JP5608305B1 - 剥離カッター - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係る剥離カッター1は、多層チューブTの端部から内部に向けて中心軸線方向に挿入させて、多層チューブTの径方向への移動を規制して位置決めを行う軸部材12と、刃先となる先端線14cが軸部材12の中心軸線Lと平行な面X内に含まれ、且つ、先端線14cと中心軸線Lとのなす角のうち多層チューブTに当接する側の角度が所定角度θとなるように設けられた刃14とを備え、刃14は、多層チューブTの内部に軸部材12を挿入させたときに多層チューブTの外層t2に先端線14cが当接して、さらに挿入させたときに外層t2に切り込みが入るように配設され、多層チューブTの周方向回転によって切り込みを進展させながら多層チューブTの内層t1と外層t2との間に進入して外層t2を剥離させ、剥離させた外層t2を未剥離の外層t2から切り離す。
【選択図】図1
Description
一例として、特許文献1記載の剥離工具(剥離カッター)は、ボディ内に前方が開口された挿入孔が形成され、ボディ内にはボディの後方から前方に向けて突出した分離爪が形成されている。分離爪の前端部外側面にカッターの刃先が当接した状態で固定され、カッターの刃の近傍のボディ壁に排出口が形成されている。分離爪によって内側部材から被覆材が分離され、分離された被覆材がカッターによって連続的に切り離されて排出口から排出される構成を備えている。これによって、内側部材を傷つけることなく被覆材を剥離することができるというものである。
また当該剥離工具の構成によれば、多層チューブを7〜9回転程度、回転させなければ外層が剥離できないため、剥離工程において作業時間が長くなって多大な労力を要する課題があった。この課題に対しては、当該剥離工具において、電動回転工具を連結して、動力によって回転する構成等も想定されているが、その場合にはさらに装置コストの増加が生じ得る。
これによれば、刃は、多層チューブの外層のみに切り込みを入れることができ、その後、外層を引き剥がすように内層と外層との間に進入していく作用が得らえる。このとき、刃の刃先(先端線)の配置は、内層と接触しない位置となっており、全く内層に傷を付けることなく外層を剥離させることが可能となる。
また、従来の構成においては、多層チューブを7〜9回転、回転させなければ外層の剥離ができなかったのに対して、本発明の構成によれば、1.5回転程度の回転で外層を剥離させることができるため、作業効率を大幅に向上させることが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の第一の実施形態について詳しく説明する。図1は、本実施形態に係る剥離カッター1の例を示す斜視図(概略図)であり、図2は本体2とカバー部材3とを分離した状態を示す斜視図(概略図)である。
なお、被加工対象となる多層チューブは、二層チューブに限定されるものではない。すなわち、三層以上の多層チューブにおいても、剥離対象となる単層もしくは複数層を「外層」とし、剥離非対象となる単層もしくは複数層を「内層」とすれば、上記二層チューブの場合と同様に扱うことができる。
これによれば、二層チューブTの内部に軸部材12を挿入させたときに、二層チューブTの内層t1の端部には刃14の刃先(先端線14c)が当接しない状態で、且つ、外層t2の端部に刃14の刃先(先端線14c)を当接(所定角度θをなす当接となる)させて切り込みを入れることができる。すなわち、内層t1には一切当接しないため、内層t1に傷を付けるおそれがまったくない。
本実施形態におけるカバー部材3は、図1、図2に示すように、軸部材12および刃14を覆うように、本体2に対して固定される。特に、刃14が露出しないように覆うことで、作業者が刃14に触れることが防止されるため、剥離工程を安全に実施することが可能となる。
なお、二層チューブTの上記位置決めは、前述の軸部材12のみによって行ってもよく、もしくは、上記の開口部22のみによって行ってもよく、または、軸部材12および開口部22の両方によって行ってもよい。
以下、図面を参照して、本発明の第二の実施形態について詳しく説明する。図8は、本実施形態に係る剥離カッター1の例を示す斜視図(概略図)であり、図9は、本体2とカバー部材3とを分離した状態を示す斜視図(概略図)である。また、図10は、本体2の例を示す概略図であり、図10(a)は平面図、図10(b)は正面図、図10(c)は側面図である。また、図11は、図10(a)におけるC−C線で表示される面(以下、「C−C面」という)による断面図である。ここで、C−C面は、刃14の下面14a(および上面14b)と直交し、且つ、刃先となる先端線14cと直交する面である。
なお、本実施形態を説明するための図において、前述の第一の実施形態と同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明を省略する。
ここで、本願発明者らは、θを小さく設定すれば(例えば、30[°]≦θ≦50[°]程度)、二層チューブTを回転させて内層t1から外層t2を剥離させる際の刃14による切れ味を向上させることができることを見出した。しかし、剥離された外層t2の端部が垂直断面ではなくテーパ状の断面形状(以下、単に「テーパ形状」という)となってしまい、仕上がり形状が悪くなってしまうという課題が生じることが明らかとなった。
仮に、第1のストッパ16の全部領域が薄く形成されていると、二層チューブTの内層t1と外層t2との間に第1のストッパ16が進入し易くなり、ストッパとしての停止作用を奏さない場合が生じ得る。一方、第1のストッパ16の全部領域が厚く形成されていると、切り込みが入れられて剥離が開始された外層t2が乗り越え難くなり、剥離作用がスムーズに行われない場合が生じ得る。これに対して、上記の構成を備える第1のストッパ16によれば、いずれの問題も解消することが可能となる。
また、従来の構成においては、多層チューブを7〜9回転、回転させなければ外層の剥離ができなかったのに対して、本発明の構成によれば、1.5回転程度の回転で外層t2を剥離させることができる。したがって、作業時間の短縮化によって作業効率を大幅に向上させることが可能となる。また、電動回転工具等も不要であり、装置コストの増加を抑制することが可能となる。
2 本体
3 カバー部材
12 軸部材
14 刃
14c 刃先(先端線)
16 第1のストッパ
18 第2のストッパ
22 開口部
24 排出口
T 多層チューブ
t1 多層チューブの内層
t2 多層チューブの外層
Claims (8)
- 多層チューブの外層を内層から剥離する剥離カッターであって、
前記多層チューブの端部から内部に向けて中心軸線方向に挿入させて、該多層チューブの径方向への移動を規制して位置決めを行う軸部材と、
刃先となる先端線が前記軸部材の中心軸線と平行な面内に含まれるように、且つ、該先端線と該中心軸線とのなす角のうち前記多層チューブに当接する側の角度が所定角度θとなるように設けられた刃と、を備え、
前記刃は、前記多層チューブの内部に前記軸部材を挿入させたときに該多層チューブの外層に前記先端線が当接して、さらに挿入させたときに該外層に切り込みが入るように配設されており、該多層チューブの周方向回転によって前記切り込みを進展させながら該多層チューブの内層と外層との間に進入して該外層を剥離させ、該剥離させた外層を未剥離の外層から切り離すこと
を特徴とする剥離カッター。 - 前記先端線と平行で且つ前記軸部材の中心軸線を含む面を基準面としたときに、
前記刃は、前記先端線から背部へ向かうにつれて前記基準面に接近するように傾斜して配設されていること
を特徴とする請求項1記載の剥離カッター。 - 前記刃は、前記基準面に対して、下面のなす角が所定角度αとなるように配設されていること
を特徴とする請求項2記載の剥離カッター。 - 前記所定角度αは、0[°]<α≦20[°]であること
を特徴とする請求項3記載の剥離カッター。 - 前記多層チューブの内部に前記軸部材を挿入させて所定長さの切り込みが入った位置で該多層チューブの外層の端部に当接する第1のストッパを備えること
を特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の剥離カッター。 - 前記多層チューブの内部に前記軸部材を所定長さ挿入させた位置で該多層チューブの内層の端部に当接する第2のストッパを備えること
を特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の剥離カッター。 - 前記所定角度θは、10[°]≦θ≦80[°]であること
を特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の剥離カッター。 - 前記軸部材および前記刃を覆って設けられるカバー部材をさらに備え、
前記カバー部材には、前記軸部材と中心軸線を一致させ且つ前記多層チューブの外径と同一寸法の内径を有する円形状の開口部と、前記剥離されて切り離された外層が排出される排出口とが設けられていること
を特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の剥離カッター。
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