JP2014091369A - 組立搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】台車30は、GV10と連結するためのAGV連結ユニット40を備え、AGV連結ユニット40は、台車30の前方に延出する延出部材44と、延出部材44を前方へ付勢する上側スプリング43と、末端部が少なくともピン13が通過可能な幅を空けて台車30に支持され、かつ前方に延出するAGV係合部49aが開閉可能な一対の爪部材49と、上側スプリング43の付勢力が伝達されることで一対の爪部材49のAGV係合部49aを、ピン13が通過不能な幅以下に閉じた状態に規制する規制部材46と、を有し、AGV10は、ピン13が規制部材46により閉じた状態に規制された一対の爪部材49のAGV係合部49aと係合することで台車30と連結される。
【選択図】図7
Description
組立搬送装置は、AGVによって台車群の最後尾に台車を搬送し、台車群に対応するエリアで作業を行う作業者によって、ワークに部品を組み付けることで製品を製造する。
AGVは、台車群の最後尾に台車を搬送した後で前記台車と分離し、台車群の内側を通過して、台車群における先頭の台車(部品の組付けが完了した台車)に連結され、当該連結した台車を後工程を行うエリア等に搬送する。
特許文献1に開示される技術では、AGVの磁気マーカ読取部がアドレスマークを読み取ったときにフックピンを上昇させてフックピンを係合孔に対して係合させ、AGVと台車群における先頭の台車とを連結する。
このようにアドレスマークが破損したり汚れてしまったりした場合には、磁気マーカ読取部によってアドレスマークを読み取ることができない可能性がある。
また、以下では、図2に示す矢印U方向を上方向として「組立搬送装置1を構成するAGV10および台車30等の上下方向」を規定する。
そして、以下では、組立搬送装置1を構成するAGV10の進行方向右側から進行方向左側に向かう方向(図4に示す矢印L方向)を左方向として「組立搬送装置1を構成するAGV10および台車30等の左右方向」を規定する。
以下では、AGV10の前側が前方向(矢印F方向)を向いているものとして説明を行う。
AGV10は、前記読取装置によって磁気テープを読み取るとともに磁気テープに沿って移動することで、平面視トラック状の搬送経路に沿って移動して、組付エリアA1と部品補給エリアA2とを循環する。
すなわち、AGV10の進行方向は、台車30の搬送方向に対応する。
以下では、台車30の前側が前方向(矢印F方向)を向いているものとして説明を行う。
前後両端部に位置する左右の上下フレーム31bの下端部には、前輪31dおよび後輪31eが取り付けられる。台車本体31の上面には、後側にワークWが載置され、前側に部品Pが配膳される。
AGV連結ユニット40は、台車本体31の左右フレーム31cに連結部材41aが取り付けられることで、台車30の前側に配置される。
延出部材44は、シャフト42を介して上側スプリング43によって前方へ付勢される。
ブラケット45および規制部材46は、シャフト42の前後方向への移動に伴って一体的に移動する。
閉じた状態において、AGV係合部49aは、台車30の左右中央部に配置される。
従って、一対の爪部材49のAGV係合部49aは、閉じた状態において、AGV10のピン13に対して係合する。
また、一対の爪部材49は、上側取付部材41およびブラケット45等よりも下方に位置する。すなわち、一対の爪部材49の前方には、一対の爪部材49が進入できる程度に大きな空間が形成される。
下側スプリング50の付勢力は、上側スプリング43の付勢力よりも小さい。
すなわち、回転規制部材64は、揺動部材63が図9に示す状態よりも下方向(図9における時計回り方向)に回転することを規制する。
すなわち、揺動部材63は、前側ブラケット61および回転規制部材64を介して台車30の前端部に支持されて前方向に延出する。
すなわち、後側ブラケット66は、前側ブラケット61の後方に配置される。
シャフト67の軸方向は、左右方向に対して平行となる。シャフト67には、後側に位置する台車30の揺動部材63の切欠部63bに、シャフト67が収容可能となる程度の大きさの外径寸法が設定される。
図10(a)に示す状態よりも、後方の台車30が前方の台車30にさらに接近したとき、図10(b)に示すように、後方の台車30の揺動部材63は、テーパ部63aが前方の台車30のシャフト67に乗り上げる。このとき、切欠部63bは、上方向に揺動する(図10(b)に示す矢印参照)。
これにより、前方の台車30のシャフト67は、後方の台車30の揺動部材63の切欠部63bに係合される。
また、台車連結ユニット60のシャフト67は、後方の台車30と連結するための第三の連結部として機能する。
ジャマ板70の上面には、傾斜部70aおよび直線部70bが形成される。
前方の台車30と連結される後方の台車30がジャマ板70を通過するとき、ローラ65は、ジャマ板70の傾斜部70aを転動した後で、直線部70bを転動する。
従って、後方の台車30の揺動部材63は、ピン62を基準として図11(a)における反時計回り方向に徐々に回転する。すなわち、ジャマ板70は、後方の台車30の揺動部材63の切欠部63bを徐々に上方向に揺動させる(図11(a)に示す矢印参照)。
これにより、ジャマ板70は、後方の台車30の揺動部材63の切欠部63bの前側面を、前方の台車30のシャフト67よりも上側に揺動させ、後方の台車30の揺動部材63と前方の台車30のシャフト67との係合状態を解除する。
前方のスプロケット81は、モータより駆動力が付与されて回転可能に構成される。
駆動装置80は、例えば、チェーン82の周回軌跡をガイドする略板状の部材等を設置することで、このような直線部82aを形成する。
係合プレート83の先端部83aは、係合プレート83がチェーン82の直線部82aを周回するときに、台車30に対して最も接近する。
フック32は、略板状の部材の右側面が切り欠かれたような形状に形成され、前後方向に沿って延出する部分が形成される。当該延出する部分は、プレート係合部32aとして形成される。
図12に示すように、フック32のプレート係合部32aは、チェーン82の直線部82aを周回する係合プレート83の先端部83aよりも、右方に配置される。
このとき、チェーン82の直線部82aを周回する係合プレート83は、先端部83aがフック32のプレート係合部32aに対して係合し、台車30に対して駆動力を付与する(図12に黒塗りで示す矢印参照)。このとき、図1に示すように、駆動装置80は、組付エリアA1の前後中途部に位置する台車30に対して駆動力を付与する。
これにより、駆動装置80は、AGV10の搬送速度よりも遅い速度で台車群20を搬送する。
また、互いに連結されている二台の台車30において、後方の台車30の前側のフック32と前方の台車30の後側のフック32との前後方向に沿った距離は、二枚の係合プレート83の周回方向に沿った距離と同じ距離となる。
これにより、駆動装置80は、台車群20に対して継続して駆動力を付与する。
図3および図4に示すように、カムフロアー33は、上下方向を軸方向として回転可能に構成される。カムフロアー33は、ブラケット33aを介して台車本体31の前後フレーム31aの前後両端部に取り付けられる。
カムフロアー33の外周縁部は、右側の前輪31dおよび後輪31eよりもカムフロアー33の径方向外側に突出する。
また、図13および図14では、図13(a)に示す状態において、台車30Aに連結されるAGVをAGV10Aとして、台車30の搬送方向に沿って順番にAGVに対してアルファベットを付している。
すなわち、図6および図7に示すように、AGV連結ユニット40のシャフト42は、上側スプリング43によって前方へ付勢され、規制部材46を前方向に移動させている。
つまり、規制部材46は、上側スプリング43の付勢力がシャフト42を介して伝達されることで、一対の爪部材49の先端部(AGV係合部49a)を、AGV10のピン13が通過不能な幅以下に閉じた状態に規制する。
AGV10Aのピン13は、このような一対の爪部材49のAGV係合部49aの後側に位置している。つまり、AGV10Aは、AGV係合部49aに対してピン13が係合して、台車30Aに連結されている。
すなわち、台車30Aは、台車群20の最後尾に搬送されたときに、前方の台車30Bに連結される。
一対の爪部材49は下側取付部材47に取り付けられているため、規制部材46は、一対の爪部材49に対して相対的に後方向に移動する。
つまり、一対の爪部材49のAGV係合部49aおよび凸部49bは、ブラケット45の下側の空間(図7参照)に進入する。
このため、一対の爪部材49は、支持部材48の中心を基準としてAGV係合部49aが互いに離間する方向に回転し、凸部49bの立ち上がり部49cが規制部材46に当接する。
このとき、台車30Eは、AGV10Bに連結され、AGV10Bによって部品補給エリアA2に向けて搬送される。従って、図14(a)に示す状態において、台車30Dは、台車群20における先頭の台車となる。
つまり、台車30Aの内側を通過したAGV10Aは、台車30B・30Cの内側を通過する。このとき、台車30A〜30Dは、駆動装置80によって搬送される。また、台車30A〜30Dに載置されるワークWには、部品Pが組み付けられる。
組立搬送装置1は、台車30Dに載置されるワークWに対する部品Pの組付けが完了した後で、このようなAGV10Aと台車30Dとの連結動作を行う。
つまり、組立搬送装置1は、AGV10Aと台車30Dとが連結されるときに、台車30Cの揺動部材63の切欠部63bを上方向に揺動させて、台車30C・30Dの連結状態を解除している。
従って、組立搬送装置1は、アドレスマークを読み取ることなく、AGV10A〜10Cと台車30A〜30Fとの連結および分離を適切なタイミングで行うことができる。
従って、組立搬送装置1は、スムーズに組付作業を行うことができるため、製品の生産性を向上できる。
また、AGV10は、AGV連結ユニット40と連結するピン13を備え、ピン13が規制部材46により閉じた状態に規制された一対の爪部材49の先端部(AGV係合部49a)と係合することで台車30と連結される。
これによれば、組立搬送装置1は、台車群20の台車30A〜30Dを互いに連結しない場合(台車30の自重により一対の爪部材49のAGV係合部49aが開いた状態を保持する場合)と比較して、台車群20における先頭の台車30Dを除く台車30A〜30Cの、一対の爪部材49のAGV係合部49aが開いた状態をより確実に保持できる(図14参照)。
また、組立搬送装置1は、AGV10Aと台車群20における先頭の台車30Dとを連結する前に、ジャマ板70によって台車30C・30Dの連結状態を解除することで、台車30Dだけを搬送可能な状態としている(図11および図14参照)。
つまり、組立搬送装置1は、台車連結ユニット60およびジャマ板70によって搬送方向に隣接する台車30の連結および分離を行うことにより、AGV10A〜10Cと台車30A〜30Fの連結および分離を機械的な機構だけでより確実に行うことができる。
従って、組立搬送装置1は、製品の製造工程に応じて適切な位置(両側からの作業が不要な位置等)に駆動装置80を配置できるため、製品の生産性を向上できる。
この場合、揺動部材63は、前方向に対して斜め下方向に傾斜するテーパ部63aが後端部に形成されるとともに、テーパ部63aの前方にて後側面が上方向に沿って延出する切欠部63bが形成され、台車30の後端部、かつシャフト67の後方で台車30に支持されて後方向に延出する。
また、ピン62は、切欠部63bを上下方向に揺動可能に揺動部材63の前部を支持する。
つまり、この場合、シャフト67は、台車30の前端部に支持されて、前方の台車30と連結するための第二の連結部として機能する。
また、この場合、揺動部材63と、ピン62と、ローラ65とは、後方の台車30と連結するための第三の連結部として機能する。
そして、ジャマ板70は、前方の台車30のローラ65が傾斜部70aを転動することで、前方の台車30の揺動部材63の切欠部63bが後方の台車30のシャフト67を通過可能な位置まで、前方の台車30の揺動部材63の切欠部63bを上方向に揺動させる。
従って、組立搬送装置1は、駆動装置80が配置される側と反対側のスペースで、作業者Sが作業を行うことができる構造となるため、効率よくワークWに部品Pを組み付けることができる。
従って、組立搬送装置1は、製品の生産ラインを短くできるとともに、製品の生産性を向上できる。
10 AGV(搬送機)
13 ピン
20 台車群
30 台車
40 AGV連結ユニット(第一の連結部)
43 上側スプリング(付勢部材)
44 延出部材
46 規制部材
49 一対の爪部材
49a AGV係合部(先端部)
Claims (3)
- トラック状の搬送経路内において複数の台車が列を成して形成される台車群と、
前記台車群における先頭の台車を、前記搬送経路内を移動させて前記台車群の最後尾まで搬送する搬送機と、を具備する組立搬送装置であって、
前記搬送機は、
前記台車の内側を通り抜け可能に移動するものであり、
前記台車は、
前記搬送機と連結するための第一の連結部を備え、
前記搬送機は、
前記第一の連結部と連結するピンを備え、
前記第一の連結部は、
前記台車の前方に延出する延出部材と、前記延出部材を前方へ付勢する付勢部材と、末端部が少なくとも前記ピンが通過可能な幅を空けて前記台車に支持され、かつ前記前方に延出する先端部が開閉可能な一対の爪部材と、前記付勢部材の付勢力が伝達されることで前記一対の爪部材の先端部を、前記ピンが通過不能な幅以下に閉じた状態に規制する規制部材と、を有し、
前記搬送機は、
前記ピンが前記規制部材により閉じた状態に規制された一対の爪部材の先端部と係合することで前記台車と連結される、
組立搬送装置。 - 前記台車は、
前方の台車と連結するための第二の連結部と、後方の台車と連結するための第三の連結部と、をさらに備え、
前記第二の連結部は、
前端部に後方向に対して斜め下方向に傾斜するテーパ部が形成されるとともに、前記テーパ部の後方にて前側面が上方向に沿って延出する切欠部が形成され、前記台車の前端部に支持されて前方向に延出する揺動部材と、前記切欠部を上下方向に揺動可能に前記揺動部材の後部を支持するピンと、該ピンおよび前記切欠部の間で前記揺動部材に支持される転動部材と、を有し、
前記第三の連結部は、
前記台車の後端部、かつ前記揺動部材の後方で前記台車に支持されて、前記後方の台車の揺動部材のテーパ部が乗り上げて、前記後方の台車の揺動部材の切欠部に係合されるシャフトを有し、
前記組立搬送装置は、
後端部に前方向に対して斜め上方向に傾斜する傾斜部が形成されるとともに、前記台車群の前端部に配置され、前記後方の台車の転動部材が前記傾斜部を転動することで、前記前方の台車のシャフトが前記後方の台車の揺動部材の切欠部を通過可能な位置まで、前記後方の台車の揺動部材の切欠部を上方向に揺動させる解除部材、をさらに具備する、
請求項1に記載の組立搬送装置。 - 前記台車は、
前方の台車と連結するための第二の連結部と、後方の台車と連結するための第三の連結部と、をさらに備え、
前記第二の連結部は、
前記台車の前端部に支持されるシャフトを有し、
前記第三の連結部は、
後端部に前方向に対して斜め下方向に傾斜するテーパ部が形成されるとともに、前記テーパ部の前方にて後側面が上方向に沿って延出する切欠部が形成され、前記台車の後端部、かつ前記シャフトの後方で前記台車に支持されて後方向に延出する揺動部材と、前記切欠部を上下方向に揺動可能に前記揺動部材の前部を支持するピンと、該ピンおよび前記切欠部の間で前記揺動部材に支持される転動部材とを有し、
前記揺動部材のテーパ部が前記後方の台車のシャフトに乗り上げて、前記揺動部材の切欠部が前記後方の台車のシャフトに係合され、
前記組立搬送装置は、
後端部に前方向に対して斜め上方向に傾斜する傾斜部が形成されるとともに、前記台車群の前端部に配置され、前記前方の台車の転動部材が前記傾斜部を転動することで、前記前方の台車の揺動部材の切欠部が前記後方の台車のシャフトを通過可能な位置まで、前記前方の台車の揺動部材の切欠部を上方向に揺動させる解除部材、をさらに具備する、
請求項1に記載の組立搬送装置。
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