JP2014116552A - 熱処理装置および熱処理方法 - Google Patents

熱処理装置および熱処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014116552A
JP2014116552A JP2012271573A JP2012271573A JP2014116552A JP 2014116552 A JP2014116552 A JP 2014116552A JP 2012271573 A JP2012271573 A JP 2012271573A JP 2012271573 A JP2012271573 A JP 2012271573A JP 2014116552 A JP2014116552 A JP 2014116552A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
susceptor
semiconductor wafer
heat treatment
flash
preheating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012271573A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5996409B2 (ja
Inventor
Kenichi Yokouchi
健一 横内
Nobuhiko Nishide
信彦 西出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2012271573A priority Critical patent/JP5996409B2/ja
Priority to US14/081,013 priority patent/US9831108B2/en
Priority to KR1020130152310A priority patent/KR101561741B1/ko
Priority to TW102145974A priority patent/TWI553125B/zh
Publication of JP2014116552A publication Critical patent/JP2014116552A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5996409B2 publication Critical patent/JP5996409B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/04Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer
    • H01L21/18Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer the devices having semiconductor bodies comprising elements of Group IV of the Periodic Table or AIIIBV compounds with or without impurities, e.g. doping materials
    • H01L21/30Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26
    • H01L21/324Thermal treatment for modifying the properties of semiconductor bodies, e.g. annealing, sintering
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/67Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67005Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67011Apparatus for manufacture or treatment
    • H01L21/67098Apparatus for thermal treatment
    • H01L21/67115Apparatus for thermal treatment mainly by radiation

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

【課題】フラッシュランプおよびハロゲンランプの双方について、光照射時における基板の面内温度分布を均一にすることができる熱処理装置および熱処理方法を提供する。
【解決手段】チャンバー6内にて半導体ウェハーWを保持するサセプター70が昇降駆動部20によって昇降可能とされている。ハロゲンランプHLによる予備加熱を行うときにはサセプター70が予備加熱位置に移動する。予備加熱位置は、ハロゲンランプHLから半導体ウェハーWに照射される光の面内照度分布が最も均一となるサセプター70の高さ位置である。予備加熱終了後、フラッシュランプFLからフラッシュ光を照射するときにはサセプター70がフラッシュ加熱位置に移動する。フラッシュ加熱位置は、フラッシュランプFLから半導体ウェハーWに照射されるフラッシュ光の面内照度分布が最も均一となるサセプター70の高さ位置である。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体ウェハーや液晶表示装置用ガラス基板等の薄板状の精密電子基板(以下、単に「基板」と称する)に光を照射することによって該基板を加熱する熱処理装置および熱処理方法に関する。
半導体デバイスの製造プロセスにおいて、不純物導入は半導体ウェハー内にpn接合を形成するための必須の工程である。現在、不純物導入は、イオン打ち込み法とその後のアニール法によってなされるのが一般的である。イオン打ち込み法は、ボロン(B)、ヒ素(As)、リン(P)といった不純物の元素をイオン化させて高加速電圧で半導体ウェハーに衝突させて物理的に不純物注入を行う技術である。注入された不純物はアニール処理によって活性化される。この際に、アニール時間が数秒程度以上であると、打ち込まれた不純物が熱によって深く拡散し、その結果接合深さが要求よりも深くなり過ぎて良好なデバイス形成に支障が生じるおそれがある。
そこで、極めて短時間で半導体ウェハーを加熱するアニール技術として、近年フラッシュランプアニール(FLA)が注目されている。フラッシュランプアニールは、キセノンフラッシュランプ(以下、単に「フラッシュランプ」とするときにはキセノンフラッシュランプを意味する)を使用して半導体ウェハーの表面にフラッシュ光を照射することにより、不純物が注入された半導体ウェハーの表面のみを極めて短時間(数ミリ秒以下)に昇温させる熱処理技術である。
キセノンフラッシュランプの放射分光分布は紫外域から近赤外域であり、従来のハロゲンランプよりも波長が短く、シリコンの半導体ウェハーの基礎吸収帯とほぼ一致している。よって、キセノンフラッシュランプから半導体ウェハーにフラッシュ光を照射したときには、透過光が少なく半導体ウェハーを急速に昇温することが可能である。また、数ミリ秒以下の極めて短時間のフラッシュ光照射であれば、半導体ウェハーの表面近傍のみを選択的に昇温できることも判明している。このため、キセノンフラッシュランプによる極短時間の昇温であれば、不純物を深く拡散させることなく、不純物活性化のみを実行することができるのである。
このようなキセノンフラッシュランプを使用した熱処理装置として、特許文献1には、半導体ウェハーの表面側にフラッシュランプを配置するとともに裏面側にハロゲンランプを配置し、それらの組み合わせによって所望の熱処理を行うものが開示されている。特許文献1に開示の熱処理装置においては、サセプターに保持された半導体ウェハーをハロゲンランプによってある程度の温度にまで予備加熱し、その後フラッシュランプからのフラッシュ光照射によって所望の処理温度にまで昇温している。
特開2009−164451号公報
光源がフラッシュランプであるかハロゲンランプであるかに関わらず、光照射によって半導体ウェハーを加熱する場合には、ウェハー面内における照度分布を均一にして温度分布均一性を高めることが重要となる。しかしながら、特許文献1に開示されるようなフラッシュランプアニール装置においては、チャンバーの上側および下側にそれぞれフラッシュランプおよびハロゲンランプを配置し、サセプターに保持された半導体ウェハーの表裏に光照射を行っている。このため、例えば、ハロゲンランプからの光照射時にはウェハー面内の照度分布が均一であったとしても、フラッシュランプからのフラッシュ光照射時には照度分布にムラが生じることもあった。その結果、フラッシュランプおよびハロゲンランプの双方について、光照射時に温度分布を均一にすることは困難となっていた。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、フラッシュランプおよびハロゲンランプの双方について、光照射時における基板の面内温度分布を均一にすることができる熱処理装置および熱処理方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、基板に光を照射することによって該基板を加熱する熱処理装置において、基板を収容するチャンバーと、前記チャンバー内にて基板を載置して保持するサセプターと、前記サセプターに保持された基板の一方面に光を照射して所定の予備加熱温度に予備加熱するハロゲンランプと、予備加熱された基板の他方面にフラッシュ光を照射するフラッシュランプと、前記サセプターを昇降させる昇降駆動部と、前記ハロゲンランプによる予備加熱を行うときには基板を保持する前記サセプターが第1の位置に移動するとともに、前記フラッシュランプからフラッシュ光を照射するときには前記サセプターが第2の位置に移動するように前記昇降駆動部を制御する昇降制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る熱処理装置において、前記昇降制御手段は、前記ハロゲンランプによる予備加熱を行うときには、前記サセプターが第1の位置を含む所定の範囲内で往復移動するように前記昇降駆動部を制御することを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明に係る熱処理装置において、高さ位置が固定され、前記サセプターが昇降することによって前記サセプターに対する基板の受け渡しを行う受け渡しピンをさらに備えることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれかの発明に係る熱処理装置において、前記サセプターを水平面に対して傾斜させる傾斜機構をさらに備えることを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれかの発明に係る熱処理装置において、前記サセプターを回動させる回動機構をさらに備えることを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項1から請求項5のいずれかの発明に係る熱処理装置において、前記サセプターに与えられる衝撃を吸収する緩衝機構をさらに備えることを特徴とする。
また、請求項7の発明は、基板に光を照射することによって該基板を加熱する熱処理方法において、基板を載置して保持するサセプターをチャンバー内にて昇降させて第1の位置に移動させる第1昇降工程と、前記サセプターに保持された基板の一方面にハロゲンランプから光を照射して所定の予備加熱温度に予備加熱する予備加熱工程と、前記予備加熱工程の後に、前記サセプターを昇降させて第2の位置に移動させる第2昇降工程と、予備加熱された基板の他方面にフラッシュランプからフラッシュ光を照射するフラッシュ加熱工程と、を備えることを特徴とする。
また、請求項8の発明は、請求項7の発明に係る熱処理方法において、前記予備加熱工程では、前記サセプターを第1の位置を含む所定の範囲内で往復移動させることを特徴とする。
また、請求項9の発明は、請求項7または請求項8の発明に係る熱処理方法において、前記予備加熱工程では、前記サセプターを水平面に対して傾斜させることを特徴とする。
また、請求項10の発明は、請求項7から請求項9のいずれかの発明に係る熱処理方法において、前記予備加熱工程では、前記サセプターを回動させることを特徴とする。
請求項1から請求項6の発明によれば、ハロゲンランプによる予備加熱を行うときには基板を保持するサセプターが第1の位置に移動するとともに、フラッシュランプからフラッシュ光を照射するときにはサセプターが第2の位置に移動するため、フラッシュランプおよびハロゲンランプの双方について、適正な距離で光照射を行うことができ、光照射時における基板の面内温度分布を均一にすることができる。
特に、請求項2の発明によれば、ハロゲンランプによる予備加熱を行うときには、サセプターが第1の位置を含む所定の範囲内で往復移動するため、予備加熱時における基板の面内温度分布をより均一にすることができる。
特に、請求項3の発明によれば、高さ位置が固定された受け渡しピンを備えるため、チャンバーの容積を少なくすることができる。
特に、請求項4の発明によれば、サセプターを水平面に対して傾斜させる傾斜機構を備えるため、基板の面内温度分布をより均一にすることができる。
特に、請求項5の発明によれば、サセプターを回動させる回動機構を備えるため、基板の面内温度分布をより均一にすることができる。
特に、請求項6の発明によれば、サセプターに与えられる衝撃を吸収する緩衝機構を備えるため、フラッシュ光照射時に基板からサセプターに与えられる衝撃を吸収して基板の割れを防止することができる。
また、請求項7から請求項10の発明によれば、基板を載置して保持するサセプターがチャンバー内にて昇降して第1の位置に移動してからハロゲンランプから光を照射する予備加熱が行われ、その後サセプターが昇降して第2の位置に移動してからフラッシュランプからフラッシュ光を照射するため、フラッシュランプおよびハロゲンランプの双方について、適正な距離で光照射を行うことができ、光照射時における基板の面内温度分布を均一にすることができる。
特に、請求項8の発明によれば、予備加熱工程では、サセプターを第1の位置を含む所定の範囲内で往復移動させるため、予備加熱時における基板の面内温度分布をより均一にすることができる。
特に、請求項9の発明によれば、予備加熱工程では、サセプターを水平面に対して傾斜させるため、予備加熱時における基板の面内温度分布をより均一にすることができる。
特に、請求項10の発明によれば、予備加熱工程では、サセプターを回動させるため、予備加熱時における基板の面内温度分布をより均一にすることができる。
本発明に係る熱処理装置の構成を示す縦断面図である。 チャンバーの平面図である。 サセプターの断面図である。 受渡部の平面図である。 複数のハロゲンランプの配置を示す平面図である。 図1の熱処理装置における半導体ウェハーの処理手順を示すフローチャートである。 受け渡しピンに半導体ウェハーが載置された状態を示す図である。 サセプターが受け渡しピンから半導体ウェハーを受け取った状態を示す図である。 サセプターが予備加熱位置に移動した状態を示す図である。 サセプターがフラッシュ加熱位置に移動した状態を示す図である。 予備加熱時にサセプターが上下動する状態を示す図である。 傾斜機構を備えた昇降駆動部を示す図である。 回動機構を備えた昇降駆動部を示す図である。 サセプターと支持板との間に緩衝部材を設けた状態を示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明に係る熱処理装置1の構成を示す縦断面図である。本実施形態の熱処理装置1は、基板として円板形状の半導体ウェハーWに対してフラッシュ光照射を行うことによってその半導体ウェハーWを加熱するフラッシュランプアニール装置である。処理対象となる半導体ウェハーWのサイズは特に限定されるものではないが、例えばφ300mmやφ450mmである。熱処理装置1に搬入される前の半導体ウェハーWには不純物が注入されており、熱処理装置1による加熱処理によって注入された不純物の活性化処理が実行される。なお、図1および以降の各図には、それらの方向関係を明確にするためZ軸方向を鉛直方向とし、XY平面を水平面とするXYZ直交座標系を適宜付している。また、図1および以降の各図においては、理解容易のため、必要に応じて各部の寸法や数を誇張または簡略化して描いている。
熱処理装置1は、半導体ウェハーWを収容するチャンバー6と、複数のフラッシュランプFLを内蔵するフラッシュ加熱部5と、複数のハロゲンランプHLを内蔵するハロゲン加熱部4と、を備える。チャンバー6の上側にフラッシュ加熱部5が設けられるとともに、下側にハロゲン加熱部4が設けられている。また、熱処理装置1は、ハロゲン加熱部4、フラッシュ加熱部5およびチャンバー6に設けられた各動作機構を制御して半導体ウェハーWの熱処理を実行させる制御部3を備える。
図2は、チャンバー6の平面図である。チャンバー6は、平面視で略矩形の筒状のチャンバー側壁部61の上下に石英製のチャンバー窓を装着して構成されている。チャンバー側壁部61は上下が開口された概略筒形状を有しており、上側開口には上側チャンバー窓63が装着されて閉塞され、下側開口には下側チャンバー窓64が装着されて閉塞されている。チャンバー側壁部61は、強度と耐熱性に優れた金属材料(例えば、ステンレススチール)にて形成されている。
チャンバー6の天井部を構成する上側チャンバー窓63は、石英により形成された板状部材であり、フラッシュ加熱部5から出射されたフラッシュ光をチャンバー6内に透過する石英窓として機能する。また、チャンバー6の床部を構成する下側チャンバー窓64も、石英により形成された板状部材であり、ハロゲン加熱部4からの光をチャンバー6内に透過する石英窓として機能する。チャンバー6の内側空間、すなわち上側チャンバー窓63、下側チャンバー窓64およびチャンバー側壁部61によって囲まれる空間が熱処理空間65として規定される。
また、チャンバー側壁部61の(+X)側には、チャンバー6に対して半導体ウェハーWの搬入および搬出を行うための搬送開口部(炉口)66が形設されている。搬送開口部66は、図示省略のゲートバルブによって開閉可能とされている。ゲートバルブが搬送開口部66を開放しているときには、搬送開口部66から熱処理空間65への半導体ウェハーWの搬入および熱処理空間65からの半導体ウェハーWの搬出を行うことができる。また、ゲートバルブが搬送開口部66を閉鎖するとチャンバー6内の熱処理空間65が密閉空間とされる。
また、熱処理装置1は、チャンバー6内部の熱処理空間65に処理ガスを供給するためのガス供給部80と、チャンバー6から排気を行う排気部85と、を備える。ガス供給部80は、ガス供給管81にガス供給源82と供給バルブ83とを備える。ガス供給管81の先端側はチャンバー6内の熱処理空間65に連通され、基端側はガス供給源82に接続される。ガス供給管81の経路途中に供給バルブ83が介挿されている。ガス供給源82は、ガス供給管81に処理ガス(本実施形態では窒素ガス(N))を送出する。供給バルブ83を開放することによって、熱処理空間65に処理ガスが供給される。なお、ガス供給源82としては、熱処理装置1内に設けられた気体タンクと送給ポンプとで構成するようにしても良いし、熱処理装置1が設置される工場の用力を用いるにようにしても良い。また、処理ガスは窒素ガスに限定されるものではなく、アルゴン(Ar)、ヘリウム(He)などの不活性ガス、または、酸素(O)、水素(H)、塩素(Cl)、塩化水素(HCl)、オゾン(O)、アンモニア(NH)などの反応性ガスであっても良い。
排気部85は、ガス排気管86に排気装置87と排気バルブ88とを備える。ガス排気管86の先端側はチャンバー6内の熱処理空間65に連通され、基端側は排気装置87に接続される。排気装置87を作動させつつ、排気バルブ88を開放することによって、熱処理空間65の雰囲気が排気される。排気装置87としては、真空ポンプや熱処理装置1が設置される工場の排気ユーティリティを用いることができる。
また、熱処理装置1は、サセプター70および昇降駆動部20を備える。サセプター70は、処理対象となる半導体ウェハーWを載置して保持する。サセプター70は、石英にて形成された略矩形の平板状部材である。サセプター70の縦および横の長さは、処理対象となる半導体ウェハーWの径よりも大きい(例えば、半導体ウェハーWの径がφ450mmであれば、サセプター70の縦および横の長さは450mmよりも大きい)。その一方、図2に示すように、サセプター70の平面サイズはチャンバー6内の熱処理空間65の平面サイズよりも小さい。
図3は、サセプター70の断面図である。図2および図3に示すように、サセプター70の上面中央にはウェハーポケット71が形設されている。ウェハーポケット71は、円形の凹部であり、その径は半導体ウェハーWの径よりも若干大きい。また、ウェハーポケット71の周縁部はテーパ面とされている(図3)。
ウェハーポケット71の底面には支持ピン72が立設されている。本実施形態においては、円形のウェハーポケット71と同心円の周上に沿って30°毎に計12本の支持ピン72が立設されている。12本の支持ピン72を配置した円の径(対向する支持ピン72間の距離)は半導体ウェハーWの径よりも小さい。それぞれの支持ピン72は石英にて形成されている。なお、複数の支持ピン72とサセプター70とを一体に加工するようにしても良いし、別に形成した支持ピン72をサセプター70に溶着するようにしても良い。
半導体ウェハーWは、ウェハーポケット71に立設された複数の支持ピン72によって点接触にて支持されてサセプター70に載置される。支持ピン72の高さよりもウェハーポケット71の深さの方が大きい。従って、支持ピン72によって支持された半導体ウェハーWの位置ずれはウェハーポケット71周縁部のテーパ面によって防止される。
また、サセプター70には8個の貫通孔73が穿設されている。それぞれの貫通孔73は、サセプター70を上下に貫通するように設けられている。8個の貫通孔73のうちの4個はウェハーポケット71の底面に設けられ、残る4個はウェハーポケット71よりも外側に設けられている。貫通孔73は、後述する受渡部10の受け渡しピン12が貫通するための孔である。
本発明に係る熱処理装置1においては、サセプター70が昇降駆動部20によってチャンバー6内にて昇降される。昇降駆動部20は、チャンバー6の(−Y)側および(+Y)側にそれぞれ1個ずつ設けられている。すなわち、第1実施形態では、2個の昇降駆動部20によってサセプター70を両持ちで支持して昇降させるのである。
各昇降駆動部20は、駆動モータ21、支持板22および支持軸23を備える。支持板22は、金属製の板であり、その先端部はサセプター70の端部とボルトおよびナットによって締結されている。支持板22の下面には支持軸23が連結されている。駆動モータ21は、支持軸23を昇降させることによって、支持板22を鉛直方向(Z軸方向)に沿って昇降させる。駆動モータ21が支持軸23を昇降させる機構としては、例えば支持軸23の下端に連結される部材に螺合するボールネジを駆動モータ21が回転させるボールネジ機構などを用いることができる。駆動モータ21としては、正確な位置決め制御が可能なパルスモータを用いるのが好ましい。また、サセプター70の高さ位置を検出するために、駆動モータ21にエンコーダを付設するのが好ましい。
図1に示すように、昇降駆動部20は、支持板22の先端の一部を除いてチャンバー6のチャンバー側壁部61よりも外側に設けられている。支持板22は、チャンバー側壁部61の(−Y)側および(+Y)側に形成された開口部を貫通するように設けられている。熱処理空間65の気密性を維持するために、支持板22が貫通するチャンバー側壁部61の両端開口部は筐体24によって覆われており、その筐体24の内側に昇降駆動部20が収納されている。このため、熱処理装置1外部と熱処理空間65とは雰囲気遮断されている。なお、昇降駆動部20自体の発塵によって生じたパーティクルが熱処理空間65に流入するのを防止するために、支持軸23等を蛇腹によって覆っておくことが好ましい。
第1実施形態では、チャンバー6の(−Y)側および(+Y)側に設けられた2個の昇降駆動部20の駆動モータ21が同期して支持板22を昇降させる。従って、サセプター70は、チャンバー6内にて水平姿勢(法線が鉛直方向に沿う姿勢)のまま、2個の昇降駆動部20によって鉛直方向に沿って昇降されることとなる。
また、熱処理装置1は、サセプター70に対して半導体ウェハーWの受け渡しを行うための受渡部10をチャンバー6内に備える。図4は、受渡部10の平面図である。受渡部10は、2本のアーム11を備える。それぞれのアーム11には、2本の受け渡しピン12が立設されている。よって、受渡部10は計4本の受け渡しピン12を有する。各アーム11は水平移動機構13によって回動可能とされている。水平移動機構13は、一対のアーム11をサセプター70に対して半導体ウェハーWの受け渡しを行う受渡動作位置(図4の実線位置)とサセプター70に保持された半導体ウェハーWと平面視で重ならない退避位置(図5の二点鎖線位置)との間で水平移動させる。水平移動機構13は、チャンバー6の(−X)側に設けられている。水平移動機構13としては、個別のモータによって各アーム11をそれぞれ回動させるものであっても良いし、リンク機構を用いて1個のモータによって一対のアーム11を連動させて回動させるものであっても良い。
4本の受け渡しピン12は、水平移動機構13によって水平方向(XY平面内)にて移動されるが、鉛直方向に沿って昇降されることはない。すなわち、チャンバー6内における4本の受け渡しピン12の高さ位置は固定されている。
一対のアーム11が閉じられて受渡動作位置に位置しているときに、昇降駆動部20によってサセプター70が下降すると、4本の受け渡しピン12がウェハーポケット71に穿設された貫通孔73を通過し、受け渡しピン12の上端がサセプター70の上面から突き出る。このときに、サセプター70のウェハーポケット71に半導体ウェハーWが保持されていると、その半導体ウェハーWは4本の受け渡しピン12によって突き上げられて支持される。また、サセプター70の上面よりも突き出た4本の受け渡しピン12に半導体ウェハーWを支持した状態でサセプター70が上昇すると、ウェハーポケット71に当該半導体ウェハーWが保持されることとなる。このようにして、4本の受け渡しピン12とサセプター70との間での半導体ウェハーWの授受が行われる。
一方、一対のアーム11が開かれて退避位置に位置しているときに、昇降駆動部20によってサセプター70が下降すると、4本の受け渡しピン12がウェハーポケット71よりも外側に設けられた貫通孔73を通過し、受け渡しピン12の上端がサセプター70の上面から突き出る。このときには、サセプター70のウェハーポケット71に半導体ウェハーWが保持されていたとしても、その半導体ウェハーWはサセプター70に保持されたままである。
図1に戻り、チャンバー6の上方に設けられたフラッシュ加熱部5は、筐体51の内側に、複数本(本実施形態では30本)のキセノンフラッシュランプFLからなる光源と、その光源の上方を覆うように設けられたリフレクタ52と、を備えて構成される。また、フラッシュ加熱部5の筐体51の底部にはランプ光放射窓53が装着されている。フラッシュ加熱部5の床部を構成するランプ光放射窓53は、石英により形成された板状の石英窓である。フラッシュ加熱部5がチャンバー6の上方に設置されることにより、ランプ光放射窓53が上側チャンバー窓63と相対向することとなる。フラッシュランプFLはチャンバー6の上方からランプ光放射窓53および上側チャンバー窓63を介して熱処理空間65にフラッシュ光を照射する。
複数のフラッシュランプFLは、それぞれが長尺の円筒形状を有する棒状ランプであり、それぞれの長手方向が水平方向に沿って互いに平行となるように平面状に配列されている。よって、フラッシュランプFLの配列によって形成される平面も水平面である。
キセノンフラッシュランプFLは、その内部にキセノンガスが封入されその両端部にコンデンサーに接続された陽極および陰極が配設された棒状のガラス管(放電管)と、該ガラス管の外周面上に付設されたトリガー電極とを備える。キセノンガスは電気的には絶縁体であることから、コンデンサーに電荷が蓄積されていたとしても通常の状態ではガラス管内に電気は流れない。しかしながら、トリガー電極に高電圧を印加して絶縁を破壊した場合には、コンデンサーに蓄えられた電気がガラス管内に瞬時に流れ、そのときのキセノンの原子あるいは分子の励起によって光が放出される。このようなキセノンフラッシュランプFLにおいては、予めコンデンサーに蓄えられていた静電エネルギーが0.1ミリセカンドないし100ミリセカンドという極めて短い光パルスに変換されることから、ハロゲンランプHLの如き連続点灯の光源に比べて極めて強い光を照射し得るという特徴を有する。
また、リフレクタ52は、複数のフラッシュランプFLの上方にそれら全体を覆うように設けられている。リフレクタ52の基本的な機能は、複数のフラッシュランプFLから出射されたフラッシュ光を熱処理空間65の側に反射するというものである。リフレクタ52はアルミニウム合金板にて形成されており、その表面(フラッシュランプFLに臨む側の面)はブラスト処理により粗面化加工が施されている。
チャンバー6の下方に設けられたハロゲン加熱部4は、筐体41の内側に複数本(本実施形態では40本)のハロゲンランプHLを内蔵している。ハロゲン加熱部4は、複数のハロゲンランプHLによってチャンバー6の下方から下側チャンバー窓64を介して熱処理空間65への光照射を行う。
図5は、複数のハロゲンランプHLの配置を示す平面図である。本実施形態では、上下2段に各20本ずつのハロゲンランプHLが配設されている。各ハロゲンランプHLは、長尺の円筒形状を有する棒状ランプである。上段、下段ともに20本のハロゲンランプHLは、それぞれの長手方向が水平方向に沿って互いに平行となるように配列されている。よって、上段、下段ともにハロゲンランプHLの配列によって形成される平面は水平面である。
また、図5に示すように、上段、下段ともにサセプター70に保持される半導体ウェハーWの中央部に対向する領域よりも周縁部に対向する領域におけるハロゲンランプHLの配設密度が高くなっている。すなわち、上下段ともに、ランプ配列の中央部よりも周縁部の方がハロゲンランプHLの配設ピッチが短い。このため、ハロゲン加熱部4からの光照射による加熱時に温度低下が生じやすい半導体ウェハーWの周縁部により多い光量の照射を行うことができる。
また、上段のハロゲンランプHLからなるランプ群と下段のハロゲンランプHLからなるランプ群とが格子状に交差するように配列されている。すなわち、上段の各ハロゲンランプHLの長手方向と下段の各ハロゲンランプHLの長手方向とが直交するように計40本のハロゲンランプHLが配設されている。
ハロゲンランプHLは、ガラス管内部に配設されたフィラメントに通電することでフィラメントを白熱化させて発光させるフィラメント方式の光源である。ガラス管の内部には、窒素やアルゴン等の不活性ガスにハロゲン元素(ヨウ素、臭素等)を微量導入した気体が封入されている。ハロゲン元素を導入することによって、フィラメントの折損を抑制しつつフィラメントの温度を高温に設定することが可能となる。したがって、ハロゲンランプHLは、通常の白熱電球に比べて寿命が長くかつ強い光を連続的に照射できるという特性を有する。また、ハロゲンランプHLは棒状ランプであるため長寿命であり、ハロゲンランプHLを水平方向に沿わせて配置することにより上方の半導体ウェハーWへの放射効率が優れたものとなる。
また、制御部3は、熱処理装置1に設けられた上記の種々の動作機構を制御する。制御部3のハードウェアとしての構成は一般的なコンピュータと同様である。すなわち、制御部3は、各種演算処理を行うCPU、基本プログラムを記憶する読み出し専用のメモリであるROM、各種情報を記憶する読み書き自在のメモリであるRAMおよび制御用ソフトウェアやデータなどを記憶しておく磁気ディスクを備えている。制御部3のCPUが所定の処理プログラムを実行することによって熱処理装置1における処理が進行する。
上記の構成以外にも熱処理装置1は、半導体ウェハーWの熱処理時にハロゲンランプHLおよびフラッシュランプFLから発生する熱エネルギーによるハロゲン加熱部4、フラッシュ加熱部5およびチャンバー6の過剰な温度上昇を防止するため、様々な冷却用の構造を備えている。例えば、チャンバー側壁部61には水冷管(図示省略)が設けられている。ハロゲン加熱部4およびフラッシュ加熱部5は、内部に気体流を形成して排熱する空冷構造とされている。また、上側チャンバー窓63とランプ光放射窓53との間隙にも空気が供給され、フラッシュ加熱部5および上側チャンバー窓63を冷却する。また、チャンバー6には、サセプター70に保持された半導体ウェハーWの温度を測定する温度センサ(例えば、非接触で温度測定する放射温度計)が設けられている。
次に、熱処理装置1における半導体ウェハーWの処理手順について説明する。ここで処理対象となる半導体ウェハーWはイオン注入法により不純物(イオン)が添加された半導体基板である。その不純物の活性化が熱処理装置1によるフラッシュ光照射加熱処理(アニール)により実行される。以下に説明する熱処理装置1の処理手順は、制御部3が熱処理装置1の各動作機構を制御することにより進行する。
図6は、熱処理装置1における半導体ウェハーWの処理手順を示すフローチャートである。また、図7から図10は、図6のいずれかの工程における状態を模式的に示す図である。
まず、チャンバー6の搬送開口部66が開放され、装置外部の搬送ロボットにより搬送開口部66を介してイオン注入後の半導体ウェハーWがチャンバー6内の熱処理空間65に搬入される(ステップS1)。このときには、受渡部10の一対のアーム11が受渡動作位置に位置するとともに、サセプター70が下降して4本の受け渡しピン12がウェハーポケット71に穿設された貫通孔73を通過し、受け渡しピン12の上端がサセプター70の上面から突き出ている。
搬送ロボットによって搬入された半導体ウェハーWはサセプター70のウェハーポケット71の直上位置にまで進出して停止する。そして、搬送ロボットが下降することにより、半導体ウェハーWが搬送ロボットから4本の受け渡しピン12に渡されて載置される(ステップS2)。図7は、受け渡しピン12に半導体ウェハーWが載置された状態を示す図である。このときには、受け渡しピン12に載置された半導体ウェハーWとアーム11との間の高さ位置にサセプター70が位置している。
半導体ウェハーWが受け渡しピン12に載置された後、搬送ロボットが熱処理空間65から退出し、搬送開口部66がゲートバルブによって閉鎖される。そして、昇降駆動部20によってサセプター70が受け渡しピン12よりも上方に上昇することにより、受け渡しピン12に載置されていた半導体ウェハーWはサセプター70に受け渡される(ステップS3)。サセプター70は、受け渡しピン12から受け取った半導体ウェハーWをウェハーポケット71内に保持する。半導体ウェハーWは、パターン形成がなされて不純物が注入された表面を上面としてサセプター70に保持される。
図8は、サセプター70が受け渡しピン12から半導体ウェハーWを受け取った状態を示す図である。サセプター70に半導体ウェハーWが受け渡された後、一対のアーム11は水平移動機構13によって退避位置に移動する。また、ガス供給部80および排気部85によってチャンバー6内の雰囲気置換が行われる。ガス供給部80の供給バルブ83が開放されると、チャンバー6内の熱処理空間65に窒素ガスが供給される。そして、排気部85の排気装置87を作動させつつ、排気バルブ88が開放されると、チャンバー6内の気体が排気される。これにより、チャンバー6内の熱処理空間65が大気雰囲気から窒素雰囲気へと置換される。なお、半導体ウェハーWの搬入にともなう外部雰囲気の流入を最小限に抑制すべく、搬送開口部66を開放する前からチャンバー6内への窒素ガス供給を開始するようにしても良い。
次に、制御部3が昇降駆動部20を制御してサセプター70を予備加熱位置(第1の位置)に移動させる(ステップS4)。図9は、サセプター70が予備加熱位置APに移動した状態を示す図である。予備加熱位置APは、サセプター70に保持された半導体ウェハーWの裏面(表面とは反対側の主面)にハロゲンランプHLから照射される光の面内照度分布が最も均一となるサセプター70の高さ位置である。このようなハロゲンランプHLによる加熱に最適な高さ位置は、予め実験またはシミュレーションによって究明しておき、それを予備加熱位置APとして制御部3の記憶部に記憶させておく。制御部3は、半導体ウェハーWを保持するサセプター70がその予備加熱位置APに移動するように昇降駆動部20を制御する。或いは、熱処理装置1の動作手順および処理条件等を記述したレシピにて予備加熱位置APを指定するようにしても良い。
予備加熱位置APは、搬送ロボットから受け渡しピン12に半導体ウェハーWが渡されるときのサセプター70の高さ位置(図7の位置)より下方であっても良い。第1実施形態では、サセプター70が半導体ウェハーWを受け取ってから受け渡しピン12の上端よりも下方に下降して予備加熱位置APに到達する。このとき、サセプター70が半導体ウェハーWを受け取った後に、一対のアーム11が退避位置に移動しているため、4本の受け渡しピン12はウェハーポケット71よりも外側に設けられた貫通孔73を通過することとなる。従って、サセプター70が予備加熱位置APに移動したときには受け渡しピン12がサセプター70の上面よりも突き出ることとなるが、その受け渡しピン12によって半導体ウェハーWが突き上げられることは無く、半導体ウェハーWはサセプター70に保持された状態が維持される。
半導体ウェハーWを保持するサセプター70が予備加熱位置APに到達して停止した後、ハロゲン加熱部4の40本のハロゲンランプHLが一斉に点灯して予備加熱(アシスト加熱)が開始される(ステップS5)。ハロゲンランプHLから出射されたハロゲン光は、石英にて形成された下側チャンバー窓64およびサセプター70を透過して半導体ウェハーWの裏面から照射される。ハロゲンランプHLからの光照射を受けることによって半導体ウェハーWが予備加熱されて温度が上昇する。なお、受渡部10の一対のアーム11は、半導体ウェハーWと重ならない退避位置に移動しているため、ハロゲンランプHLによる予備加熱の障害となることは無い。
ハロゲンランプHLによる予備加熱を行うときには、半導体ウェハーWの温度が図示省略の温度センサによって測定されている。測定された半導体ウェハーWの温度は制御部3に伝達される。制御部3は、ハロゲンランプHLからの光照射によって昇温する半導体ウェハーWの温度が所定の予備加熱温度T1に到達したか否かを監視する。予備加熱温度T1は、半導体ウェハーWに添加された不純物が熱により拡散する恐れのない、200℃ないし800℃程度、好ましくは350℃ないし600℃程度とされる(本実施の形態では600℃)。
半導体ウェハーWの温度が予備加熱温度T1に到達した後、制御部3は半導体ウェハーWをその予備加熱温度T1に暫時維持する。具体的には、温度センサによって測定される半導体ウェハーWの温度が予備加熱温度T1に到達した時点で制御部3がハロゲンランプHLの出力を制御して半導体ウェハーWの温度をほぼ予備加熱温度T1に維持している。
このようなハロゲンランプHLによる予備加熱を行うことによって、半導体ウェハーWの全体を予備加熱温度T1に均一に昇温している。ハロゲンランプHLによる予備加熱の段階においては、より放熱が生じやすい半導体ウェハーWの周縁部の温度が中央部よりも低下する傾向にあるが、ハロゲン加熱部4におけるハロゲンランプHLの配設密度は、半導体ウェハーWの中央部に対向する領域よりも周縁部に対向する領域の方が高くなっている。このため、放熱が生じやすい半導体ウェハーWの周縁部に照射される光量が多くなり、予備加熱段階における半導体ウェハーWの面内温度分布を均一なものとすることができる。
特に、第1実施形態においては、ハロゲンランプHLから半導体ウェハーWに照射される光の面内照度分布が最も均一となる予備加熱位置APにサセプター70が移動した状態で予備加熱を行っている。このため、最適な高さ位置にて予備加熱が行われることとなり、予備加熱段階における半導体ウェハーWの面内温度分布均一性を良好なものとすることができる。
半導体ウェハーWの温度が予備加熱温度T1に到達して所定時間が経過した時点で制御部3が昇降駆動部20を制御してサセプター70をフラッシュ加熱位置(第2の位置)に移動させる(ステップS6)。図10は、サセプター70がフラッシュ加熱位置FPに移動した状態を示す図である。フラッシュ加熱位置FPは、サセプター70に保持された半導体ウェハーWの表面にフラッシュランプFLから照射されるフラッシュ光の面内照度分布が最も均一となるサセプター70の高さ位置である。上述した予備加熱位置APと同様に、フラッシュランプFLによるフラッシュ加熱に最適な高さ位置は、予め実験またはシミュレーションによって究明しておき、それをフラッシュ加熱位置FPとして制御部3の記憶部に記憶させておく。制御部3は、半導体ウェハーWを保持するサセプター70がそのフラッシュ加熱位置FPに移動するように昇降駆動部20を制御する。或いは、レシピにて予備加熱位置APを指定するようにしても良い。第1実施形態においては、フラッシュ加熱位置FPは予備加熱位置APよりも上方であり、予備加熱終了後にサセプター70が上昇してフラッシュ加熱位置FPに到達する。
半導体ウェハーWを保持するサセプター70がフラッシュ加熱位置FPに到達して停止した後、フラッシュ加熱部5のフラッシュランプFLが半導体ウェハーWの表面にフラッシュ光照射を行う(ステップS7)。このとき、フラッシュランプFLから放射されるフラッシュ光の一部は直接にチャンバー6内へと向かい、他の一部は一旦リフレクタ52により反射されてからチャンバー6内へと向かい、これらのフラッシュ光の照射により半導体ウェハーWのフラッシュ加熱が行われる。
フラッシュ加熱は、フラッシュランプFLからのフラッシュ光(閃光)照射により行われるため、半導体ウェハーWの表面温度を短時間で上昇することができる。すなわち、フラッシュランプFLから照射されるフラッシュ光は、予めコンデンサーに蓄えられていた静電エネルギーが極めて短い光パルスに変換された、照射時間が0.1ミリセカンド以上100ミリセカンド以下程度の極めて短く強い閃光である。そして、フラッシュランプFLからのフラッシュ光照射によりフラッシュ加熱される半導体ウェハーWの表面温度は、瞬間的に1000℃以上の処理温度T2まで上昇し、半導体ウェハーWに注入された不純物が活性化された後、表面温度が急速に下降する。このように、熱処理装置1では、半導体ウェハーWの表面温度を極めて短時間で昇降することができるため、半導体ウェハーWに注入された不純物の熱による拡散を抑制しつつ不純物の活性化を行うことができる。なお、不純物の活性化に必要な時間はその熱拡散に必要な時間に比較して極めて短いため、0.1ミリセカンドないし100ミリセカンド程度の拡散が生じない短時間であっても活性化は完了する。
第1実施形態では、フラッシュランプFLから半導体ウェハーWに照射されるフラッシュ光の面内照度分布が最も均一となるフラッシュ加熱位置FPにサセプター70が移動した状態でフラッシュ加熱を行っている。このため、最適な高さ位置にてフラッシュ加熱が行われることとなり、フラッシュ加熱時における半導体ウェハーWの面内温度分布均一性を良好なものとすることができる。
フラッシュ加熱処理が終了した後、所定時間経過後にハロゲンランプHLが消灯する。これにより、半導体ウェハーWが予備加熱温度T1から急速に降温する。また、一対のアーム11が水平移動機構13によって退避位置から受渡動作位置に移動し、サセプター70が下降する。サセプター70は、搬送ロボットから受け渡しピン12に半導体ウェハーWが渡されるときのサセプター70の高さ位置(図7の位置)にまで下降する。一対のアーム11が受渡動作位置に位置した状態でサセプター70が下降するため、4本の受け渡しピン12はウェハーポケット71に設けられた貫通孔73を通過することとなる。その結果、サセプター70に保持されていた半導体ウェハーWは4本の受け渡しピン12によってサセプター70から突き上げられて支持される(ステップS8)。このときの状態は図7と同様である。
その後、半導体ウェハーWの温度が所定以下にまで降温した後、チャンバー6の搬送開口部66が開放され、受け渡しピン12に載置されている半導体ウェハーWが装置外部の搬送ロボットによりチャンバー6から搬出され、熱処理装置1における半導体ウェハーWの加熱処理が完了する(ステップS9)。
第1実施形態においては、半導体ウェハーWを保持するサセプター70が昇降可能とされており、ハロゲンランプHLによる予備加熱を行うときにはサセプター70が予備加熱位置APに移動する。予備加熱位置APは、サセプター70に保持された半導体ウェハーWの裏面にハロゲンランプHLから照射される光の面内照度分布が最も均一となるサセプター70の高さ位置である。よって、最適な高さ位置にて予備加熱が行われることとなり、予備加熱段階における半導体ウェハーWの面内温度分布均一性を良好なものとすることができる。
また、予備加熱終了後、フラッシュランプFLからフラッシュ光を照射するときにはサセプター70がフラッシュ加熱位置FPに移動する。フラッシュ加熱位置FPは、サセプター70に保持された半導体ウェハーWの表面にフラッシュランプFLから照射されるフラッシュ光の面内照度分布が最も均一となるサセプター70の高さ位置である。よって、最適な高さ位置にてフラッシュ加熱が行われることとなり、フラッシュ光照射時における半導体ウェハーWの面内温度分布均一性を良好なものとすることができる。
従って、フラッシュランプFLおよびハロゲンランプHLの双方について、光照射時における半導体ウェハーWの面内温度分布を均一にすることができ、極めて良好な熱処理結果を得ることができる。
また、第1実施形態においては、受渡部10の4本の受け渡しピン12は、水平移動機構13によって水平方向には移動されるが、鉛直方向に昇降されることはなく、それらの高さ位置は固定されている。このため、受け渡しピン12が上下に移動するためのスペースをチャンバー6内に確保する必要がなくなるため、例えば特許文献1に開示されるような従来のフラッシュランプアニール装置に比較してチャンバー6内の容積を少なくすることができる。その結果、チャンバー6内の雰囲気置換を行う際に、必要となる処理ガス(本実施形態では窒素ガス)の消費量を低減することができ、置換効率も高めることができる。
さらに、第1実施形態においては、上下に昇降しない受渡部10の4本の受け渡しピン12に対して装置外部の搬送ロボットが上下動することによって半導体ウェハーWの授受を行っている。一般に、ウェハー搬送専用に設計された搬送ロボットの移動速度は高速であるため、4本の受け渡しピン12が上下動して搬送ロボットと半導体ウェハーWの受け渡しを行うよりも、搬送ロボットが上下動して半導体ウェハーWの受け渡しを行う方が短時間で済む。従って、半導体ウェハーWの受け渡しに要する時間が短くなり、熱処理装置1のスループットを高めることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態の熱処理装置の構成は第1実施形態の熱処理装置1と全く同じである。また、第2実施形態における熱処理装置1の半導体ウェハーWの処理手順についても第1実施形態と概ね同様である(図6)。第2実施形態が第1実施形態と相違するのは、ハロゲンランプHLによる予備加熱を行うときにサセプター70を上下に揺動させている点である。
第2実施形態において半導体ウェハーWの処理を行う際、図6のステップS1〜ステップS4までの工程は第1実施形態と全く同じである。すなわち、装置外部の搬送ロボットによってチャンバー6内に搬入された半導体ウェハーWが受渡部10の4本の受け渡しピン12に載置された後、サセプター70が上昇して半導体ウェハーWを受け取って保持する。続いて、一対のアーム11が退避位置に移動するとともに、サセプター70が予備加熱位置APに移動する。
次に、ハロゲン加熱部4の40本のハロゲンランプHLによる予備加熱が行われるのであるが、このときに第2実施形態では制御部3が昇降駆動部20を制御してサセプター70を鉛直方向に沿って往復移動させる。図11は、予備加熱時にサセプター70が上下動する状態を示す図である。制御部3は、ハロゲンランプHLによる予備加熱を行うときには、サセプター70が所定の予備加熱移動範囲AR内で往復移動するように昇降駆動部20を制御する。予備加熱移動範囲ARには予備加熱位置APが含まれている。例えば、予備加熱位置APから上下の所定の距離を予備加熱移動範囲ARとすれば良い(つまり、予備加熱位置APは予備加熱移動範囲ARの中心となる)。
予備加熱位置APは、サセプター70に保持された半導体ウェハーWの裏面にハロゲンランプHLから照射される光の面内照度分布が最も均一となるサセプター70の高さ位置ではあるが、それでも猶面内照度分布を完全に均一にすることは難しい。第2実施形態においては、ハロゲンランプHLによる予備加熱時に、サセプター70が予備加熱移動範囲AR内で往復移動するため、半導体ウェハーWの裏面に生じているハロゲン光の面内照度分布の僅かなムラを分散させることができる。すなわち、予備加熱移動範囲AR内のある高さ位置にサセプター70が位置しているときに半導体ウェハーWの裏面に他の領域より照度の低い領域が発生していたとしても、サセプター70が予備加熱移動範囲AR内で往復移動することによって、その低照度領域が半導体ウェハーWの面内で移動することとなるため特定箇所のみの照度が不足することが防がれる。その結果、予備加熱段階における半導体ウェハーWの面内温度分布均一性をより良好なものとすることができる。
ハロゲンランプHLによる予備加熱終了後、図6のステップS6〜ステップS9までの工程も第1実施形態と全く同じである。すなわち、予備加熱された半導体ウェハーWを保持するサセプター70がフラッシュ加熱位置FPに移動してフラッシュランプFLからフラッシュ光照射が行われ、その後サセプター70が下降して受け渡しピン12に半導体ウェハーWが渡される。そして、装置外部の搬送ロボットによって処理後の半導体ウェハーWがチャンバー6から搬出され、半導体ウェハーWの加熱処理が完了する。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態の熱処理装置の全体構成は第1実施形態と概ね同じである(図1)。但し、第3実施形態においては、昇降駆動部20に、サセプター70を水平面に対して傾斜させる傾斜機構を備えている。
図12は、傾斜機構を備えた昇降駆動部20を示す図である。図12において、第1実施形態と同一の要素については同一の符号を付している。第3実施形態の2個の昇降駆動部20のそれぞれは傾斜モータ25をさらに備える。傾斜モータ25は、駆動モータ21によって昇降される支持軸23の上端に連結されている。傾斜モータ25のモータ軸には支持板22が連結されている。図12の矢印A12にて示すように、傾斜モータ25は、支持板22およびサセプター70をY軸を中心として回動させて水平面(XY平面)に対して傾斜させることができる。なお、2個の傾斜モータ25((−Y)側の昇降駆動部20に設けられた傾斜モータ25および(+Y)側の昇降駆動部20に設けられた傾斜モータ25)は完全に同期して動作しており、同じタイミングで同じ傾斜角にてサセプター70を傾斜させることは勿論である。
昇降駆動部20に傾斜機構を設ける点以外の第3実施形態の残余の構成は第1実施形態と同じである。また、第3実施形態における半導体ウェハーWの処理手順についても第1実施形態と概ね同様である(図6)。第3実施形態において半導体ウェハーWの処理を行う際、図6のステップS1〜ステップS4までの工程は第1実施形態と全く同じである。すなわち、装置外部の搬送ロボットによってチャンバー6内に搬入された半導体ウェハーWが受渡部10の4本の受け渡しピン12に載置された後、サセプター70が上昇して半導体ウェハーWを受け取って保持する。続いて、一対のアーム11が退避位置に移動するとともに、サセプター70が予備加熱位置APに移動する。
次に、ハロゲン加熱部4の40本のハロゲンランプHLによる予備加熱が行われるのであるが、このときに第3実施形態では制御部3が昇降駆動部20の傾斜モータ25を制御してサセプター70を水平面に対して傾斜させる。このときのサセプター70の傾斜角度は、ウェハーポケット71が半導体ウェハーWを保持可能な範囲内の適宜の角度とされる。
第3実施形態においては、ハロゲンランプHLによる予備加熱時に、半導体ウェハーWを保持するサセプター70が水平面に対して傾斜される。このため、予備加熱位置APにて半導体ウェハーWの裏面に僅かにハロゲン光の面内照度分布の不均一が生じていたとしても、その照度分布を変更してより均一な分布にすることができる。その結果、予備加熱段階における半導体ウェハーWの面内温度分布均一性をより良好なものとすることができる。
ここで、第2実施形態のように、ハロゲンランプHLによる予備加熱時にサセプター70を予備加熱移動範囲AR内で往復移動させつつ、かつ、水平面に対して傾斜させるようにしても良い。また、ハロゲンランプHLによる予備加熱時に、サセプター70を所定の角度範囲内で繰り返し揺動させるようにしても良い。
ハロゲンランプHLによる予備加熱終了後、図6のステップS6〜ステップS9までの工程も第1実施形態と全く同じである。すなわち、予備加熱された半導体ウェハーWを保持するサセプター70がフラッシュ加熱位置FPに移動してフラッシュランプFLからフラッシュ光照射が行われ、その後サセプター70が下降して受け渡しピン12に半導体ウェハーWが渡される。そして、装置外部の搬送ロボットによって処理後の半導体ウェハーWがチャンバー6から搬出され、半導体ウェハーWの加熱処理が完了する。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態について説明する。第4実施形態の熱処理装置の全体構成は第1実施形態と概ね同じである(図1)。但し、第4実施形態においては、昇降駆動部20に、サセプター70を水平面内で回動させる回動機構を備えている。
図13は、回動機構を備えた昇降駆動部20を示す図である。第3実施形態の2個の昇降駆動部20のそれぞれは回動部26をさらに備える。図13に示しているのは、(−Y)側に設けられた昇降駆動部20であるが、(+Y)側に設けられた昇降駆動部20についても同様である。回動部26は、駆動モータ21によって昇降される支持軸23の上端に連結されている。箱形形状の回動部26の上面には歯車27が設けられている。歯車27は、回動部26に内蔵されたモータによって水平面内で回転駆動される。
また、回動部26の上面には円弧状の摺動溝29が形設されている。摺動溝29には、支持板122の係合部材(図示省略)が摺動自在に係合されている。第1実施形態と同様に、支持板122の先端部はサセプター70の端部と締結されている。支持板122の基端部には、歯切り加工が施されて歯が形成されている。支持板122に形成された歯は歯車27と歯合する。
回動部26が歯車27を回転させると、歯車27に歯合する支持板122は矢印A13に示すように摺動溝29に案内されて水平面内で円弧状に移動する。2個の昇降駆動部20の回動部26は、完全に同期して同じタイミングで同じ角度だけ支持板122を移動させる。但し、2個の回動部26が支持板122を移動させる向きは同じである。例えば、(−Y)側の昇降駆動部20に設けられた回動部26が支持板122を図13の紙面時計回りに移動させた場合には、(+Y)側の昇降駆動部20に設けられた回動部26も支持板122を図13の紙面時計回りに移動させる。これにより、2個の昇降駆動部20の回動部26によって、サセプター70はウェハーポケット71の中心を鉛直方向に通る軸を中心として水平面内(XY平面内)で回動される。
昇降駆動部20に回動機構を設ける点以外の第4実施形態の残余の構成は第1実施形態と同じである。また、第4実施形態における半導体ウェハーWの処理手順についても第1実施形態と概ね同様である(図6)。第4実施形態において半導体ウェハーWの処理を行う際、図6のステップS1〜ステップS4までの工程は第1実施形態と全く同じである。すなわち、装置外部の搬送ロボットによってチャンバー6内に搬入された半導体ウェハーWが受渡部10の4本の受け渡しピン12に載置された後、サセプター70が上昇して半導体ウェハーWを受け取って保持する。続いて、一対のアーム11が退避位置に移動するとともに、サセプター70が予備加熱位置APに移動する。
次に、ハロゲン加熱部4の40本のハロゲンランプHLによる予備加熱が行われるのであるが、このときに第4実施形態では制御部3が昇降駆動部20の回動部26を制御してサセプター70を水平面内で回動させる。このときのサセプター70の回動角度は、チャンバー6内にてサセプター70が回動可能な適宜の角度とされる。
第4実施形態においては、ハロゲンランプHLによる予備加熱時に、半導体ウェハーWを保持するサセプター70が水平面内で回動される。このため、予備加熱位置APにて半導体ウェハーWの裏面に僅かにハロゲン光の面内照度分布の不均一が生じていたとしても、その照度分布を変更してより均一な分布にすることができる。その結果、予備加熱段階における半導体ウェハーWの面内温度分布均一性をより良好なものとすることができる。
ここで、第2実施形態のようにサセプター70を予備加熱移動範囲AR内で往復移動させつつ、および/または、第3実施形態のようにサセプター70を水平面に対して傾斜させつつ、サセプター70を回動させるようにしても良い。また、ハロゲンランプHLによる予備加熱時に、サセプター70を所定の角度範囲内で往復するように繰り返し回動させるようにしても良い。
ハロゲンランプHLによる予備加熱終了後、図6のステップS6〜ステップS9までの工程も第1実施形態と全く同じである。すなわち、予備加熱された半導体ウェハーWを保持するサセプター70がフラッシュ加熱位置FPに移動してフラッシュランプFLからフラッシュ光照射が行われ、その後サセプター70が下降して受け渡しピン12に半導体ウェハーWが渡される。そして、装置外部の搬送ロボットによって処理後の半導体ウェハーWがチャンバー6から搬出され、半導体ウェハーWの加熱処理が完了する。
<第5実施形態>
次に、本発明の第5実施形態について説明する。第5実施形態の熱処理装置の全体構成は第1実施形態と概ね同じである(図1)。但し、第5実施形態においては、フラッシュ光照射時にサセプター70に与えられる衝撃を吸収する緩衝機構を設けている。
図14は、サセプター70と支持板22との間に緩衝部材123を設けた状態を示す図である。支持板22の先端部とサセプター70の端部とは、ボルト124およびナット125によって締結されている。第5実施形態では、支持板22の先端部とサセプター70の端部との間に緩衝部材123を挟み込んでいる。緩衝部材123としては、例えばボルト124が貫通する中空円筒形状の弾性部材を用いることができる。このような弾性部材としては可撓性を有する樹脂材料など種々の公知の材料を適用することができる。
サセプター70と支持板22との間に緩衝部材123を設ける点以外の第5実施形態の残余の構成は第1実施形態と同じである。また、第5実施形態における半導体ウェハーWの処理手順についても第1実施形態と同様である(図6)。すなわち、装置外部の搬送ロボットによってチャンバー6内に搬入された半導体ウェハーWが受渡部10の4本の受け渡しピン12に載置された後、サセプター70が上昇して半導体ウェハーWを受け取って保持する。続いて、一対のアーム11が退避位置に移動するとともに、サセプター70が予備加熱位置APに移動する。
次に、ハロゲンランプHLによる予備加熱が行われるが、このときには第2実施形態〜第4実施形態のようにしても良い。そして、予備加熱終了後、半導体ウェハーWを保持するサセプター70がフラッシュ加熱位置FPに移動してフラッシュランプFLからフラッシュ光照射が行われる。ここで、既述したように、フラッシュランプFLから照射されるフラッシュ光は、コンデンサーに蓄えられていた静電エネルギーが極めて短い光パルスに変換された、照射時間が0.1ミリセカンド以上100ミリセカンド以下程度の極めて短く強い閃光である。このように、極めて短時間に強度の強いフラッシュ光が半導体ウェハーWの表面に照射されると、当該表面は急激に昇温することとなる。その一方、半導体ウェハーWの裏面は、表面からの熱伝導に時間を要するため、表面から遅れて緩慢に昇温する。その結果、フラッシュランプFLからフラッシュ光が照射された瞬間には、半導体ウェハーWの表面のみに急激な熱膨張が生じて半導体ウェハーWが反るように変形してサセプター70に衝撃を与える。
このときに、第5実施形態においては、サセプター70と支持板22との間に緩衝部材123が設けられているため、フラッシュ光照射時の半導体ウェハーWの変形によりサセプター70に与えられる衝撃を緩衝部材123によって吸収して緩和することができる。その結果、フラッシュ光照射時に半導体ウェハーWが割れるのを防止することができるとともに、サセプター70のウェハーポケット71から半導体ウェハーWが跳躍するのを防止することもできる。また、仮にサセプター70から半導体ウェハーWが跳躍したとしても、その半導体ウェハーWがサセプター70に落下してきたときの衝撃も緩衝部材123によって吸収することができ、半導体ウェハーWの割れを防止することができる。
また、フラッシュ光照射時の半導体ウェハーWの挙動を通じて生じるサセプター70の弾性変形に対する緩衝効果も緩衝部材123は発揮することができ、サセプター70の破損を防止することができる。
フラッシュランプFLによるフラッシュ加熱終了後、サセプター70が下降して受け渡しピン12に半導体ウェハーWが渡される。そして、装置外部の搬送ロボットによって処理後の半導体ウェハーWがチャンバー6から搬出され、半導体ウェハーWの加熱処理が完了する。
<変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この発明はその趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記各実施形態において、チャンバー6を矩形の筒形状としていたが、円板形状の半導体ウェハーWを収容して処理するチャンバー6は円筒形状であっても良い。チャンバー6が円筒形状であれば、サセプター70の平面形状も円形となる。第4実施形態において、チャンバー6が円筒形状であれば、予備加熱時にサセプター70を水平面内で1回転以上(360°以上)回転させるようにしても良い。
また、上記各実施形態においては、チャンバー6の上側にフラッシュ加熱部5を設け、下側にハロゲン加熱部4を設けるようにしていたが、これを逆にしても良い。また、半導体ウェハーWの表裏を反転させてチャンバー6内に搬入するようにしても良い。これらの場合、半導体ウェハーWの表面に対してハロゲンランプHLによる光照射が行われ、裏面にフラッシュランプFLからフラッシュ光が照射されることとなる。すなわち、半導体ウェハーWの一方面にハロゲンランプHLによる光照射が行われ、他方面にフラッシュランプFLからフラッシュ光が照射される形態であれば良い。
また、上記各実施形態においては、サセプター70に受け渡し用および退避用の計8個の貫通孔73を穿設するようにしていたが、これに代えて、4本の受け渡しピン12が水平方向に移動する軌跡に沿って4本のスリットをサセプター70に形設するようにしても良い。
また、上記各実施形態においては、受渡部10が水平移動機構13によって受け渡しピン12を水平方向に移動させるようにしていたが、これに代えて、4本の受け渡しピン12をチャンバー6に対して固定するようにしても良い。例えば、チャンバー6の床部を構成する下側チャンバー窓64に4本の受け渡しピン12を立設するようにしても良い。但し、4本の受け渡しピン12を完全に固定した場合には、予備加熱位置APおよびフラッシュ加熱位置FPは受け渡しピン12の上端よりも上方とする必要がある。
また、予備加熱位置APとフラッシュ加熱位置FPとの高さ位置関係は任意である。すなわち、予備加熱位置APおよびフラッシュ加熱位置FPはそれぞれ予備加熱およびフラッシュ加熱に最適なサセプター70の高さ位置であり、例えば予備加熱位置APがフラッシュ加熱位置FPよりも上方であっても良い。もっとも、通常は、処理対象となる半導体ウェハーWをなるべく光源に近づけた方が好ましいため、上記各実施形態の如くフラッシュ加熱位置FPが予備加熱位置APよりも上方となる。
また、第2実施形態においては、予備加熱位置APが予備加熱移動範囲ARの中心であったが、これに限定されるものではなく、予備加熱位置APは予備加熱移動範囲ARに含まれる高さ位置であれば良い。
また、第3実施形態においては、一対の傾斜モータ25によってサセプター70を傾斜させるようにしていたが、これに代えて、2個の昇降駆動部20による支持板22の高さ位置を異なるようにしてサセプター70を傾斜させるようにしても良い。この場合、サセプター70はX軸を中心として回動されて水平面に対して傾斜されることとなる。或いは、2個の昇降駆動部20によって支持板22の高さ位置を異ならせるとともに、傾斜モータ25も使用することにより、サセプター70を2軸で傾斜させるようにしても良い。
また、昇降駆動部20を3個以上設けるようにしても良い。3個以上の昇降駆動部20を完全に同期して動作させれば、上記各実施形態と同様にサセプター70を水平姿勢のまま昇降させることができる。一方、3個以上の昇降駆動部20を非同期にて動作させれば、第3実施形態のようにサセプター70を水平面に対して傾斜させることができる。
また、昇降駆動部20は1個であっても良い。昇降駆動部20が1個の場合には、サセプター70を片持ちで支持して昇降させることとなる。この場合、支持軸23の上端にX軸を中心としてサセプター70を回動させて傾斜させる機構を設けるようにしても良い。
また、上記各実施形態においては、フラッシュ加熱部5に30本のフラッシュランプFLを備えるようにしていたが、これに限定されるものではなく、フラッシュランプFLの本数は任意の数とすることができる。また、フラッシュランプFLはキセノンフラッシュランプに限定されるものではなく、クリプトンフラッシュランプであっても良い。また、ハロゲン加熱部4に備えるハロゲンランプHLの本数も40本に限定されるものではなく、任意の数とすることができる。
また、本発明に係る熱処理装置によって処理対象となる基板は半導体ウェハーに限定されるものではなく、液晶表示装置などのフラットパネルディスプレイに用いるガラス基板や太陽電池用の基板であっても良い。また、本発明に係る技術は、金属とシリコンとの接合、或いはポリシリコンの結晶化に適用するようにしても良い。
1 熱処理装置
3 制御部
4 ハロゲン加熱部
5 フラッシュ加熱部
6 チャンバー
10 受渡部
12 受け渡しピン
20 昇降駆動部
21 駆動モータ
22,122 支持板
25 傾斜モータ
26 回動部
70 サセプター
71 ウェハーポケット
123 緩衝部材
AP 予備加熱位置
AR 予備加熱移動範囲
FL フラッシュランプ
FP フラッシュ加熱位置
HL ハロゲンランプ
W 半導体ウェハー

Claims (10)

  1. 基板に光を照射することによって該基板を加熱する熱処理装置であって、
    基板を収容するチャンバーと、
    前記チャンバー内にて基板を載置して保持するサセプターと、
    前記サセプターに保持された基板の一方面に光を照射して所定の予備加熱温度に予備加熱するハロゲンランプと、
    予備加熱された基板の他方面にフラッシュ光を照射するフラッシュランプと、
    前記サセプターを昇降させる昇降駆動部と、
    前記ハロゲンランプによる予備加熱を行うときには基板を保持する前記サセプターが第1の位置に移動するとともに、前記フラッシュランプからフラッシュ光を照射するときには前記サセプターが第2の位置に移動するように前記昇降駆動部を制御する昇降制御手段と、
    を備えることを特徴とする熱処理装置。
  2. 請求項1記載の熱処理装置において、
    前記昇降制御手段は、前記ハロゲンランプによる予備加熱を行うときには、前記サセプターが第1の位置を含む所定の範囲内で往復移動するように前記昇降駆動部を制御することを特徴とする熱処理装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の熱処理装置において、
    高さ位置が固定され、前記サセプターが昇降することによって前記サセプターに対する基板の受け渡しを行う受け渡しピンをさらに備えることを特徴とする熱処理装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の熱処理装置において、
    前記サセプターを水平面に対して傾斜させる傾斜機構をさらに備えることを特徴とする熱処理装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の熱処理装置において、
    前記サセプターを回動させる回動機構をさらに備えることを特徴とする熱処理装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の熱処理装置において、
    前記サセプターに与えられる衝撃を吸収する緩衝機構をさらに備えることを特徴とする熱処理装置。
  7. 基板に光を照射することによって該基板を加熱する熱処理方法であって、
    基板を載置して保持するサセプターをチャンバー内にて昇降させて第1の位置に移動させる第1昇降工程と、
    前記サセプターに保持された基板の一方面にハロゲンランプから光を照射して所定の予備加熱温度に予備加熱する予備加熱工程と、
    前記予備加熱工程の後に、前記サセプターを昇降させて第2の位置に移動させる第2昇降工程と、
    予備加熱された基板の他方面にフラッシュランプからフラッシュ光を照射するフラッシュ加熱工程と、
    を備えることを特徴とする熱処理方法。
  8. 請求項7記載の熱処理方法において、
    前記予備加熱工程では、前記サセプターを第1の位置を含む所定の範囲内で往復移動させることを特徴とする熱処理方法。
  9. 請求項7または請求項8に記載の熱処理方法において、
    前記予備加熱工程では、前記サセプターを水平面に対して傾斜させることを特徴とする熱処理方法。
  10. 請求項7から請求項9のいずれかに記載の熱処理方法において、
    前記予備加熱工程では、前記サセプターを回動させることを特徴とする熱処理方法。
JP2012271573A 2012-12-12 2012-12-12 熱処理装置および熱処理方法 Active JP5996409B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012271573A JP5996409B2 (ja) 2012-12-12 2012-12-12 熱処理装置および熱処理方法
US14/081,013 US9831108B2 (en) 2012-12-12 2013-11-15 Thermal processing apparatus and thermal processing method for heating substrate by light irradiation
KR1020130152310A KR101561741B1 (ko) 2012-12-12 2013-12-09 열처리 장치 및 열처리 방법
TW102145974A TWI553125B (zh) 2012-12-12 2013-12-12 熱處理裝置及熱處理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012271573A JP5996409B2 (ja) 2012-12-12 2012-12-12 熱処理装置および熱処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014116552A true JP2014116552A (ja) 2014-06-26
JP5996409B2 JP5996409B2 (ja) 2016-09-21

Family

ID=50881060

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012271573A Active JP5996409B2 (ja) 2012-12-12 2012-12-12 熱処理装置および熱処理方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9831108B2 (ja)
JP (1) JP5996409B2 (ja)
KR (1) KR101561741B1 (ja)
TW (1) TWI553125B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016219719A (ja) * 2015-05-26 2016-12-22 株式会社Screenホールディングス 熱処理装置

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI601926B (zh) * 2014-10-24 2017-10-11 Dong-Ming Li Increase the number of independent temperature control within the pre-baking oven structure
JP6554328B2 (ja) * 2015-05-29 2019-07-31 株式会社Screenホールディングス 熱処理装置
JP6654374B2 (ja) 2015-08-17 2020-02-26 株式会社Screenホールディングス 熱処理方法および熱処理装置
JP6847610B2 (ja) * 2016-09-14 2021-03-24 株式会社Screenホールディングス 熱処理装置
JP6770915B2 (ja) 2017-03-08 2020-10-21 株式会社Screenホールディングス 熱処理装置
JP6960344B2 (ja) * 2018-01-26 2021-11-05 株式会社Screenホールディングス 熱処理方法および熱処理装置
JP7032955B2 (ja) * 2018-02-28 2022-03-09 株式会社Screenホールディングス 熱処理方法
JP7042115B2 (ja) * 2018-02-28 2022-03-25 株式会社Screenホールディングス 熱処理装置および熱処理方法
CN110349910B (zh) * 2018-04-08 2020-12-08 北京北方华创微电子装备有限公司 腔室盖、工艺腔室和半导体处理设备
JP7228976B2 (ja) * 2018-08-27 2023-02-27 株式会社Screenホールディングス p型窒化ガリウム系半導体の製造方法および熱処理方法
JP7372066B2 (ja) * 2019-07-17 2023-10-31 株式会社Screenホールディングス 熱処理方法および熱処理装置
CN214496475U (zh) * 2020-07-06 2021-10-26 苏州雨竹机电有限公司 气相沉积晶圆撑托结构

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08187426A (ja) * 1995-01-10 1996-07-23 Touyoko Kagaku Kk 反応管冷却方法
JP2003282558A (ja) * 2002-03-25 2003-10-03 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 熱処理装置
JP2004186542A (ja) * 2002-12-05 2004-07-02 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 熱処理装置および熱処理方法
JP2005166770A (ja) * 2003-12-01 2005-06-23 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 熱処理装置
JP2005340665A (ja) * 2004-05-28 2005-12-08 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 紫外線発生源、紫外線照射処理装置及び半導体製造装置
JP2009164388A (ja) * 2008-01-08 2009-07-23 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 熱処理装置
JP2010123637A (ja) * 2008-11-17 2010-06-03 Sumco Corp ウェーハ熱処理装置
JP2010225645A (ja) * 2009-03-19 2010-10-07 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 熱処理装置
JP2011527837A (ja) * 2008-07-11 2011-11-04 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド シャワーヘッドを備える急速熱処理チャンバ

Family Cites Families (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5421893A (en) * 1993-02-26 1995-06-06 Applied Materials, Inc. Susceptor drive and wafer displacement mechanism
US5332443A (en) * 1993-06-09 1994-07-26 Applied Materials, Inc. Lift fingers for substrate processing apparatus
US5826345A (en) * 1996-05-09 1998-10-27 Hewlett-Packard Company Susceptor leveling aid
US6222990B1 (en) * 1997-12-03 2001-04-24 Steag Rtp Systems Heating element for heating the edges of wafers in thermal processing chambers
JP4701496B2 (ja) 2000-12-07 2011-06-15 東京エレクトロン株式会社 処理方法及びその装置
JP3896395B2 (ja) * 2001-06-20 2007-03-22 大日本スクリーン製造株式会社 熱処理装置
JP2003282385A (ja) * 2002-03-27 2003-10-03 Hitachi Kokusai Electric Inc 基板処理装置
JP4236881B2 (ja) 2002-07-19 2009-03-11 大日本スクリーン製造株式会社 熱処理装置
US6998580B2 (en) 2002-03-28 2006-02-14 Dainippon Screen Mfg. Co., Ltd. Thermal processing apparatus and thermal processing method
US6849831B2 (en) * 2002-03-29 2005-02-01 Mattson Technology, Inc. Pulsed processing semiconductor heating methods using combinations of heating sources
KR100549452B1 (ko) * 2002-12-05 2006-02-06 다이닛뽕스크린 세이조오 가부시키가이샤 광조사형 열처리장치 및 방법
TW200419687A (en) * 2003-03-31 2004-10-01 Powerchip Semiconductor Corp Ion sampling system for wafer and method thereof
CN101937844B (zh) * 2004-11-04 2012-06-13 东京毅力科创株式会社 绝缘膜形成方法
JP4841873B2 (ja) * 2005-06-23 2011-12-21 大日本スクリーン製造株式会社 熱処理用サセプタおよび熱処理装置
US7184657B1 (en) 2005-09-17 2007-02-27 Mattson Technology, Inc. Enhanced rapid thermal processing apparatus and method
KR20070074020A (ko) 2006-01-06 2007-07-12 삼성전자주식회사 스퍼터링 증착 장치 및 스퍼터링 증착 방법
US20070215049A1 (en) * 2006-03-14 2007-09-20 Applied Materials, Inc. Transfer of wafers with edge grip
JP4916802B2 (ja) * 2006-07-20 2012-04-18 大日本スクリーン製造株式会社 熱処理装置
JP5063995B2 (ja) * 2006-11-22 2012-10-31 大日本スクリーン製造株式会社 熱処理装置
JP5214153B2 (ja) * 2007-02-09 2013-06-19 大日本スクリーン製造株式会社 熱処理装置
WO2008131513A1 (en) * 2007-05-01 2008-11-06 Mattson Technology Canada, Inc. Irradiance pulse heat-treating methods and apparatus
JP2009164451A (ja) 2008-01-09 2009-07-23 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 熱処理装置
KR101446631B1 (ko) 2010-06-17 2014-10-08 세메스 주식회사 대면적기판용 플라즈마 처리 장치
TWI435391B (zh) * 2010-09-16 2014-04-21 Dainippon Screen Mfg 閃光熱處理裝置
TWI566300B (zh) * 2011-03-23 2017-01-11 斯克林集團公司 熱處理方法及熱處理裝置

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08187426A (ja) * 1995-01-10 1996-07-23 Touyoko Kagaku Kk 反応管冷却方法
JP2003282558A (ja) * 2002-03-25 2003-10-03 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 熱処理装置
JP2004186542A (ja) * 2002-12-05 2004-07-02 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 熱処理装置および熱処理方法
JP2005166770A (ja) * 2003-12-01 2005-06-23 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 熱処理装置
JP2005340665A (ja) * 2004-05-28 2005-12-08 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 紫外線発生源、紫外線照射処理装置及び半導体製造装置
JP2009164388A (ja) * 2008-01-08 2009-07-23 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 熱処理装置
JP2011527837A (ja) * 2008-07-11 2011-11-04 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド シャワーヘッドを備える急速熱処理チャンバ
JP2010123637A (ja) * 2008-11-17 2010-06-03 Sumco Corp ウェーハ熱処理装置
JP2010225645A (ja) * 2009-03-19 2010-10-07 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 熱処理装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016219719A (ja) * 2015-05-26 2016-12-22 株式会社Screenホールディングス 熱処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
US9831108B2 (en) 2017-11-28
US20140161429A1 (en) 2014-06-12
JP5996409B2 (ja) 2016-09-21
KR101561741B1 (ko) 2015-10-19
KR20140076501A (ko) 2014-06-20
TW201433643A (zh) 2014-09-01
TWI553125B (zh) 2016-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5996409B2 (ja) 熱処理装置および熱処理方法
CN106340451B (zh) 热处理方法以及热处理装置
JP6539568B2 (ja) 熱処理方法および熱処理装置
JP5507274B2 (ja) 熱処理方法および熱処理装置
TWI515773B (zh) 熱處理裝置
TWI704603B (zh) 熱處理方法及熱處理裝置
US20140270734A1 (en) Light irradiation type heat treatment apparatus and heat treatment method
US11764100B2 (en) Heat treatment susceptor and heat treatment apparatus
JP5507227B2 (ja) 熱処理方法および熱処理装置
JP2016225429A (ja) 熱処理装置
JP6960344B2 (ja) 熱処理方法および熱処理装置
JP6546512B2 (ja) 熱処理装置
JP5815255B2 (ja) 熱処理装置
JP2014175630A (ja) 熱処理装置および熱処理方法
KR102182797B1 (ko) 열처리 방법
JP5558985B2 (ja) 熱処理装置
JP2014175637A (ja) 熱処理装置および熱処理方法
JP6982446B2 (ja) 熱処理装置
WO2018037630A1 (ja) 熱処理装置
JP6637321B2 (ja) 熱処理用サセプタおよび熱処理装置
JP2014192179A (ja) 熱処理装置および熱処理方法
JP6005946B2 (ja) 熱処理装置
JP2018186122A (ja) 棒状ランプおよび熱処理装置
JP2016181656A (ja) 熱処理装置、および熱処理装置の調整方法
CN115831806A (zh) 热处理用基座及热处理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150619

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160412

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160607

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160809

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160824

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5996409

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250