)システイン(2SC)〕
チューブにN‐acetyl-Cys(48.9mg)、N-ethylmaleimide(75mg)を入れ、純水で10mLまでメスアップした。室温で2時間インキュベートした後、等量ずつ4本のネジ栓付チューブに分け、遠心式濃縮装置で乾燥させた。各乾燥サンプルに6N塩酸水溶液を1mL加え110℃で24時間加水分解させた後、加水分解産物を遠心濃縮した。各乾燥サンプルを5mLの1質量%TFAに溶解させた。予め10質量%塩酸水溶液で洗浄し、約5倍量の1質量%TFAで平衡化させたDOWEX50カラム(The Dow Chemical Company)にサンプルのTFA溶液をアプライし、通過画分を回収した。1質量%TFAを流し、回収液量が50mL程度になるまで通過画分を回収した。次に、5Mアンモニア水溶液(約25mL)を添加後、溶出液を吸着画分として回収した。薄層クロマトグラフィーで2SCの存在を確認した。吸着画分は凍結乾燥させ、これを標準試料とした。
〔メチルグリオキサール−イミダゾロン(MG−H)〕
1N水酸化ナトリウム溶液(49mL)と40質量%Methyl Glyoxal溶液(862μl)を混合し、これにL-Argine(871mg)を添加して攪拌し、37℃で1時間インキュベートした。塩酸でサンプル溶液を中性にした。予め10質量%ピリジン水溶液と10質量%塩酸水溶液で洗浄し、純水で平衡化させたDOWEX50カラム(The Dow Chemical Company)にサンプル溶液25mLをアプライし、カラム2倍量の純水を流した後、10質量%ピリジン水溶液で溶出させ、約3mLずつ分取した。各分画を濾紙にスポットし、ここに0.5質量%ニンヒドリン−水飽和ブタノール溶液を噴霧し、加熱、発色させた。発色した画分とMG−Hのアイソフォーム1の市販品(PolyPeptide Laboratories社、US、品番:SC1528)とをシリカゲルプレートにスポットし、クロロホルム:メタノール:水=4:6:2の混合溶媒で展開させ、ここに0.5質量%ニンヒドリン−水飽和ブタノール溶液を噴霧し、加熱、発色させた。市販品と同じ位置に発色した部分を削り取って回収し、エバポレーターでピリジンを蒸発させた後に−80℃で凍結させ、次に凍結乾燥をさせた。この凍結乾燥サンプル500mgを約1mLの純水に溶解させ、シリカゲルカラム(内径17mm、ベッド高440mm)にアプライし、90体積%アセトニトリル(50mL)で、次に80体積%アセトニトリル(150mL)で、次に70体積%アセトニトリル(150mL)で溶出を行い、溶出液を約8mLずつ分取した。分取した各画分を濾紙にスポットし、ここに0.5質量%ニンヒドリン−水飽和ブタノール溶液を噴霧した。発色した画分を選択し、前述の条件で薄層クロマトグラフィーを行い、MG−Hの存在を確認した。選択した画分は、凍結乾燥させ、再度シリカゲルカラムで精製を行い、分取した各画分を濾紙にスポットし、ここに0.5質量%ニンヒドリン−水飽和ブタノール溶液を添加した。発色した画分を選択し、前述の条件で薄層クロマトグラフィーを行い、MG−Hの存在を確認した。確認できた画分を集め、これを標準試料とした。
CML、2SC、MG−Hの各標準試料は、質量分析計にて分子量を調べ、目的とする物質であることを確認した。
実施例2
実施例1で得られたAGE分析用試料の全量をLC−MS/MSにかけ、CML、2SCおよびMG−Hを測定した。対照として、酸加水分解を行わなかった以外は実施例1と同じ手順で調製した試料、および強酸性陽イオン交換樹脂の代わりにC18化シリカ担体充填カラムSep−Pak(登録商標)C18(日本ウォーターズ社)を用いた以外は実施例1と同じ手順で調製した試料について、同様に測定した。
LC−MS/MS測定の条件は以下のとおりである。
(HPLC条件)
クロマトグラフィーカラム:SeQuant、ZIC−HILIC,150×2.1mm、5μm、200A Peek Hplc Column
カラム温度:40℃
移動相:A:0.1質量%ギ酸水溶液、B:0.1質量%ギ酸含有アセトニトリル溶液
グラジュエント条件:A:10%+B:90%
流速:200μL/min
インジェクション量:10μL
分析時間:20分
溶出時間:MG−H(約12分)、2SC(約10分)、CML(約12分)
(質量分析条件)
イオン化方法:H−ESI
インジェクション量:10μL
キャピラリー温度:300℃
イオン化エネルギー:約3500V(陽性イオン化時)
(検出ピーク(m/z))
MG−H:70(23)、166(14)、114(14)
2SC:121(19)、103(25)
CML:84(16)、130(11)
測定結果を図1〜3に示す。塩酸加水分解と強酸性陽イオン交換樹脂による精製を行った試料は、目的物質のピーク(図中、矢印)が明瞭に検出された。一方、酸加水分解をしなかった試料およびシリカ充填カラムで精製した試料は、目的物質のピーク以外のピークやノイズが発生していた。特に2SCは、塩酸加水分解をしない場合、目的のピークが全く検出されなかった。

Claims (6)

  1. 最終糖化産物分析のための試料の調製方法であって、
    生体試料を液相で塩酸を用いて処理すること、および
    酸処理した試料を強酸性陽イオン交換樹脂に添加し、非酸性条件下で溶出すること
    を含む試料の調製方法。
  2. 生体試料が血清である、請求項1記載の方法。
  3. 強陽イオン交換樹脂から溶出された溶出液をさらに濾過処理することを含む、請求項1〜2のいずれか1項記載の方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項記載の方法により調製された試料を液体クロマトグラフィー−質量分析することを含む、最終糖化産物の分析方法。
  5. 液体クロマトグラフィー−質量分析が、液体クロマトグラフィー−タンデム型質量分析である、請求項4記載の方法。
  6. 最終糖化産物がN−ε−(カルボキシメチル)リジン、S−(2−スクシニル)システインおよびメチルグリオキサール−イミダゾロンからなる群より選択される、請求項1〜5のいずれか1項記載の方法。
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