JP2007202338A - 電線保護チューブ - Google Patents
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Abstract
【課題】コストをかけずに、外側のテープ巻き部分を含めて、容易に解体することのできる電線保護チューブを提供する。
【解決手段】樹脂成形されたチューブ本体11の周壁の一部に、引き裂きライン13を介してチューブ本体11に一体成形され、且つ、引き裂きライン13で長手方向の全長にわたって縦に引き裂かれることにより、チューブ本体11から切り離される切離片14を設け、その切離片14の断面形状を、径方向外側に鋭角の尖鋭部14aを有する断面形状に設定した。チューブ本体11に長手方向に沿ってスリット12が設けられており、そのスリット12に隣接したチューブ本体11の周壁端部に切離片14が設けられている。
【選択図】図4
【解決手段】樹脂成形されたチューブ本体11の周壁の一部に、引き裂きライン13を介してチューブ本体11に一体成形され、且つ、引き裂きライン13で長手方向の全長にわたって縦に引き裂かれることにより、チューブ本体11から切り離される切離片14を設け、その切離片14の断面形状を、径方向外側に鋭角の尖鋭部14aを有する断面形状に設定した。チューブ本体11に長手方向に沿ってスリット12が設けられており、そのスリット12に隣接したチューブ本体11の周壁端部に切離片14が設けられている。
【選択図】図4
Description
本発明は、ワイヤーハーネスの解体に有利な電線保護チューブに関するものである。
ワイヤーハーネス保護のための手段として、図5に示すようなコルゲートチューブ(電線保護チューブ)1が知られている。このコルゲートチューブ1は、一体成形したチューブ本体11に長手方向に沿ったスリット12を形成した構造をなしており、ワイヤーハーネスにスリット部分を押し付けて、スリットを押し広げることにより、ワイヤーハーネスの外周に装着することができる。
このようなスリット12の付いたコルゲートチューブ1を使用する場合、多くは、外側からテープを巻き付けて使用することになるが、外側から巻き付けたテープが、解体時に容易に取り外せないという問題がある。
一方、最近では、ワイヤーハーネスの解体の仕方について多くの提案がなされている。
一つの手段は、電線束をテープ巻きするときに、テープの下側に引き裂き線材を入れておき、解体時は、引き裂き線材の端部を軸線方向に沿って引っ張ることで、テープを引き裂いて、取り外せるようにしたものである(例えば、特許文献1参照)。
また、もう一つの手段は、樹脂製外装材に引き裂き線材を埋設しておき、解体時は、引き裂き線材の端部を軸線方向に沿って引っ張ることで、外装材を縦割れ状態で引き裂き、引き裂いた後、引き裂き部の裂け幅を広げて、ワイヤーハーネスから外装材を取り外せるようにしたものである(例えば、特許文献2参照)。
また、更に一つの手段は、樹脂製外装材に引き裂きラインを設けておき、引き裂きラインで外装材を縦割れさせることにより、ワイヤーハーネスから外装材を取り外せるようにしたものである(例えば、特許文献3参照)。
特開平11−260151号公報
特開平11−252739号公報
特開平11−299032号公報
ところで、前記特許文献1に記載の手段は、特別に用意した引き裂き線材をテープの下に配した上でテープ巻きするというものであり、引き裂き線材が別に必要である上、組み付け時の作業が面倒である。
また、前記特許文献2に記載の手段は、同じく特別に用意した引き裂き線材を電線外装材の中に埋設しておくというものであり、引き裂き線材が別に必要である上に、加工が複雑である。
また、前記特許文献3に記載の手段は、単に引き外装材の一部を引き裂くだけのものであり、その上に巻いたテープまで引き裂くことは難しい。
よって、コルゲートチューブの外側にテープを巻き付けた場合の解体手段として、これらの技術を適用したとしても、コストをかけずに、容易に解体できるようにすることはできない。
本発明は、上記事情を考慮し、コストをかけずに、外側のテープ巻き部分を含めて、容易に解体することのできる電線保護チューブを提供することを目的とする。
請求項1の発明は、樹脂成形されたチューブ本体の周壁の一部に、引き裂きラインを介して該チューブ本体に一体成形され、且つ、該引き裂きラインで長手方向の全長にわたって縦に引き裂かれることにより、該チューブ本体から切り離される切離片を設け、その切離片の断面形状を、径方向外側に鋭角の尖鋭部を有する断面形状に設定したことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の電線保護チューブであって、前記チューブ本体に長手方向に沿ってスリットが設けられており、そのスリットに隣接した前記チューブ本体の周壁端部に前記切離片が設けられていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、引き裂きラインで切り離される切離片の断面形状を、径方向外側に鋭角の尖鋭部を有する断面形状に設定したので、電線保護チューブの外側にテープを巻いてある場合でも、切離片を引き裂くと同時に、その切離片の尖鋭部によってテープを引き裂くことができる。従って、電線保護チューブとテープを同時にワイヤーハーネスから引き剥がすことができ、特別な工具を用いることなく、解体作業を容易に行うことができる。また、切離片14は、チューブ本体と一体成形したものであるから、コスト上昇を最小限に抑えることができる。
請求項2の発明によれば、ワイヤーハーネスへの装着が容易なスリット付きのチューブであるため、多くの場合、その外側からテープを巻き付けて使用することになるが、テープを巻き付けている場合であっても、前述のように切離片の尖鋭部で簡単にテープを引き裂くことができるため、解体作業を容易に行うことができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は実施形態の電線保護チューブの概略構成を示す斜視図、図2は切離片を切り離し出した状態を示す斜視図、図3は切離片を長手方向に沿って引き裂いている状態を示す斜視図、図4は切離片の引き裂きと同時に外側に巻いたテープを引き裂いている状態を示す斜視図である。
この電線保護チューブとしてのコルゲートチューブ10は、図1〜図3に示すように、樹脂成形されたチューブ本体11の周壁の一部に、引き裂きライン13を介してチューブ本体11に一体成形され、且つ、引き裂きライン13で長手方向の全長にわたって縦に引き裂かれることにより、チューブ本体11から切り離される切離片14を設け、その切離片14の断面形状を、径方向外側に鋭角の尖鋭部14aを有する三角形状に設定したものである。
この場合、チューブ本体11には、長手方向に沿ってスリット12が設けられており、そのスリット12に隣接したチューブ本体11の周壁端部に前記切離片14が設けられている。
次に作用を説明する。
ワイヤーハーネスへの装着は、従来のスリット付きのコルゲートチューブと同様に行うことができる。即ち、ワイヤーハーネスにコルゲートチューブ10のスリット12部分を押し付けて、スリット12を押し広げることにより、ワイヤーハーネスの外周に装着することができる。そして、実際の使用時は、図4に示すように、その上からテープTを巻き付けて使用する。その際、コルゲートチューブ10の端部はテープTの巻き付け端から外に出しておく。
廃車時などにおいてコルゲートチューブ10の解体の必要が生じた場合は、図4に示すように、引き裂きライン13で切離片14を縦に引き裂く。そうすると、引き裂きライン13で切り離される切離片14の断面形状が径方向外側に鋭角の尖鋭部14aを有する断面形状に設定されているので、切離片14を引き裂くと同時に、その切離片14の尖鋭部14aによって、テープTを簡単に引き裂くことができる。
従って、コルゲートチューブ10とテープTを同時にワイヤーハーネスから引き剥がすことができ、特別な工具を用いることなく、解体作業を容易に行うことができる。この場合、切離片14は、チューブ本体11と一体成形したものであるから、コスト上昇を最小限に抑えることができる。
尚、前記実施形態では、電線保護チューブとしてコルゲートチューブを用いた場合について説明したが、電線保護チューブはコルゲートチューブに限られるものではなく、シート状のものから成るチューブや円筒状のチューブ等の他のチューブも含むことは勿論である。
10 コルゲートチューブ(電線保護チューブ)
11 チューブ本体
12 スリット
13 引き裂きライン
14 切離片
14a 尖鋭部
11 チューブ本体
12 スリット
13 引き裂きライン
14 切離片
14a 尖鋭部
Claims (2)
- 樹脂成形されたチューブ本体の周壁の一部に、引き裂きラインを介して該チューブ本体に一体成形され、且つ、該引き裂きラインで長手方向の全長にわたって縦に引き裂かれることにより、該チューブ本体から切り離される切離片を設け、その切離片の断面形状を、径方向外側に鋭角の尖鋭部を有する断面形状に設定したことを特徴とする電線保護チューブ。
- 請求項1に記載の電線保護チューブであって、
前記チューブ本体に長手方向に沿ってスリットが設けられており、そのスリットに隣接した前記チューブ本体の周壁端部に前記切離片が設けられていることを特徴とする電線保護チューブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006019098A JP2007202338A (ja) | 2006-01-27 | 2006-01-27 | 電線保護チューブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006019098A JP2007202338A (ja) | 2006-01-27 | 2006-01-27 | 電線保護チューブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007202338A true JP2007202338A (ja) | 2007-08-09 |
Family
ID=38456352
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006019098A Abandoned JP2007202338A (ja) | 2006-01-27 | 2006-01-27 | 電線保護チューブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007202338A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023239891A1 (en) | 2022-06-10 | 2023-12-14 | Lubrizol Advanced Materials, Inc. | Thermoplastic polyurethanes with high temperature stability and uses thereof |
WO2024102687A1 (en) | 2022-11-08 | 2024-05-16 | Lubrizol Advanced Materials, Inc. | High resilient thermoplastic polyurethanes and uses thereof |
-
2006
- 2006-01-27 JP JP2006019098A patent/JP2007202338A/ja not_active Abandoned
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023239891A1 (en) | 2022-06-10 | 2023-12-14 | Lubrizol Advanced Materials, Inc. | Thermoplastic polyurethanes with high temperature stability and uses thereof |
WO2024102687A1 (en) | 2022-11-08 | 2024-05-16 | Lubrizol Advanced Materials, Inc. | High resilient thermoplastic polyurethanes and uses thereof |
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