JP2008302886A - 車両の駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関を駆動源とする動力伝達構成の変速機の下流側に電動機を追加した車両システムにおける、停車中の発電、あるいは、内燃機関の始動を可能とする。
【解決手段】車両の駆動装置は、内燃機関と、内燃機関の出力を変速して出力する変速機と、変速機の出力が伝達される回転部材を駆動可能な電動機と、内燃機関及び電動機の少なくとも一方からの駆動力を駆動輪に伝達できる状態と、前記回転部材より下流への動力伝達を抑止し、内燃機関及び電動機のいずれか一方からの駆動力を他方に伝達できる状態と、を切り替える駆動力切替機構と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の駆動装置に関し、特に、駆動源として、内燃機関、電動機及び変速機とを備えた車両の駆動装置に関する。
特許文献1に、駆動源として内燃機関に加えて、歯車式有段変速機の出力が伝達される回転部材(リングギヤ)を駆動可能な電動機を追加した車両構成が開示されている。この種の車両構成では、駆動源として内燃機関のみを有する一般的な車両の部品を流用することができ、設計工数やコストの増大を抑えることが可能となっている。
また、本発明の関連技術として、特許文献2〜5が挙げられる。特許文献2には、ディファレンシャルの回転部材の連結状態を切り換え、2輪駆動と4輪駆動(ディファレンシャルフリー/ロック)との3状態を切り換えることのできる駆動力切換機構が開示されている。特許文献3には、変速機の出力軸と、駆動軸にそれぞれ形成されたスプラインに係合可能なスライダの位置を変えることにより、2輪駆動と4輪駆動とを切り換えるタイプの2輪・4輪駆動切換装置が開示されている。
上記駆動力切換機構や2輪・4輪駆動切換装置と同様に、2輪駆動と4輪駆動の切替を実現する装置として、特許文献4に、電磁式のフリーホイールハブ装置が開示されている。また、特許文献5には、エア式のホイールクラッチ機構を備えた4輪駆動車の構成が開示されている。
特開2002−160540号公報 特開2001−80385号公報 特許2743354号公報 特許2521978号公報 特許3582156号公報
上記特許文献1等に示された内燃機関と電動機が並列的に配置されそれぞれ駆動輪を駆動できる構成では、停車中は、内燃機関を停止するか、内燃機関と変速機との間に配置されたクラッチを非係合状態にしておかねばならない。このために、停車中の内燃機関の動力による発電や、停車から電動機の動力による内燃機関の始動ができないという不都合がある。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであって、内燃機関と変速機による動力伝達構成に、上記変速機の出力が伝達される回転部材を駆動可能な電動機を追加した車両構成において、電動機による停車中の発電、あるいは、電動機による内燃機関の始動を可能とする構成を提供することにある。
本発明の第1の視点によれば、内燃機関と、入力された内燃機関の出力を変速して出力する変速機と、前記変速機の出力が伝達される回転部材を駆動可能な電動機と、を備える車両の駆動装置であって、前記内燃機関及び前記電動機の少なくとも一方からの駆動力を駆動輪に伝達できる状態と、前記回転部材より下流への動力伝達を抑止し、前記内燃機関及び前記電動機のいずれか一方からの駆動力を他方に伝達できる状態と、を切り替える駆動力切替機構を備えたこと、を特徴とする車両の駆動装置が提供される。
本発明によれば、車両の走り出しを伴わずに、内燃機関又は電動機を運転し、効率の良い発電、あるいは、確実な内燃機関の始動制御を行うことが可能となる。その理由は、下流への動力伝達を抑止した状態で、前記内燃機関及び前記電動機のいずれか一方からの駆動力を他方に伝達できる状態を実現可能としたこと、そして、内燃機関又は電動機の各出力が変速して伝達される構成としたことにある。
続いて、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。始めに、本発明を適用可能な車両について概説する。図1は、本発明を適用可能な所謂ハイブリッド車の構成を示したブロック図である。図1を参照すると、本実施形態に係るハイブリッド車は、エンジン11と、バッテリ19に蓄積された電気で駆動されるモータジェネレータ(以下、「MG」と省略する)12との2種類の原動機を有している。エンジン11の出力は、変速機13に伝達され、次いで、出力部である差動装置(ディファレンシャル)14を経由してアクスルシャフト(車軸)15、15’及び駆動輪16、16’に伝達され、車両を駆動する。MG12の出力も同様に差動装置14を経由して車両を駆動可能になっている。
更に、差動装置14の下流側には、駆動力切替機構30が備えられており、エンジン11又はMG12の駆動力が伝達される状態と、上流側から駆動力が伝達されない状態と、を切り替えることが可能となっている。なお、図1の例では、駆動力切替機構30が差動装置14の外側に配置されているが、後記するように、差動装置14内に組み込んだり、フリーホイールハブに組み込む等、各種の変形実施が可能である。
また、本実施形態に係る車両には、上記した駆動力切替機構30を含む車両全体の制御を掌るHV−ECU21(Hybrid Vehicle Electronic Control Unit)、MG12に駆動又は回生を指令するMG−ECU及びインバータ22、エンジン11の停止及び燃焼状態を制御するE/G−ECU23、変速機13に組み込まれたクラッチアクチュエータ17、変速アクチュエータ18をコントロールし最適な変速を行なわしめるAMT−ECU24、バッテリ19の充電状態を管理する電池ECU25とを備えている。HV−ECU21は、ドライバーの走行意志を受けてMG−ECU及びインバータ22、E/G−ECU23、電池ECU25を制御・管理する。また、E/G−ECU23は、AMT−ECU24と連携して最良の燃焼状態を生み出すと共に、後記するMG12によるエンジン始動時の燃料制御を行なう。また、運転席には、車両の速度を表示するインジケータ26が設けられている。
[第1の実施形態]
続いて、平行歯車同期式変速機と乾式摩擦クラッチを自動制御する機械式自動変速機(AMT;Automated Manual Transmission)を用いた本発明の第1の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る車両の駆動装置の概略構成を表したスケルトン図である。図3は、同装置の断面図である。図2、図3を参照して、変速機13側の構成について説明すると、エンジン11の出力軸31端部には、フライホイール32が固定されており、クラッチアクチュエータ17によって摩擦要素(クラッチプレート)をフライホイール32に係合状態にすることで変速機13の入力軸33に駆動力を伝達可能となっている。
変速機13の入力軸33及び出力軸34の各駆動ギヤ、被駆動ギヤの間には、各軸と固定的に回転するハブ部材35が設けられている。夫々のハブ部材には外周にスプライン等の係合手段があり、更に外周に設けられるスリーブ部材と噛み合っている。これら各スリーブ部材が、変速アクチュエータ18により軸方向(図左右)に動かされることによって、左右のギヤに構成されたスプラインと噛み合い動力伝達可能な状態と、いずれのギヤとも噛み合わない中立状態とし、任意の変速段を構成可能となっている。
変速機13の出力軸34のクラッチ側の端部には、差動装置14のケースに設けられたリングギヤ(ファイナルギヤ)14fと噛合する駆動ギヤ27が一体的に装着されている。
従って、エンジン11の駆動力は、クラッチアクチュエータ17によってクラッチが係合状態となり、変速アクチュエータ18によって選択された変速比に従って出力軸34端の第1の駆動ギヤ27に伝達され、差動装置14に入力される。
一方、MG12は電力を受け取って駆動力に変換する力行状態と、駆動力を電力に変換する回生状態の両機能を有している。MG12側には、MG出力軸と平行に配設された中間減速軸28が設けられている。中間減速軸28は、MG出力軸の原動ギヤと噛み合う被駆動ギヤと、差動装置14のケースに設けられたリングギヤ14fと噛合する第2の駆動ギヤ28aと、が設けられている。
従って、MG12の駆動力も、中間減速軸28に設定された所定の減速比にて第2の駆動ギヤ28aに伝達され、差動装置14に入力される。
上記構成により、HV−ECU21の制御により、エンジン11並びにMG12の出力はリングギヤ14fに伝達され、差動装置14で必要に応じ回転数の差の吸収が行われる。更に、後記する駆動力切替機構30を駆動力を伝達可能な状態にセットすると、アクスルシャフト15、15’及び駆動輪16、16’が駆動される。
続いて、駆動力切替機構30の詳細構成について図面を参照して詳細に説明する。図4は、図3の駆動力切替機構30の詳細構成を表した図である。図4を参照すると、駆動力切換機構30は、差動装置14のケースの一部から構成される第1回転部材175Aと、差動装置14のリングギヤ14fと一体回転する第2回転部材174と、第1回転部材175Aと第2回転部材174との間に配設され、両者の連結を解除した第1の位置(非連結位置)と、連結した第2の位置(連結位置)とに切り替える切替部材191と、切替部材191を軸方向に変位させるアクチュエータ142とを備える。
第2回転部材174の内周には、切替部材191の外周のスプラインと係合するスプライン174aが形成されている。切替部材191は、中空円筒状の部材からなり、その内周には、第1回転部材175Aの端部外周に形成されたスプライン175aと係合するスプラインが形成されている。切替部材191を、軸方向に摺動させることによって、第1回転部材175Aと第2回転部材174との連結を解除した第1の位置(非連結位置)と、連結した第2の位置(連結位置)とに切り替えることが可能となっている。
アクチュエータ142は、供給電流に応じて回転駆動するモータ(図示省略)と、モータの出力を減速する減速機(図示省略)と、スパイラルスプリング(図示省略)を介して駆動される出力ギヤの回転を軸方向の変位に変換するラック144を備えて構成される。出力ギヤを回転させ、ハウジングに取付けられたシャフト146上を摺動させると、ラック144に固設されたフォーク195も移動し、切替部材191が軸方向に移動される。
続いて、本実施形態の動作について説明する。アクチュエータ142により、上記切替部材191を図4の点線のように右側に位置させた状態(連結位置)では、第1回転部材175Aと第2回転部材174との各スプラインが、切替部材191の内外周のスプラインと嵌合し、エンジン11又はMG12の回転がリングギヤ14f(174)を介して差動装置14のケースに伝達され、通常走行が可能な状態となる。
一方、アクチュエータ142により、上記切替部材191を図4の実線のように左側に位置させた状態(非連結位置)では、第2回転部材174と切替部材191の各スプラインが嵌合するが、切替部材191の内周に形成されるスプラインは第1回転部材175Aのスプライン175aとは嵌合していない。したがって、エンジン11又はMG12の回転は、差動装置14のケースには伝達されず、リングギヤ14f(174)を介して対向するMG12の第2駆動ギヤ28a又は変速機13側の第1駆動ギヤ27に伝達される。
例えば、車両の停車時に、クラッチ断操作に代えて、この切替部材191を非連結位置に位置させ、エンジン11を回転させることでMG12に、発電を行わせることが可能となる。反対に、例えば、車両の停車中に、切替部材191を非連結位置に位置させるとともに、クラッチ係合操作を行い、MG12を回転させることで、スタータモータ同様の働きを行わせ、エンジン11を始動させることが可能となる。
続いて、上記変速機を介在させた構成特有の効果について説明する。図5の左側の3つのグラフは、A〜Cの3タイプのエンジンの特性マップであり、図中のハッチングされた領域が、機関効率の良い回転数とトルクの領域を表している。図5の右側の3つのグラフは、A〜Cの3タイプのモータの特性マップであり、図中のハッチングされた領域が、発電効率の良い回転数とトルクの領域を表している。
図5のグラフでは省略されているが、一般的に、エンジンの良好な機関効率が得られるのは、エンジン回転数が1000rpmから4000rpmの領域であり、そのとき大きなトルクが出力される。これに対して、モータの良好な発電効率が得られるのは、高回転領域である。
一例として、図5のエンジンBを用いてモータBの発電を行う場合を、図6を用いて説明する。図6(a)は、変速機を介在させた本実施形態の構成によって、エンジンBの回転数と、各変速段にて変速されモータBに入力される回転数の関係を表している。また、図中の点線で囲われた領域が、機関効率の良いエンジン回転数範囲を表しており、実線で囲われた領域が発電効率の良いモータ回転数の範囲を表している。
図6(b)は、同様の組み合わせで、エンジンBのトルクと、各変速段におけるモータBに入力されるトルクの関係を表している。また、図中の点線で囲われた領域が機関効率の良いエンジントルク範囲であり、実線で囲われた領域が発電効率の良いモータトルク範囲を表している。
上記図6(a)及び図6(b)の2つの領域が重なる領域を実現できる変速段を選択することにより、効率の良い発電を行うことが可能となる。上記は、あくまで一例であり、搭載されるエンジンやモータの組み合わせによって、上記図6(a)及び図6(b)の2つの領域が重なる領域が種々変動する。しかしながら、変速機を介在させた構成によれば、発電時に選択する変速段を変更することで上記効率の良い回転数及びトルクの組み合わせを得て、エンジンやモータの変更にも柔軟に対応することが可能となる。
[第2の実施形態]
続いて、上記第1の実施形態の駆動力切替機構の配置に変更を加えた本発明の第2の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図7は、本発明の第2の実施形態に係る車両の駆動装置の概略構成を表したスケルトン図である。図8は、同装置の断面図である。
図7、図8を参照すると、本実施形態では、上記第1の実施形態とは逆にエンジン側に、駆動力切替機構30が配置されている。その他は、上記第1の実施形態と同様であるので、以下、上記第1の実施形態で既に説明した事項は省略して説明する。
図9は、図8の駆動力切替機構30の詳細構成を表した図である。図9を参照すると、駆動力切換装置30は、アクスルシャフト15’と一体回転する第1回転部材132と、差動装置14の一方のアクスルシャフト15’側のサイドギヤにより構成される第2回転部材122と、差動装置14のケースの一部を構成する第3回転部材125Aと、第1回転部材132と第2回転部材122との連結を解除する第1の位置(非連結位置)と、第1回転部材132と第2回転部材122とを連結する第2の位置(連結位置)と、第1回転部材132と第2回転部材122と第3回転部材125Aとを連結する第3の位置(デフロック/連結位置)とに切換可能な切替部材141と、切替部材141を軸方向に変位させるアクチュエータ(図示省略)とにより構成される。
第1回転部材132及び第2回転部材122の外周には軸方向垂直断面形状が略同一のスプライン132a、122aが形成されている。切替部材141は、中空円筒状の部材からなり、その内周には、第1回転部材132及び第2回転部材122に形成されたスプラインと係合するスプラインが形成されている。
第3回転部材125Aの内周には第3スプライン125aが形成されており、切替部材141を図9の右側に移動させることにより、切替部材141の外周に形成されたスプラインと係合可能となっている。
続いて、本実施形態の動作について説明する。アクチュエータにより、上記切替部材141を図9の中央に位置させた第2の位置(連結位置)では、第1回転部材132及び第2回転部材122の各スプラインが、切替部材141の内周のスプラインと嵌合し、エンジン11又はMG12の回転がサイドギヤである第2回転部材122、切替部材141、第1回転部材132を経由して伝達され、通常走行が可能な状態となる。
アクチュエータにより、上記切替部材141を図9の右側に位置させた第3の位置(デフロック/連結位置)では、第1回転部材132及び第2回転部材122の各スプラインが、切替部材141の内周のスプラインと嵌合するとともに、第3回転部材125Aのスプライン125aが切替部材141の外周のスプラインと嵌合し、サイドギヤである第2回転部材122と、ケースである第3回転部材125Aとが直結され、差動装置14が作用しない状態となる。
一方、アクチュエータにより、上記切替部材141を図9の実線のように左側に位置させた第1の位置(非連結位置)では、第2回転部材122と切替部材141の各スプラインが嵌合するが、切替部材141と第1回転部材132の各スプラインは嵌合していない。したがって、エンジン11又はMG12の回転は、リングギヤ14fを介して対向するMG12の第2駆動ギヤ28a又は変速機13側の第1駆動ギヤ27に伝達されるのみとなる。
以上のように、本発明は、特許文献2に記載された4輪駆動車の2輪駆動、4輪駆動、4輪駆動デフロックを切り替える駆動力切替機構と同等の機構を用いて実現することが可能であり、上記した第1の実施形態と同様に、駆動力切替機構30により、駆動力が下流に伝達しない状態にすることにより、機械的に接続された状態としたエンジン11とMG12とを用いて、停車中の発電と、エンジン始動(スタータモータ及びオルタネータの廃止)が可能となる。
また、本実施形態では、上記第1の実施形態と比べてアクチュエータに必要とされるトルクが少なくて済むため、小型のアクチュエータにて実現できるという利点がある。
[第3の実施形態]
続いて、無段変速機(CVT;Continuously Variable Transmission)を用いた本発明の第3の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図10は、本発明の第3の実施形態に係る車両の駆動装置の概略構成を表したスケルトン図である。
図10を参照すると、本実施形態の構成は、変速機13AとしてCVTを用いている点以外は、上記第2の実施形態と同様である。本実施形態においても、上記した第1、第2の実施形態と同様に、駆動力切替機構30により、エンジン11又はMG12の少なくとも一方の動力により走行可能な状態と、エンジン11又はMG12間の動力伝達のみが行われる状態とを、切り替えることが可能となる。もちろん、本実施形態においても、上記第1の実施形態と同様に、駆動力切替機構30をエンジン側に設けた構成も採用可能である。
[第4の実施形態]
続いて、駆動力切替機構としてフリーホイールハブを用いた本発明の第4の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図11は、本発明の第4の実施形態に係る車両の駆動装置の概略構成を表したスケルトン図である。
図11を参照すると、本実施形態では、駆動力切替機構としてフリーホイールハブ機構30Aが備えられている点以外は、上記第1、第2の実施形態と同様である。図12は、フリーホイールハブ機構30Aの構成例である。
図11を参照すると、上記した第1〜第3の実施形態における切替部材に相当するインナスリーブ206が、スプライン等を介してアクスルシャフト(第2回転部材)15に対して一体回転し、摺動自在に設けられている。一方、ホイールハブ(第1回転部材)側には、インナスリーブ206の先端の駆動ギヤ206aと係合する被駆動ギヤ207が設けられている。
インナスリーブ206には、永久磁石230が固定されており、ケーシング側に取り付けられた電磁石240をオンオフし、駆動ギヤと被駆動ギヤ207とを係合又は解放することによって、エンジン11又はMG12の少なくとも一方の動力により走行可能な状態と、アクスルシャフト15、15’が空転しエンジン11又はMG12間の動力伝達のみが行われる状態とを、切り替えることが可能となっている。
本実施形態においても、フリーホイールハブ機構30Aの駆動ギヤ206aと被駆動ギヤ207を係合していない状態にすることで、上記した第1、第2の実施形態と同様に、停車中のエンジン11による発電と、MG12によるエンジン起動が可能となる。もちろん、本実施形態においても、上記第3の実施形態と同様に、自動変速機としてCVTを用いることも可能である。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明は、上記した各実施形態に限定されるものではなく、更なる変形・置換・調整を加えることができる。例えば、駆動力切替機構として、特許文献3に示した2輪・4輪切換装置や、特許文献5に示したエア式のフリーホイールハブ、あるいは、これらの文献にて引用された駆動力切替装置等を用いることも可能である。
また、上記した各実施形態では、AMTを備えた車両システムと、CVTを備えた車両システムとを例示したが、これらに限定されるものではなく、駆動力切替装置を作動(駆動力オフ)させた際に、内燃機関及び電動機のいずれか一方からの駆動力を他方に伝達できる範囲で、その他の変速システムを用いた車両システムにも適用可能である。
本発明を適用可能な車両の構成を示したブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両の駆動装置の概略構成を表したスケルトン図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両の駆動装置の断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る駆動力切替機構の拡大断面図である。 本発明の第1の実施形態の効果を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態の効果を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態に係る車両の駆動装置の概略構成を表したスケルトン図である。 本発明の第2の実施形態に係る車両の駆動装置の断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る駆動力切替機構の拡大断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る車両の駆動装置の概略構成を表したスケルトン図である。 本発明の第4の実施形態に係る車両の駆動装置の概略構成を表したスケルトン図である。 本発明の第4の実施形態で駆動力切替機構として用いるフリーホイールハブ機構の構成例である。
符号の説明
11 エンジン
12 モータジェネレータ(MG)
13 変速機(AMT)
13A 変速機(CVT)
14 差動装置(ディファレンシャル)
14f リングギヤ(ファイナルギヤ)
15、15’ アクスルシャフト
16、16’ 駆動輪
17 クラッチアクチュエータ
18 変速アクチュエータ
19 バッテリ
21 HV−ECU
22 MG−ECU及びインバータ
23 E/G−ECU
24 AMT−ECU
25 電池ECU
26 インジケータ
27 第1駆動ギヤ
28 中間減速軸
28a 第2駆動ギヤ
30 駆動力切替機構
30A フリーホイールハブ機構
31 出力軸
32 フライホイール
33 変速機入力軸
34 変速機出力軸
35 ハブ部材
122 第2回転部材(サイドギヤ)
123 ピニオンギヤ
122a、125a、132a スプライン
125A 第3回転部材(ケース)
132 第1回転部材
141、191 切替部材
142 アクチュエータ
144 ラック
145、195 フォーク
146 シャフト
174 第2回転部材(リングギヤ)
174a、175a スプライン
175A 第1回転部材(ケース)
206 インナスリーブ
206a 駆動ギヤ
207 被駆動ギヤ
230 永久磁石
240 電磁石

Claims (5)

  1. 内燃機関と、入力された内燃機関の出力を変速して出力する変速機と、前記変速機の出力が伝達される回転部材を駆動可能な電動機と、を備える車両の駆動装置であって、
    前記内燃機関及び前記電動機の少なくとも一方からの駆動力を駆動輪に伝達できる状態と、前記回転部材より下流への動力伝達を抑止し、前記内燃機関及び前記電動機のいずれか一方からの駆動力を他方に伝達できる状態と、を切り替える駆動力切替機構を備えたこと、
    を特徴とする車両の駆動装置。
  2. 前記駆動力切替機構は、駆動輪側に位置する第1の部材と、該第1の部材より上流側に位置する第2の部材と、前記第1、第2の部材を連結する連結位置又は前記第1、第2の部材の連結を解除する非連結位置に切り替える切替部材と、該切替部材を往復動させる手段と、を含んで構成されること、
    を特徴とする請求項1に記載の車両の駆動装置。
  3. 前記第1の部材が差動装置のケース部材であり、前記第2の部材が差動装置のリングギヤであり、前記切替部材と、前記差動装置のケース部材と、前記差動装置のリングギヤとに、それぞれ回転軸方向に設けられたスプラインの係合状態により、前記連結位置又は非連結位置の切り替えが行われること、
    を特徴とする請求項2に記載の車両の駆動装置。
  4. 前記第1の部材が車軸と一体回転する部材であり、前記第2の部材が差動装置の出力部材であり、前記切替部材と、前記車軸と一体回転する部材と、前記差動装置の出力部材とに、それぞれ回転軸方向に設けられたスプラインの係合状態により、前記連結位置又は非連結位置の切り替えが行われること、
    を特徴とする請求項2に記載の車両の駆動装置。
  5. 前記駆動力切替機構が、前記第1の部材をホイールハブとし、前記第2の部材を車軸とするフリーホイールハブ機構であること、
    を特徴とする請求項1または2に記載の車両の駆動装置。
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