JP2014094610A - 駆動システム - Google Patents

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Abstract

【課題】燃費向上を図ることができる駆動システムを提供する。
【解決手段】後輪3,3側に設けられモータ5を駆動源とする主駆動系7と、前輪9,9側に設けられモータ/ジェネレータ11とエンジン13とを駆動源とする副駆動系15と、副駆動系15に設けられモータ/ジェネレータ11及びエンジン13と前輪9,9側との間に配置された差動機構17と、副駆動系15に設けられエンジン13の出力を断続する第1クラッチ19とを備えた駆動システム1において、副駆動系15に、モータ/ジェネレータ11及びエンジン13と差動機構17との間の動力伝達を断続する第2クラッチ21を設け、車両の発進時に、主駆動系7を駆動させ、第2クラッチ21の接続を解除させた。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に適用される駆動システムに関する。
従来、駆動システムとしては、前後輪のうち一方の車輪側に設けられモータを駆動源とする主駆動系と、前後輪のうち他方の車輪側に設けられモータとエンジンとを駆動源とする副駆動系と、副駆動系に設けられモータ及びエンジンと車輪側との間に配置された差動機構と、副駆動系に設けられエンジンの出力を断続するクラッチとを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この駆動システムでは、主駆動系のみを駆動させている状態で、副駆動系のクラッチの接続を解除させ、エンジンの出力を車輪側に伝達させず、エンジンの作動状態を保持している。
このエンジンの作動状態の保持により、主駆動系のみの駆動による2輪駆動状態から主駆動系と副駆動系との駆動による4輪駆動状態への移行応答性が向上されている。
特開平9−284911号公報
しかしながら、上記特許文献1のような駆動システムでは、車両が主駆動系のみの駆動による2輪駆動状態で、副駆動系の車輪が従動するので、差動機構からモータまでの動力伝達系が回転してしまう。
このため、電力消費の大きい車両の発進時などのような高負荷時には、副駆動系で不要な回転系があると、副駆動系のフリクションが増大し、燃費が悪化していた。
そこで、この発明は、燃費向上を図ることができる駆動システムの提供を目的としている。
本発明は、前後輪のうち一方の車輪側に設けられ、モータを駆動源とする主駆動系と、前後輪のうち他方の車輪側に設けられ、モータ/ジェネレータとエンジンとを駆動源とする副駆動系と、前記副駆動系に設けられ、前記モータ/ジェネレータ及び前記エンジンと車輪側との間に配置された差動機構と、前記副駆動系に設けられ、前記エンジンの出力を断続する第1クラッチとを備えた駆動システムであって、前記副駆動系には、前記モータ/ジェネレータ及び前記エンジンと前記差動機構との間の動力伝達を断続する第2クラッチが設けられ、車両の発進時には、前記主駆動系を駆動させ、前記第2クラッチの接続を解除させることを特徴とする。
この駆動システムでは、副駆動系にモータ/ジェネレータ及びエンジンと差動機構との間の動力伝達を断続する第2クラッチが設けられているので、第2クラッチの接続を解除させることにより、モータ/ジェネレータ及びエンジンと差動機構との間の動力伝達を遮断することができる。
このため、車両が主駆動系のみの2輪駆動状態では、副駆動系における不要な回転系が削減され、副駆動系のフリクションを抑制でき、車両の燃費向上を図ることができる。
また、車両の発進時には、主駆動系を駆動させ、第2クラッチの接続を解除させるので、高負荷である車両の発進時における副駆動系のフリクションを抑制でき、より車両の燃費向上を図ることができる。
本発明によれば、燃費向上を図ることができる駆動システムを提供することができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態に係る駆動システムを備えた車両の動力系を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係る駆動システムの副駆動系の断面図である。 本発明の実施の形態に係る駆動システムの車両の状況に応じた制御を示す表である。
図1〜図3を用いて本発明の実施の形態に係る駆動システムについて説明する。
本実施の形態に係る駆動システム1は、後輪3,3側に設けられモータ5を駆動源とする主駆動系7と、前輪9,9側に設けられモータ/ジェネレータ11とエンジン13とを駆動源とする副駆動系15と、副駆動系15に設けられモータ/ジェネレータ11及びエンジン13と前輪9,9側との間に配置された差動機構17と、副駆動系15に設けられエンジン13の出力を断続する第1クラッチ19とを備えている。
そして、副駆動系15には、モータ/ジェネレータ11及びエンジン13と差動機構17との間の動力伝達を断続する第2クラッチ21が設けられ、車両の発進時には、主駆動系7を駆動させ、第2クラッチ21の接続を解除させる。
また、車両が低速状態で前後輪駆動時には、主駆動系7を駆動させ、第1クラッチ19の接続を解除させ、第2クラッチ21を接続させてモータ/ジェネレータ11で副駆動系15を駆動させる。
さらに、車両が高速状態で前後輪駆動時には、主駆動系7を駆動させ、第1クラッチ19及び第2クラッチ21を接続させてエンジン13で副駆動系15を駆動させる。
また、主駆動系7は、モータ5と後輪3,3側との間の動力伝達を断続する第3クラッチ23を有し、車両が所定速度以上の高速状態時には、第3クラッチ23の接続を解除させ、第1クラッチ19及び第2クラッチ21を接続させてエンジン13で副駆動系15を駆動させる。
まず、図1を用いて本発明の実施の形態に係る駆動システム1が適用された車両の動力系について説明する。
図1に示すように、駆動システム1を備えた車両は、モータ5を駆動源とし、後輪側を駆動する主駆動系7と、モータ/ジェネレータ11とエンジン13とを駆動源とし、前輪側を駆動する副駆動系15とに大別される。
なお、主駆動系7の駆動源であるモータ5は、モータ/ジェネレータであってもよく、以下においては、モータをリヤモータ/ジェネレータ5として説明する。
この主駆動系7のリヤモータ/ジェネレータ5と、副駆動系15のモータ/ジェネレータ11とは、車両に搭載されたバッテリ25に接続されており、モータとして機能する場合にはバッテリ25から電力が供給されると共に、ジェネレータとして機能する場合にはバッテリ25に充電する。なお、電源としては、バッテリ25に限らず、蓄電池などであってもよい。
この駆動システム1における主駆動系7と副駆動系15との各機構は、その作動がECU27によって制御されている。ECU27は、第1クラッチ19のアクチュエータ、第2クラッチ21のアクチュエータ、前後左右車輪の回転を検知する回転センサ29、モータ/ジェネレータ11の電源及び回転を検知する電源/回転センサ31、リヤモータ/ジェネレータ5の電源及び回転を検知するリヤ電源/回転センサ33、エンジン13の回転を検出するエンジン回転センサ35、アクセル角センサなどからなる加減速フィールセンサ37、車速センサ39、操舵角センサ41、車両の傾斜状況を検知するグラビティセンサ43、エンジン13の起動・停止、燃料・エア供給量などを制御するエンジン制御指令45、第3クラッチ23のアクチュエータなどの各種センサの情報が受信可能となっている。
なお、車速センサ39から直接車速を検知してもよいが、前後左右車輪に設けられた回転センサ29が検知した回転に基づいて車速を演算してもよい。また、ECU27は、上述した各種センサの他に、ブレーキセンサ、スロットル開度センサ、左右輪差回転センサ、前後輪差回転センサ、ヨーモーメントセンサ、油温センサ、外気温センサなどの各種センサの情報が入力される。
このような各種センサの情報を受信可能であるECU27は、必要なセンサ情報を選択、演算又は記録チャートとの対比が可能であり、駆動システム1における主駆動系7と副駆動系15との各機構に制御情報を出力して各機構の作動を制御する。
主駆動系7は、駆動源としてのリヤモータ/ジェネレータ5と、減速ギヤ組などからなるリヤ減速機構47と、後輪側の左右輪の差動を許容するリヤデフ49と、リヤモータ/ジェネレータ5とリヤデフ49との間の動力伝達を断続する第3クラッチ23と、後車軸51,51と、後輪3,3などで構成されている。
この主駆動系7では、車両の発進時から所定速度以上の高速状態となるまで、ECU27の制御により、第3クラッチ23が接続状態とされ、リヤモータ/ジェネレータ5からの駆動力がリヤ減速機構47を介してリヤデフ49に伝達され、リヤデフ49に連結された後車軸51,51から後輪3,3に配分される。
これにより、車両は、発進時の場合、後輪駆動の2輪駆動状態となり、発進時から所定速度以上の高速状態までの間に後輪側のスリップや悪路走行などによって前後輪駆動を必要とする場合、前後輪駆動の4輪駆動状態となる。
このとき、リヤモータ/ジェネレータ5は、車両の停車や減速などにおける減速時にジェネレータとして機能し、車両の減速によるブレーキエネルギーがリヤモータ/ジェネレータ5を介してバッテリ25に充電される。
副駆動系15は、駆動源としてのモータ/ジェネレータ11及びエンジン13と、減速ギヤ組からなる減速機構53と、エンジン13の出力を断続する第1クラッチ19と、前輪側の左右輪の差動を許容するフロントデフとしての差動機構17と、モータ/ジェネレータ11及びエンジン13と差動機構17との間の動力伝達を断続する第2クラッチ21と、前車軸55,55と、前輪9,9などで構成されている。
この副駆動系15では、車両の発進時から所定速度以上の高速状態までの間に後輪側のスリップや悪路走行などによって前後輪駆動を必要とする場合、ECU27の制御により、駆動源としてモータ/ジェネレータ11が選択され、第1クラッチ19が接続解除状態とされ、第2クラッチ21が接続状態とされる。
この駆動源としてのモータ/ジェネレータ11からの駆動力は、減速機構53を介して差動機構17に伝達され、差動機構17に連結された前車軸55,55から前輪9,9に配分される。これにより、車両は、主駆動系7の駆動による後輪駆動と、モータ/ジェネレータ11のモータ機能による前輪駆動のアシストによる4輪駆動状態となる。
このとき、モータ/ジェネレータ11は、リヤモータ/ジェネレータ5と同様に、車両の停車や減速などにおける減速時にジェネレータとして機能し、車両の減速によるブレーキエネルギーがモータ/ジェネレータ11を介してバッテリ25に充電される。
一方、副駆動系15では、車両が所定速度以上の高速状態である場合、ECU27の制御により、駆動源としてエンジン13が選択され、第1クラッチ19と第2クラッチ21とが接続状態となる。このとき、主駆動系7では、第3クラッチ23が接続解除状態とされ、リヤデフ49とリヤモータ/ジェネレータ5との間の動力伝達が遮断される。
この駆動源としてのエンジン13からの駆動力は、減速機構53を介して差動機構17に伝達され、差動機構17に連結された前車軸55,55から前輪9,9に配分される。これにより、車両は、エンジン13による前輪駆動の2輪駆動状態となる。
このとき、エンジン13の回転は、ジェネレータとして機能するモータ/ジェネレータ11を介してバッテリ25に充電される。
ここで、副駆動系15では、車両が停止状態、或いは主駆動系7のみによる走行状態であり、バッテリ25の残量が所定値以下である場合、ECU27の制御により、第1クラッチ19が接続状態とされ、第2クラッチ21が接続解除状態となる。
これにより、エンジン13の回転は、ジェネレータとして機能するモータ/ジェネレータ11を介してバッテリ25に充電される。このとき、第2クラッチ21は、接続解除状態であるので、エンジン13からの駆動力が差動機構17に伝達されることがない。次に、図2,図3を用いて副駆動系15について詳述する。
図2に示すように、副駆動系15は、ケーシング57と、モータ/ジェネレータ11と、エンジン13(図1参照)の出力軸に接続される入力部材59と、第1クラッチ19と、減速機構53と、差動機構17と、第2クラッチ21とを備えている。
ケーシング57は、一側ケーシング部61と他側ケーシング部63とがボルトなどの固定手段によって一体的に固定され、内部が主に減速機構53を収容する入力側収容部と、主に差動機構17を収容する出力側収容部となっている。このケーシング57の入力側収容部の一側ケーシング部61の軸方向側面には、モータ/ジェネレータ11が組付けられている。
モータ/ジェネレータ11は、ケーシング57の外部に組付けられ、接続ボックスや接続端子などを介して通電を制御するECU27(図1参照)に接続されている。また、モータ/ジェネレータ11のモータ軸65には、減速機構53の入力軸71が一体回転可能に連結されている。
このモータ/ジェネレータ11は、モータとして機能する場合、ECU27の制御によってバッテリ25(図1参照)から電力が供給され、減速機構53に駆動力を出力する。一方、モータ/ジェネレータ11は、ジェネレータとして機能する場合、ECU27の制御によって車両のブレーキエネルギーやエンジン13の駆動力が入力され、バッテリ25に充電する。
入力部材59は、ケーシング57の入力側収容部の他側ケーシング部63内に回転可能に収容され、エンジン13の出力軸に一体回転可能に連結される。この入力部材59と減速機構53の中間軸75との間には、エンジン13の出力を断続する第1クラッチ19が設けられている。
第1クラッチ19は、入力部材59と、減速機構53の中間軸75と一体回転可能に連結された連結部材67の間に設けられた乾式の単板クラッチからなる。この第1クラッチ19は、ECU27によって制御される油圧式アクチュエータ69によって断続操作され、接続されると、エンジン13の駆動力が減速機構53に出力される。
減速機構53は、ケーシング57内の入力側収容部に収容され、入力軸71と、第1ギヤ組73と、中間軸75と、第2ギヤ組77と、出力軸79と、第3ギヤ組81と、出力部材83とを備えている。
入力軸71は、回転軸心がモータ/ジェネレータ11のモータ軸65と平行に配置されている。また、入力軸71は、軸方向の両側外周でベアリングを介してケーシング57に回転可能に支持され、軸方向の端部側に設けられた連結部を介してモータ/ジェネレータ11のモータ軸65が一体回転可能に連結されている。この入力軸71の外周には、第1小径ギヤ部85が連続する一部材で形成され、第1小径ギヤ部85と第1大径ギヤ部87とで第1ギヤ組73が構成されている。
第1ギヤ組73は、入力軸71に設けられた第1小径ギヤ部85と、中間軸75に設けられた第1大径ギヤ部87とからなる。第1大径ギヤ部87は、中間軸75の外周に中間軸75と連続する一部材で形成され、第1小径ギヤ部85と噛み合っている。この第1ギヤ組73は、モータ/ジェネレータ11から出力される駆動力を入力軸71から減速させて中間軸75に出力する。
中間軸75は、回転軸心が入力軸71と平行に配置され、軸方向の両側外周でベアリングを介してケーシング57に回転可能に支持されている。また、中間軸75は、軸方向の端部側に第1クラッチ19を構成する連結部材67が一体回転可能に連結されている。この中間軸75の外周に設けられた第1大径ギヤ部87は、第2大径ギヤ部89と第2ギヤ組77を構成している。
第2ギヤ組77は、中間軸75に設けられた第1大径ギヤ部87と、出力軸79に設けられた第2大径ギヤ部89とからなる。第2大径ギヤ部89は、出力軸79の外周に連続する一部材で形成され、第1大径ギヤ部87と噛み合っている。この第2ギヤ組77は、中間軸75から出力される駆動力を等速、或いは僅かに増速させて出力軸79に出力する。
出力軸79は、回転軸心が中間軸75と平行に配置され、軸方向の両側外周でベアリングを介してケーシング57に回転可能に支持されている。この出力軸79の第2大径ギヤ部89と軸方向に隣接する部分には、第3小径ギヤ部91が出力軸79と一体回転可能に圧入などの固定手段で固定され、第3小径ギヤ部91と第3大径ギヤ部93とで第3ギヤ組81が構成されている。
第3ギヤ組81は、出力軸79に設けられた第3小径ギヤ部91と、出力部材83に設けられた第3大径ギヤ部93とからなる。第3大径ギヤ部93は、出力部材83の外周にボルトなどの固定手段によって出力部材83と一体回転可能に固定され、第3小径ギヤ部91と噛み合っている。この第3ギヤ組81は、出力軸79から出力される駆動力を減速させて出力部材83に出力する。
出力部材83は、ケース状に形成され、回転軸心が出力軸79と平行に配置され、軸方向の両側に設けられたボス部外周でベアリングを介してケーシング57に回転可能に支持されている。この出力部材83は、出力軸79から第3ギヤ組81を介して減速された駆動力が入力され、第2クラッチ21を介して内部に収容された差動機構17に出力する。
差動機構17は、ケーシング57の出力側収容部内で出力部材83内に収容され、インナケース95と、ピニオンシャフト97と、ピニオン99と、一対のサイドギヤ101,103とを備えている。
インナケース95は、回転軸心が減速機構53の出力部材83と平行に配置され、出力部材83内に出力部材83と相対回転可能に収容されている。このインナケース95には、ピニオンシャフト97と、ピニオン99と、一対のサイドギヤ101,103とが収容されている。
ピニオンシャフト97は、端部をインナケース95に係合してピンなどの抜け止め部材で抜け止めされインナケース95と一体に回転駆動される。このピニオンシャフト97には、ピニオン99が支承されている。
ピニオン99は、インナケース95の周方向等間隔に複数配置され、それぞれピニオンシャフト97に支承されてインナケース95の回転によって公転する。このピニオン99は、一対のサイドギヤ101,103に駆動力を伝達すると共に、噛み合っている一対のサイドギヤ101,103に差回転が生じると回転駆動されるようにピニオンシャフト97に自転可能に支持されている。
一対のサイドギヤ101,103は、それぞれに形成されたボス部で出力部材83に相対回転可能に支持され、ピニオン99と噛み合っている。また、サイドギヤ101,103と出力部材83との軸方向間には、ピニオン99との噛み合い反力によるサイドギヤ101,103の軸方向への移動を受けるスラストワッシャがそれぞれ配置されている。
この一対のサイドギヤ101,103は、内周側にスプライン形状の連結部がそれぞれ設けられ、前車軸55,55(図1参照)に一体回転可能に連結された駆動軸(不図示)がそれぞれサイドギヤ101,103と一体回転可能に連結され、インナケース95に入力された駆動力を前車軸55,55を介して前輪9,9(図1参照)に出力する。
このような差動機構17に伝達される駆動力は、減速機構53の出力部材83とインナケース95との間に設けられた第2クラッチ21によって断続される。なお、このような出力部材83とインナケース95との間に第2クラッチ21が配置された機構は、いわゆるフリーランニングデフとなっている。
第2クラッチ21は、断続部材105と、断続部107とを備えている。断続部材105は、出力部材83の壁部に貫通して形成された軸方向孔に出力部材83と一体回転可能で軸方向移動可能に係合されている。この断続部材105とインナケース95との間には、断続部107が設けられている。
断続部107は、断続部材105とインナケース95との軸方向間に設けられ、断続部材105とインナケース95とにそれぞれ周方向に複数形成されて互いに噛み合う噛み合い歯となっている。
この断続部107が互いに噛み合うことにより、断続部材105とインナケース95とが一体可能に接続、すなわち出力部材83とインナケース95とが一体回転可能に接続され、減速機構53と差動機構17との間の動力伝達が可能となる。このような断続部107は、断続部材105を軸方向に移動操作する電磁式アクチュエータ109によって制御可能に断続操作される。
電磁式アクチュエータ109は、電磁石111と、可動部材113と、連動部材115とを備えている。電磁石111は、出力部材83のボス部の外周側に配置され、静止系部材としてのケーシング57に対して回り止めされている。
この電磁石111は、電磁コイルが環状に所定巻き数巻回されて樹脂でモールド成形され、この電磁コイルが通電を制御するECU27に接続されている。また、電磁コイルの周囲には、電磁コイルへの通電により磁界が形成されるように磁性材料から形成され、所定の磁路断面積を有するコアが配置されている。このような電磁石111の内径側には、可動部材113が配置されている。
可動部材113は、電磁石111の内径側で出力部材83のボス部の外周に軸方向移動可能に配置され、環状のプランジャと、リング部材とを備えている。プランジャは、磁性材料から形成され、磁束が透過可能に設定された微小隙間であるエアギャップをもって電磁石111の内径側に配置されている。リング部材は、非磁性材料からなり、プランジャの内径側にプランジャと一体に固定され、プランジャの内周側から出力部材83側へ磁束が漏れることを防止している。このリング部材は、連動部材115に当接されている。
連動部材115は、軸方向の一側で断続部材105と軸方向一体移動可能に係合されている。また、連動部材115の外径側には、出力部材83との軸方向間に連動部材115を介して断続部材105を断続部107の接続解除方向に付勢するリターンスプリングが配置されている。この連動部材115は、電磁石111によって作動される可動部材113による軸方向の移動操作力を断続部材105に伝達し、断続部材105をリターンスプリングの付勢力に抗して断続部107の接続方向に押圧操作する。
このように構成された駆動システム1では、図1,図2及び図3の表に示すように、車両の発進時の場合、副駆動系15において、ECU27の制御によって油圧式アクチュエータ69及び電磁式アクチュエータ109が停止状態とされ、第1クラッチ19及び第2クラッチ21が接続解除状態とされる。一方、主駆動系7では、リヤモータ/ジェネレータ5が作動され、前輪9,9が駆動される。
これにより、車両は、主駆動系7のみによる後輪駆動の2輪駆動状態となる。このとき、車両の走行による前輪9,9の回転が差動機構17に伝達されるが、第2クラッチ21が接続解除状態であるので、差動機構17から減速機構53に回転が伝達されることがない。
なお、バッテリ25の残量が所定値以下である場合には、ECU27の制御により、第1クラッチ19が接続状態とされ、エンジン13が作動されてエンジン13からの駆動力が減速機構53を介してモータ/ジェネレータ11に入力され、バッテリ25に充電される。
車両が所定速度以下の低速状態では、例えば、後輪側のスリップなどによって前後輪駆動を必要とする場合、ECU27の制御によって、油圧式アクチュエータ69が停止状態とされて第1クラッチ19が接続解除状態とされ、、電磁式アクチュエータ109が作動されて第2クラッチ21が接続状態とされる。このとき、駆動源としては、モータ/ジェネレータ11が選択され、モータ/ジェネレータ11が作動される。
これにより、車両は、主駆動系7による後輪駆動と、モータ/ジェネレータ11を駆動源とする副駆動系15による前輪駆動との4輪駆動状態となる。
車両が所定速度以下の高速状態では、ECU27の制御によって油圧式アクチュエータ69及び電磁式アクチュエータ109が作動され、第1クラッチ19及び第2クラッチ21が接続状態とされる。このとき、駆動源としては、エンジン13が選択され、エンジン13が作動される。
これにより、車両は、主駆動系7による後輪駆動と、エンジン13を駆動源とする副駆動系15による前輪駆動との4輪駆動状態となる。
車両が所定速度以上の高速状態では、ECU27の制御によって、第1クラッチ19及び第2クラッチ21が接続状態とされた後、第3クラッチ23のアクチュエータが停止状態とされ、第3クラッチ23が接続解除状態とされる。このとき、駆動源としては、エンジン13が選択され、エンジン13が作動される。
これにより、車両は、エンジン13を駆動源とする副駆動系15による前輪駆動の2輪駆動状態となる。このとき、車両の走行による後輪3,3の回転がリヤデフ49に伝達されるが、第3クラッチ23が接続解除状態であるので、リヤデフ49からリヤ減速機構47に回転が伝達されることがない。
車両が停止状態であり、バッテリ25の残量が所定値以下である場合には、ECU27の制御によって、油圧式アクチュエータ69が作動されて第1クラッチ19が接続状態とされ、電磁式アクチュエータ109が停止状態とされて第2クラッチ21が接続解除状態とされる。このとき、エンジン13が作動され、モータ/ジェネレータ11がジェネレータとして機能される。
これにより、車両は、エンジン13からの駆動力が減速機構53を介してモータ/ジェネレータ11に入力され、バッテリ25に充電される回生状態となる。
このような駆動システム1では、副駆動系15にモータ/ジェネレータ11及びエンジン13と差動機構17との間の動力伝達を断続する第2クラッチ21が設けられているので、第2クラッチ21の接続を解除させることにより、モータ/ジェネレータ11及びエンジン13と差動機構17との間の動力伝達を遮断することができる。
このため、車両が主駆動系7のみの2輪駆動状態では、副駆動系15における不要な回転系が削減され、副駆動系15のフリクションを抑制でき、車両の燃費向上を図ることができる。
また、車両の発進時には、主駆動系7を駆動させ、第2クラッチ21の接続を解除させるので、高負荷である車両の発進時における副駆動系15のフリクションを抑制でき、より車両の燃費向上を図ることができる。
さらに、車両が低速状態で前後輪駆動時には、主駆動系7を駆動させ、第1クラッチ19の接続を解除させ、第2クラッチ21を接続させてモータ/ジェネレータ11で副駆動系15を駆動させるので、車両の走行安定性、走破性を向上させることができる。
また、車両が高速状態で前後輪駆動時には、主駆動系7を駆動させ、第1クラッチ19及び第2クラッチ21を接続させてエンジン13で副駆動系15を駆動させるので、低負荷状態におけるバッテリ25の消費電力を抑制することができる。
さらに、車両が所定速度以上の高速状態時には、第3クラッチ23の接続を解除させ、第1クラッチ19及び第2クラッチ21を接続させてエンジン13で副駆動系15を駆動させるので、低負荷状態におけるバッテリ25の消費電力を大幅に削減しつつ、エンジン13を低燃費で作動させることができる。加えて、第3クラッチ23の接続が解除されているので、主駆動系7のフリクションを抑制でき、より車両の燃費向上を図ることができる。
なお、本発明の実施の形態に係る駆動システムでは、後輪側を主駆動系とし、前輪側を副駆動系としているが、これに限らず、前輪側を主駆動系とし、後輪側を副駆動系としてもよい。
また、主駆動系には、モータと車輪側との間の動力伝達を断続する第3クラッチが設けられているが、この第3クラッチを設けなくともよい。
さらに、第2クラッチは、減速機構と差動機構との間の動力伝達を断続しているが、これに限らず、差動機構の一対の出力軸のうち一方の出力軸を断続させるアクスルディスコネクトなど、モータ/ジェネレータ及びエンジンと差動機構との間の動力伝達を断続できるものであればどのような形態であってもよい。
1…駆動システム
3…後輪
5…リヤモータ/ジェネレータ(モータ)
7…主駆動系
9…前輪
11…モータ/ジェネレータ
13…エンジン
15…副駆動系
17…差動機構
19…第1クラッチ
21…第2クラッチ
23…第3クラッチ

Claims (4)

  1. 前後輪のうち一方の車輪側に設けられ、モータを駆動源とする主駆動系と、
    前後輪のうち他方の車輪側に設けられ、モータ/ジェネレータとエンジンとを駆動源とする副駆動系と、
    前記副駆動系に設けられ、前記モータ/ジェネレータ及び前記エンジンと車輪側との間に配置された差動機構と、
    前記副駆動系に設けられ、前記エンジンの出力を断続する第1クラッチと、
    を備えた駆動システムであって、
    前記副駆動系には、前記モータ/ジェネレータ及び前記エンジンと前記差動機構との間の動力伝達を断続する第2クラッチが設けられ、
    車両の発進時には、前記主駆動系を駆動させ、前記第2クラッチの接続を解除させることを特徴とする駆動システム。
  2. 請求項1記載の駆動システムであって、
    車両が低速状態で前後輪駆動時には、前記主駆動系を駆動させ、前記第1クラッチの接続を解除させ、前記第2クラッチを接続させて前記モータ/ジェネレータで前記副駆動系を駆動させることを特徴とする駆動システム。
  3. 請求項1又は2記載の駆動システムであって、
    車両が高速状態で前後輪駆動時には、前記主駆動系を駆動させ、前記第1クラッチ及び前記第2クラッチを接続させて前記エンジンで前記副駆動系を駆動させることを特徴とする駆動システム。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の駆動システムであって、
    前記主駆動系は、前記モータと車輪側との間の動力伝達を断続する第3クラッチを有し、
    車両が所定速度以上の高速状態時には、前記第3クラッチの接続を解除させ、前記第1クラッチ及び前記第2クラッチを接続させて前記エンジンで前記副駆動系を駆動させることを特徴とする駆動システム。
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