JP2014088354A - 口唇化粧料 - Google Patents
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Description
(A)ペンタエリスリトールに、7量体以上の12−ヒドロキシステアリン酸重合物及びベヘン酸をエステル化することによって得られる、水酸基価が10〜70mgKOH/gであり、酸価が10mgKOH/g以下であるエステル化反応生成物
(B)一般式(1)で表わされるアルキルグリセリルエーテル変性シリコーン
なお、本明細書において、「重合度」又は「量体」という場合には、平均重合度又は平均量体数のことをいうものとする。
例えば、酸価が19.8の場合、56.11×1000/19.8=2838であり、12−ヒドロキシステアリン酸重合物10量体の分子量2838であることから、この重合体の重合度は10量体となる。エステル化反応生成物を製造(A)の製造に用いられる12−ヒドロキシステアリン酸重合物の重合度は7以上である。重合度が7以上であると、耐水皮膜性が高く、艶感が向上した口唇化粧料を得ることができる。エステル化反応生成物の重合度は、好ましくは8以上であり、更に好ましくは9以上である。また、エスエル化反応生成物の重合度は、上限は好ましくは20以下であり、更に好ましくは18以下であり、更に好ましくは16以下であり、特に好ましくは12以下である。重合度の上限と下限の好ましい組み合わせとしては、7〜20であることが好ましく、7〜18であることが更に好ましく、7〜16であることが更に好ましく、7〜12であることが特に好ましい。また、8〜20であることが更に好ましく、8〜18であることが更に好ましく、8〜16であることが更に好ましく、8〜12であることが特に好ましい。また、9〜20であることが好ましく、9〜18であることが更に好ましく、9〜16であることが更に好ましく、9〜12であることが特に好ましい。重合度を上記範囲内とすることにより、艶、ぬりやすさ、潤い、化粧持ち、べたつきのなさ等が向上し、適度な感触や使用感を有する口唇化粧料が得られる。
12−ヒドロキシステアリン酸の重合反応は、12−ヒドロキシステアリン酸分子中の水酸基又はカルボキシル基を、他の12−ヒドロキシステアリン酸分子中のカルボキシル基又は水酸基とをエステル化する反応、すなわち分子間エステル化反応である。
12−ヒドロキシステアリン酸として、その純度が94質量%より低いものを用いた場合、重合度が低くなる場合があり、7重量体以上の重合物の割合が低くなる場合がある。
12−ヒドロキシステアリン酸としては、市販品を使用することができ、例えば、小倉合成工業社製、商品名「12−ヒドロ酸(HP)」が使用可能である。
上記のように、仕込量を調整することにより、得られるエステル生成物の外観、粘度等を適切なものに調整することができる。
エステル化反応生成物(A)の酸価を上記範囲とするには、上述のエステル化反応中に、反応生成物をサンプリングし、その酸価を測定し、所望の酸価となった時点でエステル化反応を停止することによって実施可能である。
<1>下記成分(A)及び(B)を含有することを特徴とする口唇化粧料。
(A)ペンタエリスリトールに、7量体以上の12−ヒドロキシステアリン酸重合物及びベヘン酸をエステル化することによって得られる、水酸基価が10〜70mgKOH/gであり、酸価が10mgKOH/g以下であるエステル化反応生成物
(B)一般式(1)で表わされるアルキルグリセリルエーテル変性シリコーン
<3>成分(A)の水酸基価が、10〜70mgKOH/gであり、好ましくは10〜50mgKOH/gであり、特に好ましくは10〜30mgKOH/gである<1>又は<2>の口唇化粧料。
<4>成分(A)の酸価が、10mgKOH/g以下であり、好ましくは8mgKOH/g以下であり、更に好ましくは5mgKOH/g以下であり、特に好ましくは3mgKHO/g以下であり、また0.1mgKOH/g以上であり、好ましくは0.8mgKOH/g以上である<1>〜<3>の口唇化粧料。
<5>成分(A)の含有量が、口唇化粧料総量を基準として1質量%以上、好ましくは2質量%以上であり、また50質量%以下、好ましくは30質量%以下、更に好ましくは20質量%以下である<1>〜<4>の口唇化粧料。
<6>成分(B)の分子中におけるアルキルグリセリルエーテル基(−Q−OCH2−CH2(OR10)−CH2(OR11))の含有量が1〜50質量%、好ましくは5〜40質量%、更に好ましくは10〜30質量%である<1>〜<5>の口唇化粧料。
<7>成分(B)の含有量が、口唇化粧料の総量を基準として1質量%以上、好ましくは2質量%以上であり、また15質量%以下、好ましくは10質量%以下である<1>〜<6>の口唇化粧料。
<8>成分(A)と成分(B)の含有質量比(A/B)が0.1以上、好ましくは0.3以上であり、また、15以下、好ましくは5以下である<1>〜<7>の口唇化粧料。
<9>更に成分(C)下記式(2)で表される多分岐型イソステアリン酸をエステル化して得られる液状エステル化合物を含有する<1>〜<8>の口唇化粧料。
<10>成分(C)が、前記式(2)で示される多分岐型イソステアリン酸を多価アルコールでエステル化した液状エステル化合物である<9>の口唇化粧料。
<11>成分(C)の含有量が、口唇化粧料総量を基準として、5質量%以上、好ましくは10質量%、より好ましくは20質量%であり、また60質量%以下、好ましくは50質量%以下、より好ましくは40質量%以下である<9>又は<10>の口唇化粧料。
<12>成分(C)の含有量が、口唇化粧料総量を基準として、5〜60質量%、好ましくは10〜50質量%、より好ましくは20〜40質量%である<9>〜<11>の口唇化粧料。
<13>成分(A)及び成分(B)の合計量と成分(C)との含有質量比(A+B/C)が、0.1以上、好ましくは0.2以上であり、また1以下、好ましくは0.8以下である<9>〜<12>の口唇化粧料。
女性パネラー20名の唇に、実施例、比較例を塗布してもらい、以下の項目について5点から1点までの5段階評価をしてもらった。そして20名のつけた点数の平均をその実施例もしくは比較例の点数とした。
・塗布時の感触(滑らかさ)
・艶感
・3時間経過時の艶・潤い感持続
・3時間経過時の化粧効果持続
(2)経時安定性試験方法
実施例及び比較例をそれぞれ45℃の恒温槽に静置し、3ヶ月後に観察を行い、変化のなかったものをA、表面に僅かに発汗現象が観察されたものをB、著しく発汗現象が観察されたものをCとした。
(製造方法)
成分1〜16を均一に溶解混合し、成分17〜22を加え、混練後再溶解する。これに成分23〜24を加え均一に分散混合し、脱気して金型に流し込み、冷却固化後容器に収納し口紅を得た。成分組成及び評価試験結果を表1に示す。
※2 サラコスDP−518N(日清オイリオグループ社製)
※3 製造例から得られた組成物
※4 製造比較例から得られた組成物
※5 一般式(1)において、R1及びR7が炭素数の最頻値が18であるアルキル基であり、R2〜R6及びR8〜R9がメチル基であり、Qが炭素数11の直鎖であるアルキレン基であり、R10〜R11が水素原子であり、p(平均値)が23であり、q(平均値)が4.0であり、重合タイプがランダム共重合のもの
撹拌機、温度計、窒素ガス吹込管及び水分分離器を備えた1Lの四つ口フラスコに12−ヒドロキシステアリン酸(小倉合成工業社製、商品名「12−ヒドロ酸HP」、純度:99質量%)540gを仕込み、触媒として全体仕込み量の0.1%の塩化スズ、及び還流溶剤として全体仕込み量の5%のキシロールを加え、窒素気流下、生成した水を除去しながら200℃の温度で、15時間反応を行い、12−ヒドロキシステアリン酸重合物を得た。得られた重合物の酸価を測定したところ、酸価は19.4mgKOH/gであり、酸価より算出した平均重合度は10.2であることから、得られた生成物は12−ヒドロキシステアリン酸10量体であることがわかった。
反応終了後、触媒を濾別し、次に活性白土を用いて脱色後、常法にて脱臭を行い、常温でペースト状のエステル化反応生成物(テトラ(ポリ12-ヒドロキシステアリン酸/ベヘン酸)ペンタエリスリチル(OHV=21))246gを得た。得られたエステル化反応生成物の酸価は1.6mgKOH/gであり、水酸基価は21mgKOH/gであった。また得られたエステル化反応生成物の脂肪酸残基におけるベヘン酸のモル比は57%である。
撹拌機、温度計、窒素ガス吹込管及び水分分離器を備えた1Lの四つ口フラスコに12−ヒドロキシステアリン酸(小倉合成工業社製、商品名「12−ヒドロ酸HP」、純度:99質量%)450gを仕込み、触媒として全体仕込み量の0.1%の塩化スズ、及び還流溶剤として全体仕込み量の5%のキシロールを加え、窒素気流下、生成した水を除去しながら200℃の温度で、6時間反応を行い、12−ヒドロキシステアリン酸重合物を得た。得られた重合物の酸価を測定したところ、酸価は32.4mgKOH/gであり、酸価より算出した平均重合度は6.1であることから、得られた生成物は12−ヒドロキシステアリン酸6量体であることがわかった。
反応終了後、触媒を濾別し、次に活性白土を用いて脱色後、常法にて脱臭を行い、常温でペースト状のエステル化反応生成物(テトラ(ポリ12−ヒドロキシステアリン酸/ベヘン酸)ペンタエリスリチル)389gを得た。得られたエステル化反応生成物の酸価は1.1mgKOH/gであり、水酸基価は16mgKOH/gであった。また得られたエステル化反応生成物の脂肪酸残基におけるベヘン酸のモル比は57%である。
以下に示す処方のリップグロスを製造し、前記評価項目について評価したところ、いずれの項目においても良好なものであった。
成分1〜12を均一に溶解混合し、成分13を加え、混練後再溶解する。これに成分14〜16を加え均一に分散混合し、脱気して金型に流し込み、冷却固化後容器に収納しリップグロスを得た。
以下に示す処方のリキッドルージュを製造し、前記評価項目について評価したところ、いずれの項目においても良好なものであった。
成分1〜12を均一に溶解混合し、成分13〜18を加え、混練後再溶解する。これに成分19、20を加え均一に分散混合し、脱気して容器に充填しリキッドルージュを得た。
Claims (4)
- 下記成分(A)及び(B)を含有することを特徴とする口唇化粧料。
(A)ペンタエリスリトールに、7量体以上の12−ヒドロキシステアリン酸重合物及びベヘン酸をエステル化することによって得られる、水酸基価が10〜70mgKOH/gであり、酸価が10mgKOH/g以下であるエステル化反応生成物
(B)一般式(1)で表わされるアルキルグリセリルエーテル変性シリコーン
- 成分(A)と成分(B)の含有質量比(A/B)が、0.1〜15である請求項1又は2記載の口唇化粧料。
- 成分(A)及び成分(B)の合計量と成分(C)との含有質量比(A+B/C)が、0.1〜1である請求項2又は3記載の口唇化粧料。
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