JP2010120401A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】ワイヤチェーファの適正化を図ることにより、ビード部の耐久性を向上させた空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】空気入りタイヤは、ビード部2、サイドウォール部、トレッド部の各部にわたってトロイド状に延びる本体部3、本体部3から延び、ビードコア1の周りにタイヤ幅方向内側から外側に向かって折り返された折返し部4とからなるプライで構成されるカーカス5、及び、その折り返し部4の外面を覆う範囲に連続して配置されるワイヤチェーファ6を具える。ワイヤチェーファ6は、ビードコア1のタイヤ幅方向外側にてカーカス5のタイヤ幅方向外側の面に沿って配設される第一補強層1及びビードコア1のタイヤ幅方向内側にてカーカス5のタイヤ幅方向内側の面に沿って配設される第二補強層8からなる。第一補強層はタイヤ周方向に沿って延びるコード9により構成され、第二補強層は傾斜して延びるコード10により構成される。
【選択図】図2
【解決手段】空気入りタイヤは、ビード部2、サイドウォール部、トレッド部の各部にわたってトロイド状に延びる本体部3、本体部3から延び、ビードコア1の周りにタイヤ幅方向内側から外側に向かって折り返された折返し部4とからなるプライで構成されるカーカス5、及び、その折り返し部4の外面を覆う範囲に連続して配置されるワイヤチェーファ6を具える。ワイヤチェーファ6は、ビードコア1のタイヤ幅方向外側にてカーカス5のタイヤ幅方向外側の面に沿って配設される第一補強層1及びビードコア1のタイヤ幅方向内側にてカーカス5のタイヤ幅方向内側の面に沿って配設される第二補強層8からなる。第一補強層はタイヤ周方向に沿って延びるコード9により構成され、第二補強層は傾斜して延びるコード10により構成される。
【選択図】図2
Description
この発明は、ビードコアを埋設した一対のビード部、ビード部からタイヤ径方向外側に延びる一対のサイドウォール部、両サイドウォール間にまたがって延びるトレッド部の各部にわたってトロイド状に延びる本体部と、この本体部から延び、ビードコアの周りにタイヤ幅方向内側から外側に向かって折り返された折返し部とからなるプライで構成されるカーカス、及び、その折り返し部の外面を覆う範囲に連続して配置されるワイヤチェーファを具える空気入りタイヤに関するものであり、かかるビード部の耐久性を向上させる。
従来の空気入りタイヤは、図1に示すように、図示していないトレッド部からサイドウォール部を経てビード部102までトロイド状に延びるカーカス105を、ビード部102に埋設したビードコア101に沿って、タイヤ幅方向内側から外側へ折り返して係止することが一般的であり、このようなビード部構造の下では、リム組みしたタイヤの負荷転動時に、リムフランジよりタイヤ径方向外側のビード部102が、タイヤ幅方向外側へ繰返し倒れ込み変形することに起因して、倒れ込み変形するカーカス部分及び折返し端部に応力が集中してゴムとカーカス105の間にクラックが発生し、倒れ込み変形するカーカス部分及び折返し端部がゴムと剥離し易くなる。また、タイヤが負荷転動することにより、カーカス105にタイヤ径方向外側への引張力が作用するため、ビード部102への係止力が不十分な場合には、カーカス105のビード部102からの引き抜けが発生し易くなる。
そこで、このような折返し端部のゴムとの剥離を防止すべく、例えば特許文献1では、タイヤ負荷転動時に倒れ込み変形して応力が集中し易いビード部領域の剛性を高めるために、タイヤ周方向に沿って延びるコードにより構成されるワイヤチェーファをビードコア及びカーカスのタイヤ幅方向内側に配置した空気入りタイヤが開示されている。このような空気入りタイヤは、タイヤ負荷転動時のビード部のタイヤ幅方向への倒れ込み変形を抑制して、ビード部の耐久性を向上させる。
また、特許文献2では、タイヤ周方向に沿って延びるコードにより構成されるワイヤチェーファをビードコア及びカーカスのタイヤ幅方向内側及びタイヤ幅方向外側に配置した空気入りタイヤが開示されている。このような空気入りタイヤは、ワイヤチェーファの配設領域が拡大していることから、特許文献1に記載の空気入りタイヤよりも、ビード部のタイヤ幅方向への倒れ込み変形が抑制されており、その耐久性が向上している。
しかし、特許文献1に記載のタイヤは、ワイヤチェーファが配置されている領域が充分ではないことから、ビード部の倒れ込み変形を充分に抑制することができない可能性がある。また、特許文献1及び2に記載されているタイヤは、タイヤ周方向に沿って延びるコードのみによりワイヤチェーファが構成されていることから、タイヤ負荷転動時におけるタイヤ幅方向への倒れ込み変形を充分に抑制することができずに、ビード部が破壊される可能性がある。また、特許文献2に記載のタイヤにおいて、ワイヤチェーファを構成するコードをタイヤ周方向に対して傾斜して延びるコードに交換した場合には、タイヤ幅方向への倒れ込み変形は充分に抑制することができるが、タイヤ周方向への倒れ込み変形を充分に抑制することができなくなり、更には、タイヤと路面接地域にける荷重による歪み変形に起因したリムとビードコア間のゴムがタイヤ径方向に押し出される動きにより、ワイヤチェーファのタイヤ径方向外側の端部に応力が集中するので、ワイヤチェーファのタイヤ径方向端部におけるコードとゴムとの剥離が発生し易くなり、ビード部が破壊される可能性がある。
したがって、この発明の目的は、ワイヤチェーファの構成の適正化を図ることにより、ビード部の倒れ込み変形を抑制して、カーカスのビード部からの引き抜け及びゴムとの剥離を充分に防止しつつも、ワイヤチェーファを構成するコードとゴムとの剥離を抑制して、ビード部の耐久性を有効に向上させた空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的を達成するため、この発明のタイヤは、ビードコアを埋設した一対のビード部、ビード部からタイヤ径方向外側に延びる一対のサイドウォール部、両サイドウォール部間にまたがって延びるトレッド部の各部にわたってトロイド状に延びる本体部と、この本体部から延び、ビードコアの周りにタイヤ幅方向内側から外側に向かって折り返された折返し部とからなるプライ、及び、そのビード部のカーカスの外面を覆う範囲に連続して配置されるワイヤチェーファで構成されるカーカスを具え、かかるワイヤチェーファは、ビードコアのタイヤ幅方向外側でカーカスのタイヤ幅方向外側の面に沿って配設される第一補強層、及び、ビードコアのタイヤ幅方向内側でカーカスのタイヤ幅方向内側の面に沿って配設される第二補強層からなり、第一補強層は実質的にタイヤ周方向に沿って延びるコードにより構成され、第二補強層はタイヤ周方向に対して傾斜して延びるコードにより構成されることを特徴としている。このような空気入りタイヤでは、第一補強層がタイヤ周方向に沿って延びるコードにより構成されていることから、タイヤと路面接地域における荷重による歪み変形に起因したリムとビードコア間のゴムがタイヤ径方向に押し出される動きに対して、ワイヤチェーファのタイヤ径方向外側の縁部への応力の集中が抑えられ、コードとゴムとの剥離が発生し難くなり、ビード部の破壊を防止することができ、一方、第二補強層がタイヤ周方向に対し傾斜して延びるコードにより構成されていることから、タイヤ周方向へ倒れ込み変形させる引張力が加わった場合には第二補強層がこの引張力を負担することで、タイヤ周方向への倒れ込み変形を抑制することができ、これらの作用が相まってカーカスのビード部からの引き抜け及びゴムとの剥離を充分に防止しつつも、ワイヤチェーファを構成するコードのゴムとの剥離を抑制することが可能となる。ここで「実質的にタイヤ周方向」とは、コードを螺旋状に連続巻回して補強層を形成する場合等、生産上不可避的に発生する微小な傾きをも含むことを意味するものである。
また、第一補強層のタイヤ径方向外側の端部は、ビードコアのタイヤ径方向最外端よりもタイヤ径方向外側にあることが好ましい。ここで「ビードコアのタイヤ径方向最外端」とは、ビードコアのタイヤ径方向における最も外側の位置を言うものとする。
更に、第一補強層のタイヤ径方向内側の端部は、ビードコアのタイヤ径方向最内端よりもタイヤ径方向内側にあることが好ましい。ここで「ビードコアのタイヤ径方向最内端」とは、ビードコアのタイヤ径方向における最も内側の位置をいうものとする。
更にまた、第一補強層はビードコアのタイヤ径方向内側位置を通ることが好ましい。ここで「ビードコアのタイヤ径方向内側位置を通る」とは、少なくともビードコアのタイヤ径方向最内端の下方まで第一補強層が配置されていること、すなわち第一補強層がビード装着姿勢にてビードコアとリムフランジに挟まれる領域を通ることをいうものとする。
加えてまた、第二補強層のタイヤ径方向外側の端部は、カーカスの折り返し部の折返し端部よりもタイヤ径方向外側にあることが好ましい。
また、第二補強層のタイヤ径方向内側の端部がビードコアのタイヤ径方向最内端よりもタイヤ径方向内側にあることが好ましい。
この発明によれば、実質的にタイヤ周方向に沿って延びるコードにより構成される第一補強層及びタイヤ周方向に対して傾斜して延びるコードにより構成される第二補強層からなるワイヤチェーファの配置の適正化を図ることにより、ビード部の倒れ込み変形を抑制して、カーカスのビード部からの引き抜け及びゴムとの剥離を充分に防止しつつも、ワイヤチェーファを構成するコードとゴムとの剥離を抑制して、ビード部の耐久性を有効に向上させた空気入りタイヤを提供することが可能となる。
以下、図面を参照しつつこの発明の実施の形態を説明する。図2〜5はこの発明に従う種々の空気入りタイヤ(以下「タイヤ」という。)のビード部のタイヤ幅方向断面図である。
図2に示す実施形態のタイヤは、ビードコア1を埋設した一対のビード部2(図には一方のビード部2のみを示す)、ビード部2からタイヤ径方向外側に延びる一対のサイドウォール部、両サイドウォール部間にまたがって延びるトレッド部の各部にわたってトロイド状に延びる本体部3と、この本体部3から延び、ビードコア1の周りにタイヤ幅方向内側から外側に向かって折り返された折返し部4とからなるプライで構成されるカーカス5、及び、そのビード部2のカーカス5の外面を覆う範囲に連続して配置されるワイヤチェーファ6を具える。かかるワイヤチェーファ6は、ビードコア1のタイヤ幅方向外側においてカーカス5のタイヤ幅方向外側の面に沿って配設される第一補強層7、及び、ビードコア1のタイヤ幅方向内側においてカーカス5のタイヤ幅方向内側の面に沿って配設される第二補強層8からなり、第一補強層は実質的にタイヤ周方向に沿って延びるコード9により構成され、第二補強層は傾斜して延びるコード10により構成される。このとき、第一補強層7のタイヤ幅方向内側端と第二補強層8のタイヤ幅方向外側端は接する位置にあり、一本の連続したワイヤチェーファ6を構成している。
このような空気入りタイヤでは、ワイヤチェーファ6を、これとビードコア1とでカーカス5を挟み込むように配設していることから、タイヤ負荷転動によりカーカス5に引張力が負荷されても、ワイヤチェーファ6のコードがカーカス5に対して傾斜しているおり、ワイヤチェーファ6のコードがカーカス5に対し引っ掛かりとなって係止力が向上することとなるので、カーカス5のビード部2からの引き抜けを強く抑制することが可能となる。
また、第二補強層8がタイヤ周方向に傾斜して延びるコード10により構成されていることから、タイヤ周方向に傾斜して延びるコード10がタイヤ周方向へ倒れ込む変形をさせる引張力を負担して、第二補強層8のタイヤ周方向への倒れ込み変形に抗する剛性を向上させるので、ビード部2のタイヤ周方向への倒れ込み変形を抑制することができ、一方、第二補強層8がタイヤ周方向に対して傾斜する方向に延びるコード10により構成されていることから、タイヤ周方向に対し傾斜して延びるコード10がタイヤ幅方向及び特にタイヤ周方向へ倒れ込み変形させる引張力を負担して、第二補強層8のタイヤ幅方向への倒れ込み変形に抗する剛性を向上させるので、ビード部2のタイヤ幅方向及び特にタイヤ周方向への倒れ込み変形を抑制することができる。更に、タイヤ幅方向外側の端部が金属の切断端を配列した構成となり、その切断端からクラックが発生し易いような、タイヤ周方向に対し傾斜しているコードのみから構成されるワイヤチェーファ6を具えるタイヤに比べ、この発明のタイヤは、ワイヤチェーファ6の一部がタイヤ周方向に延びるコード9により構成されており、タイヤ周方向に沿って延びるコード9のタイヤ幅方向外側の端部が配列された切断端とはならないことから、タイヤ周方向に沿って延びるコード9のタイヤ幅方向外側の端部に応力が集中した場合に、その端部におけるコードとゴムとのクラックの発生を抑制することができる。なお、第一補強層7及び第二補強層8を構成するコード9、10は、要求される重量、剛性等に応じて種々の金属コード又は有機繊維コードから選択して使用することができる。また、第一補強層7は、一本又は複数本のゴム被覆したコードを平行配列した狭幅のリボン状部材を連続巻回して構成した層とすることも、第一補強層の幅に対応する幅を有する広幅の帯状部材を配置して構成した層とすることもできる。
更に、図2〜5に示すように、第一補強層7のタイヤ径方向外側の端部11は、ビードコア1のタイヤ径方向最外端12よりもタイヤ径方向外側にあることが好ましい。かかる構成により、第一補強層7を構成するコード9がビードコア1のタイヤ径方向外側におけるタイヤ周方向への倒れ込み変形を抑制するので、リムとビード接触近傍におけるゴムの摩滅及びセパレーションを防止して、ビード部2の耐久性を一層向上させることができる。
更にまた、図2〜5に示すように、第一補強層7のタイヤ径方向内側の端部13は、ビードコアのタイヤ径方向最内端14よりもタイヤ径方向内側にあることが好ましい。かかる構成により、ビードコア1と第一補強層7でカーカス5を挟み込む領域が増加するので、挟み込みの効果が向上して、カーカス5の引き抜けがより発生しにくくなる。
加えて、図2〜5に示すように、第一補強層7はビードコアのタイヤ径方向内側位置を通る、すなわちビード装着姿勢にてビードコア1とリムフランジに挟まれる領域を通ることが好ましい。かかる構成により、リムフランジとビードコア1の間に第一補強層7が強く挟み込まれ、その強く挟み込まれている第一補強層7がビードコア1とともにカーカス5を強く挟み込むので、カーカス5のビード部2への係止力が向上し、カーカス5のビード部2からの引き抜けがより発生しにくくなる。また、このとき、第二補強層8のタイヤ径方向内側の端部16は、ビード装着姿勢にてビードコア1とリムフランジに挟まれる領域を通らないこととなるので、第二補強層8はビード部2に強く固定され過ぎずに、ビード部内をある程度自由に移動することができるようになり、配列した金属の切断端を有する第二補強層8のタイヤ径方向外側の端部15への応力の集中を緩和することから、タイヤ径方向外側の端部15とゴムとの剥離を抑制することができる。
加えてまた、図2〜5に示すように、第二補強層8のタイヤ径方向外側の端部15がカーカスの折返し端部16よりもタイヤ径方向外側にあることが好ましい。かかる構成により、タイヤ負荷転動時にカーカス5の折返し端部16に集中する応力の一部を、第二補強層8のタイヤ径方向外側の端部15が負担して、応力を有効に分散することができるので、カーカス5の折返し端部16とゴムとの剥離を有効に抑制することができる。
更に、図2〜5に示すように、第二補強層8のタイヤ径方向内側の端部17がビードコア1のタイヤ径方向最内端14よりもタイヤ径方向内側にあることが好ましい。なぜなら、第二補強層8のタイヤ径方向内側の端部17がビードコア1のタイヤ径方向最内端14よりもタイヤ径方向外側にある場合には、ビードコア1に対して第二補強層8が配設されている領域が不足して、タイヤ幅方向への倒れ込み変形を充分に防止することができずに、タイヤ幅方向への過剰な倒れ込み変形に起因してビード部2の耐久性が低下する可能性があるからである。
なお、上述したところはこの発明の実施形態の一部を示したに過ぎず、この発明の趣旨を逸脱しない限り、これらの構成を交互に組み合わせたり、種々の変更を加えたりすることができる。例えば、ビードコア2は、図2〜4に示す六角形状、図5に示す円形状だけでなく、楕円形状やその他の多角形状など種々の形状に適宜変更しても良い。また、図4に示すように、カーカス5の折返し端部16と第一補強層7のタイヤ幅方向外側の端部11とが離間していても良い。更には、図4及び5に示すように、カーカス5の折返し部4の全体をビードコア1に沿わせて折り返していても良い。カーカス5の折返し部4の全体をビードコア1に沿わせて折り返すことにより、リム組みしたタイヤの負荷転動時に、ビード部2がタイヤ幅方向外側へ倒れ込み変形しても、折返し端部16に応力が集中することなく、ゴムと折返し端部16の間がクラックする可能性が低減し、かつ、カーカス5がビードコア2に巻き付いていることから、引張応力に抗する係止力が向上するので、カーカス5のビード部2からの引き抜けが更に発生しにくくなる可能性がある。
次に、この発明に従うビード部を具えるこの発明のタイヤ(実施例タイヤ1〜4)、従来技術に従うビード部を具えるタイヤ(従来例タイヤ1〜4)を夫々試作し、性能評価を行ったので、以下に説明する。
実施例タイヤ1〜4は、夫々図2〜5に示す構造のビード部を有するバス・トラック用のタイヤである。図示していないが、従来例タイヤ1〜4は、夫々実施例タイヤ1〜4に対応しており、タイヤ周方向に対し傾斜して延びるコードのみにより構成されるワイヤチェーファを有している点を除いて、基本的には実施例タイヤ1〜4と同様の構成を有している。これら、試作されたタイヤは、表1に示す諸元を有する。
これら各供試タイヤを表1に示す所定のサイズのリムに取り付けてタイヤ車輪とし、このタイヤ車輪をテスト車両に装着して、表1に示すタイヤ内圧(相対圧で表示されている)、タイヤ負荷荷重等の各種条件を適用し、室内にて、ドラム試験機を用いて時速67km/hにて耐久ドラム試験を行い、トレッド部のもげやクラックが発生するまでの走行距離を検証することにより評価した。
このテストの評価結果を表1に示す。なお、表1の評価結果は、従来例タイヤ1〜4の走行可能な距離に対する、夫々に対応する実施例タイヤ1〜4の走行可能な距離の比で示されており、その数値が大きいほど性能に優れていることを示している。
表1の結果が示すように、実施例タイヤ1〜4は、夫々に対応する従来例タイヤ1〜4に比べ、ビード部が破壊されて走行不可能となるまでの走行距離が25%〜32%伸びており、ビード部の耐久性が大幅に向上していることがわかる。
以上の結果から明らかになように、ワイヤチェーファの構成の適正化を図ることにより、ビード部の倒れ込み変形を抑制して、カーカスのビード部からの引き抜け及びゴムとの剥離を充分に防止しつつも、ワイヤチェーファを構成するコードとゴムとの剥離を抑制して、ビード部の耐久性を有効に向上させた空気入りタイヤを提供することが可能となった。
1 ビードコア
2 ビード部
3 本体部
4 折返し部
5 カーカス
6 ワイヤチェーファ
7 第一補強層
8 第二補強層
9 コード
10 コード
11 第一補強層のタイヤ径方向外側の端部
12 ビードコアのタイヤ径方向最外端
13 第一補強層のタイヤ径方向内側の端部
14 ビードコアのタイヤ径方向最内端
15 第二補強層のタイヤ径方向外側の端部
16 カーカスの折返し端部
17 第二補強層のタイヤ径方向内側の端部
2 ビード部
3 本体部
4 折返し部
5 カーカス
6 ワイヤチェーファ
7 第一補強層
8 第二補強層
9 コード
10 コード
11 第一補強層のタイヤ径方向外側の端部
12 ビードコアのタイヤ径方向最外端
13 第一補強層のタイヤ径方向内側の端部
14 ビードコアのタイヤ径方向最内端
15 第二補強層のタイヤ径方向外側の端部
16 カーカスの折返し端部
17 第二補強層のタイヤ径方向内側の端部
Claims (6)
- ビードコアを埋設した一対のビード部、ビード部からタイヤ径方向外側に延びる一対のサイドウォール部、両サイドウォール部間にまたがって延びるトレッド部の各部にわたってトロイド状に延びる本体部と、この本体部から延び、前記ビードコアの周りにタイヤ幅方向内側から外側に向かって折り返された折返し部とからなるプライで構成されるカーカス、及び、該ビード部の該カーカスの外面を覆う範囲に連続して配置されるワイヤチェーファを具える空気入りタイヤにおいて、
前記ワイヤチェーファは、前記ビードコアのタイヤ幅方向外側において前記カーカスのタイヤ幅方向外側の面に沿って配設される第一補強層と、前記ビードコアのタイヤ幅方向内側において前記カーカスのタイヤ幅方向内側の面に沿って配設される第二補強層とからなり、該第一補強層は実質的にタイヤ周方向に沿って延びるコードにより構成され、該第二補強層はタイヤ周方向に対して傾斜して延びるコードにより構成されることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記第一補強層のタイヤ径方向外側の端部は、前記ビードコアのタイヤ径方向最外端よりもタイヤ径方向外側にある、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記第一補強層のタイヤ径方向内側の端部は、前記ビードコアのタイヤ径方向最内端よりもタイヤ径方向内側にある、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
- 前記第一補強層は前記ビードコアのタイヤ径方向内側位置を通る、請求項1〜3のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
- 前記第二補強層のタイヤ径方向外側の端部は前記カーカスの折返し部の折返し端部よりもタイヤ径方向外側にある、請求項1〜4のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
- 前記第二補強層のタイヤ径方向内側の端部は前記ビードコアのタイヤ径方向最内端よりもタイヤ径方向内側にある、請求項1〜5のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
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JP2008293205A JP2010120401A (ja) | 2008-11-17 | 2008-11-17 | 空気入りタイヤ |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111823783A (zh) * | 2019-04-15 | 2020-10-27 | 韩国轮胎与科技株式会社 | 具有加强部件的充气轮胎 |
WO2020261599A1 (ja) * | 2019-06-24 | 2020-12-30 | 株式会社ブリヂストン | タイヤ |
-
2008
- 2008-11-17 JP JP2008293205A patent/JP2010120401A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Legal Events
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