JP2009287757A - 電磁弁の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】プランジャの吸引力特性を悪化させることなくヨーク部およびコア部の同軸度を小さくし得る電磁弁の製造方法を提供する。
【解決手段】拡散防止層51が形成された磁性部材23aの環状凹部25内に非磁性の粉末を充填して焼結することにより磁気抵抗部50を形成する。そして、磁性部材23aの内周面および磁気抵抗部50の内周面に機械加工を施すことによりヨーク部30とコア部40とを磁気抵抗部50によって磁気的に分離するようにステータコア23を製造する。
【選択図】図3
【解決手段】拡散防止層51が形成された磁性部材23aの環状凹部25内に非磁性の粉末を充填して焼結することにより磁気抵抗部50を形成する。そして、磁性部材23aの内周面および磁気抵抗部50の内周面に機械加工を施すことによりヨーク部30とコア部40とを磁気抵抗部50によって磁気的に分離するようにステータコア23を製造する。
【選択図】図3
Description
本発明は、コイルに供給される電流に応じたプランジャの移動によりスプールを作動させる電磁弁の製造方法に関するものである。
従来より、コイルに供給される電流に応じたプランジャの移動によりスプールを作動させる電磁弁として、下記特許文献1に示す電磁弁が知られている。この電磁弁のステータコアは、第1の磁性体と、非磁性体と、第2の磁性体とを軸方向へ配列し溶接等で一体化した後、内周側および外周側に切削加工を施すことにより製造されている。これにより、コア部として機能する第1の磁性体とヨーク部として機能する第2の磁性体との同軸度を小さくしている。
特開2003−269638号公報
しかしながら、磁性体と非磁性体とをその接触面にて溶接等で加熱して一体化する際、加熱のためにその接触面において両材料が熱拡散してしまう。このため、コア部(第1の磁性体)と非磁性体との境界面では両材料が混在して当該境界面が不明瞭となり、コア部とプランジャとの間に発生する磁気吸引力がばらついて不安定になることから、プランジャの吸引力特性が悪化してしまうという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、プランジャの吸引力特性を悪化させることなくヨーク部およびコア部の同軸度を小さくし得る電磁弁の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項1の電磁弁の製造方法では、互いに同軸的に配置された磁性材料からなるヨーク部(30)およびコア部(40)とこれらヨーク部およびコア部を磁気的に分離する磁気抵抗部(50)とを有するステータコア(23)と、前記ステータコア内に摺動自在に支持されて前記コア部との間に生じる磁気吸引力により軸方向に移動するプランジャ(24)と、前記ステータコアを励磁して前記磁気吸引力を発生させるコイル(22)と、を備える電磁弁(10)の製造方法において、磁性材料からなる磁性部材(23a)を用意してこの磁性部材の外周に非磁性材料を充填するための環状凹部(25)を形成する第1工程と、前記環状凹部の表面に磁性材料および非磁性材料の境界面における両材料の熱拡散を防止する拡散防止層(51)を形成する第2工程と、前記拡散防止層が形成された前記環状凹部内に前記非磁性材料を充填して加熱することにより前記磁気抵抗部を形成する第3工程と、前記磁性部材の内周面(26)および前記磁気抵抗部の内周面に機械加工を施すことにより前記ヨーク部と前記コア部とを前記磁気抵抗部によって磁気的に分離するように前記ステータコアを製造する第4工程と、を備えることを技術的特徴とする。
請求項1の発明では、例えば、銅メッキ等の拡散防止層が形成された磁性材料からなる磁性部材の環状凹部内に非磁性材料を充填して加熱することにより磁気抵抗部を形成し、磁性部材の内周面および磁気抵抗部の内周面に切削加工等の機械加工を施すことによりヨーク部とコア部とを磁気抵抗部によって磁気的に分離するようにステータコアを製造する。
このように環状凹部内に充填された非磁性材料を加熱して磁気抵抗部を形成する際、拡散防止層が磁性部材と非磁性材料との境界面に設けられることとなる。これにより、加熱時における磁性材料と非磁性材料との熱拡散を防止して、両材料の熱拡散によるプランジャの吸引力特性の悪化を防止することができる。そして、磁性部材の内周面および磁気抵抗部の内周面に機械加工を施すことによりヨーク部およびコア部が磁気的に分離するよう同軸的に形成されるので、ヨーク部とコア部とを個別に加工して組み付ける場合と比較して、ヨーク部とコア部との同軸度が小さくなる。
したがって、プランジャの吸引力特性を悪化させることなくヨーク部およびコア部の同軸度を小さくすることができる。
したがって、プランジャの吸引力特性を悪化させることなくヨーク部およびコア部の同軸度を小さくすることができる。
請求項2の発明では、環状凹部は、プランジャの吸引力特性に応じて形成されている。コア部の磁気抵抗部に対する境界面は、プランジャの吸引力特性に特に影響する部位であり、高精度に形成する必要がある。
そこで、プランジャの吸引力特性に応じて環状凹部を形成し、この環状凹部の表面に形成された拡散防止層により、コア部および磁気抵抗部の境界面における磁性材料と非磁性材料との熱拡散を防止する。これにより、拡散防止層を形成しない場合と比較して、コア部の磁気抵抗部に対する境界面を高精度に形成することができ、プランジャの吸引力特性の悪化を確実に防止することができる。
請求項3の発明では、上記第3工程は、拡散防止層が形成された環状凹部内に非磁性の粉末を充填した後この非磁性の粉末を焼結することにより磁気抵抗部を形成する。このように、非磁性の粉末を焼結して磁気抵抗部を形成することにより、環状凹部内への非磁性材料(非磁性の粉末)の充填作業を容易にすることができる。
以下、本発明の一実施形態について図1〜図3を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る電磁弁10の構成概要を示す断面図である。図2は、図1のステータコア23の詳細形状を説明するための詳細断面図である。図3(A)〜(D)は、本実施形態におけるステータコア23の製造方法の工程を示す説明図である。なお、図2および図3(A)〜(D)においては、説明のために一部を拡大して誇張して示している。
電磁弁10は、例えば、車両用自動変速機のオイルパン内部において油圧制御に用いられるもので、図1に示すように、ソレノイド部20と、そのソレノイド部20の一端に設けられたスプール部60とによって構成されている。ソレノイド部20は、主に、磁性材料により有底円筒状に形成されるカバー21、コイル22、ステータコア23、プランジャ24等を備えており、スプール部60は弁スリーブ70とスプール80等を備えている。
ステータコア23は、磁性材料からなるヨーク部30およびコア部40を備えており、ヨーク部30およびコア部40は、非磁性材料からなる磁気抵抗部50により磁気的に分離された状態にて、互いに同軸的に配置されている。ステータコア23は、樹脂製のボビン22aに巻回されたコイル22を、ヨーク部30、コア部40および磁気抵抗部50と、ヨーク部30の反スプール側の外周に嵌合される溝部31とでもって覆うようにして構成されている。当該ステータコア23は、ヨーク部30に嵌合された溝部31の外周がカバー21の底部に嵌合し、コア部40の外周がカバー21の開口端に嵌合することで、カバー21内に収容されている。
ヨーク部30には、プランジャ24の外径より僅かに大きく形成されて当該プランジャ24を摺動自在に支持するための中心穴32が形成されている。
図2に示すように、コア部40は、環状のフランジ部41の中央から吸引部42が突出するように形成されている。吸引部42は、プランジャ24に対して磁気吸引力を発揮する役割を果たすもので、この吸引部42には、要求されるプランジャ24の吸引力特性等に応じて所定の勾配を有するようにテーパ部42aが形成されている。
また、コア部40には、同軸であって径の異なる2つの中心穴43,44が形成されている。中心穴43は、その内径がヨーク部30の中心穴32の内径に等しくあるいはそれ以上になるように形成されており、その深さがプランジャ24に必要なストロークより僅かに大きくなるように設定されている。
磁気抵抗部50は、後述するように、ステンレス等の非磁性の粉末を焼結して形成されており、当該磁気抵抗部50とヨーク部30およびコア部40との境界面には、例えば、銅メッキ等により磁性材料および非磁性材料の加熱時における熱拡散を防止する拡散防止層51が形成されている(図2参照)。この磁気抵抗部50は、後述する磁気回路において、ヨーク部30とコア部40との間の磁束の漏れを低減してコア部40とプランジャ24との間の磁気吸引力を増加させる役割を果たす。
ヨーク部30の中心穴32およびコア部40の中心穴43には、磁性材料からなる略円柱状のプランジャ24が同軸的であって摺動可能に挿入されており、このプランジャ24は、吸引部42との間に生じる磁気吸引力により当該吸引部42に近接する軸方向に移動可能に支持されている。
このようにソレノイド部20が構成されることにより、コイル22への通電に応じて、カバー21、ステータコア23およびプランジャ24とでもって磁気回路が構成されることとなる。
カバー21の開口端側に位置するコア部40の外側面には、スプール80を摺動可能に嵌装する弁スリーブ70が配設されている。そして、カバー21の開口側筒状端部21aを、弁スリーブ70に形成されたフランジ部71とコア部40のフランジ部41とを接合させた状態でかしめることにより、ソレノイド部20とスプール部60とが一体結合されている。
弁スリーブ70には、径の異なる第1弁孔72と第2弁孔73が形成されるとともに、この第2弁孔73に接続するばね収容孔74が形成されている。これら各弁孔72、73およびばね収容孔74は、ステータコア23およびプランジャ24と同軸上に延びるように形成されている。
スプール80には、第1弁孔72に嵌合可能な第1ランド部81および第2ランド部82と、第2弁孔73に嵌合可能な第3ランド部83が設けられている。
第1ランド部81および第2ランド部82は軸方向に所定量離間して設けられ、小径部84によって互いに連結されている。第1弁孔72には小径部84に対応して環状溝72aが形成されており、この環状溝72aには、制御圧としての作動油を出力する出力ポート75が連通されている。
弁スリーブ70には、第1弁孔72に作動油を供給するための供給ポート76が形成されており、この供給ポート76は、その開口度が第2ランド部82の軸方向の移動により制御されるように構成されている。また、弁スリーブ70には、第1弁孔72から作動油を排出するための排出ポート77が形成されており、この排出ポート77は、その開口度が第1ランド部81の軸方向の移動により制御されるように構成されている。
第2ランド部82と第3ランド部83との間には段差部85が設けられており、この段差部85に連通するフィードバックポート78が弁スリーブ70に形成されている。このフィードバックポート78は、図略の連通路を介して出力ポート75に連通されている。
また、弁スリーブ70には、ばね収容孔74に開口するドレンポート79が形成されている。なお、スプール80の一端には、プランジャ24のスプール側端面に当接するシャフト部86が突設されている。
ばね収容孔74の開口端はその内周面に形成されたねじ孔に螺合するプラグ90によって閉塞され、このプラグ90とスプール80の間にばね91が設けられている。スプール80は、ばね91の付勢力によってプランジャ24に向けて押圧され、これにより、スプール80のシャフト部86を介してプランジャ24が、通常カバー21の底面に当接する初期位置に保持されている。かかるプランジャ24の初期位置において、プランジャ24のスプール側端縁は、コア部40の吸引部42の端部に軸方向にてほぼ一致するように配置されている(図1参照)。
次に、ステータコア23の製造方法の工程の一例を、図3(A)〜(D)を参照して説明する。
まず、図3(A)に示すように、磁性材料からなる磁性部材23aを用意し、この磁性部材23aに対してヨーク部30およびコア部40の形状に応じて切削加工等の機械加工を施す。このとき、磁性部材23aの外周であって磁気抵抗部50に相当する位置に、コア部40のテーパ部42aに対応するテーパ部25aを有する環状の凹部(以下、環状凹部25ともいう)が、当該磁性部材23aの内周に貫通しないように形成される。この環状凹部25は、電磁弁10として要求されるプランジャ24の吸引力特性に応じて磁気抵抗部50に対応して凹部の深さ、テーパ形状等を決定して形成される。また、磁性部材23aの中心穴26は、ヨーク部30の中心穴32およびコア部40の中心穴43よりも小さくなるように形成されている。なお、図3(A)に示す工程は、特許請求の範囲に記載の「第1工程」に相当し得るものである。
まず、図3(A)に示すように、磁性材料からなる磁性部材23aを用意し、この磁性部材23aに対してヨーク部30およびコア部40の形状に応じて切削加工等の機械加工を施す。このとき、磁性部材23aの外周であって磁気抵抗部50に相当する位置に、コア部40のテーパ部42aに対応するテーパ部25aを有する環状の凹部(以下、環状凹部25ともいう)が、当該磁性部材23aの内周に貫通しないように形成される。この環状凹部25は、電磁弁10として要求されるプランジャ24の吸引力特性に応じて磁気抵抗部50に対応して凹部の深さ、テーパ形状等を決定して形成される。また、磁性部材23aの中心穴26は、ヨーク部30の中心穴32およびコア部40の中心穴43よりも小さくなるように形成されている。なお、図3(A)に示す工程は、特許請求の範囲に記載の「第1工程」に相当し得るものである。
次に、図3(B)に示すように、環状凹部25の表面に銅メッキを施して拡散防止層51を形成する。この拡散防止層51は、磁性材料および非磁性材料の境界面における熱拡散を防止する役割を果たす。なお、図3(B)に示す工程は、特許請求の範囲に記載の「第2工程」に相当し得るものである。
そして、図3(C)に示すように、拡散防止層51が形成された環状凹部25内にステンレス等の非磁性の粉末を充填して焼結することにより磁気抵抗部50を形成する。このとき、非磁性の粉末は、拡散防止層51により磁性部材23aに接触することなく磁気抵抗部50を形成するので、磁性部材23aおよび磁気抵抗部50の境界面において焼結時に磁性材料および非磁性材料の熱拡散が生じることを防止することができる。なお、図3(C)に示す工程は、特許請求の範囲に記載の「第3工程」に相当し得るものである。
次に、図3(D)に示すように、磁性部材23aの内周面(中心穴26)に対してヨーク部30の中心穴32およびコア部40の中心穴43、44を形成するように切削加工等の機械加工を施す。この機械加工の際、磁気抵抗部50の内周面にも機械加工が施されて、ヨーク部30およびコア部40が磁気抵抗部50によって磁気的に分離するよう同軸的に形成されるので、ヨーク部30とコア部40との同軸度が小さくなる。なお、図3(D)に示す工程は、特許請求の範囲に記載の「第4工程」に相当し得るものである。
こうして、図2に示すステータコア23が完成する。
こうして、図2に示すステータコア23が完成する。
このように構成される本実施形態に係る電磁弁10の作用について、以下に説明する。コイル22が非励磁状態の場合には、スプール80は、ばね91の付勢力によりプランジャ24を反スプール方向に押圧し、プランジャ24をカバー21の底面に当接する初期位置に保持している。この非励磁状態においては、出力ポート75は、供給ポート76との連通が遮断されているとともに、排出ポート77に連通され、これによって出力ポート75は低圧に保持されている。
一方、コイル22に通電して励磁すると、カバー21、ステータコア23およびプランジャ24でもって磁気回路が構成されて、ステータコア23のコア部40とプランジャ24との間に磁気吸引力が発生する。この磁気吸引力により、プランジャ24がコア部40側へ引き寄せられて、スプール80がばね91の付勢力に抗して反プランジャ方向に移動する。この移動により、第2ランド部82が供給ポート76を開口し始めるとともに、第1ランド部81が排出ポート77の開口面積を制限し始めるので、出力ポート75の制御圧は次第に上昇する。
また、出力ポート75から出力される制御圧に応じた作動油は、上記連通路を介してフィードバックポート78に供給される。このようにフィードバックポート78に供給された作動油が段差部85に作用することにより、第1ランド部81と段差部85の面積差を乗じたフィードバック力がばね91の付勢力と同方向にスプール80に作用する。
このように本実施形態に係る電磁弁10では、コイル22に通電される電流値に応じてステータコア23のコア部40とプランジャ24との間で発生する磁気吸引力と、ばね91の付勢力と、段差部85に作用するフィードバック力とがバランスする位置にスプール80が保持され、これによって上記制御圧はコイル22に通電された電流値に応じた圧力に制御される。
以上説明したように、本実施形態に係る電磁弁10の製造方法では、拡散防止層51が形成された磁性部材23aの環状凹部25内に非磁性の粉末を充填して焼結することにより磁気抵抗部50を形成する。そして、磁性部材23aの内周面および磁気抵抗部50の内周面に機械加工を施すことによりヨーク部30とコア部40とを磁気抵抗部50によって磁気的に分離するようにステータコア23を製造する。
このように拡散防止層51が、磁性部材23aと磁気抵抗部50との境界面、特に、コア部40と磁気抵抗部50との境界面に設けられるので、焼結時における磁性材料と非磁性材料との熱拡散を防止して、両材料の熱拡散によるプランジャ24の吸引力特性の悪化を防止することができる。そして、磁性部材23aの内周面(中心穴26)および磁気抵抗部50の内周面に機械加工を施すことによりヨーク部30およびコア部40が磁気的に分離するよう同軸的に形成されるので、ヨーク部30とコア部40とを個別に加工して組み付ける場合と比較して、ヨーク部30とコア部40との同軸度が小さくなる。
したがって、プランジャ24の吸引力特性を悪化させることなくヨーク部30およびコア部40の同軸度を小さくすることができる。
したがって、プランジャ24の吸引力特性を悪化させることなくヨーク部30およびコア部40の同軸度を小さくすることができる。
また、本実施形態に係る電磁弁10の製造方法では、環状凹部25は、プランジャ24の吸引力特性に応じて形成されている。これにより、拡散防止層51を形成しない場合と比較して、コア部40の磁気抵抗部50に対する境界面を高精度に形成することができ、プランジャ24の吸引力特性の悪化を確実に防止することができる。
さらに、本実施形態に係る電磁弁10の製造方法では、図3(C)に示す工程(第3工程)は、拡散防止層51が形成された環状凹部25内に非磁性の粉末を充填した後この非磁性の粉末を焼結することにより磁気抵抗部50を形成する。このように、非磁性の粉末を焼結して磁気抵抗部50を形成することにより、環状凹部25内への非磁性材料(非磁性の粉末)の充填作業を容易にすることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよく、その場合でも、上記実施形態と同等の作用・効果が得られる。
(1)図3(B)に示す工程(第2工程)において、環状凹部25の表面に銅メッキを施して拡散防止層51を形成することに限らず、磁性材料および非磁性材料の境界面における熱拡散を防止し得る層を拡散防止層51として形成してもよい。
(1)図3(B)に示す工程(第2工程)において、環状凹部25の表面に銅メッキを施して拡散防止層51を形成することに限らず、磁性材料および非磁性材料の境界面における熱拡散を防止し得る層を拡散防止層51として形成してもよい。
(2)図3(B)に示す工程(第2工程)において、環状凹部25の表面のみに銅メッキを施して拡散防止層51を形成することに限らず、磁性部材23aの他の表面にも拡散防止層51を形成してもよい。
(3)図3(C)に示す工程(第3工程)において、磁気抵抗部50は、拡散防止層51が形成された環状凹部25内にステンレス等の非磁性の粉末を充填後焼結して形成されることに限らず、真鍮の粉末を充填後焼結して形成されてもよいし、非磁性材料を充填後加熱して形成されてもよい。
10…電磁弁
20…ソレノイド部
22…コイル
23…ステータコア
23a…磁性部材
24…プランジャ
25…環状凹部
26…中心穴(内周面)
30…ヨーク部
40…コア部
42…吸引部
50…磁気抵抗部
51…拡散防止層
20…ソレノイド部
22…コイル
23…ステータコア
23a…磁性部材
24…プランジャ
25…環状凹部
26…中心穴(内周面)
30…ヨーク部
40…コア部
42…吸引部
50…磁気抵抗部
51…拡散防止層
Claims (3)
- 互いに同軸的に配置された磁性材料からなるヨーク部およびコア部とこれらヨーク部およびコア部を磁気的に分離する磁気抵抗部とを有するステータコアと、
前記ステータコア内に摺動自在に支持されて前記コア部との間に生じる磁気吸引力により軸方向に移動するプランジャと、
前記ステータコアを励磁して前記磁気吸引力を発生させるコイルと、
を備える電磁弁の製造方法において、
磁性材料からなる磁性部材を用意してこの磁性部材の外周に非磁性材料を充填するための環状凹部を形成する第1工程と、
前記環状凹部の表面に磁性材料および非磁性材料の境界面における両材料の熱拡散を防止する拡散防止層を形成する第2工程と、
前記拡散防止層が形成された前記環状凹部内に前記非磁性材料を充填して加熱することにより前記磁気抵抗部を形成する第3工程と、
前記磁性部材の内周面および前記磁気抵抗部の内周面に機械加工を施すことにより前記ヨーク部と前記コア部とを前記磁気抵抗部によって磁気的に分離するように前記ステータコアを製造する第4工程と、
を備えることを特徴とする電磁弁の製造方法。 - 前記環状凹部は、前記プランジャの吸引力特性に応じて形成されることを特徴とする請求項1に記載の電磁弁の製造方法。
- 前記第3工程は、前記拡散防止層が形成された前記環状凹部内に非磁性の粉末を充填した後この非磁性の粉末を焼結することにより前記磁気抵抗部を形成することを特徴とする請求項1または2に記載の電磁弁の製造方法。
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