JP2014102269A - 光学部材及び虚像表示装置 - Google Patents

光学部材及び虚像表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014102269A
JP2014102269A JP2012252008A JP2012252008A JP2014102269A JP 2014102269 A JP2014102269 A JP 2014102269A JP 2012252008 A JP2012252008 A JP 2012252008A JP 2012252008 A JP2012252008 A JP 2012252008A JP 2014102269 A JP2014102269 A JP 2014102269A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
optical member
light guide
prism
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012252008A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6221223B2 (ja
Inventor
Noriaki Hiraide
紀明 平出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2012252008A priority Critical patent/JP6221223B2/ja
Priority to US14/075,830 priority patent/US9746674B2/en
Priority to CN201320724557.0U priority patent/CN203870280U/zh
Publication of JP2014102269A publication Critical patent/JP2014102269A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6221223B2 publication Critical patent/JP6221223B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/017Head mounted
    • G02B27/0172Head mounted characterised by optical features
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/017Head mounted
    • G02B27/0176Head mounted characterised by mechanical features
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/017Head mounted
    • G02B2027/0178Eyeglass type

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)

Abstract

【課題】虚像表示装置に組み込可能であって、導光の光学的機能を確保しつつ、眼鏡の形態に近づけて見た目のフォルムの良い光学部材及び光学部材を用いた虚像表示装置を提供すること。
【解決手段】光学部材である導光装置20によれば、側方端部SPに沿って延びる突起状のリブ60を備えるので、導光装置20を例えば虚像表示装置を構成する他の部材に組み付けるに際して、第1面S11等の自由曲面を含む第1及び第2表面SS1,SS2とは別に設けた突起状のリブ60の一部を基準とすることによって、第1及び第2表面SS1,SS2のアライメントを高精度に行うことが可能となり、虚像表示装置等における導光装置20の光学的機能を確保することができる。また、第1及び第2表面SS1,SS2を設けた光学的な本体部分は、眼鏡の形態に近づけて見た目のフォルムの良いものとすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、映像を虚像として観察者に提示する虚像表示装置であって、特に観察者の頭部に装着するヘッドマウントディスプレイに好適な光学部材及び光学部材を用いた虚像表示装置に関する。
観察者の頭部に装着するヘッドマウントディスプレイ(以下、HMDとも言う)等の虚像表示装置に組み込まれる光学系として様々なものが提案されており、特に眼前に用いられる光学プリズムについても種々提案されている(例えば特許文献1、2等参照)。
HMD等の虚像表示装置については、小型化及び軽量化を進展させることと、画質を低下させないで広画角化を達成することとが望まれている。また、観察者の視界を全て覆ってしまい、映像光のみが見える状態にしてしまうと、観察者に外界の状態が判らず、不安を与えてしまう。むしろ、外界と映像を重ねて見せることによって、仮想現実の様な新しい用途が生み出される。このため、外界の視界を妨げず、映像光を重ねて表示するディスプレイが望まれている。
以上の状況を考慮して、例えば複数の自由曲面を有し観察者の眼前にシースルーで配置されるプリズム状の光学部材によって虚像表示装置を構成し、かかるシースルー型の光学部材を介して画像表示素子からの映像光を観察者の眼に導くことが考えられる。特に、このような虚像表示装置において、観察者の装着感を向上させ、見た目のフォルムを良くするためには、一般には眼鏡の形態に近づくことが望ましい。虚像表示装置を眼鏡の形態に近づけるためには、虚像表示装置のうち眼前に配置される導光部分における形状が特に重要となる。
また、一方で、導光部分を構成する光学部材は、導光部としての機能を果たすことも重要な前提となる。光学部材が自由曲面を含むような複雑な形状である場合、画質等を高精度に維持するめに、組付け精度を確保することが重要となる。
特開平11−149003号公報 特開平10−268114号公報
本発明は、上記背景技術に鑑みてなされたものであり、虚像表示装置に組み込み可能であって、導光の光学的機能を確保しつつ、眼鏡の形態に近づけて見た目のフォルムの良い光学部材及び当該光学部材を用いた虚像表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る第1の光学部材は、(a)互いに対向して配置され、映像素子からの光を観察者の眼に向けて画像を視認させる自由曲面を含む第1及び第2表面と、(b)第1及び第2表面間に設けられた側方端部と、(c)側方端部の少なくとも一部に沿って設けられた突起状のリブとを備える。
上記光学部材では、側方端部の少なくとも一部に沿って延びる突起状のリブを備えるので、光学部材を例えば虚像表示装置を構成する他の部材に組み付けるに際して、自由曲面を含む第1及び第2表面とは別に設けた突起状のリブの一部を基準とすることによって、第1及び第2表面のアライメントを高精度に行うことが可能となり、虚像表示装置等における光学部材の光学的機能を確保することができる。また、眼前を覆うアイカバーとなるべき部分である第1及び第2表面を設けた光学的な本体部分は、眼鏡の形態に近づけて見た目のフォルムの良いものとすることができる。
本発明の具体的な側面では、上記第1の光学部材において、第1及び第2表面は、映像素子からの映像を反射させて観察者の眼に導く。
本発明の別の側面では、第1及び第2表面は、プリズム状の部材の表面として形成され、映像素子である映像表示素子からの映像の光を当該プリズム状の部材の内部で反射させつつ観察者の眼に導く。
本発明のさらに別の側面では、リブは、第1の他の部材である支持用のフレームに対して第1及び第2表面を相対的に位置決めした状態で取付け可能にする取付部を有する。この場合、支持用のフレームを基材として、これに光学部材、像形成本体部等を組み付けることで、高精度の虚像表示装置を簡易に製造することができる。
本発明のさらに別の側面では、取付部は、フレームへ取り付けるに際して当該フレームに設けた突当て面に当接させて、相対的な姿勢を定める基準となる平面部分を有する。この場合、光学部材をフレームへ取り付ける際に、良好な作業性を確保することができる。
本発明のさらに別の側面では、取付部は、自由曲面を含んで長円状の輪郭を有し眼前に配置されるアイカバー部の外側に配置される。この場合、取付部によって虚像表示装置の外観が損なわれることを確実に防止できる。なお、ここで長円状とは、楕円形状や楕円形状を若干変形させた形状を含み、滑らかな線のみで形成されるものに限らず、例えばいくつかの曲率の異なる曲線を組み合わせた形状も含むものとする。
本発明のさらに別の側面では、リブは、フレームへ取り付けるに際して第1及び第2表面の当該他の部材に対する相対的な変位を制限する。この場合、光学部材をフレームへ取り付けた後に光学部材が意図しない外力によって変形、劣化することを防止できる。
本発明のさらに別の側面では、映像光を導光するとともに外界光の透視を可能にする本体部分である導光プリズムと、導光プリズムに接合されて一体的に固定されるとともに導光プリズムの透視機能を補助する補助プリズムとを接合することによって得られる。この場合、虚像表示装置を介しての視界を良好なものとでき、かつ、虚像表示装置の外観の自由度も高めることができる。
本発明のさらに別の側面では、導光プリズムと補助プリズムとの境界にハーフミラー層を有する。この場合、ハーフミラー層を介して映像光と外界光とを同時に観察することができる。
本発明のさらに別の側面では、導光プリズムは、リブの一部として第1接合用リブを有し、補助プリズムは、リブの一部として第2接合用リブを有し、導光プリズムと補助プリズムとは、第1接合用リブと第2用接合リブとを基準として接合される。この場合、第1接合用リブと第2接合用リブとを利用して導光プリズムと補助プリズムとの精密なアライメントが可能になる。
本発明のさらに別の側面では、導光プリズムは、射出成形によって形成される。この場合、自由曲面を含む第1及び第2表面を高精度で形成することができる。
本発明のさらに別の側面では、リブは、側方端部に沿って延びる平板部を有し、平板部は、射出成形を行う成形金型のパーティングラインに沿って設けられる。この場合、高精度のリブを簡易に製造できる。なお、リブの平板部は、上述した第1及び第2接合用リブ等の機能を持たせることができる。
本発明のさらに別の側面では、リブは、平板部に付随して射出成形時の樹脂の流入口に相当するゲート部を有する。この場合、リブと併せてゲート部を外観から隠すことができ、ゲート部の除去等の作業を簡易にできる。
本発明のさらに別の側面では、光学部材は、第1表面と平板部との間に平板部に垂直な面に対して傾斜する連結面をさらに備える。この場合、連結面に成形時の抜きテーパーを持たせることができ、第1及び第2表面の転写精度を高めることができる。
本発明のさらに別の側面では、装着者の顔面に近い裏側の第2表面に隣接して、第2表面に対して鈍角をなす傾斜側面を有する。この場合、光学部材のうちの有効な光路外の部分を減らして光学部材の軽量化を図るとともに、光学部材を組み付けた虚像表示装置の外観や装着状態をメガネに近いものとすることができる。
本発明のさらに別の側面では、第1表面と第2表面との間に、傾斜側面を含むとともに装着時に装着者の顔面に沿って延びるテーパー面を有する。この場合、光学部材をより装着者の眼に近づける光学設計が可能になる。
本発明のさらに別の側面では、テーパー面は、傾斜側面として、眼窩上縁、頬、及び鼻にそれぞれ対応する3つの平坦面部分を有する。ここで、平坦面部分については、完全な平面に限らず、緩やかな曲率を有する曲面や自由曲面を含むものとする。
本発明のさらに別の側面では、映像光を入射させる側に設けられた第2の他の部材である像形成本体部と連結するに際して第1及び第2表面の当該第2の他の部材に対する相対的なアライメントを可能にする連結部を有する。この場合、像形成本体部と光学部材とを精密にアライメントすることができ、虚像表示装置によって装着者に提供される映像を所期のものとできる。
本発明のさらに別の側面では、連結部は、像形成本体部と嵌合することによって当該像形成本体部との間で姿勢のアライメントを可能にする嵌合部である。この場合、像形成本体部と光学部材との固定の作業性を高めることができ、虚像表示装置によって装着者に提供される映像をより高精度で良好なものとできる。
本発明のさらに別の側面では、光学部材は、表面に施されて少なくとも第1及び第2表面を形成するハードコート層と、ハードコート層の成膜時におけるコート液の流動を制御する液ダレガイド部とをさらに備える。この場合、ハードコート層によって第1及び第2表面の劣化を抑えることができ、また、浸漬型のハードコート層の成膜の作業性を良好にしてコートムラを低減できる。
本発明のさらに別の側面では、液ダレガイド部は、映像光を入射させる根元側に対向する先端側に形成される。この場合、先端側を下にして吊るすようにしてハードコート用液槽に対して浸漬や引き上げが可能になり、コートムラをより低減できる。
本発明に係る第2の光学部材は、(a)互いに対向して配置され、映像素子からの光を観察者の眼に向けて画像を視認させる自由曲面を含む第1及び第2表面を備え、(b)第1表面と第2表面とは、長円状の輪郭を有する曲面をそれぞれ含む。
上記光学部材では、第1表面と第2表面とが長円状の輪郭を有する曲面をそれぞれ含むので、第1及び第2表面を設けた光学的な本体部分を眼鏡の形態に近づけて見た目のフォルムの良好なものとすることができる。
本発明の具体的な側面では、上記第2の光学部材において、上記長円状の輪郭を有する曲面を有し眼前に配置されるアイカバー部がドロップ状の外観を有する。光学的な本体部分としてのアイカバー部がより眼鏡の形態に近づく。
本発明に係る別の導光装置は、(a)互いに対向して配置され、映像素子からの光を観察者の眼に向けて画像を視認させる自由曲面を含む第1及び第2表面と、(b)第1表面と第2表面との間に設けられて、第2表面に対して鈍角をなすとともに装着時に装着者の顔面に沿って延びるテーパー面とを備える。
上記導光装置では、第1表面と第2表面との間に設けられたテーパー面が第2表面に対して鈍角をなすとともに装着時に装着者の顔面に沿って延びるので、導光装置をより装着者の眼に近づける光学設計が可能になる。結果的に、第1及び第2表面を設けた光学的な本体部分を眼鏡の形態に近づけて見た目のフォルムの良好なものとすることができる。なお、テーパー面を設けることで、導光装置のうちの有効な光路外の部分を減らして導光装置の軽量化を図ることもできる。
本発明の具体的な側面では、上記の導光装置において、第1表面と第2表面とは、長円状の輪郭を有する曲面をそれぞれ含む。この場合、テーパー面の形成がより容易になる。
本発明の別の側面では、第1表面とテーパー面と間に設けられた側方端部の少なくとも一部に沿って延びる突起状のリブを備える。この場合、導光装置を例えば虚像表示装置を構成する他の部材に組み付けるに際して、第1及び第2表面とは別に設けた突起状のリブの一部を基準とすることによって、第1及び第2表面のアライメントを高精度に行うことが可能となり、虚像表示装置等における導光装置の光学的機能を確保することができる。
上記目的を達成するため、本発明に係る虚像表示装置は、映像光を生じさせる映像素子と、映像素子からの映像光を観察者の眼に向けて画像を視認させる上記いずれかに記載の光学部材とを備える。
上記虚像表示装置では、上述した光学部材を用いることにより、光学的機能を確保することができ、また、眼鏡の形態に近づけて見た目のフォルムの良いものとすることができる。
本発明の具体的な側面では、虚像表示装置は、光学部材が観察者の眼前に配置されるように、映像素子と光学部材とを支持するフレームをさらに備える。この場合、上述した光学部材を用いることにより、フレームを介して映像表示素子との相対的位置を高精度に維持しつつ確実に固定させることができる。
(A)は、第1実施形態の導光装置(光学部材)の外観及び構造を説明する斜視図であり、(B)は、導光装置を(A)とは異なる方向から見た状態の斜視図である。 成形金型を用いた射出成形によるプリズムの成形について説明するための成形金型の側断面図である。 ハードコート層の成膜について説明するための斜視図である。 導光装置を組み込んだ第2実施形態の虚像表示装置の外観を説明する斜視図である。 (A)は、虚像表示装置の全体を示す斜視図であり、(B)は、虚像表示装置から外装部材やプロテクターを取り除いた内部構造を示す斜視図である。 虚像表示装置の第1表示装置の構造を説明するため外装部材を取り除いた状態を示す斜視図である。 (A)及び(B)は、虚像表示装置のうちプリズム及び投射レンズのフレームへの固定方法を説明する分解斜視図である。 虚像表示装置を構成する第1表示装置の上下に関する対称面における断面図である。 (A)は、本発明の第3実施形態である虚像表示装置を説明する正面図であり、(B)は、虚像表示装置のうち第1表示装置の構造を説明する平面図である。 変形例の虚像表示装置を説明する図である。
〔第1実施形態〕
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る第1実施形態の光学部材である導光装置等について詳細に説明する。
図1(A)及び1(B)に示す導光装置20は、像を形成に関与する他の部材又は像形成本体部である投射レンズ30(図1(A)参照)側に配置される導光プリズム10と、導光プリズム10を挟んで投射レンズ30の反対側に配置される光透過部材である補助プリズム50とを備え、導光プリズム10及び補助プリズム50を接合することによって一体化した光学部材である。導光装置20は、導光プリズム10によって投射レンズ30からの映像光を導光して装着者の眼又は顔面のある内側から射出させ、導光プリズム10及び補助プリズム50を介して外界光を装着者の眼のある内側に透過させる。
導光装置20は、複雑に湾曲した立体的形状を有する樹脂製の部材であり、外観的には、装着者の眼前を覆うべきドロップ状の扁平な楕円体であるアイカバー部ECと、アイカバー部ECから細長く延びる多面体状の根元部RPとを備える。この導光装置20は、光学的機能を果たしかつ眼前を覆って外観を形成する面であって、装着者の眼又は顔面から遠い表側すなわち外側の第1表面SS1と、装着者の顔面に近い裏側すなわち内側の第2表面SS2とを有する。
第1表面SS1と第2表面SS2との間には、図中において一部拡大して示すように、導光装置20の正面視における輪郭を形成する側方端部SPが設けられており、側方端部SPの一部に沿って突起状のリブ60が設けられている。詳細は後述するが、リブ60は、例えば図1(B)において範囲を破線で示すように導光装置20の正面視の上下辺に対応して設けられており、特に上辺側のリブ部分は、接合用リブ10nとフレーム取付用リブ10kとに分かれている。
また、導光装置20のうち、導光プリズム10は、眼前形成部APと、繋ぎ合せ部BPと、連結部CPとを有している。眼前形成部APは、導光プリズム10のうちアイカバー部ECの一部として眼前を覆う膨らんだ部分であり、補助プリズム50とともに第1表面SS1や第2表面SS2のうち輪郭が長円状となる表面部分を形成する。繋ぎ合せ部BPは、導光プリズム10の根元部RP側に設けられ、他の部材であるフレームへの取付けを可能とするフレーム取付用リブ10kをリブ60の一部として有している。連結部CPは、映像光を入射させる根元部RP側に設けられ、導光装置20を投射レンズ30と連結させるための部材である。すなわち、連結部CPは、第1及び第2表面SS1,SS2の投射レンズ30に対する相対的なアライメントを可能にする部材であり、投射レンズ30との間で嵌合を利用した係止によって姿勢のアライメントを可能にする嵌合部である。
また、導光装置20のうち、補助プリズム50は、映像光を入射させる根元部RP側に対向する先端側にロッド状の液ダレガイド部18を有している。なお、液ダレガイド部18の機能について詳しくは、図3により後述する。
以下、導光装置20のうち、映像光の導光を行う光学的機能に関する部分について説明する。導光プリズム10は、射出成形により一体的に形成される樹脂製の部材であり、機能的には、不図示の映像表示素子からより離れた光射出側の第1プリズム部分11と、不図示の映像表示素子により近い光入射側の第2プリズム部分12とに分けて考えることができる。
第1プリズム部分11は、光学的な機能を有する面として、第1面S11と、第2面S12と、第3面S13とを有し、第2プリズム部分12は、光学的な機能を有する面として、第4面S14と、第5面S15と、第6面S16とを有する。このうち、第1面S11と第4面S14とが隣接し、第3面S13と第5面S15とが隣接し、第1面S11と第3面S13との間に第2面S12が配置され、第4面S14と第5面S15との間に第6面S16が配置されている。
導光プリズム10において、第1面S11、第2面S12、第3面S13、第4面S14、第5面S15、及び第6面S16は、すべて自由曲面であり結像に関係する。
以下、導光装置20による導光の光路について簡単に説明する。他の部材である投射レンズ30からの映像光は、まず、導光プリズム10のうち第2プリズム部分12の第6面S16に入射し、第5面S15で反射され、さらに第4面S14で反射される。次に、映像光は、第1プリズム部分11の第3面S13に入射して全反射され、第1面S11に入射して全反射される。第1面S11で全反射された映像光は、第2面S12に入射し、部分的に反射されて第1面S11に再度入射して通過する。なお、詳しくは後述するが、第2面S12は、シースルーを実現するため、ハーフミラー層15を有するものとなっており、映像光を部分的に透過しつつも反射するものとなっている。第1面S11を通過した映像光により、観察者は、画像を観察することが可能になる。また、第1面S11と第3面S13とは、眼EYの正面に配されるものであり、かつ、観察者に対し凹面形状を成しており、第1面S11と第3面S13とを通過させて外界光を見たときに、視度が略0になっている。
以下、導光プリズム10に付随して最も投射レンズ30に近い側に設けられる連結部CPについて説明する。連結部CPは、導光プリズム10の根元部RP又は第2プリズム部分12に付随して設けられる突起状の部材であり、第6面S16の上端側と下端側とから連結されるべき投射レンズ30に向かってそれぞれ延びる第1の取付け基準面S21と第2の取付け基準面S22とを有している。さらに、連結部CPは、第1及び第2の取付け基準面S21,S22に挟まれて設けられる第3の取付け基準面S23を有している。第1〜第3の取付け基準面S21〜S23のうち、第1の取付け基準面S21と第2の取付け基準面S22とは、互いに平行に配置された平面であり、第3の取付け基準面S23は、第1及び第2の取付け基準面S21,S22に垂直に配置された平面である。第1〜第3の取付け基準面(平面)S21〜S23を有することで、連結部CPは、導光プリズム10を他の部材である投射レンズ30と連結する際にアライメントのために利用可能となっている。
補助プリズム50は、導光プリズム10と一体的に固定され1つの光学部品である導光装置20を構成するものとなっている。補助プリズム50は、導光プリズム10の透視機能を補助するプリズムであり、光学的な機能を有する側面として、第1透過面S51と、第2透過面S52と、第3透過面S53とを有する光透過部材である。ここで、第1透過面S51と第3透過面S53との間に第2透過面S52が配置されている。第1透過面S51は、導光プリズム10の第1面S11を延長した曲面上にあり、第2透過面S52は、第2面S12に対して接着層CCによって接合され一体化されている曲面であり、第3透過面S53は、導光プリズム10の第3面S13を延長した曲面上にある。このうち第2透過面S52と導光プリズム10の第2面S12とは、接合によって一体化するため、略同じ曲率の形状を有する。また、この場合、第1面S11及び第3面S13をそれぞれ延長した第1透過面S51及び第2透過面S52においても、通過する外界光を見たときに視度が略0になった状態が維持されている。なお、第3面S13と第3透過面S53とによって第1表面SS1のうち輪郭が長円状となる表面が眼前に形成され、第1面S11と第1透過面S51とによって第2表面SS2のうち輪郭が長円状となる表面が眼前に形成されている。
補助プリズム50は、可視域で高い光透過性を示し、補助プリズム50の本体部分は、導光プリズム10のプリズム本体10sと略同一の屈折率を有する熱可塑性樹脂材料で形成されている。なお、補助プリズム50は、本体部分を導光プリズム10のプリズム本体10sに接合した後、接合された状態でプリズム本体10sとともにハードコートによる成膜がなされて形成されるものである。つまり、補助プリズム50は、導光プリズム10と同様、本体部分の表面にハードコート層27が施されたものとなっている。
ここで、導光プリズム10のうち、補助プリズム50との接合箇所である第2面S12において、シースルーを実現すべく、ハーフミラーを用いた構成となっている。具体的には、第2面S12は、導光プリズム10の表面であり、当該表面にハーフミラー層15が付随している。このハーフミラー層15は、光透過性を有する光反射膜RM(すなわち半透過反射膜)である。ハーフミラー層(半透過反射膜)15は、第2面S12の一部の部分領域PA上に形成されている。ハーフミラー層15は、金属反射膜や誘電体多層膜を成膜することにより形成され、ハーフミラー層15の映像光GLに対する反射率は、補助プリズム50を通過する外界光についてのシースルーによる観察を容易にする観点で、想定される映像光GLの入射角範囲において10%以上50%以下となっている。具体的な実施例のハーフミラー層15の映像光GLに対する反射率は、例えば20%に設定され、映像光GLに対する透過率は、例えば80%に設定される。
以下、導光装置20の略全周に亘って設けられるリブ60について説明する。リブ60は、導光プリズム10及び補助プリズム50の一部として付随して設けられて、導光装置20の周縁を囲んでいる樹脂製の部材である。リブ60は、虚像表示装置を組み立てるにあたっての他の部材であるフレームへの取付けを可能にする取付部10gを有するフレーム取付用リブ10kと、第1表面SS1及び第2表面SS2に沿って延びるように上辺側と上辺側とにそれぞれ形成され導光プリズム10と補助プリズム50との接合にあたっての位置決め基準となる接合用リブ10n,10pとを有する。ここでは、上端側の接合用リブを接合用リブ10nとし、下端側の接合用リブを接合用リブ10pとする。
フレーム取付用リブ10kにおいて、取付部10gは、アイカバー部ECの外側に配置されるものとなっており、上述した不図示のフレームへ取り付けるに際して当該フレームに設けた突当て面に当接させて、相対的な姿勢を定める基準となる平面部分10hを有する。平面部分10hを有することで、導光装置20を上記フレームへ取り付ける際に、良好な作業性を確保することができる。
また、上記接合用リブ10n,10pのうち、上端側の接合用リブ10nは、平板形状である平板部FB1を有している。同様に、下端側の接合用リブ10pは、平板部FB2を有している。詳しくは、後述するが、平板部FB1,FB2は、導光プリズム10と補助プリズム50との接合に際して位置決めにあたっての基準となっている。特に、上端側の平板部FB1を含む接合用リブ10nは、上述した不図示のフレームへ取り付けるに際して当該フレームにストッパーとして設けた溝状の制限部に僅かな隙間を有する遊嵌状態で挿入されることで、フレームに対する相対的な変位を制限するものとしても機能する。また、上端側の接合用リブ10nは、平板部FB1に付随して形成されているゲート部GP1,GP2を有している。ゲート部GP1,GP2は、導光プリズム10や補助プリズム50を射出成形によってそれぞれ形成する際の樹脂の流入口に相当するものであり、図示のように、平板部FB1に比べて厚みのあるブロック状の部分となっている。
ここで、図1(B)に示すように、第1表面と第2表面との間には、リブ60が設けられる側方端部SPの他に、第2表面SS2の一部である第1面S11を全体的に囲むように形成されるテーパー面TPが設けられている。このテーパー面TPは、第1面S11に対して鈍角をなす傾斜面で構成されており、装着時に装着者の顔面の一部に沿って延びる傾斜側面を含んでいる。これにより、導光装置20は、より装着者の眼に近づける光学設計を可能なものとしている。より具体的には、テーパー面TPは、傾斜側面として、眼窩上縁、頬、及び鼻にそれぞれ対応する3つの平坦面部分S31,S32,S33を有している。ここで、図示のように、平坦面部分S31,S32,S33については、顔の各部(眼窩上縁、頬、及び鼻)の輪郭形状に合わせて適宜緩やかな曲率を有する曲面や自由曲面で形成されるものであり、完全な平面に限らない。また、3つの平坦面部分S31,S32,S33を含むテーパー面TPは、導光プリズム10の第1面S11等による映像光の導光に影響を与えない範囲で、かつ、外側に向かって広がる形状とすることで導光装置20の導光プリズム10と補助プリズム50とによる外界光の取込に際して視界を妨げない範囲となるように設けられている。
また、図1(A)に示すように、導光装置20は、第1表面SS1と平板部FB1との間に連結面CS1を有し、第1表面SS1と平板部FB1との間に連結面CS2を有している。連結面CS1,CS2は、平板部FB1,FB2に垂直な面に対してそれぞれ傾斜した面である。例えば、連結面CS1,CS2を平板部FB1,FB2に垂直な面に対して数度傾斜させておくことで、成形時の抜きテーパーを持たせることができ、第1及び第2表面SS1,SS2の転写精度を高めることができる。
以下、図2を参照して、導光装置20を構成する導光プリズム10の作製のうち、要部である樹脂製のプリズム本体10sの成形について説明する。なお、補助プリズム50については、同様であるので、図示及び説明を省略する。
図2は、成形金型を用いた射出成形によるプリズム本体10sの成形について説明するための側断面図である。図示のように、成形金型90は、第1金型91と第2金型92とを有して構成され、第1金型91と第2金型92とを挟持して両金型91,92を型締めすることによりプリズム本体10sの成形を可能にする。つまり、型締めされた状態にあり内部空間であるキャビティCVを形成している成形金型90に対して、キャビティCV内への樹脂の流入口であるゲートGTから溶融樹脂が流入し、適宜、加熱や冷却、押圧や脱圧等の動作がなされることで、上述した自由曲面等の各曲面を有するプリズム本体10sが形成される。ここで、図示のように、成形金型90は、各面に合せた転写面を有している。具体的には、第1及び第2金型91,92において、対向するように形成される自由曲面である転写面S91が導光に寄与する第1面S11や第3面S13(図1(A)等参照)等に対応する。また、転写面S92が平坦面部分S31,S32,S33等を含むテーパー面TPに対応する。このほか、転写面S93が連結面CS1,CS2に対応し、転写面S94,S95が平板部FB1,FB2すなわち接合用リブ10n,10pの表面に対応する。なお、ゲートGTの部分において切断された残りがゲート部GP1,GP2となる。
ここで、図示のように、平板部FB1,FB2に対応する転写面S94,S95のうち、転写面S95は、成形金型90のパーティングラインPLに沿っており、転写面S94は、パーティングラインPLに平行に沿っている。すなわち、平板部FB1,FB2は、パーティングラインPLに沿って設けられることになる。この場合、リブ60の接合用リブ10n,10pは、簡易でありながら、高精度のものとなっており、導光プリズム10と補助プリズム50との接合に際しての基準面として用いることが可能となる。
以下、図1(A)及び1(B)に戻って、接合用リブ10n,10pを基準とする導光プリズム10と補助プリズム50との接合におけるアライメントについて説明する。まず、接合前の状態において、接合用リブ10n,10pは、いずれも導光プリズム10側の部分と補助プリズム50側の部分とに分かれている。例えば、上端側の接合用リブ10nについては、導光プリズム10側のゲート部GP1及び平板部FB1の一部となるべき平板部分F1を含む第1接合用リブR1と、補助プリズム50側のゲート部GP2及び平板部FB1の残りの一部となるべき平板部分F2を含む第2接合用リブR2とに分かれており、第1接合用リブR1と第2接合用リブR2とを接合させることで、接合用リブ10nが形成される。この接合に際して、第1及び第2接合用リブR1,R2のうち金型成形に際してパーティングラインPL(図2参照)に沿って設けられる平板部分F1,F2(平板部FB1)を基準とすることで、導光プリズム10と補助プリズム50との相対的位置関係を高精度に保った状態で接合させることができる。すなわち、導光プリズム10や補助プリズム50に形成された自由曲面の相対的な位置関係を精密な状態に保つことができ、延いては、導光装置20を精度の高い曲面を有するものにできる。
以下、図3を参照して、ハードコート層27の成膜について説明する。図3は、ハードコート層27となるべきコート液が塗布された前後の導光装置20の様子を示すものである。なお、コート液の塗布については、種々の方法が考えられるが、例えばディップ処理といった浸漬型のハードコート層の成膜が可能である。図中において、双方向矢印A1は、懸架方向すなわち重力方向G1に平行な方向である。
以下、成膜の一例として、ディップ処理によるハードコート層27の成膜について簡単に説明する。まず、コート液成膜前において、導光装置20となるべき基材20sの表面を不図示の洗浄液等により洗浄し、表面にごみ等の付着がない状態を保って乾燥させる。次に、図3において矢印D1で示すように、基材20sを、樹脂材料を含んだコート液CLを満たした処理槽DTに浸してコート液CLを基材20sの表面全体に十分行き渡らせた後、矢印D2で示すように、処理槽DTから基材20sを引き上げる。以上のディップ処理により表面全体に亘って成膜されたハードコート層27となるべきコート液CLの塗布がなされる。
以上のようなディップ処理の後、導光装置20は、根元部RP側に対向する先端側に形成される液ダレガイド部18を重力方向について最下端とするように吊るされた状態となる。この場合、特に導光やシースルーを確保する必要のある各表面に余剰のコート液CLを残すことなく液ダレガイド部18に導くことができる、すなわちディップ処理により表面に塗布されたコート液CLの流動について液ダレガイド部18を利用して制御し、コートムラを低減できるものとなっている。また、この場合、ハードコート用液槽に対して浸漬や引き上げが可能になり、作業効率を良くすることができる。
なお、液ダレガイド部18は、例えばハードコート層27の成膜後カットするものとしてもよいが、図示のように先端側に設けた場合、例えば両眼型の虚像表示装置に適用すれば、当該箇所を鼻側に設ける部材によって隠すことができる。この場合、液ダレガイド部18のカット作業をすることなく、液ダレガイド部18を外観上見えないものとして虚像表示装置の見栄えを良くできる。
以上で説明した第1実施形態の導光装置20によれば、側方端部SPに沿って延びる突起状のリブ60を備えるので、導光装置20を例えば虚像表示装置を構成する他の部材に組み付けるに際して、第1面S11等の自由曲面を含む第1及び第2表面SS1,SS2とは別に設けた突起状のリブ60の一部を基準とすることによって、第1及び第2表面SS1,SS2のアライメントを高精度に行うことが可能となり、虚像表示装置等における導光装置20の光学的機能を確保することができる。また、第1及び第2表面SS1,SS2を設けた光学的な本体部分は、眼鏡の形態に近づけて見た目のフォルムの良いものとすることができる。
〔第2実施形態〕
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る第2実施形態の虚像表示装置について詳細に説明する。
図4に示すように、本実施形態の虚像表示装置100は、眼鏡のような外観を有するヘッドマウントディスプレイであり、この虚像表示装置100を装着した観察者に対して虚像による画像光を視認させることができるとともに、観察者に外界像をシースルーで視認又は観察させることができる。虚像表示装置100は、観察者の眼前を透視可能に覆う第1及び第2光学部分101a,101bと、両光学部分101a,101bを支持するフレーム102と、フレーム102の左右両端から後方のつる部分(テンプル)104にかけての部分に付加された第1及び第2像形成本体部105a,105bとを備える。ここで、図面上で左側の第1光学部分101aと第1像形成本体部105aとを組み合わせた第1表示装置100Aは、右眼用の虚像を形成する部分であり、単独でも虚像表示装置として機能する。また、図面上で右側の第2光学部分101bと第2像形成本体部105bとを組み合わせた第2表示装置100Bは、左眼用の虚像を形成する部分であり、単独でも虚像表示装置として機能する。
図5は、虚像表示装置100の外観と内部とを対比した図であり、図5(A)は、虚像表示装置100の全体を示し、図5(B)は、虚像表示装置100の内部構造を示している。図6は、図5(B)の右半分に対応し、虚像表示装置100の第1表示装置100A側を部分的に拡大した斜視図である。
図示のように、虚像表示装置100に設けたフレーム102は、U字状に折れ曲がった細長い板状の部材であり、左右の横方向(X方向)に延びる正面部102aと、前後の奥行き方向(Z方向)に延びる一対の側面部102b,102cとを備える。フレーム102、すなわち正面部102aと側面部102b,102cとは、アルミダイカストその他の各種金属材料で形成された金属製の一体部品である。正面部102aの奥行き方向(Z方向)の幅は、第1及び第2光学部分101a,101bに対応する導光装置20の厚み又は幅よりも十分に厚いものとなっている。正面部102aにおける向かって左端部から側面部102bにかけての部分である側方端部65aに、第1光学部分101aと第1像形成本体部105aとがアライメントされネジ止めよって直接固定されることによって支持されている。また、正面部102aにおける向かって右端部から側面部102cにかけての部分である側方端部65bに、第2光学部分101bと第2像形成本体部105bとがアライメントされネジ止めによって直接固定されることによって支持されている。なお、第1光学部分101aと第1像形成本体部105aとは、嵌合によって互いにアライメントされ、第2光学部分101bと第2像形成本体部105bとは、嵌合によって互いにアライメントされる。
フレーム102には、アンダーリム状の部材又は枠状の部材として、プロテクター108が固定されている。プロテクター108の中央部108gは、フレーム102の中央部102gに嵌合及びネジ止めによって固定されている。このため、図5(B)に示すように、フレーム102の中央部102gには、固定用の凹部102kが形成され、凹部102kの中央にはネジ穴が形成されている。プロテクター108は、2段のクランク状に折れ曲がった細長い板状の部材であり、金属材料又は樹脂材料で形成された一体部品である。プロテクター108の奥行き方向(Z方向)の幅は、第1及び第2光学部分101a,101bに対応する導光装置20の厚み又は幅程度となっている。プロテクター108の第1先端部108iは、第1像形成本体部105aに対して嵌合によって固定され、プロテクター108の第2先端部108jは、第2像形成本体部105bに対して嵌合によって固定される。
フレーム102は、第1及び第2像形成本体部105a,105bを支持するだけでなく、本体部105aを覆うカバー状の外装部材105dと協働して第1及び第2像形成本体部105a,105bの内部を保護する役割を有する。プロテクター108は、第1及び第2像形成本体部105a,105bに連結される導光装置20の側辺部や下辺部を保護する役割を有する。つまり、フレーム102やプロテクター108が十分な強度を有すれば、虚像表示装置100が周囲の他の物体と衝突等しても、第1及び第2像形成本体部105a,105bや第1及び第2光学部分101a,101b、特に露出する導光装置20において損傷や位置ずれが発生する可能性を低減できる。
プロテクター108の中央部108gに近い一対の縦部分63aには、パッド状の鼻当て部材108aがそれぞれ形成されている。プロテクター108の縦部分63aや横部分63bは、第1及び第2像形成本体部105a,105bに連結される根元側を除いた導光装置20の周囲部分A0と離間するか又は緩く接している。なお、導光装置20の周囲部分A0は、フレーム102の正面部102aとも離間するか又は緩く接している。このように、導光装置20は、根元側を除いたC字状の周囲部分A0でフレーム102及びプロテクター108に近接するが、フレーム102及びプロテクター108に固定されていない。このため、中央の導光装置20と、フレーム102及びプロテクター108を含む枠状部材109との間に熱膨張率の差があっても、枠状部材109内での導光装置20の膨張が許容され、導光装置20に歪み、変形、破損が生じることを防止できる。
図6に示すように、第1表示装置100Aは、見方を変えれば、投影用の光学系である投射透視装置70と、映像光を形成する画像表示装置80とを備える。投射透視装置70は、第1像形成本体部105aによって形成された画像を虚像として観察者の眼に投射する役割を有する。投射透視装置70は、導光装置20と、結像用の投射レンズ30とを備える。
なお、導光装置20は、既述のように、導光プリズム10と補助プリズム50とを一体化したものである。投射透視装置70のうち導光装置20は、図4における第1光学部分101aに相当し、投射透視装置70の投射レンズ30と表示用の画像パターンを形成する画像表示装置80とは、図4における第1像形成本体部105aに相当する。なお、補助プリズム50の先端側に設ける液ダレガイド部18(図3等参照)については、例えばプロテクター108の一部に隠れるようにするものとしてもよく、或いは、フレーム102等への組み付け前に切断するものとしてもよい。従って、図中では液ダレガイド部18について省略している。
図7(A)及び7(B)等を参照して、第1表示装置100Aのフレーム102への組付けについて説明する。第1像形成本体部105aを構成する投射レンズ30は、その鏡筒39に埋め込むように形成された取付部39gを利用してフレーム102の側方端部65aに設けた第1固定部61fに直接固定されている。このような固定の際、第1固定部61fの裏面68fと取付部39gの上端面39f等とが当接してアライメントが達成され、ネジ孔61sを介してネジ61tを取付部39gにねじ込むことで着脱可能で確実な固定が可能になる。この際、フレーム102のボス孔61xに鏡筒39に設けたボス39xが嵌合して鏡筒39の回転が規制され回転に関する位置決めも行われる。一方、第1光学部分101aである導光装置20は、そのネック部(図1(A)の繋ぎ合せ部BPに相当)に形成された突起状の取付部10gを利用して、フレーム102の側方端部65aに設けた第2固定部61eに直接固定されている。なお、取付部10gは、第1プリズム部分11と第2プリズム部分12との境界周辺において周囲に拡張するように立設されている。このような固定の際、第2固定部61eの前側部分に設けた突当て面68eと取付部10gの裏面である平面部分10hとが当接してアライメントが達成され、ネジ孔61uを介してネジ61vを取付部10gにねじ込むことで着脱可能で確実な固定が可能になる。見方を変えると、導光装置20は、取付部10gを含むフレーム取付用リブ10kを有することで、導光装置20にとっての他の部材であるフレーム102(第1の他の部材Q1)に対して、精度よくアライメントすることが可能となっている。なお、図6等に示す画像表示装置80は、投射レンズ30の鏡筒39の後端に嵌め込むようにして固定される。
導光装置20は、導光プリズム10の第2プリズム部分12側の先端部である連結部CPが投射レンズ30の鏡筒39の前端側に設けられて開口する矩形枠状の係止部材39aに嵌合することで投射レンズ30に対して位置決めされる。つまり、導光装置20に設けた導光プリズム10をフレーム102の第2固定部61eに固定する際に、第2プリズム部分12側の連結部CPを鏡筒39の係止部材39a内に嵌合するように挿入する。この際、連結部CPの基準面S21〜S23が係止部材39aの内面39mと当接してアライメントが達成される。見方を変えると、導光装置20は、連結部CPを有することで、導光装置20にとっての他の部材である像形成本体部105aの一部を構成する鏡筒39(第2の他の部材Q2)に対して、精度よくアライメントすることが可能となっている。
フレーム102の正面部102aの下面102mには、図7(B)に示すように、ストッパーとして溝状の制限部102nが設けられている。導光装置20の組み付け後において、制限部102nには、導光装置20に設けた導光プリズム10のリブ60のうち、上端部に設けた突起状の接合用リブ10nが僅かな隙間を有する遊嵌状態で挿入される。これにより、導光装置20の先端側の変位をフレーム102の奥行き方向(図2(B)に示すZ方向)に関して制限することができる。見方を変えると、リブ60は、フレーム102へ取り付けるに際して第1及び第2表面SS1,SS2(図1(A)等参照)のフレーム102に対する相対的な変位を制限するものとなっている。なお、導光装置20の接合用リブ10nとフレーム102の制限部102nとは、左右の横方向(X方向)に延びており、接合用リブ10nと制限部102nとが密着又は接合されていないので、導光装置20のフレーム102に対する非固定状態が確保されている。なお、導光装置20は、プロテクター108と僅かに離間しており、プロテクター108との関係でも非固定状態とされている。これにより、導光装置20とフレーム102との間に熱膨張率の差があっても、フレーム102に対して導光装置20の膨張等が許容される。
以上までの工程によって、フレーム102と投射透視装置70とのアセンブリー(図5(B)参照)を得ることができる。
なお、以上の導光装置20の組み付けにおいて、リブ60のうち接合用リブ10nに含まれるゲート部GP1,GP2は、他の部分と併せて外観から隠すことができるので、ゲート部GP1,GP2の除去等の作業を簡易にできることになる。
図8を参照して、投射透視装置70等の機能、動作等の詳細について説明する。投射透視装置70のうち、導光プリズム10において、第1面S11は、Z軸に平行な射出側光軸AXOを中心軸とする自由曲面であり、第2面S12は、XZ面に平行な基準面(図示の断面)に含まれZ軸に対して傾斜した光軸AX1を中心軸とする自由曲面であり、第3面S13は、射出側光軸AXOを中心軸とする自由曲面である。第4面S14は、XZ面に平行な上記基準面に含まれZ軸に対して傾斜した一対の光軸AX3,AX4の2等分線を中心軸とする自由曲面であり、第5面S15は、XZ面に平行な上記基準面に含まれZ軸に対して傾斜した一対の光軸AX4,AX5の2等分線を中心軸とする自由曲面であり、第6面S16は、XZ面に平行な上記基準面に含まれZ軸に対して傾斜した光軸AX5を中心軸とする自由曲面である。なお、以上の第1〜第6面S11〜S16は、水平(又は横)に延びXZ面に平行で光軸AX1〜AX5等が通る基準面(図示の断面)を挟んで、鉛直(又は縦)のY軸方向に関して対称な形状を有している。
画像表示装置80は、2次元的な照明光SLを射出する照明装置81と、透過型の空間光変調装置である映像表示素子82と、照明装置81及び映像表示素子82の動作を制御する駆動制御部84とを有する。
画像表示装置80の照明装置81は、赤、緑、青の3色を含む光を発生する光源81aと、光源81aからの光を拡散させて矩形断面の光束にするバックライト導光部81bとを有する。映像表示素子82は、例えば液晶表示デバイスで形成される映像素子であり、照明装置81からの照明光SLを空間的に変調して動画像等の表示対象となるべき画像光を形成する。駆動制御部84は、光源駆動回路84aと、液晶駆動回路84bとを備える。光源駆動回路84aは、照明装置81の光源81aに電力を供給して安定した輝度の照明光SLを射出させる。液晶駆動回路84bは、映像表示素子(映像素子)82に対して画像信号又は駆動信号を出力することにより、透過率パターンとして動画や静止画の元になるカラーの映像光又は画像光を形成する。なお、液晶駆動回路84bに画像処理機能を持たせることができるが、外付けの制御回路に画像処理機能を持たせることもできる。
以下、虚像表示装置100における映像光GL等の光路について説明する。映像表示素子(映像素子)82から射出された映像光GLは、投射レンズ30によって収束されつつ、導光プリズム10に設けた比較的強い正の屈折力を有する第6面S16に入射する。
導光プリズム10の第6面S16を通過した映像光GLは、収束しつつ進み、第2プリズム部分12を経由する際に、比較的弱い正の屈折力を有する第5面S15で反射され、比較的弱い負の屈折力を有する第4面S14で反射される。
第2プリズム部分12の第4面S14で反射された映像光GLは、第1プリズム部分11において、比較的弱い正の屈折力を有する第3面S13に入射して全反射され、比較的弱い負の屈折力を有する第1面S11に入射して全反射される。なお、映像光GLは、第3面S13を通過する前後において、導光プリズム10中に中間像を形成する。この中間像の像面IIは、映像表示素子82の像面(表示位置)OIに対応するものである。
第1面S11で全反射された映像光GLは、第2面S12に入射するが、特に光反射膜RMであるハーフミラー層15に入射した映像光GLは、このハーフミラー層15を部分的に透過しつつも部分的に反射されて第1面S11に再度入射して通過する。なお、ハーフミラー層15は、ここで反射される映像光GLに対して比較的強い正の屈折力を有するものとして作用する。また、第1面S11は、これを通過する映像光GLに対して負の屈折力を有するものとして作用する。
第1面S11を通過した映像光GLは、観察者の眼EYの瞳に略平行光束として入射する。つまり、観察者は、虚像としての映像光GLにより、映像表示素子82上に形成された画像を観察することになる。
一方、外界光HLのうち、導光プリズム10の第2面S12よりも−X側に入射するものは、第1プリズム部分11の第3面S13と第1面S11とを通過するが、この際、正負の屈折力が相殺されるとともに収差が補正される。つまり、観察者は、導光プリズム10越しに歪みの少ない外界像を観察することになる。同様に、外界光HLのうち、導光プリズム10の第2面S12よりも+X側に入射するもの、つまり、補助プリズム50に入射したものは、これに設けた第3透過面S53と第1透過面S51とを通過する際に、正負の屈折力が相殺されるとともに収差が補正される。つまり、観察者は、補助プリズム50越しに歪みの少ない外界像を観察することになる。さらに、外界光HLのうち、導光プリズム10の第2面S12に対向する補助プリズム50の重複部分に入射するものは、第3透過面S53と第1面S11とを通過する際に、正負の屈折力が相殺されるとともに収差が補正される。つまり、観察者は、補助プリズム50越しに歪みの少ない外界像を観察することになる。なお、導光プリズム10の第2面S12と補助プリズム50の第2透過面S52とは、略同一の曲面形状をともに有するだけでなく、略同一の屈折率をともに有し、両者の隙間が略同一の屈折率の接着層CCで充填されている。つまり、導光プリズム10の第2面S12や補助プリズム50の第2透過面S52は、外界光HLに対して屈折面として作用しない。
ただし、ハーフミラー層15に入射した外界光HLは、このハーフミラー層15を部分的に透過しつつも部分的に反射されるので、ハーフミラー層15に対応する方向から眼EYに向かう外界光HLは、ハーフミラー層15の透過率に弱められる。その一方で、ハーフミラー層15に対応する方向から眼EYに向けては、映像光GLが入射するので、観察者は、ハーフミラー層15の方向に映像表示素子(映像素子)82上に形成された画像とともに外界像を観察することになる。
導光プリズム10内で伝搬されて第2面S12に入射した映像光GLのうち、ハーフミラー層15で反射されなかったものは、補助プリズム50内に入射するが、補助プリズム50に設けた不図示の反射防止部によって導光プリズム10に戻ることが防止される。つまり、第2面S12を通過した映像光GLが光路上に戻されて迷光となることが防止される。また、補助プリズム50側から入射してハーフミラー層15で反射された外界光HLは、補助プリズム50に戻されるが、補助プリズム50に設けた上述の不図示の反射防止部によって導光プリズム10に射出されることが防止される。つまり、ハーフミラー層15で反射された外界光HLが光路上に戻されて迷光となることが防止される。
以上の説明から明らかなように、本実施形態の虚像表示装置100によれば、導光装置20が周囲の一箇所である取付部10gにおいてフレーム102に直接固定されるので、導光装置20の固定が簡易になり、虚像表示装置100を軽量化しやすくなるとともに、フレーム102による導光装置20の支持強度も向上する。さらに、導光装置20が取付部10gを除く残りの周囲部分A0においてフレーム102及びプロテクター108に対して非固定状態になっているので、導光装置20とフレーム102等との間に熱膨張率の差があっても、フレーム102等に対して導光装置20の膨張が許容され、導光装置20に歪み、変形、破損が生じることを防止できる。このように、虚像表示装置100において、導光装置20の光学的機能を確保されるように確実かつ高精度に組み付けることができる。ここで、導光装置20は、眼鏡の形態に近づけて見た目のフォルムの良いものとなっているため、虚像表示装置100全体としても、フォルムの良いものにできる。
また、本実施形態の虚像表示装置100によれば、プロテクター108が導光装置20の周囲のうちフレーム102に固定される取付部10gを除く残りの周囲部分A0の少なくとも一部を覆うように保護する。つまり、フレーム102とプロテクター108とによって導光装置20の周囲を囲んで覆うように保護することができる。これにより、虚像表示装置100を落下させた場合のようにランダムな方向からの強い衝撃に対する耐久性を高めることができる。
〔第3実施形態〕
以下、第3実施形態の虚像表示装置について説明する。なお、本実施形態の虚像表示装置は、第1実施形態の虚像表示装置100の変形例であり、特に説明しない場合、図1等に示す虚像表示装置100と同様であるものとする。
以下、図9(A)及び9(B)を参照して、本実施形態の虚像表示装置200について説明する。図示のように、本実施形態の虚像表示装置200は、観察者の眼前を透視可能に覆う第1及び第2光学部材201a,201bと、両光学部材201a,201bを支持するフレーム102と、フレーム102の左右両端から後方にかけての部分に固定された第1及び第2駆動部205a,205bと、2次元的に走査される信号光を射出する第1及び第2映像素子206a,206bとを備える。図面上で左側の第1光学部材201aと第1駆動部205aと第1映像素子206aとを組み合わせた第1表示装置100Aは、右眼用の虚像を形成する部分であり、単独でも虚像表示装置として機能する。また、図面上で右側の第2光学部材201bと第2駆動部205bと第2映像素子206bとを組み合わせた第2表示装置100Bは、左眼用の虚像を形成する部分であり、第1表示装置100Aの左右を反転させただけであり、第1表示装置100Aと同じ機能を有する。
第1表示装置100Aにおいて、第1映像素子206aは、強度変調された信号光を形成するとともに当該信号光を走査光TLとして射出する。第1光学部材201aは、第1映像素子206aからの走査光TLを反射することによって画像光GLを形成する被照射部材であり、このような画像光GLを眼EYに導く機能を有する。第1駆動部205aは、第1映像素子206aに対して不図示の光ファイバー等を介して照明光を供給する光源、第1映像素子206a等を動作させる制御回路等を含む本体部分280を有する。
第1映像素子206aは、鼻当て部材108aに組み付けられており、フレーム102に対して間接的に固定されている。第1映像素子206aは、本体部分280からの照明光を制御信号に基づいて変調する信号光変調部281と、信号光変調部281を経た信号光を走査しつつ射出させる走査光学系282とを有する。ここで、走査光学系282は、MEMSミラー等で構成され、信号光変調部281による信号光の変調に同期させて姿勢を変化させることにより、信号光の光路を調整することで第1光学部材201aの内面への光線(走査光TL)の射出角度を縦横に変化させる2次元走査を行う。
第1光学部材201aは、第1映像素子206aの前方又は光射出方向において装着者の眼EYの前方を覆うように配置されている。第1光学部材201aは、走査光の照射を受ける半透過膜である半透過反射膜285と、半透過反射膜285を支持固定する支持部材286とを有している。これにより、装着者の眼EYには、画像光GLによる虚像のみならず、外界からの光も入ることになり、虚像表示装置200は、双方を重畳して観察可能にするシースルーの構成となっている。なお、半透過反射膜285は、ハーフミラーとすることもできるが、ホログラムその他の回折型の光学素子とすることもできる。
第1光学部材201aは、第1実施形態の第1光学部材101aのような内部伝搬型の導光部ではないが、第1実施形態の場合と同様に眼前を覆う薄い楕円形状を有し、外周の一部である周囲部分A0に取付部10gとリブ10nとを有する。
第1光学部材201aのフレーム102への組付けについて説明する。第1光学部材101aは、周囲部分A0に形成された突起状の取付部10gを利用して、フレーム102の側方にある側方端部65aに設けた第2固定部61eに直接固定されており、第1映像素子206a等に対してアライメントされた状態となっている。フレーム102には、ストッパーとして溝状の制限部102nが設けられている。第1光学部材201aの組み付け後において、制限部102nには、第1光学部材201aの上端部に設けた突起状のリブ10nが僅かな隙間を有する遊嵌状態で挿入される。これにより、第1光学部材201aの先端側の変位をフレーム102の奥行き方向に関して制限することができる。なお、第1光学部材201aのうち取付部10gを除いた部分は、フレーム102及びプロテクター108と僅かに離間しており、フレーム102及びプロテクター108との関係で非固定状態とされている。
以下、画像形成の動作について説明する。まず、第1映像素子206aのうち、信号光変調部281は、画像を構成する画素の輝度に対応して照明光を変調した信号光を形成し射出する。信号光変調部281から射出された信号光は、スキャン部である走査光学系282に入射する。走査光学系282は、信号光を走査光TLとして第1光学部材101aに向けて射出する。第1光学部材101aにおいて、走査光TLを入射させることで、ここでの反射光としての画像光GLによって虚像が形成され、この虚像を観察者が眼EYで捉えることで、画像が認識される。
以上、実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上記の説明では、導光プリズム10において、各面S11−S16は、すべて自由曲面であるものとしているが、これに限らず、例えば一部に自由極お面以外の曲面を含んでいるものとしてもよい。
また、上記の説明では、フレーム102と投射レンズ30とが別体でネジ止めによって投射レンズ30をフレーム102に固定しているが、投射レンズ30の鏡筒39をフレーム102と一体成形することもできる。鏡筒39をフレーム102と一体成形する方法として、アウトサート成形、ダイカスト一体成形後の鏡筒部削り出し等の手法がある。
導光装置20又は投射レンズ30については、ネジ止めによる締結に限らず、様々な手法でフレーム102に固定することができる。
上記の説明では、フレーム102にプロテクター108を取り付けているが、プロテクター108についてはこれを省略することができる。この場合、図5(B)等に示すフレーム102を元の形状のままに維持して、フレーム102の中央部102gに鼻当て部材108aを設けた補助部材を連結することもできるが、補助部材を一体的に設けたフレーム102を予め準備することもできる。かかる補助部材は、プロテクター108の縦部分63aと同様に導光装置20を保護する部材として用い得る。なお、フレーム102とプロテクター108とを一体的に作製することもできる。
上記の説明では、導光装置20がフレーム102側に片持ち状態で支持されているが、導光装置20をフレーム102やプロテクター108によって周囲から支持することができる。この際、フレーム102やプロテクター108に導光装置20の相対的な伸縮を許容するような部材又は機構を設けることが望ましい。
上記の説明では、導光プリズム10の光入射側に投射レンズ30を配置しているが、投射レンズ30を省略して、導光プリズム10自体に結像機能を持たせることができる。また、投射レンズ30に代えて結像機能を有する別の導光プリズム10を配置することもできる。
上記の説明では、フレーム102に制限部102nを設けているが、これに代えて或いはこれとともに、プロテクター108に導光プリズム10の変形、ぶれ等を防止するための制限部を設けることもできる。
上記の説明では、投射レンズ30の鏡筒39に導光装置20との係止部材39aを設けているが、導光装置20側に例えば鏡筒39を挟むように鏡筒39と嵌合する係止部材を設けることができる。
上記の説明では、ハーフミラー層(半透過反射膜)15が横長の矩形領域に形成されるとしたが、ハーフミラー層15の輪郭は用途その他の使用に応じて適宜変更することができる。また、ハーフミラー層15の透過率や反射率も用途その他に応じて変更することができる。
上記の説明では、ハーフミラー層15が単なる半透過性の膜(例えば金属反射膜や誘電体多層膜)であるとしたが、ハーフミラー層15は、平面又は曲面のホログラム素子に置き換えることができる。
上記の説明では、映像表示素子82における表示輝度の分布を特に調整していないが、位置によって輝度差が生じる場合等においては、表示輝度の分布を不均等に調整することができる。
上記の説明では、画像表示装置80として、透過型の液晶表示デバイス等からなる映像表示素子82を用いているが、画像表示装置80としては、透過型の液晶表示デバイス等からなる映像表示素子82に限らず種々のものを利用可能である。例えば、反射型の液晶表示デバイスを用いた構成も可能であり、液晶表示デバイス等からなる映像表示素子82に代えてデジタル・マイクロミラー・デバイス等を用いることもできる。また、画像表示装置80として、LEDアレイやOLED(有機EL)などに代表される自発光型素子を用いることができる。
上記実施形態では、透過型の液晶表示デバイス等からなる画像表示装置80を用いているが、これに代えて走査型の画像表示装置を用いることもできる。
具体的には図10に示すように、虚像表示装置としての第1表示装置100Aは、導光装置20と画像表示装置380とを備える。導光装置20は、上記実施形態と同様の機能及び構造を有する光学部材であるため、詳しい説明を省略する。画像表示装置380は、強度変調された信号光を形成するとともに当該信号光を走査光TLとして射出する装置であり、信号光形成部381と走査光学系382とを有する。
信号光形成部381は、光源を備えており、不図示の制御回路からの制御信号に基づいて変調して形成した信号光LLを射出する。走査光学系382は、信号光形成部381を経た信号光LLを走査しつつ射出させる。ここで、走査光学系382は、MEMSミラー等で構成され、信号光形成部381による信号光LLの変調に同期させて姿勢を変化させて信号光LLの光路を調整することで光線(走査光TL)の射出角度を縦横に変化させる2次元走査を行う。以上により、画像表示装置380は、映像光GLとなるべき走査光TLを導光装置20に入射させるとともに第2面S12のうちハーフミラー層15が形成される部分領域の全体に対してスキャンさせる。
図示の第1表示装置100Aの動作について説明すると、画像表示装置380は、上述のようにして、信号光LLを走査光TLとして導光装置20の第6面S16に向けて射出する。導光装置20は、第6面S16を通過した走査光TLを全反射等により内部で導光させ、ハーフミラー層15に到達させる。この際、ハーフミラー層15の面上において走査光TLが走査されることで、走査光TLの軌跡としての画像光GLによって虚像が形成され、この虚像を装着者が眼EYで捉えることで、画像が認識される。なお、図示の場合では、導光装置20のうち光入射面である第6面S16は、走査光TLの光軸に対して垂直な平面となっている。また、第5面S15及び第4面S14も平面となっている。
上記の説明では、一対の表示装置100A,100Bを備える虚像表示装置100について説明しているが、単一の表示装置とできる。つまり、右眼及び左眼の双方に対応して、一組ずつ投射透視装置70及び画像表示装置80を設けるのではなく、右眼又は左眼のいずれか一方に対してのみ投射透視装置70及び画像表示装置80を設け、画像を片眼視する構成にしてもよい。この場合、フレーム107やつる部分104は、例えば図1等に示すままで左右対称に配置する形状とすることもできるが、表示装置を支持しない側のフレーム部分については、耳以外で固定するといった異なる形状とすることもできる。
上記の説明では、一対の表示装置100A,100BのX方向の間隔について説明していないが、両表示装置100A,100Bの間隔は固定に限らず、機械機構等によって間隔の調整が可能である。つまり、フレーム102に伸縮機構等を設けるならば、両表示装置100A,100BのX方向の間隔を、着用者の眼幅等に応じて調整することができる。
上記の説明では、導光プリズム10の第1面S11及び第3面S13において、表面上にミラーやハーフミラー等を施すことなく空気との界面により映像光を全反射させて導くものとしているが、本願発明の虚像表示装置100における全反射については、第1面S11又は第3面S13上の全体又は一部にミラーコートや、ハーフミラー膜が形成されてなされる反射も含むものとする。例えば、映像光の入射角度が全反射条件を満たした上で、上記第1面S11又は第3面S13の全体又は一部にミラーコート等が施され、実質的に全ての映像光を反射する場合も含まれる。また、十分な明るさの映像光を得られるのであれば、多少透過性のあるミラーによって第1面S11又は第3面S13の全体又は一部がコートされていてもよい。
上記の説明では、導光プリズム10等が眼EYの並ぶ横方向に延びているが、導光プリズム10を縦方向に延びるように配置することもできる。この場合、導光プリズム10は、例えば上部での片持ち状態によって支持される。
上記の説明では、投射レンズ30及び画像表示装置80を用いて映像光GLを形成しているが、これらに代えて走査型の光学系を用いることができる。すなわち、MEMSその他の走査部と、走査部に照明光を入射させるLEDその他の光源部とによって映像光を形成し、その映像光を導光プリズム10内に導くことができる。
AP…眼前形成部、 A0…周囲部分、 AX1-AX5…光軸、 AXO…射出側光軸、 BP…繋ぎ合せ部、 CP…連結部(嵌合部)、 CS1,CS2…連結面、 CV…キャビティ、 EC…アイカバー部、 EY…眼、 F1,F2…平板部分、 FB1,FB2…平板部、 GP1,GP2…ゲート部、 GL…映像光、 OI…像面、 PL…パーティングライン、 Q1…第1の他の部材、 Q2…第2の他の部材、 R1…第1接合用リブ、 R2…第2接合用リブ、 RM…光反射膜、 RP…根元部、 S11‐S16…第1-第6面、 S21‐S23…基準面、 S31‐S33…平坦面部分(傾斜側面)、 S51-S53…第1-第3透過面、 S91‐S95…転写面、 SL…照明光、 SP…側方端部、 SS1…第1表面、 SS2…第2表面、 TP…テーパー面、 10…導光プリズム、 10g…取付部、 10h…平面部分、 10k…フレーム取付用リブ、 10n,10p…接合用リブ、 11…第1プリズム部分、 12…第2プリズム部分、 15…ハーフミラー層、 18…液ダレガイド部、 20…導光装置、 27…ハードコート層、 30…投射レンズ、 39…鏡筒、 39a…係止部材、 39g…取付部、 50…補助プリズム、60…リブ、 61e…固定部、 61f…固定部、 61x…ボス孔、 65a,65b…側方端部、 68e…突当て面、 70…投射透視装置、 80…画像表示装置、 81…照明装置、 82…映像表示素子、 84…駆動制御部、 90…成形金型、 91,92…金型、 100…虚像表示装置、 100A…第1表示装置、 100B…第2表示装置、 101a…第1光学部分、 101b…第2光学部分、 102…フレーム、 102n…制限部、 104…つる部分、 105a…第1像形成本体部(像形成本体部)、 105b…第2像形成本体部(像形成本体部)

Claims (23)

  1. 互いに対向して配置され、映像素子からの光を観察者の眼に向けて画像を視認させる自由曲面を含む第1及び第2表面と、
    前記第1及び第2表面間に設けられた側方端部と、
    前記側方端部の少なくとも一部に沿って設けられる突起状のリブと
    を備える光学部材。
  2. 前記第1及び第2表面は、前記映像素子からの映像を反射させて観察者の眼に導く、請求項1に記載の光学部材。
  3. 前記第1及び第2表面は、プリズム状の部材の表面として形成され、前記映像素子である映像表示素子からの映像の光を当該プリズム状の部材の内部で反射させつつ観察者の眼に導く、請求項2に記載の光学部材。
  4. 前記リブは、第1の他の部材である支持用のフレームに対して前記第1及び第2表面を相対的に位置決めした状態で取付け可能にする取付部を有する、請求項1から3までのいずれか一項に記載の光学部材。
  5. 前記取付部は、前記フレームへ取り付けるに際して当該フレームに設けた突当て面に当接させて、相対的な姿勢を定める基準となる平面部分を有する、請求項4に記載の光学部材。
  6. 前記取付部は、前記自由曲面を含んで長円状の輪郭を有し眼前に配置されるアイカバー部の外側に配置される、請求項5に記載の光学部材。
  7. 前記リブは、前記フレームへ取り付けるに際して前記第1及び第2表面の当該他の部材に対する相対的な変位を制限する、請求項1から6までのいずれか一項に記載の光学部材。
  8. 映像光を導光するとともに外界光の透視を可能にする本体部分である導光プリズムと、前記導光プリズムに接合されて一体的に固定されるとともに前記導光プリズムの透視機能を補助する補助プリズムとを接合することによって得られる、請求項1から7までのいずれか一項に記載の光学部材。
  9. 前記導光プリズムと前記補助プリズムとの境界にハーフミラー層を有する、請求項8に記載の光学部材。
  10. 前記導光プリズムは、前記リブの一部として第1接合用リブを有し、
    前記補助プリズムは、前記リブの一部として第2接合用リブを有し、
    前記導光プリズムと前記補助プリズムとは、前記第1接合用リブと前記第2用接合リブとを基準として接合される、請求項8及び9のいずれか一項に記載の光学部材。
  11. 前記導光プリズムは、射出成形によって形成される、請求項8から10までのいずれか一項に記載の光学部材。
  12. 前記リブは、前記側方端部に沿って延びる平板部を有し、前記平板部は、射出成形を行う成形金型のパーティングラインに沿って設けられる、請求項11に記載の光学部材。
  13. 前記リブは、前記平板部に付随して射出成形時の樹脂の流入口に相当するゲート部を有する、請求項12に記載の光学部材。
  14. 前記第1表面と前記平板部との間に平板部に垂直な面に対して傾斜する連結面をさらに備える、請求項12及び13のいずれか一項に記載の光学部材。
  15. 装着者の顔面に近い裏側の前記第2表面に隣接して、前記第2表面に対して鈍角をなす傾斜側面を有する、請求項1から14までのいずれか一項に記載の光学部材。
  16. 前記第1表面と前記第2表面との間に、前記傾斜側面を含むとともに装着時に装着者の顔面に沿って延びるテーパー面を有する、請求項15に記載の光学部材。
  17. 前記テーパー面は、前記傾斜側面として、眼窩上縁、頬、及び鼻にそれぞれ対応する3つの平坦面部分を有する、請求項16に記載の光学部材。
  18. 前記映像光を入射させる側に設けられた第2の他の部材である像形成本体部と連結するに際して前記第1及び第2表面の当該第2の他の部材に対する相対的なアライメントを可能にする連結部を有する、請求項1から17までのいずれか一項に記載の光学部材。
  19. 前記連結部は、前記像形成本体部と嵌合することによって当該像形成本体部との間で姿勢のアライメントを可能にする嵌合部である、請求項18に記載の光学部材。
  20. 互いに対向して配置され、映像素子からの光を観察者の眼に向けて画像を視認させる自由曲面を含む第1及び第2表面を備え、
    前記第1表面と前記第2表面とは、長円状の輪郭を有する曲面をそれぞれ含む、光学部材。
  21. 前記長円状の輪郭を有する曲面を有し眼前に配置されるアイカバー部がドロップ状の外観を有する、請求項20に記載の光学部材。
  22. 映像光を生じさせる映像素子と、
    前記映像素子からの映像光を観察者の眼に向けて画像を視認させる請求項1から21までのいずれか一項に記載の光学部材と
    を備える虚像表示装置。
  23. 前記光学部材が観察者の眼前に配置されるように、前記映像素子と前記光学部材とを支持するフレームをさらに備える、請求項22に記載の虚像表示装置。
JP2012252008A 2012-11-16 2012-11-16 光学部材及び虚像表示装置 Active JP6221223B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012252008A JP6221223B2 (ja) 2012-11-16 2012-11-16 光学部材及び虚像表示装置
US14/075,830 US9746674B2 (en) 2012-11-16 2013-11-08 Optical member and virtual image display apparatus
CN201320724557.0U CN203870280U (zh) 2012-11-16 2013-11-15 光学部件及虚像显示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012252008A JP6221223B2 (ja) 2012-11-16 2012-11-16 光学部材及び虚像表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014102269A true JP2014102269A (ja) 2014-06-05
JP6221223B2 JP6221223B2 (ja) 2017-11-01

Family

ID=50727439

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012252008A Active JP6221223B2 (ja) 2012-11-16 2012-11-16 光学部材及び虚像表示装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9746674B2 (ja)
JP (1) JP6221223B2 (ja)
CN (1) CN203870280U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016102163A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 住友化学株式会社 化合物、樹脂、レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2011348122A1 (en) 2010-12-24 2013-07-11 Magic Leap Inc. An ergonomic head mounted display device and optical system
CN105659148B (zh) * 2013-10-28 2018-06-12 奥林巴斯株式会社 导光棱镜和图像显示装置
JP6255983B2 (ja) * 2013-12-25 2018-01-10 セイコーエプソン株式会社 虚像表示装置
US9529198B2 (en) * 2014-08-29 2016-12-27 Google Inc. Opto-mechanical system for head-mounted device
US10488617B2 (en) 2015-01-23 2019-11-26 Lg Innotek Co., Ltd. Wearable display device
JP6373232B2 (ja) * 2015-07-23 2018-08-15 キヤノン株式会社 画像表示装置
JP6686505B2 (ja) * 2016-02-15 2020-04-22 セイコーエプソン株式会社 頭部装着型画像表示装置
JPWO2018150722A1 (ja) * 2017-02-20 2019-11-07 シャープ株式会社 ヘッドマウントディスプレイ
AU2018231087A1 (en) * 2017-03-09 2019-09-26 Arizona Board Of Regents On Behalf Of The University Of Arizona Freeform prism and head-mounted display with increased field of view
CN109445094B (zh) * 2017-08-23 2022-07-26 弗莱克斯有限公司 光投射引擎附接和对准
JP2019082531A (ja) * 2017-10-30 2019-05-30 ソニー株式会社 頭部装着型ディスプレイ
JP7185331B2 (ja) 2018-03-22 2022-12-07 アリゾナ ボード オブ リージェンツ オン ビハーフ オブ ザ ユニバーシティ オブ アリゾナ インテグラルイメージング方式のライトフィールドディスプレイ用にライトフィールド画像をレンダリングする方法
CN113366374B (zh) * 2019-11-29 2024-05-14 松下知识产权经营株式会社 显示装置

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0973005A (ja) * 1995-07-03 1997-03-18 Canon Inc 光学素子及びそれを用いた観察系
JPH10268114A (ja) * 1997-03-28 1998-10-09 Olympus Optical Co Ltd 光学プリズム
JPH1199525A (ja) * 1997-09-26 1999-04-13 Canon Inc 自由曲面プリズムおよびその成形用金型
JP2005223749A (ja) * 2004-02-06 2005-08-18 Olympus Corp 頭部装着型カメラ
JP2006135884A (ja) * 2004-11-09 2006-05-25 Konica Minolta Photo Imaging Inc 映像表示装置
JP2010139589A (ja) * 2008-12-10 2010-06-24 Konica Minolta Opto Inc 映像表示装置およびヘッドマウントディスプレイ
JP2012063633A (ja) * 2010-09-16 2012-03-29 Olympus Corp 頭部装着型表示装置
JP2012163639A (ja) * 2011-02-04 2012-08-30 Seiko Epson Corp 虚像表示装置

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5515116A (en) * 1994-03-22 1996-05-07 Gargoyles, Inc. Removable eyeglass nosebridge
US5526068A (en) * 1994-09-15 1996-06-11 Bausch & Lomb Incorporated Optical plastic and glass lens assembly for use in an eyewear frame
ES2138244T3 (es) * 1994-12-09 2000-01-01 Sega Enterprises Kk Dispositivo visualizador para acoplar en la cabeza y sistema optico para usar en el dispositivo visualizador.
JPH09101480A (ja) * 1995-10-05 1997-04-15 Olympus Optical Co Ltd 頭部装着型映像表示装置
JP3645698B2 (ja) * 1997-11-17 2005-05-11 オリンパス株式会社 光学プリズム、鏡枠および光学アッセンブリ
US8482488B2 (en) * 2004-12-22 2013-07-09 Oakley, Inc. Data input management system for wearable electronically enabled interface
US6618209B2 (en) * 2000-08-08 2003-09-09 Olympus Optical Co., Ltd. Optical apparatus
US20030030597A1 (en) * 2001-08-13 2003-02-13 Geist Richard Edwin Virtual display apparatus for mobile activities
US7724210B2 (en) * 2004-05-07 2010-05-25 Microvision, Inc. Scanned light display system using large numerical aperture light source, method of using same, and method of making scanning mirror assemblies
WO2007084311A2 (en) * 2006-01-13 2007-07-26 Liberty Sport, Inc. Eyewear frames with magnetic lens attachments
US7510279B2 (en) * 2007-02-02 2009-03-31 Nike, Inc. Sports glasses lens adapter
TWM334340U (en) * 2007-11-20 2008-06-11 qing-yun Wang Structure composition of eyeglasses having the attached second lens
US7712895B2 (en) * 2008-01-30 2010-05-11 Chih-Hung Wang Eyeglasses structure
US20100149073A1 (en) * 2008-11-02 2010-06-17 David Chaum Near to Eye Display System and Appliance
US20130314303A1 (en) * 2010-02-28 2013-11-28 Osterhout Group, Inc. Ar glasses with user action control of and between internal and external applications with feedback
US8482859B2 (en) * 2010-02-28 2013-07-09 Osterhout Group, Inc. See-through near-eye display glasses wherein image light is transmitted to and reflected from an optically flat film
US9632315B2 (en) * 2010-10-21 2017-04-25 Lockheed Martin Corporation Head-mounted display apparatus employing one or more fresnel lenses
US8366267B2 (en) * 2011-01-04 2013-02-05 T-Link Ppe Ltd. Spectacle structure
JP6111635B2 (ja) * 2012-02-24 2017-04-12 セイコーエプソン株式会社 虚像表示装置
JP5919899B2 (ja) * 2012-03-08 2016-05-18 セイコーエプソン株式会社 虚像表示装置及び虚像表示装置の位置調整方法
JP6019918B2 (ja) * 2012-08-17 2016-11-02 セイコーエプソン株式会社 虚像表示装置
JP6135095B2 (ja) * 2012-11-05 2017-05-31 セイコーエプソン株式会社 虚像表示装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0973005A (ja) * 1995-07-03 1997-03-18 Canon Inc 光学素子及びそれを用いた観察系
JPH10268114A (ja) * 1997-03-28 1998-10-09 Olympus Optical Co Ltd 光学プリズム
JPH1199525A (ja) * 1997-09-26 1999-04-13 Canon Inc 自由曲面プリズムおよびその成形用金型
JP2005223749A (ja) * 2004-02-06 2005-08-18 Olympus Corp 頭部装着型カメラ
JP2006135884A (ja) * 2004-11-09 2006-05-25 Konica Minolta Photo Imaging Inc 映像表示装置
JP2010139589A (ja) * 2008-12-10 2010-06-24 Konica Minolta Opto Inc 映像表示装置およびヘッドマウントディスプレイ
JP2012063633A (ja) * 2010-09-16 2012-03-29 Olympus Corp 頭部装着型表示装置
JP2012163639A (ja) * 2011-02-04 2012-08-30 Seiko Epson Corp 虚像表示装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016102163A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 住友化学株式会社 化合物、樹脂、レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6221223B2 (ja) 2017-11-01
US20140139403A1 (en) 2014-05-22
CN203870280U (zh) 2014-10-08
US9746674B2 (en) 2017-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6221223B2 (ja) 光学部材及び虚像表示装置
JP6135095B2 (ja) 虚像表示装置
JP6070259B2 (ja) 導光装置の製造方法、導光装置及び虚像表示装置
JP6244631B2 (ja) 虚像表示装置
US9207456B2 (en) Virtual image display device
US9465217B2 (en) Virtual image display apparatus
JP6402444B2 (ja) 虚像表示装置
JP6201361B2 (ja) 虚像表示装置
JP6330258B2 (ja) 虚像表示装置
JP6307793B2 (ja) 虚像表示装置
CN106019585B (zh) 头部佩戴型显示器
JP6201347B2 (ja) 虚像表示装置
JP6269046B2 (ja) 虚像表示装置
JP6186876B2 (ja) 虚像表示装置
JP5998738B2 (ja) 導光装置及び虚像表示装置並びに導光装置の製造方法
JP2015121647A (ja) 導光装置、虚像表示装置及び導光装置の製造方法
JP6471784B2 (ja) 虚像表示装置
JP6369593B2 (ja) 虚像表示装置
JP2014235358A (ja) 虚像表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20150108

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150625

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160328

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160419

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20160610

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160617

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160624

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170711

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170801

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170918

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6221223

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150