JP2014109078A - 透水性付与剤および透水性繊維 - Google Patents
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Abstract
【課題】紙おむつ、衛生ナプキン等の吸水性物品の表面材等に用いる疎水性繊維からなる不織布用の耐久性に優れた透水性付与剤を提供する。
【解決手段】極性基を有するポリオレフィンの塩(A)と、一般式(1)で表されるアルキル基の炭素数が6〜24であるアルキルホスフェート塩(B)を含有することを特徴とする透水性付与剤である。3価以上の多価アルコール(c1)と炭素数8〜30の脂肪酸(c2)との部分エステル(C)をさらに含有することが好ましい。
[式中、R1は炭素数6〜24のアルキル基であり、AOは炭素数2〜4のアルキレンオキシ基であり、mは0〜15の整数であり、rは1又は2の整数である;Mは水素イオン及びアルカリ金属イオンからなる群から選択されるイオン性残基である。]
【選択図】なし
【解決手段】極性基を有するポリオレフィンの塩(A)と、一般式(1)で表されるアルキル基の炭素数が6〜24であるアルキルホスフェート塩(B)を含有することを特徴とする透水性付与剤である。3価以上の多価アルコール(c1)と炭素数8〜30の脂肪酸(c2)との部分エステル(C)をさらに含有することが好ましい。
[式中、R1は炭素数6〜24のアルキル基であり、AOは炭素数2〜4のアルキレンオキシ基であり、mは0〜15の整数であり、rは1又は2の整数である;Mは水素イオン及びアルカリ金属イオンからなる群から選択されるイオン性残基である。]
【選択図】なし
Description
本発明は紙おむつや生理用品等の吸収性物品のトップシートに用いられる疎水性繊維に好適な透水性付与剤に関するものである。さらに詳しくは、トップシートを通して尿や体液などの水性液体の吸収特性や耐久透水性を改善し、一度吸収された尿や体液などが、再びトップシートから逆流して着用者に付着すること、即ち、液戻りを改善した透水性付与剤に関するものである。
一般に、紙おむつや生理用品等の吸収性物品は、液透過性のトップシートと液不透過性のバックシートの間に、綿状パルプ、高吸収性高分子物質等からなる吸収体を配置した構成になっている。尿や体液はトップシートを通って吸収体に吸収される。この時、不快感を回避するために、尿や体液が完全に吸収されるまでの時間が極めて短いこと、吸収体から表面への尿や体液の液戻りが少ないことが必要である。更に僅か1回から2回の尿や体液の吸収によってトップシート上の処理剤が流出して透水性が急激に低下するのは、紙おむつや生理用品の取り替え回数が増すことになって好ましくないので、耐久性のある透水性が要求されている。
たとえば、特許文献1ではアルキルリン酸エステル塩とポリエーテル変性シリコーンを併用する方法が提案されており、特許文献2ではデンプンおよび/またはセルロース誘導体と水溶性エチレン性不飽和単量体との混合物を使用する方法が開示されている。
しかしながら、近年、紙おむつや生理用品等、繰り返し体液を吸収させる吸収体の性能向上の要望が強くなり、さらに吸収回数を増やす要望が出てきたため、特許文献1,2の透水性付与剤を用いた繊維からなるトップシートでは透水性、耐久透水性、液戻り防止性が十分でない。
本発明は、繰り返し体液等の水性液体を透過させても、水性液体の吸収がスムーズで吸収の低下が少なく、一度吸収された尿や体液などが、再びトップシートから逆流して着用者に付着することのない吸水性物品のトップシートを得ることができる、疎水性繊維用透水性付与剤を提供することを目的とする。
本発明は、繰り返し体液等の水性液体を透過させても、水性液体の吸収がスムーズで吸収の低下が少なく、一度吸収された尿や体液などが、再びトップシートから逆流して着用者に付着することのない吸水性物品のトップシートを得ることができる、疎水性繊維用透水性付与剤を提供することを目的とする。
本発明の(A)および(B)成分が付着された透水性繊維を使用した不織布は、吸水性に優れるため、触感に優れていると同時に、繰り返し透水回数が従来の付与剤を用いた場合に比べて飛躍的に向上する。このため、紙おむつ、生理用ナプキンといった衛生材料の表面材としてとくに好適である。
本発明における極性基を有するポリオレフィンの塩(A)は、極性基(カルボキシル基、スルホン酸基又はホスフェート基等)を有するポリオレフィン(A1)の有機カチオン塩及び/又はアルカリ金属カチオン塩であり、極性基を有するポリオレフィン(A1)としては、酸化ポリオレフィン又は酸変性ポリオレフィン等が挙げられる。
酸化ポリオレフィンとしては、ポリオレフィンを酸素又はオゾン等で酸化することで得ることができ、酸化ポリエチレン、酸化ポリプロピレン、酸化ポリブチレン等さらにはモンタンワックス、マイクロクリスタリンワックス、キャンデリラワックス、カルナバワックスなどカルボキシル基等を付与した酸化ワックスを挙げることができる。
酸変性ポリオレフィンとしては、無水マレイン酸変性ポリエチレン、無水マレイン酸変性ポリプロピレン、無水マレイン酸変性ポリブチレン、スルホン酸変性ポリエチレン、スルホン酸変性ポリプロピレン、スルホン酸変性ポリブチレン及びリン酸変性ポリエチレン等を挙げることができる。
これら極性基を有する(A1)のうち、好ましくは、酸化ポリオレフィンであり、更に好ましくは酸化ポリエチレンである。
酸変性ポリオレフィンとしては、無水マレイン酸変性ポリエチレン、無水マレイン酸変性ポリプロピレン、無水マレイン酸変性ポリブチレン、スルホン酸変性ポリエチレン、スルホン酸変性ポリプロピレン、スルホン酸変性ポリブチレン及びリン酸変性ポリエチレン等を挙げることができる。
これら極性基を有する(A1)のうち、好ましくは、酸化ポリオレフィンであり、更に好ましくは酸化ポリエチレンである。
(A1)が有する極性基は、(A1)の重量を基準として10〜70重量%含有してなり、乳化安定性向上の観点から20〜50重量%であることが好ましい。
ポリオレフィン(A1)の数平均分子量(以下、Mnと略記する)としては、500〜40,000であり、瞬時透水性と耐久性とのバランスの観点から好ましくは、1,000〜20,000である。
ポリオレフィン(A1)の数平均分子量(以下、Mnと略記する)としては、500〜40,000であり、瞬時透水性と耐久性とのバランスの観点から好ましくは、1,000〜20,000である。
なお、Mnは、ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)法により以下の条件で測定することができる。
<Mnの測定条件>
装置 :Waters150−CV[Waters(株)製]
カラム :PLgel10.MIXED−B[ポリマーラボラトリーズ(株)製]
溶離液 :o−ジクロロベンゼン
基準物質:ポリスチレン
注入条件:サンプル濃度3mg/ml、カラム温度135℃
<Mnの測定条件>
装置 :Waters150−CV[Waters(株)製]
カラム :PLgel10.MIXED−B[ポリマーラボラトリーズ(株)製]
溶離液 :o−ジクロロベンゼン
基準物質:ポリスチレン
注入条件:サンプル濃度3mg/ml、カラム温度135℃
極性基を有するポリオレフィンの塩(A)は、ポリオレフィン(A1)が有する極性基のプロトンを有機カチオン又はアルカリ金属カチオンで置換することにより得られる。
有機カチオンとしては、4級アンモニウムカチオン(テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム、テトラヘキシルアンモニウム、エチルトリメチルアンモニウム、トリエチルメチルアンモニウム、トリメチルオクチルアンモニウム及びベンジルトリメチルアンモニウム等)、3級アミン(トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ベンジルジメチルアミン及びトリエタノールアミン等)にプロトンが付加したカチオン、2級アミン(ジメチルアミン、ジブチルアミン、ベンジルメチルアミン及びジエタノールアミン等)にプロトンが付加したカチオン並びに1級アミン(メチルアミン、エチルアミン、ブチルアミン、ヘキシルアミン及びモノエタノールアミン等)にプロトンが付加したカチオンが挙げられる。
アルカリ金属カチオンとしてはナトリウムカチオン及びカリウムカチオン等が挙げられる。
アルカリ金属カチオンとしてはナトリウムカチオン及びカリウムカチオン等が挙げられる。
これらカチオンのうち、水への溶解性の観点からアルカリ金属カチオンが好ましく、更に好ましくはナトリウムカチオンである。
有機カチオン及び/又はアルカリ金属カチオンの置換率(モル%)は、以下の数式(1)によって表され、通常10〜100モル%であり、好ましくは、20〜80モル%であり、更に好ましくは30〜60モル%である。
置換率(モル%)=[(A)中の有機カチオン及び/又はアルカリ金属カチオンのモル数]/[(A1)中の極性基モル数] ×100 (1)
極性基を有するポリオレフィンの塩(A)の含有量は透水性付与剤の不揮発成分の合計重量に基づいて、通常10〜60重量%、好ましくは10〜30重量%、更に好ましくは10〜20重量%である。これらの範囲であると、透水性が良好であり、上記含有量が、60重量%を超えると透水性が低下するので好ましくない。
本発明のアルキルホスフェート塩(B)としては、一般式(1)で表される。一般式(1)におけるR1は、炭素数6〜24のアルキル基であり、炭素数は8〜20が好ましく、8〜18が更に好ましく、8〜12が特に好ましい。アルキル基の炭素数が6未満では繰り返し透水性が低下し、アルキル基の炭素数が24を越えると、透水性が低下する。なお、アルキル基の炭素数は分布があっても良く、2種類以上のアルキルホスフェート塩の混合物でも良い。
また、一般式(1)におけるAOは炭素数2〜4のアルキレンオキシ基を表し、エチレンオキシ基、プロピレンオキシ基、ブチレンオキシ基が挙げられる。これらのうち好ましいものはエチレンオキシ基である。
Mは水素イオン及びアルカリ金属イオンを表す。そして、mはこのアルキレンオキサイドの付加モル数を意味し、0〜10の整数であり、0〜8が好ましく、1〜3がさらに好ましい。rはリン原子に結合する基の数を意味し、1又は2の整数である。
Mは水素イオン及びアルカリ金属イオンを表す。そして、mはこのアルキレンオキサイドの付加モル数を意味し、0〜10の整数であり、0〜8が好ましく、1〜3がさらに好ましい。rはリン原子に結合する基の数を意味し、1又は2の整数である。
有機リン酸エステル(B)としては、オクチルアルコールのリン酸エステルカリウム塩、2−エチルヘキシルアルコールのリン酸エステルカリウム塩、デシルアルコールのリン酸エステルナトリウム塩、イソデシルアルコールのリン酸エステルカリウム塩、ドデシルアルコールのリン酸エステルカリウム塩、トリデシルアルコールのリン酸エステルナトリウム塩、イソトリデシルアルコールのリン酸エステルナトリウム塩、テトラデシルアルコールのリン酸エステルカリウム塩、ヘキサデシルアルコールのリン酸エステルナトリウム塩、オクチルアルコールのエチレンオキサイド(以下、EOと略記する)2モル付加物リン酸エステルカリウム塩、オクチルアルコールのプロピレンオキサイド(以下、POと略記する)2モル付加物リン酸エステルカリウム塩、デシルアルコールのEO2.5モル付加物のリン酸エステルナトリウム塩、ドデシルアルコールのEO3モル付加物のリン酸エステルカリウム塩、トリデシルアルコールのEO5モル付加物のリン酸エステルカリウム塩、イソトリデシルアルコールのEO3モル付加物のリン酸エステルカリウム塩等が挙げられ、透水性の観点から好ましくは、オクチルアルコールのリン酸エステルカリウム塩、デシルアルコールのリン酸エステルナトリウム塩、イソデシルアルコールのリン酸エステルカリウム塩、オクチルアルコールのEO2モル付加物リン酸エステルカリウム塩、デシルアルコールのEO3モル付加物のリン酸エステルナトリウム塩、デシルアルコールのEO2.5モル付加物のリン酸エステルカリウム塩である。
本発明の透水性付与剤において、炭素数が6〜24のアルキル基を有するアルキルホスフェート塩(B)の含有量は透水性付与剤の不揮発成分の合計重量に基づいて、通常10〜70重量%、好ましくは20〜60重量%、更に好ましくは30〜50重量%である。これらの範囲であると、透水性が良好であり、上記含有量が、10重量%未満であると、透水性が著しく低下し、70重量%を超えると、液戻り性が低下し、例えば、使い捨ておむつ等のトップシート等に用いた場合、尿が再びトップシートから逆流して着用者に付着し、不快感を与えるため好ましくない。
本発明の透水性付与剤は、3価以上の多価アルコール(c1)と炭素数8〜30の脂肪酸(c2)との部分エステル(C)を含有することが繊維の柔軟性向上の観点から好ましい。
3価以上の多価アルコール(c1)の具体例としては、グリセリン、ポリグリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、トリメチロールブタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、ソルビトール、ソルビタン、単糖類、二糖類及び三糖類などがあげられる。これらのうち好ましくは水への溶解性と透水性の観点から、ペンタエリスリトール、ソルビトール、ソルビタンである。
炭素数8〜30の脂肪酸(c2)の具体例として、椰子油、パーム油、落花生油、オリーブ油、ひまし油、ナタネ油、牛脂及び鯨油などの天然油脂から精製される脂肪酸があげられる。好ましくは、炭素数12〜24の脂肪酸である。炭素数が8未満では繰り返し透水性が低下し、炭素数が30を越えると水への溶解性が低下する問題が生じる。
部分エステル(C)は、公知の方法等で製造でき、例えば、上記(c1)と(c2)を硫酸もしくはパラトルエンスルホン酸などを触媒としたエステル化反応により製造できる。
(C)は、3価以上の多価アルコール(c1)と炭素数8〜30の脂肪族モノカルボン酸(c2)との適宜の組み合わせから得られるものであり、多価アルコール(c1)中の水酸基の5〜70モル%がエステル化された部分エステルが好ましく、10〜60モル%がエステル化された部分エステルが更に好ましい。特に好ましい(C)としては、ペンタエリスリトール、ソルビタン及びソルビトールから選ばれる多価アルコールと、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、エルシン酸及びリノレン酸から選ばれる脂肪酸とのモノエステルおよびジエステルである。
部分エステル(C)の含有量は透水性付与剤の不揮発成分の合計重量に基づいて、透水性の観点から、通常0〜60重量%、好ましくは10〜50重量%、更に好ましくは20〜40重量%である。
本発明の透水性付与剤は、炭素数1〜18の1価アルコールアルキレンオキサイド付加物(D)を含有することが繊維とのぬれ性向上の観点から好ましい。
1価のアルコールアルキレンオキサイド付加物(D)としては、1価アルコールにアルキレンオキサイドが付加したものである。アルキル基の炭素数は1〜18であり、炭素数は4〜16が好ましく、6〜14が更に好ましく、8〜12が特に好ましい。アルキル基の炭素数が18を越えると透水性が低下する。なお、アルキル基の炭素数は分布があっても良く、2種類以上の1価アルコールのアルキレンオキサイド付加物の混合でも良い。アルキレンオキサイドとしてはEO、POがブロック重合またはランダム重合したものが挙げられる。これらのうち好ましいのはEOである。また、アルキレンオキサイドの付加モル数は1〜20の整数であり、2〜15が好ましく、3〜10が更に好ましい。
1価のアルコールアルキレンオキサイド付加物(D)としては、1価アルコールにアルキレンオキサイドが付加したものである。アルキル基の炭素数は1〜18であり、炭素数は4〜16が好ましく、6〜14が更に好ましく、8〜12が特に好ましい。アルキル基の炭素数が18を越えると透水性が低下する。なお、アルキル基の炭素数は分布があっても良く、2種類以上の1価アルコールのアルキレンオキサイド付加物の混合でも良い。アルキレンオキサイドとしてはEO、POがブロック重合またはランダム重合したものが挙げられる。これらのうち好ましいのはEOである。また、アルキレンオキサイドの付加モル数は1〜20の整数であり、2〜15が好ましく、3〜10が更に好ましい。
1価のアルコールアルキレンオキサイド付加物(D)の含有量は透水性付与剤の不揮発成分の合計重量に基づいて、透水性の観点から、通常0〜20重量%、好ましくは3〜15重量%、更に好ましくは5〜10重量%である。
本発明の透水性付与剤は、必要に応じて添加剤(E)を含有してもよい。
添加剤(E)としては、ワックス等の潤滑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、消泡剤、防腐剤および香料などが挙げられる。
本発明の付与剤中の(E)の含量は、透水性付与剤の不揮発成分の合計重量に基づいて、好ましくは5重量%以下、さらに好ましくは0.1〜1重量%である。
添加剤(E)としては、ワックス等の潤滑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、消泡剤、防腐剤および香料などが挙げられる。
本発明の付与剤中の(E)の含量は、透水性付与剤の不揮発成分の合計重量に基づいて、好ましくは5重量%以下、さらに好ましくは0.1〜1重量%である。
本発明の透水性付与剤は、必須成分である不揮発性分としての(A)および(B)並びに水を配合し、必要により(C)〜(E)の各成分を配合し、常温または必要により加熱(例えば30〜80℃)して均一に混合することにより得られる。各成分の配合順序、配合方法は特に限定されない。
本発明の透水性付与剤は、通常、水系エマルションとして、疎水性繊維に付与される。
水系エマルションは、透水性付与剤に20〜40℃の水を投入して希釈するか、20〜40℃の水の中に透水性付与剤を加えて乳化し、作製するのが好ましい。
水系エマルションは、透水性付与剤に20〜40℃の水を投入して希釈するか、20〜40℃の水の中に透水性付与剤を加えて乳化し、作製するのが好ましい。
エマルション中の不揮発成分の濃度は、任意の濃度の選択が可能であるが、好ましくは0.05〜20重量%、更に好ましくは0.1〜10重量%である。
疎水性繊維に透水性付与剤を付着させる方法には特に制限はなく、紡糸、延伸などの任意の工程で、オイリングロール法、浸漬法、噴霧法などの通常用いられる方法を利用することができる。
透水性付与剤の付着量は、繊維重量に基づいて、透水性付与剤の不揮発性分の重量として、好ましくは0.05〜2重量%、更に好ましくは、0.1〜1.5重量%である。
本発明の透水性付与剤を付着させることで、疎水性繊維に耐久的な透水性を付与し、本発明の透水性繊維とすることができる。
透水性付与剤の付着量は、繊維重量に基づいて、透水性付与剤の不揮発性分の重量として、好ましくは0.05〜2重量%、更に好ましくは、0.1〜1.5重量%である。
本発明の透水性付与剤を付着させることで、疎水性繊維に耐久的な透水性を付与し、本発明の透水性繊維とすることができる。
本発明の透水性繊維の素材に用いられる疎水性繊維とは、温度25℃、湿度65%で吸水率が1重量%以下である繊維を意味する。
疎水性繊維としては特に限定されず、通常用いられる疎水性の合成繊維を用いることができ、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド等が挙げられる。
ポリオレフィンとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレン・プロピレン共重合体、およびエチレン・プロピレン・1−ブテン共重合体などが挙げられる。
また、ポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート・イソフタレート、およびポリエーテルポリエステルなどが挙げられる。
ポリアミドとしては、6,6−ナイロン、および6−ナイロンなどが挙げられる。
これらの中でも、ポリオレフィンおよびポリエステルは、おむつ用吸水素材として好ましく用いられる。
疎水性繊維としては特に限定されず、通常用いられる疎水性の合成繊維を用いることができ、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド等が挙げられる。
ポリオレフィンとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレン・プロピレン共重合体、およびエチレン・プロピレン・1−ブテン共重合体などが挙げられる。
また、ポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート・イソフタレート、およびポリエーテルポリエステルなどが挙げられる。
ポリアミドとしては、6,6−ナイロン、および6−ナイロンなどが挙げられる。
これらの中でも、ポリオレフィンおよびポリエステルは、おむつ用吸水素材として好ましく用いられる。
本発明の透水性付与剤が付与されてなる透水性繊維を用いた繊維形態は、布状の形状のものが好ましく、織物、編物、不織布などが挙げられる。また、混綿、混紡、混繊、交編、交織などの方法で混合した繊維を布状として使用してもよい。これらの中では、特に不織布が好ましい。
不織布に適用する場合、本透水性付与剤を処理した短繊維を、乾式または湿式法で繊維積層体とした後、加熱ロールで圧着したり、空気加熱で融着したり、高圧水流で繊維を交絡させ不織布としてもよいし、スパンボンド法、メルトブローン法、フラッシュ紡糸法などによって得られた不織布に、本付与剤を付着させてもよい。
本発明の透水性繊維、およびそれを用いた不織布は、吸水性物品の表面材、とくに紙おむつ、生理用ナプキン等の衛生材料の表面材として好適に用いられる。
また、セカンドシート、吸水体、工業用または医療用のワイパー、吸収パッド、および透水シートなどに利用することもできる。
また、セカンドシート、吸水体、工業用または医療用のワイパー、吸収パッド、および透水シートなどに利用することもできる。
以下、実施例および比較例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。なお、以下において、部は重量部、%は重量%を意味する。
製造例1<酸化ポリエチレンワックスの部分Na塩(A−1)の製造>
酸化ポリエチレンワックス(ポリエチレンワックス[サンワックス161、三洋化成工業(株)製]をオゾン酸化してカルボキシル基を導入したもの)を窒素通気下、98℃の水酸化ナトリウム水溶液で部分中和して酸化ポリエチレンワックスの部分Na塩(Mn=10,000、置換率=40モル%)(A−1)を得た。
酸化ポリエチレンワックス(ポリエチレンワックス[サンワックス161、三洋化成工業(株)製]をオゾン酸化してカルボキシル基を導入したもの)を窒素通気下、98℃の水酸化ナトリウム水溶液で部分中和して酸化ポリエチレンワックスの部分Na塩(Mn=10,000、置換率=40モル%)(A−1)を得た。
製造例2<無水マレイン酸変性ポリプロピレンの部分Na塩(A−2)の製造>
窒素導入管、排ガス留出管、撹拌装置および冷却管を備えた4ツ口フラスコに、市販のポリプロピレン(ペレット状)[ノーブレンH501、住友化学(株)製]100部を窒素雰囲気下に入れ、気相部分に窒素を通気しながらマントルヒーターにて加熱し、撹拌しながら360℃で70分間熱減成を行った。熱減成物を180℃まで冷却した後フラスコより取り出してさらに室温まで冷却した後、粗粉砕した。得られた熱減成物の炭素1,000個当たりの二重結合量は2.7であった。窒素導入管、撹拌装置および冷却管を備えた別の4ツ口フラスコに、本熱減成物90部、無水マレイン酸10部およびキシレン100部を入れ、窒素置換後、窒素通気下に130℃まで加熱昇温して均一に溶解した。ここにジクミルパーオキサイド0.5部をキシレン10部に溶解した溶液を滴下した後、キシレン還流温度まで昇温し、3時間撹拌を続けた。その後、減圧下にキシレンを留去し、無水マレイン酸変性ポリプロピレンを得た。
次に、98℃の水酸化ナトリウム水溶液で部分中和して、無水マレイン酸変性ポリプロピレンの部分Na塩(Mn=5,300、置換率=50モル%)(A−2)を得た。
窒素導入管、排ガス留出管、撹拌装置および冷却管を備えた4ツ口フラスコに、市販のポリプロピレン(ペレット状)[ノーブレンH501、住友化学(株)製]100部を窒素雰囲気下に入れ、気相部分に窒素を通気しながらマントルヒーターにて加熱し、撹拌しながら360℃で70分間熱減成を行った。熱減成物を180℃まで冷却した後フラスコより取り出してさらに室温まで冷却した後、粗粉砕した。得られた熱減成物の炭素1,000個当たりの二重結合量は2.7であった。窒素導入管、撹拌装置および冷却管を備えた別の4ツ口フラスコに、本熱減成物90部、無水マレイン酸10部およびキシレン100部を入れ、窒素置換後、窒素通気下に130℃まで加熱昇温して均一に溶解した。ここにジクミルパーオキサイド0.5部をキシレン10部に溶解した溶液を滴下した後、キシレン還流温度まで昇温し、3時間撹拌を続けた。その後、減圧下にキシレンを留去し、無水マレイン酸変性ポリプロピレンを得た。
次に、98℃の水酸化ナトリウム水溶液で部分中和して、無水マレイン酸変性ポリプロピレンの部分Na塩(Mn=5,300、置換率=50モル%)(A−2)を得た。
<実施例1〜5及び比較例1〜4>
表1に記載した部数の各成分を、40℃で30分間撹拌して透水性付与剤(実施例1〜5、比較例1〜4)を作製した。
表1に記載した部数の各成分を、40℃で30分間撹拌して透水性付与剤(実施例1〜5、比較例1〜4)を作製した。
得られた実施例1〜5および比較例1〜4の透水性付与剤をそれぞれ25℃の水で不揮発成分が0.5%となるように希釈して付与剤希釈液を得た。目付20g/m2のポリプロピレンスパンボンド不織布に、付与剤希釈液を0.5%給油した。給油浴の付与剤希釈液に浸漬することで給油を行った後、マングルで絞り(絞り率100%)、その後、循風乾燥機で80℃、30分間乾燥し、室温で8時間以上放置して乾燥させ、透水性不織布を得た。得られた不織布について、下記に示す評価方法で物性(初期透水性、耐久透水性および液戻り量)をそれぞれ評価し、結果を表1に示した。
表1中の略称は以下のとおりである。
(A−1):酸化ポリエチレンワックスの部分Na塩(Mn=10,000、置換率= 40モル%)
(A−2):無水マレイン酸変性ポリプロピレンの部分Na塩(Mn=5,300、置 換率=50モル%)
(A’−1):酸化ポリエチレンワックス
(B−1):オクチルアルコールEO2モル付加物のリン酸エステルカリウム塩
(B−2):ドデシルアルコールのリン酸エステルカリウム塩
(B−3):ステアリルアルコールのリン酸エステルカリウム塩
(B’−1):ブチルアルコールのリン酸エステルカリウム塩
(C−1):ソルビタンモノステアレート
(C−2):ソルビタンモノパルミテート
(D−1): デカノールのエチレンオキサイド5モル付加物
(D−2):ステアリルアルコールのエチレンオキサイド5モル付加物
(A−1):酸化ポリエチレンワックスの部分Na塩(Mn=10,000、置換率= 40モル%)
(A−2):無水マレイン酸変性ポリプロピレンの部分Na塩(Mn=5,300、置 換率=50モル%)
(A’−1):酸化ポリエチレンワックス
(B−1):オクチルアルコールEO2モル付加物のリン酸エステルカリウム塩
(B−2):ドデシルアルコールのリン酸エステルカリウム塩
(B−3):ステアリルアルコールのリン酸エステルカリウム塩
(B’−1):ブチルアルコールのリン酸エステルカリウム塩
(C−1):ソルビタンモノステアレート
(C−2):ソルビタンモノパルミテート
(D−1): デカノールのエチレンオキサイド5モル付加物
(D−2):ステアリルアルコールのエチレンオキサイド5モル付加物
〔評価方法〕
(1)透水性不織布に付着する透水性付与剤の付着率
透水性不織布に付着する透水性付与剤の付着率は、25℃×40%RHの温湿度で24時間調湿後、直後の透水性不織布を、メタノール/n−ヘキサンを用いて、迅速残脂抽出装置R−11型(東海計器(株)製)で抽出し、抽出液をアルミ製カップに入れ、約100℃の防爆式のホットプレート上にアルミ製カップを置き、完全に溶剤を留去させ、透水性付与剤重量を求めた。そして下記の式より、透水性付与剤付着率(%)を求めた。
透水性付与剤付着率(%)=W2/W1×100
W1:調湿直後の透水性不織布重量(g)
W2:抽出液中の透水性付与剤重量(g)
(1)透水性不織布に付着する透水性付与剤の付着率
透水性不織布に付着する透水性付与剤の付着率は、25℃×40%RHの温湿度で24時間調湿後、直後の透水性不織布を、メタノール/n−ヘキサンを用いて、迅速残脂抽出装置R−11型(東海計器(株)製)で抽出し、抽出液をアルミ製カップに入れ、約100℃の防爆式のホットプレート上にアルミ製カップを置き、完全に溶剤を留去させ、透水性付与剤重量を求めた。そして下記の式より、透水性付与剤付着率(%)を求めた。
透水性付与剤付着率(%)=W2/W1×100
W1:調湿直後の透水性不織布重量(g)
W2:抽出液中の透水性付与剤重量(g)
(2)不織布の透水性
不織布を濾紙(東洋濾紙、No.5)の上に重ね、不織布表面から10mmの高さに設置したビューレットより1滴(約0.05ml)の生理食塩水を滴下して、不織布表面から水滴が消失するまでの時間を測定する。不織布表面の20箇所でこの測定を行って5秒未満に消失する個数を表示する。この個数が18個以上であれば初期透水性は良好である。
不織布を濾紙(東洋濾紙、No.5)の上に重ね、不織布表面から10mmの高さに設置したビューレットより1滴(約0.05ml)の生理食塩水を滴下して、不織布表面から水滴が消失するまでの時間を測定する。不織布表面の20箇所でこの測定を行って5秒未満に消失する個数を表示する。この個数が18個以上であれば初期透水性は良好である。
(3)不織布の耐久透水性
不織布(10cm×10cm)を市販の紙おむつに重ね、その上に内径60mmの円筒を置き、生理食塩水80mlを円筒内に注入して不織布を通して紙おむつに吸収させる。注水後3分間放置した後に、不織布を2枚の濾紙(東洋濾紙、No.5)の間に挟み、その上に板(10cm×10cm)と重り(合計3.5kg)を乗せて3分間放置して脱水し、その後さらに5分間風乾する。風乾後の試料不織布に上記円筒内で生理食塩水が通過した箇所について、不織布の初期透水性の試験方法によって、生理食塩水の消失時間を20箇所で測定し、消失時間5秒未満の個数を表示する。試験に供した不織布について、同様の作業を繰り返して行う。この繰り返し試験では回数を重ねても生理食塩水の消失個数(消失時間5秒未満となる箇所の個数)が多い方が良い。
不織布(10cm×10cm)を市販の紙おむつに重ね、その上に内径60mmの円筒を置き、生理食塩水80mlを円筒内に注入して不織布を通して紙おむつに吸収させる。注水後3分間放置した後に、不織布を2枚の濾紙(東洋濾紙、No.5)の間に挟み、その上に板(10cm×10cm)と重り(合計3.5kg)を乗せて3分間放置して脱水し、その後さらに5分間風乾する。風乾後の試料不織布に上記円筒内で生理食塩水が通過した箇所について、不織布の初期透水性の試験方法によって、生理食塩水の消失時間を20箇所で測定し、消失時間5秒未満の個数を表示する。試験に供した不織布について、同様の作業を繰り返して行う。この繰り返し試験では回数を重ねても生理食塩水の消失個数(消失時間5秒未満となる箇所の個数)が多い方が良い。
(4)液戻り量
市販の紙おむつの上に不織布(10cm×10cm)を置き、さらにその上に内径60mmの円筒を置き、生理食塩水100mlを円筒内に注入して不織布を通して紙おむつに吸収させる。生理食塩水が全て紙おむつに吸収されたら円筒を取り除き、予め秤量した濾紙(東洋濾紙、No.5)を20枚重ね、これに5kgの荷重を乗せる。5分間放置後、濾紙の重さを計り、重量増加分を測定して液戻り量(g)とする。1.2g以下を許容範囲としているが、1.0g以下が望ましい。
市販の紙おむつの上に不織布(10cm×10cm)を置き、さらにその上に内径60mmの円筒を置き、生理食塩水100mlを円筒内に注入して不織布を通して紙おむつに吸収させる。生理食塩水が全て紙おむつに吸収されたら円筒を取り除き、予め秤量した濾紙(東洋濾紙、No.5)を20枚重ね、これに5kgの荷重を乗せる。5分間放置後、濾紙の重さを計り、重量増加分を測定して液戻り量(g)とする。1.2g以下を許容範囲としているが、1.0g以下が望ましい。
表1の結果から明らかなように、本発明の実施例1〜5の透水性付与剤は、いずれも比較例に比べて透水性、繰り返し透水性が優れ、また液戻り量防止性も良好である。
本発明の透水性繊維、およびそれを用いた不織布は、吸水性物品の表面材、とくに紙おむつ、生理用ナプキン等の衛生材料の表面材として好適に用いられる。
また、セカンドシート、吸水体、工業用または医療用のワイパー、吸収パッド、および透水シートなどに利用することもできる。
また、セカンドシート、吸水体、工業用または医療用のワイパー、吸収パッド、および透水シートなどに利用することもできる。
Claims (11)
- 極性基を有するポリオレフィンの塩(A)が、酸化ポリオレフィンの塩である請求項1に記載の透水性付与剤。
- アルキルホスフェート塩(B)が、ポリオキシアルキレン基含有アルキルホスフェート塩である請求項1又は2に記載の透水性付与剤。
- 3価以上の多価アルコール(c1)と炭素数8〜30の脂肪酸(c2)との部分エステル(C)を含有する請求項1〜3いずれか1項に記載の透水性付与剤。
- アルコール(c1)がソルビトール及びソルビタンからなる群から選ばれる1種以上の化合物である請求項4記載の透水性付与剤。
- 脂肪酸(c2)が、炭素数12〜24の飽和脂肪酸である請求項4又は5に記載の透水性付与剤。
- 炭素数1〜18の1価アルコールアルキレンオキサイド付加物(D)を含有する請求項1〜6いずれか1項に記載の透水性付与剤。
- 請求項1〜7いずれか1項に記載の透水性付与剤の重量に基づいて、成分(A)が10〜60重量%、成分(B)が10〜70重量%、成分(C)が0〜60重量%及び成分(D)が0〜20重量%であることを特徴とする透水性付与剤。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の透水性付与剤の不揮発性分が疎水性繊維の重量に基づいて、0.05〜2重量%付着されてなる透水性繊維。
- 請求項9に記載の透水性繊維を用いた不織布。
- 請求項10に記載の不織布からなる表面材を用いた吸水性物品。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012263137A JP2014109078A (ja) | 2012-11-30 | 2012-11-30 | 透水性付与剤および透水性繊維 |
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JP2012263137A Pending JP2014109078A (ja) | 2012-11-30 | 2012-11-30 | 透水性付与剤および透水性繊維 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2014109078A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2987905A1 (de) * | 2014-08-20 | 2016-02-24 | Klaus Schmitt Beteiligungsgesellschaft mbH | Mittel zur hydrophilen beschichtung von flächengebilden aus hydrophoben thermoplastischen materialien und verwendung des mittels |
JP6291617B1 (ja) * | 2017-07-12 | 2018-03-14 | ミヨシ油脂株式会社 | 不織布用繊維処理剤とそれを用いた不織布 |
-
2012
- 2012-11-30 JP JP2012263137A patent/JP2014109078A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2019013277A1 (ja) | 2017-07-12 | 2019-01-17 | ミヨシ油脂株式会社 | 不織布用繊維処理剤とそれを用いた不織布 |
JP2019019417A (ja) * | 2017-07-12 | 2019-02-07 | ミヨシ油脂株式会社 | 不織布用繊維処理剤とそれを用いた不織布 |
CN110892108A (zh) * | 2017-07-12 | 2020-03-17 | 三吉油脂株式会社 | 无纺布用纤维处理剂和使用了该无纺布用纤维处理剂的无纺布 |
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