JP2014083862A - 車両用有効成分発生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両用空調装置の空気流を利用せず、空気に含有された有効成分が送風機に付着することを防止し、自動車のインストルメントパネルに取り付けたときに車室内側から有効成分発生部材を着脱することが可能な車両用有効成分発生装置を提供する。
【解決手段】車両用有効成分発生装置5は、車室内に開口7した空気取入口9、車室内の乗員側に開口した挿入口部及びこの挿入口部から車両左右方向に拡張した拡張部分7aが設けられ、内部に空気取入口と拡張部分とを連通させる空気流路20が形成されたハウジング6を有し、このハウジングは、挿入口部から挿入されたマット状部材が空気流路に面して装着される装着部24と、装着部に装着されたマット状部材を加熱するPTCヒータ装置25と、マット状部材の挿入方向の延長線上であって装着部よりも空気流路の上流側に配置された送風装置とを備え、送風装置には圧電ポンプ型送風機32aが用いられたものとする。
【選択図】図3

Description

この発明は、自動車等の車両に装着されて、加熱により蒸散させた有効成分を含んだ空気を車室内に送り出すための装置に関する。
近年において、自動車その他の車両の車室内を快適に保つために、例えば芳香成分若しくはアロマ成分や消臭成分や害虫忌避成分等の様々な有効成分を車室内の空気中に拡散させることが要望されるようになってきている。
これに伴い、芳香成分を車両用空調装置の空気通路を流れる空気流に含有させて車両用空調装置の吹出口から車室内に供給することが可能な芳香装置が、特許文献1に示されるように、本願の出願人により特許出願されて既に公知になっている。
また、特許文献2に示されるように、空気流入口と空気吹出口とが開口したケース本体内において、基台の上に発熱体を載せ、更にこの発熱体上に消臭液が含浸されたシート状の含浸体を載せてなる蒸発機と、空気流入口からケース本体内に空気を取り込み、含浸体から蒸散された消臭成分を含む空気を吹き出させるための送風機とが収納された自動車用消臭装置が既に公知になっている。
特開2010−179786号公報 実開平1−59141号公報
もっとも、特許文献1に示される芳香装置のように、車室内に芳香成分を供給するために車両用空調装置の空気流を利用するためには、芳香装置の空気吹出口と車両用空調装置の空気流路とを入口配管及び出口配管を介して接続する必要があることから、入口配管及び出口配管を引き回すためのスペースが必要となり、また車両用空調装置のケースに入口配管及び出口配管との接続孔を設ける必要がある。従って、特許文献1に示される芳香装置を用いるためには、既存の車両のダッシュボードの内部や既存の車両用空調装置のケースを改造したり、車両の生産時に予め搭載したりする必要があった。
これに対し、特許文献2に示される自動車用消臭装置は、車室内に配置することで、車両用空調装置の空気流を利用せずとも、自動車用消臭装置のケース本体内に収納された送風機により、空気流入口からケース本体内に車室内の空気を取り込み、含浸体から蒸散された空気を車室内に供給することができるので、特許文献2に示される自動車用消臭装置を用いるために、既存の車両のダッシュボードの内部や車両用空調装置のケースを改造する必要はなくなる。
しかしながら、特許文献2に示される自動車用消臭装置の構成では、シート状の含浸体は空気流入口から挿入され且つ取り出されるようになっているところ、含浸体の空気流入口からの挿入方向と空気吹出口から車室内への空気吹出し方向とが交差しており、含浸体の挿入方向に沿った寸法をケース本体の幅寸法として確保する必要があるので、ケース本体の幅寸法を小さくすることが困難である。このため、自動車用消臭装置の設置場所として、フォグランプスイッチやエアコンスイッチ等の嵌装部として自動車のインストルメントパネルに形成された既存の凹部スペースを利用することが困難である。
また、特許文献2に示される自動車用消臭装置の構成では、ケース本体内において、含浸体を備える蒸発機よりも空気流の下流側に送風機が配置されているので、空気に含有された消臭成分が送風機の軸受に付着して、送風機が故障しやすくなるという不具合がある。
更に、特許文献2に示される自動車用消臭装置の構成では、インストルメントパネルの車両の室内側に開口した貫通孔状の取付部に自動車用消臭装置を取り付けたとしても、含浸体を車室内側から着脱することができないので、含浸体の交換を頻繁に行うことができないという不都合が生ずる。
そこで、この発明は、車両用空調装置の空気流を利用せず、ハウジングの厚さを薄くすることができ、空気に含有された有効成分が送風機に付着することを防止し、自動車のインストルメントパネルに取り付けたときに車室内側から有効成分発生部材を着脱することが可能な車両用有効成分発生装置を提供することを目的とする。
この発明に係る車両用有効成分発生装置は、空気が取り入れられる第1の開口部、前記第1の開口部から取り入れられた空気が送り出される第2の開口部、及び前記第1の開口部と前記第2の開口部とを連通させる空気流路を有するハウジングと、前記ハウジング内に設けられ、加熱により有効成分が発生する有効成分発生部材が装着される装着部と、前記有効成分発生部材を加熱する加熱手段と、前記空気流路に配置した送風装置と、前記ハウジングに形成され、前記有効成分発生部材を前記装着部に対し着脱自在に装着する挿入口部と、を備えた車両用有効成分発生装置において、前記第1の開口部は車室内に開口し、前記第2の開口部と前記挿入口部とは車室内の乗員側に開口し、前記有効成分発生部材が装着される装着部は前記空気流路に面しており、前記送風装置は、前記有効成分発生部材の挿入方向の延長線上であって、前記有効成分発生部材が装着される装着部よりも前記挿入口部から離れた部位の前記空気流路に配置され、前記送風機の駆動により、前記有効成分発生部材から発生した有効成分を含んだ空気が前記空気流路を流れて、前記第2の開口部から前記車室内の乗員側に送り出されることを特徴としている(請求項1)。ここで、挿入口部と第2の開口部とは一体でも別体でも良い。また、加熱手段や送風装置に電気を供給するにあたって、電池等の電源がハウジング内に収納されていても、インストルメントパネルに配置されたシガーライター用の外部電源を利用したり、空調装置用の外部電源を利用したりしても良い。
これにより、車両用空調装置の空気流を利用せずに、ハウジングに収納された送風装置を駆動させて、車内から第1の開口部を介して空気を取り込んだ後、有効成分を含んだ空気を第2の開口部から車両の室内に送り出すことができる。また、送風装置は、空気流路の有効成分発生部材の挿入方向の延長線上に配置されているので、送風装置が収納されていても、車両用有効成分発生装置のハウジングの厚さを薄くすることができる。更に、有効成分発生部材は、車室内の乗員側に開口した挿入口部から着脱自在であるので、車両用有効成分発生装置をインストルメントパネルの車両の室内側に開口した貫通孔状の取付部に装着した場合でも、車両の乗員が有効成分発生部材を状況や好みに応じて簡易に交換することが可能である。
この発明に係る車両用有効成分発生装置では、前記送風装置は、前記有効成分発生部材の挿入方向の延長線上であって、前記装着部よりも前記空気流路の上流側にあることを特徴としている(請求項2)。
これにより、送風装置は、装着部に装着された有効成分発生部材よりも空気流路の上流側に配置されるので、空気流路を流れる空気に含まれる有効成分が送風装置に付着することがなくなる。
また、この発明に係る車両用有効成分発生装置では、前記送風装置は、ケーシング中にポンプ室を設け、圧電素子でダイヤフラムを振動させることにより空気を送風する圧電ポンプ型送風機であることを特徴としている(請求項3)。
これにより、ファンやモータを有しない相対的に厚さの薄い圧電ポンプ型送風機を用いることで車両用有効成分発生装置のハウジングの厚さをより一層薄くすることが可能である。
これに対し、前記送風装置は、ファンと、このファンを回転させる駆動モータとを備えた送風機としても良い(請求項4)。請求項4に示される送風機には、シロッコ型送風機のみならず軸流型送風機も含まれる。更には、前記送風装置は、ファンと、このファンを回転させる駆動モータと、前記ファンが収納されるスクロールケーシングとを備え、前記スクロールケーシングに形成された吸入口から吸入した空気を前記スクロールケーシングの巻き終わり部に形成された吹出口から吹き出させものとしても良い(請求項5)。
これにより、ハウジング内に収納される送風装置として既存の送風機を用いることができるので、車両用有効成分発生装置の製造コストが高くなるのを抑制することが可能である。
以上のように、請求項1から請求項5に記載の発明によれば、車両用空調装置の空気流を利用せずに、ハウジングに収納された送風装置を駆動させて、車内から第1の開口部を介して空気を取り込んだ後、有効成分を含んだ空気を第2の開口部から車両の室内に送り出すことができるので、車両の生産時に予め搭載しておく必要がなく、現有の車両においても当該車両を改造することなく、この発明に係る車両用有効成分発生装置を用いることが可能である。また、請求項1から請求項5に記載の発明によれば、ハウジング内において、送風装置を、空気流路の有効成分発生部材の挿入方向の延長線上に配置するので、送風装置がハウジング内に収納されていても、車両用有効成分発生装置のハウジングの厚さを薄くし、ひいては車両用有効成分発生装置の薄型化を図ることができる。更に、請求項1から請求項5に記載の発明によれば、有効成分発生部材を、車室内の乗員側に開口した挿入口部から着脱自在としたので、車両用有効成分発生装置をインストルメントパネルの車両の室内側に開口した貫通孔状の取付部に装着した場合でも、車両の乗員が有効成分発生部材を状況や好みに応じて簡易に交換することが可能である。
特に請求項2に記載の発明によれば、送風装置を、ハウジング内において、装着部に装着された有効成分発生部材よりも空気流路の上流側に配置したので、空気流路を流れる空気に含まれる有効成分が送風装置に付着することがなくなり、軸受の故障等の不具合を防止することが可能である。
特に請求項3に記載の発明によれば、ファンやモータを有しない圧電ポンプ型送風機を用いるため、車両用有効成分発生装置のハウジングの厚さをより一層薄くすることが可能となるので、車両用有効成分発生装置を配置する場所の自由度をより高めることができる。
特に請求項4又は請求項5に記載の発明によれば、ハウジング内に収納される送風装置として既存の送風機を用いることができるので、車両用有効成分発生装置の製造コストが高くなるのを抑制することが可能である。
図1は、この発明に係る車両用有効成分発生装置がインストルメントパネルの車両の室内側に対峙する部位に装着される一例を示した概略図である。 図2は、上記車両用有効成分発生装置の配置の一例として車両用有効成分発生装置が縦方向に配置される場合を示すもので、車両用有効成分発生装置の挿入口部にマット状部材が挿入される態様及び車両用有効成分発生装置とインストルメントパネルの車両の室内側に開口した開口部との寸法関係を示した概略図である。 図3は、上記車両用有効成分発生装置においてハウジングに収納される送風装置として圧電ポンプ型送風機が用いられた構成を示す断面図である。 図4は、上記圧電ポンプ型送風機の概略構成を示す断面図である。 図5は、上記車両用有効成分発生装置においてハウジングに収納される送風装置としてスクロール型送風機が用いられた構成を示す断面図である。 図6は、上記スクロール型送風機の概略構成を示す断面図である。 図7は、上記車両用有効成分発生装置においてハウジングに収納される送風装置として既存の軸流型の送風機が用いられた構成を示す断面図である。
以下、この発明の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1において、車両、特に乗用車(右ハンドル車)の車室内のうち運転手席側前方部分Sの一例が表示されており、この車室内の運転手席側前方部分Sではインストルメントパネル1とハンドル2とが示されている。
そして、このインストルメントパネル1では、ハンドル2の近傍においてスイッチ機構等の各種機器を取り付けることができる貫通孔状の取付部3が配置された状態となっていると共に、オプションとして使用されるフォグランプスイッチ機構等の取付部3は、未使用時にはその開口がダミーカバーにより隠された状態にある。これを受けて、本発明に係る車両用有効成分発生装置5は、図2に示されるように、使用されていない取付部3(例えばフォグランプスイッチ用の装着部)の開口を覆うダミーカバー等を外して装着されるものである。
この車両用有効成分発生装置5は、図2及び図3に示されるように、取付部3内に収納可能なように略直方体状の外形状のハウジング6を有して構成されており、図2に示されるマット状部材Mが挿入可能な挿入口部7と、後述するPTCヒータ装置25をON/OFFするためのスイッチ8の釦8aとをハウジング6の車室内側面6aに有している。そして、車両用有効成分発生装置5は、この実施形態では、空気を取り入れるための空気取入口9をハウジング6の車両前後方向に延び且つ車両の左右方向の一方に配された側面6bに開口させたものとなっている。但し、後述する電池21をハウジング6内に収納しない場合等には、図示しないが、ハウジング6のエンジンルーム側面6fに空気取入口を開口させるようにしても良い。
マット状部材Mは、例えばアロマ成分がプレートに担持されて成るアロママット等であり、図2に示されるように、例えば幅22mm×奥行き35mm×厚さ3mmの薄肉のプレート状をなしている。すなわち、この車両用有効成分発生装置5は、市販のアロママットをそのまま用いることができるようになっている。そして、マット状部材Mは、車両用有効成分発生装置5に装着された状態において、図3に示されるように、挿入口部7の開口端から若干突出しており、車両の乗員がマット状部材Mを手の指で摘んで引き出すことが容易になっている。
挿入口部7は、基本的にはマット状部材Mの断面形状と略同じ長方形状の開口部であると共に、この実施例ではマット状部材Mより発生したアロマ成分が含有された空気を車両の室内に送り出すための開口部となる拡張部分7aを有している。この拡張部分7aは、挿入口部7の前述した長方形状の基本的部分に対してスイッチ釦8aとは反対側(ハウジング6の側面6b側とは反対側)に拡張されたものとなっている。
ハウジング6は、プラスチック等の合成樹脂材で形成されたものであり、この実施例では、図3に示されるように、車室内側とは反対側が開口したハウジング本体11と、ハウジング本体11の開口を塞ぐことで前記エンジンルーム側面6fを構成する蓋体12とで少なくとも構成されている。
そして、ハウジング6は、ハウジング本体11の車両前後方向に延び且つ車両の左右方向に配された側面6b、6cにおいて、図2及び図3に示されるように、空気取入口9よりも車室内側で且つ空気取入口9の開口と重ならないようにリブ10が設けられている。そして、これらのリブ10は、ハウジング本体11の車両前後方向に延び且つ車両の上下方向に配された側面6d、6eまで延びている。これにより、取付部3に車両用有効成分発生装置5を装着しても、ハウジング6の側面6c、6dと取付部3の内面との間に隙間が確保されるので、ハウジング6の側面6bに開口させた空気取入口9から車室内の空気をハウジング6内に取り入れることが可能である。
ハウジング6内は、図3に示されるように、車両の前後方向に延びる壁部分13aと、この壁部分13aの車両の前方側端から側面6c側に延びる壁部分13bと、で成るL字状の仕切り部13が設けられており、この仕切り部13により2つの空間部17、18がハウジング6内に画成されている。更に、仕切り部13の壁部13aは、下記するPTCヒータ装置25が装着される開口部14と、空間部17から空間部18に空気が流れるための開口部15とが形成されている。そして、仕切り部13の開口部15は、ハウジング6の空気取入口9と対峙した位置に配されている。
空間部17は、L字状のもので、一方が拡張部分7aを備えた挿入口部7に連通し、他方が空気取入口9に連通した空気流路20の上流側部分と、スイッチ8、電池21、基板22を収納する収納部とを兼ねている。また、空間部18は、直線状のもので空気流路20の下流側部位と、マット状部材Mの装着部24とを兼ねている。すなわち、空間部18は、挿入口部7及び拡張部分7aの形状に基づき、マット状部材Mの装着時には、図3に示されるように、マット状部材MがPTCヒータ装置25側に寄った状態で配置され、マット状部材Mとハウジング本体11の外形状を構成する外壁部の内面との間に空気流路20の最も下流側部分を有した状態となり、空間部18のPTCヒータ装置25側域がマット状部材Mの装着部24として機能する。装着部24は、マット状部材Mが空気流路20に面した状態で装着される。
スイッチ8は、空間部17の車室内側に配置されており、ハウジング6の車室内側面6aに形成された開口部16からスイッチ釦8aの先端部分がハウジング6の外に突出したり引っ込んだりするようになっている。スイッチ釦8aは、夜間やトンネル内等でも視認することができるように、図示しないが、内部にLED等の光源が収納されていると共に、スイッチ釦8aのハウジング6の開口部16から突出した部位の表面に透明素材等を用いて、スイッチ釦8aが前記光源からの光により光ることができるようにしても良い。
電池21は、この実施形態では、空間部17のエンジンルーム側(エンジンルーム側面6f側)に配置されており、例えば蓋体12に装着されて蓋体12と一緒に着脱自在可能となっていても良い。そして、このように電池21がハウジング6内に収納されることによって、後述するPTCヒータ装置25や送風装置32と外部電源とを接続するための配線をハウジング6外にて引き回すことが不要となり、車両用有効成分発生装置5を装着する場所やレイアウトの自由度を向上させることができる。もっとも、電池21をハウジング6内に収納する代わりに、図示しないが、インストルメントパネルに配置されたシガーライター用の外部電源を利用したり、空調装置用の外部電源を利用したりしても良い。
基板22は、空間部17の車室内側とエンジンルーム側との間において、空気取入口9を塞がず、且つ空気流路20の空気流を妨げないように適宜に配置されており、スイッチ8から入力されるON/OFF信号に基づいてPTCヒータ装置25や送風装置32の制御が可能になっている。
仕切り部13の壁部13aの開口部14には、マット状部材Mを加熱する加熱手段としてPTCヒータ装置25が配置されている。PTCヒータ装置25は、電気の供給により発熱するPTC素子26と、PTC素子26が発する熱をマット状部材Mに伝達する放熱板27と、PTC素子26に電気を供給するための電極28とを少なくとも有して構成されていると共に、スイッチ8の操作によりPTC素子26への電気の供給がON/OFFされるようになっている。
PTC素子26は、この実施例では薄肉の円盤状のもので、放熱板27と電極28との間に配置された内装部材29に形成された円状の貫通孔内に収められており、空間部18側ではPTC素子26の表面は内装部材29の表面と段差なく連なっている一方で、空間部17側ではPTC素子26の表面は内装部材29の表面よりも空間部18側に窪んだ位置にある。
放熱板27は、熱伝導性に優れ且つ導電性も有する素材、例えばアルミニウムにより形成された薄肉の真っ直ぐなプレート状のもので、内装部材29の空間部18側に設置されることで、PTC素子26の表面とも隙間なく接するものとなっており、更に、マット状部材Mが装着された際にはこのマット状部材Mの側面とも隙間なく接するものとなる。そして、放熱板27は、PTC素子26に電気を供給するためのもう1方側の電極としても機能する。
電極28は、導電性を有する一方で熱伝導性は相対的に低い素材、例えばステンレス鋼で形成されている。そして、この電極28は、プレート部28aと図示しない配線接続部とで構成されているもので、配線接続部はプレート部28aの側面から立設されたものとなっている。
そして、プレート部28aは、図示しないが、当該プレート部28aの長手方向に沿って延びる2つの並行な切欠きと、これらの切欠きを連通させるようにプレート部28aの短手方向に沿って延びる1つの切欠きとから成る通孔を穿つことにより、3辺をプレート部28aの他の部分から遊離させ、更にこの遊離した部位をPTC素子26側に折り曲げることで、図3に示されるように、PTC素子26側に突出した頂部30aを有する板バネ部30を備えたものとなっている。
このような板バネ部30を有する電極28を用いることにより、図3に示されるように、電極28は板バネ部30の頂部30aでPTC素子26を放熱板27側に押圧するので、PTC素子26と放熱板27との接触を良好にすることができると共に、電極28はPTC素子26と板バネ部30の頂部30aのみにて接しているので、PTC素子26への電気の供給が可能であり、PTC素子26を発熱させることができる一方で、PTC素子26から電極28へは熱が伝わり難くなっている。
そして、ハウジング6内において、空気流路20であって挿入口部7からのマット状部材Mの挿入方向の延長線上となる部位に後述する送風装置32が配置されており、この送風装置32は、電池21、基板22、スイッチ8、及びPTCヒータ装置25と配線23を介して電気的に接続されている。PTCヒータ装置25は、電極28がスイッチ8と配線23を介して接続され、放熱板27の配線接続部が送風装置32と配線を介して接続されている。なお、配線23は、電池21がハウジング6内に収納されていない場合には、例えば蓋体12に形成された開口部(図示せず。)から外部に引き出されて、外部電源と接続される。
このような構成によれば、スイッチ8の釦8aを乗員の手の指等で押すことにより、スイッチ8がONされて、PTCヒータ装置25と送風装置32とに電池21から電気が供給されると、PTC素子26が発熱し、このPTC素子26の熱が放熱板27に伝達され、放熱板27からマット状部材Mに放熱されて、マット状部材Mが加熱すると共に、送風装置32の稼動で、空気取入口9から吸入された空気が、空気流路20の上流側部分(空間部17)から空気流路20の下流側部分(空間部18)に流れ、更に、空気流路20を挿入口部7の拡張部分7a側に向かって流れる。従って、マット状部材Mから蒸散されたアロマ成分を含む空気が、挿入口部7の拡張部分7aから車室内に供給される。
そして、スイッチ8の釦8aを乗員の手の指等で再度押すことにより、今度はスイッチ8がOFFされて、PTCヒータ装置25と送風装置32とに電池21から電気が供給されなくなるので、マット状部材Mが加熱されなくなり、且つ空気流路20内における空気流もなくなるので、挿入口部7の拡張部分7aからアロマ成分を含む空気が車室内に供給されるのを停止することができる。
送風装置32としては、例えば、図3及び図4に示される圧電ポンプ型送風機32aと、図5及び図6に示されるスクロール型送風機32bと、図7に示される軸流型送風機32cとが用いられる。以下、各送風機32a、32b、32cについて図面を用いて説明する。
圧電ポンプ型送風機32aは、例えば、図4に示されるように、内部が空洞のケーシング33と、このケーシング33に形成されたノズル34及び吸入口35と、ケーシング33内に形成された空気吸入通路36と、空気吸入通路36内に収納され、開口部37aを介して空気吸入通路36と連通したポンプ室37と、ポンプ室37の開口部37aとは反対側に配置される壁部を構成するダイヤフラム38と、ダイヤフラム38の外側に取り付けられた圧電素子39とで構成されている。なお、配線23は、圧電ポンプ型送風機32aの圧電素子39と電気的に接続されている。
そして、圧電ポンプ型送風機32aのケーシング33の車両左右方向の厚さは、この実施形態では、図3に示されるように、仕切り部13の壁部13aの厚さと同じとなっていると共に、吸入口35が空間部17側(空気流路20の上流側)に開口し、ノズル34が空間部18内(空気流路20の下流域内)に突出している。
このような構成の圧電ポンプ型送風機32aを用いることにより、圧電素子39でダイヤフラム38を振動させることで、ポンプ室37の容積量を増減させて、空間部17から吸入口35を経て空気吸入通路36に入った空気をノズル34から空間部18内に吹き出させることができる。
よって、モータやファンを有しない圧電ポンプ型送風機32aを用いることにより、圧電ポンプ型送風機32aを仕切り部13の壁部13aに開口した開口部15内に収めることが可能であるので、ハウジング6の車両左右方向の幅を小さくすることが可能となる。
このような構成の圧電ポンプ型送風機32aを稼動させることにより、図3の矢印に示されるように、車両用有効成分発生装置5のハウジング6の空気取入口9から空間部17内に入った空気は、圧電ポンプ型送風機32aの吸入口35から空気吸入通路36を通ってノズル34より空間部18内に送られた後、車両の前方に向かってマット状部材Mの挿入方向の延長線に沿って流れ、その途中でPTCヒータ装置25による加熱でマット状部材Mから蒸散された有効成分が混合されて、ハウジング6の拡張部分7aから車室内に吹き出されるという空気流路20が形成される。しかるに、圧電ポンプ型送風機32aには、PTCヒータ装置25による加熱でマット状部材Mから蒸散された有効成分が付着することがなくなる。
スクロール型送風機32bは、例えば、図6に示されるように、内部が空洞のスクロールケーシング40と、このスクロールケーシング40の車両前後方向に沿って延びる側壁40aに形成された吸入口41と、スクロールケーシング40の巻き終わり部40bに形成された吹出口42と、スクロールケーシング40内に形成された空気通路43と、空気通路43内に収納されたファン44と、このファン44を回転させるための駆動モータ45とで構成されている。ファン44は、駆動モータ45の回転軸45aの軸方向から吸引した空気を回転軸45aの径外方向へ送風する多翼ファンである。駆動モータ45は、スクロールケーシング40の吸入口41とは反対側の側壁40cに取り付けられており、空気流路20上に配されることにより、空気流路20を流れる空気により冷却可能となっている。なお、配線23は、スクロール型送風機32bの駆動モータ45と電気的に接続されている。
そして、スクロール型送風機32bのスクロールケーシング40の車両左右方向の厚さは、この実施形態では、図5に示されるように、空間部18の車両左右方向の寸法と同じとなっていると共に、吸入口41は、開口部15(空気流路20の上流側)ひいては空気取入口9と対峙し、吹出口42が空間部18内(空気流路20の下流域内)で且つ拡張部分7aと対峙して開口している。よって、既存のファン44及び駆動モータ45から成るスクロール型送風機32bを用いることが可能である。
このような構成のスクロール型送風機32bを稼動させることにより、図5の矢印に示されるように、車両用有効成分発生装置5のハウジング6の空気取入口9から空間部17内に入った空気は、スクロール型送風機32bの吸入口41から空気通路43を通って吹出口42より空間部18内に送られた後、車両の前方に向かってマット状部材Mの挿入方向の延長線に沿って流れ、その途中でPTCヒータ装置25による加熱でマット状部材Mから蒸散された有効成分が混合されて、ハウジング6の拡張部分7aから車室内に吹き出されるという空気流路20が形成される。しかるに、スクロール型送風機32bにも、PTCヒータ装置25による加熱でマット状部材Mから蒸散された有効成分が付着することがない。
軸流型送風機32cは、例えば、図7に示されるように、開口部15内に配置されたファン44と、このファン44を回転させるための駆動モータ45とで構成されている。ファン44は、駆動モータ45の回転軸45aから放射状に延びる複数の羽根44aから成る軸流ファンである。駆動モータ45は、ハウジング6の開口部15とは反対側の内面に取り付けられており、空気流路20上に配されることにより、空気流路20を流れる空気により冷却可能となっている。なお、配線23は、軸流型送風機32cの駆動モータ45と電気的に接続されている。よって、既存のファン44及び駆動モータ45から成る軸流型送風機32cを用いることが可能である。
このような構成の軸流型送風機32cを稼動させることにより、図7の矢印に示されるように、車両用有効成分発生装置5のハウジング6の空気取入口9から空間部17内に入った空気は、開口部15から空間部18に送られた後、車両の前方に向かってマット状部材Mの挿入方向の延長線に沿って流れ、その途中でPTCヒータ装置25による加熱でマット状部材Mから蒸散された有効成分が混合されて、ハウジング6の拡張部分7aから車室内に吹き出されるという空気流路20が形成される。しかるに、軸流型送風機32cも、これまでの送風装置32a、32bと同様にPTCヒータ装置25による加熱でマット状部材Mから蒸散された有効成分が付着することがない。
1 インストルメントパネル
3 取付部
5 車両用有効成分発生装置
6 ハウジング
7 挿入口部
7a 拡張部分(第1の開口部)
8 スイッチ
9 空気取入口(第2の開口部)
20 空気流路
24 装着部
25 PTCヒータ装置
32 送風装置
32a 圧電ポンプ型送風機
32b スクロール型送風機
32c 軸流型送風機
33 ケーシング
34 ノズル
35 吸入口
36 空気吸入通路
37 ポンプ室
37a 開口部
38 ダイヤフラム
39 圧電素子
40 スクロールケーシング
44 ファン
45 駆動モータ
S 車両の室内の運転手席側前方部分
M マット状部材

Claims (5)

  1. 空気が取り入れられる第1の開口部、前記第1の開口部から取り入れられた空気が送り出される第2の開口部、及び前記第1の開口部と前記第2の開口部とを連通させる空気流路を有するハウジングと、
    前記ハウジング内に設けられ、加熱により有効成分が発生する有効成分発生部材が装着される装着部と、前記有効成分発生部材を加熱する加熱手段と、前記空気流路に配置した送風装置と、
    前記ハウジングに形成され、前記有効成分発生部材を前記装着部に対し着脱自在に装着する挿入口部と、
    を備えた車両用有効成分発生装置において、
    前記第1の開口部は車室内に開口し、前記第2の開口部と前記挿入口部とは車室内の乗員側に開口し、
    前記有効成分発生部材が装着される装着部は前記空気流路に面しており、
    前記送風装置は、前記有効成分発生部材の挿入方向の延長線上であって、前記有効成分発生部材が装着される装着部よりも前記挿入口部から離れた部位の前記空気流路に配置され、
    前記送風機の駆動により、前記有効成分発生部材から発生した有効成分を含んだ空気が前記空気流路を流れて、前記第2の開口部から前記車室内の乗員側に送り出されることを特徴とする車両用有効成分発生装置。
  2. 前記送風装置は、前記有効成分発生部材の挿入方向の延長線上であって、前記装着部よりも前記空気流路の上流側にあることを特徴とする請求項1に記載の車両用有効成分発生装置。
  3. 前記送風装置は、ケーシング中にポンプ室を設け、圧電素子でダイヤフラムを振動させることにより空気を送風する圧電ポンプ型送風機であることを特徴とする請求項2に記載の車両用有効成分発生装置。
  4. 前記送風装置は、ファンと、このファンを回転させる駆動モータとを備えた送風機であることを特徴とする請求項2に記載の車両用有効成分発生装置。
  5. 前記送風装置は、ファンと、このファンを回転させる駆動モータと、前記ファンが収納されるスクロールケーシングとを備え、前記スクロールケーシングに形成された吸入口から吸入した空気を前記スクロールケーシングの巻き終わり部に形成された吹出口から吹き出させることを特徴とする請求項4に記載の車両用有効成分発生装置。
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