JP2014110372A - リニアソレノイド及びリニアソレノイドバルブ,並びにリニアソレノイドの製造方法 - Google Patents

リニアソレノイド及びリニアソレノイドバルブ,並びにリニアソレノイドの製造方法 Download PDF

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Naoki Oikawa
直樹 及川
Yuji Ito
裕司 伊藤
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Abstract

【課題】固定コア及びヨーク間の同軸精度を確保し,延いては固定コア及び可動コア間の同軸精度を高め得るリニアソレノイドを提供する。
【解決手段】コイル組立体18と,中心部に可動コア受容凹部34を有してボビン19の内周面に嵌装される円筒状の固定コア16と,この固定コア16に対向するようにボビン19の内周面に嵌装される中空円筒状のヨーク17と,このヨーク17の中空部に摺動可能に挿入される可動コア21とを備えるリニアソレノイドにおいて,コイル組立体18,固定コア16及びヨーク17の三者を同軸状に配置して,この三者を,コイル組立体18を被覆すると共に側方に給電用カプラ31を突出させるようにインサート成形される合成樹脂製の絶縁層30を介して相互に一体に連結した。
【選択図】 図2

Description

本発明は,ボビンにコイルを巻装してなるコイル組立体と,中心部に可動コア受容凹部を有して前記ボビンの内周面に嵌装される円筒状の固定コアと,この固定コアに対向するように前記ボビンの内周面に嵌装される中空円筒状のヨークと,このヨークの中空部に摺動可能に挿入される可動コアとを備え,前記コイルへの通電量に応じて前記可動コアが前記可動コア受容凹部に進入するようにしたリニアソレノイド及びそれを使用したリニアソレノイドバルブ,並びにリニアソレノイドの製造方法に関する。
かゝるリニアソレノイドとして,特許文献1に開示されるようなものが知られている。
特開2011−77356号公報
上記特許文献1に記載されるリニアソレノイドでは,コイル組立体を収容,保持する金属製のハウジングの一端部にヨークを一体に連設し,このハウジングの他端部に固定コアを嵌合した上でかしめることで,ハウジングに固定コアを連結している。
こうしたもので,ハウジング及び固定コアの嵌合部の加工誤差や,かしめ時の芯振れ等により固定コア及びヨーク間の同軸精度,延いてはヨーク内に挿入される可動コアと固定コア間の同軸精度に不可避の狂いが生じ,この狂いを許容して,固定コアの可動コア受容凹部に可動コアの端部が進入し得るようにするには,可動コア受容凹部内周面と可動コア外周面間のギャップを大きく設定する必要がある。しかしながら,そのようにギャップを大きく設定することは,可動コアの推力を犠牲にすることになり,その推力の低下を補うためには,従来では,リニアソレノイドの大型化を余儀なくされていた。
本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたもので,固定コア及びヨーク間の同軸精度を確保し,延いては固定コア及び可動コア間の同軸精度を高めて,可動コア受容凹部内周面と可動コア外周面間のギャップを極力小さく設定することを可能にし,大型化することなく可動コアに充分な推力を発生させるリニアソレノイドを提供すること,またそのリニアソレノイドを使用してリニアソレノイドバルブを提供すること,さらに上記リニアソレノイドの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために,本発明は,ボビンにコイルを巻装してなるコイル組立体と,中心部に可動コア受容凹部を有して前記ボビンの内周面に嵌装される円筒状の固定コアと,この固定コアに対向するように前記ボビンの内周面に嵌装される中空円筒状のヨークと,このヨークの中空部に摺動可能に挿入される可動コアとを備え,前記コイルへの通電量に応じて前記可動コアが前記可動コア受容凹部に進入するようにしたリニアソレノイドにおいて,前記コイル組立体,前記固定コア及び前記ヨークの三者を同軸状に配置して,この三者を,前記コイル組立体を被覆すると共に側方に給電用カプラを突出させるようにインサート成形される合成樹脂製の絶縁層を介して相互に一体に連結したことを第1の特徴とする。
また本発明は,第1の特徴に加えて,前記固定コア及び前記ヨークの各外端部に,前記ボビンの端面にそれぞれ第1及び第2間隙を存して対向する第1及び第2連結フランジを形成すると共に,これら第1及び第2連結フランジに,対応する前記第1及び第2間隙に開口する第1及び第2アンカ孔を設け,前記絶縁層を前記第1,第2間隙及び第1,第2アンカ孔に充填したことを第2の特徴とする。
さらに本発明は,第1又は第2の特徴に加えて,前記ヨークの内周の一部に嵌着される軸受ブッシュにより前記可動コアを摺動自在に支持し,この可動コア及び前記ヨーク間の対向面間に細隙を設けたことを第3の特徴とする。
また本発明は,第1〜第3の特徴の何れかのリニアソレノイドを用いたリニアソレノイドバルブであって,前記固定コアの端部に当接配置され,前記可動コアの移動方向に延びる弁案内孔,及びこの弁案内孔の内周面に開口する複数のポートを有するバルブボディと,前記弁案内孔に摺動自在に嵌装されると共に前記可動コアに連接され,前記可動コアの移動に応じて前記ポート間の連通及び遮断を制御する弁体とを備え,前記バルブボディは,前記三者を収容する有底のハウジング内に嵌合されて前記固定コアの端部に当接する第3連結フランジを有し,前記ハウジングの開放端部をかしめることで,前記第3連結フランジを前記固定コア及びハウジングに固定したことを第4の特徴とする。
さらに本発明は,第1〜第3の特徴の何れのリニアソレノイドの製造方法であって,前記三者を嵌合状態に組立てる工程と,前記ヨークの中空部,及び前記固定コアに前記可動コア受容凹部と同軸状に設けられる中心孔を,金型に支持される位置決め治具に同軸状に形成される大径嵌合部及び小径嵌合部にそれぞれ嵌合する工程と,金型内のキャビティに合成樹脂を射出して前記絶縁層を成形する工程とを含むことを第5の特徴とする。
さらにまた本発明は,第5の特徴に加えて,金型の開きに連動して,ヨークの中空部及び前記中心孔からの位置決め治具の離脱を行うことを第6の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば,コイル組立体,固定コア及びヨークの三者を同軸状に配置して,この三者を,コイル組立体を被覆すると共に側方に給電用カプラを突出させるようにインサート成形される合成樹脂製の絶縁層を介して相互に一体に連結したので,連結された固定コアコア及びヨークは,絶縁層を介して正確な同軸配置の状態を維持することができ,これに伴ない固定コア及び可動コア間の同軸精度を高めることができるから,可動コア外周面と可動コア受容凹部内周面との間の間隙を充分に狭めることができて,両コア間に吸引力の増強を図ることができ,同時にリニアソレノイドのコンパクト化を図ることができる。
本発明の第2の特徴によれば,固定コア及び前記ヨークの各外端部に,ボビンの端面にそれぞれ第1及び第2間隙を存して対向する第1及び第2連結フランジを形成すると共に,これら第1及び第2連結フランジに,対応する第1及び第2間隙に開口する第1及び第2アンカ孔を設け,絶縁層を前記第1,第2間隙及び第1,第2アンカ孔に充填したので,上記第1,第2間隙及び第1,第2アンカ孔に充填される絶縁層を介して,ボビンと固定コア,ボビンとヨークをそれぞれ強固に連結することができる。
本発明の第3の特徴によれば,ヨークの内周の一部に嵌着される軸受ブッシュにより可動コアを摺動自在に支持し,この可動コア及びヨーク間の対向面間に細隙を設けたので,可動コアのヨークへの吸着による摺動抵抗の発生を抑えることができる。
本発明の第4の特徴によれば,バルブボディは,前記三者を収容する有底のハウジング内に嵌合されて固定コアの端部に当接する第3連結フランジを有し,このハウジングの開放端部をかしめることで,第3連結フランジを固定コア及びハウジングに固定したので,絶縁層により連結されたコイル組立体,固定コア及びヨークの三者の同軸状配置を崩すことなく,リニアソレノイド及びバルブを連結することができ,リニアソレノイドバルブのスムーズで適正な作動を保証することができる。
本発明の第5の特徴によれば,特に,ヨークの中空部,及び前記固定コアに設けられる,可動コア受容凹部と同軸の中心孔に,位置決め治具に形成される同軸の大径嵌合部及び小径嵌合部をそれぞれ密合する工程を実行することで,固定コア及びヨークを正確な同軸状態で金型にセットすることができ,したがって,次いで固定及び金型内のキャビティに合成樹脂を射出して絶縁層を成形する工程を実行することにより,前記三者を,絶縁層を介して正確な同軸状態に連結することができる。
本発明の第6の特徴によれば,金型の開きに連動して,ヨークの中空部及び前記中心孔からの位置決め治具の離脱を行うので,金型の開き時には,軸受ブッシュ及び中心孔に密合した位置決め治具を自動的に容易,確実に引き抜くことができる。
本発明の実施形態に係るリニアソレノイドバルブの縦断側面図。 図1中のリニアソレノイド部の拡大図。 上記リニアソレノイドの製造装置の縦断側面図。 上記リニアソレノイドの製造工程説明図。
本発明の実施形態を,添付図面に基づいて以下に説明する。
先ず図1において,リニアソレノイドバルブ1は,リニアソレノイド2と,これにより作動されるバルブ3とよりなっている。バルブ3は例えば自動車の変速用であり,バルブボディ4と弁体5とで構成される。バルブボディ4は,その軸方向に延びる弁案内孔6と,この弁案内孔6に開口する入力ポート7,出力ポート8及び排出ポート9とを有しており,出力ポート8の両側に入力ポート7及び排出ポート9が配置される。入力ポート7は,油圧ポンプ10の吐出側に接続され,出力ポート8は,油圧変速制御機構11の入力側に接続され,排出ポート9はオイルリザーバ12に開放される。
一方,弁体5は,前記弁案内孔6に嵌装されるスプール型に形成されていて,出力ポート8及び排出ポート9間を遮断すると共に入力ポート7及び出力ポート8間を連通する後退位置Aと,出力ポート8を,入力ポート7及び排出ポート9の何れとも遮断する中間位置Bと,入力ポート7及び出力ポート8間を遮断すると共に,出力ポート8及び排出ポート9間を連通する前進位置Cとの間を直線的に変位するようになっている。
またバルブボディ4には,リニアソレノイド2とは反対側の端部に弁案内孔6の外端を閉鎖するプラグ13が螺着され,このプラグ13と弁体5との間に,弁体5を前記後退位置A側へ付勢する戻しばね14が縮設される。プラグ13には,バルブボディ4の内周面に密接するシール部材15が装着されている。
次に,図2によりリニアソレノイド2の構成について説明する。
リニアソレノイド2は,コイル組立体18,固定コア16,ヨーク17及び可動コア21を構成要素とする。コイル組立体18は,合成樹脂製のボビン19と,これに巻装されるコイル20とで構成される。
ボビン19の左端部内周面には円筒状の固定コア16が嵌装され,これらボビン19及び固定コア16は同軸状に配置される。この固定コア16の外端には第1連結フランジ16aが形成されており,この第1連結フランジ16aは,ボビン19の左端面に第1間隙22を存して対向配置される。その際,上記第1間隙22を規定すべく,ボビン19の左端面の内周縁に形成される環状の第1小突起23が第1連結フランジ16aに当接する。また第1連結フランジ16aには,第1間隙22に開口する複数の第1アンカ孔24(図にはその1個のみを表す。)が設けられ,この第1アンカ孔24は,第1間隙22側を小径孔とする段付き孔となっている。
ヨーク17は,固定コア16の内端に対向するようにボビン19の内周面に右端側から嵌装される中空の磁性円筒体であって,前記ボビン19及び固定コア16と同軸状に配置される。
このヨーク17の外端には第2連結フランジ17aが形成されており,この第2連結フランジ17aは,ボビン19の右端面に第2間隙26を存して対向配置される。その際,上記第2間隙26を規定すべく,ボビン19の左端面の内周縁に形成される環状の第2小突起27が第2連結フランジ17aに当接する。
また第2連結フランジ17aには,第2間隙26に開口する複数の第2アンカ孔28(図にはその1個のみを表す。)が設けられ,この第2アンカ孔28は,第2間隙26側を小径孔とする段付き孔となっている。
コイル組立体18の外周には,これを被覆する合成樹脂製の絶縁層30がインサート成形により形成されると共に,この絶縁層30を介して固定コア16の第1連結フランジ16a及びヨーク17の第2連結フランジ17aがコイル組立体18に一体に連結される。具体的には,絶縁層30が,第1連結フランジ16aの外周面の一部を被覆すると共に,第1間隙22及び第1アンカ孔24に充填され,また第2連結フランジ17aの全外周面を被覆すると共に,第2間隙26及び第2アンカ孔28に充填される。
また絶縁層30には,コイル組立体18の一側方に突出するカプラ31が一体に形成され,これにコイル20に連なる給電用の端子32が保持される。
固定コア16の内端面には,先端側を小径とする截頭円錐面33と,この截頭円錐面33に囲繞される円形の可動コア受容凹部34とが形成される。この可動コア受容凹部34の底面には,それと同軸で固定コア16の中心を貫通する中心孔35が開口し,この中心孔35には,可動コア受容凹部34の底面に配置されるストッパフランジ36aを持ったカラー36が圧入により固定される。
ヨーク17の内周面の一部には,内周面に非磁性皮膜を形成した軸受ブッシュ38が嵌着され,ヨーク17内に配置される可動コア21は,この軸受ブッシュ38に摺動自在に支持され,この可動コア21の外周面と,軸受ブッシュ38より露出したヨーク17の内周面との間には細隙40が設けられる。
可動コア受容凹部34には,可動コア21の端部が進入し得るもので,その進入の際,可動コア受容凹部34の内周面と可動コア21の外周面との間には,可動コア21の不可避の微小な傾動を許容する間隙41ができるようになっており,前記細隙40は,この間隙41より小さく設定される。
絶縁層30を介して連結されたコイル組立体18,固定コア16及びヨーク17の三者の外周に磁性体で有底のハウジング43が,その底部43aをヨーク17側に向けて嵌装され,その底部43aの内面にヨーク17の第2連結フランジ17aが当接する。そして可動コア21は,その底部43aの内面に当接することで,後退限が規制されるようになっている。またハウジング43には,その開口端側にカプラ31の根元を受け入れる切欠き44が設けられる。
さらにハウジング43は,その開口端側に,固定コア16の外端より外方に突出する薄肉筒部43bを有しており,この薄肉筒部43bの根元の内周には,外向きで環状の肩部43cが形成され,前記可動コア21の第1連結フランジ16aは,この薄肉筒部43bの内周面に嵌合して肩部43cに当接する。
一方,前記バルブボディ4の,前記プラグ13と反対側の端部には,第3連結フランジ4aが形成されており,この第3連結フランジ4aが固定コア16の外端面に当接するように薄肉筒部43bの内周面に嵌合される。そして薄肉筒部43bの端縁を半径方向内向きにかしめることにより,第3連結フランジ4aは,固定コア16及びハウジング43と一体に連結される。符号45は,薄肉筒部43bのかしめ部を示す。その際,前記弁体5は,戻しばね14の付勢力をもって可動コア21を後退限に保持する。こうして,リニアソレノイドバルブ1は構成される。
尚,固定コア16及びヨーク17の内部は,バルブボディ4の内部と連通していて,作動オイルで満たされており,可動コア21は,その両端面間を連通する連通孔46が設けられ,その軸方向の移動時,作動オイルが連通孔46を流通して,その移動を阻害しないようになっている。
次に,この実施形態の作用について説明する。
コイル20の非通電時には,図1及び図2に示すように,弁体5が戻しばね14の付勢力をもって可動コア21を後退限に保持している。このとき,弁体5は,後退位置Aを占めて出力ポート8及び排出ポート9間を遮断すると共に入力ポート7及び出力ポート8間を連通する。
いま,コイル20への通電を開始すると,コイル20周りに発生する磁束がヨーク17,可動コア,固定コア16,ハウジング43及びヨーク17へと流れ,固定コア16及び可動コア21間に吸引力が発生する。そして,コイル20への電流を増加させていくと,上記吸引力が比例的に増加し,それに応じて可動コア21が固定コア16の可動コア受容凹部34内に進入するように直線的に変位しながら弁体5を応動することになり,したがって弁体5は,中間位置B,即ち出力ポート8を,入力ポート7及び排出ポート9の何れとも遮断する状態を経て,前進位置C,即ち入力ポート7及び出力ポート8間を遮断すると共に,出力ポート8及び排出ポート9間を連通する状態へと作動される。
ところで,リニアソレノイド2は,コイル組立体18,固定コア16及びヨーク17の三者が,コイル組立体18を被覆すると共に側方に給電用カプラ31を突出させるようにインサート成形される合成樹脂製の絶縁層30を介して相互に一体に連結されるので,絶縁層30のインサート成形時には,固定コア16及びヨーク17を同軸状に配置することから,絶縁層30のインサート成形後には,絶縁層30を介して連結された固定コア16及びヨーク17は,正確な同軸配置の状態を維持することができる。この固定コア16及びヨーク17の同軸配置は,可動コア受容凹部34及び軸受ブッシュ38の同軸配置を意味するものであり,これにより固定コア16及び可動コア21間の同軸精度を高めることができるので,可動コア21が可動コア受容凹部34内への進入時における可動コア21外周面と可動コア受容凹部34内周面との間の間隙41を充分に狭めることができて,両コア16,21間の吸引力の増強を図り,同時にリニアソレノイド2のコンパクト化を図ることができる。
特に,可動コア21は,ヨーク17の内周の一部に嵌着される軸受ブッシュ38により摺動自在に支持され,この可動コア21及び前記ヨーク17間の対向面間に細隙40が設けられるので,可動コア21のヨーク17への吸着による摺動抵抗の発生を抑えることができる。
また固定コア16及びヨーク17の各外端部には,ボビン19の端面にそれぞれ第1及び第2間隙22,26を存して対向する第1及び第2連結フランジ16a,17aが形成されると共に,これら第1及び第2連結フランジ16a,17aに,第1及び第2間隙22,26にそれぞれ開口する第1及び第2アンカ孔24,28が設けられ,上記絶縁層30が上記第1,第2間隙22,26及び第1,第2アンカ孔24,28に充填されるので,上記第1,第2間隙22,26及び第1,第2アンカ孔24,28に充填される絶縁層30を介して,ボビン19と固定コア16,ボビン19とヨーク17をそれぞれ強固に連結することができる。
また前記バルブボディ4は,ハウジング43の薄肉筒部43b内周面に嵌合されて固定コア16の端部に当接する第3連結フランジ4aを有し,薄肉筒部43bの端縁をかしめることで,第3連結フランジ4aが固定コア16及びハウジング43に固定されるので,絶縁層30により連結されたコイル組立体18,固定コア16及びヨーク17の三者の同軸状配置を崩すことなく,リニアソレノイド2及びバルブ3を連結することができ,リニアソレノイドバルブ1のスムーズで適正な作動を保証することができる。
次に,図3及び図4を参照してリニアソレノイドの製造方法について説明する。
先ず,その製造装置について図3により説明する。機台50に立設される固定金型ホルダ51に水平方向の複数のガイドバー53,53が固設され,これらガイドバー53,53には,固定金型ホルダ51に対して進退する可動金型ホルダ52が摺動自在に支持される。固定金型ホルダ51には固定金型54が,可動金型ホルダ52には可動金型55がそれぞれ取り付けられ,また可動金型55には,ガイドバー53,53と平行な軸線を持つ位置決め治具56がボルト57により固着され,この位置決め治具56には,ヨーク17の軸受ブッシュ38及び固定コア16の中心孔35の各内周面にそれぞれ抜き勾配なく密合し得る同軸の大径嵌合部56a及び小径嵌合部56bが設けられている。
可動金型ホルダ52には,その背面より突出する主作動ロッド60を介して駆動装置(図示せず)が連結される。また可動金型ホルダ52の後方でエジェクタプレート61がガイドバー53,53に摺動自在に支持され,このエジェクタプレート61には,その前面側に可動金型ホルダ52及び可動金型55を貫通する複数のエジェクタピン62,62が固設され,後面側には,副作動ロッド63を介して第2駆動装置(図示せず)が連結される。
さて,リニアソレノイド2の製造に当たっては,予め,コイル組立体18及び固定コア16及びヨーク17の三者を相互に嵌合した状態に組立てゝおく。その際,可動コア21及びカラー36は未装着とする。そして図3に示すように,固定金型54及び可動金型55間を充分に開いた状態で,位置決め治具56の大径嵌合部56a及び小径嵌合部56bにヨーク17の軸受ブッシュ38及び固定コア16の中心孔35をそれぞれ密合して,上記三者16〜18を同軸状態で可動金型55に支持させる。このとき,エジェクタプレート61は,エジェクタピン62,62の前端をヨーク17の第2連結フランジ17aの端面に接触させる前進位置で固定される。
次いで,図4(A)に示すように,固定金型54及び可動金型55間を閉じると,それらの間に絶縁層30に対応するキャビティ64が画成される。そこで,ゲート58からキャビティ64に合成樹脂を射出充填することにより,絶縁層30を成形すると共に,図2に示すように,絶縁層30を,ボビン19の端面と第1及び第2連結フランジ16a,17aとの各間の間隙22,26,並びに第1及び第2連結フランジ16a,17aの第1及び第2アンカ孔24,28に充填させる。
而して,この絶縁層30の成形圧力によっては,コイル組立体18,固定コア16及びヨーク17の三者の同軸状態は崩されることがないから,絶縁層30が固化すれば,上記三者16〜18は,絶縁層30を介して同軸状態に強固に連結されることになる。
絶縁層30の固化を待って,図4(B)に示すように,固定金型54及び可動金型55間を開く。その際,エジェクタプレート61を前記前進位置に保持した状態で,可動金型ホルダ52を可動金型55と共に充分に後退させる。すると,それまでヨーク17の第2連結フランジ17aの端面に接触していたエジェクタピン62,62が第2連結フランジ17aを押え続け,ワーク,即ちリニアソレノイド2を固定金型54に残置することになるから,可動金型55及び位置決め治具56は,ワークから自動的に離脱することができる。特に,軸受ブッシュ38及び中心孔35に抜き勾配なく密合した位置決め治具56を,軸受ブッシュ38及び中心孔35から容易,確実に引き抜くことができる。
その後,エジェクタプレート61を後退させれば,エジェクタピン62,62はワークを開放するので,ワークを固定金型54から取り出すことができる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。第1及び第2連結フランジ16a,17aの第1及び第2アンカ孔24,28は,間隙22,26に向かって小径となるテーパ孔や,内周面に環状溝をもった溝付き孔とすることもできる。また軸受ブッシュ38を廃止して,可動コア21をヨーク17の内周面に直接摺動可能に挿入することもできる。この場合,位置決め治具56の大径嵌合部56aは,ヨーク17の内周面に密合するように形成される。また軸受ブッシュ38自体を非磁性材で構成すれば,その内面には,非磁性皮膜を形成する必要はなくなる。
1・・・・・リニアソレノイドバルブ
2・・・・・リニアソレノイド
3・・・・・バルブ
4・・・・・バルブボディ
4a・・・・第3連結フランジ
5・・・・・弁体
6・・・・・弁案内孔
7,8,9・・・ポート(入力ポート,出力ポート,排出ポート)
16・・・・固定コア
16a・・・第1連結フランジ
17・・・・ヨーク
17a・・・第2連結フランジ
18・・・・コイル組立体
19・・・・ボビン
20・・・・コイル
21・・・・可動コア
22・・・・第1間隙
24・・・・第1アンカ孔
26・・・・第2間隙
28・・・・第2アンカ孔
30・・・・絶縁層
31・・・・カプラ
34・・・・可動コア受容凹部
35・・・・中心孔
38・・・・軸受ブッシュ
40・・・・細隙
43・・・・ハウジング
54,55・・・金型(固定金型,可動金型) 56・・・・位置決め治具
56a・・・大径嵌合部
56b・・・小径嵌合部
64・・・・キャビティ

Claims (6)

  1. ボビン(19)にコイル(20)を巻装してなるコイル組立体(18)と,中心部に可動コア受容凹部(34)を有して前記ボビン(19)の内周面に嵌装される円筒状の固定コア(16)と,この固定コア(16)に対向するように前記ボビン(19)の内周面に嵌装される中空円筒状のヨーク(17)と,このヨーク(17)の中空部に摺動可能に挿入される可動コア(21)とを備え,前記コイル(20)への通電量に応じて前記可動コア(21)が前記可動コア受容凹部(34)に進入するようにしたリニアソレノイドにおいて,
    前記コイル組立体(18),前記固定コア(16)及び前記ヨーク(17)の三者を同軸状に配置して,この三者を,前記コイル組立体(18)を被覆すると共に側方に給電用カプラ(31)を突出させるようにインサート成形される合成樹脂製の絶縁層(30)を介して相互に一体に連結したことを特徴とするリニアソレノイド。
  2. 請求項1記載のリニアソレノイドにおいて,
    前記固定コア(16)及び前記ヨーク(17)の各外端部に,前記ボビン(19)の端面にそれぞれ第1及び第2間隙(22,26)を存して対向する第1及び第2連結フランジ(16a,17a)を形成すると共に,これら第1及び第2連結フランジ(16a,17a)に,対応する前記第1及び第2間隙(22,26)に開口する第1及び第2アンカ孔(24,28)を設け,前記絶縁層(30)を前記第1,第2間隙(22,26)及び第1,第2アンカ孔(24,28)に充填したことを特徴とするリニアソレノイド。
  3. 請求項1又は2記載のリニアソレノイドにおいて,
    前記ヨーク(17)の内周の一部に嵌着される軸受ブッシュ(38)により前記可動コア(21)を摺動自在に支持し,この可動コア(21)及び前記ヨーク(17)間の対向面間に細隙(40)を設けたことを特徴とするリニアソレノイド。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載のリニアソレノイドを用いたリニアソレノイドバルブであって,
    前記固定コア(16)の端部に当接配置され,前記可動コア(21)の移動方向に延びる弁案内孔(6),及びこの弁案内孔(6)の内周面に開口する複数のポート(7〜9)を有するバルブボディ(4)と,前記弁案内孔(6)に摺動自在に嵌装されると共に前記可動コア(21)に連接され,前記可動コア(21)の移動に応じて前記ポート(7〜9)間の連通及び遮断を制御する弁体(5)とを備え,前記バルブボディ(4)は,前記三者(16〜18)を収容する有底のハウジング(43)内に嵌合されて前記固定コア(16)の端部に当接する第3連結フランジ(4a)を有し,前記ハウジング(43)の開放端部をかしめることで,前記第3連結フランジ(4a)を前記固定コア(16)及びハウジング(43)に固定したことを特徴とするリニアソレノイドバルブ。
  5. 請求項1〜3の何れかに記載のリニアソレノイドの製造方法であって,
    前記三者(16〜18)を嵌合状態に組立てる工程と,前記ヨーク(17)の中空部,及び前記固定コア(16)に前記可動コア受容凹部(34)と同軸状に設けられる中心孔(35)を,金型(55)に支持される位置決め治具(56)に同軸状に形成される大径嵌合部(56a)及び小径嵌合部(56b)にそれぞれ嵌合する工程と,金型(54,55)内のキャビティ(64)に合成樹脂を射出して前記絶縁層(30)を成形する工程とを含むことを特徴とする,リニアソレノイドの製造方法。
  6. 請求項5記載のリニアソレノイドの製造方法において,
    金型(54,55)の開きに連動して,ヨーク(17)の中空部及び前記中心孔(35)からの位置決め治具(56)の離脱を行うことを特徴とする,リニアソレノイドの製造方法。
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