JP2014106126A - エンジン連結装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドライブプレートに対してエンジン連結装置を簡単に脱着する。
【解決手段】エンジンのドライブプレートに着脱自在に取り付けられるダミーフライホイール11であって、ドライブプレートに対して位置決めされる位置決めピン22を備えるベースプレート20と、ベースプレート20に回動自在に取り付けられ、回動方向に対して傾斜するガイド孔32が形成されるカムプレート31と、ベースプレート20のガイド部に移動自在に取り付けられ、ガイド孔32に収容されるガイドピン29を備えるスライダ25とを有する。ベースプレート20をドライブプレートに対して位置決めした後に、カムプレート31を回動させてスライダ25を移動させることにより、ベースプレート20とスライダ25との間にドライブプレートを挟んで固定する。
【選択図】図10

Description

本発明は、エンジンのドライブプレートに着脱自在に取り付けられるエンジン連結装置に関する。
エンジン組立工程を経て完成したエンジンには、続くエンジン検査工程において完成検査が施される。この完成検査においては、電動モータを用いてクランクシャフトを回転させる所謂モータリング運転や、エンジンに燃料を供給して実際に点火する所謂ファイアリング運転が実施される。ところで、手動変速機用のエンジンは、エンジン側のクラッチにスプライン部やリングギヤを備えることが多い。このため、クラッチのスプライン部やリングギヤを利用して、エンジンのモータリング運転やファイアリング運転を実施することが可能となっている。しかしながら、自動変速機用のエンジンは、トルクコンバータ接続用のドライブプレートを備えるだけであり、エンジン側にスプライン部やリングギヤを備えていなかった。このように、スプライン部やリングギヤを備えていないエンジンの完成検査を実施する際には、リングギヤ等を備えたエンジン連結装置をドライブプレートに装着することが必要であった(特許文献1参照)。
特開平10−281938号公報
しかしながら、特許文献1に記載されるエンジン連結装置においては、4箇所のロックナットを締め付けることにより、エンジン連結装置がドライブプレートに装着される構造であるため、エンジン連結装置の脱着時間を短縮することが困難となっていた。このように、脱着時間の短縮が困難なエンジン連結装置を使用するためには、数十セットのエンジン連結装置を準備する必要があるとともに、検査工程の前後にエンジン連結装置の脱着工程を設ける必要があるため、エンジンの検査コストを増大させる要因となっていた。このような検査コストの増大を回避するため、ドライブプレートに対して簡単に脱着することが可能なエンジン連結装置が所望されている。
本発明の目的は、ドライブプレートに対してエンジン連結装置を簡単に脱着することにある。
本発明のエンジン連結装置は、エンジンのドライブプレートに着脱自在に取り付けられるエンジン連結装置であって、前記ドライブプレートに対して位置決めされる位置決め部を備えるプレート本体と、前記プレート本体に回動自在に取り付けられ、回動方向に対して傾斜するガイド孔が形成されるカムプレートと、前記プレート本体のガイド部に移動自在に取り付けられ、前記ガイド孔に収容されるピン部材を備えるスライダとを有し、前記プレート本体を前記ドライブプレートに対して位置決めした後に、前記カムプレートを回動させて前記スライダを移動させることにより、前記プレート本体と前記スライダとの間に前記ドライブプレートを挟んで固定することを特徴とする。
本発明によれば、カムプレートを回動させることにより、スライダを移動させることができるため、プレート本体とスライダとの間にドライブプレートを挟んで固定することが可能となる。これにより、ドライブプレートに対してエンジン連結装置を簡単に脱着することが可能となる。
エンジン組立工程を経て完成したエンジンを示す概略図である。 エンジンに対するダミーフライホイールとモータユニットとの取付過程を示す説明図である。 エンジンに対するダミーフライホイールとモータユニットとの取付状態を示す断面図である。 図2の矢印a方向からダミーフライホイールを示す背面図である。 背面側からダミーフライホイールを示す斜視図である。 図2の矢印b方向からダミーフライホイールを示す正面図である。 正面側からダミーフライホイールを示す斜視図である。 ダミーフライホイールを部分的に示す断面図である。 (a)はベースプレート側に設けられる締付機構およびロック機構を示す分解斜視図であり、(b)はカムプレート側に設けられる締付機構およびロック機構を示す分解斜視図である。 (a)はダミーフライホイールの正面図および部分拡大図であり、(b)は図10(a)のA−A線に沿う断面図である。 (a)はダミーフライホイールの正面図および部分拡大図であり、(b)は図11(a)のA−A線に沿う断面図である。 (a)はダミーフライホイールの正面図および部分拡大図であり、(b)は図12(a)のA−A線に沿う断面図である。 (a)および(b)はエンジンのドライブプレートに対するダミーフライホイールの取付手順を示す説明図である。 カムプレートが締結位置まで回動されていない場合のエンジン始動状況を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1はエンジン組立工程を経て完成したエンジン10を示す概略図である。図2はエンジン10に対するダミーフライホイール11とモータユニット12との取付過程を示す説明図である。図3はエンジン10に対するダミーフライホイール11とモータユニット12との取付状態を示す断面図である。図1に示すように、エンジン10のクランク軸13には、図示しないトルクコンバータを接続するためのドライブプレート14が固定されている。ドライブプレート14の外周部には4つの係合孔15が形成されており、この係合孔15の近傍には貫通穴16が形成されている。なお、ドライブプレート14に設けられる係合孔15は、図示しないトルクコンバータを固定する際に用いられるボルト締付孔となっている。
図2および図3に示すように、エンジン10の完成検査を実施するエンジン検査工程においては、エンジン10のドライブプレート14に対して本発明の一実施の形態であるエンジン連結装置つまりダミーフライホイール11が着脱自在に取り付けられる。次いで、ダミーフライホイール11を覆うように、エンジン10に近づけてモータユニット12が設置される。そして、モータユニット12のスタータモータ17を起動させることにより、図3に一点鎖線で示すように、スタータモータ17のピニオンギヤ18が突出してダミーフライホイール11のリングギヤ19に噛み合い、スタータモータ17によってダミーフライホイール11を回転駆動させることが可能となる。このように、エンジン10にダミーフライホイール11を装着することにより、スタータモータ17を用いてクランク軸13を始動回転させることができ、エンジン10を始動させて完成検査を実施することが可能となる。
図4は図2の矢印a方向からダミーフライホイール11を示す背面図であり、図5は背面側からダミーフライホイール11を示す斜視図である。また、図6は図2の矢印b方向からダミーフライホイール11を示す正面図であり、図7は正面側からダミーフライホイール11を示す斜視図である。さらに、図8はダミーフライホイール11を部分的に示す断面図である。
図4、図5および図8に示すように、ダミーフライホイール11は円盤状のベースプレート(プレート本体)20を有している。ベースプレート20は、中心部に設けられる位置決め軸部21と、外周部に設けられる4つの位置決めピン(位置決め部)22とを有している。また、ベースプレート20の中心部には、位置決め軸部21とは反対側に伸びる大径軸部23が設けられている。さらに、ベースプレート20には径方向に伸びる4つのガイド部24が形成されており、それぞれのガイド部24にはスライダ25が移動自在に取り付けられている。なお、ベースプレート20には、ガイド部24を区画する一対の長孔26が形成されており、スライダ25の脚部27が長孔26に収容されている。また、図4に破線で示すように、ベースプレート20のガイド部24には、径方向に伸びる長孔28が形成されている。この長孔28にはガイドピン(ピン部材)29が収容されており、ガイドピン29の端部はスライダ25に固定されている。
図6、図7および図8に示すように、ベースプレート20の大径軸部23には、ブッシュ30を介して円盤状のカムプレート31が回動自在に取り付けられている。カムプレート31には4つの湾曲するガイド孔32が形成されており、ガイド孔32にはガイドピン29が収容されている。ガイドピン29の端部には、ガイド孔32の幅寸法よりも大きな平板部33が設けられている。また、カムプレート31は、ベースプレート20の大径軸部23の囲む大径筒部34を有している。大径筒部34にはノブ35が固定されており、ノブ35の外周面には滑り止めのローレット加工が施されている。また、図6に示すように、カムプレート31に形成されるガイド孔32は、カムプレート31の回動方向Aつまり周方向に対して湾曲しながら傾斜している。すなわち、図6に示すように、カムプレート31の回動中心Cとガイド孔32の一端側の中心c1との距離R1と、カムプレート31の回動中心Cとガイド孔32の他端側の中心c2との距離R2とは、互いに異なる値となっている(R1<R2)。なお、カムプレート31に形成されるガイド孔32としては、湾曲するガイド孔32に限られることはなく、回動方向Aに対して傾斜しながら直線状に伸びるガイド孔であっても良い。
このように、ベースプレート20に対してスライダ25を移動自在に設けるとともに、カムプレート31に対して回動方向に傾斜するガイド孔32を形成している。また、スライダ25にはガイドピン29が固定されており、ガイドピン29はガイド孔32に対して収容されている。これにより、図4および図6に一点鎖線で示すように、カムプレート31を締結位置に向けて矢印α方向に回動させることにより、カムプレート31側のガイド孔32とベースプレート20側の長孔28に従って、ガイドピン29およびスライダ25とを径方向外方(矢印α方向)に移動させることが可能となる。一方、図4および図6に実線で示すように、カムプレート31を解放位置に向けて矢印β方向に回動させることにより、カムプレート31側のガイド孔32とベースプレート20側の長孔28に従って、ガイドピン29およびスライダ25とを径方向内方(矢印β方向)に移動させることが可能となる。
続いて、ベースプレート20とカムプレート31との間に設けられる締付機構40およびロック機構41について説明する。図9(a)はベースプレート20側に設けられる締付機構40およびロック機構41を示す分解斜視図であり、図9(b)はカムプレート31側に設けられる締付機構40およびロック機構41を示す分解斜視図である。図8および図9(a)に示すように、ベースプレート20の大径軸部23には、複数のボルト部材42を用いて円盤状のキャップ(第1ロック部材)43が固定されている。キャップ43の中心部にはボルト孔44が形成されるとともに、キャップ43にはボルト孔44を挟むように一対のピン孔(係合凹部)45が形成されている。また、図8および図9(b)に示すように、カムプレート31の大径筒部34には、複数のボルト部材46を用いてノブ35が固定されている。また、ノブ35の中心部にはボルト孔47が形成されるとともに、ノブ35にはボルト孔47を挟むように一対のピン孔48が形成されている。また、ノブ35にはスプリング49を介してストッパ(第2ロック部材)50が組み付けられている。ストッパ50の中心部にはボルト孔51が形成されるとともに、ストッパ50にはボルト孔51を挟むように一対のロックピン(係合凸部)52が固定されている。ストッパ50のロックピン52はノブ35のピン孔48に挿入されており、ロックピン52の先端はノブ35を貫通した状態となる。このように、ピン孔45を備えるキャップ43とロックピン52を備えるストッパ50とによって、ロック機構41が構成されている。また、ストッパ50およびノブ35のボルト孔47,51にはジャッキボルト53が挿入されており、ジャッキボルト53の先端部には抜け止めのカラー54が固定されている。ジャッキボルト53には雄ねじ部55が形成されており、この雄ねじ部55に対応する雌ねじ部56がノブ35のボルト孔47に形成されている。このように、ノブ35とこれにネジ結合されるジャッキボルト53とによって締付機構40が構成されている。
図10(a)はダミーフライホイール11の正面図および部分拡大図であり、図10(b)は図10(a)のA−A線に沿う断面図である。図11(a)はダミーフライホイール11の正面図および部分拡大図であり、図11(b)は図11(a)のA−A線に沿う断面図である。図12(a)はダミーフライホイール11の正面図および部分拡大図であり、図12(b)は図12(a)のA−A線に沿う断面図である。なお、図10にはカムプレート31を解放位置まで回動させた状態が示され、図12にはカムプレート31を締結位置まで回動させた状態が示されている。また、図11にはカムプレート31を解放位置と締結位置との間で停止させた状態が示されている。
図10(a)に示すように、ベースプレート20に対してカムプレート31が解放位置に回動している場合には、キャップ43のピン孔45とストッパ50のロックピン52とが周方向にずれた状態となっている。このため、図10(b)に示すように、ノブ35に対してジャッキボルト53を締め付けた場合であっても、ストッパ50のロックピン52がキャップ43の表面に突き当たるため、ジャッキボルト53はノブ35の端面から突き出し量αで突き出た状態となる。同様に、図11(a)に示すように、ベースプレート20に対してカムプレート31が解放位置と締結位置との間で停止している場合においても、キャップ43のピン孔45とストッパ50のロックピン52とは周方向にずれた状態となっている。このため、図11(b)に示すように、ノブ35に対してジャッキボルト53を締め付けた場合であっても、ストッパ50のロックピン52がキャップ43の表面に突き当たるため、ジャッキボルト53はノブ35の端面から突き出し量αで突き出た状態となる。
これに対し、図12(a)に示すように、ベースプレート20に対してカムプレート31が締結位置まで回動している場合には、キャップ43のピン孔45とストッパ50のロックピン52とが対向した状態となる。このため、図12(b)に示すように、ノブ35に対してジャッキボルト53を締め付けた場合には、ストッパ50のロックピン52がキャップ43のピン孔45に挿入されることになる。これにより、ストッパ50とキャップ43との相対回転を規制することができるため、つまりベースプレート20とカムプレート31の相対回転を規制することができるため、ベースプレート20に対してカムプレート31を締結位置に固定することが可能となる。なお、図12(b)に示す場合には、ストッパ50のロックピン52がキャップ43のピン孔45に挿入されるため、ノブ35の端面から突き出るジャッキボルト53の突き出し量βは前述の突き出し量αよりも少なくなる。
これまで説明したように、ベースプレート20に対してカムプレート31を締結位置まで回動させた場合には、ジャッキボルト53を締め付けることでカムプレート31を締結位置に固定することが可能となる。このようにカムプレート31が締結位置に固定された場合には、ジャッキボルト53はノブ35の端面から突き出し量βで突き出た状態となる。一方、図10および図11に示すように、ベースプレート20に対してカムプレート31を締結位置まで回動させていない場合には、ジャッキボルト53を締め付けたとしてもカムプレート31を締結位置に固定することは不可能となる。このようにカムプレート31が締結位置に固定されていない場合には、ジャッキボルト53はノブ35の端面から突き出し量α(α>β)で突き出た状態となる。
また、図12(b)に示すように、カムプレート31はベースプレート20の背面側(一方面側)に設けられる一方、スライダ25はベースプレート20の正面側(他方面側)に設けられている。このような位置関係においては、ノブ35に対してジャッキボルト53を締め付けることにより、ベースプレート20とカムプレート31との間隔を広げることが可能となり、ベースプレート20とスライダ25との間隔を狭めることが可能となる。すなわち、ジャッキボルト53の先端が大径軸部23に突き当たるまで、ノブ35に対してジャッキボルト53を締め付けると、ジャッキボルト53の反力によって大径軸部23から離れる方向の推力がノブ35に加えられる。つまり、ベースプレート20の大径軸部23とカムプレート31に固定されるノブ35とが離れるため、ベースプレート20とカムプレート31との間隔を広げることが可能となる。また、カムプレート31とスライダ25とはガイドピン29を介して連結されるため、ベースプレート20とカムプレート31との間隔を広げることにより、ベースプレート20とスライダ25との間隔を狭めることが可能となる。
続いて、ドライブプレート14に対するダミーフライホイール11の取付手順について説明する。ここで、図13(a)および(b)はエンジン10のドライブプレート14に対するダミーフライホイール11の取付手順を示す説明図である。図13(a)に示すように、作業者は、エンジン10に向けてダミーフライホイール11を近づけ、ダミーフライホイール11の位置決め軸部21をクランク軸13の中心穴60に挿入するとともに、ダミーフライホイール11の位置決めピン22をドライブプレート14の係合孔15に挿入する。次いで、矢印Aで示すように、作業者はノブ35を掴んで矢印A方向に回し、カムプレート31を締結位置に向けて回動させる。このように、カムプレート31を締結位置まで回動させると、矢印Bで示すように、ドライブプレート14の外周部に向けてスライダ25が径方向外方に移動し、スライダ25の先端部がドライブプレート14の貫通穴16を突き抜けた状態となる。これにより、ベースプレート20とスライダ25との間にドライブプレート14を挟んで固定することができ、ドライブプレート14に対してダミーフライホイール11を固定することが可能となる。
次いで、図13(b)に示すように、作業者はノブ35を掴んでカムプレート31を締結位置に保持しながら、矢印Cで示すように、電動工具等を用いてジャッキボルト53を締め付ける。これにより、前述したように、ジャッキボルト53の反力を利用してベースプレート20とスライダ25との間隔Dを狭めることができるため、ベースプレート20とスライダ25との間に挟まれるドライブプレート14を強固に固定することが可能となる。これにより、ドライブプレート14に対してダミーフライホイール11を確実に固定することが可能となる。また、矢印Cで示すように、ジャッキボルト53を締め付けることにより、キャップ43のピン孔45に対してストッパ50のロックピン52を挿入することができ、ベースプレート20に対してカムプレート31を締結位置に固定することが可能となる。なお、ドライブプレート14からダミーフライホイール11を取り外す際には、前述した取付手順と逆の手順で作業を行うことにより、ドライブプレート14から簡単にダミーフライホイール11を取り外すことが可能となる。
これまで説明したように、カムプレート31を締結位置まで回動させることにより、複数のスライダ25を径方向外方に移動させることができるため、簡単にドライブプレート14に対してダミーフライホイール11を固定することが可能となる。また、カムプレート31を締結位置に保持したままジャッキボルト53を締め付けることにより、ベースプレート20とスライダ25とによってドライブプレート14を強固に固定することが可能となる。また、カムプレート31を締結位置に保持したままジャッキボルト53を締め付けることにより、簡単にカムプレート31を締結位置に固定することが可能となる。さらに、ジャッキボルト53を緩めてカムプレート31を解放位置まで解放させることにより、簡単にドライブプレート14からダミーフライホイール11を取り外すことが可能となる。このように、極めて簡単な作業によってドライブプレート14に対してダミーフライホイール11を脱着することができるため、ダミーフライホイール11を脱着する際の作業工数を大幅に削減することができ、エンジン10の検査コストを引き下げることが可能となる。また、ダミーフライホイール11を脱着する際の作業工数を大幅に削減することができるため、検査工程において使用されるダミーフライホイール11の数量を削減することができ、この点からもエンジン10の検査コストを引き下げることが可能となる。
続いて、ダミーフライホイール11が備えるフェイルセーフ機能について説明する。図14はカムプレート31が締結位置まで回動されていない場合のエンジン始動状況を示す説明図である。図14に示すように、エンジン始動時に用いられるモータユニット12は、ダミーフライホイール11を覆うハウジング61を有している。このハウジング61にはリブ62が形成されており、このリブ62はジャッキボルト53に対向する位置に形成されている。このため、カムプレート31が締結位置まで回動されずにジャッキボルト53が突き出し量αで突出している場合には、モータユニット12をダミーフライホイール11のベースプレート20に対して規定位置まで近づけることができず、ピニオンギヤ18とリングギヤ19との噛み合いを回避することが可能となる。すなわち、ドライブプレート14に対してダミーフライホイール11が確実に固定されていない場合には、ピニオンギヤ18とリングギヤ19との噛み合いを回避することができるため、ダミーフライホイール11の不完全接続時におけるエンジン始動を回避することが可能となる。これにより、エンジン検査工程における安全性を高めることが可能となる。
また、カムプレート31が締結位置まで回動されており、ジャッキボルト53が少ない突き出し量βで突出している場合には、図3に示すように、モータユニット12をダミーフライホイール11のベースプレート20に対して規定位置まで近づけることができ、ピニオンギヤ18とリングギヤ19とを噛み合わせることが可能となる。このように、エンジン始動時にベースプレート20に向けて移動するモータユニット12は、ジャッキボルト53つまりストッパ50によってその移動位置が規制されている。そして、カムプレート31を締結位置まで回動させることにより、ロックピン52がピン孔45に挿入されてストッパ50とキャップ43とが近づいている場合にだけ、つまりジャッキボルト53が少ない突き出し量βで突出する場合にだけ、ピニオンギヤ18とリングギヤ19とが噛み合う規定位置までモータユニット12の移動が許容される構造となっている。
また、図3に示すように、ジャッキボルト53とリブ62とは微小なクリアランスを介して対向するため、万が一、ジャッキボルト53に緩みが発生した場合であっても、ジャッキボルト53の端面がリブ62に接触することから、ジャッキボルト53が大きく緩むことはない。これにより、ドライブプレート14に対するダミーフライホイール11の取付状態を保持することができるため、エンジン10運転中にダミーフライホイール11の脱落を確実に防止することが可能となる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。前述の説明では、エンジン連結装置として、エンジン始動用のダミーフライホイール11、つまり所謂ファイアリング運転用のエンジン連結装置を挙げているが、これに限られることはない。例えば、所謂モータリング運転用のエンジン連結装置に対して本発明を適用しても良い。この場合には、リングギヤ19に代えてスプライン部等を備えたベースプレート20を用いてエンジン連結装置が構成されることになる。また、前述の説明では、ダミーフライホイール11に4つのスライダ25を設けているが、これに限られることはない。例えば、ダミーフライホイール11に1つのスライダ25を設けても良く、ダミーフライホイール11に2つ以上のスライダ25を設けても良い。
前述の説明では、ベースプレート20側のキャップ43に対して係合凹部であるピン孔45を形成し、カムプレート31側のストッパ50に対して係合凸部であるロックピン52を形成しているが、これに限られることはなく、ベースプレート20側に係合凸部を形成しても良く、カムプレート31側に係合凹部を形成しても良い。また、図示する場合には、第1ロック部材であるキャップ43が内側に配置され、第2ロック部材であるストッパ50が外側に配置されているが、これに限られることはなく、第1ロック部材を外側に配置しても良く、第2ロック部材を内側に配置しても良い。また、前述の説明では、ジャッキボルト53を用いて締付機構40を構成しているが、これに限られることはなく、例えば、くさび機構を用いて締付機構を構成しても良い。なお、図1に示すエンジン10は自動変速機用のエンジンであるが、これに限られることはなく、リングギヤやスプライン部を備えていないエンジンであれば手動変速機用のエンジンであっても良い。
10 エンジン
11 ダミーフライホイール(エンジン連結装置)
14 ドライブプレート
17 スタータモータ
18 ピニオンギヤ
19 リングギヤ
20 ベースプレート(プレート本体)
22 位置決めピン(位置決め部)
24 ガイド部
25 スライダ
29 ガイドピン(ピン部材)
31 カムプレート
32 ガイド孔
40 締付機構
41 ロック機構
43 キャップ(第1ロック部材)
45 ピン孔(係合凹部)
50 ストッパ(第2ロック部材)
52 ロックピン(係合凸部)

Claims (5)

  1. エンジンのドライブプレートに着脱自在に取り付けられるエンジン連結装置であって、
    前記ドライブプレートに対して位置決めされる位置決め部を備えるプレート本体と、
    前記プレート本体に回動自在に取り付けられ、回動方向に対して傾斜するガイド孔が形成されるカムプレートと、
    前記プレート本体のガイド部に移動自在に取り付けられ、前記ガイド孔に収容されるピン部材を備えるスライダとを有し、
    前記プレート本体を前記ドライブプレートに対して位置決めした後に、前記カムプレートを回動させて前記スライダを移動させることにより、前記プレート本体と前記スライダとの間に前記ドライブプレートを挟んで固定することを特徴とするエンジン連結装置。
  2. 請求項1記載のエンジン連結装置であって、
    前記カムプレートは前記プレート本体の一方面側に設けられる一方、前記スライダは前記プレート本体の他方面側に設けられ、
    前記プレート本体と前記カムプレートとの間に、前記プレート本体と前記カムプレートとの間隔を広げて、前記プレート本体と前記スライダとの間隔を狭める締付機構を有することを特徴とするエンジン連結装置。
  3. 請求項1または2記載のエンジン連結装置であって、
    前記カムプレートは、前記スライダを前記ドライブプレートから離す解放位置と、前記スライダを前記ドライブプレートに近づける締結位置とに回動し、
    前記プレート本体と前記カムプレートとの間に、前記カムプレートを締結位置に固定するロック機構を有することを特徴とするエンジン連結装置。
  4. 請求項3記載のエンジン連結装置であって、
    前記ロック機構は、前記プレート本体に設けられて係合凸部と係合凹部との一方を備える第1ロック部材と、前記カムプレートに設けられて係合凸部と係合凹部との他方を備える第2ロック部材とを備え、
    前記カムプレートを締結位置に回動させたときに、前記係合凸部と前記係合凹部とは互いに対向して、前記係合凸部が前記係合凹部に挿入されることを特徴とするエンジン連結装置。
  5. 請求項4記載のエンジン連結装置であって、
    前記プレート本体は、エンジン始動時に前記プレート本体に向けて移動するスタータモータのピニオンギヤが噛み合うリングギヤを備え、
    前記第1ロック部材または前記第2ロック部材によって前記スタータモータの位置は規制され、前記係合凹部に前記係合凸部を挿入して前記第1ロック部材と前記第2ロック部材とを近づけたときに、前記ピニオンギヤと前記リングギヤとが噛み合う位置まで前記スタータモータの移動が許容されることを特徴とするエンジン連結装置。
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