JP2014091369A - 組立搬送装置 - Google Patents

組立搬送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014091369A
JP2014091369A JP2012241946A JP2012241946A JP2014091369A JP 2014091369 A JP2014091369 A JP 2014091369A JP 2012241946 A JP2012241946 A JP 2012241946A JP 2012241946 A JP2012241946 A JP 2012241946A JP 2014091369 A JP2014091369 A JP 2014091369A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carriage
agv
cart
pin
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012241946A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5849931B2 (ja
Inventor
Kosei Ohashi
弘制 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2012241946A priority Critical patent/JP5849931B2/ja
Publication of JP2014091369A publication Critical patent/JP2014091369A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5849931B2 publication Critical patent/JP5849931B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Platform Screen Doors And Railroad Systems (AREA)

Abstract

【課題】AGVと台車との連結および分離を確実に行うことができる組立搬送装置を提供する。
【解決手段】台車30は、GV10と連結するためのAGV連結ユニット40を備え、AGV連結ユニット40は、台車30の前方に延出する延出部材44と、延出部材44を前方へ付勢する上側スプリング43と、末端部が少なくともピン13が通過可能な幅を空けて台車30に支持され、かつ前方に延出するAGV係合部49aが開閉可能な一対の爪部材49と、上側スプリング43の付勢力が伝達されることで一対の爪部材49のAGV係合部49aを、ピン13が通過不能な幅以下に閉じた状態に規制する規制部材46と、を有し、AGV10は、ピン13が規制部材46により閉じた状態に規制された一対の爪部材49のAGV係合部49aと係合することで台車30と連結される。
【選択図】図7

Description

本発明は、トラック状の搬送経路内において複数の台車が列を成して形成される台車群と、台車群における先頭の台車を、搬送経路内を移動させて台車群の最後尾まで搬送する搬送機と、を具備する組立搬送装置に関する。
従来から、自動車のエンジン等の製品は、トラック状の搬送経路内において複数の台車が列を成して形成される台車群と搬送機(Automated Guided Vehicle、無人搬送車、以下「AGV」と表記する)とを具備する組立搬送装置を用いて製造されている。
組立搬送装置は、AGVによって台車群の最後尾に台車を搬送し、台車群に対応するエリアで作業を行う作業者によって、ワークに部品を組み付けることで製品を製造する。
AGVは、台車群の最後尾に台車を搬送した後で前記台車と分離し、台車群の内側を通過して、台車群における先頭の台車(部品の組付けが完了した台車)に連結され、当該連結した台車を後工程を行うエリア等に搬送する。
特許文献1に開示される技術では、上昇および下降可能なフックピンと磁気マーカ読取部とを自動搬送機(AGV)に設け、AGVのフックピンが上昇したときに係合可能な係合孔を台車に形成する。特許文献1に開示される技術では、AGVと台車群における先頭の台車とを連結する位置にアドレスマークを配置する。
特許文献1に開示される技術では、AGVの磁気マーカ読取部がアドレスマークを読み取ったときにフックピンを上昇させてフックピンを係合孔に対して係合させ、AGVと台車群における先頭の台車とを連結する。
特開2007−76518号公報
アドレスマークは、作業床に貼り付けられるため、作業者等が踏むことで破損する可能性がある。また、長時間組付作業が行われた場合等においては、アドレスマーク上にゴミがたまってアドレスマークが汚れてしまう可能性がある。
このようにアドレスマークが破損したり汚れてしまったりした場合には、磁気マーカ読取部によってアドレスマークを読み取ることができない可能性がある。
すなわち、特許文献1に開示される技術では、アドレスマークの読取不良に起因して、AGVと台車群における先頭の台車とを確実に連結できない可能性がある。
本発明は、以上の如き状況を鑑みてなされたものであり、AGVと台車との連結および分離を確実に行うことができる組立搬送装置を提供するものである。
本発明に係る組立搬送装置は、トラック状の搬送経路内において複数の台車が列を成して形成される台車群と、前記台車群における先頭の台車を、前記搬送経路内を移動させて前記台車群の最後尾まで搬送する搬送機と、を具備する組立搬送装置であって、前記搬送機は、前記台車の内側を通り抜け可能に移動するものであり、前記台車は、前記搬送機と連結するための第一の連結部を備え、前記搬送機は、前記第一の連結部と連結するピンを備え、前記第一の連結部は、前記台車の前方に延出する延出部材と、前記延出部材を前方へ付勢する付勢部材と、末端部が少なくとも前記ピンが通過可能な幅を空けて前記台車に支持され、かつ前記前方に延出する先端部が開閉可能な一対の爪部材と、前記付勢部材の付勢力が伝達されることで前記一対の爪部材の先端部を、前記ピンが通過不能な幅以下に閉じた状態に規制する規制部材と、を有し、前記搬送機は、前記ピンが前記規制部材により閉じた状態に規制された一対の爪部材の先端部と係合することで前記台車と連結される、ものである。
本発明に係る組立搬送装置において、前方の台車と連結するための第二の連結部と、後方の台車と連結するための第三の連結部と、をさらに備え、前記第二の連結部は、前端部に後方向に対して斜め下方向に傾斜するテーパ部が形成されるとともに、前記テーパ部の後方にて前側面が上方向に沿って延出する切欠部が形成され、前記台車の前端部に支持されて前方向に延出する揺動部材と、前記切欠部を上下方向に揺動可能に前記揺動部材の後部を支持するピンと、該ピンおよび前記切欠部の間で前記揺動部材に支持される転動部材と、を有し、前記第三の連結部は、前記台車の後端部、かつ前記揺動部材の後方で前記台車に支持されて、前記後方の台車の揺動部材のテーパ部が乗り上げて、前記後方の台車の揺動部材の切欠部に係合されるシャフトを有し、前記組立搬送装置は、後端部に前方向に対して斜め上方向に傾斜する傾斜部が形成されるとともに、前記台車群の前端部に配置され、前記後方の台車の転動部材が前記傾斜部を転動することで、前記前方の台車のシャフトが前記後方の台車の揺動部材の切欠部を通過可能な位置まで、前記後方の台車の揺動部材の切欠部を上方向に揺動させる解除部材、をさらに具備する、ものである。
本発明に係る組立搬送装置において、前記台車は、前方の台車と連結するための第二の連結部と、後方の台車と連結するための第三の連結部と、をさらに備え、前記第二の連結部は、前記台車の前端部に支持されるシャフトを有し、前記第三の連結部は、後端部に前方向に対して斜め下方向に傾斜するテーパ部が形成されるとともに、前記テーパ部の前方にて後側面が上方向に沿って延出する切欠部が形成され、前記台車の後端部、かつ前記シャフトの後方で前記台車に支持されて後方向に延出する揺動部材と、前記切欠部を上下方向に揺動可能に前記揺動部材の前部を支持するピンと、該ピンおよび前記切欠部の間で前記揺動部材に支持される転動部材とを有し、前記揺動部材のテーパ部が前記後方の台車のシャフトに乗り上げて、前記揺動部材の切欠部が前記後方の台車のシャフトに係合され、前記組立搬送装置は、後端部に前方向に対して斜め上方向に傾斜する傾斜部が形成されるとともに、前記台車群の前端部に配置され、前記前方の台車の転動部材が前記傾斜部を転動することで、前記前方の台車の揺動部材の切欠部が前記後方の台車のシャフトを通過可能な位置まで、前記前方の台車の揺動部材の切欠部を上方向に揺動させる解除部材、をさらに具備する、ものである。
本発明は、AGVと台車との連結および分離を確実に行うことができる、という効果を奏する。
組立搬送装置の構成を模式的に示す説明図。 AGVの構成を示す側面図。 台車の側面図。 台車の正面図。 AGVと台車とを示す側面図。 AGV連結ユニットの構成を示す底面図。 AGVとAGV連結ユニットとを示す側面図。 一対の爪部材のAGV係合部が開いたときの状態を示す底面図。 台車連結ユニットの構成を示す側面図。 台車同士が連結するときの様子を示す側面図。(a)シャフトに揺動部材のテーパ部が当接した状態を示す図。(b)揺動部材がシャフトを乗り上げる状態を示す図。 台車同士の連結を解除するときの様子を示す側面図。(a)ローラがジャマ板の傾斜部を転動する状態を示す図。(b)ローラがジャマ板の直線部を転動する状態を示す図。 駆動装置の構成を示す側面図。 AGVが台車と分離する様子を模式的に示す説明図。(a)部品補給エリアに位置する台車を搬送する様子を示す図。(b)台車群の最後尾に搬送した台車と分離する様子を示す図。 AGVが台車に連結される様子を模式的に示す説明図。(a)AGVが台車群の中途部に位置する台車を通過する様子を示す図。(b)台車群における先頭の台車に連結される様子を示す図。
以下では、本実施形態の組立搬送装置1について説明する。
なお、以下では、説明の便宜上、組立搬送装置1を構成するAGV10の進行方向(図1に示す矢印F方向)を前方向として「組立搬送装置1を構成するAGV10および台車30等の前後方向」を規定する。
また、以下では、図2に示す矢印U方向を上方向として「組立搬送装置1を構成するAGV10および台車30等の上下方向」を規定する。
そして、以下では、組立搬送装置1を構成するAGV10の進行方向右側から進行方向左側に向かう方向(図4に示す矢印L方向)を左方向として「組立搬送装置1を構成するAGV10および台車30等の左右方向」を規定する。
図1に示すように、組立搬送装置1は、自動車のエンジン等の製品を製造するためのものである。組立搬送装置1は、複数のAGV10、複数の台車30が列を成して形成される台車群20、ジャマ板70、駆動装置80、およびガイド90等を具備し、作業者Sが作業を行うエリアとして、組付エリアA1および部品補給エリアA2を形成する。
組付エリアA1は、台車群20に対応するエリアである。組付エリアA1では、複数の台車30に配膳される部品Pが、作業者SによってワークWに組み付けられる(図3参照)。
部品補給エリアA2は、組付エリアA1より所定の間隔だけ離れた位置に形成され、ワークWに組み付けるための部品Pを一台の台車30に配膳するためのエリアである。
組立搬送装置1は、このような組付エリアA1および部品補給エリアA2を通過する平面視トラック状(左右方向に離間する二つの直線の前後両端部を半円で繋いだ形状)の搬送経路に沿って、台車30を搬送する。すなわち、台車群20は、平面視トラック状の搬送経路内において所定の箇所に形成される。
AGV10は、一台の台車30を搬送するものである。図2に示すように、AGV10は、AGV本体11、モータ12、およびピン13を備える。
以下では、AGV10の前側が前方向(矢印F方向)を向いているものとして説明を行う。
AGV本体11は、略板状の部材等を連結することで構成される。AGV本体11の前側および後端部には、左右両端部に前輪11aおよび後輪11bが取り付けられる。AGV本体11には、後端部にモータ12に電力を供給するためのバッテリー11cが載置される。
モータ12は、左右の前輪11aの間に配置され、前輪11aに対して駆動力を付与する。AGV10Aは、バッテリー11cよりモータ12に電力を供給してモータ12を駆動させ、前輪11aを回転駆動させることで自走する。
ピン13は、上下方向を軸方向としてAGV本体11の後側に支持され、AGV10の左右中央部に配置される略円柱状の部材である。ピン13は、AGV本体11より上方向に突出する。
AGV10は、ピン13を一台の台車30に対して係合させることで台車30に連結される。AGV10は、台車30に連結された状態で自走することにより、一台の台車30を搬送する(図5参照)。
図1に示すように、組立搬送装置1が設置される部分の床面には、AGV10の進行方向(図1に示す矢印参照)に沿って磁気テープが貼り付けられている。AGV10には、このような磁気テープを読み取るための読取装置が設けられている。
AGV10は、前記読取装置によって磁気テープを読み取るとともに磁気テープに沿って移動することで、平面視トラック状の搬送経路に沿って移動して、組付エリアA1と部品補給エリアA2とを循環する。
すなわち、AGV10の進行方向は、台車30の搬送方向に対応する。
図3および図4に示すように、台車群20を形成する台車30は、ワークWおよび部品Pを搬送するためのものである。台車30は、台車本体31、AGV連結ユニット40、および台車連結ユニット60等を備える。
以下では、台車30の前側が前方向(矢印F方向)を向いているものとして説明を行う。
台車本体31は、角パイプ等によって構成される前後フレーム31a、上下フレーム31b、および左右フレーム31c等を連結することで構成される。図5に示すように、台車本体31の内側には、AGV10が通過できる程度に大きな空間が形成される。すなわち、AGV10は、台車30の内側を通り抜け可能に移動する。
前後両端部に位置する左右の上下フレーム31bの下端部には、前輪31dおよび後輪31eが取り付けられる。台車本体31の上面には、後側にワークWが載置され、前側に部品Pが配膳される。
図6および図7に示すように、AGV連結ユニット40は、AGV10と連結するためのものである。AGV連結ユニット40は、上側取付部材41、シャフト42、上側スプリング43、延出部材44、ブラケット45、規制部材46、下側取付部材47、支持部材48、一対の爪部材49、および下側スプリング50を有する。
上側取付部材41は、略板状に形成される連結部材41aの左右両端部に、前後方向に沿ってシャフト42を挿通可能に形成されるフレーム41bを取り付けることによって構成される。
AGV連結ユニット40は、台車本体31の左右フレーム31cに連結部材41aが取り付けられることで、台車30の前側に配置される。
シャフト42は、フレーム41bよりも前後方向に長く延出する軸状部材である。シャフト42は、後部がフレーム41bに挿入されるとともに、後端部がブラケット45に連結される。シャフト42は、上側取付部材41に対して前後方向に相対的に移動可能に構成される。
付勢部材としての上側スプリング43は、シャフト42に外嵌され、シャフト42の前側に配置される。上側スプリング43は、後端部がフレーム41bの前端部に当接するとともに、前端部がシャフト42の前端部に取り付けられる座金に当接し、シャフト42を前方へ付勢する(図6に示す矢印参照)。
延出部材44は、左右方向を長手方向とする略四角柱状の部材である。延出部材44は、ボルト等を介してシャフト42の前端部に取り付けられ、台車30の前方に延出する(図3参照)。
延出部材44は、シャフト42を介して上側スプリング43によって前方へ付勢される。
ブラケット45は、一側面が後方向に沿って延出するとともに、他側面が上方向に沿って延出する、側面視略L字状に形成される板状部材である。ブラケット45の他側面には、シャフト42の後端部が連結される。
規制部材46は、上下方向を軸方向とする略円柱状の部材である。規制部材46は、ブラケット45の一側面に挿通され、下側がブラケット45より下方向に突出する。
ブラケット45および規制部材46は、シャフト42の前後方向への移動に伴って一体的に移動する。
下側取付部材47は、前後方向を長手方向とする略板状の部材の後端部に、左右方向を長手方向とする略板状の部材を取り付けることで構成される。下側取付部材47は、前端部が上側取付部材41のフレーム41bに連結される。
支持部材48は、上下方向を軸方向とする略円柱状の部材であり、下側取付部材47の後端部に形成される孔部に挿通される。
一対の爪部材49は、先端部が前方に延出する略板状の部材にAGV係合部49aおよび凸部49b等を形成することで構成される。
なお、一対の爪部材49は、台車本体31の左右中心部を基準として左右対称な形状に形成される。このため、一対の爪部材49の形状に関しては、左側の爪部材49についてのみ説明を行う。
AGV係合部49aは、爪部材49の先端部において、右側面より右方向に突出する部分である。図6および図7に示す状態の一対の爪部材49は、先端部に向かうにつれて互いに接近し、AGV係合部49aが当接している状態、つまり、閉じた状態である。
閉じた状態において、AGV係合部49aは、台車30の左右中央部に配置される。
凸部49bは、爪部材49の先端部において、左側面より左方向に突出する部分である。図6および図7に示す状態の凸部49bの左側面は、規制部材46に当接する。
一対の爪部材49は、AGV10のピン13と同じ高さ位置に配置される。また、一対の爪部材49は、末端部(後端部)が支持部材48によって下側取付部材47の下側で支持される。これにより、一対の爪部材49の末端部は、少なくともAGV10のピン13が通過可能な幅を空けて台車30に支持される。
従って、一対の爪部材49のAGV係合部49aは、閉じた状態において、AGV10のピン13に対して係合する。
このような一対の爪部材49は、支持部材48の中心を基準として回転可能に構成される。つまり、一対の爪部材49は、先端部(AGV係合部49a)が開閉可能に構成される。
また、一対の爪部材49は、上側取付部材41およびブラケット45等よりも下方に位置する。すなわち、一対の爪部材49の前方には、一対の爪部材49が進入できる程度に大きな空間が形成される。
下側スプリング50は、一端部が下側取付部材47の前後中途部に支持されるとともに、他端部が一対の爪部材49の前後中途部に連結され、一対の爪部材49を左右方向における台車30の外側へ付勢する(図6に示す矢印参照)。
下側スプリング50の付勢力は、上側スプリング43の付勢力よりも小さい。
このように構成されるAGV連結ユニット40は、延出部材44が後方向に押圧されたときに、一対の爪部材49のAGV係合部49aを互いに離間させ、AGV係合部49aを開く(図8参照)。AGV連結ユニット40の動作については後で詳述する。
図9に示すように、台車連結ユニット60は、前後方向に隣接する台車30と連結するためのものである。台車連結ユニット60は、前側ブラケット61、ピン62、揺動部材63、回転規制部材64、ローラ65、後側ブラケット66、およびシャフト67を有する。
前側ブラケット61は、略板状の部材の左右両側に、下方向に延出する延出部61aを形成することで構成される。前側ブラケット61は、台車本体31の左端部に位置する前後フレーム31aの前端部に支持される(図4参照)。
ピン62は、前側ブラケット61の延出部61aの下側に支持される。ピン62の軸方向は、左右方向に対して平行となる。
揺動部材63は、前後方向を長手方向として後部がピン62に回転可能に支持される。揺動部材63は、略板状の部材にテーパ部63aおよび切欠部63bを形成することで構成される。
テーパ部63aは、揺動部材63の前端部における下面の左端部から右端部までを、後下方向に沿って切り欠いたような形状に形成される。すなわち、テーパ部63aは、揺動部材63の前端部において、後方向に対して斜め下方向に傾斜している。テーパ部63aは、台車本体31より前側に突出する(図3参照)。
切欠部63bは、揺動部材63の下面に形成される窪みである。切欠部63bは、揺動部材63の左端部から右端部までを、側面視において略四角形状に切り欠いたような形状に形成される。すなわち、切欠部63bは、前側面が上方向に沿って延出する。切欠部63bは、テーパ部63aの後方に形成される。
回転規制部材64は、上下方向を軸方向とした略円柱状の部材である。回転規制部材64は、略板状の部材を介して前側ブラケット61の延出部61aに取り付けられ、揺動部材63の下側に配置される。図9に示す状態の回転規制部材64は、上面が揺動部材63の下面に当接する。
すなわち、回転規制部材64は、揺動部材63が図9に示す状態よりも下方向(図9における時計回り方向)に回転することを規制する。
すなわち、揺動部材63は、前側ブラケット61および回転規制部材64を介して台車30の前端部に支持されて前方向に延出する。
転動部材としてのローラ65は、ピン62と切欠部63bとの間でピン65aを介して揺動部材63に支持され、左右方向を軸方向として回転可能に構成される。ローラ65は、揺動部材63の右方に配置される。
後側ブラケット66は、略板状の部材の左右両端部に、後下方向に延出する延出部66aを形成することで構成される。後側ブラケット66は、台車本体31の左端部に位置する前後フレーム31aの後端部に支持される。
すなわち、後側ブラケット66は、前側ブラケット61の後方に配置される。
シャフト67は、後側ブラケット66の延出部66aの後下端部に支持される。すなわち、シャフト67は、台車30の後端部、かつ揺動部材63の後方で後側ブラケット66を介して台車30に支持される。シャフト67は、図9に示す状態において、揺動部材63のテーパ部63aと同じ高さ位置に配置される。
シャフト67の軸方向は、左右方向に対して平行となる。シャフト67には、後側に位置する台車30の揺動部材63の切欠部63bに、シャフト67が収容可能となる程度の大きさの外径寸法が設定される。
図10(a)に示すように、後方の台車30が前方の台車30に接近したとき、後方の台車30の揺動部材63は、テーパ部63aが前方の台車30のシャフト67に当接する。
図10(a)に示す状態よりも、後方の台車30が前方の台車30にさらに接近したとき、図10(b)に示すように、後方の台車30の揺動部材63は、テーパ部63aが前方の台車30のシャフト67に乗り上げる。このとき、切欠部63bは、上方向に揺動する(図10(b)に示す矢印参照)。
図10(b)に示す状態よりも、後方の台車30が前方の台車30にさらに接近したとき、図9に示すように、後方の台車30の揺動部材63は、切欠部63bが前方の台車30のシャフト67に追い付く。このとき、切欠部63bは、下方向に揺動してシャフト67に嵌まる。
これにより、前方の台車30のシャフト67は、後方の台車30の揺動部材63の切欠部63bに係合される。
このように、ピン62は、切欠部63bを上下方向に揺動可能に揺動部材63を支持する。
台車連結ユニット60は、このような揺動部材63の動作により、前後方向に隣接する台車30を連結する。これにより、組立搬送装置1は、台車群20の台車30を互いに連結させる。
つまり、台車連結ユニット60の揺動部材63と、ピン62と、ローラ65とは、前方の台車30と連結するための第二の連結部として機能する。
また、台車連結ユニット60のシャフト67は、後方の台車30と連結するための第三の連結部として機能する。
図4および図9に示すように、ジャマ板70は、足部材71の上端部に取り付けられる薄い(左右方向の長さ寸法が短い)略板状の部材である。ジャマ板70の厚み寸法は、前側ブラケット61等に干渉しない程度に薄い寸法が設定されている。
ジャマ板70の上面には、傾斜部70aおよび直線部70bが形成される。
傾斜部70aは、ジャマ板70の上面における後端部に形成され、前方向に対して斜め上方向に傾斜する面である。
直線部70bは、前後方向に対して平行な面であり、後端部が傾斜部70aより連続する。すなわち、ジャマ板70は、上面の後端部が切り欠かれたような形状に形成される。
解除部材としてのジャマ板70は、台車群20の前端部に配置され、ローラ65が傾斜部70aを転動するように、その高さ位置および左右方向における位置が調整されている(図1参照)。
前方の台車30と連結される後方の台車30がジャマ板70を通過するとき、ローラ65は、ジャマ板70の傾斜部70aを転動した後で、直線部70bを転動する。
このとき、図11(a)に示すように、後方の台車30のローラ65は、傾斜部70aの形状に沿って転動し、徐々に上方向に移動する。
従って、後方の台車30の揺動部材63は、ピン62を基準として図11(a)における反時計回り方向に徐々に回転する。すなわち、ジャマ板70は、後方の台車30の揺動部材63の切欠部63bを徐々に上方向に揺動させる(図11(a)に示す矢印参照)。
図11(b)に示すように、後方の台車30のローラ65が直線部70bを転動するとき(傾斜部70aの後端部まで転動したとき)、揺動部材63は、ピン62を基準として図11(a)に示す状態よりもさらに図11(b)における反時計回り方向に回転する。すなわち、ジャマ板70は、後方の台車30の揺動部材63の切欠部63bをさらに上方向に揺動させる(図11(b)に示す矢印参照)。
これにより、ジャマ板70は、後方の台車30の揺動部材63の切欠部63bの前側面を、前方の台車30のシャフト67よりも上側に揺動させ、後方の台車30の揺動部材63と前方の台車30のシャフト67との係合状態を解除する。
このように、ジャマ板70は、後方の台車30のローラ65が傾斜部70aを転動することにより、前方の台車30のシャフト67が後方の台車30の揺動部材63の切欠部63bを通過可能な位置まで、後方の台車30の揺動部材63の切欠部63bを上方向に揺動させる。
駆動装置80は、台車群20に対して駆動力を付与するためのものである。図1および図12に示すように、駆動装置80は、組付エリアA1の前後中途部における右方に配置される。駆動装置80は、一対のスプロケット81、チェーン82、および複数の係合プレート83を備える。
一対のスプロケット81は、前後方向に沿って所定の間隔を空けて配置される。後方のスプロケット81は、前方のスプロケット81よりも左側に配置される。一対のスプロケット81は、上下方向を軸方向として回転可能に構成される。
前方のスプロケット81は、モータより駆動力が付与されて回転可能に構成される。
チェーン82は、一対のスプロケット81に捲回される。チェーン82には、後方のスプロケット81の左端部からチェーン82の前後中途部までの間において、前後方向に沿って周回する直線部82aが形成される。
駆動装置80は、例えば、チェーン82の周回軌跡をガイドする略板状の部材等を設置することで、このような直線部82aを形成する。
係合プレート83は、平面視において略三角形状に形成される部材である。係合プレート83は、一定枚数毎にチェーン82のプレート82bに取り付けられ、チェーン82より外側に延出する。
係合プレート83の先端部83aは、係合プレート83がチェーン82の直線部82aを周回するときに、台車30に対して最も接近する。
ここで、台車30には、係合プレート83に対して係合するためのフック32が取り付けられている。
フック32は、略板状の部材の右側面が切り欠かれたような形状に形成され、前後方向に沿って延出する部分が形成される。当該延出する部分は、プレート係合部32aとして形成される。
図1および図3に示すように、フック32は、台車本体31の上下中途部に位置する前後フレーム31aの前後両端部に取り付けられる。フック32は、台車本体31の右側(駆動装置80側)に配置されるとともに、係合プレート83と同じ高さ位置に配置される。
図12に示すように、フック32のプレート係合部32aは、チェーン82の直線部82aを周回する係合プレート83の先端部83aよりも、右方に配置される。
駆動装置80は、モータを駆動させて前方のスプロケット81を回転させることにより、チェーン82を介して後方のスプロケット81を回転させる(図12に示す矢印参照)。これにより、駆動装置80は、係合プレート83を周回させる。
このとき、チェーン82の直線部82aを周回する係合プレート83は、先端部83aがフック32のプレート係合部32aに対して係合し、台車30に対して駆動力を付与する(図12に黒塗りで示す矢印参照)。このとき、図1に示すように、駆動装置80は、組付エリアA1の前後中途部に位置する台車30に対して駆動力を付与する。
前述のように、台車群20の台車30は、台車連結ユニット60によって互いに連結されている。従って、駆動装置80より駆動力が付与される台車30(組付エリアA1の前後中途部に位置する台車30)は、後方の台車30を牽引するとともに、前方の台車30を押し出す。
これにより、駆動装置80は、AGV10の搬送速度よりも遅い速度で台車群20を搬送する。
図12に示すように、前後のフック32の前後方向に沿った距離と、二枚の係合プレート83の周回方向に沿った距離とは、互いに同じ距離となる。
また、互いに連結されている二台の台車30において、後方の台車30の前側のフック32と前方の台車30の後側のフック32との前後方向に沿った距離は、二枚の係合プレート83の周回方向に沿った距離と同じ距離となる。
従って、台車群20をある程度搬送して前方の台車30のフック32と係合プレート83との係合状態が解除された場合には、後方の台車30のフック32に対して別の係合プレート83が係合する。
これにより、駆動装置80は、台車群20に対して継続して駆動力を付与する。
図1および図4に示すように、ガイド90は、組付エリアA1の右側に配置され、組付エリアA1の後方から前方まで前後方向に沿って延出する。ガイド90は、正面視略L字状に形成される略板状の部材を、互いに背を向けた状態で左右方向に所定の間隔を空けて配置することで構成される。
台車30には、このようなガイド90を転動させるためのカムフロアー33が取り付けられる。
図3および図4に示すように、カムフロアー33は、上下方向を軸方向として回転可能に構成される。カムフロアー33は、ブラケット33aを介して台車本体31の前後フレーム31aの前後両端部に取り付けられる。
カムフロアー33は、台車本体31の右端部に配置されるとともに、床面よりも上方に配置される。
カムフロアー33の外周縁部は、右側の前輪31dおよび後輪31eよりもカムフロアー33の径方向外側に突出する。
台車群20の台車30は、駆動装置80によって搬送されるときに、カムフロアー33がガイド90を転動することで、前後方向(ガイド90)に沿って搬送される。
このように構成される組立搬送装置1の台車30は、延出部材44と同じ高さ位置に左右フレーム31cを配設すること等により、前方の台車30の後端部に延出部材44を当接可能に構成されている。
次に、図13および図14等を用いて、組立搬送装置1によるAGV10と台車30との連結動作および分離動作について説明する。
図13および図14では、図13(a)に示す部品補給エリアA2に位置する台車を台車30Aとして、台車30の搬送方向に沿って順番に台車に対してアルファベットを付している。
また、図13および図14では、図13(a)に示す状態において、台車30Aに連結されるAGVをAGV10Aとして、台車30の搬送方向に沿って順番にAGVに対してアルファベットを付している。
部品補給エリアA2に位置する台車30Aの延出部材44には、前側に台車30Bが当接していない状態である。
すなわち、図6および図7に示すように、AGV連結ユニット40のシャフト42は、上側スプリング43によって前方へ付勢され、規制部材46を前方向に移動させている。
従って、一対の爪部材49は、規制部材46の下側に凸部49bが当接し、AGV係合部49aが互いに接触して閉じた状態である。
つまり、規制部材46は、上側スプリング43の付勢力がシャフト42を介して伝達されることで、一対の爪部材49の先端部(AGV係合部49a)を、AGV10のピン13が通過不能な幅以下に閉じた状態に規制する。
AGV10Aのピン13は、このような一対の爪部材49のAGV係合部49aの後側に位置している。つまり、AGV10Aは、AGV係合部49aに対してピン13が係合して、台車30Aに連結されている。
AGV10Aは、このような状態で搬送経路に沿って自走することで、図13(a)および図13(b)に示すように、台車群20の最後尾(組付エリアA1の後端部)に台車30Aを搬送する。
このとき、台車30Aの揺動部材63は、テーパ部63aが前方の台車30Bのシャフト67に乗り上げて、切欠部63bが前方の台車30Bのシャフト67に嵌まる(図9および図10参照)。
すなわち、台車30Aは、台車群20の最後尾に搬送されたときに、前方の台車30Bに連結される。
また、台車30Aの延出部材44は、前方の台車30Bの後端部に当接し、後方向に移動する(図6参照)。
このとき、図8に示すように、シャフト42は、ブラケット45を後方向に押圧して規制部材46を後方向に移動させる。これにより、規制部材46は、ブラケット45とともに一体的に後方向に移動する。
一対の爪部材49は下側取付部材47に取り付けられているため、規制部材46は、一対の爪部材49に対して相対的に後方向に移動する。
つまり、一対の爪部材49のAGV係合部49aおよび凸部49bは、ブラケット45の下側の空間(図7参照)に進入する。
前述のように、一対の爪部材49は、下側スプリング50によって左右方向における台車30の外側へ付勢されている。
このため、一対の爪部材49は、支持部材48の中心を基準としてAGV係合部49aが互いに離間する方向に回転し、凸部49bの立ち上がり部49cが規制部材46に当接する。
AGV連結ユニット40は、このようにしてAGV係合部49aを、AGV10のピン13が通過できる程度に離間させる。
これにより、組立搬送装置1は、一対の爪部材49のAGV係合部49aを開き、AGV10Aのピン13と一対の爪部材49のAGV係合部49aとの係合状態を解除する。つまり、組立搬送装置1は、AGV10Aと台車30Aとを分離する。
図14(a)に示すように、台車30Aと分離したAGV10Aは、台車30Aの内側を通過する。
このとき、台車30Eは、AGV10Bに連結され、AGV10Bによって部品補給エリアA2に向けて搬送される。従って、図14(a)に示す状態において、台車30Dは、台車群20における先頭の台車となる。
すなわち、図14(a)に示す状態において、台車30B・30Cの延出部材44は、台車30C・30Dの後端部に当接している。従って、台車30B・30Cの一対の爪部材49のAGV係合部49aは、開いた状態となっている(図8参照)。
つまり、台車30Aの内側を通過したAGV10Aは、台車30B・30Cの内側を通過する。このとき、台車30A〜30Dは、駆動装置80によって搬送される。また、台車30A〜30Dに載置されるワークWには、部品Pが組み付けられる。
一方、図14(a)に示す状態において、台車30Dの延出部材44は、台車30Eに当接していない。このため、延出部材44が上側スプリング43によって前方へ付勢され、凸部49bが規制部材46に当接して一対の爪部材49のAGV接触部49aは閉じた状態となる(図6参照)。
図6および図14(b)に示すように、台車30B・30Cを通過したAGV10Aは、このような台車30Dに対して後方より接近し、一対の爪部材49のAGV係合部49aに対してピン13を係合させる。これにより、組立搬送装置1は、AGV10Aと台車群20における先頭の台車30Dとを連結する。
組立搬送装置1は、台車30Dに載置されるワークWに対する部品Pの組付けが完了した後で、このようなAGV10Aと台車30Dとの連結動作を行う。
このとき、図11(b)および図14(b)に示すように、台車30Cのローラ65は、ジャマ板70の直線部70bを転動している。
つまり、組立搬送装置1は、AGV10Aと台車30Dとが連結されるときに、台車30Cの揺動部材63の切欠部63bを上方向に揺動させて、台車30C・30Dの連結状態を解除している。
組立搬送装置1は、このような状態で、AGV10Aによって台車30Dを搬送することで、台車群20における先頭の台車30Dだけを部品補給エリアA2に搬送する。そして、AGV10Aは、台車30Dを台車群20の最後尾まで搬送する。
このように、AGV10Aは、台車群20における先頭の台車30を、搬送経路内を移動させて台車群20の最後尾まで搬送する搬送機として機能する。
これによれば、組立搬送装置1は、AGV10A〜10Cと台車30A〜30Fとの連結動作および分離動作を機械的な機構だけで確実に行うことができる。
従って、組立搬送装置1は、アドレスマークを読み取ることなく、AGV10A〜10Cと台車30A〜30Fとの連結および分離を適切なタイミングで行うことができる。
つまり、組立搬送装置1は、アドレスマークの読み取り不良に起因するAGV10A〜10Cと台車30A〜30Fとの連結不良の発生を防止できる。このため、組立搬送装置1は、AGV10A〜10Cと台車30A〜30Fとの連結および分離を確実に行うことができる。
従って、組立搬送装置1は、スムーズに組付作業を行うことができるため、製品の生産性を向上できる。
このように、AGV連結ユニット40は、AGV10と連結するための第一の連結部として機能する。
また、AGV10は、AGV連結ユニット40と連結するピン13を備え、ピン13が規制部材46により閉じた状態に規制された一対の爪部材49の先端部(AGV係合部49a)と係合することで台車30と連結される。
ここで、組立搬送装置1は、台車連結ユニット60によって台車群20の台車30を互いに連結している。
これによれば、組立搬送装置1は、台車群20の台車30A〜30Dを互いに連結しない場合(台車30の自重により一対の爪部材49のAGV係合部49aが開いた状態を保持する場合)と比較して、台車群20における先頭の台車30Dを除く台車30A〜30Cの、一対の爪部材49のAGV係合部49aが開いた状態をより確実に保持できる(図14参照)。
また、組立搬送装置1は、AGV10Aと台車群20における先頭の台車30Dとを連結する前に、ジャマ板70によって台車30C・30Dの連結状態を解除することで、台車30Dだけを搬送可能な状態としている(図11および図14参照)。
従って、組立搬送装置1は、AGV10Aと台車群20における先頭の台車30Dを除く台車30A〜30Cとが連結するような事態の発生を確実に防止できる。
つまり、組立搬送装置1は、台車連結ユニット60およびジャマ板70によって搬送方向に隣接する台車30の連結および分離を行うことにより、AGV10A〜10Cと台車30A〜30Fの連結および分離を機械的な機構だけでより確実に行うことができる。
また、組立搬送装置1は、台車連結ユニット60によって搬送方向に隣接する台車30(台車群20を形成する台車30)を互いに連結することで、駆動装置80の配置位置に関わらず台車群20に駆動力を付与できる。
つまり、組立搬送装置1は、台車連結ユニット60およびジャマ板70によって搬送方向に隣接する台車30の連結および分離を行うことにより、駆動装置80の配置位置(組付エリアA1のレイアウト)に制約を受けることがなくなる。
従って、組立搬送装置1は、製品の製造工程に応じて適切な位置(両側からの作業が不要な位置等)に駆動装置80を配置できるため、製品の生産性を向上できる。
なお、台車連結ユニット60の構成は、本実施形態に限定されるものでない。例えば、台車連結ユニット60は、テーパ部63aが後端部に位置するようにピン62を介して後側ブラケット66に揺動部材63を取り付けるとともに、前側ブラケット61にシャフト67を取り付けても構わない。
この場合、揺動部材63は、前方向に対して斜め下方向に傾斜するテーパ部63aが後端部に形成されるとともに、テーパ部63aの前方にて後側面が上方向に沿って延出する切欠部63bが形成され、台車30の後端部、かつシャフト67の後方で台車30に支持されて後方向に延出する。
また、ピン62は、切欠部63bを上下方向に揺動可能に揺動部材63の前部を支持する。
このような構成においては、揺動部材63のテーパ部63aが後方の台車30のシャフト67に乗り上げて、揺動部材63の切欠部63bが後方の台車30のシャフト67に係合される。
つまり、この場合、シャフト67は、台車30の前端部に支持されて、前方の台車30と連結するための第二の連結部として機能する。
また、この場合、揺動部材63と、ピン62と、ローラ65とは、後方の台車30と連結するための第三の連結部として機能する。
そして、ジャマ板70は、前方の台車30のローラ65が傾斜部70aを転動することで、前方の台車30の揺動部材63の切欠部63bが後方の台車30のシャフト67を通過可能な位置まで、前方の台車30の揺動部材63の切欠部63bを上方向に揺動させる。
組立搬送装置1は、必ずしも複数のAGV10を具備する必要はなく、一台のAGV10を具備する構成であっても構わない。
AGV10のピン13の形状は、必ずしも略円柱状である必要はなく、例えば、略四角柱状であっても構わない。
駆動装置80の構成は、本実施形態に限定されるものでない。例えば、駆動装置は、台車本体31を左右両側から挟持するローラを互いに反対方向に回転させることにより、摩擦力で台車群20を搬送するような構成であっても構わない。
ただし、図1に示すように、本実施形態の駆動装置80を採用することで、組立搬送装置1は、駆動装置80を組付エリアA1の一側方に配置するだけで、台車群20を搬送できる。
従って、組立搬送装置1は、駆動装置80が配置される側と反対側のスペースで、作業者Sが作業を行うことができる構造となるため、効率よくワークWに部品Pを組み付けることができる。
従って、組立搬送装置1は、製品の生産ラインを短くできるとともに、製品の生産性を向上できる。
この場合、組立搬送装置1は、組付エリアA1にガイド90を設置するとともに、台車30にガイド90を転動するカムフロアー33を取り付けることにより、台車30の一側方から駆動力を付与する場合でも、台車群20の直進性を確保できる(図1および図4参照)。
1 組立搬送装置
10 AGV(搬送機)
13 ピン
20 台車群
30 台車
40 AGV連結ユニット(第一の連結部)
43 上側スプリング(付勢部材)
44 延出部材
46 規制部材
49 一対の爪部材
49a AGV係合部(先端部)

Claims (3)

  1. トラック状の搬送経路内において複数の台車が列を成して形成される台車群と、
    前記台車群における先頭の台車を、前記搬送経路内を移動させて前記台車群の最後尾まで搬送する搬送機と、を具備する組立搬送装置であって、
    前記搬送機は、
    前記台車の内側を通り抜け可能に移動するものであり、
    前記台車は、
    前記搬送機と連結するための第一の連結部を備え、
    前記搬送機は、
    前記第一の連結部と連結するピンを備え、
    前記第一の連結部は、
    前記台車の前方に延出する延出部材と、前記延出部材を前方へ付勢する付勢部材と、末端部が少なくとも前記ピンが通過可能な幅を空けて前記台車に支持され、かつ前記前方に延出する先端部が開閉可能な一対の爪部材と、前記付勢部材の付勢力が伝達されることで前記一対の爪部材の先端部を、前記ピンが通過不能な幅以下に閉じた状態に規制する規制部材と、を有し、
    前記搬送機は、
    前記ピンが前記規制部材により閉じた状態に規制された一対の爪部材の先端部と係合することで前記台車と連結される、
    組立搬送装置。
  2. 前記台車は、
    前方の台車と連結するための第二の連結部と、後方の台車と連結するための第三の連結部と、をさらに備え、
    前記第二の連結部は、
    前端部に後方向に対して斜め下方向に傾斜するテーパ部が形成されるとともに、前記テーパ部の後方にて前側面が上方向に沿って延出する切欠部が形成され、前記台車の前端部に支持されて前方向に延出する揺動部材と、前記切欠部を上下方向に揺動可能に前記揺動部材の後部を支持するピンと、該ピンおよび前記切欠部の間で前記揺動部材に支持される転動部材と、を有し、
    前記第三の連結部は、
    前記台車の後端部、かつ前記揺動部材の後方で前記台車に支持されて、前記後方の台車の揺動部材のテーパ部が乗り上げて、前記後方の台車の揺動部材の切欠部に係合されるシャフトを有し、
    前記組立搬送装置は、
    後端部に前方向に対して斜め上方向に傾斜する傾斜部が形成されるとともに、前記台車群の前端部に配置され、前記後方の台車の転動部材が前記傾斜部を転動することで、前記前方の台車のシャフトが前記後方の台車の揺動部材の切欠部を通過可能な位置まで、前記後方の台車の揺動部材の切欠部を上方向に揺動させる解除部材、をさらに具備する、
    請求項1に記載の組立搬送装置。
  3. 前記台車は、
    前方の台車と連結するための第二の連結部と、後方の台車と連結するための第三の連結部と、をさらに備え、
    前記第二の連結部は、
    前記台車の前端部に支持されるシャフトを有し、
    前記第三の連結部は、
    後端部に前方向に対して斜め下方向に傾斜するテーパ部が形成されるとともに、前記テーパ部の前方にて後側面が上方向に沿って延出する切欠部が形成され、前記台車の後端部、かつ前記シャフトの後方で前記台車に支持されて後方向に延出する揺動部材と、前記切欠部を上下方向に揺動可能に前記揺動部材の前部を支持するピンと、該ピンおよび前記切欠部の間で前記揺動部材に支持される転動部材とを有し、
    前記揺動部材のテーパ部が前記後方の台車のシャフトに乗り上げて、前記揺動部材の切欠部が前記後方の台車のシャフトに係合され、
    前記組立搬送装置は、
    後端部に前方向に対して斜め上方向に傾斜する傾斜部が形成されるとともに、前記台車群の前端部に配置され、前記前方の台車の転動部材が前記傾斜部を転動することで、前記前方の台車の揺動部材の切欠部が前記後方の台車のシャフトを通過可能な位置まで、前記前方の台車の揺動部材の切欠部を上方向に揺動させる解除部材、をさらに具備する、
    請求項1に記載の組立搬送装置。
JP2012241946A 2012-11-01 2012-11-01 組立搬送装置 Active JP5849931B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012241946A JP5849931B2 (ja) 2012-11-01 2012-11-01 組立搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012241946A JP5849931B2 (ja) 2012-11-01 2012-11-01 組立搬送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014091369A true JP2014091369A (ja) 2014-05-19
JP5849931B2 JP5849931B2 (ja) 2016-02-03

Family

ID=50935782

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012241946A Active JP5849931B2 (ja) 2012-11-01 2012-11-01 組立搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5849931B2 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014136511A (ja) * 2013-01-17 2014-07-28 Kawasaki Heavy Ind Ltd 台車連結機構
CN104044421B (zh) * 2014-06-16 2016-02-10 绍兴绍力机电科技有限公司 一种agv机器人手爪夹持式接脱机构
CN105417078A (zh) * 2015-10-30 2016-03-23 南京康尼精密机械有限公司 一种agv小车的控制方法
CN106335335A (zh) * 2016-09-14 2017-01-18 哈尔滨工大服务机器人有限公司 一种悬挂减震机构及载物小车
CN106697109A (zh) * 2017-02-15 2017-05-24 上海工程技术大学 一种潜入式agv的拖车装置
CN106743248A (zh) * 2016-12-23 2017-05-31 深圳市三维通机器人系统有限公司 一种设有移料带机构的agv运输装置及其控制方法
WO2018205859A1 (zh) * 2017-05-09 2018-11-15 郭氢 一种批次捡货机器人及其使用方法
CN109515555A (zh) * 2018-12-27 2019-03-26 芜湖哈特机器人产业技术研究院有限公司 一种滚筒式自动导引运输车
JP2019051915A (ja) * 2017-09-19 2019-04-04 カルソニックカンセイ株式会社 台車連結機構
JP2019107964A (ja) * 2017-12-18 2019-07-04 矢崎総業株式会社 台車と搬送車との連結分離構造
CN110015547A (zh) * 2017-11-28 2019-07-16 康茂股份公司 用于agv的辅助模块化装置
CN110182555A (zh) * 2019-05-13 2019-08-30 盐城品迅智能科技服务有限公司 一种电动智能轨道行驶的物料搬运装置及转弯方法

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56132154U (ja) * 1980-03-11 1981-10-07
JPS6014195A (ja) * 1983-07-06 1985-01-24 株式会社東芝 移動式点検装置
JPS63180617U (ja) * 1987-05-14 1988-11-22
JPH0391406U (ja) * 1989-12-29 1991-09-18
JPH06208415A (ja) * 1993-01-08 1994-07-26 Toyota Motor Corp 無人搬送車を用いた作業ライン
US5350077A (en) * 1993-06-11 1994-09-27 Taichi-S Co., Ltd. Method and device for coupling a self-propelled truck with a carrying truck
JPH0924861A (ja) * 1995-07-13 1997-01-28 Kurata:Kk 台車用けん引車
JPH11255123A (ja) * 1998-03-12 1999-09-21 Nissan Diesel Motor Co Ltd 無人搬送車による搬送装置
JP2004262288A (ja) * 2003-02-28 2004-09-24 Isuzu Motors Ltd 無人搬送車
JP2007076518A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Toyota Motor Corp 台車の搬送設備

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56132154U (ja) * 1980-03-11 1981-10-07
JPS6014195A (ja) * 1983-07-06 1985-01-24 株式会社東芝 移動式点検装置
JPS63180617U (ja) * 1987-05-14 1988-11-22
JPH0391406U (ja) * 1989-12-29 1991-09-18
JPH06208415A (ja) * 1993-01-08 1994-07-26 Toyota Motor Corp 無人搬送車を用いた作業ライン
US5350077A (en) * 1993-06-11 1994-09-27 Taichi-S Co., Ltd. Method and device for coupling a self-propelled truck with a carrying truck
JPH0924861A (ja) * 1995-07-13 1997-01-28 Kurata:Kk 台車用けん引車
JPH11255123A (ja) * 1998-03-12 1999-09-21 Nissan Diesel Motor Co Ltd 無人搬送車による搬送装置
JP2004262288A (ja) * 2003-02-28 2004-09-24 Isuzu Motors Ltd 無人搬送車
JP2007076518A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Toyota Motor Corp 台車の搬送設備

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014136511A (ja) * 2013-01-17 2014-07-28 Kawasaki Heavy Ind Ltd 台車連結機構
CN104044421B (zh) * 2014-06-16 2016-02-10 绍兴绍力机电科技有限公司 一种agv机器人手爪夹持式接脱机构
CN105417078A (zh) * 2015-10-30 2016-03-23 南京康尼精密机械有限公司 一种agv小车的控制方法
CN106335335A (zh) * 2016-09-14 2017-01-18 哈尔滨工大服务机器人有限公司 一种悬挂减震机构及载物小车
CN106743248A (zh) * 2016-12-23 2017-05-31 深圳市三维通机器人系统有限公司 一种设有移料带机构的agv运输装置及其控制方法
CN106697109A (zh) * 2017-02-15 2017-05-24 上海工程技术大学 一种潜入式agv的拖车装置
WO2018205859A1 (zh) * 2017-05-09 2018-11-15 郭氢 一种批次捡货机器人及其使用方法
JP2019051915A (ja) * 2017-09-19 2019-04-04 カルソニックカンセイ株式会社 台車連結機構
CN110015547A (zh) * 2017-11-28 2019-07-16 康茂股份公司 用于agv的辅助模块化装置
JP2019107964A (ja) * 2017-12-18 2019-07-04 矢崎総業株式会社 台車と搬送車との連結分離構造
JP6999396B2 (ja) 2017-12-18 2022-01-18 矢崎総業株式会社 台車と搬送車との連結分離構造
CN109515555A (zh) * 2018-12-27 2019-03-26 芜湖哈特机器人产业技术研究院有限公司 一种滚筒式自动导引运输车
CN110182555A (zh) * 2019-05-13 2019-08-30 盐城品迅智能科技服务有限公司 一种电动智能轨道行驶的物料搬运装置及转弯方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5849931B2 (ja) 2016-02-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5849931B2 (ja) 組立搬送装置
JP5793407B2 (ja) 無人搬送車による台車の自動搬送システム
JP2013032113A (ja) コンベア装置
JP2013107731A (ja) コンベア装置
JP5597965B2 (ja) 台車搬送装置
JP5423168B2 (ja) 表面処理領域に対して被処理物を搬入及び搬出する装置並びに方法
JP2007076518A (ja) 台車の搬送設備
JP4958813B2 (ja) 治具台車搬送装置
JP2006219206A (ja) ロ−ラ−コンベアの搬送物送り装置
JP2007119145A (ja) 搬送台車
JP2020117121A (ja) 搬送システム
JP4756384B2 (ja) 台車の搬送設備
JP6427879B2 (ja) 台車搬送装置
JP4437318B2 (ja) 搬送機及びそれを用いた搬送方法
JP2004269143A (ja) 台車の搬送装置
JP5391036B2 (ja) 物品搬送装置
JP6047018B2 (ja) 台車連結機構
JP4389864B2 (ja) 車両組み立てラインシステム
JP2012030712A (ja) リボン体の連結構造
JP2005343195A (ja) 台車搬送装置
JP2000001213A (ja) 搬送台車のストレージ装置
JP2009227185A (ja) 車両組立ラインにおけるドア搬送装置およびドア搬送方法
JP5736229B2 (ja) スラットコンベア装置
JP2015009650A (ja) 通路部横断用の搬送装置
JP2012056006A (ja) 物品製造装置および作業台車

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151022

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151117

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5849931

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151