JP2014105771A - パイプ被覆層の折り返し用治具 - Google Patents

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Abstract

【課題】構成が簡易であるとともに、パイプ端部における被覆層を容易に折り返すことができるパイプ被覆層の折り返し用治具を提供する。
【解決手段】樹脂パイプ11の被覆層12の折り返し用治具10は、前記被覆層12を樹脂パイプ11の端部において回転しながら折り返すための治具である。前記樹脂パイプ11と被覆層12との間に挿入される円筒状の挿入筒部13の外周には、被覆層12を拡径させるための複数の内周側ガイドリブ14が周方向に一定間隔をおいて設けられている。前記挿入筒部13の非挿入側端部nから支持板15が延出され、該支持板15には内周側ガイドリブ14で拡径された被覆層12を折り返すための外周側ガイドリブ17が周方向に一定間隔をおいて設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば給水系や給湯系におけるパイプ接続用の継手に対して被覆層を有するパイプを接続する際に、予め被覆層を捲って折り返すためのパイプ被覆層の折り返し用治具に関する。
給水用や給湯用のパイプとして、パイプ外周面に被覆層を有するものが知られている。この被覆層は、パイプの傷付きを抑えるとともに、ウォーターハンマー現象による振動や衝撃音を抑制する働きを有している。このような被覆層を有するパイプを継手に接続する場合には、パイプの端部において被覆層を切り取ったり、捲って折り返したりしなければならない。
そのようなパイプ端部の被覆層を除去するための発明が種々提案されている。例えば、特許文献1には給水・給湯管の配管方法が示されている。すなわち、その配管方法は、パイプの外周に剥離可能な緩衝層が積層され、その緩衝層にはパイプの長手方向に延びる多数の突条が一体形成されて、その突条に指を掛けて緩衝層を捲るものである。
また、特許文献2には被覆材剥離工具が示されている。この被覆材剥離工具は、回転する本体に切刃を設けるとともに、その切刃で剥がされた被覆材を本体外側方へ向かって押し出すための押出部を設けたものである。
特開2000−303516号公報 特開平9−192901号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている従来構成の給水・給湯管の配管方法では、パイプ外周を被覆する緩衝層が一定の厚みと強度を有し、パイプを周囲から締付けていることから、パイプの端部において突条に指を掛けて緩衝層全体を捲って折り返すことは容易ではないという問題があった。
一方、特許文献2に示されている従来構成の被覆材剥離工具は、その軸線に対して斜め方向に延びる切刃を用いて被覆材を切り剥し、その切り剥された被覆材を押出部で本体外側方へ押し出すものである。このため、被覆材は工具の軸線に対して斜め方向に切り剥され、管の端部を継手に装着したとき、管の外周に被覆材が形成されていない部分が存在する。
さらに、この被覆材剥離工具では、切刃による切り込みが浅いときには被覆材を十分に切り剥すことができなかったり、切刃による切り込みが深いときには管に傷を付けてしまったりするおそれがあった。従って、この被覆材剥離工具では、被覆材を有する管の端部を継手に接続するために、被覆材を剥離する工具として適切ではないという問題があった。
そこで本発明の目的とするところは、構成が簡易であるとともに、パイプ端部における被覆層を容易に折り返すことができるパイプ被覆層の折り返し用治具を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明のパイプ被覆層の折り返し用治具は、パイプの外周面を覆う被覆層をパイプの端部において回転しながら折り返すための治具であって、前記パイプと被覆層との間に挿入側端部が挿入される円筒状の挿入筒部を備え、該挿入筒部の外周には前記被覆層を拡径させるための複数の内周側ガイドリブを周方向に間隔をおいて設けるとともに、前記挿入筒部の非挿入側端部から支持体を延出し、該支持体には前記内周側ガイドリブで拡径された被覆層を折り返すための外周側ガイドリブを周方向に間隔をおいて設けたことを特徴とする。
請求項2に記載のパイプ被覆層の折り返し用治具は、請求項1に係る発明において、前記内周側ガイドリブは挿入側端部と非挿入側端部とを結ぶ面が挿入筒部の軸線方向に対して非挿入側端部ほど軸線から離れる傾斜面を有するとともに、外周側ガイドリブは内周側端部と外周側端部とを結ぶ面が外周側端部ほど軸線から離れる斜面を有することを特徴とする。
請求項3に記載のパイプ被覆層の折り返し用治具は、請求項1又は請求項2に係る発明において、前記外周側ガイドリブは回転方向の前側が低く、後側が高くなる斜状面を有することを特徴とする。
請求項4に記載のパイプ被覆層の折り返し用治具は、請求項1から請求項3のいずれか一項に係る発明において、前記外周側ガイドリブは、内周側ガイドリブの回転方向における後方近傍位置に設けられていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明のパイプ被覆層の折り返し用治具は、請求項1から請求項4のいずれか一項に係る発明において、前記内周側ガイドリブと外周側ガイドリブとは径方向に重なるように設けられていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明のパイプ被覆層の折り返し用治具は、請求項1から請求項5のいずれか一項に係る発明において、前記内周側ガイドリブ及び外周側ガイドリブは、それぞれ5〜7個設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、次のような効果を発揮することができる。
本発明のパイプ被覆層の折り返し用治具では、パイプと被覆層との間に挿入される円筒状の挿入筒部の外周には、パイプの被覆層を拡径させるための複数の内周側ガイドリブが周方向に間隔をおいて設けられている。さらに、挿入筒部の非挿入側端部から延出された支持体には、内周側ガイドリブで拡径された被覆層を折り返すための外周側ガイドリブが周方向に間隔をおいて設けられている。
そして、この折り返し用治具を用いてパイプ端部の被覆層を折り返す場合には、挿入筒部をパイプと被覆層との間に挿入し、回転しながら押し込むことにより、パイプ端部の被覆層は内周側ガイドリブに案内されて拡径された後、外周側ガイドリブに案内されて折り返される。すなわち、パイプ端部の被覆層を、内周側ガイドリブと外周側ガイドリブとの協働作用により容易に折り返すことができる。
よって、本発明のパイプ被覆層の折り返し用治具によれば、構成が簡易であるとともに、パイプ端部における被覆層を容易に折り返すことができるという効果を奏する。
(a)は本発明の第1実施形態における折り返し用治具が樹脂パイプの端部に対向配置された状態を示す斜視図、(b)は被覆層で覆われた樹脂パイプを示す正面図。 折り返し用治具を示す正面図。 (a)は図2の3a−3a線における断面図、(b)は図2の3b−3b線における断面図。 (a)は外周側ガイドリブの作用を示す断面図、(b)は内周側ガイドリブの作用を示す断面図。 第1実施形態の作用を示す図であって、(a)は挿入筒部を樹脂パイプと被覆層との間に挿入し始めた状態を示す斜視図、(b)はそのときの外周側ガイドリブにおける断面図、(c)は内周側ガイドリブにおける断面図。 図5に続いて挿入筒部を樹脂パイプと被覆層との間にさらに挿入した状態を示す図であって、(a)は挿入筒部を樹脂パイプと被覆層との間にさらに挿入した状態を示す斜視図、(b)はそのときの外周側ガイドリブにおける断面図、(c)は内周側ガイドリブにおける断面図。 図6に続いて挿入筒部を樹脂パイプと被覆層との間に一層挿入した状態を示す図であって、(a)は挿入筒部を樹脂パイプと被覆層との間に一層挿入した状態を示す斜視図、(b)はそのときの外周側ガイドリブにおける断面図、(c)は内周側ガイドリブにおける断面図。 折り返された被覆層が樹脂パイプの被覆層上に重ね合された状態を示す断面図。 第2実施形態の折り返し用治具を示す図であって、(a)はその折り返し用治具を示す正面図、(b)は折り返し用治具を示す断面図。 第3実施形態の折り返し用治具を示す図であって、(a)はその折り返し用治具を示す正面図、(b)は折り返し用治具を示す断面図。 第4実施形態の折り返し用治具を示す図であって、(a)はその折り返し用治具を示す正面図、(b)は折り返し用治具を示す側面図。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図8に基づいて詳細に説明する。
図1(a),(b)に示すように、この第1実施形態の折り返し用治具10は、円筒状の樹脂パイプ11の外周面を覆う被覆層12を樹脂パイプ11の端部において折り返すための治具である。この折り返し用治具10は、アクリル系樹脂、ポリプロピレン(PP)樹脂、ポリエチレン(PE)樹脂、ポリアセタール(POM)樹脂等の合成樹脂又は銅合金、アルミニウム等の金属により形成される。
前記被覆層12の内周面には断面三角形状をなし、樹脂パイプ11の長手方向に延びる突条12aが周方向に一定間隔をおいて多数形成されている。樹脂パイプ11は架橋ポリエチレン樹脂、ポリブテン樹脂等のポリオレフィン系樹脂により形成され、被覆層12はオレフィン系熱可塑性エラストマー等の熱可塑性エラストマーにより形成されている。
図2に示すように、この折り返し用治具10を構成する挿入筒部13は円筒状に形成され、樹脂パイプ11と被覆層12との間に挿入されるようになっている。この挿入筒部13の外周面は、非挿入側端部nに対して挿入側端部mほど縮径する傾斜角度の小さいテーパ面13aとなっており、挿入筒部13が樹脂パイプ11と被覆層12との間に挿入されやすく、また被覆層12を補助的に拡径するようになっている。挿入筒部13の内周部は、樹脂パイプ11が挿通される貫通孔13bとなっている。
前記挿入筒部13の外周のテーパ面13a上には複数の内周側ガイドリブ14が周方向に一定間隔をおいて複数個(第1実施形態では6個)設けられている。この内周側ガイドリブ14の挿入側端部mと非挿入側端部nとを結ぶ面が、挿入筒部13の軸線x方向に対して非挿入側端部nほど軸線xから離れる傾斜面14aとなっている。そして、図4(b)に示すように、挿入筒部13が樹脂パイプ11と被覆層12との間に挿入されたとき、内周側ガイドリブ14の傾斜面14aが被覆層12を拡径させるようになっている。
挿入筒部13の非挿入側端部nには、挿入筒部13の軸線xと直交する方向に延びる支持体を構成する支持板15が円環状に形成されている。該支持板15の外周部には、支持体を構成する支持筒部16が挿入筒部13と同心円状をなすように設けられている。この支持筒部16の開口端部の内周面には面取部16aが切欠形成されている。
前記支持板15及び支持筒部16の内面側には支持板15と支持筒部16に跨るように外周側ガイドリブ17が、周方向において内周側ガイドリブ14間に位置するように複数個(第1実施形態では6個)設けられている。この外周側ガイドリブ17は、内周側ガイドリブ14の回転方向(図2の反時計方向)における後方近傍位置に設けられている。
外周側ガイドリブ17の内周側端部eと外周側端部fとを結ぶ面が、外周側端部fほど軸線xから離れる斜面17aとなっている。また、外周側ガイドリブ17の回転方向の前部には、回転方向の前側が低く、後側が高くなる斜状面17bが、前記斜面17aに隣り合うように形成されている。そして、図4(b)に示すように内周側ガイドリブ14で拡径された被覆層12を、図4(a)に示すように外周側ガイドリブ17の斜面17aで折り返すように構成されている。
前記内周側ガイドリブ14と外周側ガイドリブ17とは、径方向において一部重なるように設けられ、内周側ガイドリブ14で拡径された被覆層12がそのまま外周側ガイドリブ17に導かれ、円滑に折り返されるように構成されている。これら内周側ガイドリブ14及び外周側ガイドリブ17は、それぞれ5〜7本設けることが好ましい。内周側ガイドリブ14及び外周側ガイドリブ17がそれぞれ5本未満の場合には、被覆層12の全周を拡径するように案内する力と拡径された被覆層12を折り返す力が不足して好ましくない。その一方、内周側ガイドリブ14及び外周側ガイドリブ17が7本を超える場合には、内周側ガイドリブ14及び外周側ガイドリブ17と被覆層12との周方向への係合力が強くなる傾向があり、被覆層12の折り返しを継続して行うことが困難になって好ましくない。
次に、以上のように構成された折り返し用治具10についてその作用を説明する。
さて、図1(a)に示すように、樹脂パイプ11端部の被覆層12を折り返すときには、折り返し用治具10を把持して樹脂パイプ11端面に対向させ、図5(a)に示すように、その挿入筒部13を樹脂パイプ11と被覆層12との間に挿入する。このとき、図5(c)に示すように、折り返し用治具10の挿入筒部13の外周面には、挿入側端部mから非挿入側端部nに向かって軸線xから離れる傾斜面14aを有する内周側ガイドリブ14が設けられている。そのため、挿入筒部13を樹脂パイプ11と被覆層12との間に容易に挿入できるとともに、被覆層12が内周側ガイドリブ14の傾斜面14aに案内され、樹脂パイプ11から離間されて次第に拡径する。
図5(b)に示すように、内周側ガイドリブ14の回転方向の後部に位置する被覆層12は、拡径された状態で外周側ガイドリブ17に接近する。一方、樹脂パイプ11は挿入筒部13内側の貫通孔13bへ挿入される。
続いて、図6(a)に示すように、折り返し用治具10を樹脂パイプ11の端面に対し、回転させながら前記図5(a)の状態よりさらに前進させる。すると、図6(c)に示すように、被覆層12は内周側ガイドリブ14の傾斜面14aに沿ってさらに拡径するように案内される。図6(b)に示すように、拡径された被覆層12は、外周側ガイドリブ17の斜状面17bに当って斜面17aに導かれ、その斜面17aに沿って移動し、折り返される。一方、樹脂パイプ11は挿入筒部13内側の貫通孔13bを通ってその後方へ突出する。
次いで、図7(a)に示すように、折り返し用治具10を樹脂パイプ11の端面に対し、回転させながら前記図6(a)の状態よりさらに前進させる。すると、図7(c)に示すように、被覆層12は内周側ガイドリブ14の傾斜面14aに沿ってさらに拡径するように連続して案内される。図7(b)に示すように、拡径された被覆層12は、外周側ガイドリブ17に当ってその斜面17aに案内されて折り返され、折り返し被覆層12Aが形成される。
図8に示すように、折り返し用治具10の回転、前進操作を継続すると、樹脂パイプ11の被覆層12が全周に亘って完全に折り返されて折り返し被覆層12Aが形成され、その折り返し被覆層12Aが樹脂パイプ11外周の折り返されていない被覆層12上に重ねられる。
このように、周方向に複数設けられた内周側ガイドリブ14の傾斜面14aに沿って被覆層12が拡径方向に移動し、その被覆層12が内周側ガイドリブ14間において外周側ガイドリブ17に達するとその斜状面17b及び斜面17aに案内されて折り返される。そのため、被覆層12の全周において皺発生を抑えながら被覆層12の折り返しが行われ、被覆層12が全周に亘って円滑に折り返される。
この場合、折り返し用治具10の内周側ガイドリブ14及び外周側ガイドリブ17が周方向に均等間隔をおいて設けられていることから、被覆層12は全体が均等に折り返される。このように、折り返し用治具10の内周側ガイドリブ14と外周側ガイドリブ17とが協働して作用することにより、樹脂パイプ11の被覆層12を、樹脂パイプ11の端部から所定長さだけ安定した状態で、速やかに折り返すことができる。
このようにして樹脂パイプ11の端部で被覆層12が所定長さだけ折り返されることにより、樹脂パイプ11の端部が露出される。折り返し被覆層12Aの端縁は、樹脂パイプ11の中心軸に直交する面内に位置している。また、この樹脂パイプ11端部の露出量は、例えば継手に差し込まれる差し込み長さにより決定される。その後、被覆層12が一定長さだけ折り返された樹脂パイプ11の露出端部が継手に接続される。このとき、樹脂パイプ11の露出量が予め継手への差し込み長さに基づいて設定されていることから、折り返し被覆層12Aが継手の端面に密着する。
以上の第1実施形態により得られる効果を以下にまとめて記載する。
(1)この第1実施形態の折り返し用治具10では、挿入筒部13の外周に複数の内周側ガイドリブ14が周方向に一定間隔をおいて設けられている。さらに、挿入筒部13の支持板15及び支持筒部16には、内周側ガイドリブ14で拡径された被覆層12を折り返すための外周側ガイドリブ17が周方向において内周側ガイドリブ14間に位置するように設けられている。
そして、この折り返し用治具10を用いて樹脂パイプ11端部の被覆層12を折り返す場合には、挿入筒部13を樹脂パイプ11と被覆層12との間に挿入し、回転しながら押し込むことにより、被覆層12は内周側ガイドリブ14に案内されて拡径された後、外周側ガイドリブ17に案内されて折り返される。すなわち、被覆層12を内周側ガイドリブ14と外周側ガイドリブ17との協働作用により容易に折り返すことができる。
よって、第1実施形態の折り返し用治具10によれば、構成が簡易であるとともに、樹脂パイプ11端部における被覆層12を容易に折り返すことができるという効果を奏する。
(2)前記内周側ガイドリブ14は挿入側端部mと非挿入側端部nとを結ぶ面が挿入筒部13の軸線x方向に対して非挿入側端部nほど軸線xから離れる傾斜面14aを有している。このため、被覆層12を内周側ガイドリブ14の傾斜面14aに沿って容易に拡径させることができる。一方、外周側ガイドリブ17は内周側端部eと外周側端部fとを結ぶ面が外周側端部fほど軸線xから離れる斜面17aを有している。そのため、拡径された被覆層12を外周側ガイドリブ17の斜面17aに沿って良好に折り返すことができる。
(3)前記外周側ガイドリブ17は回転方向の前側が低く、後側が高くなる斜状面17bを有している。従って、内周側ガイドリブ14により拡径された被覆層12を外周側ガイドリブ17の斜状面17bによって外周側ガイドリブ17の斜面17aに誘導することができる。
(4)前記外周側ガイドリブ17は、内周側ガイドリブ14の回転方向における後方近傍位置に設けられている。このため、内周側ガイドリブ14による被覆層12の拡径作用から外周側ガイドリブ17による被覆層12の反転作用へ円滑に移行させることができる。
(5)前記内周側ガイドリブ14と外周側ガイドリブ17とは径方向に重なるように設けられている。そのため、内周側ガイドリブ14により拡径された被覆層12を外周側ガイドリブ17の斜状面17bや斜面17aに連続的に誘導することができる。
(6)前記内周側ガイドリブ14及び外周側ガイドリブ17は、それぞれ6個設けられている。この場合、内周側ガイドリブ14による被覆層12の拡径と、外周側ガイドリブ17による拡径された被覆層12の反転とを、回転と前進に伴う抵抗を抑えつつ、被覆層12の全周に亘って最も有効に行うことができる。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態について図9に基づいて説明する。なお、この第2実施形態以降の実施形態においては、主に前記第1実施形態と相違する部分について説明し、同一部分については説明を省略する。
図9(a),(b)に示すように、前記挿入筒部13のテーパ面13aは、挿入側端部mの短い第1テーパ面13cと、該第1テーパ面13cから支持板15まで延び、第1テーパ面13cよりテーパ角度の大きい第2テーパ面13dとにより構成されている。前記第2テーパ面13d上には、内周側ガイドリブ14が設けられている。該内周側ガイドリブ14は細長薄板状に形成され、その上面が挿入側端部mから非挿入側端部nに向かって軸線xから離れる傾斜面14aとなっている。この内周側ガイドリブ14は、周方向に一定間隔をおいて多数配置されている。
一方、前記支持筒部16の内周面は、支持板15側から内端側へ軸線xから離れるように傾斜する勾配面19となっている。該勾配面19上に外周側ガイドリブ17が設けられている。この外周側ガイドリブ17は内周側ガイドリブ14より幅広の板状に形成され、内周側端部eと外周側端部fとを結ぶ面が、外周側端部fほど軸線xから離れる斜面17aとなっている。この外周側ガイドリブ17には、前記斜状面17bは設けられていない。外周側ガイドリブ17は、周方向において内周側ガイドリブ14と同一位置又は内周側ガイドリブ14間の位置に複数個(第2実施形態では、12個)配置されている。
さて、樹脂パイプ11端部の被覆層12を折り返すときには、挿入筒部13を樹脂パイプ11と被覆層12との間に挿入する。このとき、図9(b)の二点鎖線に示すように、被覆層12は挿入筒部13の第1テーパ面13cから内周側ガイドリブ14の傾斜面14aに案内されて拡径される。その後、拡径された被覆層12は、外周側ガイドリブ17の斜面17aに案内されて折り返される。
従って、この第2実施形態によれば、多数の密に形成された内周側ガイドリブ14によって被覆層12の拡径を全周に亘って均一に行うことができるとともに、拡径された被覆層12を多くの外周側ガイドリブ17によって円滑に折り返すことができる。
(第3実施形態)
次に、本発明を具体化した第3実施形態について図10に基づいて説明する。
図10(a),(b)に示すように、挿入筒部13の外周には、第2実施形態と同様の第1テーパ面13c及び第2テーパ面13dが設けられている。そして、第2テーパ面13d上に内周側ガイドリブ14が設けられている。該内周側ガイドリブ14は細長薄板状に形成され、その上面が挿入側端部mから非挿入側端部nに向かって軸線xから離れる傾斜面14aとなっている。この内周側ガイドリブ14は、周方向に一定間隔をおいて多数配置されている。
一方、外周側ガイドリブ17は小さな四角柱状に形成され、支持板15の外周部と支持筒部16との境界部に設けられている。この外周側ガイドリブ17には前記斜面17aや斜状面17bは設けられておらず、また第2実施形態の勾配面19も設けられていない。外周側ガイドリブ17は、周方向において内周側ガイドリブ14と同一位置又は内周側ガイドリブ14間の位置に複数個(第3実施形態では12個)配置されている。
さて、樹脂パイプ11端部の被覆層12を折り返すときには、挿入筒部13を樹脂パイプ11と被覆層12との間に挿入する。このとき、図10(b)の二点鎖線に示すように、被覆層12は挿入筒部13の第1テーパ面13cから内周側ガイドリブ14の傾斜面14aに案内されて拡径される。その後、拡径された被覆層12は、外周側ガイドリブ17に接触して案内され、支持筒部16の内周面を経て折り返される。
従って、この第3実施形態によれば、多数の密に形成された内周側ガイドリブ14によって被覆層12の拡径を全周に亘って均一に行うことができるとともに、拡径された被覆層12を多くの外周側ガイドリブ17によって容易に折り返すことができる。
(第4実施形態)
次に、本発明を具体化した第4実施形態について図11に基づいて説明する。
図11(a),(b)に示すように、この第4実施形態では、支持筒部16は設けられておらず、支持体は支持板15のみにより構成されている。内周側ガイドリブ14は第1実施形態と同様の形状に形成され、周方向に一定間隔をおいて複数個(第4実施形態では6個)設けられている。
一方、外周側ガイドリブ17はほぼ五角柱状をなし、内周側端部eが先鋭状に形成されている。この外周側ガイドリブ17の内周側の面が斜面17aに相当し、外周側の面が斜状面17bに相当する。外周側ガイドリブ17の先鋭部が内周側ガイドリブ14に近接し、外周部が先鋭部より回転方向の後部に位置するように斜めに配置されている。外周側ガイドリブ17は、周方向において内周側ガイドリブ14と同じ数だけ(第4実施形態では6個)配置されている。
さて、樹脂パイプ11端部の被覆層12を折り返すときには、挿入筒部13を樹脂パイプ11と被覆層12との間に挿入する。このとき、被覆層12は内周側ガイドリブ14の傾斜面14aに案内されて拡径され、拡径された被覆層12は外周側ガイドリブ17の斜状面17b及び斜面17aに案内されて折り返される。
従って、この第4実施形態によれば、支持筒部16が設けられていないため、折り返し用治具10の構成を一層簡易にすることができる。加えて、内周側ガイドリブ14の傾斜面14aによって被覆層12の拡径を容易に行うことができるとともに、拡径された被覆層12を外周側ガイドリブ17の斜状面17bと斜面17aとにより全周に亘って良好に折り返すことができる。
なお、前記各実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 前記外周側ガイドリブ17の斜状面17bの回転方向の前部が内周側ガイドリブ14の傾斜面14aの支持板15側端部に連続するように構成してもよい。
・ 前記外周側ガイドリブ17を内周側ガイドリブ14間において複数設けるように構成してもよい。
・ 前記内周側ガイドリブ14と外周側ガイドリブ17とが径方向において、重なり合わないように構成してもよい。この場合、内周側ガイドリブ14の外周部と外周側ガイドリブ17の内周部とが径方向においてできるだけ近接していることが好ましい。
・ 前記折り返し用治具10に係合するハンドルを設け、折り返し用治具10の操作を容易に行うことができるように構成してもよい。
・ 前記樹脂パイプ11の被覆層12として、突条12aを有しないものを使用することも可能である。
10…折り返し用治具、11…樹脂パイプ、12…被覆層、13…挿入筒部、14…内周側ガイドリブ、14a…傾斜面、15…支持体としての支持板、17…外周側ガイドリブ、17a…斜面、17b…斜状面、e…内周側端部、f…外周側端部、m…挿入側端部、n…非挿入側端部、x…軸線。

Claims (6)

  1. パイプの外周面を覆う被覆層をパイプの端部において回転しながら折り返すための治具であって、
    前記パイプと被覆層との間に挿入側端部が挿入される円筒状の挿入筒部を備え、該挿入筒部の外周には前記被覆層を拡径させるための複数の内周側ガイドリブを周方向に間隔をおいて設けるとともに、前記挿入筒部の非挿入側端部から支持体を延出し、該支持体には前記内周側ガイドリブで拡径された被覆層を折り返すための外周側ガイドリブを周方向に間隔をおいて設けたことを特徴とするパイプ被覆層の折り返し用治具。
  2. 前記内周側ガイドリブは挿入側端部と非挿入側端部とを結ぶ面が挿入筒部の軸線方向に対して非挿入側端部ほど軸線から離れる傾斜面を有するとともに、外周側ガイドリブは内周側端部と外周側端部とを結ぶ面が外周側端部ほど軸線から離れる斜面を有することを特徴とする請求項1に記載のパイプ被覆層の折り返し用治具。
  3. 前記外周側ガイドリブは回転方向の前側が低く、後側が高くなる斜状面を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパイプ被覆層の折り返し用治具。
  4. 前記外周側ガイドリブは、内周側ガイドリブの回転方向における後方近傍位置に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のパイプ被覆層の折り返し用治具。
  5. 前記内周側ガイドリブと外周側ガイドリブとは径方向に重なるように設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のパイプ被覆層の折り返し用治具。
  6. 前記内周側ガイドリブ及び外周側ガイドリブは、それぞれ5〜7個設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のパイプ被覆層の折り返し用治具。
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