JP2014095677A - 放射性物質の洗浄方法およびそれに使用する洗浄装置 - Google Patents

放射性物質の洗浄方法およびそれに使用する洗浄装置 Download PDF

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Abstract

【課題】放射性物質で汚染された路面を洗浄し当該放射性物質を回収する、放射性物質の洗浄方法と洗浄装置を提供する。
【解決手段】洗浄液貯蔵タンクT1と洗浄液を昇圧する高圧ポンプとを備えた洗浄液供給装置A1と、当該装置と接続され路面を洗浄する路面洗浄装置A2と、洗浄後の汚染液を吸引回収する回収装置A3とを用いた放射性物質の洗浄方法であり、路面洗浄装置A2が、自走用の駆動ユニットと、底面を除く全体を外被するカバーと、高圧の洗浄液を噴射する洗浄ノズル体と、放射性物質を吸引させる吸引口とを備え、前記洗浄液が、ポリイオン水を用いる。
【選択図】図1

Description

この発明は、放射性物質によって汚染された路面を洗浄するための、洗浄方法とそれに使用する洗浄装置に関する。この明細書及び特許請求の範囲において、「路面」とは、舗装面(ビルの屋上面これに類するものをも含む)や舗装された広場(運動場あるいはやこれに類するものを含む)や舗装された床面等を含む広い意味で使用する。
大地震と津波に起因した、我が国初の原子力発電所(原発という)における重大事故によって、広範囲にわたって放射性物質による汚染が生じている。 事故から1年以上経った現在でも、放射性物質によって汚染された状態がつづいている。
そして、前記放射性物質の除去について、高圧洗浄による高圧水を用いて屋根や路面に付着した放射性物質を吹き飛ばすような洗浄が行われているのが現状である。
本出願人は、本発明に関する先行技術についてはこの出願時点では不知である。なお、瓦礫に付着した放射性物質の除去について、本出願にかかる発明者等によって、新たな発明が提供されている(特許文献1参照)。
なお、原子力施設内において放射能で汚染された機器に対して遠隔操作により洗浄するように構成した洗浄装置が提供されている(特許文献2参照)。 かかる洗浄装置は、放射性物質で汚染された機器等を、巻き上げと巻き下ろしができる飛散防止用のカバー内にその都度収納して、このカバー内で前記機器に噴射ノズルから洗浄液を噴射して洗浄するよう構成されている。
特願2011−229551号明細書 特開2003−270387公報
しかしながら、現在おこなわれている高圧洗浄装置を用いた高圧水の噴射による洗浄方法では、吹き飛ばされた放射性物質が洗浄水とともに側溝等に流れる等して、放射性物質を含んだ洗浄水(汚染水)が側溝から河川を経て湖や海に放出されてしまう。この結果、湖や海が汚染されてしまうことになる。かかる場合、半減期の長い放射性物質の場合、長期間にわたって自然界に悪影響を与えることになる。
加えて、前記洗浄方法では、ノズルを先端に有する洗浄ロッドを作業者が手で把持して、当該ノズルを左右等に振らせて、当該ノズルから噴射される高圧液で路面を洗浄するため、当該路面に少なからず「洗浄ムラ」が生じて、放射性物質が十分に洗浄できない箇所が生じる。また、かかる洗浄作業によって、洗浄にかかる放射性物質を周囲に飛散させる事態を生じる。
さらに、洗浄が広範囲にわたるときには、前記噴射の反動に耐えながら洗浄ロッドを長時間にわたって左右前後に動かすことが要求される作業者に、過度の肉体的負担を強いることになる。
また、飛び散った放射性物質によって、作業者自身が汚染される可能性もある。
なお、前記特許文献2に記載されている洗浄装置では、原子力施設内に固定的に設置されたものであって、汚染された路面の放射性物質を洗浄・除去するような広範に使用できるようなものではない。
本発明は、このような状況に鑑みておこなわれたもので、放射性物質によって汚染された路面を洗浄するとともに当該洗浄による放射性物質を確実に回収することができ、作業者に負担を強いることのない、放射性物質の洗浄方法およびそれに使用する洗浄装置を提供することを目的とする。
本発明にかかる放射性物質の洗浄方法は、洗浄液を貯蔵する洗浄液貯蔵タンクと当該洗浄液を昇圧する高圧ポンプとを備えた洗浄液供給装置と、当該洗浄液供給装置と供給管を介して接続され路面を洗浄する路面洗浄装置と、当該路面洗浄装置に回収管路を介して接続され洗浄後の汚染液を吸引回収する回収装置とを用いた放射性物質の洗浄方法であって、
前記路面洗浄装置が、当該路面洗浄装置を自走させることができる駆動ユニットと、底面を除く全体を外被するカバーと、このカバー内に内蔵され、前記供給管から供給された高圧の洗浄液をノズルから噴射する洗浄ノズル体と、前記噴射した洗浄液によって除去した放射性物質を前記回収管路側へ吸引させる吸引口とを備えたものであり、
前記洗浄液として、ポリイオン水を用い、
前記路面の洗浄に際して、前記駆動ユニットが前記路面洗浄装置を所望の方向に進行動作させるとともに、前記洗浄ノズル体のノズルから前記洗浄液を高圧で噴射して路面に付着した放射性物質を洗浄し、且つ、前記洗浄した放射性物質を含む洗浄液を前記吸引口から吸引管路を介して前記回収装置側へ回収させることを特徴とする。
前記放射性物質の洗浄方法によれば、作業者は単に前記路面洗浄装置を直接又はリモートコントロールによって操作するだけでよいため、作業者は、従来のような過度の肉体的負担から解放されると共に、洗浄によって路面から剥離した放射性物質によってその周辺部位が新たに汚染されることもなく、しかも、路面洗浄装置の自走によってノズルで確実に自走した部分が洗浄されるため、路面に洗浄ムラが生じるようなこともない。
さらに、洗浄に捕捉性と不溶性を有する前記洗浄液を使用しているため、洗浄後の洗浄液中に剥離した放射性物質を確実に捕捉し且つ当該洗浄液中に水溶性の放射性物質が溶け込まないため、水溶性の放射性物質も回収後に容易に固液分離することができる。この結果、従来の洗浄水による洗浄に比べて水溶性の放射性物質を液分から分離して回収することが容易になる。
前記ポリイオン水として、例えば、アクリルアミド・アクリル酸・2−アクリロイルアミノ−2−メチルプロパン スルホン酸共重合物ナトリウム塩を成分として有する薬剤を、放射能の汚染程度に応じて希釈したものを用いることが、常に同じ性状の洗浄液を安定して得ることができる点で好ましい。また、前記ポリイオン水としては、海草や山芋等に含まれる天然のポリイオン成分(ねばねばした成分)を、放射能の汚染程度に応じて、希釈したものを用いてもよい。このように天然由来の成分を用いたポリイオン水は、地球環境にやさしい構成となる。
前記放射性物質の洗浄方法において、前記路面洗浄装置が制御装置とGPS装置と放射能測定装置とをさらに備え、当該GPS装置と放射能測定装置とが信号線を介して前記制御装置に接続されており、
前記放射能測定装置で検出した各検出値を、当該検出値が得られた前記GPS装置で測定された地球上の位置と前記制御装置で関連づけて記憶装置内に記憶するよう構成されていると、汚染(除染)マップや、位置に関連づけられた汚染(除染)データを作成することができ、例えば、マップ上で汚染濃度別に色分けや色の濃さ等で表すようにしておくと、除染状況が一目瞭然に把握でき、且つ、エリア的な除染もれや重複した除染作業を防止することができる点で、好ましい構成となる。
前記放射性物質の洗浄方法において、前記ポリイオン水が、アクリルアミド・アクリル酸・2−アクリロイルアミノ−2−メチルプロパン スルホン酸共重合物ナトリウム塩を成分として有する薬剤を、当該アクリルアミド・アクリル酸・2−アクリロイルアミノ−2−メチルプロパン スルホン酸共重合物ナトリウム塩濃度が、約0.1ppm〜約200ppmとなるように希釈して得たポリイオン水であると、常に同じ性状の液を安定して得ることができる点で、且つ、放射性物質の捕捉が確実におこなえ且つ前記噴射ノズルから洗浄液が無理なく良好に噴射できる点で、好ましい。
また、本発明にかかる放射性物質の洗浄装置は、洗浄液を貯蔵する洗浄液貯蔵タンクと当該洗浄液を昇圧する高圧ポンプとを備えた洗浄液供給装置と、当該洗浄液供給装置と供給管を介して接続され路面を洗浄する路面洗浄装置と、当該路面洗浄装置に回収管路を介して接続され洗浄後の汚染液を吸引回収する回収装置とを有する放射性物質の洗浄装置であって、
前記路面洗浄装置が、当該路面洗浄装置を自走させることができる駆動ユニットと、底面を除く全体を外被するカバーと、前記カバー内に内蔵され、前記供給管から供給された高圧の洗浄液をノズルから噴射する洗浄ノズル体と、前記噴射した洗浄液と当該噴射によって除去した放射性物質を前記回収管路側へ吸引するべく前記カバー内部に向けて開口した吸引口を備え、
路面の洗浄に際して、前記駆動ユニットが前記路面洗浄装置を所望の方向に進行動作させるとともに、前記カバー内において前記洗浄ノズル体のノズルから前記洗浄液を高圧で噴射して路面に付着した放射性物質を洗浄し、且つ、前記洗浄した放射性物質を含む洗浄液を前記吸引口から回収管路を介して前記回収装置に吸引回収することを特徴とする。
前記放射性物質の洗浄装置によると、前記本発明にかかる放射性物質の洗浄方法を実施することができる。
前記路面洗浄装置がGPS装置をさらに備え、当該GPS装置が信号線を介して前記制御装置に接続されており、
前記放射能測定装置で検出した各検出値を、それら検出値が得られた前記GPS装置で測定された地球上の位置と関連づけて記憶装置に記憶するよう構成されていると、汚染(除染)マップや、位置に関連づけられた汚染(除染)データを作成することができ、例えば、色分けや色の濃さ等で段階分けしておくと、除染状況が一目瞭然に把握でき、且つ、エリア的な除染もれや重複した除染作業を防止することができる点で、好ましい。
前記放射性物質の洗浄装置において、前記カバー内に、前記駆動ユニットによる自走方向に平面視において交角を有するようにガイドレールが配置され、
前記洗浄ノズル体が、前記ガイドレール上をその長手方向にシリンダの伸縮動に起因して往復動する本体部分と、当該本体部分の下方に当該本体部分に対して回転し回転する中心部から放射状に延びる複数の延設部とを有し、各延設部の先端部に前記ノズルがそれぞれ配置されていると、洗浄に際して前記往復動しながら且つ回転して、複数のノズルで洗浄するため、高い洗浄能力を得ることができる点で好ましい洗浄装置を実現できる。
前記シリンダとしては、例えば、ロッドレスシリンダやロッドを有するシリンダ等が
考えられ、また、空圧式であっても、電動式であっても、油圧式のものであってよい。
前記放射性物質の洗浄装置において、前記路面洗浄装置が制御装置と放射能測定装置をさらに備え、前記制御装置が、前記駆動ユニットの駆動源、前記シリンダ、および、前記放射能測定装置と、信号線を介して接続されており、
前記制御装置が、前記放射能測定装置からの検出値に依存して、前記シリンダの往復動の速度と前記駆動ユニットの走行速度とを変化させるように構成されていると、放射性物質の汚染度に合わせて洗浄することができ、高い効率で路面から放射性物質を洗浄し除去することができる点で好ましい。
前記放射性物質の洗浄装置において、前記制御装置が、前記放射能測定装置からの検出値に依存して、汚染度の高いときには、前記シリンダの往復動の速度を高く、且つ、前記駆動ユニットの走行速度を遅くなるように制御するように構成されていると、放射性物質の汚染度に合わせて洗浄することができ、高い効率で路面から放射性物質を洗浄し除去することができる点で、好ましい。
本発明によると、放射性物質によって汚染された路面を確実に洗浄でき且つ洗浄した放射性物質を確実に回収することができ、しかも、作業者や周辺部位が汚染されることなく、且つ作業者が過度の肉体的負担を強いられることもなく洗浄することが可能な、放射性物質の洗浄方法およびそれに使用する洗浄装置を提供することができる。
本発明の実施例にかかる放射性物質の洗浄装置の概略の全体構成を示す斜視図である。 図1に示す洗浄装置の一部を構成する路面洗浄装置の構成を透視図的に示す拡大斜視図である。 図1に示す洗浄装置の路面洗浄装置のカバーの一部を切り欠いて内部構造を示す拡大斜視図である。 図1に示す放射性物質の洗浄装置の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施例にかかる放射性物質の洗浄装置と当該洗浄装置を使用した放射性物質の洗浄方法を、図面を参照しながら具体的に説明する。
図1(あるいは図4)において、Aは放射性物質の洗浄装置で、かかる洗浄装置Aは、洗浄液を内部に貯蔵する洗浄液貯蔵タンクと当該洗浄液を昇圧し所定温度に加温する高圧ポンプとを備えた洗浄液供給装置A1と、当該洗浄液供給装置A1と供給管路3(図1参照)を介して接続され路面R(図1参照)を洗浄する路面洗浄装置A2と、当該路面洗浄装置A2に回収管路4(図1参照)を介して接続され洗浄後の汚染液を吸引回収する回収装置A3とを有する。
前記洗浄液供給装置A1は、この実施例では、図1に図示する如く、1台のトラックT1の荷台に搭載されている。また、前記回収装置A3は、この実施例では、別の1台のトラックT2の荷台に搭載されている。
しかしながら、別の実施例としては、図示しないが、前記洗浄液供給装置A1と前記回収装置A3とが1台のトラックに共に搭載されていてもよく、あるいは、図示しないが前記洗浄液貯蔵タンクと前記高圧ポンプとが別々のトラックに搭載されていてもよい。
前記路面洗浄装置A2は、図2(あるいは図3)に図示するように、当該路面洗浄装置A2を所望の方向に自走させることができる駆動ユニット6と、底面と前記駆動ユニット6とを除く全体を外被するカバー7と、図3に図示される、ガイドレール8と、当該ガイドレール8上をその長手方向に往復動作する洗浄ノズル体9とを有する。そして、前記カバー7には、前記回収管路4側へ吸引させる吸引口を先端に有する吸引パイプ7B(図3参照)と、前記洗浄液供給装置A1側から洗浄液を供給する供給口を先端に有する供給パイプ7C(図2参照)とが、配設されている。
前記吸引パイプ7Bの吸引口は、カバー7内方へ突出しカバー7内方の路面の洗浄に寄与した洗浄後の液(汚染水)を吸引するよう構成されている。また、前記供給パイプ7Cは、図示しないが前記カバー7内方に突出し、内部に伸縮自在に「つづら折り」状に配設されている供給ホース7D(図3参照)に接続されている。つまり、図示されていないが、前記供給ホース7Dの先端は前記供給パイプ7Cの基端に接続されている。
前記吸引パイプ7Bは、前記回収管路4と接続されて前記汚染水を前記回収装置A3側へ回収し、前記供給パイプ7Cは、前記供給管路3と接続されて前記路面洗浄装置A2側へ洗浄液を供給する。また、この実施例では、前記回収管路4と供給管路3及び前記供給ホース7Dは、共に屈曲(変形)自在な可撓性のホースで構成されている。
前記ガイドレール8と前記洗浄ノズル体9とは、図3に図示するように、前記カバー7内に内蔵されている。つまり、このカバー7によって、ガイドレール8、前記洗浄ノズル体9は、それらの上方と全側方とが外被され、外気方と隔壁されている。また、前記吸引パイプ7Bの吸引口はカバー7で囲まれた内部の空間に臨むように開口している。
そして、前記ガイドレール8は、平面視においてこの路面洗浄装置A2の走行方向に対して交角(この実施例では90度の角度)を有するように配置されている。この実施例の場合、前記駆動ユニット6は進行方向を向いて走行できるよう、駆動ユニット6のタイヤの回転軸が進行方向に対して直交するように固定的に配置されている。かかる駆動ユニット6は、この実施例では、本路面洗浄装置A2の最前部に配置されている。
また、この路面洗浄装置A2の底部の四隅には、路面に対してこの路面洗浄装置A2を支持するためのタイヤ(車輪)15がそれぞれ配置されているが、この実施例では、前側の左右のタイヤ15fはその回転軸が上端部の基部に対して進行方向に直交するように固定されたタイプのものが配置されるとともに、後方側の左右のタイヤ15rはその回転軸が上端部の基部に対して自在に変化(旋回)できる所謂「スイベル・キャスター(首振り)」タイプのものが配置されている。このため、本路面洗浄装置A2は、前記駆動ユニット6の向きを作業者が前記スイベル・キャスタータイプのタイヤの向きを後述する把持部12を持って左右に動かして変えてやることによって、走行方向を自在に変化させることができるように構成されている。
しかし、別の実施例としては、駆動ユニット6のタイヤの回転軸が所定角度(例えば、略80度程度)だけ平面視において左右に旋回することができるように構成してもよい。このように構成すると、前記四隅のタイヤに関しては、前側の左右のタイヤをスイベル・キャスタータイプのタイヤにし、後方側の左右のタイヤを首振りしない固定タイプのタイヤにする。
このように構成して、前記駆動ユニット6の走行方向を左右に所定角度変化させれば、本路面洗浄装置A2の走行方向をその変化させた角度に合わせて左右に自在に変化させることができる。
ところで、前記洗浄ノズル体9は、図3に図示するように、前記ガイドレール8上に載置された本体部分9aと、当該本体部分9aの外径方に延びる延設部9bとを有し、当該延設部9bは、前記本体部分9aを中心にして、回転自在に構成されている。そして、この実施例では、前記延設部9bは、パイプ状の部材が前記本体部分9aから放射状に複数、この実施例では、4本配設されることによって構成されている。しかし、この延設部9bは、必要に応じて4本以上(例えば6本あるいは8本)配置してもよく、あるいは4本以下(例えば2本)であってもよい。
そして、前記延設部9bの先端部には、洗浄液を噴射するノズル9cの噴射口が下方(真下)に対して回転方向(周方向)にやや傾斜角度をもって配置され、洗浄液の噴射の反力によって延設部9bが回転させれるように構成されている。このため、前記延設部9bを回転させるための駆動部が不要となり、メカニズム的にシンプルになることから、メンテナンも容易になる。
また、前記ガイドレール8に平行に伸縮動可能に電動式(あるいは空圧式又は油圧式であってもよい)のシリンダ(この実施例では、ロッドレスシリンダ)11が配置され、かかるシリンダ11の可動部11aが前記本体部分9aに連結されて、当該本体部分9aをガイドレール8に沿ってその長手方向に往復動させることができるように構成されている。かかるシリンダ11として「ロッドレスシリンダ」を用いることによって、前記本体部分9aを前記カバー7の幅方向のほぼ端から端まで移動させることができる。つまり、ロッドを有する形態のシリンダに比べて、前記カバー7を幅方向に必要以上に大きくする必要がなくなっている。しかし、前記シリンダ11として、ロッドレスシリンダに代えて、リニアモータやロッドを有するシリンダ等の他の構成によって、構成することも可能であることは言うまでもない。
また、前記本体部分9aは、可撓性のホースからなる前記供給ホース7Dの基端に位置する供給口と接続され、前記供給管路3側から加温された高圧の洗浄液が供給可能に構成されている。
そして、この実施例の場合、図4に図示するように、前記路面洗浄装置A2は、さらに、制御装置12と、放射能測定装置13と、図4に示す、コントロールパネル14と、所謂GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)装置15を具備している。前記放射能測定装置13は、前記カバー7の前方(図2,図3において略2時の方向)の位置(例えば、前記駆動ユニット6近傍)に配置されている。また、コントロールパネル14とGPS装置15とは、いずれの位置に配置してもよいが、この実施例では、図示しないが、後述する作業者が手で把持する把持部12の上端部に配置されている。しかし、かかるコントロールパネル14は、路面洗浄装置A2とは、別体になったリモートコントローラとして設けられていてもよい。
前記制御装置12は、ブロック図である図4に図示するように、前記放射能測定装置13、前記駆動ユニット6の駆動源(この実施例では電動モータ)の制御盤、前記ロッドレスシリンダ11の切換弁(図示せず)、前記コントロールパネル14、前記洗浄液供給装置A1と前記回収装置A3の各駆動源の制御ユニット(図示せず)、および前記GPS装置15と、信号線を介してそれぞれ接続されている。
そして、この実施例では、前記制御装置12には、前記放射能測定装置13から洗浄しようとしている路面上のその位置の放射能の測定値が伝達され、また、当該制御装置12は、前記駆動ユニット6の電動モータ、前記ロッドレスシリンダ11、前記洗浄液供給装置A1、前記回収装置A3の各駆動源の動作状態を制御できるように構成されている。
そして、この実施例の場合、この制御装置12の記憶装置には、前記放射能測定装置13によって検出された値(単に検出値という)を、その検出値が検出されたときの前記路面洗浄装置A2の地球上の位置、即ち前記GPS装置15で測定した路面洗浄装置A2の位置(測定位置)と関連づけて記憶するよう構成されている。さらに、この実施例の場合、かかる制御装置12には、前記検出値を前記GPS装置15で測定した測定位置毎に、地図と共に又はテーブルの形式で表示させることができるソフトウェアが記憶され、前記コントロールパネル14等からの出力指示により、外部へ洗浄地域の地図と共に又はテーブルの形式で各測定値を出力可能に構成されている。このため、作業者等は、洗浄前の又は洗浄後の各位置の放射能の検出値を容易に把握することができる。
また、この実施例の場合、この制御装置12の記憶装置には、前記放射能測定装置13によって測定された検出値に依存して後述する設定値(前記洗浄液供給装置A1の洗浄液の噴射圧力や走行速度等)を修正する、制御テーブル(放射能の検出値と、ノズルからの噴射圧力や走行速度等との相関関係を特定したテーブル)が記憶されている。
前記コントロールパネル14に配置されているボタン等を操作して、前記制御装置12を介して、前記駆動ユニット6の電動モータ、前記ロッドレスシリンダ11の切換弁等の開動作状態あるいは閉動作状態を、所望の設定値に設定できるように構成されている。
また、前記吸引パイプ7Bの吸引口は、この実施例の場合、前記カバー7の走行方向における後部に張り出すように形成されている部位7aの内部に臨んで開口するように設けられている。
また、図2,図3に図示するように、前記路面洗浄装置A2の、前記部位7aの上面には、作業者が洗浄作業に際して把持することができるように、背面視が略Tの字状の、把持部12が、その上端が下端に比してやや後方に傾斜するように立設されている。
ところで、前記洗浄液貯蔵タンク内には、以下のような成分からなる洗浄液が収容されている。つまり、この実施例にかかる洗浄液は、水道水や井戸水等の水に、
(1).アクリルアミド・アクリル酸・2−アクリロイルアミノ−2−メチルプロパン スルホン酸共重合物ナトリウム塩を成分として有する薬剤(例えば、商品名「PHD200」(株式会社エコボンド環境工学リサーチ(本社:広島県庄原市東城町三坂1053番地)販売で、原液の、アクリルアミド・アクリル酸・2−アクリロイルアミノ−2−メチルプロパン スルホン酸共重合物ナトリウム塩の濃度は20000ppm)を、放射能の汚染程度に応じて、約0.1ppm〜約200ppmの濃度(一般的には、約0.5ppm〜約10ppmで、この実施例ではは約1ppm〜2ppm)になるよう添加する。このように添加することによって、「ポリイオン水」が得られる。前記ポリイオン水の濃度をどの程度にするかは、洗浄しようとする場所の放射能の値等によって適宜設定するが、ポリイオン水の濃度が高くなると粘度が高くなり噴射の力が弱くなる。また、ポリイオン水としては、前記化学製品からなる薬剤に代えて、海草や山芋等に含まれるねばねば成分であるポリイオン成分を含む天然のポリイオン水を使用してもよい。
(2).また、不溶化剤として、キレート剤を水に含まれる固形分に対し約0.01重量パーセント〜約10.0重量パーセントになるよう添加する。なお、前記不溶化剤は、路面上に放射性物質を含む焼却灰が堆積している状態での洗浄に際しては、灰の量(重量)に対して約0.1重量パーセント〜約5.0重量パーセントになるよう添加する。前記キレート剤として、フェロシアン化合物等がある。
(3).さらに、洗浄しようとする面が凹凸(穴)のある面であるときには、前記ポリイオン水に、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとスルホコハク酸ジオクチルナトリウム及びグリセリンを成分として有する薬剤(例えば、商品名「浸透剤EB−エコダッシュBB」(株式会社エコボンド環境工学リサーチ(本社:広島県庄原市東城町三坂1053番地)販売)又はその均等品を、凹凸状態や穴が形成されている状態に応じて、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとスルホコハク酸ジオクチルナトリウム及びグリセリンが約0.1ppm〜約200ppmの濃度(一般的には、約0.5ppm〜約10ppmで、例えばアスファルト舗装の道路の場合約1〜2ppm)になるよう添加することが望ましい。
ところで、前記「PHD200」は、洗浄液の放射性物質の捕捉性を高める作用を有し、前記「EB−エコダッシュBB」は、洗浄液の浸透性を高める作用を有する。従って、洗浄対象物の表面が比較的平滑な面である場合、つまり表面に凹凸や穴等が形成されていないフラットな面である場合には、前記「EB−エコダッシュBB」の割合をその平滑の程度等に応じて低減し又は添加せずともよい。
また、前記不溶化剤としては、前記キレート剤に限定されるものでなく、他の不溶化剤を使用してもよいことは言うまでもない。
前述のように構成された本放射性物質の洗浄装置Aは、放射性物質で汚染された路面等を以下のように洗浄することができる。以下、かかる洗浄装置Aを用いた放射性物質の洗浄方法と当該洗浄装置Aの制御装置12の制御内容を合わせて説明する。
図1に図示するように、路面を洗浄しようとする際には、前記路面洗浄装置A2と前記洗浄液供給装置A1とを、供給管路3を介して前記洗浄液が供給可能なように接続する。また、前記路面洗浄装置A2と前記回収装置A3とを、回収管路4を介して処理液(放射性物質を含む洗浄液)が吸引可能なように接続しておく。
かかる状態で、前記路面洗浄装置A2、前記洗浄液供給装置A1、前記回収装置A3のメインスイッチをONの状態にし、前記コントロールパネル14のボタン等の設定手段を用いて、所定の設定をおこなう。例えば、ノズル9cからの洗浄液の噴射圧力、噴射する洗浄液の温度、吸引圧力、および路面洗浄装置A2の走行速度や、前記洗浄ノズル体9のガイドレール8上の往復動作の速度等を、路面の汚染状況や路面状態(例えば、アスファルト舗装、コンクリート舗装あるいはタイル舗装等)等を配慮して設定する。
この実施例の場合、例えば、前記噴射圧力としては、約5kgf/平方cm〜15kgf/平方cmに設定される。しかし、汚染状況や路面状態によっては、前記圧力よりも低い値(例えば、約2kgf/平方cm〜3kgf/平方cm)に設定してもよく、あるいは高い値(例えば、約16kgf/平方cm〜30kgf/平方cm)に設定してもよい。
また、この路面洗浄装置A2の走行速度としては、0.5km/h〜3.0km/hに設定される。しかし、汚染状況や路面状態によっては、もっと低速にあるいはもっと高速に設定されることは言うまでもない。
また、前記洗浄ノズル体9が、前記ガイドレール8上を往復動する速度としては、前記走行速度に応じて、1〜5往復動/minに、あるいはこれよりも遅く又は早い速度に設定される。
そして、作業者が、図示しないコントロールパネル14上のスタートボタンをONにすると、前記駆動ユニット6が本路面洗浄装置A2を走行させるとともに、前記洗浄ノズル体9のノズル9cから前記設定された温度と圧力の洗浄液が路面に向けて噴射される。かかる噴射の際、加圧温水に起因したキャビテーションがノズル9c前方で生じて、洗浄しようとする部分(路面等)で大きな洗浄能力を奏する。また、前記噴射の反動によって、前記洗浄ノズル体9の延設部9bが回転する。また、前記洗浄液の噴射と同時に前記洗浄ノズル体9が前記ガイドレール8上を往復動作して、前記カバー7底面下の路面を所定幅にわたって洗浄液で洗浄する。そして、かかる洗浄によって、汚染された路面から放射性物質が剥離され、かかる剥離された放射性物質を含む処理液(汚染水)は、前記吸引口7bから吸引され、前記吸引パイプ7Bから回収管路4を経て、前記回収装置A3に回収される。
ところで、洗浄液として前述の成分からなる洗浄液を用いると、当該洗浄後の液(汚染水)に、非水溶性の放射性物質は勿論のこと、水溶性の放射性物質も、溶けることなく捕捉されて、汚染水中に含有された状態となる。
また、前記洗浄液の成分に起因して、路面の極く細かい隙間や穴内まで洗浄液を浸透せしめることもでき、当該隙間や穴内に付着している放射性物質をも有効に洗浄できる。また、前記洗浄液の構成に起因して、放射性物質を効果的に洗浄後の汚染水中に捕捉することができる。
ところで、前記洗浄がおこなわれている際に、前記放射能測定装置13は路面の放射性物質による汚染状況(放射能の検出値)を所定時間間隔(例えば、0.01秒間隔)毎あるいは所定距離間隔(例えば、0.2m間隔)毎に測定し、かかる検出値が高いあるいは低い場合、前記制御装置12は、当該制御装置12内の前記制御テーブルに基づいて、その汚染度(放射能の検出値)に応じて、前記走行速度、前記噴射圧力、前記本体部分9aの往復動の速度のうちのいずれか一つあるいは複数の補正、又は全ての補正をおこない、最適な状態で洗浄をおこなう。
例えば、汚染度が高い場合には、前記駆動ユニット6の回転数(走行速度)を低く、前記噴射圧力を高く、前記シリンダ11の往復動の速度を高くするうちのいずれか一つあるいは複数の補正をおこない、又は全ての補正をおこなう。一方、汚染度が低い場合には、前記駆動ユニット6の回転数(走行速度)を高く、前記噴射圧力を低く、前記シリンダ11の往復動の速度を低くするうちのいずれか一つあるいは複数の補正、又は全ての補正をおこなう。
このため、本実施例にかかる路面洗浄装置A2等を具備した本洗浄装置Aは、路面の放射性物質をより確実に洗浄することができる。しかも、近傍の溝や川を汚染水で汚染するようなことも回避できる。
また、前述のように、前記放射能測定装置13で測定した放射能の検出値は、当該検出値が得られたときの前記GPS装置15で測定された地球上の位置と関連づけて記憶装置内に記憶される。このため、地球上のそれら測定された位置(洗浄位置)での汚染(除染)状況を表した汚染マップ(洗浄マップ)やテーブル形態の汚染データ(除染データ)を簡単に得ることができる。また、時間を隔てて除染作業の続きをおこなおうとするときにも、前記GPS装置15を用いた洗浄位置の記録に基づいて確実に未洗浄のエリアを選別しておこなうことができるため、除染もれの場所が生じるのを防止することができ、また重複する除染作業を防止することができる。さらに、前回と今回又は今回と次回に洗浄したときの汚染状態(除染状態)を簡単に比較することが可能となり、除染作業を効率的におこなうことができる。
ところで、前記構成に加えて、前記放射能測定装置13と同様の放射能測定装置(図示せず)を、前記カバー7の後方(図2,図3において略8時の方向)の位置にさらに配置して、洗浄後の放射能の値をも測定して、前記動作状態の設定値を修正する「フィードバック」制御をおこなって洗浄するように構成してもよい。かかる構成にするとより効果的に洗浄することが可能となる。
なお、前記実施例は単なる実施例であって本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で、種々の形態で実施できることは言うまでもない。
本発明にかかる放射性物質の洗浄方法およびそれに使用する洗浄装置は、放射性物質の洗浄と除去の産業分野において利用することができる。
A …放射性物質の洗浄装置
A1…洗浄液供給装置
A2…路面洗浄装置
A3…回収装置
3…供給管路
4…回収管路
6…駆動ユニット
7…カバー
7b…吸引口
8…ガイドレール
9…洗浄ノズル体
9a…本体部分
9b…延設部
9c…ノズル
11…シリンダ(ロッドレスシリンダ)
12…制御装置
13…放射能測定装置

Claims (8)

  1. 洗浄液を貯蔵する洗浄液貯蔵タンクと当該洗浄液を昇圧する高圧ポンプとを備えた洗浄液供給装置と、当該洗浄液供給装置と供給管を介して接続され路面を洗浄する路面洗浄装置と、当該路面洗浄装置に回収管路を介して接続され洗浄後の汚染液を吸引回収する回収装置とを用いた放射性物質の洗浄方法であって、
    前記路面洗浄装置が、当該路面洗浄装置を自走させることができる駆動ユニットと、底面を除く全体を外被するカバーと、このカバー内に内蔵され、前記供給管から供給された高圧の洗浄液をノズルから噴射する洗浄ノズル体と、前記噴射した洗浄液によって除去した放射性物質を前記回収管路側へ吸引させる吸引口とを備えたものであり、
    前記洗浄液として、ポリイオン水を用い、
    前記路面の洗浄に際して、前記駆動ユニットが前記路面洗浄装置を所望の方向に進行動作させるとともに、前記洗浄ノズル体のノズルから前記洗浄液を高圧で噴射して路面に付着した放射性物質を洗浄し、且つ、前記洗浄した放射性物質を含む洗浄液を前記吸引口から吸引管路を介して前記回収装置側へ回収させることを特徴とする放射性物質の洗浄方法。
  2. 前記路面洗浄装置が制御装置とGPS装置と放射能測定装置とをさらに備え、当該GPS装置と放射能測定装置とが信号線を介して前記制御装置に接続されており、
    前記放射能測定装置で検出した各検出値を、それら検出値が得られた前記GPS装置で測定された地球上の位置と関連づけて記憶装置内に記憶するよう構成されていることを特徴とする請求項1記載の放射性物質の洗浄方法。
  3. 前記ポリイオン水が、アクリルアミド・アクリル酸・2−アクリロイルアミノ−2−メチルプロパン スルホン酸共重合物ナトリウム塩を成分として有する薬剤を、前記アクリルアミド・アクリル酸・2−アクリロイルアミノ−2−メチルプロパン スルホン酸共重合物ナトリウム塩濃度が、約0.1ppm〜約200ppm となるように希釈して得たポリイオン水であることを特徴とする請求項1又は2記載の放射性物質の洗浄方法。
  4. 洗浄液を貯蔵する洗浄液貯蔵タンクと当該洗浄液を昇圧する高圧ポンプとを備えた洗浄液供給装置と、当該洗浄液供給装置と供給管を介して接続され路面を洗浄する路面洗浄装置と、当該路面洗浄装置に回収管路を介して接続され洗浄後の汚染液を吸引回収する回収装置とを有する放射性物質の洗浄装置であって、
    前記路面洗浄装置が、当該路面洗浄装置を自走させることができる駆動ユニットと、底面を除く全体を外被するカバーと、前記カバー内に内蔵され、前記供給管から供給された高圧の洗浄液をノズルから噴射する洗浄ノズル体と、前記噴射した洗浄液と当該噴射によって除去した放射性物質を前記回収管路側へ吸引するべく前記カバー内部に向けて開口した吸引口を備え、
    路面の洗浄に際して、前記駆動ユニットが前記路面洗浄装置を所望の方向に進行動作させるとともに、前記カバー内において前記洗浄ノズル体のノズルから前記洗浄液を高圧で噴射して路面に付着した放射性物質を洗浄し、且つ、前記洗浄した放射性物質を含む洗浄液を前記吸引口から回収管路を介して前記回収装置に吸引回収することを特徴とする放射性物質の洗浄装置。
  5. 前記路面洗浄装置がGPS装置をさらに備え、当該GPS装置が信号線を介して前記制御装置に接続されており、
    前記放射能測定装置で検出した各検出値を、それら検出値が得られた前記GPS装置で測定された地球上の位置と関連づけて記憶装置に記憶するよう構成されていることを特徴とする請求項4記載の放射性物質の洗浄装置。
  6. 前記カバー内に、前記駆動ユニットによる自走方向に平面視において交角を有するようにガイドレールが配置され、
    前記洗浄ノズル体が、前記ガイドレール上をその長手方向にシリンダの伸縮動に起因して往復動する本体部分と、当該本体部分の下方に当該本体部分に対して回転し回転する中心部から放射状に延びる複数の延設部とを有し、各延設部の先端部に前記ノズルがそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項4又は5記載の放射性物質の洗浄装置。
  7. 前記路面洗浄装置が制御装置と放射能測定装置をさらに備え、前記制御装置が、前記駆動ユニットの駆動源、前記シリンダ、および、前記放射能測定装置と、信号線を介して接続されており、
    前記制御装置が、前記放射能測定装置からの検出値に依存して、前記シリンダの往復動の速度と前記駆動ユニットの走行速度とを変化させるように構成されていることを特徴とする請求項4〜6記載の放射性物質の洗浄装置。
  8. 前記制御装置が、前記放射能測定装置からの検出値に依存して、汚染度の高いときには、前記シリンダの往復動の速度を高く、且つ、前記駆動ユニットの走行速度を遅くなるように制御するように構成されていることを特徴とする請求項7記載の放射性物質の洗浄装置。
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