JP2016041456A - 回転装置用ソケット - Google Patents
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Abstract
【課題】装置の小型化が容易であり、短時間でソケットの着脱交換が可能な回転装置用ソケットを提供する。
【解決手段】外周側に凹溝部11が形成された駆動軸部12を有するソケット本体1と、駆動軸部とナットランナ(回転装置)3の出力軸部31とを対向して挿入可能に形成された筒状アダプタ2と、筒状アダプタの駆動軸部が挿入される側壁部21に径方向へ移動可能に収容され側壁部の内周側から突出して凹溝部と係合されるロック部材22と、側壁部の外周側に軸方向へ移動可能に弾設されロック部材の係合解除方向への移動を規制又は許可する環状操作部材23とを備え、環状操作部材には、当該環状操作部材を軸方向へ移動させたとき、ロック部材と対応する位置にロック部材の係合解除方向への移動を許可するロック部材収納部231を形成した。駆動軸部と筒状アダプタとの隙間には、駆動軸部が筒状アダプタから脱出する方向へ付勢する付勢部材4を装着した。
【選択図】図1
【解決手段】外周側に凹溝部11が形成された駆動軸部12を有するソケット本体1と、駆動軸部とナットランナ(回転装置)3の出力軸部31とを対向して挿入可能に形成された筒状アダプタ2と、筒状アダプタの駆動軸部が挿入される側壁部21に径方向へ移動可能に収容され側壁部の内周側から突出して凹溝部と係合されるロック部材22と、側壁部の外周側に軸方向へ移動可能に弾設されロック部材の係合解除方向への移動を規制又は許可する環状操作部材23とを備え、環状操作部材には、当該環状操作部材を軸方向へ移動させたとき、ロック部材と対応する位置にロック部材の係合解除方向への移動を許可するロック部材収納部231を形成した。駆動軸部と筒状アダプタとの隙間には、駆動軸部が筒状アダプタから脱出する方向へ付勢する付勢部材4を装着した。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば、自動車の組立てラインのねじ締付工程に配備されるナットランナを含む回転装置への着脱交換を簡単に行うことができる回転装置用ソケットに関する。
例えば、自動車の組立てラインには、電動ナットランナを用いてエンジン等の各種部品を車両にねじ締付する工程が設けられている。ねじ締付工程には、通常、部品毎にボルト・ナットのねじ径が異なるので、ねじ径毎のソケットが装着された電動ナットランナが数多く配備されている。
ところが、最近の電動ナットランナによるねじ締付においては、事前にプログラミングすることで、必要な締付トルクの切替えを何通りにも瞬時に行うことができる場合が多い。そのため、ボルト・ナット等のねじ頭寸法に対応して、ソケットを短時間に着脱交換できれば、ねじ径毎のソケットが装着された電動ナットランナを数多く配備する必要はなく、1台の電動ナットランナを共通化して使用することができる。
ところが、最近の電動ナットランナによるねじ締付においては、事前にプログラミングすることで、必要な締付トルクの切替えを何通りにも瞬時に行うことができる場合が多い。そのため、ボルト・ナット等のねじ頭寸法に対応して、ソケットを短時間に着脱交換できれば、ねじ径毎のソケットが装着された電動ナットランナを数多く配備する必要はなく、1台の電動ナットランナを共通化して使用することができる。
例えば、図7、図8に、一般的な回転装置用ソケットにおける着脱構造を示す。図7に示すスライドロック型のソケット100は、回転装置101とソケット102の間にロックボール付き筒状アタッチメント103を装着する構造である。この筒状アタッチメント103の外周側には、ロックボール104をソケットの凹溝105に係合させる環状スリーブ106を備えている。そして、環状スリーブ106は、圧縮ばね107に押されてソケット側へスライドし、ロックボール104を外周側から規制するスライドロック構造を備えている。そのため、ソケット102を筒状アタッチメント103から外すときには、ソケット102を外す方向Q1とは反対方向Q2へ環状スリーブ106をスライドさせて、ロックボール104の規制を解除させると同時に、ソケット102を外す必要がある。したがって、このスライドロック型のソケット100は、ソケット102の結合力に関しては優れているが、ソケット102の着脱作業が両手作業となり、短時間の交換が困難であるという問題があった。
また、図8に示すプランジャー型のソケット200は、回転装置の出力軸201にばね202に押圧されて出没するプランジャーピン203が、ソケット204に形成された係合孔205に係合する構造である。この構造では、プランジャーピン203を押圧するばね202のばね力にソケット204の結合力が左右されるので、ソケット204の着脱作業は容易であるが、結合力に問題があった。
そのため、ソケットの着脱性と結合力との両方を兼ね備えた回転装置用ソケットが求められていた。
また、図8に示すプランジャー型のソケット200は、回転装置の出力軸201にばね202に押圧されて出没するプランジャーピン203が、ソケット204に形成された係合孔205に係合する構造である。この構造では、プランジャーピン203を押圧するばね202のばね力にソケット204の結合力が左右されるので、ソケット204の着脱作業は容易であるが、結合力に問題があった。
そのため、ソケットの着脱性と結合力との両方を兼ね備えた回転装置用ソケットが求められていた。
この点、特許文献1には、図9に示すように、回転装置(ナットランナ)301の出力軸302に結合された筒状アダプタ303(筒状軸)の外周側に装着され、ソケット304の凹溝305(凹部)に係合するロックボール306を規制する環状スリーブ307(着脱カバー)をシリンダ装置308を用いてスライドさせることにより、筒状アダプタ303(筒状軸)に対するソケット304の着脱性を改善できる回転装置(ナットランナ)のソケット交換装置300が開示されている。
しかしながら、特許文献1の回転装置(ナットランナ)のソケット交換装置300では、ソケット304を筒状アダプタ303(筒状軸)から外すときに、環状スリーブ307(脱着カバー)をシリンダ装置308を用いて上昇させる構造であるので、装置自体が大掛かりになり、設備費も増大する問題があった。
また、特許文献1の回転装置(ナットランナ)のソケット交換装置300では、環状スリーブ307(脱着カバー)が上昇することによって、ロックボール306がソケットの凹溝305(凹部)から脱出することは可能となるが、ロックボール306を強制的にソケット304の凹溝305(凹部)から脱出させる構造ではないので、ロックボール306がソケット304の凹溝305(凹部)内に留まってしまう場合があった。そのため、ロックボール306が凹溝305(凹部)から脱出する位置まで、ソケット304を筒状アダプタ303(筒状軸)から抜き取るという作業は必要であり、短時間でソケットを着脱交換する必要性に対しては、不十分であった。
また、特許文献1の回転装置(ナットランナ)のソケット交換装置300では、環状スリーブ307(脱着カバー)が上昇することによって、ロックボール306がソケットの凹溝305(凹部)から脱出することは可能となるが、ロックボール306を強制的にソケット304の凹溝305(凹部)から脱出させる構造ではないので、ロックボール306がソケット304の凹溝305(凹部)内に留まってしまう場合があった。そのため、ロックボール306が凹溝305(凹部)から脱出する位置まで、ソケット304を筒状アダプタ303(筒状軸)から抜き取るという作業は必要であり、短時間でソケットを着脱交換する必要性に対しては、不十分であった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、装置の小型化が容易であり、短時間でソケットの着脱交換が可能な回転装置用ソケットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る回転装置用ソケットは、次のような構成を有している。
(1)外周側に凹溝部が形成された駆動軸部を有するソケット本体と、前記駆動軸部と回転装置の出力軸部とを軸方向からそれぞれ対向して挿入可能に形成された筒状アダプタと、前記筒状アダプタの前記駆動軸部が挿入される側壁部に径方向へ移動可能に収容され前記側壁部の内周側から突出して前記凹溝部と係合されるロック部材と、前記側壁部の外周側に軸方向へ移動可能に弾設され前記ロック部材の係合解除方向への移動を規制又は許可する環状操作部材とを備え、前記環状操作部材には、当該環状操作部材を軸方向へ移動させたとき、前記ロック部材と対応する位置に前記ロック部材の係合解除方向への移動を許可するロック部材収納部を形成した回転装置用ソケットであって、
前記駆動軸部と前記筒状アダプタとの隙間には、前記駆動軸部が前記筒状アダプタから脱出する方向へ付勢する付勢部材を装着したことを特徴とする。
(1)外周側に凹溝部が形成された駆動軸部を有するソケット本体と、前記駆動軸部と回転装置の出力軸部とを軸方向からそれぞれ対向して挿入可能に形成された筒状アダプタと、前記筒状アダプタの前記駆動軸部が挿入される側壁部に径方向へ移動可能に収容され前記側壁部の内周側から突出して前記凹溝部と係合されるロック部材と、前記側壁部の外周側に軸方向へ移動可能に弾設され前記ロック部材の係合解除方向への移動を規制又は許可する環状操作部材とを備え、前記環状操作部材には、当該環状操作部材を軸方向へ移動させたとき、前記ロック部材と対応する位置に前記ロック部材の係合解除方向への移動を許可するロック部材収納部を形成した回転装置用ソケットであって、
前記駆動軸部と前記筒状アダプタとの隙間には、前記駆動軸部が前記筒状アダプタから脱出する方向へ付勢する付勢部材を装着したことを特徴とする。
本発明においては、駆動軸部と筒状アダプタとの隙間には、駆動軸部が筒状アダプタから脱出する方向へ付勢する付勢部材を装着したので、環状操作部材を軸方向へ移動させてロック部材の係合解除方向への移動を許可すれば、付勢部材が駆動軸部の凹溝部を介してロック部材を側壁部の外周側へ押圧し、ロック部材を環状操作部材に形成したロック部材収納部へ強制的に移動せることができる。すなわち、駆動軸部が筒状アダプタから脱出する方向へ付勢部材によって付勢されることによって、側壁部の内周側から突出して凹溝部と係合されるロック部材は、凹溝部によって側壁部の外周側へ押圧される。また、環状操作部材には、当該環状操作部材を軸方向へ移動させたとき、ロック部材と対応する位置にロック部材の係合解除方向への移動を許可するロック部材収納部が形成されているので、側壁部の外周側へ押圧されたロック部材は、ロック部材収納部へ強制的に移動させることができる。
また、ロック部材がロック部材収納部へ移動すると同時に、ロック部材による係合が解除された駆動軸部を、付勢部材によって筒状アダプタから脱出する方向へ押し出すことができる。そのため、環状操作部材を軸方向へ移動させることに連動して、付勢部材がロック部材をロック部材収納部へ強制的に移動させ、かつ、駆動軸部を筒状アダプタから脱出する方向へ押し出すので、ソケット本体の着脱交換を迅速に行うことができる。
また、付勢部材は、駆動軸部と筒状アダプタとの隙間に装着したので、シリンダ装置等を用いる必要がなく、装置の小型化に寄与することができる。
よって、本発明によれば、装置の小型化が容易であり、短時間でソケット本体の着脱交換が可能な回転装置用ソケットを提供することができる。
また、付勢部材は、駆動軸部と筒状アダプタとの隙間に装着したので、シリンダ装置等を用いる必要がなく、装置の小型化に寄与することができる。
よって、本発明によれば、装置の小型化が容易であり、短時間でソケット本体の着脱交換が可能な回転装置用ソケットを提供することができる。
(2)(1)に記載された回転装置用ソケットにおいて、
前記駆動軸部は、小径軸部と大径軸部とを有する段付き軸部に形成され、前記付勢部材は、前記小径軸部と前記側壁部との隙間に装着したことを特徴とする。
前記駆動軸部は、小径軸部と大径軸部とを有する段付き軸部に形成され、前記付勢部材は、前記小径軸部と前記側壁部との隙間に装着したことを特徴とする。
本発明においては、駆動軸部は、小径軸部と大径軸部とを有する段付き軸部に形成され、付勢部材は、小径軸部と側壁部との隙間に装着したので、筒状アダプタの外径や長さを大きくすることなく、付勢部材を駆動軸部と筒状アダプタとの隙間に装着することができる。
その結果、回転装置用ソケット自体の小型化が容易となる。
その結果、回転装置用ソケット自体の小型化が容易となる。
(3)(2)に記載された回転装置用ソケットにおいて、
前記付勢部材は、前記小径軸部が軸方向に貫通する環状体と環状又は螺旋状の弾性体とからなり、前記環状体が前記大径軸部を付勢することを特徴とする。
前記付勢部材は、前記小径軸部が軸方向に貫通する環状体と環状又は螺旋状の弾性体とからなり、前記環状体が前記大径軸部を付勢することを特徴とする。
本発明においては、付勢部材は、小径軸部が軸方向に貫通する環状体と環状又は螺旋状の弾性体とからなり、環状体が大径軸部を付勢するので、大径軸部を環状体によって全周均一に付勢することができる。そのため、駆動軸部の軸方向における傾斜を低減させ、駆動軸部を筒状アダプタにスムーズに挿入又は脱出させることができる。
その結果、より一層短時間でソケット本体の着脱交換が可能となる。
その結果、より一層短時間でソケット本体の着脱交換が可能となる。
(4)(3)に記載された回転装置用ソケットにおいて、
前記環状体は、前記駆動軸部を前記筒状アダプタから脱出させたとき、前記側壁部の内周側への前記ロック部材の突出を規制する位置まで移動することを特徴とする。
前記環状体は、前記駆動軸部を前記筒状アダプタから脱出させたとき、前記側壁部の内周側への前記ロック部材の突出を規制する位置まで移動することを特徴とする。
本発明においては、環状体は、駆動軸部を筒状アダプタから脱出させたとき、側壁部の内周側へのロック部材の突出を規制する位置まで移動するので、一のソケット本体を筒状アダプタから取り外して、他のソケット本体を筒状アダプタに取り付ける際、ロック部材に邪魔されることなく、駆動軸部を筒状アダプタへ簡単に挿入することができる。
その結果、より簡単かつ短時間でソケット本体の着脱交換が可能となる。
その結果、より簡単かつ短時間でソケット本体の着脱交換が可能となる。
(5)(3)又は(4)に記載された回転装置用ソケットにおいて、
前記駆動軸部には、前記小径軸部から前記大径軸部に向けて徐々に拡径する傾斜部を形成し、前記環状体の先端部を前記傾斜部と当接する傾斜面に形成したことを特徴とする。
前記駆動軸部には、前記小径軸部から前記大径軸部に向けて徐々に拡径する傾斜部を形成し、前記環状体の先端部を前記傾斜部と当接する傾斜面に形成したことを特徴とする。
本発明においては、駆動軸部には、小径軸部から大径軸部に向けて徐々に拡径する傾斜部を形成し、環状体の先端部を傾斜部と当接する傾斜面に形成したので、駆動軸部を筒状アダプタに挿入するとき、傾斜面に形成した環状体の先端部が小径軸部を軸心に案内して駆動軸部の挿入性を向上させることができる。
その結果、より一層簡単かつ短時間でソケット本体の着脱交換が可能となる。
その結果、より一層簡単かつ短時間でソケット本体の着脱交換が可能となる。
(6)(1)乃至(5)のいずれか1つに記載された回転装置用ソケットにおいて、
前記側壁部には、前記環状操作部材を前記回転装置側へ付勢する弾性部材を備え、前記ロック部材収納部には、前記弾性部材によって前記ロック部材を前記側壁部の内周側へ押圧する傾斜押圧部を形成したことを特徴とする。
前記側壁部には、前記環状操作部材を前記回転装置側へ付勢する弾性部材を備え、前記ロック部材収納部には、前記弾性部材によって前記ロック部材を前記側壁部の内周側へ押圧する傾斜押圧部を形成したことを特徴とする。
本発明においては、側壁部には、環状操作部材を回転装置側へ付勢する弾性部材を備え、ロック部材収納部には、弾性部材によってロック部材を側壁部の内周側へ押圧する傾斜押圧部を形成したので、駆動軸部を筒状アダプタに挿入すれば、弾性部材が環状操作部材を回転装置側へ付勢し、傾斜押圧部がロック部材を駆動軸部の凹溝部と係合する位置へ移動させることができる。そのため、作業者はソケット本体の駆動軸部を筒状アダプタに挿入させるだけで、簡単にソケット本体の装着が可能となる。
また、ソケット本体を筒状アダプタから取り外すとき、環状操作部材をソケット本体側へ移動させればよいので、片手作業で、環状操作部材の移動とソケット本体の取出しを行うことができる。
その結果、より一層簡単かつ短時間でソケット本体の着脱交換が可能となる。
また、ソケット本体を筒状アダプタから取り外すとき、環状操作部材をソケット本体側へ移動させればよいので、片手作業で、環状操作部材の移動とソケット本体の取出しを行うことができる。
その結果、より一層簡単かつ短時間でソケット本体の着脱交換が可能となる。
本発明によれば、装置の小型化が容易であり、短時間でソケットの着脱交換が可能な回転装置用ソケットを提供することができる。
次に、本発明に係る実施形態である回転装置用ソケットについて、図面を参照して詳細に説明する。はじめに、本実施形態の回転装置用ソケットの全体構成を説明し、その後、本回転装置用ソケットにおける動作手順について詳細に説明する。
<回転装置用ソケットの全体構成>
まず、本実施形態に係る回転装置用ソケットの全体構成を、図1〜図3を用いて説明する。図1に、本発明の実施形態に係る回転装置用ソケットの連結状態における断面図を示す。図2に、図1に示す回転装置用ソケットの分離状態における断面図を示す。図3に、図2に示すA部詳細断面図を示す。
まず、本実施形態に係る回転装置用ソケットの全体構成を、図1〜図3を用いて説明する。図1に、本発明の実施形態に係る回転装置用ソケットの連結状態における断面図を示す。図2に、図1に示す回転装置用ソケットの分離状態における断面図を示す。図3に、図2に示すA部詳細断面図を示す。
図1〜図3に示すように、回転装置用ソケット10は、例えば、自動車の組立てラインにおけるねじ締付工程に配備されるナットランナ(回転装置)3に装着され、ソケット本体1と筒状アダプタ2とを備えている。ここでは、ナットランナ3は、出力軸部31がボディ32に対して90度角度変換されたアンビルタイプの電動ナットランナであるが、ストレートタイプやピストルタイプの電動ナットランナにも適用することができる。また、本回転装置用ソケット10は、エア駆動式ナットランナや手動式レンチ等の各種締付装置の他、回転動力を着脱可能なソケットを介して対象物に伝達する回転装置に装着することができる。
ソケット本体1には、円筒状のボス部13を備え、ボス部13の先端にボルト・ナット係合部131が形成されている。ボス部13の基端132には、駆動軸部12が形成されている。ボルト・ナット係合部131は、ボルト・ナットのねじ径によって大きさが異なるが、駆動軸部12は、共通化されている。
ソケット本体1には、円筒状のボス部13を備え、ボス部13の先端にボルト・ナット係合部131が形成されている。ボス部13の基端132には、駆動軸部12が形成されている。ボルト・ナット係合部131は、ボルト・ナットのねじ径によって大きさが異なるが、駆動軸部12は、共通化されている。
駆動軸部12は、小径軸部121と大径軸部122とを有する段付き軸部に形成されている。小径軸部121の先端側外周面には、ナットランナ3の回転駆動力をボルト・ナット係合部131に伝達する複数の駆動凸部124が形成されている。大径軸部122の外周面には、略半円弧状断面の凹溝部11が周方向に形成されている。駆動軸部12には、小径軸部121から大径軸部122に向けて徐々に拡径する傾斜部123が形成されている。凹溝部11は、傾斜部123と近接した位置に形成されている。
筒状アダプタ2は、駆動軸部12とナットランナ3の出力軸部31とを軸方向(矢印Pの方向)からそれぞれ対向して挿入可能に形成されている。筒状アダプタ2の軸方向一端には、ナットランナ3の出力軸部31が挿入されて連結される連結凹部26が形成されている。また、筒状アダプタ2の軸方向他端には、ソケット本体1の駆動軸部12が挿入されるソケット挿入凹部25が形成されている。ソケット挿入凹部25には、軸方向他端から所定の深さまで円筒状カラー部材216が圧入されている。ソケット挿入凹部25と連結凹部26との間に駆動凸部124と連結する駆動凹部24が形成されている。ソケット本体1におけるボス部13の基端132が筒状アダプタ2の軸方向他端に当接した状態で、駆動凸部124と駆動凹部24との連結が完了する。
筒状アダプタ2には、駆動軸部12が挿入される側壁部21に径方向へ移動可能に収容され側壁部21の内周側から突出して凹溝部11と係合されるロック部材22を備えている。ロック部材22は、収容される位置の側壁部21の肉厚より大きい外径の球状又は筒状に形成され、側壁部21に軸径方向へ貫通形成された通孔213内を移動する。側壁部21の内周側には、通孔213を狭くする爪部214が形成され、ロック部材22の過剰な突出を制限している。
筒状アダプタ2には、側壁部21の外周側に軸方向へ移動可能に弾設されロック部材22の係合解除方向(矢印P3の方向)への移動を規制又は許可する環状操作部材23を備えている。環状操作部材23は、側壁部21に装着された弾性部材211によってナットランナ側へ付勢されている。弾性部材211は、側壁部21の外周面217に沿って嵌装され、サークリップ212を介して側壁部21に嵌着したCリング215によって係止されている。
環状操作部材23には、当該環状操作部材23を軸方向のソケット本体側へ移動させたとき、ロック部材22と対応する位置にロック部材22の係合解除方向(矢印P3の方向)への移動を許可するロック部材収納部231が形成されている。ロック部材収納部231は、弾性部材211を収納する弾性部材収納部233の反対側に、所定の深さ及び幅寸法で周方向に形成されている。ロック部材収納部231と弾性部材収納部233との間には、ロック部材22の係合解除方向(矢印P3の方向)への移動を規制するロック規制部232が形成されている。ロック規制部232は、側壁部21の外周面217と摺接している。ロック部材収納部231には、弾性部材211によってロック部材22を側壁部21の内周側へ押圧する傾斜押圧部2311が形成されている。
駆動軸部12と筒状アダプタ2との隙間には、駆動軸部12が筒状アダプタ2から脱出する方向(矢印P2の方向)へ付勢する付勢部材4が装着されている。付勢部材4は、小径軸部121と側壁部21との隙間に装着されている。具体的には、付勢部材4は、ソケット挿入凹部25に挿入されている。付勢部材4は、小径軸部121が軸方向(矢印Pの方向)に貫通する環状体41と環状又は螺旋状の弾性体42とからなる。環状体41の先端部411は、駆動軸部12の傾斜部123と平行に当接する傾斜面に形成され、環状体41が大径軸部122を均一に押圧するように形成されている。環状体41は、駆動軸部12を筒状アダプタ2から脱出させたとき、弾性体42が伸長することによって、側壁部21の内周側へのロック部材22の突出を規制する位置までソケット挿入凹部25に沿って移動し、先端部411が円筒状カラー部材216の端縁に当接するように形成されている。
<回転装置用ソケットにおけるソケット本体の着脱動作手順>
次に、本回転装置用ソケットにおけるソケット本体の着脱動作手順について、図4〜図6を用いて説明する。図4、図5、図6は、それぞれ図1に示す回転装置用ソケットにおける動作説明図である。
はじめに、ソケット本体1を筒状アダプタ2から取り出す動作手順を説明する。
次に、本回転装置用ソケットにおけるソケット本体の着脱動作手順について、図4〜図6を用いて説明する。図4、図5、図6は、それぞれ図1に示す回転装置用ソケットにおける動作説明図である。
はじめに、ソケット本体1を筒状アダプタ2から取り出す動作手順を説明する。
図4に示すように、作業者は、環状操作部材23を弾性部材211の付勢力に抗してソケット本体側(矢印P1の方向)へ移動させる。そのとき、環状操作部材23に形成したロック部材22の係合解除方向への移動を許可するロック部材収納部231が、ロック部材22と対応する位置まで移動する。その結果、ロック部材22と対応する位置において、側壁部21の外周側には、ロック部材収納部231によるロック部材22の退避空間が形成される。
一方、ソケット本体1の駆動軸部12は、筒状アダプタ2から脱出する方向(矢印P2の方向)へ付勢部材4によって常に付勢されている。
一方、ソケット本体1の駆動軸部12は、筒状アダプタ2から脱出する方向(矢印P2の方向)へ付勢部材4によって常に付勢されている。
図5に示すように、環状体41の先端部411が弾性体42の伸長に伴って、駆動軸部12の傾斜部123を、駆動軸部12が筒状アダプタ2から脱出する方向(矢印P2の方向)へ押圧する。脱出する方向(矢印P2の方向)へ押圧された駆動軸部12は、凹溝部11に係合するロック部材22を退避空間が形成された係合解除方向(矢印P3の方向)へ強制的に移動させ、ロック部材22と凹溝部11との係合が解除される。
また、弾性体42の伸長に伴って、環状体41がロック部材22の位置まで移動する。これによって、ロック部材22の内周側への移動を規制する。また、駆動軸部12の駆動凸部124は、筒状アダプタ2の駆動凹部24から離脱する。
その結果、作業者が、環状操作部材23をソケット本体側(矢印P1の方向)へ移動させるだけで、ロック部材22と凹溝部11との係合を解除させ、駆動凸部124と駆動凹部24との連結を解除させることができる。
また、弾性体42の伸長に伴って、環状体41がロック部材22の位置まで移動する。これによって、ロック部材22の内周側への移動を規制する。また、駆動軸部12の駆動凸部124は、筒状アダプタ2の駆動凹部24から離脱する。
その結果、作業者が、環状操作部材23をソケット本体側(矢印P1の方向)へ移動させるだけで、ロック部材22と凹溝部11との係合を解除させ、駆動凸部124と駆動凹部24との連結を解除させることができる。
図6に示すように、ロック部材22と凹溝部11との係合及び駆動凸部124と駆動凹部24との連結が、共に解除されたため、ソケット本体1は、筒状アダプタ2に全く拘束されていない状態となっている。したがって、ソケット本体1を矢印P4の方向へ移動させ、筒状アダプタ2から簡単に取り出すことができる。
ここで、ロック部材22は、内周側への移動を環状体41によって規制され、また、環状操作部材23の弾性部材211の付勢力が傾斜押圧部2311を介してロック部材22を内周側へ押圧するように作用している。したがって、環状操作部材23、ロック部材22、環状体41は、図6に示す状態で力関係が均衡し静止している。
ここで、ロック部材22は、内周側への移動を環状体41によって規制され、また、環状操作部材23の弾性部材211の付勢力が傾斜押圧部2311を介してロック部材22を内周側へ押圧するように作用している。したがって、環状操作部材23、ロック部材22、環状体41は、図6に示す状態で力関係が均衡し静止している。
なお、ソケット本体1を筒状アダプタ2に取り付ける動作手順は、図6に示すように、ソケット本体1の駆動軸部12を矢印P5の方向へ挿入し、駆動凸部124と駆動凹部24との位相を一致させる方向へ回動するだけでよい。傾斜面に形成された環状体41の先端部411が、駆動軸部12の先端を軸心に案内する。
ソケット本体1の駆動軸部12を矢印P5の方向へ移動すれば、駆動軸部12の傾斜部123が環状体41を弾性体42の付勢力に抗して押し下げる。環状体41が矢印P5の方向へ移動することによって、ロック部材22の内周側への移動が可能となる。ロック部材22には、弾性部材211の付勢力が傾斜押圧部2311を介して内周側へ移動するように作用しているので、凹溝部11がロック部材22と対応する位置まで移動したとき、ロック部材22は凹溝部11に自動的に係合される。その結果、図1に示すソケット本体1と筒状アダプタ2とを連結した回転装置用ソケット10の連結状態へ簡単に動作させることができる。
以上、詳細に説明したように、回転装置用ソケット10におけるソケット本体1の取出し動作は、環状操作部材23をソケット本体側へ移動させて、ソケット本体1を抜き取るだけでよく、回転装置用ソケット10におけるソケット本体1の取付け動作は、ソケット本体1を筒状アダプタ2に挿入し、駆動凸部124と駆動凹部24との位相を一致させる方向へ回動するだけでよい。
ソケット本体1の駆動軸部12を矢印P5の方向へ移動すれば、駆動軸部12の傾斜部123が環状体41を弾性体42の付勢力に抗して押し下げる。環状体41が矢印P5の方向へ移動することによって、ロック部材22の内周側への移動が可能となる。ロック部材22には、弾性部材211の付勢力が傾斜押圧部2311を介して内周側へ移動するように作用しているので、凹溝部11がロック部材22と対応する位置まで移動したとき、ロック部材22は凹溝部11に自動的に係合される。その結果、図1に示すソケット本体1と筒状アダプタ2とを連結した回転装置用ソケット10の連結状態へ簡単に動作させることができる。
以上、詳細に説明したように、回転装置用ソケット10におけるソケット本体1の取出し動作は、環状操作部材23をソケット本体側へ移動させて、ソケット本体1を抜き取るだけでよく、回転装置用ソケット10におけるソケット本体1の取付け動作は、ソケット本体1を筒状アダプタ2に挿入し、駆動凸部124と駆動凹部24との位相を一致させる方向へ回動するだけでよい。
<作用効果>
以上、詳細に説明したように、本実施形態に係る回転装置用ソケット10によれば、駆動軸部12と筒状アダプタ2との隙間には、駆動軸部12が筒状アダプタ2から脱出する方向(矢印P2の方向)へ付勢する付勢部材4を装着したので、環状操作部材23を軸方向(矢印P1の方向)へ移動させてロック部材22の係合解除方向(矢印P3の方向)への移動を許可すれば、付勢部材4が駆動軸部12の凹溝部11を介してロック部材22を側壁部21の外周側へ押圧し、ロック部材22を環状操作部材23に形成したロック部材収納部231へ強制的に移動せることができる。すなわち、駆動軸部12が筒状アダプタ2から脱出する方向(矢印P2の方向)へ付勢部材4によって付勢されることによって、側壁部21の内周側から突出して凹溝部11と係合されるロック部材22は、凹溝部11によって側壁部21の外周側へ押圧される。また、環状操作部材23には、当該環状操作部材23を軸方向(矢印P1の方向)へ移動させたとき、ロック部材22と対応する位置にロック部材22の係合解除方向(矢印P3の方向)への移動を許可するロック部材収納部231が形成されているので、側壁部21の外周側へ押圧されたロック部材22は、ロック部材収納部231へ強制的に移動させることができる。
以上、詳細に説明したように、本実施形態に係る回転装置用ソケット10によれば、駆動軸部12と筒状アダプタ2との隙間には、駆動軸部12が筒状アダプタ2から脱出する方向(矢印P2の方向)へ付勢する付勢部材4を装着したので、環状操作部材23を軸方向(矢印P1の方向)へ移動させてロック部材22の係合解除方向(矢印P3の方向)への移動を許可すれば、付勢部材4が駆動軸部12の凹溝部11を介してロック部材22を側壁部21の外周側へ押圧し、ロック部材22を環状操作部材23に形成したロック部材収納部231へ強制的に移動せることができる。すなわち、駆動軸部12が筒状アダプタ2から脱出する方向(矢印P2の方向)へ付勢部材4によって付勢されることによって、側壁部21の内周側から突出して凹溝部11と係合されるロック部材22は、凹溝部11によって側壁部21の外周側へ押圧される。また、環状操作部材23には、当該環状操作部材23を軸方向(矢印P1の方向)へ移動させたとき、ロック部材22と対応する位置にロック部材22の係合解除方向(矢印P3の方向)への移動を許可するロック部材収納部231が形成されているので、側壁部21の外周側へ押圧されたロック部材22は、ロック部材収納部231へ強制的に移動させることができる。
また、ロック部材22がロック部材収納部231へ移動するとともに、ロック部材22による係合が解除された駆動軸部12を、付勢部材4によって筒状アダプタ2から脱出する方向(矢印P2の方向)へ押し出すことができる。そのため、環状操作部材23を軸方向(矢印P1の方向)へ移動させることに連動して、付勢部材4がロック部材22をロック部材収納部231へ強制的に移動させ、かつ、駆動軸部12を筒状アダプタ2から脱出する方向(矢印P2の方向)へ押し出すので、ソケット本体1の着脱交換を迅速に行うことができる。
また、付勢部材4は、駆動軸部12と筒状アダプタ2との隙間に装着したので、シリンダ装置等を用いる必要がなく、装置の小型化に寄与することができる。
また、付勢部材4は、駆動軸部12と筒状アダプタ2との隙間に装着したので、シリンダ装置等を用いる必要がなく、装置の小型化に寄与することができる。
また、本実施形態によれば、駆動軸部12は、小径軸部121と大径軸部122とを有する段付き軸部に形成され、付勢部材4は、小径軸部121と側壁部21との隙間に装着したので、筒状アダプタ2の外径や長さを大きくすることなく、付勢部材4を駆動軸部12と筒状アダプタ2との隙間に装着することができる。
その結果、回転装置用ソケット自体10の小型化が容易となる。
その結果、回転装置用ソケット自体10の小型化が容易となる。
また、本実施形態によれば、付勢部材4は、小径軸部121が軸方向(矢印Pの方向)に貫通する環状体41と環状又は螺旋状の弾性体42とからなり、環状体41が大径軸部122を付勢するので、大径軸部122を環状体41によって全周均一に付勢することができる。そのため、駆動軸部12の軸方向(矢印Pの方向)における傾斜を低減させ、駆動軸部12を筒状アダプタ2にスムーズに挿入又は脱出させることができる。
その結果、より一層短時間でソケット本体1の着脱交換が可能となる。
その結果、より一層短時間でソケット本体1の着脱交換が可能となる。
また、本実施形態によれば、環状体41は、駆動軸部12を筒状アダプタ2から脱出させたとき、側壁部21の内周側へのロック部材22の突出を規制する位置まで移動するので、ソケット本体1を筒状アダプタ2から取り外して、他のソケット本体1を筒状アダプタ2に取り付ける際、ロック部材22に邪魔されることなく、駆動軸部12を筒状アダプタ2へ簡単に挿入することができる。
その結果、より簡単かつ短時間でソケット本体1の着脱交換が可能となる。
その結果、より簡単かつ短時間でソケット本体1の着脱交換が可能となる。
また、本実施形態によれば、駆動軸部12には、小径軸部121から大径軸部122に向けて徐々に拡径する傾斜部123を形成し、環状体41の先端部411を傾斜部123と当接する傾斜面に形成したので、駆動軸部12を筒状アダプタ2に挿入するとき、傾斜面に形成した環状体41の先端部411が小径軸部121を軸心に案内して駆動軸部12の挿入性を向上させることができる。
その結果、より一層簡単かつ短時間でソケット本体1の着脱交換が可能となる。
その結果、より一層簡単かつ短時間でソケット本体1の着脱交換が可能となる。
また、本実施形態によれば、側壁部21には、環状操作部材23を回転装置側へ付勢する弾性部材211を備え、ロック部材収納部231には、弾性部材211によってロック部材22を側壁部21の内周側へ押圧する傾斜押圧部2311を形成したので、駆動軸部12を筒状アダプタ2に挿入すれば、弾性部材211が環状操作部材23を回転装置側へ付勢し、傾斜押圧部2311がロック部材22を駆動軸部12の凹溝部11と係合する位置へ移動させることができる。そのため、作業者はソケット本体1の駆動軸部12を筒状アダプタ2に挿入させるだけで、簡単にソケット本体1の装着が可能となる。
また、ソケット本体1を筒状アダプタ2から取り外すとき、環状操作部材23をソケット本体側へ移動させればよいので、片手作業で、環状操作部材23の移動とソケット本体1の取出しを行うことができる。
その結果、より一層簡単かつ短時間でソケット本体1の着脱交換が可能となる。
また、ソケット本体1を筒状アダプタ2から取り外すとき、環状操作部材23をソケット本体側へ移動させればよいので、片手作業で、環状操作部材23の移動とソケット本体1の取出しを行うことができる。
その結果、より一層簡単かつ短時間でソケット本体1の着脱交換が可能となる。
<変形例>
上述した本実施形態は、本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜変更することができることは、言うまでもない。
例えば、本実施形態によれば、側壁部21には、環状操作部材23を回転装置側へ付勢する弾性部材211を備えているが、弾性部材が環状操作部材をソケット本体側へ付勢する構造でも構わない。
この場合、環状操作部材を、ソケット本体の取出し方向と反対方向へ移動させることになるが、ソケット本体は筒状アダプタから脱出方向へ付勢部材に押されて自動的に移動するので、ロック部材と凹溝部との係合解除と連動して、駆動凸部と駆動凹部との連結も解除されることによって、簡単にソケット本体を筒状アダプタから取り出すことができるからである。
上述した本実施形態は、本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜変更することができることは、言うまでもない。
例えば、本実施形態によれば、側壁部21には、環状操作部材23を回転装置側へ付勢する弾性部材211を備えているが、弾性部材が環状操作部材をソケット本体側へ付勢する構造でも構わない。
この場合、環状操作部材を、ソケット本体の取出し方向と反対方向へ移動させることになるが、ソケット本体は筒状アダプタから脱出方向へ付勢部材に押されて自動的に移動するので、ロック部材と凹溝部との係合解除と連動して、駆動凸部と駆動凹部との連結も解除されることによって、簡単にソケット本体を筒状アダプタから取り出すことができるからである。
本発明は、例えば、自動車の組立てラインのねじ締付工程に配備されるナットランナを含む各種回転装置への着脱交換を簡単に行うことができる回転装置用ソケットとして利用できる。
1 ソケット本体
2 筒状アダプタ
3 ナットランナ(回転装置)
4 付勢部材
10 回転装置用ソケット
11 凹溝部
12 駆動軸部
13 ボス部
21 側壁部
22 ロック部材
23 環状操作部材
31 出力軸部
41 環状体
42 弾性体
121 小径軸部
122 大径軸部
123 傾斜部
211 弾性部材
231 ロック部材収納部
411 先端部
2311 傾斜押圧部
2 筒状アダプタ
3 ナットランナ(回転装置)
4 付勢部材
10 回転装置用ソケット
11 凹溝部
12 駆動軸部
13 ボス部
21 側壁部
22 ロック部材
23 環状操作部材
31 出力軸部
41 環状体
42 弾性体
121 小径軸部
122 大径軸部
123 傾斜部
211 弾性部材
231 ロック部材収納部
411 先端部
2311 傾斜押圧部
Claims (6)
- 外周側に凹溝部が形成された駆動軸部を有するソケット本体と、前記駆動軸部と回転装置の出力軸部とを軸方向からそれぞれ対向して挿入可能に形成された筒状アダプタと、前記筒状アダプタの前記駆動軸部が挿入される側壁部に径方向へ移動可能に収容され前記側壁部の内周側から突出して前記凹溝部と係合されるロック部材と、前記側壁部の外周側に軸方向へ移動可能に弾設され前記ロック部材の係合解除方向への移動を規制又は許可する環状操作部材とを備え、前記環状操作部材には、当該環状操作部材を軸方向へ移動させたとき、前記ロック部材と対応する位置に前記ロック部材の係合解除方向への移動を許可するロック部材収納部を形成した回転装置用ソケットであって、
前記駆動軸部と前記筒状アダプタとの隙間には、前記駆動軸部が前記筒状アダプタから脱出する方向へ付勢する付勢部材を装着したことを特徴とする回転装置用ソケット。 - 請求項1に記載された回転装置用ソケットにおいて、
前記駆動軸部は、小径軸部と大径軸部とを有する段付き軸部に形成され、前記付勢部材は、前記小径軸部と前記側壁部との隙間に装着したことを特徴とする回転装置用ソケット。 - 請求項2に記載された回転装置用ソケットにおいて、
前記付勢部材は、前記小径軸部が軸方向に貫通する環状体と環状又は螺旋状の弾性体とからなり、前記環状体が前記大径軸部を付勢することを特徴とする回転装置用ソケット。 - 請求項3に記載された回転装置用ソケットにおいて、
前記環状体は、前記駆動軸部を前記筒状アダプタから脱出させたとき、前記側壁部の内周側への前記ロック部材の突出を規制する位置まで移動することを特徴とする回転装置用ソケット。 - 請求項3又は請求項4に記載された回転装置用ソケットにおいて、
前記駆動軸部には、前記小径軸部から前記大径軸部に向けて徐々に拡径する傾斜部を形成し、前記環状体の先端部を前記傾斜部と当接する傾斜面に形成したことを特徴とする回転装置用ソケット。 - 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載された回転装置用ソケットにおいて、
前記側壁部には、前記環状操作部材を前記回転装置側へ付勢する弾性部材を備え、前記ロック部材収納部には、前記弾性部材によって前記ロック部材を前記側壁部の内周側へ押圧する傾斜押圧部を形成したことを特徴とする回転装置用ソケット。
Priority Applications (1)
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JP2014165944A JP2016041456A (ja) | 2014-08-18 | 2014-08-18 | 回転装置用ソケット |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
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- 2014-08-18 JP JP2014165944A patent/JP2016041456A/ja active Pending
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