JPH10281938A - エンジン試験駆動用アダプタ - Google Patents

エンジン試験駆動用アダプタ

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Publication number
JPH10281938A
JPH10281938A JP9090962A JP9096297A JPH10281938A JP H10281938 A JPH10281938 A JP H10281938A JP 9090962 A JP9090962 A JP 9090962A JP 9096297 A JP9096297 A JP 9096297A JP H10281938 A JPH10281938 A JP H10281938A
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JP
Japan
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adapter
drive plate
drive
eccentric
center
Prior art date
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Pending
Application number
JP9090962A
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English (en)
Inventor
Tomoshi Onuma
智志 大沼
Nobuaki Suzuki
延明 鈴木
Wataru Mizuno
渉 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アダプタの着脱を容易にかつ短時間に行うこ
とを可能にする。 【解決手段】 アダプタ1の固定装置を、偏心コマタイ
プ10、コレットチャックタイプ20、マグネットタイ
プ30のいづれかから構成する。偏心コマタイプ10で
は円形の偏心コマ11をドライププレート抜き穴2aの
挿通して回転させて偏心コマ11と回転コマ12とでア
ダプタ本体5とドライブプレート2を挟み込む。コレッ
トチャックタイプ20では、コレット21を抜き穴2a
に挿入後拡開させる。マグネットタイプ30ではアダプ
タ側に支持したマグネット31をドライブプレート2に
磁気吸着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン試験駆動
用アダプタに関し、とくにオートマチックトランスミッ
ションエンジンの試験時にエンジンドライブプレートに
着脱可能に装着されるエンジン試験時エンジン駆動用ア
ダプタに関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンアッセンブリのモータリング検
査工程では、エンジンに試験設備側のエンジン駆動用モ
ータを連結しモータでエンジンを高速回転させる。エン
ジンのモータとの連結は、エンジンがマニュアルトラン
スミッションエンジンの場合は、エンジンに取り付けら
れているクラッチのスプライン部にモータ側のスプライ
ンを係合させることにより行う。エンジンがオートマチ
ックトランスミッションの場合は、駆動装置をマニュア
ルトランスミッションエンジンの場合と共用するため
に、エンジンのドライブプレート(その外周にスタータ
のリングギアが取り付けられている部材)に、中央部に
スプラインを嵌合させるアダプタを取付け、このスプラ
イン部にモータ側のスプラインを係合させることにより
行っている。従来の、エンジンへのアダプタの取付け
は、実公平2−36103号(実開昭61−79248
号)公報に示されているように、アダプタの複数のつめ
をドライブプレートの複数の抜き穴に合わせて挿通さ
せ、つめを180°回転させ、つめとフランジでドライ
ブプレートおよびリングギアを挟み込み、ボルトをイン
パクトレンチで締めつけることにより行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のアダプ
タ構造にはつぎの問題がある。 つめが円形でないので、つめをドライブプレートの
円形の抜き穴に挿通のために位置合わせするのが容易で
ない。その結果、つめを抜き穴に挿通させるのに時間が
かかり、作業時間が長くなる。また、つめが非円形のた
めドライブプレートを挟みつけるときに複数のつめの位
置がばらつきやすく、回転バランスをとりにくい。 ねじによる締付けのため、インパクトレンチによる
ねじ締付時に締付トルクがばらつくことによりドライブ
プレートの傷つき、リングギアの欠けを生じるおそれが
ある。 本発明の目的は、アダプタの着脱を容易にかつ短時間で
行うことができるエンジン試験駆動用アダプタを提供す
ることにある。本発明のもう一つの目的は、ドライブプ
レートを挟む力が一定のエンジン試験駆動用アダプタを
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のエンジン試験駆動用アダプタは、つぎの通りであ
る。 (1) 複数の抜き穴を有するエンジンドライブプレー
トに着脱可能に装着されるエンジン試験駆動用アダプタ
であって、前記ドライブプレートに軸芯を合わせて着脱
可能に装着されドライブプレート抜き穴中心から偏心し
た複数の穴を有するアダプタ本体と、前記アダプタ本体
の中央部に設けられたスプライン部と、前記アダプタ本
体を前記ドライブプレートに固定する複数の固定装置
と、からなり、各前記固定装置は、前記ドライブプレー
ト抜き穴よりも小径で前記アダプタ本体の穴の中心から
偏心された中心をもつとともに、前記アダプタ本体に対
向する側の面の一部に周方向に徐々に隆起する傾斜面か
らなるクサビ部を有し、前記アダプタ本体の穴の中心ま
わりに回転可能に前記アダプタ本体に装着される偏心コ
マと、を有しているエンジン試験駆動用アダプタ。 (2) 前記固定装置はさらに、前記アダプタ本体の穴
の中心まわりに回転可能に前記アダプタ本体の偏心コマ
装着側と反対側に装着されかつ前記偏心コマと共に回転
するように偏心コマに連結された回転コマと、ロックナ
ットと、を有し、前記偏心コマは円形の中心から偏心し
た位置に軸部を有し、該軸部は、前記アダプタ本体の前
記穴と回転可能に接触するアダプタ本体接触部と、前記
回転コマと回転方向に係合する回転コマ係合部と、縮径
する段部と、前記ロックナットと回転方向に係合するロ
ックナット係合部と、を順に有している、(1)記載の
エンジン試験駆動用アダプタ。 (3) 複数の抜き穴を有するエンジンドライブプレー
トに着脱可能に装着されるエンジン試験駆動用アダプタ
であって、前記ドライブプレートに軸芯を合わせて着脱
可能に装着されるアダプタ本体と、前記アダプタ本体の
中央部に設けられたスプライン部と、前記アダプタ本体
を前記ドライブプレートに解除可能に固定する複数の固
定装置と、からなり、各前記固定装置は、前記ドライブ
プレートの抜き穴と軸芯を合わせて前記アダプタ本体に
取り付けられほぼ円形の外径を有するコレットを有する
コレットチャックタイプの固定装置からなる、エンジン
試験駆動用アダプタ。 (4) エンジンドライブプレートに着脱可能に装着さ
れるエンジン試験駆動用アダプタであって、前記ドライ
ブプレートに軸芯を合わせて着脱可能に装着されるアダ
プタ本体と、前記アダプタ本体の中央部に設けられたス
プライン部と、前記アダプタ本体を前記ドライブプレー
トに解除可能に固定する複数の固定装置と、からなり、
各前記固定装置は、前記アダプタ本体に支持され前記ド
ライブプレートに接近する位置と前記ドライブプレート
から離れた位置との間にわたって可動とされたマグネッ
トと、前記マグネットを移動させるレバーと、からなる
マグネットタイプの固定装置から構成されている、エン
ジン試験駆動用アダプタ。
【0005】上記(1)のエンジン試験駆動用アダプタ
では、偏心コマが外径円形のためドライブプレートの抜
き穴への挿通が容易であり時間をとらない。また、偏心
コマと回転コマが共に回転するので、回転させるだけで
容易にかつ短時間に、偏心コマのクサビ部と回転コマと
の間にアダプタ本体とドライブプレートを挟み込むこと
ができ、アダプタをドライブプレートに装着することが
できる。上記(2)のエンジン試験駆動用アダプタで
は、ロックナットを締めつけロックナットが段部に当た
った位置で、自動的にロックナットと偏心コマとの軸方
向距離が出るため、締付トルクは一定となる。上記
(3)のエンジン試験駆動用アダプタでは、コレットは
ほぼ円形の外径を有するので、ドライブプレート抜き穴
への挿通は容易で時間がかからない。また、コレットを
拡開して抜き穴内面に押し付けるでけで、容易にかつ短
時間に、アダプタをドライブプレートに固定できる。上
記(4)のエンジン試験駆動用アダプタでは、マグネッ
トをドライブプレートに接近した位置に移動させるだけ
で、容易にかつ短時間に、アダプタをドライブプレート
に固定できる。
【0006】
【発明の実施の形態】図1〜図5は本発明の第1実施例
を示し、図6〜図9は本発明の第2実施例を示し、図1
0〜図13は本発明の第3実施例を示す。本発明の全実
施例に共通する構造部分には全実施例にわたって同じ符
号を付してある。
【0007】まず、本発明の全実施例にわたって共通す
る構造、作用を、たとえば図1〜図5を参照して説明す
る。図1〜図5に示すように、エンジン試験駆動用アダ
プタ1は、複数の抜き穴2aを有するエンジンドライブ
プレート2に着脱可能に装着される。アダプタ1は、ド
ライブプレート2に軸芯を合わせて着脱可能に装着され
るアダプタ本体5と、アダプタ本体5の中央部に設けら
れた、試験装置であるモータ側のスプラインと回転方向
に係合するスプライン部6と、アダプタ本体5を手で操
作するときの一対の把手7と、エンジンクランク軸3の
穴に突入して軸芯を合わせるとともにアダプタ1をクラ
ンク軸に支持するシャフト8と、アダプタ本体5をドラ
イブプレート2に固定、固定解除可能に固定する固定装
置(第1実施例では10、第2実施例では20、第3実
施例では30の符号を付してある)と、からなる。アダ
プタ本体5の外周部にはバランスリング9が固定されて
おり、そこにバランス取り穴(図示略)を形成すること
により、アダプタ本体5にバランス取り穴を形成するこ
となく、回転のバランス取りができるようにしてある。
【0008】オートマチックトランスミッション用エン
ジンのモータリングテストを行う場合には、エンジンド
ライブプレート2にアダプタ1を装着して試験装置側の
スプライン(図示略)をアダプタ1側のスプライン部6
にさし込み回転方向に係合させる。把手7を設けたこと
によりアダプタ1をクランク軸3に手でとりつける作業
が容易になっている。また、製作においても、シャフト
8とスプライン部6とは別体で作製されているので、ス
プライン部6へのスプラインの形成を、容易に行うこと
ができる。固定装置は、各実施例で構造が異なる。何れ
の実施例においても、固定装置はドライブプレート2外
周に固定されたリングギア4を締めつけない。
【0009】つぎに、各実施例に特有な構成、作用を説
明する。本発明の第1実施例では、図1〜図5に示すよ
うに、固定装置10は、偏心コマ11と回転コマ12を
有し、この一対のコマでアダプタ本体5とドライブプレ
ート2を挟み込むタイプの装置からなる。アダプタ本体
5は、ドライブプレート2に軸芯を合わせて着脱可能に
装着され、ドライブプレート抜き穴2a中心から偏心し
た複数の穴5aを有する。
【0010】偏心コマ11は、ドライブプレート抜き穴
2aよりも小径でアダプタ本体の穴5aの中心から偏心
された中心をもつ円形のプレート形状を有する。また、
偏心コマ11は、アダプタ本体5に対向する側の面の一
部に周方向に徐々に隆起する傾斜面からなるクサビ部1
3を有する。偏心コマ11は、アダプタ本体5の穴5a
の中心まわりに回転可能に、アダプタ本体5に装着され
る。回転コマ12は大径の半円形と小径の半円形を中心
を一致させて組み合わせた形状を有する。回転コマ12
は、アダプタ本体の穴5aの中心まわりに回転可能に、
アダプタ本体の偏心コマ装着側と反対側に装着されてい
る。回転コマ12は、偏心コマ11と共に回転するよう
に偏心コマ11に連結されている。
【0011】偏心コマ11と回転コマ12とは、共に回
転し、図1に示すように約90°の範囲にわたって回転
する。この回転範囲を位置出しをするために、ストッパ
15がアダプタ本体5に固定されている。ストッパ15
は、2つのストッパ面15a、15bを有し、2つのス
トッパ面15a、15bは互いに約90°の交差角を有
し、回転コマ回転中心から半径方向に延びる面内に位置
する。ストッパ15は回転コマ12と当たることにより
回転コマ12の回転範囲を約90°の範囲に規制する。
偏心コマ11と回転コマ12の回転範囲の一端で、すべ
ての偏心コマ11がドライブプレート2の対応する抜き
穴2aと同心となって抜き穴2aを挿通することができ
る位置をとる。回転範囲の他端で、偏心コマ11のクサ
ビ部13と回転コマ12との間にアダプタ本体5とドラ
イブプレート2とが挟み込まれて把持される。そして、
全偏心コマ11のクサビ部13の傾斜面の形状は所望の
挾持力が得られるように形成される。
【0012】固定装置10は、さらにロックナット1
4、ゆるみ止めナット16を有する。図3、図4に示す
ように、偏心コマ11は円形の中心から偏心した位置に
軸部17を有する。軸部17は、アダプタ本体5の穴5
aと回転可能に接触するアダプタ本体接触部17aと、
回転コマ12と回転方向に係合して回転コマ12と軸部
17を一体的に回転させる回転コマ係合部(実施例は二
面幅部からなる)17bと、縮径する段部17cと、ロ
ックナット14と回転方向に係合してロックナット14
と軸部17を一体的に回転させるロックナット係合部
(実施例は二面幅部からなる)17dと、を偏心コマ1
1から離れる方向に順に、有している。
【0013】第1実施例の作用については、すべての偏
心コマ11をドライブプレート抜き穴2aと同心状態と
なる位置に固定装置10を回転させた状態で、アダプタ
1をドライブプレート2に装着して、すべての偏心コマ
11を対応するドライブプレート抜き穴2aに挿通させ
る。偏心コマ11は円形であるから、ドライブプレート
抜き穴2aとの位置合わせ、挿通が容易であり、時間が
かからない。ついで、ロックナット14をインパクトレ
ンチ(図示略)などで回転させ、軸部17が回転し、偏
心コマ11と回転コマ12とを回転させる。この時、図
5に示すように、偏心コマ11はドライブプレート抜き
穴2aからずれていく。回転コマ12が回転してストッ
パ15に当たり、偏心コマ11のクサビ部13と回転コ
マ12との間にアダプタ本体5とドライブプレート2を
挟み込んだ時に、アダプタ1のドライブプレート2への
装着、把持が完了する。アダプタ1をドライブプレート
2から外すときには回転範囲の上記一端に偏心コマ11
と回転コマ12とを回転させて偏心コマ11をドライブ
プレート抜き穴2aを通して外すことにより行う。ロッ
クナット14をまわして回転コマ12と偏心コマ11を
90°回転させるだけの操作ですむから、操作を容易か
つ短時間に行うことができる。また、締付状態で偏心コ
マ11、回転コマ12が一定位置にあり、ドライブプレ
ートを挾持する力も一定であるから、常に、所定の回転
バランスが得られる。
【0014】ロックナット14をインパクトレンチ(図
示略)などで回転させると、軸部17が回転して、偏心
コマ11と回転コマ12とを回転させる。この時、ロッ
クナット14は段部17cに当接した位置以上には軸方
向に移動できないから、締めた状態で、偏心コマ11と
回転コマ12との間の軸方向距離は常に一定であり、締
付荷重は一定である。したがって、過荷重によるドライ
ププレートの変形がない。
【0015】本発明の第2実施例では、図6〜図9に示
すように、固定装置はコレットチャックタイプの装置2
0からなる。固定装置20はドライブプレート本体5に
複数(たとえば、4個)設けられ、ドライブプレート抜
き穴5aと同心状に、配置される。固定装置20は、単
一の部材からなり複数のスリットを入れておくことによ
り各部が半径方向に拡縮できるようにされた(または、
周方向に分割された複数のピースからなる)コレット2
1と、コレット21の内側に配置されたテーパ状の頭部
とねじ部をもち軸方向に可動のテーパシャフト22と、
ねじ部に螺合された回転可能なナット23と、を有す
る。ナット23は軸方向にはアダプタ本体5に対して規
制される。コレット21はほぼ円形の外径を有し、縮径
時はドライブプレート抜き穴2aより小径でドライブプ
レート抜き穴2aに挿入可能である。拡径時はコレット
21の外径はドライブプレート抜き穴2aより大径にな
ろうとしドライブプレート抜き穴2aの内径面に押し付
けられ、アダプタ本体5をドライブプレート2に固定す
る。
【0016】スプライン部6とシャフト部8は、回転方
向にダンパゴム24を介して連結されている。また、図
9に示すように、コレット21の先端部に半径方外方に
突出する突起25を設けておくことが望ましい。
【0017】第2実施例の作用については、すべての固
定装置20をドライブプレート抜き穴2aと同心状態と
した状態で、アダプタ1をドライブプレート2に装着し
て、すべての固定装置20を対応するドライブプレート
抜き穴2aに挿通させる。固定装置20は外径がほぼ円
形であるから、ドライブプレート抜き穴2aとの位置合
わせ、挿通が容易であり、時間がかからない。ついで、
ナット23をインパクトレンチ(図示略)などで回転さ
せ、テーパシャフト22のテーパ頭部をコレット21内
に引込みコレット21を拡径させる。コレット21がド
ライブプレート抜き穴2a内径面に押し付けられ、アダ
プタ1のドライブプレート2への固定が完了する。アダ
プタ1をドライブプレート2から外すときは、ナット2
3をインパクトレンチなどで逆回転させることにより行
う。ナット23を回転させるだけで済むので、固定、固
定解除は容易にかつ短時間に行われる。また、コレット
21がドライブプレート抜き穴2a内径面に押し付けら
れるので、ドライブプレート表面を傷つけたり変形させ
ることがない。また、コレット21の拡縮で固定される
ので、コレットチャックの重心位置がずれることがな
く、回転バランスを取りやすい。
【0018】スプライン部6とシャフト部8は、回転方
向にダンパゴム24を介して連結されているので、スプ
ラインに多少のガタがあっても、ダンパゴム24が回転
時の異音を吸収する。これによって、試験装置側の異音
(スプライン連結部のカタカタ音)が抑えられ、エンジ
ン異音を官能評価しやすくなり、官能評価の精度が向上
する。また、突起25をコレット21の先端に設けてお
くことにより、テーパシャフト22が緩んでもコレット
21が抜け外れることを防止することができる。
【0019】本発明の第3実施例では、図10〜図13
に示すように、固定装置はマグネットタイプの装置30
からなる。固定装置30はアダプタ本体5に複数(たと
えば、2個)設けられ、アダプタ回転中心を対称の中心
として対称配置される。固定装置30は、断面半円形の
マグネット31と、マグネット31の軸32を回転可能
に支持する軸受ボックス33と、各マグネットの軸32
を連結し、軸32を回転させるほぼ180°回転可能な
レバー34と、を有する。スプライン部6とシャフト部
8は、第2実施例と同様に、回転方向にダンパゴム24
を介して連結されている。また、図11に示すように、
アダプタ本体5にはピン35がドライブプレート2側に
向けて突出するように固定され、ピン35をドライブプ
レート2に形成されたピン穴に突入させることにより、
テスト時に、回転力がピン35によりドライブプレート
2とアダプタ本体5間に伝達されるようにしてある。
【0020】第3実施例の作用については、アダプタ1
をドライブプレート2に装着して、レバー34により固
定装置30のマグネット31を図10、図11の状態
(ドライブプレート2に近づけた状態)にして、磁力に
よりアダプタ1をドライブプレート2に固定する。外す
ときには、レバー34により固定装置30のマグネット
31を回転させて図12、図13の状態(ドライブプレ
ート2から離れた状態)にし、磁力を弱めて、アダプタ
1をドライブプレート2から外す。
【0021】マグネットによる固定のため、ドライブプ
レート2が鉄板でできていればドライブプレート2に抜
き穴がなくても適用でき、適用範囲が拡がる。レバー3
4の回転のみで固定、固定解除を行うことができるの
で、容易かつ短時間に行うことができる。また、回転力
をピン35で伝達するので、マグネット31の磁力によ
る固定にかかわらず、十分なトルク伝達を行うことがで
きる。また、スプライン部6とシャフト部8は、回転方
向にダンパゴム24を介して連結されているので、スプ
ラインに多少のガタがあっても、ダンパゴム18が回転
時の異音を吸収する。これによって、試験装置側の異音
(スプライン連結部のカタカタ音)が抑えられ、エンジ
ン異音を官能評価しやすくなり、官能評価の精度が向上
する。
【0022】
【発明の効果】請求項1のエンジン試験駆動用アダプタ
によれば、偏心コマが外径円形のためドライブプレート
の抜き穴への挿通が容易であり時間をとらない。また、
偏心コマと回転コマが共に回転させるだけで、容易にか
つ短時間に、アダプタをドライブプレートに装着するこ
とができる。請求項2のエンジン試験駆動用アダプタに
よれば、軸部が段部を有するので、締付トルクを一定に
することができる。請求項3のエンジン試験駆動用アダ
プタによれば、コレットがほぼ円形の外径を有するの
で、ドライブプレート抜き穴への挿通は容易で時間がか
からない。また、コレットを拡開して抜き穴内面に押し
付けるでけで、容易にかつ短時間に、アダプタをドライ
ブプレートに固定できる。請求項4のエンジン試験駆動
用アダプタによれば、マグネットをドライブプレートに
接近した位置に移動させるだけで、容易にかつ短時間
に、アダプタをドライブプレートに固定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のアダプタの正面図であ
る。
【図2】図1のアダプタの断面図である。
【図3】図1の偏心コマとその軸部の側面図である。
【図4】図4の偏心コマとその軸部の正面図である。
【図5】図1の偏心コマの移動軌跡図である。
【図6】本発明の第2実施例のアダプタの正面図であ
る。
【図7】図6のアダプタの断面図である。
【図8】図6のコレットとその近傍の断面図である。
【図9】図8のコレットの一部断面図である。
【図10】本発明の第3実施例のアダプタの、固定状態
における、正面図である。
【図11】図10の11−11線断面図である。
【図12】図10のアダプタの、固定解除状態におけ
る、正面図である。
【図13】図12の13−13線断面図である。
【符号の説明】
1 アダプタ 2 ドライブプレート 2a 抜き穴 3 クランク軸 4 リングギア 5 アダプタ本体 5a 穴 6 スプライン部 7 把手 8 シャフト 9 バランスリング 10 固定装置 11 偏心コマ 12 回転コマ 13 クサビ部 14 ロックナット 15 ストッパ 16 ゆるみ止めナット 17 軸部 17c 段部 20 固定装置 21 コレット 22 テーパシャフト 23 ナット 30 固定装置 31 マグネット 32 軸 33 軸受ボックス 34 レバー 35 ピン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の抜き穴を有するエンジンドライブ
    プレートに着脱可能に装着されるエンジン試験駆動用ア
    ダプタであって、 前記ドライブプレートに軸芯を合わせて着脱可能に装着
    されドライブプレート抜き穴中心から偏心した複数の穴
    を有するアダプタ本体と、 前記アダプタ本体の中央部に設けられたスプライン部
    と、 前記アダプタ本体を前記ドライブプレートに固定する複
    数の固定装置と、からなり、各前記固定装置は、 前記ドライブプレート抜き穴よりも小径で前記アダプタ
    本体の穴の中心から偏心された中心をもつとともに、前
    記アダプタ本体に対向する側の面の一部に周方向に徐々
    に隆起する傾斜面からなるクサビ部を有し、前記アダプ
    タ本体の穴の中心まわりに回転可能に前記アダプタ本体
    に装着される偏心コマと、を有しているエンジン試験駆
    動用アダプタ。
  2. 【請求項2】 前記固定装置はさらに、 前記アダプタ本体の穴の中心まわりに回転可能に前記ア
    ダプタ本体の偏心コマ装着側と反対側に装着されかつ前
    記偏心コマと共に回転するように偏心コマに連結された
    回転コマと、 ロックナットと、を有し、 前記偏心コマは円形の中心から偏心した位置に軸部を有
    し、該軸部は、前記アダプタ本体の前記穴と回転可能に
    接触するアダプタ本体接触部と、前記回転コマと回転方
    向に係合する回転コマ係合部と、縮径する段部と、前記
    ロックナットと回転方向に係合するロックナット係合部
    と、を順に有している、請求項1記載のエンジン試験駆
    動用アダプタ。
  3. 【請求項3】 複数の抜き穴を有するエンジンドライブ
    プレートに着脱可能に装着されるエンジン試験駆動用ア
    ダプタであって、 前記ドライブプレートに軸芯を合わせて着脱可能に装着
    されるアダプタ本体と、 前記アダプタ本体の中央部に設けられたスプライン部
    と、 前記アダプタ本体を前記ドライブプレートに解除可能に
    固定する複数の固定装置と、からなり、各前記固定装置
    は、前記ドライブプレートの抜き穴と軸芯を合わせて前
    記アダプタ本体に取り付けられほぼ円形の外径を有する
    コレットを有するコレットチャックタイプの固定装置か
    らなる、エンジン試験駆動用アダプタ。
  4. 【請求項4】 エンジンドライブプレートに着脱可能に
    装着されるエンジン試験駆動用アダプタであって、 前記ドライブプレートに軸芯を合わせて着脱可能に装着
    されるアダプタ本体と、 前記アダプタ本体の中央部に設けられたスプライン部
    と、 前記アダプタ本体を前記ドライブプレートに解除可能に
    固定する複数の固定装置と、からなり、各前記固定装置
    は、 前記アダプタ本体に支持され前記ドライブプレートに接
    近する位置と前記ドライブプレートから離れた位置との
    間にわたって可動とされたマグネットと、 前記マグネットを移動させるレバーと、からなるマグネ
    ットタイプの固定装置から構成されている、エンジン試
    験駆動用アダプタ。
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