JP3154620U - 工具用ソケット - Google Patents

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Abstract

【課題】不要な磨耗による劣化を抑制できるとともに作業時間を短縮できる工具用ソケットを提供することを目的とする。【解決手段】工具用ソケット100は、アウターソケット10と、インナーソケット20と、コイルバネ30と、ロック機構40とを備える。コイルバネ30は、インナーソケット20の端面21がアウターソケット10の端面11より奥方の後方位置からインナーソケット20の端面21がアウターソケット10の端面11より突出する前方位置に向かう方向へインナーソケット20を付勢する。ロック機構40は、円状バネ41が円周状アウター側溝部12と係合することにより、インナーソケット20が前方位置で固定され、かつ円状バネ41と円周状アウター側溝部12との係合が解かれることにより、インナーソケット20が前方位置から解放される機構である。【選択図】図3

Description

本考案は、インナーソケットとアウターソケットとを備える工具用ソケットに関するものである。
一方端のソケット部が2通りのプラグサイズの違いに対応したソケット孔を備えることにより2ウェイソケットとして機能する工具用ソケットが開示されている(特許文献1)。この特許文献1に開示される工具用ソケットにおけるインナーソケットの内蔵側端部が、アウターソケット中央部に内蔵されるばねで付勢されている。また、この工具用ソケットは、アウターソケット外周溝に配置されるリングにより所定の位置に止着されており、インナーソケット端面はアウターソケット端面よりも少し突出するように構成されている。
特開2008−188679号公報
しかしながら、図13に示すように、特許文献1に開示される工具用ソケット1100を用いると、インナーソケット孔1026に嵌め込まれた作業対象物1000を締め付けようとする際に、ばね1030の付勢力に抗してインナーソケット1020がアウターソケット孔1016の奥方に移動してしまう。この移動が繰り返されることにより、インナーソケット1020とアウターソケット1010との間に不要な摩擦が生じるため、インナーソケット1020の外周部及びアウターソケット1010の内周部の磨耗による劣化が早まるという問題が生じていた。
また、インナーソケット1020がアウターソケット1010の奥方に移動し終えるまで、インナーソケット1020の位置が安定しない。従って、インナーソケット1020がアウターソケット1010の奥方に移動するまで、作業対象物1000に十分な回転を与えることが困難であった。その結果、例えばボルト又はナットの締付等の作業のために無駄な時間が生じていた。さらに、インナーソケット1020がアウターソケット1010の奥方に移動するまでのインナーソケット1020の位置が安定しない間は、インナーソケット1020が作業対象物を捕らえにくい状態にある。従って、作業を急ぐあまり、インナーソケット1020が作業対象物を捕らえていない状態で、作業者が電動工具を回転させてしまうことがあった。インナーソケット1026が作業対象物1000に対して空回転すると、作業対象物とインナーソケット孔1026の側面との間に不要な摩擦が生じてしまう。その結果、作業対象物及びインナーソケット孔1026の側面の摩耗による劣化が早まるという問題も生じ得る。
本考案は、上述の各々の技術課題を解決することにより、使用時の摩耗による劣化を抑制できるとともに作業時間を短縮できる工具用ソケットの実現に大きく貢献するものである。
考案者は、作業者の立場でインナーソケットの回転軸方向の移動の固定とその解除とを容易にできるようにすることが、上述の劣化の抑制に加えて作業時間の短縮にもつながると考えた。インナーソケットの回転軸方向のロック機構の実現に向けて鋭意研究が重ねられた結果、考案者は、作業性を格段に向上する適度なロック状態を実現するインナーソケットのロック機構の構成を見出すことに成功した。本考案は、そのような観点で創出された。
本考案の1つの工具用ソケットは、アウターソケットと、インナーソケットと、コイルバネと、ロック機構とを備える。ここで、前述のインナーソケットは、前述のアウターソケット内で、そのアウターソケットに対して回転軸方向に前後移動可能であり、かつそのアウターソケットと相対回動不能に係合する。また、前述のコイルバネは、前述のアウターソケット内に前述のインナーソケットよりも奥方に配置され、かつそのインナーソケットの端面がそのアウターソケットの端面より奥方の後方位置からそのインナーソケットの端面がそのアウターソケットの端面より突出する前方位置に向かう方向へそのインナーソケットを付勢する。加えて、前述のロック機構は、前述のインナーソケットの外周面の円周状インナー側溝部に一部が保持される内周部と前述のアウターソケットの内周面の円周状アウター側溝部と係合する外周部とを有するとともに、開口部が形成され、かつその開口部の幅を拡大する方向に付勢する円状バネが前述の円周状アウター側溝部と係合することにより、前述のインナーソケットが前述の前方位置で固定され、かつ前述の円状バネと前述の円周状アウター側溝部との係合が解かれることにより、前述のインナーソケットが前述の前方位置から解放される機構である。
この工具用ソケットによれば、インナーソケットを上述の前方位置で固定するロック機構を備えるため、作業対象物がインナーソケットのソケット孔に嵌合する場合には、作業者は、インナーソケットが前方位置に固定された状態で作業することができる。これにより、インナーソケットとアウターソケットとの間に生じる不要な摩耗を抑制することができる。すなわち、インナーソケットの外周部及びアウターソケットの内周部の磨耗による劣化が抑えられる。また、作業対象物がインナーソケットのソケット孔に嵌合する場合には、インナーソケットがアウターソケットに対して前方位置から後方位置に向かう方向へ移動することを要しない。これにより、その移動に伴う作業時間が不要となるため、全体としての作業時間が大幅に短縮される。さらに、この工具用ソケットによれば、インナーソケットが前方位置に固定された状態で作業することができることため、インナーソケットが作業対象物に対して空回転することを防止できる。これにより、作業対象物とインナーソケット孔の側面との間に生じる不要な摩耗を抑制することができる。換言すれば、作業対象物及びインナーソケット孔の側面の摩耗による劣化が大幅に抑えられる。
また、本考案のもう1つの工具用ソケットは、アウターソケットと、インナーソケットと、コイルバネと、ロック機構とを備える。ここで、前述のインナーソケットは、前述のアウターソケット内で、そのアウターソケットに対して回転軸方向に前後移動可能であり、かつそのアウターソケットと相対回動不能に係合する。また、前述のコイルバネは、前述のアウターソケット内に前述のインナーソケットよりも奥方に配置され、かつそのインナーソケットの端面がそのアウターソケットの端面より奥方の後方位置からそのインナーソケットの端面がそのアウターソケットの端面より突出する前方位置に向かう方向へそのインナーソケットを付勢する。加えて、前述のロック機構は、前述のアウターソケットの内周面の円周状アウター側溝部に一部が保持される外周部と前述のインナーソケットの外周面の円周状インナー側溝部と係合する内周部とを有するとともに、開口部が形成され、かつその開口部の幅を縮小する方向に付勢する円状バネが前述の円周状インナー側溝部と係合することにより、前述のインナーソケットが前述の前方位置で固定され、かつ前述の円状バネと前述の円周状インナー側溝部との係合が解かれることにより、前述のインナーソケットが前述の前方位置から解放される機構である。
この工具用ソケットによれば、インナーソケットを上述の前方位置で固定するロック機構を備えるため、作業対象物がインナーソケットのソケット孔に嵌合する場合には、作業者は、インナーソケットが前方位置に固定された状態で作業することができる。これにより、インナーソケットとアウターソケットとの間に生じる不要な摩耗を抑制することができる。すなわち、インナーソケットの外周部及びアウターソケットの内周部の磨耗による劣化が抑えられる。また、作業対象物がインナーソケットのソケット孔に嵌合する場合には、インナーソケットがアウターソケットに対して前方位置から後方位置に向かう方向へ移動することを要しない。これにより、その移動に伴う作業時間が不要となるため、全体としての作業時間が大幅に短縮される。さらに、この工具用ソケットによれば、インナーソケットと円状バネとの係合が解かれることによって、インナーソケットが前方位置から後方位置に移動する際に、アウターソケットに保持される円状バネがインナーソケットとともに移動することがないため、円状バネ、インナーソケット、及びアウターソケットの摩耗も抑制される。従って、インナーソケットの外周部とアウターソケットの内周部との劣化をさらに抑制することができる。加えて、この工具用ソケットによれば、インナーソケットが前方位置に固定された状態で作業することができるため、インナーソケットが作業対象物に対して空回転することを防止できる。これにより、作業対象物とインナーソケット孔の側面との間に生じる不要な摩耗を抑制することができる。換言すれば、作業対象物及びインナーソケット孔の側面の摩耗による劣化が大幅に抑えられる。
また、本考案のもう1つの工具用ソケットは、アウターソケットと、インナーソケットと、コイルバネと、ロック機構とを備える。ここで、前述のインナーソケットは、前述のアウターソケット内で、そのアウターソケットに対して回転軸方向に前後移動可能であり、かつそのアウターソケットと相対回動不能に係合する。また、前述のコイルバネは、前述のアウターソケット内に前述のインナーソケットよりも奥方に配置され、かつそのインナーソケットの端面がそのアウターソケットの端面より奥方の後方位置からそのインナーソケットの端面がそのアウターソケットの端面より突出する前方位置に向かう方向へそのインナーソケットを付勢する。また、前述のロック機構は、前述のインナーソケットの外周面の円周状インナー側溝部に一部が保持される内周部と前述のアウターソケットの内周面の円周状アウター側溝部と係合する外周部とを有するとともに、開口部が形成され、かつその開口部の幅を拡大する方向に付勢する円状バネが前述の円周状アウター側溝部と係合することにより、前述のインナーソケットが前述の前方位置で固定され、かつ前述の円状バネと前述の円周状アウター側溝部との係合が解かれることにより、前述のインナーソケットが前述の前方位置から解放される機構である。
加えて、この工具用ソケットにおける前述のアウターソケットは、前述のインナーソケットの前述の前方位置よりも前方への移動を規制する規制部材を貫通させる貫通孔を備える。さらに、この工具用ソケットは、前述のインナーソケットと前述の円状バネとが組み合わされ、前述の円状バネと組み合わされた前述のインナーソケットが、前述のコイルバネが挿入された前述のアウターソケット内に前述の前方位置から前述の後方位置に向かう方向に挿入され、前述の規制部材が、前述の前方位置に配置される前述のインナーソケットに係合するように、前述の貫通孔に貫通されることにより構成されている。
この工具用ソケットによれば、インナーソケットを上述の前方位置で固定するロック機構を備えるため、作業対象物がインナーソケットのソケット孔に嵌合する場合には、作業者は、インナーソケットが前方位置に固定された状態で作業することができる。これにより、インナーソケットとアウターソケットとの間に生じる不要な摩耗を抑制することができる。すなわち、インナーソケットの外周部及びアウターソケットの内周部の磨耗による劣化が抑えられる。また、作業対象物がインナーソケットのソケット孔に嵌合する場合には、インナーソケットがアウターソケットに対して前方位置から後方位置に向かう方向へ移動することを要しない。これにより、その移動に伴う作業時間が不要となるため、全体としての作業時間が大幅に短縮される。加えて、この工具用ソケットによれば、インナーソケットと円状バネ、アウターソケットとコイルバネ、アウターソケットと規制部材の順で組み合わされるため、機能性の高い工具用ソケットの製造が極めて容易に実現される。さらに、この工具用ソケットによれば、インナーソケットが前方位置に固定された状態で作業することができるため、インナーソケットが作業対象物に対して空回転することを防止できる。これにより、作業対象物とインナーソケット孔の側面との間に生じる不要な摩耗を抑制することができる。換言すれば、作業対象物及びインナーソケット孔の側面の摩耗による劣化が大幅に抑えられる。
また、本考案のもう1つの工具用ソケットは、アウターソケットと、インナーソケットと、コイルバネと、ロック機構とを備える。ここで、前述のインナーソケットは、前述のアウターソケット内で、そのアウターソケットに対して回転軸方向に前後移動可能であり、かつそのアウターソケットと相対回動不能に係合する。また、前述のコイルバネは、前述のアウターソケット内に前述のインナーソケットよりも奥方に配置され、かつそのインナーソケットの端面がそのアウターソケットの端面より奥方の後方位置からそのインナーソケットの端面がそのアウターソケットの端面より突出する前方位置に向かう方向へそのインナーソケットを付勢する。また、前述のロック機構は、前述のアウターソケットの内周面の円周状アウター側溝部に一部が保持される外周部と前述のインナーソケットの外周面の円周状インナー側溝部と係合する内周部とを有するとともに、開口部が形成され、かつその開口部の幅を縮小する方向に付勢する円状バネが前述の円周状インナー側溝部と係合することにより、前述のインナーソケットが前述の前方位置で固定され、かつ前述の円状バネと前述の円周状インナー側溝部との係合が解かれることにより、前述のインナーソケットが前述の前方位置から解放される機構である。
加えて、この工具用ソケットにおける前述のアウターソケットは、前述のインナーソケットの前述の前方位置よりも前方への移動を規制する規制部材を貫通させる貫通孔を備える。さらに、この工具用ソケットは、前述のコイルバネが挿入された前述のアウターソケットと前述の円状バネとが組み合わされ、前述のインナーソケットが、前述の円状バネと組み合わされた前述のアウターソケット内に前述の前方位置から前述の後方位置に向かう方向に挿入され、前述の規制部材が、前述の前方位置に配置される前述のインナーソケットに係合するように、前述の貫通孔に貫通されることにより構成されている。
この工具用ソケットによれば、インナーソケットを上述の前方位置で固定するロック機構を備えるため、作業対象物がインナーソケットのソケット孔に嵌合する場合には、作業者は、インナーソケットが前方位置に固定された状態で作業することができる。これにより、インナーソケットとアウターソケットとの間に生じる不要な摩耗を抑制することができる。すなわち、インナーソケットの外周部及びアウターソケットの内周部の磨耗による劣化が抑えられる。また、作業対象物がインナーソケットのソケット孔に嵌合する場合には、インナーソケットがアウターソケットに対して前方位置から後方位置に向かう方向へ移動することを要しない。これにより、その移動に伴う作業時間が不要となるため、全体としての作業時間が大幅に短縮される。さらに、この工具用ソケットによれば、インナーソケットと円状バネとの係合が解かれることによって、インナーソケットが前方位置から後方位置に移動する際に、アウターソケットに保持される円状バネがインナーソケットとともに移動することがないため、円状バネ、インナーソケット、及びアウターソケットの摩耗も抑制される。従って、インナーソケットの外周部とアウターソケットの内周部との劣化をさらに抑制することができる。加えて、この工具用ソケットによれば、アウターソケットとコイルバネ、アウターソケットと円状バネ、アウターソケットとインナーソケット、アウターソケットと規制部材の順で組み合わされるため、機能性の高い工具用ソケットの製造が極めて容易に実現される。さらに、この工具用ソケットによれば、インナーソケットが前方位置に固定された状態で作業することができるため、インナーソケットが作業対象物に対して空回転することを防止できる。これにより、作業対象物とインナーソケット孔の側面との間に生じる不要な摩耗を抑制することができる。換言すれば、作業対象物及びインナーソケット孔の側面の摩耗による劣化が大幅に抑えられる。
本考案の工具用ソケットによれば、作業対象物がインナーソケットのソケット孔に嵌合する際、作業者は、インナーソケットが前方位置に固定された状態で作業することができる。従って、この工具用ソケットによれば、不要な磨耗による劣化を抑制できるとともに作業時間を短縮できる。
本考案の1つの実施形態の工具用ソケットを電動工具に取り付けた状態を示す平面図である。 本考案の1つの実施形態の工具用ソケットを示す平面図である。 本考案の1つの実施形態の工具用ソケットの前方位置における断面図である。 本考案の1つの実施形態の工具用ソケットの後方位置における断面図である。 本考案の1つの実施形態の工具用ソケットを構成する円状バネを示す正面図である。 本考案の1つの実施形態の工具用ソケットを構成する規制部材を示す正面図である。 本考案の1つの実施形態の工具用ソケットを構成する固定リングの正面及び平面を示す図である。 本考案の1つの実施形態の工具用ソケットの製造工程を示す説明図である。 本考案の他の実施形態の工具用ソケットの前方位置における断面図である。 本考案の他の実施形態の工具用ソケットの後方位置における断面図である。 本考案の他の実施形態の工具用ソケットの製造工程を示す説明図である。 本考案の他の実施形態の工具用ソケットの前方位置における断面図である。 従来の工具用ソケットの使用状態を示す断面図である。
本考案の実施形態を、添付する図面に基づいて詳細に述べる。尚、この説明に際し、全図にわたり、特に言及がない限り、共通する部分には共通する参照符号が付されている。また、図中、本実施形態の要素は必ずしもスケール通りに示されていない。また、各図面を見やすくするために、一部の符号が省略されうる。
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態の工具用ソケット100を電動工具に取り付けた状態を示す図である。また、図2は、本実施形態の工具用ソケット100を示す平面図である。さらに、図3は、本実施形態の工具用ソケット100の前方位置における断面図であり、図4は、その後方位置における断面図である。
図1に示すように、本実施形態の工具用ソケット100は、電動工具110に接続される。図1に示す状態で、ナット又はボルト等の作業対象物がインナーソケット20のソケット孔26又はアウターソケット10のソケット孔16に嵌め込まれることにより、作業者は、作業対象物を締付け、又は緩めることができる。
図2乃至図4に示すように、本実施形態の工具用ソケット100は、アウターソケット10と、アウターソケット10と係合するインナーソケット20と、アウターソケット10内にインナーソケット20よりも奥方に配置されるコイルバネ30と、電動工具110との接続のためのチャック部材60とを備える。
インナーソケット20は、アウターソケット10内でアウターソケット10に対して回転軸方向に前後移動可能であり、かつアウターソケット10と相対回転不能に係合している。また、コイルバネ30は、インナーソケット20の端面21がアウターソケット10の端面11より奥方の後方位置(図4参照)から端面21が端面11より突出する前方位置(図3参照)に向かう方向へインナーソケット20を付勢する。
また、本実施形態の工具用ソケット100は、さらにロック機構40を備える。図5は、ロック機構40の一部を構成する円状バネ41を示す正面図である。
本実施形態のロック機構40は、インナーソケット20の外周面の円周状インナー側溝部22によって一部が保持される内周部41aと、アウターソケット10の内周面の円周状アウター側溝部12と係合する外周部41bとを有する円状バネ41を有している。この円状バネ41は、開口部41cが形成され、かつ開口部41cの幅を拡大する方向に付勢されている。この円状バネ41は、円周状アウター側溝部12と係合することにより、インナーソケット20が前方位置で固定される。他方、円状バネ41と円周状アウター側溝部12との係合が解かれることにより、インナーソケット20が前方位置から解放される。なお、円状バネ41と円周状アウター側溝部12とが係合する際には、円状バネ41の一部分が円周状アウター側溝部12と接触している。このため、適度な荷重によりアウターソケット10と円状バネ41との係合が解かれ得る。従って、本実施形態の工具用ソケット100を用いれば、作業者は、例えば、片手の作業でロック機構40を操作することができる。
また、前方位置よりもさらに前方へのインナーソケット20の移動を規制するため、インナー側前方規制部24がインナーソケット20に備えられるとともに、規制部材50がアウターソケット10に固定される。図6は、規制部材50を示す斜視図であり、図7は、固定リング51の正面及び平面を示す図である。規制部材50は、アウターソケット10に備えられる貫通孔17に貫通される。なお、本実施形態においては、均等な間隔で2つの規制部材50が貫通されている。また、固定リング51は、貫通孔17に貫通された規制部材50を外側から覆うように、アウターソケット10に形成される嵌合溝18に嵌合される。これにより、規制部材50がアウターソケット10に対して固定される。
さらに、図3又は図4に示すように、後方位置よりも奥方へのインナーソケット20の移動を規制するため、インナーソケット20はインナー側後方規制部25を備えるとともに、アウターソケット10はアウター側後方規制部15を備える。加えて、アウター側後方規制部15には、インナーソケット20との組み合わせを容易にするために、テーパー部13が形成される。このテーパー部13は、前方位置から後方位置に向けてインナーソケット20の外周面に近づくように形成される。
上述のとおり、本実施形態の工具用ソケット100では、インナーソケット20が前方位置で固定するロック機構40を備える。従って、作業対象物がインナーソケット20のソケット孔26に嵌合する場合には、作業者は、インナーソケット20が前方位置に固定された状態で作業することができる。その結果、インナーソケット20とアウターソケット10との間に生じる不要な摩耗を抑制することができる。すなわち、インナーソケット20の外周部及びアウターソケット10の内周部の磨耗による劣化が抑えられる。さらに、作業者は、インナーソケット20が前方位置に固定された状態で作業を開始することができるため、インナーソケット20が作業対象物に対して空回転することを防止することができる。その結果、作業対象物とインナーソケット孔26の側面との間に生じる不要な摩耗を抑制することができる。換言すれば、作業対象物及びインナーソケット孔26の側面の摩耗による劣化が大幅に抑えられる。また、作業対象物がインナーソケット20のソケット孔26に嵌合する場合には、インナーソケット20がアウターソケット10に対して前方位置から後方位置に向かう方向(矢印A方向)へ移動することを要しない。これにより、その移動に伴う作業時間が不要となるため、全体としての作業時間が大幅に短縮される。
また、作業対象物がアウターソケット10のソケット孔16に嵌合する場合には、インナーソケット20は、作業者によって後方位置に向けて適度な荷重がかけられる。その結果、アウターソケット10と円状バネ41との係合が解かれる。アウターソケット10と円状バネ41との係合が解かれ、さらに荷重がかけられると、コイルバネ30の付勢力に抗して、インナーソケット20が後方位置に移動する。このようにして、アウターソケット10による作業が行われる。また、一旦インナーソケット20が後方位置に移動しても、上述の荷重が解かれると、コイルバネ30の付勢力により、インナーソケット20は後方位置から前方位置に戻る結果、アウターソケット10と円状バネ41とが係合する、換言すればロックされることになる。従って、次の作業対象物がインナーソケット20のソケット孔26に嵌合する場合は、作業者は、インナーソケット20を前方位置に戻す作業をすることなく作業を続けることができる。
次に、本実施形態の工具用ソケット100の製造工程について説明する。図8は、本実施形態の工具用ソケット100の製造工程を示す説明図である。
この工具用ソケット100を製造する際には、まず、図8(a)に示すように、インナーソケット20と円状バネ41とが組み合わされる。また、図8(b)に示すように、コイルバネ30が、アウターソケット10内に前方位置から後方位置に向かう方向(矢印A方向)に挿入される。次に、図8(c)に示すように、円状バネ41と組み合わされたインナーソケット20が、コイルバネ30が挿入されたアウターソケット10内に前方位置から後方位置に向かう方向(矢印A方向)に挿入される。ここで、本実施形態のアウターソケット10がテーパー部13を有するため、アウターソケット10に対してインナーソケット20がスムーズに挿入される。さらに、図8(d)に示すように、規制部材50が、コイルバネ30の付勢力に抗して前方位置に配置されるインナーソケット20に係合するように、貫通孔18に貫通される。その後、図8(e)に示すように、固定リング51が、貫通孔17に貫通された規制部材50を外側から覆うように、嵌合溝18に対して紙面垂直方向から嵌合するとともに、電動工具110との接続のためのチャック部材60がアウターソケット10に対して組み合わされる。
上述の順序で工具用ソケット100が製造されることにより、機能性の高い工具用ソケット100の製造が極めて容易に実現される。
<第2の実施形態>
図9は、本実施形態の工具用ソケット200の前方位置における断面図であり、図10は、その後方位置における断面図である。
本実施形態の工具用ソケット200は、アウターソケット10の代わりにアウターソケット210を備え、インナーソケット20の代わりにインナーソケット220を備え、ロック機構40の代わりにロック機構240を備える。これらの点以外は、第1の実施形態の工具用ソケット100と同じ構成を備える。従って、第1の実施形態と重複する説明は省略され得る。
本実施形態のインナーソケット220は、円周状インナー側溝部22の代わりに円周状インナー側溝部222を備える。さらに、本実施形態のインナーソケット220は、円周状インナー側溝部222より後方位置側の端部に、前方位置から後方位置に向けてアウターソケット210の内周面から離れるようにテーパー部227が形成される。また、インナーソケット220は、インナー側前方規制部24の代わりにインナー側前方規制部224を備える。これらの点以外は、第1の実施形態のインナーソケット20と同じ構成を備える。また、アウターソケット210は、円周状アウター側溝部12の代わりに円周状アウター側溝部212を備える点以外は、第1の実施形態のアウターソケット10と同じ構成を備える。加えて、図5に示すように、本実施形態のロック機構240を構成する円状バネ241は、円状バネ41と同様に内周部241a、外周部241b、及び開口部241cを備えている。但し、本実施形態の円状バネ241は、開口部241cの幅を縮小する方向に付勢する点で、第1の実施形態の円状バネ41と異なる。
この円状バネ241の外周部241bの一部は、アウターソケット210の内周面の円周状アウター側溝部212に保持される。また、円状バネ241の内周部241aは、インナーソケット220の外周面の円周状インナー側溝部222と係合する。本実施形態では、この円状バネ241が円周状インナー側溝部222と係合することにより、インナーソケット220が前方位置で固定される。ここで、本実施形態のインナーソケット200は、インナー側前方規制部224が、円状バネ241と当接することにより、前方位置よりもさらに前方への移動が規制される。他方、円状バネ241と円周状インナー側溝部222との係合が解かれることにより、インナーソケット220が前方位置から解放される。
なお、円状バネ241と円周状インナー側溝部222とが係合する際には、円状バネ241の内周部241aの一部分が円周状インナー側溝部222と接触している。このため、適度な荷重によりインナーソケット220と円状バネ241との係合が解かれ得る。従って、本実施形態の工具用ソケット200を用いれば、作業者は、例えば、片手の作業でロック機構240を操作することができる。
さらに、本実施形態の工具用ソケット200によれば、インナーソケット220と円状バネ241との係合が解かれることによって、インナーソケット220が前方位置から後方位置に移動する際に、アウターソケット210に保持される円状バネ241がインナーソケット220とともに移動することがない。従って、円状バネ241、インナーソケット220、及びアウターソケット210の摩耗も抑制される。その結果、インナーソケット220の外周部及びアウターソケット210の内周部の磨耗による劣化がさらに抑制され得る。
また、本実施形態では、インナーソケット220の円周状インナー側溝部222より後方位置側にはテーパー部227が形成されている。これにより、インナーソケット220がアウターソケット210内に挿入される際に、円状バネ241が拡げられ易くなるため、インナーソケット220をアウターソケット内に挿入する製造工程を容易にする。
本実施形態の工具用ソケット200を用いることにより、インナーソケット220とアウターソケット210との間に生じる不要な摩耗を抑制することができるとともに、作業時間の大幅な短縮が達成され得る。なお、本実施形態の工具用ソケット200は、上述のとおり、円状バネ241がインナーソケット220とともに移動することがない。従って、磨耗による劣化を抑制する観点から、本実施形態の工具用ソケット200が採用されることが好ましい。
次に、本実施形態の工具用ソケット200の製造工程について説明する。図11は、本実施形態の工具用ソケット200の製造工程を示す説明図である。
この工具用ソケット200を製造する際には、まず、図11(a)に示すように、コイルバネ30がアウターソケット210内に前方位置から後方位置に向かう方向(矢印A方向)に挿入される。次に、図11(b)に示すように、コイルバネ30が挿入されたアウターソケット210と円状バネ241とが組み合わされる。さらに、図11(c)に示すように、インナーソケット220が、円状バネ241と組み合わされたアウターソケット210内に前方位置から後方位置に向かう方向(矢印A方向)に挿入される。ここで、本実施形態のインナーソケット220がテーパー部227を有するため、インナー側溝部222に対して円状バネ241がスムーズに組み合わされる。加えて、図11(d)に示すように、規制部材50が、コイルバネ30の付勢力に抗して前方位置に配置されるインナーソケット220に係合するように、貫通孔18に貫通される。その後、図11(e)に示すように、固定リング51が、貫通孔17に貫通された規制部材50を外側から覆うように、嵌合溝18に対して紙面垂直方向から嵌合するとともに、電動工具110との接続のためのチャック部材60がインナーソケット220に対して組み合わされる。
上述の順序で工具用ソケット200が製造されることにより、機能性の高い工具用ソケット200の製造が極めて容易に実現される。
<その他の実施形態>
ところで、上述した各実施形態においては、固定リング51により規制部材50が固定される構成が採用されているが、この構成に限られない。規制部材50が、アウターソケット10,210に対して羅合や接着等の公知の固定手段により固定されても、上述の各実施形態の効果と同様の効果が奏される。
また、上述した各実施形態においては、インナーソケット20の移動を規制するために2つの規制部材50が備えられているが、これに限られない。1つの規制部材、又は3以上の複数の規制部材が備えられてもよい。但し、インナーソケット20の安定させた状態での規制の観点から言えば、均等な間隔で複数の規制部材が備えられることは好ましい一態様である。
また、上述した第1の実施形態においては、円状バネ41を保持する円周状アウター側溝部12を備えたアウターソケット10が採用されているが、この構造に限られない。例えば、図12に示す工具用ソケット300は、第1の実施形態のアウターソケット10の代わりに、テーパー部13が形成されないアウターソケット310を備えている。このような形態の工具用ソケット300が採用されても、第1の実施形態の工具用ソケット100の一部の効果が奏される。但し、アウターソケット10に対するインナーソケット20のスムーズな挿入の観点から言えば、テーパー部13が形成される第1の実施形態の工具用ソケット100が採用されることは好ましい一態様である。なお、上述の各実施形態では、公知の材料が適宜選択されて用いられる。代表的な例としては、クロムモリブデン鋼が挙げられる。
以上、述べたとおり、各実施形態の他の組合せを含む本考案の範囲内に存在する変形例もまた、実用新案登録請求の範囲に含まれるものである。
本考案は、インナーソケットとアウターソケットとを備える工具用ソケットとして広く利用され得る。
10,210,310,1010 アウターソケット
11 アウターソケットの端面
12,212 円周状アウター側溝部
13,227 テーパー部
15 アウター側後方規制部
16,1016 アウターソケットのソケット孔
17 貫通孔
18 嵌合溝
20,220,1020 インナーソケット
21 インナーソケットの端面
22,222 円周状インナー側溝部
24,224 インナー側前方規制部
25 インナー側後方規制部
26,1026 インナーソケットのソケット孔
30 コイルバネ
40,240 ロック機構
41,241 円状バネ
41a,241a 内周部
41b,241b 外周部
41c,241c 開口部
50 規制部材
51 固定リング
60 チャック部材
100,200,300,1100 工具用ソケット
1000 作業対象物
1030 ばね

Claims (8)

  1. アウターソケットと、
    前記アウターソケット内で、前記アウターソケットに対して回転軸方向に前後移動可能であり、かつ前記アウターソケットと相対回動不能に係合するインナーソケットと、
    前記アウターソケット内に前記インナーソケットよりも奥方に配置され、かつ前記インナーソケットの端面が前記アウターソケットの端面より奥方の後方位置から前記インナーソケットの端面が前記アウターソケットの端面より突出する前方位置に向かう方向へ前記インナーソケットを付勢するコイルバネと、
    前記インナーソケットの外周面の円周状インナー側溝部に一部が保持される内周部と前記アウターソケットの内周面の円周状アウター側溝部と係合する外周部とを有するとともに、開口部が形成され、かつ前記開口部の幅を拡大する方向に付勢する円状バネが前記円周状アウター側溝部と係合することにより、前記インナーソケットが前記前方位置で固定され、かつ前記円状バネと前記円周状アウター側溝部との係合が解かれることにより、前記インナーソケットが前記前方位置から解放されるロック機構とを備えた
    工具用ソケット。
  2. 前記アウターソケットが、前記後方位置よりも奥方への前記インナーソケットの移動を規制するアウター側後方規制部を備え、
    前記アウター側後方規制部が、前記前方位置から前記後方位置に向けて前記インナーソケットの外周面に近づくようなテーパー部を備える
    請求項1に記載の工具用ソケット。
  3. アウターソケットと、
    前記アウターソケット内で、前記アウターソケットに対して回転軸方向に前後移動可能であり、かつ前記アウターソケットと相対回動不能に係合するインナーソケットと、
    前記アウターソケット内に前記インナーソケットよりも奥方に配置され、かつ前記インナーソケットの端面が前記アウターソケットの端面より奥方の後方位置から前記インナーソケットの端面が前記アウターソケットの端面より突出する前方位置に向かう方向へ前記インナーソケットを付勢するコイルバネと、
    前記アウターソケットの内周面の円周状アウター側溝部に一部が保持される外周部と前記インナーソケットの外周面の円周状インナー側溝部と係合する内周部とを有するとともに、開口部が形成され、かつ前記開口部の幅を縮小する方向に付勢する円状バネが前記円周状インナー側溝部と係合することにより、前記インナーソケットが前記前方位置で固定され、かつ前記円状バネと前記円周状インナー側溝部との係合が解かれることにより、前記インナーソケットが前記前方位置から解放されるロック機構とを備えた
    工具用ソケット。
  4. 前記インナーソケットが、前記円周状インナー側溝部より前記後方位置側の端部に、前記前方位置から前記後方位置に向けて前記アウターソケットの内周面から離れるようなテーパー部を備える
    請求項3に記載の工具用ソケット。
  5. アウターソケットと、
    前記アウターソケット内で、前記アウターソケットに対して回転軸方向に前後移動可能であり、かつ前記アウターソケットと相対回動不能に係合するインナーソケットと、
    前記アウターソケット内に前記インナーソケットよりも奥方に配置され、かつ前記インナーソケットの端面が前記アウターソケットの端面より奥方の後方位置から前記インナーソケットの端面が前記アウターソケットの端面より突出する前方位置に向かう方向へ前記インナーソケットを付勢するコイルバネと、
    前記インナーソケットの外周面の円周状インナー側溝部に一部が保持される内周部と前記アウターソケットの内周面の円周状アウター側溝部と係合する外周部とを有するとともに、開口部が形成され、かつ前記開口部の幅を拡大する方向に付勢する円状バネが前記円周状アウター側溝部と係合することにより、前記インナーソケットが前記前方位置で固定され、かつ前記円状バネと前記円周状アウター側溝部との係合が解かれることにより、前記インナーソケットが前記前方位置から解放されるロック機構とを備える工具用ソケットであって、
    前記アウターソケットは、前記インナーソケットの前記前方位置よりも前方への移動を規制する規制部材を貫通させる貫通孔を備える工具用ソケットであって、
    前記工具用ソケットは、
    前記インナーソケットと前記円状バネとが組み合わされ、
    前記円状バネと組み合わされた前記インナーソケットが、前記コイルバネが挿入された前記アウターソケット内に前記前方位置から前記後方位置に向かう方向に挿入され、
    前記規制部材が、前記前方位置に配置される前記インナーソケットに係合するように、前記貫通孔に貫通されることにより構成される
    工具用ソケット。
  6. 前記アウターソケットが、前記後方位置よりも奥方への前記インナーソケットの移動を規制するアウター側後方規制部を備え、
    前記アウター側後方規制部が、前記前方位置から前記後方位置に向けて前記インナーソケットの外周面に近づくようなテーパー部を備える
    請求項5に記載の工具用ソケット。
  7. アウターソケットと、
    前記アウターソケット内で、前記アウターソケットに対して回転軸方向に前後移動可能であり、かつ前記アウターソケットと相対回動不能に係合するインナーソケットと、
    前記アウターソケット内に前記インナーソケットよりも奥方に配置され、かつ前記インナーソケットの端面が前記アウターソケットの端面より奥方の後方位置から前記インナーソケットの端面が前記アウターソケットの端面より突出する前方位置に向かう方向へ前記インナーソケットを付勢するコイルバネと、
    前記アウターソケットの内周面の円周状アウター側溝部に一部が保持される外周部と前記インナーソケットの外周面の円周状インナー側溝部と係合する内周部とを有するとともに、開口部が形成され、かつ前記開口部の幅を縮小する方向に付勢する円状バネが前記円周状インナー側溝部と係合することにより、前記インナーソケットが前記前方位置で固定され、かつ前記円状バネと前記円周状インナー側溝部との係合が解かれることにより、前記インナーソケットが前記前方位置から解放されるロック機構とを備える工具用ソケットであって、
    前記アウターソケットは、前記インナーソケットの前記前方位置よりも前方への移動を規制する規制部材を貫通させる貫通孔を備える工具用ソケットであって、
    前記工具用ソケットは、
    前記コイルバネが挿入された前記アウターソケットと前記円状バネとが組み合わされ、
    前記インナーソケットが、前記円状バネと組み合わされた前記アウターソケット内に前記前方位置から前記後方位置に向かう方向に挿入され、
    前記規制部材が、前記前方位置に配置される前記インナーソケットに係合するように、前記貫通孔に貫通されることにより構成される
    工具用ソケット。
  8. 前記インナーソケットが、前記円周状インナー側溝部より前記後方位置側の端部に、前記前方位置から前記後方位置に向けて前記アウターソケットの内周面から離れるようなテーパー部を備える
    請求項7に記載の工具用ソケット。
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