JP2014113603A - レーザー照射装置、パッケージの製造方法、電子デバイス、電子機器および移動体 - Google Patents

レーザー照射装置、パッケージの製造方法、電子デバイス、電子機器および移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】ベース用基板と蓋体用基板とをレーザー光により高精度に接合することができるレーザー照射装置およびパッケージの製造方法を提供すること、また、優れた信頼性を有する電子デバイス、電子機器および移動体を提供すること。
【解決手段】本発明のレーザー照射装置は、レーザーヘッド690および固定治具400を備える。固定治具400は、平面部410と、平面部410に開口している複数の開口部420と、隣り合う2つの開口部420同士の間に位置し、平面部410から突出している押え部430と、を備え、ベース用基板200とリッド130とをレーザー光により接合する際に、押え部430によりリッド130をベース用基板200側へ向けて押えた状態で、開口部420を介してレーザー光をリッド130に照射し得る。
【選択図】図7

Description

本発明は、レーザー照射装置、パッケージの製造方法、電子デバイス、電子機器および移動体に関するものである。
パッケージ内に電子部品を収納した電子デバイスが知られている。
この電子デバイスのパッケージは、凹部を有するパッケージベースと、そのパッケージベースの凹部の開口を覆ってパッケージベースに接合されたリッドとを有する。
このようなパッケージベースとリッドとの接合方法としてレーザー接合法を用いる場合、リッドをパッケージベース側に押さえつける治具が必要となる。
例えば、特許文献1に記載の方法では、レーザー光に対する透過性を有する透過板によりリッドをパッケージベース側に押さえつけ、その状態で、その透過板越しにレーザー光をリッドに照射する。
しかし、このような従来の方法では、レーザー接合により生じる飛散物(ヒューム)が透過板に付着してしまい、透過板を透過するレーザー光の量が低下し、接合不良を招いてしまうという問題があった。
また、レーザー接合の際には、一般に、接合位置を撮像素子により画像として認識し、その認識結果に基づいてレーザー光の照射位置の位置決めを行うが、前述したように透過板に飛散物が付着すると、かかる画像の認識が困難となる。
さらに、複数個の接合を同時に行う場合、飛散物の逃げ場がないため、前述したような問題がさらに顕著となる。
特開2001−320256号公報
本発明の目的は、ベース基板と蓋体とをレーザー光により高精度に接合することができるレーザー照射装置およびパッケージの製造方法を提供すること、また、優れた信頼性を有する電子デバイス、電子機器および移動体を提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本発明のレーザー照射装置は、レーザー照射手段と、
ベース面、前記ベース面に囲まれて開口している第1の開口部、および前記ベース面の一部である凸部、を有している治具と、を備え、
前記第1の開口部から被照射物の一部が見えるように前記凸部の先端を被照射物に当接した状態で、前記第1の開口部を前記レーザー光が通過するように前記被照射物に前記レーザーを照射することを特徴とする。
このようなレーザー照射装置によれば、ベース基板と蓋体とをレーザー光により高精度に接合することができる。
[適用例2]
本発明のレーザー照射装置では、前記治具は、ガスが通過するために前記ベース面に囲まれて開口している第2の開口部を有していることが好ましい。
これにより、蓋体(被照射物)をベース面で覆った状態で、蓋体とベース面との間の狭い空間に局所的に不活性ガスを供給することができる。そのため、大容量のチャンバー内を不活性ガスで置換する必要がなく、時間的な効率を高めることができる。また、不活性ガスの使用量を少なくすることができ、低コスト化を図ることもできる。しかも、不活性ガスが周囲の空気を巻き込む量を極めて少なくし、高濃度の不活性ガス雰囲気中で、ベース基板と蓋体との接合を行うことができる。その結果、接合部の酸化を防止し、かかる接合を用いて得られる製品の品質を向上させることができる。
[適用例3]
本発明のレーザー照射装置では、前記第2の開口部は前記凸部と前記第1の開口部との周囲にあることが好ましい。
これにより、ベース基板と蓋体との接合部の周囲における不活性ガスの濃度を均一かつ高いものとすることができる。
[適用例4]
本発明のレーザー照射装置では、前記凸部は、吸引手段と接続している吸引孔を先端部に有していることが好ましい。
これにより、蓋体を治具の凸部に吸着して搬送することができる。そのため、ベース基板と蓋体とをレーザー光により接合する装置において、蓋体のベース基板への位置決めを正確に行うことができる。さらに蓋体を搬送する機構を簡単化し、小型化および低コスト化を図ることができる。
[適用例5]
本発明のパッケージの製造方法は、本発明のレーザー照射装置、蓋体、およびベース基板を用意する工程、
前記凸部を前記蓋体に当接しながら前記レーザーを前記蓋体に照射して、前記蓋体と前記ベース基板とを接合する接合工程、
を含むことを特徴とする。
このようなパッケージの製造方法によれば、ベース基板と蓋体とをレーザー光により高精度に接合することができる。
[適用例6]
本発明のパッケージの製造方法では、前記接合工程では、前記凸部に当接されている前記蓋体が複数あることが好ましい。
これにより、複数の蓋体をベース基板に効率的に接合することができる。
[適用例7]
本発明の電子デバイスは、本発明の製造方法により製造されたパッケージと、
前記パッケージに収納されている電子部品と、を備えることを特徴とする。
これにより、優れた信頼性を有する電子デバイスを提供することができる。
[適用例8]
本発明の電子機器は、本発明の電子デバイスを備えることを特徴とする。
これにより、優れた信頼性を有する電子機器を提供することができる。
[適用例9]
本発明の移動体は、本発明の電子デバイスを備えることを特徴とする。
これにより、優れた信頼性を有する移動体を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る電子デバイス(本発明のパッケージの製造方法を用いて製造されたパッケージを備える電子デバイス)を示す平面図である。 図1中のA−A線断面図である。 図1に示す電子デバイスが有する電子部品(振動素子)の平面図である。 図2の部分拡大図である。 図1に示す電子デバイスの製造方法(本発明のパッケージの製造方法)を説明するための断面図である。 図5に示すワーク(ベース基板)を示す平面図である。 図1に示す電子デバイスの製造方法(本発明のパッケージの製造方法)を説明するための断面図である。 図7に示す接合工程に用いる接合装置の概略構成を示す斜視図である。 図8に示す接合装置のヘッド部を説明するため断面図である。 図9に示すヘッド部が備える固定治具を示す斜視図である。 図10に示す固定治具の流路を説明するための図である。 図10に示す固定治具と蓋体との位置関係を説明するための図である。 本発明の電子デバイスを備える電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。 本発明の電子デバイスを適用した携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。 本発明の電子デバイスを備える電子機器を適用したディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。 本発明の電子デバイスを備える電子機器を適用した移動体(自動車)の構成を示す斜視図である。
以下、本発明のレーザー照射装置、パッケージの製造方法、電子デバイス、電子機器および移動体を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
1.電子デバイス
図1は、本発明の第1実施形態に係る電子デバイス(本発明のパッケージの製造方法を用いて製造されたパッケージを備える電子デバイス)を示す平面図、図2は、図1中のA−A線断面図、図3は、図1に示す電子デバイスが有する電子部品(振動素子)の平面図、図4は、図2の部分拡大図である。なお、以下では、説明の便宜上、図2中の上側を「上」、下側を「下」として説明する。
図1および図2に示すように、電子デバイス100は、パッケージ110と、パッケージ110内に収容された電子部品としての振動素子190とを有している。
1−1.振動素子
図3(a)、(b)に示すように、振動素子190は、平面視形状が長方形(矩形)の板状をなす圧電基板191と、圧電基板191の表面に形成された導電性の1対の導体層193、195とを有している。なお、図3(a)は、振動素子190を上方から見た平面図であり、同図(b)は、振動素子190を上方から見た透過図(平面図)である。
圧電基板191は、主として厚み滑り振動をする水晶素板である。
本実施形態では、圧電基板191としてATカットと呼ばれるカット角で切り出された水晶素板を用いている。なお、ATカットとは、水晶の結晶軸であるX軸とZ軸とを含む平面(Y面)をX軸回りにZ軸から反時計方向に約35度15分程度回転させて得られる主面(X軸とZ’軸とを含む主面)を有するように切り出すことを言う。
また、圧電基板191は、その長手方向が水晶の結晶軸であるX軸と一致している。
導体層193は、圧電基板191の上面に形成された励振電極193aと、圧電基板191の下面に形成されたボンディングパッド193bと、励振電極193aとボンディングパッド193bとを電気的に接続する配線193cとを有している。
一方、導体層195は、圧電基板191の下面に形成された励振電極195aと、圧電基板191の下面に形成されたボンディングパッド195bと、励振電極195aおよびボンディングパッド195bを電気的に接続する配線195cとを有している。
励振電極193aおよび励振電極195aは、圧電基板191を介して互いに対向して設けられ、互いにほぼ同じ形状をなしている。すなわち、圧電基板191を平面視したとき(圧電基板191の厚さ方向からみたとき)、励振電極193aおよび励振電極195aは、互いに重なるように位置し、かつ、互いの輪郭が一致するように形成されている。
また、ボンディングパッド193b、195bは、圧電基板191の下面の図3中右側の端部に互いに離間して形成されている。
このような導体層193、195は、例えば、圧電基板191上に蒸着やスパッタリング等の気相成膜法によってニッケル(Ni)またはクロム(Cr)の下地層を成膜した後、下地層の上に蒸着やスパッタリングによって金(Au)の電極層を成膜し、その後フォトリソグラフィー技法およびエッチング技法を用いて、所望の形状にパターニングすることにより形成することができる。このように、下地層を形成することにより、圧電基板191と電極層との接着性が向上し、信頼性の高い振動素子190が得られる。
なお、導体層193、195の構成は、上述した構成に限定されない。例えば、下地層を省略してもよいし、導体層193、195の構成材料を上述した金属以外の導電性を有する材料(例えば、銀(Ag)、銅(Cu)、タングステン(W)、モリブテン(Mo)等の各種金属材料)としてもよい。
1−2.パッケージ
図1および図2に示すように、パッケージ110は、上面に開放する凹部121を有するベース120と、凹部121の開口を塞ぐリッド130(蓋体)とを有している。このようなパッケージ110では、リッド130により塞がれた凹部121の内側が前述した振動素子190を収納する収納空間Sとして機能する。
ベース120は、板状の基部123と、基部123の上面に設けられた枠状の側壁124とを有し、これによりベース120の上面の中央部に開放する凹部121が形成されている。
ベース120の構成材料としては、絶縁性を有していれば、特に限定されず、例えば、アルミナ、シリカ、チタニア、ジルコニア等の酸化物系セラミックス、窒化珪素、窒化アルミ、窒化チタン等の窒化物系セラミックス、炭化珪素等の炭化物系セラミックス等の各種セラミックスなどを用いることができる。
基部123の上面には、1対の接続電極141、151が形成されている。一方、基部123の下面には、1対の外部実装電極142、152が形成されている。そして、基部123には、その厚さ方向に貫通する貫通電極143、153が形成されており、貫通電極143を介して接続電極141と外部実装電極142とが電気的に接続され、貫通電極153を介して接続電極151と外部実装電極152とが電気的に接続されている。
接続電極141、151、外部実装電極142、152および貫通電極143、153の構成材料としては、特に限定されず、例えば、金(Au)、金合金、白金(Pt)、アルミニウム(Al)、アルミニウム合金、銀(Ag)、銀合金、クロム(Cr)、クロム合金、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、モリブデン(Mo)、ニオブ(Nb)、タングステン(W)、鉄(Fe)、チタン(Ti)、コバルト(Co)、亜鉛(Zn)、ジルコニウム(Zr)等の金属材料を用いることができる。
また、側壁124の上面には、枠状のメタライズ層170が設けられている。このメタライズ層170は、後述するろう材131との密着性を高めるものである。これにより、ろう材131によるベース120とリッド130との接合強度を高めることができる。
メタライズ層170の構成材料としては、ろう材131との密着性を高めることができるものであれば、特に限定されないが、例えば、前述した接続電極141、151等の構成材料で挙げたような金属材料を用いることができる。
リッド130は、平板状をなしている。そして、リッド130の下面には、その縁部に沿って枠状のろう材131が設けられている。
このようなリッド130は、ろう材131とメタライズ層170との溶着によりベース120に接合されている。なお、ろう材131は、リッド130の下面全域に形成されていてもよい。
ろう材131としては、特に限定されず、例えば、金ろう、銀ろうなどを用いることができるが、銀ろうを用いるのが好ましい。また、ろう材131の融点としては、特に限定されないが、例えば、800℃以上1000℃以下程度であるのが好ましい。
また、リッド130の構成材料としては、特に限定されないが、金属材料が好適に用いられ、その中でも、ベース120の構成材料と線膨張係数が近似する金属材料を用いることが好ましい。したがって、例えば、ベース120をセラミックス基板とした場合には、リッド130の構成材料としてはコバール等の合金を用いることが好ましい。
リッド130をベース120に対して接合する方法としては、特に限定されないが、本実施形態では、後述するように、リッド130をベース120上に載置した状態で、リッド130の縁部にレーザーを照射し、メタライズ層170およびろう材131を加熱、溶融させ、これにより、リッド130をベース120に接合する。
特に、かかる接合は、後に詳述する固定治具400によりリッド130を押さえつけた状態で行う。そのため、図4に示すように、リッド130の外周縁は、ベース120に対して浮き上がっている。すなわち、リッド130とベース120との外周部同士の間の隙間が外側に向けて大きくなっている。
これにより、かかる接合時に、ろう材131がリッド130とベース120との外周部同士の間に入り込みやすくなる。したがって、リッド130の外周縁とベース120との間に接合材(ろう材131)をフィレット状に埋めることができる。その結果、ベース120とリッド130との接合を確実かつ高強度なものとすることができる。そのため、優れた信頼性を有する電子デバイス100を提供することができる。
このようなパッケージ110の収納空間Sには、前述した振動素子190が収納されている。収納空間Sに収納された振動素子190は、1対の導電性接着剤161、162を介してベース120に片持ち支持されている。
導電性接着剤161は、接続電極141とボンディングパッド193bとに接触して設けられており、これにより、接続電極141とボンディングパッド193bとを電気的に接続している。同様に、導電性接着剤162は、接続電極151とボンディングパッド195bとに接触して設けられており、これにより、接続電極151とボンディングパッド195bとを電気的に接続している。
2.電子デバイスの製造方法
次に、本発明のパッケージの製造方法を前述した電子デバイス100の製造方法に適用した場合を一例として説明する。
図5は、図1に示す電子デバイスの製造方法(本発明のパッケージの製造方法)を説明するための断面図、図6は、図5に示すワーク(ベース基板)を示す平面図、図7は、図1に示す電子デバイスの製造方法(本発明のパッケージの製造方法)を説明するための断面図である。また、図8は、図7に示す接合工程に用いる接合装置の概略構成を示す斜視図、図9は、図8に示す接合装置のヘッド部を説明するため断面図である。また、図10は、図9に示すヘッド部が備える固定治具を示す斜視図、図11は、図10に示す固定治具の流路を説明するための図、図12は、図10に示す固定治具と蓋体との位置関係を説明するための図である。
なお、図5および図7は、それぞれ、図2に対応する断面を示しているが、図5および図7では、説明の便宜上、前述した導体層193、195、接続電極141、151、外部実装電極142、152および貫通電極143、153の図示を省略している。また、以下では、説明の便宜上、図5および図7中の上側を「上」、下側を「下」という。また、図8および図9では、説明の便宜上、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸およびZ軸を図示している。ここで、X軸およびY軸は、それぞれ、水平方向に平行な軸であり、Z軸は、鉛直方向に平行な軸である。また、以下では、X軸に平行な方向を「X軸方向」、Y軸に平行な方向を「Y軸方向」、Z軸に平行な方向を「Z軸方向」という。
電子デバイス100の製造方法は、図5および図7に示すように、[A]ベース用基板200を用意する工程(以下、「[A]基板用意工程」ともいう)と、[B]ベース用基板200に振動素子190を実装する工程(以下、「[B]実装工程」ともいう)と、[C]ベース用基板200とリッド130(蓋体用基板)とを接合する工程(以下、「[C]接合工程」ともいう)と、[D]ベース用基板200を個片化する工程(以下、「[D]個片化工程ともいう」)とを有する。
特に、この電子デバイス100の製造方法では、[C]接合工程に先立ち、図8に示す接合装置600(レーザー照射装置)、リッド130(被照射物)およびベース用基板200を用意し、[C]接合工程において、接合装置600を用いて、ベース用基板200(ワーク)とリッド130(相手体)とをレーザー接合する。
以下、各工程を順次詳細に説明する。
[A]基板用意工程
まず、図5(a)に示すように、ベース用基板200を用意する。
このベース用基板200は、図6に示すように、一方の面にマトリクス状(行列状)に配置された複数の凹部121が形成されており、[D]個片化工程において個片化されることにより、複数のベース120となるベース基板である。
このようなベース用基板200は、例えば、セラミックス粉末(セラミックス材料)と、ガラス粉末(ガラス材料)とを用意し、これら粉末原料とバインダーとを混合した材料を成形してグリーンシートを得、このグリーンシートを焼結処理することによりセラミックする基板を得、このセラミックス基板に気相成膜法を用いてメタライズ層170を形成することにより得ることができる。また、図示しないが、外部実装電極142、152および貫通電極143、153も、メタライズ層170と同様にして形成することができる。
[B]実装工程
次に、図5(b)に示すように、ベース用基板200に振動素子190を実装する。
すなわち、ベース用基板200の各凹部121内に導電性接着剤161、162により振動素子190を固定・設置する。
[C]接合工程
次に、図7(c)に示すように、ベース用基板200とリッド130(蓋体用基板)とを接合する。
特に、本工程では、かかる接合時にリッド130を固定するための固定用の治具400(以下、「固定治具400」という)を用いる。
この固定治具400は、後に詳述するが、図7(a)に示すように、板状をなし、その厚さ方向に貫通するとともに平面部410(ベース面)に開口する複数の開口部420(第1の開口部)と、互いに隣り合う2つの開口部420同士の間に位置し平面部410から突出している押え部430(凸部)とを有する。
そして、本工程では、押え部430によりリッド130をベース用基板200側へ向けて押え、その状態で、開口部420を介してレーザー光をリッド130に照射することにより、ベース用基板200とリッド130とを接合する。
このような固定治具400を用いることにより、レーザー接合により生じる飛散物(ヒューム)がリッド130へのレーザー光の照射を阻害することを防止しつつ、ベース用基板200とリッド130とをレーザー接合することができる。その結果、ベース用基板200とリッド130とを高精度にレーザー接合することができる。
また、開口部420を介して接合位置を撮像素子により画像として鮮明に認識し得る。
さらに、開口部420を介して飛散物を逃がすことができる。
このような接合工程は、例えば、図8に示す接合装置600を用いる。
この接合装置600は、図8に示すように、ワークテーブル300と、基台610(装置本体)と、テーブル位置決め機構620と、支持部材630と、ヘッド荷重機構640と、荷重ヘッド650と、吸引機構660と、光源670と、支持部材680と、レーザーヘッド690(レーザー照射手段)とを備える。
この接合装置600では、ワークテーブル300に載置したベース用基板200(ワークW)に重ね合せたリッド130に対し、レーザーヘッド690からレーザー光を照射することにより、ベース用基板200とリッド130とをレーザー溶接する。その際、荷重ヘッド650に設けられた固定治具400(図9参照)によりリッド130を吸着保持するとともに、リッド130をベース用基板200側へ向けて押え、その状態で、固定治具400に設けられた開口部420を介してレーザーヘッド690からのレーザー光をリッド130に照射する。
以下、接合装置600の各部の構成を簡単に説明する。
ワークテーブル300は、その上面にワークWが載置される。
このワークテーブル300は、テーブル位置決め機構620を介して基台610に支持されている。このテーブル位置決め機構620は、第1移動機構621と、第2移動機構622と、回動機構623とを有する。
このような第1移動機構621および第2移動機構622は、それぞれ、例えば、エアースライダーおよびリニアモーターで構成されている。
そして、第1移動機構621は、第2移動機構622を支持しており、第2移動機構622を基台610に対してY軸方向に移動し得るものである。
また、第2移動機構622は、回動機構623を支持しており、回動機構623を第1移動機構621に対してX軸方向に移動し得るものである。
また、回動機構623は、ワークテーブル300を支持しており、ワークテーブル300を第2移動機構622に対してZ軸に平行な軸まわりに回動し得るものである。
一方、荷重ヘッド650は、基台610に立設・固定された支持部材630にヘッド荷重機構640を介して支持されている。
ヘッド荷重機構640は、例えば、電動シリンダーで構成されており、荷重ヘッド650をZ軸方向に昇降し得るとともに、荷重ヘッド650を降下させた状態において、下方へ荷重をかけ得る。
荷重ヘッド650は、図9に示すように、固定治具400が取り付けられた本体部651を有する。
この本体部651は、板状をなし、本体部651には、その厚さ方向(Z軸方向)に貫通する貫通孔652が設けられている。
そして、この貫通孔652の下端開口を覆うように固定治具400が設けられている。これにより、貫通孔652および固定治具400の開口部420を介してリッド130にレーザー光を照射することができる。
また、本体部651には、上面および貫通孔652に開放する1対の凹部654が設けられている。この各凹部654内には、プリズム655が設置されている。このプリズム655は、長尺状をなし、一端部が貫通孔652内に臨むように設けられている。そして、プリズム655は、上方から貫通孔652とは反対側の端部に入射した光を貫通孔652側の端部から出射する。これにより、貫通孔652内を照明することができる。
吸引機構660は、荷重ヘッド650の本体部651の上面に取り付けられたブロック状の本体部661を有する。この本体部661には、Z軸方向に貫通する貫通孔662が形成されている。この貫通孔662は、前述した荷重ヘッド650の貫通孔652と同心的に設けられている。これにより、貫通孔662、貫通孔652および固定治具400の開口部420を介してリッド130にレーザー光を照射することができる。
また、この貫通孔662内には、下側から上側に向けて内径が拡がる内周面を有する筒状部材663が設けられている。この筒状部材663の外周面の下端部には、周方向に沿って形成された溝664が形成されている。この溝664は、筒状部材663の下端から貫通孔662内へ開放している。
また、本体部661には、貫通孔662の内周面の下端部に開口する吸気孔665と、貫通孔662の内周面の上端部に開口する吸引孔666とがそれぞれ形成されている。
吸気孔665は、溝664と対向する位置に開口しており、一方、吸引孔666は、筒状部材663に対して上側の位置に開口している。
そして、吸引孔666(排気孔)から貫通孔662の周方向に沿って気体を吸引することにより、筒状部材663内が負圧状態となる。そのため、吸気孔665を通じて溝664内に吸気しながら、溝664内の気体が筒状部材663の下端からコアンダ効果を伴って筒状部材663の内側に噴射される。この噴射された気体は、筒状部材663の内周面に沿って周方向に旋回しながら上昇し、吸引孔666から排出される。
また、筒状部材663内が負圧状態となることにより、レーザー接合時に生じた飛散物(ヒューム)は、前述した固定治具400の開口部420および貫通孔652を介して筒状部材663内に吸い込まれ、前述した旋回する気体とともに吸引孔666から排出される。
また、本体部661には、Z軸方向に貫通する1対の貫通孔667が形成されている。この1対の貫通孔667は、前述した荷重ヘッド650の1対の凹部654に対応して、前述した貫通孔662を挟むように設けられている。そして、各貫通孔667の下端開口は、プリズム655の貫通孔652とは反対側の端部に臨むように位置している。
一方、各貫通孔667の上端開口側には、光源670が設けられている。これにより、光源670からの光を、貫通孔667内を介してプリズム655に入射させることができる。
ここで、光源670は、接合位置を撮像素子(図示せず)により画像として認識し、その認識結果に基づいてレーザーヘッド690のレーザー光の照射位置の位置決めを行う際に、照明光となる光を出射するものである。
レーザーヘッド690は、基台610に立設・固定された支持部材680に支持されている。
レーザーヘッド690は、ベース用基板200とリッド130とを接合し得るレーザー光を出射する。レーザーヘッド690からのレーザー光は、前述した貫通孔662、筒状部材663内、貫通孔652および固定治具400の開口部420を介して、リッド130に照射される。
ここで、固定治具400について詳述する。
固定治具400は、図10に示すように、表裏関係にある平面部410、440を有する板状をなしている。
この固定治具400には、その厚さ方向に貫通して平面部410、440にそれぞれ開口する複数の開口部420(第1の開口部)が形成されている。各開口部420は、平面部410に囲まれて開口している。
この複数の開口部420は、それぞれ、一方向に延びるスリット状をなしている。そして、複数の開口部420は、その幅方向に互いに間隔を隔てて配置されている。
また、平面部410(ベース面)には、互いに隣り合う2つの開口部420同士の間に位置する押え部430(凸部)が突出している。各押え部430は、平面部410の一部である。
この押え部430は、開口部420に沿って一方向に延びる長手形状をなしている。
また、この押え部430には、その先端面(先端部)に開口する2つの吸引孔431が形成されている。
この吸引孔431内を負圧にすることにより、リッド130を押え部430に吸着し得る。これにより、リッド130を押え部430に吸着して搬送することができる。そのため、ベース用基板200とリッド130とをレーザー光により接合する接合装置600において、リッド130を搬送する機構を簡単化し、小型化および低コスト化を図ることができる。また、ベース用基板200とリッド130とをレーザー光により接合する際、リッド130を押え部430により安定的に抑え、リッド130の位置ずれを防止することができる。
また、図7(a)に示すように、押え部430の幅W1は、凹部121の幅W2よりも小さい。これにより、押え部430によりリッド130をベース用基板200側へ向けて押えたとき、前述したように、リッド130の外周縁をベース用基板200(ベース120)に対して浮き上がった状態とすることができる。そのため、ベース用基板200とリッド130との接合時に、リッド130の外周縁とベース用基板200(ベース120)との間に接合材(ろう材131)をフィレット状に埋めることができる。その結果、ベース120とリッド130との接合を確実かつ高強度なものとすることができる。
この吸引孔431は、リッド130に対応して設けられている。したがって、本実施形態では、1つの押え部430は、2つのリッド130を吸着し得る。これにより、本接合工程では、押え部430に当接されているリッド130が複数ある。これにより、複数のリッド130をベース用基板200に効率的に接合することができる。
また、各吸引孔431は、図11に示すように、固定治具400の内部に形成された流路461を介して、平面部440に形成された孔441に連通している。この孔441は、前述した荷重ヘッド650の本体部651に設けられた管路(図示せず)を介して、図示しない吸引手段に接続されている。これにより、各吸引孔431内を負圧状態とし、押え部430にリッド130を吸着することができる。
また、図10(a)に示すように、平面部410には、複数の不活性ガス吐出用孔411が開口している。各不活性ガス吐出用孔411は、ガスが通過するために平面部410に囲まれて開口している第2の開口部である。
この各不活性ガス吐出用孔411は、押え部430に押えられたリッド130に不活性ガスを供給する。これにより、リッド130を平面部410で覆った状態で、リッド130と平面部410との間の狭い空間に局所的に不活性ガスを供給することができる。そのため、大容量のチャンバー内を不活性ガスで置換する必要がなく、時間的な効率を高めることができる。また、不活性ガスの使用量を少なくすることができ、低コスト化を図ることもできる。しかも、不活性ガスが周囲の空気を巻き込む量を極めて少なくし、高濃度の不活性ガス雰囲気中で、ベース用基板200とリッド130との接合を行うことができる。その結果、これらの接合部の酸化を防止し、かかる接合を用いて得られる製品の品質を向上させることができる。
この複数の不活性ガス吐出用孔411は、前述した複数の開口部420を囲むように配置されている。すなわち複数の不活性ガス吐出用孔411は、押え部430と開口部420との周囲にある。これにより、ベース用基板200とリッド130との接合部の周囲における不活性ガスの濃度を均一かつ高いものとすることができる。
また、各不活性ガス吐出用孔411は、図11に示すように、固定治具400の内部に形成された流路462を介して、平面部440に形成された孔442に連通している。この孔442は、前述した荷重ヘッド650の本体部651に設けられた管路(図示せず)を介して、図示しない不活性ガス供給手段に接続されている。これにより、各不活性ガス吐出用孔411から不活性ガスを吐出することができる。
また、不活性ガス吐出用孔411から吐出(噴射)する不活性ガスとしては、特に限定されず、希ガス、窒素ガス等が挙げられるが、窒素ガスを用いることが好ましい。これにより、不活性ガスとして希ガスを用いる場合に比し、低コスト化を図ることができる。
また、固定治具400には、厚さ方向に貫通する複数の孔450が設けられている。この各孔450は、固定治具400を荷重ヘッド650の本体部651にネジ止めするのに用いる。
このように構成された接合装置600では、図12に示すように、固定治具400により複数のリッド130を吸着保持する。このとき、リッド130の接合予定部位の一部が固定治具400の開口部420から露出する。そして、固定治具400をベース用基板200およびリッド130に近接対向させた状態で、固定治具400に設けられた開口部420を介してレーザーヘッド690からのレーザー光をリッド130に照射する。
すなわち、開口部420から被照射物であるリッド130の一部が見えるように押え部430の先端をリッド130に当接した状態で、開口部420をレーザー光が通過するようにリッド130にレーザーを照射する。
このような固定治具400を備える接合装置600、および、固定治具400を用いたパッケージ110の製造方法によれば、ベース用基板200とリッド130とをレーザー光により高精度に接合することができる。
なお、本実施形態では、ベース用基板200に蓋体用基板としてリッド130を接合する場合を例に説明したが、個片化により複数のリッド130となる基板(例えば、複数のリッド130が連結されてなる基板)を蓋体用基板として用いてもよい。この場合、後述する[D]個片化工程において、蓋体用基板もベース用基板200とともに個片化される。
また、前述したレーザー接合は、ベース用基板200とリッド130との最終的な接合まで行うものであってもよいし、ベース用基板200とリッド130とを仮止めする接合(途中までの接合)であってもよい。前述したレーザー接合をベース用基板200とリッド130との仮止めに用いる場合、その仮止め後に、他のレーザー接合またはシーム溶接等の他の接合方法により、ベース用基板200とリッド130との最終的な接合する接合を行ってもよい。また、仮止め後に、[D]個片化工程において、蓋体用基板もベース用基板200とともに個片化し、その後に最終的な接合を行ってもよい。
[D]個片化工程
次に、図7(b)に示すように、ベース用基板200を個片化する。これにより、電子デバイス100が得られる。
かかる個片化の方法は、特に限定されず、例えば、ダイシングソーやレーザーを用いて行うことができる。
以上説明したような電子デバイス100は、前述したような固定治具400を用いた製造方法によりベース120とリッド130とを接合したパッケージ110と、パッケージ110に収納されている振動素子190とを備えるので、優れた信頼性を有する。
3.電子機器
次いで、本発明の電子デバイスを適用した電子機器(本発明の電子機器)について、図16〜図18に基づき、詳細に説明する。
図16は、本発明の電子デバイスを備える電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。この図において、パーソナルコンピューター1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部1000を備えた表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。このようなパーソナルコンピューター1100には、フィルター、共振器、基準クロック等として機能する電子デバイス100が内蔵されている。
図17は、本発明の電子デバイスを適用した携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。この図において、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部1000が配置されている。このような携帯電話機1200には、フィルター、共振器等として機能する電子デバイス100が内蔵されている。
図18は、本発明の電子デバイスを備える電子機器を適用したディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。なお、この図には、外部機器との接続についても簡易的に示されている。ここで、通常のカメラは、被写体の光像により銀塩写真フィルムを感光するのに対し、ディジタルスチルカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。
ディジタルスチルカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面には、表示部が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部は、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。
撮影者が表示部に表示された被写体像を確認し、シャッタボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1308に転送・格納される。また、このディジタルスチルカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。そして、図示されるように、ビデオ信号出力端子1312にはテレビモニター1430が、デ−タ通信用の入出力端子1314にはパーソナルコンピューター1440が、それぞれ必要に応じて接続される。さらに、所定の操作により、メモリー1308に格納された撮像信号が、テレビモニター1430や、パーソナルコンピューター1440に出力される構成になっている。このようなディジタルスチルカメラ1300には、フィルター、共振器等として機能する電子デバイス100が内蔵されている。
図19は、本発明の電子デバイスを備える電子機器を適用した移動体(自動車)の構成を示す斜視図である。自動車1500には、例えば、ジャイロセンサーとして本発明の電子デバイスが組み込まれる。この場合は、電子部品として、振動素子190に換えて角速度検出素子を用いた電子デバイス100’を用いることができる。このような電子デバイス100’によれば、車体1501の姿勢を検出することができる。電子デバイス100’の検出信号は、車体姿勢制御装置1502に供給され、車体姿勢制御装置1502は、その信号に基づいて車体1501の姿勢を検出し、検出結果に応じてサスペンションの硬軟を制御したり、個々の車輪1503のブレーキを制御したりすることができる。その他、このような姿勢制御は、二足歩行ロボットやラジコンヘリコプターで利用することができる。以上のように、各種移動体の姿勢制御の実現にあたって、電子デバイス100’が組み込まれる。
以上説明したような電子機器または移動体は、電子デバイス100または100’を備えるので、優れた信頼性を有する。
なお、本発明の電子デバイスを備える電子機器は、図16のパーソナルコンピューター(モバイル型パーソナルコンピューター)、図17の携帯電話機、図18のディジタルスチルカメラ、図19の移動体の他にも、例えば、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンター)、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシュミレーター等に適用することができる。
以上、本発明のレーザー照射装置、パッケージの製造方法、電子デバイス、電子機器および移動体について、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、各実施形態を適宜組み合わせてもよい。
また、前述した実施形態では、電子デバイスが有するパッケージをキャビティ型のベース用基板と、板状のリッドとを接合してなる構成としたが、パッケージの構成は、これに限定されない。例えば、板状のベース用基板と、キャビティ型のリッドとを接合した構成としてもよい。
また、電子デバイスが有する電子部品としては、前述した振動素子190に限定されない。かかる電子部品としては、例えば、音叉型の水晶振動子、SAW共振器、角速度検出素子、加速度検出素子等であってもよい。また、電子デバイスが有するパッケージの収納空間内には、複数の電子部品が収納されていてもよい。この場合、複数の電子部品は、互いに異なっていてもよいし、互いに同じであってもよい。
また、電子デバイスが有するパッケージ内には、電子部品の駆動を制御したり、電子部品からの信号を受信したりするICチップ等が収納されていてもよい。ICチップを収納する場合には、ICチップを電子部品の隣に並設してもよいし、ICチップをケーシングの厚さ方向に電子部品と重なるように配置してもよい。
また、電子デバイスのパッケージ内に収納される電子部品としては、振動素子に限定されず、パッケージ内に収納して用いるものであれば、各種電子部品を用いることができる。
100‥‥電子デバイス 110‥‥パッケージ 120‥‥ベース 121‥‥凹部 123‥‥基部 124‥‥側壁 130‥‥リッド(蓋体) 131‥‥ろう材 141‥‥接続電極 142‥‥外部実装電極 143‥‥貫通電極 151‥‥接続電極 152‥‥外部実装電極 153‥‥貫通電極 161‥‥導電性接着剤 162‥‥導電性接着剤 170‥‥メタライズ層 190‥‥振動素子(電子部品) 191‥‥圧電基板 193‥‥導体層 193a‥‥励振電極 193b‥‥ボンディングパッド 193c‥‥配線 195‥‥導体層 195a‥‥励振電極 195b‥‥ボンディングパッド 195c‥‥配線 200‥‥ベース用基板(ベース基板) 300‥‥ワークテーブル 400‥‥固定治具(治具) 410‥‥平面部(ベース面) 411‥‥不活性ガス吐出用孔(第2の開口部) 420‥‥開口部(第1の開口部) 430‥‥押え部(凸部) 431‥‥吸引孔 440‥‥平面部 441‥‥孔 442‥‥孔 461‥‥流路 462‥‥流路 600‥‥接合装置(レーザー照射装置) 610‥‥基台 620‥‥テーブル位置決め機構 621‥‥第1移動機構 622‥‥第2移動機構 623‥‥回動機構 630‥‥支持部材 640‥‥ヘッド荷重機構 650‥‥荷重ヘッド 651‥‥本体部 652‥‥貫通孔 654‥‥凹部 655‥‥プリズム 660‥‥吸引機構 661‥‥本体部 662‥‥貫通孔 663‥‥筒状部材 664‥‥溝 665‥‥吸気孔 666‥‥吸引孔 667‥‥貫通孔 670‥‥光源 680‥‥支持部材 690‥‥レーザーヘッド(レーザー照射手段) 1000‥‥表示部 1100‥‥パーソナルコンピューター 1102‥‥キーボード 1104‥‥本体部 1106‥‥表示ユニット 1200‥‥携帯電話機 1202‥‥操作ボタン 1204‥‥受話口 1206‥‥送話口 1300‥‥ディジタルスチルカメラ 1302‥‥ケース 1304‥‥受光ユニット 1306‥‥シャッタボタン 1308‥‥メモリー 1312‥‥ビデオ信号出力端子 1314‥‥入出力端子 1430‥‥テレビモニター 1440‥‥パーソナルコンピューター 1500‥‥自動車 1501‥‥車体 1502‥‥車体姿勢制御装置 1503‥‥車輪 S‥‥収納空間 T‥‥高さ W‥‥ワーク W1‥‥幅 W2‥‥幅

Claims (9)

  1. レーザー照射手段と、
    ベース面、前記ベース面に囲まれて開口している第1の開口部、および前記ベース面の一部である凸部、を有している治具と、を備え、
    前記第1の開口部から被照射物の一部が見えるように前記凸部の先端を被照射物に当接した状態で、前記第1の開口部を前記レーザー光が通過するように前記被照射物に前記レーザーを照射することを特徴とするレーザー照射装置。
  2. 前記治具は、ガスが通過するために前記ベース面に囲まれて開口している第2の開口部を有していることを特徴とする請求項1に記載のレーザー照射装置。
  3. 前記第2の開口部は前記凸部と前記第1の開口部との周囲にあることを特徴とする請求項2に記載のレーザー照射装置。
  4. 前記凸部は、吸引手段と接続している吸引孔を先端部に有していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のレーザー照射装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載のレーザー照射装置、蓋体、およびベース基板を用意する工程、
    前記凸部を前記蓋体に当接しながら前記レーザーを前記蓋体に照射して、前記蓋体と前記ベース基板とを接合する接合工程、
    を含むことを特徴とするパッケージの製造方法。
  6. 前記接合工程では、前記凸部に当接されている前記蓋体が複数あることを特徴とする請求項5に記載のパッケージの製造方法。
  7. 請求項5または請求項6に記載の製造方法により製造されたパッケージと、
    前記パッケージに収納されている電子部品と、を備えることを特徴とする電子デバイス。
  8. 請求項7に記載の電子デバイスを備えることを特徴とする電子機器。
  9. 請求項7に記載の電子デバイスを備えることを特徴とする移動体。
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