JP2010006849A - Pvc粘着テープ - Google Patents
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Abstract
【課題】ポリ塩化ビニル樹脂からなる基材の分別が行い易い構造を有するPVC粘着テープを提供する。
【解決手段】PVC粘着テープ1は、主成分がポリ塩化ビニル樹脂からなるフィルム状のビニル基材4と、ビニル基材4の片側に設けられて且つ被巻装部材に粘着可能な粘着層5とを備えている。粘着層5は、ビニル基材4側の粘着力が被巻装部材側の粘着力よりも小さくなるように形成され、ビニル基材4は、粘着層5から剥離可能なものとして形成されている。粘着層5は、ビニル基材4側に形成される第一粘着層6と、被巻装部材側に形成される第二粘着層7と、第一粘着層6と第二粘着層7との間に介在する中間層8とを有している。中間層8は、ビニル基材4よりも、第一粘着層6及び第二粘着層7が粘着し易くなる部材により形成されている。
【選択図】図1
【解決手段】PVC粘着テープ1は、主成分がポリ塩化ビニル樹脂からなるフィルム状のビニル基材4と、ビニル基材4の片側に設けられて且つ被巻装部材に粘着可能な粘着層5とを備えている。粘着層5は、ビニル基材4側の粘着力が被巻装部材側の粘着力よりも小さくなるように形成され、ビニル基材4は、粘着層5から剥離可能なものとして形成されている。粘着層5は、ビニル基材4側に形成される第一粘着層6と、被巻装部材側に形成される第二粘着層7と、第一粘着層6と第二粘着層7との間に介在する中間層8とを有している。中間層8は、ビニル基材4よりも、第一粘着層6及び第二粘着層7が粘着し易くなる部材により形成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、ビニル基材と粘着層とを備えるPVC粘着テープに関する。
従来より、例えば、自動車などのワイヤハーネスの結束や、ワイヤハーネス用保護部材をワイヤハーネスに固定する場合には、ポリ塩化ビニル樹脂を基材としたPVC(ポリ塩化ビニル)粘着テープが用いられている。これは、PVC粘着テープの基材として用いられるポリ塩化ビニル樹脂の物性が耐水性、耐薬品性、電気絶縁性などに優れたものとなっているからである。
ワイヤハーネスの結束やワイヤハーネス用保護部材をワイヤハーネスに固定する際は、PVC粘着テープを結束位置や固定位置に巻き付けるようにして結束及び固定がなされている。ワイヤハーネスに対して用いられるPVC粘着テープは、例えば、ハーネステープなどと呼ばれており、他の用途に用いられるような一般的なPVC粘着テープに比べて粘着性が薄く、べたつきが少なくなるように形成されている。
PVC粘着テープ(ハーネステープ)は、上述した通りポリ塩化ビニル樹脂を主成分とする基材と、粘着性を有する粘着剤からなり基材の片側(例えば、結束するワイヤハーネス側)に設けられる粘着層とを備えるものが知られている(例えば下記特許文献1参照)。基材は、所定の厚さを有するフィルム状に形成されており、ポリ塩化ビニル樹脂以外にも可塑剤、安定剤、顔料などが添加されたものとなっている。粘着層は、基材の片側全面に粘着剤を塗布して設けられている。粘着層は、PVC粘着テープをワイヤハーネスなどの被巻装部材に巻き付ける際に、この被巻装部材に粘着が可能な粘着性を有するようになっている。
ところで、近年、環境への配慮から、使用済みとなった上述のPVC粘着テープなどもリサイクルされるようになってきている。このPVC粘着テープをリサイクルする場合には、ポリ塩化ビニル樹脂を含むため、主にマテリアルリサイクルと呼ばれる方法が用いられている。マテリアルリサイクルとは、ポリ塩化ビニル樹脂を含む使用済みの製品からポリ塩化ビニル樹脂のみを分別した後、分別されたポリ塩化ビニル樹脂をそのまま利用して新たなポリ塩化ビニル樹脂製の製品に再加工するというものである。このリサイクル方法においては、ポリ塩化ビニル樹脂を単一素材化することが基本的且つ必須な条件となっている。すなわち、PVC粘着テープをリサイクルする場合は、ポリ塩化ビニル樹脂が主成分である基材と粘着層とを確実に分別することが必要となる。
特開2001−59076号公報
しかしながら、PVC粘着テープは、上述した通りワイヤハーネスなどの被巻装部材に巻き付ける際に被巻装部材と十分粘着するような粘着性を有する粘着層を備えている。この粘着層は、基材とも十分粘着するような粘着性を有しているため、基材が粘着層から剥がれないようにもなっている。このことから、従来からのPVC粘着テープにあっては、基材と粘着層との分別が行い難いという問題点を有していることがわかる。言い換えると、従来からのPVC粘着テープは、リサイクル性が良くないという問題点を有している。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、ポリ塩化ビニル樹脂からなる基材の分別が行い易い構造を有するPVC粘着テープを提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の本発明のPVC粘着テープは、主成分がポリ塩化ビニル樹脂からなるフィルム状のビニル基材と、該ビニル基材の片側に設けられて且つ被巻装部材に粘着可能な粘着層とを備えるPVC粘着テープにおいて、前記粘着層は、前記ビニル基材側の粘着力が前記被巻装部材側の粘着力よりも小さくなるように形成され、前記ビニル基材は、前記粘着層から剥離可能なものとして形成されることを特徴としている。
本発明によれば、ビニル基材と粘着層との間に働く粘着力よりも被巻装部材と粘着層との間に働く粘着力の方が大きくなる。すなわち、粘着層は被巻装部材に対してより大きな粘着力で粘着した状態となる。これにより、被巻装部材に巻き付けられた状態のPVC粘着テープにおけるビニル基材を分別することができる。従って、PVC粘着テープのリサイクル性の向上を図ることができる。
請求項2に記載の本発明のPVC粘着テープは、請求項1に記載のPVC粘着テープにおいて、前記粘着層は、前記ビニル基材側に形成される第一粘着層と、前記被巻装部材側に形成される第二粘着層と、前記第一粘着層と前記第二粘着層との間に介在する中間層とを有し、該中間層は、前記ビニル基材よりも、前記第一粘着層及び前記第二粘着層が粘着し易くなる部材により形成されることを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、PVC粘着テープにおけるビニル基材を分別する場合、ビニル基材のみを分別することを行い易くするために、第一粘着層と第二粘着層とこれらの間に介在する中間層とにより粘着層が形成される。
請求項3記載の本発明のPVC粘着テープは、請求項2に記載のPVC粘着テープにおいて、前記中間層は、メッシュ状繊維素材により形成されることを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、中間層には、メッシュ状繊維素材が用いられる。このメッシュ状繊維素材は、第一粘着層及び第二粘着層が絡みつき付着しやすい部材であることから、第一粘着層及び第二粘着層が中間層に対してより良好に粘着するようになる。又、中間層がメッシュ状繊維素材であることから、第一粘着層及び第二粘着層はメッシュ状繊維素材を介して互いに粘着するようになる。すなわち、中間層を介して第一粘着層と第二粘着層とが一体化した状態となる。本発明によれば、ビニル基材を分別することが行い易くなるのは勿論のこと、ビニル基材の分別を確実に行うことができる。また、本発明によれば、中間層がメッシュ繊維素材であることから、PVC粘着テープ自体を破れにくくすることができる。
請求項4記載の本発明のPVC粘着テープは、請求項1ないし請求項3いずれか記載のPVC粘着テープにおいて、車両に配索されるワイヤハーネスに用いることを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、PVC粘着テープは、車両に配索されるワイヤハーネスに対して好適に用いることができる。
請求項1に記載された本発明によれば、ポリ塩化ビニル樹脂からなるビニル基材の分別が行い易い構造を有するPVC粘着テープを提供することができるという効果を奏する。本発明によれば、ビニル基材の分別を行い易くすることができ、結果PVC粘着テープのリサイクル性の向上を図ることができるという効果を奏する。
請求項2に記載された本発明によれば、ビニル基材の分別を行い易くすることができる構造を提供することができるという効果を奏する。
請求項3に記載された本発明によれば、ビニル基材の分別を確実に行うことができるという効果を奏する。また、本発明によれば、PVC粘着テープ自体の破れを防止することができるという効果を奏する。
請求項4に記載された本発明によれば、車両に配索されるワイヤハーネスに好適に用いることができるという効果を奏する。
以下、図面を参照しながら本発明のPVC粘着テープの一実施の形態について説明する。図1はワイヤハーネス及びワイヤハーネス用保護部材に対して巻き付けられた本発明のPVC粘着テープがビニル基材と粘着層に分別されるまでの流れを示す模式的な図であり、(a)はワイヤハーネスからワイヤハーネス用保護部材にかけて本発明のPVC粘着テープが巻き付けられた状態を示す斜視図、(b)は(a)中で指定する範囲の本発明のPVC粘着テープの拡大側面図、(c)はビニル基材のみを剥がしている状態の斜視図、(d)は粘着層のみになったPVC粘着テープを示す斜視図、(e)は分別された状態のビニル基材を示す斜視図である。図2は図1のPVC粘着テープの構造を模式的に示す断面図である。図3は図2のPVC粘着テープのビニル基材が剥がれている状態を模式的に示す断面図である。
図1において、引用符号1は本発明のPVC粘着テープ、引用符号2はワイヤハーネス、引用符号3はワイヤハーネス用保護部材を示している。尚、ワイヤハーネス2は3本の電線から構成されており(一例であるものとする)、ワイヤハーネス用保護部材3にはコルゲートチューブが使用されている(一例であるものとする)。
PVC粘着テープ1は、ワイヤハーネス2に対してワイヤハーネス用保護部材3を固定するために用いられている(一例であるものとする)。PVC粘着テープ1は、図1(a)に示す如くワイヤハーネス2からこのワイヤハーネス2に対して位置決めされたワイヤハーネス用保護部材3にかけてラップ巻きされており、ワイヤハーネス2とワイヤハーネス保護部材3とを固定するものとして機能している。PVC粘着テープ1は、PVC粘着テープ1の基材であってポリ塩化ビニル樹脂を主成分とするビニル基材4と、このビニル基材4の片側全面に設けられてワイヤハーネス2やワイヤハーネス保護部材3などの被巻装部材に粘着可能な粘着性を有する粘着層5とを備えて構成されている(図1(b)参照)。尚、PVC粘着テープ1は、背景技術の欄で説明したハーネステープと同様に一般的なPVC粘着テープに比べて粘着性が薄く、べたつきが少なくなるように形成されている。
PVC粘着テープ1は、ビニル基材4の分別が行い易い構造を有するように形成されている。以下、先ずはPVC粘着テープ1の上記各構成について説明する。
図2及び図3において、ビニル基材4は、PVC粘着テープ1の表面側(図2及び図3における紙面上下方向の上側)に位置し、所定の厚さ及び幅を有するフィルム状に形成されている。ビニル基材4は、主成分がポリ塩化ビニル樹脂により形成されている。ビニル基材4は、単一素材として分別されるとリサイクルが可能なものとなっている。本形態のビニル基材4には、ポリ塩化ビニル樹脂の他に可塑剤、安定剤、顔料等が少量含まれている。
粘着層5は、第一粘着剤からなりビニル基材4側に設けられる第一粘着層6と、第二粘着剤からなりPVC粘着テープ1を巻き付けるワイヤハーネス2側(被巻装部材側)に設けられる第二粘着層7と、第一粘着層6と第二粘着層7との間に介在する中間層8とを有している。粘着層5は、PVC粘着テープ1におけるビニル基材を分別する場合、ビニル基材のみを分別することが行い易いように形成されている。
第一粘着層6は、所定の厚さ及び幅を有するようにしてビニル基材4側に設けられている。第一粘着層6は、図1(c)に示すようにビニル基材4を分別しようとする場合、ビニル基材4が第一粘着層6から剥離可能な粘着力を有するように形成されている。また、第一粘着層6は、ビニル基材4を分別する時以外において、ビニル基材4が剥離してしまうことがないような粘着力を有するようにも調整されている。
第一粘着層6は、第二粘着層7と比べて小さい粘着力を有するように形成されている。すなわち、第一粘着層6は、第一粘着層6とビニル基材4との間に働く粘着力よりも第二粘着層7とワイヤハーネス2あるいはワイヤハーネス保護部材3との間に働く粘着力の方が大きくなるように形成されている。第一粘着層6は、図1(c)に示すようにビニル基材4を分別することができるように形成されている。
第二粘着層7は、所定の厚さ及び幅を有するようにしてワイヤハーネス2側(被巻装部材側)に設けられている。第二粘着層7は、図1(a)に示すようなラップ巻きをする場合、ワイヤハーネス2あるいはワイヤハーネス用保護部材3に対して粘着可能な粘着力を有するように形成されている。第二粘着層7は、図1(c)に示すようにビニル基材4を分別しようとする時に、ラップ巻きによってPVC粘着テープ1同士が重なる部分のビニル基材4を剥離させることが可能な粘着力を有するように調整されている。又、第二粘着層7は、第一粘着層6と比べて大きい粘着力を有するように形成されている。第二粘着層7は、第一粘着層6と同じく図1(c)に示すようにビニル基材4を分別することができるように形成されている。
中間層8は、所定の厚さ及び幅を有するメッシュ状繊維素材によって形成されている(一例であるものとする。ビニル基材4よりも第一粘着層6及び第二粘着層7が粘着し易くなる部材であればよいものとする)。このメッシュ状繊維素材は、ビニル基材4よりも第一粘着層6及び第二粘着層7が絡みつき付着し易い部材となっている。従って、中間層8には、第一粘着層6及び第二粘着層7が良好に粘着し易いようになっている。
中間層8は、メッシュ状繊維素材により形成されることから、このメッシュ状繊維素材を介して第一粘着層6と第二粘着層7とが互いに粘着できるようになっている。すなわち、中間層8は、第一粘着層6と第二粘着層7とを一体化させる機能を有するものとなっている。中間層8は、図1(c)に示すようにビニル基材4を分別しようとする場合、ビニル基材4を分別することを行い易くするのは勿論のこと、ビニル基材4の分別を確実に行うことができるように形成されている。又、中間層8は、メッシュ状繊維素材により形成されることから、PVC粘着テープ1自体が破れにくくなるようにも形成されている。
次に、上記構成及び構造に基づいて本発明のPVC粘着テープ1のビニル基材4を分別する作業について説明する。
先ず、ラップ巻きされたPVC粘着テープ1の一端側でビニル基材4を粘着層5(第一粘着層6)から剥がす。次に、一端側で粘着層5から剥がされた状態のビニル基材4を引っ張り、PVC粘着テープ1の他端に向かって剥がしていく(図1(c)参照)。この時、ビニル基材4には、ラップ巻きによって重なっている部分があるため、例えばワイヤハーネス2の軸方向(図1(c)の矢印A方向)に引っ張るようにして剥がす方が好ましい。最後に、ビニル基材4を粘着テープ1の他端まで剥がすことにより、ビニル基材4は分別された状態(図1(e)参照)となり、ビニル基材4の分別作業が完了する。
尚、ワイヤハーネス2及びワイヤハーネス用保護部材3に対してPVC粘着テープ1が重なる(ラップする)部分を少なくするようにラップ巻きを施すと、ビニル基材4を分別する作業をより行い易くすることができる。
ビニル基材4を分別し終えると、粘着層5はワイヤハーネス2の表面に残された状態となる(図1(d)参照)。ワイヤハーネス2は、この粘着層5を剥がすことにより、解体することができるようになる。尚、使用済みとなった粘着層5は、適宜処理されるものとする。
以上、図1ないし図3を参照しながら説明をしてきたように、本発明のPVC粘着テープ1によれば、ビニル基材4と粘着層5(第一粘着層6)との間に働く粘着力よりもワイヤハーネス2あるいはワイヤハーネス保護部材3と粘着層5(第二粘着層7)との間に働く粘着力の方が大きくなる。すなわち、粘着層5はワイヤハーネス2あるいはワイヤハーネス保護部材3に対してより大きな粘着力で粘着した状態となる。また、PVC粘着テープ1は、ビニル基材4が剥離可能なものとなる。これにより、ワイヤハーネス2あるいはワイヤハーネス保護部材3にラップ巻きされた状態のPVC粘着テープ1におけるビニル基材4を分別することができる。従って、PVC粘着テープ1のリサイクル性の向上を図ることができる。
また、本発明のPVC粘着テープ1によれば、粘着層5が第一粘着層6と第二粘着層7とこれらの間に介在する中間層8とにより形成されることから、PVC粘着テープ1におけるビニル基材4を分別する場合、ビニル基材4のみを分別することを行い易くすることができる。
さらに、本発明のPVC粘着テープ1によれば、中間層8には、メッシュ状繊維素材が用いられる。このメッシュ状繊維素材は、第一粘着層6及び第二粘着層7が絡みつき付着しやすい部材であることから、第一粘着層6及び第二粘着層7が中間層8に対してより良好に粘着するようになる。又、中間層8がメッシュ状繊維素材であることから、第一粘着層6及び第二粘着層7はメッシュ状繊維素材を介して互いに粘着するようになる。すなわち、中間層8を介して第一粘着層6と第二粘着層7とが一体化した状態となる。本発明によれば、ビニル基材4を分別することが行い易くなるのは勿論のこと、ビニル基材4の分別をより確実に行うことができる。また、本発明によれば、中間層8がメッシュ繊維素材であることから、PVC粘着テープ1自体を破れにくくすることができる。
尚、本発明のPVC粘着テープ1におけるビニル基材4の分別方法は、上述した分別方法に限るものではない。例えば、ワイヤハーネス2及びワイヤハーネス用保護部材3からPVC粘着テープ1全体を剥がした後で、ビニル基材4を粘着層5から剥がして分別するという方法でも良いものとする。この他、ラップ巻きに限定するものではない。
上述してきた本発明のPVC粘着テープ1は、ワイヤハーネス2とワイヤハーネス用保護部材3の固定以外にも用いることができる。例えば、ワイヤハーネス用保護部材3のみに巻き付けるような場合(例えばコルゲートチューブのスリットの開きを防止する)や、ワイヤハーネス2を構成する3本の電線に直接巻き付けて各電線を結束するような場合にも用いることができる。すなわち、車両に配索されるワイヤハーネスに対して好適に用いることができる。尚、本発明のPVC粘着テープ1は、車両に配索されるワイヤハーネスへの使用以外にも使用することができるものとする。例えば、車両内部品の仮止めなどに用いても良いものとする。
以上、本発明のPVC粘着テープ1によれば、ビニル基材4の分別が行い易い構造を有するように形成されていることから、PVC粘着テープ1におけるビニル基材4(ポリ塩化ビニル樹脂)のリサイクル性を向上させるという効果を奏することができる。
この他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
ここで、ワイヤハーネス用としてのPVC粘着テープ1の幅、厚さとPVC粘着テープ1を構成するビニル基材4、粘着層5(第一粘着層6、第二粘着層7、中間層8を形成するメッシュ状繊維素材)における各部材の厚さについて以下に具体例を記載する。PVC粘着テープ1の幅は19mm、PVC粘着テープ1の厚さは0.1mm程度、ビニル基材4の厚さは0.08mm程度、粘着層5(第一粘着層6と第二粘着層7と中間層8)の厚さは0.02mm程度である。
1 PVC粘着テープ
2 ワイヤハーネス
3 ワイヤハーネス用保護部材
4 ビニル基材
5 粘着層
6 第一粘着層
7 第二粘着層
8 中間層
2 ワイヤハーネス
3 ワイヤハーネス用保護部材
4 ビニル基材
5 粘着層
6 第一粘着層
7 第二粘着層
8 中間層
Claims (4)
- 主成分がポリ塩化ビニル樹脂からなるフィルム状のビニル基材と、該ビニル基材の片側に設けられて且つ被巻装部材に粘着可能な粘着層とを備えるPVC粘着テープにおいて、
前記粘着層は、前記ビニル基材側の粘着力が前記被巻装部材側の粘着力よりも小さくなるように形成され、
前記ビニル基材は、前記粘着層から剥離可能なものとして形成される
ことを特徴とするPVC粘着テープ。 - 請求項1に記載のPVC粘着テープにおいて、
前記粘着層は、前記ビニル基材側に形成される第一粘着層と、前記被巻装部材側に形成される第二粘着層と、前記第一粘着層と前記第二粘着層との間に介在する中間層とを有し、
該中間層は、前記ビニル基材よりも、前記第一粘着層及び前記第二粘着層が粘着し易くなる部材により形成される
ことを特徴とするPVC粘着テープ。 - 請求項2に記載のPVC粘着テープにおいて、
前記中間層は、メッシュ状繊維素材により形成される
ことを特徴とするPVC粘着テープ。 - 請求項1ないし請求項3いずれか記載のPVC粘着テープにおいて、
車両に配索されるワイヤハーネスに用いる
ことを特徴とするPVC粘着テープ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008164046A JP2010006849A (ja) | 2008-06-24 | 2008-06-24 | Pvc粘着テープ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008164046A JP2010006849A (ja) | 2008-06-24 | 2008-06-24 | Pvc粘着テープ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010006849A true JP2010006849A (ja) | 2010-01-14 |
Family
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JP2008164046A Pending JP2010006849A (ja) | 2008-06-24 | 2008-06-24 | Pvc粘着テープ |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2010006849A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017119806A (ja) * | 2015-04-01 | 2017-07-06 | 日東電工株式会社 | 粘着テープ |
-
2008
- 2008-06-24 JP JP2008164046A patent/JP2010006849A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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