JP2014091695A - ヒンダードフェノールの製造方法 - Google Patents

ヒンダードフェノールの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014091695A
JP2014091695A JP2012242718A JP2012242718A JP2014091695A JP 2014091695 A JP2014091695 A JP 2014091695A JP 2012242718 A JP2012242718 A JP 2012242718A JP 2012242718 A JP2012242718 A JP 2012242718A JP 2014091695 A JP2014091695 A JP 2014091695A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
oco
coo
acid
independently
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012242718A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6070079B2 (ja
Inventor
Masahiro Horiguchi
雅弘 堀口
Tetsuo Kusumoto
哲生 楠本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Original Assignee
DIC Corp
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DIC Corp, Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical DIC Corp
Priority to JP2012242718A priority Critical patent/JP6070079B2/ja
Priority to CN201310537547.0A priority patent/CN103804158B/zh
Publication of JP2014091695A publication Critical patent/JP2014091695A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6070079B2 publication Critical patent/JP6070079B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Liquid Crystal Substances (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

【課題】 本願発明が解決しようとする課題は、液晶材料に添加し、液晶表示素子を作製した際に、当該液晶表示素子に焼き付きを引き起こしにくいヒンダードフェノールの製造方法及び、当該製造方法により得られる化合物を提供することである。
【解決手段】 少なくとも一つのカルボニル基及び少なくとも一つのヒンダードフェノール骨格を有する化合物(A)の一つ又は複数のカルボニル基を、接触水素化還元によってメチレン基へと変換することによる、少なくとも一つのメチレン基及び少なくとも一つのヒンダードフェノール基を有する化合物(B)の製造方法及び、当該製造方法により得られる化合物を提供し、更に当該化合物を中間体とする化合物並びに、当該化合物を使用した組成物を提供する。
【選択図】 なし

Description

本発明はヒンダードフェノール骨格を有する化合物の製造法、当該製造法により得られた化合物から製造される化合物、当該製造法により得られた化合物を含有する組成物及び当該組成物を用いた樹脂、オイル、オイルフィルター、油脂、インキ、医薬品、化粧品、洗剤、液晶材料、農薬、ポリマー、樹脂、顔料、染料、粘着剤接着剤、印刷物、食品、光学異方体、表示素子又は電子デバイスに関する。
TFT液晶材料に使用される液晶化合物及び添加剤は、ディスプレイに焼き付きを引き起こす不純物を含有しないことは元より、なるべく高純度であることが好ましいとされている。
TFT液晶表示素子の種類の一つであるPSA(Polymer Sustained Alignment)型液晶表示素子は、セル内にプレチルト角を制御するためのポリマー構造を有しており、高コントラスト表示及び高速応答が可能である。この素子は、重合性化合物を添加した液晶組成物をセル内に注入し、電圧を印加した状態でUV照射を行い、重合性化合物を重合させることによって作製される。従って、この素子に使用される液晶化合物及び添加剤には、特にUV照射によってパネルに焼き付き等の悪影響を及ぼす不純物を含有しないことが求められる。
通常、TFT液晶材料の劣化を防止する目的で、酸化防止剤が液晶材料に添加されている。当該酸化防止剤として、製造が容易で、液晶組成物への相溶性が高く、液晶の配向性に悪影響を及ぼさないといった理由から、アルキレン基を有するフェノール誘導体がしばしば利用される(特許文献1〜2)。
このアルキレン基を有するフェノール誘導体の製造方法としては、対応するカルボニルアルキレン基を有するフェノール誘導体中に存在するカルボニル基を、接触水素化により還元する方法が知られている(非特許文献1)。しかしながらこの方法を用いると、カルボニル基の還元と同時に芳香環の核還元が進行し種々の核還元体を生じてしまうため、高品質の目的物を収率良く得ることは困難であった。この問題を解決するために、カルボニルアルキレン基を有するフェノール誘導体中に存在するカルボニル基をヒドロキシル基へと予め還元した後、接触水素化により還元する段階的合成法が報告されている(特許文献3)。この方法によると、種々の核還元体のうちシクロヘキサノール体の副生成を大幅に抑制することが可能である。しかしながら、カルボニル基をヒドロキシル基へと予め還元した後に、後処理・精製工程が必要となることから、工程数が多くなり、好ましくなかった。また、フェノール芳香環上に嵩高い基を有するヒンダードフェノールに適用した場合、副生成する種々の核還元体のうちシクロヘキサノール構造を有する核還元体の生成を抑制することは可能であるものの、シクロヘキサノン構造を有する核還元体の生成を抑制することは困難であった。
そのため、TFT液晶材料等の特に高純度の化合物が要求される分野においては、ヒンダードフェノールに連結したカルボニル基の還元工程において、接触水素化反応が用いられることは無く、クレメンゼン還元又はヒドリド還元が用いられてきた(非特許文献1〜3)。この方法をヒンダードフェノールの製造に採用すると、従来型のTFT液晶材料用途での酸化防止剤としては十分に高品質の酸化防止効果が得られた。一方、前述の通り、接触水素化還元を用いると、ヒンダードフェノール部位の芳香環が核還元された除去困難な副生成物が生じてしまい最終的に得られる化合物の純度が低下してしまうため、当該用途に使用することはできなかった。
しかしながら、PSA型表示素子用液晶材料に対し、クレメンゼン還元又はヒドリド還元によって製造したヒンダードフェノールを添加すると、製造後のパネルが焼き付きを起こしやすいといった問題があった。これは、この還元方法によって製造したヒンダードフェノールに含まれていた極微量の不純物が、パネル製造の際のUV照射工程において、焼き付きに悪影響を及ぼす物質に変質したためであると推定された。
以上の反応経路の他に、アルキレン基を有するヒンダードフェノールの公知の製造方法として、アルキレン基を有するフェノールに、硫酸又はルイス酸存在下、tert−ブチルアルコール、tert−ブチルクロリド又はイソブテンを反応させる方法(特許文献1、非特許文献5)が知られていた。しかしながら、これらの反応経路では反応時間が長時間掛かってしまったり、ガスを反応液中に吹き込むため特殊な設備が必要であったりする問題があった。また、ベンゾキノンを原料とする方法(特許文献4)が知られていたが、原料の合成が煩雑であったりする問題があった。
以上のことから、焼き付きに悪影響を及ぼすような不純物を含有しないアルキレン基を有するヒンダードフェノールの製造方法の開発が求められていた。
特開平9−124529号公報 特開2006−169472号公報 特開2001−233811号公報 US3660505号公報
Organic Reactions誌、1953年、17巻、263−326頁 Synthetic Communications誌、2003年、33巻、2号、199−205頁 Journal of Medicinal Chemistry誌、1989年、32巻、100−104頁 The Journal of Organic Chemistry誌、2005年、70巻、4338−4345頁 Chemische Berichte誌、1985年、118巻、5号、1782−1797頁
本願発明が解決しようとする課題は、高品質なヒンダードフェノールの製造方法及び、当該製造方法により得られる化合物を提供することである。
少なくとも一つのカルボニル基及び少なくとも一つのヒンダードフェノール基を有する化合物(A)の一つ又は複数のカルボニル基を、接触水素化還元によってメチレン基へと変換することによる、少なくとも一つのメチレン基及び少なくとも一つのヒンダードフェノール基を有する化合物(B)の製造方法及び、当該製造方法により得られる化合物を提供し、更に当該化合物を中間体とする化合物並びに、当該化合物を使用した組成物を提供する。
本願発明の製造方法により製造されるヒンダードフェノール骨格を有する化合物は、液晶材料等の組成物に添加した場合に、組成物の変質防止効果が高いことから、種々の組成物の構成部材として有用である。また、本願発明の製造方法により製造される化合物を含有する組成物は樹脂、オイル、オイルフィルター、油脂、インキ、医薬品、化粧品、洗剤、液晶材料、農薬、ポリマー、樹脂、顔料、染料、粘着剤接着剤、印刷物、食品、光学異方体、表示素子又は電子デバイスの用途に有用である。
少なくとも一つのカルボニル基及び少なくとも一つのヒンダードフェノール骨格を有する化合物(A)の一つ又は複数のカルボニル基を、接触水素化還元によってメチレン基へと変換する化合物(B)の製造方法を提供する。但し、ヒンダードフェノールとは、フェノール芳香環上の水素原子が嵩高い置換基により置換された化合物のことを表す。また、そのような構造をヒンダードフェノール骨格と表す。
これらの実施形態において、化合物(A)が、ヒンダードフェノール骨格に直接結合した少なくとも一つのカルボニル基を有することが好ましく、触媒として均一系触媒又は不均一系触媒を用いることが好ましく、水素圧が10MPa以下であることが好ましく、反応温度が−100℃から200℃であることが好ましい。
さらに、化合物(A)は、下記一般式(I)で表される化合物であることが好ましい。
Figure 2014091695
(式中、Gは4価の有機基を表し、Rは下記一般式(II)
Figure 2014091695
(式中、Y及びYは各々独立して、水素原子、炭素原子数1から18のアルキル基、炭素原子数1から18のアルコキシ基又は炭素原子数1から18のアルカノイル基を表し、Spは1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−が各々独立して−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CY=CY−(式中、Yは各々独立して水素原子、炭素原子数1から12のアルキル基、フッ素原子、塩素原子又はシアノ基を表す。)又は−C≡C−で置換されても良い炭素原子数1から20のアルキレン基又は単結合を表し、Xは各々独立して−O−、−S−、−OCH−、−CHO−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−SCH−、−CHS−、−CFO−、−OCF−、−CFS−、−SCF−、−CHCF−、−CFCH−、−CFCF−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−COO−CHCH−、−OCO−CHCH−、−CHCH−COO−、−CHCH−OCO−、−COO−CH−、−OCO−CH−、−CH−COO−、−CH−OCO−、−CY11=CY11−(式中、Y11は各々独立して水素原子、炭素原子数1から12のアルキル基、フッ素原子、塩素原子又はシアノ基を表す。)、−C≡C−又は単結合を表し、Aは各々独立して1,4−フェニレン基、ナフタレン−2,6−ジイル基、1,4−シクロヘキシレン基、1,4−シクロヘキセニレン基、1,4−ビシクロ[2.2.2]オクチレン基、デカヒドロナフタレン−2,6−ジイル基、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基、ピリジン−2,6−ジイル基、ピリミジン−2,5−ジイル基、1,3−ジオキサン−2,5−ジイル基を表すが、これらの基は無置換であるか又は、各々独立してハロゲン、シアノ基、ニトロ基、ペンタフルオロスルフラニル基又は炭素原子数1から10のアルキル基によって置換されていても良いが、このアルキル基は各々独立して1個以上の水素原子がフッ素原子又は塩素原子により置き換えられても良く、このアルキル基上の1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−が各々独立して−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CY=CY−(式中、Yは各々独立して水素原子、炭素原子数1から12のアルキル基、フッ素原子、塩素原子又はシアノ基を表す。)又は−C≡C−に置換されても良く、Zは各々独立して−O−、−S−、−OCH−、−CHO−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−SCH−、−CHS−、−CFO−、−OCF−、−CFS−、−SCF−、−CHCF−、−CFCH−、−CFCF−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−COO−CHCH−、−OCO−CHCH−、−CHCH−COO−、−CHCH−OCO−、−COO−CH−、−OCO−CH−、−CH−COO−、−CH−OCO−、−CY12=CY12−(式中、Y12は各々独立して水素原子、炭素原子数1から12のアルキル基、フッ素原子、塩素原子又はシアノ基を表す。)、−C≡C−、1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−が各々独立して−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CY13=CY13−(式中、Y13は各々独立して水素原子、炭素原子数1から12のアルキル基、フッ素原子、塩素原子又はシアノ基を表す。)又は−C≡C−で置換されても良い炭素原子数1から20のアルキレン基又は単結合を表し、nは0から5の整数を表すが、Aが複数存在する場合にはそれらは同一であっても異なっていてもよく、Zが複数存在する場合にはそれらは同一であっても異なっていてもよい。)を表し、mは1から4の整数を表し、Rが複数存在する場合にはそれらは同一であっても異なっていてもよい。)で表される。
さらに、化合物(B)は、下記一般式(III)で表される化合物であることが好ましい。
Figure 2014091695
(式中、G及びmは一般式(I)と同様の意味を表し、R’は下記一般式(IV)
Figure 2014091695
(式中、Y、Y、Sp、X、A、Z及びnは一般式(II)と同一の意味を表すが、これらの基が一般式(II)において−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CY=CY−、−CY11=CY11−、−CY12=CY12−、−CY13=CY13−(式中、Y、Y11、Y12、Y13は各々独立して水素原子、炭素原子数1から12のアルキル基、フッ素原子、塩素原子又はシアノ基を表す。)又は−C≡C−を表す場合、一般式(IV)において各々−CH−CH−COO−、−CH−CH−OCO−、−COO−CH−CH−、−OCO−CH−CH−、−CHY−CHY−、−CHY11−CHY11−、−CHY12−CHY12−、−CHY13−CHY13−又は−CH−CH−を表す。)を表す。)
さらに一般式(I)及び一般式(II)で表される化合物は液晶組成物とした際に、他の成分との相溶性の観点から、Y及びYは各々独立して、水素原子、炭素原子数1から18のアルキル基又は炭素原子数1から18のアルコキシ基である場合が好ましく、各々独立して、水素原子、炭素原子数1から8のアルキル基又は炭素原子数1から8のアルコキシ基である場合がより好ましく、Y及びYのうち一方が水素原子を表し、他方が水素原子、炭素原子数1から8のアルキル基又は炭素原子数1から8のアルコキシ基である場合がさらに好ましく、Y及びYがtert−ブチル基である場合が特に好ましく、Spは1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−が各々独立して−O−、−COO−又は−OCO−で置換されても良い炭素原子数1から20のアルキレン基又は単結合である場合が好ましく、1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−が各々独立して−O−で置換されても良い炭素原子数1から20のアルキレン基又は単結合である場合がより好ましく、炭素原子数1から20のアルキレン基又は単結合である場合がさらに好ましく、炭素原子数1から10のアルキレン基又は単結合である場合がさらにより好ましく、炭素原子数1から5のアルキレン基又は単結合である場合がさらにより好ましく、炭素原子数1から5のアルキレン基である場合が特に好ましく、Xは各々独立して−O−、−OCH−、−CHO−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−COO−CHCH−、−OCO−CHCH−、−CHCH−COO−、−CHCH−OCO−、−CY=CY−(式中、Yは各々独立して水素原子、炭素原子数1から12のアルキル基、フッ素原子、塩素原子又はシアノ基を表す。)、−C≡C−又は単結合である場合が好ましく、各々独立して−O−、−COO−、−OCO−又は単結合である場合がより好ましく、各々独立して−O−又は単結合である場合がさらにより好ましく、各々独立して単結合である場合が特に好ましく、Aは各々独立して無置換若しくは、各々独立してハロゲン又は各々独立して1個以上の水素原子がフッ素原子又は塩素原子により置き換えられても良く、1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−が各々独立して−O−、−COO−又は−OCO−に置換されても良い炭素原子数1から10のアルキル基によって置換されても良い1,4−フェニレン基、ナフタレン−2,6−ジイル基、1,4−シクロヘキシレン基、1,3−ジオキサン−2,5−ジイル基である場合が好ましく、各々独立して無置換若しくは、各々独立してフッ素原子又は塩素原子若しくは、各々独立して1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−が各々独立して−O−、−COO−又は−OCO−に置換されても良い炭素原子数1から10のアルキル基によって置換されても良い1,4−フェニレン基、ナフタレン−2,6−ジイル基、1,4−シクロヘキシレン基、1,3−ジオキサン−2,5−ジイル基である場合がより好ましく、各々独立して無置換若しくは、各々独立してフッ素原子若しくは、各々独立して1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−が各々独立して−O−に置換されても良い炭素原子数1から5のアルキル基によって置換されても良い1,4−フェニレン基又は1,4−シクロヘキシレン基である場合がさらに好ましく、各々独立して無置換若しくは、各々独立してフッ素原子、メチル基、エチル基又はメトキシ基によって置換されても良い1,4−フェニレン基又は1,4−シクロヘキシレン基である場合がさらにより好ましく、各々独立して無置換若しくは、各々独立してフッ素原子、メチル基又はメトキシ基によって置換されても良い1,4−フェニレン基又は無置換の1,4−シクロヘキシレン基である場合が特に好ましく、Zは各々独立して−O−、−OCH−、−CHO−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−COO−CHCH−、−OCO−CHCH−、−CHCH−COO−、−CHCH−OCO−、−CY=CY−(式中、Yは各々独立して水素原子、炭素原子数1から12のアルキル基、フッ素原子、塩素原子又はシアノ基を表す。)、−C≡C−、1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−が各々独立して−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CY=CY−(式中、Yは各々独立して水素原子、炭素原子数1から12のアルキル基、フッ素原子、塩素原子又はシアノ基を表す。)又は−C≡C−で置換されても良い炭素原子数1から20のアルキレン基又は単結合である場合が好ましく、各々独立して−OCH−、−CHO−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−COO−CHCH−、−OCO−CHCH−、−CHCH−COO−、−CHCH−OCO−、−CY=CY−(式中、Yは各々独立して水素原子、炭素原子数1から4のアルキル基又はフッ素原子を表す。)、−C≡C−、1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−が各々独立して−O−、−COO−又は−OCO−で置換されても良い炭素原子数1から20のアルキレン基又は単結合である場合がより好ましく、各々独立して−OCH−、−CHO−、−COO−、−OCO−、1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−が各々独立して−O−、−COO−又は−OCO−で置換されても良い炭素原子数1から20のアルキレン基又は単結合である場合がさらに好ましく、各々独立して−COO−、−OCO−、1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−が各々独立して−O−で置換されても良い炭素原子数1から20のアルキレン基又は単結合である場合がさらにより好ましく、各々独立して−COO−、−OCO−又は単結合である場合が特に好ましく、nは0から3の整数である場合が好ましく、0から2の整数である場合がより好ましく、0又は1である場合がさらに好ましく、0である場合が特に好ましく、mは1から4の整数である場合が好ましく、1、2又は4である場合がより好ましく、1又は2である場合が特に好ましい。
さらに一般式(III)及び一般式(IV)で表される化合物は液晶組成物とした際に、他の成分との相溶性の観点から、Y及びYは各々独立して、水素原子、炭素原子数1から18のアルキル基又は炭素原子数1から18のアルコキシ基である場合が好ましく、各々独立して、水素原子、炭素原子数1から8のアルキル基又は炭素原子数1から8のアルコキシ基である場合がより好ましく、Y及びYのうち一方が水素原子を表し、他方が水素原子、炭素原子数1から8のアルキル基又は炭素原子数1から8のアルコキシ基である場合がさらに好ましく、Y及びYがtert−ブチル基である場合が特に好ましく、Spは1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−が各々独立して−O−、−COO−又は−OCO−で置換されても良い炭素原子数1から20のアルキレン基又は単結合である場合が好ましく、1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−が各々独立して−O−で置換されても良い炭素原子数1から20のアルキレン基又は単結合である場合がより好ましく、炭素原子数1から20のアルキレン基又は単結合である場合がさらに好ましく、炭素原子数1から10のアルキレン基又は単結合である場合がさらにより好ましく、炭素原子数1から5のアルキレン基又は単結合である場合がさらにより好ましく、炭素原子数1から5のアルキレン基である場合が特に好ましく、Xは各々独立して−O−、−OCH−、−CHO−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−COO−CHCH−、−OCO−CHCH−、−CHCH−COO−、−CHCH−OCO−、−CY=CY−(式中、Yは各々独立して水素原子、炭素原子数1から12のアルキル基、フッ素原子、塩素原子又はシアノ基を表す。)、−C≡C−又は単結合である場合が好ましく、各々独立して−O−、−COO−、−OCO−又は単結合である場合がより好ましく、各々独立して−O−又は単結合である場合がさらにより好ましく、各々独立して単結合である場合が特に好ましく、Aは各々独立して無置換若しくは、各々独立してハロゲン又は各々独立して1個以上の水素原子がフッ素原子又は塩素原子により置き換えられても良く、1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−が各々独立して−O−、−COO−又は−OCO−に置換されても良い炭素原子数1から10のアルキル基によって置換されても良い1,4−フェニレン基、ナフタレン−2,6−ジイル基、1,4−シクロヘキシレン基、1,3−ジオキサン−2,5−ジイル基である場合が好ましく、各々独立して無置換若しくは、各々独立してフッ素原子又は塩素原子若しくは、各々独立して1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−が各々独立して−O−、−COO−又は−OCO−に置換されても良い炭素原子数1から10のアルキル基によって置換されても良い1,4−フェニレン基、ナフタレン−2,6−ジイル基、1,4−シクロヘキシレン基、1,3−ジオキサン−2,5−ジイル基である場合がより好ましく、各々独立して無置換若しくは、各々独立してフッ素原子若しくは、各々独立して1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−が各々独立して−O−に置換されても良い炭素原子数1から5のアルキル基によって置換されても良い1,4−フェニレン基又は1,4−シクロヘキシレン基である場合がさらに好ましく、各々独立して無置換若しくは、各々独立してフッ素原子、メチル基、エチル基又はメトキシ基によって置換されても良い1,4−フェニレン基又は1,4−シクロヘキシレン基である場合がさらにより好ましく、各々独立して無置換若しくは、各々独立してフッ素原子、メチル基又はメトキシ基によって置換されても良い1,4−フェニレン基又は無置換の1,4−シクロヘキシレン基である場合が特に好ましく、Zは各々独立して−O−、−OCH−、−CHO−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−COO−CHCH−、−OCO−CHCH−、−CHCH−COO−、−CHCH−OCO−、−CY=CY−(式中、Yは各々独立して水素原子、炭素原子数1から12のアルキル基、フッ素原子、塩素原子又はシアノ基を表す。)、−C≡C−、1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−が各々独立して−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CY=CY−(式中、Yは各々独立して水素原子、炭素原子数1から12のアルキル基、フッ素原子、塩素原子又はシアノ基を表す。)又は−C≡C−で置換されても良い炭素原子数1から20のアルキレン基又は単結合である場合が好ましく、各々独立して−OCH−、−CHO−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−COO−CHCH−、−OCO−CHCH−、−CHCH−COO−、−CHCH−OCO−、−CY=CY−(式中、Yは各々独立して水素原子、炭素原子数1から4のアルキル基又はフッ素原子を表す。)、−C≡C−、1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−が各々独立して−O−、−COO−又は−OCO−で置換されても良い炭素原子数1から20のアルキレン基又は単結合である場合がより好ましく、各々独立して−OCH−、−CHO−、−COO−、−OCO−、1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−が各々独立して−O−、−COO−又は−OCO−で置換されても良い炭素原子数1から20のアルキレン基又は単結合である場合がさらに好ましく、各々独立して−COO−、−OCO−、1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−が各々独立して−O−で置換されても良い炭素原子数1から20のアルキレン基又は単結合である場合がさらにより好ましく、各々独立して−COO−、−OCO−又は単結合である場合が特に好ましく、nは0から3の整数である場合が好ましく、0から2の整数である場合がより好ましく、0又は1である場合がさらに好ましく、0である場合が特に好ましく、mは1から4の整数である場合が好ましく、1、2又は4である場合がより好ましく、1又は2である場合が特に好ましい。
以下にさらに具体的な実施形態を記載する。
接触水素還元に使用する触媒としては、均一系触媒又は不均一系触媒が好ましいが、合成の容易さ及び精製のしやすさの観点から不均一系触媒がより好ましい。好ましい金属種としては、パラジウム、白金、イリジウム、ルテニウム、ロジウム、金、銀、ニッケルが挙げられるが、これら単体であっても、酸化物、水酸化物、塩、合金、担持金属であっても良い。具体例としては、Pdカーボン、Pdアルミナ、Pd硫酸バリウム、Pdブラック、Pd炭酸カルシウム、酸化パラジウム、水酸化パラジウム、Ptカーボン、Ptサルファイテッドカーボン、Ptアルミナ、Ptブラック、酸化白金、ニッケル、ラネーニッケル、Ruカーボン、Ruアルミナ、Ruブラック、酸化ルテニウム、Ruチタニア、Rhカーボン、Rhアルミナ、Rhブラック、酸化ロジウム、塩化パラジウム(II)、硝酸パラジウム(II)、硫酸パラジウム(II)、酢酸パラジウム(II)、プロピオン酸パラジウム(II)、ジニトロジアンミンパラジウム(II)、臭化パラジウム(II)、ヨウ化パラジウム(II)、ジクロロビス(アセトニトリル)パラジウム(II)、ジクロロビス(ベンゾニトリル)パラジウム(II)、ジクロロ(η−1,5−シクロオクタジエン)パラジウム(II)、ジクロロ(η−2,5−ノルボルナジエン)パラジウム(II)、ジ−μ−クロロビス[(η−アリル)パラジウム(II)]、ビス(アセチルアセトナト)パラジウム(II)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、テトラアンミンパラジウム(II)塩化物水和物、テトラクロロパラジウム(II)酸、テトラクロロパラジウム(II)酸ナトリウム、テトラクロロパラジウム(II)酸カリウム、テトラクロロパラジウム(II)酸アンモニウム、ヘキサクロロパラジウム(IV)酸カリウム、ヘキサクロロパラジウム(IV)酸アンモニウム、テトラブロモパラジウム(II)酸、テトラブロモパラジウム(II)酸リチウム、テトラブロモパラジウム(II)酸ナトリウム、テトラブロモパラジウム(II)酸カリウム、テトラブロモパラジウム(II)酸アンモニウム、テトラブロモパラジウム(II)酸セチルトリメチルアンモニウム、硫酸パラジウム(II)水和物、シアン化パラジウム(II)、テトラシアノパラジウム(II)酸カリウム水和物、テトラニトロパラジウム(II)酸カリウム水和物、テトラアンミンパラジウム(II)塩化物、テトラアンミンパラジウム(II)酢酸塩、テトラアンミンパラジウム(II)硝酸塩、テトラアンミンパラジウム(II)硫酸塩水和物、テトラアンミンパラジウム(II)スルファミン酸塩、テトラアンミンパラジウム(II)メタンスルホン酸塩、トランス−ジクロロジアンミンパラジウム(II)、トランス−ジブロモジアンミンパラジウム(II)、ビス(エチレンジアミン)パラジウム(II)塩化物、ジクロロ(エチレンジアミン)パラジウム(II)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)、ビス(ジメチルグリオキシマト)パラジウム(II)、テトラアンミンパラジウム(II)炭酸塩、テトラアンミンパラジウム(II)酢酸塩、ジクロロビス(N,N’−ジメチルホルムアミド)パラジウム(II)、テトラヒドロキソパラジウム(II)酸ナトリウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロライド、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロライドジクロロメタン付加物、ヘキサクロロ白金(IV)酸水和物、ヘキサクロロ白金(IV)酸カリウム、ヘキサクロロ白金(IV)酸アンモニウム、シス−ジクロロジアンミン白金(II)、シス−ジニトロジアンミン白金(II)、シス−ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)白金(II)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)白金(0)、テトラアンミン白金(II)塩化物水和物、塩化白金(II)、ヨウ化白金(II)、ヘキサクロロ白金(IV)酸ナトリウム、ヘキサクロロ白金(IV)酸水和物、ヘキサクロロ白金(IV)酸カリウム、ヘキサクロロ白金(IV)酸アンモニウム、テトラクロロ白金(II)酸、テトラクロロ白金(II)酸カリウム、テトラクロロ白金(II)酸アンモニウム、テトラブロモ白金(II)酸カリウム、テトラニトロ白金(II)酸カリウム、テトラシアノ白金(II)酸カリウム水和物、テトラキス(チオシアナト)白金(II)酸カリウム、ヘキサヒドロソ白金(IV)酸、ヘキサヒドロソ白金(IV)酸カリウム水和物、テトラアンミン白金(II)酢酸塩、テトラアンミン白金(II)酢酸塩水和物、テトラアンミン白金(II)硝酸塩、テトラアンミン白金(II)硫酸塩、クロロペンタアンミン白金(IV)塩化物水和物、ヒドロキソペンタアンミン白金(IV)塩化物水和物、テトラクロロ白金(II)酸テトラアンミン白金(II)、トランス−ジクロロジアンミン白金(II)、シス−ビス(チオシアナト)ジアンミン白金(II)、シス−ジヨードジアンミン白金(II)、シス−ジクロロビス(イソプロピルアミン)白金(II)、トランス−ジクロロビス(イソプロピルアミン)白金(II)、ビス(アセチルアセトナト)白金(II)、ビス(ジベンジリデンアセトン)白金(0)、ジクロロ(η−1,5−シクロオクタジエン)白金(II)、ヘキサクロロ白金(IV)酸リチウム、テトラシアノ白金(II)酸バリウム水和物、テトラアンミン白金(II)スルファミン酸塩、テトラアンミン白金(II)炭酸塩、ヘキサヒドロキソ白金(IV)酸ナトリウム、クロロビス(アセチルアセトナト)白金(II)酸カリウム水和物、テトラアンミン白金(II)炭酸水素、Pt−VTS−IPA、Pt−VTS−キシレン、Pt−VTS−トルエン、Pt−CTS−IPA、Pt−CTS−キシレン、Pt−CTS−トルエン、塩化ルテニウム水和物、トリス(アセチルアセトナト)ルテニウム(III)、ドデカカルボニル三ルテニウム(0)、クロロペンタアンミンルテニウム(III)塩化物、ヘキサアンミンルテニウム(III)塩化物、ジクロロベンゼンルテニウム(II)ダイマー、ジクロロ(tert−ブチルビニリデン)ビストリシクロヘキシルホスフィンルテニウム(II)、ジクロロ(p−シメン)ルテニウム(II)ダイマー、ジヨード(p−シメン)ルテニウム(II)ダイマー、臭化ルテニウム水和物、ヨウ化ルテニウム(III)、ペンタクロロアクアルテニウム(III)酸アンモニウム、ペンタクロロアクアルテニウム(III)酸カリウム,ヘキサクロロルテニウム(IV)酸アンモニウム、ヘキサクロロルテニウム(IV)酸カリウム、ペンタクロロニトロシルルテニウム酸(II)カリウム、硝酸Ruニトロシル水溶液(トリニトラトニトロシルジアクアルテニウム溶液)、ルテニウム(VI)酸ナトリウム、ヘキサアンミンルテニウム(II)塩化物、ヘキサアンミンルテニウム(II)臭化物、ヘキサアンミンルテニウム(III)臭化物、ヘキサアンミンルテニウム(III)ヨウ化物、ヘキサアンミンルテニウム(III)硫酸塩水和物、ヘキサアンミンルテニウム(III)硝酸塩、ジ−μ−オキソテトラデカアンミン三ルテニウム(III−IV)塩化物水和物、ブロモペンタアンミンルテニウム(III)臭化物、ニトロシルペンタアンミンルテニウム(III)塩化物、ヒドロキソニトロシルテトラアンミンルテニウム(II)硝酸塩、ホルマトジカルボニルルテニウム(I)、μ3−オキソ−ヘキサ−μアセタトトリアクア三ルテニウム(I)酢酸塩水和物、ジクロロ(η−1,5−シクロオクタジエン)ルテニウム(II)、ジクロロテトラキス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム(II)、ジクロロトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム(II)、クロロヒドリドトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム(II)トルエン付加物、ジヒドリドテトラキス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム(II)、ヘキサシアノルテニウム(II)酸カリウム水和物、ヒドロキソニトロシルテトラアンミンルテニウム(II)硝酸塩、テトラニトロヒドロキソニトロシルルテニウム(II)酸カリウム、クロロヒドリドカルボニルトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム(II)、ジヒドリドカルボニルトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム(II)、デカクロロ−μ−オキソ二ルテニウム(IV)酸カリウム水和物、塩化ロジウム(III)水和物、ヨウ化ロジウム(III)、硝酸ロジウム(III)、硫酸ロジウム(III)、酢酸ロジウム(II)、クロロトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)、クロロカルボニルビス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)、トランス−ヒドリドカルボニルトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)、ジ−μ−クロロテトラカルボニル二ロジウム(I)、ドデカカルボニル四ロジウム(0)、ヘキサデカカルボニル六ロジウム(0)、(アセチルアセトナト)ジカルボニルロジウム(I)、トリス(アセチルアセトナト)ロジウム(III)、ジ−μ−クロロビス[(η−1,5−シクロオクタジエン)ロジウム(I)]、ジアセタトビス(シクロオクタジエン)二ロジウム(I)、臭化ロジウム(III)水和物、ヘキサクロロロジウム(III)酸、ヘキサブロモロジウム(III)酸、水酸化ロジウム(III)水和物、リン酸ロジウム(III)、ヘキサニトロロジウム(III)酸カリウム、クロロペンタアンミンロジウム(III)塩化物、ペンタアンミンアクアロジウム(III)硝酸塩水和物、ヘキサアンミンロジウム(III)塩化物、ヘキサアンミンロジウム(III)酸性硝酸塩、(アセチルアセトナト)カルボニル(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)、ジ−μ−クロロジカルボニルビス(トリフェニルホスフィン)二ロジウム(I)、安息香酸ロジウム(II)、オクタン酸ロジウム(II)、酢酸ロジウム(II)水和物、ヘキサクロロロジウム(III)酸アンモニウム水和物、ペンタクロロアクアロジウム(III)酸アンモニウム、ペンタアンミンアクアロジウム(III)塩化物、ペンタアンミンアクアロジウム(III)硝酸塩溶液、ヘキサニトロロジウム(III)酸ナトリウム、ヘキサシアノロジウム(III)酸カリウム、アセチルアセトナト[(η−1,5−シクロオクタジエン)ロジウム(I)]、ジクロロビス[(ノルボルナジエン)ロジウム(I)]、シアン化金(I)、ジシアノ金(I)酸カリウム、テトラクロロ金(III)酸水和物、テトラシアノ金(III)酸カリウム、ジスルフィド金(I)酸ナトリウム、ジスルフィド金(I)アンモニウム、テトラクロロ金(III)酸ナトリウム、テトラクロロ金(III)酸カリウム水和物、クロロ(トリエチルホスフィン)金(I)、クロロ(トリフェニルホスフィン)金(I)、ジシアノ金(I)酸アンモニウム、ジシアノ金(I)酸バリウム水和物、塩化イリジウム水和物、ヘキサクロロイリジウム(IV)酸、ヘキサクロロイリジウム(IV)酸アンモニウム、ヘキサクロロイリジウム(IV)酸カリウム、ヘキサクロロイリジウム(IV)酸ナトリウム水和物、ヘキサクロロイリジウム(III)酸ナトリウム水和物、ヘキサクロロイリジウム(III)酸カリウム水和物、臭化イリジウム(III)水和物、ヘキサブロモイリジウム(III)酸、酸化イリジウム(IV)、トリス(オキサラト)イリジウム(III)酸カリウム水和物、クロロペンタアンミンイリジウム(III)塩化物水和物、クロロカルボニルビス(トリフェニルホスフィン)イリジウム(I)、ジ−μ−クロロビス(η−1,5−シクロオクタジエン)二イリジウム(I)、ヘキサニトロイリジウム(III)ナトリウム、ヘキサブロモイリジウム(IV)酸カリウム、ペンタクロロアクアイリジウム(III)酸カリウム、シアン化金(I)、ジシアノ金(I)酸カリウム、テトラクロロ金(III)酸水和物、テトラシアノ金(III)酸カリウム、ジスルフィド金(I)酸ナトリウム、ジスルフィド金(I)酸アンモニウム、テトラクロロ金(I
II)酸ナトリウム、テトラクロロ金(III)酸カリウム水和物、クロロ(トリエチルホスフィン)金(I)、クロロ(トリフェニルホスフィン)金(I)、ジシアノ金(I)酸アンモニウム、ジシアノ金(I)酸バリウム水和物、塩化イリジウム水和物、ヘキサクロロイリジウム(IV)酸、ヘキサクロロイリジウム(IV)酸アンモニウム、ヘキサクロロイリジウム(IV)酸カリウム、ヘキサクロロイリジウム(IV)酸ナトリウム水和物、ヘキサクロロイリジウム(III)酸ナトリウム水和物、ヘキサクロロイリジウム(III)酸カリウム水和物、臭化イリジウム(III)水和物、ヘキサブロモイリジウム(III)酸、酸化イリジウム(IV)、トリス(オキサラト)イリジウム(III)酸カリウム水和物、クロロペンタアンミンイリジウム(III)塩化物水和物、クロロカルボニルビス(トリフェニルホスフィン)イリジウム(I)、ジ−μ−クロロビス(η−1,5−シクロオクタジエン)二イリジウム(I)、ヘキサニトロイリジウム(III)ナトリウム、ヘキサブロモイリジウム(IV)酸カリウム、ペンタクロロアクアイリジウム(III)酸カリウムが挙げられるが、不均一系触媒として、Pdカーボン、Pdアルミナ、Pd硫酸バリウム、Pdブラック、Pd炭酸カルシウム、酸化パラジウム、水酸化パラジウム、Ptカーボン、Ptサルファイテッドカーボン、Ptアルミナ、Ptブラック、酸化白金、ニッケル、ラネーニッケル、Ruカーボン、Ruアルミナ、Ruブラック、酸化ルテニウム、Ruチタニア、Rhカーボン、Rhアルミナ、Rhブラック、酸化ロジウムがより好ましく、コスト及び入手の容易さの観点から、Pdカーボン、Pdアルミナ、Pd硫酸バリウム、Pdブラック、Pd炭酸カルシウム、酸化パラジウム、水酸化パラジウム、Ptカーボン、Ptサルファイテッドカーボン、Ptアルミナ、Ptブラック、酸化白金、ニッケル、ラネーニッケルがさらに好ましく、Pdカーボン、Pdアルミナ、Pd硫酸バリウム、Pdブラック、Pd炭酸カルシウム、酸化パラジウム、水酸化パラジウム、ニッケル、ラネーニッケルがさらにより好ましく、Pdカーボン、ラネーニッケルがさらにより好ましく、Pdカーボンが特に好ましい。また触媒は含水品であっても乾燥品であっても構わない。
接触水素還元の反応時の圧力は、大気圧を0MPaとして、水素圧が0MPaから10MPaであることが好ましいが、設備の観点及び安全性の観点から大気圧を0MPaとして、水素圧が0MPaから1MPaであることがより好ましく、大気圧を0MPaとして、水素圧が0MPaより大きく、0.5MPaまでであることが特に好ましい。
接触水素還元の反応温度は、−100℃から200℃であることが好ましく、設備の観点及び収率の観点から、−20℃から100℃であることがより好ましく、0℃から60℃であることがさらに好ましく、0℃から40℃であることがより好ましく、0℃から室温以下であることが特に好ましい。
接触水素還元に使用する反応溶媒としては例えば、tert−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、イソプロピルアルコール、イソペンチルアルコール、シクロヘキサノール、1−ブタノール、2−ブタノール、1−オクタノール、2−メトキシエタノール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、メタノール、メチルシクロヘキサノール、エタノール、プロパノール、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、1,2−ジクロロエチレン、1,1,2,2−テトラクロロエタン、トリクロロエチレン、1−クロロブタン、二硫化炭素、アセトン、アセトニトリル、ベンゾニトリル、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ジエチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールジエチルエーテル、o−ジクロロベンゼン、キシレン、o−キシレン、p−キシレン、m−キシレン、クロロベンゼン、酢酸イソブチル、酢酸イソプロピル、酢酸イソアミル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸プロピル、酢酸ペンチル、酢酸メチル、酢酸2−メトキシエチル、ヘキサメチルリン酸トリアミド、トリス(ジメチルアミノ)ホスフィン、シクロヘキサノン、1,4−ジオキサン、スチレン、テトラクロロエチレン、テトラヒドロフラン、ピリジン、1−メチル−2−ピロリジノン、1,1,1−トリクロロエタン、トルエン、ヘキサン、ペンタン、シクロヘキサン、シクロペンタン、ヘプタン、ベンゼン、メチルイソブチルケトン、tert−ブチルメチルエーテル、メチルエチルケトン、メチルシクロヘキサノン、メチルブチルケトン、ジエチルケトン、ガソリン、コールタールナフサ、石油エーテル、石油ナフサ、石油ベンジン、テレビン油、ミネラルスピリット、水が挙げられるが、収率、後処理及び入手の容易さの観点から、tert−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、イソプロピルアルコール、イソペンチルアルコール、シクロヘキサノール、1−ブタノール、2−ブタノール、1−オクタノール、2−メトキシエタノール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、メタノール、メチルシクロヘキサノール、エタノール、プロパノール、ジエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、o−ジクロロベンゼン、キシレン、o−キシレン、p−キシレン、m−キシレン、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、1−メチル−2−ピロリジノン、トルエン、ヘキサン、ペンタン、シクロヘキサン、シクロペンタン、ヘプタン、ベンゼン、メチルイソブチルケトン、tert−ブチルメチルエーテル、メチルエチルケトン、石油エーテル、水が好ましく、イソプロピルアルコール、メタノール、エタノール、プロパノール、ジエチルエーテル、キシレン、o−キシレン、p−キシレン、m−キシレン、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、トルエン、ヘキサン、ペンタン、シクロヘキサン、シクロペンタン、ヘプタン、ベンゼン、tert−ブチルメチルエーテル、石油エーテル、水がより好ましく、イソプロピルアルコール、メタノール、エタノール、プロパノール、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、トルエン、ヘキサン、ペンタン、シクロヘキサン、シクロペンタン、ヘプタン、tert−ブチルメチルエーテル、水がさらに好ましく、イソプロピルアルコール、メタノール、エタノール、プロパノール、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、tert−ブチルメチルエーテル、水がさらにより好ましい。また、反応溶媒は単一の溶媒であっても前記溶媒を2種類以上混合して用いても構わない。
また、溶媒の一部又は全部に若しくは添加物として酸を用いることも可能である。酸としては、有機酸であっても無機酸であっても良いが、ブレンステッド酸である場合が好ましい。具体例としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、オルトリン酸、ピロリン酸、アルキルスルホン酸、アリールスルホン酸、ホスホン酸、カルボン酸、過塩素酸、リンモリブデン酸、ケイタングステン酸、バナドモリブデン酸、ヘテロポリ酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、プロパンスルホン酸、t−ブチルスルホン酸、2−ヒドロキシプロパンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、トリクロロメタンスルホン酸、ベンゼンホスホン酸、クロロ酢酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、ピバリン酸、吉草酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、シュウ酸、シクロヘキサンカルボン酸、安息香酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、アクリル酸、メタクリル酸、プロピオール酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、メサコン酸、オレイン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、ポリリン酸、固体酸等が挙げられるが、目的物の精製のしやすさの観点から、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、アルキルスルホン酸、アリールスルホン酸、カルボン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、プロパンスルホン酸、t−ブチルスルホン酸、2−ヒドロキシプロパンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、トリクロロメタンスルホン酸、クロロ酢酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、ピバリン酸、吉草酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、シュウ酸、シクロヘキサンカルボン酸、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、メサコン酸、オレイン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、固体酸がより好ましく、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、アルキルスルホン酸、カルボン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、プロパンスルホン酸、t−ブチルスルホン酸、2−ヒドロキシプロパンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、トリクロロメタンスルホン酸、クロロ酢酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、ピバリン酸、シュウ酸、マレイン酸、フマル酸、固体酸がさらに好ましく、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、カルボン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、プロパンスルホン酸、t−ブチルスルホン酸、2−ヒドロキシプロパンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、トリクロロメタンスルホン酸、クロロ酢酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸がさらにより好ましく、塩酸、硫酸、トリフルオロメタンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、ギ酸、酢酸がさらにより好ましく、塩酸、硫酸、ギ酸、酢酸が特に好ましい。溶媒の一部又は全部に若しくは添加物として酸を用いても用いなくても構わないが、反応速度及び収率の観点から、溶媒に酸を任意の割合で加えるか、溶媒として酸のみを用いる場合が好ましく、後処理の容易さの観点から、硫酸等の強酸を用いる場合には、溶媒に酸を任意の割合で加える場合がより好ましく、溶媒100体積部に対し酸を0.0001体積部から100体積部の割合で加える場合がさらに好ましく、溶媒100体積部に対し酸を0.001体積部から50体積部の割合で加える場合がさらにより好ましく、溶媒100体積部に対し酸を0.01体積部から10体積部の割合で加える場合がさらにより好ましく、溶媒100体積部に対し酸を0.1体積部から10体積部の割合で加える場合が特に好ましく、酢酸等の弱酸を用いる場合には、溶媒と酸との体積比が溶媒:酸=100:0.1から0:100即ち溶媒として酸を用いる場合が好ましく、溶媒と酸との体積比が溶媒:酸=100:1から0:100即ち溶媒として酸のみを用いる場合がより好ましく、溶媒と酸との体積比が溶媒:酸=10:1から0:100即ち溶媒として酸のみを用いる場合がさらに好ましく、溶媒と酸との体積比が溶媒:酸=5:1から0:100即ち溶媒として酸のみを用いる場合がさらにより好ましく、溶媒と酸との体積比が0:100即ち溶媒として酸のみを用いる場合が特に好ましい。さらに具体的には、溶媒に対し硫酸又は塩酸を0.01体積%から10体積%加えるか、溶媒に対しギ酸又は酢酸を10体積%以上若しくはギ酸又は酢酸のみを溶媒とする場合が好ましく、溶媒に対し硫酸又は塩酸を0.1体積%から5体積%加えるか、溶媒に対しギ酸又は酢酸を50体積%以上若しくはギ酸又は酢酸のみを溶媒とする場合がより好ましい。
以下、実施例を挙げて本発明を更に記述するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。以下の実施例及び比較例の組成物における「%」は『質量%』を意味する。水素圧は、大気圧を0MPaとした場合の圧力を意味する。以下に本願発明の製法及び比較例の製法によって製造した化合物について記述するが、わかりやすくするために、本願発明の製法によって製造した化合物を(I−1)のように末尾に数字のみを付記し、比較例の製法によって製造した化合物を(I−1a)のように末尾にアルファベットを付記する。
化合物の純度はGC又はUPLCによって分析した。分析条件は以下の通りである。
(GC分析条件)
カラム:Agilent Technologies,J&W Column DB−1HT,15m×0.25mm×0.10μm
温度プログラム:100℃(1分間)−(20℃/分間)−250℃−(10℃/分間)−380℃−(7℃/分間)−400℃(2.64分間)
注入口温度:350℃
検出器温度:400℃
(UPLC分析条件)
カラム:Waters ACQUITY UPLC BEH C18,2.1×100mm,1.7μm
溶出溶媒:アセトニトリル/水(90:10)
流速:0.5mL/min
検出器:UV,210nm
カラムオーブン:40℃
(実施例1)式(I−1)で表される化合物の製造
Figure 2014091695
撹拌装置を備えたフラスコに、式(I−1−1)で表される化合物 5.00g(24.2ミリモル)、式(I−1−2)で表される化合物 2.11g(12.1ミリモル)、トリフルオロ酢酸無水物 5.09g(24.2ミリモル)を加え混合した。5時間撹拌した後、ジクロロメタンで希釈し、分液処理、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル)及び分散洗浄(ヘキサン)によって精製することにより、式(I−1−3)で表される化合物 5.31g(9.64ミリモル)を得た。
200mLのオートクレーブに式(I−1−3)で表される化合物 5.31g(9.64ミリモル)、テトラヒドロフラン 50mL、濃硫酸 0.25mL及び5%Pdカーボン(50%含水) 0.27gを加え、水素圧 0.1MPa、室温で3時間撹拌した。触媒をセライトを用いて除去した後、溶媒を留去した。得られた粗生成物をトルエンに溶解させ、食塩水で洗浄した。有機層をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)で精製した後、再結晶(アセトン)することにより、目的の式(I−1)で表される化合物 4.28gを得た。純度99.78%であった。不純物として下記式(I−1i)
Figure 2014091695
で表されるシクロヘキサノン骨格を有する核還元体0.03%を含有していた。
H NMR(CDCl)δ 1.34(m,8H),1.43(s,36H),1.59(m,4H),2.50(t,4H),5.00(s,2H),6.97(s,4H)ppm.
13C NMR(CDCl)δ 29.5,29.6,30.3,32.0,34.2,36.0,124.7,133.5,135.5,151.6ppm
LRMS(EI) m/z 522(100)
(比較例1)式(I−1a)で表される化合物の製造
Figure 2014091695
撹拌装置を備えたフラスコに水30mL、亜鉛粉末30g及び塩化水銀(II)1gを加え、30分間撹拌した。水をデカンテーションし、亜鉛アマルガムを水で洗浄した。反応容器に式(I−1−3)で表される化合物 8.26g(15.0ミリモル)、エタノール 120mL、亜鉛アマルガムを加えた。撹拌しながら、濃塩酸 30mL、水 30mLの混合水溶液を滴下した。12時間加熱還流し、トルエン 100mLを加えた。5分間撹拌した後、固体を濾過した。有機層を水で3回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。クロマトグラフィー(シリカゲル)及び再結晶(アセトン)することにより、目的の式(I−1a)で表される化合物 3.20gを得た。純度99.75%であった。不純物として式(I−1i)で表されるシクロヘキサノン骨格を有する核還元体は検出されなかった。
H NMR(CDCl)δ 1.34(m,8H),1.43(s,36H),1.59(m,4H),2.50(t,4H),5.00(s,2H),6.97(s,4H)ppm.
13C NMR(CDCl)δ 29.5,29.6,30.3,32.0,34.2,36.0,124.7,133.5,135.5,151.6ppm
LRMS(EI) m/z 522(100)
(比較例2)式(I−1b)で表される化合物の製造
Figure 2014091695
撹拌装置を備えた反応容器に式(I−1−3)で表される化合物9.68g(17.6ミリモル)及び2−プロパノール 500mLを加えた。水素化ホウ素ナトリウム 2.0g(53ミリモル)を加え、室温で22時間撹拌した。水素化ホウ素ナトリウム 0.8g(21ミリモル)を追加しさらに1時間撹拌した。2N塩酸及び氷に、反応液を注いだ。析出した固体を濾過した。クロマトグラフィー(シリカゲル)及び再結晶(アセトン)することにより、目的の式(I−1b)で表される化合物 2.23gを得た。純度99.73%であった。不純物として式(I−1i)で表されるシクロヘキサノン骨格を有する核還元体は検出されなかった。
H NMR(CDCl)δ 1.34(m,8H),1.43(s,36H),1.59(m,4H),2.50(t,4H),5.00(s,2H),6.97(s,4H)ppm.
13C NMR(CDCl)δ 29.5,29.6,30.3,32.0,34.2,36.0,124.7,133.5,135.5,151.6ppm
LRMS(EI) m/z 522(100)
(実施例2)式(I−2)で表される化合物の製造
Figure 2014091695
撹拌装置を備えたフラスコに、式(I−1−1)で表される化合物 5.00g(24.2ミリモル)、式(I−2−1)で表される化合物 3.15g(24.2ミリモル)、トリフルオロ酢酸無水物 5.09g(24.2ミリモル)を加え混合した。5時間撹拌した後、ジクロロメタンで希釈し、分液処理、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル)によって精製することにより、式(I−2−2)で表される化合物 6.46g(20.3ミリモル)を得た。
200mLのオートクレーブに式(I−2−2)で表される化合物 6.46g(20.3ミリモル)、テトラヒドロフラン 30mL、酢酸 60mL及び5%Pdカーボン(50%含水) 0.32gを加え、水素圧 0.5MPa、室温で3時間撹拌した。触媒をセライトを用いて除去した後、テトラヒドロフランを留去した。得られた粗生成物をトルエンに溶解させ、食塩水で洗浄した。有機層をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)で精製することにより、目的の式(I−2)で表される化合物 5.06gを得た。純度99.58%であった。不純物として下記式(I−2i)
Figure 2014091695
で表されるシクロヘキサノン骨格を有する核還元体0.32%を含有していた。
H NMR(CDCl)δ 0.89(t,3H),1.31(m,8H),1.44(s,18H),1.58(m,2H),2.51(t,2H),5.01(s,2H),6.97(s,2H)ppm.
13C NMR(CDCl)δ 14.1,22.6,29.2,29.6,30.3,31.8,32.0,34.2,36.0,124.8,133.5,135.5,151.6ppm
LRMS(EI) m/z 304(100)
(比較例3)式(I−2a)で表される化合物の製造
Figure 2014091695
比較例1と同様の方法によって製造し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル)によって精製を行い、式(I−2a)で表される化合物を合成した。純度99.83%であった。不純物として式(I−2i)で表されるシクロヘキサノン骨格を有する核還元体は検出されなかった。
H NMR(CDCl)δ 0.89(t,3H),1.31(m,8H),1.44(s,18H),1.58(m,2H),2.51(t,2H),5.01(s,2H),6.97(s,2H)ppm.
13C NMR(CDCl)δ 14.1,22.6,29.2,29.6,30.3,31.8,32.0,34.2,36.0,124.8,133.5,135.5,151.6ppm
LRMS(EI) m/z 304(100)
(比較例4)式(I−2b)で表される化合物の製造
Figure 2014091695
撹拌装置及び温度計を備えた反応容器に式(I−2−2)で表される化合物 3.10g(9.74ミリモル)、トリフルオロ酢酸 30mLを加えた。氷冷しながらシアノ水素化ホウ素ナトリウム 2.06g(39.0ミリモル)を加えた。3時間撹拌した後、塩酸に注いだ。トルエンを加え、重曹水及び食塩水で洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を留去した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル)で精製することにより、目的の式(I−2b)で表される化合物 2.02gを得た。純度99.79%であった。不純物として式(I−2i)で表されるシクロヘキサノン骨格を有する核還元体は検出されなかった。
H NMR(CDCl)δ 0.89(t,3H),1.31(m,8H),1.44(s,18H),1.58(m,2H),2.51(t,2H),5.01(s,2H),6.97(s,2H)ppm.
13C NMR(CDCl)δ 14.1,22.6,29.2,29.6,30.3,31.8,32.0,34.2,36.0,124.8,133.5,135.5,151.6ppm
LRMS(EI) m/z 304(100)
(実施例3)式(I−3)で表される化合物の製造
Figure 2014091695
撹拌装置を備えたフラスコに、式(I−1−1)で表される化合物 5.00g(24.2ミリモル)、式(I−3−1)で表される化合物 6.46g(24.2ミリモル)、トリフルオロ酢酸無水物 5.09g(24.2ミリモル)を加え混合した。5時間撹拌した後、ジクロロメタンで希釈し、分液処理、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル)によって精製することにより、式(I−3−2)で表される化合物 8.93g(19.6ミリモル)を得た。
200mLのオートクレーブに式(I−3−2)で表される化合物 8.93g(19.6ミリモル)、テトラヒドロフラン 89mL、濃硫酸 0.89mL及び5%Pdカーボン(50%含水) 0.45gを加え、水素圧 0.2MPa、室温で2時間撹拌した。触媒をセライトを用いて除去した後、溶媒を留去した。得られた粗生成物をトルエンに溶解させ、食塩水で洗浄した。有機層をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)で精製することにより、目的の式(I−3)で表される化合物 6.92gを得た。純度99.45%であった。不純物として下記式(I−3i)
Figure 2014091695
で表されるシクロヘキサノン骨格を有する核還元体0.32%を含有していた。
H NMR(CDCl)δ 0.95〜1.59(m,29H),2.50(t,4H),5.00(s,2H),6.97(s,4H)ppm.
13C NMR(CDCl)δ 14.4,20.5,26.8,26.8,29.3,29.4,30.9,30.9,31.6,34.7,37.1,37.3,38.3,41.6,41.6,124.7,133.5,135.5,151.6ppm
LRMS(EI) m/z 440(100)
(実施例4)式(I−4)で表される化合物の製造
Figure 2014091695
実施例1と同様の方法によって、式(I−4)で表される化合物を合成した。純度99.65%であった。不純物として下記式(I−4i)
Figure 2014091695
で表されるシクロヘキサノン骨格を有する核還元体0.21%を含有していた。
H NMR(CDCl)δ 1.43(s,36H),1.59(m,4H),2.50(t,4H),5.00(s,2H),6.97(s,4H)ppm.
13C NMR(CDCl)δ 30.3,32.0,34.2,36.0,124.7,133.5,135.5,151.6ppm
LRMS(EI) m/z 466(100)
(実施例5)式(I−5)で表される化合物の製造
Figure 2014091695
滴下ロート、温度計及び撹拌装置を備えた反応容器にマグネシウム 0.54g(22.2ミリモル)、テトラヒドロフラン 2mLを加え、式(I−5−2)で表される化合物 3.10g(20.5ミリモル)をテトラヒドロフラン 6mLに溶解させた溶液を徐々に滴下しグリニャール試薬を調製した。滴下ロート、温度計及び撹拌装置を備えた反応容器に式(I−5−1)で表される化合物 5.00g(17.1ミリモル)、テトラヒドロフラン 10mLを加え溶解させた。グリニャール試薬を徐々に滴下した。3時間撹拌した後、塩酸及びトルエンを加え分液処理した。有機層をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製し、式(I−5−3)で表される化合物 3.64g(10.9ミリモル)を得た。
200mLのオートクレーブに式(I−5−3)で表される化合物 3.64g(10.9ミリモル)、エタノール36mL、酢酸36mL及び5%Pdカーボン(50%含水) 0.18gを加え、水素圧 0.5MPa、40℃で2時間撹拌した。触媒をセライトを用いて除去した後、トルエンを加え食塩水で洗浄した。有機層をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)で精製することにより、目的の式(I−5)で表される化合物 2.77gを得た。純度99.58%であった。不純物として下記式(I−5i)
Figure 2014091695
で表されるシクロヘキサノン骨格を有する核還元体0.37%を含有していた。
H NMR(CDCl)δ 0.89(t,3H),1.31(m,10H),1.44(s,18H),1.58(m,2H),2.51(t,2H),5.01(s,2H),6.97(s,2H)ppm.
13C NMR(CDCl)δ 14.1,22.6,29.2,29.6,29.6,30.3,31.8,32.0,34.2,36.0,124.8,133.5,135.5,151.6ppm
LRMS(EI) m/z 318(100)
(比較例5)式(I−5a)で表される化合物の製造
Figure 2014091695
比較例2と同様の方法によって、式(I−5a)で表される化合物を合成した。純度99.81%であった。不純物として式(I−5i)で表されるシクロヘキサノン骨格を有する核還元体は検出されなかった。
H NMR(CDCl)δ 0.89(t,3H),1.31(m,10H),1.44(s,18H),1.58(m,2H),2.51(t,2H),5.01(s,2H),6.97(s,2H)ppm.
13C NMR(CDCl)δ 14.1,22.6,29.2,29.6,29.6,30.3,31.8,32.0,34.2,36.0,124.8,133.5,135.5,151.6ppm
LRMS(EI) m/z 318(100)
(比較例6)式(I−1c)で表される化合物の製造
Figure 2014091695
撹拌装置、ディーンスターク装置、冷却器及び温度計を備えた反応容器に、式(I−1−3)で表される化合物 3.00g(5.45ミリモル)、ヒドラジン一水和物 2.18g(43.5ミリモル)、水酸化ナトリウム 1.09g(27.3ミリモル)、エチレングリコール 15mLを加え、200℃で8時間水を除去しながら加熱還流した。GCによって分析を行ったが、式(I−1c)で表される化合物は生成しなかった。
(比較例7)式(I−1d)で表される化合物の製造
Figure 2014091695
撹拌装置、温度計及び滴下ロートを備えた反応容器に、式(I−1d−1)で表される化合物100.00g(0.455モル)、ヨウ化銅(I)1.73g(9.08ミリモル)、テトラヒドロフラン300mL、2−アミノエタノール100mL、水150mLを加えた。反応容器内を窒素ガスで置換した後、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)5.25g(4.54ミリモル)を加え加熱還流させた。式(I−1d−2)で表される化合物24.13g(0.227g)をテトラヒドロフラン48mLに溶解させた溶液を30分間かけて滴下した。その後、3時間加熱還流させた。酢酸エチル400mL及び10%塩酸600mLを加え分液処理した後、有機層を食塩水400mLで5回洗浄した。カラムクロマトグラフィー(アルミナ)により精製を行い、濃縮乾固させることにより式(I−1d−3)で表される化合物を含む褐色固体68.41gを得た。
撹拌装置を備えた2Lのオートクレーブに、得られた式(I−1d−3)で表される化合物を含む褐色固体68.41g、5%パラジウムカーボン(50%含水)6.84g、エタノール342mLを加えた。水素圧0.5MPa、50℃で3日間反応させた。触媒を濾過により除去し、溶媒を留去することにより、式(I−1d−4)で表される化合物を含む褐色固体69.81gを得た。
撹拌装置、温度計及び滴下ロートを備えた反応容器に、式(I−1d−4)で表される化合物を含む褐色固体5.00g(16.75ミリモル)、tert−ブチルアルコール4.97g(67.05ミリモル)、酢酸10mLを加えた。氷冷しながら濃硫酸6.57g(66.99ミリモル)を滴下した。室温で1週間撹拌したが、目的の式(I−1d)で表される化合物は55%(GC)しか生成していなかった。反応液を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出、食塩水で洗浄した。濃縮乾固した後、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン)及び再結晶(アセトン)により精製を行い、目的の式(I−1d)で表される化合物2.31gを得た。
H NMR(CDCl)δ 1.34(m,8H),1.43(s,36H),1.59(m,4H),2.50(t,4H),5.00(s,2H),6.97(s,4H)ppm.
13C NMR(CDCl)δ 29.5,29.6,30.3,32.0,34.2,36.0,124.7,133.5,135.5,151.6ppm
LRMS(EI) m/z 522(100)
(比較例8)式(I−1e)で表される化合物の製造
Figure 2014091695
撹拌装置、温度計及びガス導入装置を備えた反応容器に、式(I−1d−4)で表される化合物を含む褐色固体5.00g(16.75ミリモル)、トルエン30mL、濃硫酸0.49g(5.00ミリモル)を加えた。65℃で撹拌しながら、イソブテンを導入し続けた。1週間反応させたが、目的の式(I−1e)で表される化合物は75%(GC)しか生成していなかった。反応液を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出、食塩水で洗浄した。濃縮乾固した後、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン)及び再結晶(アセトン)により精製を行い、目的の式(I−1e)で表される化合物3.20gを得た。
H NMR(CDCl)δ 1.34(m,8H),1.43(s,36H),1.59(m,4H),2.50(t,4H),5.00(s,2H),6.97(s,4H)ppm.
13C NMR(CDCl)δ 29.5,29.6,30.3,32.0,34.2,36.0,124.7,133.5,135.5,151.6ppm
LRMS(EI) m/z 522(100)
(比較例9)式(I−1f)で表される化合物の製造
Figure 2014091695
式(I−1−3)で表される化合物5.00g(9.08ミリモル)をエタノール及び水の混合溶媒に懸濁させ、水素化ホウ素ナトリウム0.69g(18.2ミリモル)を加えた。室温で5時間撹拌した後、塩酸を徐々に加えた。酢酸エチルで抽出、食塩水で洗浄した後、溶媒を留去することにより式(I−1−4)で表される化合物を得た。得られた化合物をイソプロピルアルコールに溶解させ、10%Pdカーボン及び濃塩酸を加え、水素圧0.29MPa、80℃で2時間撹拌した。触媒を濾過し溶媒を留去しヘキサン及びトルエンを添加し−5℃で晶析、濾過、乾燥し式(I−1f)で表される化合物を得た。純度96.98%であった。不純物として式(I−1i)で表されるシクロヘキサノン骨格を有する核還元体2.15%を含有していた。

(実施例6〜10及び比較例10〜14)
以下に、実施例1〜5及び比較例1〜5で製造した化合物を母体液晶に添加し評価した結果を記述する。
下記化合物によって構成される液晶組成物を調製し、母体液晶(X)とした。
Figure 2014091695
この母体液晶(X)に、評価対象の化合物を0.1%及び、下記重合性化合物
Figure 2014091695
を0.3%添加し溶解させ重合性液晶組成物を調製し、評価対象の重合性液晶組成物とした。この評価対象の重合性液晶組成物を、セルギャップ3.5μmでホメオトロピック配向を誘起するポリイミド配向膜を塗布したITO付きセルに真空注入法で注入した。周波数1kHzで1.8Vの矩形波を印加しながら、高圧水銀灯を用いて320nm以上のUVを10mW/cmで600秒間照射することにより、評価対象の垂直配向性液晶表示素子(XI)を作製した。液晶のプレチルト角は87.3度で固定されていた。下記表に評価対象の化合物と液晶表示素子の関係を示す。
Figure 2014091695

実施例6〜10及び比較例10〜14の表示素子を電圧印加し、経過時間ごとの外観を確認した。焼き付きが全く見られない場合は◎、焼き付きが見られた場合は焼き付きの程度によって○(焼き付きがごくわずかに発生)、△(焼き付きがやや強く発生)、×(焼き付きが非常に強く発生)とした。結果を下表に示す。
Figure 2014091695
比較例10〜14の比較化合物を含有する表示素子は、いずれも表示後1000時間以内に焼き付きがやや強く発生し、10000時間以内にほぼ全面にわたり表示不良が見られた。これに対し、本願発明の製造方法によって製造した化合物を含有する表示素子は、表示後10000時間後においても高品位〜良好な表示状態を維持した。
以上の結果から、本願発明の製造方法によって製造された化合物は、特許文献3記載の製法によって製造した場合と比較しシクロヘキサノン構造を有する不純物の含有量が少ない。また、本願発明の製造方法によって製造した化合物を含有する表示素子は焼き付きが起こりにくいことから、本願発明の製造方法によって製造された化合物は、PSA型液晶表示素子用の材料として有用である。また、公知の製造方法と比較して反応時間が短時間であることから、本願発明の製造方法は生産性に優れる。

Claims (18)

  1. 少なくとも一つのカルボニル基及び少なくとも一つのヒンダードフェノール骨格を有する化合物(A)の一つ又は複数のカルボニル基を、接触水素化還元によってメチレン基へと変換する化合物(B)の製造方法。
  2. 化合物(A)が、ヒンダードフェノール骨格に直接結合した少なくとも一つのカルボニル基を有する請求項1記載の製造方法。
  3. 均一系触媒又は不均一系触媒を用いる請求項1記載の製造方法。
  4. 接触還元時の水素圧が10MPa以下である請求項1記載の製造方法。
  5. 接触還元時の反応温度が−100℃から200℃である請求項1記載の製造方法。
  6. 化合物(A)が、下記一般式(I)
    Figure 2014091695
    (式中、Gは4価の有機基を表し、Rは下記一般式(II)
    Figure 2014091695
    (式中、Y及びYは各々独立して、水素原子、炭素原子数1から18のアルキル基、炭素原子数1から18のアルコキシ基又は炭素原子数1から18のアルカノイル基を表し、Spは1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−が各々独立して−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CY=CY−(式中、Yは各々独立して水素原子、炭素原子数1から12のアルキル基、フッ素原子、塩素原子又はシアノ基を表す。)又は−C≡C−で置換されても良い炭素原子数1から20のアルキレン基又は単結合を表し、Xは各々独立して−O−、−S−、−OCH−、−CHO−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−SCH−、−CHS−、−CFO−、−OCF−、−CFS−、−SCF−、−CHCF−、−CFCH−、−CFCF−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−COO−CHCH−、−OCO−CHCH−、−CHCH−COO−、−CHCH−OCO−、−COO−CH−、−OCO−CH−、−CH−COO−、−CH−OCO−、−CY11=CY11−(式中、Y11は各々独立して水素原子、炭素原子数1から12のアルキル基、フッ素原子、塩素原子又はシアノ基を表す。)、−C≡C−又は単結合を表し、Aは各々独立して1,4−フェニレン基、ナフタレン−2,6−ジイル基、1,4−シクロヘキシレン基、1,4−シクロヘキセニレン基、1,4−ビシクロ[2.2.2]オクチレン基、デカヒドロナフタレン−2,6−ジイル基、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基、ピリジン−2,6−ジイル基、ピリミジン−2,5−ジイル基、1,3−ジオキサン−2,5−ジイル基を表すが、これらの基は無置換であるか又は、各々独立してハロゲン、シアノ基、ニトロ基、ペンタフルオロスルフラニル基又は炭素原子数1から10のアルキル基によって置換されていても良いが、このアルキル基は各々独立して1個以上の水素原子がフッ素原子又は塩素原子により置き換えられても良く、このアルキル基上の1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−が各々独立して−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CY=CY−(式中、Yは各々独立して水素原子、炭素原子数1から12のアルキル基、フッ素原子、塩素原子又はシアノ基を表す。)又は−C≡C−に置換されても良く、Zは各々独立して−O−、−S−、−OCH−、−CHO−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−SCH−、−CHS−、−CFO−、−OCF−、−CFS−、−SCF−、−CHCF−、−CFCH−、−CFCF−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−COO−CHCH−、−OCO−CHCH−、−CHCH−COO−、−CHCH−OCO−、−COO−CH−、−OCO−CH−、−CH−COO−、−CH−OCO−、−CY12=CY12−(式中、Y12は各々独立して水素原子、炭素原子数1から12のアルキル基、フッ素原子、塩素原子又はシアノ基を表す。)、−C≡C−、1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−が各々独立して−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CY13=CY13−(式中、Y13は各々独立して水素原子、炭素原子数1から12のアルキル基、フッ素原子、塩素原子又はシアノ基を表す。)又は−C≡C−で置換されても良い炭素原子数1から20のアルキレン基又は単結合を表し、nは0から5の整数を表すが、Aが複数存在する場合にはそれらは同一であっても異なっていてもよく、Zが複数存在する場合にはそれらは同一であっても異なっていてもよい。)を表し、mは1から4の整数を表し、Rが複数存在する場合にはそれらは同一であっても異なっていてもよい。)で表される化合物である請求項1記載の製造方法。
  7. 化合物(B)が、下記一般式(III)
    Figure 2014091695
    (式中、G及びmは一般式(I)と同様の意味を表し、R’は下記一般式(IV)
    Figure 2014091695
    (式中、Y、Y、Sp、X、A、Z及びnは一般式(II)と同一の意味を表すが、これらの基が一般式(II)において−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CY=CY−、−CY11=CY11−、−CY12=CY12−、−CY13=CY13−(式中、Y、Y11、Y12、Y13は各々独立して水素原子、炭素原子数1から12のアルキル基、フッ素原子、塩素原子又はシアノ基を表す。)又は−C≡C−を表す場合、一般式(IV)において各々−CH−CH−COO−、−CH−CH−OCO−、−COO−CH−CH−、−OCO−CH−CH−、−CHY−CHY−、−CHY11−CHY11−、−CHY12−CHY12−、−CHY13−CHY13−又は−CH−CH−を表す。)を表す。)で表される化合物である請求項1記載の製造方法。
  8. 溶媒の一部又は全部に若しくは添加物として酸を用いることを特徴とする請求項1記載の製造方法。
  9. 一般式(I)及び一般式(III)において、Gが炭素原子、1,2,4,5−ベンゼンテトライル基、1,2,3,5−ベンゼンテトライル基、1,2,4,5−シクロヘキサンテトライル基又は1,2,3,5−シクロヘキサンテトライル基を表す請求項7記載の製造方法。
  10. 一般式(I)及び一般式(III)において、mが1又は2を表す請求項7記載の製造方法。
  11. 一般式(II)及び一般式(IV)において、Y及びYが水素原子を表す請求項7記載の製造方法。
  12. 一般式(II)及び一般式(IV)において、Spが炭素原子数1から20のアルキレン基を表すことを特徴とする請求項7記載の製造方法。
  13. 一般式(II)及び一般式(IV)において、Xが単結合を表すことを特徴とする請求項7記載の製造方法。
  14. 一般式(II)及び一般式(IV)において、nが0を表すことを特徴とする請求項7記載の製造方法。
  15. 請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の製造方法により製造した化合物。
  16. 請求項15に記載の化合物を中間体として製造される化合物。
  17. 請求項15又は16に記載の化合物を含有する組成物。
  18. 請求項15又は16に記載の化合物を含有する樹脂、オイル、オイルフィルター、油脂、インキ、医薬品、化粧品、洗剤、液晶材料、農薬、ポリマー、樹脂、顔料、染料、粘着剤接着剤、印刷物、食品、光学異方体、表示素子又は電子デバイス。
JP2012242718A 2012-11-02 2012-11-02 ヒンダードフェノールの製造方法 Active JP6070079B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012242718A JP6070079B2 (ja) 2012-11-02 2012-11-02 ヒンダードフェノールの製造方法
CN201310537547.0A CN103804158B (zh) 2012-11-02 2013-11-04 受阻酚的制造方法及其制造中间体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012242718A JP6070079B2 (ja) 2012-11-02 2012-11-02 ヒンダードフェノールの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014091695A true JP2014091695A (ja) 2014-05-19
JP6070079B2 JP6070079B2 (ja) 2017-02-01

Family

ID=50936041

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012242718A Active JP6070079B2 (ja) 2012-11-02 2012-11-02 ヒンダードフェノールの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6070079B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019199491A (ja) * 2018-05-14 2019-11-21 Jnc株式会社 液晶組成物および液晶表示素子
CN113024375A (zh) * 2021-01-18 2021-06-25 阜阳欣奕华材料科技有限公司 一种反,反-4-烷基-4′-戊基-3(e)烯-双环己烷类液晶单体的制备方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3900410A (en) * 1973-04-23 1975-08-19 Ethyl Corp Lubricating oil compositions containing trialkyl-substituted phenols and benzotriazole
JPS6233130A (ja) * 1985-08-02 1987-02-13 バイエル・アクチエンゲゼルシヤフト ビス−ヒドロキシフエニル−n−アルカンとその製法及びアルカンジオン
JPH05271135A (ja) * 1991-12-11 1993-10-19 Shell Internatl Res Maatschappij Bv ビスフェノールの製造方法並びにビスフェノール
JPH06239782A (ja) * 1992-11-05 1994-08-30 Ciba Geigy Ag α,ω−アルカンジフェノール
JP2006169472A (ja) * 2004-12-20 2006-06-29 Chisso Corp 液晶組成物および液晶表示素子
EP2500402A1 (en) * 2011-03-18 2012-09-19 Otkrytoe Aktsionernoe Obschestvo "Sterlitamaxky Neftekhimichesky Zadov" Antioxidant additive composition, a solution thereof, and a method for improving the storage stability of biodiesel fuel (variants)
JP5561570B2 (ja) * 2012-06-15 2014-07-30 Dic株式会社 ネマチック液晶組成物及びこれを用いた液晶表示素子

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3900410A (en) * 1973-04-23 1975-08-19 Ethyl Corp Lubricating oil compositions containing trialkyl-substituted phenols and benzotriazole
JPS6233130A (ja) * 1985-08-02 1987-02-13 バイエル・アクチエンゲゼルシヤフト ビス−ヒドロキシフエニル−n−アルカンとその製法及びアルカンジオン
JPH05271135A (ja) * 1991-12-11 1993-10-19 Shell Internatl Res Maatschappij Bv ビスフェノールの製造方法並びにビスフェノール
JPH06239782A (ja) * 1992-11-05 1994-08-30 Ciba Geigy Ag α,ω−アルカンジフェノール
JP2006169472A (ja) * 2004-12-20 2006-06-29 Chisso Corp 液晶組成物および液晶表示素子
EP2500402A1 (en) * 2011-03-18 2012-09-19 Otkrytoe Aktsionernoe Obschestvo "Sterlitamaxky Neftekhimichesky Zadov" Antioxidant additive composition, a solution thereof, and a method for improving the storage stability of biodiesel fuel (variants)
JP5561570B2 (ja) * 2012-06-15 2014-07-30 Dic株式会社 ネマチック液晶組成物及びこれを用いた液晶表示素子

Non-Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6016018151; Min, Sujith S. Jai Ki; Seong, Jong Eon; Na, Sung Jea; Lee, Bun Yeoul: 'A highly active and recyclable catalytic system for CO2/Propylene oxide copolymerization' Angewandte Chemie, International Edition 47(38), 2008, 7306-7309 *
JPN6016018152; Callier-Dublanchet, Anne-Claude; Cassayre, Jerome; Gagosz, Fabien; Quiclet-Sire, Beatrice; Sharp, Li: 'Amidyls in radical cascades. The total synthesis of (±)-aspidospermidine and (±)-13-deoxyserratine' Tetrahedron 64(21), 2008, 4803-4816 *
JPN6016018155; Krysin, A. P.; Pustovskikh, I. I.; Koptyug, V. A.: 'Synthesis of 4-(omega-hydroxyalkyl)-2,6-di-tert-butylphenols and the properties of related sulfides' Russian Journal of General Chemistry 80(10), 2010, 2001-2006 *
JPN6016018157; Wang, Jane L.; Aston, Karl; Limburg, David; Ludwig, Cindy; Hallinan, Ann E.; Koszyk, Francis; Hamper: 'The novel benzopyran class of selective cyclooxygenase-2 inhibitors. Part III: The three microdose c' Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters 20(23), 2010, 716 *
JPN6016018159; Papa, Domenick; Schwenk, Erwin; Whitman, Bradley: 'Reductions with nickel-aluminum alloy and aqueous alkali' Journal of Organic Chemistry 7, 1942, 587-90 *

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019199491A (ja) * 2018-05-14 2019-11-21 Jnc株式会社 液晶組成物および液晶表示素子
WO2019221253A1 (ja) * 2018-05-14 2019-11-21 Jnc株式会社 液晶組成物および液晶表示素子
JPWO2019221253A1 (ja) * 2018-05-14 2021-08-12 Jnc株式会社 液晶組成物および液晶表示素子
JPWO2019221254A1 (ja) * 2018-05-14 2021-08-19 Jnc株式会社 液晶組成物および液晶表示素子
CN113024375A (zh) * 2021-01-18 2021-06-25 阜阳欣奕华材料科技有限公司 一种反,反-4-烷基-4′-戊基-3(e)烯-双环己烷类液晶单体的制备方法
CN113024375B (zh) * 2021-01-18 2023-06-13 阜阳欣奕华材料科技有限公司 一种反,反-4-烷基-4′-戊基-3(e)烯-双环己烷类液晶单体的制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6070079B2 (ja) 2017-02-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Dudic et al. A general synthesis of water soluble upper rim calix [n] arene guanidinium derivatives which bind to plasmid DNA
JP6302157B2 (ja) ヒンダードフェノールの製造方法
EP3789464B1 (en) Ink composition for organic light emitting device
JP6070079B2 (ja) ヒンダードフェノールの製造方法
JP2023182866A (ja) クロスカップリング反応及びその反応を用いる製造方法
US10934320B2 (en) Carbene precursor compound and use thereof
TW209243B (ja)
CN103804158B (zh) 受阻酚的制造方法及其制造中间体
JP2021011471A (ja) ナフチルベンゾシロール化合物の固体およびその製造方法
KR20160062218A (ko) 알데히드 화합물의 제조 방법
JP4611287B2 (ja) 脂環式オキセタン化合物の製造方法
Hanack et al. Synthesis of Ladder‐Type Oligomers Incorporating Phthalocyanine Units
EP2398814A2 (en) Thermally switchable ruthenium initiators
WO2009113155A1 (ja) 新規なジアマンタン化合物、液晶性化合物及び液晶性組成物
JP4521738B2 (ja) ベンゾチアゾール化合物、その製造法、液晶組成物及び液晶素子
JP5362208B2 (ja) ビニルエーテル基を有するアダマンタン誘導体
Salazar et al. Carbofluorination of pseudoguaianolide sesquiterpenic lactones
JPS63501958A (ja) ジスピロテトラデカン化合物
CN115819208B (zh) 一种2-芳基-3,4-二氢-1(2h)-萘酮类化合物的合成方法
CN105566202B (zh) 一种1,2,3,4-四氢环戊基吲哚衍生物及其合成方法
Hai et al. Synthesis and structural characterization of palladium (II) complexes with tetradentate N2O2 and bidentate no-donor salicylaldehyde schiff base ligands
JP5350901B2 (ja) テトラフルオロエチレン骨格を有する化合物の製造方法
JP2018523667A (ja) 5−アミノ−キノリン−2(1h)−オンおよびその互変異性体形態5−アミノ−キノリン−2−オールを調製する方法
JP2023135313A (ja) ラクトン類製造用触媒及びラクトン類の製造方法
Kovganko et al. Synthesis of new metallomesogens with enaminoketone chelating ligands

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150917

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160502

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160519

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160711

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161219

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6070079

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250