JP2014111350A - 積層体 - Google Patents

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Abstract

【課題】充分な成型性および電解液耐性に加えて、優れた耐擦傷性および耐水性を有するリチウムイオン電池用外装材を提供する。
【解決手段】外側から基材保護層18、第3接着層17、基材層11、第1接着層12、金属箔層13、腐食防止処理層14、第2接着層15、シーラント層16がこの順に積層され、基材保護層18が、水溶性多糖類、水分散性多糖類および親水性多糖類(ただし、水溶性多糖類および水分散性多糖類を除く。)からなる群から選ばれる少なくとも1種の多糖類(A)および添加剤(B)を含有する、リチウムイオン電池用外装材1。
もしくは、リチウムイオン電池用外装材1の第3接着層17と基材保護層18を一層とした基材保護層19を備えたリチウムイオン電池用外装材2。
【選択図】図1

Description

本発明は、積層体に関する。
積層体は包装材として用いることができ、例えばリチウムイオン電池用外装材などに使用される。
二次電池は、携帯機器の小型化や設置スペースの制限等により小型化が必須になっているため、ニッケル水素、鉛蓄電池等に比べてエネルギー密度が高いリチウムイオン電池が注目されている。リチウムイオン電池用外装材(以下、単に「外装材」ということがある。)としては、従来使用されていた金属製の缶に比べて軽量で放熱性が高く、低コストで対応できる多層フィルムからなる外装材が広く用いられている。このような外装材としては、例えば、基材層/第1接着層/アルミニウム箔層/フッ酸による腐食を防止する腐食防止処理層/第2接着層/シーラント層が順次積層された外装材が知られている。
該外装材を使用したリチウムイオン電池としては、例えば、外装材を二つ折りにしたときの一方の部分に冷間成型によって凹部を形成し、該凹部内に正極、セパレータ、負極、電解液等の電池内容物を入れ、残りの部分を折り返して縁部分をヒートシールして密封したものが知られている。近年では、より多くの電池内容物を効率的に収納してエネルギー密度を高めるために、貼り合わせる外装材の両側に凹部を形成したリチウムイオン電池も製造されている。
リチウムイオン電池のエネルギー密度を高めるには、冷間成型によって形成する凹部をより深くし、該凹部内に収容する電池内容物の量を多くすることが重要である。そのため、基材層には、成型性に優れたナイロンフィルムが広く使用されている。しかし、ナイロンフィルムは電解液耐性が低いため、電池の製造時や使用時に電解液が基材層に付着すると、基材層が溶解してアルミニウム箔層が腐食されるおそれがある。また、ナイロンフィルムは耐擦傷性も低いため、取り扱う際に基材層の表面に傷が付いて意匠性、耐久性等が低下するおそれもある。
基材層側の電解液耐性を高めた外装材としては、例えば、ナイロンフィルムからなる基材層の外側に、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体、無水マレイン酸変性ポリプロピレン、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、セルロースエステル、ウレタン樹脂及びアクリル樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種のコーティング層を形成した外装材が知られている(特許文献1)。
しかし、特許文献1の外装材は、充分な電解液特性が得られるものの、特に車載用として充分な耐擦傷性を得ることが困難である。また水分が外気から浸入した場合、電解液に含まれるLiPFやLiBFなどのリチウム塩が分解しフッ酸が発生する恐れがあるため、耐擦傷性と同時に耐水性も必要となる。
特許第3567229号公報
本発明は、充分な成型性および電解液耐性に加えて、優れた耐擦傷性および耐水性を有するリチウムイオン電池用外装材を提供する。
本発明のリチウムイオン電池用外装材は、基材層と、前記基材層の第1の面側に設けられた第1接着層と、前記第1接着層の前記基材層の反対側に設けられた金属箔層と、前記金属箔層の前記第1接着層と反対側に設けられた腐食防止処理層と、前記腐食防止処理層の前記金属箔層と反対側に設けられた第2接着層と、前記第2接着層の前記腐食防止処理層の反対側に設けられたシーラント層と、前記基材層の第2の面側に設けられた第3接着層および前記第3接着層の前記基材層と反対側に設けられた基材保護層(α)、または前記第3接着層と基材保護層(α)を一層とした基材保護層(β)とを有し、前記基材保護層(α)および(β)は下記水溶性多糖類(A)および添加剤(B)を含有する。
水溶性多糖類(A):85℃において、メタノール、エタノール、プロパノールまたはイソプロピルアルコールのいずれかを50質量%含むアルコール水溶液、および水からなる群から選ばれる少なくとも1種の溶媒100質量%に対して1質量%以上溶解する多糖類。
添加剤(B):OH基と架橋反応する物質。
前記水溶性多糖類(A)が、セルロースである請求項1に記載のリチウムイオン電池用外装材。
前記水溶性多糖類(A)が、TEMPO酸化セルロースである請求項1または請求項2に記載のリチウムイオン電池用外装材。
前記添加剤(B)の濃度が、前記基材保護層100質量%に対し、0.1質量%以上10質量%以下である請求項1乃至請求項3に記載のリチウムイオン電池用外装材。
本発明のリチウムイオン電池用外装材は、充分な成型性および電解液耐性に加えて、優れた耐擦傷性および耐水性を有する。
本発明のリチウムイオン電池用外装材の一例として、保護層が第3接着層と基材保護層(α)である外装材を示した断面図である。
本発明のリチウムイオン電池用外装材の一例として、保護層が基材保護層(β)一層である外装材を示した断面図である。
以下、本発明のリチウムイオン電池用外装材の一例を示して詳細に説明する。
本実施形態のリチウムイオン電池用外装材1(以下、単に「外装材1」という。)は、図1に示すように、基材層11と、基材層11の第1の面11a側に設けられた第1接着層12と、第1接着層12の基材層11の反対側に設けられた金属箔層13と、金属箔層13の第1接着層12と反対側に設けられた腐食防止処理層14と、腐食防止処理層14の金属箔層13と反対側に設けられた第2接着層15と、第2接着層15の腐食防止処理層14と反対側に設けられたシーラント層16と、基材層11の第2の面11b側に設けられた第3接着層17と、第3接着層17の基材層11と反対側に設けられた基材保護層18と、を有する。すなわち、外装材1は、基材保護層18、第3接着層17、基材層11、第1接着層12、金属箔層13、腐食防止処理層14、第2接着層15、シーラント層16がこの順に積層された積層体である。外装材1は、基材保護層18を外側、シーラント層16を内側にして使用される。
本実施形態のリチウムイオン電池用外装材2(以下、単に「外装材2」という。)は、図2に示すように基材層11の第2の面11b側に接着層がなく、基材保護層19一層でできた積層体である。外装材2も外装材1と同様に、基材保護層19を外側、シーラント層16を内側にして使用される。
(基材保護層)
基材保護層18および19は、基材層11を保護し、基材層11が電解液によって劣化したり、傷付いたりすることを抑制する役割を果たす。
基材保護層18および19は下記水溶性多糖類(A)および添加剤(B)を含有する。
水溶性多糖類(A):水溶性多糖類、水分散性多糖類および親水性多糖類(ただし、水溶性多糖類および水分散性多糖類を除く。)からなる群から選ばれる少なくとも1種の多糖類。
添加剤(B):OH基と架橋反応する物質。
水溶性多糖類とは、85℃において、メタノール、エタノール、プロパノールまたはイソプロピルアルコールのいずれかを50質量%含むアルコール水溶液、および水からなる群から選ばれる少なくとも1種の溶媒100質量%に対して1質量%以上溶解する多糖類である。なお本発明において、多糖類が溶解するとは、多糖類が完全に分子分散した溶解状態に加えて、多糖類が膨潤または分散することにより、均一な溶解状態を示すことも含む。
水溶性多糖類としては、例えば、セルロースやキチン、カルボキシメチルセルロースなどのセルロース誘導体、キトサンなどのキチン誘導体、アミロース、アミロペクチン、デキストラン、プルラン、エルシナン、アルギン酸ナトリウム、寒天、ペクチン、タマリンドガム、キサンタンガム等が挙げられる。
水溶性多糖類としては、特に構造配列が規則的であり、分子内水素結合あるいは分子間水素結合の発達により剛直な骨格を有するセルロースが好ましい。セルロースは線膨張係数が極めて低いことが知られており、この線膨張係数の低さにより、優れた成形性を得ることができる。セルロース原料としては木材パルプ、非木材パルプ、コットン、バクテリアセルロースなどを用いることが出来る。セルロースの繊維幅は2nm以上200nm以下であり、長さが0.5μm以上50μm以下であることが好ましい。この範囲であれば均一で透明なセルロースの水分散体を調製することができる。
セルロースの水分散体は水中でセルロースに機械的処理を施し微細化することにより得られる。微細化の方法としてはミキサー、高圧ホモジナイザー、超音波ホモジナイザー、グラインダー磨砕、凍結粉砕、メディアミルなどが挙げられるが、いずれの方法をもちいても良い。また、機械的処理を行う前工程として、セルロースを化学処理してもよい。なお、セルロースの繊維幅や長さについては、0.001質量%程度の水分散液をガラスまたはマイカ上にキャストして乾燥し、TEMあるいはAFMにて観察することにより求めることができる。
前記セルロースは結晶性セルロースであることが望ましい。結晶性が高いと弾性率の高さが維持され、電解液耐性及び耐熱性が向上する。高結晶性のセルロース水分散体を得る方法として、触媒に2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペジニルオキシ・ラジカル(TEMPO)を使用してセルロースを化学処理する方法が提案されている。TEMPO酸化セルロースの水分散体は顔料を添加したときの顔料分散性が良好な特長を有している。さらに、分散体の透明性が高いことから、優れた意匠性が得られる。また、塗液としたときの塗工性にも優れる。
TEMPO酸化触媒を用いたセルロースの化学処理手順の一例を示す。水中で分散させたセルロースにニトロキシラジカルと臭化ナトリウムとを添加して室温で攪拌しながら次亜塩素酸ナトリウム水溶液を添加してセルロースの酸化を行う。酸化反応中に水酸化ナトリウム等アルカリ溶液を添加し、反応系内のpHを9以上11以下に制御する。この時、セルロース繊維表面のC6位の水酸基がカルボキシル基に酸化される。十分水洗し、得られたセルロースを繊維状に分散したものを分散液の構成材料として用いることが出来る。なお、酸化剤としては、次亜ハロゲン酸又はその塩、亜ハロゲン酸又はその塩が使用でき、次亜塩素酸ナトリウムが好ましい。臭化物としては、臭化リチウム、臭化カリウム、臭化ナトリウム等が挙げられ、臭化ナトリウムが好ましい。
水溶性多糖類(A)の重合度は、100以上800以下が好ましく、250以上400以下がより好ましい。水溶性多糖類(A)の重合度が下限値以上であれば、耐擦傷性がより良好になる。水溶性多糖類(A)の重合度が上限値以下であれば、第3接着層17と基材保護層18、および基材層11と基材保護層19の密着性がより良好になる。
水溶性多糖類(A)の重合度は、銅エチレンジアミン溶液を用いた粘度法による導出を公知の方法として用いることができる。
OH基と架橋反応する物質としては、例えばカルボジイミド化合物、グリオキサール、ビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体、ビニルスルホン化合物、および有機チタン化合物や有機ジルコニウム化合物に代表される有機金属化合物などが挙げられる。これらの添加剤を加えることで、リチウムイオン電池用外装材に必要な耐水性を得ることができる。添加剤(B)の濃度は、基材保護層18および19(100質量%)に対し、0.1質量%以上10質量%以下が好ましく、1質量%以上5質量%以下がより好ましい。添加剤(B)の濃度が下限値以上であれば耐水性を発揮し、上限値以下であれば塗工性に悪影響を及ぼさない。
基材保護層18および19は、滑剤が含有されるか、または表面に付与されることが好ましい。これにより、外装材1の成型性、および巻取り歩留まりが向上する。
滑剤としては、例えば、脂肪酸アミド(例えば、オレイン酸アミド、エルカ酸アミド、ステアリン酸アミド、ベヘニン酸アミド、エチレンビスオレイン酸アミド、エチレンビスエルカ酸アミド等。)、グリセリン等が挙げられる。
滑剤は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
基材保護層18および19は可塑剤を含有してもよい。これにより、外装材1および2の成型性が向上する。可塑剤はフタル酸系可塑剤としては、ジオクチルフタレート(DOP)、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジプロピル、フタル酸ジブチルが挙げられる。より詳しくは、ジメチルフタレート、ジエチルフタレート、ジブチルフタレート、ジイソブチルフタレート、オクチルカプリルフタレート、ジシクロヘキシルフタレート、ジドデシルフタレート、ブチルベンジルフタレート、ジメチルグリコールフタレート、エチルフタリルエチルグリコレート、メチルフタリルエチルグリコレート、ブチルフタリルブチルグリコレート、ジイソデシルグリコレート等が挙げられる。グリコール系可塑剤は、グリセリンが好ましいが、それに限定されるものではない。例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、ポリエチレングリコール、ブチルフタリルグリコレート、トリエチレングリコール−2−エチルブチレート等が挙げられる。その他、ソルビトール、キシリトールなどの糖アルコール及びその化合物も可塑剤として用いることができる。その他ポリエステル系エラストマーが挙げられるが、ポリエステル系エラストマーはハードセグメントとソフトセグメントからなり、ハードセグメントはポリブチレンテレフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリエチレンテレフタレートなどの結晶性ポリエステルがあげられ、特にポリブチレンテレフタレートが好ましい。ソフトセグメントはポリテトラメチレングリコールなどのポリオキシアルキレングリコール類、または、ポリカプロラクトン、ポリブチレンアジペートなどのポリエステルがあげられ、特にポリテトラメチレングリコールが好ましい。
基材保護層18および19は、有機フィラーおよび無機フィラーからなる群から選ばれる1種以上のフィラー成分が含有されることが好ましい。これにより、基材保護層18および19の耐擦傷性が向上する。
有機フィラーとしては、プラスチック粉末や微粒子を用いることができ、プラスチックとしてはアクリル、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリカーボネート、塩化ビニル、塩化ビニリデン、メラミン等が挙げられる。
無機フィラーとしては、カーボン、シリカ、ガラスビーズ、ガラス粉、珪酸アルミニウム、クレー、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、窒化硼素、マイカ等の微粒子等が挙げられる。
基材保護層18および19は、意匠性の点では、顔料が含有されていることが好ましい。顔料を使用する場合、金属箔層13よりも外側のいずれの層に顔料を含有させてもよいが、顔料分散性に優れ、色が均一になりやすいことから、基材保護層18および19に顔料を含有させることが好ましい。
前記顔料は、基材保護層18および19と基材層11の密着性を損なわない範囲であれば特に限定されず、有機顔料でもよく、無機顔料でもよい。
有機顔料としては、例えば、アゾ系、フタロシアニン系、キナクリドン系、アンスラキノン系、ジオキサジン系、インジゴチオインジゴ系、ペリノン−ペリレン系、イソインドレニン系等が挙げられる。
無機顔料としては、カーボンブラック系、酸化チタン系、カドミウム系、鉛系、酸化フローム系等が挙げられる。また、マイカ(雲母)の微粉末、魚鱗箔等を使用してもよい。
優れた電解液耐性および耐擦傷性が得られる点から、基材保護層18(100質量%)中の水溶性多糖類(A)の含有量は、50質量%以上99質量%以下が好ましく、80質量%以上95質量%以下がより好ましい。基材保護層19(100質量%)中の水溶性多糖類(A)の含有量は、1質量%以上50質量%以下が好ましく、5質量%以上30質量%以下がより好ましい。前記の含有量範囲内であれば、滑剤、エラストマー成分等の他の成分による効果が得られやすい。
基材保護層18および19に滑剤を含有させる場合、基材保護層18および19(100質量%)中の滑剤の含有量は、0.1質量%以上10質量%以下が好ましく、1質量%以上5質量%以下がより好ましい。前記滑剤の含有量が下限値以上であれば、成型性がより良好になる。前記滑剤の含有量が上限値以下であれば、滑剤が基材保護層18および19の基材層11側にブリードして基材層11と基材保護層18および19の密着性が低下することを抑制しやすい。
基材保護層18および19にエラストマー成分を含有させる場合、基材保護層18および19(100質量%)中のエラストマー成分含有量は5質量%以上50質量%以下が好ましく、10質量%以上30質量%以下がより好ましい。上限値以下であれば耐擦傷性や電解液耐性が良好になる。
基材保護層18および19に可塑剤を含有させる場合、基材保護層18および19(100質量%)中の可塑剤含有量は1質量%以上50質量%以下が好ましく、10質量%以上30質量%以下がより好ましい。上限値以下であれば耐熱性がより良好になる。
基材保護層18および19にフィラー成分を含有させる場合、基材保護層18および19(100質量%)中のフィラー成分の含有量は、0.1質量%以上50質量%以下が好ましく、1質量%以上30質量%以下がより好ましい。前記フィラー成分の含有量が下限値以上であれば耐擦傷性がより良好になり、上限値以下であれば成形性がより良好になる。
基材保護層18および19に顔料を含有させる場合、基材保護層18および19(100質量%)中の顔料の含有量は、0.1質量%以上30質量%以下が好ましく、5質量%以上20質量%以下がより好ましい。前記顔料の含有量が下限値以上、上限値未満であれば、意匠性は良好になる。
基材保護層18の厚さは、0.1μm以上5.0μm以下が好ましく、0.3μm以上3μm以下がより好ましい。基材保護層19の厚さは、1μm以上10μm以下が好ましく、3μm以上5μm以下がより好ましい。基材保護層18および19の厚さが下限値以上であれば、電解液耐性および耐擦傷性がより良好になる。基材保護層18および19の厚さが上限値以下であれば、成型性がより良好になる。
(第3接着層)
第3接着層17は、基材層11と基材保護層18を接着する層である。基材層11と基材保護層18は第3接着層17を介して接着することにより、基材層11と基材保護層18の密着性、成型性、引張り強度が向上する。
第3接着層17としては、例えば、下記接着樹脂(C)を含む塗工液を塗工して形成された層が挙げられる。この接着樹脂(C)は基材保護層19に混ぜてもよい。
接着樹脂(C):ポリビニルアルコール、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリオレフィン系樹脂、ウレタン樹脂およびエポキシ樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種の接着樹脂。
接着樹脂(C)としては、密着性、電解液耐性の点から、ポリビニルアルコールが特に好ましい。
また、第3接着層17は、第1接着層12の項で後述するウレタン系接着剤で形成してもよく、第2接着層15の項で後述する熱ラミネート構成の接着成分により形成してもよい。
第3接着層17には、フィラー、顔料、染料、難燃剤、滑剤、アンチブロッキング剤、酸化防止剤、光安定剤、粘着付与剤、帯電防止剤等の添加剤を含有させてもよい。
第3接着層17の厚さは、接着強度の点から、0.1μm以上5.0μm以下が好ましく、1μm以上4μm以下がより好ましい。
(基材層)
基材層11は、例えばナイロンフィルムやポリエステルフィルム等が使用できるが、ナイロンフィルムが好ましい。前記ナイロンフィルムは、延伸フィルムであってもよく、無延伸フィルムであってもよい。ナイロンフィルムを形成するナイロンとしては、例えば、ナイロン6、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン612等が挙げられる。
基材層11の第2の面11bは、コロナ処理、プラズマ処理等の表面処理が施されていることが好ましい。すなわち、基材層11を形成するナイロンフィルムは、第3接着層17および基材保護層19を設ける側の表面にコロナ処理、プラズマ処理等の表面処理が施されていることが好ましい。これにより、基材層11と第3接着層17および基材保護層19の密着性がより良好になる。
基材層11の厚さは、6μm以上40μm以下が好ましく、10μm以上30μm以下がより好ましい。基材層11の厚さが下限値以上であれば、耐ピンホール性、絶縁性がより良好になる。基材層11の厚さが上限値以下であれば、成型性がより良好になる。
基材層11の第1接着層12側の面には、接着強度の向上を補助するためにカップリング剤をコーティングしてもよい。
(第1接着層)
第1接着層12は、基材層11と金属箔層13を接着する層である。
第1接着層12を構成する接着成分としては、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、アクリルポリオール等の主剤に、硬化剤として2官能以上の芳香族系又は脂肪族系イソシアネート化合物を作用させる2液硬化型のウレタン系接着剤が好ましい。
前記ウレタン系接着剤は、塗工後、例えば40℃で4日以上のエージングを行うことで、主剤の水酸基と硬化剤のイソシアネート基の反応が進行して強固な接着が可能となる。
第1接着層12の厚さは、接着強度、追随性、加工性の点から、1μm以上10μm以下が好ましく、3μm以上7μm以下がより好ましい。
(金属箔層)
金属箔層13としては、アルミニウム、ステンレス鋼等の各種金属箔を使用することができ、防湿性、延展性等の加工性、コストの面から、アルミニウム箔が好ましい。アルミニウム箔としては、一般の軟質アルミニウム箔を用いることができる。なかでも、耐ピンホール性、および成型時の延展性に優れる点から、鉄を含むアルミニウム箔が好ましい。
鉄を含むアルミニウム箔(100質量%)中の鉄の含有量は、0.1質量%以上9.0質量%以下が好ましく、0.5質量%以上2.0質量%以下がより好ましい。鉄の含有量が0.1質量%以上であれば、外装材1および2は耐ピンホール性、延展性に優れる。鉄の含有量が9.0質量%以下であれば外装材1および2は柔軟性に優れる。
金属箔層13の厚さは、バリア性、耐ピンホール性、加工性の点から、9μm以上200μm以下が好ましく、15μm以上100μm以下がより好ましい。
(腐食防止処理層)
腐食防止処理層14は、電解液や、電解液と水分の反応により発生するフッ酸による金属箔層13の腐食を抑制する役割を果たす。リチウムイオン電池の電解液に用いられるLiPF、LiBF等のリチウム塩は、水分による加水分解反応によりフッ酸が発生する。腐食防止処理層14を設けることで、金属箔層13の内側がフッ酸によって腐食されることも抑制され、該金属箔層の内側での層間剥離を抑制できる。また、腐食防止処理層14は、金属箔層13と第2接着層15との密着力を高める役割も果たす。
腐食防止処理層14としては、塗布型、又は浸漬型の耐酸性の腐食防止処理剤によって形成された塗膜が好ましい。前記塗膜は、金属箔層13の酸に対する腐食防止効果に優れる。また、アンカー効果によって金属箔層13と第2接着層15の密着力をより強固にするので、電解液等の内容物に対して優れた耐性が得られる。
前記塗膜としては、例えば、酸化セリウムとリン酸塩と各種熱硬化性樹脂からなる腐食防止処理剤によるセリアゾール処理によって形成される塗膜、クロム酸塩、リン酸塩、フッ化物と各種熱硬化性樹脂からなる腐食防止処理剤によるクロメート処理により形成される塗膜等が挙げられる。
なお、腐食防止処理層14は、金属箔層13の耐食性が充分に得られる塗膜であれば、前記塗膜には限定されない。例えば、リン酸塩処理、ベーマイト処理等によって形成した塗膜であってもよい。
腐食防止処理層14は、単層であってもよく、複数層であってもよい。また、腐食防止処理層14には、シラン系カップリング剤等の添加剤が添加されてもよい。
腐食防止処理層14の厚さは、腐食防止機能、及びアンカーとしての機能の点から、10nm以上5μm以下が好ましく、20nm以上500nm以下がより好ましい。
(第2接着層)
第2接着層15は、腐食防止処理層14が形成された金属箔層13とシーラント層16を接着する層である。外装材1および2は、第2接着層15を形成する接着成分によって、熱ラミネート構成とドライラミネート構成に大きく分けられる。
熱ラミネート構成における第2接着層15を形成する接着成分としては、ポリオレフィン系樹脂を無水マレイン酸等の酸でグラフト変性した酸変性ポリオレフィン系樹脂が好ましい。酸変性ポリオレフィン系樹脂は、無極性であるポリオレフィン系樹脂の一部に極性基が導入されていることから、シーラント層16が無極性のポリオレフィン系樹脂フィルム等で形成され、腐食防止処理層14が極性を有する塗膜である場合に、それらの両方に強固に密着できる。また、酸変性ポリオレフィン系樹脂を使用することで、電解液等の内容物に対する耐性が向上し、電池内部でフッ酸が発生しても第2接着層15の劣化による密着力の低下を防止しやすい。
第2接着層15に使用する酸変性ポリオレフィン系樹脂は、1種であってもよく、2種以上であってもよい。
酸変性ポリオレフィン系樹脂に用いるポリオレフィン系樹脂としては、例えば、低密度、中密度又は高密度のポリエチレン;エチレン・α−オレフィン共重合体;ホモ、ブロック又はランダムポリプロピレン;プロピレン・α−オレフィン共重合体等が挙げられる。また、前記したものにアクリル酸やメタクリル酸等の極性分子を共重合させた共重合体、架橋ポリオレフィン等の重合体等も使用できる。
前記ポリオレフィン系樹脂を変性する酸としては、カルボン酸、エポキシ化合物、酸無水物等が挙げられ、無水マレイン酸が特に好ましい。
熱ラミネート構成の第2接着層15を構成する接着成分としては、電解液が浸透してもシーラント層16と金属箔層13の密着力を維持し易い点から、ポリオレフィン系樹脂を無水マレイン酸でグラフト変性させた、無水マレイン酸変性ポリオレフィン系樹脂が好ましく、無水マレイン酸変性ポリプロピレンが特に好ましい。
無水マレイン酸変性ポリプロピレンの無水マレイン酸による変性率(無水マレイン酸変性ポリプロピレンの総質量に対する無水マレイン酸に由来する部分の質量)は、0.1質量%以上20質量%未満が好ましく、0.3質量%以上5質量%未満がより好ましい。
熱ラミネート構成の第2接着層15中には、基材保護層18および19で説明したエラストマー成分が含有されていることが好ましい。これにより、冷間成型時に第2接着層15にクラックが生じて白化することを抑制し易く、濡れ性の改善による密着力の向上、異方性の低減による製膜性の向上等が期待できる。エラストマー成分は酸変性ポリオレフィン系樹脂中にナノメートルオーダーで分散、相溶していることが好ましい。
熱ラミネート構成の第2接着層15は、前記接着成分を押出し装置で押し出すことで形成できる。
熱ラミネート構成の第2接着層15の接着成分のメルトフローレート(MFR)は、230℃、2.16kgfの条件において4g/分以上30g/10分以下が好ましい。
熱ラミネート構成の第2接着層15の厚さは、2μm以上50μm以下が好ましい。
ドライラミネート構成の第2接着層15の接着成分としては、例えば、第1接着層12で挙げたものと同様の2液硬化型のポリウレタン系接着剤が挙げられる。
ドライラミネート構成の第2接着層15は、エステル基やウレタン基等の加水分解性を有する結合部を有しているので、より高い信頼性が求められる用途には熱ラミネート構成の第2接着層15が好ましい。
(シーラント層)
シーラント層16は、外装材1および2においてヒートシールによる封止性を付与する層である。
シーラント層16としては、ポリオレフィン系樹脂、又はポリオレフィン系樹脂に無水マレイン酸等の酸をグラフト変性させた酸変性ポリオレフィン系樹脂からなる樹脂フィルムが挙げられる。
前記ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、低密度、中密度又は高密度のポリエチレン;エチレン・α−オレフィン共重合体;ホモ、ブロック、又はランダムポリプロピレン;プロピレン・α−オレフィン共重合体等が挙げられる。これらポリオレフィン系樹脂は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
酸変性ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、第2接着層15で挙げたものと同じものが挙げられる。
シーラント層16は、単層フィルムであってもよく、多層フィルムであってもよく、必要とされる機能に応じて選択すればよい。例えば、防湿性を付与する点では、エチレン・環状オレフィン共重合体やポリメチルペンテン等の樹脂を介在させた多層フィルムが使用できる。
シーラント層16は、押出成型により形成したフィルムを使用する場合、該フィルムの押出方向に分子が配向する傾向があるため、配向による異方性を緩和するために、基材保護層18および19の項で説明したエラストマー成分を配合してもよい。これにより、外装材1および2を冷間成型して凹部を形成する際にシーラント層16が白化し難くなる。
また、シーラント層16は、難燃剤、滑剤、アンチブロッキング剤、酸化防止剤、光安定剤、粘着付与剤等の各種添加材が配合されてもよい。
シーラント層16の厚さは、10μm以上100μm以下が好ましく、20μm以上60μm以下がより好ましい。
外装材1および2としては、ドライラミネーションによってシーラント層16が積層されたものでもよいが、接着性向上の点から、第2接着層15が酸変性ポリオレフィン系樹脂からなる、サンドイッチラミネーションによってシーラント層16が積層されていることが好ましい。
(製造方法)
以下、外装材1および2の製造方法について説明する。ただし、外装材1および2の製造方法は以下の方法に限定されない。外装材1および2の製造方法としては、例えば、下記工程(1)から(4)を有する方法が挙げられる。
(1)金属箔層13上に、腐食防止処理層14を形成する工程。
(2)金属箔層13における腐食防止処理層14を形成した側と反対側に、第1接着層12を介して基材層11を積層する工程。
(3)基材層11の第1接着層12と反対側に、第3接着層17を介して基材保護層18を、または基材保護層19を直接に積層する工程。
(4)金属箔層13の腐食防止処理層14側に、第2接着層15を介してシーラント層16を積層する工程。
工程(1):
例えば、金属箔層13の一方の面に、腐食防止処理剤を塗布、乾燥して腐食防止処理層14を形成する。腐食防止処理剤としては、例えば、前記したセリアゾール処理用の腐食防止処理剤、クロメート処理用の腐食防止処理剤等が挙げられる。
腐食防止処理剤の塗布方法は特に限定されず、グラビアコート、リバースコート、ロールコート、バーコート等、各種方法を採用できる。
工程(2):
金属箔層13における腐食防止処理層14を形成した側と反対側に、第1接着層12を形成する接着剤を用いて、ドライラミネーション等の手法で基材層11を貼り合わせる。
工程(2)では、接着性の促進のため、室温以上100℃以下の範囲でエージング(養生)処理を行ってもよい。
工程(3):
例えば、基材層11における第1接着層12と反対側に、接着樹脂(C)および必要に応じて使用する添加剤等の成分を含む塗工液を塗工、乾燥して第3接着層17を形成し、さらに水溶性多糖類(A)、添加剤(B)および必要に応じて使用する滑剤、エラストマー成分等を含む塗工液を塗工、乾燥して基材保護層18を形成する。
あるいは基材層11における第1接着層12と反対側に、水溶性多糖類(A)、添加剤(B)、接着樹脂(C)および必要に応じて使用する滑剤、エラストマー成分等を含む塗工液を塗工、乾燥して基材保護層19を形成する。
第3接着層17を形成する塗工液の材料としては、塗工を可能とするものであれば特に限定されず、例えば、ポリビニル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル等が挙げられる。
第3接着層17を形成する塗工液の固形分濃度は、1質量%以上60質量%以下が好ましく、5質量%以上20質量%以下がより好ましい。前記固形分濃度が下限値以上であれば、塗工後の乾燥が容易になる。前記固形分濃度が上限値以下であれば、塗工性がより良好になる。
基材保護層18または19を形成する塗工液の固形分濃度は、0.5質量%以上20質量%以下が好ましく、1質量%以上10質量%以下がより好ましい。前記固形分濃度が下限値以上であれば、塗工後の乾燥が容易になる。前記固形分濃度が上限値以下であれば、塗工性がより良好になる。
また、第1接着層12を形成する接着剤と同じ接着剤を使用して第3接着層17を形成した後に、前記と同様にして基材保護層18を形成してもよい。また、第2接着層15を形成する接着成分を使用して押出ラミネート法等によって第3接着層17を形成した後に、前記と同様にして基材保護層18を形成してもよい。
工程(4):
ドライラミネート構成の場合は、例えば、第1接着層12を形成する接着剤と同じものを使用し、腐食防止処理層14における金属箔層13と反対側に、ドライラミネーション、ノンソルベントラミネーション、ウェットラミネーション等の手法により、第2接着層15を介してシーラント層16を貼り合わせる。
熱ラミネート構成の場合、ドライプロセスでは、例えば、熱ラミネート用の接着成分を用いて、腐食防止処理層14における金属箔層13と反対側に押出ラミネート法によって第2接着層15を形成し、サンドイッチラミネーションによってシーラント層16を積層する。
また、ウェットプロセスでは、熱ラミネート用の接着成分を溶媒に分散させた接着樹脂液を腐食防止処理層14における金属箔層13と反対側に塗工し、接着成分の融点以上の温度で溶媒を揮発させ、接着成分を溶融軟化させて焼き付けを行った後、第2接着層15上にシーラント層16を熱ラミネーション等の熱処理により積層する。
以上説明した工程(1)〜(4)により、外装材1および2が得られる。
なお、外装材1および2の製造方法は、前記工程(1)〜(4)を順次実施する方法に限定されない。例えば、工程(2)を行ってから工程(1)を行ってもよい。また、工程(4)を行ってから工程(3)を行ってもよい。
以上説明した本発明の外装材は、基材層の外側に、必要に応じて第3接着層を介し、水溶性多糖類(A)および添加剤(B)を含有する基材保護層が設けられていることで、充分な成型性および電解液耐性に加えて、優れた耐擦傷性および耐水性を有している。
なお、本発明の外装材は、前記外装材1および2には限定されず、本発明の効果を損なわない範囲内であれば、基材保護層、第3接着層、基材層、第1接着層、金属箔層、腐食防止処理層、第2接着層、シーラント層のいずれかの間に別の層を有していてもよい。例えば、金属箔層の第1接着層側に腐食防止処理層が形成されていてもよい。金属箔層の第1接着層側にも腐食防止処理層が形成されていれば、金属箔層の第1接着層側が電解液で腐食されることを抑制することがさらに容易になる。
また、本発明の外装材は、本発明の効果を損なわない範囲内であれば、基材保護層の外側に別の層を有していてもよい。本発明の外装材としては、電解液耐性、耐擦傷性および耐水性に優れる効果が得られやすい点から、水溶性多糖類(A)および添加剤(B)を含む基材保護層が最表層であることが好ましい。
また、ヒートシールによる封止性が良好に得られる点から、シーラント層も最表層であることが好ましい。
本発明の外装材により形成するリチウムイオン電池としては、例えば、パソコン、携帯電話等の携帯端末装置、ビデオカメラ、衛星、潜水艦、電気自動車、電動自転車等に用いられるリチウムイオン電池が挙げられる。なかでも、電気自動車等の車載用のリチウムイオン電池が好ましい。
リチウムイオン電池は、例えば、本発明の外装材を袋状等にした容器体内に、正極、セパレータ、負極、電解液、並びにリード及びタブシーラントからなるタブを有する電池内容物を、前記タブの一部が外部に位置するように収容して密封することで製造される。リチウムイオン電池は、本発明の外装材を有する以外は、公知の形態を採用できる。
以下、実施例によって本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によっては限定されない。
[使用材料]
本実施例で使用した材料を以下に示す。
(基材保護層18)
水溶性多糖類(A):TEMPO酸化セルロースの水分散体は以下の手順によって調製した。
(1)試薬・材料
セルロース:漂白クラフトパルプ(フレッチャー チャレンジ カナダ「Machenzie」)
TEMPO:市販品(東京化成工業社製、98%)
次亜塩素酸ナトリウム:市販品(和光純薬社製、Cl:5%)
臭化ナトリウム:市販品(和光純薬社製)
(2)セルロースのTEMPO酸化反応
乾燥重量10gの漂白クラフトパルプを2Lのガラスビーカー中イオン交換水500ml中で一晩静置し、パルプを膨潤させた。これを温調付きウォーターバスにより40.0℃に温度調整し、TEMPO0.1gと臭化ナトリウム1gを添加して攪拌し、パルプ懸濁液とした。さらに攪拌しながらセルロース重量当たり5mmol/gの次亜塩素酸ナトリウムを添加した。この際、約1Mの水酸化ナトリウム水溶液を添加してパルプ懸濁液のpHを約10.5に保持した。その後、30分間反応を行い、イオン交換水でパルプを十分に水洗した。
(3)酸化セルロースの分散処理
得られた酸化セルロースをイオン交換水中で所定濃度となるように調整し、ミキサー(大阪ケミカル、アブソルートミル、14000rpm)を用いて30分間攪拌し、微細化することにより透明なセルロース分散液を得た。
添加剤(B):ビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体(商品名「ガントレッツAN−119」、アイエスピージャパン社製)、ビニルスルホン化合物(商品名「VS−B」、富士フイルムファインケミカルズ社製)、または有機金属化合物(商品名「TC−310」、マツモトファインケミカル社製)。
(第3接着層17)
接着樹脂(C):ポリビニルアルコール(商品名「PVA124」、クラレ社製)。
(基材保護層19)
基材保護層18と同様の水溶性多糖類(A)、添加剤(B)、および第3接着層17と同様の接着樹脂(C)。
(基材層11)
フィルム(D):厚さ25μmのナイロン6フィルム。
(第1接着層12)
接着成分(E):ウレタン系接着剤(商品名「A525/A50」、三井化学ポリウレタン社製)。
(金属箔層13)
金属箔(F):軟質アルミニウム箔8079材(東洋アルミニウム社製、厚さ40μm)。
(腐食防止処理層14)
処理剤(G):溶媒として蒸留水を使用し、固形分濃度10質量%に調整した「ポリリン酸ナトリウム安定化酸化セリウムゾル」。酸化セリウム100質量%に対して、リン酸塩は10質量%とした。
(第2接着層15)
接着成分(H):無水マレイン酸でグラフト変性したポリプロピレン系樹脂(商品名「アドマー」、三井化学社製)。
(シーラント層16)
フィルム(I):無延伸ポリプロピレンフィルム(厚さ40μm)の内面となる側の面をコロナ処理したフィルム。
[実施例1]
金属箔(F)の一方の面に処理剤(G)を塗布、乾燥して、金属箔層13の一方の面に腐食防止処理層14(厚さ200μm)を形成した。次いで、金属箔層13における腐食防止処理層14の反対側に、接着成分(E)を用いたドライラミネート法によりフィルム(D)を貼り合わせ、第1接着層12(厚さ4μm)を介して基材層11を積層した。その後、60℃、6日間のエージングを行った。
次に、基材層11の第1接着層12と反対側に、接着成分(C)と蒸留水を混合した塗工液(固形分濃度5質量%)をグラビアコート法にて塗工し、乾燥させて第3接着層17(厚さ1μm)を形成した後、水溶性多糖類(A)の水分散液を用いた塗工液(固形分濃度2質量%)に、添加剤(B)としてビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体を水溶性多糖類(A)の固形分濃度に対し5質量%加えて攪拌し、グラビアコート法にて塗工し、乾燥させて基材保護層18(厚さ1μm)を形成した。
次に、得られた積層体の腐食防止処理層14側に、押出し装置にて接着成分(H)を押出して第2接着層15(厚さ50μm)を形成し、フィルム(I)を貼り合わせてサンドイッチラミネーションすることでシーラント層16を形成した。その後、得られた積層体に対し、160℃、4kg/cm、2m/分の条件で加熱圧着することで外装材を得た。
[実施例2]
添加剤(B)をビスビニルスルホン化合物にした以外は、実施例1と同様にして外装材を得た。
[実施例3]
添加剤(B)を有機チタン化合物にした以外は、実施例1と同様にして外装材を得た。
[実施例4]
第3接着層17を形成せず、代わりに水溶性多糖類(A)の水分散液を用いた塗工液(固形分濃度2質量%)に、添加剤(B)としてビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体を水溶性多糖類(A)の固形分濃度に対し30質量%、および接着樹脂(C)を水溶性多糖類(A)の固形分濃度に対し500質量%加えて攪拌し、グラビアコート法にて塗工し、乾燥させて基材保護層19(厚さ3μm)を形成した以外は、実施例1と同様にして外装材を得た。
[比較例1]
基材保護層18を形成しなかった以外は、実施例1と同様にして外装材を得た。
[比較例2]
基材保護層18に添加剤(B)を添加しなかった以外は、実施例1と同様にして外装材を得た。
[耐擦傷性の評価]
各例で得られた外装材の外表面(第3接着層17又は基材保護層18および19の表面)に対して、#0000スチールウール(日本スチールウール社製)を150g/cmの荷重を加えながら10往復させて擦り、レーザー変位計によって傷の深さを測定した。耐擦傷性の評価は、以下の基準に従って行った。
「○」:表面の傷の深さが1μm未満である。
「×」:表面の傷の深さが1μm以上である。
[電解液耐性の評価]
各例で得られた外装材の外表面(第3接着層17又は基材保護層18および19の表面)に電解液(エチレンカーボネート/ジメチルカーボネート/ジエチルカーボネート=1/1/1(質量比)の混合液に対し、LiPF(六フッ化リン酸リチウム)を1.5Mになるように調整して溶解した電解液)を数滴滴下し、25℃、65%RHの環境下で24時間放置し、電解液を拭き取り、表面の変質を光学顕微鏡(島津社製)にて確認した。電解液耐性の評価は、以下の基準に従って行った。
「○」:表面の変質(白化)が見られなかった。
「×」:表面の変質(白化)が見られた。
[耐水性の評価]
各例で得られた外装材を40度の水に7日間浸漬させた後、表面を目視で確認した。
「○」:膨潤が見られた。
「×」:膨潤が見られなかった。
[成形性の評価]
各例で得られた外装材を、150mm×190mmのブランク形状に切り取り、成型深さを変化させながら冷間成型し、成型性を評価した。パンチとしては、形状が100mm×150mm、パンチコーナーR(RCP)が1.5mm、パンチ肩R(RP)が0.75mm、ダイ肩R(RD)が0.75mmのものを使用した。評価は、以下の基準に従って行った。
「◎」:破断、クラックを生じさせずに、成型深さ7mm以上の深絞り成型が可能であった。
「○」:破断、クラックを生じさせずに、成型深さ5mm以上7mm未満の深絞り成型が可能であった。
「×」:成型深さ5mm未満の深絞り成型で破断、クラックが生じた。
Figure 2014111350
表1に示すように、基材層の外側に第3接着層を介して水溶性多糖類(A)および添加剤(B)からなる基材保護層αを形成した実施例1から3の外装材および基材保護層βを形成した実施例4は、充分な成型性および電解液耐性に加えて、優れた耐擦傷性および耐水性を有していた。
一方、最外層がポリビニルアルコールで形成された層である比較例1の外装材は、充分な電解液耐性および耐擦傷性が得られなかった。また、水溶性多糖類(A)に添加剤(B)を含まない比較例2の外装材は、充分な耐水性が得られなかった。
1、2・・・リチウムイオン電池用外装材、11・・・基材層、11a・・・第1の面、11b・・・第2の面、12・・・第1接着層、13・・・金属箔層、14・・・腐食防止処理層、15・・・第2接着層、16・・・シーラント層、17・・・第3接着層、18・・・基材保護層α、19・・・基材保護層β。

Claims (4)

  1. 基材層と、前記基材層の第1の面側に設けられた第1接着層と、前記第1接着層の前記基材層の反対側に設けられた金属箔層と、前記金属箔層の前記第1接着層と反対側に設けられた腐食防止処理層と、前記腐食防止処理層の前記金属箔層と反対側に設けられた第2接着層と、前記第2接着層の前記腐食防止処理層の反対側に設けられたシーラント層と、前記基材層の第2の面側に設けられた第3接着層および前記第3接着層の前記基材層と反対側に設けられた基材保護層(α)、または前記第3接着層と基材保護層を一層とした基材保護層(β)とを有し、前記基材保護層は下記多糖類(A)および添加剤(B)を含有する、リチウムイオン電池用外装材。
    水溶性多糖類(A):85℃において、メタノール、エタノール、プロパノールまたはイソプロピルアルコールのいずれかを50質量%含むアルコール水溶液、および水からなる群から選ばれる少なくとも1種の溶媒100質量%に対して1質量%以上溶解する多糖類。
    添加剤(B):OH基と架橋反応する物質。
  2. 前記水溶性多糖類(A)が、セルロースである請求項1に記載のリチウムイオン電池用外装材。
  3. 前記水溶性多糖類(A)が、TEMPO酸化セルロースである請求項1または請求項2に記載のリチウムイオン電池用外装材。
  4. 前記添加剤(B)の濃度が、前記基材保護層100質量%に対し、0.1質量%以上10質量%以下である請求項1乃至請求項3に記載のリチウムイオン電池用外装材。
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