JP6252591B2 - 積層体 - Google Patents
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Description
本願は、2013年8月30日に日本に出願された特願2013−179201号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
リチウムイオン電池用の外装材としては、従来使用されていた金属製の缶に比べて軽量で放熱性が高く、低コストで製造できる多層フィルムにより成形された外装材が広く用いられている。このような外装材としては、例えば、基材層/第1接着層/アルミニウム箔層/フッ酸による腐食を防止する腐食防止処理層/第2接着層/シーラント層が順次積層された外装材が知られている。
本発明の一態様に係る積層体は、第1の面と、前記第1の面とは反対側の第2の面と、を有する基材層と、前記基材層の前記第1の面に対向するように設けられた金属箔層と、前記第1の面に対向する前記金属箔層の面とは反対側の面に対向するシーラント層と、水溶性高分子及びOH基架橋剤を含有し、前記基材層の前記第2の面に設けられた基材保護層と、を有し、前記OH基架橋剤が、無水マレイン酸構造を含む高分子である。
図1に示すように、外装材10は、基材層11と、第1接着層12と、第1腐食防止処理層13と、金属箔層14と、第2腐食防止処理層15と、第2接着層16と、シーラント層17と、基材保護層18と、を有する。本実施形態では、外装材10は、基材保護層18、基材層11、第1接着層12、第1腐食防止処理層13、金属箔層14、第2腐食防止処理層15、第2接着層16、シーラント層17がこの順に積層されている。
第1腐食防止処理層13は、基材層11に積層される第1接着層12の面とは反対側の面に積層されている。
金属箔層14は、第1接着層12に積層される第1腐食防止処理層13の面とは反対側の面に積層されている。
第2腐食防止処理層15は、第1腐食防止処理層13に積層される金属箔層14の面とは反対側の面に積層されている。
第2接着層16は、金属箔層14に積層される第2腐食防止処理層15の面とは反対側の面に積層されている。
シーラント層17は、第2腐食防止処理層15に積層される第2接着層16の面とは反対側の面に積層されている。
基材保護層18は、基材層11の第2の面20に積層されている。
外装材10は、基材保護層18を外側に配置し、シーラント層17を内側に配置した状態で使用される。
(基材保護層)
基材保護層18は、基材層11を保護し、基材層11が電解液によって劣化したり、傷付いたりすることを抑制する役割を果たす。基材保護層18は、水溶性高分子を含有する。水溶性高分子は、リチウムイオン電池の電解液に用いられるLiPF6、LiBF4等のリチウム塩が、水分により加水分解反応され発生するフッ酸による腐食に対する耐久性があり、電池の外装として成形するのに適した柔軟性を得ることができる。水溶性高分子としては、例えば、でんぷん、たんぱく質、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸ソーダ、ポリエチレンオキシド、ポリビニルピロリドン、変性ポリビニルアセタール、ポリビニルアルコール等が挙げられる。なお、水溶性高分子としては、結晶性が特に高く、安価に入手できるポリビニルアルコールが好ましい。
ポリビニルアルコールのケン化度は、下限値(80)以上であれば、耐熱性及び耐水性が良好となる。さらに、ポリビニルアルコールのケン化度は、95以上であれば、車載用などの高信頼性が求められるものでも十分な耐熱性及び耐水性が得られる。
ポリビニルアルコールのケン化度として、上限値(99)より大きいものは、一般的に合成が難しく高価になりがちである一方、性能の向上は望めないことから、上限値(99)以下であることが望ましい。
基材層11としては、例えば、ナイロンフィルムやポリエステルフィルム等が使用できる。特にナイロンフィルムが好ましい。ナイロンフィルムは、延伸フィルムであってもよく、無延伸フィルムであってもよい。ナイロンフィルムを形成するナイロンとしては、例えば、ナイロン6、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン612等が挙げられる。基材層11の第2の面20においては、コロナ処理、プラズマ処理等の表面処理が施されていることが好ましい。すなわち、基材層11を形成するナイロンフィルムは、基材保護層18を設ける面の表面にコロナ処理、プラズマ処理等の表面処理が施されていることが好ましい。これにより、基材層11と基材保護層18との密着性がより良好になる。
基材層11の第1接着層12を設ける面には、接着強度の向上を補助するためにカップリング剤をコーティングしてもよい。
第1接着層12は、基材層11と第1腐食防止処理層13とを接着する層である。第1接着層12を構成する接着成分としては、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール等が好ましい。また、第1接着層12を構成する接着成分としては、アクリルポリオール等の主剤に、硬化剤として2官能以上の芳香族系又は脂肪族系イソシアネート化合物を作用させる2液硬化型のウレタン系接着剤等が好ましい。ウレタン系接着剤を使用した場合、塗工後、例えば40℃で4日以上のエージングを行うことにより、主剤の水酸基と硬化剤のイソシアネート基との反応が進行して強固な接着が可能となる。第1接着層12の厚さは、接着強度、追随性、加工性の点を考慮して、1μm以上10μm以下が好ましく、3μm以上7μm以下がより好ましい。
金属箔層14としては、アルミニウム、ステンレス鋼等の各種金属箔を使用することができ、防湿性、延展性等の加工性、コストの面から、アルミニウム箔が好ましい。アルミニウム箔としては、一般の軟質アルミニウム箔を用いることができる。金属箔層14としては、耐ピンホール性、及び成形時の延展性に優れる点を考慮して、鉄を含むアルミニウム箔が特に好ましい。鉄を含むアルミニウム箔(100質量%)中の鉄の含有量は、0.1質量%以上9.0質量%以下が好ましく、0.5質量%以上2.0質量%以下がより好ましい。鉄の含有量は、0.1質量%以上であれば、外装材10の耐ピンホール性、延展性を向上できる。鉄の含有量は、9.0質量%以下であれば、外装材10の柔軟性を向上できる。金属箔層14の厚さは、バリア性、耐ピンホール性、加工性の点を考量して、9μm以上200μm以下が好ましく、15μm以上100μm以下がより好ましい。
第1腐食防止処理層13及び第2腐食防止処理層15は、電解液や、電解液と水分の反応により発生するフッ酸による金属箔層14の腐食を抑制する役割を果たす。リチウムイオン電池の電解液に用いられるLiPF6、LiBF4等のリチウム塩が、水分により加水分解反応されるとフッ酸が発生する。そのため、第1腐食防止処理層13は、金属箔層14の内側がフッ酸によって腐食されることを抑制し、金属箔層14の内側での層間剥離を抑制できる。また、第2腐食防止処理層15は、金属箔層14と第2接着層16との密着力を高める役割を果たす。第1腐食防止処理層13及び第2腐食防止処理層15としては、塗布型、又は浸漬型の耐酸性の腐食防止処理剤によって形成された塗膜が好ましい。塗膜は、金属箔層14の酸に対する腐食防止効果に優れる。また、塗膜は、アンカー効果によって、金属箔層14と第2接着層16との密着力をより強固にするので、電解液等の内容物に対して優れた耐性が得られる。
第2接着層16は、第2腐食防止処理層15が形成された金属箔層14とシーラント層17とを接着する層である。外装材10は、第2接着層16を形成する接着成分によって、熱ラミネート構成とドライラミネート構成とに大きく分けられる。熱ラミネート構成における第2接着層16を形成する接着成分としては、ポリオレフィン系樹脂を無水マレイン酸等の酸でグラフト変性した酸変性ポリオレフィン系樹脂が好ましい。酸変性ポリオレフィン系樹脂は、無極性であるポリオレフィン系樹脂の一部に極性基が導入されて作られる。酸変性ポリオレフィン系樹脂は、第2腐食防止処理層15が極性を有する塗膜である場合、シーラント層17と第2腐食防止処理層15との両方に強固に密着できる。また、酸変性ポリオレフィン系樹脂は、電解液等の内容物に対する耐性を向上でき、電池内部でフッ酸が発生しても第2接着層16の劣化による密着力の低下を防止できる。第2接着層16に使用する酸変性ポリオレフィン系樹脂は、1種であってもよく、2種以上であってもよい。
シーラント層17は、外装材10においてヒートシールによる封止性を付与する層である。シーラント層17としては、ポリオレフィン系樹脂、又はポリオレフィン系樹脂に無水マレイン酸等の酸をグラフト変性させた酸変性ポリオレフィン系樹脂から形成される樹脂フィルムが挙げられる。ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、低密度、中密度又は高密度のポリエチレン;エチレン・α−オレフィン共重合体;ホモ、ブロック等が挙げられる。
また、ポリオレフィン系樹脂としては、ランダムポリプロピレン;プロピレン・α−オレフィン共重合体等が挙げられる。これらポリオレフィン系樹脂は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。酸変性ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、第2接着層16で挙げた樹脂と同じ樹脂が挙げられる。
以下、外装材10の製造方法について説明する。ただし、外装材10の製造方法は以下の方法に限定されない。外装材10の製造方法としては、例えば、下記工程(1)から(4)を有する方法が挙げられる。
(1)金属箔層14の両面に、第1腐食防止処理層13及び第2腐食防止処理層15を各々形成する工程。
(2)金属箔層14が積層される第1腐食防止処理層13の面とは反対側の面に、第1接着層12を介して基材層11を積層する工程。
(3)第1接着層12が積層される基材層11の面とは反対側の面に、基材保護層18を積層する工程。
(4)金属箔層14が積層される第2腐食防止処理層15の面とは反対側の面に、第2接着層16を介してシーラント層17を積層する工程。
工程(1):
金属箔層14の両面に、腐食防止処理剤を塗布、乾燥して第1腐食防止処理層13及び第2腐食防止処理層15を形成する。腐食防止処理剤としては、例えば、上記のセリアゾル処理用の腐食防止処理剤、クロメート処理用の腐食防止処理剤等が挙げられる。腐食防止処理剤の塗布方法は、特に限定されず、グラビアコート、リバースコート、ロールコート、バーコート等、各種方法を採用できる。
第1接着層12を形成する接着剤を用いて、金属箔層14が積層される第1腐食防止処理層13の面とは反対側の面に、ドライラミネーション等の手法で基材層11を貼り合わせる。工程(2)では、接着性の促進のため、室温以上100℃以下の範囲でエージング(養生)処理を行ってもよい。
第1接着層12が積層される基材層11の面とは反対側の面に、水溶性高分子、OH基架橋剤、必要に応じて使用する滑剤、及びエラストマー成分等を含む塗工液を塗工、乾燥して基材保護層18を形成する。基材保護層18を形成する塗工液の固形分濃度は、1質量%以上20質量%以下が好ましく、5質量%以上15質量%以下がより好ましい。固形分濃度は、下限値(1質量%)以上であれば、塗工後の乾燥が容易になる。固形分濃度は、上限値(20質量%)以下であれば、塗工性がより良好になる。
ドライラミネート構成の場合は、第1接着層12を形成する接着剤と同じ接着剤を使用し、金属箔層14が積層される第2腐食防止処理層15の面とは反対側の面に、第2接着層16を介してシーラント層17を貼り合わせる。この貼り合わせには、ドライラミネーション、ノンソルベントラミネーション、ウェットラミネーション等の手法を用いる。熱ラミネート構成の場合、ドライプロセスでは、熱ラミネート用の接着成分を用いて、金属箔層14が積層される第2腐食防止処理層15の面とは反対側の面に押出ラミネート法によって第2接着層16を形成する。次いで、ドライプロセスでは、サンドイッチラミネーションによってシーラント層17を積層する。また、ウェットプロセスでは、熱ラミネート用の接着成分を溶媒に分散させた接着樹脂液を金属箔層14が積層される第2腐食防止処理層15の面とは反対側の面に塗工し、接着成分の融点以上の温度で溶媒を揮発させる。次いで、ウェットプロセスでは、接着成分を溶融軟化させて焼き付けを行った後、第2接着層16上にシーラント層17を熱ラミネーション等の熱処理により積層する。
[使用材料]
本実施例で使用した材料を以下に示す。
(基材保護層18)
水溶性高分子:ポリビニルアルコール(商品名「PVA124」、クラレ社製)
OH基架橋剤:ビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体(商品名「ガントレッツAN−119」、アイエスピージャパン社製)
フィラー:粒子径2.2μmのアクリルビーズ(商品名「J−4P」、根上工業製)(基材層11)
フィルム(D):厚さ25μmのナイロン6フィルム。
(第1接着層12)
接着成分(E):ウレタン系接着剤(商品名「A525/A50」、三井化学ポリウレタン社製)。
(金属箔層14)
金属箔(F):軟質アルミニウム箔8079材(東洋アルミニウム社製、厚さ40μm)。
(第1腐食防止処理層13及び第2腐食防止処理層15)
処理剤(G):溶媒として蒸留水を使用し、固形分濃度10質量%に調整した「ポリリン酸ナトリウム安定化酸化セリウムゾル」。酸化セリウム100質量%に対して、リン酸塩は10質量%とした。
(第2接着層16)
接着成分(H):無水マレイン酸でグラフト変性したポリプロピレン系樹脂(商品名「アドマー」、三井化学社製)。
(シーラント層17)
フィルム(I):無延伸ポリプロピレンフィルム(厚さ40μm)の内面となる面をコロナ処理したフィルム。
金属箔(F)の両面に処理剤(G)を塗布、乾燥して、金属箔層14の両面に第1腐食防止処理層13及び第2腐食防止処理層15(厚さ200μm)を形成した。次いで、金属箔層14が積層される第1腐食防止処理層13の面とは反対側の面に、接着成分(E)を用いたドライラミネート法によりフィルム(D)を貼り合わせ、第1接着層12(厚さ4μm)を介して基材層11を積層した。その後、60℃、6日間のエージングを行った。次に、水溶性高分子の水溶液(固形分濃度10質量%)に、OH基架橋剤を水溶性高分子の固形分濃度に対し15質量%加えて攪拌した。次いで、得られた溶液をグラビアコート法にて第1接着層12が積層される基材層11の面とは反対側の面に塗工し、乾燥させて基材保護層18(厚さ3μm)を形成した。次に、得られた積層体の第2腐食防止処理層15側に、押出し装置にて接着成分(H)を押出して第2接着層16(厚さ50μm)を形成した。次いで、フィルム(I)を貼り合わせてサンドイッチラミネーションすることによりシーラント層17を形成した。その後、得られた積層体に対し、160℃、4kg/cm2、2m/分の条件で加熱圧着することにより外装材を得た。
基材保護層18に、フィラーを基材保護層18(100質量%)に対し50質量%添加した以外は実施例1と同様にして外装材を得た。
基材保護層18の厚さを0.5μmにした以外は実施例2と同様にして外装材を得た。
基材保護層18にOH基架橋剤を添加しなかった以外は実施例2と同様にして外装材を得た。
基材保護層18のOH基架橋剤を水溶性高分子の固形分濃度に対し50質量%にした以外は実施例2と同様にして外装材を得た。
基材保護層18を形成しなかった以外は実施例1と同様にして外装材を得た。
実施例1〜2、及び比較例1〜4で得られた外装材の外表面(基材層11または基材保護層18の表面)に対して、#0000スチールウール(日本スチールウール社製)を150g/cm2の荷重を加えながら10往復させて擦り合わせた。そして、実施例1〜2、及び比較例1〜4で得られた外装材の外表面において、レーザー変位計によって傷の深さを測定した。耐擦傷性の評価は、以下の基準に従って行った。
G(GOOD):表面の傷の深さが1μm未満であり、耐擦傷性に優れている。
P(POOR):表面の傷の深さが1μm以上であり、耐擦傷性に劣っている。
実施例1〜2、及び比較例1〜4で得られた外装材の外表面に電解液を数滴滴下し、25℃、65%RHの環境下で24時間放置し、電解液を拭き取り、表面の変質を光学顕微鏡(島津社製)にて確認した。エチレンカーボネート/ジメチルカーボネート/ジエチルカーボネート=1/1/1(質量比)の混合液に対し、LiPF6(六フッ化リン酸リチウム)を1.5Mになるように調整して溶解して電解液を得た。耐電解液性の評価は、以下の基準に従って行った。
G(GOOD):表面の変質(白化)が見られず、電解液に対する耐久性に優れている。
P(POOR):表面の変質(白化)が見られず、電解液に対する耐久性に劣っている。
実施例1〜2、及び比較例1〜4で得られた外装材の外表面同士を合わせてバー圧力0.2MPa、バー温度200度で10秒間ヒートシールを行い、表面を目視にて確認した。評価は、以下の基準に従って行った。
G(GOOD):表面に融着や剥がれが見られず、耐熱性に優れている。
P(POOR):表面に融着や剥がれが見られた、耐熱性に劣っている。
実施例1〜2、及び比較例1〜4で得られた外装材を、150mm×190mmのブランク形状に切り取り、成型深さを変化させながら冷間成型し、成型性を評価した。パンチとしては、形状が100mm×150mm、パンチコーナーR(RCP)が1.5mm、パンチ肩R(RP)が0.75mm、ダイ肩R(RD)が0.75mmのパンチを使用した。評価は、以下の基準に従って行った。
E(EXCELLENT):破断、クラックを生じさせずに、成型深さ7mm以上の深絞り成型が可能であり、成型性に非常に優れている。
G(GOOD):破断、クラックを生じさせずに、成型深さ5mm以上7mm未満の深絞り成型が可能であり、成型性に優れている。
P(POOR):成型深さ5mm未満の深絞り成型で破断、クラックが生じており、成型性に劣っている。
11 基材層
12 第1接着層
13 第1腐食防止処理層
14 金属箔層
15 第2腐食防止処理層
16 第2接着層
17 シーラント層
18 基材保護層
19 第1の面
20 第2の面
Claims (4)
- 第1の面と、前記第1の面とは反対側の第2の面と、を有する基材層と、
前記基材層の前記第1の面に対向するように設けられた金属箔層と、
前記第1の面に対向する前記金属箔層の面とは反対側の面に対向するシーラント層と、
水溶性高分子及びOH基架橋剤を含有し、前記基材層の前記第2の面に設けられた基材保護層と、を有し、
前記OH基架橋剤が、無水マレイン酸構造を含む高分子である積層体。 - 前記水溶性高分子が、ポリビニルアルコールである請求項1に記載の積層体。
- 前記基材保護層の厚みが、1μm以上10μm以下である請求項1または請求項2に記載の積層体。
- 前記OH基架橋剤の濃度が、前記水溶性高分子100質量%に対し、5質量%以上40質量%以下である請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の積層体。
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