JP2014097547A - 保持具取付装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】対象物保持具を保持ヘッドに着脱可能に取り付けるための保持具取付装置を改善する。
【解決手段】保持ヘッド130が部品保持具132を保持する際、下降に伴ってフック202の係合突部214が保持具ストッカのバー350の傾斜係合面356に係合し、斜面の作用によりフック202が非係合位置へ回動し、部品保持具132の被保持部142を通過する(図25(a)〜(c))。保持ヘッド130が下降端位置へ下降した状態では被保持部142との間に隙間があるが、負圧により被保持部142を吸着して保持し(図25(d))、その後、上昇して部品保持具132を保持具ストッカから取り出す(図25(e)〜(g))。フック202はスプリングの付勢により係合位置へ回動し、係合突部240が被保持部142の下側に位置し(図25(h))、部品保持具132に過大な力が加えられても被係合面153に係合し、部品保持具132の脱落を防止する。
【選択図】図25

Description

本発明は、保持対象物を保持する対象物保持具を保持ヘッドに着脱可能に取り付ける保持具取付装置に関するものである。
下記の特許文献1には、電子回路部品を保持する部品吸着ノズルが保持ヘッドに負圧によって吸着され、着脱可能に保持される電子回路部品保持装置が記載されている。部品吸着ノズルには吸着管の直径を異にする複数種類のものがあり、回路基板に装着すべき電子回路部品の寸法に応じた直径の吸着管を有する部品吸着ノズルが保持ヘッドに選択的に保持させられる。
特開平6−296093号公報
しかしながら、特許文献1に記載の電子回路部品保持装置には未だ改善の余地がある。例えば、部品吸着ノズルが保持ヘッドに負圧により吸着保持されているのみであるため、なんらかの理由で予定外の大きな力が加えられれば、部品吸着ノズルが保持ヘッドから外れてしまう恐れがあるという問題があるのである。
この問題は、電子回路部品以外の保持対象物を保持する対象物保持具を負圧によって保持ヘッドに保持させる場合にも同様に生じ、保持対象物が大形で質量の大きいものである場合には、対象物保持具も必然的に大形で質量の大きいものとなるため、一層重要な問題となる。
本発明は、以上の事情を背景として、保持対象物を保持する対象物保持具を保持ヘッドに着脱可能に取り付けるための保持具取付装置を改善することを課題として為されたものである。
上記の課題は、保持具取付装置を、(a)少なくとも前記対象物保持具と前記保持ヘッドとが互いに接近限度まで接近した状態で密閉状態となり、それら対象物保持具と保持ヘッドとが互いに離間した状態で開放状態となる負圧室を含み、その負圧室の負圧により対象物保持具と保持ヘッドとを前記接近限度に保つ負圧吸着装置と、(b)その負圧室に負圧を供給する状態と負圧を解除する状態とに切換え可能な負圧供給装置と、(c)前記対象物保持具と前記保持ヘッドとの一方に設けられた被係合面と、前記対象物保持具と前記保持ヘッドとの他方に設けられて、前記被係合面に係合する係合位置とその被係合面から離間した非係合位置とに移動可能な係合部材とを含み、係合部材が係合位置にある状態では前記対象物保持具の前記保持ヘッドからの離脱を機械的に阻止し、係合部材が非係合位置にある状態では前記対象物保持具の前記保持ヘッドからの離脱を許容する機械的離脱阻止装置と、(d)前記係合部材を前記係合位置と前記非係合位置とに移動させる係合部材駆動装置とを含むものとすることにより解決される。
保持対象物には、組付対象物への組付けにより製品を構成する部品、例えば、電子回路部品,LED照明装置の構成部品,太陽電池の構成部品や、部品の組付けに使用されるもの、例えば、はんだシートや、収容部材に収容されるべき収容物、位置の変更を目的として移動が必要とされる要移動物等、種々のものがある。
以上のように構成された保持具取付装置においては、対象物保持具は保持ヘッドに負圧により吸着されて保持されるとともに、係合部材の被係合面への係合により、保持ヘッドからの離脱が阻止される。そのため、例えば、万一、対象物保持具およびそれに保持された対象物の質量と、保持ヘッドを介してそれらに加えられる加速度との積によって決まるに慣性力が、上記負圧に基づいて保持ヘッドが対象物保持具を保持する力より大きくなることがあっても、係合部材の被係合面に対する機械的な係合により、対象物保持具が保持ヘッドから離脱してしまうことが防止される。保持ヘッドに保持された対象物保持具に、なんらかの理由で、作業者や周辺部材によって予定外の力が加えられた場合にも同様であり、信頼性の高い保持具取付装置が得られる。
対象物保持具は、負圧によって保持対象物を吸着して保持する対象物吸着具でもよく、複数の把持部材を含み、それら把持部材の開閉によって対象物を把持する把持装置でもよい。対象物保持具を対象物吸着具とする場合は勿論、把持装置とする場合であっても、把持爪を負圧に基づいて開閉させるものとすれば、対象物保持具による対象物の保持と、保持ヘッドによる対象物保持具の保持との両方に負圧を利用することができ、好都合である。
発明の態様
以下に、本願において特許請求が可能と認識されている発明(以下、「請求可能発明」という場合がある。請求可能発明は、特許請求の範囲に記載された発明である「本発明」ないし「本願発明」のみならず、それの下位概念発明あるいは上位概念発明を含み得、別概念の発明を含むこともある。)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、請求可能発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載,実施形態の記載,従来技術,技術常識等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要素を付加した態様も、また、各項の態様から構成要素を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。
なお、以下の各項において、(2)項が請求項1に相当し、(3)項が請求項2に、(4)項が請求項3に、(5)項が請求項4に、(6)項が請求項5にそれぞれ相当する。
(1)保持対象物を保持する対象物保持具を保持ヘッドに着脱可能に取り付けるための保持具取付装置であって、
少なくとも前記対象物保持具と前記保持ヘッドとが互いに接近限度まで接近した状態で密閉状態となり、それら対象物保持具と保持ヘッドとが互いに離間した状態で開放状態となる負圧室を含み、その負圧室の負圧により対象物保持具と保持ヘッドとを前記接近限度に保つ負圧吸着装置と、
その負圧室に負圧を供給する状態と負圧を解除する状態とに切換え可能な負圧供給装置と、
前記対象物保持具と前記保持ヘッドとの一方に設けられた被係合面と、前記対象物保持具と前記保持ヘッドとの他方に設けられて、前記被係合面に係合する係合位置とその被係合面から離間した非係合位置(ないし離間位置)とに移動可能な係合部材とを含み、係合部材が係合位置にある状態では前記対象物保持具の前記保持ヘッドからの離脱を機械的に阻止し、係合部材が非係合位置にある状態では前記対象物保持具の前記保持ヘッドからの離脱を許容する機械的離脱阻止装置と
を含むことを特徴とする保持具取付装置。
何らかの理由で対象物保持具に予定外の大きな力が加えられても、保持ヘッドから外れて落下することが回避される。
(2)さらに、前記係合部材を前記係合位置と前記非係合位置とに移動させる係合部材駆動装置を含む(1)項に記載の保持具取付装置。
係合部材を作業者が係合位置と非係合位置とに移動させるようにすることも可能であり、その場合は係合部材駆動装置を省略することが可能であるが、係合部材駆動装置を設ければ、作業者が係合部材の操作を行う必要がなくなり、また、対象物保持具の保持ヘッドへの着脱を自動化することが容易となる。
(3)前記係合部材駆動装置が、少なくとも前記対象物保持具と前記保持ヘッドとの接近および離間に伴って前記係合部材が前記被係合面を通過する間は前記係合部材を前記非係合位置に保ち、前記対象物保持具と前記保持ヘッドとが前記接近限度にある状態で前記係合部材を前記係合位置と前記非係合位置との間で移動させるものである(2)項に記載の保持具取付装置。
係合部材駆動装置は、次項において説明するように、付勢装置およびカム部材を含む装置とすることも、駆動源および制御装置を含むものとすることも可能である。後者の場合、制御装置によって駆動源を制御することにより、係合部材の係合位置と非係合位置との間における移動を任意の時期に行うことができ、対象物保持具と保持ヘッドとが接近限度にある状態において係合部材を係合位置と非係合位置との間で移動させることができる。
保持ヘッドが対象物保持具を保持すべく、保持ヘッドと対象物保持具とが接近させられるとき、係合部材は非係合位置に位置させられて被係合面との干渉が回避される。また、保持ヘッドが保持した対象物保持具を解放した後、保持ヘッドと対象物保持具とが離間させられる際にも、係合部材は非係合位置に位置する状態を保って被係合面を通過するため、それらの干渉を生じることなく、離間させられる。
保持ヘッドと対象物保持具との接近限度状態は、それらの接近により得られるため、被係合面が対象物保持具に設けられ、係合部材が保持ヘッドに設けられる場合は、係合部材は係合位置において対象物保持具の被係合面の下方にあって対象物保持具の保持ヘッドからの離脱を阻止するものとされればよく、形状,寸法等の制約が少なくてすみ、被係合面が保持ヘッドに設けられ、係合部材が対象物保持具に設けられる場合は、係合部材は係合位置において保持ヘッドの被係合面の上方にあって対象物保持具の保持ヘッドからの離脱を阻止するものとされればよく、形状,寸法等の制約が少なくてすむ。
(4)前記被係合面が対象物保持具に、前記係合部材が前記保持ヘッドにそれぞれ設けられ、かつ、前記係合部材駆動装置が、
前記係合部材を前記係合位置へ付勢する付勢装置と、
前記保持ヘッドに対して、その保持ヘッドと前記対象物保持具との接近離間方向と平行な方向に相対移動可能に設けられ、前記接近離間方向に平行な平行係合面と、前記接近離間方向に対して傾斜した傾斜係合面とを備え、前記対象物保持具と前記保持ヘッドとの接近動作の初期と離間動作の後期とに前記傾斜係合面において前記係合部材と係合し、接近動作の後期と離間動作の初期との前記係合部材が前記被係合面を通過する時期に前記平行係合面において前記係合部材と係合するカム部材と
を含む(3)項に記載の保持具取付装置。
係合部材駆動装置を、駆動源と、その駆動源を上記条件を満たすように制御する制御装置とを含むものとすることも可能である。しかし、本項の態様とすれば、係合部材専用の駆動源およびそれを制御する制御装置を省略し得る。本項の態様においては、係合部材のカム部材と係合する部分がカムフォロワとして機能することとなる。係合部材の、被係合面と係合する係合部にカムフォロワを兼ねさせることも、係合部とは別の部分をカムフォロワ専用部とすることも可能である。
本項に記載の係合部材駆動装置によれば、保持ヘッドと対象物保持具との接近離間方向における相対移動に基づいて係合部材を駆動することができ、単純な動作によって係合部材を係合位置と非係合位置とに移動させることができる。特に、保持ヘッドが対象物保持具に対象物を保持させるために対象物保持具の軸線に平行な方向に移動させられるものであれば、その移動を利用して保持ヘッドとカム部材とを相対移動させることができ、装置の構成を複雑化することなく、対象物保持具の保持,解放を行うことができる。
また、保持ヘッドにより保持される複数の対象物保持具にそれぞれ設けられた被係合面に対して係合部材を共用し得る。係合位置と非係合位置とに移動する係合部材を設けるより被係合面を設ける方が容易であり、保持具取付装置を安価に構成することができる。
(5)前記カム部材が、前記対象物保持具を取り出し可能に収容する保持具ストッカに設けられ、その保持具ストッカに対する前記保持ヘッドの接近離間に伴って、その保持ヘッドがその保持具ストッカに収容された前記対象物保持具に接近離間させられる(4)項に記載の保持具取付装置。
保持具ストッカには、同種あるいは異種の対象物保持具を収容し、保持ヘッドに対する取付けに備えて待機させることができ、保持ヘッドに保持された対象物保持具の交換を行うことができる。保持ヘッドが保持した部品保持具の保持具ストッカへの収納および保持具ストッカに収納された対象物保持具の保持ヘッドへの取付けは、保持ヘッドの保持具ストッカに対する接近,離間によって行われるのが普通であり、カム部材を保持具ストッカに設ければ、保持ヘッドの保持具ストッカへの接近離間を利用して係合部材を係合位置と非係合位置とに移動させることができる。
(6)前記負圧吸着装置が、前記負圧室として、前記対象物保持具と前記保持ヘッドとの接近に伴って密閉状態となるがそれら対象物保持具と保持ヘッドとのさらなる接近を許容する第一負圧室と、その対象物保持具と保持ヘッドとのさらなる接近に伴って密閉状態となる第二負圧室とを含み、かつ、前記第一負圧室が密閉状態にある一方、前記第二負圧室が開放状態にある状態において、第二負圧室から前記負圧供給装置へ向かう空気の流れを抑制することにより、密閉状態にある第一負圧室の圧力を大気圧より低くし、前記対象物保持具と前記保持ヘッドとを互いに接近限度まで接近させる力を発生させる流れ抑制装置を含む(1)項ないし(5)項のいずれかに記載の保持具取付装置。
例えば、第一負圧室および第二負圧室と負圧供給装置とをつなぐ通路が、途中で第一負圧室側の第一分岐通路と第二負圧室側の第二分岐通路とに分岐している場合には、第二分岐通路に絞りや減圧弁を設けて流れ抑制装置とすることができ、第一負圧室と負圧供給装置とをつなぐ第一通路と第二負圧室と負圧供給装置とをつなぐ第二通路とが互いに独立している場合には、第二通路に絞りや減圧弁を設けて流れ抑制装置とすることができる。絞りは、可変絞りとすることも固定絞りとすることもできる。可変絞りは、第一負圧室と第二負圧室とが共に開放状態にある状態では流路面積が小さくなり、第一負圧室と第二負圧室とが共に密閉状態になった後に流路面積が大きくなるものであるが、構造が単純で安価な固定絞りで十分な場合が多い。減圧弁は、常には閉状態にあり、第二負圧室側の圧力が負圧供給装置側の圧力より設定値以上高くなったとき開く常閉弁であり、閉状態においては第二負圧室から負圧供給装置へ無用な空気が流れることを完全に阻止し得る利点があるが、第二負圧室の負圧の程度が第一負圧室の負圧の程度より設定値分弱くなることを避け得ない。その点、流れ抑制装置を絞りとすれば、第一負圧室が実質的に密閉状態にある一方、第二負圧室が開放状態にある状態において、第二負圧室から負圧供給装置へ向かう空気の流れを抑制することにより、密閉状態にある第一負圧室の圧力を大気圧より低くし、対象物保持具と保持ヘッドとを互いに接近限度まで接近させる力を発生させるとともに、第一負圧室と第二負圧室とが共に密閉状態となった後には第二負圧室にも第一負圧室と実質的に同じ強さの負圧を生じさせることができる。
本態様の保持具取付装置においては、対象物保持具と保持ヘッドとが両者の接近限度よりやや手前の位置まで接近させられると、第一負圧室に負圧が発生させられ、その負圧により対象物保持具と保持ヘッドとが接近限度まで接近させられる。したがって、対象物保持具および保持ヘッドの熱膨張や、両者を接近させる装置の熱膨張あるいは位置制御の誤差等に起因して、両者が過剰に接近させられ、過大な力が加えられて損傷すること、あるいは逆に、接近が不十分で負圧室が十分に密閉されず、対象物保持具が保持ヘッドに保持されないという事態が発生することを回避し得る。しかも、対象物保持具と保持ヘッドとが接近限度まで接近させられた状態では、対象物保持具が保持ヘッドに、第一および第二負圧室の両方の負圧に基づいて十分大きな力で保持される。
密閉状態は、気体の漏れが全くない完全な密閉状態でもよく、気体の漏れがあっても、対象物保持具の保持に十分な大きさの負圧が得られる程度の漏れである状態でもよい。
(7)前記被係合面が対象物保持具に、前記係合部材が前記保持ヘッドにそれぞれ設けられ、かつ、前記係合部材駆動装置が、
前記係合部材を前記係合位置へ付勢する付勢装置と、
前記保持ヘッドに対して、その保持ヘッドと前記対象物保持具との接近離間方向と平行な方向に相対移動可能に設けられ、前記対象物保持具と前記保持ヘッドとの接近および離間に伴って前記係合部材に係合することにより、その係合部材を前記付勢装置の付勢力に抗して一旦前記非係合位置へ移動させた後に前記係合位置へ移動することを許容するカム部材と
を含む(2)項に記載の保持具取付装置。
(8)前記被係合面と前記係合部材とが、前記付勢装置の付勢力に基づいて、前記係合部材が前記対象物保持具を前記接近限度位置に向かって付勢する力を発生させる形状とされた(7)項に記載の保持具取付装置。
本項の態様によれば、簡単な構成で(6)項に記載の態様と似た効果が得られる。ただし、寿命を十分長くするために、被係合面と係合部材とを耐摩耗性の優れた材料製とし、あるいは転がり接触する構成とする等、係合部材と被係合面との摩耗を抑制する対策を施し、あるいは係合部材や被係合面の修復が行われるようにすることが望ましい。
(9)前記カム部材が、前記対象物保持具を取り出し可能に収容する保持具ストッカに設けられ、その保持具ストッカに対する前記保持ヘッドの接近離間に伴って、その保持ヘッドがその保持具ストッカに収容された前記対象物保持具に接近離間する(8)項に記載の保持具取付装置。
(5)項に記載の保持具取付装置と同様の作用および効果が得られる。
請求可能発明の実施形態である組立作業機を複数備えた組立作業システムを示す斜視図である。 上記組立作業機の1つの内部を示す斜視図である。 上記組立作業機の基材搬送保持装置を示す斜視図である。 上記組立作業機の供給装置のトレイ型部品供給装置のトレイを示す正面断面図である。 上記トレイ型部品供給装置を示す側面図である。 上記組立作業機の2つの作業ユニットを正面側から示す斜視図である。 上記2つの作業ユニットを背面側から示す斜視図である。 上記2つの作業ユニットの一つである運搬ユニットをカバーを外して示す側面図である。 上記運搬ユニットの保持ヘッドをフックを付勢するスプリングが設けられた部分において断面にして示す側面図である。 上記保持ヘッドを第一負圧室が設けられた部分において断面にして示す側面図である。 上記保持ヘッドを下方から示す斜視図である。 上記保持ヘッドを示す底面図である。 上記保持ヘッドを上方から示す斜視図である。 上記保持ヘッドの第一,第二負圧室および部品保持具への負圧および正圧の供給経路を説明する系統図である。 上記組立作業機の内部を概略的に示す平面図である。 上記組立作業機に設けられた保持具ストッカを示す斜視図である。 上記保持具ストッカの保持部材を示す平面図である。 上記保持具ストッカを示す平面図であり、図18(a)はシャッタが閉じられて離脱阻止位置に位置する状態、図18(b)はシャッタが開かれて解放位置に位置する状態を示す平面図である。 上記保持具ストッカの保持部の1つを示す平面図である。 上記保持具ストッカの保持部に設けられたバーを示す側面図(一部断面)である。 上記保持具ストッカを保持具ストッカ昇降装置と共に示す斜視図である。 上記保持具ストッカ昇降装置により昇降させられる別の種類の保持具ストッカを示す斜視図である。 上記組立作業システムにおいて組み立てられる組立物を示す斜視図である。 上記組立作業機の制御システムを概念的に示すブロック図である。 上記保持ヘッドによる部品保持具の保持を説明する図である。 別の実施形態である保持ヘッドをフックを付勢するスプリングが設けられた部分において断面にして示す側面図である。 図26に示す保持ヘッドを下方から示す斜視図である。 図26に示す保持ヘッドにより保持された部品保持具が収容される保持具ストッカの保持部に設けられたバーを示す側面図である。 図26に示す保持ヘッドによる部品保持具の保持を説明する図である。 さらに別の実施形態である保持ヘッドをフック駆動装置が設けられた部分において断面にして示す側面図である。 図30に示すフック駆動装置の負圧室への負圧の供給を説明する図である。
以下、請求可能発明のいくつかの実施形態を、上記各図を参照しつつ説明する。なお、請求可能発明は、下記実施形態の他、上記〔発明の態様〕の項に記載した態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更を施した態様で実施することができる。
図1に製造作業システムの一種である組立作業システムを示す。本組立作業システムにおいては、例えば、図23に示す組立物10が組み立てられる。組立物10の組立は、基材12への片状あるいはブロック状を成す複数の組付部品14(以後、部品14と略称する)の組付けにより行われる。組立作業システムは、図1に示すように、それぞれ製造作業機たる複数の組立作業機20を含む。これら組立作業機20は1列に並んで設けられ、基材12への部品14の組付作業および組付けに必要な作業を分担し、並行して行う。
複数の組立作業機20のうちの1つを図2に示す。図2において組立作業機20は、カバー28の天井部および側部の一部が外された状態が図示されている。本組立作業機20は、作業機本体30,作業対象物搬送保持装置たる基材搬送保持装置32,供給装置34,作業ユニット36,38,ユニット移動装置40,撮像装置42,44,保持具収容装置46および統括制御装置48(図24参照)を含む。なお、図1においては、作業機本体30に供給装置34が取り付けられていない状態での組立作業機20が示されている。
基材搬送保持装置32は、本実施形態においては、図3に示すようにコンベヤ49およびクランプ装置51を備え、作業機本体30を構成するベース50(図2参照)の前後方向の中央部に設けられ、基材12を複数台の組立作業機20が並ぶ方向と平行な方向であって、水平な方向に搬送する。本実施形態においては、基材12の搬送方向(以後、基材搬送方向と略記する)をX軸方向、基材搬送保持装置32により搬送される基材12に平行な一平面であって、水平な一平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向およびY軸方向と直交する方向であって、鉛直方向ないし上下方向をZ軸方向とする。組立作業機20の左右方向ないし幅方向はX軸方向に平行であり、前後方向はY軸方向に平行である。
コンベヤ49は本実施形態においてはベルトコンベヤとされ、一対のサイドフレーム52にそれぞれ周回可能に設けられた一対の無端のコンベヤベルト53と、電動モータ54を駆動源とし、一対のコンベヤベルト53を同期して周回させるベルト周回装置55とを含む。クランプ装置51は、一対のサイドフレーム52にそれぞれ設けられたクランプ部材たる押し上げ部材56と、サイドフレーム52の上端部にコンベヤベルト53の上方に延び出す状態で設けられた押さえ部57と、電動モータ58を駆動源とする昇降装置59とを含み、一対の押し上げ部材56が昇降装置59によって上昇させられることにより、それぞれ基材12を下方から支持してコンベヤベルト53から持ち上げ、押さえ部57との間に基材12の搬送方向に平行な側縁部を挟んで保持する。また、電動モータ61を駆動源とする幅変更装置63が設けられ、一対のサイドフレーム52の一方を他方に対して接近,離間する方向に移動させることにより対象物搬送幅(一対のコンベヤベルト53の間隔)が変更される。電動モータ54,58,61として、例えば、エンコーダ付きのサーボモータやパルスモータ等回転角度の制御が可能な電動回転モータが使用される。以後に説明する別の装置の駆動源を構成する電動モータについても同様である。
供給装置34は、図2に示すように、ベース50の基材搬送保持装置32に対してY軸方向の一方の側であって、組立作業機20の前面側に設けられている。前記カバー28は組立作業機20の前面側は覆わないものとされ、前面側に開いた開口65を有し、供給装置34はその開口65を通ってベース50に取り付けられる。供給装置34は、本組立作業機20においてはトレイ型部品供給装置500を備え、台車504に載せられ、作業機本体30に台車504ごと着脱可能に取り付けられる。トレイ型部品供給装置500は供給具たるトレイ510によって部品14を供給するものであり、例えば、特開2006−86483号公報に記載のトレイ型部品供給装置と同様に構成されており、簡単に説明する。
トレイ510は、図4に示すように、一平面に沿って配列された複数の収容凹部512を備え、それら収容凹部512の各々に部品14が1個ずつ、位置決めされて収容されている。トレイ型部品供給装置500は、図5に示すように、本体520,本体520に組み付けられたトレイストッカ522,トレイストッカ昇降装置524およびトレイ移動装置526を含む。
トレイストッカ522は上下方向に設けられた複数段のトレイ収容部530を備え、各トレイ収容部530にトレイ510が収容される。トレイストッカ昇降装置524は、本実施形態では昇降用ベルト532,ベルト駆動装置534および昇降用ベルト532をトレイストッカ522に連結する連結部材536を含む。ベルト駆動装置534は電動モータ538を駆動源とし、昇降用ベルト532を周回させ、それによりトレイストッカ522が案内装置540により案内されつつ昇降させられる。
トレイ移動装置526は、本実施形態においては、トレイストッカ522の複数段のトレイ収容部530の各々に1つずつ設けられたストッカ側ベルトコンベヤ542と、トレイストッカ522の外部であって、トレイストッカ522の前側に設けられた外部ベルトコンベヤ544とを含む。外部ベルトコンベヤ544は、複数のストッカ側ベルトコンベヤ542と共同してトレイ510を基材搬送方向と直交する水平方向に搬送し、予め定められた供給位置に位置決めする。供給位置はトレイストッカ522の外部に設定され、トレイ510が基材搬送保持装置32に近接し、作業ユニット36に部品14を供給する位置である。
トレイストッカ522がトレイストッカ昇降装置524によって昇降させられることにより、複数段のトレイ収容部530のうちの1つが予め設定された供給高さへ移動させられる。供給高さは、ストッカ側ベルトコンベヤ542のコンベヤベルトの上面である支持面が、外部ベルトコンベヤ544のコンベヤベルトの上面である支持面と同一水平面内に位置する高さである。外部ベルトコンベヤ544は、供給高さに位置決めされたトレイ収容部530に収容されたトレイ510内の部品14の上面がクランプ装置51によりクランプされた基材12と対応する高さであって、例えば、基材12の上面である被作業面と同じ高さの位置に位置する状態となるように設けられている。
供給装置は、供給具たるフィーダにより被装着物を供給するものとされてもよい。フィーダには、テープフィーダ,バルクフィーダ,スティックフィーダ等がある。また、供給装置は、フィーダおよびトレイの両方によって被装着物を供給するものとされてもよい。
ユニット移動装置40は、本実施形態においては、図2に示すように、X軸方向移動装置60,Y軸方向移動装置62およびZ軸方向移動装置64,66を備えている。Y軸方向移動装置62は、本実施形態においては、可動部材たる移動部材としてのY軸スライド68および駆動装置たるリニアモータ70を備えている。リニアモータ70は、ベース50上に設けられて作業機本体30を構成するフレーム72に、組立作業機20の前部から後部に至る状態で設けられ、Y軸スライド68を案内部材たる一対のガイドレール74に案内させつつ、Y軸方向の任意の位置へ移動させる。
本実施形態においては、X軸方向移動装置60はY軸スライド68上に設けられ、図6に示すように、Y軸スライド68に対してX軸方向に移動させられる可動部材たる移動部材としてのX軸スライド76と、X軸スライド76を移動させるX軸スライド移動装置78とを備えている。X軸スライド移動装置78は、例えば、駆動源たる電動モータ80と、雄ねじ部材82およびナット84を含む送りねじ機構86とを含むものとされ、X軸スライド76を案内部材たる一対のガイドレール88に案内させつつX軸方向の任意の位置へ移動させる。送りねじ機構としてはボールねじ機構が好適である。以下に記載の送りねじ機構についても同様である。ユニット移動装置は、X軸スライド上にY軸方向移動装置が設けられたものとされてもよい。
前記作業ユニット36,38はX軸スライド76上にX軸方向に並んで搭載され、水平面内の任意の位置へ移動させられるとともに、X軸スライド76上に設けられた前記Z軸方向移動装置64,66によりそれぞれ、X軸スライド76に対して個々に独立してZ軸方向に移動させられる。Z軸方向移動装置64,66は昇降装置である。Z軸方向移動装置64,66はそれぞれ、図6に示すように、可動部材たる昇降部材としてのZ軸スライド90,92と、Z軸スライド移動装置94,96とを含む。Z軸スライド移動装置94,96はそれぞれ、駆動源たる電動モータ98,100と送りねじ機構102(図8にZ軸スライド移動装置94の送りねじ機構102を示す)とを含み、Z軸スライド90,92を案内部材たるガイドレール(図示省略)に案内させつつ、上下方向の任意の位置へ移動させる。送りねじ機構102は、雄ねじ部材106およびナット108を含む。ユニット36,38はそれぞれ、ユニット取付装置110,112によりZ軸スライド90,92に着脱可能に取り付けられる。本ユニット取付装置110,112は、特開2004−221518公報に記載の実装ヘッドのヘッド移動装置に対する取付機構と同様に構成されており、説明を省略する。
本組立作業機20においては、作業ユニット36は被装着物を供給装置34から受け取り、被装着物が装着される装着対象物へ運搬する運搬ユニットとされ、作業ユニット38は、予め定められた機能を有し、その機能によって被装着物と装着対象物との少なくとも一方に働きかける機能ユニットとされている。装着対象物は作業ユニット36,38によりそれぞれ作業が施される作業対象物の一種であり、被装着物は作業対象物となることもあるのである。また、装着は、装着対象物に装着された被装着物に対して行われることもあり、被装着物は装着対象物となることもある。装着には、被装着物の装着対象物への載置および組付けが含まれる。載置は被装着物を装着対象物上に単に置くことであり、組付けは被装着物の装着対象物への嵌合,挿入,固定等、装着対象物に対する係り合いを伴う作動、および載置であっても係り合いを予定された載置である。運搬ユニットは装着ユニットでもあり、被装着物を保持する保持ユニットでもある。組立物10については、基材12が作業対象物であり、装着対象物であり、組付対象物である。また、部品14が被装着物であり、被組付物であり、作業対象物,装着対象物,組付対象物になることもある。前記トレイ型部品供給装置500は、被装着物を供給する供給装置の一種であるトレイ型供給装置であって、被装着物として部品を供給するものである。
作業ユニット38は、本組立作業機20においてはディスペンサノズル116(図7参照)を備え、接着剤を塗布する接着剤塗布ユニットとされている。以後、場合によって、作業ユニット36を運搬ユニット36と称し、作業ユニット38を接着剤塗布ユニット38と称する。
ディスペンサノズル116は、図7に示すように、接着剤が収容されたシリンジ118に取り付けられており、昇降装置120(図24参照)によって昇降させられ、吐出制御装置122(図24参照)による制御に基づいて接着剤を吐出し、塗布対象物に塗布する。本接着剤塗布ユニット38は、シリンジ118への圧縮エアの供給により接着剤が吐出されるものとされ、吐出制御装置122により圧縮エアの供給および供給の遮断が制御される。機能ユニットの機能としては、接着剤の塗布の他、例えば、フラックスの塗布,クリーム状はんだの印刷,作業対象物に対するUV照射,ホットエアの送風による熱処理およびねじ締め処理等があり、組立作業機20において行われる作業に応じた機能を有する機能ユニットがZ軸スライド92に搭載される。2つの作業ユニットがいずれも運搬ユニットあるいは機能ユニットとされてもよく、1つあるいは3つ以上の作業ユニットが設けられてもよい。
運搬ユニット36は、本組立作業機20においては、図8にカバー126(図6参照)を外して示すように、ユニット本体128,保持ヘッド130,対象物保持具たる部品保持具132,ヘッド昇降装置134およびヘッド回転装置136を含む。部品保持具132は、本実施形態においては負圧によって保持対象物である部品14を吸着して保持する部品吸着具とされており、図9に例示するように、軸部140と、軸部140の軸方向の一端部に設けられた被保持部142と、他端部に設けられた吸着部144とを有する。
軸部140は横断面形状が円形を成し、被保持部142は、図19に示すように、横断面形状が小判形の板状を成す。被保持部142は、その外側面の互いに対向する2個所がそれぞれ、軸部140の軸線を中心線とする円筒面の一部である部分円筒面146とされ、それら部分円筒面146の間の部分が互いに平行な平側面148とされているのである。被保持部142の周縁部は軸部140から半径方向外向きに延び出させられたフランジ部150を構成し、被保持部142の上面は部品保持具132の軸線に直角で一平面状の被保持面152を構成し、フランジ部150の下面が被係合面153を構成している。被係合面153は、図9に示すように、その一対の平側面148とそれぞれ直交する各縁部が、下方ほど部品保持具132の軸線に向かう向きに傾斜させられた傾斜面154とされている。
また、被保持部142には、図19に示すように、一対の平側面148にそれぞれ開口し、部品保持具132の軸線方向に貫通する2つの凹部155が、被保持部142の長手方向(一対の部分円筒面146が対向する方向)に並んで設けられている。被保持部142にはさらに、一対の部分円筒面146の一方に開口させられ、被保持部142を部品保持具132の軸線方向に貫通する溝156が部品保持具132の軸線と直交する向きに形成され、位置決め部を構成している。これら凹部155および溝156の用途は後に説明する。
吸着部144は横断面形状が矩形を成し、長手方向が被保持部142の長手方向と平行に設けられている。部品保持具132内には、被保持面152と、吸着部144の下面により構成される保持面たる吸着面158とに開口する通路(図示省略)が形成されている。
ヘッド昇降装置134は、図8に示すように、可動部材たる昇降部材160および昇降部材昇降装置162を含む。昇降部材昇降装置162は、電動モータ164と、雄ねじ部材166およびナット168を含む送りねじ機構170とを備え、昇降部材160を案内部材(図示省略)に案内させつつ、ユニット本体128に対して上下方向の任意の位置へ移動させる。
保持ヘッド130およびヘッド回転装置136は昇降部材160に設けられており、Z軸方向移動装置64およびヘッド昇降装置134によって2段階に昇降させられ、装置64,134の各々により得られる昇降距離を合わせた距離、昇降させられ得る。昇降部材160には、図9に示すように、回転軸176が鉛直軸線まわりに回転可能かつ軸方向に相対移動不能に保持されるとともに、回転軸176の昇降部材160から突出させられた下端部に保持ヘッド130のヘッド本体178が気密に固定されている。ヘッド回転装置136は電動モータ180を駆動源とし、その回転が、出力軸に固定の駆動歯車および回転軸176に固定の被駆動歯車182(図9参照)によって回転軸176に伝達され、保持ヘッド130が正逆両方向に任意の角度回転させられる。
ヘッド本体178は、図12に示すように、その外形形状は底面視において小判形を成す。詳細には、その外側面は、ヘッド本体178の軸線を中心線とする円筒面の一部を成し、互いに対向する一対の部分円筒面198と、平面状を成し、互いに平行な一対の平側面200とを含む。部分円筒面198は、部品保持具132の被保持部142の部分円筒面146を画定する円筒面と同じ寸法の円筒面の一部を成し、一対の平側面200の間隔は、図19に示すように、被保持部142の一対の平側面148にそれぞれ開口させられた凹部155間の距離より僅かに短くされている。
一対の平側面200にはそれぞれ、図10に示すように、係合部材たるフック202がヘッド本体178の軸線と直角に立体交差する軸線であって、水平な軸線まわりに回動可能に取り付けられている。平側面200の長手方向の中央部には、図12に示すように、突部204が突設されるとともに、図13に示すように軸206が嵌合され、軸206の突部204から突出させられた両端部にそれぞれ、フック202の一対の腕部208が回動可能に嵌合されている。
一対の腕部208はヘッド本体178の下方へ突出させられるとともにつながっており、そのつながった突出端部210には軸206と平行にピン212が嵌合され、固定されている。ピン212の両端部はそれぞれ突出端部210から突出させられ、係合突部214を構成している。フック202は、図9に示すように、ヘッド本体178との間に配設された圧縮コイルスプリング220により、係合突部214がヘッド本体178に接近する向きに付勢されている。圧縮コイルスプリング220は、付勢装置の一種である弾性部材たるスプリングである。以後に記載のコイルスプリングについても同様である。
ヘッド本体178には、図9および図13に示すように、一対の腕部208の軸206から上方へ突出させられた上端部222と対応する箇所にそれぞれ、平側面200に開口する有底の嵌合穴224が、フック202の回動軸線および保持ヘッド130の軸線に対して直角に立体交差する向きに形成されている。嵌合穴224は、図9に示すように段付状を成し、その開口側の大径穴部226に嵌合され、固定されたブッシュ228にピン230が軸方向に移動可能に嵌合されるとともに、底面側の小径穴部232内に収容された上記スプリング220によりブッシュ228から突出する向きに付勢されている。ピン230は上端部222に当接し、フック202はピン230を介してスプリング220により付勢されている。
スプリング220の付勢によるフック202の回動限度は、腕部208の平側面200と対向する端面に設けられた突状のストッパ部238が平側面200に当接することにより規定される。それにより、ピン230のブッシュ228からの突出限度も規定される。前記係合突部214およびストッパ部238は、フック202の回動軸線を含み、ヘッド本体178の軸線に平行な平面に対して互いに反対側の位置に設けられ、係合突部214はストッパ部238より下方に設けられている。
さらに、フック202の突出端部210には、ヘッド本体178側へ突出する係合部たる係合突部240が設けられている。係合突部240はフック202の回動軸線に平行な方向に長く、ストッパ部238が平側面200に当接し、フック202が回動限度位置に位置する状態では、その上面である係合面242が水平となり、ヘッド本体178の下面であって、後述する吸着面を含む平面との間に、部品保持具132のフランジ部150の厚さ(部品保持具132の軸方向に平行な方向の寸法)よりやや大きい隙間が得られるように設けられている。本実施形態においては、フック202は回動限度位置に位置する状態において部品保持具132の保持ヘッド130からの離脱を阻止し、回動限度位置が係合位置である。なお、図9において符号244は背景形成部材であり、板状を成し、ヘッド本体178に固定され、部品保持具132が保持した部品14が撮像装置44によって撮像されるとき、暗い背景を形成する。
ヘッド本体178の長手方向に隔たった2箇所の角部であって、一対の平側面200のうちの一方と一対の部分円筒面198とが交差する角部はそれぞれ、図11および図12に示すように、その下面および面198,200に開口する状態で三角形状に切り欠かれ、切欠248が形成されている。ヘッド本体178の切欠248が設けられた部分以外の部分には、その下面に開口して浅い凹部250が形成され、凹部250を画定する周壁部252の端面が吸着面254ないし保持面を構成している。
また、凹部250の底面256には突部258が突設されている。突部258は横断面形状が円形を成し、ヘッド本体178の軸線上に設けられ、その突出端面259は吸着面254と同一平面内に位置させられている。ヘッド本体178内には突出端面259の中心に開口する通路260が形成されており、回転軸176内に形成された通路261(図14参照)および通路261に接続された負圧供給通路262により負圧源264に接続され、正圧供給通路266により正圧源268に接続されている(図14参照)。
負圧供給通路262および正圧供給通路266にはそれぞれ、電磁制御弁の一種である電磁開閉弁270,272が設けられ、通路260への負圧,正圧の供給が許容,遮断される。保持ヘッド130により部品保持具132が保持された状態では、突出端面259が部品保持具132の被保持部142の被保持面152に密着させられるとともに、通路260が部品保持具132内に形成された通路に連通させられ、部品保持具132に負圧と正圧とが選択的に供給される。
上記突部258には、図11および図12に示すように、突出端面259に開口して円環状の通路274が形成されている。通路274は通路260の外側に形成され、ヘッド本体178内に形成された通路(図示省略)によって大気に連通させられている。通路274の用途は後に説明する。
凹部250の周壁部252に囲まれた空間から、後述する嵌合穴および円筒シールにより形成される第一負圧室を除いた部分により第二負圧室たる負圧室280(図10参照)が形成されている。ヘッド本体178内には、図11に示すように、負圧室280に開口する通路282が1本形成され、回転軸176に形成された前記通路261とは別の通路283(図14参照)および通路283に接続された負圧供給通路284(図14参照)により負圧源264に接続され、正圧供給通路286により正圧源268に接続されている。負圧供給通路284および正圧供給通路286にはそれぞれ電磁開閉弁288,290が設けられ、通路282に負圧と正圧とが選択的に供給される。
ヘッド本体178にはさらに、図12に示すように、少なくとも1つ、本実施形態においては複数、例えば、4つの有底の嵌合穴300が底面256に開口し、ヘッド本体178の軸線まわりに適宜の間隔を隔てて、本実施形態においては長方形の4つの角の位置にそれぞれ設けられている。これら嵌合穴300は前記通路282より外側に設けられ、その内部にそれぞれ、移動部材ないし保持部材たるスリーブ302が軸方向に移動可能に嵌合されている。
スリーブ302は横断面形状が円形の筒状を成し、図10に示すように、その下端部は外径が上部側より小さくされるとともに、外側に円筒状のシール部材である円筒シール304が嵌合され、固定されている。円筒シール304は、本実施形態においては弾性材たるゴム製とされ、下端部がスリーブ302から下方へ突出する状態でスリーブ302に取り付けられ、嵌合穴300に軸方向に移動可能に嵌合されている。それにより、嵌合穴300とスリーブ302との間の気密が保持され、嵌合穴300および円筒シール304により第一負圧室たる負圧室306が形成されている。円筒シール304は、クッション部材としても機能させられる。
スリーブ302は、嵌合穴300の底面との間に配設された圧縮コイルスプリング310により嵌合穴300から突出する向きに付勢されている。スプリング310の付勢によるスリーブ302の移動限度は、嵌合穴300内に突設されてストッパを構成するボルト312の頭部314に、スリーブ302内に設けられた内向きのフランジ部316が当接することにより規定される。スリーブ302が移動限度位置である下降端位置に位置する状態では、円筒シール304の下端部がヘッド本体178から突出し、吸着面254より下方に位置する。
4つの負圧室306はそれぞれ、図14に概略的に示すように、ヘッド本体178内に形成された通路320および回転軸176内に形成された前記通路283,負圧供給通路284および正圧供給通路286によって負圧源264および正圧源268に接続されている。ヘッド本体178内において通路283に接続された通路292は、前記通路282と4本の通路320とに分岐させられ、通路282は通路320より細いものとされ、固定絞りとして機能するようにされている。通路282を通路320を同じ直径のものとするとともに、固定絞りたるオリフィスを設けてもよい。
上記負圧源264,正圧源268および電源は作業機本体30側に設けられ、負圧供給通路262,284,正圧供給通路266,286および電磁開閉弁270,272,288,290はユニット本体128に設けられており、運搬ユニット36のZ軸スライド90の取付け時に、通路262等の負圧源264および正圧源268との接続および電磁開閉弁270等の電源との接続が行われる。
前記撮像装置42は、図6に示すように、運搬ユニット36が取り付けられたZ軸スライド90に搭載され、運搬ユニット36と共にX軸,Y軸およびZ軸方向に移動させられる。本実施形態においては、ユニット移動装置40のX軸方向移動装置60,Y軸方向移動装置62およびZ軸方向移動装置64が撮像装置移動装置を兼ねている。撮像装置42は、例えば、CCDカメラあるいはCMOSカメラにより構成され、基材搬送保持装置32により保持された基材12等、自身の下方を撮像可能とされている。また、撮像装置42と共に照明装置322(図24参照)が設けられ、撮像対象物を照明するようにされている。照明装置322は、本実施形態においては、可視光線の他、紫外線を照射するものとされている。
撮像装置44は、図2に示すように、ベース50の基材搬送保持装置32と供給装置34との間の部分に位置を固定して設けられている。撮像装置44もCCDカメラ等により構成され、照明装置(図示省略)と共に設けられ、運搬ユニット36に保持された部品14等、自身の上方を撮像可能とされている。
前記保持具収容装置46を説明する。
保持具収容装置46は、図15に示すように、ベース50の基材搬送保持装置32と供給装置34との間の部分に設けられている。本保持具収容装置46は、保持具ストッカ324(図16参照)および保持具ストッカ昇降装置326(図21参照)を含む。保持具ストッカ324は、図16に示すように、板状のベースないし取付部材330と、取付部材330上に立設された支持部材たる複数のロッド332により支持され、取付部材330との間に距離を隔てて平行に設けられた保持部材334とを含む。
保持部材334は板状を成し、図17に示すように、複数、例えば、6つの保持部336が設けられている。保持部336は、保持部材334を厚さ方向ないし高さ方向に貫通して形成された保持穴338を含む。保持穴338は、横断面形状が矩形を成し、前記部品保持具132の吸着部144が通過可能な大きさの主穴部340と、主穴部340の長手方向の中央から主穴部340に対して直角に、かつ互いに逆向きに延び出す向きに形成された一対の切欠部342とを含む。
保持部材334の主穴部340と一対の切欠部342とが交差する4つの角部はそれぞれ、その保持部材334の上面側の部分が、保持穴338の中心線を中心とする円弧に沿って切り欠かれ、保持部材334の上面から下方へ、部品保持具132の被保持部142の厚さより大きい距離、引っ込み、上向きの座ないし受け面344が形成されている。角部が切り欠かれることにより形成される側面346は、図20に示すように、上方ほど保持穴338の中心線から離れる向きに傾斜させられた傾斜面とされ、案内面として機能するようにされている。側面346と受け面344との交線は、部品保持具132の被保持部142の部分円筒面146と同じ直径の円の一部である円弧とされている。
部品保持具132が保持部336に収容された状態において4つの受け面344はそれぞれ、被保持部142を下方から受け、図17および図20に示すように、4つの受け面344のうちの1つであって、被保持部142に形成された溝156と対応する1つにピン348が突設されて位置決め部たる位置決め突部を構成している。ピン348は被保持部142の厚さより低く、その上端部は上方ほど直径が直線状に減少するテーパ部とされ、案内部349が設けられている。
また、一対の切欠部342内にはそれぞれ、図17に示すように、カム部材たるバー350が2本ずつ、互いに主穴部340の長手方向に平行な方向に離れて突設されている。バー350は、図20に示すように、対向する切欠部342内に立設されたバー350側の面であって内側面352は、上下方向に延びる平行面とされ、対向するバー350とは反対側の面であって外側面354には、上端部に、上下方向に対して傾斜し、下方ほど内側面352から離れる向きに傾斜させられた傾斜係合面356が形成され、その下側に上下方向に平行な平行係合面358が形成されている。外側面354がカム面を構成し、バー350は、傾斜係合面356を含む部分が保持部材334の上面より上方へ突出させられている。
保持部材334には、図18に示すように、離脱防止部材としてのシャッタ360が、一対の切欠部342が並ぶ方向に移動可能に被せられている。シャッタ360は板状を成し、保持穴338と対応する部分にそれぞれ、保持穴338および4つの受け面344を含む部分と同じ形状およびやや大きい寸法の開口362が形成されるとともに、隣接する開口362の間の部分には切欠364が形成され、シャッタ360とバー350との干渉が回避される。
シャッタ360は、離脱防止部材移動装置たるシャッタ移動装置370(図21参照)により、一対の切欠部342が並ぶ方向に移動させられる。シャッタ移動装置370は、シャッタ360と保持部材334との間に張り渡された引張コイルスプリング(図示省略)と、保持具ストッカ昇降装置326に設けられた流体アクチュエータの一種であるエアシリンダ374とを含む。スプリングの付勢によるシャッタ360の移動限度は、図18(a)に示すように、保持部材334に突設された突部376がシャッタ360に設けられた長穴378の端面に係合することにより規定される。その状態では、シャッタ360は、開口362と保持穴338との位置がずれ、シャッタ360の開口362を画定する部分が保持穴338の一部を覆って部品保持具132の保持具ストッカ324からの離脱を阻止する離脱阻止位置に位置させられる。このシャッタ360の保持穴338を覆う部分が離脱阻止部である。エアシリンダ374はシャッタ360をスプリングの付勢力に抗して移動させ、図18(b)に示すように、開口362と保持穴338との位置が一致し、部品保持具132の保持具ストッカ324からの取出しを許容する解放位置ないし取出許容位置に位置させる。
部品保持具132は保持具ストッカ324に、図19に示すように、被保持部142の長手方向が主穴部340の長手方向と平行となる姿勢で収容され、被保持部142が4つの受け面344により受けられるとともに、溝156にピン348が嵌合され、受け面344と側面346との交線においてX軸,Y軸方向に位置決めされるとともに、回転位置を決められた状態で収容される。被保持部142とバー350との干渉は凹部155において回避され、被保持部142が受け面344全体によって受けられる。また、保持ヘッド130は部品保持具132を、ヘッド本体178と被保持部142との位相が一致するとともに、ヘッド本体178の2つの切欠248の一方と、被保持部142の溝156との位相が一致する状態で保持することが必要である。その理由は後に説明する。さらに、後に説明するように、保持ヘッド130が保持した部品保持具132を保持具ストッカ324に保持させる際、ヘッド本体178は切欠248において、図19に二点鎖線で示すように離脱阻止位置に位置させられて保持穴338の一部を覆うシャッタ360との干渉が回避される。ピン348の位置は、これらヘッド本体178の切欠248とシャッタ360との位相および切欠248と被保持部142の溝156との位相によって決まり、本実施形態においては、4つの受け面344のうち、離脱阻止位置に位置させられたシャッタ360により覆われる受け面344であって、部品保持具132を設定された位相で保持した保持ヘッド130がシャッタ360に対して設定された位相とされた状態において、溝156と対応する受け面344に設けられている。
保持部材334の上面には、図18に示すように複数、例えば、2個の基準マーク380が設けられている。シャッタ360の2個の基準マーク380と対応する部分はそれぞれ切り欠かれ、シャッタ360が離脱阻止位置と解放位置とのいずれに位置する状態でも、撮像装置42による基準マーク380の撮像が可能とされている。また、取付部材330には、図16に示すように、保持穴338と対向する部分に蛍光シール384が設けられ、保持部336における部品保持具132の有無が検出されるようにされている。蛍光シール384は、保持具有無表示部ないし保持具有無検出部を構成している。
保持具ストッカ昇降装置326は、図21に示すように、昇降部材402および昇降部材昇降装置404を含み、保持具ストッカ324は取付部材330において昇降部材402に着脱可能に取り付けられる。前記シャッタ移動装置370のエアシリンダ374は昇降部材402に設けられ、保持具ストッカ324の昇降部材402への着脱に伴ってシャッタ360に係合させられ、係合を解除される。
昇降部材昇降装置404はロータリシリンダ406を駆動源とし、昇降部材402を案内部材たるガイドロッド408に案内させつつ昇降させ、保持具ストッカ324を、上昇端位置であって、部品保持具132の収容,取出しが行われる収容・取出位置と、下降端位置であって、着脱位置より下降させられた退避位置とに移動させる。
保持具ストッカには、収容される部品保持具132の種類および数の少なくとも一方を異にする複数種類のものがある。組立作業機20において行われる組立作業に応じた部品保持具132が収容された保持具ストッカが昇降部材402に取り付けられ、組立作業機20にセットされる。図22に示す保持具ストッカ410は、別の種類の保持具ストッカの一例であり、保持具ストッカ324と同じ作用を成す構成要素には同一の符号を付して対応関係を示し、説明を省略する。
本組立作業機20においては、図24に示すように、組立作業機20を構成する各種装置、本実施形態においては、基材搬送保持装置32,作業ユニット36,38,ユニット移動装置40,トレイ型部品供給装置500および保持具収容装置46がそれぞれ個別に制御装置(以後、個別制御装置と称する)550,552,554,556,558,560を備え、撮像装置42,44は共通の個別制御装置562により制御され、これら個別制御装置550等は統括制御装置48により制御される。
統括制御装置48および個別制御装置550等はそれぞれコンピュータを主体として構成され、個別制御装置550等は、それが設けられた組立作業機構成装置を構成する各種装置の駆動源,電磁弁等を制御し、個別制御装置562は、撮像によって得られたデータを画像処理する。統括制御装置48はまた、報知装置566を制御する。報知装置566は、例えば、表示画面への文字等の表示によって情報を表示する表示装置とされる。報知装置566は、音声や、ランプの点灯,点滅によって作業者に情報を報知する装置とされてもよい。本組立作業システムを構成する複数台の各統括制御装置48は、システム制御装置570により制御されるとともに、互いに接続され、通信可能とされている。
以上のように構成された組立作業機20においては、基材12が基材搬送保持装置32により搬送され、予め設定された作業位置において停止させられる。停止後、基材12はクランプ装置51によってクランプされた後、撮像装置42により撮像される。撮像装置42はまず、上昇端位置において基材12全体を撮像する。撮像データの画像処理に基づいて基材12全体のX軸,Y軸方向における各位置誤差および回転位置誤差(軸線まわりの位置誤差)が算出され、個別制御装置562から統括制御装置48へ送られ、統括制御装置48から個別制御装置556へ送られる。
撮像装置42は次に基材12の作業箇所である部品組付箇所へ移動させられ、撮像する。この際、撮像装置42は、先の基材12全体の撮像に基づいて取得されたX軸,Y軸方向の位置誤差が修正された位置へ移動させられるとともに、下降させられ、組付箇所を位置精度良く、拡大して撮像する。撮像装置42を構成するカメラは、焦点が可変のカメラあるいは被写界深度が深いカメラとされている。そして、撮像データが画像処理され、組付箇所のX軸,Y軸方向の各位置誤差および回転位置誤差が算出される。これら位置誤差は、個別制御装置562から統括制御装置48へ送られ、統括制御装置48から個別制御装置552,556へ送られる。基材12の上面であって作業面たる組付面には、図23に示すように罫線が格子状に設けられており、その罫線の撮像により位置誤差が取得される。基材12の作業面に突部および凹部等、もともと基材12に設けられていて、基材12を構成するものであって、撮像により作業面上における位置を特定することができるものがあれば、それらのうち部品組付箇所近傍にあるものの撮像により、部品組付箇所の位置誤差を算出することも可能である。罫線は突部等を一般化したものであると考えることができる。なお、基材12の作業が行われる面に基準マークを複数設け、それら基準マークを撮像装置42によって撮像することにより、部品組付箇所のX軸,Y軸方向の各位置誤差および回転位置誤差が取得され、補正量が取得されるようにしてもよい。
撮像後、接着剤塗布ユニット38がユニット移動装置40により、基材12の部品組付箇所上へ移動させられ、下降させられて接着剤を塗布する。この際、接着剤塗布ユニット38の移動位置は、組付箇所のX軸,Y軸方向の各位置誤差に基づいて補正され、塗布が位置精度良く行われる。塗布後、運搬ユニット36がユニット移動装置40により、供給位置に位置決めされたトレイ510へ移動させられて部品14を取り出す。この際、運搬ユニット36が下降させられるとともに、保持ヘッド130により保持された部品保持具132がユニット本体128に対して下降させられる。電磁開閉弁270が開かれることにより吸着部144に負圧が供給されて部品14が吸着され、その後、保持ヘッド130が上昇させられる。
部品14の吸着後、運搬ユニット36は基材12の接着剤が塗布された部品組付箇所へ移動させられて部品14を載置する。この移動の途中で運搬ユニット36は撮像装置44の上方へ移動させられ、部品保持具132により保持された部品14が撮像される。撮像データは画像処理され、部品保持具132による部品14の保持位置誤差が算出され、個別制御装置552,556へ送られる。保持位置誤差には、X軸,Y軸方向の各位置誤差および回転位置誤差が含まれる。X軸,Y軸方向の各位置誤差は、運搬ユニット36の移動位置を修正することにより修正され、回転位置誤差は、保持ヘッド130を回転させ、部品保持具132を回転させることにより修正される。この際、部品組付箇所の位置誤差も合わせて修正され、部品14は設定された部品組付箇所に設定された姿勢で精度良く載置される。載置時には、電磁開閉弁270が閉じられて部品保持具132への負圧の供給が断たれる一方、電磁開閉弁272が開かれて吸着部144に正圧が供給され、部品14が積極的に解放される。基材12への所定の部品14の組付け後、基材12は下流側に隣接する組立作業機20へ搬出され、次に予定された作業が施される。
運搬ユニット36においては、組み付ける部品14に応じた形状,寸法の吸着部144を有する部品保持具132が保持ヘッド130により保持される。保持ヘッド130による部品保持具132の保持は、部品保持具132の交換時や、始業時等において保持ヘッド130が部品保持具132を保持していない場合に行われる。部品保持具132の交換は、例えば、組立作業システムにおいて組み立てられる製品の種類が変わり、段取替えが行われる場合や、部品保持具132が損傷,劣化した場合等に行われる。
保持具ストッカ324に収容された部品保持具132の保持ヘッド130による保持を説明する。
保持ヘッド130が部品保持具132を保持していない状態では、図10に示すように、円筒シール304の下端部が吸着面254の下方へ突出させられ、フック202は係合位置に位置する。また、負圧室280,306は開放状態にある。保持具ストッカ324は、常には下降端位置に位置させられて、基材12への部品14の組付け時に運搬ユニット36等との干渉等が回避され、保持ヘッド130による部品保持具132の保持時および保持具ストッカ324への収容時に上昇端位置へ上昇させられる。また、シャッタ360は離脱阻止位置に位置させられている。
そして、まず、撮像装置42が保持具ストッカ324の上方へ移動させられ、2個の基準マーク380を撮像する。撮像により得られたデータは画像処理され、基準マーク380の位置誤差が算出され、その位置誤差に基づいて複数の保持穴338の各位置誤差が算出される。この位置誤差には、X軸,Y軸方向における各位置誤差および軸線まわりの位置誤差である回転位置誤差が含まれる。
撮像後、運搬ユニット36が、保持ヘッド130が保持すべき部品保持具132の上方へ移動させられる。運搬ユニット36は、Z軸方向において予め設定された保持具保持・収納位置、例えば、Z軸方向移動装置64による昇降の上昇端位置に位置させられており、保持ヘッド130がユニット本体128に対して上昇端位置に位置する状態で移動させられる。この際、保持ヘッド130は、保持すべき部品保持具132が収容された保持穴338について算出されたX軸,Y軸方向の位置誤差が修正された位置へ移動させられる。また、保持ヘッド130はヘッド回転装置136により回転させられ、図19に示すように、ヘッド本体178の位相が部品保持具132の被保持部142の位相と一致し、かつ、切欠248が被保持部142の溝156と一致する位相とされるが、その回転位置の修正により保持穴338の回転位置誤差が修正される。それにより、保持ヘッド130は部品保持具132を精度良く保持することができる。
そして、保持ヘッド130がヘッド昇降装置134により下降させられ、保持部ストッカ324および部品保持具132に接近させられるが、下降開始に先立ってシャッタ360が解放位置へ移動させられる。ヘッド本体178は、被保持部142との位相を合わされることにより、図19に二点鎖線で示すように、一対の切欠部342内にそれぞれ立設されたバー350の間に進入させられる。ヘッド本体178に設けられた一対のフック202はそれぞれ、切欠部342内の2つずつのバー350の間に進入するが、フック202から突出させられた係合突部214は、保持ヘッド130の下降の途中で図25(a)に示すようにバー350の傾斜係合面356に係合する。そして、保持ヘッド130の下降に伴って斜面の作用により、図25(b)に示すようにフック202がスプリング220の付勢力に抗して回動させられ、係合突部240が被保持部142の外方へ外れ、被保持部142と係合しない非係合位置へ退避させられる。フック202は、係合突部240が被保持部142に至る前に非係合位置に到達し、保持ヘッド130が更に下降させられることにより、図25(c)に示すように、係合突部214が平行係合面358に係合し、フック202が非係合位置に位置する状態を保って係合突部240が被保持部142を通過させられる。
保持ヘッド130は、図25(c)に示すように、予め設定された下降端位置へ下降させられる。この下降端位置は、ヘッド本体178と被保持部142との少なくとも一方に熱膨張があり、あるいは保持ヘッド130の下降端位置への移動と保持具ストッカ324の上昇端位置への移動との少なくとも一方に制御誤差があっても、ヘッド本体178と被保持部142とが衝突しないことが保証される位置とされている。また、下降端位置は、本実施形態においては、保持ヘッド130の吸着面254が保持部材334上面より下方に位置する位置(保持穴338内に位置する位置)とされる。そのため、保持穴338の受け面344の深さは、被保持部142の厚さと、上記ヘッド本体178と被保持部142との衝突を回避するために両者の間に設けられる隙間の距離と、下降端位置に位置する状態における吸着面254と保持部材334の上面との距離との和に等しい大きさとされている。したがって、保持ヘッド130が下降端位置へ下降させられた状態では、吸着面254が被保持部142から離れていて、その被保持面152との間に隙間があり、負圧室280は開放状態のままである。
それに対し、ヘッド本体178の負圧室306を形成する円筒シール304の吸着面254からの突出量は、熱膨張等がない場合における吸着面254と被保持面152との間の距離より大きくされている。そのため、保持ヘッド130が下降するとき、まず、円筒シール304が被保持部142の被保持面152に密着して負圧室306が閉じられ、密閉状態とされるとともに、弾性変形により保持ヘッド130の更なる部品保持具132への接近を許容し、保持ヘッド130の下降端位置への下降を許容する。保持ヘッド130が下降端位置へ到達した状態における吸着面254と被保持部142との間の距離によっては、円筒シール304を保持したスリーブ302が被保持部142に当接し、スプリング310の付勢力に抗して後退させられて保持ヘッド130の下降を許容する。なお、ストッパ部238はフック202の回動に伴ってヘッド本体178の平側面200から離れるが、フック202が非係合位置に位置する状態においても、吸着面254より上側に位置するように設けられている。
保持ヘッド130の下降後、電磁開閉弁288が開かれ、通路283,292に負圧が供給される。保持ヘッド130が下降端位置へ下降させられた状態では、負圧室306は密閉状態にあるが、負圧室280は開放状態にあり、また、通路282は通路320より細いものとされている。そのため、負圧室280から負圧源264に向かう空気の流れが抑制され、通路320によって負圧が供給される負圧室306内の圧力が負圧になる。それにより、スリーブ302がスプリング310の付勢力に抗して後退させられるとともに、負圧によって部品保持具132がヘッド本体178に引き付けられ、受け面344から持ち上げられて、図25(d)に示すように、被保持部142が吸着面254に当接させられる。このように被保持面152が吸着面254に当接した状態が部品保持具132と保持ヘッド130とが互いに接近限度まで接近した状態である。この当接により負圧室280が閉じられて密閉状態とされ、負圧室280内の空気が通路282を経て吸引されて負圧とされる。それにより、被保持面152が吸着面254に強固に吸着され、部品保持具132が保持ヘッド130により保持されて互いに接近限度まで接近した状態に保たれる。
被保持面152はまた、ヘッド本体178の突部258の突出端面259に密着させられ、通路260が部品保持具132内の通路に接続される。保持ヘッド130は部品保持具132を、ヘッド本体178の角部の切欠248が、被保持部142の溝156と位相が一致する状態で保持する。そのため、溝156は保持ヘッド130の吸着面254および負圧室280の外側に位置することとなり、負圧室280内の負圧が溝156を通って外部へ漏れることがない。
部品保持具132の吸着後、保持ヘッド130が上昇させられ、保持具ストッカ324から離間させられる。上昇初期には、フック202の係合突部214は平行係合面358に沿って上昇させられ、図25(e)に示すように、フック202は非係合位置に位置する状態で上昇させられる。保持ヘッド130の上昇に伴って、図25(f)に示すように、係合突部214が傾斜係合面356に係合する状態になれば、フック202はスプリング220の付勢により係合位置に向かって回動させられる。フック202が係合位置へ回動させられた状態では、図25(g)に示すように、係合突部240が被係合面153に対して隙間を有して対向する状態となる。そして、保持ヘッド130の更なる上昇により、図25(h)に示すように、部品保持具132が保持具ストッカ324から抜け出させられる。保持ヘッド130が上昇端位置へ上昇させられた後、シャッタ360が離脱阻止位置へ移動させられる。
このように部品保持具132は保持ヘッド130により負圧によって吸着され、部品保持具132による部品14の吸着保持,基材12への載置,解放が行われる間、負圧室280,306に負圧が供給され続ける。部品保持具132が部品14を基材12上に載置する際、部品保持具132に正圧が供給されるが、この正圧が保持ヘッド130の突出端面259と被保持面152との間から漏れることがあっても、突出端面259に開口して形成された通路274およびヘッド本体178内に形成された通路を通って大気に逃がされる。そのため、負圧室280に正圧が流入して部品保持具132の被保持面152に作用し、保持ヘッド130による部品保持具132の保持が解除されることが回避される。通路274が正圧逃がし部ないし保持解除防止部を構成している。
万一、部品保持具132に過大な力が加えられ、あるいは負圧室280,306への負圧の供給が断たれることがあれば、保持ヘッド130による部品保持具132の保持が解除される。しかし、本保持ヘッド130においては一対のフック202が設けられ、係合位置に位置させられているため、係合突部240が被係合面153に係合して被保持部142を受け、部品保持具132の落下を阻止する。係合突部240の被係合面153に対する係合により、フック202が部品保持具132に機械的に係合し、フック202が破損しない限り部品保持具132が落ちないようになっているのである。係合突部240はフック202の回動軸線より被保持部142側に設けられており、被保持部142を受ければ、係合突部240に非係合位置へ回動する向きのモーメントが作用するが、フック202はスプリング220の付勢力により係合位置に位置する状態に保たれ、部品保持具132を保持した状態に保たれる。また、被係合面153の縁側部分は傾斜面154とされているため、被保持部142がフック202によって受けられる際に角が当たり、摩耗することが回避される。
保持ヘッド130が保持した部品保持具132の保持具ストッカ324への収容を説明する。
保持具ストッカ324における部品保持具132の収容状況,空の保持部336の有無,位置は、統括制御装置48において把握されている。部品保持具132の収容時には、保持具ストッカ324は上昇端位置へ上昇させられる。シャッタ360は離脱阻止位置に位置させられている。
収容時には、撮像装置42が空とされている保持部336の上方へ移動させられ、撮像する。撮像時には、照明装置322から保持部336に紫外線が照射される。取付部材330の保持部336に対応する部分に蛍光シール384が設けられているため、部品保持具132が収容されておらず、空であれば蛍光シール384により紫外線が吸収されて可視光線が放射される。そのため、蛍光シール384の白い像が得られ、保持部336が空であることがわかる。保持部336に部品保持具132が収容されていれば、蛍光シール384の像が得られず、部品保持具132が収容されていることがわかる。保持部336が空でない場合、別に空の保持部336があれば、その保持部336へ移動させられ、空であるか否かの確認が行われる。保持具ストッカ324のいずれの保持部336も空いていなければ、報知装置566により警告が発せられ、作業者に報知される。
保持部336が空いていれば、運搬ユニット36の移動により保持ヘッド130が空の保持部336の上方へ移動させられる。運搬ユニット36は、Z軸方向移動装置64による昇降の上昇端位置に位置させられ、保持ヘッド130がユニット本体128に対して上昇端位置に位置させられ、保持ヘッド130により保持された部品保持具132が保持具ストッカ324と干渉することのない状態で移動させられる。この際、運搬ユニット36の移動位置の修正により、保持穴338のX軸,Y軸方向の位置誤差が修正され、保持ヘッド130の回転により、部品保持具132と保持穴338との位相が合わされるとともに、保持穴338の回転位置誤差が修正される。保持穴338の位置誤差は、部品保持具132の収容時に基準マーク320の撮像が行われて取得されてもよく、先に、例えば、同じ保持具ストッカ324からの部品保持具132の取出し時に位置誤差が取得されていれば、それが使用されてもよい。部品保持具132と保持穴338との位置決めにより、保持ヘッド130は、図19に示すように、部品保持具132の被保持部142の長手方向が主穴部340の長手方向と平行となり、溝156とピン348との位相,切欠248とシャッタ360の離脱阻止部との位相およびフック202の一対の係合突部214とバー350との位相が一致する状態で下降させられ、保持具ストッカ324に接近させられる。なお、シャッタ360は保持ヘッド130の下降に先立って開かれている。
収容時には、保持時とは逆の動作によって保持ヘッド130による部品保持具132の保持が解除される。保持ヘッド130は部品保持具132を保持する際の下降端位置まで下降させられる。その途中で一対の係合突部214がそれぞれバー350の傾斜係合面356に係合し、フック202が係合位置から非係合位置へ回動させられる(図25(h)〜(e))。保持ヘッド130は、係合突部214の平行係合面358との係合によりフック202が非係合位置に位置する状態を保って下降端位置まで下降させられる。
下降に伴って被保持部142が保持穴338内に嵌入させられ、溝156にピン348が嵌入させられる。保持ヘッド130は、保持穴338の位置誤差の取得に基づいて移動位置および回転位置を修正された状態で下降させられるが、それでもなお、保持ヘッド130の保持穴338に対する位置決め誤差や保持ヘッド130による部品保持具132の保持位置誤差があれば、被保持部142と保持穴338との間に位置ずれが生じる。この位置ずれは、傾斜面である側面346およびピン348のテーパ状の案内部349により許容される。
保持ヘッド130が下降端位置まで下降させられた状態では、図25(d)に示すように、被保持部142と受け面344との間には隙間がある。また、被保持部142は保持穴338内にあり、シャッタ360が離脱阻止位置へ移動させられる。この際、シャッタ360と保持ヘッド130との干渉は、切欠248において回避される。その後、電磁開閉弁288が閉じられる一方、電磁開閉弁290が開かれ、負圧室280,306への負圧の供給が断たれるとともに正圧が供給され、被保持部142が保持ヘッド130の吸着面254から突き放される。また、負圧室306のスリーブ302がスプリング310の付勢により下降させられて被保持部142が下方へ押される。この際、フック202は非係合位置に位置しており、部品保持具132の保持ヘッド130からの離間を許容し、図25(c)に示すように、被保持部142が保持ヘッド130から離れて受け面344により受けられる。被保持部142と保持穴338との間に位置ずれがあれば、被保持部142は側面346の傾斜により案内されて受け面344上に着座させられ、溝156はピン348の案内部349に案内されてピン348の基端のストレート部に嵌合される。それにより、部品保持具132は被保持部142において位置決めされて保持部336に保持される。
保持穴338に収容された被保持部142と保持穴338との間に隙間があれば、部品保持具132の位置にずれが生じ、保持ヘッド130による部品保持具132の保持にずれが生じ、その部品保持具132を保持部336に保持させる際に被保持部142と保持穴338との間にずれを生じさせる。また、保持ヘッド130が保持した部品保持具132を保持部336に保持させる際に保持部336に対する位置決めにずれがあれば、部品保持具132と保持穴338との間にずれが生じる。これらのずれの和が、部品保持具132と保持穴338との間の隙間によって許容される範囲を超えれば、部品保持具132を保持部336に保持させることができなくなる恐れがある。それに対し、本保持具ストッカ324においては、部品保持具132が位置決めされて保持部336に保持されるため、位置ずれは保持ヘッド130の保持部336に対する位置決め誤差によって生じるのみであり、その位置ずれは側面346および案内部349の傾斜により許容される。側面346および案内部349の傾斜は、保持ヘッド130が、それに得られる位置決め精度で保持部336に対して位置決めされた状態で、部品保持具132が保持穴338に収容されることが保証される大きさとされており、部品保持具132の収容が不可能となることが回避される。
部品保持具132の解放後、保持ヘッド130が上昇させられ、部品保持具132および保持具ストッカ324から離間させられる。この際、係合突部214は上昇初期である離間初期には、図25(c),(b)に示すように、平行係合面358に係合して非係合位置に位置する状態に保たれ、被係合面153を係合することなく通過し、上昇させられる。保持ヘッド130の更なる上昇により、係合突部214は傾斜係合面356に係合し、フック202が係合位置へ回動させられるが、このときには係合突部240は被保持部142を通過し終わっており、被保持部142に係合して持ち上げることなく、図25(a)に示すように係合位置へ復帰させられる。空になった保持ヘッド130が部品保持具132を保持するのであれば、運搬ユニット36は、次に保持する部品保持具132が収容された保持部336へ移動させられる。
以上の説明から明らかなように、本実施形態においては、負圧室280,306が流れ抑制装置を構成する通路282と共に負圧吸着装置を構成し、電磁開閉弁288,負圧供給通路284および負圧源264が負圧供給装置を構成し、スプリング220およびバー350が係合部材駆動装置を構成し、被係合面153およびフック202が機械的離脱阻止装置を構成している。また、ヘッド昇降装置134が保持ヘッド130と保持具ストッカ324あるいは保持具ストッカ324に収容された部品保持具132とを接近,離間方向である上下方向に相対移動させる相対移動装置たる接近離間装置を構成している。保持具ストッカを昇降装置により昇降させて部品保持具の保持,収容が行われるようにしてもよい。さらに、ユニット移動装置40は、保持ヘッド130と保持具ストッカ324あるいは保持具ストッカ324に収容された部品保持具132とを相対移動させる相対移動装置を構成している。この相対移動装置は、本実施形態においては、互いに直交する3方向の相対移動を行う装置であり、保持ヘッド130の軸線と直交する平面内において互いに直交する2方向における相対移動であって、上記平面に平行な方向における相対移動を行う平行方向移動装置と、その平面に直角な方向における相対移動を行う直角方向移動装置とを含む。
なお、部品保持具の被保持部の保持具ストッカの受け面により受けられる部分に傾斜を設け、被保持部のピンが嵌合される溝に傾斜を設けて、被保持部の受け面による受けおよびピンの溝への嵌合が案内されるようにしてもよい。
また、保持ヘッド130に部品保持具132を保持させる場合と解放させる場合とにおいて保持ヘッド130の下降端位置を異ならせてもよく、部品保持具132が解放された後にシャッタ360が閉じられるようにしてもよい。この場合、保持ヘッド130の下降端位置は、吸着面254がシャッタ360より上方に位置する位置とされる。
別の実施形態を図26〜図29に基づいて説明する。
本実施形態の保持具取付装置は、係合部材の係合位置への移動により、対象物保持具と保持ヘッドとを接近限度まで接近させるようにしたものである。本実施形態の保持ヘッド600は、図26に示すように、前記実施形態の保持ヘッド130と同様に、ヘッド本体602の一対の平側面604にそれぞれ、軸606により、ヘッド本体602の軸線と直角に立体交差する軸線であって、水平な軸線まわりに回動可能に取り付けられた一対のフック608を備えている。フック608は、軸606に嵌合された一対の腕部610から下方への突出端部612に設けられた係合突部614の上向きの係合面616が、ヘッド本体602側ほど下方へ向かう向きに傾斜させられた傾斜面とされていることを除いて前記フック202と同様に構成されている。フック608は、圧縮コイルスプリング620により、係合突部614がヘッド本体602に向かう向きであって、係合位置へ向かう向きに付勢されている。このスプリング620の付勢によるフック608の回動限度は、図28に示すように、ストッパ部622が平側面604に当接することにより規定される。
ヘッド本体602は、図27に示すように、前記ヘッド本体178の負圧室280に対応する負圧室630が設けられているが、嵌合穴300および円筒シール304により構成される負圧室306はないものとされている。負圧室630は、ヘッド本体602に設けられた通路618等によって負圧源および正圧源に接続され、負圧と正圧とが選択的に供給される。
保持ヘッド600により保持される部品保持具640の被保持部642は、図26に示すように、前記部品保持具130の被保持部142と同様に横断面形状が小判形を成し、そのフランジ部644の互いに平行な部分の下部にそれぞれ、係合面616と対応する傾斜の傾斜面が形成され、被係合面646とされている。
保持具ストッカ650は前記保持具ストッカ324と同様に構成され、図28に一部を示すように、複数の保持部652にそれぞれ、バー654が設けられている。このバー654は、その内側面656が上下方向に延びる平行面とされ、外側面658には、上から順に、下方ほど内側面656から離間する向きに傾斜させられた傾斜係合面660,上下方向に平行な平行係合面662および外側面658に開口させられ、水平方向に貫通する凹部664が形成されている。凹部664の平行係合面662に続く側面は、下方ほど内側面656に接近する向きに傾斜させられた傾斜面666とされ、凹部664の底面は上下方向に平行な平行面668とされ、凹部664の他方の側面は下方ほど内側面656から離間する向きに傾斜させられた傾斜面670とされている。その他の構成は前記実施形態と同じであり、同じ作用を成す部分には同一の符号を付して対応関係を示し、説明を省略する。
保持具ストッカ650において部品保持具640は、前記部品保持具132と同様に、受け面672によって受けられるとともに位置決めされて保持部652に保持されている。保持ヘッド600が部品保持具640を保持する場合には、ヘッド本体602が被保持部642に対して位置決めされた状態で下降させられ、図29(a)に示すように、下降の途中で係合突部214がバー654の傾斜係合面660に係合する。保持ヘッド600の下降に伴って係合突部214が傾斜係合面660に沿って移動させられ、斜面の作用により、図29(b)に示すように、フック608がスプリング620の付勢力に抗して、係合突部614が被保持部642の外側に位置し、被保持部642と干渉しない非係合位置へ回動させられる。
保持ヘッド600の更なる下降により、図29(c)に示すように、係合突部214が平行係合面662に係合し、フック608が非係合位置に位置する状態を保って下降させられる。係合突部214が平行係合面662を通過し、図29(d)に示すように凹部664に至れば、フック608がスプリング620の付勢力により係合位置に向かって回動させられる。
保持ヘッド600は、図29(e)に示す下降端位置まで下降させられる。下降端位置は、ヘッド本体602の下端部が保持穴674内に進入するとともに、部品保持具640の被保持部642との間に隙間を有する位置である。フック608はスプリング620の付勢力により回動させられ、係合面616が被係合面646に係合させられるとともに被保持部642を受け面672から持ち上げ、図29(f)に示すように、下降端位置まで下降させられた保持ヘッド600のヘッド本体602の吸着面254に押し付ける。この状態でのフック608の位置が係合位置であり、保持ヘッド600と部品保持具640とが接近限度に位置する状態とされる。フック608は被保持部642に、いずれも傾斜させられたフック608の係合面616と被保持部642の被係合面646とにおいて係合させられており、その傾斜により、スプリング620の付勢力に基づいて被保持部642をヘッド本体602に押し付ける力が発生させられ、被保持部642がフック608により保持される。この際、ストッパ部622は外側面604から離れており、フック608の係合位置への回動を妨げない。その後、負圧室630に負圧が供給され、部品保持具640が保持ヘッド600により負圧によって吸着されて保持される。
負圧室630への負圧の供給後、保持ヘッド600が上昇させられる。この際、フック608は、係合突部214が傾斜面666に沿って移動させられ、その斜面の作用によりスプリング620の付勢力に抗して非係合位置に向かって回動させられて、バー654の凹部664を画定する部分を乗り越える。凹部664は、保持ヘッド600の下降時にはフック608の係合位置への回動を許容する許容部として機能し、上昇時には、フック608を非係合位置へ回動させるカムとして機能するのである。この際、部品保持具640は保持ヘッド600によって保持されているため、フック608が一旦、非係合位置へ回動させられて係合しなくなっても落下することはない。保持ヘッド600の上昇に伴って、係合突部214は順次、平行係合面662,傾斜係合面660に沿って移動し、フック608がスプリング620の付勢により係合位置へ回動させられ、部品保持具640を保持する状態に復帰させられる。そのため、万一、部品保持具640に過大な力が加えられ、あるいは負圧室630への負圧の供給が断たれることがあっても、部品保持具640はフック608により保持され、脱落が防止される。
保持ヘッド600が保持した部品保持具640を保持具ストッカ650に保持させる場合には、被保持部642と保持穴674との位相が一致させられた状態で保持ヘッド600が下降させられる。下降の途中で係合突部214が傾斜係合面660に係合し、フック608が非係合位置へ回動させられる。部品保持具640は保持ヘッド600により吸着されたままであり、保持穴674内に進入させられる。保持ヘッド600は、部品保持具640を保持する場合と同じ下降端位置まで下降させられる。この状態では、図29(f)に示すように、フック608は係合位置に位置し、被保持部642と受け面672との間に隙間がある。
そして、シャッタ(図示省略)が離脱阻止位置へ移動させられた後、負圧室630への負圧の供給が断たれるとともに正圧が供給される。その後、保持ヘッド600が上昇させられる。それに伴って係合突部214が傾斜面666に沿って移動させられ、フック608が非係合位置へ回動させられて係合突部614が被係合面646から離間させられる。保持ヘッド600が上昇させられるときには負圧の供給が断たれているため、フック608による部品保持具640の保持が解除され、部品保持具640の保持ヘッド600からの離脱が許容されれば、被保持部642が受け面672上へ落ち、支持される。係合突部214が平行係合面662に係合し、フック608が非係合位置へ回動させられた状態では、係合突部614は被保持部642の外側に位置しており、保持ヘッド600はフック608が被保持部642と再度係合することなく、上昇させられる。
本実施形態においては、バー654がカム部材を構成し、付勢装置を構成するスプリング620と共に係合部材駆動装置を構成している。
係合部材は、駆動源を有する係合部材駆動装置によって係合位置と非係合位置とに移動させるようにしてもよい。その実施形態を図30および図31に基づいて説明する。
本実施形態の保持ヘッド700のヘッド本体702には、その互いに平行な一対の平側面704にそれぞれ、フック706が軸708により回動可能に取り付けられている。フック706は係合突部214が設けられていないことを除いて前記フック202と同様に構成され、ヘッド本体702に設けられたフック駆動装置710により回動させられる。
フック駆動装置710は、流体圧アクチュエータの一種であるエアシリンダ720により構成されている。このエアシリンダ720は単動シリンダとされ、本実施形態においては負圧を作動流体とするものとされている。エアシリンダ720のピストン722は、シリンダボア724に気密にかつヘッド本体702の軸線およびフック706の回動軸線に直角な方向に摺動可能に嵌合され、ピストンロッド726の両端部はそれぞれ、ピストン722とフック706の一対の腕部728とにフック706の回動軸線に平行な軸線まわりに回動可能に連結されている。
シリンダボア724のピストンロッド726が配設された側とは反対側に設けられたエア室たる負圧室732は、圧縮コイルスプリング734が配設されるとともに、図31に示すように負圧源736に接続されている。負圧室732は、部品保持具132および負圧室280,306に負圧を供給する通路とは別の通路によって負圧源736に接続され、その通路の途中に設けられた電磁制御弁たる電磁方向切換弁738の切換えにより、負圧源736に連通させられる状態と、大気に開放される状態とに切り換えられる。フック706は、負圧室732が大気に開放された状態では、スプリング734の付勢により係合位置へ回動させられる。負圧室732に負圧が供給されれば、ピストン722がスプリング734の付勢力に抗して、ピストンロッド726がシリンダボア724内に引っ込む向きに移動させられ、フック706が非係合位置へ回動させられる。保持ヘッド700のその他の構成は前記保持ヘッド130と同じであり、同じ作用を成す部分には同一の符号を付して対応関係を示し、説明を省略する。また、保持具ストッカは、図示は省略するが、保持部にバーが設けられないことを除いて前記保持具ストッカ324と同様に構成されている。
フック706は、フック駆動装置710により任意の時期に係合位置と非係合位置とに回動させることができ、保持ヘッド700と部品保持具132とが接近限度にある状態で係合位置と非係合位置とに回動させることができる。そのため、保持ヘッド700が部品保持具132を保持する際には、フック706は、保持ヘッド700の下降により係合突部240が部品保持具132の被保持部142に至る前に非係合位置へ回動させられ、被保持部142との干渉が回避される。保持ヘッド700が負圧によって部品保持具132を吸着して保持した後、フック706は係合位置へ回動させられる。また、保持ヘッド700が部品保持具132を保持具ストッカに収容する際には、保持ヘッド700が下降端位置まで下降させられた後、保持ヘッド700による部品保持具132の吸着が解除される前にフック706が非係合位置へ回動させられる。被保持部142が受け面によって受けられた後、保持ヘッド700が上昇させられる際には、フック706は非係合位置に位置させられて被保持部142との干渉を回避され、その側方を通過し、通過後、係合位置へ回動させられる。
本実施形態においては、万一、負圧源736の故障等、何らかの理由で、負圧室280,306および負圧室732の負圧が共に失われることがあっても、フック駆動装置710が圧縮コイルスプリング734の付勢力によってフック706を係合位置に保つものとされているため、部品保持具132の脱落が防止される。
また、万一、何らかの理由で部品保持具132に、負圧室280,306の負圧に基づく吸着力を超える外力が加えられ、部品保持具132が保持ヘッド700から離間させられることがあっても、フック706の被保持部142への係合により、部品保持具132の保持ヘッド700からの離脱あるいは脱落が機械的に防止される。
なお、エアシリンダは正圧を作動流体とするものとしてもよい。
また、請求可能発明に係る保持具取付装置は、電子回路部品を回路基材に装着する電子回路部品装着機においても採用可能である。
130:保持ヘッド 132:部品保持具 202:フック 324:保持具ストッカ 350:バー 600:保持ヘッド 608:フック 640:部品保持具 654:バー 700:保持ヘッド 706:フック

Claims (5)

  1. 保持対象物を保持する対象物保持具を保持ヘッドに着脱可能に取り付けるための保持具取付装置であって、
    少なくとも前記対象物保持具と前記保持ヘッドとが互いに接近限度まで接近した状態で密閉状態となり、それら対象物保持具と保持ヘッドとが互いに離間した状態で開放状態となる負圧室を含み、その負圧室の負圧により対象物保持具と保持ヘッドとを前記接近限度に保つ負圧吸着装置と、
    その負圧室に負圧を供給する状態と負圧を解除する状態とに切換え可能な負圧供給装置と、
    前記対象物保持具と前記保持ヘッドとの一方に設けられた被係合面と、前記対象物保持具と前記保持ヘッドとの他方に設けられて、前記被係合面に係合する係合位置とその被係合面から離間した非係合位置とに移動可能な係合部材とを含み、係合部材が係合位置にある状態では前記対象物保持具の前記保持ヘッドからの離脱を機械的に阻止し、係合部材が非係合位置にある状態では前記対象物保持具の前記保持ヘッドからの離脱を許容する機械的離脱阻止装置と、
    前記係合部材を前記係合位置と前記非係合位置とに移動させる係合部材駆動装置と
    を含むことを特徴とする保持具取付装置。
  2. 前記係合部材駆動装置が、少なくとも前記対象物保持具と前記保持ヘッドとの接近および離間に伴って前記係合部材が前記被係合面を通過する間は前記係合部材を前記非係合位置に保ち、前記対象物保持具と前記保持ヘッドとが前記接近限度にある状態で前記係合部材を前記係合位置と前記非係合位置との間で移動させるものである請求項1に記載の保持具取付装置。
  3. 前記被係合面が対象物保持具に、前記係合部材が前記保持ヘッドにそれぞれ設けられ、かつ、前記係合部材駆動装置が、
    前記係合部材を前記係合位置へ付勢する付勢装置と、
    前記保持ヘッドに対して、その保持ヘッドと前記対象物保持具との接近離間方向と平行な方向に相対移動可能に設けられ、前記接近離間方向に平行な平行係合面と、前記接近離間方向に対して傾斜した傾斜係合面とを備え、前記対象物保持具と前記保持ヘッドとの接近動作の初期と離間動作の後期とに前記傾斜係合面において前記係合部材と係合し、接近動作の後期と離間動作の初期との前記係合部材が前記被係合面を通過する時期に前記平行係合面において前記係合部材と係合するカム部材と
    を含む請求項2に記載の保持具取付装置。
  4. 前記カム部材が、前記対象物保持具を取り出し可能に収容する保持具ストッカに設けられ、その保持具ストッカに対する前記保持ヘッドの接近離間に伴って、その保持ヘッドがその保持具ストッカに収容された前記対象物保持具に接近離間させられる請求項3に記載の保持具取付装置。
  5. 前記負圧吸着装置が、前記負圧室として、前記対象物保持具と前記保持ヘッドとの接近に伴って密閉状態となるがそれら対象物保持具と保持ヘッドとのさらなる接近を許容する第一負圧室と、その対象物保持具と保持ヘッドとのさらなる接近に伴って密閉状態となる第二負圧室とを含み、かつ、前記第一負圧室が密閉状態にある一方、前記第二負圧室が開放状態にある状態において、第二負圧室から前記負圧供給装置へ向かう空気の流れを抑制することにより、密閉状態にある第一負圧室の圧力を大気圧より低くし、前記対象物保持具と前記保持ヘッドとを互いに接近限度まで接近させる力を発生させる流れ抑制装置を含む請求項1ないし4のいずれかに記載の保持具取付装置。
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