JP2014094976A - 画像表示装置用粘着シートの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】装飾部等により形成される段差の埋め込み性に優れると共に、染み出し性を抑制できる画像表示装置用粘着シートの製造方法を提供する。
【解決手段】半硬化状態の粘着層と、前記半硬化状態の粘着層を挟むように積層された一対の基材層とを備える積層体を5〜100枚重ね、重ねた方向に対して側面側から波長360nm以下の光を照射する、画像表示装置用粘着シートの製造方法。
【選択図】図17

Description

本発明は、画像表示装置用粘着シートの製造方法に関する。
近年、画像表示装置における透明保護板又は情報入力装置(例えばタッチパネル等)と画像表示ユニットの表示面との間の空隙、又は透明保護板と情報入力装置との間の空隙を、空気と比較して屈折率が透明保護板、情報入力装置及び画像表示ユニットの表示面に近い透明材料で置換することにより、透過性を向上させ、画像表示装置の輝度やコントラストの低下を抑える方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。画像表示装置の例として液晶表示装置の略図例を図1に示す。タッチパネルを内蔵した液晶表示装置は、透明保護板(ガラスまたはプラスチック基板)D1、タッチパネルD2、偏光板D3、液晶表示セルD4で構成されており、液晶表示装置の割れ防止、応力及び衝撃の緩和、並びに、視認性の向上のために、透明保護板とタッチパネルとの間に粘着層D5が設けられ、さらにタッチパネルと偏光板との間に粘着層D6が設けられる場合もある。
ところで、情報入力装置及び画像表示ユニットには、その周縁部分に入出力の配線を設ける必要があり、透明保護板面側からこれらの配線が見えないように、一般に、透明保護板の周縁部分に印刷等で枠状の装飾部が設けられる(特許文献1の図1における枠パターン19等)。これら装飾部により生じる段差を解消するため、透明保護板を貼り合わせる粘着剤として、例えば、フィルム状の粘着剤が用いられる場合がある(例えば特許文献2参照)。
特開2008−83491号公報 国際公開第2012/077808号公報
しかしながら、前記装飾部により生じる段差が大きい場合、段差埋め込み性が不十分となり、段差部近傍に隙間が生じる場合がある。特許文献2に記載されているフィルム状の粘着剤を用いた場合、段差埋め込み性が十分満足できるものではなかった。段差埋め込み性を向上させる方法としては、例えば特許文献2に記載されている粘着フィルムの貯蔵弾性率を低減させることが考えられる。
一方、このようなフィルム状の粘着剤は、保管・運搬時に埃等が付着するのを防止するために、剥離可能な基材で粘着層(フィルム状の粘着剤)の両面を挟んだ状態の粘着シートとして取り扱うことがある。この時、粘着層は、対応する画像表示装置の大きさに形成されていることが好ましい。しかし、前記粘着フィルムの段差埋め込み性を改善するために貯蔵弾性率を低減した場合、粘着フィルムの流動性が高くなり、このような粘着層を有する粘着シートは、保管・運搬時に粘着層が流動して変形するという問題が生じる(以下、染み出し性という)。
本発明は上記事情を鑑みてなされたものであり、被着物上に形成される段差の埋め込み性に優れると共に、染み出し性を抑制できる画像表示装置用粘着シートの製造方法を提供することを目的とする。
本発明者等は上記の課題を解決するために鋭意研究した結果、半硬化状態の粘着層と、前記半硬化状態の粘着層を挟むように積層された一対の基材層とを備える積層体を5〜100枚重ね、重ねた方向に対して側面側から波長360nm以下の光を照射する方法であれば上記課題を解決し得ることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて完成したものである。
すなわち、本発明は、半硬化状態の粘着層と、前記半硬化状態の粘着層を挟むように積層された一対の基材層とを備える積層体を5〜100枚重ね、重ねた方向に対して側面側から波長360nm以下の光を照射する画像表示装置用粘着シートの製造方法に関する。
このような画像表示装置用粘着シート(以下、単に「粘着シート」と表す場合がある)によれば、粘着層を、段差部を有する被着物に貼り付ける際には、段差部近傍に隙間無く埋め込むことができる。また、粘着層を被着物に貼り付ける際には、粘着層の染み出しがないため、被着物との間に粘着層を寸法精度良く配置させることができる。
本発明は、さらに、前記5〜100枚重ねた積層体の最上部及び最下部に遮光シートを配置する、前記の画像表示装置用粘着シートの製造方法に関する。
本発明の粘着シートを用いることにより、例えば、液晶表示ユニット等の画像表示ユニットとタッチパネル、同画像表示ユニットと透明保護板、タッチパネルと透明保護板のような、画像表示ユニットとその他の画像表示装置に必要と思われる部材(被着物)同士を貼り合わせることが可能である。なお、本発明は、被着物が、透明保護板及びタッチパネルである場合に特に好適に用いることができる。同様に、本発明の粘着シートを用いることにより、画像表示装置の画像表示ユニットより視認側にある部材同士を貼合することも可能である。その際、例えば、視認側の透明保護板がその外周縁に沿う段差部を有していても、粘着層が確実に段差を埋め込むため、視認性を低下させることがない。
また、本発明は、粘着層が、(A)(メタ)アクリル酸系誘導体ポリマー、(B)(メタ)アクリロイル基を分子内に1つ有する(メタ)アクリル酸系誘導体モノマー、(C)2官能の(メタ)アクリロイル基を有する架橋剤及び(D)光重合開始剤、を含む粘着剤組成物から形成される前記の画像表示装置用粘着シートの製造方法に関する。
また、本発明は、(A)(メタ)アクリル酸系誘導体ポリマー、(B)(メタ)アクリロイル基を分子内に1つ有する(メタ)アクリル酸系誘導体モノマー、(C)2官能の(メタ)アクリロイル基を有する架橋剤及び(D)光重合開始剤、を含む粘着剤組成物を基材層に塗工して粘着剤組成物層を形成する工程、前記粘着剤組成物層に所定の紫外線を照射して半硬化状態となる粘着層を形成する工程、を含む、前記の画像表示装置用粘着シートの製造方法に関する。
本発明によれば、被着物上に形成される段差の埋め込み性に優れると共に、滲み出し性を抑制できる画像表示装置用粘着シートの製造方法を提供することができる。
画像表示装置の一実施形態を示す断面図である。 本発明に係る粘着シートの一実施形態を示す斜視図である。 本発明に係る粘着シートの一実施形態を示す断面図である。 母材フィルムを示す断面図である。 切断工程を示す断面図である。 除去工程を示す断面図である。 除去工程を示す断面図である。 貼付工程を示す断面図である。 画像表示装置の一実施形態を示す断面図である。 画像表示装置の一実施形態を示す断面図である。 軽剥離セパレータの剥離工程を示す断面図である。 被着物への粘着面の貼付工程を示す断面図である。 重剥離セパレータの剥離工程を示す断面図である。 被着物への粘着面の貼付工程を示す断面図である。 半硬化状態の粘着層の光吸収スペクトルを示すグラフ図である。 半硬化状態の粘着層の各波長における減衰光路長を示すグラフ図である。 実施例1の光照射の配置を示す概念図である 実施例1の光源の発光スペクトルを示すグラフ図である。 実施例1の検証実験での光照射の配置を示す概念図である。 実施例1の検証実験での赤外分光スペクトルを示すグラフ図である。 実施例2の検証実験での光照射の配置を示す概念図である。 実施例2の検証実験での赤外分光スペクトルを示すグラフ図である。 比較例2の検証実験での光照射の配置を示す概念図である。 比較例2の検証実験での赤外分光スペクトルを示すグラフ図である。 埋め込み性評価に用いた装飾部付透明保護板を示す概念図である。
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。
本発明は、半硬化状態の粘着層と、前記半硬化状態の粘着層を挟むように積層された一対の基材層とを備える積層体を5〜100枚重ね、重ねた方向に対して側面側から波長360nm以下の光を照射する、画像表示装置用粘着シートの製造方法である。
また、本明細書において「(メタ)アクリレート」とは、「アクリレート」及びそれに対応する「メタクリレート」を意味する。同様に「(メタ)アクリル」とは、「アクリル」及びそれに対応する「メタクリル」を意味し、「(メタ)アクリロイル」とは「アクリロイル」及びそれに対応する「メタクリロイル」を意味する。
<画像表示装置用粘着シート>
本実施形態の画像表示装置用粘着シート(以下、粘着シートとも表す)は、粘着層と、粘着層を挟むように積層された一対の基材層と、を備えており、一般的に、基材層の外縁は、粘着層の外縁よりも外側に張り出している。なお、以下、基材層は、単に基材とも表す。
すなわち、図2及び図3に示されるように、本実施形態に係る粘着シート1は、透明なフィルム状の粘着層2と、粘着層2を挟む重剥離セパレータ3(一方の基材)及び軽剥離セパレータ4(他方の基材)とを備えている。この粘着層2は、例えば、携帯端末用のタッチパネル式ディスプレイ等の画像表示装置において、透明保護板とタッチパネルとの間、又はタッチパネルと液晶表示ユニットとの間に配置される透明なフィルムである。
つまり、本実施形態では、一対の基材層として、重剥離セパレータ3(一方の基材)及び軽剥離セパレータ4(他方の基材)を用いている。
粘着層は、例えば、重剥離セパレータ上に、アルキル基の炭素数が4〜18であるアルキル(メタ)アクリレート成分及び必要に応じて添加される(メタ)アクリロイル基を有する成分を含む粘着剤組成物を任意の厚みで塗工し、この塗工面前面に活性エネルギー線を照射して半硬化させた後に所望の大きさに切断することで形成される。活性エネルギー線を照射する際、粘着剤組成物の塗工面上にはポリエチレンテレフタレート等の重合体フィルムが積層されていてもよい。前記活性エネルギー線の光源としては、波長400nm以下に発光分布を有するものが好ましく、例えば、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、ケミカルランプ、ブラックライトランプ、メタルハライドランプ及びマイクロウェーブ励起水銀灯が使用できる。また照射エネルギーは特に限定されないが、半硬化状態にするために、160〜650mJ/cmであることが好ましく、180〜600mJ/cmであることがより好ましく、200〜500mJ/cmであることがさらに好ましい。
本発明において、半硬化状態とは、粘着層のIR(赤外線)スペクトルの810cm−1付近にピークを有するものとする。半硬化状態の粘着層とすることで、粘着層の流動性が向上し、埋め込み性に優れる粘着層となる。
上記のように半硬化された粘着層を含む積層体を5〜100枚重ね、重ねた方向に対して側面側から波長360nm以下の光を照射する。波長360nm以下の光を照射する方法としては、例えば、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、ケミカルランプ、ブラックライトランプ、メタルハライドランプが使用でき、これらに光学フィルターを用いて分光することが挙げられる。前記光学フィルターとしては、光源の発光波長域の長波長側を有効にカットする必要があるので、ショートパスフィルタ、又は長波長カットフィルタが好ましい。ショートパスフィルタのカットオフ波長、すなわち透過率が50%となる波長は、半硬化状態の粘着層の光吸収との関係から360nm以下であることが好ましい。また、波長360nm以下の光を照射する別な方法としては、光照射の光源として発光ダイオードを用いることもできる。その場合の発光波長は波長360nmより短波長であることが好ましい。
上記光源での光照射量は、粘着層の端部において硬化反応が完結することが好ましい。また、粘着層の端部において硬化反応が完結していても、粘着層の端部から3mmより内側(粘着層の内部)においては半硬化状態であることが好ましい。
波長360nm以下の光を照射することが有効な理由は、減衰光路長が3mm以下となるためで、粘着層の端部を選択的に硬化することができるからである。ここで、減衰光路長とは光透過率が粘着層の端部の1/eとなる距離を指す。前記eは自然対数を表す。
積層体を5〜100枚重ねる理由は、積層体1枚で光照射した場合、斜め方向からの入射光の影響により、粘着層の端部のみを硬化することが困難なためである。また、量産性の観点からも積層体を重ねて光照射することが好ましい。このような観点から、積層体は10〜100枚を重ねることが好ましく、20〜80枚を重ねることがより好ましい。上限に特に制限はないが、100枚以上では積層体の自重で下方の積層体端部からの染み出しが生じ易くなる可能性がある。
また、半硬化状態の積層体に光照射する際は、重ねた積層体を透明なケースに入れて、ケースの側面から照射することもできる。透明ケースに入れる場合、酸素による硬化阻害を低減するためにケース内部を窒素等で置換することが好ましい。透明ケースとしては紫外領域まで透明な石英ガラスが好ましいが、320nm以上が透明であれば本発明の効果は得られるため、ガラス、ポリエチレンテレフタレート等のケースが好ましい。
また、本発明の画像表示装置用粘着シートの製造方法においては、5〜100枚重ねた積層体の最上部及び最下部に遮光シートを配置することが好ましい。遮光シートを配置することよって、内部まで光照射によって硬化が進むことを防ぎ、埋め込み性が劣化せず、好ましい。
なお、遮光シートとしては、波長360nm以下の光を遮断可能なものであれば、特に限定しないが、例えば、カーボンブラックなどの黒顔料を練りこんでつや消し加工や光反射加工された合成樹脂フィルム等が挙げられ、特に、紫外線遮断率が90%以上のものが好ましい。市販品としては、ブラックポリオレフィンフィルム(株式会社武田産業)等が挙げられる。
また、遮光シートの厚みは特に限定しないが、通常、1〜200μmである。遮光シートの寸法としては、積層体の寸法以上であればよいが、配置し易さの点から、積層体と同寸法であることが好ましい。
また、本発明は、粘着層が、(A)(メタ)アクリル酸系誘導体ポリマー、(B)(メタ)アクリロイル基を分子内に1つ有する(メタ)アクリル酸系誘導体モノマー、(C)2官能の(メタ)アクリロイル基を有する架橋剤及び(D)光重合開始剤、を含む粘着剤組成物から形成される、画像表示装置用粘着シートの製造方法であることが好ましい。
本発明に使用される粘着剤組成物は、(A)(メタ)アクリル酸系誘導体ポリマー、(B)(メタ)アクリロイル基を分子内に1つ有する(メタ)アクリル酸系誘導体モノマー、(C)2官能の(メタ)アクリロイル基を有する架橋剤及び(D)光重合開始剤を含有しており、以下、その成分について説明する。
[(A)成分:(A)(メタ)アクリル酸系誘導体ポリマー]
(A)(メタ)アクリル酸系誘導体ポリマーとは、(メタ)アクリロイル基を分子内に1つ有するモノマーを1種で重合するか又は2種以上組み合わせて共重合したものをいう。なお、本実施形態の効果を損なわない範囲であれば、(A)成分は、(メタ)アクリロイル基を分子内に2個以上有する化合物、又は(メタ)アクリロイル基を有していない重合性化合物(アクリロニトリル、スチレン、酢酸ビニル、エチレン、プロピレン等の重合性不飽和結合を分子内に1個有する化合物、ジビニルベンゼン等の重合性不飽和結合を分子内に2個以上有する化合物)を、(メタ)アクリル酸系誘導体ポリマーと共重合させたものであってもよい。
(A)成分を形成する(メタ)アクリロイル基を分子内に1つ有するモノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸;(メタ)アクリル酸アミド;(メタ)アクリロイルモルホリン(上記式(a)で示される化合物);メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、n−ペンチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート(n−ラウリル(メタ)アクリレート)、ステアリル(メタ)アクリレート等のアルキル基の炭素数1〜18のアルキル(メタ)アクリレート;ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート等の芳香環を有する(メタ)アクリレート;シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート等の脂環式基を有する(メタ)アクリレート;テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート;N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド等の(メタ)アクリルアミド誘導体;2−(2−メタクリロイルオキシエチルオキシ)エチルイソシアネート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルイソシアネート等のイソシアネート基を有する(メタ)アクリレート;アルキレングリコール鎖含有(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
(A)成分は、上記化合物の中でも、下記式(b)に示されるアルキル基の炭素数が4〜18であるアルキル(メタ)アクリレートが含まれていることが好ましく、炭素数6〜12のアルキル基を有する(メタ)アクリレートがより好ましい。また、このような(メタ)アクリレートの含有割合は、共重合されたポリマー全質量に対して、50〜90質量%であることが好ましく、60〜80質量%であることがより好ましく、65〜75質量%であることがさらに好ましい。下記式(b)で示される(メタ)アクリレートの含有割合がこのような範囲であると、形成した粘着層の加工性が向上し、また、粘着層と透明保護板(ガラス基板、プラスチック基板等)との密着性も向上する。このような共重合割合のポリマーは、一般に、各モノマーを上記共重合割合と同じ割合で配合し、共重合させることで得ることができる。また、重合率は、実質的に100質量%に近づくようにすることがより好ましい。
CH=CXCOOR ・・・(b)
式(b)中、Xは水素原子又はメチル基を示し、Rは炭素数4〜18のアルキル基を示す。
アルキル基の炭素数が4〜18であるアルキル(メタ)アクリレートとしては、n−ブチル(メタ)アクリレート、n−ペンチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート等が挙げられるが、その中でもn−ブチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレートが好ましく、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレートがより好ましい。また、アルキルメタクリレートよりもアルキルアクリレートの方が好ましい。これらのアルキル(メタ)アクリレートは2種類以上を組み合わせて使用してもよい。
アルキル基の炭素数が4〜18であるアルキル(メタ)アクリレートと共重合する他のモノマーとしては、上記に記載したものに限定されないが、水酸基、モルホリノ基、アミノ基、カルボキシル基、シアノ基、カルボニル基、ニトロ基、アルキレングリコール由来の基等の極性基を有するモノマーが好ましい。これら極性基を有する(メタ)アクリレートによって、粘着層と透明保護板との粘着性が向上する。
特に、アルキル基の炭素数が4〜18であるアルキル(メタ)アクリレートと、下記式(x)で示されるアルキレングリコール鎖含有(メタ)アクリレートとを併用することが好ましい。
CH=CXCOO(C2pO)R ・・・(x)
式(x)中、Xは水素原子又はメチル基を示し、Rは水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基を示し、pは2〜4の整数を示し、qは1〜10の整数を示す。
式(x)で表されるアルキレングリコール鎖含有(メタ)アクリレートとしては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、1−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、1−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、1−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等の水酸基含有(メタ)アクリレート;ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ヘキサエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート等のポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート;ジプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、オクタプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート等のポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート;ジブチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、トリブチレングリコールモノ(メタ)アクリレート等のポリブチレングリコールモノ(メタ)アクリレート;メトキシトリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシテトラエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシヘキサエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシオクタエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシノナエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシヘプタプロピレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシテトラエチレングリコール(メタ)アクリレート、ブトキシエチレングリコール(メタ)アクリレート、ブトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート等のアルコキシポリアルキレングリコール(メタ)アクリレートなどが挙げられる。これらのうち、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、1−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、1−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、1−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートが好ましく、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートがより好ましく、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートがさらに好ましい。また、これらのアルキレングリコール鎖含有(メタ)アクリレートは2種類以上を組み合わせて使用してもよい。
また、(A)成分を形成するモノマーは、モルホリノ基を有する(メタ)アクリレートである下記式(a)で表される(メタ)アクリレートを含有することが好ましい。特に、後に詳述する(B)成分に(メタ)アクリロイルモルホリンを含有しない場合には、(A)成分に(メタ)アクリロイルモルホリンを含有することが好ましい。
Figure 2014094976
(式(a)中、Xは水素原子又はメチル基を示す。)
(A)成分の重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により標準ポリスチレンの検量線を用いて換算した値が、80,000〜700,000であることが好ましい。重量平均分子量が80,000以上であると、透明保護板等に対してより剥がれの発生しにくい粘着力を有する粘着層を得ることができ、一方、700,000以下であると、粘着剤組成物の粘度が高くなり過ぎず、シート状の粘着層にする際の加工性がより良好になる。以上の観点から、(A)成分の重量平均分子量は100,000〜500,000であることがより好ましく、100,000〜300,000であることがさらに好ましい。
(A)成分の重合方法としては、溶液重合、乳化重合、懸濁重合、塊状重合等の既知の重合方法を用いることができる。
(A)成分を重合する際の重合開始剤としては、熱によりラジカルを発生する化合物を用いることができる。具体的には、過酸化ベンゾイル、ラウロイルパーオキシド等のような有機過酸化物;2,2´−アゾビスイソブチロニトリル、2,2´−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)等のようなアゾ系化合物が挙げられる。
(A)成分の含有量は、粘着剤組成物の全質量に対して、15〜80質量%であることが好ましく、15〜60質量%であることがより好ましく、15〜50質量%がさらに好ましい。(A)成分の含有量が15〜80質量%であると、粘着剤組成物の粘度が粘着層を作製する際の適正粘度範囲に入り、加工性がより良好となる。また、得られた粘着層は、ガラス基板、プラスチック基板等の透明保護板への粘着性が良好となる。
また、粘着層の厚さは、使用用途及び方法により適宜調整されるため特に限定されないが、0.02〜3mm程度が好ましく、0.1〜1mmがより好ましく、0.15mm(150μm)〜0.5mm(500μm)がさらに好ましい。この範囲で使用した場合、ディスプレイ上に光学部材を貼合せるための透明な粘着シートとして特に優れた効果を発揮する。
[(B)成分:(B)(メタ)アクリロイル基を分子内に1つ有する(メタ)アクリル酸系誘導体モノマー]
(B)(メタ)アクリロイル基を分子内に1つ有する(メタ)アクリル酸系誘導体モノマーとしては、前記(A)成分を形成する(メタ)アクリロイル基を分子内に1つ有するモノマーとして例示した化合物と同様のものが挙げられる。
粘着剤組成物中の(B)成分としては、粘着力を向上できる観点から、アルキル基の炭素数が4〜18であるアルキル(メタ)アクリレートに由来する構造単位を含むことが好ましい。
また、粘着剤組成物において、上記アルキル基の炭素数が4〜18であるアルキル(メタ)アクリレートに由来する構造単位は、粘着剤組成物を構成するポリマー成分に起因するものであってもよいし、モノマー成分に起因するものであってもよい。すなわち、該ポリマー成分中にアルキル基の炭素数が4〜18であるアルキル(メタ)アクリレートに由来の骨格を含有させることによって、粘着剤組成物に当該構造単位を付与してもよいし、モノマー成分中にアルキル基の炭素数が4〜18であるアルキル(メタ)アクリレートを含有させることで、当該構造単位を付与してもよい。ただし、当該構造単位は、ポリマー成分とモノマー成分の両者に起因するものであることが、粘着層の透明性をより向上できる観点から好ましい。
アルキル基の炭素数が4〜18であるアルキル(メタ)アクリレートに由来する構造単位の含有量は、粘着層の全質量に対して、30〜90質量%であることが、粘着性、透明性及び取り扱い性を向上させる点から好ましい。以上の観点から、同含有量は40〜85質量%であることがより好ましく、50〜80質量%であることがさらに好ましい。
粘着剤組成物は、(メタ)アクリロイルモルホリンに由来する構造単位を含有することが好ましいが、(メタ)アクリロイルモルホリンは、具体的には、前記式(a)で表される化合物である。
(メタ)アクリロイルモルホリンに由来する構造単位の含有量は、粘着層の全質量に対して、10〜40質量%であることが、粘着性、透明性及び取り扱い性を向上させる点から好ましい。以上の観点から、その含有量は15〜35質量%であることがより好ましく、18〜32質量%であることがさらに好ましい。
また、本実施形態においては、粘着性及び透明性を確保する観点から、(B)成分は、アルキル基の炭素数が4〜18であるアルキル(メタ)アクリレートを含有することが好ましいが、アルキル基の炭素数が6〜12であるアルキル(メタ)アクリレートを含有することがより好ましく、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレートを含有することがさらに好ましい。また、粘着性、透明性及び取り扱い性の観点から、(B)成分は、前記式(a)で表される(メタ)アクリロイルモルホリンを含有することが好ましい。
(B)成分の含有量は、粘着剤組成物の全質量に対して15〜80質量%が好ましい。(B)成分の含有量が、15〜80質量%の範囲であると、粘着剤組成物の粘度が粘着層を作製する際の適正粘度範囲に入り、加工性がより良好となる。また、得られた粘着シートの粘着性及び透明性にもより優れるものとなる。そして、得られた粘着層が段差埋め込み性にもより優れるものとなる。以上の観点から、(B)成分の含有量は、30〜80質量%がより好ましく、40〜80質量%がさらに好ましい。
[(C)成分:(C)2官能の(メタ)アクリロイル基を有する架橋剤]
(C)成分の具体例としては、下記式(c)〜(h)で表される化合物が好適に例示される。ただし、式(c)、(d)及び(e)中、sは1から20の整数を示し、式(f)及び(g)中、m及びnはそれぞれ独立に、1から10の整数を示す。
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また、ウレタン結合を有するウレタンジ(メタ)アクリレートも(C)成分として使用可能である。
ウレタン結合を有するウレタンジ(メタ)アクリレートは、他の成分との相溶性が良好である観点から、ポリアルキレングリコール鎖を有することが好ましい。また、透明性を確保する観点から脂環式構造を有することが好ましい。(C)成分と、(A)成分及び(B)成分との相溶性が低い場合、硬化物が白濁する可能性がある。
(C)成分は、高温又は高温高湿下における気泡及び剥がれの発生をより抑制できる観点から、重量平均分子量が100,000以下であることが好ましく、300〜100,000であることがより好ましく、500〜80,000であることがさらに好ましい。
(C)成分の含有量は、粘着剤組成物の全質量に対して、15質量%以下であることが好ましい。該含有量が15質量%以下であると架橋密度が高くなり過ぎないため、より十分な粘着性を有し、かつ弾性が高く、脆さのない粘着層を得ることができる。また、段差埋め込み性をより向上できる観点から、(C)成分の含有量は、10質量%以下であることがより好ましく、7質量%以下であることがさらに好ましい。
(C)成分の含有量の下限については特に制限はないが、フィルム形成性をより良好にする観点から、0.1質量%以上であることが好ましく、2質量%以上であることがより好ましく、3質量%以上であることがさらに好ましい。
[(D)成分:(D)光重合開始剤]
(D)成分は、活性エネルギー線の照射により硬化反応を促進させるものである。ここで活性エネルギー線とは、紫外線、電子線、α線、β線、γ線等をいう。
(D)成分は特に限定されるものではなく、ベンゾフェノン系、アントラキノン系、ベンゾイル系、スルホニウム塩、ジアゾニウム塩、オニウム塩等の公知の材料を使用することが可能である。
具体的には、ベンゾフェノン、N,N´−テトラメチル−4,4´−ジアミノベンゾフェノン(ミヒラーケトン)、N,N−テトラエチル−4,4´−ジアミノベンゾフェノン、4−メトキシ−4,4´−ジメチルアミノベンゾフェノン、α−ヒドロキシイソブチルフェノン、2−エチルアントラキノン、t−ブチルアントラキノン、1,4−ジメチルアントラキノン、1−クロロアントラキノン、2,3−ジクロロアントラキノン、3−クロロ−2−メチルアントラキノン、1,2−ベンゾアントラキノン、2−フェニルアントラキノン、1,4−ナフトキノン、9,10−フェナントラキノン、チオキサントン、2−クロロチオキサントン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、2,2−ジエトキシアセトフェノン等の芳香族ケトン化合物;ベンゾイン、メチルベンゾイン、エチルベンゾイン等のベンゾイン化合物;ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンゾインフェニルエーテル等のベンゾインエーテル化合物;ベンジル、ベンジルジメチルケタール等のベンジル化合物;β−(アクリジン−9−イル)(メタ)アクリル酸等のエステル化合物;9−フェニルアクリジン、9−ピリジルアクリジン、1,7−ジアクリジノヘプタン等のアクリジン化合物;2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体等の2,4,5−トリアリールイミダゾール二量体;2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モリホリノフェニル)−1−ブタノン;2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノ−1−プロパン;ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド;オリゴ(2−ヒドロキシ−2−メチル−1−(4−(1−メチルビニル)フェニル)プロパノン)などが挙げられる。これらの化合物は複数を組み合わせて使用してもよい。
また、特に、粘着剤組成物を着色させない(D)成分としては、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン等のα−ヒドロキシアルキルフェノン系化合物;ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチル−ペンチルフォスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニルフォスフィンオキサイド等のアシルフォスフィンオキサイド系化合物;オリゴ(2−ヒドロキシ−2−メチル−1−(4−(1−メチルビニル)フェニル)プロパノン)などが挙げられ、特にこれらを組み合わせたものが好ましい。
また、特に厚いシート(粘着層)を作製するためには、(D)成分は、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチル−ペンチルフォスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニルフォスフィンオキサイド等のアシルフォスフィンオキサイド系化合物を含むことが好ましい。
本実施形態における(D)成分の含有量は、粘着剤組成物の全質量に対して、0.05〜5質量%であることが好ましく、0.1〜3質量%がより好ましく、0.1〜0.5質量%がさらに好ましい。(D)成分の含有量を5質量%以下とすることで、透過率が高く、また色相も黄味を帯びることがなく、且つ段差埋め込み性にもより優れる粘着層を得ることができる。
[その他添加剤]
粘着剤組成物には、必要に応じて上記の(A)、(B)、(C)、及び(D)成分とは別に、各種添加剤を含有させてもよい。含有可能な各種添加剤としては、例えば、粘着剤組成物の保存安定性を高める目的で添加するパラメトキシフェノール等の重合禁止剤、粘着剤組成物を光硬化させて得られる粘着層の耐熱性を高める目的で添加するトリフェニルホスファイト等の酸化防止剤、紫外線等の光に対する粘着剤組成物の耐性を高める目的で添加するHALS(Hindered Amine Light Stabilizer)等の光安定化剤、ガラス等に対する粘着剤組成物の密着性を高めるために添加するシランカップリング剤が挙げられる。
なお、画像表示装置用粘着シートを得る際に、粘着層はポリエチレンテレフタレートフィルム等の重合体フィルムの基材(重剥離セパレータ)と同素材のカバーフィルム(軽剥離セパレータ)で挟まれる構成となる。このとき、粘着層と、それらのポリエチレンテレフタレートフィルム等の基材及びカバーフィルムとの剥離性を制御するために、粘着剤組成物には、ポリジメチルシロキサン系、フッ素系等の界面活性剤を含有させることができる。
これらの添加剤は、単独で用いてもよく、また複数の添加剤を組み合わせて含有させてもよい。なお、これらのその他添加剤の含有量は、通常、上記の(A)、(B)、(C)及び(D)の合計含有量と比較すると少量であり、一般に粘着剤組成物の全質量に対して0.01〜5質量%程度である。
本発明の画像表示装置用粘着シートの製造方法は、(A)(メタ)アクリル酸系誘導体ポリマー、(B)(メタ)アクリロイル基を分子内に1つ有する(メタ)アクリル酸系誘導体モノマー、(C)2官能の(メタ)アクリロイル基を有する架橋剤及び(D)光重合開始剤、を含む粘着剤組成物を基材層に塗工して粘着剤組成物層を形成する工程、前記粘着剤組成物層に所定の紫外線を照射して半硬化状態となる粘着層を形成する工程を含む。基材層に塗工した粘着剤組成物層を、半硬化状態にする紫外線の照射量は、特に制限がないが、160〜650mJ/cm程度であることが好ましい。なお、基材層としては、重剥離セパレータ又は軽剥離セパレータが挙げられる。
重剥離セパレータとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル等の重合体フィルムが好ましく、中でも、ポリエチレンテレフタレートフィルム(以下、「PETフィルム」という場合もある)であることがより好ましい。重剥離セパレータの厚みは、作業性の観点から、50μm以上200μm以下であることが好ましく、60μm以上150μm以下であることがより好ましく、70μm以上130μm以下であることがさらに好ましい。重剥離セパレータの平面形状は、粘着層の平面形状よりも大きく、重剥離セパレータの外縁は粘着層の外縁よりも外側に張り出していることが好ましい。重剥離セパレータの外縁が粘着層の外縁よりも張り出す量は、取り扱い易さ、剥がし易さ、埃等の付着をより低減できる観点から、2mm以上20mm以下であることが好ましく、4mm以上10mm以下であることがより好ましい。粘着層2及び重剥離セパレータの平面形状が長方形等の矩形状である場合には、重剥離セパレータ3の外縁が粘着層2の外縁よりも張り出す量は、少なくとも1つの辺において2mm以上20mm以下であることが好ましく、少なくとも1つの辺において4mm以上10mm以下であることがより好ましく、全ての辺において2mm以上20mm以下であることがさらに好ましく、全ての辺において4mm以上10mm以下であることが特に好ましい。
軽剥離セパレータとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル等の重合体フィルムが好ましく、中でも、ポリエチレンテレフタレートフィルムであることがより好ましい。軽剥離セパレータの厚みは、作業性の観点から、25μm以上150μm以下であることが好ましく、30μm以上100μm以下であることがより好ましく、40μm以上75μm以下であることがさらに好ましい。軽剥離セパレータの平面形状は、粘着層の平面形状よりも大きく、軽剥離セパレータの外縁は粘着層の外縁よりも外側に張り出していることが好ましい。軽剥離セパレータの外縁が粘着層の外縁よりも張り出す量は、取り扱い易さ、剥がし易さ、埃等の付着をより低減できる観点から、2mm以上20mm以下であることが好ましく、4mm以上10mm以下であることがより好ましい。粘着層及び軽剥離セパレータの平面形状が長方形等の矩形状である場合には、軽剥離セパレータの外縁が粘着層の外縁よりも張り出す量は、少なくとも1つの辺において2mm以上20mm以下であることが好ましく、少なくとも1つの辺において4mm以上10mm以下であることがより好ましく、全ての辺において2mm以上20mm以下であることがさらに好ましく、全ての辺において4mm以上10mm以下であることが特に好ましい。
軽剥離セパレータと粘着層との間の剥離強度は、重剥離セパレータと粘着層との間の剥離強度よりも低いことが好ましい。これにより、重剥離セパレータは軽剥離セパレータよりも粘着層から剥離し難くなる。また、後述するように、粘着層には、重剥離セパレータ側に向かってブレードが通されるため、粘着層の外縁部が重剥離セパレータに押し付けられることとなる。これにより、重剥離セパレータは軽剥離セパレータよりも更に粘着層から剥離し難くなり、重剥離セパレータに剥離が生じる前に軽剥離セパレータを剥離させることが可能となる。従って、セパレータを片方ずつ剥離させることができ、セパレータを剥離して粘着層を別々の被着物に貼り付ける作業を、片方ずつ確実に行うことができる。なお、重剥離セパレータと粘着層、及び軽剥離セパレータと粘着層との剥離強度は、例えば、重剥離セパレータ、軽剥離セパレータの表面処理を施すこと等によって調整することができる。表面処理方法としては、例えば、シリコーン系化合物又はフッ素系化合物で離型処理することが挙げられる。
図4に示ように、粘着シートは、例えば、次のように製造される。まず、図4に示されるように、重剥離セパレータ3上に粘着層2が形成され、粘着層2上に仮セパレータ6が形成された母材フィルム10を準備する。仮セパレータ6は、例えば、軽剥離セパレータ4と同じ素材からなる層である。前記粘着層2は、アルキル基の炭素数が4〜18であるアルキル(メタ)アクリレート成分及び必要に応じて添加される(メタ)アクリロイル基を有する成分を含む粘着剤組成物を任意の厚みで塗工し、この塗工面前面に160〜650mJ/cmの活性エネルギー線を照射して形成される。
続いて、図5に示されるように、ブレードBを備えた打抜装置(不図示)により、仮セパレータ6及び粘着層2を所望の形状に切断する。打抜装置は、クランク式の打抜装置であってもよいし、レシプロ式の打抜装置であってもよいし、ロータリー式の打抜装置であってもよい。各基材の剥離性の観点からは、ロータリー式の打抜装置が好ましい。この工程では、重剥離セパレータ3に到達する深さでブレードBを仮セパレータ6及び粘着層2に通し、仮セパレータ6及び粘着層2を切断することが好ましい。これにより、重剥離セパレータ3には切込部3cが形成され、粘着層2からの重剥離セパレータ3の剥離が容易になる。
続いて、図6に示されるように仮セパレータ6及び粘着層2の外側部分を除去し、図7に示されるように粘着層2から仮セパレータ6を剥離し、図8に示されるように粘着層2に軽剥離セパレータ4を貼付して積層体とする。その後、前記積層体の短辺側の2辺及び長辺側の2辺の側面に波長360nm以下の活性エネルギー線を照射することで粘着シート1が完成する。前記積層体の短辺側の2辺及び長辺側の2辺の側面に活性エネルギー線を照射するとき、積層体を5〜100枚の範囲で重ねて照射することが、作業性及び生産性の観点から好ましい。
粘着層2の平面形状は、適用される被着物に応じて適宜設計されるが、例えば長辺が50mm以上500mm以下、短辺が30mm以上400mm以下の長方形となっていると、本発明の効果が顕著となり、長辺が100mm以上300mm以下、短辺が80mm以上280mm以下の長方形であると、本発明の効果がより顕著となる。
<画像表示装置>
次に、粘着シートを用いて作製される画像表示装置について説明する。粘着シートが備える粘着層は、各種画像表示装置に適用することができる。画像表示装置としては、プラズマディスプレイ(PDP)、液晶ディスプレイ(LCD)、陰極線管(CRT)、電界放出ディスプレイ(FED)、有機ELディスプレイ(OELD)、3Dディスプレイ、電子ペーパー(EP)等が挙げられる。本実施形態の粘着層は、画像表示装置の反射防止層、防汚層、色素層、ハードコート層等の機能性を有する機能層、透明保護板を組み合わせて貼り合わせるために使用することもできる。
前記反射防止層は、可視光反射率が5%以下となる反射防止性を有している層であればよく、透明なプラスチックフィルム等の透明基材に既知の反射防止方法で処理された層を用いることができる。
前記防汚層は、表面に汚れがつきにくくするためのもので、表面張力を下げるためにフッ素系樹脂やシリコーン系樹脂で構成される既知の層を用いることができる。
前記色素層は、色純度を高めるために使用されるもので、液晶表示ユニット等の画像表示ユニットから発する光の色純度が低い場合に不要な光を低減するために使用される。不要な部分の光を吸収する色素を樹脂に溶解させ、ポリエチレンフィルム、ポリエステルフィルム等の基材フィルムに製膜または積層して得ることができる。
前記ハードコート層は、表面硬度を高くするために使用される。ハードコート層としては、例えば、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート等のアクリル樹脂;エポキシ樹脂などをポリエチレンフィルム等の基材フィルムに製膜又は積層したものを使用することができる。同様に表面硬度を高めるために、ガラス、アクリル樹脂、ポリカーボネート等の透明保護板にハードコート層を製膜又は積層したものを使用することもできる。
粘着層は、偏光板に積層して使用することができる。この場合、偏光板の視認面側に積層することもでき、その反対側に積層することもできる。
偏光板の視認面側に使用する場合には、粘着層のさらに視認面側に反射防止層、防汚層及びハードコート層を積層することができ、偏光板と液晶セルの間に使用する場合には、偏光板の視認面側に機能性を有する層を積層することができる。
このような積層物とする場合、粘着層は、ロールラミネート、真空貼合機又は枚葉貼合機を用いて積層することができる。
粘着層は、画像表示装置の画像表示ユニットと視認側最前面の透明保護板の間であって、視認側の適切な位置に配置されることが好ましい。具体的には、画像表示ユニットと透明保護板の間に応用(use)されることが好ましい。
また、タッチパネルを画像表示ユニットに組み合わせた画像表示装置においては、タッチパネルと画像表示ユニットの間及び/又はタッチパネルと透明保護板の間に応用(use)されることが好ましいが、画像表示装置の構成上、本実施形態の粘着層が適用可能であれば、上記に記載した位置に限るものではない。
以下、画像表示装置の一つである液晶表示装置を例として、図9及び10を用いて詳細に説明する。
図9は、液晶表示装置の一実施形態を模式的に示す側面断面図である。図9に示す液晶表示装置は、バックライトシステム50、偏光板22、液晶表示セル12及び偏光板20がこの順で積層されてなる画像表示ユニット7と、液晶表示装置の視認側となる偏光板20の上面に設けられた透明樹脂層32と、その表面に設けられた透明保護板(保護パネル)40とから構成される。透明保護板40の表面に設けられた段差60は、透明樹脂層32により埋め込まれている。なお、透明樹脂層32が、基本的に本実施形態の粘着層に相当する。段差60の厚さは、液晶表示装置の大きさ等により異なるが、厚さが40μm〜100μmである場合、本実施形態の粘着層を用いることが特に有用である。
図10は、液晶表示装置の一実施形態である、タッチパネルを搭載した液晶表示装置を模式的に示す側面断面図である。図10に示す液晶表示装置は、バックライトシステム50、偏光板22、液晶表示セル12及び偏光板20がこの順で積層されてなる画像表示ユニット7と、液晶表示装置の視認側となる偏光板20の上面に設けられた透明樹脂層32と、透明樹脂層32の上面に設けられたタッチパネル30と、タッチパネル30の上面に設けられた透明樹脂層31と、その表面に設けられた透明保護板40とから構成される。透明保護板40の表面に設けられた段差60は、透明樹脂層31により埋め込まれている。なお、透明樹脂層31及び透明樹脂層32が、基本的に本実施形態の粘着層に相当する。
なお、図10の液晶表示装置においては、画像表示ユニット7とタッチパネル30との間、及びタッチパネル30と段差60を有する透明保護板40との間の両方に透明樹脂層31,32が介在しているが、透明樹脂層31,32はこれらの少なくとも一方に介在していればよく、特に本実施形態の粘着層を用いる場合はタッチパネル30と段差60を有する透明保護板40との間に介在することが好ましい。また、タッチパネルがオンセルとなる場合は、タッチパネルと液晶表示セルが一体化される。その具体例としては、図9の液晶表示装置の液晶表示セル12が、オンセルで置き換えられたものが挙げられる。
図9及び図10に示す液晶表示装置によれば、本実施形態の粘着層を透明樹脂層31又は32として備えるので、耐衝撃性を有し、二重写りがなく鮮明でコントラストの高い画像が得られる。
液晶表示セル12は、当技術分野で周知の液晶材料から構成されるものを使用することができる。また、液晶材料の制御方法によって、TN(Twisted Nematic)方式、STN(Super−twisted nematic)方式、VA(Virtical Alignment)方式、IPS(In−Place−Switching)方式等に分類されるが、本発明では、いずれの制御方法を使用した液晶表示セルであってもよい。
偏光板20及び22としては、当技術分野で一般的な偏光板を使用することができる。それら偏光板20の表面は、反射防止、防汚、ハードコート等の処理がなされていてもよい。このような表面処理は、偏光板20の片面に対して、又はその両面に対して実施されていてよい。
タッチパネル30としては、当技術分野で一般的に用いられているものを使用することができる。
透明樹脂層31又は32は、例えば0.02mm〜3mmの厚さで形成することができる。特に、本実施形態の硬化性樹脂組成物においては厚膜にすることでより一層優れた効果を発揮させることができ、0.1mm以上の透明樹脂層31又は32を形成する場合に好適に用いることができる。
透明保護板40としては、一般的な光学用透明基板を使用することができる。その具体例としては、ガラス基板、石英板等の無機物の板;アクリル樹脂基板、ポリカーボネート板等のプラスチック基板;厚手のポリエステルシート等の樹脂シートなどが挙げられる。高い表面硬度が必要とされる場合にはガラス基板、アクリル樹脂基板が好ましく、ガラス基板がより好ましい。これらの透明保護板40の表面には、反射防止、防汚、ハードコート等の処理がなされていてもよい。そのような表面処理は、透明保護板の片面に対して、又は両面に対して実施されていてもよい。透明保護板40は、その複数枚を組み合わせて使用することもできる。
バックライトシステム50は、代表的には反射板等の反射手段とランプ等の照明手段とから構成される。
<画像表示装置の製造方法>
粘着シート1は、画像表示装置の組み立て等において次のように使用される。まず、図11に示されるように、軽剥離セパレータ4を粘着シート1からから剥離して粘着層2の粘着面2bを露出させる。続いて、図12に示されるように、粘着層2の粘着面2bを被着物A1に貼り付け、ローラーR等で押し付ける。この際、被着物A1の表面に設けられた段差60は、粘着層2により埋め込まれる。被着物A1は、例えば画像表示ユニット、透明保護板又はタッチパネルである。続いて、図13に示されるように、重剥離セパレータ3を粘着層2から剥離して粘着層2の粘着面2cを露出させる。続いて、図14に示されるように、粘着層2の粘着面2cを被着物A2に貼り付け、加熱加圧処理(オートクレーブ処理)をする。被着物A2は、例えば画像表示ユニット、透明保護板又はタッチパネルである。このようにして、粘着層2を介して被着物同士を貼り合わせることができる。
なお、この時の加熱加圧処理条件は、温度が40℃〜80℃であり、圧力が0.3〜0.8MPaであるが、被着物A2表面の段差が40〜100μmである場合は、段差近傍の気泡をより除去できる観点から、温度が50℃〜70℃であり、圧力が0.4〜0.7MPaであることが好ましい。また、処理時間は、5〜60分が好ましく、10〜50分であることがより好ましい。
また、上記製造方法は、オートクレーブ処理の前又は後に、粘着層2に対して、両被着物(例えば、透明保護板、タッチパネル)のいずれか一方の側から紫外線を照射する工程を含む。これにより、高温高湿下における信頼性(気泡の発生低減及び剥がれの抑制)及び接着力をより向上できる。高温高湿下における信頼性を更に向上できる観点からは、段差部を有しない被着物(例えば、タッチパネル)側から紫外線を照射することが好ましい。
紫外線の照射量は、特に制限がないが、500〜5,000mJ/cm程度であることが好ましい。尚、紫外線を照射する工程は、高温高湿下における信頼性を向上する観点から、オートクレーブ処理後に行うことが好ましい。このようにして得られた構造体において、被着物としてガラス基板(ソーダライムガラス)又はアクリル樹脂基板を採用した場合、粘着層2とこれらの基板との間の剥離強度は、5〜30N/10mmであることが好ましく、8〜30N/10mmであることがより好ましく、10〜30N/10mmであることがさらに好ましい。なお、剥離強度は、引張試験機(株式会社オリエンテック製「RTC−1210」)を用いて、180度ピール(剥離速度300mm/分で3秒間、測定温度25℃)として測定することができる。
以上の工程で、被着物A1と被着物A2との間に粘着層2が配置される。粘着層2は、特に、透明保護板とタッチパネルとの間、又はタッチパネルと画像表示ユニットとの間に配置されて使用されることが好ましい。
上述の図9の液晶表示装置は、画像表示ユニットと透明保護板との間に上記本実施形態の粘着層2を介在させて積層体を得ることにより製造することができる。すなわち、図9に記載の画像表示装置において、偏光板20の上面に本実施形態の粘着層2をラミネート法によって積層することができる。
上述の図10の液晶表示装置は、画像表示ユニットとタッチパネルとの間、及び/又は、タッチパネルと透明保護板との間に上記本実施形態の粘着層2を介在させて積層体を得ることより製造することができる。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが本発明は以下の実施例に制限されるものではない。
((A)(メタ)アクリル酸系誘導体ポリマーの合成)
冷却管、温度計、撹拌装置、滴下漏斗及び窒素注入管の付いた反応容器に初期モノマーとして、2−エチルヘキシルアクリレート84.0g、2−ヒドロキシエチルアクリレート36.0g及びメチルイソブチルケトン150.0gをとり、100ml/分で窒素置換しながら、15分間で常温(25℃)から70℃まで加熱した。
その後、この温度に保ちながら、追加モノマーとしての2−エチルヘキシルアクリレート21.0gと2−ヒドロキシエチルアクリレート9.0gにラウロイルパーオキシド0.6gを溶解した溶液を60分間かけて滴下し、滴下終了後さらに2時間反応させた。続いて、メチルイソブチルケトンを溜去することにより、2−エチルヘキシルアクリレートに由来するモノマー単位と2−ヒドロキシエチルアクリレートに由来するモノマー単位を質量比7:3で含む(A)(メタ)アクリル酸系誘導体ポリマー(重量平均分子量180,000)を得た。
((C)2官能の(メタ)アクリロイル基を有する架橋剤の合成)
冷却管、温度計、攪拌装置、滴下漏斗及び空気注入管のついた反応容器にポリプロピレングリコール(分子量2,000)285.3g、ラクトン変性ヒドロキシエチルアクリレート24.5g、重合禁止剤としてp−メトキシフェノール0.13g及び触媒としてジブチル錫ジラウレート0.5gをとり、空気を流しながら75℃に昇温後、70〜75℃で攪拌しつつイソホロンジイソシアネート39.6gを2時間かけて均一に滴下し、反応を行った。
滴下終了後、5時間反応させたところで、さらに、ラクトン変性ヒドロキシエチルアクリレート24.5gを追加し、1時間反応させた。IR測定の結果、イソシアネート基が消失したことを確認して反応を終了し、ポリプロピレングリコールとイソホロンジイソシアネートをモノマー単位として有し、両末端に重合性不飽和結合を有するポリウレタンアクリレート1(重量平均分子量30,000)を得た。
(粘着剤組成物の作製)
(B)成分として2−エチルヘキシルアクリレート39.3質量部、アクリロイルモルホリン18.7質量部、4−ヒドロキシブチルアクリレート4.2質量部、2−エチルヘキシルアクリレートに由来するモノマー単位と2−ヒドロキシエチルアクリレートに由来するモノマー単位とを質量比7:3で含む上記(A)成分;(メタ)アクリル酸系誘導体ポリマー(重量平均分子量180,000)30.8質量部、(C)成分;架橋剤として上記ポリウレタンアクリレート1を6.5質量部、(D)光重合開始剤として1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン(BASF社製)0.5質量部を秤量し、攪拌混合、真空脱泡した。
その後、混合物を125μm厚の離型処理PETフィルム上に硬化後の厚みが0.25mm厚になるように塗工し、光硬化阻害を抑制するため更に50μm厚の離型処理PETフィルムを重ねてから、メタルハライドランプを用いて400mJ/cm照射して、半硬化状の粘着層を得た。更に、金型で外形を125mm×165mmの寸法に打ち抜き粘着層を得た。粘着層の光吸収スペクトルを図15に示す。また図15の吸光度より算出した各波長での減衰光路長を図16に示す。
(実施例1)
上記粘着層の両面に基材としてPETフィルムを用いた積層体を50枚重ね、上下の最外層に積層体と同寸法の遮光シート(ブラックポリオレフィンフィルム、株式会社武田産業製)を重ねた。前記積層体を石英ガラス製のケースに入れ、重ねた積層体の側面方向から、カットオフ波長が350nmの朝日分光株式会社製のショートパスフィルタを通してメタルハライドランプで1500mJ/cm照射し、粘着シートを得た。
光照射の配置を図17に示す。また、用いたメタルハライドランプの発光スペクトルを図18に示す。粘着層の光吸収波長とショートパスフィルタで分光されたメタルハライドランプの発光波長から、光硬化に利用されているのは主に316nm及び335nmの波長である。316nm及び335nmでの粘着層の吸光度は図15より、それぞれ0.52/mm、0.27/mmであり、減衰光路長は図16より、それぞれ0.8mm、1.6mmである。
更に上記の粘着層端部の選択的な硬化を検証するため、同条件となる下記の方法で検証した。すなわち図19に示すように、両面のPETを取り除いた粘着層を重ねて、厚みの異なる粘着層をガラス基板に貼り合せ、ガラス基板面側の粘着層面の法線方向からショートパスフィルタで分光されたメタルハライドランプを同条件で照射し、各粘着層厚分の距離における硬化状態を赤外分光法で調べた。硬化状態は赤外分光スペクトルにおいて810cm−1に現れるアクリロイル基の有無で判断した。
その結果、図20に示すように厚み1.50mmでは未反応のアクリロイル基は検出されず反応が完結していたが、厚み3.0mmでは半硬化状態のままであり、深さ方向で1.5〜3.0mmの選択的硬化が認められた。
(実施例2)
実施例1と同様に、積層体を50枚重ね、上下の最外層に積層体と同寸法の遮光シート(ブラックポリオレフィンフィルム、株式会社武田産業)を重ねた。前記積層体を厚み0.7mmのPET製のケースに入れ、重ねた方向からカットオフ波長が350nmの朝日分光株式会社製のショートパスフィルタを通してメタルハライドランプで2,000mJ/cm照射し、積層体の端部を選択的に硬化し、粘着シートを得た。
積層体の光吸収波長とショートパスフィルタで分光されたメタルハライドランプの発光波長及びPETの透過スペクトルから、光硬化に利用されているのは335nmの波長である。335nmでの半硬化状態の粘着層の吸光度は、0.27/mmであり、減衰光路長は1.6mmになる。
更に上記の積層体端部の選択的硬化を検証するため、同条件と考えられる下記の方法で検証した。すなわち図21に示すように、両面のPETを取り除いた粘着層を重ねて、厚みの異なる粘着層をガラス基板に貼り合せ、ガラス基板面側の粘着層面の法線方向からショートパスフィルタで分光し、更にPETを通してメタルハライドランプを同条件で照射し、各粘着層厚分の距離における硬化状態を赤外分光法で調べた。硬化状態は赤外分光スペクトルにおいて810cm−1に現れる未硬化のアクリロイル基の有無で判断した。
その結果、図22に示すように厚み1.50mmでは未反応のアクリロイル基はわずかしか検出されず反応がほぼ進んでいたが、厚み3.0mmでは半硬化状態のままであり、深さ方向で1.5〜3.0mmの選択的硬化が認められた。
(比較例1)
(粘着剤組成物の作製)で作製した粘着層をそのまま用い、側面から光照射しなかったこと以外は実施例1と同様とし、粘着シートを得た。よって、選択的硬化は施されなかった。
(比較例2)
実施例1と同様に、積層体を50枚重ね、上下の最外層に積層体と同寸法の遮光シート(ブラックポリオレフィンフィルム、株式会社武田産業製)を重ねた。前記積層体をガラス製のケースに入れ、積層体端面の法線方向からメタルハライドランプで2000mJ/cm照射、硬化し、粘着シートを得た。なお、ショートパスフィルターを用いなかったため、全波長で露光している。
更に上記の積層体端部の硬化状態を検証するため、同条件と考えられる下記の方法で検証した。すなわち図23に示すように、両面のPETを取り除いた粘着層を重ねて、厚みの異なる粘着層をガラス基板に貼り合せ、ガラス基板面側の粘着層面の法線方向からメタルハライドランプを同条件で照射し、各粘着層厚分の距離における硬化状態を赤外分光法で調べた。硬化状態は赤外分光スペクトルにおいて810cm−1に現れる未硬化のアクリロイル基の有無で判断した。
その結果、図24に示すように厚み1.50mmでは未反応のアクリロイル基は検出されず反応が完結しており、また、厚み3.0mmでも未反応のアクリロイル基はほとんど検出されず反応が進んでいた。よって、選択的硬化は認められなかった。
各実施例及び各比較例で得られた粘着シートを、以下の試験方法で評価した。評価結果を表1に示す。
(染み出し性)
粘着シートを150mm×200mm、3mm厚のガラス板の上に乗せ、粘着シート上側には更に同じガラス4枚乗せることによって400Pa相当の加重を加えて1週間放置した。1週間後に、粘着シートの初期の外形、すなわち打ち抜かれた離形処理PETフィルム端部からの染み出た距離をフィルム上面側から測定して、染み出た部分の最も大きい部分の値を染み出し量とした。
(印刷段差への埋め込み性)
図25に示す装飾部付透明保護板200を用いて、粘着シートの印刷段差への埋め込み性を評価した。図25に示す装飾部付透明保護板200は、150mm×200mmのサイズを有し、厚さ1.0mmのガラス基板300と、このガラス基板300上に形成された厚み0.08mmの黒印刷からなる装飾部400とを有する。装飾部400は、ガラス基板300と同一寸法を有し、内寸法115mm×155mmの開口部500を有する。
上記ガラス基板300を入力装置又は画像表示装置の代用として用いて、埋め込み性の評価を行った。まず、ガラス基板に125mm×165mmのサイズの粘着シートを、ロールを用いて室温(25℃)でラミネートした。次いで、粘着シートに装飾部付透明保護板を貼り合せて、評価用サンプルを準備した。このサンプルを加圧脱泡装置に投入して、50℃、0.5MPaで30分間、加熱加圧処理した。処理後のサンプルの印刷段差付近の浮きや気泡の有無を観察し、浮きや気泡が残存している場合は埋め込み性:「×」(不良)、残存していない場合は埋め込み性:「○」(良好)と判定した。
Figure 2014094976
表1に示すように、実施例1ではフィルターを用いることによって端部が選択的に硬化されていて染み出しと埋め込み性の両立が図られていた。また、実施例2ではPET製のケースの外からの照射によっても端部が選択的に硬化されていて染み出しと埋め込み性の両立が図られていた。一方、比較例1では選択的硬化が施されず、粘着シートの流動性が大きいため埋め込み性は良好なものの染み出しが大きい問題があった。また、比較例2ではフィルターを用いず全波長露光した場合は、端部のみならず内部まで光照射によって硬化が進み、染み出しは小さいものの埋め込み性が劣化していた。
本発明によれば、被着物上に形成される段差の埋め込み性に優れると共に、滲み出し性を抑制できる、画像表示装置用粘着シートを製造することができる。また、基材等を貼り合わせ後に、粘着層の架橋反応を促進することで、粘着層自体の密着力や保持力を向上させることができる。このような粘着層が組み込まれたデバイスは高い信頼性を示すため、本発明の粘着シートは画像表示装置の用途に適している。特にタッチパネル等の情報入力装置と透明保護板との間を充填する際に用いられるシート材料として極めて有用である。
1…粘着シート、2…粘着層、3…重剥離セパレータ、4…軽剥離セパレータ、5…キャリアフィルム、6…仮セパレータ、2a,3a,4a…外縁、2b,2c…粘着面、3b…粘着層側の面、3c…切込部、10…母材フィルム、40…透明保護板(ガラスまたはプラスチック基板)、7…画像表示ユニット、12…液晶表示セル、20,22…偏光板、30…タッチパネル、31,32…透明樹脂層、50…バックライトシステム、60…段差、100…治具、200…装飾部付透明保護板、300…ガラス基板、400…装飾部、500…開口部、A1,A2…被着物、B…ブレード、D1…透明保護板(ガラスまたはプラスチック基板)、D2…タッチパネル、D3…偏光板、D4…液晶表示セル、D5,D6…粘着層。

Claims (4)

  1. 半硬化状態の粘着層と、前記半硬化状態の粘着層を挟むように積層された一対の基材層とを備える積層体を5〜100枚重ね、重ねた方向に対して側面側から波長360nm以下の光を照射する、画像表示装置用粘着シートの製造方法。
  2. 5〜100枚重ねた積層体の最上部及び最下部に遮光シートを配置する、請求項1に記載の画像表示装置用粘着シートの製造方法。
  3. 粘着層が、(A)(メタ)アクリル酸系誘導体ポリマー、(B)(メタ)アクリロイル基を分子内に1つ有する(メタ)アクリル酸系誘導体モノマー、(C)2官能の(メタ)アクリロイル基を有する架橋剤及び(D)光重合開始剤、を含む粘着剤組成物から形成される請求項1又は2に記載の画像表示装置用粘着シートの製造方法。
  4. (A)(メタ)アクリル酸系誘導体ポリマー、(B)(メタ)アクリロイル基を分子内に1つ有する(メタ)アクリル酸系誘導体モノマー、(C)2官能の(メタ)アクリロイル基を有する架橋剤及び(D)光重合開始剤、を含む粘着剤組成物を基材層に塗工して粘着剤組成物層を形成する工程、前記粘着剤組成物層に所定の紫外線を照射して半硬化状態となる粘着層を形成する工程、を含む、請求項3に記載の画像表示装置用粘着シートの製造方法。
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