JP2014091508A - タイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】 ワインドビード構造のタイヤにおいて、カーカスの引き抜けが発生することを抑制し、ビード部の耐久性を向上させる。
【解決手段】
タイヤ1は、カーカス折返し部40が、ビードコア10に巻き付いており、トレッド幅方向twdにおいて、カーカス20の外側に配置される硬質ビードフィラー50を備え、硬質ビードフィラー50は、タイヤ径方向trdにおいて、ビードコア10の外側から少なくともビードコア10の中心BOにまで延び、ビードコア10の中心BOを通るタイヤ径方向trdに沿った直線Lにおいて、硬質ビードフィラー50のトレッド幅方向twdの厚みtは、0.5mm以上である。
【選択図】図2

Description

本発明は、1対のビードコアと、1対のビードコアの間に跨るカーカスと、を備え、カーカスは、1対のビードコアの間に跨るカーカス本体部と、1対のビードコアのトレッド幅方向の外側に折り返されるカーカス折返し部とを含み、カーカス折返し部が、ビードコアに巻き付いているタイヤに関する。
1対のビードコアの間に跨がるカーカスは、1対のビードコアの間に跨るカーカス本体部と、1対のビードコアのトレッド幅方向の外側に折り返されるカーカス折返し部とを含んでいる。このカーカス折返し部が、ビードコアに巻き付いている構造、いわゆるワインドビード(WIND BEAD)構造のタイヤが広く知られている(例えば、特許文献1参照)。
ワインドビード構造のタイヤは、カーカス折返し部が、歪みの小さいビードコア付近に位置するため、カーカス折返し部のタイヤ径方向の外側の端部(以下、カーカス外側端)に生じる歪みを抑制することができる。その結果、カーカス外側端が周囲のゴム部材から剥離し難くなり、ビード部の耐久性を向上できる。
特開2007−76549号公報
高い内圧を有するタイヤでは、カーカスに強い張力が働く。これにより、ビード部付近のカーカス本体部は、タイヤ径方向の外側に向けて引っ張られるとともに、カーカス折返し部は、ビードコアに沿ってタイヤ径方向の内側に向けて引っ張られる。ワインドビード構造のタイヤでは、一般的なビード構造のタイヤに比べて、カーカス折返し部の長さが短いため、カーカスの引き抜けが発生しやすかった。
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、ワインドビード構造のタイヤにおいて、カーカスの引き抜けが発生することを抑制し、ビード部の耐久性を向上させることを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。本発明の特徴は、1対のビードコア(ビードコア10)と、前記1対のビードコアの間に跨るカーカス(カーカス20)と、を備え、前記カーカスは、前記1対のビードコアの間に跨るカーカス本体部(カーカス本体部30)と、前記1対のビードコアのトレッド幅方向(トレッド幅方向twd)の外側に折り返されるカーカス折返し部(カーカス折返し部40)とを含み、前記カーカス折返し部は、前記ビードコアに巻き付いているタイヤ(タイヤ1)であって、トレッド幅方向において、前記カーカスの外側に配置されるビードフィラー(硬質ビードフィラー50)を備え、前記ビードフィラーは、タイヤ径方向(タイヤ径方向trd)において、前記ビードコアの外側から少なくとも前記タイヤ径方向における前記ビードコアの中心(中心BO)にまで延び、前記ビードコアの中心を通るタイヤ径方向に沿った直線(直線L)において、前記ビードフィラーのトレッド幅方向の厚み(厚みt)が、0.5mm以上であることを要旨とする。
ビードフィラーは、ビード部を構成する通常のゴム部材に比べて硬度が高いため通常のゴム部材に比べて変形しにくい。このため、ビード部が倒れ込んでも、ビードコアのトレッド幅方向の外側に配置されるゴム部材(硬質ビードフィラー50の一部を含む)は、タイヤ径方向の内側に向かって伸びにくい。従って、ゴム部材の変形に伴ってタイヤ径方向の内側に向かう応力が低減するため、ビードコアに沿って延びるカーカス折返し部は、タイヤ径方向の内側に移動しにくくなり、カーカスの引き抜けが発生することを抑制できるため、ビード部の耐久性を向上できる。また、前記ビードフィラーは、前記カーカス本体部と接してもよい。
本発明によれば、ワインドビード構造のタイヤにおいて、カーカスの引き抜けが発生することを抑制し、ビード部の耐久性を向上できる。
図1は、本実施形態に係るタイヤ1のタイヤ径方向trd及びトレッド幅方向twdに沿った断面図である。 図2は、図1におけるビード部3の拡大図である。 図3は、その他実施形態に係るタイヤのビード部3のタイヤ径方向trd及びトレッド幅方向twdに沿った拡大断面図である。
本発明に係るタイヤの一例について、図面を参照しながら説明する。具体的には、(1)タイヤ1の概略構成、(2)作用効果、(3)比較評価、(4)その他実施形態、について説明する。
以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。図面は模式的なのものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることを留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(1)タイヤ1の概略構成
本実施形態に係るタイヤ1の概略構成について、図1及び図2を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係るタイヤ1のタイヤ径方向trd及びトレッド幅方向twdに沿った断面図である。図2は、図1におけるビード部3の拡大図である。
タイヤ1は、正規リムであるリム200に組み付けられている。タイヤ1は、正規内圧を有し、正規荷重が負荷されている。なお、リム200は、トレッド幅方向twdにおいて、ビード部3を支持するリムフランジ210を含む。
なお、「正規リム」とは、JATMA(日本自動車タイヤ協会)のYear Book2008年度版に定められた適用サイズにおける標準リムを指す。日本以外では、後述する規格に記載されている適用サイズにおける標準リムを指す。
「正規内圧」とは、JATMA(日本自動車タイヤ協会)のYear Book2008年度版のタイヤの測定方法で規定された(0-3頁、5項)空気圧である。日本以外では、「正規内圧」とは、後述する規格に記載されているタイヤ寸法測定時の空気圧に対応する空気圧である。
「正規荷重」とは、JATMA(日本自動車タイヤ協会)のYear Book2008年度版の単輪を適用した場合の最大負荷能力に相当する荷重である。日本以外では、「正規荷重」とは、後述する規格に記載されている適用サイズにおける単輪の最大荷重(最大負荷能力)のことである。規格は、タイヤが生産又は使用される地域に有効な産業規格によって決められている。例えば、アメリカ合衆国では、”The Tire and Rim Association Inc. のYear Book ”であり、欧州では”The European Tire and Rim Technical OrganizationのStandards Manual”である。
図1に示されるように、タイヤ1は、ビード部3、トレッド部5、サイドウォール部7を有する。
ビード部3は、リム200に接する。ビード部3には、ビードコア10が配置される。ビード部3は、タイヤ径方向trdにおいて最も内側の部分であるビードトゥ3aを含む。トレッド部5は、路面と接するトレッド踏面5aを有する。トレッド踏面5aは、タイヤ径方向trdにおいて最も外側の表面であるトレッド最表面5aを含む。本実施形態において、タイヤ1は、タイヤ赤道線CLを軸として、左右対称であるため、トレッド最表面5aは、少なくともタイヤ赤道線CL上に位置する。
ビードコア10は、ビード部3に配置され、ビードワイヤー(不図示)によって構成される。タイヤ1のタイヤ径方向trd及びトレッド幅方向twdに沿った断面において、ビードコア10は、タイヤ径方向trdにおける中心BOを有する。ビードコア10は、タイヤ径方向trdにおいて最も内側の表面である内側表面15を有する。
カーカス20は、タイヤ1の骨格をなすものであり、トレッド部5からサイドウォール部7を通ってビード部3に渡る。カーカス20は、複数本のコードをゴムで被覆したものである。
カーカス折返し部40は、1対のビードコア10でトレッド幅方向twdの外側に折り返され、ビードコア10に巻き付いており、タイヤ径方向trdにおける外側の端部であるカーカス外側端45を含む。本実施形態において、カーカス外側端45は、軟質ビードフィラー60に接する。カーカス外側端45は、タイヤ径方向trdにおいて、軟質ビードフィラー60よりも内側に位置する。なお、本実施例において、カーカス外側端45は、硬質ビードフィラー50とは、接していない。
硬質ビードフィラー50は、ビード部3の剛性を高め、トレッド幅方向twdにおいて、カーカス20の外側に配置される。具体的には、硬質ビードフィラー50は、トレッド幅方向twdにおいて、カーカス本体部30及びカーカス折返し部40の外側に配置される。
硬質ビードフィラー50は、タイヤ径方向trdにおいて、ビードコア10の外側から少なくともビードコア10の中心BOにまで延びる。本実施形態において、硬質ビードフィラー50は、タイヤ径方向trdにおいて、ビードコア10の内側表面15よりも内側にまで延びている。従って、トレッド幅方向twdから視て、ビードコア10は、硬質ビードフィラー50と完全に重なっている。なお、トレッド幅方向twdから視て、ビードコア10の中心BOからタイヤ径方向trdの外側のビードコア10の部分が、硬質ビードフィラー50と重なっていればよい。
硬質ビードフィラー50は、カーカス20と軟質ビードフィラー60とに接する。具体的には、硬質ビードフィラー50は、タイヤ径方向trdの外側から内側に向かって、カーカス本体部30、軟質ビードフィラー60、カーカス折返し部40の順に接する。
領域Rは、硬質ビードフィラー50とカーカス本体部30とが接する領域である。タイヤ径方向trd及びトレッド幅方向twdに沿った断面において、硬質ビードフィラー50は、ビードフィラー外側端55aからビードフィラー接触内側端55cまで、カーカス本体部30に接している。ビードフィラー接触内側端55cは、カーカス本体部30と接する硬質ビードフィラー50の一部のうち、タイヤ径方向trdにおいて最も内側に位置する部分である。領域Rのタイヤ径方向trdにおける長さは、接触長さLである。接触長さLは、ビードフィラー外側端55aからビードフィラー接触内側端55cまでのタイヤ径方向における長さに等しい。なお、本実施形態のように、タイヤ1が硬質ビードフィラー50及び軟質ビードフィラー60を備える場合、接触長さLは、カーカス本体部30と硬質ビードフィラー50とが接するタイヤ径方向における長さであり、カーカス本体部30と軟質ビードフィラー60が接するタイヤ径方向における長さを含まない。
軟質ビードフィラー60は、タイヤ径方向trdにおいて、カーカス外側端45と硬質ビードフィラー50との間に位置する。また、軟質ビードフィラー60は、トレッド幅方向twdにおいて、カーカス本体部30と、硬質ビードフィラー50との間に位置する。本実施形態において、軟質ビードフィラー60は、カーカス本体部30、カーカス折返し部40及び硬質ビードフィラー50に接する。軟質ビードフィラー60は、タイヤ径方向trdにおける外側の端部である軟質ビードフィラー外側端65を含む。本実施形態において、軟質ビードフィラー外側端65は、カーカス本体部30に接する。
軟質ビードフィラー60は、硬質ビードフィラー50よりも軟らかい。具体的には、軟質ビードフィラー60のヤング率は、硬質ビードフィラー50のヤング率よりも小さい。硬質ビードフィラー50のヤング率は、例えば、10MPa以上、40MPa以下である。軟質ビードフィラー60のヤング率は、例えば、3MPa以上、30MPa以下である。
(2)作用効果
タイヤ1は、ビードコア10の中心BOを通るタイヤ径方向trdに沿った直線Lにおいて、硬質ビードフィラー50のトレッド幅方向twdの厚みtは、0.5mm以上である。
硬質ビードフィラー50は、ビード部3を構成する通常のゴム部材に比べて硬度が高いため、硬質ビードフィラー50は、通常のゴム部材に比べて変形しにくい。このため、ビード部3が倒れ込んでも、硬質ビードフィラー50の一部を含むビードコア外側ゴム部材は、タイヤ径方向trdの内側に向かって伸びにくい。従って、ビードコア外側ゴム部材の変形に伴ってタイヤ径方向trdの内側に向かう応力が低減し、ビードコア10に沿って延びるカーカス折返し部40は、タイヤ径方向trdの内側に移動しにくくなる。その結果、カーカス20の引き抜けが発生することを抑制できるため、ビード部3の耐久性を向上できる。
本実施形態において、硬質ビードフィラー50は、カーカス本体部30と接する。硬質ビードフィラー50は、通常のゴム部材に比べて変形しにくいため、硬質ビードフィラー50に接するカーカス本体部30のタイヤ径方向trdの外側への移動が抑制される。その結果、カーカス20の引き抜けが発生することを抑制できるため、ビード部3の耐久性を向上できる。
また、接触長さLとタイヤ高さHとの比であるL/Hは、0.01以上、かつ、0.5以下であることが好ましい。L/Hが、0.01以上であれば、硬質ビードフィラー50に接するカーカス本体部30のタイヤ径方向trdの外側への移動量を十分に抑制できる。L/Hが、0.5以下であれば、タイヤ径方向trdの剛性を大幅に増加させることもないため、乗り心地性を向上できる。また、L/Hが、0.5以下であれば、硬質ビードフィラー50の重量が増加せず、転がり抵抗の増加を抑制できる。
本実施形態において、軟質ビードフィラー60は、タイヤ径方向trdにおいて、カーカス外側端45と硬質ビードフィラー50との間に位置する。軟質ビードフィラー60が緩衝材となって、硬度が高い硬質ビードフィラー50を配置することによって生じる歪みが、カーカス外側端45に集中することを抑制することができる。その結果、カーカス折返し端が周囲のゴム部材から剥離することを抑制できる。
(3)比較評価
本発明の効果を確かめるため、以下に示すタイヤを用いて、耐引抜性能の測定を行った。なお、本発明は、以下の実施例に限定されない。
実施例1に係るタイヤでは、ビードコアの中心を通るタイヤ径方向trdに沿った直線において、ビードフィラーのトレッド幅方向twdの厚みtが0.5mmであった。また、実施例1に係るタイヤでは、ビードフィラーは、カーカス本体部と接していないため、接触長さLとタイヤ高さHとの比であるL/Hは、0である。また、実施例1に係るタイヤでは、軟質ビードフィラーを備えていない。
実施例2に係るタイヤでは、厚みtは、1.5mmであり、実施例3に係るタイヤでは、厚みtは、2.5mmであり、実施例4に係るタイヤでは、厚みtは、3.5mmであった。実施例2〜4に係るタイヤにおいて、その他の部分は、実施例1に係るタイヤと同様である。
実施例5に係るタイヤでは、厚みtは、0.5mmであった。また、実施例5に係るタイヤでは、ビードフィラーは、カーカス本体部と接し、接触長さLとタイヤ高さHとの比であるL/Hは、0.005である。さらに、実施例5に係るタイヤでは、タイヤ径方向trdにおいて、カーカス外側端とビードフィラーとの間に位置する軟質ビードフィラーを備える。実施例5に係るタイヤにおいて、その他の部分は、実施例1に係るタイヤと同様である。
実施例6に係るタイヤでは、ビードフィラーは、カーカス本体部と接し、L/Hは、0.001であり、実施例7に係るタイヤでは、L/Hは、0.3であり、実施例8に係るタイヤでは、L/Hは、0.5であり、実施例9に係るタイヤでは、L/Hは、0.55である。実施例6〜9に係るタイヤにおいて、その他の部分は、実施例5に係るタイヤと同様である。
比較例に係るタイヤでは、厚みtが0mmであった。すなわち、比較例に係るタイヤでは、ビードフィラー内側端は、ビードコアの中心よりもタイヤ径方向trdにおいて外側に位置する。
各実施例及び比較例に係るタイヤを用いて、水圧試験を行った。具体的には、各実施例及び比較例に係るタイヤを水圧試験用リムに組み付けた状態で、各実施例及び比較例に係るタイヤの内部に水を供給した。各実施例及び比較例に係るタイヤについて、所定の水圧下におけるカーカスの引抜け距離を計測した。比較例に係るタイヤのカーカスの引抜け距離を100とし、その他のタイヤのカーカスの引抜け距離を指数で表した。結果を表1に示す。
なお、耐引抜性能の数値が小さい方が、カーカスが引き抜け難く、ビード部の耐久性が高いことを示す。
Figure 2014091508
表1に示されるように、比較例に係るタイヤに比べて、各実施例に係るタイヤは、耐引抜性能が良好であることが分かった。
また、実施例1〜4に係るタイヤに比べて、実施例5〜9に係るタイヤは、耐引抜性能が良好であることが分かった。これは、軟質ビードフィラーが緩衝材となって、カーカス外側端に歪みが集中することを抑制でき、カーカス折返し端が周囲のゴム部材から剥離することを抑制できたためと考えられる。
また、実施例1〜5に係るタイヤに比べて、実施例6〜9に係るタイヤは、耐引抜性能が良好であることが分かった。これは、ビードフィラーが、カーカス本体部と接することにより、カーカス本体部のタイヤ径方向trdの外側への移動が抑制され、カーカスが引き抜け難くなったためと考えられる。
また、実施例3と実施例4とは、耐引抜性能がほとんど変わらないため、転がり性能等の他の性能を考慮すると、厚みtは、2.5mm以下であることが好ましいことが分かった。
また、実施例8と実施例9とは、耐引抜性能がほとんど変わらないため、乗り心地性及び転がり性能等の他の性能を考慮すると、L/Hは、0.5以下であることが好ましいことが分かった。
(4)その他実施形態
本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。本発明はここでは記載していない様々な実施形態を含む。従って、本発明はここでは記載していない様々な実施形態を含む。
例えば、図3に示されるように、タイヤ径方向におけるビードコア10の外側において、カーカス折返し部40が、トレッド幅方向twdの内側に向かって延びた後に、カーカス本体部30に沿ってタイヤ径方向trdの外側に向かって延びてもよい。なお、本実施形態においても、カーカス外側端45は、タイヤ径方向trdにおいて、軟質ビードフィラー60よりも内側に位置する。カーカス外側端45は、硬質ビードフィラー50とは、接していない。
また、上述した実施形態では、硬質ビードフィラー50は、カーカス本体部30と接していたが、必ずしもこれに限られない。硬質ビードフィラー50は、カーカス本体部30と接していなくてもよい。すなわち、硬質ビードフィラー50は、カーカス本体部30と離れていてもよい。
また、上述した実施形態では、タイヤ1は、軟質ビードフィラー60を備えていたが、必ずしも備えていなくてもよい。この場合、すなわち、タイヤ1が単一のビードフィラー(硬質ビードフィラー50)しか備えない場合は、接触長さLは、カーカス本体部30と単一のビードフィラーとが接するタイヤ径方向における長さである。
本発明に係るタイヤは、例えば、軽トラック用タイヤ(LTR)として好適に用いることができる。カーカス20のみを備え、他のカーカスを備えない、いわゆる1プライ構造のタイヤであれば、軽量化を図ることができる。本発明に係るタイヤは、1プライ構造のタイヤであっても、ビード部の耐久性を向上できる。
上述の通り、本発明はここでは記載していない様々な実施形態を含む。従って、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1…タイヤ、 3…ビード部、 3a…ビードトゥ、 5…トレッド部、 5a…トレッド踏面、 5a0…トレッド最表面、 7…サイドウォール部、 10…ビードコア、 15…(ビードコアの)外側表面、 20…カーカス、 30…カーカス本体部、 40…カーカス折返し部、 45…カーカス外側端、 50…ビードフィラー、 55a…ビードフィラー外側端、 55b…ビードフィラー内側端、 55c…ビードフィラー接触内側端、 60…軟質ビードフィラー、 65…軟質ビードフィラー外側端、 200…リム、 210…リムフランジ

Claims (4)

  1. 1対のビードコアと、
    前記1対のビードコアの間に跨るカーカスと、を備え、
    前記カーカスは、前記1対のビードコアの間に跨るカーカス本体部と、前記1対のビードコアのトレッド幅方向の外側に折り返されるカーカス折返し部とを含み、
    前記カーカス折返し部は、前記ビードコアに巻き付いているタイヤであって、
    トレッド幅方向において、前記カーカスの外側に配置されるビードフィラーを備え、
    前記ビードフィラーは、タイヤ径方向において、前記ビードコアの外側から少なくとも前記タイヤ径方向における前記ビードコアの中心にまで延び、
    前記ビードコアの中心を通るタイヤ径方向に沿った直線において、前記ビードフィラーのトレッド幅方向の厚みが、0.5mm以上であるタイヤ。
  2. 前記ビードフィラーは、前記カーカス本体部と接する請求項1に記載のタイヤ。
  3. 前記ビードフィラーと前記カーカス本体部とが接する領域のタイヤ径方向における長さは、接触長さLであり、
    路面と接するトレッド踏面のタイヤ径方向において最も外側の表面から、ビード部のタイヤ径方向において最も内側の部分であるビードトゥまでのタイヤ径方向における長さは、タイヤ高さHであり、
    前記接触長さLと前記タイヤ高さHとの比であるL/Hは、0.01以上、かつ、0.5以下である請求項1又は2に記載のタイヤ。
  4. 前記ビードフィラーよりも軟らかい軟質ビードフィラーを備え、
    前記カーカス折返し部は、タイヤ径方向の外側の端部であるカーカス外側端を含み、
    前記軟質ビードフィラーは、タイヤ径方向において、前記カーカス外側端と前記ビードフィラーとの間に位置する請求項1から3の何れか1項に記載のタイヤ。
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