JP4009037B2 - コンクリート管路内壁面の切削方法及び切削装置 - Google Patents

コンクリート管路内壁面の切削方法及び切削装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンクリート管路の補修、再生に際し供用下でコンクリート管路の内壁面を切削し得るようにすると共に発生した切削屑を回収し得るようにしたコンクリート管路内壁面の切削方法及び切削装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、下水管路等のコンクリート管路は、硫化水素のような気体が含まれる雰囲気に曝されているため、コンクリート内壁面には経年的に劣化が生じる。このため、コンクリート内壁面の劣化した部分は、下水の流れを止めることなく供用下で補修し再生することが必要となり、この補修及び再生に先立って劣化したコンクリート内壁面は切削し除去しなければならない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来コンクリート管路の供用下の補修、再生は、流水のためのバイパス管路の確保が可能な比較的小口径のコンクリート管路には適用できても、バイパス管路のない大口径のコンクリート管路に対しては適用できない。従って、従来は大口径のコンクリート管路は補修、再生を行うことができず、劣化が生じてもそのまま放置されているのが実情である。
【0004】
又、小口径のコンクリート管路の補修、再生の際にも、適当な切削手段がないため内壁面全周を均一に切削、除去することは行われておらず、劣化した壁面の表面を新たな材料で覆うようにしている。従って、補修、再生後のコンクリート管路の断面積は補修前の断面積よりも小さくなり、排水能力が低下するという問題がある。
【0005】
本発明は、上述の実情に鑑み、供用下で小口径、大口径何れのコンクリート管路の内壁面の補修、再生をも行い得るようにすると共に、補修後のコンクリート管路の断面積を補修前の断面積と同様にするか或いは大きくするため予めコンクリート管路の内壁面を全周に亘り切削、除去し得るようにすることを目的としてなしたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のコンクリート管路内壁面の切削方法は、切削機をコンクリート管路内へ発進させると共に切削機の進行方向後方に回収箱を連結し、供用下で切削機によりコンクリート管路の内壁面を切削し、切削により生じた切削屑を前記回収箱に回収するものである。
【0007】
又、本発明の方法では、切削機を装置発進側の立坑に設けた台枠上において組立てるようにする。
【0008】
更に、本発明の方法では、回収箱に回収された切削屑を管路を介し装置発進側の立坑に設けた別の回収箱に回収し、該別の回収箱に回収された切削屑を洗浄し、該別の回収箱で切削屑から分離した水をコンクリート管路内に戻すようにすると良い。
【0009】
又本発明の方法では、装置到達側の立坑に設けたウインチ装置により繰出したワイヤロープを切削機が流されないよう切削機に接続すると良い。
【0010】
本発明のコンクリート管路内壁面の切削装置は、コンクリート管路内へ発進されて供用中にコンクリート管路の内壁面を切削し得るようにした走行可能な切削機と、該切削機の後方に連結され切削機により切削されて生じた切削屑を回収するための回収箱とを備えたものである。
【0011】
又本発明の装置では、回収箱に回収されて管路を介して送給されて来た切削屑を回収し得るよう装置発進側の立坑に設けられた別の回収箱と、該別の回収箱に回収された切削屑を洗浄する手段と、前記別の回収箱で切削屑から分離した水をコンクリート管路内に戻す手段とを備えるようにすると良い。
【0012】
更に本発明の装置では、装置到達側の立坑に、切削機が流されないようワイヤロープを前記切削機に接続し得るようにしたウインチ装置を設けるようにすると良い。
【0013】
本発明においては、水の流れている供用下においてもコンクリート管路の内壁面を全周に亘り切削することができ、且つ補修、再生後のコンクリート管路の縦断面積が補修前よりも小さくなることがなく、従って排水能力を確保することが可能となる。
【0014】
又切削機を装置発進側の立坑に設けた台枠上において組立てた場合には、前記立坑の天板に設ける開口を分解された切削機の部品が通る程度の小さい大きさとすることができ、従って前記天板の上面を使用したままコンクリート管路の補修を行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
【0016】
図1〜図15は本発明のコンクリート管路内壁面の切削方法及び切削装置の実施の形態の一例を示す。図1〜3中、1は内部を矢印イ方向へ下水2が流れる断面形状が円筒形状のコンクリート管路、3,4はコンクリート管路1の軸心方向へ所要の間隔で設けられた立坑、5,6は立坑3,4の上端を閉塞すると共に機器搬入或いは搬出のための開口7,8が設けられるようにした天板であり、本実施の形態例においては、立坑4は立坑3よりも下水2の流れ方向に対し上流側に位置している。
【0017】
9,10は立坑3,4内に設置した装置発進側A或いは装置到達側Bの架台、11,12は架台9,10の上部に設置した作業用クレーン、13,14は架台9,10の支柱9a,10aに下水2の水面よりも若干上方位置において垂直面に対し回動し得るよう枢支された装置発進用或いは装置回収用の台枠、15,16は台枠13,14を垂直面に対し回動させるために架台9,10に設置したホイスト装置である。而してホイスト装置15によりチェーンを巻下げることにより、台枠13は下水2の流れ方向上流側が没水するよう傾斜し得るようになっており、ホイスト装置16によりチェーンを巻下げることにより、台枠14は下水2の流れ方向下流側が没水するよう傾斜し得るようになっている。
【0018】
17は油圧パワーユニットや制御盤を搭載して装置発進側Aの架台9側から装置到達側Bの架台10側へ移動し得るようにした移動可能な台車、18はコンクリート管路1内を台車17と一緒に移動し得ると共にコンクリート管路1の内壁面を切削するようにした自走可能な切削機、19は台車17と切削機18を連結するための連結桿、20は切削機18により牽引されてコンクリート管路1内を移動しつつ切削機18により切削されてコンクリート管路1の底面に落下した切削屑21を回収するようにした回収箱、22は切削機18と回収箱20を連結するための連結桿である。切削機18の動力等は台車17側から供給されるようになっている。
【0019】
回収箱20の側面形状は図1に示すごとく、切削機18側が開口したちり取り状に形成されていると共に、図2に示すごとく、回収箱20はコンクリート管路1の軸心方向から見て、内壁面を切削されたコンクリート管路1の内径と略同一の外径に形成されており、且つコンクリート管路1の内壁面下部に対し摺動し得るようになっている。又回収箱20における背面の網部のメッシュは切削屑21が回収箱20からこぼれない程度に形成されている。
【0020】
23は装置発進側Aの架台9に載置され、切削屑21を下水2と共に回収し回収された切削屑21を洗浄し消毒するための装置を備えた回収箱、24は回収箱20に回収された切削屑21を吸引ホース25を介し下水2と共に吸引し回収箱23へ供給するようにした吸引ポンプ、26は開閉弁27を備えると共に回収箱23内に設置したフィルターにより切削屑の除去された水をコンクリート管路1内へ戻し得るようにした排水管である。
【0021】
28は装置発進側Aの架台9上部に設置され、台車17の油圧パワーユニットや制御盤等へ電力を送るケーブル及びその他の作業に用いるケーブルを供給し得るようにしたケーブルリールである。又、図示してないが、装置発進側Aの架台9には給電用の電源設備や冷却水設備が設置されている。更に、装置到達側Bの架台10には図示してないがウインチ装置が設置され、コンクリート管路1内の台車17や切削機18が作業時或いは待機時に下水2の流れにより流されないようウインチ装置から繰出されたワイヤロープを台車17に接続するようになっている。
【0022】
切削機18の詳細は図4〜図10に示されている。すなわち、走行フレーム29には、切削機18がスリップすることなく円滑にコンクリート管路1内を前進し得るよう、走行面がコンクリート管路1の内壁面に接触し得るようにした左右一対の無端履帯状のクローラ30が、左右でハの字を形成するごとく設けられており、走行フレーム29上には切削機18の走行方向Dと平行に延在するよう断面形状が角形状の主フレーム31が設けられている。
【0023】
主フレーム31の走行方向Dに対し後端側には、断面形状が角筒状の摺動フレーム32が流体圧ジャッキ33により走行方向Dと平行な方向へ摺動し得るよう外嵌されており、摺動フレーム32の走行方向D後端部には、コンクリート管路1の径方向へ拡大する支持板34が固設されている。主フレーム31及び摺動フレーム32は角筒状であるため、摺動フレーム32が主フレーム31に対し回動することはない。
【0024】
支持板34の後面には、主フレーム31や摺動フレーム32の軸心L1と同心になるよう配設した旋回軸受の内輪35が回転しないよう固設され、内輪35に対し回転自在に外嵌した外輪36には軸心方向から見た形状が略円環状の旋回フレーム37が取付けられている。
【0025】
旋回フレーム37には、図5に示すごとく軸心方向から見ると放射状となるよう複数組(図5では6組)のカッターユニット38が装着されており、カッターユニット38は、フレーム39内に格納した流体圧ジャッキ40によりブラケット41を介しコンクリート管路1の径方向外方へ移動し、コンクリート管路1内壁面に当接してコンクリート管路1の内壁面を圧壊により切削するようにしたローラカッター42を備えている。ローラカッター42は1箇所当り複数の刃を有し且つローラカッター42の回転軸心L2はコンクリート管路1の径方向外方へ行くに従い切削機18の走行方向D後方へ向くよう傾斜している。このようにするのは、ローラカッター42によるコンクリート管路1の内壁面の切削を円滑に行うと共に切削時にローラカッター42が回転軸心L2に対して確実に回転し得るようにするためである。
【0026】
支持板34における切削機18の走行方向D前面には、油圧モータのごとき駆動装置43が設置され、駆動装置43の出力軸に外嵌したピニオン44は旋回軸受における外輪36の外周に刻設したギア45に噛合している。而して、駆動装置43を駆動することにより、旋回フレーム37が軸心L1に対して回転し、その結果、ローラカッター42は軸心L1に対し回転すると共に回転軸心L2に対し回転し、コンクリート管路1の内壁面を切削し得るようになっている。
【0027】
主フレーム31には、切削作業時に切削反力を支持して切削機18が動かないようにするための複数のアウトリガー46とグリッパー47が、軸心方向へ所要の間隔で設けられている。而して、主フレーム31における軸心方向の各位置におけるアウトリガー46は、図6に示すごとく、主フレーム31の軸心方向から見て左右一対でハの字状になるように配置されると共に流体圧ジャッキ48によりコンクリート管路1の径方向へ進退動してコンクリート管路1の内壁面に面接触し得るようにしたシュー49を備えている。
【0028】
又主フレーム31における軸心方向の各位置におけるグリッパー47は、図6に示すごとく、主フレーム31の軸心方向から見て左右一対で逆ハの字状になるよう配置されると共に流体圧ジャッキ50によりコンクリート管路1の径方向へ進退動してコンクリート管路1の内壁面に面接触し得るようにしたシュー51を備えている。
【0029】
旋回フレーム37には、図8、9に示すごとく切削機18の走行方向D後方側に位置してコンクリート管路1の内壁面の切削作業時に切削機18が振動するのを防止し得るよう、旋回フレーム37の円周方向へ所要の間隔で複数組のローラユニット52が設けられている。すなわち、各ローラユニット52においては、旋回フレーム37の後方へ向け突出するよう旋回フレーム37にブラケット53が固設され、各ブラケット53には、旋回フレーム37の旋回方向へ向け所要の間隔で2個の円筒形状のガイド部材54が設けられ、ガイド部材54には、旋回フレーム37の径方向へ進退動し得るようロッド55が嵌入されている。
【0030】
2本のロッド55の旋回フレーム37径方向外方側先端には、ロッド55をつなぐがごとく支持板56が固設され、支持板56に装着したブラケット57には、回転軸心L3が主フレーム31や摺動フレーム32の軸心L1と平行となるよう振動防止ローラ58が回転自在に枢着されている。
【0031】
ロッド55のガイド部材54と支持板56との間には、振動防止ローラ58をコンクリート管路1側へ付勢するためのコイルバネ59が巻装されており、又ガイド部材54と支持板56との間には、ロッド55間に位置するよう、マグネスケール等の長さ検出器60が取付けられ、振動防止ローラ58がコンクリート管路1の内壁面に接触することにより、切削されたコンクリート管路1の内径を検出し得るようになっている。
【0032】
支持板34には、図10に示すごとくカッターユニット38の回転角を検出するための角度検出器61が駆動装置43とは異なる位置に設置され、角度検出器61の出力軸に外嵌したピニオン62は旋回軸受の旋回可能な外輪36に刻設したギア45に噛合している。而して、角度検出器61により所定のカッターユニット38のコンクリート管路1円周方向に対する位置を検出し得るようになっている。
【0033】
なお、図4、7中、63は図1に示す回収箱20を切削機18に連結するための主フレーム31の後端に固設したブラケット、64はローラカッター42に冷却水を噴射する冷却水噴射手段である。
【0034】
次に、本発明の実施の形態においてコンクリート管路1の内壁面を切削し、切削した切削屑21を回収し処理するための作業手段について説明する。
【0035】
装置発進側A及び装置到達側Bの天板5,6に夫々機器搬入、搬出のための開口7,8を形成する。立坑3,4上部の天板5,6上面はすでに公の供用地として使用されているため開口7,8の大きさはできるだけ小さいものとする。
【0036】
開口7,8から材料を立坑3,4内に搬入して架台9,10を組立てると共に架台9,10の上部梁に作業用クレーン11,12を設置し、架台9,10下部に装置組立用の台枠13及び装置解体用の台枠14をホイスト装置15,16により垂直面を回動し得るよう取付ける。
【0037】
又、立坑3内には、図示してない電源設備や冷却水設備を用意し、切削屑回収用の回収箱23及びその付帯設備、洗浄設備、消毒設備等必要な各種機器、ケーブルリール28を適宜設置する。これら、機器類は全て開口7から立坑3内へ搬入される。
【0038】
開口7を通過する大きさに分解されている台車17を構成する部材、油圧パワーユニット、制御盤等の各機材は、開口7から立坑3内へ搬入され、ホイスト装置15により水平に保持されている台枠13上に作業用クレーン11等を用いて下降させられ、台枠13上で所定の状態に組立てられる(図12参照)。
【0039】
台枠13上において台車17が組立てられると共に台車17に必要な機器が搭載されると、ホイスト装置15からチェーンを繰出して台枠13を枢支点を基準として回動させ、台枠13の下水2の流れ方向に対して上流側の端部がコンクリート管路1の底面に着床するよう台枠13を傾斜させ、台車17を自走等適宜の手段により発進させて下水2の流れているコンクリート管路1内に所定位置まで搬入する。
【0040】
次に、開口7を通過する大きさに分解されている切削機18の各機器は、開口7から立坑3内へ搬入され、ホイスト装置15により水平に保持されている台枠13上に作業用クレーン11等を用いて下降させられ、台枠13上で所定の状態に組立てられる(図13参照)。
【0041】
台枠13上において切削機18が組立てられたら、ホイスト装置15からチェーンを繰出して台枠13を台枠13の下水2の流れ方向に対して上流側の端部がコンクリート管路1の底面に着床するよう台枠13を傾斜させ、切削機18を自走等適宜の手段により発進させて、下水2の流れているコンクリート管路1内に所定位置まで搬入し、台車17と切削機18とを連結桿19により連結する(図1参照)。切削機18をコンクリート管路1内へ搬入する際には、アウトリガー46やグリッパー47のシュー49,51はコンクリート管路1の内壁面に接触しないようになっており、ローラカッター42もコンクリート管路1の内壁面から離反している。
【0042】
次に同様にして台枠13上で回収箱20を組立て台枠13を傾斜させた状態で回収箱20をコンクリート管路1内へ搬入し、切削機18と回収箱20を連結桿22で連結する(図1参照)。
【0043】
又台車17の油圧パワーユニットや制御盤及び切削機18の必要機器にケーブルリール28に巻取られているケーブルを接続し、切削機18の冷却水噴射手段64に冷却水ホースを接続する。更に先端を回収箱20内に挿入した吸引ホース25を吸引ポンプ24に接続する。
【0044】
台車17及び切削機18を自走等によりコンクリート管路1内を走行させ、切削機18を切削すべきコンクリート管路1の内壁面の位置まで移動させる。この際、回収箱20は切削機18により牽引される。台車17は自走する切削機18により押すことにより移動させても良い。
【0045】
切削機18は、クローラ30によりコンクリート管路1内を走行するため、供用下においてぬめりのあるコンクリート管路1内をスリップせずに円滑に移動できる。
【0046】
切削機18が所定位置まで移動したら、アウトリガー46の流体圧ジャッキ48を作動させてシュー49をコンクリート管路1における内壁面下部側に左右でハの字状になるよう接触させると共にグリッパー47の流体圧ジャッキ50を作動させてシュー51をコンクリート管路1における内壁面上部側に左右で逆ハの字になるよう接触させ、切削機18を、クローラ30がコンクリート管路1の内壁面から離反した状態でコンクリート管路1内に固定する。
【0047】
コンクリート管路1内の下水2が流れている内壁面は劣化してないため、アウトリガー46のストロークエンドまで延ばせば、切削機18の旋回フレーム37の旋回中心は、コンクリート管路1の軸心と合致するようにしてあるため、旋回フレーム37のコンクリート管路1に対する心合せは容易且つ確実に行われる。
【0048】
切削機18がコンクリート管路1内に固定されたら流体圧ジャッキ33をストロークエンドまで延ばして摺動フレーム32を主フレーム31に対し最後方まで移動させ、切削作業時にローラカッター42が最大ストロークの範囲で切削を行い得るようセットする。又この際、ローラユニット52の振動防止ローラ58はコイルバネ59により付勢されてコンクリート管路1の内壁面に当接している。
【0049】
次にカッターユニット38の流体圧ジャッキ40を作動させてローラカッター42をコンクリート管路1の径方向に対して規程半径まで延ばし、ローラカッター42の先端をコンクリート管路1の切削すべき内壁面に近接させ、しかる後駆動装置43を駆動する。このため、ピニオン44によりギア45を介して外輪36が回転し、旋回フレーム37がコンクリート管路1の軸心に対して回転する。
【0050】
そうすると、ローラカッター42は、コンクリート管路1の軸心に対し回転を開始するため、流体圧ジャッキ33を切削機18の前方側(切削方向)へ引き、ローラカッター42の先端によりコンクリート管路1における内壁面の切削すべき端面に力を与え、内壁面の切削を行う。1回で切削する範囲は例えば図4に示すSとなる。
【0051】
切削の際には、ローラカッター42の過熱を防止するため冷却水噴射手段64によりローラカッター42には冷却水が噴射される。又各流体圧ジャッキや駆動装置への油圧の供給は台車17に搭載した油圧パワーユニットにより行われる。
【0052】
ローラカッター42によりコンクリート管路1の内壁面が規定距離(図4のS)切削されたら、引続き駆動装置43により旋回フレーム37を回転させつつ図9に示す長さ検出器60を用いてコンクリート管路1における内壁面の切削箇所の内径を測定し、又、図10に示す角度検出器61によりコンクリート管路1の内径を測定した位置を検出する。測定した結果は計測記録として残す。
【0053】
所定箇所でのコンクリート管路1が所定寸法に切削されたら、流体圧ジャッキ40によりローラカッター42をコンクリート管路1の内壁面側から離反させ、アウトリガー46及びグリッパー47の流体圧ジャッキ48,50によりシュー49,51をコンクリート管路1の内壁面から離反させ、クローラ30をコンクリート管路1の内壁面に着床させ、クローラ30により切削機18を更にコンクリート管路1に対して規定距離前進させる(盛替え)。而して、切削機18が次の場所へ移動したら次の切削場所において前述と同様の手順によりコンクリート管路1の内壁面が切削される。
【0054】
コンクリート管路1の内壁面は切削前は図11に実線ロで示す状態となっているが、切削後は仮想線ハで示すごとく円形となる。次の切削のために切削機18を移動させる場合には、ケーブルリール28から更にケーブルを繰出し、吸引ホース25は継ぎたして長くする。吸引ホース25は、立坑3内に設置したホースリール等により延伸させるようにしても良い。
【0055】
切削機18により切削されてコンクリート管路1の底面に落下した切削屑21は下水2により流れて回収箱20に回収されるか、或いは切削機18が次の切削箇所へ前進する際に回収箱20に回収される。
【0056】
回収箱20に回収された切削屑21は吸引ポンプ24を駆動することにより下水2と共に吸引ホース25に吸引され、吸引ホース25、吸引ポンプ24を通って回収箱23へ供給され、ここで洗浄手段や消毒手段により洗浄、消毒される。水は回収箱23のフィルターにより切削屑を除去され、開閉弁27を開くことにより排水管26を通ってコンクリート管路1内へ戻される。
【0057】
切削機18により装置発進側A側から装置到達側Bまで計画区間のコンクリート管路1における内壁面の切削が終了したら、装置到達側Bの立坑4において、台枠14を下水2の流れ方向へ向け傾斜させ、台車17を台枠14上に回収し(図14参照)、台枠14を水平な状態にして台車17及び搭載機器を解体し、開口8を通して撤去する。
【0058】
切削機18も同様にして台枠14に回収し(図15参照)、解体し開口8から撤去する。又立坑3,4内の作業用クレーン11,12、架台9,10等も順次解体して開口7,8から搬出し、最終的には開口7,8を閉塞する。
【0059】
本発明の実施の形態によれば供用下で小口径、大口径何れのコンクリート管路内壁面をも補修、再生することができ、又その際コンクリート管路の内壁面を全周に亘り切削、除去したうえ補修することができる。このため補修、再生後の流路断面積は補修前よりも小さくなることがなく、排水能力の確保が可能である。
【0060】
なお、下水の流速が早く、切削機等が流されるおそれがある場合には、装置到達側の立坑内に設けたウインチ装置のワイヤを切削機に接続し、切削機等が流されないようにする。又、本発明の実施の形態は水が下水の場合に適用されるだけではなく、種々の流水に対しても適用できる。更に油圧パワーユニットや制御盤は切削機に搭載し台車を設けないようにすることもできる。
【0061】
【発明の効果】
本発明のコンクリート管路内壁面の切削方法及び切削装置によれば、請求項1〜7の何れにおいても供用下で小口径から大口径に至るコンクリート管路の内壁を補修、再生することができ、又コンクリート管路の内壁面を全周に亘り切削、除去したうえ補修することができるため、補修、再生後の流路断面積は補修前よりも小さくなることがなく、従って排水能力を確保することができ、更に請求項2の場合は立坑上の天板の開口を小さくすることができるため、天板上面の供用に支障が生ずることがない、等種々の優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンクリート管路内壁面の切削方法及び切削装置に適用される装置の概要を示す側面図である。
【図2】図1のII−II方向矢視拡大図である。
【図3】図1のIII−III方向矢視図である。
【図4】本発明のコンクリート管路内壁面の切削方法及び切削装置に適用する切削機の側面図である。
【図5】図4のV−V方向矢視図である。
【図6】図4のVI−VI方向矢視図である。
【図7】図4のVII−VII方向矢視図である。
【図8】切削機に用いる振動防止用のローラユニットの縦断面図である。
【図9】図8のIX−IX方向矢視図である。
【図10】切削機に用いる角度検出器を示す概要図である。
【図11】コンクリート管路の内壁面を切削する前の状態と切削した後の状態を示す縦断面図である。
【図12】装置発進側の立坑の台枠で油圧パワーユニットや制御盤を搭載した台車を組立て、組立てた台車を下水の流れているコンクリート管路へ発進する状態を示す側面図である。
【図13】装置発進側立坑の台枠で切削機を組立て、組立てた切削機を下水の流れているコンクリート管路へ搬入する状態を示す側面図である。
【図14】装置到達側の立坑の台枠に油圧パワーユニットや制御盤を搭載した台車を解体のために回収した状態を示す側面図である。
【図15】装置到達側の立坑の台枠に解体のために切削機を回収した状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 コンクリート管路
2 下水(流水)
3 立坑
4 立坑
9 架台
10 架台
13 台枠
14 台枠
18 切削機
20 回収箱
21 切削屑
23 回収箱
25 吸引ホース(管路)
26 排水管(水をコンクリート管路へ戻す手段)
27 開閉弁(水をコンクリート管路へ戻す手段)
A 装置発進側
B 装置到達側

Claims (7)

  1. 切削機をコンクリート管路内へ発進させると共に切削機の進行方向後方に回収箱を連結し、供用下で切削機によりコンクリート管路の内壁面を切削し、切削により生じた切削屑を前記回収箱に回収することを特徴とするコンクリート管路内壁面の切削方法。
  2. 切削機を装置発進側の立坑に設けた台枠上において組立てる請求項1に記載のコンクリート管路内壁面の切削方法。
  3. 回収箱に回収された切削屑を管路を介し装置発進側の立坑に設けた別の回収箱に回収し、該別の回収箱に回収された切削屑を洗浄し、該別の回収箱で切削屑から分離した水をコンクリート管路内に戻す請求項1又は2に記載のコンクリート管路内壁面の切削方法。
  4. 装置到達側の立坑に設けたウインチ装置により繰出したワイヤロープを切削機が流されないよう切削機に接続した請求項1、2又は3に記載のコンクリート管路内壁面の切削方法。
  5. コンクリート管路内へ発進されて供用中にコンクリート管路の内壁面を切削し得るようにした走行可能な切削機と、該切削機の後方に連結され切削機により切削されて生じた切削屑を回収するための回収箱とを備えたことを特徴とするコンクリート管路内壁面の切削装置。
  6. 回収箱に回収されて管路を介して送給されて来た切削屑を回収し得るよう装置発進側の立坑に設けられた別の回収箱と、該別の回収箱に回収された切削屑を洗浄する手段と、前記別の回収箱で切削屑から分離した水をコンクリート管路内に戻す手段とを備えた請求項5に記載のコンクリート管路内壁面の切削装置。
  7. 装置到達側の立坑に、切削機が流されないようワイヤロープを前記切削機に接続し得るようにしたウインチ装置を設けた請求項5又は6に記載のコンクリート管路内壁面の切削装置。
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